最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
見てると心底眠くなるな! 最終話。普通のアニメだったら「眠くなる」は悪口だけど、今作はそうじゃないから大丈夫。 最終話といえば劇的な事件が起こる話数ですよ。これでおしまい、最後の一話なんだからさ。そう、起こった、事件が。席替えが。……ちっちぇえ……。でも、妙なまじないまで駆使した田中が見事に最前線を引き当てる神引きを披露。完全にランダムのくじ引きだとしたら1/30くらいの確率だ。なかなかできることじゃないな。しかし、更なる奇跡は宮野さんが引き寄せる。彼女が最後列になり、さらにその前に太田を配置する確率はさらに低い。師匠のためならなんでもやれる子、それが宮野さん。宮野さんのところへ飛んでいく時の田中のスピード、おそらくシリーズ中で最速記録が出てたのではなかろうか。もう、宮野さんみたいな子がいるなら最初から前に置いとけよ、って気もするけどな。割と色んなところがユルそうな学校だし、席替え後のトレードも自由自在なら何してもいいんだろうな。 と、この席替え話がAパートのメインになっているのかと思いきや、なんとここまでがあくまで下準備。今回のネタはなんと白石さんメインだった。やったぜ白石さん、最終回でお鉢が回ってくるなんて、まるでメインヒロインじゃないか。たまたま田中と隣どうしになった白石さんの乙女な反応が各方面から可愛らしい。正直、「何故田中に惚れてしまったのか」っていうところから問い直すチャンスな気もするのだが、なんとかは盲目といったもので、もう隣の田中が気になっちゃってしょうがない。席の位置取りだけで言ったら「となりの関くん」の関くんと横井さんの関係だもんな(ちょうど前田くんのポジションに太田がいるし)。あの手この手で田中のと関係性を深めようと頑張る白石さんの甲斐甲斐しさ。でも、相手は田中なので当然全部スルー……いや、違う、色仕掛けの時はガン見してたわ。こいつ、割と普通の助平だからな。元々白石さんとの親交が深まったのも巨乳が縁ですしねぇ。つまり、もっともっとガンガンに胸元をアピールすればいいんですよ。あと、男子高校生にはスカートから見える生足も割と効果がありますよ(個人の実体験からの感想です)。 でも、白石さんはやっぱり白石さんなのでいまいち効果が出せず。近くにおかんポジションの太田がいるのもマイナス要素だ。諦めかけたその時、たまたま教室に2人きりになったタイミングの妙により、2人は一緒に下校することが出来たのでした。そして、その光景を志村たちが見ており……ってんでBパート。まぁ、高校生男子はそりゃ浮かれますけどね。田中は案外律儀に白石さんの秘密を守ってくれているのは偉いね。ただ、色々噛み合わずに太田すら距離をおく結果に。太田くん、なんか最近ポンコツに拍車がかかってませんか。甘いもの食べに行くときだけカップルについてくる友人ってどうなのさ。結局田中が1人で離脱してしまったため、太田は成りゆきで越前さんとのご同行となり、えっちゃんの妄想の中では壁ドンを披露してくれる。確かに太田みたいな高身長男子は壁ドンが似合うな。えっちゃんは告白ルートかと思っていたら、なんと「小脇に抱えたいルート」の方でした。いや、普通の告白なんかよりもそっちの方がよっぽどレベル高いと思うぞ。「小脇が寂しいから人を抱えさせろ」って、太田さん、よっぽど人としてアウトじゃないですかね。その他、当然宮野さんだって頭が回るはずもなくて色々と混乱が生じていた。クワッとしちゃう宮野さんも恐ろしい程に可愛いのだが、この子もそういえば思い込んだら一直線のタイプだった……白石さんを巻き込んで何を飲みに行ったんですかね……。 最終回でめでたく出番がもらえた莉乃ちゃんを挟んで翌朝には無事に誤解も解けており、また日常が戻ってきてめでたしめでたしエンド。最後はオープニングテーマを流しながら、そしてオープニングの映像(あくまでイメージです)を流しながらのお別れ。なんかもう、このまったり感で終わっていくのがいいんでしょうね。惜しむらくは、太田妹の出番が結局なかったことくらいか……まぁ、白石さんと宮野さんのバーストがラストで見られたので我慢しよう。白石さん、これからも頑張って田中の面倒見てあげてね……。 PR 「迷家-マヨイガ-」 6→5 約三ヶ月にわたり、散々楽しませてもらったこの作品。さて、最終的な評価をまとめていきましょうか。 個人的には、充分満足出来た。何しろ毎週考えることが山ほどあって、次週は一体どうなってしまうのかがさっぱり分からず、ドキドキしながら次の話を見る楽しみが間違いなくあったのだ。アニメオリジナルは難しいと言われ続ける昨今。こうして挑戦的な作品をオリジナルで提供してくれるだけでも評価に値する。そんな野心的な作品作りを担当したのは水島努という素敵な問題児と、岡田麿里というデンジャラス脚本家。知っての通り、私はこの2人のクリエイターについても大ファンなので、基本的に作品を観ていてあまりネガティブなことは考えない。「ひょっとして投げっぱなしになるんじゃ」とか「何も考えてないだろ」とかいう方向には、意識的に考えない。必ずなにか意思を持って作品を作っているんだ、という風に積極的に考える。出来ることなら全ての作品、全てのアニメにそういう姿勢で臨めればもっとアニメも楽しめるのだろうが、流石に体力が保たないので、あくまでも「信頼に足る」と認識したクリエイターの作品に対してくらいは、そういう姿勢で挑みたいということだ。 さて、岡田麿里作品といえば今期は「キズナイーバー」が同時に進行しており、そっちはこの文章を書いている時点ではまだ未完なのだが、そちらとの比較も面白そうではあるかな。岡田麿里といえば「あの花」を筆頭に「凪のあすから」のようなとにかくエグくてくどくて、それでいて切実な人間性の描写が持ち味。そんな彼女が今回「嫌な思い出」というダイレクトなテーマを持った「ナナキ」という題材を扱った。例えばヴァルカナさんが見るナナキが机の節目だったり、何も考えていないように見えたよっつんが存外デリケートなナナキを見ていたり、そういったところに「らしさ」が出ていた。大量のナナキが展開する中で、身につまされるような、どこか他人事と思えないような、そんな辛辣な「トラウマ」を紡ぐ物語が、今作の基盤である。 そこに、何とも救いようの無い妙な味付けを行うのが、「永遠の悪ガキ」水島努。彼の持つ毒以外のなにものでもない奇天烈な笑いの精神は、岡田麿里が作りあげた「トラウマ物語」を、ひょいと彼岸へ投げ捨ててしまうような、妙に達観した演出に組み込まれている。ホラーってのはコメディと紙一重であり、今作では切迫した人間関係も、壊れかけた精神性も、全てが深刻になりきらず、納鳴村というあり得ない舞台の上で、あり得ない造形を持ってどこかコミカルに描かれている部分が多かった。深刻な内実、コミカルな表面、そして、それらを組み上げて作る、何とも不可思議な手触りの物語。「まどマギ」のときほどの異物感ではないかもしれないが、今までのアニメ作品にはなかった「違和感」みたいなものは、これだけでも堪能出来たのではなかろうか。その上で、脚本に二重三重にサプライズ……というか「どないやねん!」ポイントを仕込み、最後まで一気に駆け抜ける展開は、これはこれで完成していたんじゃないかと思っている。 とはいえ、何の問題も無く万人が楽しめる作品かと聞かれると、流石に首肯出来ないのもまた事実。最終回まで見て噴出した「あそこはどうなってるんや?!」という矛盾点は言わずもがなだが、色々とやりたいネタが多すぎたせいで、12話という尺の中で恐ろしく駆け足になってしまったのが最大の失点ではないだろうか。全体的に台詞の構成が過密すぎるためになかなかコンテ構成で調整するのが難しく、特に後半になると全てのシーンが慌ただしく、情感を込めるだけの余裕が無い。せっかく「心の物語」を岡田麿里が作りあげたというのに、それを表に出すだけの時間が無いのだ。もちろん、このことについて岡田麿里が完全に被害者だ、ということは無く、脚本面でも、枠が決まっているなら配慮すべき部分が欠けていた。具体的には、おそらく視聴者の大半が思っていたことだろうが、「いくらなんでもキャラが多い」ということ。別に全てのキャラが活躍する必要はない。「ツアーには沢山の人が参加しました」という事実を作るために「モブ」をいくらか用意することはまっとうな作劇であろうし、背景に埋没するキャラが出るならそれはそれで適切な脚本があればいい。しかし、いくらなんでも今回の30人は無駄が出た。キャラが多すぎることの問題は、視聴者がどこに視点を据えればいいか分からなくなること、作画リソースに負担がかかることなど。似たようなテイストの女性キャラは多分4,5人はカット出来ただろうし、いっつもなにか食ってたデブとか虚弱体質の子供なんかも、一切メインシナリオには絡んでこなかったのだから削っても問題無かった。「尺が短くてやりたいことがやりきれない」という問題点を孕んでいたのに、何故キャラを削って負担を軽くする方向に修正が向かなかったのかはちょっと理解が出来ない。人数が多いことで得られたプラスの側面はなかった気がするしなぁ(一応、ノイズを増やすことでよっつんの帰還やジャック・ケツさん連合軍みたいな「そこから?!」っていうサプライズは作りやすくなっていたけど)。賑やかな感じを出したいにしても、最初のバスシーンだけちょっと出しておいて、適当に理由を付けて2話目以降にリタイアさせるとかでもよかったんじゃなかろうか。 こうして、尺が足りず、脚本のディティールが甘かったことに加え、今作は映像的にもあんまり見たいところがない。最大の見せ場は個性豊かなナナキの存在だった気がするのだが、そこだけ切り取って画的にボリュームアップしてもなんだかB級ホラー感が拭えないしなぁ。癖のある人間達の群像劇、なんてのはアニメにしたら大変なことは分かってるんだから、もう少し映像リソースの方にも力を注いで「ならでは」のものが見せて欲しかったものだが……水島さんは放っておくと万策尽きる可能性もあるから、無事に放送されたことを素直に喜ぶべきなのか……。うーむ。 まぁ、なんやかやと文句は言いながらも、ヘンテコで毎回楽しんでいたのは事実。今回の「実験」でもって、監督も岡田麿里もチームを組むときのお互いの性格、相性は理解出来たんじゃなかろうか。是非ともこのコンビで、改めてオリジナルに再挑戦して欲しい。その時は出来たらディオメディアじゃなくてP.A.がいいな。水島さん、「Another」や「SHIROBAKO」で繋がりあるんだから。今のところP.A.と岡田麿里が組み合わさったら無敵ですよ。是非そっちで。 6月24日 ドラフト模様(SOI×3) ピック順 【Sangriter】→【Serra】→【Thraxi】→【Sea-chicken】→【Mei】→
どんよりとした梅雨空のように、安定しない我々のドラフト模様。先週は欠席が2名出て中止、先々週は突然のエタマスドラフト。そして3週前も2人の欠席者が出て中止……つまり、イニストラードを剥くのは約1ヶ月ぶりという事態だったのだが……今週は集合時刻の2時間前にドタキャンが1名であわやまたも中止……まぁ、やるんですけどね。5人戦でもやるんですけどね。ただでさえしんどい6人ドラフト。5人戦になってパックの数が減ったら、そりゃもうカードが足りるわけがない。全体的に弱いデッキが顔を並べ、諸々がグダるしんどい試合展開。荒れ場になれば番狂わせも起こるかと思ったが……人生そんなに甘くない……。 早くしろ貴様ら! こうしている間にもエムラクールは少しずつ近づいてるんだ! 間に合わなくなってもしらんぞーーーっ!
議論百出、最終話。さぁ、とりあえず終わりましたね、色々考えましょうか。とはいえ、今回新たに出てきた情報はそこまで多くはない。最後の最後でドカンとサプライズされた要素は2つ。 1つ目がこはるんの正体。彼女は純粋に学術的な興味からマッドにサイエンティフィックな研究をしているのかと思ったら、なんだか存外浪花節。あの神山さんの娘さんでしたか。確かに父親が見る見る年老いていくのを見たらじっとしてられないだろうが……親子そろって色々アグレッシブだし、なんか倫理観が歪んでいる連中である。こはるんの狙いは、納鳴村に潜入してナナキの存在をより具体化することで、神山のナナキを持続させ、彼に再び融和してもらうこと。一度手放したというナナキでも、もう一度村に戻って探し出せれば、神山が復活出来るかも、という考え方だ。でもなぁ、そもそも基本的に他人のナナキは見えないわけで、村に入ってもこはるんには神山のナナキは見つけようがないよなぁ。その他、モルモットでの実験を通じてナナキを強大化し、さらに使役する術まで見出していたのは立派なものだが、その方向性は元々の目的とあんまり噛み合ってなかったような……ひょっとして、途中から単にジャックやケツさん、颯人みたいに馬鹿な男を掌の上で転がす楽しさに目覚めちゃったんじゃないでしょうね。 結局、こはるんの思惑はただでさえ軟弱な颯人のせいで今ひとつの結果に終わり、たまたま連絡が取れたトランシーバーで父親との直接対決に至る。娘さんは必死に頑張っていたというのに、お父さんはどこ吹く風。むしろナナキを村の中に切り離し、自分の内面と外面を完全に分けたことで客観視が可能になって良い研究対象だと言い始める始末。ほら、やっぱりマッドだ。まー、余計なものを切って捨てることが研究者の心理的なストレスを取り除いてプラスに働くということは実際に有りそうな話だが……。でもさ、「自分の内面を切り出してそれを観察する」っていう納鳴村オリジナルメソッドは他の研究者が確認することが難しいよね……リピータビリティの低い調査・研究って学界においてあまり意味が無いのでは。親父さんの脳天気な発現にこはるんも腰砕け。何とか振り絞って出てきた言葉「すっとこどっこい」って、最後の最後で水島センスを爆発させたしょうもない結末であった。 もう1つの新事実は、謎だったレイジの正体について。これまで、こはるんの過去話も含めて彼の存在については色々と考察を繰り返してきたが、なんとまさかの「私にだけ見えるお友達」。そりゃわからねぇよ。真咲さん、1人だけ村に来る前から患い過ぎてませんかね。ハナから実在しないならその後見つからないのも、ナナキとして顕現しても特に齟齬が生じないのも頷ける……って、ちょっと待て。レイジが「真咲の理想を形取った存在」だったとするなら、じゃぁ何で最初に納鳴村に来たんだ? 元々「レイジに誘われて最初に村に来た」って言ってたはずなのだが……あくまで「そういう村がある」という情報を手に入れた真咲が、深層心理で「その村にいってみたい」と思ってたことをレイジが代弁してくれていたということか。でも、それだとしたら村の中で嬉々として調査をするレイジと、それに付き添うだけの真咲、っていう回想シーンはなんかおかしくないか? そして、そんな存在であるレイジが村に入ってナナキを見て逃げ惑い始めたのはおかしくないか? 言わば「真咲のナナキが生み出したナナキ」がいたわけだろ? もしレイジが非実在イケメンでしかないのなら、彼がナナキを見て逃げ出す、なんてシチュエーションは起こりえないはずなのだが……この部分の矛盾については、現時点で上手い説明が思いつかない。 細かいことは抜きにして、とりあえずこはるんの方はトランシーバーによって親子の話し合いがもたれて解決。その傍らで、クレイジーサイコなにかとして吹っ切れた颯人も、光宗が早口で諭して事なきを得た。あれだけババアナナキが肥大化したってのに、解決・退場がいともあっさりな颯人さんはマジで情けないな。そのついでに光宗は真咲に真実を話し、めでたくカップル第一号が成立。真咲はレイジを取り込んで現実へ戻り、光宗もそれを追う。彼のナナキは元々存在していた「時宗」が残った状態で新しく「なんか可愛いヤツ」を作り出す、二重ナナキという珍しい状態。神山さんに見てもらったら色々と研究が捗りそう。一応、先週導き出した「今の光宗が村に帰ったらでてくるナナキは真咲でなきゃいけない」という推論は、ちょっと変形しつつもちゃんと回収されていたのだからその部分はすごいかもしれない。結局、光宗の生み出すナナキってどっか可愛い部分があるので、多分光宗ってのはどこまでいっても割とファンシーな思考の人間ってことなんだろうなぁ。 残りはエピローグ。村に残る人、出る人。なるほど確かに全員が歩調を同じにする必要はないのか。「村に残れば廃人になる」というリスクがあるにも関わらず残った連中もすごいが、これまであんだけ苦労していた村の脱出をあっさり成し遂げた脱出組はもっとすごい。いや、そこはおかしいだろ。光宗たちはあれだけすったもんだした結果ようやく抜け出せたわけで、他の連中が何の苦労もなくスルッと村を抜け出せているのはいくら何でも。あいつら、ひょっとして何人かはナナキの「受け入れ」じゃなくて「切り離し」で脱出した奴らもいるんじゃなかろうか。数日後には参加メンバーの大半が急激に老化するオチじゃなかろうか。むしろ見てみたいぞ(熱帯夜さんを除く)。 居残り組は、こはるんがいてくれるし、なんだかんだでカップル第2号が成立しそうなヴァルカナさんも居残り組になったので、すぐに問題が起こることはないかもしれない。ただ、ナナキの剥離からの無気力化がどの程度の速度で進行し、どの程度普遍的な症状なのかによっても彼らの末路も変わってくるだろう。ちゃんと「自分の意志で」残りたいって言えた奴らは問題無いのかな。結局、こはるんのナナキが何だったのかは分からず終いだったなぁ。彼女は徹頭徹尾村から出る気が無いまんまだったので、彼女のナナキは「寂しがって」出てくる必要がなかったからね。ケツさんとジャックは諸々の問題を抜きにして純粋にこはるんの手駒になっただけのようなので、気力があるままで作業できるメンバーは意外に少なくない。彼らは、最終的に「初の納鳴村永住村民」になれるのかどうか。今後、また新たな来訪者があった時に、彼らはどんな風に出迎えてくれるんでしょうね。 退出組は、何の苦労もなく例のバスに乗り込み、まさかのあの歌を歌いながらのエンディング。だからさぁ、そういうところで訳の分からないこだわりを……この辺も水島センスだなぁ。ダーハラの都合のいい立ち位置とかもそうだけど、帰還組は結局現世に大して深刻でもない問題しかなかった連中ということになるので、より一層緊迫感もなければ、達成感もない。駄目な奴らの、駄目な共同生活の儚いメモリーなのです。個人的に一番の心残りは、結局ナンコさんがめざましい活躍を見せてくれなかったことです。最後の仕事が腕っぷしでジャックたちを叩きのめすことって、探偵の仕事じゃないよう。 色々ありました12話の物語、これにて一件落着(?)。ベタに締めるならば、「もし納鳴村が実在するとして、あなたは行ってみたいですか?」ってところかな。多分、俺が行ったらケツさんの隣で一緒に石矢を撃ちまくってそうなのでやめときますね。 「あんハピ♪」 5→4 非常に可愛らしい作品でした。寝る前に見ると、夢の中でチモシーに襲われそうなくらいには。 安定した大沼心作品。過去作の評価を見れば分かる通り、私は基本的に大沼作品のファンである。だからこそ今作もこれまで通りの大沼節を期待していた。そして実際、期待に応えるクオリティのものになっていたのは間違いない。相変わらずコロコロと小さなキャラが所狭しと動き回り、ふわっとした色調の世界観とも相まって非常に可愛らしい印象になっている。合間に挟まるアイキャッチの小気味よいテンポとか、どこかとぼけたテイストも健在。「バカテス」や「のうりん」なんかと同じように、ちゃんと「アニメらしいアニメ」として完成していた。 ただ、その上で今作はイマイチ「ハマり」きらなかった。画面を見ていて不満は無いはずなのに、どこか退屈な感じがしてしまって、気付くと意識が画面から逸れていることがあった。期待していた大沼作品のパワーに及んでいなかったとでも言えばいいだろうか。まぁ、このあたりは完全に好みの問題にはなると思うのだが……、どのあたりが「足りない」部分だったのかを考えるに、まぁ、元々原作が持ってるシナリオの方向性との相性が悪かったとしか言いようがないか。シナリオの目指してる方向性が、どこか半端な印象だったのよね。 今作は「きらら」系作品だが、いわゆる日常ものというのはちょいとエッジが効きすぎている。とんでもないキャラクターの属性設定や、謎めいた学校の設定などを考えれば、「ひだまりスケッチ」やら「ごちうさ」「きんモザ」なんかよりも、まさに「バカテス」なんかのラノベ設定の方が近い。掲載誌の類似からいうと「がっこうぐらし」の方がまだ近いジャンルだ。一応物語の縦糸が存在していて、アニメシリーズを通してなにかを目指して進んでいる……のだが、具体的に何を目指しているのかがはっきりしない。毎回幸福クラスの授業という名目でトンデモな課題を出され、それをこなしていく中でヒロイン勢が友情を深めるという展開は、外側こそトンデモ要素だが帰着することはいわゆる日常ものの「友情を深める」と大差無い。前述の例でまとめるなら、「バカテス」のテストや上位クラスとの対決みたいなミッションがあるのだが、その目的は下克上のように劇的なものではなく、「ごちうさ」や「ひだまり」で何となく育んでいるような、日常レベルで事足りる「お友達」のお話。縦糸が伸びているように見えて、その先がどこに向かっているのかという明確な目的意識がないので、どうにも見方が定まりにくいのである。ゴールが無いとなると、毎回思いつきで展開されるような各種イベントについても、「適当にごちゃごちゃした舞台設定を作ってる」ということになってしまう。 「不幸」という共通したキャラ設定も、なかなか機能させるのが困難な設定だ。1話目時点で既に不安視していたことだが、本当に「不幸」が属性として与えられるなら、彼女達の物語にハッピーエンドがあってはならない。ハナコが本当の意味で不幸なら、救いとなるクラスに配属されることも、沢山の友達に恵まれることも、ひょっとしたらあの歳まで命を長らえることも無いかもしれない。まぁ、そこまで行くと流石にデンジャラス過ぎるが、結局ハナコという中心的存在が「最大級の不幸」を属性として与えられているにも関わらず本人は幸せそう、という存在矛盾が、回りの人間を巻き込んでの「不幸物語」に機能不全を起こしてしまうのだ。また、回りのキャラについても「悲恋」「虚弱」といった「不幸な」ワードで繋がっているように見せかけて、各々の問題の質も、レベルも全く異なっているためにそれらが有機的に絡むことは少ない。特に雲雀の「悲恋」なんかは回りの人間の理解を得られた時点で既に半分解決しているわけで、彼女は既に幸福クラスに在籍する意味すらなくなっている。彼女達が一致団結して目指す「幸福」が何なのか、それが分からないと、どうしたって「ちぐはぐなものの寄せ集め」にしか見えてこず、それを支えているのが最終的に「ハナコの不幸」であり、その「ハナコの不幸」の正体が見えないことには、なかなか物語も定まらないのである。 まぁ、この辺の不満は重箱の隅を気にしすぎる私みたいな視聴者だけが抱くものなのかもしれないが……こうして、「笑いものにするにしても突っ込みすぎるとマジで可哀相」みたいな設定なので、大沼さんの持ち味であるトバし気味のギャグと完全に噛み合うことがなく、どこかユルユルとお茶を濁しているような雰囲気になったことで、切れ味が鈍ってしまったのではないだろうか。可愛がるだけなら足りているが、せっかくならもう一歩、というのが、ファンとしての贅沢な要望である。 中の人については、とりあえずハナコ役の花守ゆみりが不動の可愛らしさを発揮していることさえ押さえておけば良いが、メインキャストの中では響役の山村響の達者さが際だつ。本人は地声が割と低い方なのに、こういうキンキンした高音域でかっちりキャラが作れるのは流石だ。そして今作でグイグイ出てきた存在といえばチモシー役の森永千才だろう。同時期にやっていた「アスタリスク」でも「なんやねんこいつ」感が満載で、珍獣枠でしっかりと位置取りを固めた感。ゆーきちとの専門分野争いはどちらが制することになるのか。ま、個人的に一番好きなのは小平先生役の原由実なんですけどね。この「謎めき腹黒美人」をやったときのハマリ方、全能感。やっぱりはらみー最強。 「ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?」 5→5 何故、ちゃんりなボイスは確実にオタクを殺しに来るのか。もう、今作はそれがはっきりと分かるだけでも充分ですよ。 1話目時点で「これ、2話目以降に何したらええねん」と思っていた作品なのだが、思いの外ちゃんとシナリオは展開していた。そこは素直に嬉しい誤算。なるほど、普通の萌えアニメ、ハーレムラノベならばどうやって「嫁」まで持っていくかというお話になるわけだが、今作はそこを逆手に取り、なんとスタート地点が「嫁」。そこから、健全な高校生カップルらしい距離感に落ち着けるためにどう付き合っていくかを描いていくという、何とも不思議な味わいである。まぁ、やってることは単にネトゲ廃人の社会復帰マニュアルなのだが。とにかくアコのキャラが強烈で、徹底したスキスキ系のヒロインってのは前例が無いわけではないが(一昔前まではある種の定番ではあったが)、アコに特殊なのは、普通のラノベで主人公が一手に背負う「イラッと来るオタク属性」をルシアンと2人で分け合っていること。いや、「分け合ってる」は正しくないな。いわゆるネットスラングや定番の切り返しなどのほとんどはアコが担当しており、普通だったら「うわっ、オタク気取りのやつキモッ」ってなるような台詞回しでも、可愛い女の子がナチュラルに使ってしまえば割と平気なのである(あくまで個人の感想です)。その上で、あんな犯罪じみたボディラインを持ち、ただひたすらに一線を越えまくってくるキャラ(CV日高里菜)とか、まさにオタクの願望以外の何ものでもない。どこまでも阿漕に、どこまでも都合良く。それが今作最大のセールスポイントである。 もちろん、アコにも難が無いわけではない。いや、いっぱいある。シナリオ中盤はアコの社会復帰を促すミッションになっていたが、やっぱり引きこもりのオタクがうじうじ悩んでいる様子を見るのはイライラするもので、アコの甘えきった世界観はどれだけ可愛くても「このアマぶん殴りてぇ」と思わずにはいられない。でもまぁ、そうしたアコの面倒臭いところも、ある程度ネトゲに理解がある回りの面々が支えてくれるおかげで、なんだか不思議なハートフルストーリーになってちゃんと青春に還元されている。アコの自宅にうかがい、全裸待機のアコを目の前にしてもネトゲしかやらないルシアンはどう考えても玉無しだとしか思えないが、まー、高校生の健全なお付き合いを目指して「嫁」から「恋人」に引き戻す作業だと思えば致し方ないところか。さっさとリアル嫁にしてしまえば面倒が無くていいのにね。普通、とても可愛らしいヒロインが男とくっついたら「このクソ野郎が」と妬ましく思う向きもあるのだろうが、ことアコの扱いに関しては、「ルシアンがさっさとこの面倒なのを引き取ってくれたらいいのに」という気持ちしか湧かないので、周りの人間も素直に祝福できるのである。 その他、豚さんことシュヴァインさんも良い立ち位置から適度にツンデレてくれたし、会長の廃課金マッドっぷりも昨今のネトゲ文化を描くなら必須。どう考えてもあの人が学校で生徒会長を問題無くこなせるとは思えないのだが、まぁ、きっと愉快な学校なのだろう。猫姫さんにしろセッテさんにしろ、今作は全体的に「ルシアンとアコという若い2人の旅立ちを見守ってくれる保護者枠」が多く、みんな暖かく見守れるのは良いですわ。 中の人については、上述の通りにちゃんりなボイスのヤバさを確認するだけの簡単なお仕事だが、普段とはちょっと違った役回りになっている水瀬いのりやM・A・Oの仕事ぶりにも注目。いのすけは最終的にはいつも通りに落ち着いたが、ツンで攻めているときは「こっちの方がしょうにあってるんじゃ」みたいな分かりやすさがあった。M・A・Oについては、正直他作品(今期だとルル子やクロムクロ)みたいに虐げられている時の声の方が好きなのだが(中の人の性格もあるので)、たまにこういう訳の分からない役どころも面白い。何にせよポンコツぶりが冴えるな。あとは今回ようやく準レギュラーを獲得した「どりちゃんの中の人」こと大和田仁美。SHIROBAKOだけで終わる人材ではなかろう。今後も活躍が見られるかな? 「学戦都市アスタリスク 2nd SEASON」 5→5 今期一番好きだったのは実はこのOP。単純にアツい曲が好みなんだけど、それに加えて純正アニメタイアップ曲でタイトルがそのまんまっていうのは良いよね。 最終回があんまり綺麗に終わらなかったのは残念なところだが、全体的なテーマは綺麗にまとめてくれた作品。例によって例の如くの作風ではあるが、諸々の面での大きな失点は少ない。「似たようなデザインの『ハンドレッド』と比べた時に加点もそんなにないだろ」と言われれば実際にそうかもしれないのだが、やっぱり2期目の強みってのはあるもんでね。ストーリーラインが掘り下げやすくなっており、個々のキャラの心情が見やすくなるというのはもちろんのこと、トーナメント戦がメインというデザインの都合上、やっぱり準々決勝以降を扱った2期目の方が盛り上がるのは道理である。本作は既に主人公とメインヒロインがほぼ夫婦の契りを結んだ状態で展開しており、ハーレムものではあるがその関係性に疑う余地はほとんどない。そんな状態で進んでいくある種の「バディもの」としても、タッグトーナメントのフォーマットはとてもシンプルで見やすい。ユリスは綾斗との関係性にもう一切疑念も不安も抱いておらず、よその女が絡んできても特にやっかんだりすることもなく、堂々と構えていられるいい女になっている。他作品でも「お姫様とのいちゃいちゃ」というのは掃いて捨てるほどあるが、有象無象のお姫様と違ってユリスは凜とした振る舞いにきちんとノーブルを感じさせてくれる。これで安っぽい嫉妬の感情でイライラしてる様子が見えると株が下がってしまうからね。 他のヒロイン勢についても、綾斗との関係性でライバルになるというわけではないが、ちゃんと満遍なく可愛いキャラになっている。メインとなるのは会長と妹(?)チーム2人組だが、それぞれ適度に綾斗にちょっかいを出しながらも、ユリスに一歩譲った状態は維持するようになっている。特に妹チームはもう1組のトーナメント出場者ということもあり、萌え方面でなくバトル方面から積極的に魅力をアピール出来たのはでかい。トーナメントのバトルものってのは各々のキャラクターの勝ち負けにドラマが作りやすいからね。負けた後にもちゃんと裏で戦って綾斗に貢献することでヒロイン力を落とさずに済んでいるし。そう考えると会長さんは今シーズンでは大して仕事をしていないのだが、むしろそうして暗躍するポジションを維持し、主な活躍の場(?!)を次回予告に回すことでかえって美味しい位置取りが出来ていたのかも。もし3期があれば会長がもっと活躍するんだろうけど。 逆に物足りなかった部分はというと、バトル自体にあんまり工夫がなかったこと。綾斗の能力設定が特殊なもので、さらにタッグ戦ということでもう少し色々な切り込み方があったはずなのだが、実際にバトルしてみるとなかなか「賢い」対戦にはならず、割と正攻法の試合が多かった。一応綾斗・ユリスペアは「能力が制限されてるから工夫して勝ったよ」みたいなことをやっているのだが、いまいちその辺は伝わらない。まー、試合数が多いのでいちいち目を見張るような試合は展開出来ないだろうし、ラノベという媒体だと能力バトル漫画と違ってなかなかバトルシーンでのギミックを見せるのは難しいんだろうけど。その辺でもう一歩上に行ければ、完全に他のラノベ作品に差をつけることが出来たのだが。 まぁ、そうは言ってもバトルシーンでの作画は悪いものではなく、全体的に映像面は安定していた。小野学作品って個人的にはなかなか大当たりは無いのだが、その分大きくはずしても来ない気がするな。はたして3期が出来るのかどうか、もし出てきたらその時はまた楽しませてもらおう。 中の人については、メインヒロインズが実によい配置になっていたのが加点ポイントになっていたと思う。普段はなかなか見せないキャラを披露している加隈亜衣の受けの広さが相変わらず見事だが、やはり直球ストレートの井澤詩織・小澤亜李という「絶妙に変な声のロリ」コンビがお気に入り。しーたむはこうして普通のヒロインも出来るんですよ。もっと表舞台で活躍プリーズ。あとは会長役の奈央坊だが……うーむ、腹黒い。このキャラで安定出来るのは本当に恐ろしい。他にも脇を固めるキャラが色々美味しかったし、中の人要素はかなり楽しめる作品でしたよ。そういう意味でも続編期待だな。 キャストにはきちんと青森ネイティブを揃えるアニメ、第10話。完全に方言だけど理知的に見えるキャラって良いよね。大体、アニメで東北訛りだと「そういう」キャラ付けになっちゃうけど、今作だと家庭科の先生みたいに普通のキャラで訛ってるからなんか新鮮。 いつも通りの癒しの時間ですよ。Aパート、なんとなおちゃんメインのお料理回。この高校の調理実習、やたらレベル高いな。多分あの様子だと4人1班なんだろうが、授業時間中にハンバーグ・カレー・サラダ・クッキーの4品目って、かなり効率よく動かないと相当時間がかかってしまうだろう。3人だった真琴班は、真琴と圭がしっかり料理の出来る上級者だからこれで回せるって判断なのかな。しかし、意外にもなおちゃんはいわゆる鍋爆破系のキャラらしい。と言っても、この作品は安易に爆発させたり、鍋が紫色になったりするわけではない。あくまでも常識の範囲内での「初めてのお料理」。実際は、台所を出禁になった理由もほんの偶然みたいなものだったし、レシピ通りにやればそこまで難しいもんじゃないですよ。卵の割り方すら知らないレベルの素人が、それなりにちゃんと料理を作れてしまうあたりが「ふらうぃ」クオリティ。ちゃんとハンバーグにソースまで用意してるんだから立派なもんだ。まぁ、脇で粛々とノルマをこなしていく圭や、余裕を持って小指作っちゃう真琴の料理パワーは圧倒的だけども。ちなみに、今回なおちゃんが言ってた「キモ気持ちいい」だけど、元々「キモい」が「気持ち悪い」から来てるわけで……良いの? 悪いの? どっちなのさ。 ご飯炊き忘れという安定のオチから速やかにBパート。CM明けがいきなりだらしなく寝てる茜姉ぇ。こいついっつも寝てんな。そしてだらしないな。今週の「こだわりの下半身」は、だらしなく寝そべった状態から起き上がる茜姉ぇのシーンでした。そして、史上最も丁寧に農作業を描くアニメは、今度はリンゴの摘花という作業に出発。これはなかなか見たことがない行程ですね。後で圭(と父ちゃん)が説明してくれたが、なるほど、リンゴ農家の人はそんなことを毎年やってたわけか。流石に機械でどうにかなる行程じゃないし……大変そう。そして、こんな地味な作業をアニメの1話まるまる使って放送するというこの作品の方向性。流石です。 家族揃っての体験学習みたいな農作業はいかにも今作らしい、ほのぼのとしながら適度に教育的で、適度に愉快な内容。まず何と言っても、うららかな日射しの中でのんびり過ごす猫2匹が最高ですね! チトさんとケニーさん、最初は2人並んでのんびり縁側でひなたぼっこ。そこからまさかの農作業に付き添い。トラックの上でも一切ブレないチトさんたちだったが、トラックが停車したときにちょっとブルブル震えるのが恐ろしく可愛い。このアニメの猫描写は絶妙にリアル猫とアニメ猫のいいとこ取りでずるいのである。似たようなデザインだと「魔女宅」のジジを思い出すな。その後も要所要所でチト・ケニーコンビが画面に入ってきてのんびりした今作の空気を盛り立ててくれる。「一服すんべ」と言われて最初に映るのが人間のお茶じゃなくて猫の水っていうのが素晴らしい。 その他、無邪気にはしゃぐ千夏ちゃんは相変わらずの可愛らしさで、茜がついてくるといった時に素直にはしゃぐ様子なんかを見てると「この子をずっと養育していこう」っていう気になります。将来はクリーチャータイプが「魔女・忍者」になるらしいですが、一体どんなワザマエを習得するんでしょうね。茜も「OKOK」じゃねぇよ。そんな茜さんは枝で頭を打つフラグを回収するなどして、珍しく普通に働いていたのが意外。またなにかよからぬことを思いつくかと思ってたけど。それにしても、確かにあのなりで日本人だって説得するのは難しそうだな……あれって、「極度の日焼け」なんでしょうか。ブルキナファソなんかに出張してるから……。ちなみに、今回も以前と同じようにパパさんの圧倒的津軽弁がスルーされるという案件がありましたが、以前のに比べたら割と分かりやすい内容だったんじゃないでしょうか。その後圭くんが通訳してくれたわけだけど、実はこっそり、その後に「花を地面に捨てる」という部分を「花をナゲル」と言ってるんですね。これ、方言で「捨てる」の意ですよ。圭くんもあのお父さんと同じ家で育ってるんだから、もっと方言出てもいいのにね。ただ、不思議なことにそんなパパさんと長らく生活を共にしているお母さんはほとんど訛ってないんだよ。多分他所からの入り嫁なんだろうけど、ずっとあの環境にいて染まらないのは凄いな。おかげで圭も千夏ちゃんもほぼ標準語で生活出来てるんでしょうね。若い子から方言ってのは廃れていくのよねぇ……。 最後はマメコバチとのご縁があって締め。史上最も農業を真摯に描くアニメなので、史上最も昆虫に愛を持って描いてくれるアニメでもある。テントウムシさんに続いて、蜂さんも実に愛らしく描かれている。実際は、農作業しようと思ったら蜂以外にも虫がいっぱいいるから俺なんかは辟易すると思うけどね……。刺さないけど噛む虫も勘弁やで。 今週のまとめ・チトさん可愛い(定期) 「ジョーカー・ゲーム」 6→6 激シブっすな。あっという間に終わってしまったが、駆け抜けた12話は何ともじっとりとしていて、マイウェイを突き進んでくれていた。 正直言うと、当初期待していたほどにハマりはしなかった。先にその理由についてあげていくと、1つは、1話目を観た時点ではオムニバスのお話だと思ってなかったのよね。D機関に籍を置く曲者揃いのあいつやこいつが、あれこれ絡んで「僕らD機関、強いぜ!」っていう展開になるのかと(勝手に)思っていたのだけど、基本的にメンバーは散り散りで活動しており、全編通じて登場するのはメインとなる結城中佐だけ。まぁ、普通に考えたら「スパイもの」なんだからそうなるに決まってんだけど、キャラの濃い野郎共が互いに絡む展開ももっと観てみたかったのである。1話目のトランプのところみたいなオールスター総出演がもっとあればなぁ。 そして、シナリオラインについてもそこまで大きく緊張感を伴ったわけではない。だって、D機関って無敵だからね。何をやっても後出しで「それは既に計算していたのさ!」と言ってしまえば相手を出し抜けるという、言わば勧善懲悪の水戸黄門と同じような鉄板展開。そりゃそうなるに決まっているのだが、敵が頑張って真面目なスパイをやろうとすればするほどに、D機関の超常性がエラいところまでかっ飛んでしまい、流石に「手に汗握るスパイもの」っていうレベルでは収まらなくなってしまっている。だって、「自白剤や催眠術による自白を防ぐには、より深い深層心理に指令を隠しておけばいい」とか言う連中だよ。もう、スパイっていうかエスパーだよね。敵キャラの中にもD機関を出し抜いてやろうとあれこれ策謀を巡らせる連中は沢山いたが、割と序盤でこの「無意識云々」をやられてしまったために、「まぁ、どうあがいてもこんなバケモンに勝てるわけないし」という気分になり、相手が上手いこと攻めれば攻めるほどに、「どうせ計算尽くだって言われるのに……」と寂しさがつのる。俺ツエーが楽しいとはいえ、心理戦や情報戦を繰り広げるスパイが理屈抜きで俺ツエーなのは考えものね。一応、最もD機関の打倒に近づいた(気がする)「ダブル・ジョーカー」あたりは一番盛り上がったと思うので、決して全部が全部興ざめになるっていうわけでもないのだけど。なかなかその辺はさじ加減が難しい。 しかしまぁ、こんだけ文句を言ってはみたものの、やっぱり俺ツエーで格好いいんですよ。なんといっても結城中佐の理不尽なまでの性能と渋さ。もう、彼が一声発すれば全ては彼の手の中に。当時の日本軍の中にこれだけのキレ過ぎる切れ者がどれだけ存在していたのか。そして教え子であるD機関の連中も負けず劣らずにみんなスーパーでスペシャル。単なる肉弾戦での強さではなく、ときにしたたかに、時に狡猾に相手をはめていく手管は、やっぱり観ていて楽しいものだった。徹底して抑えたトーンを守った映像面での見映えも非常に良く、あまり動きに重きを置かないはずの作劇ながら、画が添え物に終わるのではなく、ちゃんと「アニメで見せる部分」に活きていたのは嬉しいところだ。これでもう少し尺に余裕があって、1つ1つの物語をただひたすら伏線を張って回収するだけにならず、途中で海外の町々の佇まいを巡るシーンなんかもあったら最高だったのだが。まぁ、なかなか難しいわな。時間的にも、技術的にも。 とりあえず「賢雄さんの激シブ結城中佐が格好良かった」という結論で割と満足。最終回のラストの締め方とか鳥肌もんですよ。それ以外にも今作は渋いドラマを盛り立てる手堅いキャストが揃っており、各回の主人公を担当していた男性声優は言わずもがな、よその土地でフラッと出てきて魅力を振りまく女の子達についても、癒しの力が大きくて楽しかったですよ。個人的には3話でいい恋愛してた御前がお気に入り。 |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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