最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
今週2本目。別段珍しい面子ではないが、普段入ってる人が何人か抜けている構成。とりあえず、「目の前にある麻薬を打ち続けないと死ぬんや」と言っていた社蓄ダンサーは含む。そんな人生は死んだ方がいいのかもしれない。
Round1・「さんな」 1.成人となったあとに実名の他につける別名。字(あざな)。 2.→すんな。 3.大根の異称。さんなん。 4.拳の用語。「三」のこと。 5.NATO3大国、アメリカ、カナダ、メキシコ。 6.畑菜、酒菜、温菜の総称。馳走の意。 ググると「悪性腫瘍と戦った女性」っていう全然関係無い個人しかヒットしねぇ。 ④「ちぇえ」パターン。やっぱり意味は分からない。 ⑤「他のNATOの国から怒られるよな」「壁出来てるしね」
Round2・「ぜにごま」 1.パトロン。金づる。 2.浄財の一。紙幣を燃やし、許しを乞う。 3.(大層人手のかかることから)擦り胡麻。 4.銭を回す遊戯。先に止まったら負け。 5.銭の孔に軸をさして心とし、糸を巻いてコマのようにまわすもの。江戸時代に流行。 6.忍者が承認、同意の意志を示すために置くごま。 ①「銭駒」。こんな呼ばれ方はされたくないですね(ニッコリ)。 ②「銭護摩」らしい。一体だれが許してくれるやら。 ④⑤被ったら消せるパターンだが、微妙に遊び方が違っている。 ⑥「是認ゴマ」。すぐ風で飛びそうだな。
Round3・「ぺころす」 1.小玉葱。通常の玉葱を密集栽培して小さくしたもの。 2.ポルトガルの軍人、探検家。マダガスカル入植の功績で西部ペコロスにその名が残された。 3.レミトルム王国の宰相。女性。軍事力の拡張政策に力を注いだが、王を侮辱する失言がきっかけで投獄、処刑された。 4.お腹いっぱいに食べること。ぺこぺこロスの略。 5.ギリシア神話の神犬。 6.古代ギリシアの彫刻家。ファリシスト。 「ぺ、殺す?」「ヨンジュンがかわいそう」 ①あれってそういう名前なんだパターン。こんなところから知識を得ていた人も。 ③誰が書いたか一発で分かる文章。 ④誰が書いたかみんないぶかしがった文章。当然票は入らない。 ⑤ペコの響きだけやんけ。 ⑥ファリシズムについてはこちらに。
Round4・「れすぼす」 1.象牙海岸を代表する、架空の港湾都市。アダンソンの紹介が著名。 2.ギリシア人女性を表す代名詞。 3.急速に尻すぼむ。 4.ギリシア東部、エーゲ海の島。古来、その地の女性は同性愛に耽ったと伝える。 5.スペインの行商人。行商の旅をするときの護身術を世に広めた。後に、「ボクサー商人」の通称で呼ばれた。 6.セイヨウスミレの異称。 ③「日本語……か?」 ④「桃源郷だ」「桃源郷やんけ!」ちなみにWikiで確認していくと、「さっふぃずむ」の元となったサッフォー(表記はサッポー)の名前も確認出来る。 ⑤「これ、切りきれないんだよなぁ……」 そうか?
Round5・「ぷろすちちゅーと」 1.見返りを求める。 2.過激派プロテスタント教徒。 3.時代に遅れる。 4.淫売婦。売春婦。娼婦。 5.前時代的な、野暮ったい。 6.直観で未来のことを見通すこと。 誰がどう聞いても英単語だったため、全員解答用紙に書いた綴りも一致。その結果、なんか英単語帳みたいなラインナップになってしまう。 ②いや、単語帳にこれは無いな……。 ④完全に浮く。「モラルハザード氏なら書いてもおかしくないシンプルさがあったから(出題者談)」 正解発表後に画像検索をした結果、やっぱりネットの集合知って凄いな、っていう結論に。いや、アウトなネタだが。
Round6・「げえふ」 1.ガールフレンド。 2.下等な恵婦。 3.遊戯に使う台本。特に新入りの遊女が用いる。 4.奈良後期の天皇親衛隊。 5.乳なしの称。 6.まいこ。芸者。 「同性愛者の父親のこと。」という切り出しから、しばし「お前の父ちゃん童貞!」で盛り上がる羽目に。 ①G(ゲー)F(エフ)だから。いっそカッコカリも付ければよかったか。 ②恵婦って何? → 恵まれた何かです → でも下等なんだ。 ④「天皇親衛隊」はパワーワードだ。このあたりの時代は全然知らない役職が色々あるからね。乳牛院とか。 ⑤出題者が解答読み上げ時に首を傾げる始末。ちなみに「下・F」で、Fカップ以下は乳無しになるらしいです。まぁ、書いた人は確かに巨乳だし巨腹ですからね。「自分よりも貧乳は認めない」みたいなスタンスなのかもしれません。 PR ニャー将棋、ニャー将棋! 第7話。なんかもう、そこだけで残りの記憶が全部吹っ飛んでしまった。贅沢キャストから謎のキャラソン(?)へ繋いで将棋の普及に邁進してくれるアニメ。なんて素敵なこころざし。 一応冒頭から見ておこう。前回風雲急を告げる登場だった高橋君。威圧感のある巨躯に圧倒された零だったが、高橋君すげぇ良い子。二階堂もそうだけど、零のまわりはなんだかんだで信じられないくらい良い人間が集まってきてくれるのは本当に贅沢である。そりゃひなたちゃんが子供ながらに惚れてしまうのも致し方ないな、と思える好青年だ。零に近づいたのは「若くしてプロの世界で戦う先輩」から1つでもいいから人生訓を得ようとする、貪欲で真摯な成長願望の現れ。もちろん、初対面の先輩に礼を失することもなく、いかにも体育会系の接触ながら、兼ね備えた知性も感じさせ、人間的な器の大きさも見せつける、最高のファーストコンタクトであった。零は零でこれまでずっと周りの人間の顔色をうかがいながら生きてきたこともあり、彼の混じりっけ無しの熱意をしっかりと受け止め、若輩ではあるが、出来る限り熱意に応えようと居住まいを正した。これはこれで素敵な人間関係。その脇では、どさくさに紛れてひなたちゃんが高橋君に接近できるなんてラッキーもあるのだ。あ、でも高橋君は四国の学校に行くって言ってたよな。ひなたちゃん、離れ離れになっちゃうことは知らないのだろうか……。 そうして出会えた素敵な後輩との出会いは、もちろん零にも大きな影響を与える。彼にとっての高橋君の意義とは、「自己に内在する感情の顕在化」である。今回、高橋君が「何故改めて高校に行き始めたのか」と問い、零の返答に対し、さらに自分なりに言葉をかみ砕いて確認するという行程があった。零は「分かってくれる人がいる」と喜んでいたが、実際には、零は返答を口にした時点では自分でもその気持ちを消化しきれていなかった可能性がある。そして、高橋が改めて「他者の言葉」として明文化したことにより、これまで自分の中にあったコンプレックスのような、得も言われぬ感情を、他人の目線を通して理解することが可能になった。さらに、この理解の仲介者となった高橋君が目の前に存在することで、自分の感情が特別なものでなく、他者と共有出来る普遍的なものであることも確認出来て、零に特有の孤独感、疎外感も解消出来るという働きがある。二階堂のように零の内面を気にせずグイグイ来る人間も結果的には彼が殻を破るのに一役買っているが、高橋のように、冷静に零を見て察してくれる理解者というのも大事な存在なのかもしれない。 そんな幸せな邂逅から転じて、Bパートでシーンは川本家へ。ここでも高橋君との関係性をより深めていくわけだが、個人的にちょっと楽しかったのは高橋のカレーへの反応である。そりゃもう、男子中学生ならカレーで喜ぶのは当たり前だが、「温泉卵までのってるとか最高じゃね?」みたいな素直な反応が、「こいつ、どれだけ大人ぶった振る舞いをしていても、やっぱり根っこは男子中学生なんやな」という安心感みたいなものを与えてくれる。言葉の選び方も非常に素直で、ここにも彼の人柄の真っ直ぐさみたいなものが窺える。ひなたちゃんが幼馴染みなので肩肘張らずに接することが出来る、ってのも良いところなのかも。まぁ、対するひなたちゃんの方は肩肘張るどころじゃないけども……やっぱりあかりさんが女神なんだよなぁ。カレー食いたし。 で、零ちゃんの対局の様子がついにバレてしまう、なんてハプニングもありながら、ビデオ視聴ではさらに二階堂という唯一無二の存在も確認出来て、今回は本当に零君の幸せが噛みしめられる回となっております。いや、本人は迷惑そうにしてるけども……。零の立たされている状況を本人よりも理解し、さらにそこに厳しくも熱い言葉を投げかけてくれる真っ直ぐな二階堂。彼がこの後テレビの解説役に呼ばれるのかどうかは怪しいのだが……いや、かえってこういうキャラがお茶の間に人気になるかもしれないな。零ちゃん、そろそろ「親友」認定をOKしてあげてもよいのでは。零が声を荒げて怒れる唯一の相手が二階堂。つまり、壁も陰も全て取っ払って、腹を割って対話出来るのが二階堂。零本人はその大切さにまだ気付いていないようだが、きっとこの後、ありがたみが分かる時が来るのだろう。 で、ここまでだったら本当に「イイハナシダッタナー」で終わるエピソードだったのだが……。ニャー将棋! これ、今週は歩・桂馬・金だったので、残る駒については次週以降に曲が流れるってことなんですかね。映像も楽しいし、川本家の皆さんで歌う楽曲も楽しすぎる。このキャストで歌が出せるっていうだけでも一大コンテンツですやん。いや、久野ちゃんがどのくらい歌うのか知らないけどさ。そしてこの「ニャー将棋」、なんと駒の1つ1つにオリジナルでCVが与えられているという謎……。今回出てきたのは野中藍と白石涼子でした。川本家が大沢キャスティングなのに対し、ニャー将棋は青二キャスティングですかね?(シャフトキャスティングやな) 秋と言えば学園祭シーズン。学園祭シーズンといえば声優イベントなわけですよ。と言っても、私は基本的に出不精なのでなかなかイベント巡りとかは出来ないんですが、ちょっと前までは近隣だけでも京都産業大、立命館草津キャンパス、同志社、京大と4つくらいは視野に入れて回っていた。ただ、最近はなかなかそれも叶わず、去年は1つも行ってない。今年は何とか、この京大のイベントだけはチケットを取ることが出来まして、何とか行ってまいりました。
すげぇ久しぶり。もちろんこの間も私のいないところでは幾度か催されていたのだが、私がいないところで行われた試合など知ったこっちゃありません。そして私は明日のイベントのために途中離脱しましたが、ひょっとしたらこの文章を書いている今現在も、新たなたほいやが行われているのかもしれません。 ちなみに最近、これまで使用していた広辞苑6版、2版に加えて、新しく第3版が仲間入りしました。 「3版すげぇ、見たことない言葉がいっぱい載ってる!!」
Round1・「つきのかつら」 1.渡来人。百済人、のち新羅人。 2.叢雲。ときに邪魔なもの。 3.卓上遊戯の一種。月の形を模した板に桂草を埋め込む。 4.(つきのやつらの書き写しか)付き者。従者。 5.中国の伝説で、月の中に生えているという丈の高い桂の木。 6.ツキノワグマに攻撃されても生き残った桂小五郎を模した像。 たほいや欲に負けて完全に廃人となってしまった、通称「社蓄ダンサー」氏、復帰の出題。なお、4人に当てられてボコボコになった模様。「ブランクがあるからー、たほいやはサボるとすぐになまるからー」 ①綺麗な韻。 ⑥今回はタイラントが参加していないのですが、代わりに「人生2回目のたほいや」という新人が参戦。しかしこの男、我々が想像した以上の難物のようで……うちらのまわり、扱いに気をつけなきゃいけない爆発物がおおすぎやしませんかね? 以降の問題でも「おっ、タイラントかな?」と思われる解答はおよそこの新人のやらかしたものです。
Round2・「しゃちまつり」 1.自らの血流を遮ることにより絶頂を得る。 2.高山永宝寺にて行われる祭事。隼を象った宝塔参拝で知られる。 3.→酒池肉林。 4.狩の幸運を祈る、あるいは獲物のあったことを祝う祭事。 5.社寺で催される祭事の総称。 6.生きているものの霊。生き霊。 7.集団を乱す者を盛大に送り出す祝い。 「しゃちまつり」でググると何故かトップになのはのSSがヒットするのだが、よく分からんな。ちなみに、普通の検索だと文字通りの「シャチ・フェスタ」っぽいものが多数ヒットするのである。 ①やらかしてます。首つりオナニーかな? ⑥「どういうことなの?」「社蓄なんてゾンビみたいなもんでしょう」
Round3・「おやのひ」 1.自らの健忘症に気がついた日。 2.ポエニ戦争にて用いられた対大スキピオ兵器。後世に伝えられることはなかった。 3.フランスの国民的女優。自動車事故による悲劇的な死で知られる。 4.誕生日から推測される、両親が自分をこの世に生みだした日。 5.周囲を惑わす行動。親の悲。 6.→親指。 7.親の命日。 これもググってもヒットせんなぁ。11月8日を「いい親の日にする」っていう栃木県PTAのページはヒットするんだけど。 ①「おや? の日」。まだまだやらかしています。すでに哲学だよ。幻想だよ。 ②伝わってないけど広辞苑には載るパターン。 ④十月十日前です。 ⑤解答作る前にすでに、「親の非じゃない?」「親がやってしまった駄目なことといえば……」「「「俺らのことやんけ」」」っていう悲しいやりとりが。
Round4・「にえいる」 1.人柱が必要かどうかを話し合う会議の隠語。 2.ケルト神話における伝説の狼。その騎馬で太陽を貫き天地に終わりのない冬をもたらすとされる。 3.ナイアーラに同じ。 4.ギリシャ神話における薬の神々。単数形ニエイ。 5.傍にいる。 6.火矢を射る。 7.めりこんで没する。 ① 「ねー、今度の墓さぁ、贄いる?」「あー、そうね、二,三人みつくろっておいてー」。何その会話。 ③「ナイアーラ」でググった結果、エロいおねーちゃんに出会えました。 ④何故かお馴染み、「ふりあえ」パターン。 ⑤「near 居る」
Round5・「こかんしれん」 1.干支の事。子から連なる12の獣を指す。 2.僧から官へ身を翻すために必要とされる修練の総称。忠・智・仁を基とする。 3.ねじり歯車に同じ。 4.軍隊の良し悪しが如実に表れるとされるもの。食事と伝令。 5.古代中国において勇猛な官吏となるための複数の試練。 6.「巨桿使」に同じ。 7.鎌倉末〜南北朝時代の臨済宗の僧。京都の人。東福寺海蔵院に居り、詩文に長じ、五山文学の先駆者の1人。 出題ワードの破壊力。 ①「子」「干支」「連」。説明出来ちゃった! 説明出来ちゃった! ③ねじ「れ」歯車の方が正しいとか何とか言ってた。 ⑤「虎官試練」との漢字表記がありました。
Round6・「みさごすし」 1.三・三・五・四・四文字の定型詩。 2.(女房詞)鯖寿司。 3.仰々しいさま。 4.ミサゴが岩陰などに貯えておいた魚類に潮水がかかって自然に鮨の味となったもの。 5.雪にかかる枕詞。未詳。 6.東北地方の山奥のみで用いられる御興の呼称。 7.沙悟浄様の皿の上にのせて食べる寿司。転じてかっぱずし。 割と物議を醸した出題。広辞苑先生は掲載していますが、どうやら諸説有るらしいです。 ①「語呂わるっ!」 ⑦すみません、なるべく読み上げの際には笑わないよう努力するのですが、流石にこれは平常心で読み上げるの無理だろ。
Round7・「おんなくじ」 1.元号を定める儀。 2.「男は五時まで、女は九時から」の約。 3.平仮名の異称。 4.身持ちが固く留守を任せられる女。 5.助けた鶴に肛門を突かれ痔になること。 6.女の起こした訴訟。 7.女人のみで催される神事。 「女があたるクジなんて、デレステ・スクフェスのガチャに決まってるやんけ」「6000円は無課金(社蓄談)」。 ①「御名公事」 ②意味は分からない。 ③「女文字」「女手」っていう言い方はありますね。 ④これ、元々「守備力が高く、内野のどこでも守れる女」って書きたかったんだよね。元阪神タイガースの久慈の女版っていう。参加してた誰にも気付いてもらえなそうなのでここで書いておきます。 ⑤だからさぁ……。「恩無く痔」。「しばらくたほいやはやりません」って言ってたけど、これはタイラントとぶつけるべきなのだろうか。まぁ、その際、自動で選択肢が2つ消えるからイージーゲームになるのだが。 溢れんばかりに京都駅、第7話。ここ十数年のアニメの歴史の中で、もっとも登場作品数が多いのはおそらく京都駅だろう。学園アニメだとなんだかんだで1話は登場することになるので、作品数だとダントツだと思う。今度聖地巡礼してきましょうかね。近い。なお、たまこマーケットの聖地だとほぼ毎日巡礼している模様。 さておき、「田中あすかの乱」開幕編。これまでたっぷり1クール半もの時間を費やし、溜めに溜めてきたラスボス田中あすか嬢のバックグラウンドがついに明らかになった! ……あれだ、割と分かりやすいヤツだ。そうかー、お母ちゃんだったかー。お目々の大きさが印象的なお嬢さんに比べると随分きつめの顔をしたお母ちゃんだったが、まー、人間それまでの人生が顔に表れるもので。おそらく本人のいう通り、女手一つで娘を育てるのにも随分な苦労があったのだろう。でもまぁ、一言でまとめると割と分かりやすい「親と子」の問題である。 面白いのは、この「親と子」の問題、実は黄前家でも「姉と妹」で縮小版みたいないさかいが起こっていたこと。流石にユーフォをやめろとまでは言われていないが、久美子も「受験に関係無いのにいつまでユーフォなんか吹いてるんだよ」と姉に言われ、その姉は「良い大学にいって良い会社に就職する」という時代がかった分かりやすいご高説を垂れながら、どうやら大学でなにやら問題を抱えているという扱いづらい状態になっている。てっきり、久美子のそんな悩みがなんかの拍子で解決して、それが田中家の問題にフィードバックする形になるのかと思ったのだが、今回のラストシーンを見る限りではまだまだ黄前家のもめ事も先が長そう。田中家、黄前家、どちらが先にゴールするんでしょうか。 さて、「分かりやすい」とは書いたが、ここまで散々引っ張ってくれた田中あすか先輩のことである、よくある「母と子」の構図にも色々と考察の余地があるので、せっかくだから今回の内容からその読み解きをしておこう。今回心底見事だと思ったのは、実際にあすか先輩の母親が登場していたシーンはそこまで長くなかったのに、その中に母娘の関係性をうかがわせる要素がギュギュッとまとめて詰め込まれていたこと。元々あんな難物の娘が出てくる時点で一筋縄ではいかない家庭であることは想像出来るわけだが、そんな娘さんのこれまでの立ち振る舞いも合わせて考えると、田中家の持つ暗闇の内実が見えてくる。注目すべきは、一見してヒステリーを起こしていると分かる母親の細かい表情の動き。特に、滝センから一喝され、事態を飲み込めずにいるときの、喜怒哀楽が複雑に混ざり合ったような、一瞬ながらも奇妙な表情の歪み。この時、あすか先輩の母親は笑ったような、怒ったような、泣いたような、諦めたような、何とも不思議な変化を見せる。そこに籠められた感情は、おそらく彼女自身にも処理しきれないような、根拠も動機もない感情の爆発だ。 その何とも言えない表情を経由し、彼女は娘に対して「部活を辞めろと今ここで言え」という無茶振りを行い、最終的は平手打ちに及ぶ。さらにその後、すぐに泣き出して自分の娘にすがりつく母親と、相変わらずの無表情でそんな母親を受けとめるあすか先輩。この構図から、「この母娘は、これまでもずっとこんな生活を送ってきたのだ」ということがすぐに分かるようになっている。そうして、この歪んだ母娘の関係性を見て、「如何にして田中あすかが形成されてきたか」というところにまで推測が及ぶわけだ。 どうにも面倒な、情緒不安定な母親。彼女が激昂するのは、おそらく部活絡みの話だけではなかろう。おそらくあすか先輩が幼い頃から、似たような状況は度々発生し、娘は母親の扱いに難儀したに違いない。当然、こうした状況では「自分が一番大事」という保身と、「でも恩義ある母親を、自分の愛すべき肉親を無下にも出来ない」という家族愛がぶつかり合い、悩み、苦しむことになるのだ。そんな状況を処理するために、怪物・田中あすかは仮面を被った。徹底した堅実主義を貫き、人の感情などというものは、自分が生活していく上で、どうコントロールするかだけが問題になるノイズとなった。田中あすかが生きていく上で、周りの人間が何を考えようが、どう思われようが、それは「処理すべき対象」の1つでしかない。実の母親との付き合い方が、彼女をそんなドライな人生観へと到らせたのであろう。いちいち母親のヒステリーに付き合っていてはきりがない。あくまでクールに、先に影響がないように、効率的に処理するのが、自分のためであり、母親のためにもなる。同じように、部活の中でのソロ争いも、旧友の復帰に怯える後輩の世話も、どれもこれもが「事務的に処理すべき仕事」であると、彼女は捉えていたのであろう。怪物が生まれた事情は、何とももの悲しい、家族との絆の果ての物語である。 しかし、そうして彼女の人生観が見えてくると、その中で特異な存在も浮き彫りになる。合宿の朝靄の中、一人無心に吹いていたユーフォ。彼女にとって、ユーフォを吹くことは「母親との諍いの元」でしかなく、本来なら「処理してしまうべき案件」だ。全てを打算で処理したいなら、彼女はユーフォを手放すべきだ。しかし、実際にはそれが出来ない。何を言われても、彼女は部を辞めない。つまり、彼女の中の「人間性」が集約されているのが、ユーフォの演奏という行為なのである。怪物・田中あすかは「ユーフォにしか興味がない機械」ではなく、「ユーフォしかすがるべき人間性を持てない人間」なのだ。それが分かれば、今後の対応はいかようにも出来る。彼女の一時的な不在により、「あすか無き吹部」がようやく起動した。部長先輩も頑張った。おそらく、中川先輩は低音パートを託された。万一彼女が欠けたとしても、吹部は何とかやっていける体勢を作り上げるだろう。しかし、それはあくまで仮のものであり、最後に「人の心を持つ田中あすか」を迎え入れて、北宇治高校吹奏楽部が完成するのだ。今期のフィナーレは、一体どんなものになるだろうか。 今回はあすか先輩のもろもろを観るだけでもへとへとになるエピソードだったが、その他の要素も相変わらずてんこ盛りで忙しいんですよ。謎のベーシスト緑輝とか、葉月の初めての本格ステージとか、そんな葉月にも気軽に励ましの言葉をかけて上げられるようになってる麗奈のレベルアップとか。でも、今回はやっぱり3年生がメインかな。どのシーンでも中瀬古先輩がいちいち可愛かったし、部長先輩のソロパートは過去に登場したどのソロシーンにも負けていない大迫力で最高の仕上がり。やっぱりサックスのソロは決まるとマジで痺れますね。今回あらゆるキャラの細かい所作まで含めてやたらと色気があって素敵だったんだが、コンテ演出が今期エンディング映像を担当している藤田春香という人なのよね(1期8話もこの人が担当してる!!!)。これだけの密度のシナリオを見事に収めているし、1つ1つのシーンに魅力があるし……どうにも京アニの女性クリエイター陣は化け物揃いであることよ。 そして、相変わらず軽々とホームランをかっ飛ばすのが、デカリボンこと我らが優子である。部長先輩の決死の挨拶へのあのレスポンス。誰がどう見ても愛されキャラ過ぎるだろ……。優子・夏紀の2年生コンビ、最強です。希美なんていらんかったんや。 そして、次の曲が始まるのです。 やっぱ霧幻庵なんだよなぁ、第7話。ダル太夫さんの持つ謎の説得力、レジェンド妖怪の面目躍如だ。ところで、ひょっとして今回ので霧幻庵の出番って終わりなんですかね? え? ライブシーン無いの?? え〜〜〜〜。クレーム入れるわ。新曲は買うわ。 何とも謎めいたお話になった今回。メインは一応シアンの改心ということになるのだろうが、そのまわりを取り囲んでいる同時進行ミッションが訳の分からないものばかり。そんな中でもトップレベルに訳が分からなかったのが、謎のメロディシアンストーンを守れと言われていた新規バンドの連中。まぁ、アニメ以外のメディアでも展開している作品なので私が知らないキャラが出てくるのはしょうがないのだが、あいつら、一体どういう概念だったんだろう……。リーダーと呼ばれていた狼は問題無い。彼はよく分かるキャラだ。隣にいた悪魔も……まぁいいとしよう。動物モチーフですらないが、それを言い出したら霧幻庵の3人だってよく分からん存在だし。妖怪変化の類はこの世界では許容範囲内だ。そしてその隣にいるなんか猫族っぽいのが……なんなんだろ、コイツ。いや、出で立ちは割と普通なのだが、しゃべる時の謎電波演出の意味が分からん。こいつ、口でしゃべるのではなくて「直接脳内にッ!」的なコミュニケーションを行っている様子。どういうキャラなんだろう……ま、まぁ、考えてみりゃモアだって宇宙人だったのだし、宇宙からの電波を拾えそうなヤツがいるのも分からなくはないが……とどめに登場するのが「ダイシゼン」。なんだあれ。もう、山じゃん。どこからどう見ても摩雲天じゃん。なんでこいつらがチーム組んでるのかがさっぱり分からんぞ。そもそもこいつら、バンドなのかどうかも怪しいじゃねぇか。どう考えてもあの山、楽器の演奏はできねぇだろ。いや、ダル太夫だってそのままじゃ演奏出来ないように見えるのだから、案外CGフォームになったら普通のサイズだったりするのか? ……まぁ、多分今後こいつらの演奏シーンは出てこないだろうが……。サウンドプラネットのカオスっぷりをまざまざと見せつけるラインナップである。 そして、この謎のチームが「誰に言われて」「何を守っているのか」というのもよく分からないままだった。なんかすごいメロディシアンストーンの親玉みたいなものが鎮座しているらしいのだが、それが何故、アルバイトによって警備されているのか、誰が管理しているのか、どんな意味を持つのか、何故霧幻庵の皆さんがそれを確保しに向かっているのか。今のところ一切の説明はない。まぁ、霧幻庵は(というかダル太夫さんは)この世界ではどうやらレジェンドに位置する存在のようなので、闇の女王という火急の危機を迎え、いよいよそのレジェンドが最終兵器を取りに向かったということなのか。その割にバイトにことの顛末が伝わってないあたりが微妙に不安だが……まぁ、私としては今後改めて霧幻庵の演奏シーンが出てくることを祈るばかりである。 一方、そんな謎チームにぶっ飛ばされてしまったのはシンガンの皆さん。山の中を放浪してヘロヘロになる様子、なんか去年も見た気がしますね。合宿は気もそぞろなクロウたちに気合いを入れ直すためにロムが企画したものだったが、結果的にはその道中で過去話を披露する流れに。一応、ロムの口から直接語られたことで問題は解決……したんだろうか。別に話す前と後で状況は大して変わってない気もするんだが、まぁ、ロムの中に秘密が有るか無いかで心持ちは違うものかもしれない。クロウたちもロムに新しいチームで満足してもらうため、無い頭を絞って必死に曲作り。シアンがあれだけ苦労している中、馬鹿が頭を寄せ合ってどんな曲を作り上げたのかはなかなか気になるところである。故に。 で、そんなまわりのゴタゴタとは全く関係無く、何故か南国リゾートで雑用をやらされるシアン。先週はシアンの扱いが不安だったのだが、ベリーさんはちゃんとシアンのことは全部分かってましたね。どうでもいい雑務を押しつけ続けた意味は良く分からんが、いっぺん「曲を作らなきゃ」っていう切羽詰まった精神状態から解放するためには本当にどうでもいいことをやらせる必要があったのかもしれない(それにしたって氷の削りだしは謎過ぎるが)。シアンの精も根も尽き果てたところで最後に「一人じゃどうしようもない」無理難題を押しつけ、彼女に、いつだって当たり前のように隣にいてくれた大切な存在のことを思い出させる。いや、まぁ、今更仲間の大切さなんてことを確認させるのにどんだけ手間がかかってるんだよ、って思いはあるが、シアンもちゃんと「また同じような間違いをしてしまった」って自分の情けなさを噛みしめていたし、ボロボロになって泣きじゃくるシアンが可愛かったので今回のことは許してやろうかと思います。流石に心底反省したみたいだし、もう二度とこのチームにほころびは生じないでしょう。めでたしめでたし。 なお、今回はシアンのキャラ作画を中心にかなり丸っこくて特徴的な作画が目立ったが(作監が9人もおるねん)、「なんかいつもと違う」とは思いつつも全体的に可愛かったのでOK。髪をアップにしてTシャツ on 水着のシアン、最高にキュートでエロスでした。水着回のときよりよっぽど破壊力あったわ。やっぱりベリーさんは分かってらっしゃるナ。 やっぱりこの作品はバケモンですわ、第6話。今回の構成で完全に脳がやられた。ただそのことを伝えたいので記事を上げます。 実は、毎回内蔵をえぐり取られるようなダメージはくらっており、本来なら毎週何らかの感想を吐き出したい作品なのだが、いくつかの理由からそれは避けていた。理由1,視聴してる週末から週頭が他のアニメでいっぱいいっぱい。理由2,BSでしか見られないせいで世間的に盛り上がってしばらくしてからの視聴になり、なんか置いていかれた感がある。理由その3,今作の持つ根深いダメージを、俺なんかよりよっぽど胃の腑の深いところに喰らってる人(お嬢様方)がたくさんいるので、放っておいても感想がいっぱい出てくる。理由4,そもそも今作を適切に表現するだけの表現力を有している自信が無い。大きな理由は3と4かな。楽しんでいるのは間違いないが、多分、もっと壮絶な何かを受けて、そして吐き出している人たちが大勢いることを想像すると、どうしても何かをアウトプットすることに二の足を踏んでしまう。普段、面白かったら片っ端から何かを書き散らすようにしている私には珍しい状態だ。正直、この作品にどう挑んでいいものか、計りかねていたのである。 しかし、この6話目で何かがはじけ飛んだ気がした。情念じみたものだけでなく、今作は構成、作劇、作画の全てにおいてあまりに異様だ。そのすさまじさを、せっかくなので私なりの視点でここにまとめておくことにはきっと意味があると思い、今こうして頑張っている。 初の世界大会ということで当然色々と気合いの入っている話数なのだろうが、一番驚いたのは、ほとんどの時間を実際の演技に費やしたことである。総勢6人ものプレイヤーがしのぎを削ったショートプログラム、その全てをきちっと演技として描き、1話目から意識的だった「まるで本当にフィギュアのテレビ中継をみているかのよう」な構成がここに来てさらに効力を増している。しかし、普通に考えたらこんな構成は成立しないはずなのだ。何しろ、今回登場した選手のうち、我々がその内実を知っているのはユーリのみ。他の連中は、言わば「ぽっと出の外国人」でしかない。他のスポーツと違って「心情面での演技力」を問われるフィギュアという競技において、全然知らない人間が滑っているのを見て何かを感じ取るというのは、はっきり言って無理である。「意味を理解する」ところまでは行けたとしても、「意味を感じ取る」ことは難しいはずだ。 しかし、今作はそれを可能にし、登場した全てのキャラの演技の意味を、最低限のモノローグ、最低限のエクスキューズでもって叩きつけてくる。「演技を見て、その構成を見て、分かれ」なのである。溌剌としたタイの少年、ヴィクトルをのりこえんと様々な情念を燃やすロシア人、むらっ気がありながらも年の功でまかり通る色気の塊のスイス人。そのどれもが一筋縄ではいかないキャラを盤上で表出させ、余計なことをしゃべるよりもずっと雄弁にキャラを語ってくる。「ずっと番組」という構成ではやっぱり「少年ハリウッド」を思い出すが、あそこまでの無法を押し通すわけでなく、それでいて臨場感を最大限に引き出しつつ「キャラ紹介」「キャラ押し出し」「ストーリー展開」全てを一気に片付ける。よくもまぁ、こんなとんでもない構成が可能になったものだ。 前回の南くんの演技の時点で割と極まっていたのだが、今回の怒涛の演技の連続で、今作の「おいしさ」みたいなものも嫌というほどに理解させられた。そうなんだよな、1人1人のキャラが「俺を見ろ」という姿勢で楽曲と共に提供されるっていう構図、すげぇ贅沢なアイドルアニメのデザインなんだよ。アイドルアニメは何話かに1回はライブシーンを入れて、そこで曲とキャラを売り出すわけだが、今作はそれを毎回、贅沢な作画リソースを注ぎ込んで展開している。そりゃ盛り上がるだろう。そして、昨今のアイドルアニメといえばライブシーンはCGになるが、フィギュアスケートは集団を描く必要が無く、1人の演技をたっぷりと手をかけて作り込めるという強みがある。今回感心したのは、最後に出てきたスイス人(例によってまだ名前覚えてない)の演技、意図的に動画の中を抜いてる部分があるのよね。ユーリと同じ「色気」の表現のはずなのだが、スイス人の方はむらっ気を強くしたり、押しつけ気味の濃すぎる「エロス」のたたき込み方があまりに大胆過ぎるために、そのモーションがユーリの持つ「繊細さ」「未成熟さ」みたいなものと対比的に描かれている。尻からのアオリの構図を多めに採用して、どこか下世話な部分を残しているのもユーリの演技とは対照的。 他の選手の演技についても、「試合中継のカメラの構図」を前提としながら、1人1人に最適な「アニメ的演出」がガンガン盛り込まれている。いわば「デフォルメ」された部分なわけだが、これが無ければアニメとして表現する意味が無く、これが極まれば、アニメとしての存在意義が突き抜けることに。そして、実際に突き抜けている。 私はフィギュアスケートは全然分からない。今期は同じように「ラグビーが全然分からないけどオールアウト見てる」とか「サッカーはピンと来ないけどDAYS見てる」とか、スポ根アニメはテンプレ的に安定した「見せ方」がある分、大崩れせずに「何となくそれっぽいこと」を見せてくれるものだが、今作は「これ、絶対にフィギュアっていうスポーツが面白いんだ」と思わせてくれるだけの説得力を有している。フィギュアに良し、アニメに良し、つまり、フィギュアアニメに良しなのである。 そうそう、もう1つ私視点で外せないものといえば、中の人のお話。諏訪部が楽しそうだろ、とか、こういう安元がこういう波多野とぶつかるのかよ、とか、色々と爆笑ポイントが多いのだが(個人的に相変わらず安元キャラがツボ)、改めて見直すべきは、やはり主人公のユーリである。つまり、豊永利行。彼は「デュラララ」の帝人に代表されるようなナヨナヨ系を中心にしながら時たまぶっ飛んだ破壊力を見せつけることがあるが、そんな彼の仕事の集大成になりそうなのがユーリ。盤上に上がったユーリのサディスティックなまでの「誘引」を作り出しているのは、間違いなく豊永だ。対比される存在であるユリオの方を固い仕事一辺倒の内山昂輝が担当してギャップを出しているのも非常に効果的な配置になっており、今作は声優ファンにもかなり聞きどころの多い作品になっているのである。 ……とりあえず、ここまで6話分で溜まっていた鬱憤はここまでの記述である程度晴らせたかな……。残りの話数で何か書くかどうかは分かりませんが、世のお姉さま方に怒られない程度に、男サイドからも楽しんでいきたい作品ですね。 もう設定ガバガバじゃねぇか、第6話。攻撃を下に、インド人を右に。 元々セレクターバトルっつうかWIXOSSのルール自体がよく分かってなかったので戦闘シーンのふわっと感は前作からのものだが、今作の場合ルールが変更されたため、より違和感が際だつことになっている。コイン技の扱いとか、攻撃対象指定の云々とか。「攻撃を下に」がOKなのだとしたら、もう千夏のベルセルクって完全に役立たず技になるのでは? まぁ、相手が気付いてなくて血気盛んに突っ込んでくる、っていう副次効果はあるから、それだけで充分カウンターは取れるのかもしれんけど。そして、そんな「下への攻撃」が今度は相手の攻撃をかわすための布石になっているという謎。あれ、結局意味が分からんかったのだが、どういうことなの? ルリグの攻撃って、対象を自動で狙撃するんじゃなくて、攻撃時にちゃんと照準を定めて発射してるってことなの? そして足場が崩れるとそれが全部外れるの? そもそもあの世界における足場ってどういう概念なのさ?? もう、分からないコトだらけでしっちゃかめっちゃかだ。 あと、これも前作からの引き継ぎ設定ではあるのだが、「第3者の介入で勝負が強制終了する」という設定も今作ではだいぶ大きな穴になっている。だって、今作は「はよ試合しないとコインが勝手にロストするで」というタイムリミット、それに副次的に付与されたブックメーカーからのバトル強制条件など、「戦わなければいけない」理由が多いのだが、今回の千夏の態度からするに、少なくともブックメーカーの方のバトル強制に関しては「決着ついてないけど戦った事実さえ残ってれば問題無いでしょ」ってな処理になっている。だとすると、もうブックメーカーの脅威は無いに等しい。適当に部外者を1人雇って、バトル開始後に乱入するように頼んでおけば、どんな試合でもチャラに出来るのだから。流石にコインの黒ずみ進行を止めることは出来ないだろうが、全然関係無い要素のせいでバトルに決着を付けずに済むというのは何とも興ざめである。こんだけルールがザルだと、いくらでもやりようがある気がするんだけど、ひょっとしてそういう盤外戦術まで含めてのセレクターバトルなんでしょうかね? 実はあの戦わないって言ってた男の子は賢いのか? さておき、千夏ちゃんは相変わらずのやさぐれっぷり。冒頭、ゆかちボイスで「私とシない?」とか誘っちゃう倫理的に大変に問題を孕んだシーンは完全に狙ってやってることだろうが、実際、千夏がやってるのは悪徳業者の客取りであるからして、倫理的な問題は大差無い。「まぁ、金銭が発生しないならギリギリセーフか」と思っていたら、なんと千夏ちゃん、営業職でバイト代貰ってるやんか。もう、完全に悪の手先ですよ。立て続けに2人もの御新規契約を結び、なんと優秀な営業マンであることか(ロリっ子勧誘の時にゲーセンで散々遊び倒していたが、貧乏千夏にそんな余裕はあるんだろうか。経費で落ちるんだろうか)。 もちろん、千夏だってブックメーカーに完全に心を許したわけではないし、むしろ今回のエピソードで敵対意志を強く固めたようだが、千夏としては割の良いバイトなら願ってもないことだし、セレクターバトルからさっさと足を洗えるならそれに越したことはない。一応、関係性としては現状はWIN&WINである。まー、ブックメーカーがあの通りの性格なので、さっさと千夏に見切り付けられそうな気もするけど。ただなぁ、ここまで鉄の女を演じてきた千夏だったが、今回はターンがすず子側に回った印象があり、幼少期の謎コンプレックスとか、非情に徹しようとしてるのに甘さが残ることが指摘されたりとか、もう、駄目フラグがボコボコ立っているのが何とも。まぁ、このまま永遠に和解せずに終わるわけはないので当然の展開ではあるのだが……底が見えてしまうと、千夏さんは本当に「ただ自分のストレスを理不尽にすず子にぶつけてるだけのヤツ」だからなぁ。正直、どんどんかっこわるくはなってます。 対して、すず子の方はイヤでも見せつけられる情けない千夏の姿を見て覚醒のきらい。何しろ今回試合を挑まれたときにも、自分の悲しみを訴えるだけ訴えておいて、オープン宣言はほとんど迷ってないしな。今回のバトルはあくまでも「負けない」ことに徹していたが、リルとの対話から決意を新たにしたことで、今度は攻勢に転じる可能性すらある。っつうか、そうじゃないとコインの枚数がヤバい。この子はるう子のように最後までほわほわしながら容赦無く強いとかいう鬼畜タイプではなく、今後はちゃんとファイターとしての顔を見せてくれるんでしょうかね。 3回でおわらねーのかよ、第33話。ま−、どう考えても尺に無理はあったけども……それだとどうしてこんなヘンテコな構成にしたのかがいまいち分からない結果になってしまうのでは……。 エニグマ編の後半と、チープトリック編の導入部分というのが今回の内容。確かにこうして見ると、単に並行して3つの試合が描かれたわけではなく、時系列に微妙なズレがあるおかげであっちが出ればこっちが引っ込む、みたいな展開になっている。原作でも同じようなわちゃわちゃがあったというならこれはこれで面白いのだが、原作でつながってたのってスーパーフライとエニグマだけなんだよね。やっぱり康一君がハードスケジュール過ぎるし、チープトリックをつなげた意味がよく分からない。単体だと導入部分が地味だ、っていう判断なのだろうか。割とはしょられてしまったが、乙雅三とのあれこれから見える岸部露伴の大人げのなさみたいなものは割と大事な要素だと思うんだけどなぁ。一応、今回オリジナルシーンで「何故かみんなしてタクシーに乗って帰る」っていうシーンがあるので、あんだけ揃ってる状況でも康一だけが露伴のところに行って仗助は帰る、っていうあたりに「やっぱり露伴と仗助は仲が悪い」みたいな要素は臭わせられるかな? あれ? そういや億泰どこ行ったんだ? とりあえず、今回は主人公チームからは噴上の活躍が描かれる。原作だともっとたっぷりやってた印象があったんだが、アニメでやられると随分あっさりした展開だったな。「噴上がすげぇ格好良かった」っていうイメージは、荒木先生が「紙を使って遊びまくる」というだまし絵みたいな構図をバンバン打ち出してくる作画の力が大きかったのかね。こういう「得体の知れない敵」と戦ってる試合展開が一番盛り上がる作品だしね。まぁ、エニグマの場合、「得体の知れない」要素を前面に打ち出しすぎて能力がよく分かんなくなってるんだけどね。もう、途中からエニグマの少年が単なる紙の化身みたいになってるしな。自分を紙に出し入れするのは自由、他の人間を出し入れする際には相手が「恐怖のサイン」を見せている必要がある。そこまではいいんだけど、じゃぁ、人間以外はどうやって取り込むんだよ、っていう。仮に人間じゃないものは恐怖のサインすら必要なくて好きに取り込めて、さらにタクシーのようなものまでサイズを問わずにポケットサイズまで縮小するとなると、エニグマというスタンドは相当便利な部類に入る。何しろ、理屈の上では飛行機だろうが巨大な建造物だろうが、好き放題に携帯出来るし、収納できるのだ。タクシーの運転手がタクシーごと取り込まれていたが、あれはタクシーと、運転手を別々に取り込んだものなのだろうか。ひょっとしたら、本人が意識していないだけで、エニグマが「1個のもの」だと認識したら一気に全部を紙の中に取り込める可能性すらある。もしそうなら、面倒なことせずに「東方家」そのものをがばっと紙の中に収納すればおしまいである。まぁ、流石にそこまで強くないとは思うのだが……お話の展開を好き放題に描いちゃったせいで、能力に際限が無くなったという、ジョジョには割とありがちなパターン。なお、最後のシュレッダーのくだりも、「シュレッダーの引っ張る力が強いから引き出せない」だったのにいつの間にか「手が突っ込めたら大丈夫」というよく分からない解決法になっているあたりももやもやである。その前に仗助が捕まった時には「紙の状態でペラペラの仗助」なんてモードは無かったのに、何故か噴上はペラペラのまま動くのだ。……まぁ、勢いって大事だからさ。 さらに突っ込んでおくなら、やっぱりハイウェイスターが「遠隔自動操縦」なのかどうかっていまいち分からないよね。たまに見かける「本体がスタンドに注意する」っていう場面、あれは一応自動操縦だから起こる現象ではあるのだが(一番極端な例がベイビィフェイスである)、エコーズとかスパイスガールみたいな例もあるから何とも言えない。初期のスタープラチナだって言うこと聞かなかった設定だしな。 結局、宮本輝之輔はアンジェロに続く最も悲惨なお仕置きで退場(まぁ、ここの三連戦の敵キャラはみんな悲惨な状態になっているが)。何故かずっと昏睡しているおふくろさんを連れてみんなでご帰宅。そんな中、ようやく戻ってきた康一に助けを求めているのが露伴先生なわけだ。チープトリックの出現シーン、なんか乙雅三が落ちた穴が原作と全然違っていた気がするが、まぁ、あんまりでかい穴だとマズイのでね。必死に背中から引き剥がそうとする露伴先生が突然踊り出したり、何とも珍妙なシーンが多いが、実際起こってることが珍妙なので致し方ない。何しろ「本体が変わるスタンド」というトリッキーなコンセプト。やっぱり杜王町という「日常」が舞台のお話なので、スタンド使いとして覚醒してもその力を使いこなせない連中が多いようである。まぁ、スタンドっつうか一種の「呪い」なわけだが、もし、もうちょっとだけでも乙雅三の精神力が強く、チープトリックがちゃんとしたスタンドとして発現していたらどんな能力だったのかは気になるところである。「相手の背中を見たら殺せる」とかだったんだろうか。だとしたらやべぇな。まぁ、チープトリックの諸々についてはまた次回。 そういえば、承太郎さんが独自に動いて、例のボーリングの爪切り事件(アニメではカットですね)に肉薄しているなんてシーンも。あのあたりの吉良が一番イカレてて最高なんだけど、アニメだと何かに引っかかっちゃったのか、単に尺調整のためなのか。ボーリングの爪切りがダサいって言われて、ボーリング関係者からクレームが入った可能性も。無い。 |
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