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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ねぇ、なんであの人毎週いるのかしら?(ヒソヒソ

 世間的にもたほいやが復権の兆しを見せているらしいですね。「今度ニコニコで放送されるらしいんだけど、本家と全然違って知らない人たちばっかりでやるんですよ」「面白く無さそうやな」「俺らのたほいやを生中継した方が絶対いいよな」

 

Round1・「しゅんじゅうのあらそい」

1.永遠に終わらない争い。千日手。

2.春と秋との優劣を争う論議。

3.春と秋のどちらがより過ごしやすいかを争うこと。転じて、無益な争い。

4.1970年に起こった国内紛争。当時の秋田県知事、佐々木拳四郎が私軍を率い、春日部を侵略した。

5.端午の節句の他称か。五月参りとも。

 まぁ、解釈の使用がほとんど無いわけですが……。そらそうなるやろ、っていう解答がある程度揃っている中で、 ④こいつの頭の中の日本史はどうなってるんでしょうね。「秋田県知事の私軍」っていう言葉の破壊力。そして、1県に並び立つ春日部の強さ。まぁ、東北の政治力なんてそんなもんですよ(暴言)。

 

Round2・「しろうるり」

1.→ホッキョクタヌキウルフ。

2.美人に備わるべき三つの容貌。

3.浄瑠璃を洒落て言った語。

4.うるりの、弁の特に白いもの。

5.語義不詳。一説には「うるり」は「うり」の変化したもので、白瓜のことかという。

 考えようにもヌルリとした変な言葉。 ①白・Wolf・狸。でも、「タヌキウルフ」って狼の種名ですよね(万が一あったとして)。 ②「白」と、多分「麗」だと思うんだけど、「リ」が何なのかは分からない。??「理性がある、ですかね」 ④毎度お馴染みはじむらごパターン。 ⑤出題時に、「しろうねりだったら知ってるのに!」って言ってたわけですが、なんと、このしろうるりを元に石燕が創作したのがしろうねりらしいです。はへー、知らんかった。

 

Round3・「ふっきんぐ」

1.電話を保留すること。

2.英国の軍人、航海士。アルマダ海戦で戦死。

3.ラグビーで、スクラム中の球を足で掻き出すこと。

4.将棋で、歩と王の場所を一瞬で交換する禁じ手。

5.根がかり。

 解答読み上げの後に1名「実は知っていた」というので事実上不成立だったパターン。実際にはそのままうやむやで出題としては成立してしまったが、今後はこういう場合にどう対処すべきかは考える必要があるな。でも、やっぱりみんなして解答提出した後だと仕切り直すのが面倒でそのまま通っちゃうパターンが多いんだよな。本家たほいやだったら知ってる言葉が出題されるのも問題無いのだが、それだと我々のたほいやとはゲーム性が変わっちゃうからなぁ。 ④あ、ちなみにこれの出題自体がタイラントなので、これ書いたのは違う阿呆ですよ。「ダイの大冒険」ではルーク役がキャスリングを決めていることから考えるに、おそらく将棋七鬼衆あたりが使う技なのではないかと思われる。

 

Round4・「しろーて」

1.ロシア人を蔑んでいう語。

2.(仏)蜜。

3.オランダの一般人。医師を自称して長崎に入港したが、まったくの嘘であったことから、「しろうと」の語源となった。

4.→シドッチ。

5.ブルガリアの神学者、作家。幼児期からの神学教育を推進し、児童書を多く著した。作「バージン・ヨーグルト」「ディアボロ太郎」

 上述の「しろうねり」に納得いかなかった私が広辞苑を確認したら、たまたまその4つ隣の見出しが目に入ったのでそのまま出題。しかし、あまりに苦しい答えが出揃ったために後悔したのである。 ①ロの字が「露」なのだろうが、他は不明。 ②「シロップ」をフランス語風に読む的な。ちなみにこの解答は割とまともだが、同氏の解答用紙には「順番に死ぬこと」の記述も残されていた。「やめたんや! ちゃんとそっちはやめたんや!」 ③ある意味正解にニアピンと言えなくもない。「素人」の語源はしっかり確認しておいてくださいね。試験に出すからなー。 ⑤スルーの方向で。

 

Final Round・「ひざともだんごう」

1.(窮した場合には自分の膝でも相談相手にするという意)誰とでも相談すれば、それだけの益はある。

2.膝と相談して。

3.伝説の闘牛。乳牛生まれの肉牛育ちという身の上でありながら、横綱まで上りつめ、圧倒的な膝力から呼ばれた。

4.長州藩の武人。槍の名手として知られ、「無双三段」の異名を持つ。

5.良からぬことを企てるための、表に出せない談合の隠語。喃談合とも。

 これもカオスだよなぁ。日本人の考えることはよく分からん。 ①その語源からその意味にはならんやろ。 ②さらに素っ気なく。こんなん言われたらヘコむわ。「今日の晩ご飯、何が食べたい?」「膝と相談して」 ③スペインの闘牛だと思っていたから「横綱って!!」と笑ったが、日本で行われる闘牛(牛と牛のバトル)ならやっぱり優勝者は横綱になるみたいです。流石タイラント、博学ですね。こんなアホな名前にならんやろ、と思いきや、事実は小説よりも奇なり!! 歴代横綱の輝かしいご尊顔、満足行くまで本家サイトでお楽しみください。個人的に推し牛なのは平成19年お盆場所で優勝してる「原子力」。

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 えぇ〜〜〜、もひとつおまけに、えぇ〜〜〜〜、第4話。うーむ、好きな作品なのは間違いないし、今後もそれは変わらないだろうが、だからこそはっきり思う、今回のシナリオ、どうなのよ。

 たとえるなら中ボスだと期待していてそれなりに装備を調えようとしていた矢先に、ポロッと通常攻撃で倒せちゃった、みたいな印象。こんなにあっけないのかよ、鎧塚エピソード。流石にこれは扱いが雑じゃありませんかね……いや、違うな、扱いが雑なわけじゃない。ここまで高めた「中ボス感」の方がペテンだっただけで。その部分の脚本運びは、流石にちょっと抵抗が大きい。

 1つずつ見ていこう。まず、今回最大の焦点となったのは鎧塚先輩のパーソナリティである。ここまでのお話で「ぼっち気質」「浮世離れ」といった属性ははっきりしていたものの、同じ京アニ作品で比較して「長門っぽい」と言われていた彼女の中で、「希美に対する拒否反応」だけは完全に異質なものだった。彼女のフルートを聞くだけで「吐きそう」とのたまい、優子やあすか先輩は「絶対に希美を会わせちゃならねぇ」と警戒心を強めていた。一体、彼女の中で希美とはどんな存在なのか。ここまでのお話で「対希美エピソード」への期待感は高まり、ハードルが上がっていたのだ。しかし、ふたを開けてみればそこに隠されていたものは何一つ無かった。「友達だと思ってたのに、勝手に部活を辞めちゃったのが理解出来ない」というそれだけのことで、鎧塚は希美に対して絶大なアレルギーを示すようになり、必死に彼女の影から逃げ続けたのだという。……どんだけ厄介だよ。どんだけぼっちだよ。いや、まぁ、ひょっとしたらそういう人間がいてもいいかもしれないし、元々そういう設定なんだろうと思って見ていたわけなのだが、それだったら、今回のお話であっさりと氷解してしまうのは流石に納得出来ない。そんな簡単に乗り越えられるハードルだったのなら、わざわざここまで思わせぶりに盛り上げないでくれよ。

 実際、彼女達の日常生活を考えても、彼女の「希美拒否」には無理がある。だって同じ学年なんでしょ。クラスは違うかもしれないけど、希美は地区大会を見に行っていたと言っているし、今回だってフラッと「希美の様子見てこようか」と言っていたのだから、彼女の側から接触しようと思えばすぐにでも鎧塚と顔を合わせていたはずなのだ(今回実際にそうしたわけだし)。部活を辞める時こそこっそり抜け出したが、それだって1年も前のこと。中学時代に「友達」関係だったのなら、それから延々顔を合わせないなんてことはあり得ない。もしそれが実現していたのなら、本当の本当に「彼女は友達だと思っていない」という鎧塚の妄想が事実だったと考える方が自然だ。希美の「復帰活動」の仲立ちとして中川先輩が積極的に動いており、彼女は希美と鎧塚先輩の間の確執を知らなかったわけで、「とりあえず昔の友達と作戦練りましょう」みたいな流れになるのが当たり前。何故、この状況で頑なに2人の接触が避けられていたのか、その部分はどう考えても不自然で、「今回久しぶりに顔を合わせて話を盛り上げるため」以外の理由が無いのだ。

 そしてもう1つのすっきりしない点は、希美のキャラクターそのものにある。鎧塚先輩の方は、「そういう類のすげぇ面倒なぼっちの人」というキャラ設定で納得出来る部分はある。今回彼女の独白ではっきりと言及されたわけではないが、ぼっちだった彼女のところに自然にやってきた時点で希美は神格化されてしまい、希美のためなら命も投げ出さんばかりの信頼をぼっち少女が抱いてしまったというなら、それは納得する。確かに、それまで縁もゆかりもなかった吹奏楽に参加し、最高難度と言われるオーボエを完全に操るまでに鎧塚が部活に打ち込んだのだとするなら、それは希美の圧倒的なカリスマによるものであり、彼女がどれだけ心酔していたかをうかがわせるエピソードになりうる。しかし、それだけに今回の彼女の対応は許し難い。最後に2人が対面を果たすシーン、彼女が言い放った「何が悪いのかわかんねぇ」という発言は、図らずも彼女が「みぞれのことを数多の友人の1人としてしか認識してなかったッス」という鎧塚の被害妄想を裏付ける形になり、身体に変調を来すまでに希美に依存してしまった鎧塚先輩が不憫である。まぁ、希美サイドから見れば「そんなに依存されても困るわ」って話なのかもしれないが、個人的にぼっち気質の方が共感度合いが高いので、どうしても鎧塚目線で物事を推し量ってしまう。希美が断りも入れずに部活を辞めたことについて、「頑張っていることに配慮したため」という弁明があったが、それこそがすでに鎧塚にとっての裏切りであり、冷遇だったということを希美は未だに理解していない。彼女の中で「希美>吹奏楽」という状態であったことを理解していない。そこで改めて友達面されても、「今更何言ってるんだ」という気持ちの方が強い。優子が涙ながらに訴えた1年間の絆の方が、よっぽど価値のあるものなのは間違いないだろう。

 それにもかかわらず、今回のお話におけるエピローグは、「二人の間の誤解が解けて、二人は元鞘に戻ったよ、めでたしめでたし」なのである。これは駄目だ。すでに「元鞘」の状態は鎧塚にとって不幸しか生まないことは証明済みであり、彼女の今後の人生を考えるなら、「希美の下に帰る」のではなく、「希美無しでも吹奏楽が楽しいことを理解する」方向に持っていくべきだった。その場合には希美が完全に「空気の読めなかった悪い奴」になってしまうが、ここで1人くらい悪い奴が出てきても構わないだろう。何がやるせないって、ラストシーンで優子がまるでフられたかのような扱いになってしまっているところだ。中川先輩に「希美はあんたの100倍は良い子だから」とか言われているが、そんなわけ無い。もう、視聴者目線で言ったらこの世に優子くらい気の良い奴はいない。今回の熱烈ラブコールによって先週時点でストップ高まで上がっていた優子株はさらに天空へと突き抜けた。こんな良い友達を持って、鎧塚も本当に幸せだと思えるようになった。それなのに、彼女は希美と一緒にいることを望んでいるのである。何ともやるせない結末である。まー、優子はどこまで行ってもこういうスタンスのキャラなんだろうなぁ……。鎧塚先輩、来週以降は今回見せたような素敵な笑顔を部活仲間に振りまいてくれるようになるんでしょうかね。どれだけ素敵な笑顔でも、「まぁ、これも全部希美のおかげなんだけどね」って言われると、ちょっと興が冷めるのが残念だが……。

 というわけで、メインプロットとなる「VS鎧塚」戦は色々と納得いかない幕引きでしたとさ。一応フォローしておくと、個々のシーンの見せ方に文句は無いんだ。というか、やっぱり京アニさんどう考えても力配分間違い過ぎてて、優子がのしかかるシーンとか性的過ぎて規制が入るレベルだったのはやり過ぎなんだ。いや、いいです。あれでいいです。今度は、ちゃんと納得いく形であの最高潮の盛り上がりを見せてもらえれば。優子はどこに置いても完璧な仕事をしてくれる、今期MVP最有力候補なのです。彼女が鎧塚のほっぺをむにむにするシーン、一応以前久美子が麗奈のほっぺたムニムニしたのに繋げてあるんですかね。最大限の親愛の情を表したものです。

 さて、結果はどうあれ、とにかく大きな山をひとつ越えたことは間違いない。今回ほとんど描かれなかった1年生劇場は、麗奈が「強いていうなら、自分のためかな」って答えて安易に「滝センのため」とか「久美子のため」とか言わないところが素敵だな、って思いました。さぁ、後に残されたのは田中あすかという前人未踏の最高峰のみ。ラストでまた良い表情を見せてくれましたねぇ。彼女だけは、どうか彼女だけは、今回みたいな安易で打算的な落とし方になりませんように。もう、彼女もろともに世界が砕け散るくらいのエンドでもボクは文句を言いません。

 そして、次の曲が始まるのです。

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 なんて健全な水着回、第4話。いや、モアとかチュチュのボディは全然健全ではないのだけども。大丈夫ですよ、今作はサンリオの健全な商品です。お子さんたちにもお楽しみ頂けます。まぁ、お子さんはこんな深夜アニメ見てねぇけどな。

 前々回がモア回、前回がチュチュ回、となれば当然今回はレトリー回である。モアは持ち前の明るさを前面に押し出したファニーなお話、チュチュは相変わらず内面の闇を垣間見せる何とも窮屈な印象のお話だったが、レトリーだって闇の深さなら負けちゃいない。これまではシアンのおかげで諸々順調ではあったものの、彼女は本来ならバンドメンバーとしてステージに立つのも躊躇われるような非リアのぼっち体質なのである。大きすぎるイベントを前に、今回はそうしたレトリーのダウナーな要素が前面に押し出されることになった。

 うん、まぁ、すげぇ気持ちは分かるよね。「よく知らない人たちとの合同イベント」とか、考えただけでも鬱々としてくるし、胃が痛くなる思いだ。ぼそっと漏らした「サボっちゃおうかなぁ」は、私だって人生で何度口にしたか分からない。人付き合いは面倒なのだ。だったら、逃げるしかないじゃない。ただ、せっかくシアンのおかげで前向きになれていたはずのレトリーがこのタイミングで急に鬱を溜め込んでしまったのはどうしたものかという気もする。ロージアとの関係があまり良くなくてテンションが下がることも理解は出来るのだが、なんだか今更って気もするしな。まー、シアンと別のチームになってしまったのがそれだけショックだったということなのだろう。

 結局、ロージアとの関係性はド定番の「閉鎖空間2人きり」で強引に解決。まぁ、元々獲物を狙う目で見ていたレトリーと、単なる競争心から来ていたロージアではシアンの見方は全然違うわけで、言わばレトリーの嫉妬や嫌悪は勝手な思い込み、言いがかりみたいなもんである。今回、ようやく2人きりで話す機会を得て、改めてそのことを確認することが出来た。ロージアだって、ちょっと前ならそのあたりのことは腹黒くぼやかしてしまいそうだったが、例の一件があってからは割と素直になっているし、レトリーだって腹を割って話せば通じるものはあるはずなんだ。「シアンが好き」っていう根っこの部分は共通してるわけだしね(まぁ、だからこその対立ではあるのだが)。最後は結局ツンデレ気味の幕引きだったが、いくらか距離を縮めることは出来ましたかね。

 その他、今回は合同イベントということでたくさんのグループが参加しており、もう誰が誰やらよく分からない状態。ジャクリンがカエルモデルだったことなんかを改めて確認出来たり、その他の水棲生物など、この世界における「化身としての扱い」が何となく確認出来た……かな? それだと猫ベースのシアンはプールに入るだけでもしんどそうだけどな。個人的に残念だったのは、夢幻庵の面々が完全に別行動だったこと。まぁ、あんなキャピキャピしたイベントに参加するようなキャラではないのだが、闇の女王の調査に本腰を入れているようなので、下手したら今後しばらく登場しない可能性もあるのよね。一応メイン扱いのグループなのだから、今期のうち1回くらいはちゃんとしたライブシーンを見せて欲しいんだけど。闇の女王系の伏線としては、ロージアが冒頭で謎のピアノ少女を目撃しているシーンがあったが……ロージア、ちゃんとああやって学校行ってたんだ、っていう方が驚き。まぁ「JCバンド」なんだから当たり前か。

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 だから提クレバックで笑わせに来るのやめーや、第3話。そういうとこだけ前作の伝統を踏襲してるのもどうなのさ。どうせ鉄板ネタを提供してくれるあきらっきーはおらんのやで。

 ルール追加説明編。今回のあれこれで大体の全体像は出揃ったかな? おおよそ予想通りではあるが、その予想の下をいくことも想定内といえるのかもしれない。今回明らかになったのはゲーム敗北時の正式なペナルティ。まぁ、「前回は勝者ボーナスだった夢限少女が、なんと今回は敗北時ボーナスになります!」っていうとすごく親切な設定に見えるな。まぁ、それだけ前作が鬼畜過ぎただけなんだけどさ。今回は敗北時にセレクターの方の人格消去&ルリグ転移が行われる。そりゃ例によってルリグ側も正式なルール説明なんかしてくれるはずがない。でもまぁ、ちゃんと勝てるようにアドバイスはしてくれるのだからまだマシだが。現世に出たいっていう欲求の強いルリグなら、前作と違って今回はセレクターをはめて敗北に追い込めばいいだけだからな。そういう意味では、今回のルリグは前作と随分違う存在なのかも。

 改めて考え直してみると、今回のゲームは「コイン」という独自の存在が付与されているため、前作のような勝敗のゼロサムではない。片方が勝ってもコインが1個増えるだけだが、(おそらく)コイン技をベットすれば敗北時にコインは消えるだろうし、時間経過でもコインの黒ずみが増えていくのだから、世の中からは失われるコインの方が明らかに多いのだ。その状況で、勝者は単に「勝ち抜け」権が与えられ、敗者はルリグに乗っ取られる。となると、以前のようにルリグとセレクターがカードを挟んでグルグル循環する世界は成立していないのだ(まぁ、ひょっとしたら今回消された彼女もどこかでルリグに生まれ変わっている可能性はあるが)。ルリグがセレクターに出会った時に記憶のサーチ&コピーを行うのも今作独自のギミックであり、ルリグにはオリジナルの個性があるのかどうかが微妙なところ。彼女達は元祖ルリグであるタマやユキと同じように全くの「無」から生成された存在なのだろうか。もしそうだとしたら、実在の少女から記憶と人格を消去し、新たなルリグで埋めていくという展開は、過去のセレクターバトルとは目的が全く違う。この度「ブックメーカー」という黒幕(?)の名前が明らかになり、多分それはちーちゃんがラストに顔を合わせていたロン毛の男のことなんだろうが、奴が一体何者で、何を企んでいるのかはまだまだ闇の中である。今回負けた子がその名前を知っていたということは、マユと違って直接セレクターと接触してるってことになるんだけど、どういう管理体制なんでしょうね。

 今回は色々とキャラが多くて大変だったが、不思議なインパクトがあったのはルリグ「あーや」を引き連れたシスコン兄さん、鳴海勝。あんなメンタルでよくもまぁここまでセレクターバトルを生き残れたもんだな。あーやのコイン技は自身を分身させて狙いを定まらなくさせる防御技。いや、攻撃時も5倍アタック出来てたみたいだからひょっとしたら単に能力アップなのかな。たまたまオーネスト相手だと相性が悪かったが、通常のバトルなら割とチート気味な気も。その他、攻略記事ライターのはんなちゃんと対決したのは、以前すず子をカモっていた軽めの女の子。こちらのルリグは相手の手札を調べたりいじったり出来る能力だったが、対するはんな&ナナシ(彼女のルリグ)の技は煙幕によるブラインド。相手陣営が見えない状態のデュエルとか、どうやって戦えってんだよ。訳の分からない世界である。結果、西明日香は敗北して人格を奪われたので、この世界で洲崎と西が出会うことは無かったという。解散!

 今のところ「ひどさ」「理不尽さ」のレベルでは一応前作以上なはずなのだが、どうにもサクサクと進んでいくおかげで悲壮感は薄い。やっぱり旧友2人が出会って生い立ちの相違から互いを傷つけ合う泥沼展開になってからが本番かな。次回はいよいよ「再会」とのことなので、期待して待ちましょう。

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 忙しいアニメやな、第3話。まぁ、脚本の髙木さんはこの手のとっ散らかった群像劇を「デュラララ」で上手いこと処理してるのであまり心配はしていないのだが、それにしても台詞が詰め込み過ぎで流石に忙しない。キャラクター全部早口やねん。一部のキャラだけだったら「秋葉原のオタク特有の早口」みたいな属性かとも思ったが、流石にみゆきちとか御前のキャラまで全部早口なのは、音響から「無理矢理でも尺に収めてください」って言われてるからだろうよ。

 粛々と下準備が整っている印象。今回メインになったキャラは3人。1人目は橋上教授殺害事件の捜査を進める刑事、森塚。飄々としていて捉えどころのない小男だが、描写からすると割と有能な人間なのかな? 猟奇的な現場の様子からある同人誌との共通点を見つけ出し、その作者に接触して探りを入れているという。現場の様子の中で一番注意を引く点はやはり歯が抜かれていることだと思うのだが、それ以外にも「CODE」というダイイングメッセージの接続を見つけている。同人作家・西園はそんな刑事を相手にも思わせぶりな態度ではぐらかしたりすっとぼけたり、少なくとも「何も知らない」といった様子ではない。全員が「オカルト」っていうキーワードで繋がることになるのかどうか。

 2人目のキャラは、お兄ちゃんスキスキ少女、亞里亞。すでに作中で何度か取り上げられた通り、「兄のミイラと一年を過ごした少女」である。過去の生活の様子は彼女自身の視点から語られたが、どうやらマジでおかしくなっていたご様子で、彼女に悪意も無ければ罪の意識もない。そして今現在、彼女は霊を使っての黒魔術を生業にしているという。橋上教授の頭部から引き剥がされた毛髪が彼女の店の郵便受けに放り込まれていたが、当然、現時点で事件との接続は不明。しかし、日本の気候ではよほど注意深く死体を処理していかないとミイラ化はしないと言われているが……亞里亞は意図的に兄の遺体をミイラとして処理したのか、それとも愛の奇跡でたまたまミイラ化したのか。いや、まぁ、どっちにしろ腐臭が漂っていたらしいので駄目だとは思うんですが。

 そして3人目は当然主人公ポジションの悠太である。事件現場に転がり込んでしまったあと、謎の声に導かれるままに被害者の奥歯を引っこ抜いて逃走、何故か「鍵穴を探す」という強迫観念に迫られて街中を徘徊している。一体何がどうなったんだ、って思ったけど、まぁ、あの状況だったら普通はおかしくなるわな。そんな悠太の背後から謎の仮面の人物が様子を伺っていたが、悠太を誘導する声の主と関係があるかどうかは不明。いや、無いわけないんだけど。

 現時点でもまだまだ事件の全体像は見えてくる気配が無い。問題なのは、今回の事件の場合、明らかに「真犯人」がいるってことだ。同様のシリーズであった「シュタゲ」や「ロボノ」の場合、具体的な「犯人」というものは存在せず、何となく「巨悪」っぽいものもあったりなかったり。しかし、今作はあくまで「殺人事件」が発端なので、その真犯人はどこかに登場しなければならないはずだ。仮面の人物がそうだったとすると、これまでに登場した既知の人物がそうなのか、それとも全然関係無い第3者がこそこそやっているのかで随分印象は変わってきそう。仮面の人物の他にも、各所に電話による誘導があり、何らかの意志を持つ「主犯格」の存在は臭わされている。

 そして、そんな常識的な推測を全てぶっ飛ばしてひっくり返す、ラストの「大量死事件」の謎。もう、踏んだり蹴ったりだ。これ、まともな解決ってあるんですかね。

 それにしても、あやねるはこんだけ仕事しててあんなエンドカード描く時間があるのはすごいよな。

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 祝・礼央子四天王生存確定! 第16話。いや、知ってたけどね。的場井さんが無事な時点で他の3人も生きてるに決まってるしね。まぁ、ハザマさんがどこにいるかなんて知りませんけどね。えぇ、知りません。相変わらずこすっからい方法で相手陣営に乗り込むのが好きなおばちゃんお姉さんだよね……。

 謎の温泉回。今作はちょっと油断するとすぐにロードムービーみたいになるという謎の適当シナリオがあり、1期では電車に乗っての移動しながらバトル、今回は的場井さんが用意した飛空挺で一気に目的地(フランス?)を目指すも、その途中でちょいと温泉地に立ち寄ることに。なんであそこで墜落したのかは明確には説明されなかったが、リンズの影響が云々って言ってたから今回登場したオールドブランキに引っ張られたってことなのかな。それなら一応偶然ではなくて必然の出会いだったとはいえるのだが。それでも静流がなんであんな風に地面に大穴を開けたのかは謎だし、地元の女の子があそこで行き倒れていた理由も謎。その辺は全部「何となく」で処理してしまうのがこのアニメのあんまりよくないところである。まぁ、気にしなきゃいいだけなんだけどね。もちろん、あそこに温泉があったことには明確な理由がありますよ。「てこ入れ」っていう。残念ながらこのグラフィックの水着姿はあんまりそそられないのだが……。個人的には木乃亜や静流の水着よりも黄金ちゃんの幼女水着の方が希少価値が高くてよろしい気がします(黄金ちゃん、あれでも全員同い年だから16歳やで)。

 偶然のような必然の出会いによってあっさりと説明されるブランキの成り立ち。今期は「星の巨人」というサブタイトルがついていることからも分かるが、ブランキは他所の星からやってきたいわゆる異星人。ウルトラマンにおける「宇宙人」のように、そのサイズは決して地球人類と同じではなく、純粋にでかい状態でこの星にやってきたらしいが、残念ながら環境が肌に合わず、放っておくと「脳が腐る」という非常に残念な移住計画に。その結果、穏健派のブランキは身体から四肢を解体、さらに脳の代わりに現地人に「心臓」を預けることで生体機能を維持し、地球人に寄り添って生きる道を選択。対して強行派は地球人に隷属することを拒否し、そのまま脳が朽ちて「首無し」になってしまったという。どっちの人生でもブランキの自我を考えるとあまり幸せとは思えないが……でもまぁ、右手ちゃんやイワトオシあたりがブブキ使いと上手くやってることを考えるなら、やっぱり地球人側としては共存を望んで欲しいかなぁ。今回登場したテュロクさんは残念ながら否定派だったようだが、辛うじて未だに脳を残している希少種。ロシアの極寒気候が品質保持に一役買ったんだろうか。どうやら彼女(彼かな?)も間もなく朽ちる運命にあるようだが、事実関係を全部アズマたちに伝えたのであとはお役ご免である。正直これだけ引っ張られた「ブランキの正体」については、アズマたちも汀からそのくらいの真相は事前に聞いておけよ、って思ったけども。別に隠す必要がある内容でもないしな。この世界の大人達は、こうしたブランキの真実についてはどれくらい知ってるんでしょうかね。

 個人的には、今回の旅の光景では温泉での水着とかよりも的場井さんと黄金ちゃんの微妙な距離感が好き。決して心を許そうとしない黄金ちゃんだが、なんだかんだで船には乗り込んでるし、以前のように敵対心むき出しってわけでもないしね。木乃亜さんも宗也の生存を聞いて心なしか嬉しそうでしたね。やっぱり礼央子四天王との関係性が見てて一番楽しいや。

 そうそう、そんなほんわかムードの主人公チームとテンションが全然違うのは、チームロシアの面々でしたね。なかなか壮絶な全滅エンドを向かえてしまったわけだが……どうなんだろ、流石にあの展開じゃぁマジで死んでるかな……。心臓1人だけ生きててもしょうがないしな……。なんか、テュロクさんの話を聞いて右手ちゃんたちとのほっこりシーンを観たあとだけに、ブブキの洗脳・裏切りによる惨殺エンドってのは結構キツいものがあるよなぁ。まだまだたくさんチームはあるが、残りの面々は大丈夫なんでしょうか。

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 グッと来るなぁ、第3話。生き様で魅せられる格好良いデブって憧れますね。

 前回は将棋要素がほぼ無しという構成だったが、今回はAパートが将棋話、Bパートが家族のお話である。Aパート、前回颯爽と登場した愉快なデブ、二階堂晴信についてのお話。子供の頃の追憶から現在の関係性に繋がるが、基本的に零と晴信の関係性は子供の頃から変わっていないらしい。人生の逃げ道として無心に将棋を続ける零に対し、貪欲なまでに生の体現として将棋を追い求める晴信の熱量の差は体格以上にはっきりと表れており、子供の頃のエピソードを聞いてしまえば、もう彼をデブだなどと笑うことは出来ない。籠められた熱量がそのまま棋譜に表れ、だからこそ零に忘れがたい強烈なインパクトを残していくのである。基本的に人付き合いが苦手な零にとって、こうして良きライバルであり、良き友になれる人間がいるというのは非常に幸せなことなのではなかろうか。花岡さんに大事にされているのもよく分かる、好青年でございました。

 Bパート、激戦を制した零が「帰る」べき家、川本家。普段は三姉妹に猫を加えた圧倒的な萌えの巣窟みたいな場所になっていたが、今回はそんな中でもちょっとしっぽりしたお話。普段は零自身の生い立ちばかりに目がいってそちらの暗い要素を考えてしまうが、やっぱり死別の傷跡というのはどんな家庭にだって根深く残っているもので。お盆という1つの区切りをきっかけとして、それがポロリと感情の隙間から漏れ出てきたようなお話でした。どれだけ気丈に振る舞おうと、中学生にはまだまだ重たい現実だしね。こうして少しずつ心の内面を見せあうことで、零も川本家にまた少し近づけるのではなかろうか。

 今回はAパートとBパートで多少毛色の違うお話を組み合わせながら、そのどちらでも、色々と画的に面白い部分が多かった。やっぱり、今作における「シャフト演出の次の一歩」は長年シャフトを見てきた身としては非常に刺激的である。Aパートは盤を差し挟むライバル2人の様子を、2つの時代に分けて描く静かな動きを見せるお話。こちらは、赤青2つの風船がつかず離れず空をたゆたうイメージで2人の関係をゆっくりと表示している。そしてBパートは、普段ほわほわと明るい川本家のイメージを、送り盆の火でもってどこか寂しげに、作中の言葉を借りるなら「けだるげに」描くカットが印象的。おそらく原作の画面構成の巧さも大きいのだろうが、光源の見せ方や、陰影の取り方が何とも叙情的で、古き良き日本の伝統文化の有り様を魅せてくれる印象深いシーンになった。また、その後ひなたが1人で夜道を歩いていくシーンはいかにもシャフト的な構図が多いシーンだが、「物語」シリーズのように無機質な町並みでなく、前のパートからの家族的な温かみを残しつつも、うら寂しい夏の夜の空気を醸し出す絶妙な色の取り方が何とも印象的。「家族の温かみ」を離れ、一人号泣するまでに到るひなたの心情をそのまま切り出したような、絶妙な「無機」の取り入れ方だ。単にシャフト的な演出を万人向けに「丸く」するというのではなく、きちんとこれまで培ってきた独自性の妙味を活かしつつ、それを使ってキャラクターの心情ににじり寄る表現は大したものだ。こういう画で見せられるアニメがもっと出てくるといいなぁ。

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 これはなかなかキますね、第4話。女子小学生にも容赦無いのは「なのは」シリーズの伝統といえば伝統。

 ここまでのストーリー、単に貧乏学生が格闘技に目覚めていくまでを描いたスポ根の導入としてとてもとても平凡だったので特に食指も動かなかったのだが、今回はライバルキャラ・リンネの成り立ちを描いた過去話が結構エグい。人間の汚い部分は遠慮せずに徹底して汚く描いてくれるのはとても良い方向性だと思います。まぁ、どうせここからリンネがフーカの力で浄化されていくお話になるに決まっているわけだが、それでもやっぱり、「悲しい過去を背負った孤独なマシン・ファイター」っていう設定がきちんと成立するかどうかは大事な要素なわけでね。

 今回のお話もテンプレといえばテンプレなのだが、リンネが悲劇を背負ってそのまま被害者面で終わるわけではなく、最後にきちんとお礼参りしにいくシーンがすげぇ鮮烈。あそこのワンシーンだけで一気にお話が引き締まったし、リンネの確固たるキャラが固まったと思える。その前のシーンのいじめっ子のボコラッシュもそうだが、元々格闘技アニメなので蹴りのモーションなんかは割と体重がのってて良い動きをしている。普通は闘技場の中で対戦相手に繰り出されるべき体術なのだが、それが小学校の昇降口で、同級生の顔面に叩きつけられるだけで一気に事情が変わる。そして、事前にリンネが受けていたいじめがあまりにもひどすぎて「これ、小学生がやっていいレベルじゃねぇだろ」って思っていたところだったので、残虐非道な彼女のリベンジも、一切理不尽な印象はなく、どれだけひどい仕打ちでもちょっとすっきり出来てしまうのだ。彼女の心中を計るに同情する以外はないが、ここからあの完全無欠のファイターが出来上がったのだとするなら、なかなかどうして、皮肉なものである。

 この忌まわしい思い出以降、リンネはただひたすら技を磨き続けてきたのだろう。そんな孤独な彼女の心に、フーカは立ち入る事が出来るのだろうか。今後の丁寧なドラマ作りに期待したい。

 

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 たまの名字って犬吠埼なのかよ、第4話。ややこしいから風先輩の中の人と入れ替わってもらえませんかね?

 コンスタントにエグい展開の続くお話。まぁ、この状況でお気楽水着回とか単なるギャグ回なんて入るわけもないのだから、あくまで予定調和の鬱ではあるが。なかなか絶妙なところを突いてきますな。気が利いているのは今回のサブタイトル。メインでやってることは真逆なんだけど、一応魔法少女どうしで緩やかな同盟関係が結成されたり、それっぽい展開もあるといえばあるのが皮肉なところ。参加者が16人もいるとなると、どこで何が起こっても不思議じゃないね。これだけの人数の女の子が愛憎入り乱れるデスゲームを繰り広げる展開っていうと、我が心の故郷である「舞-HiME」を思い出します。そういえばあの時も参戦していたキャストが1名だけいますね。もう10年以上も前の作品だというのに……。

 さて、そろそろ世界観も見えてきたし、今一度状況を確認しておこう。ゲームのミッションは「16人の魔法少女の中で上位8位までを維持すること」。もっと短期の目標で言えば「毎週、ランキングで最下位を免れること」。分かりやすい設定ではあるのだが、「キャンディーの数」が順位を示し、そのキャンディーの取得規準がいまいちはっきりしないために一番気になる部分はかなりファジーな設定。今回のお話ではそのファジーな部分で一番「どないやねん」という要素が発生していたので、ちょっとその部分は気になる。何しろ、ダントツのスノーホワイト(以下SW)が一週間で集めたキャンディーの数は2万を超えたという。他の魔法少女達だって命がかかっていることは分かっているのだからそれなりに必死にキャンディー稼ぎをしていたはずなのに、SWから強奪したものを分配する以前に、スイムスイムの持ち数は400程度だったというのだ。あまりにもチートが過ぎる状態である。そして、キャンディーを稼ぐ方法は「善行を積む」ことであることも明言されているが、この善行の判断基準も定かではない。前回、たまの能力を使った廃棄物処理ミッションでは、能力を使ったたま以外にも、斡旋したルーラの方にもキャンディーが回ってくる、みたいな言い方をしており、さらに「これだけの仕事ならかなりの数のキャンディーが期待できる」とも言っていた。つまり、ミッションの難度や地域貢献度がキャンディーの配布数に影響するということ。

 さらに、魔法少女の削減政策が発表された理由について、ファヴは「1つの地域に16人は流石に多すぎたから」と言っており、「魔法少女は漠然と担当地域が決まっている」とも言っていた。つまり、現在16人の魔法少女たちは、かなり限られた範囲で、近隣の魔法少女に気を遣った状態でキャンディーを集めていたはずで、「自分のエリアで選択可能なミッション」にはかなり制限があるはずなのだ。そんな状態で、いくらなんでも4002万なんてとんでもない格差が生まれるものなのだろうか。担当地域の治安が全然違うとか、そういう偶然でもない限りは成し得ない比率だと思うのだが……。まぁ、それだけSWが優秀ということなのかもしれないが……。

 まぁ、一応文句はつけてみたが、ぶっちゃけ、今作においてそういうディティールは割とどうでもいい。キャンディーの数はあくまで各自のステータスを表すパラメーター程度の扱いであり、あとは個々の魔法少女がいかに他人を蹴落としていくかという陰惨な戦いを眺める悪趣味な楽しみ方がメインなのだから。今回の犠牲者は「支配者」であったはずのルーラ。良いキャラだったのでまさかここで退場するとは思っていなかったのだが、よく言われる「女の友情関係」みたいなのが一番ひどい形で表れた、何とも後味の悪い展開である。「他人にギャーギャー文句ばかり言うお局様が蹴落とされる」という大枠だけを見れば割と「スカッと」系の話としてもありそうな展開ではあるのだが、別にルーラは悪い奴ではないんだよね。前回も言っていたけど、部下をとりまとめて利益を分配する経営者としては問題のない働きをしていたわけだし、今回だってスイムスイムを重用して彼女に厚遇を与えるなど、ちゃんと部下の能力に見合った評定を下している。これまで自分が「社会的立場」というレッテルのみで苦い経験を繰り返してきたため、彼女の施す完全歩合制、実力主義の評価姿勢は厳正で、まっとうなものであったのだ。

 そして、そんな彼女が命を落とすことになった直接の原因は、一番目をかけていたスイムスイムのまさかの造反。これでスイムスイムが彼女のことを憎んでいたことが理由ならばしょうがないという気にもなろうが、なんと、彼女の動機は「ルーラへの忠誠と憧れ」だったのである。未だスイムスイムの内面が見えていないので彼女がどのように振り切れてしまったのかは定かでないが、「立派に期待に応える仕事をしてみせよ」というルーラの命令が彼女の中で「ルーラのようになる」に変質し、さらにそこに運命の悪戯であるねむりんの一言が混ざり合い、常人には理解されない、悲劇の造反を産みだしてしまった。おそらくスイムスイムは今も変わらずルーラを敬愛しているであろうことが、この造反を薄気味悪いものに仕上げている。

 彼女が組織を率いる「新リーダー(敢えて正確に言うなら「新ルーラー(ruler)」だろうか)」になれるとも思えないのだが……目指すべき目標が目の前から消えた彼女がどこまで自分の「願い」を追いかけ続けられるのか。今後が気になるところだ。「社会的因習に縛られ、実力もない者が幅を利かせている世界」に嫌気がさして魔法少女になったルーラが、最終的には自分が最も憎んでいた「実力もなく、努力もしないくせに言いたいことだけを言っている」ピーキー姉妹に殺されてしまうという皮肉も注目に値するポイントで、現在「小悪党」の役割を一手に担っているあの双子天使も、今後はろくでもない死に方をすることになるんだろう(ルーラがいなかったら弱そうだし)。一週間に1人ずつの退場になるはずだが、片割れが落ちたあとに残された双子の絶望的な様子とかも見てみたいところだなぁ。

 他のキャラもチェックしておくと、短いシーンで強烈な印象を残していくのは、圧倒的ラスボス感がたまらないカラミティ・メアリ。やっぱりお姉ちゃんボイスの悪役はいつ見ても良いものだ。そして私が絶賛応援中のトップスピード。この期に及んでお気楽姿勢を崩さないのは大したもの。そんな彼女に不満顔でも付き合ってあげているリップルの良い人オーラにも注目。この2人の絡みを見てると、中の人的にピンク色のクマの幻影が見えていきそう。

 まだまだ残っているキャラも多いし、ここからサバイバルも勢いを増していくことだろう。「舞-HiME」同様、どんどん目から光が消えていく女の子たちの活躍を楽しみにしたい。

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