最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
女の子がたくさん出てきて実に華やかな回だったね(ニッコリ)、第16話。いや、まぁ実際にスバルが久しぶりに生きてた(??)というだけでも珍しい話数ではあるのだけど。ラスト、あれ何がどうなったんだよ。 3週目、スバルはそのままロズワール領内に戻ってもどうしようもないことを悟り、何とか戦力を増強する策を練る。しかし、そこは流石のスバル君、ここまでは運気と根気で乗り切ってきたが、今回ばかりは無策で突っ走っても結果は伴わない。基本的にコミュニケーション能力は高くない人間なので、突然交渉ごとなんて言われてもイロハも分からず、元々大したコネもないので収穫なんてありゃしない。焦れば焦るほどに空回りは加速し、結局収穫はほぼゼロ、ラストギリギリでまたラッキーに遭遇して何とか足を確保するのが手一杯であった。まぁ、普通に考えたら死に戻りがあろうとなかろうと、スバルに出来ることってこの程度なんだ。そういう意味では、早めに切って捨てたエミリアは英断だったと言えなくもないのだが。 今回興味深いのは、3人の王選候補者それぞれの人となりが見えて、それぞれがスバルに「教えた」ことが違っているという部分。どうせもう1回や2回は死に戻るのだろうから今回のやりとりは歴史から抹消されるものだろうが、スバルは次に行くときには各々の趣向を見据えてもうちょっと上手い交渉が出来るだろうか。 一人目の候補者、クルシュはこれまでも何度か交渉相手になった人物だが、彼女が重要視するのは「理」。統治者とはいかなるものか、王選とは何なのか。彼女の帝王学には一切の揺らぎが無く、とことんまで自らの「理」を貫きながらも、それでいて決して情の部分をないがしろにしているわけではない。もっともバランスの良い理想の君主といえる。彼女はスバルとの交渉で一環して正論のみを唱えており、彼女の提示する条件や与えた助言は、スバルからしてみれば返す言葉もないものばかりだろう。ただ、強いてスバルに同情するとするなら、まさに彼はクルシュのいうところの「狂人」であるというところだ。これは決してスバルの内面が狂っているというわけではない(奇しくも先週のエピソードでペテルギウスに看破されている)。彼自身ではなく、彼を取り巻く「理」が狂っているのだ。つまり、死に戻りである。クルシュは「憎悪と殺意ばかりでエミリアへの親愛がない」と指摘したわけだが、本来、スバルはエミリアへの一本気な気持ちを持っていたはずなのだ。しかし、エミリアとぶつかる原因になったもの(の一部)は死に戻りによるすれ違いであるし、今回のことだって、「殺意」が芽生えたのはエミリアを思い(そしてレムを思い)駆けた先でのおぞましい邂逅がきっかけである。つまり、彼の抱える殺意は「有り得べきだがまだ起こっていない過去」というとんでもないものに依拠しており、常人から見ればスバルが抱えた「殺意」は道理に合わぬものにしかならない。そんなねじれた因果関係に突き動かされてしまうスバルがクルシュの唱える「親愛」に合致していないからといって、責めるのも酷というものだ。 しかし、冷静さを欠いたスバルは当然そんな冷静な分析は出来ず、有効な交渉材料など当然見つかるはずもなく、三度、クルシュとは袂を分かつ。残った選択肢は、他の候補者たち。まず、2人目の赤の姫、プリシラである。彼女が重要視するのは「興」である。先が読めないし、どんな気紛れが起こるかも分からないという意味では彼女へ助力を求めるのが一番可能性の高い選択だったのかもしれないが、焦りまくっているスバルは、以前のように彼女の眼鏡に適うことはない。もっとも平々凡々と、彼女の見下す「豚」に成り果て、文字通りに一蹴されてしまった。まぁ、現時点で何が正解とも言えないし、スバルにあれ以外の対応をしろというのもこれまた酷な話ではあるのだが。今のところは「あまりフラグを立てられそうにない」訪問先であった。しかしいっつも思うだけど、「足をお舐め」って一切ペナルティになってないご褒美にしか見えないのだが……(個人の感想です)。 3人目、たまたま市場で居合わせた候補者は、あきんど姫のアナスタシア。「こんなところをフラフラ出歩いているとか、王選候補者ってのも結構扱いが軽いな」とか思ったが、まぁ、流石にそんなわけもなく。彼女がもっとも重要視するのは「利」。格好の餌をぶら下げた状態のスバルを、手練手管で飲み込んでしまう技量は、他の候補者に負けず劣らずの器のでかさを感じさせた。彼女が親切なのは、本当にボロボロだったスバルに、あんな形とはいえ交渉ごとのイロハを教えてくれたこと。スバルは激昂していたために耳に入っていないのかもしれないが、彼女が言っていることは、「真実」とまでは言わずとも、人間と人間が関係する上ではとても重要なことばかり。「自分の利になる」「相手の利になる」、どこまで天秤にかけて、どこまで傾けられるかのセンスのお話。彼女は持てるものをフル活用し、見事、スバルから狙い通りにちょっとした情報を引き出してみせたのだ。そのために酒場一個を貸し切って「ところでこいつは私のネコさ」みたいなことも平気でやれるのは、彼女の経済力もさることながら、それ自体が度量のでかさということなのだろう。本来ならスバルに報酬を一切渡さずに情報を引っ張り出すことだって彼女には出来たのだろうが、そこは一応、竜車の情報を渡して最低限の保証を守るしたたかさも持っている。本当に焦りに身を焼かれているスバルは全く感じなかったようだが、彼女との接触も、スバルの今後の(次の)人生に活かされるものがあるのだろう。 ちなみに、この期に及んでアナスタシア陣営から新キャラが参戦。なんと、ネコ耳ロリっ子変な声である。藤井ゆきよの変な声、「ログホラ」のてとらちゃん以来なのでとても嬉しい。これまた濃くて良いキャラが出てきたなぁ。もう、今回はそれだけでも満足。 最終的に、スバルは相変わらず無策で突っ走ることになってしまった。途中、幸運にも前回のミッションで知り合った商人チームと合流、金をばらまいて何とかそれらしい体裁を整える事に成功。しかし、望みをつないだその道中で……何が起こったんだ? あれ、魔女教の連中とはまた違うよな。なんか記憶まで消してしまうような超常現象が起こっていたが……まだトラブル増えるの? すげぇ展開だ。 PR あさみちゃァァァァん! 第2話。なんやねん! 馬鹿笑いするだけで退場するヒロインってなんやねん! 早く帰ってきてーーーー! いつも通りな感じのダイハチの皆さんの活躍。メンバーは変わってもノリは一緒なので、ぶっちゃけあさみちゃんの不在は大して問題になっていない。結局瀬名の野郎がしれっと元の椅子に座ってるからな。単に新人さんが増えただけ、みたいな感じだ(円ちゃんはまぁ、しょうがない)。1期目と比べて大きく異なるのは、行政側からの縛りがほとんど無くなってやたらフットワークが軽くなっていること。都知事の後押しがでかいことは再三語られていたが、それ以外の部分でも「お騒がせ部署のダイハチ」ではなくて「日本の危機を救ったスーパーヒーローダイハチ」になってしまっているせいか、諸々の申請許諾もスムーズなもの。一応「お役所感」を出すためのお約束としてその辺の申請シーンは描かれているが、どれもこれもほとんどしがらみ無しに採用されており、もう、かつての「パトレイバー」みたいなイメージよりも、敏腕隊員がバリバリサイバー犯罪を取り締まる「攻殻機動隊」みたいなイメージになってるな。 今回は新入隊員のエミリアちゃんに軽く触れるエピソード。ただ、彼女の閉所恐怖症(正確にはウェア恐怖症?)のネタは本当に軽く触れる程度だったので、あんまりメイン回ってイメージではない。彼女特有の武器もまだ分からないし、半人前がようやく2/3人前くらいになっただけのお話だ。今回はそうした新入隊員の紹介エピソードというより、それ以外の部分が忙しすぎたのである。脚本がかなり詰め詰めで、とにかくシナリオ消化しなきゃ、みたいな性急さがあからさまに感じ取れる構成。むー、今回の「記憶の上書き」のお話なんてのは後々にまで影響を与えそうな要素なので、出来ればもうちょっと腰を据えてやって欲しかったところではあるのだが。悪役がぽっと出で、逮捕に至るまでのカタルシスもあんまり無く、シナリオとしてはご不満な部分が多いです。画については……まぁ、CG戦闘は安定してるよね。あと女の子のアップは可愛いよ。 今回残された伏線は2つ。1つはケンタウルスユニットと呼ばれるウェアの追加武装を導入したのが一体誰なのか、という部分から黒幕を匂わせたこと。1期でミュトスを退治した割に、この町の凶悪犯罪はおさまるどころか過激さを増しているようにすら見える。治安悪すぎじゃね? と思ったが、まぁ、警察を主人公にしたお話なんだから物騒な事件ばかりが目に入るのは当然か。しかし、ミュトスたちを撃退した後に単発の事件を細かく潰していくだけでは流石につまらないし、なにかラスボスは新しく用意しなければいけない。そのラスボスの片鱗となる要素が、今回少し垣間見られたわけだ。そしてもう1つの伏線として、最後に黒騎が観てしまった雷同の幻影がある。多少なりとも海馬をいじられ、黒騎も下手したら記憶にゆがみが生じているのか。彼が「警察を憎む」という雷同の怒りを植え込まれてしまったとしたなら、これは今後色々と面倒がありそうだ。ま、今みたいな順風満帆なダイハチじゃつまらないし、そのあたりからドロドロとやるせない物語が展開していくのもまた一興でしょう。あんまり暗くなられると、それはそれで「アクティヴレイド」っぽさが無くなって困るんだけどね。 ピンポイントで「行ってほしくないトコ」にズドンで行くのがロンパ式! 第2話。もぅ、この展開だけでもSAN値削られまくりなんだが……。 全容が明かされた新たな「コロシアイ」。かつてのそれが推理ゲームであったのに対し、どうやら今回はいわゆる「人狼」のようである。なるほど、流石に1シーズンで2つも3つも事件を描くのは無理と判断し、こういうスタイルに切り替えてきたわけだ。流石にそれ一本でゲームは作れないだろうから、アニメ作品として「ダンガンロンパ人狼」をやろうというのはなかなか良いアイディアかもしれない。ちなみに「ダンガンロンパ人狼」は実際に商品化されたゲームであり、私もファンの端くれとして購入したのだが、残念ながらいまだに1度もプレイする機会に恵まれていない。ぶっちゃけ、ロンパをプレイした人間以外にはいまいちピンと来ない内容なのよねぇ。 さておき、そんなわけで未来機関内部に「裏切り者」が1人。ダンガンロンパ人狼風にいうなら「クロ」が1人だけ紛れ込んでいる。それを残った15人のメンバーから絞り込め、というのが今回の(表向きの)ミッションである。奇しくも昨年度の佳作である「六花の勇者」とテーマは全く同じということだ。「六花」は7人という限定されたメンバーの中から1人を絞り込む展開でたっぷり1クールだったわけだが、今回は1話目で殺された雪染先生を除いても総勢15人と結構な人数。これを絞り込むのは大変だし、それ以前にキャラを覚えるのがまず一苦労だ。人狼もの・デスゲームってのは勝負に挑む1人1人のキャラが立ち、感情移入出来ればそれだけ盛り上がるが、事務的に死が処理されるようだとなかなか「面白い」作品にはなりにくい。ほとんどが新キャラ状態の今作において、そのあたりはどう処理してくるのかと思ったが……まぁ、そんなことは制作者側が考えてないわけないよね。 せっかくなので覚え書き程度に、今回認識出来るようになったキャラを(認識するためにCVとともに)数え上げていこう。まず、チーム苗木は苗木・霧切・朝日奈の3名。この3人はすでに勝手知ったるメンバーなので紹介の必要はない。さらに、第1作では得られなかった「絶対に犯人じゃない人間」なので、あらゆる事象を疑ってかかる必要が無いのはちょっと助かりますね。 続いて、苗木君との対抗ポジションについたのが、「超高校級の生徒会長」だった宗方京助(CV:森川智之)。雪染先生の恋人ポジション、機関の中でもボスキャラクラスであるが、反苗木の急進派で、舞台を引っかき回す対立構図の立役者である。そんな宗方について回るのが、ひたすら苗木たちをボコボコに殴っていた逆蔵十三(CV:諏訪部)。経歴は「超高校級のボクサー」らしい。「今まで通りにお前を守る」と言っていたことから、宗方・雪染とは旧知の仲。反苗木派の切り込み隊長ポジション。さらになんかマスクを付けたおねーさん忌村静子(CV:藤田咲)がおり、このあたりは反苗木派になっているようだ。 対して穏健派の筆頭がグレート・ゴズ(CV:三宅健太)。「超高校級のレスラー」であり、真っ向から宗方・逆蔵に対抗出来る戦力。ちなみに、1回目の「タイムリミット」のシーンで彼が倒れている映像が無かったことは気にするべきなのかどうか。同様に苗木に同行してくれたのが、モノミたち更生プログラムの開発に携わったとされる月光ヶ原美彩(CV:不明、モノミがしゃべる)。車椅子で動いているところから、なんかやろうと思えば色々出来そうなポジションだが……。そして、穏健派のもう一人の顔だったのが万代大作(CV:くぎゅ)だったのだが、まさかの「NG行動」のサンプルとしてあっけなく退場。このあたりも製作チームの狙いが見えやすいところで、「1話目で嫌でも印象に残るヤツ」から殺していくんだよね。その方が衝撃がでかいから。まぁ、NG行動の設定から見ても、「殺されるために殺された」みたいな可哀相な捨て駒だった。流石にこいつの復活ネタは無さそうな気がする。 残りは動向がはっきりしない連中が多いが、霧切さんに接触を図ったのは、最年長の天願和夫(CV:柴田秀勝)。名実ともに機関のトップであり、一人だけ存在感が段違いのジジイ。彼はプロジェクト全体について、まだなにか抱えている節があるが……未来機関の闇をこの辺りから切り出せるのかどうか。そして「絶望編」にも登場していた、2−B担任だった黄桜公一(CV:藤原啓治)。同様に絶望編にも出ている(?)御手洗亮太(CV:本郷奏多)。この2人はまだ動きを見せていないので詳細不明だが、2つのパートにまたがっている存在なので、流石に単なるモブでは終わらなそう。そして、現時点では最も存在感が希薄なのが、カップルっぽい振る舞いをしている安藤流流歌(CV:水瀬いのり)と十六夜惣之助(CV:江口拓也)。この2人はまだ前に出てくるまでにはしばらくかかりそう。 こうしてみると、15人ってのは多いかと思うのだが、案外2話目まででキャラの導入は出来ている。刻一刻と減っていくメンバーの中から、もっとも「裏切り者」に相応しいのは誰になるやら……まぁ、まだ考えてもしょうがない。もう少しキャラが減ってから……と思ったら、まさか、まさかね……そこに行くのかよ……。流石にショックがでかいですね。しかし、実際に作中のキャラの心情で考えた時にはこの選択はどうなんだろう。「苗木の一番近くにいた人間」と考えれば、なるほど苗木にさらに容疑をかける展開になる(彼の手の血痕もそれをサポートしているだろう)が、流石に苗木が真っ先に隣にいる朝日奈さんを殺すってのは自然な行動に見えるかね? まぁ、宗方なんかからすれば「苗木は絶望に落ちた人間だからそれくらい容易い」とか言いそうだけども。苗木君、完全に「六花の勇者」のアドレットポジションになってしまっているが……。 でも、現時点のルールだと人狼ゲームに不可欠な各々の交流が他者から確認出来ないんだよね。どういう要素を手掛かりに推理を展開していくことになるんだろう。ひたすら苗木君が逃げ続けるだけのお話になるのかなぁ。だとしたらあんまり複雑なネタは仕込めなさそうだが。とりあえず、「せめて霧切さんだけは勘弁してください」としか言いようがない。マジで。 30分間小野と小野しかしゃべってねぇぞ、第16話。一応SW財団の男(電話口)とか溶かされたじいさんばあさん(うめき声)とかもあったけども。あと大川さんのナレーションね。「バックトラックをしたという記録は……ないッ!」。楽しそうだなオイ。 正直、30分で入る内容かどうかは不安だったのだが、やや駆け足気味とはいえ、割と綺麗に収まった一本。4部に入るとバトルも色々トリッキーになるし、他の部でも一切人間どうしの語り無しでの対決ってのは珍しいので、普段とは随分毛色の違うバトルになった。改めて観るとこのエピソードも色々と上手い部分があるということが再確認出来るので、いつも通りの不可思議要素と合わせて見ていこう。 今回、久しぶりに観て再認識した一番のポイントは、先代主人公の承太郎と、メインとなる主人公の仗助の関係性の妙。3部があまりに王道展開であり、2部3部から人気が爆発したこの「ジョジョ」という作品の背景もあり、どうしたって「ジョジョ」シリーズの主人公といえば承太郎のイメージが強い。3部・4部・6部(あと一応5部)と立て続けに登場したことにもそれが確認出来て、ジャンプ史上最強主人公の1人にもカウントされる承太郎は、圧倒的カリスマ性を誇るヒーローである。そして、こういう圧倒的主人公がいる漫画ってのはなかなか「代替わり」がやりにくい。ドラゴンボールみたいに開き直って子供や孫の代まで悟空一本で引っ張るという手も無くはないが、やはりジョジョが「血と誇りの物語」である限り、不変の存在というものは認められるべきではない。ジョセフがよぼよぼになって勇退したことも、かなりの英断であるはずだが、承太郎の処理ってのは一歩間違えば4部を崩壊させかねない、危険因子だったはずだ。 アンジェロ戦でも共闘した2人だが、改めて2人の関係性を見つめる良い機会となったのが今回の「狩り」。そこで見せつけられるのは圧倒的な承太郎のスペックである。一応生物系の学者だから、っていう理由は無くはないのだが、「生物の先生かよぉ、オメーはよぉ〜!」と突っ込まれそうなくらいに圧倒的知識と経験から、およそ不可能と思われるミッションをこなしていく承太郎は、3部ファンから見ても文句無しの強さである。まぁ、考えてみりゃ不良(仮)になる前は学業成績優秀なお子さんだったらしいので、そもそもお勉強はあまり嫌いではないんだろう。いっつも思うのだが、ジョースターの血(ジョセフとスージーQからホリィが産まれた家系)に承太郎らしさって欠片も感じられないのだが、空条貞夫の方の血が濃いんだろうか。承太郎の人生ってのはいつみても不思議である。将来、娘が跳ねっ返りになっちゃうあたり、親の因果が子に巡ってる感じはあるのだけど。 そんな圧倒的存在感を持つ承太郎に比べて、仗助の方は何となくジョセフとの血縁が感じられるキャラになっているので、どこまでいっても2枚目にはなりきらない。まぁ、そもそも「その辺の街にいるちょっとお馬鹿だけど普通の高校生」なわけで、あまりあからさまなヒーローらしさが出てしまうのもおかしいのだが、この絶妙な卑近さ、情けなさも仗助の味。しかし、そればっかりでは「黄金の血脈」の後継者としてはいささか頼りない。そこで、承太郎のすさまじさを維持しながら、仗助にそうした「誇り高い魂」の片鱗を見せる、というのがこの「狩り」の目的だったわけだ。承太郎が鼠の針を積極的に掴みに行って負傷しているのに対して仗助は「何となく」針を弾いたり、百戦錬磨の承太郎に比べて勝負弱そうに見えながらも要所はバシッと締めたり、そうしたところに仗助の「らしい」格好良さが見て取れる。新しい主人公を立てて、旧主人公も(貶めず)見せる、このバランス感は大したものだ。実は承太郎に比べると仗助って能力が便利過ぎるので、そのあたりの恩恵もあって、今後承太郎と仗助が共闘する場合ってのはその辺の差が際だつバトルになるのだが、今回の鼠との対決では、仗助は能力の強さ以外の部分で魅せてくれているのが特徴的なのだ。 さて、そんな2人の敵として立ちはだかったのは、史上4体目となる人間以外のスタンド使い。オランウータン、犬、ハヤブサときていよいよネズミにまでスタンド能力がついちゃうあたりがいかにも杜王町。音石明もなんて暇の潰し方してやがるんだか(あの弓矢でネズミを射殺せるのって、結構すごいスキルだよな)。この後も猫(?)やら亀やら色々とスタンドを使う動物は現れるが、今回のネズミのポイントは、全く同じスタンドを使う個体が2匹登場するところ。こういうデザインのスタンド使いってのはかなりレアな気がする。「同じ能力を共有する」っていう意味ではブンブーン一家くらいしか思いつかないけど、他にもいたかな? このことから、「同じ種の動物をスタンド使いにすると全て同じ能力を発現する」という理屈が推論されるわけだが、イギーの例なんかを考えるとある程度知能のある生物は「個性」が分かれるためにそうはならないらしい。SW財団には矢を使ってもっと色々実験してほしいところだけど。 ネズミたちは能力を手に入れたことでこれまでとはまったく違った生態系を生きることになり、縄張り争いをしていた他の個体を虐殺し、さらに食料を得るために人間まで襲った。ネズミは雑食なので肉を食うために狙撃するところまではギリギリ理解出来るが、流石に冷蔵庫に保管するのは無理がありすぎるけどな。ネズミ本体があのサイズの肉塊を運べるとは思えないので、スタンドを上手いこと使って移動させたんだろうか。ひょっとしたら2匹が協力して動かしたのかも。全く同じ能力を持つ2体が縄張り争いせずに共存していたことを考えると、全くの他人(他鼠)ってこともないのだろう。ひょっとしたら兄弟や夫婦だったのかもね。 ネズミのスタンドはシンプルに針を発射する攻撃専用スタンドだが、「スタンド毒」っていう訳の分からない概念が出てくるのが面白い。あくまで承太郎が勝手に名付けただけだが、実際の肉だけでなく、スタンドのビジョンまでも溶かしてしまうあたりはやりたい放題である。ま、今現在ジョジョリオンで似たような現象が起こってる最中ですけどね。承太郎のようなハイスペックな追跡能力が無ければ、ひょっとしたらこのネズミが街に放たれ、甚大な被害が出ていた可能性もある。そう考えるとやっぱり承太郎(とSW財団)ってすげぇな。正直、わざわざ仗助を引っ張り出さずにレッチリが使える音石を連れてきた方が処理は楽だった気もするが……まぁ、流石に囚人を引きずり出すわけにもいかないからな(まぁ、承太郎は牢屋から勝手に出てきたことがあるが)。 今回は劇画タッチの濃い作画も多めで、4部にしては珍しく締まった空気で仗助が決めてくれたエピソード。そして次回はいよいよ岸部露伴が杜王町の革新に迫る(なんか毎回「いよいよ」って書いてる気がするけど)。この「露伴の冒険」から、ついに4部も本格始動といったところ。杉本鈴美のCVが誰になるかが今から気になります。 連休を利用してのオールナイトたほいやイベント。まぁ、普通に月曜日から仕事がある人間もいたはずなんだけど。昨日が2戦、そして今回が3戦。眠いのでとりあえず面子が違う1戦目だけUPしていったん寝ます。残り2試合は寝てからまとめる。
Round1−1・「めーふぁーず」 1.ノルウェーの女流作家。随筆や紀行文を中心に児童文学でも人気を博した。「マルス、パンを買う」「旅の途中」。 2.(中国語)仕方がない、しようがない、の意。 3.(中国語)子のいない夫婦。 4.スイスのガラス製造会社。耐熱ガラスの鋳製に秀で実験用器具の代名詞となった。 5.18世紀中期頃アメリカ東部で流通した赤ん坊のおしめをとる布類。 6.イギリスの百貨店。主に衣類を取り扱う。 開幕一発目のお題は「たほいや社畜」改め「たほいやダンサー」からの出題。②③の綺麗な中国語の並び。ちなみに①「旅の途中」は「狼と香辛料」アニメ1期オープニングテーマ。
Round1−2・「よもだ」 1.田々。 2.そんなわけがない。馬鹿らしい。 3.(東北方言)非常に弱っている。 4.未開墾の土地の総称。 5.(愛媛県で)いい加減なこと。また、そのような人。 6.四方を田に囲まれた田。 そうそう、この試合はタイラントが参加していないので全体的にさっぱりした答えが多いですね。まぁ、さっぱりしすぎた①とか、実在しない言葉なんですが。
Round1−3・「はくさつ」 1.迫り殺すこと。 2.薄く削り出すこと。 3.印刷されていない無地の紙。 4.印刷前の紙幣紙。 5.偽造または変造した紙幣。偽札。 6.手でうって殺すこと。 ググれない案件。①この文章の響き、良くない?
Round1−4・「ねこしで」 1.ウラジロカンパの異称。 2.技術が未熟であるさま。 3.腕に畳の目の跡がついた状態。 4.左手。 5.猫車。 6.神格の一。子宝をもたらすものの総称。また、子を成させる者。 ③名前があるならそれはそれで驚きだ。
Round1−5・「まやさん」 1.長野県南部の山。 2.長野県北部に連なる霊峰。大嶺山とも。 3.六甲山地の一峰。 4.有力者の子息をこびへつらって呼ぶ語。 5.第12級飽和脂肪酸。スターチ油、バルカン油に含まれている。 6.破魔の法。仏徒の俗悪に対する伏業を示すとする。 身内ネタ。①②のデキてんじゃぁないかと思えるような見事な被りっぷり。③まで全部山だらけで流石の出題者も「バラエティに富んだ答えデスネ」。④「mayor’s son」。バラエティに富めばいいってもんでもないな。
Round1−6・「ねちみゃく」 1.クアラルンプールの旧名。 2.ぐずぐずして決しかねること。また、話のくどいこと。 3.家系や流派の興り。始祖。 4.迂水路に同じ。 5.睡眠不足が原因で血圧が上がる現象。 6.小麦を原料とした蒸留酒。 最終問題でこの日一発目の全外しで、お外から来た人がまさかの大逆転勝利。これはわからねぇや。①「短い解答は某氏のもの」という「Law of 某氏」が定義される。矢印や別称が多用される傾向。③根血脈。④迂水路 is 何。⑥何語だ。 ○「Planetarian〜ちいさなほしのゆめ〜」 6 今期新番チェックもこれにて一段落。新番タイトル数は41本にのぼり、視聴番組は週に55本……やめてください、死んでしまいます。流石に今期は何本か切っていくかなぁ……。流石に「パズドラクロス」は切れよ、と自分でも思う(でもカミワザワンダは切らない)。 さて、そんな記念すべき最後の作品だが、かなり変則的な視聴スタンス。というのも、これがWeb配信限定アニメであり、私はよっぽどのことが無い限り、テレビ放送が無い作品はスルーするからである。まぁ、過去の実績を遡るとその「よっぽどのこと」のほとんどがダテコー作品なのはどうかと思うが……まぁ、そういうこと。基本的にそれ以外は情報自体をキャッチしないことも多いので自然にスルーし、例えば今期改めてテレビ放送されることになった「ももくり」みたいな例は遅れて視聴することもあり得る。そんな中で何故今作を視聴することになったかというと、単に知り合いから紹介されたからである。(こんなこと書くと大体誰だか分かりそうだが)Key作品に一家言ある某氏は今期の「Rewrite」に対する私の感想に心痛めた部分があったのか無かったのか、「もう一本あるからこっちも見て欲しい」と紹介してくれた。普段なら「いや、web限定アニメは見ないことにしてるから」とスルーするのだが、「20分×5話だけで終わるから」と言われ、まぁ、それなら負担にもなるまいと思って、この度遅ればせながら1話目を視聴したわけだ。 うん、なるほど、確かにこれは気になるね。元々ギャルゲ産まれの作品だろうし、ヒロインの設定が阿漕といえばそれまでなのだが、ヒロインと主人公の会話のみでただひたすら時間が流れる設計が潔く、とにかくここさえ見られればいい、という分かりやすい構成になっている。最初に荒廃都市が出てきたときは「まーた日本がボロボロになってる」と呆れたものだが、外側の設定は割とどうでもいい部分なんだ。とにかくすったもんだの末に孤独になってしまったちょいとお馬鹿なロボットがおり、そこに殺伐とした「外」の世界から男がやってくる。ロボットはあくまで「機械的に」仕事をするだけだが、ある意味で何よりも純粋なその振る舞いに、男の方が感化されていく。 これまた遙か昔から語られているSFの基本設計だろう。私の体験だけで言っても、原体験と言える作品は「火の鳥」シリーズが思い浮かぶし、最近では「ガラスの花と壊す世界」あたりは近いジャンルと言えるんじゃなかろうか。そんな陳腐な題材ながら、短い時間の中でもゆとりを持たせてキャラの交流を描き、一切噛み合わない中にも愛嬌が混ざり、そして、何よりももやもやした「気掛かり」が残る。全くもって個人的な趣味趣向になるのかもしれないが、この「気掛かり」は嫌いじゃないんだ。本来魂が無いはずのものに心を見てしまうという人間の業のようなもの(それも1つの優しさなのかもしれないが)は、私が何故か昔から心惹かれるモチーフの1つなのだ。漫画「Q.E.D.」の「ヤコブの階段(コミック4巻収録)」あたりを読んでもらうと何となくその辺の感覚は分かってもらえる……かな? まぁ、チョロいと言えばチョロいかもしれんが。なんか、久しぶりに「CLANNAD」のときに見た「どこかやるせない切なさ」みたいなものが垣間見えた気がする。 画の方はそこまで労力がかかっているようには見えないのだが(むしろ導入となるロボットとのチェイス部分にリソースの大半が割かれていたようにも見えるが)、まぁ、そこまでこだわり抜いた作画が必要な内容でもない。プラネタリウムの中がメインの舞台になるのだとしたら、いっそドラマCDでも足りているくらいのものだが、作品の狙っている部分を阻害することなく、スルッと入ってくる情景描写は自然に受け入れられるもの。主人公の細かい所作なんかはいい演出方向。誰のお仕事かと思って見てみれば、なんと監督・コンテが津田尚克である。もちろん制作はdavid pro。こんなところでこんな仕事もしてるんやなぁ。なんとこれ、劇場版も用意されていて、今回のアニメシリーズはひょっとしたらその劇場版の宣伝みたいな仕事も兼ねているのかもしれない。残り4話でどうなるかは定かでないが、もし気に入ったら劇場にも足を運んでみましょうかね。 ○「バッテリー」 5 今期ノイタミナ枠。「暗殺教室」の枠が終わってしまったので、今期は木曜夜のフジ系列がこれ一本になってしまったな。 いかにもノイタミナらしい手堅い一作。いや、「ノイタミナらしい」っつってもやたらに勝負かけてくる作品もいっぱいあるんだけどさ。今作は色々とメディアミックスした実績の多い、ある意味で「安定した」原作が満を持してアニメ化という形なので、これは「手堅い」方の作品と見てしまっていいだろう。いや、原作がどんな作品なのかはよく知らないんだけど。小説媒体での野球ものって珍しいな。 監督の望月智充はこれまた安定感のあるベテラン。ノイタミナでは過去に「さらい屋五葉」という激シブ作品を展開し、これが素晴らしい出来だったので今作も期待したいところだが、まー、正直「普通」だわな。キャラクター原案に志村貴子が参加しており、これまたノイタミナの「放浪息子」みたいな雰囲気を出した水彩のような背景設定は特徴的だが、キャラ作画やその他プロップなどを見ると、そこまで手の込んだものであるようには見えない。悪いもんじゃなかろうが、そこまで響くような特別な要素は無かった。野球ものなのだからここから実際の試合を始めればまた見どころも出てくるとは思うが、あまり過度に飾り立てるような作品でもなし、実際1話目の投球シーンはそこまで仰々しくならず、背景に合わせるように淡々とした処理とすら言えた。この手堅さが吉と出るか凶と出るか。キワモノの多い昨今の深夜アニメ業界では、薄味だとどうしても興味を引っ張れない恐れがあるのだが……。 気になるのは「ゼロジー」という聞いたことのないアニメスタジオの名前。調べてみても詳細は分からないのだが、一応起業した人間を調べるとI.G.やAICからの独立か? 当然これが初の元請けということになるのだろうが、最後まで完成させるスタミナがあることを祈りたい。まぁ、ノイタミナ枠は制作資金が豊富そうなので、ここまでほとんど作画崩れなんて見たことないけどね。むしろノイタミナ独自の問題点としては、話数が11〜12話しかないことの方が心配。野球アニメを1から初めて、この話数ではたしてどれだけのものが描けるだろうか。そのあたりが一番気になるのだが……。 |
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HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧 |