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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
5月13日 ドラフト模様(AKH×3) ピック順 【Mei】→【Alessi】→【Thraxi】→【Chrolony】→【Sangriter】→【Serra】→
アモンケット環境第3戦。世間的にはプロツアーの真っ最中ってことで、スタンダード同様にリミテッド戦術についても色々と盛り上がっている頃合いでしょうかね。ただ、漏れ聞こえてくる今環境についての戦術論や総評を見ていると、なんだか極端な意見が多いようで……これって本当に環境が極端な可能性もあるんだけども、個人的な印象としてはどのプレイヤーも「正解が見つかってない」が故の試行錯誤の最中なんじゃないかって気がしますね。色の強弱にしろアーキタイプのデザイン論にしろ、みんなして「これが正義」みたいな中心線が見出せず、おかげで各プレイヤーの思惑が錯綜するので卓でのピックが更に混迷を極める。なかなか難儀な環境を作り出してくれたようです。 まぁ、そんなわけでプロプレイヤーでも答えが見つけにくい世界ということは、我々ごときが何かを分かるはずもなく……。いいじゃない、カオス上等じゃない。いち早く答えを見つけ出すのは誰になるのだろう。
PR やっぱり出てきた西地修哉、第6話。安定のP.A.WORKSキャスティングである。どんなチョイ役だろうと出られるトコには出てくる謎の関係性。 まぁそこはどうでもいいとして、今回から新エピソード。番組ニコ生でのキャスト陣の話によれば濃厚な真希回である(あとしおり回でもあるらしい)。前回まで2話で早苗回だったので、しばらくは全ての大臣について2話ずつくらいの尺を割いて展開していくことになるだろうか。 「町興し」というテーマでは実に分かりやすいトピック、それが映画製作である。昨今の世の中の動きを見れば、「地域振興」という目標に「聖地」というフレーズがついて回るのは至極当たり前の発想。アニメにドラマに漫画に小説、とにかくなんでもいいので物語の舞台になれば、そこから観光客の増加が望めるって寸法だ。ただ、この手の聖地商法が本当にデリケートなものであることは、アニメファンならばこれまた周知。あまりに押しつけがましいとかえって逆効果だったりするが、さて間野山はどうだろうか。間野山が舞台になるのは、何だかよく分からない内容の実写映画。青春ドラマなのか、パニックホラーなのかすらよく分からないという、この手のネタにはお約束の「面倒な監督の思いつき映画」という感じで、ぶっちゃけ、無事に公開にこぎ着けたとしても、それがきっかけで間野山に観光客が押し寄せるなんて展開は無さそうである。でもまぁ、今回のお話はそんな未来の話が問題になるわけではなく、あくまで撮影クルーがどのように町を扱っていくか、撮影がどのように進行するかがテーマになっている。超低予算とは言っているが、映画一本をまるまる撮影する間はクルーが町に滞在するわけだし、それだけでも経済効果は最低限だ。その後のことまで期待するほど、間野山の人間だってお気楽でもないだろう(まぁ、じいさんはマジで逆転の一手だと思ってる可能性はあるが)。 一応、撮影が実際に行われ、公開の目処が立っているだけでもまだマシだろう。「映画の舞台になるよ!」といえば、同じP.A.作品では「花咲くいろは」の喜翠荘でも経験した展開である。しかも、喜翠荘の場合は予算を吐き出すだけ吐き出した上で実際は映画詐欺だったというオチになっており、喜翠荘が閉館に追い込まれるとどめの一撃になった事件だったのである。それに比べれば、今回の間野山は一応の利益は見込めそうなだけでも見込みはあるのだ。まー、ひょっとしたらシナリオが二転三転した結果全てのフィルムがお蔵入り、なんて展開もあるかもしれないが……普通に考えると真希が出張ってきて映画を完成させるところまででワンエピソードになると思われるので、流石に未完成で終わるオチが続くとは考えにくいけどね。 そして、そんな映画製作に「真希回」「しおり回」という2つが絡んでいるというのが重要なところ。真希のエピソードとしては非常に分かりやすい。これまで5人の中でも謎が多かった真希だったが、今回のお話で家族関係や現在の立ち位置なども大体が判明した。夢破れて故郷に逃げ帰ってきた、ということくらいは分かっていたが、その決定打となったセミのエピソードや、弟・父親との関係など、彼女が今何を思ってチュパカブラ王国で寝泊まりしているのかはほぼ明らかになっている。まぁ、分かりやすい「役者崩れ」ってヤツですわね。早苗の「Iターン」もそうだったけど、大体イメージしてた通りで間違ってない。 ただ、早苗と差別化されているのは、早苗が「都会のシステムや人間関係から逃げてきた」のに対し、真希は「役者という夢から逃げてきた」というところ。早苗の場合、別に仕事を辞めたわけではないので人生に前向きになれば「間野山にいる意味」をポジティブに解釈し直し、このまま大臣職を続けながらでも「復帰」の物語を描くことが出来るのだが、早苗の場合は、もしここから再び夢を追いかける展開になった場合、どうしたって東京に戻る必要がある。彼女にとって「間野山にいる」という事実は「負けを認める」ことと同義であり、早苗のように克己しながらの田舎暮らしは成立しないのだ。すると、彼女の物語がハッピーエンドになる(つまり役者として一旗揚げる)場合、彼女はチームから外れることになってしまうのだが……流石に今作のプロットを考えるとその展開は無いよなぁ。彼女は自分の夢とどういう風に折り合いをつけることになるんだろう。 一番分かりやすいのは「すっぱり役者の夢を捨てる」という選択だが、多分それは無いんだ。だって、今回の真希の台詞でも、「役者なんてさっさと諦めてよかったわー、賢かったわー」のところが明らかに「嘘」と分かる台詞回しになっており、どれだけ打ちのめされたと言っても役者業は好きなままだし、諦めたくないと思っていることは歴然。更に分かりやすい比較対象として「好きだからやっている」という助監督まで登場しているため、彼との対比で彼女の「好き」が描かれることはほぼ間違いない。早苗がぴしゃりと叩きつけた一言を真希がどのように受け止めたかは分からないが、次週の彼女の身の振り方がどうなるのかは気になるところだ。 そして、もう1人のメインとしてしおりさんも関わっているらしいのだが、今回はその部分はあまり表に出てこなかった。彼女はボロボロの空き家を処分することに後ろ向きで、なんと由乃に嘘までついて回避しようとしていた。流石に「お化けが出るから」は嘘だろうし、何か「燃やしたくない」理由があるのだろうが、それが何なのかは明らかにされていない。ひょっとして、ものすごくざっくりした「間野山愛」とかなんですかね? 町中にある設備はどれも大切な思い出だから残しておきたい、的な? 流石にそれはエゴイスティックだなぁ。じいさんが言ってたように、映画制作側は欲しい画が取れて、空き家の持ち主も処分費用が浮いてWin-Winのはず。それをしおりのわがままで無かったことにするのはちょっと乱暴。おそらく、もっと思い入れの強い何かがあの空き家にあるということなのだろう(持ち主のことを知っていたわけだし)。でも、これまで特にしおりさんの過去エピソードなんて無かったし、どういう風に絡んでくるのかなぁ。あんまり効果的なエピソードが作れないような気もするのだが、まぁ、しおりさんの困り顔が見られるだけでも良しとしましょう。 作品の中身とは全然関係無い話だけど、今回の真希みたいに「役者の演技をする役者」を観てると面白いですわね。真希の中の人であるちかぺが「もう役者は諦めた」とか「役者なんてブラックバイトと同じで儲からない」とか「二十代のうちに見切りつけて良かったわ」とか言ってるのは、果たしてどんな気持ちで演じているものやら。中の人は二十代のうちに目が出て本当に良かったよ。若手声優の皆さん、頑張ってください。 前回あたりからそうなんだけど、このサブタイトル何なんだろ、第5話。「ワム」までは意味が分かったんだが、そっから先のサブタイは謎ワードなんだよな。これも後で関わってきたりするのかな……。 相変わらず1秒たりとも油断出来ない展開が続く。幸い、今回の問題は非常に分かりやすく、「無限エネルギーを手に入れてしまった日本、果たして国連との折り合いは?」という政治バトル展開に……なると思ってたんだが……やっぱり予想の斜め上。もう、毎回フルスイングでバットごと飛んでいく勢いである。 今回、ザシュニナは徭さんに「見解の相違だ」という言葉を放っている。何気なく流してしまいそうなありきたりの一言ではあるのだが、今更ながら、この言葉の意味を考えてヒヤリとするものがある。もっとも単純なうわべの意味だけを解するなら、「ワムで人類が幸せになるとか不幸になるとか、そんなの考え方次第だよ」ということになり、実際に国連を巻き込んだ世間の騒動はそういうレベルの話で進行している。ワムの登場で満たされる人もいるかもしれないし、殺される人も現れるかもしれない。ワムをコントロールするために、あらゆるものを犠牲にする国だって出てくるかもしれないだろう。そうした「幸か不幸か」の次元というのが、もっとも分かりやすく「見解の相違」が生まれる部分である。 しかし、改めて考えるに、ザシュニナは果たして「人類の幸福」について思索を巡らせる必要があるのだろうか? そもそも異方が何故ワムをこの世界に持ち込んだのかは一切分かっていない。ザシュニナは「正解に辿り付け」と言っているのだが、その「正解」が「人類不偏の幸福である」などとは一言も言っていないのだ。では、彼は何を考えているのか。 現時点でそれを推察する手段は全く無いのだが、少なくともこの「正解」というワードについて、人類側と異方側で「見解の相違」がある可能性は認識しておくべきだろう。誰かの幸せとか、人類の存亡とか、そういうレベルの話ではない。ザシュニナはあくまでコミュニケーションを行うためだけに現在のような形状を選択したという経緯があり、彼がこの地球、この宇宙において「人類」というただ1つの種、ただ1つの生命に何らかのこだわりを持つ必要すら無い。あくまで、この度たまたま意志の疎通が可能だったから人類に話しかけてきたという可能性だってあるのだ。そんな異方存在がワムを提供してきた目的が、「人類の幸せ」なんてぼんやりしたものであると考える方がおかしな話ではないだろうか。 何が言いたいかというと、「ザシュニナってキュゥべえと大して変わらない可能性もあるよね?」ということである。まぁ、あの淫獣は明らかに自己存在のために人間を食い物にしようという意志があった分タチが悪かったが、ザシュニナの場合、そうした意志すら存在しているかどうか危うい。彼が人類にワムを渡し、辿り付きたい「正解」が何なのかは現状で分かるはずもない。極端な話、これが原因で核戦争ならぬワム戦争に発展し、人類が根絶するまで殺し合うことが「正解」である可能性もゼロではないのだ(そして、現状そのルートだって見えているのだ)。「見解の相違」とはよく言ったもので、人類は未だ、彼の真意を一切測れずにただ踊らされているだけ。 そしてザシュニナ側は、あっという間に人類の底を見定め、こちら側の方法論は軒並み習得・活用しているのである。例えば彼は真道との対話で「あまり無茶をするなよ」と言われた際に「無茶?」と聞き返しているが、元々スマホから言語データを吸い上げた彼が、「無茶」という単語だけを知らないなどと言うことはあり得ず、あのシーンでザシュニナは確実に「とぼける」というコミュニケーション手段を執っている。真道に「無茶をするな」と言われて「分かった」でも「嫌だ」でもない、「ぼかす」という反応をすることで、その後の展開で「無茶しちゃうかもなぁ」という事実をにおわせているのだ。そして、実際の総理との会見も、個別で会談を設けた経緯について「必要に応じたまで」と言っていたが、その「必要性」を理解している時点で、彼はすでに日本式のコミュニケーションを完全にマスターしている。そして、通り一遍の決まり文句だけを吐いて人類の英雄たらんとした総理を(おそらく彼の狙った通りに)導いたのだ。穿った見方なのかもしれないが、現時点でのとんでもない展開は、すでに人類の手を離れ、異方存在の思うがままである(まぁ、「思って」いるのかどうかすら定かでないが)。 とはいえ、アニメの演出からメタ的に邪推すると、今回の展開はそうした真っ黒なネガティブ展開ではなく、あくまでも「日本政府はリスクを冒してでも全人類の幸福を選択したぞ!」という英雄的なエピソードに仕立てているように見える。大天才・品輪博士の存在も、いかにも「日本が誇る科学技術力」みたいなものを体現しているようだし、国連が動き出すまでの短時間のうちに、言わば世界を「出し抜く」ことになった展開はどこか爽快ですらある。おそらく、現状は真道たちが道を作って「正解」ルートを歩んでいるのだろう。あとは、ここから人類全てがどのように異方の狙いをくみ取るかの問題だ。まだまだ先は見えませんね。 ちなみに余談だが、今回博士が作ったワムは実際に折紙で作れるそうで、ちょっと調べただけでもオリジナルの製作者のブログに辿り付いた。まぁ、もちろん無限のエネルギーが溢れ出たりはしないけど、独特の形状から何かSF的なテイストを感じるのはよく分かりますわね。実際に「存在している」ものからこうして不可思議ストーリーが飛び出してくると、どこまでが現実でどこからが虚構なのかが曖昧になって愉快である。「人間が頭で想像出来ることは、全て実現可能である」と誰か偉い人が言っていた気がするが、さて、ワムはどこに転がっているでしょうかねぇ。 一足お先に大文字、第5話。俺、まだ大文字を空から見た経験ないなぁ。狸はいいなぁ。 何故か今作は本当にいい女しか出てこないのだが、残念ながら人間は1人もいない。前回スポットが当たっていた玉瀾は、着実に矢一郎との距離を縮めている。前回飲み込まれた将棋盤の謎の穴は、なんとあの総一郎の「将棋部屋」への隠し通路だった。どういう仕組みなのかはよく分からないが、何らかのトリガーで中央に穴が出現すると、周りにいる人間(毛玉)を自動で吸い込んでしまうというダイナミックな仕様。それまでの様子から察するに、盤上で駒が特定の動きをしたときにロックが外れるようになってたのかな。ここしばらくは矢一郎が自分の「物置」に放り込んでいたために使うチャンスもなかったが、この度、矢三郎のお節介のおかげで数年ぶりに起動。何も知らぬ3人を寂れた将棋部屋へとご招待。そして、その将棋部屋ってのが赤玉先生の住居の一室だったという……。矢三郎はあれだけ足繁く先生の家に通ってたんだから、部屋の様子くらい知ってても良さそうなもんだけどな。 結局、将棋盤を差し挟んでの男女の対話はうやむやになってしまったが、そこはお節介の矢三郎。間近に迫った五山の送り火を改めてデートの場所として取り付ける。ただ、毎年このイベントには悩まされるのよねぇ。一昨年夷川の連中に襲撃されて船は消失。去年も先生に頭を下げ、弁天の機嫌を取って「奥座敷」を借り受けられたものの、これも焼失。おかげで矢三郎はあわや鍋にされるところまで行ったのだ。納涼船は狸にとっては欠かせぬイベントのようで、矢一郎も何とか今年の船を手に入れようと奔走していたようだが、結局夷川にしてやられて船の都合がつかなかった。 しかし、そこでめげない強さを持つのが矢三郎。先生のところで見つけた茶釜エンジンさえあれば空は飛べる。そこで「箱」になる乗り物を用意すればいい、ってんで、なんとお願いしたのは叡電にだけは変身出来るという矢二郎だった。まさかの銀河叡山電鉄。下鴨四兄弟の謎コラボレーションだ。血縁者の体内に乗って宴会するってのもどうかと思うのだが……あんまりみんな気にしてないわね。まぁ、矢二郎に乗るのはかつては定番行事だったみたいだしね。末弟を運転手に任命した謎のお見合いトレインは、人でごった返しているであろうシーズンど真ん中の京都の空を飛ぶ。 ここで行われたお見合い、普通だったら余計な年寄りが出てきて引っかき回すのは邪魔以外のなにものでもないのだが、今回ばかりは先生が活躍したと言わねばならないだろうか。どうにも奥手で前に進めない2人に、これ以上ないくらいにストレートな意見をぶつける天狗。そして、その天狗の教えが有効であったことを保証する母。もう、外堀が埋まっちゃってるから当事者たちも諦めるしかないね。元々、くっつくことが決まってたみたいな2人だったしね。くそー、玉瀾はいい女だなぁ。CV井上喜久子・日笠陽子で開催される宴会って、本当に料理が美味そうで羨ましすぎるよなぁ。家庭的過ぎるよなぁ。 そんなところに飛んできたのは、家庭的な雰囲気は欠片もない女、弁天である。なんと、あの問題の長椅子ごと飛んできちゃったってんだからたまらない。天狗ってやつはどうしてこうも負けず嫌いなんだ。そしてそこに夷川の阿呆兄弟も乱入。すったもんだの末に結局は炎上騒ぎになるのは毎年のことである。京都の町の上の巨大納涼船の上の叡山電車(の上の長椅子)。カオスですなぁ。玉瀾が馬鹿にされた時だけキレる矢一郎さん素敵。でも今年は何故か金閣銀閣も必死に抵抗して勝負が水入りになってしまったね。水入りというか、天狗入りというか……。 お気に入りの長椅子を盗まれて黙っているはずがない2代目。その振る舞いはあくまで鷹揚。英国紳士なのかどうかは分からぬが、狸も、人間も、そして力を失った天狗も、全てが眼中に無いかのよう。自分の言いたいことだけを言いおき、やりたいことをキッチリやり遂げる泰然自若とした姿勢はまさに天狗である。これまで全能者として振る舞ってきた弁天だったが、ついに現れた「完璧な天狗」を前に、ついに手痛い敗北を喫してしまった。鴨川の水に濡れる弁天は、ただただ「悔しい」という感情ばかりが渦巻いていることだろう。ここから「強くなれ」とは言うものの、果たして、強くなって二代目に復讐するのは良いことなのかどうなのか……。狸VS狸は決着がつかなかったが、天狗VS天狗はその差は歴然。毛玉は阿呆だが、それを教育する立場の天狗まで阿呆ではないはず。弁天の今後の動向が気になります。 そういえばさ、赤玉先生って可愛い女の子には目がないのかと思っていたのだが、玉瀾に対しては全くそういう反応を示さないのね。どれだけいい女でも、やっぱり元が毛玉では駄目なんですかね。 駄菓子屋が多すぎやしませんかね、第5話。今作は放送後のCMまでが本編だからな、見逃すなよ。 毎週確実に命の危機を迎えることに定評のあるアニメ。ただ、今回は直接クルーに危険が及ぶ要素はこれまでよりも少なく、とにかく幼女にスポットが当たった命の危機である。せっかくオーアちゃんという名前をつけてもらった幼女だったが、あっさり「アリス」という本名が判明。これまで2度も彼女に襲来していた「謎惑星の襲撃」は更に露骨に、繊細にエスカベイト社の面々に襲い掛かってきた。1度目は隕石群の形、2度目は大胆にも衛星1つをダイナミック輸送、そして3度目となる今回は、微分子レベルまで解剖しての絡め手大作戦。うーむ、色々と芸が細かい相手だ……。何が怖いって、現時点ではその「相手」が何なのかさっぱり分からないところなんだよな。「惑星が襲ってきてる」って、字面で見ても訳分からないからな。どこに意志があるのか、何が目的なのか、どうしたら逃げ切れるのか、とにかくさっぱりなので、本当に終わりのない不気味な恐怖がある。 現時点でほぼ確定してるのは「幼女を回収しに来ているらしいぞ」というただ1点のみ。つまりアマンザさんの言っていた通りに幼女を宇宙に放り出しちまえば、おそらく船は解放されると思われる。つい先日会った(人かどうかすら怪しい)幼女に義理立てする必要も無いし、さっさとアマンザ案を採用してしまえば楽だったのだが……それをさせてもらえないのが幼女って存在なわけでねぇ。当然マヤさんは大反対だし、流石にクルーの中にも率先して幼女パージ案に賛成するような人間はいなかった。おかげでのんびりとミゲルネット内まで航行しようと思っていた矢先に、器用なスタンド攻撃みたいな奥の手を繰り出される始末。ジャンプしてきた気配が無かったのは極小のオリハルトを媒介して分子レベルでのジャンプを行って先回りしていたためだとさ。つまり、「惑星」側は「先回りする」という明確な思考性を持っており、更に「分子レベルなら気付かれにくい」という欺瞞を行う知略も持ち合わせている。そして何より、分子レベルどころか素粒子レベルでの惑星物質そのものをコントロールする能力を持ち合わせている。やはり「星全体が相手」と考えるのが自然なんですかね? SFの話だとどうしても私の場合は「火の鳥」しか出てこないんだけど、そういや「火の鳥」にも「星全体がトラップで捕食者」っていうネタがありましたよね(望郷編)。今回の当面の敵は、そういう無人格でありながら知能を持つやっかいな「星」レベルってことなんでしょうか。ただ、トンネル理論ってあくまで理論であって、「そうすれば物質を透過出来ますよ」っていう話ではない気がするのだが……。まぁ、何でもありやで。 結局、相手の侵入を許してしまった一行は、最終的に幼女の奪還を許してしまう。マヤさんなんかは幼女が宇宙に放り出された時点で「また、守れなかった……」と涙したわけだが、そもそもあんなところから発掘された幼女が普通に宇宙空間で死ぬと思ってる時点でちょっとおかしい。いや、そりゃ抵抗はあるけども。発掘時点でピンピンしてたんだから、尋常じゃないことくらいは想像出来ただろうに。そして、その幼女がどうやらイドの記憶を司る「過去」につながる存在であるとか……なんか、ご都合主義な感は否めないが……まぁ、ここまでの数年間、イドが幼女に呼ばれ続けていたとも考えられるわけで、ひょっとしたら必然の出会いだったのかもしれませんよ。イドは「記憶を失っている」という情報だけは明かされていたわけだが、そこからの詳細が今回追記された。囚人を捕らえておく護送船にいたという話、そしてそこからマインドトランスで外部のIマシンへと強制的にジャンプしたというお話。どれもこれも、絶対にイド1人だけで成立する状況ではないため、彼がこんな不遇の身の上になった過程には確実に何者かの意志が介在している。そして、そんな落とし物の記憶を、どう考えても人類を超越しているとしか思えない幼女が携えている……。なーんか色々とやらかしてくれてそうですね。 あとはまぁ、マヤさんと社長の微笑ましい関係性のお話とかですかね。社長のツンデレっぷりは流石にどうかと思うの。この船の連中、不器用ってレベルじゃねーぞ。 メテオラさん自重、第5話。この子、どこまで冗談でどこから本気なのか分からねぇから怖い。頭いいのになるべくそういう風に見せないようにして腹ぺこキャラのままでえげつないことやるあたりが最高にクールだ。まぁ、似たようなことは暁美ほむらさんもやってたからセーフ。被害金額が違い過ぎるし、ヤクザと国庫では接収先が随分違うけど気にすんな。 新たな闖入者により事態はより混迷を極める方向へ。またもアニメからの参戦者、ロボットアニメの主人公・鹿屋瑠偉くんが転がり込んできた。ルイは一見すると分かりやすい少年主人公だが、「その方が物語が転がしやすい」ってんでブチ切れキャラも加えられているのが面倒臭いらしい。なるほど、一見するとモヤシっ子なショタなんだけどキレると手がつけられないという設定は確かに主人公としては動かしやすそうだ。実際には自衛隊に襲われてもカポエラまがいの格闘術で対抗出来る程度にはフィジカルも強いようで、これまで参戦した被造物チームの中でも埋もれない程度にはキャラが濃い。やっぱりこっちに出てくるのは面倒臭い奴(印象に残りやすい奴)に限られているということだろうか。今回も、創造主が「想像していた以上に」厄介なキャラが出てくるという点では、やはり「創造主の思惑」よりも「世間で受け入れられたキャラクター像」の方が被造物に影響を与えるという要素が強く確認出来る。これ、元のキャラと二次創作で大きく変わっちゃったキャラとかが顕現したら一体どんな風になるんでしょうね。もしくは製作者の意図から完全に外れちゃったキャラとかさ。たとえば、オルガ・イツカが顕現したら、格好良いリーダーになるのか、単なる優柔不断の寂しい奴になるのか(後者やろなぁ)。 ルイの現出もこれまで通りの被造物邂逅の1つといえばそれまでなのだが、ここまでの展開と大きく異なる要素が2つあった。1つは、彼が特大人型兵器ギガスマキナなんてとんでもないものと一緒に出てきてしまったこと。残念ながらセレジアさんは愛機と一緒に転移することが出来なかったので、巨大メカの登場は今回が初ということになる。一応敵サイドに所属しているアリスちゃん(日笠騎士)はお馬さんも一緒に連れてきたようだが、流石に今回は桁違いのサイズである。これにより、アニメ「無限神機モノマギア」の構成作家のおっさんのおうちが甚大な被害にあっただけでなく、どうやらここまで事態を受けて秘密裏に動いていた日本政府も大々的に動かざるを得なくなってしまった。なるほど、確かに「超能力を持った人間が何人か出てきましたよ」というだけならばまだ何とか常識の範囲で対処も出来ようが、突如何も無い空間から大量破壊兵器が出てくるようでは国家存亡の危機に違いない。多少手荒になろうとも、事態の把握と制圧のために軍事力(自衛隊だから正確には防衛力?)を動かさなければならないということだ。 いかにも今作らしい展開になっているこの自衛隊の投入。これまで、他作品なら聖杯戦争には自衛隊どころか警察権力すら介入することはなかったが、今作の場合は魔法の結界も無ければ暗黙のルールもない。そりゃ単なる事故として法治国家ならば最低限の反応は現れるはず。日本政府は存外優秀だったようで、これまでの事例から絵空事のような今回の事件の大枠を大体掴んでおり、今回のギガスマキナ現出に際しても、必要最低限のタイムラグで行動に出ている。菊地原さんの言っていた通りに多少前から動いてはいたのだろうが、こうしたスクランブルのタイミングでちゃんと行動に出られるのは立派なものだ。自衛隊を動かすに際しては色々と面倒ごとも多いはずだが(リアルの世界を見れば良く分かる)、今回の動員についても、書類上の面倒や道義的な判断で色々と揉めた部分もあったのではなかろうか。とにかく、国家も今回の事件を「国の問題」と考えて動いてくれることになったようである。まぁ、いかにもジャパンらしい事件ではあるのだが。 国家レベルでの動きは、まず事態把握、そして国民の身の安全が最優先。おそらく実際に動き出す契機になったと思われるのは、女騎士アリスによる原作者拉致事件である。創造主が被造物から狙われるようになる流れもある意味必然。軍服の姫君がいようがいるまいが、遅かれ早かれそういう行動に出るキャラは現れたことだろう。警察レベルでまず動くべきは、そうした「創造主」の身柄確保である。幸か不幸か、メテオラさんのいう「大崩壊」のシナリオにも創造主はキーパーソンとして存在するわけで、今のところ現場レベルでの課題と最上位の課題は目的を共にしている。大崩壊シナリオについては上層部の皆さんがどれくらい理解と納得を示してくれたのかは定かじゃないが、まぁ、これだけ手探りの状態なら、ひとまず「被造物代表」であるメテオラさんの言うことを信じる意味はあるだろう。最悪、大崩壊が彼女の妄言だったとしても別に損はしないわけだし。特別な存在である被造物を国家レベルで保護(もしくは管理)するのは、余計な混乱を生まないために必須の過程である。今のところ、「その後どうするか」という答えは見えていないのだが、被造物たちに速やかに人権や肩書きを与えるなどの対応は日本政府にしては柔軟でスピーディな対応。まぁ、メテオラやセレジアみたいな協力的な連中ははっきりと味方につけておいて問題の対処にあたる専門官に任命するのが一番座りがいいからね。ただ、このまま現象が常在化し、1日1人とかのペースでガンガン新たなキャラが登場するようになった場合、そんな場当たり的な対応では処理しきれなくなるが。そうなったら、もう日本は別な世界になるやろなぁ。 そして、ルイが現出した際にこれまでと異なっていたもう1つのポイントには、あの軍服の姫君の関与の仕方がある。いや、ひょっとしたらこれまでもそうだったのかもしれないが、なんと彼女、ルイ君と同じテレビの画面に紛れ込んでいたという。これまで「作品世界から現世へ」というタイプの干渉はたくさん観察されてきたが、「こちらからフィクションへ」という方向での干渉は当然初めてのこと。彼女は一体どんな力を持っているのだろう。今回ルイが出てきたことは、彼女の意志の成せる業なのか、それとも、ルイが出てくることが決まっていたから、彼女がちょっかいをかけに行ったのか。まだまだ謎多き存在である。 そして、そんな軍服の姫君の存在の鍵を握るのが、目立たぬ主人公・颯太であった。他の面々が口を揃えて知らぬという軍服の姫君に唯一心当たりがあった颯太。必死に記憶を辿り、彼が行き着いたのは……過去に自分たちが関与した二次創作物? どうやら何らかの既存の作品から生まれたファンの文化、ボカロとかカゲプロとか、そういう方向性のファン作品らしいのだが……アルタイルと呼ばれる彼女が顕現したということは、それなりにヒットした作品ジャンルだったのだろうか? しかし、だからといって彼女だけが純正オリジナルの「創作物」でなく二次創作から現れたというのも不思議な話。そして、彼女だけが被造物の中で特権的な立ち回りをしているのも謎である。今後、颯太自身がどのように事件に関わっていくのか。何とも気になる展開である。 「テイルズオブゼスティリアクロス(第2期)」 5→5 ようやく最終回を視聴したので一応覚え書き程度に。うん、でも、まぁ、覚えてねぇな。 覚えてないというのは、「中身を」というわけではない。そもそも今作は本当にコテコテの分かりやすいRPG展開で、どこにも難しいギミックはないのでそもそも忘れるような要素が存在しないのだ。世界は救われたし、主人公チームは(約1名の死人を除いて)大体ハッピーエンド。世は押し並べて事も無しだ。しかし、忘れてしまっている。最終決戦にいたるまでの熱量を。この最終回を、きっちり日程通りに「最終話」として放送してくれれば、もう少しカタルシスもあったんじゃないかと思うのだが……最終話の放送まで一ヶ月が空き、その間の振り返りなどのフォローも何一つ無いため、一ヶ月ぶりの再会がいきなりのクライマックスというのはいくらなんでも着いていくことが出来ない。そりゃま、導師様ご一行も色々と御苦労なさっていたのは知ってるけども……。 というわけで、「アニメ業界はちゃんとスケジュール管理しろよ!」というのが大切な教訓として学べるわけですね。一応、過去には「まどマギ」「ガルパン」など、名作と呼ぶに相応しい作品でも最終話にブランクが空くことがあったが、まどマギの場合は震災による不測の事態、しかも最終話だけでなくまとめて延期だったのでドキドキ感も含めての最後の楽しみみたいなところがあったし、ガルパンの場合は最終話が潔くスペシャル放送になったのでボリューム感があり、最終話の熱量がそのままぶち込まれる形になった。今作にもそういう補填があればよかったのだが、残念ながらあくまでも25話は25話。取り立ててサポートもなく終わってしまったのは本当に勿体ない。おそらく、ラス前までのエピソードを事前に見直すなど、視聴者側での努力が求められるところだったのだろう。うーむ、そこまで頑張って見てた作品でもないのでなぁ。 クオリティが高かったのは間違いないんだよ。ufotable作画が余すところなく発揮されてたし、大仰で手垢のついたRPGとはいえ、王道ファンタジーとして臆面もなくまとめてくれているので返って見やすくなっていた部分も多い。あとは「もう一歩」が最終回の熱量で補えればよかったのだが。うーむ、まぁ、ほら、アリーシャ×ロゼの百合エンドっぽかったし、それはそれで素敵やん?(それを言い出したら野郎サイドはスレイ×ミクリオエンドだが)。 前評判で心配してたアリーシャさんのラストがちゃんと幸せに終わって良かったです。まぁ、あんまり王女って感じでもないけどね。でも、肝っ玉かあちゃん感はある(中の人のせい)。結局、アリーシャ様がどのくらいくっ殺してくれるかとか、ロゼが闇落ちしたら楽しそうとか、そういうとこばっかり見てた気がするわ。 連行されるサンダルさんは流石に笑うわ、第5話。ちょっと目を離した隙に流れるようなモーションからのパトカー。もう、これを超えられるキャラなんてクマ吉君くらいしかしらない。 間野山彫刻編、後編。現状何一つ解決はしていないわけだが、この「解決しない」感じはそれなりに誠実で、いかにもP.A.作品っぽいデザインではある。今回は大まかに分けると2つの問題を解決するお話で、1つは当然「彫刻文化をどのように町興しに活かすのか」という町を巡る課題。そしてもう1つは、すったもんだの末になんか凹んじゃった早苗さんをどうするかという課題。もちろんアニメのシナリオなのでこの2つは不可分の問題としてまとめられているが、それぞれに対する解答は微妙に異なっているので注意が必要だ。 まず、シンプルな解決を見たのは早苗さんの方の問題。元々間野山に来たこと自体がそこまで強い動機に後押しされていなかった早苗さん。ようやく周りに交流出来る仲間が現れ、しかも「IT大臣」という「間野山ならではのお仕事」がようやく回ってきたことにより、おそらくここ数日は少しテンションも上がっていたのだろう。彼女の生き様を左右する問題には常に「求められる自分」という欲求があり、都会生活の中で十把一絡げの人材扱いされることに我慢出来ずに飛び出してきたという過去がある。間野山での「大臣職」は(少なくともこの町では)自分にしか出来ない仕事だと思ったし、他人に乞われて「自分ならではの仕事」が出来るチャンスだったのは間違いないのだ。しかし、彫刻の一件を巡ってプランは(またもや)立ち行かず、更に余所者に厳しい一志によって「間野山に逃げてきたんじゃないのか」と痛いところを突かれる始末。理想と現実のギャップはこの田舎町でも埋めることが出来ず、彼女は気疲れが多くなっていた。 逃げた田舎でも逃げ出したい。現代人ならさもありなんという窮し方。しばらくはカウチポテトで自堕落な生活を続けてみたが、元来彼女は怠け者というわけではない。これではマズいとあれこれ悩んだところに、外界からも刺激は飛んでくる。1人は我らが国王・由乃の頑張り。まぁ、彼女の場合は相変わらずとんちんかんな方向に努力が空回っているのだが……30社お祈り人生も伊達ではない。でも、とにかくなりふり構わず頑張る人間というのは、周りにいれば刺激になり、焦りになるものである。そして、そんな刺激を更に具体化してくれたのが、関西弁彫師の辰男であった。彼も「自分にしか出来ないこと」を探しているという意味では早苗と同じ悩みを抱えており、自分の技術でもってその悩みをブレイクスルーしようとした辰男の行動は、素直に早苗の原動力となった。この先2人が男女の関係になるかどうかは……まだ分からないけど、まぁ、割とありそうな展開……。 結局、早苗は周りの阿呆どもにも背中を押され、「少しずつでも自分らしく」を目指して活動を始めた。彼女の思いつきが今後プラスに働くかどうかはまだ分からないが、とりあえず、1人立って歩き始めるとっかかりくらいにはなったのではなかろうか。トータルでは小さな変化だが、彼女の人生にとっては大きな転換点になったはずだ。 そして2つ目の問題、間野山彫刻の活用法について。こちらは、ぶっちゃけまだ何も解決していないのだが、こればかりは致し方ないだろう。前回もダラダラ書いたように、ここで劇的な進歩や改善があったら、それは明らかに「嘘」になってしまうのだから。今回、由乃たちは彫刻文化を活かすために何を行ったかというと、なんと「自学自習」である。もう、クソがつくくらい真っ当で当たり前の行動。でも、結局町興しのための活動計画なんて、ひたすら地場の産業に密着して魅力を見つけていくしかないのだから、由乃たちの判断はこれ以上ないくらいに正しい。大学も卒業した縁もゆかりもない女の子が4人集まってどれほど田舎の小さな文化について学べるものかと訝しんだが、この4人、仕事のことになると存外真面目である。現地での作品見学、資料館での学習、そして製作現場との接続などなど、自治体が行うべき研修は本当に教科書通りに手順を踏んでいる。人間、仕事を与えられれば何でも出来るもんでね。由乃も真面目な子なのは間違いないし、しおりさんは地元愛が強い。凛々子は自分が興味を持った変なことへの学習意欲が元から強いオタク気質が上手くはまっている。唯一、真希だけは何をモチベーションに仕事に取り組んでるのかはよく分からないのだが……まぁ、仲間意識かな。 そして見出したサクライケファミリア計画。まぁ、ぶっちゃけると「駄目な町興し」の分かりやすい1例だったわけだが、3人よれば何とやら、4人も5人も集まれば、ある程度は欠点も補填出来るかもしれない。ネームバリューの方をサンダルさんという斜め上のボーナスステージでクリア(?)し、あとはどのようにプロジェクトを膨らませていくか。そこでタイミング良く早苗が合流し、駅ラウンジ計画へと辿り付いたわけだ。駅という地元に密着した施設が来訪者にも門戸を開放している部分は確かに意義があり、来訪時に最初に目につく駅に地元ピーアールを展開するのは町興しの基本のキ。間野山の場合はそれをやるにしてもこれまでの候補がカブラくらいしか無かったわけだが、実物の欄間をそのまんま駅に展示する、というのは一応意味のある行為か。もちろん、そこから少しずつ彫刻の数を増やしていくという企画も(ある程度形になれば)面白い部分もあるだろう。 ただ……ぶっちゃけ現状ですぐに何か効果が出る企画ではないんだよね。元々民家用に作られた欄間は、公共の施設に展示するとおそらくサイズが小さくて目立ちにくくなってしまうだろうし(実際、駅の展示は多少周りに遊びの空間があった)、そもそも上に視線を送らなければいけない欄間という形態は、狭くて視線の限られる屋内では意味があるが、駅のように解放された施設では印象に残りにくい気がする。本当にズラリと数を並べたり、特大のものを作って目を引けるようになればいいのだが……1つ完成させるのにも年月がかかるであろう欄間を、そんなにホイホイ受注生産出来るもんではないよなぁ。ホント、何十年後、何百年後って話もあながち冗談ではないかもしれんぞ。 今回の一件は、おそらく「町興し」という観点から見ればほとんど意味を成さない。ただ、それでもこうして取り扱われたということは、おそらく今回の欄間はあくまでも「はじめの一歩」として意味があったと考えるべきだろう。とにかく国王が自ら考え、動き、何らかの形を残した。そこにはチーム全員の協力があり、地元民の理解があり、双方とも地元への愛がある。その状況下で、「間野山の何かが変わった」というのは、実は小さくない一歩なのかもしれない。多分、今回飾った欄間はまた後半のストーリーで何かに関わってくるとは思いますよ。アニメのシナリオってそういうもんだから。 あと、地味な成果ではあるが駅展示によって間野山彫刻の寿命が延びそう、っていうのは伝統芸能の文化維持の観点からは意味があることだろう。ここから顧客が拡大する可能性もゼロではないのだし、クツを作るなんてエキセントリックなところまでいかずとも、彫り師の人たちに多少の心境の変化でもあらわれれば、生産者側と消費者側が歩み寄れる余地も生まれるかもしれない。存外、こういう地味な仕事が積み重なって、町興しってのは成功していくのかもしれませんね。 結論:早苗さんも思ったよりおっぱいがでか(略) よし、女の子はみんな可愛いな、第4話。徭さんが割とチョロ可愛かったのは意外だったけどありがたいです。低い評価連打しても多分対応してないと思うぞ! ワムを巡る交渉は続く。ごくごく当たり前の経過を、世界は辿っているように見える。ワムについては日本の科学者が必死に調べていたようだが、結果として分かったことは「言われた通りの中身」「超便利」「仕組みはさっぱり分からない」ということくらい。多分、人類が100年や200年程度の研鑽でたどり着けるような領域ではなかろう。個人的になるほど、と思ったのは成層圏内でのエネルギー総量の増加問題ってのがある、という指摘。なるほど、確かに「外の世界(異方)」から突然エネルギーを引っ張り出してきたら、総量が変わるから今まで以上に地球環境への影響は大きくなるんだよな。どんなエネルギーだろうとエントロピーの法則に沿って最終的に熱になるわけで、ワムが電力だけを産み出すとは言っても、それ以降を制御することは出来ないのだよね。 まぁとにかく、突然外の世界からそんなものを放り投げられても、簡単に対処出来るものではない。本当に単純に考えるなら、「こんな夢のエネルギーがあれば本当に色んな問題が全部解決するよ!」となるわけだが、人類社会はそんな簡単には出来ておらず、国連決議では「ワムは人類には早過ぎる」という結論が出された。まぁ、そうなるやろ、という印象。議論の余地はあると思うが、個人的にも、もし現実世界に突如ワムが放り込まれたとして、それが全世界に行き渡るほどの充分な量があろうとなかろうと、世界は不幸な方向にしか進まないだろう、という予想がある。「良くなるだろう」「悪くなるだろう」は実際に見てみなければ水掛け論かもしれないが、議論の段階で意見が分かれていることから、世界が一つになれないことは一目瞭然だ。たとえば作中では「産油国が反対している」という描写があったが、世の中のエネルギーを食い物にしている人間は軒並みワムによって地位を追われる恐れがあるし、そうでないとしても、突然の生活スタイルの変化というものは少なからず人にストレスをかける。そしてもちろん、莫大なエネルギーは強大な武力に直結する。人類が、国家が本当の意味での融和を見ない限り、無尽蔵のエネルギーは無尽蔵の闘争につながる。一番イメージしやすいのは手塚治虫「火の鳥」の未来編みたいなオチではなかろうか。 国連側の判断は、残念ながらおそらく「正しい」。日本政府は「夢のエネルギーを与えられたのにそんな後ろ向きな結論しか出せないのか」と嘆いていたが、不相応なものを持たされることは決して幸せではない。もちろん、エネルギー問題が解決すれば地球上から多くの非劇が無くなることも事実だろうが、それに替わる非劇が出てくるだけの話。絶えず進化し、様々な側面で革新と効率化を続けてきた人類に一向に非劇の芽が無くならないのだから、ワム1つでそれが解決されるわけでもない。全ては程度問題だ。ワムは人類に与えられるべきものではないのだ。 しかし、それは残念ながら「異方側の意志ではない」と真道は考える。ザシュニナは、「何故だか分からないが」ワムが全人類に行き渡ることを「望んでいる」(それが意志と呼ばれるものかどうかは分からないが)。国連決議はその真逆。ザシュニナはこれを打ち破らんとしているという。もちろん、「カド側」の交渉官となった真道は、このザシュニナの意志決定を尊重することになり、日本政府は世界に対して何らかのアクションを起こすことになるという。「覚悟」「爆弾」など、ザシュニナさんも確実に日本語の語彙を使いこなし始めているが、果たしてどんな「爆弾」になるものだろうか。それは、新たな非劇を生むものなのか、異方側の不可思議な意志を人類に遍く伝えるものになるのか。そして、その鍵を握るのは……釘宮ボイスの天然科学者さん? メガネずり落ちたけど、あの子に一体何をやらせるというのだ……まぁ、可愛いからいいけど……。 結論:まぁ、とりあえず可愛い子に任せれば何とかなる(アニメ脳)。 |
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