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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 予想外過ぎるオチ、第8話。あれ? 今作ってひょっとして1人も死人が出ないハートフルストーリーなのでは?

 そこまで大きな動きがあったわけではない今回、メインとなるのは真咲の過去話だった。正直、現段階では彼女の話のどこまでが真実なのかを探る手段はないが、映像で語られていたエピソード自体は疑う余地がない。いや、一緒にいるメンバーからしたら単に話を聞いているだけなので信じるかどうかは別問題だが、我々視聴者からすれば、わざわざ映像になって語られた事象を疑う意味はないだろう。つまり、彼女は「何らかの関係性を持った」レイジという男性と一緒に過去に一度納鳴村を訪れたことがあり、帰路の途中でレイジが「現象」に遭遇し、その結果別れ別れになった。ここまでが真実だ。また、2人の物語に注目すると忘れがちであるが、道中で2人が「納鳴村に近づくことを警告する老人」に出会っているというのも重要な新出情報である。この老人はわざわざ「神山」とエンドロールでクレジットされており、「現象」のような非存在ではないし、ちゃんと意味を持った登場人物であることが(メタな情報ではあるが)含意されている。神山は納鳴村と思われる方角から、ちゃんと車が通れる幅がある路を軽トラックで走行しており、明らかに納鳴村のことをしり、そちらからやってきたように見受けられた。つまり、これまで一度たりとも発見されなかった「納鳴村の住人」、少なくとも「納鳴村の真実を知る者」である可能性は高いわけだ。一応、納鳴村が付近の地域では伝承のように語り継がれ、それこそ過去の妖怪譚に登場する「迷い家(まよいが)」のような存在であるという可能性も考えられるが(その場合、神山は単に近隣住民であるということになるが)、こはるんやレイジのように必死に伝承を調べていた人間がなかなか有効な情報を得られていなかったことを考えると、そうした住人がいるというのも考えにくい。神山の存在は、今後のシナリオでも注意すべき情報である。

 しかし、真咲の情報で確定しているのはここまでだ。一番の問題は、彼女がレイジと別れたあとにどこで何をしていたのかが定かでないということ。美影のように新聞記事に載っていた真咲と同一視するのは一足飛びなのでやや安直な気もするが、帰宅もせずに近隣に滞在して村探しをしていたというのはやはり違和感がある。彼女の話しぶりからもこの部分にはまだ何か含むところがあると思われるため、真咲も今回の一件で完全に綺麗な身になったとは言えないだろう。レイジという存在もまだひっかかるもので、本当にいとこなのかどうかも分からないし、演出上、彼の顔が一度も画面に映らなかったことも気にはなる。流石に既出の登場人物の1人と同一だ、なんてことは無いと思うが、一応、「もう1人の納鳴村探索者」としてのレイジも今後に関わるキャラといえるだろう。

 こうしてまとめると、現在分かっている真咲の独自ステータスは「脱出者」であり「リピーター」であるということだ。そして、彼女だけが村を出られた理由については、どうやらナンコさんの推理が良い線いってるようである。「村を出ようとしても『現象』に阻まれる」→「『現象』さえなければ脱出出来る」というのは素直な考え方であり、真咲が他の面々のように余計なトラウマ持ちでなかったからこそ独自の地位を確立出来たというのは面白い。また、このことが事実だとするなら、今回村を再訪した彼女が再びトンネルの中を自由に動けた(光宗が時宗に遭遇した際にも一切影響を受けなかった)ことは、現時点においても彼女が現象に遭遇しない立場にあることの表れである。ここで気になるのは、「じゃぁ彼女はレイジとの別れに心を痛めていなかったの?」という部分。話だけを聞いていれば、「巨大なレイジ」とかが登場して路を阻んでもおかしくない状況だとは思うのだが……。また、これだけ不安定な情報しか得ていない彼女が、さも全てを知っているかのように光宗をトンネルに導き、そこからの脱出を促したことは一番引っかかる要因だ。彼女がこれまで村で行ってきた不審な行動は、今回明かされた過去話だけでは説明がつかない部分が残されている。多分、まだもう1ピース何かが残っているのだろう。

 真咲についての情報は、作中の人物よりも視聴者の方が得ている部分が多いくらいだが、それでも分からないことは残っている。そんな状況では、当然メンバーたちが真咲の扱いを巡ってごたごたするのはしょうがないこと。現時点では光宗とこはるんくらいしかいない真咲擁護派は不利な状況で、らぶぽん・美影を筆頭とした真咲バッシングの勢いは強い。残りの連中は単に状況に流されているやつがほとんどだが、前回も書いたように真咲に当たる勢いが理不尽に強く、非常に迷惑な状況である。そして、そんなところに颯爽と現れるバス先輩!! いやぁ、運転手のこの存在感な。バスはあれだけの人数で動かせなかったのに、一体1人でどうやって動かしたのだろう。まー、一応持ち主だから扱い方には一日の長があったんですかね。そもそも村の中までバスで来られるなら最初からそうしろって話だったんだけども。ひょっとしたらこのバス、運転手の念の力で爆誕した幻影じゃあるまいな。

 突然のバスアタックで一応命拾いする真咲。そして光宗・颯人がそこに同行する。運転手の目的は終始一貫して「娘との邂逅」なので、彼の行動原理については特に悩むこともないだろう。ただ、他の参加メンバーとはいくらかノリが違うので、ちょっと扱いにくいところはあるけども。他のメンバーはVSバスを想定して悪ノリとしか思えない戦闘態勢。美影が率先しているのはまぁ分かるのだが、その後ろについて前回あたりから存在感が増しているのはやたら鬱陶しい帽子の男である(鳥安という名前らしい)。ミリタリーコンビみたいな使える実働部隊は今回動くのかな。

 そんな刹那的な状況で、朗報は2つ。1つは、メンバーの中の理知の代表であるナンコ・リオンコンビがさらに距離を縮めて事実上の同盟関係を結んだこと、そして、数少ない光宗擁護派(仮)であるマイマイも味方に引き入れられたこと。ナンコさんはこれまでズバッと真実に迫る発言以外はしておらず、本当に頼りになる存在。腹の肉をつまみながらの「じゃあ、推理してみようか」は新しい名探偵のトレードマークになるかも。

 そして、もう1つの独立グループはこはるんとヴァルカナの「なんだか良い雰囲気」カップル。ついにダーハラは影も形もなくなりました。こはるんははっきりと目的意識を持って真咲擁護のために動こうとしているし、ヴァルカナさんも彼なりの正義を持ってこはるんの志を受け止めた。「何も信用しないと決めたのに、この場所の存在を信じてしまった自分の落ち度」というのはけだし名言である。そして、そんな2人が美影派に先んじて行動を起こそうとしたら……。

 ケツさん?! 何がどうなっている? 彼は生きていた。どう考えても野外で1日2日もろくに生きられなそうな奴が。しかも謎の弓で武装し、その狙撃スキルも存外高かった。何者なんだケツさん?! いや、でも最後に転げ落ちてたからやっぱり大したことないよな。この調子で、よっつんもどこかから襲ってこないもんですかね。

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 奴が来る、絵を描く、辞書を開く。

 

Round1・「よんまおとこ」

1.妻を亡くした男。

2.妖魔降伏を模した祭りで魔の面を被り舞う役回りの者。

3.夜中に人の妻を寝取らんとするもの。

4.夜間に忍び逢う男。情夫。

5.御者。馬取り男。

6.夜暮れに亭主のある女へと通う男。間男。

 隣で麻雀をしている男が4人いる状態での出題。残念ながら「さんまおとこ」は載ってなかったそうです。まぁ、出題としては難度が低く(?)、ほぼ同一コンセプトで4つ並んでしまうのは致し方ないところ。ここから広辞苑をピンポイントで射抜くのは至難の業である。ちなみに、今回はタイラントがいないので代わりに②の人が孤軍奮闘しております。

 

Round2・「よよし」

1.なおよいこと。

2.中吉、小吉、末吉、吉の総称。まあよし。

3.四四句から成る長編の連歌・俳諧の形式の一。

4.福島県南西部の市。

5.ロシア帝国の軍人。海軍編成に尽力するも、愛人の政治犯罪への加担により失脚、憤死した。

6.掛け声。よし。

 ②何その一言コメント。④読んだ瞬間に「○○さ〜ん!」と執筆者がばれる案件。

 

Round3・「ふりばり」

1.フリーバリューの略。

2.女をののしっていう語。

3.手数に富み、自在に戦局を左右する者。

4.神の愛。無償の愛。

5.逆目にあえて賭けること。

6.レギュレーターの水圧を示す針。

 ぶりしゃり? 狸について書いておけばいいんじゃないかな。①は見ての通りFree valueですが、③もFree & variousなので似たようなもんです。

 

Round4・「とこよのむし」

1.金の無心をする者をあざけっていう語。

2.常世の神の正体とされた神変不思議の力を持つという虫。とこよむし。

3.(いつの世にも邪魔になるものであることから)人の不幸に群がる輩。

4.オケラの異称。鳴き声を出さずにじっと黙っているように見えることから。

5.夜行性の昆虫の総称。

6.死後の世界にあるという人間を蒸す仕掛け。

 ①罵ったり嘲ったりはたほいやのお約束。ただ、心に効くのはやめろ。②神変不思議っていいたいだけ案件。⑥蒸されるのは……やだなぁ……焼かれたり煮られたりするのはよく聞くけど、蒸されるのはなぁ……。

 

Round5・「にせのつま」

1.まるで前世からの伴侶であるかのように夫に寄りそう妻。

2.来世までもと約束した夫または妻。

3.(二瀬の女は貞淑で良い伴侶となるということから)良縁。

4.未婚の男が田舎の両親に婚約者を騙って会わせる化け狐。

5.紫の上の別称。

6.息子の嫁。

 出題者が「皆さんも1つくらいは持っていると思いますが」と余計なことを言ってからの出題。持ってねーし。本妻だけだし。結局1問目と同じように大体コンセプトが被るし。そんな中で一際輝く④。俺もほしいわー。ケモいわー。どういう背景かさっぱり分からないのがすごい。

 

Final Round・「さらんぱあ」

1.遍路の最中の者同士のあいさつ。

2.()のろま男。亀の意。

3.(キリシタン用語)塩蔵。貯蔵庫。

4.カルバニア王国第14代国王にして最後の国王。王制を廃止して共和制に移行するためのしくみを整えた。通称「エレガント王」。

5.ほうっておくこと。

6.パパイア科の常緑樹。また、その実を細切りにしたもの。

 この「絶対そんな言葉ねぇよ」感。①遍路中に久しぶりにあった人には「おっ! さらんぱあ! たまぶりぶり!」と声をかけましょう。④自称「内定キラー」さんが「最後くらいはがんばらないと」と頑張った結果。非常に分かりやすい作風です。

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 なんも! ねぇ! 第6話! 改めて見るとやっぱりすげぇな。ちなみに今回のコンテは二瓶さんだ。ぬいぐるみの行進のあたりとか、無駄にダイナミック。

 以前ちらっとだけ原作コミックめくったんだけど、今回、改めてコミック1巻を読んだんですよ。普段はアニメ放送中の原作は読まない宗派の人なんだけど、今作は気になりすぎて。幸い、知らない話は無くて全部アニメ放送済みだったけど、やっぱり驚愕しましたね。原作も色々な意味ですごいがアニメもすごい。原作のすごいところは、「予想以上によつばとだった」ってところ。絵のデザインとか、意図的に似せてるんじゃないかとすら思う。別にパクりってわけじゃないんだ。「よつばと」と似たようなデザイン性で、また別方向に抜いてる空気は独特のものだし。1巻だけ読んだ感覚だと「よつばと」+「みなみけ」みたいな印象かなぁ。そして、そんな原作をアニメ化するに際して、大胆なビルドアップを行っていることも初めて知った。チト散歩のAパート、完全にアニメオリジナルじゃねぇか。よくもまぁ、あんな構成をのうのうとやろうとしたもんだな! アニメスタッフすげぇな!

 というわけで、きっと今回のお話も原作では本当に些細な1話なんでしょう。端的にまとめると「千夏ちゃん弟子入り志願」→「承諾」→「お菓子作り」→「結果検証」という流れ。まぁ、まだメリハリはある方やな。しかし、徹底してユルい空気は相変わらず。今回の一番の山場って、ひょっとしたら「身体は添えるだけ」という情報が判明したところなんじゃなかろうか。真琴さん、1話であんなに軽々と飛んでたくせに、意外と「股間が痛くならない方法」だと慣れないから飛べないんですね。いや、どうやって飛んでるのかは引き続き分からないけども。ほうきを使って飛ぶのって、「重力を切り払う」意識の具現化ってことなんですかねぇ。古より魔女はそんなことを考えてほうきに乗っていたのか……。ちなみにドラえもんのどっかでしずかちゃんもほうきにのると股間が痛いと言っていたはず。マジで「魔女あるある」なんだよな。そりゃまぁ、竹竿一本に体重預けてりゃなぁ。でも、もう大丈夫。「身体は添えるだけ」。これが今後の魔女界のニュースタンダードになりますよ。将来的には豚にのって空を駆け回る千夏ちゃんが目撃されるかもしれません。

 千夏ちゃんの弟子入り志願は、お姉ちゃんからすると「結構重大なこと」だった。魔女どころか人間としての人生も送れなくなるとのことで、まぁ、そりゃ一応「魔」と言われるくらいの存在なんだから、こんなユルい世界でも問題はあるんでしょうな。結局どういうことか分からなかったけど。しかし、何となく魔女の血筋と交流があるはずのご両親も娘の夢を全力応援。っていうか、多分面白半分。どこまでもユルい家庭。千夏ちゃん、多分一番頼りになるのは「ハイスピードソルジャー」を見ているお兄ちゃんだぞ。なんで映画の画面ばっかりあんなに気合い入ってんだろうな、このアニメ。

 まぁ、流石に二つ返事で魔女特訓ってわけにもいかないので、今回千夏ちゃんがマスターしたのは「綺麗な丸の書き方」くらいだな。カラス寄せに引き続きお姉ちゃんがヘンテコ魔法を披露し、改めて「この世界の魔女って何のためにいるんだ……」という深遠な疑問が膨らむばかり。どういうメカニズムなんでしょうね。お姉ちゃんが使った術式はやっぱり魔女の血を引く人間がやらないと効果がないのか、それともそういう術式を超自然的に導き出せるから魔女なのか。今後この作品を観ていけばその辺も明らかに……ならないだろうなぁ。

 最終的には、爆笑号泣のおかげでチトさんがちょっと不機嫌になりましたとさ。まる。

 ……なんでこんなんで面白いんだよ! わけわかんねぇよ!

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 まだ劇場で上映されてるのにディスクが届きました! 特典版! やったぜ! 新しいガルパンの映像が見られるぜ! 元々ね、テレビ放映の時点では「いい作品だなぁ」という程度でそこまでドはまりしてたわけじゃないんだけど、劇場版でメロメロにされてしまったせいですっかりガルパンはいいぞおじさんになってしまいました。今回の製品版だって、劇場であれだけ観たんだから別に新鮮味は無いはずなのだが、これでいつでも自宅で観られるという安心感が別格ですね(これ書いてる時点ではまだ観てないですがね)。

 

(以下、一応ネタバレ注意)

 

 

 そんな製品版についてきたのが、ほんの15分程度のOVA。あのね、ホントにね、もう中身はどうでもいいんですよ。新しい映像で大洗の面々がしゃべる、騒ぐ、アホなことをする。それだけでも僕は充分なんですよ。今回のお話は「愛里寿が大洗に転校してくるよ」ということで大洗の学園艦の中だけで繰り広げられるお話。筋立てだけなら「らぶらぶ作戦」にありそうな、本当にどうでもいい話だ。でも、そんな設定で各チームのメンバーがわーきゃーやるだけで楽しいです。定番といえば定番だけど、冷静に振り返るとレオポンさんチームとかアリクイさんチームなんかはテレビ版でそこまで台詞が多かったわけじゃないし、今回の新作映像だって貴重な情報の追加ですよ。特にレオポンさんチームがガッツリ話してるシーンって、過去の作品全体を通じても珍しいシーンじゃないのかな。他にも、珍しく年下の人間が関わってくるというので浮かれ気味のウサギさんチーム、ザ・井澤詩織ショーの風紀コント。ハンガーで平然と毛布を引いて寝まくってる麻子。なんかもう、こういう何気ないシーンが新しい映像で観られただけでも感無量です。

 そして、新作映像という意味では愛里寿のエピソードってのが重要ですね。映像観てて気付いたんだけど、考えてみたら劇場版だけを何回観ても愛里寿の人となりって大して分からないはずなんだよね。何回も観てるうちにどんどん脳内補完しちゃったけど。多分、劇場の映像だけで観たら愛里寿の活躍シーンの時間って10分あるかないかなんだよ。そこに今回、さらに数分の情報が追加されたわけで、オフィシャルな愛里寿像は倍近くに膨れあがることになった。登場シーンからいきなり僕らの持っている愛里寿像をぶっ壊してくれる予想外の活躍だったし、夜の西住宅でのボコセッションとかも嬉しいシーン。「お蔵入りになった映像」って、みほはどこで手に入れたんだよ……。子供用しかないのにコレクター魂からうっかりパジャマ買っちゃうみほさん、結構ガチでオタク気質だ。

 そして……ドゥーーーーーーーーーーーーーーッチェェェェェェェ!!!! なんと! 他校は全然関係無いお話なのに、何故か! アンツィオだけは! 友情出演! これ、間違いなくドゥーチェ人気が圧倒的だからですよね。ファンの期待に応えて、ガルパンを代表する真のヒロインが抜擢されたってことですよね。もう、僕はそれだけでもナポリターンなんですが、「ドゥーチェも今年卒業だから、きっとこうやってヘッドハンティングすることで後輩たちの役に立ちたいんだろうなぁ……」とか考えてたら全然関係無いのに泣きそうになった。ドゥーチェ、是非卒業に失敗して。

 あとはエンディング映像ですね。まぁ、今回のお話なら愛里寿とセンチュリオンなんだろうな、っていうのは予想の範囲内なわけだが、「愛里寿だけで仲間がいないのはちょっと寂しいな……」って思ってたら、ラストにあのオチだよ。まさかお前が来てくれるなんて! 知りたい人は是非製品を買いましょうね(ダイレクトマーケティング)。

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 パックがただひたすら可愛いな、第8話。改めて見ると、こいつ完全にネコなんだな。翼も鱗も何にも無い、単なる空飛ぶネコ。そして思ってた以上にサイズが小さい。今回の映像を見る限りだとスバルの片手に収まっちゃいそうだったし、現実世界で言えば小猫くらうのサイズだな。そりゃエミリアと相思相愛になるのも致し方ない。

 そんなパックの笑顔からも分かる通りに、今回は殺伐としたシーンが一切無いお話。1話でループせずに終わったということは、ここがラストの世界線ってことになるのかな。ただ、前回のスバルの悲壮な決意に水を差すようで悪いが、普通に考えたら手掛かりが少なすぎてかなりのムリゲー模様。だって、普通に考えたら「双子に好かれる」が任務の1つ目だとしたら1週目や2週目で解決してておかしくないもんな。2週目3週目は見事にレムを制御することに失敗してリタイアしているわけで、多少気張ったところで、普通に接しているだけでクリアフラグを立てられるとはとても思えない。むしろ今回の花瓶の一件に表れているように、スバルが事後のことを踏まえて賢く立ち回ろうとすればするほど、スパイ疑惑で冷ややかな視線を送る館メンバーにはより強い警戒心を抱かせてしまうだろうに。元々2週目の「なんかよく分かってない」状態のスバルが殺されているのだから、「分かった上で立ち回るスバル」は怪しすぎるに決まっているのだ。まぁ、今回のロズワールとラムの会話を聞く限り、先走って行動に出ちゃうのはレムくらいなものなんだろうが。つまり、「双子の攻略」というよりは「レムの攻略」が今回の目標なんだよな。

 そして、ここは流石にご都合主義が強すぎるように見えたが、彼の頑張りを見たエミリアがご褒美モードに突入したことで、「姫様の信頼を得ているスバル」→「双子も信用しそう」みたいな妙な流れが形成されている。そんなことでいいんだったら、スバルは「エミリアに双子との仲を取り持つようにお願いする」っていう手っ取り早い方法があったと思うんだけどね。あと、予防線を張る目的だったら4回目のループのときの成果を活かして、とりあえずベアトリスに護衛を任せておくっていう選択肢もあったはず。交渉にも大して材料がいらなかったはずだし。出来ることは全部やっておけよ。

 まぁ、今回「ご都合主義」に状況が転がっているように見えてしまったのは事実であるが、一応脚本の意図としては、「4度の失敗を乗り越えて精神的に成長し、何かに向かって必死に抗う様子を見せるスバルに、回りの人間も何かを感じ取った」という展開なのだろう。エミリアがその代表選手であり、不安でぶっ壊れそうなスバルに対して圧倒的メインヒロインパワーを発揮。彼女は本当に何も分かっていないはずだから、多分彼女視点からだと「スバルってここに来るまでに色々と苦労があったんだろうなぁ」程度にしか考えてないと思うんだけど、それでも何となく慰めてもらえるようになったのは、ひとえにスバルの頑張りが評価されたからだ。人間、結果を求めるばかりでなく、とにかく熱意を持って接することが大事ってことよね。

 この「スバルの必死さ」は今回のお話を支える重要なファクターである。前回もちょっと触れたが、いわゆる「ラノベ的な適当さ」であるなら、今回のループでもスバルはいつも通りの態度でゲームのようにフラグを模索する展開になっていたと思う。だが、「同じ場所で4回も死を迎えており、うち3回では信頼すべき同僚が自分に明確な殺意を持っていることが明らかになっている」という修羅場は、普通の精神では耐えられるものではない。それこそループなんて投げ出して初日で逃げ出してもおかしくないレベルだ。しかし、そんな重圧の中でも、スバルは孤独に戦いを続け、何とかか細い可能性の中から手掛かりを掴もうとしている。そのあたりの「見えにくい絶対絶命」が今回のお話でもきちんと活かされており、スバルの人格形成に一役買っているのは上手い筋立てだと思う。こうして「強がり」に置換されると、以前からのスバルのウザさも全部前振りだったように見えてくるな。いや、まぁ、ウザいんだけどさ。

 その他、なんだかとってつけたように魔法学講座なんかが開かれ、おそらく今回のもう1つのミッションである「呪術師退治」にはこれが活かされるんだろうな、みたいな露骨なフラグも立った。今にして思えば、中二じみたこだわりを持つスバルが過去に全然「魔法が使えるかも」っていうアプローチをしなかったのが不自然なくらいだけどな。地水火風に加えて「陰陽」という属性がマナに与えられたこの世界で、スバルはまさかの「陰」。しかも闇の炎に抱かれて眠ったり出来ないタイプの陰。でもまぁ、主人公が習うくらいだからきっと強いんだろう。実際、パックの見せた五感封じは圧倒的な性能だったし。乙女座の黄金聖闘士が使うレベルの技やぞ。デバフ舐めたらあかんな。まぁ、今回活かせるかどうかは知らんけど。

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 女の子だけで雨天行水をするなら、別に水着を着る必要はなかったのでは?(名案) 第7話。まー、三日も風呂に入ってないような連中が大挙してる姿なので、あまり見目麗しくない気もするけども……。

 今回のお話を見ていて、ようやくなんか掴めてきた気がする。今作で何がやりたいか、何が中心的な題材なのかということを。これまで、この作品は「正体不明の巨悪によって海の上がピンチになったから、危険を承知で戦う女の子艦隊の物語」だと思っていた。「ハイスクール・フリート(HIGHSCHOOL FLEET)」は直訳すれば「女子高生船団」だし、普通は軍艦に乗ってれば「何かと戦う」ということがシナリオ上の要請として前提になってくる。だからこそ、これまで正体不明の敵キャラが見えてこなくてもやっとしたり、壮絶な修羅場なはずなのに全然緊張感が無いクルーの様子を見て釈然としなかったりしていたわけだ。

 しかし、今回のお話も全く「巨悪」とか「バトル」とは縁のないお話。振り返ってみれば、今作は「敵対存在との戦い」なんてものは一度たりとも描かれてないんだよな(強いて言うなら五十六はネズミと戦ってたけど)。つまり、あくまでもネズミらによる人心の混乱や機器の掌握は「なんかドタバタした海上のトラブル」を演出するための1つのツールに過ぎず、今作が中心として描きたかったテーマは、「海の上で働いている人たちにまつわるあれこれ」なのではないか。そう考えれば、「機雷除去」という前回の突発ミッションも理解出来るし、今回は「座礁して沈没する艦からのレスキュー」という、他のアニメでは絶対に描けないような題材を扱っている。つまり、余計な縦糸を無くしてしまい、毎回別なところから緊急ミッションの依頼を取り付け、それを解決するオムニバス形式の「海上警備お仕事もの」だと思えば良かったのだ。つまり、形こそ(ものすごく)違えど、海の上で毎回お仕事をこなしているという意味では「ARIA」と同じ構造だ。

 ……いや、嘘だと思うけど。でも、そうとでも考えないとこのぶつ切り感、シナリオの漫然とした捉えどころのなさは説明出来ない気がするんだよな。毎回やろうとしているテーマが前後で繋がっていないところを、無理矢理一本の縦糸に結びつけようとしているために、全体を通してみるとシナリオがとっ散らかって見えるのだ。例えば今回は「沈没艦からのレスキュー」というとんでもないミッションであり、是非ともアニメで描いてみたいテーマではあるものの、いくらなんでも女子高生にやらせるには荷が重すぎるミッション。多くの人命がかかっている場面なのに、浮ついたクルーの仕事っぷりはなんだか緊張感がちぐはぐでピンと来ない。そこで、最終的には本職のブルーマーメイドが駆けつけ、何とか副長を救ってくれることでハッピーエンドになった。……ここでいきなり本職の人たちが出てくるのってどうなんだ? だって「近海ではまともに活動出来る船が晴風だけだった」から武蔵の追跡を任されたわけでしょ? もっと偉い現役の人たちがこんだけさっさと駆けつけられるなら、ぺーぺーの学生なんかに任せないで、さっさと人材つぎ込めよ。しかも「航空機は存在しない」と思ってたら飛行船はあるしな。飛行船が開発出来る文明なら、いくらなんでも航空機は作れたのでは……。あと、そこの海域って数時間前まで爆発的な低気圧がいたところだよね。よく飛行船なんかで出てくる気になったな。多分近隣の停留地があるんだろうが、すぐに連絡が届くところに出動できる人員があるなら、武蔵捜索ももっと効率よく出来るはずだろ。どうなってんだ。

 結局、「やりたいこと」が単発のミッションクリア型エピソードだということは何となく理解出来たのだが、前後のつながりが無いのでどうしたって違和感は出るものだし、今回のミッションに限って言えば、かなり大規模な仕事だったはずなのに、具体的な描写が乏しく、見ていても緊張感が伝わってこないのがすごく勿体ない。全然「命の危機」って感じがしないんだものなぁ。どう考えても前半の水不足パートがいらなかったはずなので(いっぺんトイレットペーパーでやってるくだりだし)、1話全部使って救出ミッションのあれこれを描いてくれれば良かったのに。まー、多分水不足云々あたりは艦内での女の子どうしのコミュニケーションを語ることが主目的のパートなんだろうが……やっぱりキャラ覚えられない。今のところは誰がどこで何をしゃべっても別に特別な感じがしないんだよなぁ。ま、ガルパンだって当初はそうだったけどさ。なんかもう少し、あざとくてもいいからキャラを識別しようっていう魅力が垣間見られればいいのだが……。

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 なんかとっ散らかった話、第8話。ピンと来ないエピソードが多かったんだけど、バイク乗りには理解出来る話だったんでしょうか。

 短めのAパート、これまで基本的に陰ポジションだったお嬢が珍しくメインのお話。まぁ、けいおんだってムギは常に陰キャラだったからな。ただ、ようやく前に出てきたと思ったら「金で免許資格を買う」とか「気にくわないバイクを滅多打ちにしてぶっ壊す」とか、かなり駄目な方に吹っ切れてしまっているのが何とも。免許の話は金持ちキャラだから別に構わんと思うが、バイク破壊は好きな人が見てて気持ちの良いもんではないと思うんだけどな。仮にムギがキーボードぶっ壊しはじめたらやるせないだろうに(さわちゃんがギター壊してた気もするけど)。まぁ、「金で解決出来る問題は金で解決しろ」とかいうクソみたいな家訓がある家だから……。しかし、バイクに補助輪とかマジであるのかよ、と思って調べてみたら、まぁ、無いわけではないようだ。ただ、速度と釣り合わないから普通は付けられない、ってことらしいけど。お嬢みたいにトロトロ走れば一応装着可能ってことだろう。

 Bパート、クリスマスから正月まで一気に駆け抜ける。せっかくのイベントなのにはしょりすぎだろ、と思ったが、対応するけいおんでもこの1年生の冬は1話で走り去っています。けいおんの方は3学期を迎えてすらいたので、それに比べればまだ余裕のある方か? どちらも「1クールの内に後輩キャラを出さなきゃいけない」という要請からこういう構成になってるみたいですね。次回は梓登場回だ。さておき、クリスマス回はけいおんだと唯&憂の姉妹あったかエピソードとして実に良い癒しがもらえたのだが、こちらのアニメには一切の癒しは無い。クリスマス回の途中で凜が抜け出してしまうとか、なんだかチームとしての集まりも悪いしな。こいつらの場合はどうしたって外で動き回ってないと存在意義が薄まってしまうのでそのあたりはしょうがない。そして凜は「手作りの自分人形」という圧倒的なイタさを誇るアイテムまで持ち込んできた。あれ、せっせと一人で作ってる姿を想像すると……趣味が悪いとか痛いとかいう次元を飛び越えて、なんかもう、コワい。あの子にはもっと優しくしてあげないと駄目なのでは。そんなメンタル面を心配してか(?)、羽音はわざわざピザ屋の配達バイトを追跡してプレゼントを届けてあげるという優しさを見せる。ピンクのバイクはクリスマスカラーではないが、まぁ、めでたさで言ったら似たようなもんだな。オチ部分は、よく分からないな。マフラーがちゃんと編めるだけでも羽音は唯よりも割と器用。

 そして正月は初日の出を拝みにまたツーリング。必死に寒さを訴える部分なんかはバイク乗りからしたらあるあるなのかもしれないが、やっぱりこの辺もピンと来ない。ハンドルグリップにヒーターなんて付けられるの初めて知ったわ。確かに、手袋だけだと限界がありそうだもんな。倍苦しむと書いてバイクとはよく言ったものである。こちらの話はオチらしいオチも特になしで、今回は細切れになったエピソードが笑わせたいのか、ヒかせたいのか、ほっこりさせたいのかがよく分からんかった。回を増すごとにハードルあがってんのかなぁ。

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 能登! 聞かずにはいられないッ! 第8話。前回「キャストはゲーム版から変えない方がいいなぁ」と言っていたので、この変更をどういう風に受け止めていいのか、現時点でも大変な葛藤があります。以下、今回のメイントピックは「赤﨑由花子と能登由花子」になりますのでご了承ください。ワシ、ジョジョファンだしアニメファンだけど、それ以前に声優ファンなんだ……。

 キャストの変更ってのは賛否(基本的には否)があるもので、今作の場合でも仗助・康一のキャスト変更には様々な意見が出ていた。まぁ、いざ始まっちまえばそこは流石のキャスト陣なわけで、康一なんかは今回のお話でも存分に「らしさ」を発揮しており、「やっぱり梶なら梶でいいね」ってことになる(哀しいかなそうならないことも多々あるが)。そして今回の由花子のキャスティング。ゲームやってないからそこまで強烈に印象づけられたわけではないのだが、それでもやっぱり「由花子=赤﨑千夏」という組み合わせは絶妙な配役になっており、「これはスタッフグッジョブやな」という意見が多かったと思う。ちーちゃんは本当に器用な役者だし、WIXOSSのあきらっきーが魅力を振りまいたことからも分かる通り、イカれた役でも十二分にその実力を発揮することが出来る。

 しかし、残念ながらキャストは変更された。「ふざけんなよ、何でせっかく合ってたのに変えるんだよくぁwせdrftgyふじこ」と言う絶好の機会であるが、なんと、そこに現れたのは能登。能登麻美子! なんだろうこの感じ。美味しいラーメンを食べようと思って店に行ったら極上のクリームシチューを提供されたようなこの感覚。「違う、俺が食べたいのはそっちじゃない! 嗚呼、でも美味しい。魂に染みるゥ」という情けない順応。しょうがないじゃん! だって麻美子なんだもん! 

 誤解を恐れずに言うなら、原作を読んだ時点で出来上がっていた「山岸由花子像」に近いのは赤﨑版である。厄介な奴しかいないことで有名なジョジョの女性キャラであるが、その中でも飛び抜けて厄介なのが由花子。そんな彼女の安定してイカれた様子、ヒスった時の救いようの無い態度、さらにそこからデレたときの「実は結構純情可憐で高校生らしいところもある」というギャップの妙まで、赤﨑ボイスは「こいつとはつきあえないだろ……」という面倒くささが完璧だった。それに対し、能登由花子は間違いなく厄介ではあるのだが、ことに私の魂にはDNAレベルでその声がすり込まれているだけに、「この由花子の出す消しゴムだったら食える、むしろせっけんも美味しい」と思えてしまう。厄介さを声のオーラが超える。ドスの効いた声で脅しにかかる由花子の様子は、赤﨑版が「恫喝」であるなら、能登版は「調伏」である。ここまでになってしまうと、別次元の由花子像が切り拓かれてしまったと言ってしまっていいだろう。「こんなの由花子じゃない!」という意見が出てもおかしくないのである。

 でも……やっぱりこれも由花子だ。能登キャラといえば黒髪ロング。その髪は烏の濡羽色、そのまま地獄に送ってくれる、日本人形のごとき完成品。しかし、その髪が今度は襲い掛かってくることに。あらゆるものが「女性の武器」であり凶器であるならば、これだって立派な能登イズムの1つである。今回由花子が見せた楚々とした振る舞い、いきなり噴き出す激情、圧倒的ホラー感、恐るべき全能感。そうしたものをまるっと含めて、これから先の山岸由花子は作られていくのです。さぁ、全国20億の麻美子ファンの皆さん、改めて経文を唱えましょう。能登可愛いよ能登。

 閑話休題。そんなキャストのことばかりで盛り上がってしまいましたが、実をいうと、私はリアルタイムでこのお話を読んでいた当時、このあたりのエピソードはあんまり好きじゃなかった。当時はまだ「ヤンデレ」という言葉もなかったような時代だが、幼かった私は、純粋に由花子が怖かったのである。恋愛の機微なんて分かるわけないし、純粋に「なんやねんこのぶっ壊れた女は。康一可哀相過ぎるし、そもそも康一がそんなに粘着される意味も分からんわ」と思っていたために、そこまで大きなバトル展開にもならない由花子エピソードは、なんだか敬遠したくなる話になっていた。しかし、こうして改めて見てみるとこれはこれでたっぷりと「4部らしさ」があふれているお話だ。最大の特徴である「殺意や悪意と無縁の日常の恐怖」というのはよく出ているし、今にしてみれば由花子の狂気はジョジョのシリーズの中で見れば可愛いもんだ。だって想像してみてほしい。確かに一晩で手編みのセーター作っちゃう由花子は怖いかもしれないが、同じようにして、夜なべしてせっせと「1から3まで番号がついたクイズボックス」を手作りしてる由花子を想像したら、なんか可愛くない? あの箱、ただの工作のくせに無駄に完成度高いからな。他にも甲斐甲斐しく英和辞典を破いてアスパラ巻いてる由花子とかも可愛い(?)。あぁ、声の影響か、無駄に由花子が「実はいい彼女なんじゃね?」感を増している気がするよ。まぁ、本当にそうなるまではまだしばらくかかりますが。

 由花子以外の要素を拾っていくと、まず冒頭からびっくりしたのはオープニングのアレンジ変更。なんでこのタイミングでイメージチェンジしてきたのかはよく分からないが、最初のクライマックスであるレッチリ戦に向けて多少雰囲気を締めてきたのか? まぁ、まだレッチリ戦まではしばらくあるが……。映像は変わってないし、歌自体も変わってないのでなんかヘンテコな感じだが、色々と遊んでくれているのは良いことなんじゃなかろうか。

 そして、今回は脇役に徹しているはずの仗助と億泰だが、すっかり「なんかアホな3人組」ポジションが定着しており、億泰の愛嬌が止まらない。時系列を考えるなら、億泰と康一はまだそこまで仲良くなってない気もするのだが、あのキャラならすぐに打ち解けるんでしょうね。過去に自宅の門扉に首を挟んで殺しかけたこと(そして兄が実際に射殺したこと)なんて水に流してあげる康一の器の大きさ。由花子が「将来性」を感じた康一という男は、ジョジョシリーズの中でも屈指の「成長」を見せるキャラなので、彼女の先見の明には感心するばかりだな。億泰の描写はスタッフも楽しんでやっているようで、些細なシーンでも「っぽさ」が出ていて楽しい。普通に道を歩くだけでもわざわざ肩をいからせていかにもヤンキーっぽく歩いているのがね。不良座りがこんなに似合う主人公チームも珍しいわ。

 康一は由花子に絡まれたおかげで学校内での立ち位置なんかも垣間見えるのが面白いところだが、実験後の掃除当番を1人でやらされていたのはいじめとかじゃないんだよな。一応委員長(キャストクレジットでは「女子生徒」)と2人で作業してたのかな。でも、溜まってたゴミの量を見るに、どう考えても1人2人で出来る作業じゃない気がするが……まぁ、直前まで実験に使ってた理科室で突然重箱広げて飯食おうとする世界に何を突っ込んでも意味はないな。ちなみに委員長のCVは小林沙苗。何その無駄に豪華なモブ。

 そういえば、麻美子関連で気付いたことが1つ。今作の女性レギュラーキャラは東方朋子に続いて2人目だが、ここまでの流れは豊口めぐみ→能登麻美子と来ている。つまりこれは……ロサ・ギガンティアの系譜!! ということは、次に出てくる女性キャラは次代の白薔薇様である清水香里で決まりですね。次っていうと……鈴美か? そのままの流れで川尻しのぶを小清水がやってくれればそれはそれで嬉しいんだが。

 以上、今回声優ネタしか書いてない。

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 牧さん決着編、第7話。ベタな幕引きではあるが、こういう真っ直ぐなハッピーエンドが一番幸せ。

 明らかになった牧さんの過去話。かつての相方「ルル」は、決して牧さんが殺したわけではない。元々余命幾ばくの身体だったところに、牧さんが距離をおいたというだけの話。彼女の真意を知らずに勝手に別れてしまった牧さんは、そのまま彼女の死を自分の責任として「勝手に」背負い込んだ。残念ながらルルの両親も似たように「勝手に」原因を牧さんに押しつけていたが、もちろん、ルル本人にそんな気持ちは一切無かった。それを教えて、彼女の過去を解放するのが、今回のキズナイーバーのミッションである。まぁ、園崎さんがどこまで見越してあんな無茶なミッションを押しつけたのかは定かでないが……。出版社を焚き付けて牧さんを追い込む手管なんかは完全に悪役の立ち回りなのだが、そんな園崎さんも今回は「謎の子供たちの写真」という伏線を持ちだしてきたために、今後の波乱を予感させる存在になっている。あの写真、確認したら園崎さんらしき女の子は映ってるし、ひょっとしたら他の子供もキズナイーバーの面々かと思ったのだが、数えたら全部で7人しかいないんだよな。どう絡んでくるんだろう。過去のキズナイーバー被験者ってとこかな?

 さて、牧さんの過去話はとりあえず理解出来るところに落ち着いた。ルルの死と、彼女がルルから離れてしまった理由が全く別だったというのが肝となる部分で、しかもそこには濃厚な百合成分が介在している。お互いに唯一無二の親友として接触した「仕事仲間」の2人だったが、天真爛漫なルルは悪ふざけ半分からか、彼女に肉体的な接触を迫るそぶりを見せた。彼女の言うように冗談だったのかどうか、それは今となっては誰にも分からない。しかし、牧さんはそこに「自分の本気」の片鱗を見てしまった。これ以上の接近を許せば、自分自身が追い込まれてしまう。好きになってしまえば苦しむのは間違いなく自分自身。何せ、ルルはいつか失われる存在なのだから。そう考えた牧さんは、安全策として彼女との関係を切ったのだ。身勝手な判断ではあるが、一介の女子中学生のそれを傲慢と責めるのも酷な話だろう。恋愛と友情という面倒な問題に命の問題までがまとめて押しつけられて、ただでさえコミュニケーションが苦手な牧さんが受け止めきれるはずがないのだ。決して悪意や害意からの離別でないことはルルの方も分かっていたわけで、責任を取る形で、彼女は牧さんの下から去っていった。そして、彼女が最後に残したメッセージ、漫画の最終回を読まずにいたために、牧さんはルルとの別離を「死別」によるもの、つまり「殺した」ことであると思い込んでいたのである。

 そうした接触の難しさから生み出された「上から選民」が、どうやってその鎧を脱ぎ捨てていくのか、というのが今回のクライマックスだったわけだが、今回のコンテワークはかなり好みの部類。効果的に使われていたツールは雨と傘だ。およそ牧さんの厭世的な性格からは想像も出来ないような真っ赤な傘は、彼女がルルを見送る斎場の煙を見ながらさしていたものである。つまり、彼女の傘はルルの死と同時にその頭上に掲げられることになった。傘をさすという行為は雨から自分を守ることを意味するが、それはすなわち遮断であり、外界から、他者から与えられるものを拒絶することを意味する防護壁である。鮮烈な赤色を振りかざす牧さんの傘は、その形状と機能から、まさに「上から」「選民」の象徴たるツールだ。

 しかし、気付けばキズナイーバーも随分と持ち前の「大罪」を破壊されている。「不思議メンヘラ」「狡猾リア」に続いて、彼女の「上から選民」もぶっ壊される運命にある。由多ちゃんの相変わらず男前な献身により、彼女はルルとの間にあった防壁を突破し、ついに海へとたどり着く。この時点で彼女はまだ傘をかかげており、顔も半分隠れたような状態。そこで彼女は「泳げ」という「上から」の命令を下し、全く持って無意味な「選民」意識を露わにした。無茶苦茶な命令にも関わらず、すぐさまそれに応える由多ちゃん。さらに仁子が続き、天河も「ダチ」の提案に乗っていく。こうして馬鹿が何も考えずに暴れ回る「今」を認識することで、牧さんの傘は、スッと頭の上を離れ、地面へと落ちるのである。「上から」の軛を逃れ、彼女の「選民」思想が解き放たれた瞬間である。始めて見せる牧さんの笑顔。屈託のない仲間宣言。壁を崩し、互いを繋ぐ力こそがキズナイーバー。今回の一件で、彼女達のレベルはまた1つ上の段階へと辿り付いたに違いない。

 それにしても、牧さんが可愛くなったのは当然として、相変わらず由多ちゃんが男前だったなぁ。あれだけいい見せ場を作りながら、クライマックスの浜辺ダッシュシーンで完全に女走りなのがたまらない。決めるとこでバシッと決めない。そんな由多ちゃんが本当に素敵です。

 さぁ、次は誰の番かな?

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