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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 発売まで2週間を切ったところでようやく姿を現すコンスピラシー第2弾。プレイされる層が限定されている(特に日本では)ため、そこまで盛り上がってる感じでもないな。メカニズムも発表になったが、基本的には前作の拡張みたいな印象。「投票」が「動議」(英語名はCouncil’s Dilemma!)になったが実質同じみたいなもんだし、策略カード、ドラフト時能力もニュアンスは一緒。廃位能力が無くなった代わりに今回はまとめて多人数を殴りに行く理由になる「会戦」能力がつき、ルアー的能力の「使嗾/goad」も、これまで統率者戦などでは能力として登場していたものをキーワードにしているだけだ。

 唯一、これまでのゲームと違うのは「統治者/monarch」の存在だろう。ルールを確認すると、何らかのカードで特定プレイヤーが「統治者」を名乗るまでゲームに統治者はおらず、誰かが名乗りを上げた瞬間から、その後はずっとゲーム内でいずれか1人のプレイヤーが統治者となる。統治者となったプレイヤーは、自身のエンドステップにドロー1枚の報酬がつく。統治者の地位を動かすには①そういうカードを使う。②統治者プレイヤーを殴りに行って戦闘ダメージを与える。③現統治者を殺す。の3パターンがあり、もっともゲームを動かすのは②の戦闘関係。つまり、場には「殴ったら得なプレイヤー」が1人存在しているわけで、これがゲームを動かす原動力になるってことだ。このあたりは、プレイする人数なんかでも色々変わってきそうだが……面白いのかどうかは未知数。

 

 

以下は個別カード。計略やらなんやら、ルールに詳しくない人は自分でググろう。

 

 

Assemble the Rank and Vile C

計略

秘策

あなたのコントロールする、選ばれた名前のクリーチャーは、「このクリーチャーが死亡した時、あなたは(B)を支払っても良い。そうしたなら、2/2で黒のゾンビ・クリーチャー・トークンを1体タップ状態で戦場に出す」を持つ。

 「計略」カードは、ゲーム開始時に提示することでゲーム全体に影響を及ぼすカード群。そして、「秘策」は必要に応じてセットになるカード名と合わせて「リバースカード、オープン!」することで発動する、特定カードの強化装置である。旧コンスピラシーでは、某氏がまさかの「感染性の恐怖(CON)」かき集めから、特定クリーチャーを強化する「ムッツィオの準備(CNS)」を連打するという奇策でもって場を混沌に陥れたことは未だに覚えている。今回コモンで与えられた計略カードは、色マナを要求する仕様になって「各色のカード」っぽさが増した(カード枠にも色がついたが、ルール上、カード自体に色はない)。黒はゾンビのおまけを付与する能力で、基本的にカード1枚からトークン1枚なので特別強いわけではないのだが、同じ名前のカードが3枚も4枚も集まると結構な事件。それを見越して不人気クリーチャーを集めまくるのは立派な盤外戦術の1つといえるだろう。狙ってみます?

 

Hold the Permeter 防衛線の維持 R

計略

あなたの最初のアップキープの開始時に1/2で防衛を持つ、白の兵士・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

他の各プレイヤーの最初のアップキープの開始時に、そのプレイヤーは1/1で「このクリーチャーではブロック出来ない」を持つ赤のゴブリン・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

 旧コンスピラシーには1/1防衛を生み出す「歩哨の出勤(CNS)」があったが、今回はそれが1/2にちょっとだけパワーアップした代わりに何故か相手にゴブリンをプレゼントするようになった。さらに、何故かレアリティが一気にレアに格上げ……なんだろ、何か兵士トークンを駆使するボーナスギミックでも存在しているのだろうか。今ひとつ存在意義が分からないカード。

 

Natural Unity 自然な団結 C

計略

秘策

あなたのコントロールする、選ばれた名前のクリーチャーは、「あなたのターンの戦闘開始時に、あなたは(G)を支払っても良い。そうしたなら、このクリーチャーの上に+1/+1カウンターを1つ置く」を持つ。

 コモン秘策サイクルの緑。単純明快に強いので、かき集めればコモンとは思えない決定力になり得るガチ兵器。クリーチャー1体に1回なら分かるのだが、戦闘のたびに膨れあがるというのは、クリーチャー能力としてはレアクラスのバケモノ。それがコモンで手軽に付与出来るのはけっこう事件である。まぁ、カード(とピック)2枚を使って1枚を補強するシステムなので相対的に強くしても大丈夫ってことなんだろうが。白緑でデッキを組んで適当なフライヤーにこれを背負わせるだけでもお手軽殺戮が可能。まぁ、多人数戦だし、誰か何とかしてくれるやろ。

 

Sovereign’s Realm (君主の領域) M

計略

あなたのデッキに基本土地を入れることが出来ず、あなたは手札5枚でゲームを開始する。

あなたの手札を1枚追放する:このターン、あなたはゲーム外から基本土地をプレイしても良い。

あなたのコントロールする基本土地は、「(T):あなたのマナ・プールに好きな色のマナを1点加える」を持つ。

 旧コンスピでいうと「世界編み(CNS)」に該当するカード。あちらは「ドラフトしたカードは全部デッキインしろよ! という縛りのカードだったが、今回は「基本土地を入れるなよ」である。一見すると全然違うように見えるが、基本土地がデッキイン出来ずともデッキ40枚制限は守る必要があるわけで、ドラフトでピック出来るカードは普通45枚(今回は基本地形は入ってないだろう)。どっちにしろ全突っ込み。というか、これ自身も含めて計略カードはデッキイン出来ないわけで、最高でも44枚。計略カードを5枚以上ピックするとその時点でこの計略デッキが成立しなくなるという。無茶苦茶ではあるが、色マナを気にせずに好き放題カードを連打出来るのは楽しいといえば楽しい。1引きして「僕の引いた最強のドラフトプール」ゲームがしたい人向け。

 

Summoner’s Bond 召喚者の絆 U

計略

両策

あなたが選ばれた名前のクリーチャー呪文の片方を唱えるたび、あなたのライブラリからもう片方の選ばれた名前のクリーチャー・カードを探し、それを公開して手札に加えても良い。その後、あなたのライブラリを切り直す。

 「両策」はカード名を2枚記録する形の秘策カードである。英語名だと「秘策」が「Hidden agenda」で「両策」が「Double agends」。まぁ、日本語訳のルールとして間違っちゃいないが……「二策」とかでは……駄目か。旧コンスピだと同名カードを引っ張り出す「秘密の召喚(CNS)」に相当するカード。あちらがとにかく同名カードをかき集める必要があったのに対し、今回は2種類のカードをなるべく多く集めることが目的になるのでやや制約がゆるくなった。上手いこと該当カードが3枚ずつ集まったりすれば、Aを唱えてBを手札に入れ、そのBから再びA,B,A、Bとチェーンをつなぐことが出来るようになる。カードの質にもよるが、割と手軽に爆アドカードだ。どこかの次元で、これによってつながれるギセラとブルーナがいれば面白いのだが……。ちなみに、イラストに描かれているのは相変わらず象が大好きな「帰還した探検者、セルヴァラ(CNS)」さん。彼女も元気そうで何よりである。

 

Ballot Broker (票の仲買人) (2)(W) C

クリーチャー・人間、アドバイザー

2/3

投票の間、あなたは追加でもう1度投票しても良い。

 ブレイゴの名代(CNS)」の調整盤。あちらは1/4と守備寄りだったが、いくらか攻撃的な性能になった。また、微妙に投票権獲得のテキストも変更になっており、「ブレイゴの名代」は「追加の票を得る」という表記だったのに対し、こちらは票を投じても投じなくても良い。何故このように変更されたかというと、旧コンスピの「投票」カードは2つの選択肢でオールオアナッシングだったため、自分に有益な結果に2票投じることが絶対に無駄にならなかったからだ。今回は票を入れた分だけ効果が誘発する「動議」であり、相手の使う動議効果は自分に害するものがほとんど。そこに追加の票を投じてやる義理も無いってことだ。

 

Custodi Peacekeeper (カストディの平和の番人) (2)(W) C

クリーチャー・人間、クレリック

2/3

〜をドラフトするとき、あなたはこれを公開してドラフトし、このドラフトラウンドに〜を含めて何枚のカードをドラフトしたかを記録する。

(W)(T):対象の、パワーの値が〜によって記録された最大の数以下であるクリーチャーをタップする。

 「何手目でピックしたか」が関係してくる、「隠れ潜む自動機械(CNS)」の系譜を継ぐタッパー。先輩カードは純粋に「ピックした順目分のパワーとタフネス」というカードだったが、今回はピックした順目でタッパーとしての性能が変わってくる。面白いのは、あくまでドラフト中に記録した最大の数が適用されるところ。「隠れ潜む自動機械」は無色のクリーチャーだったので卓のプレイヤーは誰でも無難なタイミングでピックする選択肢があったのだが、今回は白のクリーチャー。つまり、3パック目で登場した場合、いらないプレイヤーは出来たらピックしたくないカードである。これだけ骨太なタッパーだが、ひょっとしたら5手目、6手目あたりまで流れる可能性も充分あり、そうなればそれまで1引き、2引きで押さえていた同名カードも全て強化されるのである。ピック時に公開されるのでヘイトドラフトは簡単。ユーザー以外のプレイヤー間での押し付け合いまでが想定内のカード。嫌らしいわぁ。

 

Lieutenants of the Guard (護衛の副官) (4)(W) C

クリーチャー・人間、兵士

2/2

動議(力・数) - 〜が戦場に出たとき動議を行う。〜の上に「力」に等しいだけの+1/+1カウンターを置き、「数」に等しいだけの、1/1で白の兵士・クリーチャー・トークンを戦場に出す。

 動議カードの基本編。最低でも自分と相手の2人が投票するため、3/3でトークン1体とか、4/4とか、トークン2体とか、そのあたりは確実に上回るカード。5マナで4/4なら不満はないわけで、基本スペックは充分クリアしている。そして多人数戦なら、票の数は4つも5つもあるわけで。5マナ7/7とか、トークン5体連れてきたりとか。そりゃ強そうだな。相手が全体強化する「パリアノの先兵」を持っているとか、そういう情報もピック中に分かってしまう世界なので、様々な情報を加味しながらの政治的判断が問われる勝負になりそうだぞ。

 


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 腐川さんの腐臭! 第6話。さぁ、役者が揃いました。「絶望編」も合わせてマジで煮詰まってきてる感が半端無いぜ。ちなみにこれ書いてる時に確認したら、公式HPが絶望編の江ノ島登場に合わせて江ノ島仕様になってました。芸が細かいね。

 前回は事の真相に関係しそうな手掛かりが様々にばらまかれて考えることすら放棄してしまいそうなお話だったが、今回はストーリーを進める方が優先だったのでそこまで気になるような不穏要素は見あたらない。いや、全部が全部不穏だから何がどうなってもおかしくないのだけど。やっぱり1つずつ整理していかないと追いつけないね。

 まず、チーム霧切が中心になって処理した「3回目の襲撃タイム」の顛末。前回のラストで忌村さんが襲撃されていたので彼女が犠牲者なのかと思われていたが、同様の状態で十六夜も発見されてしまったため、事態は混迷を極める。十六夜はタイムアップ直前には謎の「ボーナスルーム」に流れ着き、そこで銃器を手にしていたはずなのだが……。これまでの展開から考えると、襲撃者側がわざわざルールを曲げてくるとも思えないので、おそらく今回襲撃されたのはどちらか1人だ。となると、可能性として考えられるのは、「殺された片方が、実はもう片方を殺した犯人」というパターンが1つ。つまり、「十六夜を殺した忌村が、襲撃者に殺された」or「忌村を殺した十六夜が、襲撃者に殺された」というパターン。ただ、これは現時点では可能性が薄い。何故なら忌村が十六夜を襲う場合、彼女はNG行動の制約のために近接戦闘を嫌うからだ。「超高校級の鍛冶屋」で謎のブレードマスター技能を披露していた十六夜が、今更忌村にナイフで殺されるのはおかしいだろう。では逆ならあり得るかというと、今度は十六夜が直前に秘密部屋で入手していたマシンガンのような武器が引っかかる。彼は「鍛冶屋としては許されないが」と独りごちながら火器を手に入れており、今更忌村をナイフで襲う必然性がない。この2人の共倒れ説は、現時点ではサポートしにくい。

 となると、「襲撃者とは別の第3者が、どちらかを殺した」という結論になる。そして、この人間関係の中で忌村もしくは十六夜を殺す可能性がある人間といえば、そりゃ普通に考えて流流歌だろう。今回の彼女の態度もどこか違和感があり、彼女が「どちらか」を殺害したというのはありそうな線。普通に考えたら忌村を殺すべきだろうが、果たして荒れ狂う彼女を殺せるかどうか。流流歌は彼女の影を踏めば殺せることは知っているわけで、わざわざ正面から刃物で挑む理由もないだろう。ということで、現時点で一番ありそうなのは「流流歌が何らかの事情で十六夜に奇襲をかけて殺害し、それとは関係無しに襲撃者が忌村を殺した」という展開ではなかろうか。まぁ、襲撃者の性格次第ではこれ以外の可能性もいくらでもあるんだけど。扱いにくいまんまの黄桜・御手洗がずっと行動をともにしているのが面倒だよなー。そんな黄桜だが、今回は霧切さんを相手にちょろちょろとしゃべりはじめている。彼女の背中を追う時に一瞬だけ慌てたような仕草を見せたことがあった(NG行動に関わってそうなそぶりを見せた)ことがあったが、まだまだ詳細不明。御手洗も含め、この2人については「絶望編」とのすり合わせも必要なのかもしれない。

 続いて、今回あんまり出番が無かったのは別な3人組、宗方・逆蔵・雪染チーム。回想シーンで色々と語られていたが、大体知っている話。今更その辺に疑問の余地はなさそうだが、気になるのは、前回天願爺さんから「衝撃の真実」を聞いたはずの宗方が真っ先に向かったのが雪染の亡骸なんだよ。その行動に一体どんな意味があったというのだろう。わざわざ刀を突き刺したのは、どっちかっていうと視聴者相手の最終確認みたいな気もするが(そもそも霧切さんが検視してる時点で彼女の生存はない)、あの行為はひょっとしたら「刀を突き刺す」ことよりも「刀を手放す」ことに意味があったのかもしれない。宗方の主義信条については、建物の外で展開している盤外戦にも影響を与えており、極論すれば今回の騒動は全部コイツに面倒かけられているとも言えるんだよなぁ。

 そして、大きく動いたのが苗木を中心として形成された「78期生」チームである。中心となって回しているのがモナカなのでまだまだ予断を許さない状態ではあるのだが、彼女は基本的に江ノ島の思想を継ぐ人間とはいえ、単に希望と絶望がつぶし合う混沌が楽しい様子。絶対的に希望サイドを潰したいとまでは思っていないのだろうか。彼女の慰めによって苗木が立ち直り、さらに「実は外との通信が可能なんだけどね」というナイスちゃぶ台返しにより強引に話を次のステップへ。「クローズドサークルだって言ってたけど、それ勝手な先入観だから」というのは割と反則気味だが、前例の無いネタでもなし、今回のお話は純正のミステリでもないので気にしないでおこう。そもそも今回の閉鎖の仕方だって色々疑問は残っていたのだし。

 いざ未来機関と連絡がつけば、当然出てきますよね。最後の英雄、十神白夜さん。そう、まだ外には彼が残っていたのだ(なんかもう1人いる気もするが気にしないでおく)。苦境を乗り越え大きく成長した十神は本当に頼りになる男になっており、精神論を振りかざすだけの苗木に対し、確実に情報を処理して迅速に対策を進める手腕がお見事。経営者さんは器が違いますわ。急なことだったので十神にどれくらい現状が伝わったのかは定かでない(そもそも苗木たちだって建物で起こっている全てを理解しているわけではない)が、ひとまず「外からの攻撃」の可能性を拡大し、「ゲームでの勝利」ではなく「ゲームの破壊」を目論むという。まぁ、冷静に考えて「いつでも対象を殺せる腕輪」がついてる時点で監禁された面々はゲームオーバーだと思うのだが、とりあえず苗木の狙いはモノクマサイドに狙い通りの動きをさせないことなのだろう。また、十神はモナカの存在に気付いているものの、流石に遠隔地からの指示出しだけでは彼女の脅威を完封することも出来ない。おそらくモナカもそこまでは織り込み済みで通信をつないだのだろうし(一応、本物の月光ヶ原が発見されてない可能性も期待はしているだろうが)。

 話し合いの結果まとまった今後の対処目標は、1つは建物の中でのゴタゴタ。これは外界からの介入で打開を図る。そして、十神だけが知っているのは月光ヶ原に扮して紛れ込んだ「もう1つの絶望」であるモナカの存在。こちらは腐川・こまるというアクションゲームコンビによって大本のモナカを叩くことで対処を図る。プレイしてないから分からんが、多分このマッチメイクが正しい組み合わせなのだろう。

 そして最後にもう1つ、宗方さんが独断で動かしてしまったアルペジオもびっくりの大艦隊。あの忌まわしいジャバウォック島に総攻撃をかけて絶望の残滓を殲滅するのが狙いだったらしいが、流石十神さん、こちらにも当然対策済み。なんとなんと、出撃したのはあの日向創その人である。いや、今回のサブタイトルは「No man is in an island」とあり、「誰も島にいない」(正確には人間は1人として島にはいない)である。あの男は、単なる1人の人間、日向創ではなく、神をも超越するカムクライズルであることが示唆されているのではなかろうか。ちなみに「No man is an island」とは「人は決して孤独な島ではない」(人はみな繋がっているのだ)という教訓で、今回の苗木のエピソードにもかかっている洒落たタイトルである。島のみんなを守るのは、2代目主人公・日向の役目。モナカを叩くのは3代目主人公・こまるの役目。そして当然、絶望の根源を叩くのは、初代主人公・苗木の役目なのだ。こうして並べて見ると、やっぱり気になるのは江ノ島・狛枝といった大物達の名前になってくるわけだが……「絶望編」との並びで江ノ島の投入タイミングを考えると、まだ、もう一波乱はあるよなぁ……。マジで色んなところから楽しみですわ。

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 やっぱりあおちゃんのヤンは最高だぜ! 第6話。もう、単にそれだけの話です。闇堕ちがメインのお話なので、出来ればあおちゃんキャラは後の方まで取っておいて欲しかったところだが……2番手としてぶっ放しちゃいましたね。

 基本的にあらゆる関係性を百合にまとめることが出来るのがこの作品。しょうがない、だって男は1人もいないんだから。前回までの黒の世界ではアルマリアさんが天音との「姉妹」関係、そしてソフィーナ先輩との「先輩後輩」関係をたっぷりと愛情に転化してくれていたが、なんと、アルマリアさんのゴールはまさかの紗夜との血の絆オチ。血を吸っちゃったことで天音より何よりも紗夜が最愛の相手になってしまったアルマさんは、あんなにおねーさん風を吹かせていたにも関わらず、今週はすっかりお馬鹿なおねだりキャラになってしまっていた。まぁ、これはこれで色々おいしいからいいか……。勝手にボコられて評判を落としてしまったソフィーナ先輩からすれば災難以外のなにものでもないが、一応先輩への敬意もちゃんと維持しているようだし、アルマさん回りの女性関係は何一つ終わることなく、単にややこしくなっただけで幕引きとなった。今後はこのまま紗夜が天音を差し置いて他のメンバーのハートを奪っていく展開になるんでしょうか。

 そして、吸血鬼が終わったら今度は赤の世界の天使達のお話。なんかイニストラードみたいな順番だが、ここもまた、分かりやすい愛憎劇が渦巻いておりますよ。赤の世界ということで、エクシード陣営の代表は豊崎ボイスのエルエルちゃん。前々回同様、今回も青の世界での天音との出会いのシーンから始まり、彼女がどういったスタンスでチームを結成していたかが語られた。まぁ、今回はアルマリアのように面倒な要素がエルエルにあるわけではないし、チーム内でも一番の脳天気キャラなので、天音との関係性は分かりやすく良好。今回は「トモダチ」という単語が軽かったり重かったり、様々な文脈で連呼されたわけだが、エルエルと天音は非常に分かりやすい形での「友達どうし」である。

 エルエルは裏表の無い簡単な子。それじゃぁ、対するキャラに頑張ってもらうしかない。今回の相手は片翼の天使・レミエル(CV悠木碧)。もう、登場時から闇堕ちでバーストすることは期待されていたわけだが、今回のヤン(デレ?)っぷりは全くもって期待を裏切らない完璧な仕上がり。「トモダチ」という単語に過剰反応を示すレミエルは、産まれ持ったコンプレックスのせいで裏表なんか有るわけ無いエルエルとの関係性にも内心では燻るものを持っていたようで、闇堕ちという覚醒イベントのおかげでそのわだかまった思いが大爆発した。ソフィーナ先輩のときと違って、今回はマジで言いがかり以外のなにものでもない、一方的過ぎるコンプレックスの吐露なのだが、それだけにエルエルにはどうしようもなく、レミエルの気持ちを受け止めつつ、前向きに解決する方法はなかなか思いつかないだろう。ま、どうせ最終的には力業でぶち込むだけなので来週まで引っ張って大層な心理描写が輝くとかいうタイプの作品ではないのだが……とにかくブラックな面を大解放しているY.AOIネキがフル回転しているだけでも何の文句もありません。ホント、あおちゃんの闇堕ちっぷりは本人の厨二妄想力にも支えられてマジモンの黒さが見えるのが素敵。まぁ、彼女の文句を突き詰めると「私はこれまでずっとエルエルちゃんが楽しそうだったし綺麗だったから最高だった」という百合カミングアウトでしかないんだが。これ、お互いに褒め合ってるだけの盛大のノロケ劇場だったんやな……素晴らしい百合要素じゃないですか。もっともっと盛大に壊れて、どうぞ。

 これ、後に出てくる闇堕ちメンバーはどんどんハードルが高くなって大変やろうなぁ。すでに「闇堕ちは抱えてた感情が膨れあがるだけです」ってことをソフィーナ先輩が証明済みだから、何を言っても「あ、あいつ腹の底ではそんなこと考えてたんやな……」って透けて見えちゃうのがなんか可哀相。なお、今週もオチは軍隊コントシスターズ。あいつら、マジでなんなんや。

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 辻彩のCV! 繰り返す、辻彩のCV!!!! 第20話! 流石にそうくるとは思いませんやん?! もう、エステティシャンっていうか次元の魔女だよ。黄金の魔女だよ。逆理の裁者だよ!

 というわけで、能登VS大原という、わたくし的に一日の摂取量を確実に超えているオーバーカロリー過ぎるエピソードとなりました。俺が言うのもなんだけど、辻彩っていくつなんだよ、っていう。まぁ、ゲーム版のCVもミズハスだったことを考えれば年齢的にはそんなに変わらないわけだが(つうか年上)……。いやー、びっくりした。杜王町の女性、色々濃すぎる問題。まぁ、これ以上ないくらいに「魔法使い」だったので私としては大満足です。一瞬「登場シーンが少ないキャラに使われちゃったかー」と思ったが、冷静に考えると今後のジョジョにおいて、さぁやボイスがしっくりきてさらに大活躍するキャラってあんまり思い浮かばないしな。これは残された最大最後のヒロイン枠である川尻しのぶにも期待せざるを得ない。俺の脳髄を打ち抜くキャスティングが期待出来そうだぜ……。

 というわけで、由花子再登場のエピソード。原作とは順番を入れ替え、次回の吉良のお話よりも先に持って来ているのはバランス調整のためかな。2クール目の締めに何を持ってくるか、っていうのも問題になるしね。そんなお話を1本のショートエピソードとしてみると、誰が見ても明らかな「何とか詰め込んだ」展開である。オープンエンドは当然カット、エンディングもマジでギリギリまでお話を詰め込んで、四苦八苦しつつオチの部分まで滑り込ませるという、マジで一分一秒の勝負の話数であった。まー、流石に2話以上に分割するほどでもなし、なかなか苦しい判断ではあったのだろうが、幸い、展開自体にそこまで急いでいるという印象はない(知っている人間からすると「残り○分で終わるの?!」ってハラハラ見ることになったが)。おそらく種々の要素はカットになっているのだろうが、そこまで欠落を感じさせるものにはなっておらず、分かりやすいところでは由花子が30分のタイムリミットを破ってしまう具体的な情景描写はまるまるカットされているが(ひょっとしたらよく見たら時計は表示されてるのかな?)、あそこはどっちかっていうと原作の方が不自然だったからね。「いや、それだけの展開で30分はたたねぇだろ」みたいな。今回はそこら辺がぼんやりしているおかげで、「まぁ、何となく由花子が寝る前に約束を破ったんやろうなぁ」程度のものになっているのだ。

 個人的にもうちょっと追加で描写してほしいな、と思ったのは、シンデレラのスタンド能力。2度目に由花子に施術して全身をいじるくだり、原作だとありとあらゆる部分がカシャンカシャンと次のカートリッジに入れ替わるような演出になっており、アニメで一斉に見せられたら割と見応えのあるパートだったと思うのだが、残念ながら1枚絵で処理されてしまった。他にも、最終問題の眼のプレートはもうちょっと部屋いっぱいに飛び回っていたような印象があるのだが、まぁ、その辺は尺やリソースの問題と割り切るしかないだろう。お話としては問題無く成立するしね。やたらとミュシャのイメージで辻彩を飾っていたのは、止め絵にしてもインパクトが維持出来るっていう演出的な都合なんじゃなかろうか。

 逆に、原作では見られなかったがアニメになったおかげで描き込まれた部分もある。これは他のお話でも言えることだが、原作ではあまり細かく描写されないぽっと出のスタンドも、ちゃんと全身の造形を考えて画面上に乗せる必要がある関係上、下半身部分がはっきりしていなかった「シンデレラ」の全身像がきちんと描かれ、どういうモーションで宙を動いているのかが描き込まれていた。「こんなファンシーなピンクなんや……」っていうのは驚いたけどスタンドの色がおかしいのは毎度のことだし、確かにエステ専門スタンドならあんな色合いもアリなのかも。登場シーンの少なさではパールジャムの次くらいに不遇のスタンドなので、今回しっかり活躍が見られたのはよかったんじゃなかろうか。ほんと、この町には「お仕事スタンド」がたくさんいて面白いよなぁ。だって、「シンデレラ」の能力って、言ってしまえば「HUNTER×HUNTER」ならビスケの念能力みたいなもんだろ? 少年漫画ではどう頑張っても活躍出来ない類のもののはずなのに……この能力がなぁ……(嘆息)。

 あと、細かいところだったけどツボだったのが、康一が仗助・億泰に相談したとき、びっくりした仗助が窓から落ちそうになったところで慌ててCダイヤモンドで捕まってたところ。アニメオリジナルでああいう小ネタを入れてくるのは面白い。そして、あの相談するシーンは演出次第ではカットされたり、短くなってもおかしくないパートだったと思うのだが、男子高校生3人組の仲の良さ由花子との関係性を示すためにちゃんと削らずに入れてくれてるのも嬉しいところだね。「やっぱり泣いちゃう億泰は削れません」みたいな編成会議があったんでしょうかね。もう、トニオのせいで億泰の涙腺はガバガバよ……。

 さぁ、ジョジョにしては珍しく艶っぽかったり、色っぽかったりするシーンの多かった今回のお話。一応はサービス回(?)とも言えるわけだが、いよいよ次回は物語が加速していくぞ。注目のポイントは、「サンジェルマンのサンドイッチが美味しそうに見えるかどうか」。まぁ、多分この作画のデザイン性だと、美味そうには見えないんじゃないかな……。

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Planetarian〜ちいさなほしのゆめ〜」 6→6

 トータルの時間出考えればショート枠よりも短いくらいなのでカウントしなくてもいい気がするが、最後まで観てしまったことだし、記録する意味もありそうなので、一応1ヶ月以上も他の作品に先駆けてのゴールということに。ごたごたしたせいで放送からちょっと間が空いてしまったけども。

 たとえ誰にチョロいと言われようとも、良い作品でしたよ。もう、余計なぜい肉を全て取っ払ってとにかく直球以外の選択肢の無いシナリオ設定。ベタベタで、いくらも見たことがありそうなお約束展開に、特に救われるでもなく、みたされたとも言い難い結末。お涙頂戴の非常に分かりやすい全体像には、とにもかくにも伝統様式という言葉しか浮かんでこない。でも、それでいいじゃない。奇を衒うばかりが作品作りじゃない。こうして、身の丈にあった時間で、身の丈にあった品質で、狙った通りのお話をまっとうする。これでこそ、誠意ある作品作りというものである。多分、突き詰めれば「プラスティック・メモリーズ」なんかもこれと同じ感動を作りたかった作品なのだろうが、諸々のしがらみ、制約に縛られてしまった結果、あんな残念な結果に終わった。今作は、そうした「諸々」を全て排除したおかげで、素材の味を純粋に楽しむことに成功したのだ。

 一番の功績は、多分変則的なアニメの構成自体を作り出したことなんじゃなかろうか。5分枠ってわけにもいかないし、かといって1シリーズではくどくなりすぎる。わずか5話というOVAみたいな編成だからこそ可能だった、このゆとりと余韻の物語。他のアニメだってこれのように自由に尺が調整出来れば悲劇なんてなくなるはずなのだが、そうそう上手くいかないのは現行のアニメ制作体勢をご存じならば周知の事実であろう。今作の場合、引き続き劇場版が用意されており、そちらのプロモーションという意味合い、さらに劇場版も加えて改めて一本の作品としてパッケージを成立させるという商業上の自由さがあったおかげで、このような変則的な制作スタイルが可能になったのだと思われる。作品にぴったりの枠を用意出来るかどうかというのも、今後のアニメ制作の1つの争点になってくるのかもしれない。

 もちろん、尺がフィットしていたことだけで全てが良かったと言っているわけではない。本作はほとんどが2人のキャラクターだけで語られる、一種の寸劇みたいなものなのだが、ベタな設定とはいえ、それだけに台詞の選び方、心情の書き出し方は非常に丁寧なものになっている。最終回を見れば分かるが、ゆめみの発してきた「プログラム通りの」言葉は、全てラストエピソードでの哀愁を引き立てるために組み立てられている。それまでの交流の1コマ1コマが無駄にならないよう、単に「何となく哀しい」とか「何となく愛しい」というだけでない、心の交流を演出しているのだ。このあたりの「お涙」に訴えかける手腕は素直に大したもんだと思う。Key作品(のアニメ)というと最近はそうした「お涙」要素が空振りばかりしていた印象なのだが、今作は「CLANNAD」以来の、素直に泣けるお話になっていた。「ロボット」というサイバーかついかにもアニメ的なヒロイン像に、どこかノスタルジックで、子供の頃の夢を思い出させてくれる「星」という組み合わせも、一口に「萌え」だとか「泣き」だとかいう要素に落とし込まれない、絶妙な暖かさが出ていたのではなかろうか。プラネタリウムに行きたくなる作品だよね。

 正直、外の世界のサイバーでハードな様子なんかは別に知る必要はないんだよね。作品として必要だった舞台はあくまでも「人のいないプラネタリウム」だったわけで。劇場版ってのがどういう風に物語を展開させていくのかは知らないが、そういう方向に持っていかないことだけは祈っておこう。まぁ、今作のスタッフなら見当違いの作品作りにはならないと思うけど。多分、劇場は行きます。

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 色々てんこ盛り、第5話。最後に頼りになるのは糖質と脂質である。けだし名言ですな。御手洗の部屋のポスター、「赤身の牛」は「紅の豚」なんだろうが……その言葉のチョイスは流石にどうなの。

 雪染先生が予備学科に転属になったことにより、しばらくはそっちの方での調査が描かれることになるのだとばかり思っていたのだが、なんとまぁ桃栗三年柿八年。あっという間にその半年間は早回し。そして「終わりの始まり」の訪れは新たな学年が入学してくることで幕を開けるのである。改めて時系列を確認しておくと、「2」の連中(便宜上、彼らをアイランド学年と称する)が在籍していたのは、1のクラス(便宜上、苗木学年と称する)が入学してくる前であった。このあたりの前後関係って過去にちゃんと言及されてたことあったっけ? つまり、トワイライト事件や流流歌たちの大爆発事件、狛枝の暗躍などといった不安要素はありつつも、まだこの時点で学園には絶望の決定打は打ち込まれていなかったということだ。まぁ、苗木学年が学園の最終年度になるんだから当たり前なんだろうが。しかし、アイランド学年との世代差が1年だけだったというのは意外。苗木達からしたら本当に直近の「先輩」だったわけだね。でもまぁ、学園内で狛枝と江ノ島が出会う機会があったと考えれば、そこも言われてみれば確かにこれが一番自然か。

 予備学科で事実上の謹慎期間を終えた雪染がクラスに復帰。正直言うと「この時点でクラス全員が絶望の因子を植え付けられていた」みたいな展開も期待していたのだが、雪染のカムバックは存外穏やかに進行できた。クラスメイトの狛枝がいなくなったことについて、他の連中がどう思っているかは定かじゃないのだが、どうやら七海の尽力もあったようで、九頭竜まで含めたクラスの(ほぼ)全員が闇堕ちを免れている。この時点ではまだ「安全」だったわけだね。小泉は半年もかけてある程度リハビリ出来たはずなのに、この後なんでああなってしまうんだろう……やっぱり希望と絶望は紙一重なんですかね。

 そして、クラスの中(?)でも一際絶望に近いところにいるように見えるのが、ついに登場、御手洗亮太(本物)である。あの鬼気迫る「希望への欲求」は、なるほど、絶望落ちするのにとても向いている。というか、紙一重と言いながらもすでに割と絶望の方に転げているように見える。彼のこんな切羽詰まった状態が、まさかの「アイツ」との接点になるとはねぇ。いや、でも普通に考えたらあの状態で「アイツ」のCVが石田彰なのはおかしくないかと思ったが……どうやらずっとあの格好のままで生活してきたみたいね。「この姿でいられなくなった事情」というのも視聴者からすれば明らかで、「本物の十神が学園に入学してくるからこれ以上同じ格好してるとばれる」というものだ。姿を欲したシェイプシフターは、学校に行く気も無かった御手洗との身分交換を見事に達成することに。そして、この学年は最終的に……ねぇ。御手洗(本物)は最終的に未来機関の支部長クラスにまでのし上がっているわけで、この「絶望の期間」に学校に行かずに引きこもっていたことが功を奏したってことなのかしらね。人生何がどう転がるか分かったもんじゃないな。

 とにもかくにも、学園にはいよいよ「終わりの学年」がやってくる。そこには苗木君の姿もあるが、当然のことながら「絶望シスターズ」の2人も顔を連ねる。原作でもアニメでもほとんど活躍の機会が与えられなかった「残姉ちゃん」ことむくろちゃんも今回は大活躍。超高校級のシスコンでもあるむくろちゃんは、最初からアクセルベタ踏みの江ノ島さんを相手に絶好調の様子だ。まぁ、仲が良いのは素晴らしいことですよね。割と大量に死人が出てるけど細かいことは気にしない。江ノ島さんが暗躍を始めるのはここから1年の学園生活ということになるはずなので、おそらくこの期間に狛枝も学園に戻ってくることになるんだろうね。しかし、そうなると学生側の出入りをコントロールしている黄桜のおっさんがどうにもうさんくさいんだよな……。担任のポジションから下ろされ、彼がスカウト担当になった途端に江ノ島が入学してくるって……ちょっと問題がありませんかね? ちなみに、学園を見張っている守護神気取りの逆蔵さんでしたが、仕方ないとはいえ江ノ島たちを余裕でスルーしてるのでやっぱりこの人使えないです。

 その他にも、深夜帯だからっていつも以上に飛ばし気味の蜜柑ちゃん、すでに2年生の時点で大人モードに突入していたひよちゃんなど、話題には事欠かない忙しいお話。クラスを希望で支え続けた元祖七海が今後どのようにシナリオに絡んでくるのかも気になるし、カムクラプロジェクト成立の後、日向がどこでどのように活動するのかも気になる。霧切さんが入ってくるってことは、学園長もこの後表立っては出てこなくなるのかしら……。色んな人間関係が気になるところですね。

 なお、ソニアさんが完全に田中色に染まっていたのは……左右田、結局お前は最初から負け組だったってことだな……。

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 今後餃子の中身が明かされることはあるのだろうか、第6話。マーボラーメンやマーボチャーハンはまだ分かるが、マーボ餃子はなかなか作るのが面倒そうだよな……。

 基本シリアス一辺倒なお話。おかげでなかなかユルさを発揮出来る部分がなくてルビーなんかは肩身が狭そうだけど、敵の親玉であるエインズワースさんですら一応はちょこちょこギャグを見せてくれるのは今作の良心であろうか。まぁ、登場シーンからしてギャグではあったからな。今回はどっちかというとギャグよりもマジの顔をはっきりと見せておいて、この後のミッションの難度の高さを確認するのが狙いか。一応(少なくともこの次元では)聖杯戦争を引き起こす原因となった人物なわけで、それなりにチートクラスの強さが無いと可哀相だもんな。まだまだ謎の部分も多く、シリーズボスとしては充分な貫禄であった。中の人のこにたんは「俺はあんまり声が低い方でもないのに、威厳のある役で威厳のある声を出せって言われて困る」みたいな話をしていたのだが、今回の役はまさにその典型みたいな役どころやね。割と鬼畜な部分もあるせいで、いちいちキャラ作画が怖い。今回コンテ・演出・作監を全部1人で担当してるいわゆる1人回だから、ずっと怖いまんまだったわよ。

 それ以外の部分だと、シリアスに寄っちゃうと違和感がたいへんな田中さんの文字通りのオーバーヒートが炸裂。彼女も未だ正体の明かされない謎要素であるが、どうやらエイズワースさんは何となく心当たりはあるみたいね。あれだけの魔術師殺すマシンな田中さんなのに、おっちゃんは割と喜んで舞台に上がることを許可して生き残らせてしまったね。単なる怨敵とかいう関係性ではないってことなのかな。まぁ、余裕ぶっこいて今回みんなを助けちゃったから最終的には負けるパターンになるんだろうけども。田中は現時点ではクロ・バゼット連合軍でも打ち破れなかった結界を破壊したのだから、味方チームでは最強戦力なのでは? すこぶる燃費が悪そうだけど。あとはまぁ、ギル坊がどの程度協力的かにもよるな。すっかり便利な「宝具鑑定士」みたいなスタンスになっちゃったギル坊だけど、同じくゲート使いのおねーさんはまだ元気なので、もう一回バトるチャンスはあるかな? 

 そして、ロリの上の更なるロリであるエリカちゃん。前回の思わせぶりな台詞から彼女もそれなりの実力者なのかと思ってたんだけど、今回の美遊との対話なんかからすると、ひょっとしてマジで単なる幼女なのかな。だとしたらこんなどす黒い対決に巻き込まれてるのは可哀相。最終的には美遊にとっては「イリヤの次元とエリカの次元、どっちを選ぶの?!」みたいな嫌な2択迫られそうだしなぁ。あ、でもエインズワースのご息女ってことは、最終的にこの子も器としてあれやこれやされてしまう可能性もあるんやな……幼女には厳しい世界である。今回の美遊との姉妹対話はなかなかに切ない部分がありましたね。

 そして、いよいよ本格参戦(サービスシーン的意味で)の美遊さん。ロリに厳しい世界であるが、それだけにロリに色々丁寧な世界でもある。イエスロリータ・ノータッチの精神を忘れて欲しくないものだが、あのイカれたおっさんではそれもままならぬかもしれない。執拗な下半身の描写のこだわりはなんなんだ……この調子で頑張ってください。

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 謎のフランダース推し、第19話。あの着メロの選択は一体どういう意味が……まぁ、元々引きこもりだったスバルの携帯の着メロがどの程度活用されてたのかは知らんけどさ。

 前回までが「種まき」で今回からが「刈り取り」。本来ならば刈り取り始めるところからが楽しいはずなのだが、今作の場合はどっちかっていうと種を乱雑にまき散らしていく様子の方が見応えがあるので……今回は予定調和じみた英雄展開が分かりやすい、というお話。とはいえ、そこをそう括用するのか、ってのは全く予想してなかったけど。ま、視聴者目線からではクルシュの狙いなんて分かるはずがないから想定外なのは当たり前だけどな。そもそも白鯨が出てきたのがかなり突然だからな。原作だとひょっとしたらそのあたりの繋ぎはもう少し丁寧なのかもしれないが、今回は多少飛ばし気味な感じもありつつ、一気に全てを片付けてしまう勢いだった。

 結局、死に戻りを唯一の武器にするスバルが他者を上回れるのは「情報」というただ一点のみ。ちょっと歪んだ形の未来予知みたいなもんで、ものすごく極端な表現をすれば、今作は主人公が未来予知して最悪の未来を回避し続けるというだけのお話である。ただ、ここまでの展開ではそうした単純な情報のアドバンテージを見せるというだけでなく、繰り返されるループの中で、スバルという人間に積み重ねが発生し、同じ時間軸の中でも「違う行動」をとるのは情報の多寡もありつつも、彼自身の信念の変化みたいなものも必ずついて回ったのである。今回も、前回のレムとの問答なんかで彼自身に大きな成長があったのは事実だろうが、色々と処理しなければいけない問題が多すぎるため、多少性急な感じで「情報のアドバンテージ」部分だけが先行しているイメージである。レムとのあの対話のあと、どこをどうひねくり回したら「クルシュに白鯨の情報を売る」なんて考えになったのか。おそらく今作で一番大切なのはそのあたりのお話だろうから、そこがバッサリ無くなってしまっているのはちょっと残念(元からあるのかどうかは知らないが)。

 もちろん、成長劇の成果としての変化はきちんとあらわれており、彼が16話で王選候補者の間を這いずり回って得た人生訓は今回十全に活かされている。まぁ、教えてくれた本人達にそのままダイレクトにその学んだ内容を叩きつけているのだから、これもちょっとした反則行為ではあるのだが……。クルシュの求める「理」のお話には彼女の大願を看破することで応えてみせたし、アナスタシアの求める「利」のお話については、まさに「情報は資源」という姿勢を明らかにすることで、優位を示す事に成功した。アナスタシアからすると、スバルみたいなゴミクズがどのようにクルシュ相手に立ち回るのかを見てみたかったという事情もあったのかもしれない。王選候補者たちって、互いにライバルどうしのはずなのにバチバチに対抗意識を燃やしているだけではなくて、お互いに人間性を値踏みしながら楽しく喧嘩してる雰囲気もあるんだよな。

 こうして、2人の力強い味方を手に入れ、ひとまずの目標である白鯨へと突っ込む一同。これで「前回のループと違って今回は白鯨が出てきませんわぁ」とかだったら最高にクールだったのだが……(正直、「実はオットーが大量に抱えていた油が呼び水になっていたので、今回は白鯨が現れない」っていうどうしようもない展開に期待してた部分はあったのだが)、今回も無事に白鯨登場。しかし、あの高さで滑空する存在に、どれだけ騎兵隊を集めても通用するものかね? かなりの飛行能力だと思うのだが……だからこそ「囮」としてのスバルが意味を持つってことかな? 人間達がどれだけあの鯨に抗うことが出来るのか。次回はかなりの大物狩りのシーンが描かれることになりそうで、どんな描画になるのかは楽しみである。

 そして、スバルの目的は別に白鯨ではないんだよな。まぁ、ある意味でレムの仇なのでぶっ殺したいくらい憎んでる部分もあるのだろうが、あくまで最終目的はエミリアの救出、ロズワール領内からの魔女教の排除である。今回参加してくれたクルシュ軍・アナスタシア軍はみんな協力してくれるんでしょうか。クルシュ軍には「理」があるのである程度の仕事はしてくれそうだが、アナスタシアは……鯨が迎撃されたら満足して帰りそうな気もする。正確にはどういう契約内容で連れてきてるんでしょうね。どんだけ人員を割いたところでペテルギウス1人に勝てるかどうかもちょっと疑問ではあるけど。小猫姉弟の活躍が見たいです。

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 夏の休暇の前に、命懸けのオールナイトたほいや。「もう3週間もやってない」という可哀相な禁断症状の徒を向かえての熱帯夜の3連戦。地獄をみた者、天国をみた者。それぞれに。どうも我々、極度に飢えている人間には接待プレイをしてしまう傾向があるようだな。


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