最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「ガーリッシュナンバー」 5 こういう作品を観てると、「中の人はどんな気持ちで演じてるんやろなぁ」というのがいっつも不安になりますね。そして、声優ファンとしては何とももやもやする作品である。 アニメーション映像としての品質は一定以上だ。キャラクターも全体的に可愛らしく描けているし、背景の配置、バランスも良い。コロコロ変わる表情も愛らしく、女の子を中心に描いていく作品であることを考えればまずは可愛さ優先、全体的に作画品質が回復気味の今期の中でも埋もれないだけの魅力がある。となると、あとの問題はシナリオの中身ということになる。 業界のメタもどんどん回っているなぁ、ということをしみじみ感じさせる中身。「SHIROBAKO」のときにも同じようなことを感じたが、「SHIROBAKO」は一応「お話」としての落としどころがハッキリ見えており、アニメ業界という内輪の世界を描きながらも、その実は「お仕事アニメ」。主人公の宮森たちは、努力で、友情で、勝利する未来が決まっていた作品である。正義と悪の構図も見やすく、いわゆる日本的な「ドラマ」のフォーマットに則ったものだった。他にも「それが声優」なんてのもあるが、あれはあくまでも浅野真澄という声優個人の体験から生まれた「あるある集」であって、業界全体を描くことは目的とされていない。そしてあさの先生もやっぱり絵本作家、ライターとしての地位を勝ち取っただけのことはあり、まっとうな「ドラマ」の軸をぶれさせることなく、1人の声優の努力と成長を描くことは忘れなかった。 しかし、今作はその部分が違っている。何しろ、主人公が努力したくないのである。主人公が仕事を好きじゃないのである。前例の2作は、どこまで辛い状況になろうとも、自分の仕事に誇りを持ち、業界で生きていく為に誠心誠意で仕事に取り組めばそれが報われる、という内容。しかし、今作はそもそも「真面目にやれば報われる」という精神性が比定されそうな「腐った業界」が舞台である。もう、その時点でアニメファンはどう観たらいいのやら。私のような外野の人間は、どうあがいたところでアニメ業界なんてニッチな世界の真実は分からないわけで、「声優さんは天使だよ、アニメ業界は常に日本のアニメを良くするために、滅私の精神で常に最善の仕事をしているよ」なんてことは思えないのと同時に、「声優はみんな枕営業、金とコネだけで全てが回っている薄汚い最低の世界」なんてネットの書き込みレベルを全て真に受けるわけにもいかない。どちらにしても一面の真実を含んでいる見方なのだ。でもまぁ、こうした作品が表に出てくるようになったということは、業界内部でもそうしたファンの「見ている」側面を気にしているということなのだろう。 あとは、こうした露悪的な表現というものをどこまで「ネタ」として昇華出来るか、という勝負になってくる。「SHIROBAKO」で巧妙だったのは、元々地雷ネタを踏みに行くのが好きで無茶をやりたがる水島努という男が、「物事を冗談にする手管」を身につけていたこと。例えば作中に出てくる「声優はとにかく顔ですよ!」と訴えるプロデューサー(CV子安)がいて、「やっぱり業界にはそういう人間ばっかりなんだ!」とファンを不安にさせつつも、このプロデューサーは「尻がでかい方がいい」とシモ方向に振れ、しまいには「尻がしゃべるかもしれないでしょう!」とか訳の分からないことを言い始める。「業界内にひょっとしているのか?」が最終的にちゃんとギャグになっているのである。今作の場合、1話目で登場した「悪」の権化はおそらく中井和哉ボイスのチャラいプロデューサーだと思われるが、彼のキャラクターはすでにもう「流石になさそう」レベルに到達している。あの部分はギャグに回す流れである。そのあたりは「SHIROBAKO」に共通している。 ただ、問題は主人公である烏丸千歳の存在だ。彼女は、誰がどう見ても主人公であり、彼女の全てを「なんちゃって」で処理することは出来ない。今後の展開は大きく3つ考えられる。1つは、甘い考えの彼女が業界の厳しさにボコボコにされ、真面目に努力することを覚えていくという、ごく普通の日本的ドラマの収束。まぁ、これが一番穏当。2つ目は、やっぱり彼女は失敗するが、そのまま立ち直ることなく、「怠惰な者は身を滅ぼすだけだ」という訓話的な結末を向かえるパターン。視聴者目線からすれば「ムカつく奴が淘汰される」というカタルシスが得られるが、これだと流石に物語として微妙か。そして一番怖いのが、「このまま、彼女が性根を入れ替えることなく、とんとん拍子で成功しちゃう」というパターン。これが可能である場合、この作品のメッセージは「声優は実力も努力も必要なく、ルックスと運だけの当てものですよ」ということになる。主人公がそのメッセージを発信するわけで、どこかでギャグに落とし込むことが出来ず、それが「結論」になるのだ。たとえフィクションと分かっていても、いち声優ファンとしてはそのテーマだけは認めたくないものである。何とか、このムカつくヒロインを手酷く痛めつける展開を待ちたいところだ。まぁ、作中にいるキャラの大半が「手酷くやられて欲しい」ヤツばっかりな気がするのだが……どうなるんでしょうね? そんな問題作の中の人は、写し鏡のように若手が多く配置されている。メインヒロイン・千歳役はここでも登場、今期2本目のメインヒロインとなった千本木彩花。うーむ、無名ちゃんがどんどん有名ちゃんになってしまう……。金髪ツインテの相方役には鈴木絵理が配置され、さらに頑なな「意識高い系声優」には大西沙織。なんだか、彼女達の今後の役者としてのスタンスにも影響を与えそうな配役ですね。はてさて、どうなることやら。 PR ○「文豪ストレイドッグス(第2期)」 5 前クールは突然終わってしまったせいでどう処理していいかよく分からなかった作品。当然、分割の2クール目のスタートも、よく分からないぞ。 親切にこれまでのあらすじを入れてくれていた「亜人」と違い、こちらは特に振り返り要素は無く、いきなり本編スタート。しかもその本編ってのが太宰がポートマフィアだった時代の過去話ってんだから困ったもの。いや、別に分かりにくいところは何一つないのだが、「この作品ってどういうテンションだったっけっかなー」と思って久しぶりに見るのに過去編からってのもどうなのよ。もしかして2クール目は全部この過去の話になったり……はしないかな。 1期目もそこまで真剣に見ていたわけではないので、多分この2クール目も流し見程度になるとは思います。五十嵐監督の作劇さえ見られれば中身のシナリオの薄さは別に気にしなくていいから。いや、2期目になれば多少なりとも人間関係に深みが出る可能性はあるので、1期よりもドラマ部分での盛り上がりが生まれるかな? 何にせよ、作家先生はもう少し大事に扱いましょうね。 ○「私がモテてどうすんだ」 4 タイトルが「わたもて」になるのは意図してやってるんでしょうか、そもそもどっちが先に始まってどうなってるんだ。まぁ、関係無いんだろうけど。 意図したい方向性は圧倒的に分かりやすい作品。何しろ1話目のタイトルが「できるかな?リアル乙女ゲー」だからね。そういう風になる作品なわけだが、そこに「腐女子」というキーワードを混ぜ込むことでギャグの要素に転換し、現代の女性読者層にダイレクトに訴えていく作品、ということ。これを逆にすると「百合男子」になるわけだな(そうか?)。 冒頭、スタート時点やオープニングの絵柄を見て「うわ、なんか古くさい」と思ったが、一応確認したら割と原作再現度は高いみたいだし、どういうアニメなのかが分かって、動きが馴染んでくるとこれはこれで悪くない汎用性デザインなのだということが分かってくる。キャラの付け方も分かりやすいし、メインヒロインが基本的に壊れ続けているだけなので、まっとうな視聴者層からの笑いどこは多いんじゃなかろうか。頭ではそのことは理解出来る。理解出来るんだけど……。 どうにも匂いが強すぎてなぁ。世の中の少女漫画の多くは、「冴えない私だけど、好きになってくれるアイツがいる」みたいな感じで、なるべく読者層(の自意識)に近い「パッとしない自分だけどモテたい」願望が反映されるキャラが多い。「海月姫」なんかに代表されるオタク女子設定はそうした(一部の)ニーズにばっちり応える設定であり、そうした設定をちょっと捻った派生作品は増え続けているのだろう。これを野郎サイドに転化すると、「非モテ非リアのクソオタク引きこもりだけどちやほやされたい」願望が色濃く出る異世界転生ものの人気に繋がるわけだ。どうなんだろう、女性向けでも「異世界ハーレムもの」みたいなのって無いんですかね? 完全ファンタジー世界で無双することを望む男に対して、まだ女性の方がギリギリ現実感を維持した願望を抱きやすいってことなのかな? まぁ、その辺のジェンダー論はよく分からないが、よく分からないってことは、つまりこの作品の設定も私にガッシリハマりはしないってことである。流石に男どもの扱いがちょっとなぁ。「イケメンだらけ」は別にいいんだけど、その攻略対象が全員「面相が変わって超絶美人になったから何でも言うこと聞いちゃうよ」レベルに落とし込まれるってのは、流石に男サイドとして異議を申し立てたいというか。まぁ、これも男サイドからしたら「ただしイケメンに限る」なわけで、女性側から「どうせ顔がよけりゃなんでもいいんでしょ」みたいな不平不満が持ち上がるのは当たり前の話(まぁ、実際そうなんだけどさ)。それを思い切り皮肉って反映してるのが今作の設定ということに。やっぱり頭では理解出来るんだが、流石にその設定はなぁ。しかもこの作品はそれなりに巻数を重ねてるってことは、このまま5人の野郎が宙ぶらりんでずっとギャグるわけではないだろうし、いくらかは恋愛関係みたいな要素も持ち込まれるわけでしょ? 最終的に「やっぱり男は男と云々」と言っている鉄の意志を持つのがヒロインの唯一の個性であり魅力なのに、そこが揺らいでしまう展開があるとしたらちょっと嫌だしなぁ。まぁ、そもそも男側からしたらBL妄想されるっていうだけでちょっとした罰ゲームなわけでなぁ(当方ノンケ)。なんか、色々と考えさせられるアニメではあるな。 分かりやすいのは間違いないし、面白がる部分も素直だ。あとは「小林ゆうの正しい使い方ってのは結局なんなのか」という人類不偏の命題を思考し続けながら、「また信長と一緒でよかったな、禎丞」と思ってればいいのではなかろうか。ん? この発想ってすでにBL妄想の圏内なのか? えぇと、男どうしの関係って恋愛感情以外がデフォルトだからね? 以上です。 ○「ろんぐらいだぁす!」 5 主人公の子が「スケッチブック」のみなもちゃんによく似ている。そしてその相方の黒髪ロングは「けいおん」の澪によく似ている。つまりどっちもCVがぴかしゃだ。と思ったら、エンディングの歌唱の普通にぴかしゃがいて笑った。 今度は自転車だ。いわゆる「けいおん」系列の作品だと思うのだが、まだまだテーマを変えて描かれ続けるのである。あんまり新しい作品を類型で扱うのはよくないのだろうが、直近に「ばくおん」があるせいでどうしてもそういう目で見ちゃうよね。「何の取り柄もなく、漫然と日々を過ごしていた女の子が、突然何か目標を見つけて、不器用ながらも青春を謳歌するように趣味に没頭していく」という筋立てで、ギー太にしろバイ太にしろポンタにしろ、他の人の感性ではよく分からない「可愛い」がモチベーションになっているところも3作品が共通するところ。もちろん、主人公回りのキャラクターの配置も似たり寄ったりで、今作の場合は澪ポジの葵ちゃんが隣におり、「ばくおん」の凜みたいな子が3番手に、そしてお約束のあらあらうふふ系のお嬢キャラが4番手だ。ぴかしゃはどういう風に絡んでくるんでしょうね。主人公・亜美のCVが「ばくおん」凜ちゃんのCVなのは分かりにくいぞ。 そうした類型の中で描かれる1話目なので、女の子がどれくらい可愛いかだけを見てればいいかなぁ、と思っていたのだが、導入はやや違和感が強い。というのも、例えばバンドでギターを始めるとか、初めて免許を取ってバイクに乗るってんならそれなりに起承転結の「起」になり得るのだが、流石に「新しい自転車買って乗るわ」程度でドラマになるもんか、という疑問があるからだ。今まで自転車に乗れなかった理由があるなら新しい世界になるかもしれないが、亜美の場合は別に自転車に乗れないわけでもなさそうだし、家に自転車が無いなんて特殊な家庭環境でもなさそう。普通に自転車で近くのスーパーに買い物くらいいけるだろう。それなのに、ポンタの購入を契機に何か特別なものに目覚めたような描写が強く押し出されており、やたらにメルヘンチックな物言いはちょっと付いていけない。自転車くらい勝手に乗れよ、と思ってしまうわけである。 まぁ、そこは単なるママチャリに乗るのではなく、お友達の葵ちゃんの薦めにしたがってきちんと「サイクリング」という目的を持たせた、ということで納得しておくべきところなんだろうな。本当にチャリに乗っておしまいのお話じゃぁもう2話くらいしか続かないだろうし、おそらく今後はもう少し専門的な、自転車を使った「運動」の話になっていくはず。そうじゃないと流石に設定が無駄過ぎるし。「大学で何か新しいことを始めたい」と思う女の子がなんでよりによって自転車なんだよ、って疑問は引き続きあるのだが、まぁ、「ずっと隣にいる葵ちゃんに憧れていたから」ってので納得はできるかな。葵ちゃんは割と生粋のサイクリストみたいだしね。 製作はアクタス。「ガルパンのアクタス」というと聞こえはいいのだが、いかんせん前クールに(というか現在進行形で)レガリア問題を抱えてしまっているため、今作もどうなるかはちょっと不安。幸いにして1話目は非常に見映えのする画が多く、丁寧に描いてくれるならこれでOKである。自転車に乗っている部分はCG作画が多用されているが、ガルパンの戦車で培ったものなのか(?)、キャラがそこまで違和感なくCGに溶け込む自然なデザインになっているのはセールスポイント。ガチの自転車好きならディティールまでじっくり眺められるのだろう。まぁ、そうでない人間からすると「フーン」っていうレベルではあるのだが。 中の人については、上述の通りに奈央坊がメインになっているのでヒロイン度数は高め。サブのクール系キャラは、案外こういう配役は珍しいんじゃなかろうか、五十嵐裕美がキャストロールの2番目にクレジットされている。あとはるみるみがいて、4人目の黒澤ゆりかっていうのは初めて聞く名前。まぁ、こんだけキャラがいれば手堅い面子で固めつつ1人が新人、くらいのバランスが丁度良いのかもしれない(と思ったらそんなに若くなかったけど)。 ○「クラシカロイド」 6 巧妙な餃子のステマアニメ。いや、嘘です。そんなに喰いたくなりません。 これだからNHKアニメってのは油断が出来ない。「RINNE」の後番だし、子供向けやろけどちょっと見てみるか、くらいのテンションで観たのに、アバンの無声劇のところから一気に引きこまれ、訳も分からないままに観てしまう不思議なエネルギーのある作品。こういうオリジナルを作れるのはNHKの強みよなぁ。私が幼い頃、同じく教育テレビで「音楽ファンタジー・ゆめ」っていう短い番組があったんですよ。ググってもらえば動画もヒットすると思うんだが、これが小さい頃に好きだったんです。クラシックの名曲にCGデザイナーが好きにアニメーションをつけて流す、っていうだけの番組なんだけど、音自体も割と色々調整されていてアレンジャーの個性が出るし、毎回全然違う発想で好き放題にイメージを垂れ流すアニメーションも楽しみだった。本作は、その「音楽ファンタジー・ゆめ」がものすごく下世話に、分かりやすく、そしてヘンテコになったアニメだと思う。いや、結果出てきてるものは全然違うのだけど、根底にある「子供たちにクラシック音楽を味わってもらおう」っていう理念が共通していて、その結果、訳の分からないものが出てくるっていう部分がつながっているのだ。 制作はサンライズ。過去にサンライズ制作のNHK作品っていえば隠れた秀作「ファイ・ブレイン」なんてのもあったが、今回はさらに、監督に「銀魂」「おそ松さん」の藤田陽一というとんでもない配置。当然のようにベートーベンの中の人が杉田になり、1話目からあらゆる方面にやりたい放題である。キャラの作り方もぶっ飛んでいるし、ふざけたキャラクターデザインから繰り出される寸劇の数々は引き笑いを喚起しつつ、どこか無視出来ないいやな中毒性がある。そのくせ、主人公の女の子・歌苗ちゃんと思い出を巡るお話はストレートに共感を呼ぶものになっていて、屋敷が破壊されそうになったときにはちょっとグッと来てしまった。こんな画なのに魅せられるあたり、やっぱり演出のテンポに理由があるんだろうなぁ。 もちろん、シナリオ・映像以外にも今作は「音楽」に力を入れており、オープニングは布袋寅泰、エンディングは「田園」をベースに敷きつつ、作詞を森雪之丞、歌は「Gの閃光」のハセガワダイスケが担当。もう何がなにやら。こうして自然かつ強引にクラシックをねじ込んでいき、作中でも何となく偉人に触れていくことで、教育アニメとしての役割もしっかり果たす……ことが出来るかどうかは微妙だが、肩肘張らずに見られることは間違いないだろう。お子さん達をアニメで惹きつけるには、やっぱり本能的に楽しめる「画のテンポ」が一番の材料なのだ。理屈抜きでそうした部分を楽しめる作劇にしてもらえれば、こちらの作品も歴史に名を残す怪作になるかもしれません。 しかし、何で餃子なんだろう……。
○「ALL OUT!!」 4 ラグビーアニメとはまたニッチな。前クールからの流れで言うと「チア男子」の続きみたいな印象だけど(単にしこりんの声がしてたせいかもしれない)。 原作は「モーニングツー」ということで当然のことながらさっぱり知らない。青年誌連載ってことはおそらくこの第一話を見た「王道スポ根」という印象そのままの作品なんだろうな。そういう意味でもやっぱり「チア男子」っぽくはあるが、より寄せていくなら現在のアニメなら「DAYS」の方が近いかな。こちとらラグビーのルールなんてさっぱり分からないので、作中の主人公・祇園と一緒にお勉強出来たらいいかな、くらいのレベルだが、スポ根のスタートは別にルールを知ってる必要も無いので特に問題無く入ってくる内容。 ただ、今作は狙ってそういう作り方をしているのかどうかは微妙なところだが、キャラクターの背景をほとんど感じさせずに「今ある事象」だけを描くという、何ともふわっとした描き方になっているのがやや気になるところ。例えば主人公の祇園の場合、よくある「チビと罵られると過度に怒る単細胞」キャラなのだが、彼が一体どういう人生を送ってきたのか、普段どんなことを考えて生きているのかがさっぱり分からず、情報としては「ラグビーボールすら初めて見る」というとんでもない阿呆であることくらいしか与えられない。あれだけの熱血漢だが、中学時代にどんな部活をやっていたかも分からず、高校でなにをしようとしていたのかも特に説明は無く、フラッと出会っただけの石清水に連れられて見たラグビーを見て、何故かあっという間にラグビーをやりたいと思うようになった。普通に考えたら、こんな性格の人間なら小学校・中学校時代に野球なりサッカーなり、もっとメジャーで触れる機会の多いスポーツを経験し、そちらにハマって高校に上がっても続けていそうなものなのだが、何故か祇園はそうしたバックグラウンドが一切無く、転がり落ちるようにラグビーに頭を突っ込んだのである。まぁ、スポ根を展開する上で、そうしたバックグラウンドの説明は必ずしも必要ではないだろうが、なんだかあまりにも「ラグビー漫画を描きたい側」に都合が良すぎる「たった今生まれてきた」みたいなキャラなので、どうにも主人公としての魅力に欠ける。 普通、こうした跳ねっ返りキャラってのはわがままを言いながらも次第に部活に溶け込み、先輩を尊敬するようになる過程あるものだが(「ダイヤのA」の沢村なんかが典型的か)、祇園は単に礼儀を知らないやつ、というだけだったようで、でかい先輩に怒られたらあっという間に素直な良い子になった。さらに、さっき見たばかりのラグビーに石清水を引き戻すために、ほぼ初対面みたいな人間の過去のデリケートな部分にずけずけと入り込んでくる様子もあまり魅力には映らず、「単に失礼なやつ」に見えるのも微妙。これは原作でもそういう設定なのか、アニメにするにあたって色々と要素を省いたために欠落が出てしまったのかは分からないが、スタートとしての印象は微妙なものになってしまっている。 それ以外の要素、作画や演出などについてはそれなりのもの。まだ実際の試合描写はほとんど無いが、オープニングなどを見るとガチンコのぶつかり合いが見せ場となるラグビーの迫力は割と出ていそう。製作がトムスとマッドハウスの共同であるが、最近は様々なスポーツアニメで見映えのする映像表現も増えてきているので、その部分は「アニメ化して良かった」と思える出来になることを期待したい。まぁ、「DAYS」もそうだけど、こういう作品はのんびり試合を追いかけて行くうちに馴染んでくることの方が多いからね、気長に見守りましょう。 ちなみに中の人については(声優としては)ほぼ新人みたいなメインキャスト陣。祇園の中の人は声優としての仕事がほぼ初、石清水の中の人は「アクエリオンロゴス」の剣嵜をやっていた人か。今期は各作品で色々男性キャストが熱いな。 ○「亜人(第2期)」 6 こちらも安定の第2期。劇場でもなんか放映していたようだが、そこまで熱心な視聴者ではないので、残念ながら劇場公開された内容までは追いかけていない。 1期では「やっぱりポリゴンピクチュアズのCGは慣れないなぁ」という第一印象から、「慣れないことは慣れないけど、この何ともドライな主人公の厭世観みたいなものは、案外フィットしてるかもしれない」という許容マインドに変化し、最終的には「何はともあれ佐藤さんが格好良ければいいや」という結論に。視聴前は「死なない」というただ1点のみを人との違いとして描いていく物語だと思っていたので能力バトルものになったのは肩透かしだったのだが、圭たちが操る「幽霊」のモーションなんかはこのCG作画がマッチしているし、ちゃんとセールスポイントは提示出来ている作品だ。 2期は圭と佐藤という陣営がはっきり分かれていよいよクライマックス、という実にいいところからのスタート。おかげでちょっとだけあらすじを挟んでいきなりの盛り上がりを見せており、悪辣ですらある圭の謀略がフル回転する様子は実に痛快。その隣にアホの中野がいると天然の漫才コンビみたいで非常にテンポが良い。1期では主人公サイドのキャラがそこまで立っていたとは言い難い展開だったため、この「反逆編」とも言える2期目のスタートは期待感の高まる良いスタートだと思う。もちろん、1期から英雄だった佐藤さんの格好良さは相変わらず。佐藤さんの「ヤァ、また会ったね」は嫌というほどCMで流れており、前クールはどこぞのアニメの最終回の良いシーンが終わったと思ったら突然佐藤さんに挨拶される、なんて展開も多かったため、すでに佐藤さんが動画配信してくれるだけでちょっと笑える。でも、格好良いんだわ。芳忠ボイスはマジで日本を統治出来る気がするから怖い。 あと、個人的に気になったのはOPテーマ。なんとangelaとfripSideのコラボだそうな。こういうのって、どっちのファンにも望まれるものなんですかね。前クールにも黒崎真音とTRUSTRICKのコラボがあったけど、業界としてはこういうのを推してるのかね。
○「ハイキュー!! 烏野高校VS白鳥沢学園高校」 5 すげぇよな、作中のたった1つの試合がアニメタイトルになるって。原作だとどれくらいの長さなんだっけ、って思って確認したら17巻〜21巻の全4巻だそうで。それなりに長いが、流石に1クール全部はうまらねぇよな。どういう構成になるんだろう。 スタッフなどはほぼ変更無しの第3期。2期でも見事な作劇を見せてくれた最高のスタッフなので不安要素は何一つ無い。まぁ、1話目だけ見ても今作最大の売りである圧倒的なモーション演出・作画はなかなか読み取りづらいかもしれないが。これだけ余裕のある展開になっているのも、たっぷりと尺をもらったが故である。スタッフが納得いくまで、たっぷりじっくりやりきって欲しい。 それにしても潔子さん可愛い。 10月7日 ドラフト模様(KLD×3) ピック順 【Sangriter】→【Chrolony】→【Alessi】→【Serra】→【Mei】→【Thraxi】→
環境第2戦。混迷極めるカラデシュ次元だが、我々の中ではそれよりも驚くべき事件が発生。この度、試合当日に前回優勝者の某氏が体調不良を訴えて突然の欠席。環境2戦目にして早くも5人戦という残念な結果になりかけたのだが、ここでなんと、我々のコミュニティとしては約3年ぶりに、新規参戦のプレイヤーが現れたのである。ずっと仲間になりたそうにこちらを、というか、仲間にしたそうにこちらが見ていた感もあるのだが、少しずつ手ほどきをし、当の本人も「シャドウバース」のおかげでMagicに興味を持っていたらしく、割とあっさり、ドラフトという高い精神的ハードルを超えてきたのであった。まぁ、流石にドラフトについてのトレーニングなんてやってないので、基本的なルールを覚えた程度の状況ではあるのだが、なんとオンラインのフリープログラムでデッキを回して備えていたらしく、プレイングの方はそれなりに落ち着いている状況。まだ毎週コンスタントに参加するかどうかは定かでないが、新しい風が入ることで、我々の試合環境はどのように変化していくのか、今後の戦局に要注目。
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Thraxi
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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