最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「うらら迷路帖」 5 今期きらら枠。なんだかんだで芳文社枠って必ず1クールに1本はあるのがすごいよな。そして、見れば何となくその系統って分かるのもすごいよな。たまに例外もあるけど(「がっこうぐらし!」とか)。 さておき、きらら系作品なので女の子が何となく出てきて何となくきゃっきゃうふふするお話。まぁ、最近の野郎向けアニメは大体それでまとめられてしまうが、きらら系は特に「何となく」要素が強いのが特徴だ。ここ最近は「NEW GAME」や「ステラのまほう」など、それなりに現実路線(??)の世界観の作品が多かったが、今作は完全に異世界を舞台にしたお話。そして、何故かこの異世界には女の子しかいないのである。まぁ、それなら女の子だけできゃっきゃうふふでもしょうがないな! 作中の説明からすると「迷路町」っていう場所がそもそも女の子の修行の場のようなので、男子禁制の聖域とかなのかもしれない。もしくは、この世界にはY染色体がハナから存在しないのかもしれない。そういう世界があったっていいじゃない。あー、でも「お腹を出すとふしだら」みたいな文化はあるわけで、やっぱり性の概念は存在してるのかな。なんかもう、世界観に謎が多すぎるわ。 でもまぁ、「1話目でわからねぇな!」とか目くじらを立てるような作品でないことはちゃんと伝わってくる。メインキャラの紹介も1話の枠内でつつがなく終了し、後は賑やかな主人公を中心にドタバタを続けていく流れになるのだろう。世界観の現実味の無さやキャラの関係性を考えると、一番近いのは「ごちうさ」になるのかねぇ。一応お仕事ものと言えないこともないな。ただ、町中の全員が占い師(見習い)っていう状態で、果たして占いっていう行為にどの程度の意味があるのか……。まぁ、その辺の世界観にも追い追い説明が……ないかもしれないけども、気にしない方向で。文化レベルなんかがどうなってるかさっぱり分からないが、いいじゃない、女の子っぽさがあれば。野生児の主人公でも文字が読めるあたり、識字率は高い世界観だし、実は意外と文明は進んでいるのかもしれません。 製作はJ.C.STAFFなので大崩れはないだろう。いかにもきらら系らしいコミカルな演出は、ややケモ風味の混ざった主人公のキャラに合っていて見やすいものになっている。監督の名前はどこかで見たことがある気がしたが、調べたら「下セカ」の人だった。……全く繋がらないからどういう作品展開になるのかは想像つかないけども。いや待て、「へそを出したら怒られる」→「下ネタが犯罪になった世界」?! いや、まさか……。へそアニメとしてもっとお腹要素をフィーチャーしてくれても良いのだけど、流石にこのデザインだとエロにはならんわなぁ。 中の人は、主人公の中の人がほぼ新人の様子。でも、全然新人だって思わなかった。発声は竹達に似てたが、割とスタンダードなヒロイン声か。まわりを固めるのは今年は各方面から引っ張りだこの本渡楓、一発目の奇声ですぐ分かる久保ユリカ、そしてぼそぼそ声と人形の奇声だけじゃ誰だかさっぱり分からなかった佳村はるかという陣容。まぁ、正直言うと佳村は未だに声の認識が全然出来てないので普通にしゃべられても分からないと思うけども。後は警官役に諏訪彩花という並びで、やっぱりここ最近はキャスティングがグッと若くなっている印象がある。もう、かやのんがお母さんポジションでも何の違和感もないな(元からやで)。 PR ○「昭和元禄落語心中 -助六再び篇-」 7 もう、第1話から過呼吸起こしそうな密度。またあのめくるめく狂乱の日々が帰ってきたのかと思うと、身が引き締まる思い。1期を思い返しながら新たな物語を見ていると、1つ1つの台詞、情景に込められたものが一気に溢れかえってきて、何でもないシーンでも目頭が熱くなります。 個人的には思い入れが強いのであまり冷静な評価は出来ない作品だが、巧緻なコンテワークと語りの妙は相変わらず。中心人物が菊さん(敢えてこう書かせてもらいます)から与太郎(こちらもこの表記の方が分かりやすいね)へとスイッチ。雰囲気は多少変わるはずなのだが、通底した「心中」というタイトルの無常観、圧倒的な落語への愛憎は変わらない。1期から更に時代は流れ、落語業界の様子も様変わりしたようで、かつての落語界の情勢を映し出した八雲・助六の二人と違い、与太郎の落語は現代の写し鏡とはなっていない。先人たちの努力によって持ち直したかに思われた落語文化は、また新たな時代の流れによって命脈を絶たれつつあるという。戦争という要因で断ち切られていた落語を必死になって繋ぎ留めた八雲が、新たな時代になり、落語にとどめを刺す「死神」とまで言われる時代。新たな時代に息吹を吹き込むのは、やはり「助六」の名を継いだ男しかいない。菊さんの戦いとはまた違った、新たな戦いの幕が上がるのだ。 今回唯一不満が有るとしたら、1期でもちょこちょこ見られたがっつり1席見せる落語シーンが無かったことくらい。それだって理由は理解しており、私のように1期でどっぷりハマってすぐに世界に立ち戻れる人間ばかりではなく、久しぶりの再開で世界観を思い出す必要のある人も多いだろうし、ひょっとしたら2期から見始める人もいるかもしれない。そうした人たちへの配慮として、まさかの「与太郎本人によるプレイバック」というサービスで幕を開けたわけだ。タイトルロゴがドン、の演出なんかも抜群に上手いし、正確には「落語の高座」ではないこのプレイバック演出が何とも痛快。もう、最初の数分で「帰ってきた!」と膝を打てるだけの内容になっているのである。1話目は畠山守監督自らのコンテですので、この説得力は言わずもがななんですがね。他にも、いきなりクライマックスで見せる小夏との関係性や、新キャラとして登場した作家先生のインパクトなど、かなり性急な展開にも関わらず、一切の不足無くギチギチに見せてくれる密度にお腹いっぱい。今期もガンガン盛り上げてくれそうだ。まぁ、この作品の盛り上がりって大体は胃が痛くなる方向ばっかなんだけどね……(次回予告を見ながら)。 今期が始まるにあたって、原作を知らない身としては唯一不安だったのが、「菊さんがメインじゃなくなるとだいぶ話が変わっちゃうんじゃ?」という部分。1期の魅力といっても一口には説明出来ないだろうが、やはり菊さんの魅力が一番の屋台骨だったわけで、そこに助六・みよ吉が絡むからこその完成形。その菊さんが半ば隠居状態になってしまい、お気楽な与太郎が中心になったときに同じような深みが出せるのか、っていうのは心配だったのだ。しかし、この1話目でその心配も杞憂だったと思えた。与太郎が思いの外人間的に成長して魅力的になっていた、ってのもあるが、そんな与太郎を作り上げた陰のラスボスとしての菊さんの存在感が相変わらずだったためだ。落語協会の会長になり、与太郎という「愛弟子」を作り上げた菊さんは、作家先生のいう「未練」をどこまで抱えているのか。すっかり老け込み、身の回りの諸々にも力なく応えるのが精一杯、といった様子の菊さんだが、高座に上がった時の姿勢に衰えはない。そして、与太郎のことを話しているときのあの一瞬の歯がみ。彼は自分自身に「終わった」と言い聞かせているが、やはりあの若かりしころの情念はまだ残っている。それが良い形で出るのか、最悪の形で爆発するのかは分からないが、落語業界を変えてしまった怪物「八雲」の今後の動向にも注目していきたい。 あと、姐さん可愛いっすね。まー、あのみよ吉の娘さんなのだからものが良いのは当たり前だが。息子さんはどんな子供に育つのかなぁ。 ○「青の祓魔師 京都不浄王篇」 5 うわー、全く覚えてなーい。確認したら前作放送が2011年だって。もう6年も前の話なのか、そりゃ無理だよな。元々の放送枠が日5だったから相性も悪かったしなぁ。必死に中身を思い出そうとしたんだけど、記憶の大部分が「終わりのセラフ」で塗り替えられててかなりごっちゃになった。この感覚、おわかり頂けるでしょうか。 そんなわけでほぼ新番組と言っていいはずなのだが、「あぁ、こんなやつらいたかも」と思えるくらいの記憶の埋蔵が絶妙。おかげでわざわざキャラ紹介をやる必要も無いのですんなりとメインシナリオに入っていけるのは一応のアドバンテージか。「何の紹介も説明も無しに始められたら、覚えてないからお手上げだぞ」と心配してたんだけど、巧妙に「最低限必要な情報」は振り返ってくれているし、そこまで複雑なセッティングではないので筋を追うのに不自由はしなかった。明確に回想と言えるのは後半のワンシーンだけだった割には、飲み込みやすい脚本になっていたので素直にありがたい。今回は深夜アニメになりましたし、もう少し追いかけやすくなるといいな。スタッフはほぼ入れ替わってるみたいだが、前作に思い入れが無い分、違いが分からなくてかえって気楽だ。 実は、一番始めに記憶を刺激してくれたのはサトリナの巨乳キャラ。「あぁ、こんなおねーちゃんいたな!」ってんでそこから芋づる式に雰囲気は喚起された。というか、エロくてけだるげなサトリナボイスが聞けるだけでも割と満足だからそれだけでいいという話も。もちろん他のヒロイン勢も粒ぞろいだし、今にしてみればなかなか豪華なキャストである(当時も豪華だったと思うが)。頑張って「終わりのセラフ」との違いを1つずつ勉強していこうと思います(だいぶ違う)。 ○「南鎌倉高校女子自転車部」 5 ヒィッ! 自転車アニメだ!(謂われのない怯え) まさかこんなに似たような作品が1クール遅れでやってくるとは……大丈夫、アクタスじゃないから。 なんかもう、色んなアニメとイメージが被ってしまうので識別が大変。とりあえず前クールの悪夢とは何の因縁もないはずなので分けて考えにゃならんが、テンプレとはいえ、「何も知らないぼんやり系女子が環境の変化をきっかけに自転車にチャレンジしていく」っていう流れが同じなので、どうしても被ってしまう。まぁ、亜美は「何となく趣味を始めたい」とかいう本当に適当な理由だったが、今回の主人公・ひろみは機動力を求めてのことなので一応モチベーションは理解出来る……か? いや、まだやるともやらないとも言ってないけども。そして、主人公のCVが上田麗奈であることが今度は「ばくおん」との関係性を臭わせる。まー、素人の女の子が部活始めようとしたらどうしたって「けいおんパターン」にはなるけども。羽音さん、今度は自転車ですか。うえしゃまボイスなので安定のポンコツだしなぁ。亜美の時もそうだったけど、なんでこの子ら、高校生とか大学生になるまで生きてきて、こんなに自転車のこと知らないのさ。長崎県民は坂が多いから自転車に乗らないとか、そういうことなんでしょうか(謂われのない県民差別)。あとおは鎌倉アニメっていうジャンルもありますね。TARITARIは神。 まぁ、少しずつ他のアニメとは識別していくことにするが、1話目で目を引くのはとにかく綺麗な背景映像。入学式の季節、春爛漫ということでことさらに華やかな印象だが、淡いグラデーションを多用した背景美術は、大人気の新海作品を彷彿させる。桜、海と綺麗なものが揃い、そこだけは文句無しで「売り」といえる部分だろう。ただ、そこに登場するキャラクターのデザインは……なんか絶妙に野暮ったいな。少なくとも現代アニメのスタンダードからは外れている。全く理由は分からないが、個人的にはすでに10年近くのアニメ、「CODE-E」を思い出しました。それくらい、なんか古い印象。メガネとか人気出る気なさそう。可愛くないわけではないのだろうが……うーむ。まぁ、絵が崩れなければそれで文句はないのだけど。シナリオラインはまだまだこれからなので何とも言えないが、「入学式の朝からどんだけ余裕持って家出てんねん」とか、「学校の場所も知らないような新任教師がいきなり新入生の担任を任されて、しかも入学式当日に遅刻とか絶対ありえへん」とか、細かいところに突っ込みどころは多い。まぁ、そんなん気にしてたらほぼ同じセッティングだった「あまんちゅ」だって駄目だろ、って話ですが(天野こずえ空間は魔性なのです)。あとは、ここからひろみがどうやって自転車にのり、それを「部活」として成立させていくかの勝負。「ろんぐらいだぁす」が教えてくれたことの1つとして、「単に女の子がダラダラ自転車で長距離を走っても面白くもなんともない」という事実があり、その部分を今作はどうやって打開していくのかが楽しみだ。打開出来ないかもしれないけど。 そして、何故か放送を短めに終わらせて突如やってくるA応Pによる実写パート……。これくらいの尺なら別に邪魔ではないが……やっぱりアニメと現実は区別して放送してくれる方が助かるんだがなぁ……。A応Pが介入したおかげでキャストは割としらん名前が揃ってるし。まぁ、1話目時点でメガネ役は別に下手ではなかったから構わないけども。先生役の方も事実上のデビュー作みたいな扱いか。新人が多い現場ってことは、うえしゃまが座長を務めることになるのだろうか……大丈夫かなぁ……。
<赤>
Angrath’s Marauders アングラスの匪賊 (5)(R)(R) R クリーチャー・人間、海賊 4/4 あなたのコントロールする発生源がパーマネントやプレイヤーにダメージをあたえるなら、それは代わりにその2倍のダメージをあたえる。 その身に灼熱洞を宿し者。7マナ4/4というとんでもない重さであるが、能力がある時点で7マナ8/4とも言えるわけで、フィニッシュ性能は流石の7マナ分。着地してしまえば召喚酔いしていようと周りの連中がヒャッハーしまくるし、次のターンに適当な火力をボコボコ打ち込むだけでもゲームに勝てるだろう。今回は恐竜を中心に重いカードが多いが、宝物の力を借りれば7マナなんて案外すぐなのかもしれない。というか、宝物を使っていくモチベーションとしてこいつがマナカーブのトップにいるのは正解な気がする。
Bonded Horncrest 結束した角冠 (3)(R) U クリーチャー・恐竜 5/5 〜は単体では攻撃もブロックもできない。 「くすぶり獣(GTC)」のどでかい版。あっちはコモンで3マナ3/4、こっちはアンコだけど4マナ5/5。レアリティの差を見せつける充実したビルドアップである。コストが重くなったことで、「一緒に殴りに行く仲間を用意しやすくなる」というメリットもあり、攻撃時にデメリットを気にすることはそこまで多くない。あとはその有り余る巨体を堪能するだけである。せっかくのサイズが吸血鬼トークンなんかでちびちび誤魔化されるとイラつくので、この手のカードでブンブン言わせたい人は「両手撃ち」のメイン投入なんかを考えてみてもいいかもしれない。
Brazen Buccaneers 鉄面連合の海賊 (3)(R) C クリーチャー・人間、海賊 2/2 速攻 〜が戦場に出た時、これは探検を行う。 赤に唯一与えられた探検隊。4マナ3/3速攻 or 4マナ2/2キャントリップ速攻。どちらにしてもコモンだったらお釣りがくるレベルのスペックである。コモンに有効な速攻クリーチャーが1体いるだけで、リミテッドで最後の詰めの部分の計算が面倒になるので、ゲームとしてはこれで良いと思います。「もし相手がコレ持ってて、さらに探検でカウンターのったら負ける……」とか、考えたくないけど考えなきゃいけないのがやきもきしますよね。
Burning Sun’s Avatar 焦熱の太陽の化身 (3)(R)(R)(R) R クリーチャー・恐竜、アバター 6/6 〜が戦場に出たとき、〜は対象の対戦相手に3点のダメージをあたえ、最大1体までの対象のクリーチャーに3点のダメージをあたえる。 「恐竜・アバター」というクリーチャータイプもよく分からないのだが、白・赤・緑・ナヤカラーの多色レアに各一体ずつ配置されている。ただ、特にこれらのアバターに共通点があるというわけではなく、このクリーチャーも見ての通りにすこぶる地味な効果。そりゃ弱くはない。6マナ6/6で場に出たとき合計6点もばらまけるクリーチャーに文句を言ったら罰が当たるってもんだが、じゃぁこれが使いたいデッキってどんなデッキかと聞かれれば言葉も続くまい。ビートデッキのゴールとして6マナだとちょっとなぁ。現時点ですでに「栄光をもたらすもの」というゴール候補が暴れているわけで、直接的に上回るアピールポイントがないコイツではちょっと赤いビートは任せにくい。今後恐竜サポートが増えるようなら、その時に日の目を見るのかなぁ。なおリミテ(略)
Captain Lannery Storm 風雲船長ラネリー (2)(R) R 伝説のクリーチャー・人間、海賊 2/2 速攻 〜が攻撃するたび、【宝物トークン】を1つ生成する。 あなたが宝物を1つ生け贄に捧げるたび、〜はターン終了時まで+1/+0の修正を受ける。 風雲船長(真顔)。その和訳で大丈夫か……。一体何をやらかすキャプテンなのだろう。「暴れん坊将軍」みたいなもんかな……。とりあえず、わざわざ伝説認定されているのだからこの世界ではそれなりの有名人らしく、3マナ2/2の速攻持ちで、目ざとく宝物を見つける抜群の嗅覚を持っている。ただし、何故かお宝の発見には探検や調査ではなく「アタック」が必要であり、おそらく他所の船から強奪した結果の財宝なのだろうということが窺える。攻撃してしまえば宝物1個は確定で、あとは殺されようがブロックされようが関係無い。まぁ、このステータスなら普通は殺される機会の方が圧倒的に多いだろう。その際に今もらったお宝を使い潰せばパワーが上がるので相打ちの可能性を引き上げることが出来る。最悪、宝物なんていらないっていう状況でも殴るたびに3/2になる速攻クリーチャーとしては扱える。珍しいデザインだが、とにかく「4ターン目に5マナに届くマナ加速クリーチャー」なのは間違いないわけで、緑を使えないけどランプもやりたい、みたいなマニアックなニーズがあるならひょっとしたら出番はあるかも。でもなぁ、レジェンドなんだよなぁ。
Captivating Crew 蠱惑的な船員 (3)(R) R クリーチャー・人間、海賊 4/3 (3)(R):ターン終了時まで、あなたは対象のクリーチャーのコントロールを得る。それをアンタップする。それはターン終了時まで速攻を得る。この能力は、あなたがソーサリーを唱えられる時にのみ起動できる。 海賊は楽しいって、どこぞの世界一売れてる少年漫画でも言ってますからね。そりゃ誘われたら思わず従っちゃいます。「うるせぇ! 行こう!」(ドン!)ですよ。ただ、よく見るとこいつの起動型能力は誘惑とか勧誘じゃなくて「脅しつけ(10E)」なんですけどね。確実に刃物突き付けられてるやつだ。4マナ4/3とボディもそこそこな上に、毎ターン「脅しつけ」打ち放題と、かなり大盤振る舞いなレア。これで除去打ち放題だったらまだ「クリーチャーを出さない」という消極的な対策もあるだろうが、「脅しつけ」効果は分かってたからって対策できるもんじゃなく、クリーチャーを出し惜しみしたらどんどん劣勢になるばかりだし、有効牌を出せば出すほど首が締まる地獄の罠。このおっさんをなんとか除去しない限り、普通のクリーチャーデッキではほぼ死に体である。そして当然「パクり&サクり」という伝統のコンボはこのおっさんの最も得意とするところで、今回はアンコモンながら1マナで好き放題サクれるエンチャントなんかも登場している。略奪&暴虐。海賊やってる気分が満喫できるぞ。友情も努力もないけど勝利があればええねん。
Charging Monstrosaur 突進するモンストロサウルス (4)(R) U クリーチャー・恐竜 5/5 トランプル 速攻 シンプルに豪腕。最近はクリーチャースペックの更新が著しく、コモンレベルでも5マナで5/5クラスを達成する例も増えてきたが、そこに2つもキーワードを並べれば、それだけであっという間にアンコモンの貫禄。今の環境で「巨大百足」を出された時のうんざり感を思い出し、それがさらにトランプル持ちでいきなり突っ込んでくるところを想像すればいいわけだ。「ちょwwおまww」くらいしか言葉が見つからないんじゃなかろうか。しかも今回、宝物トークンとか恐竜用のマナ加速とか色々あるんですよ。4ターン目に走ってくる可能性も結構高いんですよ。玉乗り仕込む余裕もないわ。
「Demolish/破砕(KLD)」 C いつも通りに。今回は珍しく赤と黒のコモンに同時に土地破壊呪文が収録されている。これはおそらく伝説の土地サイクルがリミテッドで暴れまわることを懸念してのことかと思うが、一応、これらの(おそらく不人気でぐるぐるするだろう)呪文をかき集めて土地破壊デッキを狙うことが……1回くらいやりそうな気がするな。
Dinosaur Stampede 恐竜暴走 (2)(R) U インスタント 攻撃クリーチャーはターン終了時まで+2/+0の修正を受ける。あなたのコントロールする恐竜は、ターン終了時までトランプルを得る。 楽しそうなカード名になったな。なお、効果はほぼ「ラッパの一吹き(KTK)」なので大体コモンレベルのカードである。もちろん、その名の通りに恐竜軍団を率いているならば決定力は跳ね上がり、5マナの「火山の猛進(DTK)」相当までレベルアップする。ただでさえでかい恐竜がパワーを上げてトランプルで踏み潰してくるのだから、2〜3体も並んでいればゲームエンドだろう。「ラッパの一吹き」はそれなりに求められていたカードだったのだから、今回はアンコからしか登場しないということに注意しつつ、恐竜デッキ以外でも適宜引いていく必要がありそうだ。
イラストを見ると「どうみても片手で撃ってるやん」というツッコミ待ち。イニ影版だと間違いなく両手で撃ってたんだけどね。英語の「Dual」は単に「2つ」の意味なので、イラストのように二股になっていて2体を同時に攻撃していれば、「両手」の概念は別に必要ない。登場時に正確な和訳をつけるなら「同時撃ち」とか「2体撃ち」とかになったんだろうけど、最初のイラストに引っ張られた結果だろう。まぁ、しょうがないよね。とりあえず吸血鬼トークン相手に覿面の効果を発揮する火力。そして今回は自軍の恐竜を2体同時に激昂させるためにも使えるし、この呪文の難点である「ちょうどいい対象が2体いない」問題を積極的に解決しにいっているのは見事な環境とのシナジーである。恐竜デッキなら激昂トリガー&序盤の露払いにメインで入れていてもいいんじゃなかろうか。
Fathom Fleet Firebrand 深海艦隊の扇動者 (1)(R) C クリーチャー・人間、海賊 2/2 (1)(R):〜はターン終了時まで+1/+0の修正を受ける。 2マナのクリーチャー、いわゆる熊の性能でその世界の生物の強弱を推し量ることが可能だが、2/2バニラの吸血鬼が与えられた黒に対し、今回の赤クマは非常に強力だ。こいつの他にも恐竜がいれば攻撃時に3/3になれる「ティロナーリの騎士」もおり、「果敢なケンラ」だった「破滅の刻」とは雲泥の差。「破滅の刻」では黒に加虐付きの「ケンラの永遠衆」がいたことを考えると、この辺りのクマ対決は赤と黒が追いつけ追い越せの関係性をしばらく続けていくことになるのだろう。で、こちらの海賊だが、なんと純正の熊にブレス能力がつくという、歴代の赤コモン熊の中でも最上級の一品。次のターンにはタフネス3までが打ち取れて、さらに次のターンにはタフネス4も巻き込めるようになる。よっぽどのことがない限り1人では死なない姿勢。現在の環境で「ミノタウルスの名射手」がどれほど活躍できているかを思い出せば、その強さは想像しやすいはずだ。相打ちを嫌っても通せば大ダメージ、捨て鉢の攻撃に見えても強襲トリガー。まさに海賊のために与えられたようなぴったりの1枚だ。
○「政宗くんのリベンジ」 5 オープニングPVのへごがなんかころあずっぽかった。いや、意味分かんないけど。なんでホリプロ声優って雰囲気似てるんだろう問題(定期)。 中の人のカロリーが高くて色々大変。冒頭、学校に着くまでのモブの声が顕在的過ぎて、「もうそっちヒロインにしろよ」と思ったり思わなかったり。これだけヒロイン度数の高いキャスト陣でメインヒロインを任されたへごも大変そうだな。まぁ、「ショタっ子に早見沙織」とか「母親に小倉唯」とか訳の分からんキャスティングが多いのが原因なのだが……。小倉唯が「ママ」って、もう末期じゃん……。 中の人の話ばかりで始めるのはあんまり良い傾向ではないのだが、中身はまぁ、普通。製作がSILVER LINK、スタッフもシルリンの生え抜きが揃っているようだし、おそらく作画クオリティはこのまま安定するはず。特別よいというレベルではないが、動かしやすそうなキャラデザに努め、安定感を優先させた印象か。キャラは充分可愛く描けているし、この手のラブコメには珍しく、主人公が(一応)努力型で、イケメンイケメン連呼してる割にはあんまり嫌悪感も無いのは見やすいポイントだろう。最近は卑屈なオタク系主人公にはほとほと食傷気味なので、多少ナルシーだろうがなんだろうが、自信家の阿呆の方が見ていて気が楽だ。 で、基本的には「見やすい」という印象なのだが、正直、シナリオ面に関しては首を傾げる部分が多い。まぁ、単なるラブコメなのだし、お約束部分にいちいち突っ込みを入れるのも野暮ってもんなんだろうが、一番の違和感は、あれだけクズであることが一般に知られているはずのヒロインが、この期に及んで新たに告白を受けているということ。普通、学校中に知れ渡っているような地雷女に近づこうとする男なんてそうそういないだろう。冒頭でフられてたような男ならノリで話題作りのために告白イベントに挑む可能性はあるが、後半のメガネみたいな陰キャラがわざわざ自爆しに行く意味が分からん。惚れる意味も分からん。他にも、ヒロインのお付きの子が「警戒している」ことをすごく適当に描写しながらもさっぱり警戒せずに体育倉庫に入っていく様子なんかは違和感があるし、扉の前で見張っていた主人公が、「蜘蛛に驚いて中に飛び込む」は、どう考えても方向的に無理がある。「そういうお約束やん」と言われればそれまでなのだが、ああいう描写1つにしても、描き方次第で説得力は変わってくるのだから、アニメスタッフはそういうところで妥協してほしくない。多分今後もこういう「別にいいんだけど気になる」みたいな違和感は続いていくんじゃなかろうか。 まぁ、中の人が贅沢なのでそれを聞いてるだけで別に構わないんですけどね。でも、公式のキャラ紹介見ても冒頭のテニス部の子が載ってないんですけど。ヒロインの取り巻きにいたメガネのことものってないんですけど。しゅが美ボイスなのにモブって、どういうことなの?(最大の不満) 「AKIBA’S TRIP -THE ANIAMTION-」 5 前クールの感想は全部上がったので、ようやく新番組がスタート出来るぞ。今期最初のスタートとなったのはこの作品。なんか、個人的には金髪キャラが言っていた「もいもいモモーイ」がやたらと印象に残っています。アキバ文化にきっちり名を残したんだなぁ。 原作はゲーム? なの? なんか出自がよく分からないが、とにかく元ネタはあってもシナリオはアニメオリジナルらしいのであまり気にしなくて良いだろう。タイトル通りに秋葉原を舞台にしているということはよく分かったが、それ以外の部分についてははっきりしていないことも多いので現時点では保留だ。一応ゾンビパニック的な要素がありつつ、主人公はメインヒロインから超人パワーを分けてもらい、それを使って悪を殲滅していくというお話。でもまぁ、細かいところはあまり気にしなくてもいいだろう。基本はギャグ寄りだろうし、戦闘の目的が「服を脱がせる」の時点でやってることは馬鹿だ。全然違うコンセプトだが、どこか「パンチライン」を彷彿させる部分があるな。 本作で注目すべきは、何と言っても製作がGONZOであるという点。実はこれ、メインキャストを見れば分かるが、監督も「それが声優!」と同じなのよね。ここ数年のゴンゾの元請け仕事を調べてみると、「それが声優!」はそれなりのクオリティだったが、昨年の「フォーリズム」はやや残念な結果に終わった作品。今作は一体どうなるものかとドキドキしたが、バトルシーンのモーションはかなり独特で面白いものに仕上がっている。なんかね、格闘技の細かい所作がすごく作り込まれてるんだよね。中国拳法っぽい動きとか、思い切り体重を乗せて放つ腹パンの重量感とか。まだ1話なので余力があるだけ、って可能性もあるが、今後もそうしたアニメーションのクオリティについては注目して見ていきたいところ。全体的なキャラとか、背景のデザインなんかはちょっと古くさいというか、野暮ったい印象なのだが、最近のアニメみたいにひたすら細かく描き込んで目が疲れるようなこともないし、ちょっと懐かしい、ユルい感じの作風なら丁度良いのかも。劇的な何かに出会えるとは思わないが、油断するとポロッと笑わされるような、そういう作品になればよいね。 一応「アキバ文化」ってことで細かいネタの仕込み方も気になる点は多く、たとえばオープニングは何故か「客演」という謎クレジットで串田アキラが参加している。単に冒頭の台詞パートを担当しているだけなのだが、何でわざわざそのためだけに呼んできたんだよ、っていう。エンディングはゆいかおりだが、いきなり実写で出てくるなんてサプライズも。「それが声優」の時からこういうテーマソング部分での攻めの姿勢はあったが、まさかそこが維持されているとは。そして、「それが声優」からの引き継ぎは何と言ってもキャスト、というかイヤホンズである。オープニング歌唱を担当し、さらにメインヒロイン3人をがっつり任されている。ほら、こういうことがあるから、キャスティングについてのあれこれって難しいのさ。個人的には、イヤホンズの面々は割と実力を伴ってるから問題無いと思うんだけどね。メインヒロイン高橋李依はもちろんだが、妹役には「灼熱の卓球娘」でもいい仕事をしてくれた高野麻里佳。この子が今後伸びるのは楽しみだ。そして、「イヤホンズの最後の1人」長久友紀も、随分濃いキャラでの登場。正直、しっかり声を聞くのは1年ぶりなのだが、決して悪い仕事ではなさそう。どんな成長が見られますやら。
「うどんの国の金色毛鞠」 5→4 年が明けてしばらく経ちましたが、読売いじめによる毎度の遅延日程のため、16年秋クールはここでようやくのゴールです。今回は感想を書くところまで辿り付いた作品が32本。流石に今期は多すぎたので、女性向けを中心に何本か視聴を中止しましたが、それでもやっぱり数は多い……1月クールはもう少し減る……のかな? さて、最後になったのがこの作品というのは何とも因果な巡り合わせである。というのも、ご存じの方もいるかもしれないが、この作品は年末年始にかけて、ネット上でちょっとした話題になったためだ。普段、まだ見ていないアニメについてはネタバレを避けるためにそれなりにニュースなどは回避するのだが、ほぼ視聴も終わろうという作品の話題だったためにうっかりそうした話題を読んでしまった。おかげでなかなかニュートラルな感想ってのが書きにくくなってしまったのだ。普段ならば「まぁ、ネットの噂かもしれんし」というので眉に唾を付けて見れば終わる話なのだが、今回の騒動、たまたま私の印象にすぽっとはまってしまう中身がありましてですね。それが、脚本家・高橋ナツコに対する不信感である。 以下の文章もあくまで「ネットで見た」というクソみたいなソースを元に膨らませているので話半分で読んでいただきたいところだが、私は以前から、高橋ナツコという脚本家は苦手だった。当ブログでも何度かその不信感をあらわにしているのだが、更にブログ開設以前の記録まで遡って調べてみると、どうやら「地獄少女二籠」の時代に、各話脚本で高橋ナツコ回だけやたらとクオリティが低い、ということに不満を持ったのが不信感の始まりらしい。「クオリティが低い」という言葉をもうちょっと掘り下げると、例えばそれまでのエピソードとキャラの言動が繋がらないとか、積み上げてきた伏線を無視して勝手な行動を起こすとか、さらに1話の中に絞っても、キャラの行動がちぐはぐでどうしてそうなったのか分からないとか、そういう事態が起こっていたらしい(当時の記録に書いてあるだけなので、詳細は覚えてませんが)。そして、今回の騒動でとあるアニメ監督が高橋ナツコに対して漏らした不信感が、当時から私が引きずっていた直観に一致しているのである。「この人、本当に回りの脚本読んでるのか?」と。1話ごとの脚本なら違和感程度で済まされるが、彼女もキャリアを積み、一時期からはシリーズ構成を多く担当するようになる。そして、個人的には彼女のシリーズ構成アニメは大体「あかんかった」という感想になるのである。そういう結果だけを見ると、今回声を上げた監督の話も、あながち嘘ではないのかな、と思ってしまうのだ。 実際、今作においてもそうした不信感に沿った結果が出てしまっていると思う。原作が続いている漫画作品を1クールのまとまったシリーズに落とし込むのは繊細な作業を必要とするのだが、最終話を見る限り、少なくとも全体で統制の取れたデザインにしようという意識は感じられない。ポコは何故、宗太の前に現れてあんな行動を取ったのか。そして姿を消してしまったのか。1シーンだけを切り取ってみれば「それっぽい」ことは語られているのだが、シリーズ全体を見ると、宗太が香川県に対して抱えているコンプレックスじみた感情などもすっきりと落とし込めるものではないし、「綺麗なエンディング」を向かえるための準備はできていない。あくまで感覚的な「据わりの悪さ」なので気にならないという人もいるだろうが、シリーズ半ばの時点で、「このアニメは結局何がいいたいんだろう?」という部分があやふやになり、なんだかヌルッとした印象だけが残ってしまった。このことが高橋ナツコの影響なのかどうかは定かではないが、あんな騒ぎがあった後だと、「宜なるかな」と短絡的に結びつけてしまうのは致し方ないだろう。映像面などで大きな取りこぼしはなかったのだが、そうした外的要因もあっての後味の悪さから、点数は下げざるを得ない。 と、ここまで書いて、気になった人もいるだろう。そう、件の監督の暴露話には、主演声優、古城門志帆のことも言及されていたのである。そのことにも触れないと記事としてはフェアではない。曰く、監督のお気に入りだから実力不足なのに主役にぶっ込まれた、という話。上述の脚本家の話を本当だと信じるのなら、こちらの声優絡みも本当だと考えるべきだろう。しかし、個人的にそっちについては特に問題視しない(あんまり触れたくないってのが正直なところだが)。その監督は「明らかに実力不足だと判断した」と書いていたが、個人的にそうは思わなかったからだ。まぁ、私は原作を読んでいないので、ポコのイメージに差があるのかもしれないけど、元々古城門はプリキュアのアロマのイメージだから、人外キャラに割とすんなり馴染んだのよね。そして、私は実力が伴うなら、キャスティングにいくらかの社会関係が関与するのは仕方がないと思っている。だって、「配役側とのコネクション」が否定されたら、全ての指名キャストが否定されるわけでしょ。特定のアニメ製作者は「この人の声だと思う」ってんでキャラを作ったり、最初から決めてる場合もあるわけで、そこに必ずオーディションを入れろ、というのは暴論だ。そもそも、全てのキャラについて希望した声優何十人、何百人と全ての声を聞いて毎回選べるわけがないのだから、どこかで効率化が図られるのは自然な流れなのだ。まぁ、今回の場合はそのオーディションも絡んだ上での話なので疑惑や不満が渦巻いているわけだが……それより深いところの話までは我々は知る由もないのだから、「古城門の演技は別に悪くなかったし、視聴者に不利益は出ていない」というので気にはならないのだ。実力不足ってんなら「ぽてまよ」時代の花澤香菜とかの方がよっぽど問題だと思うのだが、花澤先生の現在のスキルを考えると、業界の人たちってのは我々素人には見えないよう「原石」を掘り起こす先見性を持ってるのかもしれないし。なかなか難しいもんです。 なんか作品とは全然関係無い話ばかりになってしまったが、まぁ、たまにはこういうきな臭い話にも触れておいた方が、私のスタンスも明示化出来るってもんでしょう。結論をまとめると、「中原麻衣の方言キャラは最高」ってことだ(いつも通り)。
Raiders’ Wake 略奪者の痕跡 (3)(B) U エンチャント 対戦相手が手札を1枚捨てるたび、そのプレイヤーは2点のライフを失う。 強襲 - あなたの終了ステップの開始時に、対象の対戦相手は手札を1枚捨てる。 久しぶりに出た「偏頭痛(M10)」系呪文の新作。「偏頭痛」といえば、古の禁止デッキ「メグリムジャー」のパーツとして有名だが、ディスカードによるダメージソースというマニアックな設定から長年愛好者も多い(俺調べ)。かつてはさらなるコスト改善を受けた「リリアナの愛撫(M11)」なども製作されている。ただ、そのおかげで4マナという設置コストは若干重たい印象がある。強襲による追加効果のおかげで「メグリム置いてから改めてハンデスを打たなきゃいけない」というギミックの煩わしさは改善されているものの、このコスト設定の場合、今度は「試合が進めば進むほど相手の手札は自然に減っているのでディスカードさせにくくなる」という問題にぶつかってしまうからだ。まぁ、アタックした後に設置すれば意外なところから手札を絞り、さらに2点のダメージまで与えられるのでちょっと重たくなった「荒廃稲妻(ALA)」みたいなもんだと割り切ってしまう手もあるが。さらに、次のターンに続けて2枚目を設置した場合、うまくいけば相手は4点×2枚で一気に8点をもぎ取られる可能性もなくはない。そうでなくても、こちらにクリーチャーがいればとにかく相手はディスカードが確定するわけで、手札が少なくなればなるほどに相手は頭を悩ませるはずだ。「偏頭痛」の亜種というよりも、新手のハンデス装置として、速攻デッキの締めの1枚に叩き込んで勝利を磐石のものにするのが正しい使い方なのかもしれない。1、2、3ターン目にテンポよくクリーチャーを展開して4ターン目にこれだと、割と詰む可能性もあるぞ。
Revel in Riches 富の享楽 (4)(B) R エンチャント 対戦相手のコントロールするクリーチャーが死亡するたび、【宝物トークン】を1つ生成する。 あなたのアップキープの開始時に、あなたが宝物を10個以上コントロールしているなら、あなたはゲームに勝利する。 「機械化製法」など使わずとも、これがあれば大量の宝物にまみれて勝利することができます。幸い、宝物トークンってそこまで入手が難しそうなリソースじゃない。それこそ手がかりトークンよりも軽いくらいだ(そりゃアドバンテージソースよりは軽いよな)。つまり、このカードで10個の宝物を集めて海賊王になっちゃうのは意外と現実的な勝利手段なんじゃないかってこと。リミテッドでこれが暴れまわるような環境になったらそれはそれでクソって言われそうだけども。
Ruin Raider 遺跡の略奪者 (2)(B) R クリーチャー・オーク、海賊 3/2 強襲 - あなたの終了ステップの開始時に、あなたのライブラリのトップを公開して手札に加える。あなたはそのカードの点数で見たマナコストに等しい値のライフを失う。 いわゆるボブ。これまでボブ系クリーチャーといえば始祖に敬意を表して2マナパワー2であることが多かったが、それだとデザインの幅が狭まると考えたのか、それとも単に2マナだとやっぱり強すぎるからか、今回は3マナ3/2という珍しい形での登場だ。ボブ条件は強襲。つまり、割と簡単。2ターン目に適当なアタッカーを用意しておき、3ターン目にアタックしてからこれをキャストしてボブる。もう、それだけでなんか得した気分。あとは宇宙を見ることを期待するだけだ。もちろん、リミテッドでたやすくボブ死する可能性は今まで通りだぞ。試合終盤に「殴っていかなきゃしょうがないけど、殴るとこいつのせいでボブ死ぬかもしれない」とかいうどうしようもない状況だけは勘弁な。
Ruthless Knave 無情な無頼漢 (2)(B) U クリーチャー・オーク、海賊 3/2 (2)(B)、クリーチャーを1体生贄に捧げる:【宝物トークン】を2個生成する。 【宝物トークン】を3個生贄に捧げる:カードを1枚引く。 海賊作品にありがちな、「やくざ者の割に理知的で、荒くれ者ばかりのクルーの中で知略を担当する側」みたいなやつ。まぁ、オークなんだけど。最近の一部文化では女騎士様の活躍もあって、オークもかなり賢い種族になってきましたからね。とにかくその手腕は優秀であり、まず奴隷を1人売っぱらうことでお金が手に入る。相手クリーチャーをパクって売りさばくのがベストだが、適当にトークンを処分してもいいだろう。これを使って次のターンに大きな買い物をするもよし、そのままじっくり蓄財してドローという現実を見るのも良しだ。特にリミテッドの場合、宝物トークンはいろいろなところから生産可能だが、ゲーム中盤以降になればそこまでマナ加速の必要もなく、大量の宝物に囲まれながらもクリーチャーも何もひかずに死んでいくミダス王みたいな状態も起こりうる。そこで、財テクに優れたこいつを雇っておけば資産運用は全てお任せ。あらゆる宝物呪文がキャントリップに姿を変えるのだから、カードの評価も変わってくるはずだ。宝物関係は青黒海賊が専門なので、ぜひ青黒を狙っていこう。
Sanctum Seeker 聖域探究者 (2)(B)(B) R クリーチャー・吸血鬼、騎士 3/4 あなたがコントロールする吸血鬼1体が攻撃するたび、各対戦相手は1点のライフを失い、あなたは1点のライフを得る。 「粗暴な軍族長(FRF)」からいろんなものを削りに削ってシンプルにしたレア。神話レアと比べる意味はないが、スッキリした分、素材の味だけで使い道を模索しやすくはなっている。何しろ吸血鬼デッキで使わなければ意味はないのだから。全軍が吸血鬼なら、これって軽くて殴れる「復讐作戦(EMN)」。吸血鬼も海賊同様に攻撃しまくることを前提とした種族であるが、とにかく強襲強襲の海賊と違い、ライフを底上げしながら嫌らしい攻め方ができるのが吸血鬼の特徴。こちらは出してしまえばそのターンからライフゲインが始まるので、無理なアタッカーを突っ込ませずとも、フライヤーなどの視界良好な連中をちょこちょこ殴らせるだけでも大きな効果を持つ。自身にそこまでの圧力はないが、環境の基準となるであろう「稲妻の一撃」や「削剥」で殺されないタフネス4はかなり偉い。ここから始める吸血鬼生活。
Seekers’Squire 探求者の従者 (1)(B) U クリーチャー・人間、スカウト 1/2 〜が戦場に出た時、これは探検を行う。 アンコ探検。なんと事実上のバニラという逃げも隠れもしない設定で登場した。ちなみに緑には全く同じようにして2マナ2/1の探検クリーチャーがいます。どちらが強いかは想像にお任せするが、普通はパワーが多い方が優遇されるね。まぁ、緑と比べてもしょうがない。低マナ域から展開できる貴重な探検持ちであり、2マナ2/3なら優秀だし、序盤に土地が増える安心感も悪くない。やはりカウンター1つの価値が大きい低マナ域の方が探検クリーチャーもエキサイトできる様子。探検デッキに行くなら押さえておきたいカードだが、現時点で「探検デッキ」なるものが成立するのかどうかは全く不明。ぶっちゃけあんまり成立しない気もする。
Skittering Heartstopper 這い回る心止虫 (B) C クリーチャー・昆虫 1/2 (B):〜はターン終了時まで接死を得る。 翼の折れた「異臭のインプ(ORI)」。1マナの接死持ちということは「チフス鼠(FRF)」の系譜と見た方が早いか。接死は付け外しする意味は全くなく、最初から持っててもらった方が助かるので「チフス鼠」的役割としては余計な制限がついたと見るべきだが、あとはネズミとの差であるタフネス2がどの程度効いてくるか。こればっかりは環境の1点除去の運用枚数次第だからなんとも言えない。あとは1/1のトークンなんかの数によっても上方修正できるかもしれんけども。相手陣営の吸血鬼度合いでやや加点とか?
Skulduggery 卑怯な行為 (B) C インスタント ターン終了時まで、対象の、あなたのコントロールするクリーチャーは+1/+1の修正を受け、対象の、対戦相手のコントロールするクリーチャーはー1/ー1の修正を受ける。 「体力奪取(PCY)」のほぼ上位互換。「ほぼ」と書いたのは、「体力奪取」の場合と違い、必ずプラスを自軍、マイナスを相手軍から選ばなきゃいけないから。自軍にクリーチャーがいないと除去に使えないという面ではやや制限があるということだ。まぁ、そんなもんは誤差の範囲内だとは思うけど。プロフェシーのカードの上位と言われて嬉しいかどうかはまた別問題。最近のカードなら「隠然たる襲撃」の亜種といった方が話が早いか。あちらと比べるとさすがに弱体化しているが、1マナインスタントにそこまで大きな仕事を期待するのは贅沢というもの。これ1枚で除去がこなせて、さらにコンバットが絡めば2点の差までは詰められる。黒を相手にするときは常に警戒する必要がある基本トリック。まぁ、最近のトリックの中では地味な方だけども。「超常的耐久力」とかが便利すぎるのが悪い。
Skymarch Bloodletter 流血の空渡り (2)(B) C クリーチャー・吸血鬼、兵士 2/2 飛行 〜が戦場に出た時、対象の対戦相手は1点のライフを失い、あなたは1点のライフを得る。 すげぇ適当なおまけがつけられているので「なんやねん」と思ってしまうが、3マナ2/2フライヤーなのは紛れもない事実なので、黒クリーチャーとしてはかなり優秀な1枚。今回、白青黒とフライヤーを並べてみると、なんだか他の次元よりもフライヤーの質と量が優れた次元になっている気がする。なんで吸血鬼に飛んでるやつと飛べない奴がいるのかはわからないけども。とりあえず出た時点でちょっとしたお仕事。あとは基盤クリーチャーとしてパンチパンチ。リミテッドではよく見る顔になるでしょう。こういうところに「吸血鬼の印」なら充分フィニッシュって言えるんだよな。
Sprending Rot 蔓延する腐敗 (4)(B) C ソーサリー 対象の土地を破壊する。そのコントローラーは2点のライフを失う。 ぼくの だいすきな とちはかいじゅもんです。……「強奪(PCY)」の下位互換である。プロフェシーの呪文の下位互換って、オメェよぉ……。何に使うんだろね。一応、この世界には伝説の土地サイクルがあるから、それに対応できるようにしてくれたのかな。黒はエンチャントが壊せないから助かるよね。余計なお世話だよ。
Sword-Point Diplomacy 剣呑な交渉 (2)(B) R ソーサリー あなたのライブラリを上から3枚公開する。それぞれのカードについて、いずれかの対戦相手が3点のライフを支払わない限り、それをあなたの手札に加える。残りのカードを追放する。 黒らしいような、そうでもないような、なんとも不思議なドロー(?)呪文。これの逆バージョンになるのが「月光の取り引き(RAV)」だ(ちょっと違う?)。「相手に選択権がある呪文は弱い」というのがMagic業界ではよく言われるテーゼなのだが、さてこれはどうだろうか。最大効率で言えば3マナ3ドロー(相手に全部バレるデメリット付き)。神の領域だ。相手が3ライフ払ったら、3マナ2ドロー(そこそこのカード)に3点火力。デッキのアグロ具合にもよるが、「苦い心理(BFZ)」でライフを失っていたのはこっちなのだから、それが反転しただけでも結構な事件だ。3マナ1ドロー(割とゴミ)に6点火力。カード損しなかった上に3マナで6点?! 3マナ9点……9点?! えーと、どの結果でも強くないですか、これ。一番損したと感じるのは「超強い1枚を3ライフで落とされ、土地2枚を押し付けられた」みたいなタイミングだろうが、冷静に考えればそれだって充分すぎるペイ。次のドローがなんであるかは神様しか知らないわけで、決め技となる呪文を1枚落とされたところで、3枚ライブラリを掘り進めたのだから2枚目を引く確率は高くなっている。そもそも、相手だって「こっちが超欲しい呪文」が全部分かっている保証などなく、すでに手札に余っている呪文をいやいやライフで削り落としてくれるかもしれないのだ。必要条件は「相手がライフを払うことをためらうような攻めのデッキにする」というだけ。それだけで、こんなに不自由な4択クイズもなかなかないはず。今後のドローの定番になるかも。
Vanquish the Weak 弱者成敗 (2)(B) C インスタント 対象のパワー3以下のクリーチャーを破壊する。 「戦乱のゼンディカー」環境ではトップ除去の一角として大活躍した「完全無視(BFZ)」のシンプル版。追放効果は当然なくなってしまったが、それでもやはりパワー3以下というのは割と自由の効く制限なので、リミテッドでは序盤から中盤にかけて頼りになる存在だ。それにしても気になるのは、このイラストは1体どういうシチュエーションなのかということだ。フレーバーを読むと、吸血鬼が異端者を滅してしまったシーンってことでいいのかな。吸血鬼って、死ぬとこうなるの? なんか違くない?
Vicious Conquistador 敵意ある征服者 (B) U クリーチャー・吸血鬼、兵士 1/2 〜が攻撃するたび、各対戦相手は1点のライフを失う。 「鼓動の追跡者(WWK)」の上位互換吸血鬼。上位互換なのは嬉しいには違いないが、問題は「鼓動の追跡者」自体が全く気にもされなかった雑魚コモンだったということで、タフネスが1点上がったとはいえ、それがアンコってどうなんだろう。一応1マナ2点クロックになる可能性はあるのだし、タフネスが上がったので木っ端トークンと相打ちせずに済むようにはなったが……さすがにまだ1マナパワー2の選択肢はあるんじゃないの? ローテーションで割といろんな有効カードが落ちるとは思うけども。とりあえず「戦慄の放浪者」4枚で足りないと感じてから考えればいいんじゃなかろうか。
Vraska’s Contempt ヴラスカの侮辱 (2)(B)(B) R インスタント 対象のクリーチャーかプレインズウォーカーを追放する。あなたは2点のライフを得る。 地味に「注目のストーリー」になってるんだけど、単にヴラスカさんがイチャモンつけてるシーンにしか見えませんね。やられてる側が重要人物なのかな? とにかく、セットを代表するPWであるヴラスカさんの名前が刻まれた単体除去。見ての通りに「英雄の破滅(THS)」に追放機能とどうでも良さそうなオマケをつけただけのカードなのだが、これで4マナと言われると流石に辛い。いや、環境に他の選択肢が無いなら候補たり得るけどさ。とりあえず「栄光の刻」に比べればオマケが機能するタイミングは多いので、万一アレをデッキインしていた人は入れ替えておくといいだろう。まぁ、多分その人はきっと大の「蠍の神」ファンかロナスアンチだろうから、この助言はあまり役に立たないだろうが。
Walk the Plank 板歩きの刑 (B)(B) U ソーサリー 対象の、マーフォークでないクリーチャーを破壊する。 なんでマーフォークだけは死なないかっていうのはシチュエーションを見れば一目瞭然。そりゃエラ呼吸には効かないだろうよ。このカードを見るだけでも、この世界が部族環境だということがよくわかる。ローウィンにもフェアリー以外を打ち消す「妖精の計略(LWN)」やエルフ以外を殺す「目腐りの終焉(LRW)」なんかが存在していた。ただ、この呪文がちょっと特殊なのは、「妖精の計略」はフェアリーカラーの青に存在し、「目腐りの終焉」も(当時の)エルフカラーである黒にあったのに対し、今回のマーフォークは黒くないということ。つまり、仮想敵としてリミテッドでは当たりやすい(かもしれない)相手に効かないパターンがやや多いということだ。まぁ、誤差みたいなもんだが、これでやきもきしたくないもんである。この世界の海賊連中がマーフォークに手を焼いているっていうニュアンスが出てるんでしょうかね。まぁ、ほとんどの場合は2マナの確定除去なんで弱いわけないですが。構築レベルでもチャンスはあるだろうが、「闇の掌握」の後釜を狙えるかどうかは微妙なところ。ソーサリーってのはどうしてもなぁ。
Wanted Scoundrels 指名手配の獄道者 (1)(B) U クリーチャー・人間、海賊 4/3 〜が死亡した時、対象の対戦相手は【宝物トークン】を2個生成する。 まず日本語訳の「獄道者」ってなんやねん、って思ったんだけど、調べてみたらいわゆるヤクザ連中を指すゴクドウ(極道)って、「獄道」っていう表記もあるんだね。勉強になりますわ。使うタイミングのない知識だけども。で、そんなヤクザもんであるが、そりゃもう一流の極道。花山薫もびっくりのサイズは、まるで場に出た時に手札を捨てなきゃいけない牛のごとく。これで一気にビートできれば最強なのだが、さて、当然ハイリターンならハイリスクなのである。殴れるならいい。しかし、返すターンに火力で落とされたらどうなるか。なんと相手はこいつを番所に突き出して懸賞金として宝物を2個ももらえるという。仮に2ターン目の返しで除去られる最悪のパターンなら、相手は3ターン目にしてもう5マナに到達。敵に塩を送るってレベルじゃない。リミテッドレベルでもさすがにこの加速では巻き返すのは難しいんじゃなかろうか。となると、このクリーチャーを使う理由は大きく2つ。1つは、多少の宝物が手に入ってもいいやっていうくらいに遅めで出しても強いっていう諦め型。2ターン目に1体なら弱くても、4ターン目に2体なら……駄目かな? それならもう1つ、「相手が除去持ってないって割り切る」パターン。リミテッドなら当然こっちで、ある程度の運ゲーにはなるがやっぱりハイリターンは魅力的だ。また、死亡さえしなければいいので、相手の主力除去が「平和な心」系のオーラだったり「排斥」みたいな追放系カードだという割り切りがあるなら使うチャンスもゼロではない。あとは相手がさっさと「神聖の力線(M11)」とか「魔女封じの宝球(ISD)」を置いて対象に取れなくなる場合とか……。いっそ「反響の稲妻(5DN)」や「古代ルーン文字(TMP)」と一緒に使うとか……いや、サクれるから意味ないな。じゃ、じゃぁ「磁力地雷(MBS)」も併用して……(どこに行こうというのだ)
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HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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