最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
またマホプリ2人が揃っちゃったよ! 第12話。油断するとす〜ぐみらいとリコが同じアフレコ現場に出てくるな。今度はどんなものをエクスプロージョンしてくれるんでしょうかね。 新章突入。ついにエミリアを中心にした「王選」が動き始める。いや、「ついに」とか書いてみたけどこれまでその「王選」ってのが何なのかはさっぱり説明が無かったんですけどね。今回、最後にラインハルトさんたちが説明してくれたおかげで、この国の現状は何となく見えてきた。現在統治者が不在の状態で、なんだかよく分からない予言の書から時期王位を決定するなんちゃらマッチを開催するってことなのね。「5人の王位候補者」はなかなかの曲者揃いで、エミリアはそんな中でもなんか微妙に弱そうな1人。ロズワールはその正当な後援者であり、国内でも貴族としてそれなりの地位を持っている、と。第1章で麻美子が奪おうとしていた紋章みたいなアレは、この王位争奪戦の参加に必要な通行証ってところか。 再び王都を訪れ、その導入となったのが今回の1話。舞台が移り変わって状況説明するだけの回なので普通に考えたらあんまり面白くないはずなのだが、一気に登場人物も増え、特にトーンダウンしている感じはない。スバルの生き死にが一切心配されないという意味では非常にレアな回だが、思わせぶりなカット割りなんかもちょこちょこあったので、今回もきっとそれなりに伏線が仕込まれていることだろう。 エミリアを取り巻く新キャラを確認しておくと、最初にロズワール邸を訪れたのは同じ猫耳なら羽川翼さんみたいな声をした護衛役の男の娘と、賢雄ボイスのナイスミドルなおじさま御者。後の議場での対話からすると、こいつらが後ろ盾になっているのは井口ボイスのどこか抜けた印象の生真面目候補者(イメージカラーは緑?)である。続いて、王都に入った後に相変わらずもめ事に巻き込まれることだけは得意なスバルが自分から首を突っ込んだのが、CV田村ゆかりの非常に分かりやすいテンプレお姫様(イメージカラーは赤)。CVのおかげでどこぞの奇策士の人とイメージが被るが、なにか強固な自信に裏打ちされた鷹揚な態度を見るに、本人もそれなりの実力者なのだろうか。一応、ちょっとだけスバルとフラグを立てたりもしてる。このお姫様の護衛が、隻腕な上にファッションセンスが異常という、CVけーじ君のヘンテコマスク。自称「渋くて気のいいおっさん」だが、まぁ、確かにそんな雰囲気だな。個人的には、スバルとこのお姫様の出会いのシーンの「王都にはお前ら3人しかチンピラがいないのかよ!」は正直笑った。マジでそう突っ込むしかないよな。あんな人口多そうなのに。 4人目の候補者は謎の関西弁を扱うふわふわした女の子(イメージカラーは白だからエミリアと被ってる?)。関西弁といえば、ということで植田佳奈が起用されているのが非常に分かりやすいし、関西弁をしゃべるので割といらちでリアリスト。異世界でも関西人のそういう立ち位置って変わらないんでしょうかね。ちなみに、ここまで出揃ったキャスト陣を見て「なんかすごいことになっちゃったぞ。やまとなでしこ揃い踏みとか一体いつぶりだ?」って思ったけど、一足先に「坂本ですが」が色々やらかしてくれていたのでレアリティはそんなに高くなかった。 さらに、これで出揃ったかと思ったところにラインハルトがぶっ込んできたのは、なんとかつてのこそ泥、フェルトちゃん(イメージカラーは黄色)。なんとまぁ、そういう展開になるとはね。確かにフェルトってオープニングでもずっと姿を見せていたのでなんか妙なポジションだとは思っていたのだけど。ってことはロム爺もなにか知ってる関係者なんですかね。虎の威を狩る時に使ったラインハルトさんがまさかの敵対勢力に与するという、スバルさんにとっては手痛い誤算である。 とまぁ、これだけ出揃ってなにかが始まるわけだが……もう、色んなところに要素がありすぎてどこから何が起こるかは見当もつかないな。1章で麻美子みたいなのが動いてたってことは、この継承戦、割と何でもありの泥沼バトルだろ。また各候補者たちが揃いも揃って曲者っぽいしなぁ。スバルは発憤してたけど、エミリアってどれくらいこのバトルを勝ち抜く意思があるんだろう。少なくとも回りにながされているだけ、ってことはなさそうだし、確固たる目標もあるんだろうけど。どこぞから「半端者」って言われてたのは気になるところ。押しの弱いあの態度とか、スバルと最初に出会った時に嫉妬の魔女を名乗ったこととか、なんか後ろ暗い過去がまだ残ってるんですかね。スバルって本人が言ってる通りに「なにか会った時に死んで次善の策を考える」しかできないから、エミリアのためを思うとどれだけ鬱陶しがられても付きまとわなきゃいけないのは辛いところよね。 今後の2クール目も楽しく見させてもらうつもりだが、現時点でとても心配なのは、「いくらなんでもレムさんがデレ過ぎている」ということである。スバルって基本的に鬱陶しいだけのヤツだと思うぞ。盲目すぎてスバルの全部が格好良く見えているようなので、彼女が若い身空で人生を棒に振らないように祈るばかりである。 PR 「ハンドレッド」 4→3 何も残らなかった……。まぁ、至極想定通りではあるのだが、あまりに想定通りに、そよ風のように何事も無くフッと去ってしまうアニメが最近は増えた気がします。単に俺がおっさんになって感性が鈍ってるだけ、って可能性もあるがなぁ。そりゃ週に50本もアニメ放送されたら、流石に受け止める側の感性も鈍化するよなぁ。 そんな1/50のアニメなわけだが、今期はそこまで「こっち系」が多くなかったにも関わらず、個性を発揮せずに幕を閉じてしまった印象。1話目の時点から「どっかで見た」要素の乱舞であり、そのどっかで見た展開がずっと続いていく。バトルには特に盛り上がる見せ場があるでなし、ヒロインに特に魅力的なキャラがいるでなし。一応メインヒロインエミリアが男装キャラっていう部分は期待してたところなのだが、正直、男装設定がそこまで活かされた感じもしないんだよね。最終回であっさりばらしてたし、あの状態から全く気付いてないあの世界の住人どもがどうかしてるし。いわゆるお約束的な「気付かれてない」ではあるが、そんな間抜けな世界だと、せっかく「性別を隠している」っていう背徳的な状況を設定されたのに、ギリギリをせめたりする緊張感が無いんだ。「IS」のシャルみたいに吹っ切れたドスケベ方向に背徳感が煽られてればまだ楽しみもあるんだけど、そもそも、エミリア本人にあんまり隠す気なかったやろ。あれじゃぁ「二人だけの秘密♡」って言われてもピンと来ないしなぁ。せっかくるみるみが普段やらない役どころに回ったから期待してたのに……もっとあざとい萌えを! もっとうさんくさい萌え要素をガンガン投げ込めよ! というわけで、萌えセンサーが反応しなくなってしまえば、あとはこの手の作品でバトルやドラマを中心に見ろってのが無理な話でね。こんだけテンプレ感が強いと、見ている途中ですでにどこまでが今作の要素で、どこからが「どっかで見た別作品の設定」だかもよく分からなくなってくる始末。映像面に関しても、特段悪いわけでもなかろうが、いいと思える部分は見あたらなかった。よくもまぁ、これだけ続けてアニメ化企画が通るもんだとは思うが……原作は人気作品なんですかね。だとしたら割と驚きだけど、ひょっとしてこの後になにか怒涛の展開が来るのかもしれません。知りません。 「くまみこ」 5→4 最後の最後まで「くまみこちゃん」で締める根性はなかなかのものである。 正直、あんまりハマることはなかった作品。新番チェックのときにも書いたけど、そもそも原作は1巻だけ読んで「悪くはないけど特に興味は引かれない」ってんでスルーした作品だし、そこまで推していく要素もなかったからね。ただ、中盤までの流れでは素直に好きなところもあるんだ。個人的にお気に入りなのはまちとなつが山の中で舞の練習するお話。突然まちが「神楽の練習をする」って言い出して、トンチキな展開になるやつだ。まちの可愛らしさを活かしながら、彼女の自主性にのっとったこれ以上無いくらいに「くま」で「みこ」な話になっていた。他にも炊飯器の話なんかは割と楽しかったイメージがある。 ギャグ漫画のネタをどうこう言うのって凄く難しいので深入りはしないようにしたいが、個人的に「なんか微妙だな」と思ったポイントは、結局まちがどこまで行っても被害者側でしかなかったことに依拠してるんじゃないかと思う。最終話で良夫がなんか大義名分がある風に説明していたが、結局このアニメのネタって、「何も知らない田舎娘を馬鹿にして笑う」ことがネタの中心にある。もちろん、元々はそんなトゲトゲしたものじゃないし、「人間の女の子がものを知らないのに熊はやたらと若者文化に馴染んでいる」っていうギャップが笑いどころになっているのでそこを押しておけばいいはずなのだが、そのうちに、まちは「知らない」ことがキャラの特性に収まらず、回りの人間の行動規定になり、結果的に彼女は理不尽な苦痛を受けて失敗をすることになる。ドラえもんでのび太が失敗するのは彼自身が怠けるからだし、因果応報の物語になるが、まちの場合、(ほとんどの場合)彼女に非が無く、出自と育ちを理由に苦境に立たされてしまうのである。彼女の将来の成長を考えるんならそれは必要な痛みであり、「成長物語」ならばそれは立派にドラマとして成立するはずなのだが、今作は根本に「ギャグ漫画だ」という前提があり、この「成長」要素が否定され、「苦痛」のみがピックアップされて繰り返し展開されるのである。最終回のオチなんて、あまりに分かりやすい「成長要素の否定」だったろう。これはもう、ギャグ漫画なのでしょうがないというところなのか。ギャグってのは強めるためにはその特性、つまりアクの強さをより前面に出す必要があり、今作における「特性」は結局「まちいじめ」なのである。そうなると、次第に笑えない領分にまでお話が入ってきてしまうのは避けられなかったんじゃなかろうか。まぁ、田舎者独特の僻み根性なのかもしれないけどさ。 同じく田舎をネタにした「のんのんびより」の場合、似たようなスタンスにあるのはこまちゃんだったと思うが、彼女は「知らないこと」から苦痛を受けるわけではない。なにせ、回りにいる人間もみんな「知らない」からだ。他の面々は田舎をネタにしながらもそれをポジティブにとらえ、子供独特の目線も活かしてファンタジックな田舎テイストを正方向のエネルギーにした。しかし、今作ではまちの周りの人間は「知っている」人間がほとんどで、まちが1人孤立してしまって「田舎という舞台」ではなく「まちという個体」がネタにされた。果たして原作が今どうなっているのかは定かじゃないが、ひょっとしたら2巻3巻と続くうちに私は合わなくなっていったんじゃないかと邪推してしまう。もっと「可愛い」を押し出して、なつももっと愉快な回し方が出来れば良かったんだけど。結局、「女の子が辛そうな顔をしているだけでは受け入れがたい」というお話です。ここでアニメが終わってしまうと、今後のまちちゃんの人生が一体どうなってしまったのかと気になってしょうがないけども。マジで村から一歩も出ないで人生を終えそうだよなぁ。 そんなまちちゃんの中の人は、幸いにもシティガール(本人談)でしたね。日岡なつみは今作(とラジオ)でばっちりその存在をアピールすることが出来ただろうし、今後の展開があるかどうかは楽しみなところ。 武蔵の艦長たち、おトイレはどうしてたんでしょうね……第11話。まぁ、立てこもった艦橋にはペットボトルもいっぱいあるでしょうしね。それとも、どっか窓みたいな開口部があるんですかね、フヘヘ。 とりあえず、今回の話数を見て多くの視聴者が感じただろうことから先に突っ込んどくと、もう、明乃なんなのこれ。この子、どういう精神構造なのかが結局最後まで分からないまんまだよ。なんでここで突然壊れるの? 今までの我が儘勝手はなんだったの? そりゃま、確かに武蔵は強い。そんな特大サイズの武蔵を見て怖じ気づいたとしてもしょうがないが、それだったらもっと前にダウンしとけよ。比叡だって充分怖いよ。なんで比叡の時はスキッパーで何の抵抗もなしに吶喊出来たのに、今回はまだ遠射砲が届くくらいの距離で急激に挫けたの? なんで急に仲間達のことが大事になりすぎたの? いままで散々無茶な指令出してたじゃん。マジでこの子、なんか薬物でもやってるんじゃないかな。 そして、その面倒をみる副長のテンションもよく分からない。いきなりヤク切れ禁断症状みたいに震えだした艦長を見て心配になるのは分かるが、そんな彼女を見て考えることは「何とか艦長を立ち直らせないと」ではなく、「何とか艦を運営しないと」の方だろう。どうせこれまで明乃がキーとなって艦の運命を救ったなんてシチュエーションは大して無いのだし、「艦長じゃなきゃ駄目なんだ!」ってな思いはクルー全員がさほど重視している部分とも思えない。突然艦橋から上層部2人が逃げ出して訳が分からなくなるよりも、突然ポンコツになった艦長など放り出して、さっさと退避指示を出すのがここでの副長の役割だったのではないか。散々ごねた艦長を何とか説得するために江戸っ子ちゃんから得られたアドバイスも、「仲間を信じましょう、みんな違って、みんないい」みたいな「今更ぁ?!」みたいな通り一遍で含蓄も何も無いものだ(それでも江戸っ子ちゃんは割と可愛いと思うが)。それで飛び跳ねるようにして奮起する副長は、これまで一体何を見てきたというのか。 どうして今作は人間関係の間をつなぐドラマがこうもちぐはぐなのだろう。せめて、ブルマーが参戦して武蔵に惨殺される、みたいな場面が前半に挟まり、それを見た明乃が「突然リアルな命の問題を突きつけられて怖くなった」だったらまだ理解も出来るのだが、今回はそういう展開じゃなくて、「武蔵発見」→「俺達ならやれるかも!」→「いやー! 無理ー! こわいー!」なんだよ。明乃にとってクルーってのは単なる道具なのか、家族なのか、仲間なのか、他人なのか、もうさっぱり分からない。こんな艦長を信頼する要素がこれまであったかどうかも思い出せないが、少なくとも、今回の話だけを見ると、周りの人間が艦長を盛り立てようとしたことは、どう考えても友情からの発憤ではなく、「なんか危ないヤツがいるからそっとしとこう」くらいのテンションだったんじゃなかろうか。 こうして晴風が謎茶番を演じている間にも、武蔵はその強さを嫌という程に見せつけてくれていた。これまでで最も激しい艦対艦の全力戦。流石に映像面ではここに力を入れていることが分かったが、まぁ、「アルペジオ」ではもっと頭の悪いエクストリーム艦隊戦を見たことがあるし、そこまで驚くようなものでもないのだが。一応、「アニメ史上もっとも武蔵らしい武蔵」が戦っているシーンだと思えばそれなりに有意義か。武蔵のバトルシーンって、似たようなところだと宇宙空間でのヤマトのイメージが強いわけだが、なるほど、海の上でもこれだけ強いのか。とはいえ、現在の武蔵は完全にスタンドアローンで、補給も通信もまったく受けられない状態。まだまだ艦砲の備蓄に余裕があるとのことだが、航行燃料なんかはどうなってるんでしょうね。あと、何故武蔵が沿岸に向かっているのかもまだ分かってないんだよな。ウィルスの存在が判明した後、実は感染した艦が陸に迫った事例がないんだよね。ひょっとしたらそこで終わりかもしれないし、行き止まりってんで引き返し始める可能性だってある。接岸したら後は上陸作戦に出るしかないけど、そうなったらしょせん単なる女子高生出しなぁ。まぁ、そもそもこんな物騒なもんを入学初日の高校生に渡すなよ、ってことだけど。入学初日の航行訓練なのに弾薬フル装填して送り出すのってどうなのよ。 幸い、そんな武蔵の中で明乃の友達である艦長は無事だった様子。なんでそこだけピンポイントでウィルスが避けて通ったのかはさっぱり分からないが、まぁ、感染ルートも明確じゃないし、たまたま一緒にご飯食べなかったとか、そういう理由かな(粘膜感染だったりしたらむしろ妄想が捗るな)。ここであの子らだけが無事である意味が物語上どのくらいあるのかは分からないのだが、最終的に晴風は、あれだけクルーを大事にすると言っていた明乃が「友達のために」ってんでただ1人の幼馴染み救出をモチベーションにして新しい家族をたくさん危険にさらす展開になるわけだ。……やっぱり釈然とせんなぁ。 「ばくおん!!」 5→5 凜のナンバープレートが「おっぱい」なことに最終回で気付いたよ。そんなどうでもいいことに目を引かれても一向に差し支えない作品。 なんだかんだと毎週感想を書いてきたアニメなんだけど、ぶっちゃけ、そこまで身を入れて見ていたわけでもない。単に「けいおん」再放送と同じ時期に放送されていたというよく分からない偶然が面白かったってのが大きい気はする。私の中でも「けいおん」はとても大切な作品ですのでね。そんな歪んだパロディが起点となったアニメだが、方向性は真反対。癒しと善を求めるのがけいおんであるとするなら、毒と悪を求めるのがばくおん。その刃は時に自転車に向けられ、時にスズキ製品に向けられ、そして時にバイクという文化そのものに向けられている。最終回なんてその最たる事例で、バイクを下りた面々を見て羽音が「みんな賢くなっちゃったんだ」と漏らしたり、バイクが無くなった世界を「世界はこんなに綺麗に回っている」と評したり、バイク愛を謳った作品であるにも関わらず、徹底的にバイクという存在をこき下ろし、自虐の極みを目指している。こんだけの作品を描いてるんだから原作者は間違いなくバイク好きなはずなのだが、それを正面切って出せずにこうした自虐満載のネタ作品として出てくるあたり、現代社会のバイク文化の苦境が窺えるというものだろう。 そうしたバイク文化の諸々を見せてもらう、新しい世界への導入アニメとしては、なるほど確かに勉強になる作品である(まぁ、三国無双やって三国志勉強するみたいなもんだろうが)。色々と想像もつかない、ピンと来ないネタも多かったのだが、私のようにバイクに興味がない人間がそこに引っかかりもしないのは既に前提条件だったろうし、それ以外の萌え部分でちょっとでもかする要素があって、そこからネタ込みでバイク道に引きずり込めれば勝ち、みたいな作品だろう。長年コピペとして愛されていたカワサキネタのように、バイクを何も知らない人間ですら、何となく「そういうこと」を聞いたことがある気になれば、布教アニメとしては何の問題も無い。そういう視点からみれば、一定の効果をあげ、充分満足行くアニメ化だったということになる。 ただ、正直言うとやっぱりもう一声欲しかったかな。テレビ放送に際して原作のどぎついネタは多少制限されることになったとも聞くし、「分かる人さえ分かれば良い」という漫画原作と違い、アニメの場合はいくらか「分からない人にも見られてしまう」という負い目からか、攻め方が半端になっていた部分はある気がする。また、せっかくアニメになって動きがついたというのに、あまり動きの部分で見せ場が無かったのは残念なところ。まぁ、元々監督の西村純二は動きの妙よりもカッティング、構図で見せていくタイプの人なので、バイクの1枚絵の見映えがすればそこは及第点ということなのだろうが……。あんまり西村演出としてもアクの強いものは出てこなかったのでなぁ。萌えアニメとしての破壊力も今ひとつで、エロと萌えを前提にしたはずの作品なのに、あんまりピンと来るシーンが無かったのは残念である。 結果的には「原作漫画のネタのまだ放送出来そうなレベルの部分を切り取り、そのまんま流しただけ」みたいな状態になってしまっている。あんまりアニメにする必要性を感じないアニメだった。いや、意外と難しい部分なんだよね。バイクの格好良さって、1枚の写真からでも感じ取ることが出来るけど、いざ動かして見て「動きの格好良さ」をさらに見せるのって結構大変だと思うんだよ。それなら、もう開き直って1枚絵でバイクを描いてディティール部分で見せていく方が楽だし、確実なんだ。そして、バイクを見せようとしたらそこに乗っている女の子は(メット被ってることもあって)どんどん背景化してしまうことにもなるしな。そのあたりが「バンドアニメ」のけいおんとの差にもなっちゃってるんだと思う。いや、最後の最後までけいおんと比べる必要は全く無いのだけど。 一応「アニメにしたことによるメリット」としては、当然キャラが動いてしゃべってくれる、という部分があげられる。今作はメインヒロイン勢がきゃぴきゃぴする部分が大半なわけだが、それ以外にも何故かイニシャルDまがいの渋いおっさんキャストががっちり脇を固めているあたりも見どころ。キャスティングでその辺はこだわってたんだろう。メインキャストはやっぱり羽音・もじゃ・凜のトライアングル構成がお見事。上田麗奈は持ち前のポンコツさが振り切れて「豊崎愛生の平沢唯」に決して負けないだけのパワーを発揮してくれた。単なるほわほわでなく、どこか狂気を感じさせる危うさが良い。もじゃ・凜の夫婦漫才はローダンセ的な安定感があった。あと、単に調子に乗ってるゆーみんは聞いてて楽しいのである。 「コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜THE LAST SONG」 5→6 評点どうしようか随分悩んでたんだけど、最終回を観たらそりゃ加点で文句無いでしょう。シナリオは存外無難にまとまったし(まぁ、どう考えても詰め込みすぎだが)、何よりも映像部分での気合いの入り方が尋常じゃなかった。やりたいことを全部やって嵐のように去っていった作品である。 本当にとっ散らかった作品だった。1期の頃から「昭和レトロ」に「人ならざるもの」というテーマを掲げ、そこから「正義とはなにか」という定番の議論を展開。正直そのあたりの善悪の議論については簡単に答えが出るような問題でもないし、そこに決着を付けようと思って作ってる作品ではない。あくまでもジローというキャラクターを中心に置いて善悪の葛藤を描くことで、そこに関わる「超人」という雑多過ぎるカオス・カテゴリを全て問題の渦の中にぶち込んでしまおうという目的のためのお膳立てだ。極論すれば、超人たちが関わってくれば、それが正義だろうが悪だろうがどうでもよくて、「他とは違う」ことさえ描かれていればいいのである。 2期に入ったらもっとこの超人の是非を巡る「縦糸」部分に収斂していくのかと思っていたのだが、存外、「とっ散らかり」方は1期と変わらないレベルだった。各話完結で新たな超人が登場し、1つ1つについてオムニバスのように小話を刺し込んでいく。その顛末を観て、ジローたちがひとしきり悩むという構図だ。もちろん、終盤の数話はそうした蓄積を全て引っくるめて、一気に吐き出すことで今作の売りである「カオス」が加速することになる。多分、このアニメで一番楽しむべきはその画面のぐちゃぐちゃとした猥雑さだろう。映像のテイストに至るまで、全て個々の超人に合わせたデザインがなされており、「異質なものが異質なものとぶつかり合っている」という違和感を楽しむことが出来る。どうしたって「ごみごみしていて観づらい」という意見も出てきてしまうだろうが、せっかくのオリジナルアニメなのだし、このくらい「このアニメでなきゃ出来ない」映像表現をガンガン垂れ流してもらう方が存在意義はあるはずだ。普通、「ならでは」という映像表現ならばシリーズを通して一貫するものだが、今作はそれすらも数多の存在を清濁併せ呑み、ごった煮過ぎる印象をオリジナルの武器にしたのが面白いところだ。 正直、「昭和レトロ」の部分については取り扱いが難しい部分だったと思う。私も含め、深夜アニメの視聴者層って、あんまり昭和テイストが響かない人間が多くなってるとは思うんだよね。「ヒーロー」「超人」というあり得ないもの、荒唐無稽なものを語る上で「昭和」っていう舞台が最適だし、そのノスタルジックな感じをさらに作品のオリジナルな味にまで昇華して活用しようっていう狙いは分かるのだが、クドくなってしまうと余計な匂いがついてしまうことも。曲選びの段階で昭和歌謡を持ってくるくらいなら素敵なのだが、それ以外の小ネタなんかでちらちらと不可解な台詞を挟まれても分からなかったりするしなぁ。 ただ、こうした「昭和」テイストってのが最終的に「ベタだけどアツい王道展開」に結びついて、「未来を見据えて燃えつきたジロー達にとって、我々の生きる平成の世が、超人達の魂を受け継いだ未来そのものなのだ」っていう展開はとても良い。お化け、地底人、宇宙人に悪魔。今の世の中では「いることすら許されない」存在も、過去のどこかの時点では、ひょっとしたら有り得べき「今」の可能性になっているってのは、とても夢のあるお話ですよね。脚本の會川昇も当然「おっさん」ですんで、そういう懐古と革新の狭間を見つめながら、なにか愉快なお祭り騒ぎを残したかったんでしょう。全部が全部理解出来たわけではないんだけど(下手したら半分も理解出来てないんだろうけど)、少なくとも映像を見ていれば楽しかったわけで、これはこれで、意味のある試みだったんじゃないかと。こういう自分勝手な(?!)アニメオリジナル、もっと増えてくれると嬉しいんだけどなぁ。 中の人については、最終話まで来ると本当に笑美さんが良いキャラに仕上がったなぁ、っていうのが印象的だったので、豊崎愛生が殊勲賞です。笑美さんはなかなか真意を見せなかったので1期時点では感情が追いにくかったけど、2期目に入ってからはお姉さんぶってる割には案外直情的なところもあって、素直に未熟な星の子との対比が面白かった。あとは名バイプレイヤーとして作品全体を管理・統括してくれた風朗太、そして中の人である中村繪里子。今作が破綻しそうでしないギリギリのところを走り切れたのは、風朗太の働きが大きかったと思うんだよね。あと、単純に可愛い。 このエンディングだと流石に続編は無理だろうけど、スピンオフ的な作品展開はいくらでも出来るワンダーランドなわけだし、今後新しい展開があったら嬉しいんだけどなぁ。 音石のギターしゃべりすぎ問題、第12話。「イエェス」の時点で吹いたけど、カアチャンコロシテヤルゥは絶対口でいうてますやん。 前回の作画リソース節約分を一気に吐き出したような気合いの入った一本。12話目ってことは一応クールの境目、1クール目の締めとも考えられるわけで、なかなか良いバランスででかいマッチを持ってきたことになる。レッチリさんの電気ビリビリエフェクトもなかなか見映えがしたし、何よりもこれまで散々溜めて満を持して登場した音石明のキャラが(そして顔が)実に濃い。荒木先生のロックミュージックへの愛着と偏見が凝り固まったような見事なキャラになってるよなぁ、音石。まぁ、実際は19歳で音楽で食っていこうとしてる単なるフリーター(?)なので、人間としてもあんまりほめられたもんじゃないのだが。多分レッチリを身につけてからは軽犯罪は犯し放題だから働いてないだろうし。でもスタンドの強さってのは精神力の強さだからなぁ。こんなヤツでも熱意は本物なのかも。とりあえず杜王町でくすぶってないで東京出て頑張れよ。メンバー募集、当方ギター及びスタンド。 さて、そんな音石の操るレッチリであるが、こうして改めて見ると色々と謎の多いスタンドでもある。前回も「レッチリのパワーが消費出来る電力に比例するのは何故?」っていう疑問を提示したが、今回はさらに、彼の遠隔操作能力についても言及されている。あくまで康一が勝手に考えていただけなのでもしかしたら事実に反している部分もあるのかもしれないが、音石自身がラジコン飛行機を持ってきたのだから康一の推測は大体合っていたと見るべきだろう。となると、彼のスタンドは「電気のある場所なら、直接電線などで接続しなくても、電気供給さえ可能なら無限遠まで遠隔操作出来る」ってことなのだろうか。バイクやラジコンのバッテリーでは大した実力も出せないのでまだいいが、極端な話、大容量のバッテリー1つを宇宙まで飛ばせば宇宙空間でも戦えるスタンドってことになるんだよ。他の遠隔操作スタンドとは比べものにならない汎用性だよな。似たような性質を持つスタンドに5部のクラッシュがいるが、あれもひょっとして水さえあれば無限に射程を伸ばせたんだろうかね。 あと、「レッチリが取り憑いてるならリモコンの電波も関係無い」って言ってたのもよく考えると分からないよな。つまり、レッチリは意図して電気回路に働きかけをし、飛行機を操縦出来るような精密動作が可能ってことなんだろうか。例えば遠くのパソコンに電流として流れ込んだら、ハッキングみたいなことが出来るんだろうか。もしそうだとしたら、現代社会ではすごく強くて強すぎるくらいのスタンドである。ひょっとして、先週の「仗助の家のテレビにいたレッチリ」もマジで液晶の回路をいじってレッチリっぽい映像を表示させていた可能性が……。さらに、電力回収能力という破格のブースターまでもが付属するのがレッチリのすごいところ。念能力でたとえるなら強化系と変化系と操作系を全部スペシャルレベルで使えるみたいなもん。普通の送電線なんて電圧に規定があるんだから「杜王町の全ての電力を一箇所に集める」なんてことは概念的にも物理的にも不可能だと思うのだが、それをやれちゃうのがスタンドのマジカルなところ。あとついでに「東方家のメーターに全部電気料金を押しつける」っていう能力も持ってる(あくまで自称だからはったりかもしれないが)。まぁ、電気回路が操作出来るなら料金メーターくらいはちょちょいのちょいだよな。 ガチのバトルでも、電気の力を持つレッチリは「ほぼ光速」だし「電力に比例したパワー」も持っているため、歴代スタンド能力を全て引っくるめてもトップクラスの白兵戦力を有している。Cダイヤモンドを相手に正面から打ち破ったということは、おそらくスタープラチナとのタイマンでもやり合うことが出来るはず。ザ・ワールドとかそのへんのレベルと遜色ないのである。唯一の弱点は「電力供給がない場所で活動出来ない」なわけだが、今の日本だったらそんなことはあんまり心配しなくてもいいしな。うわぁ、なんか書き連ねてたらどんどん強キャラ感が増してるよ、音石さんマジパねぇ。なんで負けたし。まぁなぁ、「3分あれば足りる」って言ってる試合で、実際に対戦始まるまでにすでに3分経ってるくらいに無駄話が好きだしなぁ。散々戦っておいて「まだ2分ある」とか言われたときは流石に笑ったわ。まぁ、アニメあるあるなんだけどさ。一度は死んだふりをしながらも必死に復活して船に潜り込み、どこかからSW財団の衣装まで調達し、あと一歩のところまで粘った精神力も音石さんの凄いところ。まぁ、あの状況でもしジョセフが倒せてたとしても、とても船から無事に逃げられるとは思えないけど。あのシーンでどうやって音石が息を吹き返し、まる見えなはずの船着き場で康一君と仗助の目を盗んで海に逃げたのかは、誰にも分からない永遠の謎なのです。あと、あんだけふざけた風体のくせにSW財団の一職員を騙って押しきれるだろうと踏んだ鋼のメンタルも謎なのです。他の船員も「こいつ……誰だ?」じゃねぇよ。どう考えてもおかしいだろ、そいつ。億泰があの2択で悩むのは……まぁ、億泰だからしょうがない。ちゃんとキメてくれたからいいのよ。 その他の小ネタとしては、個人的に面白かったのは冒頭部分でモーターボートのバッテリーを調べていた仗助がちょっとオーラっぽいものをまとっていた部分。あそこのシーンは原作でも分かりにくかった部分で、何をもって「レッチリが潜んでません」と断言出来たのかは謎だったのだが、おそらくスタンド使いは意識すれば「スタンドエネルギーの流れ」みたいなものを感じられるってことなんでしょうね。まぁ、仗助のことだから、いっぺんバッテリーをぶっ壊して直す行程を踏んだ可能性もあるけど。これの上位バージョンというか、よりはっきり能力としてあらわしたものが、生命エネルギーを感知してスタンドか非スタンドかを調べられるゴールド・エクスペリエンスである。 さて、無事にジジイを確保することに成功したが……まぁ、ジジイってこれから先も特に出番があるわけじゃないんだよな。次回のお話が唯一の活躍エピソードだもんなぁ(一応そのあともう1回シナリオの重要なポイントに関わることになるけど、その時はジョセフ自身が大事なわけじゃないし)。そう考えると、来週は「ジョセフジョースター、人生最後の活躍」です。心して見よう。 ドイツ年間ゲーム大賞にもノミネートしている「パンデミック・レガシー」。しばらく放置していたのでずっとやらなきゃと思っていたのだけど、なかなか状況が揃わずに気付けば最終プレイから4ヶ月近くも(?!)経っていた。多分、このゲームの本来の所持者である人間がせっかく遠路はるばるやってくるのにゲームをせずにお絵かきばっかりやりたがるのが悪いんじゃないですかね……。 というわけで、雨の篠つく日曜日の夜に、思い立って突然のプレイです。なお、本ブログではプレイ期が4月までしか書かれていませんが、5月は1度敗退して2回目でギリギリクリアしています。記録を残さなかった理由は、遠方にいるゲームの所有者がプレイに参加していたから、わざわざ報告記録を残す必要がなかったため。今回は報告義務があるのでここに書いておきます。
<一応、以下ネタバレを含むので未プレイの人は注意>
やっぱり高森ボイスには猫耳! 第11話。太田の代わりを引き受けるときの宮野さんの謎男前ボイスに笑ってしまうわ。 学園ドラマ名物の文化祭回。とはいえ、今作の文化祭はひと味違う。なるべく面倒ごとを回避するというステルスミッションがメインなのだ。まぁ、田中以外の人間の盛り上がりっぷりについては、やっぱりよく分からんテンションなのだが……現実の高校生って、あんなに文化祭で盛り上がるもんなんですかね。どうせ高校生程度がどれだけ頑張ったところで模擬店なんて色々ショボいし、そんなに外部の客が大勢押し寄せる展開もなかろうし……私の高校時代はあんまり覚えてないです。高校3年生の文化祭、確かクラスはなにか飲食系の出店をしたはずなのだが、前日の下準備段階で包丁を誤って指を切り、そのままリタイアした記憶があります。あ、でも運営側に回って金券のデザイン設定とかやってたので、割と楽しかった記憶はあるんですよ。 さておき、田中は全力でステルス能力を発揮させるも、動かないだけでは楽な人生はやってこない。まぁ、どこにいたって必ずなにか仕事はあるわけで、動かなくていい井戸幽霊なら結果オーライだった気もする。このクラスは太田だけでなくクラス全体がとことんまで田中に甘いので、どれだけダラダラしてても最終的にいいところに落ち着くのが本当に優しい世界。現実でこういうだらけ方してると「ちょっと男子〜」的なことを言われるのではなかろうか。まぁ、田中の場合は回りに加藤と志村という使いやすい友人を置いてるのも勝因な気もするけど。 普段ならばベストパートナー、というかベスト飼い主の太田が何とかしてくれるところなのだが、今回の太田、シリーズ始まって以来のポンコツぶりを発揮。こんなところでさらに萌えポイント稼がなくてもいいのに、とにかくガタイに似合わないトンデモメンタルを発揮している。いや、お化け怖いのはよく分かりますけどね。暗がりにいるだけでもアウトとなると、結構病的だな。最終的には全部宮野さんが引き受けてくれたよ。やっぱり宮野さんは女神だね。小女神だね。あまりの愛らしさに、越前さん以外のお客さんもヒートアップ間違い無しだ。ところで、障子から手が出てくるやつって、いちいち障子を張り替えて使ってるんでしょうか。該当部分だけをコピー用紙みたいなもので埋めるだけでも結構手間と費用がかかりそうだよな、あれ。 無事にクラス企画は成功したし、太田と田中が揃って寝こけて役立たずというのも安定のオチなので、後は他の可愛らしい女の子要素をチェックするだけ。今回はそこまで女の子ポイントが高くない回なのだが、猫みゃーのを筆頭にして、メイド越前、裸体見ちゃった白石さんなど、一発の打点が高い。特に越前さんは「クラスでも本来通りの愛されキャラになってるんだろうなぁ」って考えるととてもほっこりする。だって、田中に見せた時にはあんだけ恥ずかしがってたけど、別にクラスメイトにメイド姿見せるのは平気だったわけでしょ? ……ねぇ、なんでヤンキーやってるの?(田中並みの感想) そして次回……予告がちゃんと書けている?! あれ、ひょっとして次回で最終回? 漏れ聞こえてくる白石さんの「溢れる女子力」が気になってしょうがないんですが。 |
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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