最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「ステラのまほう」 5 まーたきらら系作品でゲーム作ってる。こういうゆるふわ漫画でも流行り廃りってのはあるんだろうけど、「ゲーム製作」なんて絶妙なところでも被ってしまうあたり、題材もすでに飽和してるんやろなぁ。 ゲーム製作アニメというとパッと浮かぶのは「さえかの」と直近の「NEW GAME」の2本だろうか。「さえかの」は全然違うベクトルの作品だが同人ゲームという要素は一応共通、そして「NEW GAME」はきらら系作品という土壌は一緒だが、向こうがまさかのお仕事設定という部分が異なっている。個人的には「NEW GAME」の「おっさんが夢見てしまった女の子の職場ドリーム」みたいな設定が正直受け入れられなかったため、こちらの作品の方が圧倒的に安心する。同人ゲームの稼ぎで争っていた「さえかの」や商売で命を削りながらゲームを作っていた「NEW GAME」に比べたら、高校の部活動でのゲーム作製あたりがこのくらいの絵柄に似合った丁度いいバランスだと思う。 制作はSILVER LINKで監督は川面さん。「お、川面さんはまたきらら系作品か」って一瞬思ったけど、だから「のんのんびより」はきららじゃないんだよな。とりあえず、ユル系作品ならお手の物。今作は「ユル」というのはちょっと失礼で一応真面目に部活をやる設定ではあるようだが、まぁ、この絵柄ならユル系と言ってしまってもいいだろう。ほわっとしたキャラクターデザインに、あまり肩肘張らないように配置された背景設定など、血と汗と涙で塗り固められたゲームを作る作品にはならないだろう。残念ながらギャグの要素は薄めだが、この手の作品のお約束として、キャラどうしの繋がりを何となく見守って行けたらいいのではなかろうか。 本作で気になるのは何と言ってもヒロイン度数高めのキャスティング。なんと部活の先輩チームが悠木碧・小澤亜李・村川梨衣というかなりの高カロリー。たまたま「すずまお荘」で今作の特番を見た時にこの3人が同時に出てきて、「どう考えても収集つかない面子やんけ」って思ったけど、なんと3人中2人は割と常識的なテンションで抑えており、亜李ちゃんが一番テンションの高いキャラというトラップ。りえしょんは「リゼロ」のラムなんかでもダウナー系の役はやっているので別に驚くわけではないのだが、あおちゃんがすっかり先輩ポジションで落ち着いてしまっているのはなんだか時代を感じさせる設定である。今までの流れからしたら日笠とか御前とかが座るポジションだもんなぁ。そしてそんな年若き先輩達に勝負を挑むメインヒロインは、「六畳間」で登場して我々を混乱させた長縄まりあ。なんや、意外に落ち着いたところでも仕事出来るやんけ。序盤の方言トークのあたりが自然に聞けるものに仕上がっていて、ヒロイン度数は割と高めと考えて良さそう。女の子オンリーの世界観なので、存分に萌え萌えしてもらっていいだろう。 あと、個人的に気になるのはオープニング歌唱を務めている下地紫野。声優としての実績はほぼ無いに等しい下積み状態なのだが、「ガルパンのアキの中の人」というピンポイントな認識だったので名前だけは覚えていたのだが、ここで突然のアーティストソロデビュー。元々そういう路線を狙っていた人なんでしょうかね。当然、作中にもモブとして参加していますね。果たしてここからステップアップする二の矢はあるのかどうか。色々と将来が気になる人材の多い作品だ。 PR ○「夏目友人帳 伍」 5 5期……。文字にすれば第何期だろうと2文字だが、この重みは並大抵のアニメでは成し得ない領域。ここまで続けられたことに、ただただお見事。 まぁ、ニーズがあるから続けられるってことだよなぁ。ずっと続けても問題無いオムニバス形式ってのも大きいが、そういうスタイルの作品ならいくらでも垂れ流せるってわけではなかろうし。1つ1つの話に色々込められたものがあるからこその第5シーズンである。個人的には「蟲師」も似たようなポジションの作品なんだけど、あっちは流石に原作の数がなぁ。 「変わらぬ世界」と言いたいところだが、実はちょっと変わっている。今作は間違いなく大森貴弘の手によって形作られ、ここまで育ってきた作品だが、今期から大森さんの名前は総監督にうつされ、監督には出合小都美がクレジットされている。旧作では演出担当を任されたこともあるし、OVAでは監督のクレジットもあるので、そのままスライドしての起用ということだろう。さらに、今回は制作スタジオの名義がブレインズベースから朱夏にスイッチ。これも大森監督回りの最近の状況を考えれば当然の変更か。ただ、正直朱夏は現時点ではあんまりいい印象が無いんだよな……。「デュラ」は色々大変だったし、期待していた91daysでも万策尽きてしまったし。どうにも零細で体力に乏しい印象。実際にはどの程度人的リソースが割けるかなんて始まってみないと分からないんだけどね。 そんな不安な目で観てしまっている先入観もあるのだろうか、この1話目はなんだかキャラクターの描かれ方がこれまでのシリーズとは変わっているような気がする。いくらか線が雑になっているような、ディティールが甘いような……うぅん、何しろ4年ぶりのシリーズなので前シリーズの正確な記憶は無いのだけど……もうちょっと線が細かかった気がするんだけどな。どうだろ。まぁ、多少大味になったとしても、出合さんの色を出すならどっちかっていうとディティールよりも動きの妙の方を見せる演出になる気はするんだけど。いっつも思うけど、こういう体制の時の「総監督」ってどこまで関与してるんだろう……。 ま、何はともあれ楽しみなシーズンの始まり。1話目もきっちりいかにも「夏目」らしい話になっており、ハートフルなお話のはずなのだけど、どこかに人ならざる世界の恐ろしさも付きまとう。この独特の世界観が、ずっと支持されている理由なのかもしれません。ゆっくり観ていこうか。 ○「アイドルメモリーズ」 3 アニメ観ててリアルに目が点になったのは久しぶりだよ……いや、正確には「アニメ観てて」じゃねぇのか。……もう、なんだこれ。 いや、単品だったらそこまで悪いってわけじゃないんだけどさ、よくもまぁ、この構成で群雄割拠のアイドルアニメ業界に乗り込んでくる勇気があったな。そりゃね、おっちゃんは声優大好きだよ。その上でアニメが好きさ。でもさ、そういうことじゃないよね、そういうものを求めてるわけじゃないよね。しかも、アニメパートと声優パートがシームレスってさぁ。せめてその間にきっちり線引きがあれば、「2つの別な番組」として受け入れられたかもしれないけど、この構成だと「アニメ単体で受容する」ことが事実上不可能なわけじゃん。制作側としては「中の人の実在アイドルグループ」と「アニメ内の仮想アイドルグループ」を大胆に接続することでセールスも繋げようって狙いなのかもしれないが……アイドル商売ってそんな安直なものじゃないんじゃないの? 中の人のチームを売り出すために、過去の先達はどれだけの苦労を重ねてきたと思ってるんだ。 アニメ単体では悪くないと書いたが、実は、別に良くもないんだ。製作はセブンアークス。別に低クオリティというわけではないのだが、CGパートは割とありがちな出来だ。一昔前なら「すげぇ」って言われてたんだろうが、アイドルものが男性向け、女性向けと数を増して飽和状態にある今、この程度のCGではセールスポイントにはならない。オープニングのダンスくらいならそこそこだが、今回クライマックスで入ったライブパートは、なんかピンと来ない出来。これさぁ、ひょっとして各キャラのボディパーツ完全共有じゃないよね? なんか、全員胸の大きさが同じだった気がするんだが……(身長は違ってたけど)。あと、オープニングにしても、なんか歌唱力微妙なのまじってなかった? この手の作品で曲の魅力が誘致要因にならないと辛いと思うよ。 「進撃!巨人中学校」のときにも似たようなことを言ったかもしれないけど、声優好きな人間は世にあれど、無条件で声優のトークを垂れ流せばいい、っていうだけの人間はそこまで多くないよ。あくまでニッチなニーズなんだから、あんまり無条件で垂れ流す必要は無いんだ。まして、名も知らぬような新人が多いユニットならなおさらのことである。まずはキャラとしての印象で売り込んで、それから中の人。順番は守ろうよ。もし「中の人の売り込みが第一」なのだったら、このアニメは単体で評価する意味が無い。そして、現時点でそうした売り込みに成功しているとは思えない。なんだか、随分カオスな形態になってしまったなぁ。 ○「装神少女まとい」 5 「かみちゅ」が始まりそうな勢いだったが、まったくそんなことはなかった。もしくはオヤシロ様が出てきそうな気配もあったが、そんなこともなかった。日本の神社アニメは充実してるなぁ。 確認したらこれってアニメオリジナルなのか。これまたベタな変身魔法少女ものだと思うのだが、この設定でわざわざアニメのオリジナル企画が立ち上がる経緯が心底知りたい。いや、いらないとかアホみたいとかそういうネガティブな意味でなく、どういう兼ね合いで「ベタそうな」作品が「作る価値アリ」と判断されてゴーサインをもらえるのか、その尺度が知りたい。脚本が黒田なのか……何か特別なものが出てくるとも思えないのだが……。しいて特別な要素をあげるとすれば、製作がなんとWHITE FOX。正直言って、1話目を見ていても全然「WHITE FOXっぽさ」が無かったので全然気付かなかったのだが、動きの良さは「言われてみれば」か。監督の迫井さんもマッドハウスのイメージが強く、WHITE FOXとの連携は今回が初めてだ。色々と不思議な繋がりがあるもんですね。 ベタか新奇かで言えばこの上なくベタ。しかし、1話目の印象は決して悪くない。アバンで謎の女騎士が暴れてるのを見て「また陰鬱系の魔法少女ものか……」といくらかテンションは下がり気味になったが、1話まるまるかけて変身までの過程を描き、理不尽さの中にもどこかコミカルな要素を残した配分は悪くない。まぁコミカルさの大半は主人公のお友達(ゆまちゃん)の働きによるものだが、彼女の存在があるおかげで、ベタな巻き込まれ系魔法少女な中にも、ちょっとヒネたような、メタ度の高い笑いが紛れ込んでいる。「望まず変身してしまう魔法少女」の隣にノリノリの夢見る女の子がいるのはなかなか皮肉な設定じゃないですか。その他、色ボケで分かりやすい神主親父、ハードボイルドながら娘思いの人の良さそうな刑事パパなど、おっさんたちのキャラもたっているし、家族2つだけなので人間関係もすんなり入ってくる。どういう尺の物語になるかは分からないが、慌てず急がず、それでいてテンポ良く。退屈しない第1話でしたよ。 中の人は、メインヒロインには確実に地盤を固めている、ポンコツヒロイン諏訪彩花。今にして思うと、彼女の最初のメインヒロインが兎角さんだったのは何かの間違いだった気がするな。そして、今作のキーパーソンといえるゆまちゃんの中の人は大空直美。「いなこん」に続いて、また神社に縁のあるお役目ですね。「ももくり」に続いての「サブでのいい仕事」になりそう。あとは戸松騎士がどう絡んでくるか。個人的に、川澄ボイスを聞いた直後、しばらく「あ、川澄」って名前が出てくるまでに時間を要したことに己の老化をひしひしと感じました。一時はどんな身内の声よりも聞いてたのになぁ。 ○「灼熱の卓球娘」 4 なかなかレアなジャンルとなる卓球アニメ。「ピンポン」があったのでそこまでレアな感じしないかもしれないけど、それ以外に存在しないのでは(稲中を除く)。 割とユルめのデザインの女の子がわちゃわちゃ出てきて部活を始めたのでてっきり「そふてにっ」みたいな日常系ユルギャグアニメかと思いきや、やってることは完全にスポ根展開。見れば掲載誌はジャンプ(SQ)とのこと。もう、完全にジャンプ用のネームですね、これ。1話目の転校生が来る流れ、その転校生が部活内をボコボコにする流れ、何度も繰り返しジャンプで見てきたやつだ。冒頭の「王者陥落」のくだりなんかも、「これ、巻頭カラーで映えるヤツや」とか思ったりする。思いの外硬派なアニメになるのかね。 王道展開、悪く言えばベタ。1話目ではそのベタベタな展開の要所を押さえての無難な立ち上がり。部活内のキャラも何となく見えるし、主人公を含めて「とりあえず卓球といういくらかニッチなスポーツだけどみんなして真面目にやってるし青春賭けてる」ことは伝わってくる。ただ、理解は及ぶのだが、全体的にユルめの画との釣り合いが取れてないような気がするんだよな。何が悪いと明確に提示出来ないのでおそらく個人的な好みで処理出来る問題なのだろうけど、キャラクターデザインの「萌えっぽさ」と「王道スポ根」のかみ合わせがしっくり来ない。キャラデザのせいというわけでもなかろうが、卓球の試合描写は割と平坦なものになっており、「卓球アクションで見せるぜ」というほどの気合いも感じられず、この作品が何を個性として売り出したいアニメなのかがピンと来ないのだ。まぁ、王道展開を王道でそのまま進めていきます、で別に構わないんだけど。それならもうちょっと見応えのある演出方向がある気がするんだよな。 製作はキネマシトラス、監督は「ハガレン(後期)」の入江泰浩。ただ、監督の名前を挙げられてもピンと来ないので、どっちかっていうと気になるのは副監督に名前があがっている「かおり」の方。キネマシトラスとこの名前の組み合わせはなかなか忘れられませんよね。そう、「ゆゆ式」である。ぶっちゃけ、「かおり」っていう名前なのか屋号なのかもよく分からない名前なのでどういう人なのかはいまいち分からないけど、クレジットされると割と印象に残るのよね。履歴を遡って見ると、キネマシトラス絡みだと「ばらかもん」と「ごちうさ」のコンテ担当に名前が確認出来る。この人の仕事が再び見られるとなると、そっち方面の興味はそれなりに。ま、あくまで「1話目はなんかピンと来なかった」程度なので、2話目以降でキャラが動き始めたら面白くなってくる可能性はあると思っていますよ。 中の人は、これでもかと若手を並べた、いかにも今風のラインナップ。主人公の天然役には進撃止まぬ花守ゆみり。ガンガンメインヒロインを取っていくなぁ。パイの取り合いが激しいロリボイス枠で、こののし上がり方は見事。その他、1話目で存在感を放っていた中心的人物には田中美海、その他端役に奥野・髙木というWake up girlsがエントリー。この辺がまとめてキャスティングされるのはしょうがない。他にも高野麻里佳、桑原由気などの新進気鋭の面子も続々揃いつつある。1話目で印象が良かったのは野生児っぽい子だったので高野麻里佳に1点。点数が溜まったら何かいいことあるんでしょうかね。無いですね。 ○「SHOW BY ROCK!!#」 6 故にぃ! 帰ってきましたSHOW BY ROCK。まぁ、前クールからショートでやりたい放題やってくれてましたけど。今回はちゃんとシリアス(要素もある)! 物語の方は完全に1期で完結していた世界観。「しょ〜と」では普通にプラズマジカが活動していたわけだが、シアンは一体どこから来ていたのかとか、その辺の説明は特に無い。まぁ、スピンオフ扱いだからその辺はどうでもよかったのである。しかし、今回は正規の2期目ということで流石にその辺の問題をうやむやにしておくわけにもいくまい。なんかよく分からないが、ダガーさんの復活を契機に新たな敵キャラも登場、闇の女王とかいう訳の分からない沢城ボイスが登場して宇宙から波動砲やら時間遡航やら。一体どういう設定なのかはさっぱり分からないが、そのうち説明は入るでしょう。大丈夫、この作品なら「こまけぇことはいいんだよ!」でまかり通っても別に不満は無いから。 一応、1話目の段階ではシアン無しのプラズマジカ。そしてメインになるのは我らがシンガンさんたちであった。やっぱり今作のライブシーンで使われるデフォルメCGモーションは独特な魅力があっていいよね。ロム兄ですら可愛くなってしまうフィールドなので、当然ながらプラズマジカやクリクリの面々はもっと愛らしくなる。今のところプラズマが歌ってくれたのはエンディングだけだけどさ。今後もこのライブシーンの盛り上がりには期待大だ。もちろん、それ以外のパートでのキャラも活き活きしていて安定の2期目。メインキャラが多くて賑々しくなった事務所パートは楽しくて良いね。そうか、ダガーさんの会社が無くなったからクリクリは同じ事務所預かりになったのね。ロージアちゃんのウザキャラもきっちり活きていて一安心。みんなしてシアンのことが頭をよぎるとそれぞれの思いが顔に出るのも愛らしいわね。レトリーさん、レズビアンに特有の優しい表情がいいですわゾ。 もちろん、次回からシアンも合流しての安定の2期目となるだろう。涙のお別れを遂げたシアンが帰還しちゃったら興ざめじゃねーか、とか心配してたこともあったが、もう楽しけりゃそれでいいや。まさかの未来ロボパワーによる次元転送だもんな。適当とはいえちゃんと理由付けされてるんだから納得するしかないよ。このままだと「DOG DAYS」みたいに小旅行感覚で2つの世界を行き来できるようになりそうな気も。それはそれで。 個人的にははやく夢幻庵のお三方に登場して欲しいところだが、今回初登場したライバルバンドもなかなかよさげな雰囲気。曲の良さ、キャラの良さ、画の良さ、どれもこれも想定通りだ。是非今期も楽しませて欲しい。 ○「WWW.WORKING!!」 4 まだまだ終わらぬワーキングの世界。第1シリーズはわざわざ特番枠までもらって締めてみせたが、どうやら次なる店舗のお話が待っていたようだ。調べてみたら正確にはこっちの方が原典らしいのだが、その辺の事情はよくわからねぇや。 製作はA-1、監督は元版の3期シリーズを担当した鎌倉由実。つまり、タイトルもそんなに変わらなければスタッフもあんまり変わってない。そして何故か、キャストもそんなに変わってないっていう。それぞれ演じている役どころはさっぱり違うのだが、何故か元のシリーズから続投しているキャストがやたら多い。そういういじり方で遊ぶ世界観なのだろうか。杏子さんの舎弟コンビがまさかの主人公カップルに抜擢され、その他、日笠・斉藤桃子などが続投組。それ以外のキャストでは新しい名前も多く、一体どういう規準で兼ね役を任されてるのかはよく分からんな。 で、「いつも通りのワーキング」と言ってしまえばそこまでの中身なのだが、やっぱり個人的には元版の1期頃の雰囲気の方が好きだったんだよなぁ。3期に入ってからの色恋オンリーの展開は、見ててあんまり面白くなかった。てっきりそれってシナリオの要請による面白さの差なんだと思っていたのだが、そうした要素が削られたこの1話目も、あんまりピンと来なかった。ボケの密度が薄いというか、変人キャラの設定だけ作ったらあとは満足してしまったみたいな印象。多分、アニメのテンポの作り方があんまりあってないんだと思うんだよね。1期監督の平池さん、2期監督の大槻さんの作風は割とこの「無茶苦茶ギャグ」にはまっていたと思うのだが、ストーリー優先の今作監督のリズムはあんまり無茶苦茶さを押し出すデザインになってないんだ。ボケるにしても突っ込むにしても、もったいぶったワンテンポが入るので今ひとつのめり込むことが出来ないのである。画作りは普通だし、「ここでしか楽しめないネタ回し」みたいなものがないと、なんだかダラダラと日常アニメみたいな消費の形になってしまいそうである。やっぱりぽぷらちゃんが「ちっちゃくないよ!」って騒いでる店の方が個人的には好みだなぁ。 まー、それでもメインヒロインの宮越はそれなりに可愛いとは思うんだけどね。毎度の事ながら「戸松ボイスが発するエネルギー」はひしひしと感じられるし。
○「TRICKSTER -江戸川乱歩「少年探偵団」より-」 4 謎の乱歩推し。どういうことなんだろう。「乱歩奇譚」と同じ時期に企画はスタートしてたってことなんかな。 「現代に舞い降りた乱歩や二十面相、そして小林少年」を描く「乱歩奇譚」と異なり、今作はさらに突き抜けて近未来でロボットが暴れている設定。明智先生は謎のゴロツキになり、二十面相がGACKTになり、小林少年は謎の死なないバリアで守られた少年になった。……元ネタの要素がどこにもないやんけ!! これがそのうち乱歩要素に寄り添っていくことになるのかなぁ。まだ「乱歩奇譚」は独特の幻想的な要素が感じられたが、こっちはそうした「モチーフにした」印象すらない。「文豪ストレイドックス」と同じような「流石に作家先生に失礼だろ」要素の方が強い気が……。 製作はトムスとシンエイ動画の共同。キャラクターデザインが懐かしのPEACH-PITということでやたらテイストが軽く、動画面においてもロボットが暴れたりはしているがそこまで重厚さを求めたものではない。あくまでライトに、なんだかスクエニコミックみたいな雰囲気(実際には漫画連載はマガジンらしい)。やっぱりこの絵柄で乱歩云々言われてもなぁ……。1話目はどこから手をつけていいか分からない状態で、とてもじゃないけど探偵要素はなさそうだし、ロボットものとしてみるでもなし。2話目以降で方向性は定まっていくんだろうか。そして何とも不穏なことだが、情報を調べてたら今作が2クールだって書かれてたんだよね……。大丈夫ですかね? 色々と不安です。 良かった点を拾っていくと、まず、二十面相にGACKTというセッティングがネタっぽい。この人、たまーに思い出したようにアニメ声優として起用されて、何をやっても徹底的にガクトのままなのになんか面白いんだ。今回の二十面相も案外はまり役になる気もする。その辺は素直に楽しめればいいと思う。あと、エンディングの田所あずさの歌が分かりやすいころあずロックだったのでちょっとテンションあがる。そんなころあずが作中で演じているのはまさかのおねーさんな婦警さん(ただし貧乳)。ついでにメインヒロイン(?)に木戸衣吹など、やたらとホリプロの息のかかったキャスティング。やっぱり徹底的にテイストを軽くしてGACKTとの違和感を狙うデザインなのでは……。 変なの。 「ダンガンロンパ3 The End of 希望ヶ峰学園」 5/6→6 さて、放送終了してから随分経ったので、落ち着いて最終講評だ。結局、あまり分けて判断する意味はないと思われるので、今回は特例で未来編・絶望編・希望編を全てまとめての処理とする。 色々やらかした作品である。元々原作ファンにターゲットを絞った作品だったのは間違いなく、特に「2」を未プレイの人間にはその狙いの半分も伝わらないデザイン。かくいう私も「絶対絶望少女」はプレイしていないので、その分の取りこぼしはあったに違いない。そうしたデザインだったために、「原作未プレイの人間にはほとんど魅力が伝わるまい」と思った「1」のアニメの時と同じ問題はありつつ、今回はあくまで新作。新たなシナリオの中で一体どんなサプライズを見せてくれるかと思っていたら……うぅん。ご存じの通りである。 悪かった点はいくらもあるだろうが、大きく分けると2つ。1つは「未来編のネタがしょうもなかったこと」、そしてもう1つは「絶望編で明かされた真実にヒネリがなかったこと」。この2つの欠点については、いくらファン目線からでも「流石にこれは」と思う部分が多く、フォローしづらいところである。特に未来編のメイントリック(?)については「それが良いんだったらもうなんでもありじゃねぇか」というちゃぶ台返しっぷりなので、製作者がファンのどういう反応を期待して作り上げた設定なのかは未だに判断出来ない。あれで驚いたり、喜んだりするファンがいるってことなのかなぁ。確かに、絶望的ではあるのだが……絶望の作り方があまりにもインスタントであった。 しかしまぁ、「推理ゲーム」とか「どんでん返し」のネタについては「1」と「2」で終わっているものとして、あくまで「3」はそのおまけなのだと考えれば、ネタの仕込みが弱くなったことについては諦めがつくか。もともと「1」のアニメ化に際して「1クールでやれるわけねぇだろ!」とブーブー言っていたのだから、今回のことだってちょっと冷静になれば「1クールでびっくりするような新しいネタを提供できるわけねぇだろ」と納得することも……出来なくもない。まぁ、何度も学級裁判を繰り返す旧作とは構造を変えているのだから、もう少しやりようはあったと思うんだけどね。 そして、この「未来編」の大雑把な造りに引きずられるようにして、「絶望編」でも肝心の「絶望堕ち」のくだりがあまりにも適当に処理されてしまい、江ノ島盾子による陰惨な懐柔劇を楽しみにしていたファンはさらに絶望することになったわけだが、このあたりは以前も書いたように、「そもそも1の時点で記憶消去・操作がありの世界なのだから、直接脳に情報をぶち込む形での絶望堕ちは想定の範囲内だろう」と許容することも出来る。江ノ島の過去の台詞を引っ張り出して「江ノ島が単なる洗脳とか使うわけないだろ」と制作側を批判している意見を見たことがあるが、その意見を言っている人たちも大切なことを忘れている。江ノ島盾子は、ゼツボー的に飽きっぽくて意見がコロコロ変わる女なのである。彼女が過去に何をやっていても不思議はないのだ。 さて、こうして問題が山積した24話だったが、それでもやっぱり、楽しかった部分は楽しかったのだ。未来編では続々人が死んで緊張感が増すくだりが。絶望編では「2」で慣れ親しんだキャラたちの新たな繋がりの描写が。それぞれファンサービスとしては充分機能していたのだ。最後がコケたからこそ輝く部分もあるし、どれだけ駄目駄目でもあれだけ愛されたボクサーさん、そして最後まで我々を煙に巻き続けた雪染先生といったキャラが産みだされたというだけでも、今作には意味があったと思えるのである。そして、今作で一番輝いたキャラクターといえば、なんといっても江ノ島盾子その人である。彼女の悪辣な大活躍がこれだけたっぷり見られたのは当然のことながら史上初。それだけの収穫でも、ひとまず「あって良かった」と思える理由になるんじゃないですかね。あ、中の人は身体を大事にして元気なお子さんを授かりますように。 結論・蜜柑ちゃんのエロさ、雪染先生の闇堕ち。それだけでご飯が食べられます。 |
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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