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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「異世界食堂」 4

 オラオラァ! 異世界転生の時間だぁ! ……あー、ごめん、別に転生してないや。まぁ、似たようなもんだから誤差ってことでいいだろ(適当)。

 最近とみに話題のジャンル、それが「異世界」+「飯」である。元々はどちらも別々に発展を遂げてきたジャンルで、個人的な感覚としては「飯もの」が「孤独のグルメ」なりなんなりで静かに火がつきジワジワ成熟させてきた土壌が、ここ数年で一気に爆発した「異世界」ものとハイブリッドを形成して、非常に安易な足し算が一気に産み出されたような気がする。ただ、どんな作品でもパイオニアというのは偉大なもので、おそらく決定的な起爆剤となったのは「ダンジョン飯」だ。「ダンジョン飯」は他の「異世界飯」作品とは一線を画しており、しっかりと「異世界の存在を飯にする」という部分にオリジナリティがある。スライムは食えるのか? 動く鎧は? どういう生態なの? なんてことを真剣に考え、創造力豊かに描いていく。雨後のタケノコが大挙する中で、(少なくとも私が知るかぎりでは)「ダンジョン飯」だけが唯一その存在意義を持ち続ける作品だ。

 転じて、「雨後のタケノコ」勢はどうかというと、個人的にはあまり好きではないんだ。いや、ほとんど読んだことないんだけど、話題になった時に「異世界居酒屋のぶ」だけ少し読んだんだけど、「これ、別に異世界じゃなくていいやんけ……」という感想しか出てこなかった。そして、「異世界」要素に意味を持たせられない場合、こうした作品は単に「食堂で飯食って帰る人たち」を描いているだけでしかなく、話の中身はあまり面白くない。一応、異世界の相手に飯を振る舞うというシチュエーションは、「相手が何も知らない客なので、驚かせることが出来るし、相手の反応も予想外のものが返ってくる」というのが最大のオリジナリティとして採用出来るのだが、その場合でも、得てして「何も知らないヤツに向かって偉そうに大上段から飯を恵んでやる」という、言わば食事バージョンの「俺ツエー」になることがほとんどで、昨今流行っている「日本人は偉いよね! 凄いよね!」と無駄に持ち上げるだけの変なナショナリズムバラエティを彷彿させるようなシナリオになることが多い。正直、「食べ物」をテーマにした作品としてはあまり歓迎したくない内容だし、そこに目新しさも感じられない。結局「のぶ」は1巻だけ読んでやめてしまった気がする。

 そんなわけでスタート時点で印象が良くない「異世界飯」の世界。この作品の原作は知らないが、残念ながらそんな私の先入観を取っ払うほどの作品にはなっていない。何しろ1話目で出てきた料理は本当にありふれていて、全く目新しさは無いからだ。別に「飯もの」の食事に目新しさが必要なわけではない。例えば最近だと「甘々と稲妻」なんかは本当に普通の家庭料理だけで話が展開しており、「女子高生がご飯を炊く」というたったそれだけで立派にドラマになっていた。この場合、「飯を作る」ことの楽しさや偉大さを伝えてくれる筋立てに意味がある。しかし、今作の場合は「飯なんて一瞬で何でも作れる」プロの料理人が主人公であり、「作る」ことにドラマは無い。結局、貧しい異世界人に「フツーの飯」を出し、「ほぅら、この日本という国の飯の文化は圧倒的なのだよ」と見せびらかすだけの展開。これだけでは、残念ながら話として成立しないだろう。映像面ではこの手の作品にはお約束で「料理の描写」に非常に力を入れていることは分かるのだが、それ以外のキャラ画の部分で突然ショボくなることがあり、「今期のSILVER LINKは大丈夫かな……」と不安にさせられる。「バトルガール云々」との2本態勢だが……うーむ。

 強いて期待出来そうな点をピックアップすると、前述の通りに「料理の描写」はかなり気を遣っていることが分かるので、今後なりふり構わずに「とりあえず美味そうな飯が描ければそれでいいんだ!」という飯テロ作品になるなら、突き抜けた存在感になる可能性はある。また、「異世界ならでは」の部分を見せて欲しいという方向では、ドラゴンのおねーさんが小さな寸胴に顔を入れてちろちろとシチューを舐めるシーンなんかは絶対に「ありえない」画なのでちょっと楽しい。こういう方向で振り切ってくれるのも一案か。あとは、いっそ潔く「異世界」要素を斬り捨てるという方法もある。もう、魔族の娘とのハートフルファミリードラマみたいにしてしまえば、後は「甘々と稲妻」や「幸腹グラフィティ」みたいな方向と一緒になるのだ。……なんかどれも違う気がするけども……。

 さて、このジャンルは更にアニメ化の弾が控えているらしいので、業界としても注目のジャンルになるだろうが……何とか結果を残せるかどうか。なお、個人的に一番気に入ったのはエンディングの映像だったりする。やっぱり完全ホームドラマ展開の方がいい気がするなぁ。

 

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○「最遊記 RELOAD BLAST」 4

 これも……リバイバル作品というのだろうか? 確認したら一応現行で連載している作品らしいのだが……。

 実は、私のアニメ視聴履歴と一切重なっていないので、今作にはほとんど触れたことが無い。たまにAT-Xとかで再放送しているヤツをたまたまテレビつけて流れてたら見たかもしれない、っていうくらいだ。それもしょうがない。だって、敷居高そうじゃない。確認すると、テレビアニメの放送は2000年に第1作がスタートし、その後もいくつかのシリーズを重ねながら展開し、最後のテレビシリーズが終わったのが2004年。そこまででトータル8クールも放送されているという。そりゃまぁ、途中からおいそれと入っていくわけにもいかないだろう。どうせターゲット層じゃないし、終わった作品をわざわざ追いかける必要も無いと思っていたのだが……そうか……新作がスタートするのか……。

 一応メインキャストの配置くらいは知っているので、触れていないと言っても作品の雰囲気は何となく知っている。そして、今回放送が始まった1話目は、まさにその「何となく知ってる知識」を再確認するための親切な導入。メインの4人がどんなキャラクターなのかがしっかり理解出来るし、私のように知らないことの負い目を感じている人間には優しい1話目。まぁ、4人の目的やらこれまでの経緯やらが分からないのはしょうがないが、「それでも見られそうな滑り出し」になっているのは評価すべきポイントだろう。やっぱり長く続いている安定感みたいなものは嫌というほど漂ってくるもので(主にキャストの年齢から)、4人の掛け合いを聞いているだけでも何となく楽しいのは流石である。上手いこと「過去の履歴を必要としない」という条件を満たしてくれるなら、これからダラダラと見ていくのに苦労はないだろう。

 ただ、そうは言ってもアニメーションとして何か特別な魅力があるかというと、残念ながらそんなことはない。製作がプラチナビジョンという聞いたことのないスタジオなのだが、確認したら「サーヴァンプ」が初の元請け作品だったらしい。……いや、覚えてないな。あんまピンと来ないな。1話目を見ていると、なんだか初っぱなだというのに動画枚数ケチってるみたいに見えるカットが散見され、画が整ってはいるが魅力は乏しい。「興味はないけど見てもいいよ」という私のような視聴者を少しでも「なんだこれ?」と気にさせるような軽いジャブが欲しいところだなぁ。

 まぁ、私の好きな男性声優ランキングの1位タイに関俊彦の名前があるので、いかつい関さんの声を聴くためだけでもしばらくは付き合ってみますかね(ちなみに同率1位は中尾隆聖な)。

 

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「有頂天家族2」 6→7

 最終話の感想書いた時点で満足してしまい、最終感想を書くのをすっかり忘れていたことを今更思い出した。ま、毎週書いてたんだから今更書く必要も無いのだけども。

 今期もやっぱり面白かったよ有頂天。世界観が嫌というほどに完成しているのに、それが(少なくとも私にとっては)非常に身近な京都の景色の中にあるという、何ともパラレルなトリップ感が本当に見事な作品。キャラクターがあれだけアニメ的(漫画的)なのに、リアル基調の京都の景色と絶妙にマッチしていて、キャラと背景の合計値がしっかりと一本の作品になっている。何か大仰な見せ物があるわけではないはずなのに、ちょっとした台詞回し、ちょっとした間の取り方、ちょっとした構図の妙でググッと視線を集められる完成度は、やはりP.A.WORKSというスタジオの底力を感じさせるものだ。まぁ、好きなものだからずっと見ていたらもっと好きになっていくというループはあるのだろうけども。

 敢えて今期のシリーズに注文をつけるとするなら、1つには「コンテを誰が担当しているのかがはっきり分からなかった」という部分は不満。まぁ、毎回クレジットされていた演出の人がメインでディレクションを務めていたのだとは思うのだが、何故か1話目の監督の名前以外、毎回クレジットが「TeamP.A」になっていた。勝手に推察するに、仕事を効率的に回すためにコンテを数人チームで毎回受け持ち、それ故にメインのコンテ作業のクレジットというものを廃したのだと思われるが、せっかく常にように満足のいく出来になっていたのだから、形式だけでも誰に手になるものかは教えてほしかった。今後、P.A.作品はこういうクレジットが増えるのか、それとも今作は製作現場が大変だったために急ごしらえでこういう処理にしたのか。……まぁ「クラクエ」はちゃんとクレジットされているので、多分今作だけだとは思うのだが。

 あとはまぁ、今期は海星の出番が多く、可愛らしい狸の姿がたくさん拝めたのでそれだけで満足です。海星、玉瀾、穴掘り娘、そしてママンにおばあちゃん。なんで今作の女性陣はこんなにも魅力的なのでしょうね。男性陣も負けず劣らずで見せてくれてますけどね。今期一番の成長を見せた矢二郎は、今後下鴨家を支える上で、どういうポジションになるのだろう。案外、融通が利かずに四苦八苦する長男を一番助けてくれるのは次男になるのかもしれないな。呉一郎とも仲が良さそうだしね。

 確認すると、本作は原作時点でどうやら3部作の予定らしい。まだその3冊目は発表されていないようだが、もし発売されたならやはりアニメにしないわけにもいくまい。毛玉たちの騒がしい日常は、まだまだ終わらない。是非ともその姿、再び見せてほしいものである。

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○「Fate/Apocrypha」 5

 知らない……セイバーだ……。

 最近各方面で荒ぶっているFateシリーズの新作アニメ。もう、冒頭から明らかに俺の知ってるFateじゃない。どうせ元々原作とか知らなかったからこれまでのstay nightzeroもアニメオンリーで見てきた人間なので、昨今色んなところから漏れ聞こえてくるFateシリーズの話題も全くもって蚊帳の外。まぁ、今更入ろうとも思わないから別にいいんだけども。私のまわりにもFGOにどんどんお金を吸い込まれる人間が多くてなぁ。願望機とはよく言ったもんだよな。

 そんなわけで、「どうせソシャゲ勢のためのアニメだろ。予備知識無い状態だとさっぱりなヤツだろ」と思って観てて、実際冒頭のシーンは何が起こってるのかさっぱり分からなかったのだが、流石に周到、その後の展開はきっちり世界設定を説明して、残念ながら大体の状況は把握した。そもそもこれ、ソシャゲ原作とは違うやつだったんだな。まぁ「それもう聖杯戦争でも何でもないただの戦争やん」とか色々突っ込みたいところはあるのだが、おそらく世間的にはもう終わってる段取りだろうから今更言ってもしょうがない。とりあえず、今回は2倍聖杯戦争をやるということだ。まぁ、設定なんて作ったもん勝ちだし、この作品内で矛盾無く成立するならそれでいいわな。少なくとも以前特番で放送されたFGOの世界観よりは分かりやすいです。正直、「聖杯戦争であんだけ尺使うのに、倍のキャラが出てきたら何クールかかるねん」っていう方が心配。

 意外だったのはFateシリーズだけど製作がA-1ってところ。今期はufotableが「刀剣乱舞」の方に回っており、これまでの製作スタッフとはまた別なチームが新たな作品として1から作り上げることになったようだ。流石にビッグタイトルということで映像面にはかなり気合いが入っているが、今回は戦争シーンとそれ以外の説明シーンがくっきり分かれていたし、そこまで贅沢な作画ってわけでもないのかな。まぁ、世界の空気感はキッチリ出ていて良い仕上がりだとは思います。最近はこのレベルでもあんまり驚かなくなったし、視聴者も随分贅沢になってるのである。

 あとはもう、なんか色々とクセのありそうな登場人物が一体どうなるか、っていう部分ですかね。サーバント連中も含めて、やたらと濃いキャスト陣のせいで1話目から眩暈がする。檜山と宮本充がチェス盤挟んで対話とか、もうそれだけで絶対良からぬことが起こるに決まってるじゃないですか。他にも「バーサーカー・鶴岡聡」とか「いいのかそれ」って配置になってるし、果たして過去の別作品とどれくらいに重なってくるのか(まぁ、作品内では全然関係無いのかもしれないけども)。とりあえず、「このセイバー、絶対言うこと聞かない奴だよなぁ」ということが分かるキャスティングは大変良いですね。川澄セイバーの腹ぺこ素直ぶりを懐かしく思いそうである。いや、別に元の作品で腹ぺこだったわけではないが。

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 はっ、花森〜〜〜!!!! 最終話! ちょっと待て、どう考えても今回のMVP花森だろ。いくら宇宙を救うからって、あいつ1人だけ失ったものが大きすぎるやろ。他のみんなが「元の生活に戻っていく」ってだけなのに、あいつだけ16年分のウラシマ状態って……いくら真道さんでも部下に押しつけていいことと悪いことがあるやろが。

 いやぁ、なるほど想像の斜め上。流石のザシュニナさんも慌てふためいてすげぇ三枚目っぽくなってたわ……。最終回で「ザシュニナが人に触れたことで生まれた感情を大切にする」っていうのはお約束の要素だったはずで、実際に真道との別れのシーンなんかではそれがしんみりさせる方向に働いていたはずなのだが、それだけで終わらせずにひっくり返すあたりが原作者の底意地の悪さである。「感情を手に入れちゃったけど、怒りとか、恐怖とか、そういうヤツも一緒に」って、本当に可哀相。

 超次元バトルアニメになってからというもの、一体どういう幕引きになってしまうものかとハラハラしていたのだが、最後はきちんと「SFっぽさ」を活かしたオチ(?)に辿り付いてくれてよかった。いや、どう考えても真道さんの思いつきは無茶過ぎると思うんだけど、それをやってのけるからこその「人類」だってんなら説得力はあるよな。実際、娘が生まれたところでそれがどうなるかなんて運否天賦なんだから、確信があって実行した作戦でもなかろうし。「えっ、ツカイさんってこれまで地球上で繁殖行為に及んでなかったの? そんだけ宇宙ファンなのに? じゃぁ、試しに子作りしてみる?」って、ものすげぇ発想だよな。実際に、37次元存在と4次元存在を掛け合わせたらより高次元な存在が生まれちゃったらしいです。何そのシンプル過ぎる足し算(かけ算かな)。まぁ、「やれることは全部やる」のが交渉人の心得ですので。ヤることには性交渉だって含まれてるわけですよ。すげぇオチだ。

 まぁ、こうしてネタだけ拾うとなんだか下世話な展開のようにも見えるが、この作戦だってきちんと真道さんがザシュニナについて理解していたおかげで実行出来た作戦ですからね。いつの間にか「ザシュニナさんをびっくりさせようゲーム」がスタートしており、前回作ったフレゴニクス発生装置云々あたりはあくまで「異方存在程度でも気付くような策」どまり。そこからひっくり返す最大の要因は、異方存在が認識しない「産む」という行為から着想を得たのだ。そう、ザシュニナさんも言っていた。人類という特異点は、接触することで異方にすらないものを「変成する」のだと。だったら、ザシュニナ対策の新しい展開を自作しちゃうのが手っ取り早いというわけで。理にかなって……るのかなぁ。ナノミスハインなどの異方装置だけではザシュニナの裏をかくことは出来ないわけで、そこに「人類」という不確定要素を混ぜ込むことは必然ではあるのだが……その結果花森が歳を取った。もう、ツカイさんは彼にだけもう一回ナノミスハイン使ってなんとか調整してあげて。

 クライマックスは真道の死亡後に訪れてしまったわけだが、その前の対話のシーンにおいても、2人がツーカーの関係になっていることがよく分かってニヤリとさせられる。真道を取られておこになっちゃったザシュニナさんを見てるとなんだかホモホモしい匂いもするのだが、真道さんだって可愛い女の子の異方存在の方がいいに決まってるんだからしょうがない。寝取られ(?)ザシュニナは更に相手カップルの娘にフルボッコにされるという恥辱の極みでこの世を去ったわけだが、ただひたすらに「正解」を求めたザシュニナに「途中」という言葉をたたき込んでぶっ殺したユキカさんはなかなか含蓄がある。「正解」とはつまりゴールである。全てが解析可能で、何もかもが分かっていると思ってしまった時点でザシュニナの負け。「正解」を求めるこのアニメが出した答えは「答えなんか出しちゃ駄目だよ」ということなのであった。真道がザシュニナに送ったものが「途中」を象徴する「本のしおり」だったというのもニヤリとさせられる伏線でしたね。

 人類は途中でもこのアニメはとりあえず幕。出来ればワムくらいは残ってる状態の人類も見てみたかったが、まぁ、おそらくこれから先は思春期真っ盛りのユキカさんが若すぎるお母さんと喧嘩して異方に家出する話とかもあるんじゃないですかね(願望)。あ、品輪博士はとっくに()

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○「潔癖男子!青山くん」 4

 坂本や半田君に続く何かだろうか。いや、坂本はちょっと違うか……。これって、サッカーアニメ(漫画)なの?

 「潔癖」っていうだけでネタになるのか? というのがとにかく不可解な一本。そういう意味では本当に「はんだくん」に通じるものがある気がするんだけど、「主人公のその性質、ギャグになる? どっちかっていうと見ていて痛々しくない?」っていう。最大の疑問は「そんな潔癖症ならサッカーやるなよ」であり、この疑問は結局最後まで解決されることがない。「潔癖なりに頑張ってるんやで」っていう文脈がなんだか闘病生活みたいになっており、主人公の最大の特性が「病気」扱いされてしまった時点で、ギャグとして成立させることが出来なくなっている気がするのだが……。

 全体的な映像は可もなく不可もなく。とりあえず1話目の段階ではサッカーのシーンがほとんどだったのだが、いわゆるスポ根アニメのようにサッカーのプレイの映像でダイナミックに見せようという意識はなさそうだ。タイトルの雰囲気からするとやっぱりギャグになると思うのだが、その部分が全く落ち着かないので、全体的に中途半端な印象は否めない。これ、このまま「潔癖」だけで引っ張って1クール保つんですかね? 「はんだくん」のときは半田の行いがどんどん周りを巻き込んで不必要にエスカレートしていく様子が一応シチュエーションコメディとして成立していたが、今作の場合、青山の性質は1話目で完全に伝わってしまっており、これ以上掘り下げる要素が無い気がするのだが。今のところ一番個性が強いのって相手高校のキャプテン(子安)だったと思うが、彼だってそんなにいじるところが多いわけでもなさそうだしなぁ。でも実際原作はそれなりに尺があるみたいなんだよなぁ。謎だ。

 こちらも同じ枠の「妖怪アパート」同様キャストが尋常じゃなく、そのあたりは「坂本ですが?」に通じるものがあるな。男性キャスト中心でクドいまでのキャスティングにすると自然に年齢層があがるのだが、それに合わせるかのようにサッカー部の顧問が根谷さんになってるのがちょっとしたほっこりポイント。ストーカー少女のキャストだけが若手かな。こんだけギットギトの現場でほぼ新人の子がどれだけ仕事が出来るか。1話目の様子だと割と可愛かったので、負けずに頑張ってほしい。

 

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○「アホガール/徒然チルドレン」 *

 きりがないので30分に満たないショートアニメの記事は書かないようにしてるんだけど、この2本がワンセットでまとまってるのは良いアイディアだな、と思ったのでせっかくだから記事立て。まぁ、評点はしないけども。

・アホガール

 思えば同作者の「マンアシ」もショートアニメだった。つくづくそういうジャンルの作者なんですかね。原作はわざわざ読んじゃいないけど最初の方は何となく見ていたので概要は知ってる。ぶっちゃけ、漫画だと毎週読みたいってほどのもんではない。まぁ、それは同誌の「生徒会役員共」にも言えるんだけど、何故かあっちは(マガジン手にとった時は)何となく読んじゃう、こっちは面倒だから飛ばす。そういう作品だった。でも、アニメになったら結構な飛距離が出ている。多分、よしこ役のおいちゃんがホームラン級なのが大きいんだとは思うけど、テンポもいいしサクサク観られるから、原作読んでる時の「毎回同じやな」っていう感覚が多少薄れるのかもしれない。あと「アホ」という特性に案外真剣に挑んでいる。オープニングのangelaがどうにもおかしくなっちゃってるくらいの曲書いてるし、全力で暴力を受けるのがヒロイン側ってのが昨今のアニメじゃ珍しいし潔くて良いよね。あと、おいちゃんも含めてキャストがフルスイングからのストライク。よしこのママン役にぴかしゃって、下手したらこれキャスト逆でも問題無いヤツやんけ(いや、おいちゃんにママン役は駄目か)。おいちゃんは「本人はアホじゃないからな……」ってのが分かってるんだけど、こういう振り切れ系の演技で変な音出してるのが本当に楽しそうで素敵。短い番組の割に収録後に相当HP削られてそう。今後も何も考えずにフルスイングな十数分が楽しみ。「ドラマCDでもええやんけ」って思うけども、まぁ、画がついてるからこその馬鹿らしさみたいなものもあるんじゃないでしょうか。結局、人間うんこちんこ言ってるのが一番平和で楽しいんですよ。

・徒然チルドレン

 まさかアニメ化するとは思ってなかった作品。だって、画が全然動かないじゃん。「アホガール」だったらまだアクション()があるけども、こっちは4コマ漫画だけど大体2コマくらいのコピーで足りるくらいのもんじゃん。ただ、原作の段階では「アホガール」よりこっちの方がずっと好きだけどね。まぁ、マガジンは本当にたまに目を通すくらいなので、いつ読んでも同じようなことやっててすぐに読めるってのが大きな要因な気もするけど。「こんなん、アニメにせんでも」って思ったが、こっちもやっぱりキャストの力でグッと魅力が増した。元々「カップル未満の変な関係性の男女の会話の妙」を楽しむ作品だが、その会話のテンポが実際の音を伴うことで更にはっきりとした作品の魅力になっている。ぶっちゃけ、アニメの画よりも原作のキャラデザインの方が好きなので画はおまけなんだけど、それでもこの初々しいカップル(?)がちょこちょこはにかんだり、怒ったりしてるだけでも可愛いもんだ。キャスト陣も最初の1人こそ新人だったようだが、他はヒロイン力MAXで殴りつける特濃の配備になっているので、もうそれだけで企画として成立してる。これ、毎週のようにヒロインが入れ替わり立ち替わりで登場するのよね。まだまだ色んなシチュエーションが楽しめそう。

 

 2作品とも「キャストが強烈」っていうのが最大の売りではあるが、どちらも身の丈にあった枠でしっかり特性を活かした作品作りになっているので好感が持てる。やっぱりショートアニメの枠って、既存の感覚ではアニメ化出来なかった作品も拾い上げているので業界的には決行重要な枠なんだよな。

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<緑>

 

Adventurous Impulse 冒険の衝動 (G) C

ソーサリー

あなたのライブラリを上から3枚見る。その中から、クリーチャーか土地であるカードを1枚公開し、それを手札に加えても良い。残りのカードを好きな順番でライブラリの下に置く。

 本家緑のめくって選ぶシリーズ。今回は特にセット独自のギミックを押し出すわけでもなく、本当にお手軽にいつも通りのお仕事をこなせるデザインになっている。対象がクリーチャーと土地なので近いところは「境界の偵察」だろうか。あちらは3マナで5枚、こちらは1マナで3枚。一応「ハズレ」の可能性もあるので単純に良し悪しは決められないが、土地も選べる仕様ならばまずアドバンテージロスの心配はないだろうし、小回りがきくこの呪文が手軽で便利。今後は緑色の「思案」として様々なデッキで使われることになるのではなかろうか。

 

Ancient Animus 古えの憎しみ (1)(G) C

インスタント

対象のクリーチャーの上に、それが伝説であるならば+1/+1カウンターを1つ置く。その後、そのクリーチャーは対象の、対戦相手のこんロールするクリーチャーと格闘を行う。

 「襲撃」の上位互換となる緑の格闘呪文。適当に使うと「襲撃」になり、自軍が伝説なら「弱者狩り」にパワーアップ。現在恐竜を賑わせている「凶暴な踏みつけ」と同じスタンスの呪文である。特に難しいことを考える必要もない万能呪文なので、緑をやる人はありがたくいただけばいいと思うよ。

 

Arbor Armament 高木の武装 (G) C

インスタント

対象のクリーチャーに+1/+1カウンターを1つ置く。そのクリーチャーは、ターン終了時まで到達を得る。

 恒久的な増強手段に飛行対策まで兼ね備えた贅沢パッケージ。だいたいカウンターを1個置くだけの呪文が1マナ相当なので、価値あるオプションもつけられたこの呪文はコストパフォーマンスに優れた1枚といえる。そのままコンバットトリックとして使ってもOKだし、相手が飛行でのビートをメインに据えているならお手軽にその意気を挫くことができるだろう。有力なサイドカード候補だ。

 

Baloth Gorger ベイロスの大喰らい (2)(G)(G) C

クリーチャー・ビースト

4/4 キッカー(4)

〜がキッカーされていたなら、〜は+1/+1カウンターが3つ置かれた状態で戦場に出る。

 シンプルキッカーモンスター。「キッカーっていうのはこういう能力ですよ」っていうのを教えるため、実際リリースノートのキッカーの項目に登場している1枚である。ただし、シンプルだからこそその強さも明確で、4マナ4/4のナイスバディは緑の強さがわかりやすく出ている。過去に存在した同種のサイズアップキッカーを探してみると、ちょうどいい比較対象に「飛びかかるワーム」がおり、こちらは4マナで3/3。7マナで6/6になる。サイズのみで勝負する無骨なベイロスが活躍できるような素朴な環境になるといいですね(いいか?)。

 

Broken Bond 壊れた絆 (1)(G) C

ソーサリー

対象のアーティファクトかエンチャントを破壊する。あなたは手札から土地カードを1枚戦場に出してもよい。

 「注目のストーリー」に設定されているカード。ドミナリアのストーリー冒頭、ボーラスショックでボロボロになったニッサがゲートウォッチを脱退する様子が描かれているのだが、「あんたとはもう絶交よ! 土地置くわね!」って、どういう文脈だよ。いや、ニッサならやりそうだけど。とりあえず「帰化」をソーサリーにしたら土地プレイのおまけがついた呪文。マナ加速に使えそうだが、相手が対象になる何かを出さなきゃ使えないので序盤に使うのを期待することはできない。さらに中盤以降にいよいよ出番が来ても手札に土地がない。有効活用しにくいデザインである。下の環境なら、確実に1ターン目、2ターン目に「霊気の薬瓶」やら「虚空の杯」やらを置くデッキってのはあるので、そういう相手にサイドボードしつつ、自軍の展開を狙うのはあり……かなぁ。2マナのソーサリーはなぁ。

 

Corrosive Ooze 腐食軟泥 (1)(G) C

クリーチャー・ウーズ

2/2

〜が装備したクリーチャーをブロックするかブロックされるたび、戦闘終了時にそのクリーチャーにつけられた全ての装備品を破壊する。

 エロアニメでお馴染みの「服だけとかして食べちゃうタイプの触手orスライム」をMagicの文脈に置き換えたもの。よし、これ使って早速エロいシチュエーション作ろうぜ! 今の環境で活躍してる女性キャラ(PW除く)というと……カーリ・セヴくらいかな? ピアさんとかひん剥いても萌えないしなぁ。もしかして、ハゾレトさんと神々しいプレイに興じろということなのだろうか……。とりあえず、今回のセットはやたらと装備品が多いので、リミテッドで牽制する意味では割と面白い能力。とりあえず熊だし。

 

Elfhame Druid (1)(G) エルフェイムのドルイド U

クリーチャー・エルフ、ドルイド

0/2

(T)(G)を加える。

(T)(G)(G)を加える。このマナは、キッカーされた呪文を唱えるためにのみ支払える。

 「エルフェイム」はエルフの里ラノワールの地名。過去のカードとしては初代のタップイン2色ランド「エルフェイムの宮殿」なんかが有名だ。そんなところのエルフなんだから、そりゃぁマナを出す。ただ、今回は同時に「ラノワールのエルフ」という大看板がコモンで復帰しているため、いつものように2マナのマナクリーチャーが手放しで歓迎されるというほどでもないのは口惜しい。そのぶん頑張っているのがキッカー応援団としてのお仕事で、これなら一気に二歩ステップアップできるのでクソ重たいキッカーでもそこそこ現実の範囲に。赤緑のキッカーデッキならば是非雇っておきたい人材、いや、エルフ材だ。まぁ、マナ出せるならなんだって強いんだけどさ。

 

Fungal Plots 菌類の勢力範囲 (1)(G) U

エンチャント

(1)(G)、あなたの墓地にあるクリーチャー・カードを1枚追放する:【苗木トークン】を1体生成する。

苗木を2つ生贄に捧げる:あなたは2点のライフを得て、カードを1枚引く。

 何度かマスターズなどにも再録されている「屍からの発生」の亜種。墓地のカード1枚から苗木が生まれるという設計は同じだが、こちらのカードは単色になったぶん、相手の墓地を対象に取れず、地産地消の精神で賄う必要がある。1/1とはいえ全てのクリーチャーにおまけがつくようになるのはそれだけでかなり強力だし、サリッドデッキならば大幅増量から苗木力の水増しが可能だ。さらにクリーチャーカード2枚が実質的に1ドローになるキャッシュバックキャンペーンまで行われており、苗木デッキなら至れり尽くせり。今回収録された「密航者、スライムフット」なんかとのシナジーが強烈。苗木を司るカードは過去にも統率者セットなどにたくさんあるので、今後は緑を含む統率者デッキのパーツとしてもしばしば運用されるのではなかろうか。

 

Gaea’s Blessing/ガイアの祝福(TSB)」 U

 長いMagicの歴史の中でも稀有な独自能力のおかげで渋い割には印象に残っている1枚。その唯一無二の存在感を評価されて「時のらせん」ではタイムシフトカードとして再録されたが、当時は特に活躍したという事実はない。いつの時代も墓地対策は重要といえば重要だが、大抵その手のデッキは墓地ギミックのためにオールインしてくるため、サイドカードを用意する場合は「虚空の力線」や「安らかなる眠り」のように思い切ったものを使った方が強く、このカードの(唱えた時の効果の)ような小さい効果はニーズが少ないのだ。使われるならば誘発型能力目当てでの採用になるだろうが、今後の世界でどんなデッキが誕生するのだろう。ライブラリって、修復するもんじゃなくて壊すもんだよね(ディミーア脳)。

 

Gaea’s Protector ガイアの守護者 (3)(G) C

クリーチャー・エレメンタル、戦士

4/2

〜は可能ならばブロックされなければならない。

 守護者を名乗る割には当たって砕けることしか考えていない職務怠慢ニキ。どうせパワー4もあれば放っておいても相手はブロックしてくれると思うのだが。3マナ4/2の「オラーズカの襞背」あたりなら偏ったパワーのおかげでニーズもあるが、4マナになるとそこまで目を引くものでもないし、リミテッドでもそこまで重要視されるカードではなさそう。いっそ懐古セットなら「挑発」能力を導入するくらいのことをやっても良かったと思うのだが。

 


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Keldon Overseer ケルドの軍監 (2)(R) C

クリーチャー・人間、戦士

3/1 速攻 キッカー(3)(R)

〜が戦場に出た時、これがキッカーされていたなら、ターン終了時まで、あなたは対象のクリーチャーのコントロールを得る。それをアンタップする。ターン終了時まで、それは速攻を得る。

 ドミナリア流の「エルドラージの寸借者」。3マナ3/1速攻という基本設計は同じだが、あちらはキッカーとして無色マナ含みの2マナ、こちらは赤マナ含みの4マナ。赤いデッキでよりマナの運用が楽なのはこちらだが、7マナとなるとちと重いので、あまり能力頼みではなく、最後の決戦兵器として運用できたらラッキー、くらいの使い方になるだろうか。基本ボディが攻め一辺倒のデザインなのに「マナがたまらないと使えない能力」に設計されているのでちょっとちぐはぐな印象になってしまっているか。一応、種族が人間になったので、もしかしたらそっち方向でのニーズはあるかも。

 

Keldon Raider ケルドの略奪者 (2)(R)(R) C

クリーチャー・人間、戦士

4/3

〜が戦場に出た時、あなたは手札を1枚捨てても良い。そうしたなら、カードを1枚引く。

 渋いサポートが光る縁の下の力持ち。4マナ4/3の時点で赤なら「山頂をうろつくもの」クラスの活躍が見込めて、終盤に引いてもルーター業務でいくばくかの希望を合わせて提供してくれる。土地を引きすぎた場合の保険として面白い1枚だ。まぁ、なんでこんな荒くれ者っぽい奴がこんな優しい能力を提供してくれるのかはよくわからんが。

 

Keldon Warcaller ケルドの戦呼び C

クリーチャー・人間、戦士

2/2

〜が攻撃するたび、対象の、あなたのコントロールする英雄譚の上に伝承カウンターを1つ置く。

 戦場に殴り込みながら英雄譚を紡ぐ変なやつ。職業は戦士なんだから戦いの専門家のはずなのだが、本当は史学の方に興味があるんです、みたいな複雑な立ち位置にいるのだろうか。今のところ、今回のセットの中でイレギュラーなタイミングに伝承カウンターを乗せることができるカードはこれだけ。戦闘前に英雄譚を出せば即座に1章2章を連続解決して次のターンには結末が見られるし、こいつが2体同時に殴れば一気に流し読みして解決編も可能。タイムラグがあることを前提に作られている英雄譚のバランスをひっくり返すことで色々と予想外の出来事が引き起こせそうだ。今のところ赤の英雄譚ではそこまで噛み合うカードはないが、白には一気にクリーチャースペックをあげる英雄譚が何枚かあるので、戦闘開始時にそれらのエンディングを迎えて急襲できるのは面白いギミックかもしれない。まぁ、せっかくの物語なんだから腰を据えて読めばいいのに、とは思うが。

 

Orcish Vandal 蛮行オーク (1)(R) U

クリーチャー・オーク、戦士

1/1

(T)、アーティファクトを1つ生贄に捧げる:〜は対象に2点のダメージを与える。

 「Orcish Mechanics」というクソマイナークリーチャーのリメイク。種族はそのままオークだが、時代を鑑みて性能は完全に一緒だが1マナ軽くなっている。もうちょい近い時代なら「連射のオーガ」のリメイクか。アーティファクトが全て「ショック」相当というのだから今の基準で考えても充分な砲台である。現代は宝物トークンやらなんやらと色々お手軽なアーティファクトも用意できるので、専用のデッキを組めば2マナとは思えない制圧力を誇ることになるだろう。リミテッドでも青赤系のアーティファクト寄せなら充分1引き級。それにしてもこのオーク、こんだけガチムチのくせに1/1ってどういうことなんだろうな。

 

Radiating Lightning 放射稲妻 (3)(R) C

インスタント

〜は対象のプレイヤーに3点のダメージを与え、そのプレイヤーのコントロールする各クリーチャーに1点のダメージを与える。

 このセットの基本火力だろうか。今回収録されたカードに「対象のプレイヤー」としか書いていなかったら、それは過去の火力のように「プレイヤーかPWに」と読み替えることができないので注意が必要。つまりこの火力は意図的にPWには打てないようにデザインされている。そして4マナも払って基本性能が本体に3点だけってのは流石に貧弱。どちらかというと全体1点の方がメインの用途なのだろうが、さすがに限定的なのでサイドボードスタートになってしまうだろう。一応、似たような呪文に「チャンドラの憤怒」があるが、あれも使いづらかったしな。

 

Rampaging Cyclops 暴れまわるサイクロプス (3)(R) C

クリーチャー・サイクロプス

4/4

〜が2体以上のクリーチャーによってブロックされている限り、〜はー2/ー0の修正を受ける。

 4マナ4/4のナイススペックを誇るが、取り押さえる警備員が複数駆けつけると急に弱気になるチキンなサイクロプス。フレーバーによれば、目が1つしかないから2人がかりで押さえようとすると途端にスペックが落ちるらしい。なるほどな。一番有効なの使い道は本体に通し続けることだが、このサイズでそれがまかり通るなら苦労はない。飛行や威迫といったブロックしにくくなる能力がつけば一級品なのだが……。まぁ、火力をチラつかせておけば相手も3体以上のブロッカーを確保する必要が出てくるだろうし、殴らずに牽制する仕事は優秀。ブロッカーとして使うなら問題なく4/4だしね。

 

Run Amok 猛り狂い (1)(R) C

インスタント

対象の攻撃クリーチャーは、ターン終了時まで+3/+3の修正を受けるとともにトンランプルを得る。

 かつて「Amok/逆上」という名前のカードが存在していたがそれとは一切関係なく、どっちかっていうと「激昂」あたりの方が近い。手軽に+3出来るのはありがたいが、それだけだと本家本元の緑が持っていた「捕食者の一撃」と完全に同じになってしまうので、赤の特性として「とにかく攻め続ける」を押すために攻撃クリーチャー限定になっている。やや制限される分効果は大きく、トランプルが絡むので余すことなくパワーを堪能しつつ、死ぬはずのクリーチャーを生き残らせ、相手をなぎ倒すことができる。今回はこれに加えて「白熱の一撃」も構えられるので、赤が殴ってきた時の戦闘の対処は非常にデリケートなものになっている。これのトランプルが抜けたせいで死んだ、という間抜けな目に合わないように注意したい。

 

Seismic Shift 地震断層 (3)(R) C

ソーサリー

対象の土地を破壊する。最大2体までの対象のクリーチャーでは、このターンブロックできない。

 毎度お楽しみ、今回の土地破壊のコーナー。いや、嘘だ、もう楽しみなんかねぇよ。もう何年も土地破壊なんか楽しかった記憶ねぇよ……しょうがない、そういう時代なんだから……。今回の土地破壊は、もうブロック制御呪文のおまけにまで落ちてしまっている。どう考えてもリミテッドで投入するとしたら上の効果を狙ってものだろうよ。一応、相手が「記念像」サイクルみたいな特殊土地を持っているなら役に立つ時があるかもしれないが、そのためにわざわざこれを入れるようなデッキはどっちにしろ勝てない。土地を壊したいデッキと相手のブロッカーを一時的に排除したいデッキの融和点が全く思いつかず、本当にちぐはぐな効果である(フレーバーとしてはすげぇしっくりくるけども)。

 


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