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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「正解するカド」 6→7

 だからさ、毎週感想書いてると最終評価書くの忘れるんだって……まさか2週間も経ってから気がつくとは……かなり遅くなってしまったが、とりあえずこれで春クール分の記事はほぼ終了です。ただ、まだ放送が終了してない「sin 七つの大罪」をどうしたらいいか分からないのだが(AT-Xだと2週間後)。とりあえず今期は番組感想が30本、新番チェックは33本。まぁ、いつも通りの本数ですかね。

 わざわざ記事立てたけど、結局は「毎週書いてた通り」だ。今作を見て、初めて「SFってのはこの辺りが面白いポイントなんだろうな」っていうのを感じ取ることが出来た気がする。最大の誘致要因はまさに第1話だったのだと思う。「異方存在との出会い」のシーンをとにかく徹底的に「有り得べき」想定として描くその執拗さは、昨今のあまりに安易過ぎる異世界転生の設定などとは一線を画す描き方で、「こんなことを真剣に考えて物語を作るものなのか」ということに、この歳になってようやく気付くことになった。そうだよ、言語が通じないレベルじゃないんだ。我々人類のあらゆる常識が通用しないんだ。だからこそ、ホントのホントに「いちから」作り上げなきゃいけない。そして本作の場合、主人公をプロの「交渉人」に設定したことで、一から十まで全て「対話」で成り立つ物語になっており、この「コミュニケーションの難しさ」が全編通じて描かれることになる。1話目で言葉が通じたのだからそこでオールOKになればいいのだが、残念ながらそんなわけはない。相手が上位存在なのでこちらから一方的に「相手を理解する」ことを求められるわけだが、下手なミステリなんかよりもよっぽど謎解き要素としての刺激が多く、ザシュニナの一挙手一投足に振り回されるのは本当に楽しかった。

 また、こうして作り出した「異方」という「異質」について、しっかりと東映3D製作班が映像に落とし込んでくれたことも本作の大きな魅力の1つ。「CGがアニメに合うか合わないか」という論争はここ十年以上も続けられた決着の見えぬ議題であるが、今作のように「異質さ」を前面に押し出し、「訳の分からないもの」を描くCGというのはまさに適材適所だ。普段からマクロスや「ハンドシェイカー」あたりを見て「CGというのは全ての情報が均質であり、視聴者に情報の強弱が伝えにくいので表現の向かない」という論旨の懸念を打ち出すことがあるのだが、今作の主役である「カド」は、まさにそうしたCGで描かれるべき「情報量が多すぎる存在」なのだ。我々がアニメを見る時に抱えてしまう問題を、そのまま画面の中の存在として顕現させてしまうというふてぶてしいデザインは、いざやってしまえば「そんなことか」と思われるかもしれないが、なかなか思いつくものではないだろう。

 世間的には(何しろ2週間もこの記事を上げるのをサボってしまったために)本作の評価も色々と出きっており、その中には「最後にぶん投げたクソアニメ」みたいな評価も散見されるのだが、私は決してそうは思わない。最終話のザシュニナの対応がいささか浪花節じみていたのは事実だが、あれだけ「異質」だったザシュニナが、最終話ではきれいにアニメのテンプレにハマるような言動を連発してくれたという事実だけでも、彼の「変質」が読み取れるのだから、それは脚本の狙い通りの効果である。特異点である人類を通じて、ザシュニナは「訳のわからんヤツ」から立派に「アニメのキャラの1人」になるという人類存在の干渉を受けたのである。これもまた、真道が思い描いた通りの結末なのではなかろうか。うん、まぁ、どっちかっていうと問題は徭さんが突然ツカイさんになって爆裂した展開の方が議論の余地があるが……可愛いから万事OKである。彼女とのデート回がまさかああいう方向で伏線になるとは思ってなかったからなぁ……。

 とにかく、アニメファンがアニメに求めている「意外性」「新奇性」そして「萌え」が奇々怪々な形でミックスされたナイスな作品。わたしはとりあえず今作を契機に野崎まど作品を読み始めましたので、今後もガンガンアニメ業界に関わってほしいと思います。もっとエグいのでもいいし、もっと萌え傾倒のものでも、多分なんでも書ける人だとは思うので。今作はツカイさんと品輪博士を産み出したというだけで、もう充分な功績なんじゃないですかね?

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 エルフナインはさっさと夏休みの宿題片付けろよ、第3話。流石に、彼女がウンウン悩んだり苦しんだりするシーンが特に描かれてないのに「僕がもっと頑張っていれば……」って2週連続で繰り返されても「じゃぁさっさとやらんかい」って思われるだけでは。

 お話は大して動いてませんね。いや、確実にシナリオは進行してるんだけど、基本設計が「じゃ、適当なところでノイズ出しますんで、それまで雑談しといて下さい」みたいなノリだからな。ソシャゲのシナリオ見てても、あらゆるパートで「とりあえず適当にノイズ出すよ」っていう展開しかないんだ。「いくらソシャゲだからってこの単調さはひどいな!」って思ってたんだけど、冷静に考えたら本編も動画無しでテキストを括ったら大体そんな感じだ。今回のノイズポイントは翼さんたちの飛行機襲撃と、「未来がなんかいい事言おうとするとかならずノイズ」っていう2パターンで処理されています。

 現時点で味方サイドは大きく進展は無く、一応視聴者はすでに知っている敵サイドのティキの情報なんかが持ち帰った資料から明らかになったくらいか。まぁ、ティキはさっさと前線に出てきているので、放っておけばそのうち勝手に存在は明らかになっただろうけども。その実力はまだ未知数で、「天体の運行を司る」のが仕事だったらしいのだが、それが戦闘にどう絡んでくるのかも不明。絡まない可能性だって充分ある。今回、アルカノイズが「閉鎖空間に閉じこめた上で雑魚ノイズのパラメーターアップ」という新技を披露し、その空間が宇宙っぽかったのでこれがティキの御業なのかと思ったが、サンジェルマンの口ぶりからすると別に関係なさそうだしなぁ。まぁ、雑魚キャラが強くなるのはシリーズを重ねる作品では当然といえば当然よね。でもまぁ、3期におけるアルカノイズ登場ほどの衝撃は無いかな。結局一瞬で対処されてるし。

 とはいえ、その対処のためにさっさとイグナイトが登場し、それを3人が割と平気で使いこなしていたのは驚きである。一応「呪いの剣」とはいっていたし、時間制限があることに変わりはないみたいだが……リンカーによる処置にしろ何にしろ、結局どの兵器も時間制限だけがネックなんだよな。いや、でも今回のイグナイトは割とフリーダムな気がする。謎の3人合体攻撃(当然のようにCMでネタにされる)は、なんだか随分「イグナイト慣れ」してる感があったしな。まぁ、聖句は勝手に頭に流れ込んでくるものらしいので、普通のギアにしろイグナイトにしろ、身にまとった時点で最善の戦い方が分かるということなのだろう。いや、あれが最善かどうかは知らんが……。

 過去シリーズまでで得られた武器をフル活用するシンフォギアチームに対し、いくらでも秘密兵器を後出し出来るのが錬金術師サイド。ヨナルデパズトーリが潰されたんだから多少慌ててもいいと思うが(実際撤退したし)、別に大した対策も練らずに毎度同じようにノイズばら撒き作戦だけで攻めてくる面々。最初の飛行機のシーンなんて、ノイズだけに頼らず自分たちで殴り込みかけてれば割と勝てそうな局面だったのにな。唯一のギア奏者である翼がマリアさんをお姫様だっこしてなきゃいけなかったわけだし。そこを襲わないあたり、案外3人組は紳士なんですかね。いや、オカマだけども。

 ちなみに、今回観測されたナイスポイントをいくつか確認しておくと、1つは何と言っても響と未来さんの距離感。これまでシリーズ中で何度となく響に振り回されたいた未来さんだが、最近ではすっかり飼い主の貫禄が出てきて、これまでなら響が「未来を心配させたくない」ってんで飲み込んでいたような心配ごとも、洗いざらいしゃべらせることが出来るようになった。多分今期は未来さんの表情が曇る展開は少ないんじゃなかろうか。唯一悩みがあるとするなら、あれだけ必死にブラッシングしても一切ハネが治まらない響のくせっ毛くらいじゃなかろうか。

 あと、個人的にとてもエモいな、って思うのが、飛行機の中での翼さんとマリアさんの距離感。2人きりで閉鎖空間にいるのに、別に仲良く談笑したりしないんだ。敢えて離れた椅子に座って各々別の方向を見てるんだ。そのくせ戦闘になればお姫様だっこで、ギアが使えないマリアさんも、翼さんに全幅の信頼を置いて余裕の決死ダイブをかませる。今期はデュエット曲が無いのが残念なんだけど、この2人もすっかり落ち着いたよなぁ、と。まぁ、ソシャゲやってるとやっぱり奏さんの影がちらついてしょうがないんだけどさ。

 対する敵チームは、ティキの覚醒に加え、ボスキャラとおぼしき「アダム」の存在が明らかになった。いや、前からボスがいることは分かってたんだけども、その声が三木眞一郎であることが明らかになった。そうかぁ、ミキシンなのか……そりゃ悪そうではあるわなぁ。ちなみに覚醒したティキのCVはだいぶ音域が高くて特徴的な声の木野日菜ちゃんという子。過去に何度か名前を見かけたことはある気がするが、メインキャラでの活躍はほぼ初めてである。まぁ、オートスコアラーは歌うわけじゃないからあんまり肩肘張らずにやってもらえばいいんだけど。錬金術師連中はいつどういうタイミングで歌うことになりますかね。オープニングで登場する戦闘フォームが実にワクワクする要素なので、何とか頑張ってはっちゃけてもらいたい。

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 真鍳ちゃんのタオル外れるパッチはよう、第15話。あ、パンツは外れなくていいです。私は紳士なので。

 新キャラ増加でようやく2クール目っぽくなってきた。しかし、敵サイドには確実に戦力になりそうなヤツが2キャラ加わったというのに、主人公サイドにはギャルゲーのエロい女子高生が1人加わっただけとかいう圧倒的戦力差。まぁ、ここまでのバランスだと主人公サイドの方が有利だったし、ここいらでテコ入れしてバランス取るのが丁度良いんでしょうかね。アリスちゃんの造反はほぼ確定しているようだし、現時点で主人公サイドの戦力がセレジア・メテオラ・(アリス)・鹿屋・弥勒寺・ひかゆ(?)の6名弱、対するアルタイルサイドは、アルタイル・ブリッツ、弥勒寺のライバル、あと何か分からないけどロボの操縦者らしいキャラ1名で合計5名。ここからブリッツがどういう扱いになるか分からないので戦力的にはまだまだ厳しい。最終的なマッチメイクではセレジア+メテオラがアルタイルと激突するから、鹿屋はおそらくロボ対決、弥勒寺は原作通りにライバルとぶつかってもらって、多分アリスちゃんは真鍳と心中するんじゃなかろうか。そうなると、やっぱりブリッツさん余るな。退場しちゃう気がする。

 まさかのギャルゲーからの顕現という事態に、創造主連中もだいぶ戸惑ってしまう。確かに、「エロゲあがりのギャルゲー主人公」って、言ってみれば世界中に素顔と本名を大公開しつつ日常的な日記をさらし、自宅に盗撮カメラがつけられた状態でいきなり放り出されたようなもんなんだよな。そら腫れ物に触るような対処になるわ。実際、目の前にお世話になってるAV女優が現れたら興奮するだろうし。どこぞのカズマ様みたいなひかゆの創造主の反応だって、非常識と誹られるものではないのかもしれない。いや、非常識だけどさ。あの人の「とりあえず菊地原さんの言ってることに高速で相槌打つ芸」はなんかカズマさんと被るよね。

 まぁ、キャラが増え、参加者が増えるという事態は今のところ「創造主のデスマーチがどんどんしんどくなる」という方向でしか影響は無さそうなので置いとくとして、そんな修羅場の中でも確実に作戦を遂行するメテオラさんは、なんと都合のいい魔術回路を構成して「キャラの承認力を計る装置」という謎のスカウターを開発。「もし人気が無かったら方向転換でもテコ入れでも何でもやれるで」という、無責任な雑誌編集者みたいなことを言い始める。いや、そりゃ今後の作戦を考えれば保険を用意するのは正しいのだろうが……節操無いな。まぁ、メテオラさんの鬼畜っぷりは2話前で明らかになってるし、今更何やられても驚かないわ。今回主人公サイドであった動きはそれくらいだが、一応、颯太がプロジェクトチームに正式参加することが決まったというどうでもいい情報も。いいのか、あんだけプロが揃ってる現場に素人を一人だけぶち込んでも。何かアイディアがあるらしいのだが、メテオラさんも割と慎重論を出しているし、ただでさえリアルタイムで状況に対応していかなきゃいけないからクリエイターたちの負担も尋常じゃなく大きいのに……。あ、アリスちゃんの創造主は本当に良い人そうでよかったですね。

 そして、だいぶ大きく動いているようなのがアルタイルサイドのお話。まず、弥勒寺のライバル、つまり原作主人公が顕現したという。えー、同じ作品から2人も顕現していいのかよ。一番人気のキャラだけが出てくるんじゃないのかよ。数多存在する創作物の中で「閉鎖区underground」だけが恵まれてる理由がよく分からんよな。作者も面倒臭いヤツだしな。よっぽどの人気作品なんでしょうかね。まぁ、「アルタイル側に付く分かりやすい理由があるキャラが欲しい」っていう事情のせいでしょうけどね。ブリッツが「主人公というのは行動原理が単純過ぎる」って愚痴ってて笑ったわ。まぁ、確かにサブキャラから見ればそうなるのかもね。でないとお話が進まないからね。少年漫画とかで連載を続けるうちにサブキャラが人気投票で1位になる現象って、主人公は単純過ぎるから掘り下げが難しいってのがあるよな。

 そして、そんなブリッツさんは珍しく「作中で作中作のことが描かれる」というシーンがあり、彼の人となりが今後のアルタイルサイドを左右する一つのキーになってくるかもしれない。どうやら「幼い娘を自らの手で殺した」ことが彼にとっての大きな十字架であり、そんなことをさせられたので「神」に対する反応が決まった様子。確かに、顕現した中でもアリスちゃんと並んでなかなか重たい設定。あの関西弁漫画家、ブリッツさんに命狙われることになるんでしょうかね。そして、「幼い娘を世界のいいように弄ばれた」という事実が、現在のアルタイルの運命と被って見えているということらしい。ブリッツの性格を考えれば、別にこの世界に大崩壊まで引き起こしたいとは思ってないのだろうが、単に目の前のアルタイルが娘と重なって見えるのだろう。こういう「理屈じゃない理屈」で作戦に加わってる人間は説得しにくいから厄介よね。多分彼は最後までアルタイルに尽くしてくれるんじゃないでしょうかね。

 さて、後は真鍳ちゃんがどう動くかだな……あんなに牛乳飲んでるけど、割とスレンダーはスレンダーだよな……このまま毎回半裸で飛び回るだけのキャラになってしまったら……すごく良いですね。

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第1話 「見えない聞こえない」

脚本・金巻兼一 絵コンテ・畠山守 演出・吉田俊司 作画監督・清水勝祐/加藤万由子/木下ゆうき

 


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7月15日 ドラフト模様(HOU×2 AKH

ピック順 【Sangriter】→【Thraxi】→【Serra】→【Mei】→【Alessi】→【Chrolony】→

 

 さぁ、レッツ新環境。何がどうなるものやらサッパリ分からない手探り環境に加え、快晴の真っ昼間、尋常ならざる暑さの会場には、全てのカードが汗でぐにゃりと歪む地獄絵図。かてて加えて、今回から正式に「7人目」の参加……もう、訳わかんねぇな。ごめんね、せっかくの初戦なのに、俺があんなクソみたいなデッキ組んだせいで、ほとんどの人のデッキの記憶があんまり無いや。

 

 

 

 


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○「地獄少女 宵伽」 7

 うおぉぉぉお! イッペンシンデミル時間だぁぁぁ!!!

 さぁいよいよ始まりました第4期。待ちも待ったり、「三鼎」から実に10年近くの時を経て、ついに現世に閻魔あいが戻ってきたのだ! まぁ、その間パチスロ関連では割と大活躍してたらしいですが、当方そういう文化は無いので一切ノータッチだ。とにかく、そういう方面からの資金援助などもあり、めでたく復活した地獄少女。何はともあれ全力で応援していく所存。時間が許すかどうか微妙なところだが、今作に限ってはかつてのレビューと同じ形式で記事を立てていきたいと思っているので、このエントリーで書くべきことはそんなにないぞ。

 というわけでせっかくだから改めて「地獄少女と私」で作文を書いておくと、今作は「私の人生を変えたアニメ」の1つであり、オールタイムベストでも十指には確実に入る。もしかしたらベスト5に入るかもしれない作品(群)である。その理由については過去のレビュー記事を読んでもらった方が話が早いが、端的に言えば、とにかく「毎週趣向を変えて常に新しいことにチャレンジし続ける」という製作スタンスが本当に見事だったから。まぁ、ぶっちゃけ1期はマジで「仕事人」シリーズ的な「復讐バラエティ」(製作者命名)とほどよい理不尽さが入り交じった「普通のエンターテイメント」だったのだが、2期に入り、「それまでにやってないことをやってみよう」というチャレンジ精神に火がつき、常にこちらの予想を裏切る見事なシナリオラインが提供されるのが本当に楽しかった。もちろん合計6クールもやっていたのでエピソードによって当たり外れはあるのだが、脚本を担当するライターさんのコンセプトの統一がしっかり果たされており、「当たり」の方が圧倒的に多かった印象。本作から名前を覚えたクリエイターの人も多い。もちろん、1期からディレクションを任された大森貴弘氏は言わずもがなである。

 毎回見事な「ネタ」を仕込み、それを限られた時間枠でいかに表現するか、という命題に常に挑み続けているために、画面の情報量が豊富で「アニメを考える」題材として丁度良いのが今作。おかげでコンテ読みが楽しくてしょうがなくなり、毎回レビューを行うことにしたわけだ。その結果がこのブログの開設へと繋がり、長きに渡る廃人生活の決定打になった。そう考えると、私の「人生を変えた」度合いが一番大きいのが本作なのかもしれない。これさえなければ、もっと真人間の生活を送れていたのかもしれない……恨み、聞き届けてくれませんかね。

 そんなわけで万感極まる新シリーズだが、敢えて残念なところを先に書いておけば、それはもちろん「めっちゃ短い」ということ。これまでの3期は全部2クールだったが今回は1クール。まぁ、それくらいならしょうがないとは思うのだが、まさかの「総集編半分」という謎采配である。うーむ、まぁ、すでにやれることをほとんどやってしまっているので更に新しい展開を大きく動かすのは難しいとは思うのだが……実質新作は6話だけというのはちょっと残念。まぁ、新作が提供されたというだけでも喜んでおくべきか。せっかくなので「セレクション枠」についてもここで触れておくと、すでにどの話数が放送されるのかは公式に発表が出ている。1期からのセレクションが最も多く、「汚れたマウンド(3話)」「昼下がりの窓(6話)」「零れたカケラ達(12話)」の3本。1期はどれを選んでもそれほど大きな差は無いのだが、4期1話めの内容と若干被ってる感がある「零れたカケラ達」はどうなんだ、という気もする。2期からは1本だけ、「黒の轍(12話)」を再録。なんとまさかの三藁回である。しかも輪入道の。どうせ輪入道でやるなら「湯けむり地獄、旅の宿」の方が……いや、何でもない。「黒の轍」は割と良い選択ですが、どうせ三藁回やるなら他の2キャラの名作「沈黙のまなざし(17話)」と「紙風船ふわり(21話)」もやって欲しかったね。そして3期からは2本、「籠ノ鳥(2話)」と「はぐれ稲荷(9話)」である。「籠ノ鳥」はやや微妙だが、なんとか小滝礼担当作品である「はぐれ稲荷」が入ったことはありがたい。3期は個人的には小滝礼セレクションの「うつせみ(5話)」「藁の中(17話)」と、神保昌登セレクション「兄貴(4話)」「兎と亀(15話)」「うしろの正面(21話)」っていうチャレンジをして欲しかったけど。こうしてみるとこの2人の担当回は軒並み尋常じゃないクオリティだな。

 まぁ、セレクションの方向性は若干迷子な気もするのだが、ひょっとしたら新作エピソードとの絡みもあるのかもしれないし、オマケで劇メーションもつけてくれるらしいので、シリーズ全体の流れも考えてのことかもしれない。とりあえず様子見でしょう。わたしゃとりあえず当時のスタッフがちゃんと集まってくれるならそれでいいよ、と思ったら……1話目からコンテが畠山守っていう恐ろしい攻めだったんだよなぁ。ひょっとしてディーンの社運がかかった作品なんじゃないかとすら思うわ。いいぞもっとやれ。

 とりあえず、思い入れが強いので観始めたらおそらく冷静ではなくなると思いますが、どうかよろしくお願いします。

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○「バチカン奇跡調査官」 4

 まさか藤木稟原作のアニメが見られる時代が来ようとは、十数年前には露も思わず……。時代の流れってのは分からないもんですね。いや、そんな感慨に耽るほど藤木稟のこと知らないけどさ。デビュー直後の数作を読んだことはあるのだが、もう、今となっては記憶は一切ありません。まさかこんなアニメ化まで狙ったタイトルを執筆しているなんてことも全く知らず。「ラノベか何かを書いとるんか?!」と思って確認したら「角川ホラー文庫」とな。ひょっとしてレーベルから初のアニメ化かな? と思って調べてみたら、一応「BLOOD-C」も同レーベルでノベライズされてた。うーん、それは違うような……。

 まぁ、とにかくそんなわけで珍しいタイプの作品には違いない。導入と展開から「これ、超常バトルになる可能性もあるのか?」とか不安になりながら見ていたが、流石にこの出自ならそこそこの純度でミステリっぽいことをやってくれるのだろう。どこまでオカルトに踏み込むかで好みも分かれそうではあるんだけど、主人公コンビが割と理知的なキャラとして描かれているし、実はけっこう本格寄りなのかもしれない。少なくとも現段階では「ホラー」って感じでもないしな。

 そんなわけで、しっかりした中身の小説がアニメ化されるのは喜ばしい限りなのだが……だからさ、なんや、最近流行ってるのか。このオカルティックナインパターンは。早口やな。そして間が一切無いな。よっぽど脚本がキツキツなのだろう、とにかく一切の隙間を空けずにしゃべるしゃべる。演じているのがプロの声優だから何とか聴けるものになっているが、どう考えても尋常の会話ペースではないし、感情移入なんて出来るわけがない。1話目ってことで必要以上に不自然な説明台詞も入ってくるし、「何とか初見の人にも分かってもらわなきゃ」ということで苦心惨憺している様子が嫌というほど伝わってくる。原作の性質を考えると、やっぱり文字情報がかなり多いだろうし、アニメ化でどの程度の尺で原作を消化するのかは定かでないが、相当詰め込んだシリーズになることは想像に難くない。こういう作り方をされてしまうと、作品を楽しむよりも先に「脚本家の人も映像作る人も大変やな」という心配や同情が先立ち、中身がさっぱり入ってこないんだよね。

 1話目は実に「キリスト教もの」っぽい謎の提示。処女懐胎に涙を流すマリア像。うーん、定番中の定番。でも、マリア像の方はまだしも、処女懐胎の方を「科学の力で調査だ!」ってやったら、なんかものすげぇ世知辛い話になりそうなんだけども。ここから何か意外なトリックなんて飛びだすんかな。あんまり映像にして映える内容が出てくる気はしないな。

 現時点では、残念ながら「アニメにしてプラスになった部分」が感じ取れず、キツい構成と不自然な会話ばかりが耳についてちょっとしんどい。映像部分は特に悪くはないのだが、基本的に「ミステリもの」って動画にしても見応えが無い場合が多いのよね。地味な調査とか対話ばっかりになるし。「金田一少年の事件簿」だって、よっぽどダイナミックなトリックでも実演する時以外はあんまりアニメで観たいとは思わないしなぁ(コナンはもうミステリじゃないからいいや)。どの程度「アニメとして」の面白さを発揮出来るか。現時点ではちょい期待値低めである。江原さんの声をがっつり聴けるのが久しぶりだからそこだけちょい加点。

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○「初めてのギャル」 4

 僕の好きなギャルはもちろん江ノ島盾子さんです。まぁ、ギャル要素ほとんど必要ないけど。あとギャル子ちゃんも好きは好き。やっぱギャル要素必要ないけど。

 童貞の脳内だけに存在している非実在性ギャルとの妄想を楽しむ作品。この手のニーズっては必ずどこかに存在しているもので、AVの文化でも何故かギャルものというのは死に絶えることは無い。まぁ、ストレートに言えばM属性の男性からニーズがあるジャンルということになるだろうが、それだけ「ギャル」というジャンルがしっかりと他の女性から切り離された独自存在として立脚しているということの表れでもある。ただ、そうしてキャラクター性がはっきりと区別されると、当然そこから「過度の理想化」が進行する。つまり、ギャルの諸要素を極端にデフォルメし、アイコン化した「非実在性ギャル」の造成である。例えばギャルが使う言葉やファッションなど、「これがあればギャルだろ」という「典型」が成立するのだが、厄介なことにこれが少しずつ「実在性ギャル」の存在からかけ離れたものになってしまうのである。つまり、おそらくこうした作品を見たとしても「ホントのホントに現実に存在するそこらへんのギャル」が好きな人間は、全く反応出来ないだろう。それくらいに実際のギャルとアニメ的理想化ギャルは(文字通り)別次元の存在なのである。

 なんでそんなことを強調するかというと、マジでホントにギャルってのは私のような人間とは異なる次元軸を生きており、生半可なことで意思疎通など図れないと信じているからだ。奴らは、このアニメのギャルのように甘くはない。発する言葉の全てが我々の想定を飛び越えてくる。同じ言葉が通じると思うな。あらゆる価値観を捨て、あらゆる常識を覆さねば、奴らとは会話すら成り立たないのだ! ……と思っているので、こういう「生半可なギャル」ものは個人的にはどう楽しんでいいのか分からない派です。だって、こんな優しいのギャルじゃないもん。どこまでいっても「ギャルのふりした何か」だもん。そういうものが好きな人はいいかもしれないが、私は「これは……なんだ!?」と哲学的な陥穽へと落ち込んでしまうためにどうしても身が入らないのである。どうした俺。過去になんかトラウマでもあるのか。まぁ、その辺は流石に禁則次項なので触れませんが。

 というわけで、「ギャルもの」は何となく薄目で見てしまうけど接し方が分からないので減点です。ただ、個人的には「あさぬママがいつものテンションで全力投球するアニメ」っていうだけで加点要素になるので、ぶっちゃけ嫌いでもないです。あとはいつも言ってることではあるが、出来ればこの手の馬鹿エロメインの作品でアホみたいなモザイク役のオブジェクトでちらちら画面を覆うのはやめてほしい。しまったな、これ、多分AT−X版だったら無修正版で見られたな(KBS版で視聴してしまった)。別に「肝心なところが見えねぇだろうがクソがッ!」というエロい理由ではなく、せっかくクリエイターが精魂込めてこさえた「1枚絵」であるはずのアニメの画面が余計な装飾で妨げられるのはクリエイターへの冒涜だと思っているので好かんのです(えぇ、本当ですよ)。そこが無かったら別に普通の点数でもいいかも。エロに寛容な非実在性ギャル、可愛いですよね(あれー?)。長久友紀はついにこれが初主演作品になるんだな……。

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 サンダルさんの快眠情報が本当にどうでもいい、第15話。まぁ、そりゃぐっすり眠れるでしょうよ。

 帰省話の後編、というよりは次のエピソードの前編……なのかな? 敢えて名付けるなら「池干し編」になるのかな。ジジババ連中が何を隠蔽しているのかが分からないのでまだ焦点がはっきりしていないのだが……メインの5人娘の問題は一通り片が付いたので、次にどこに行くかと思ったら今度はジジイのお話になるのかよ。まぁ、間野山という町のことを掘り下げるなら、おそらく商店街と観光協会の因縁の話は避けて通れないだろうが……でも、多分今回の話は因縁とは直接関係ないな。ジジイとババアの仲が悪くなったのはチュパカブラ事業の失敗が原因だと思っていたのだけど、「50年前」と言っていた「池の中の話」も、何か尾を引いているのだろうか。

 とりあえず、分かるところでジジババ以外の今回の要素をまとめておくと、5人娘のほとんどは問題がすっきり解決した状態になっており、元々大してやっかいごとが無かったしおりさんを始め、真希と早苗はもう今後メイン回は無さそうな雰囲気。以前から言ってるように、実は真希の問題は何一つ解決してないはずなのだが……最後にもう一捻りありますかねぇ。萌ちゃんが殴り込んでくる展開があれば、もしかしたら。その他、由乃も前回の帰省であらかた憑き物は落ちた状態であるが、一応「1年という任期」がそろそろ影を落とし始めるタイミングである。今回由乃は、間野山駅に降り立った際にはっきり「ただいま」と言っており、この半年ですっかり「間野山の人間」としての自分が定着していることが分かる。今回民泊の話が出た際にも、「建国祭の時の失敗は繰り返したくない」と慎重になり、「物事が間野山のためになるかどうか」という判断の軸が産まれていることも分かるし、そのことで足を止めて悩むようなこともしなくなり、どこか人間的にも成長していることを窺わせる。

 そして、まだ何かと問題ごとがあるとしたら、残る1人、凛々子である。彼女も「任期の1年」を意識したとき、「周りからもしも由乃達がいなくなった時、自分は一体何ができるのか」を考えている。これまでは何の疑問も持たずに祖母の庇護下でぬくぬくと暮らしていたわけだが、それ以外の人生設計があるということを「余所者」の由乃達から学び、自分にも色々と出来ることがあると考えるようになった。決定打となったのは今回登場した謎のスペイン系集団「クリプテッド12」の面々で、その中の1人から世界中を飛び回る写真なんかを見せてもらううちに、「外に飛び出した自分」を想像するようになった。凛々子が自信を持って断言できることと言えば「自分はUMAが好きだ」というその一点であろうが、そんなUMA好きの自分を裏付けるためには、間野山の地でただくすぶっているだけでは駄目なのだ。未知を愛し、謎を求めるのであれば、自分の足でそれを探すべき。クリプテッド12の面々からそんな衝撃を受けた凛々子は、いよいよ「町の外」へと意識を向け始めている。

 「町興し」要素としては、民泊云々の問題から町の宿泊施設の運用方法を模索することが今回の使命。ただ、どうやら間野山は空き家だけならナンボでも用意出来るようで、障害らしい障害もなしにとんとん拍子で話は進む。まぁ、今回のミッションはあくまでも一時的なものであるし、レベルが上がった由乃達5人が「スムーズに仕事を進める様子」を見せるためのお膳立てなのかもしれない。若者たちが成長して色々と試行錯誤出来るようになれば、後は年寄り連中がそれをジャッジするだけ。そして、そんな年寄りが一番面倒臭いのが間野山なのである。ジジイは……一体何を隠してやがりますかね……。ババアも知ってるってことはチュパカブラ関係の過去の失態とかではなさそうだけど、多分、ジジイのことだからどうせ大したことないんだろうな……。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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