最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「ビッグオーダー」 4→3 他作品より遅く始まり、他作品より早く終わる、それが角川枠の宿命……なんで製作スタッフはよりによってこの作品を10話でやろうとしたんだい? 一言でまとめるなら「荒唐無稽」。1話時点でも懸念していた諸々の大雑把さが、そのまま作品を引っ張っていった印象だ。それは設定やシナリオ運びなんかの話でもあり、アニメとしての画の作り方の話でもあり。分かりやすいところで大雑把なのは、主人公や諸々のキャラの能力設定。そもそも主人公が「全てを支配する者」の時点でどうかと思ったが、その他にも能力の設定がいちいちダイナミックすぎたり、敵対するにはショボ過ぎたり。もちろん、そうした設定部分については無責任なわけではなく、例えばエイジがなんでそこまで強くないのかということの理由付けはなされているわけだが、だからといって納得出来るわけではないし、もうちょっと説得力を持ちながら「能力バトル」を見せる設定があったはずだ。10話で終わらせるという都合上、何とか全ての要素を丸め込む必要があり、とにかくパーツを組み上げて、それを崩してカタルシスを向かえる必要があるのだが、全てが急ごしらえなので視聴者目線で納得する前に次の行程に進んでしまう。まずもって大破壊を起こしたのがエイジなのかどうかもあやふやなままで進行して、最後に「実は妹ちゃんがやったことでした」って言われても、「あ、そう」っていう感想しか出てこない。父親の正体やらエイジの能力明かしやら、どれもこれも見せ方次第では世界が反転して充分な熱量を持つ「見せ場」になるはずなのに、全てが消化試合みたいな処理のしかたなのでいちいち身が入らない。性急な脚本、淡泊な演出、大味な設定、どれもこれもがまずい絡み方になってしまい、アニメとして出来上がってきたのがのめり込めない「なんちゃって能力茶番」である。 どうも、そこいらで見聞きする限り、今回のアニメは原作とはかけ離れたところにあるらしい。原作が未完結だってのに10話で一応エンディングを迎えていたのでどういうことかと思ったが、今回のアニメはあくまで一種のパラレルワールドというか、「そういう世界線の可能性」のお話であって、原作を読めばもっと諸々の要素の絡みは複雑で、読み応えのあるものなのかもしれない。そう言えば同じ作者の「未来日記」もアニメでは未完(?)だったし、あちらも原作とはちょいちょいずれていて「なんでこういうアニメ化になったんだろう」と首を傾げる感想が散見された。今回は尺が短いだけに、よりアニメオリジナルに寄せた「とりあえずの決着」になり、そのために色々と原作と噛み合わない部分が出てきたのに、そこの調整を怠ったせいでちぐはぐなお話になった、というのが正直なところなんじゃなかろうか。そりゃ終わる予定じゃないところで無理矢理終わらせたら無理が出るのは当たり前だよな。いつも通りの言葉を使っておくと、「じゃ、アニメ化するなよ」っていう。決して画が悪かったわけじゃないし、個人的にはこの作者が描く「荒唐無稽さ」は決して悪いばかりのものじゃなくて、やりたい放題な分だけ面白い要素も少なくないと思うのだが……このアニメではそれは「無理矢理さ」にしか見えなかったね。 中の人でまとめると、本作は「久野ちゃんの限界に挑むアニメ」。かつては伝説の幼女として世界征服に駆り出されたこともある久野ちゃんだが、今回の妹役はまた新しい、そしてかなりハードルの高い新境地。上手く行ったかどうかと聞かれると、正直五分五分ってところな気がする。最終回に集約される多面的な表情については、普段の久野ちゃんキャラでは絶対聞けないような声色が沢山聞こえてきて面白かった反面、どうしても「これ、やっぱり発声に無理が出てるなぁ」っていう部分もちらほら。業界の皆さんは、今後も久野ちゃんを使うベストポジションを追い求めてください。まぁ、色々と試行錯誤するのは本人のスキルアップのためにもいい事だけどね。これはこれで味があるし。どっちかっつーと今作で問題があったのは三上枝織なんじゃないかって気もするんだよ。何でだろ、妙にうわずったような、変な演技になってた気が……。大丈夫かみかしー、「あかり専用機」とか言われないように頑張ってくれ。逆に個人的にお気に入りなのは地元山口県を守護してる原田さん。ダチャーンはやっぱり声域が広くて色んな表情をスッと出してくれるから好きよ。まぁ、自然にキャラがガチレズになるっていうオプションはあるけど。 PR 先週はエタマスドラフト、先々週はドラフトがお休み、そして今週もドラフト無し……我々は実に3週間ものあいだ、イニストラードから離れてしまっている。そして、私個人としては毎週土曜日のピック表記録と通信執筆が完全にバイオリズムに組み込まれているせいで、何も書かないとどうにも据わりが悪い。そこで、今回はちょいと趣向を変えて、1つ興味深いMagicの遊び方についての記事を書いてみたい。それがこの、「Maelstrom Magic」である。多分、ほとんどの人は聞いたことがない名前だと思うが、私もつい最近初めて見たものだ。元になったソースはこちらのブログ記事なので、出来たらそちらを読んでもらうのが手っ取り早い。こちらのサイトは、ちょいと前にフラフラ巡回していた時にたまたま行き当たったのであるが、Magicに関する記事の目の付け所が他とは違ってとても面白い。当該記事はあくまで他所の記事の翻訳だが、こういう話題を見つけてきて和訳してくれるだけでも私みたいな変則Magicプレイヤーには嬉しいし、単なる攻略記事、世界観の掘り下げだけでなく、Magicのシステムそのものをトピックとして取り上げるってのは、実は割とレアなんだ。もし興味がある人は当該記事以外にも色々見てほしいところ。 まぁ、そんなわけで「メイルストロム」というヘンテコなフォーマットを見つけた私は、さっそくこれを実践することを考え、ドラフトのない金曜日に犠牲者を一人捕まえてプレイしてみましたので、そのあたりに関する諸々をまとめていこう。
こんなにもバスがリーサルウェポンになってるアニメってみたことないな、第11話。わざわざ3Dでモデリングされたバスが、色んなところで「格好良い」ポジションに登場。彼岸島の丸太のごとく、「バスが来た!」「でかした!」みたいな存在感がある。ちなみにバスのモデルに関して、本作を担当している水島努は劇場版ガルパンでもやたら丁寧にモデルを構築して大洗女子の面々を輸送していた。基本的に乗り物やら機械が大好きな少年マインドを持つ水島監督だが、この辺の描写にもこだわりが表れているのかもしれない。 さぁ、残り話数もあとわずかということで、また1つ大きくどんでん返しが展開された。前回の「解答編」の提示を受けて私としても色々と解釈をこねくり回していたのだが、当たっていた部分、外れていた部分がいくつかあるので、そのあたりをまとめておこう。 まず、ナナキというのが予想以上に包括的な存在だったということについては、前回も確認された通り。ホラー描写が付随したものだけでなく、運転手における娘さんもナナキであり、よっつんが見たナナキが両親だったことも明かされたが、こちらも別にホラー要素は(最初は)なかった。また、今回運転手の娘さんと「同等の存在」として新たなナナキ、「レイジ」の存在までが明かされた。これが今回最大のサプライズになっており、彼の存在定義がグルリと反転したことで、前回まで見えていた構図が色々と入れ替わっている。そもそも「ナナキが見えていない」ということを根拠にして魔女だのなんだのとやり玉に挙げられていたのが真咲だったわけで、そんな彼女がもしっかりとナナキを生み出していたことが判明し、これで村における特権的な立場を持つ人間はいよいよ一人だけになったのである(もちろん、聖母こはるんのことである)。 ややこしいので真咲のことについて先に考えてしまおう。現時点で、彼女の過去に何があったのかは正解が出ていない。彼女が語った「レイジと一緒に納鳴村の調査に来た」ことは事実であろう。この時点でのレイジがナナキだったとすると、彼女が村に来る動機がなくなってしまうので話が成立しない。彼女は間違いなく「本物の」レイジと一緒に納鳴村を訪れており、そこで彼女の回想の通り、レイジが何らかのナナキを目撃し、パニックになって散り散りになった。おそらく、その時点では真咲はまだナナキを生み出しておらず、村との接続が無かったために一度は外界に放り出されたのだろう(そのような事例が他にあるのかどうかは定かでないが)。そして、接点を失ってしまった彼女はどうにも村に入ることが出来なかったが、この度こはるんの企みによって他者の力を借りて再び納鳴村に入ることに成功した。以前の真咲はナナキを生むに足る「感情」を持ち合わせていなかったのかもしれないが、今回は明らかに人生の転機となる「レイジとの別れ」という負の感情を抱えた状態で村に入っており、このタイミングで、他の人間のナナキと一緒に、新たなナナキ「レイジ」を生み出した。運転手の娘同様に「怒り」「恐怖」といったマイナスの感情を持たず、ただ一身に「会いたい」と願う気持ち、そして、強く焦がれていたにも関わらず自分の力不足のために思い人と別れてしまったという自責、そうした気持ちから生み出されるタイプのナナキは、他のナナキのようにホラー要素を含まず、純粋に「会いたい形」が形成されて生み出される。今回運転手の娘が自分語りしていたように、「偽物」は間違いなく「偽物」であるが、本物同様に感情を持つことが出来るし、独立思考も可能な個体となって現出する。その結果、運転手親子は互いの思いを確認し、運転手自身が自責と後悔を受け入れることに成功したために、ナナキを回収することが出来た。同様の存在として生み出されたレイジは、真咲の願いの通り、納鳴村を調査する理知的な青年として現出している。ただ、運転手の娘と違っているのは、そのレイジは自分が「偽物」であることを認識しているため、今回光宗が涙を流した通り、「このレイジが偽物である」ことを真咲に知られてしまうと、彼女を悲しませることも知っている。そのため、意思を持ったナナキとして生まれながら、彼女に直接会いに行くことをせず、他のメンバーとの接触のみを持ち、何とか真咲たちメンバーを無事に村から送り返そうと苦心しているものと思われる。確かに、前回彼が辛そうに自分が「既に無いもの」であると語っていたことと符合する。もちろん、本物のレイジが現在どこでどうなっているのかは、誰にも分からない。 さて、こうして真咲が特権的な立場であったという事実が覆されると、あとはもう横並び一線のはずだが、メンバーの中にはまだ有意差が残っている。それが「村の出入り」に関する情報である。このあたりはまだふわっとした部分があるのではっきりしないことも多いが、せっかくなのでまとめておこう。まず、村に「初めて入る」条件は、そこまで多くないようだ。神山が言うには「霧」とかなんとかの準備はあるようだが、それ以外の条件を強いて挙げるなら「心を持っていること」が必要だろうか。そして「村を出る」のに必要な条件はただ1つ、「ナナキを消す」こと。この「消す」には2つの選択肢があり、1つは「ナナキを受け入れる」パターン。この成功事例には今回妙な存在感を見せたよっつん、それにダイナミックな活躍を見せた運転手の2人がいる。よっつんの場合、見えていたナナキは最終的にホラータッチのものだったが、「川流れ」のタイミングで死を覚悟し、そのついで(?)に自分のこれまでの人生を振り返り、その上で「口うるさい親」や「他の分野に逃げようとした自分」の全てを受け入れた。つまり、ナナキを恐れの対象としてみていた自分を改め、恐れではなくしてしまった。これによってナナキは彼の心に戻った。また、運転手も同様にして「これまで娘との別れを見ないようにしてきた自分」を悔い改め、全てを引っくるめて自分の人生だと認めることで、ナナキ自身から卒業証書を手渡され、娘は彼の一部へと還った。この2人は貴重な「帰還者」として、一切心的ダメージを残さずに村の外へ出ることが出来た。 対してもう1つの「ナナキの消し方」は、ナナキを完全に自分の外に置いてしまうこと。いわば「人の心」を外に捨て、これまでの自分の恐れも後悔もなにもかもを投げ捨てて他人事にしてしまう。このパターンで村を出たのは神山さんだけで、彼には「老化」という重いペナルティが科されている。「自分」を失ったはずの神山が何故納鳴村の回りで見張り番のような仕事をやる気力があるのか、っていうのはちょっと違和感のある部分なのだが、そこについては一応「なんか、贖罪みたいな気分で」という適当な説明は本人の口から語られていた。 そして問題になるのが、この「受け入れる」「切り離す」のどちらとも言えない状態から村の脱出を実現させた光宗である。彼の場合、最初に村を出たときの立ち位置はおそらく「切り離し」の方だったはずだ。ヴァルカナと一緒に戦った彼のナナキは非常に小さくなっており、既に「心」が弱い状態、そこから夢うつつのままに村から転げ落ちた彼の症状は、おそらく「切り離し」に近いものだろう。しかし、偶然にも彼は村の外で父親と話す機会を得て、そこで自分のナナキにまつわる過去を全て洗い流すことになった。父親からの謝罪、母親の気持ちの吐露。そうしたものを聞くことで、本来なら村に置いてきたはずのナナキ、「時宗」が、彼の中で急激に意味を失い、「心的外傷」としてのインパクトを失ってしまったのである。こうして「切り離してきたはずの大切な『自分』が、外的要因によって不必要になる」というパターンは神山も扱ったことがなく、「なんだか半端な状態」と評していたのではないかと想定される。 さて、こうして幾人かの「脱出者」が存在するわけだが、ここでもうひとつの課題は、「再入村」についてである。神山は既に村に入る権利である「自分」が無いために、どうあがいても村に入ることは出来ない。よっつんや運転手は、ナナキを受け入れた上での脱出だったので、改めて入ることが出来るのかどうか。そして、その中間に位置する光宗は、最初は村に入ることが出来ないような状態だったはずだが、ミラクル・バスアタックにより入村が可能になった。これは例によって勝手な推測だが、真咲にとってのレイジと同じ状態、つまり、新たに「心の中にナナキに値する存在」が生まれたために改めて入ることが許されたのだと考えられる。まぁ、そうなると新たに光宗が生み出すべきナナキは「偽真咲」ということになってしまうわけだが……。次回の展開で運転手とよっつんがどうなっているかで、この辺りの問題はまた変わってきそうだが。 村の出入りについての情報はこれくらい。残った問題は、村の中でバタバタしている有象無象について。もう、ほとんどの人間はナナキレスの状態が進行してどうにもならなくなっている。精力的に動けるのはチームナンコの3人とヴァルカナさん、そして聖母率いるケツジャックコンビくらいのもの。ヴァルカナさんは、ケツさんから「お前、利用されるだけされたけど愛想つかされたぞ」とばらされてとんだピエロに。いや、ヴァルカナさんが悪いわけじゃないんや。「思ったより善人だった」ってのは一応褒め言葉だし。つまり、こはるんが現時点で引っ張り回しているのは悪人、もしくは「扱いやすいヤツ」。ケツさんが漏らしていた「より大きなナナキを生み出す」という目的が本当なのかどうかはよく分からないが(だってケツさん頭悪そうだからこはるんの真意なんて察することが出来なそうなんだもん)、少なくとも彼女がより積極的にナナキを生み出し、その変化を観察したがっているのは事実だろう。 そんな彼女は、光宗を泥棒猫に奪われて傷心状態の颯人という格好の獲物を見つけてキャッチへと動く。おそらく彼女は社会学的見地よりも心理学的な部分からナナキに興味を持っているのだろう。切羽詰まった状態の颯人を言葉巧みに追い込む手管は、完全に彼の心を掌握している。颯人は本来なら決して頭の悪い人間ではないはずなのだが、そんな彼が思い悩んでいる光宗の問題について、「理解→共感→言語化」という3つの段階を踏んでいるのが興味深い。とりあえず心に負荷を抱えている人間には「分かる」と適当に言っておき、涙を見せることで「自分がそちら側の人間である」という姿勢をアピールする。ここまでなら単に相槌を打つだけのコミュニケーションであるが、その後、彼女ははっきりと彼の「思っていること」を言語化し、彼に突きつけるという行程を踏んでいる。これにより、彼が自分の内側にだけ抱えていた事実が、「他者の言葉」を介して現実になってしまう。「もしかしたら自分の思い込みではないか」という迷いを奪い、第3者から具体化されることで「思い」が「事実」にすり替わる。たとえるなら「頭が痛いかも」と思っているだけなら「気分」で済む段階だが、これを自分の口で「私は頭が痛い」というと、本当に痛いような気持ちになってくるし、これがさらに他者によって「あなたは頭が痛いんだね」と言われると、より確固たる「事実」として埋め込まれ、本当に頭が痛くなる、そういう状態である。こはるんは、ナナキをより具体的な形にするために、颯人を追い込み、自分の心から逃げられないようにしてしまったのである。まさに聖母。彼女の茶番を見ているだけでもゾクゾクしてしまうのは、相変わらず私がマゾ気質だからなんでしょうね。これ、こはるん役の佐倉薫っていうキャストがすごくいい仕事してるなぁ。 だいぶ長くなってしまったのでこのあたりにしておくが、他にも「どうやってジャックやケツさんが彼女の軍門に下ったのか」とか、「今後ナンコさんは探偵っぷりを見せるチャンスはあるのか」とか色々気になることは残っている。ラストに向けての焦点は、いかにしてこはるんが目的を成就させるか、あとはなんだかんだと微妙なポジションに甘んじている光宗が最後に主人公らしい立ち位置を確保出来るか、あたりかな。あと、個人的にはヴァルカナさんの幸せな結末も見たい気もするんだけどね。良い人なのは間違いないので、このままピエロで終わって欲しくはないなぁ。美影さんはらぶぽんと一緒にどこまでも転げ落ちて結構。 犬と猫とネズミが一度に楽しめるアニメだよ、第9話。チトさんがCVかやのん、ケニーさんがCVあやねる、そして犬養さんとこのネズミ・アルはCV亜李ちゃん……。なんやこのキャスティング。天才か。 普段ののんびりした空気は健在ながら、今週は雨あられのごとくにネタが連射される非常にカロリーの高い回。まぁ、ネタっつっても、単に楽しくなっちゃってる視聴者側が何気ない仕草でもストライクにしちゃってるだけなのかもしれないけど。だっていちいち可愛いし、おかしいんだもん。遠景でチトさんがのび〜〜〜〜ってやってるだけでも可愛くてしょうがないんだ。猫特有の、前足から順次後ろ足へ推移していく伸びのモーション。しなやかで美しい。 Aパート、いきなり幕開けは謎の画風の絵本から。なんと蔵本さんちのお母さんは絵本作家をやっていらっしゃる。あんなのんびりしたお母さんだけど、その絵本の絵柄は見ての通りだし、お話作りのセンスも娘さんが太鼓判を押すもの。まぁ、娘さんのチェックが入った作品が世に出て売れているなら、千夏ちゃんのセンスがいいってことにもつながるけども。しかし、絵本の中身より何より、特筆すべきはその朗読スキルである。まるで声優さんみたいだ! そして、おっぱいがでかいんだ。こいつぁおそらく千夏ちゃんも……。いや、千夏ちゃんはこのまま健やかに育ってくれればそれでいいんです。「キツネの鳴き声」のように実体験で学んだことはすぐに日常生活に活かすことが出来る学習能力。この子はきっと将来は立派な魔女になるに違いない。ちなみに、チトさんを膝に乗せた状態の千夏ちゃんは、何故かまばたきがチトさんとリンクします。これって魔女の才能ですかね? オープニングを挟み、久しぶりに登場の犬養さん。動物絵本のお話のところに犬娘とはなかなかタイムリー。絵本作家のお母さんは犬な来客を見てもビクともしません。どうもこの声のキャラは大物が多い。犬養さんの目的は前回訪問時のときのごたごたの謝罪、それに改めて占いをするというもの。クッキーじゃなくて水ようかん持参の犬が丸一日かけてオリジナルの占いを披露してくれるという、ある意味これまでで一番魔女っ子っぽいお話と言えなくもない。ちなみに、日が暮れるまで延々チトさんに抱かれていたアルくんは、おそらく胃に穴の二つや三つは空いたことでしょう。ネズミは卒業したというチトさん、それってひょっとしてただの加齢では……。いや、レディですよね。出来れば野生に帰ったチトさんも見てみたいですね。あ、そういやキジはおっかけてたやん。ネズミは卒業してもキジはまだなんですかね。 石投げ占いはやたらディティールが凝っているので再現してくる人も現れそうなクオリティ。宝石の落ちた場所、種類、向きなんかで占うらしいので、真琴と千夏ちゃんに共通していた「旅行」なんかは映像を検証すれば分かるかもしれませんね。ただ、そんなことよりも石を投げるために中腰になる千夏ちゃんの腰回りの描写が相変わらずフェティシズムにあふれているあたりが「今週もこのアニメを見ているのだなぁ」ということが一番感じられる部分ですね。あと今回は後半に登場する茜お姉ちゃんのだらしない腰回りもポイント高し。絶対に下半身専門の作画班いるよな。美人の犬養さんはあんまり足回りを見せるチャンスが無くて残念でした。美人なのに。 Bパートは解答編……なのだけど……おばあちゃん真琴がなおちゃんと畑仕事について延々語るだけのお話。まだ青森に来て数ヶ月だと思うのだが、畑も立派に育っているようです(なおちゃんの胸はあまり育っていないようです)。ダイエットしてるって言ってる友達にはちゃんと卵焼きという高タンパクなおかずをお裾分けする真琴さんはよく出来ていらっしゃる。まぁ、家事全般については今作の登場人物はほとんどが有能だからなぁ。今回は飯テロらしい飯テロこそなかったが(水ようかんが美味しそうでした)、二十日大根を生でかじるという珍しいシーンが。普段、あんまり二十日大根って買わないし食べないよね。あっても付け合わせ程度のイメージだからあんまり味が想像できないや。 その他、Bパートではお姉ちゃんも帰宅してケニーさんと一緒に縁側でゴロゴロしているわけだが、ケニーさんの寝相はいわゆる「ごめん寝」。我が家の猫はなかなかあのポーズは取らなかったけど、非常に可愛らしいし、家猫の寝相としては行儀の良い方です。まぁ、人間があの寝方をしても大丈夫かどうかは分からないけども……絶対呼吸苦しいよな。息苦しくなったのか、目覚めた茜はなおちゃんを見て勝手に勘違い、寝起きのくせに無闇にテンションが高いが、後に間違いに気付いて逆恨みっていうよく分からない展開。ハイテンションの茜姉ぇは本当に面倒だな。うぇいうぇ〜い。そういえば「最強かよ」「無敵じゃんか」とか、この世界の人間は時折語彙がよく分からなくなりますね。全部魔法の影響か? オチは、占いの結果を全部持っていく茜姉ぇエンド。その前に出てきた二足歩行の折紙がなかなかにキモい。あれ、わざわざ3Dで描き起こしてるのな。ちなみに、占いで出ていた単語の中には「不要」とか「愚行」っていうのもあるんだが……犬養さんの占い、当たってるけど役に立たないな……。 ちなみに今回一番気になったのは、「マンドレイクのCVって誰だったんだろう」です。流石にクレジットでなかったな……。 ヒロイン力最大値更新、第11話。片眼ヒロインの両目が見えるっていうだけでも破壊力でかいよなぁ。 もう、サブタイトルの通りなので特に説明も何も無い圧倒的レム回。一度ならずスバルをサツガイしたモンスターとは思えない転身の激しさであるが、ここ2,3話で充分にその下準備が出来ており、さらに今回は突然出てきた過去話で彼女の抱える生い立ちの業についても明かされ、それらが全て許されるべき結末は全くもって過不足のない丁寧な着地点だ。元々今回のロズワール邸エピソードは「いかにして屋敷の住人から好かれるか」というのをミッションに定めていたわけで、こうしてレムが限定解除してフラグを乱立出来るようになったことは、終わってみれば当初の予定通りの結末なのである。まー、こんだけヒロイン度数が高くなってしまうと、エミリアをどのポジションに置いたらいいのかよく分からないので困ってしまうけど。最後にスバルがエミリアと盛り上がる描写が入っていたのは、「あくまでもスバルにとってのお姫様はエミリア一人であって、レムは同僚としての友情タッグですよ」ということを確認するためなんだろうなぁ。まぁ、レムの方だってスバルに対して恩義は感じてるだろうが、今後どういう関係になりたいかはまだ分からないしな。出会って数日しか経ってないわけだし(それはエミリアも大して変わらないんだが)。 レムの過去編では、実はラムの方が「妹よりもよく出来た姉」であったことが明かされた。姉妹をテーマとして扱う上では定番の処理であるし、そこまで驚くような内容でもないのだが、事前に「泣いた赤鬼」の童話が挟み込まれていたことが色々と意味深だ。「泣いた赤鬼」では青鬼が純粋に友情から献身を行ったが、ラムレムの場合、「青鬼」が身を粉にして姉のために働くのは、自らの過去への贖罪のためという。同じ力を持って生まれてくるべきだった双子。その間には決して超えられない壁が存在してたのだが、「炎の夜」と呼ばれた悲劇の一夜で、姉は妹のところまで転がり落ちてきた。そして、妹はそのことを歓迎してしまった。うむ、確かに罪の意識を感じるところではあるが、ラム当人が気にしてないところを見ると、レムもそこまで気負うような問題ではないんだよな。鬼の村人たちは惨殺されていたみたいだし、こうして2人が命だけでも助かっているのは僥倖。手負いの姉の面倒をみるために、今後は残された二人で二人三脚の人生を送ればいいだけの話なのだ。それだけでも充分「恩返し」にはなるのだし、わざわざ「贖罪」を意識する必要も無い。今回の一件について、ラムの方ではどう考えているのかを聞いてみたいところだが……いつも通りにヌルッとはぐらかされそうだな。 双子が揃って満身創痍となってしまった魔獣とのバトル。あらゆる武力を喪失したスバル達はほぼ負け試合になったはずなのだが、ここでスバルがきっちり伏線を回収。駄目もとで発動したからっきしの闇魔法。その効果自体は大したもんじゃなかったが、なんとこの魔法の発動がロズワールを呼び寄せるシグナルとなったらしい。いや、それならラム達の風魔法でも探知できたやろ、とは思うのだが……まぁ、ひょっとしたら魔獣たちも風魔法が使えて、森じゅうに風の魔力が溢れていたところに、一点だけ闇の魔法が発現したから限定出来た、とかいう設定もあるのかもしれないが。とにかく、闇魔法が発動するよ、ということを読み切ってアドバイスしてくれたエミリアのファインプレー。普通に考えて、この状況下で突然この指摘が出来るのはよっぽどの策士か、よっぽどスバルのことを理解しているかのどちらかだ。まぁ、後者なのだろうが……だから、二人が出会ってからまだ数日しか経ってないんですけどね。 無事にスバルのループは終わり、今回の件はめでたしめでたし。レムの警戒も解かれ、圧倒的デレの前にはこれまでのループで味わった数多の苦痛など気にもならない。スバルからしたら久しぶりに枕を高くして寝られる、ありがたい日常が戻ってくるってことだしな。でもまぁ、ロズワールとラムの様子を見る限りではそう簡単ではないようだが……。今作は2クールなのね。次なるミッション、個人的な注目ポイントは「パックが活躍出来るかどうか」ですね。 せきどうさいですって?! 第10話。せきどうさいっていうとあれですよね、ガラパゴス家庭裁判所のことですよね。まさかこんなところで名前を見かけようとは……。 こうして見かけない単語がいきなりサブタイトルになるあたり、やっぱり今作は「戦艦あるある」というか、「海の労働者あるある」みたいな部分を盛り込もうという意図があるのだろう。そりゃま、せっかくずっと船の上にいる女の子を描いているのだから、「ならでは」の要素が無いと勿体無いのは確かだ。これまでは機雷除去の方法やら沈没船からの人命救助やらでその特色を出そうとしていたのだが、どうにもおまけ扱いだったせいで描写に新鮮味も現実味も乏しく、消化不良の感があった。こうして振り切って「女子高生が文化祭の代わりに赤道祭をやるんや!」くらいの無茶苦茶さになってしまえば、これはこれでネタとして消化出来るので逆に良いバランスになっているんじゃなかろうか。最初からこうして「海の上でお気楽に暮らす女子高生たちの日常」を描くアニメになっていれば、見方も随分変わっていたと思うのだが……。まぁ、それにしたっていよいよ緊迫感の増すこの10話というタイミングでぶっ込んできた理由もよくわからんのだけどな。こうやってメンバーが交流を図って打ち解けるイベント、せめて3話目くらいまででやっとけばその後の艦内の描写ももっと見やすくなったと思うんだけどなぁ。 赤道祭の中心になるのは、これまでもちょいちょい出てきていた江戸っ子娘(こんだけいるので名前は覚えてない。中の人出区別してる)。「祭り」というシンプルな理由から俄然盛り上がり、今回のお話を一人で切り盛りした存在感は、なんか変な方言のキャラが大挙している晴風の中でもトップレベル。やっぱり「振り切ってるキャラ」の方が見やすいに決まっている。振り切ってない側の事例で言うなら、今回江戸っ子の脇でせっせと御神輿を作っていたSHIROBAKOのりーちゃん似の子は、未だにどこの誰なのかよく分かってない。あと、江戸っ子の隣でずっと副長に熱い視線を送っていたレズっ子もだいぶ前から出ていたが、結局どういうスタンスの子なのかよく分かってない。多分この子あたりはそこそこ出演頻度も高かったと思うのだが、あんまり頭に入ってこない時点で推して知るべし。当然、出し物の時にラップをやっていた子たちとかが誰なのかなんて分かるはずもない。まぁ、そのあたりは別に分からなくてもいいんだけどね。何回も言ってるけど、ガルパンのウサギさんチームだって区別出来るようになったのは放送終わってからだし。今作がガルパンみたいに驚異的な伸びを見せるとも思えないけども。 女子高生がノリと勢いで文化祭をやるよ、という展開はどこのアニメでもよくある展開だが、それだけに見やすいお話ではある。いつものように理由のよく分からないシリアスバトルが無い分、目線がぶれずに助かるお話だ。まぁ、最初にみんなが嫌がって江戸っ子をスネさせる展開は別にいらなかった気もするが……いちいちクルーの好感度を下げないと話が進まないもやもやするアニメだ。まー、江戸っ子の色んな表情が見られたからそれはそれで良しとしよう。屋台を出す人、御輿を作る人など、色んな方向から祭りらしさを出そうとして団結する様子は普段の操船よりもよっぽど「クラスメイト」っぽさが出ていたし、出し物がお寒いところなんかも、いかにも女子高生っぽいぬるさがあって逆に面白いくらい。女の子がわーきゃーする様子が描きたいならこれでいいんだよな。これを、2話目くらいでやれば。よりによってこのお話の直前で立ち去ってしまったドイツ娘は本当に立場がないな……。 そんなお祭りムードの陰では晴風の修理が進んでおり、比叡やドイツ艦との対戦の傷跡も癒えるところ。さらに、武蔵ら未だ行方の掴めない艦の捜索を任じられた。でもまぁ、今回は修理・補給のために他に2つも艦が張り付いてるわけだし、救世主である晴風は今後単独行動を取る必要も無くなっただろう。ここから武蔵戦に向けて、どのように盛り上げていくつもりなのかね。そもそも、ガンガン学校に帰港している艦があるんだから、ぺーぺーの晴風も帰還させてやればいいのに。「ブルーマーメイドも負けてはいられない」って言ってたが、対策方法が分かったんだからあとはマジで大人達だけで何とかしろよな。そもそも、ウィルスのしわざだと分かったなら、無理に洋上の武蔵にアプローチする必要も無いんだよね。位置さえ分かれば、相手だっていつかは補給のために陸に身を寄せなきゃいけないわけで、進路を警戒しながら文字通りに水際を抗体で固めておけば被害は広がらないはず。もう、大がかりな戦闘行為は必要無いはずなのだ。あれ、もうこのアニメ、ずっとお祭り騒ぎだけしてればいいのでは……? とりあえず、アスミスちっちゃくないけどちっちゃかった。 カッコカワサキ宣言は笑ったよ、第11話。どうせなら校長(の中の人)連れてこいや。 ついに連綿と続いてきた「けいおん」とのリンクが切れた記念すべき回。これまではなんだかんだとけいおんのフォーマットを さておき、タイトルの「自転車」であるが、アニメ放送以前、巷で今作の噂を聞く場合には大体この「壮絶なチャリdisり」が話題になっていた。昨今幅を利かせている自転車についての問題。そりゃま、嫌悪する人間がいるのも理解出来るし、バイク乗りというのがその先鋒になるのも頷ける話ではあるが、非常にどぎつい攻め方をしているので、ギャグだという理解が追いつかない場合には「不当ないちゃもん」にしか見えないのでなかなかデンジャラスだ。ま、ギャグってのはこのくらい毒があった方がいいと思うので、自転車とバイクの抗争はさておくとして、やれるとこまでやっちゃっていいと思うけどね。自転車についてはその流行があまりにも急速だったために法改正が追いついてないところが最大の問題よね。日本の道路事情じゃぁなかなか自由な自転車走行なんて出来ないんだし、しっかり車輌としての定義を定めてルールを決めることが必要だ。いわゆるママチャリレベルでトロトロ走る私のような人間と、マジで車と追いかけっこしたいようなガチ勢を仕分けする方策もあった方がいいんだと思う。ちなみに、個人的に一番手っ取り早い自転車教習は「車の免許取らせる」だと思うんだけどね。自分で車を運転すると、自転車ってのがどれだけ邪魔でおっかない存在かがよく分かるので、わたしゃ免許取った後に格段に自転車のマナーが向上したよ。 そんな真面目な話はさておき、サブタイトルになってる割には自転車ネタはAパート前半だけなので割とあっさり目。アホがアホなことやってアホな結末になるだけなのである意味勧善懲悪みたいなお話であるが、停車中にあれこれ言葉を選ばずにdisり続けるもじゃ子に対しては「お前、無駄に詳しいな」と思ってしまう。やっぱり嫌いな対象だからかえってリサーチするものなんだろうか。個人的には女子高生ならやっぱり自転車に乗って欲しいところだけどなー。女子高生、スカート、自転車。この組み合わせだけで世の男性には割と元気を与えているんですよ。 転じて、もじゃ子と凜、そしてスズキ菌のお話。本編屈指のひでぇお話であるが、チャリをdisり、スズキをdisることで今作が成り立っているんだとしたら、一番作風が表れた素敵な回ということも出来る。貶められた方が凜は輝くしな。悩み甘えるもじゃ子と、母親のような包容力でそれを受け入れる凜というなかなか珍しいシチュエーションも見もの。中の人の年齢差は3歳程度だが、それでも奈央坊の方がしっかりしてるのは間違いないので「駄目なゆみたさんを構ってくれる東山奈央」だと思うと色々捗るぞ。ちなみに、なんであの電車のシーンで凜が立っていたのかがすごい気になるんだけどね。席ガラガラなんだからお前も座っとけよ、っていう。 Bパート、千雨がバイクを買うというお話。各々の先輩が綺麗に宗派を分けて推しバイクを勧めてくるという非常に面倒臭い展開。ただ、ヤマハ・スズキの抗争は分かりやすいが、羽音がホンダを推す理由はあんまり無いし、お嬢は何を勧めてるのかいまいち分からないし、来夢先輩にいたってはしゃべってないから何したいかよく分からないし(相撲も不参加)、大したもめ事には見えないのだけども。改めて、千雨ちゃんはよくこんな妙な部活に入ることを了承したよな。結局親のお下がりだから部活関係無かったしな。そういやしれっとお嬢がバイクに乗ってたな。ちゃんと免許とれてたんやな。 仗助がやってたのはグラディウスなんですかね、第11話。原作だと具体的にどんなゲームかは出てなかった気がするけど。ちなみに作中時間なら99年だからプレステ全盛だが、掲載時期を考えると実際やってるのはスーファミかな。なんかメガドライブみたいな色したハードだったけどな。 レッチリ戦の開幕。4部に入って初めての「巨悪」と呼べる敵キャラとの対戦だ。レッチリさんは4部のスタンド中では突出して戦闘能力が高いにも関わらず、「電気」というテーマ性があるので日常生活の諸々と絡めて変なシチュエーションを作り出すことが出来る性質が秀逸。今回も、別に堂々と東方家に登場すればいいだけなのに、何故かテレビ画面の中で寝っ転がっていたりする。あれ、スタンドの「電気」っていう性質だけを考えたらおかしな話なんだけどな。ものすごく高度な電子的操作を駆使してブラウン管に自分の映像を投影していたんだろうか。いや、単に「ちっちゃなレッチリ」があの空間にいたと考えることも出来るけども。スタンドは大きさを自由に変えられますからね!(死んだ設定)。ちなみにその他にも、今回「電力によって強さが上下する」という設定も確認されている。登場時は具体的な説明は何も無かったし、そういう設定は自然発生的に出来るものではないので、ここでちゃんと「電力の切れ目が力の切れ目」ということが表示されることで、後の対決の時に攻略の糸口が掴めるようになっている。考えてみりゃ、スタンドってのは「精神力の具現化」なわけで、音石明の精神力が電気とつながってパワーを増減させるというのも妙な話なのだが、まぁ、おそらく本人が「電気のスタンドだ」と認識し、その性質を十全に慣らして運用出来るようになったとき、自然に「大電力なら大パワー」というイメージを作りあげたのだろう。キルアの念と同じ理屈。ひょっとしたらやろうと思えばマジで巨大化とかも出来るかもしれませんね。 しかし、実際のレッチリさんはガタイのいいCダイヤモンドやザハンドに比べると随分小柄。デザインだってそこまで「強キャラ」感は出ておらず、鳥のような顔の造形はむしろコミカルですらある。それでも原作だと迫力のあるシーンは充分強そうに見えるようになっており、東方家でのマッハパンチ、電力回復後の小指クイッなどは、小さい身体だからこその怖さみたいなものも感じられる。近いところだと案外フリーザ様あたりを参考にしているのかもしれない。ただ、残念ながらアニメの映像になると、クチバシ部分の間抜けさが先に立って、なんか微妙に格好悪く見えてしまっている気がする。具体的なデザイン以外にも、「終始電気でピカピカしてるしバチバチしている」という電気の演出がアニメではなかなか難しく、微妙に安っぽい「黄色いなにか」になってしまっているのも見映えが良くない原因なのかも。以前虹村邸で出てきた時には薄暗い場所との対比で鮮烈な印象だったのだが、今回はだだっ広い野原の真ん中で黄色かったので、貧相なボディラインばかりが気になってしまった。むしろ電力を失って色がくすんだ時の方が、落ち着いた色味になって顔の造形にも迫力が出ていたような気もする。まー、この辺は荒木絵の全部が全部を100%アニメで再現しきれるわけではない、っていう限界のラインなのかもね。 そんなレッチリさんを前にして、先週までのんびり飯を食っていた男子高校生たちも急激にシリアスモード。特に億泰はここが一番シリアスな見せ場ということで、戦闘後に悔しがる表情のカットなんかは非常に良く描けている。きっちりジョジョらしい「頭を使った」戦い方でレッチリを追い込んでいるにも関わらず、どこまでも「単細胞な部分」がクローズアップされて戦局を左右させているのが面白いところだ。振り返ってみると、これまでのジョジョってどのシリーズでも、どの戦闘でも、基本的に「頭の良い」試合ばっかりなんだよ。元々「能力頭脳バトルもの」としてデザインされているので当たり前ではあるのだが、全員がクレバーということになるとなかなかキャラ差も生み出しにくい。3部のポルナレフなんかはおちゃらけムードも含めてそのあたりの「クレバーになりすぎない」絶妙なラインのおかげでキャラが立った好例だが、億泰はそうした「間抜け」デザインをさらに一歩進めて、「アホだからこその見せ方」というのがより先鋭的になっている。この後、船の上のシーンでも億泰の「アホなりの戦い」は見せ場になっているし、これがどんどん極まっていくと、5部ではナランチャが「全部ぶっ壊しても勝てばいい」という腕白戦法をとり始めたりするわけだ。荒木先生、絶対アホを描いてる時は楽しんでるはず。 広々とした野原での死闘。なんかもう、バイクでどれくらい移動したんや、とか、承太郎たちがのんびり歩きすぎだろ、とか色々と突っ込みどころはあるものの、とりあえずの痛み分けで終了。考えてみりゃ、主人公クラスをこれだけ相手取って見事出し抜き逃げ延びたレッチリさんは敢闘賞ものだよな。この後もっと健やかに成長を続けていれば、主人公すら上回る実力者になっていたのかもしれない。でもなぁ、結局音石も「アホ」サイドだからなぁ。こんなに暗殺向きのスタンドなのに、これまで承太郎の存在を放置していたんだから、やっぱりどこか抜けてるんだろうなぁ。時間が止められるつっても、寝込み襲っちゃえば一撃だろうに。どうせホテルの滞在場所も分かってるんだしさぁ。よっぽど形兆がその実力を水増しして伝えてたのかな。 さて、来週はいよいよジョセフが正式に登場。そして実は割と珍しい「仗助と康一の共闘」も見られるぞ。……康一って大体「承太郎になにか教える」ポジションにいるよな。ミートくんみたいに。 一足お先に夏満喫、第10話。前回は妹話、そして今回は再び同世代に戻ってきて5人でわいわい。リア充爆発案件だが、こいつらなら微笑ましく見守ろうという気になるのが不思議なもんで。女性陣は割とキラキラしてるけど、野郎連中が揃って朴念仁だからな。 Aパート、プール。なんと、せっかくの夏、せっかくの水着回だというのに、出てくるのは田中のなまっちろい肌と、太田のそれなりに締まった長身のみ。せめて監視員の西園寺さんくらいは多少脱いでくれるかと思ったが、それも叶わずに何とも健全なプールである。しょうがない、そういう作品だから。プールではクソガキに絡まれる田中という珍しい図が拝めるが、この世界ではどんないたずら小僧でも気付けばまったり空間に飲み込まれてしまう。太田を見たときには多少なりとも命の危機を感じたようだが(ホントに太田ってどんだけいかついんだよ)、気付けば田中は宮野さんに続く弟子を手に入れてしまい、みんなで仲良く流されるだけの人生だ。まぁ、言うても浮き身って泳ぐ上では大事なスキルですからね。プールが終わってみれば、珍しく田中のサポートに回ることを太田が放棄する程度には気怠くなっている。水泳の後のダルさってのは格別なものがありますよね。ちなみに、髪を下ろした太田はどこか世話焼きの姐さん女房みたいな面影がありました。 Bパート、今作ではあり得ないくらいに激しく勢いのあるアイキャッチから入り、当然そのエネルギーの発生源は宮野さん。先週出られなかった鬱憤を晴らすかのように、いつも以上に元気いっぱい。身長を伸ばしたい、という話題から入り、その実は越前さんとの花火大会のお誘い。浴衣を着ることが出来ないってことらしいが……女性用の浴衣なんてナンボでもサイズ展開ありそうだし、許容出来るラインはかなり低めでもあると思うのだが……どんだけ小さいんだ、宮野さん。まー、同じ女性の白石さんと並んでも頭一つ違うからなぁ。ちなみに、最近どっかで宮野の中の人・高森奈津美をさして「ポスト阿澄佳奈」という表記を見かけたのだが、今回みたいな「ちっちゃくないよ!」案件を聞いていると確かにそんな気もする。どちらも本人は(特に一部パーツに関して)ちっちゃくない! のもアスミスと共通しているところだ。寿勇退気味のアスミスに代わって、ナツ姉ぇがちっちゃい業界を……既に割と席巻してるなぁ。 残念ながら宮野さんからは大人の女性の香りは漂ってこないため、とりあえず浴衣探しには男2人が同行確定。さらに丁度良いタイミングで白石さんもひっかかり、白石・田中間の関係を知っている宮野さんはさっさと2人を巻き込むことに。このあたりのアクションの速さは流石の宮野さん。ただ、いざ浴衣の試着となると現実の差を見せつけられることになり……いや、いいじゃない、宮野さんは宮野さんで可愛いんだから。今回はこの服屋で色々と楽しんでる2人のシーンが一番の見どころかな。浴衣を着て出てきた白石さんが「ヘヘ」って笑うところが素晴らしく可愛い。そして、その後試着室から出てきたズルズル宮野さんはまた別な次元での可愛らしさ。こんな素晴らしく可愛い2人の同級生がいて、田中たちも幸せやな、と思ってるところに、傷心の宮野さんの発言から何故か話題と視線はおっぱいに……。田中、本当にこういうところで素直なヤツ。白石さんは本当に色んなところでパーフェクトだ。 そんな白石さんに浴衣を作ってもらい、本番当日は白石に代わりまして越前。実は白石さんに負けず劣らずな乙女思考の彼女。個人的には太田の想像の中のはだけたモードの越前さんが見たかったが、中身は普通の女の子だからね。彼女の第一目標は宮野以外のなにものでもないのだが、改めてこうした特別なシチュエーションで並ぶと、幼馴染みの太田のこともちょっと意識してしまうらしい。なんだぁ、どこもかしこも思われ人ばっかりじゃないですか。まぁ、太田は色気より食い気、ラブよりスイーツなんですけどね……シロップかけ放題って、そこまで甘味レベルの高いイベントではないと思うのだがね。太田からしたら越前さんってホントに「ただの幼馴染み」だから意識しろっていう方が無理なんだよな。いいじゃない、太田は田中と、越前さんは宮野さんといちゃいちゃしてればさ。花火みたいなぼんやりした夜景の描写もまた綺麗なアニメでございました。 次週、季節は飛んで文化祭へ。今回初めて田中がサブタイトルを最後の文字まで書いてるぞ。読めないけど。 |
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