最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「ダンガンロンパ3 The End of 希望ヶ峰学園」 5/6→6 さて、放送終了してから随分経ったので、落ち着いて最終講評だ。結局、あまり分けて判断する意味はないと思われるので、今回は特例で未来編・絶望編・希望編を全てまとめての処理とする。 色々やらかした作品である。元々原作ファンにターゲットを絞った作品だったのは間違いなく、特に「2」を未プレイの人間にはその狙いの半分も伝わらないデザイン。かくいう私も「絶対絶望少女」はプレイしていないので、その分の取りこぼしはあったに違いない。そうしたデザインだったために、「原作未プレイの人間にはほとんど魅力が伝わるまい」と思った「1」のアニメの時と同じ問題はありつつ、今回はあくまで新作。新たなシナリオの中で一体どんなサプライズを見せてくれるかと思っていたら……うぅん。ご存じの通りである。 悪かった点はいくらもあるだろうが、大きく分けると2つ。1つは「未来編のネタがしょうもなかったこと」、そしてもう1つは「絶望編で明かされた真実にヒネリがなかったこと」。この2つの欠点については、いくらファン目線からでも「流石にこれは」と思う部分が多く、フォローしづらいところである。特に未来編のメイントリック(?)については「それが良いんだったらもうなんでもありじゃねぇか」というちゃぶ台返しっぷりなので、製作者がファンのどういう反応を期待して作り上げた設定なのかは未だに判断出来ない。あれで驚いたり、喜んだりするファンがいるってことなのかなぁ。確かに、絶望的ではあるのだが……絶望の作り方があまりにもインスタントであった。 しかしまぁ、「推理ゲーム」とか「どんでん返し」のネタについては「1」と「2」で終わっているものとして、あくまで「3」はそのおまけなのだと考えれば、ネタの仕込みが弱くなったことについては諦めがつくか。もともと「1」のアニメ化に際して「1クールでやれるわけねぇだろ!」とブーブー言っていたのだから、今回のことだってちょっと冷静になれば「1クールでびっくりするような新しいネタを提供できるわけねぇだろ」と納得することも……出来なくもない。まぁ、何度も学級裁判を繰り返す旧作とは構造を変えているのだから、もう少しやりようはあったと思うんだけどね。 そして、この「未来編」の大雑把な造りに引きずられるようにして、「絶望編」でも肝心の「絶望堕ち」のくだりがあまりにも適当に処理されてしまい、江ノ島盾子による陰惨な懐柔劇を楽しみにしていたファンはさらに絶望することになったわけだが、このあたりは以前も書いたように、「そもそも1の時点で記憶消去・操作がありの世界なのだから、直接脳に情報をぶち込む形での絶望堕ちは想定の範囲内だろう」と許容することも出来る。江ノ島の過去の台詞を引っ張り出して「江ノ島が単なる洗脳とか使うわけないだろ」と制作側を批判している意見を見たことがあるが、その意見を言っている人たちも大切なことを忘れている。江ノ島盾子は、ゼツボー的に飽きっぽくて意見がコロコロ変わる女なのである。彼女が過去に何をやっていても不思議はないのだ。 さて、こうして問題が山積した24話だったが、それでもやっぱり、楽しかった部分は楽しかったのだ。未来編では続々人が死んで緊張感が増すくだりが。絶望編では「2」で慣れ親しんだキャラたちの新たな繋がりの描写が。それぞれファンサービスとしては充分機能していたのだ。最後がコケたからこそ輝く部分もあるし、どれだけ駄目駄目でもあれだけ愛されたボクサーさん、そして最後まで我々を煙に巻き続けた雪染先生といったキャラが産みだされたというだけでも、今作には意味があったと思えるのである。そして、今作で一番輝いたキャラクターといえば、なんといっても江ノ島盾子その人である。彼女の悪辣な大活躍がこれだけたっぷり見られたのは当然のことながら史上初。それだけの収穫でも、ひとまず「あって良かった」と思える理由になるんじゃないですかね。あ、中の人は身体を大事にして元気なお子さんを授かりますように。 結論・蜜柑ちゃんのエロさ、雪染先生の闇堕ち。それだけでご飯が食べられます。 PR ○「刀剣乱舞 -花丸-」 5 うーむ、なんとまぁ。「歴史改変を目論む敵群勢を打倒する組織の話」ということは、つまり「タイムボカン24」の逆視点ってことになりますかね。だからどうしたってわけではないが。 すごく簡単にまとめると、「女性向けの艦これ」である。人気の火のつきかたも似ているし、「兵器の擬人化からバトルを展開する」方向性も一緒。アニメになったデザインを見ても、たとえば提督(主)の姿が見えず、ソシャゲにおけるプレイヤーサイドの存在を何となくぼやかしてるところなんかは同じ発想。あとは、男の子が戦艦を愛でるのと同じように、女性陣は刀を愛でればいいだけである。正直、人気爆発後の現在においても、何故「刀剣」というモチーフがここまで支持を得たのかは理解が及んでいない。そりゃま、昔から骨董・道楽の類として存在していたジャンルではあるが、流石にニッチもニッチ。受け入れられるはずがない文化だと今でも思っている。兵器や機械が好きな傾向にある男連中が「戦艦の女性擬人化」に上手いこと乗せられたのとは訳が違う気がするのだ。ただ、だからといって「ガワと声優人気だけに頼った作品」というわけでもないらしい。全国的にマジモンの刀や刃物への感心が高まっているらしいし、美術館、博物館まで足を運ぶお客さんは割と熱心に刀剣を愛でているという。単にキャラとして萌えるだけで消化してしまったら、そこまでの行動には出ないだろう。いや、ひょっとしたらそういう熱烈なファンは本当に一部だけなのかもしれないが……うーむ、一体どういうムーブメントなのだろう。かくいう私は、今後の人生においても刀剣に興味が湧く気配はありません。 というわけで、比較対象には「艦これ」が最適だと思う。「私は全然興味がない」という部分も一緒だしね。そして、「艦これ」アニメは初期配点が4,こちらは5だ。現時点においては、こっちの方がアニメとして「成立」している。大きく異なるのは、キャラの設定がちゃんと提示され、世界観が理解出来るという部分だろう。いや、「刀剣男子」が何なのかはよく分かっていないのだが、「刀剣から産まれた存在」といってるのだから何となく付喪神的なものと解釈すればいい。そして、彼らは現実に存在した刀について、後の世に改めて産みだされた概念である。現実世界での実在の刀の来歴などを全て背負った上で、未来世界から現在や過去を見ているのだ。それなら、彼らが歴史的事実を認識し、自分たちを振るった人間のことを認識していることはおかしくはない。艦これの場合、そうした歴史との整合性がとれず、さらに実在の戦艦との関係性も分からない謎世界観だったため、最後まで視点が定まらなかったが、今作の場合は(一応)理解の範疇にある。 そして、人気コンテンツの面子を保つように、映像製作は安心の動画工房に任された。刀が主役ともなればやはり殺陣の迫力が物をいうデザインになるわけで、動画部分での品質が保証されているのは大きいだろう。監督の名前は初めて見るが、確認したら「ラクエンロジック」で副監督(「らくろじ部」の監督)やらJ.C.STAFF関連の仕事がメインの人らしい。1話目のアクションシーンはなかなか面白かったが、今後もそうした動きをメインに押していけるだろうか。ちなみにオープニングは梅津泰臣、エンディングには神風動画が参戦など、色々と画作りにこだわりが見えるのもポイントだ。 まー、キャスト表にほとんど女性の名前が出てこない作品なので、どこまで興味が保つかは分からないが、ソシャゲ発祥作品の1つとしてどこまでアニメが成立するものか、見せてもらいましょうよ。 ○「マジきゅんっ!ルネッサンス」 5 ここ数年で一気に数を伸ばしてきた女性向けのアイドルハーレム作品。その土俵の上にいよいよ「ラブライブ」のサンライズが参戦。男性向けアイドル市場からは数年の遅れで、いよいよ群雄割拠の感。 原作は乙女ゲームか。しかし、その設定はなかなかイカれているので「うたプリ」あたりとは充分タメをはれそうな貫禄もある。何しろ用意されたヒロイン勢(男)は、各々が異なった分野での「芸術の才能持ち」という設定。6人というキャラ数は他のアイドルものと比べると比較的少ないので処理しやすそうなのは助かるが、これらが歌だけでなく、楽器演奏、ダンス、そして絵画や彫刻、書道にいたるまで、みんなして好き勝手に創作活動に没頭しているという。 ……超高校級の才能かな? もしくはミカグラ学園ですかね。まぁ、そういう設定の作品もこれまで割と例はあるだろうが、問題は「こいつらがなんで最終的に全員でステージに立ってライブイベントやるんだよ」ってところだよな。いや、歌いたいなら止めやしないけどさ。流石に「絵画の天才」が隣に「歌唱の天才」がいるステージでは歌いたくないんじゃなかろうか……。まぁ、その辺がどういうゴール設定になるかはまだ分からないけど。CMでは「最高の文化祭を目指せ」っていってるし、やっぱり全員でのステージイベントがクライマックスになるんだろう。うーむ、謎だ。 キャラクターは分かりやすいそっち向けデザイン。監督は「八犬伝」シリーズの山﨑みつえ。ちなみにこの人は「野崎くん」の監督でもあった。サンライズとのタッグでどんな方向に作品を持っていくことになるだろうか。1話目の時点で、すでに割と見たことがある「アホみたいな舞台設定を巡るよ」展開だったので、苦笑いしか出てこない状態だが特に退屈ということもない。なんでこういう作品のキャラ連中って、お外で才能を見せびらかしながら孤高の天才を気取ってることが多いんでしょうね。メインとおぼしき歌う人なんて、あんだけ大声で堂々と歌ってたのに、ヒロインが出てきたら機嫌そこねて引っ込んじゃうしね。なにがしたいんだ。 現時点で興味を引っ張るのは、最終的にヒロインがどうやって自分の才能を開花させていくか、という部分だろうか。与えられた属性は「超高校級の華道家」だが、まだその才能は不完全。母親(CV田村ゆかり)がこの学園には因縁深い人らしく、1話目から歌のプリンス様とは対立構造が明示化された。すごくチョロそうな敵対宣言だったけどね。あのキャラでツンデレるのかぁ……見たいような、そうでもないような……。いや、基本的にこの手の作品は別に見たくはないのだが。 ヒロインのCVは「無名ちゃんの中の人」千本木彩花。この子も着実に仕事を増やしているな。今年から一気に仕事が増えている。野郎連中は「いつも通りの配置」としか言いようがないのであまりコメントはないが、やっぱりこうしてみると他のアイドルグループと被ってる人間もちらほらいるので、男性声優はライブイベントの日程とかがめちゃめちゃ大変そうだな、と心配になる。蒼井翔太とか、過労でぶっ倒れるんじゃねぇかな。 「ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン」 5→5 可もなく不可もなく。決して悪い意味ではなくね。 1話目視聴後には「いかにもラノベラノベしい作品」と評した本作だが、そのままの印象で上にぶれるでもなく、下に落ちるでもなく、そのままの印象でゴールイン。 良し悪しどちらの点もあるが、先にあまり良くなかった点から上げていくと、例によって他の数多の作品と同様、「知将って描くのムズいよね」ってことになる。イクタの知将っぷり、そして終盤はライバルとなる「不眠」の知将っぷり。描こうとしている内容は分かるし、色々頑張ってるのだろうが、どうにもすっきりしないというか、ピンと来ないというか。イクタの場合は怠けると言いながらも気付けば小指一本失ってるし、最終的には「隣に無敵のヤトリがいるから何とかなってるだけでは?」みたいなところもある。まぁ、小指を落としたり、ボコボコに殴られたり、そうして身体を張ってでも自分と周りの人間の命だけは守りきる、っていう男気を見せられるのがイクタの主人公らしいところでもあるので、全部が全部「計算通りです」って眼鏡カチャッされるよりはいいのだろうが、やっぱりどこかで一回くらいはすっきりと完勝する姿が見たかった気がする。敗戦処理業務しかなかったおかげで、知将らしい働きをしようにもどこか負け惜しみみたいなにおいがしてしまったのは消化不良の部分だ。しかしまぁ、こうしたシナリオ上のもやもやはどんな作品でもつきものである。何しろ書いている作者だって読んでる読者だって別に天才じゃないわけで、今更度肝を抜かれるような戦術の新展開なんて、なかなか望むべくもないだろう。 あと、なーんか最後まで引っかかった要素としては、タイトルにもなっている「精霊」の扱いがある。割と普通の軍記物としてデザインされている今作において、「精霊」要素だけはぽつりと浮いたオリジナル要素。その割に、この「精霊」要素はあんまり活かされる気配が無い。大体においては単なる発火装置や照明器具程度の扱いで、そこにわざわざあんなゆるキャラみたいな思念体を置く必要が無い。シナーク族との関係性やアルデラ教の存在を考えればシナリオの構成上必要だとも考えられるが、そんな部分はフツーの宗教戦争と同じなわけで、わざわざ「大量の精霊を監禁」とかいう要素で語る必要も無い。「科学的に考えろ」って言われても、まずこの世界の科学がどういうものなのかが分からなくなっちゃうっていう。「この世界における精霊とは何なのか」っていう部分がろくに説明されないまま、何となくノイズとして混ざり続けたのはどうにも気になった。原作ではこの後ちゃんと精霊要素が有効利用されるんでしょうかね。 転じて、良かった部分について。個人的に一番気に入ったのはイクタとヤトリの関係性の部分。間に挟まった過去話では子供の頃からの2人の友情が確認出来て、青年期になった今でも、2人は子供のように純粋な「友情」で結びついているのが分かる。ヤトリはイクタに対してぞんざいな扱いをしながらも、全幅の信頼を置いて行動しているし、彼のために命を投げ出すことも厭わぬ献身がある。イクタもそんなヤトリを心から信頼し、彼女の可能性を前提に作戦を遂行する。この「男女バディの関係性」が見ていて非常に気持ちが良い。大抵のラノベ主人公なら「男の策士と女戦士」なんて関係には何かしら色恋の匂いを含ませるものだが、この2人の場合、生い立ちの関係もあって、そうしたことを考えようともしない。いや、ひょっとしたら考えてるのかもしれないし、最終的にイクタの将来の伴侶となるのはヤトリ以外に考えられないとも思うのだが、現時点での2人はあくまで「利用し、利用される」仕事仲間。このドライに見えながらもアツい関係性は、なかなか他のアニメでは見られないものだったので堪能出来た。 こうして作られたヤトリのキャラ、そしてそれ以外の女性キャラにも言えることだが、特徴的なキャラクターデザインも今作の独自性を打ち出すのに一役買っていただろう。最初は違和感が先に立ったが、馴染んでくればこれはこれで可愛いものである。特にヤトリは躍動感のあるアクションでも見せてくれるキャラで、通常のアニメよりもやや頭身が高め、リアル志向を狙いながらもちゃんとアニメキャラとして描きやすいデザイン性はなかなか秀逸。ナナクなんて、本当なら美少女枠のはずなのにどこかぶちゃいくに見えるのも愛嬌がある。特徴的なデザインながらもシリーズを通じて作画の崩れがほとんど無かったことも、評価すべき点であろう。 トータルすれば、「色々見たことのある要素が多かったが、これはこれで」というくらいの落としどころ。イクタの出世物語はまだまだ始まってすらいない段階。2期以降があれば喜んで見させてもらいますよ。 ○「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(第2期)」 6 半年の休憩を挟んで、帰ってきました第2シーズン。1期の時点で割と「終わった」感のある作品だったが、それが帰ってくると色々と変化はみられるもんで。 とりあえず、いの一番に言いたいことは、「アドモス商会」ってイイネ! ってことだ。そうか、クーデリアさん、そんなところでフミタンの意志を継いでくれたか……多分、姫さんが死の淵に瀕したときの謎幻影とかでない限りはもうフミタンの登場シーンはないんだろうけど、こういうところに彼女の証が生きているっていうのはちょっと良い話。まぁ、将来的に「社名の由来は?」ってインタビューされた時に説明するの大変そうだけど。 まぁ、そんなところはおいといて、1期からはそれなりに時間が経過しており、世界も変われば鉄華団も変わっている。いっぱしに企業みたいな形になっているのも驚きだが、各々がしっかりと自分なりのポジションを意識してそれなりに「歴戦の者」っぽい立ち振る舞いになっているのは感心するね。一番頑張ってるのは当然オルガなんだろうけど、1期の時点では不安要素しかなかったユージンなんかがちゃんと組織の中心として動けているのを見ると、やっぱり1度の実戦ってのは人を大きく変えるものだと感じられる。特に設立時メンバーはビスケットをはじめとした多くの戦友を失ってるからなぁ。オルガだけじゃなく、チームの全員が重くて大切なものを背負っているということなのだろう。まぁ、そんな中でミカだけは気楽なもんだが……彼は元々「オルガのいう通りマシン」だったわけで、その信念にブレは無いよな。多少精神的に成長してるかと期待したけども、今のところそういう様子は確認出来ない。元々機体性能は群を抜いてたのでそっちでの成長もあんまりなさそうだし。2期に入って、ぼちぼちミカにもそうした成長が求められそうではある。 そしてやっぱり注目したいのは、女の子たちの動向だろう。1話目のナレーションという大役を担ったのはなんとアトラちゃん。彼女が小さい身体で車の運転してる姿は笑えるな。そこは嘘でもいいからミカが運転してあげればいいのに。1期において女の子の損失はそこまで多くなかったが、強いてあげるなら僕らのカルタちゃんぐらいだろうか。ギャラルホルン側は、そんな深刻な女性不足の解消のため、新しい戦力として野生児を投入。戦場での無茶な活躍に期待したいが、なんか歴代ガンダムシリーズだとフォウとクエスの間くらいの立ち位置になりそう(つまり、ろくな死に方しなそう)。CVはここでもM・A・Oの登場。うーむ、便利だ。その他、メリビットさんはすっかりオルガの秘書として定着したし、華の名瀬ガールズたちもみんな元気である。基本的には男臭くて汗臭いお話がメインの作品なので、こうした女性チームが適宜彩りを添えてくれることには今後も期待していきたい。 あとはモビルスーツ戦闘ですかね。「鉄華団の活躍で世界的にモビルスーツの発掘・修復が増えた」ということなので、1期以上に色んな機体が飛び回る展開になりそう。ガンダムフレームの機体も今後増えていくんだろうか。1話目では昭弘はずっとモビルスーツに乗れずに地べたを張っていたので、グシオンはまだ起動せず。最大の見せ場で現れるのは当然、問答無用のバルバドスである。うーむ、やっぱりあの泥臭さは格好良いな。 1期でもあれだけのパワーがこもった作品だったのだから、2期目も密度の濃いシリーズになることは間違いない。一体どんな物語を見せてくれるだろうか。 ○「モンスターハンターストーリーズ RIDE ON」 4 モンハンってのは一切触れたことがない文化である。もし時節が噛み合ってたら多分ハマってたんだろうとは思う。元々やり込み系のゲームは好きだし、覚えゲーに育てゲーに作業ゲー、どれもこれも私の人生の時間をガンガン潰した要素。たまたまゲームを引退した後に流行った文化だったので助かった。声優連中のトークでしょっちゅう名前が出てくるのを聞いて、やってみたいと思ったことは多いのだけども。 そんなわけで「モンハン言われてもわからんなぁ」と思っていたのだが、今作の場合は純正のモンハンともまた違うわけね。放送中のCMを見ると、たとえるならドラクエと「ドラクエモンスターズ」みたいな関係? 普段は敵として狩るだけだったモンスターを仲間にして引き連れられるんですってよ。ま、それってつまりポケモンだしデジモンだし妖怪ウォッチだしカミワザワンダだし。よくあるナニカになってしまったのだね。朝アニメとして子供たちに宣伝してまわり、さらにアプリ連携で卵ゲットなんてギミックまで仕込んでいるところをみると、これまでモンハンの中心的なプレイヤー層だったところからさらにシェアを拡大し、子供向けのコンテンツとして育てていくという狙いがあるのだろう。 狙いは分かりやすいし、多分その目的ならある程度成功している内容だとは思うのだが、いかんせん話は地味だ。いや、今期始まった「デジモン」と何が違うかと言われたら同じなんだけどさ。ホントに「よく見る1話目」なんだよなぁ。そして、キャラが可愛くないという大きな問題点が個人的には大きなマイナスになっている。まずメインのマスコット(?)であるナビルーの野郎が、ネコキャラのくせにあんまり可愛くないっていう。いや、最初にワンダを見た時にも「なにこのぶさいくな犬」って思ってた割りに今ではすっかり馴染んでるので、ナビルーのおっさん臭い変な顔もすぐに慣れるとは思うのだが、確かモンハンって元々可愛いネコマスコットがいたよね? なんでそのままのデザインで使わなかったんだろう。勿体ない。そして、ポケモンや妖怪ウォッチなら最大のセールスポイントになるであろう「お供に出来るモンスター」のラインナップなのだが、何故かこいつらが全部極彩色で彩られ、「絶対に毒持ってる生き物」にしか見えない。元々凶暴な「狩られる側のモンスター」だったのだから急にデフォルメして可愛くなれと言っても無理な話なのだろうが、あのアメリカンなお菓子みたいなカラーリングでは虫類感丸出しのモンスターは、正直あんまり引き連れて歩きたいとか、一緒の布団で寝たいとか思わないのである。あそこが子供たちに人気が出るのかどうかが一番の不安材料。男の子なら「格好良い」で売ることは出来るのかもしれないが……。 というわけで、やってることは普通なんだけど、そこまで興味は引かれない1話目でした。実をいうとシリーズ構成が高橋ナオコってのが個人的に抵抗のある部分なので、すでに警戒態勢になってる部分はあるのかもしれません。似たような立ち位置では夏クールの「モンスト」も切ってしまったし、プリキュアと時間被ってるし、この作品はちょっと危ないかも。 それにしても、キャスト表を見るまでナビルーの声がM・A・Oだって事には全然気付かなかった。ホント、捉えどころがない声優なんだよなぁ。 ○「ViVid Strike!」 5 完売する時代を超え、まだまだ続くよ「なのは」ワールド。気付けば前作ではタイトルから「少女」がなくなり、今回はついに「なのは」が消えた。もう、(元の形なんて)無いじゃん……。 元々「なのは」シリーズはそれなりに応援しており、「A’s」は文句無しでセブンアークスの最高傑作だと思っている。劇場版2作も非常に素晴らしい出来だった。ただ、「StrikerS」でやらかした傷跡は大きく、その後アニメでは「なのはVivid」が続くわけだが、気付けばこちらの作品は製作がセブンアークスの手を離れ、スタッフも全然違う、言わば別作品になっていた。今回は再び制作スタジオが戻り(まぁ、正確には関連企業なのでちょっと違うが)、改めて仕切り直しといったところ。監督は残念ながら草川さんではないが、セブンアークス、そして都築真紀とは関係の深い西村純二が起用されている。つまり、どっちかっつうと「DOG DAYS」の続きということに……はならないだろうが。 「ViVid」から時代は少し流れ、アインハルトがすっかりヴィヴィオと仲良くなっている時間軸。ここにさらに追加でロリっ子が加わる。いや、正確にはヴィヴィオたちよりも年齢は上なのだろうが、新キャラでメインになりそうな2人組のCVはなんと水瀬いのりと小倉唯である。確実にロリコンを殺すキャスティングだ。当然これまでのヴィヴィオの回りの面々は元気なわけで、アフレコ現場は一体どんな様相になっているのかと気になってしょうがない。まぁ、中心となってるヴィヴィオの中の人が最年長なわけだけども。 お話の方は「ViVid」の世界観をそのまま引き継いでいるため、魔法要素はほぼ無しみたいなもんで、実際には「格闘技少女ヴィヴィオ」。主人公となるであろうキャラも、「アインハルトにワンパン入れたら拳に資質を感じ取られて引っ張り出された」という、なんだか昭和のボクシング漫画みたいなノリだ。これをちっちゃい女の子達でやろう、というスポ根まっしぐらなアニメ。よく言えば分かりやすく、悪く言えばマンネリの極み。正直、「ViVid」は途中で飽きてしまったので、この路線でただひたすら真面目に格闘技生活を描くだけになると退屈になるんじゃないかという懸念はある。ただ、セブンアークスと西村純二の組み合わせというなら、案外ここからヘンテコなものが出てくるんじゃないかという期待もあるのだ。1話目はとにかく「導入」以外の何ものでもなかったので、今後への期待も込めてしばらくは様子見とさせてもらう。 まー、世間的にはこのアニメよりもCMで発表された「なのは」の劇場版3作目の方が話題になりそうだが……ヴィヴィオたちは母親連中の圧倒的存在感を打ち破ることが出来るのだろうか。 ウルトラハイパー無重力装置を担ぎ出していたら4部は一体どうなっていただろう、第27話。「いくらなんでも1話で全部やるのは無理やで」と思っていたが、幸いにして次のハイウェイスターとの分割になった。まぁ、これくらいの配分だったらギリギリ可能な尺かな。かなりツメツメだったのは間違いないんだけど。 まず、序盤は「アイツにもお楽しみがいっぱい」のコーナーから。承太郎がSW財団の男から海辺のベンチで情報を受け取るのはジョセフ登場回からの流用、さらにそのままナレーションに接続するために小洒落たベンチセットにテーブルとラジオを追加。承太郎さん、あんなとこで何やってたんでしょうね……まぁ、そういう情報の受け渡し手順なんだろうけども。杜王町滞在中もヒトデかなんかの研究はやってるはずなので、案外海洋研究に精を出していたのかもしれません(あの格好で?!)。 川尻家の事情については、深夜アニメらしいちょっとムーディーな雰囲気を交えつつだが、いかんせんしのぶの作画がまだ安定しない。襲われて以降は割とエロティックな雰囲気は出ていたのだが、そこにいたるまでの顔がなんか変。まーだ前回の作画ダメージ引きずってるみたいな。クライマックスに向けて、徐々に整えていってほしいもんだが。ちなみに、しのぶが「あぁ、背中のボタン外そうとしてくれたんだ」と勝手に解釈するのはオリジナル要素だよね。あそこで吉良の行動に理由をつけておかないと、そのまましのぶが盛って成人指定アニメになりかねないからな。さらに、そんな危険な状況から早人に繋ぐシーンは今回は無し。流石にあの台詞は今後の展開を考えると外せないだろうから、またしばらく後にもう1回出てくるのかな。「猫は吉良吉影が〜」のときにもう一回今回のシーンが出てくるのかな。早く早人がしゃべってるところが見たいですわ。ちなみに今回からオープニングも変更になり、映像はまさかの吉良メインである。しのぶも早人も大活躍で、印象的な「吉良に帽子を被せられる」演出も。ニヤッとさせられます。 シーン変わって、仗助と億泰の仲良しコンビの道端での「未知との遭遇」。仗助は最初のうちは康一と登下校してた気がするのだが、多分康一は由花子に取られちゃったんだろうな。重ちーのときもそうだったけど、最近はもっぱら億泰とつるむことが多くなっている。途中でアイス買ったりなんだりしてるので下校シーンですかね。ミステリーサークルなんてのは当時の流行を思い出して何とも懐かしくなるセッティングだが、まさかそこから幕開ける物語が、ジョジョシリーズの中でも様々な憶測や意見が飛び交う問題作になるとは。結局、未起隆の能力についてははっきりした「答え」は出てないんだよね。仗助がわざわざCダイヤモンドを出して確認した通り、彼はスタンド使いではないのだが、「JOJO A GOGO」に掲載されてしまったために一応スタンド使い認定されている向きもあるし、ちゃんと名前も設定されている。まぁ、荒木先生自身が付けたことを忘れてしまうぐらいに適当な命名だったわけで、「アース・ウィンド・アンド・ファイヤー」は我々ジョジョファンの間では忘れられない名前になったわけだけども。確かに、この名前だったらまだ隕石落とすスタンドの方がそれっぽいよな。宇宙人の変身能力なのに「アース」ってどないやねん、って話だ。あ、ちなみに未起隆のCVは加瀬康之。ゲーム版だと大統領役をやってたのね。もし7部までいったらキャストは変更だ(何年後の話だ)。 未起隆と仗助たちが繰り広げる一連の宇宙人コントは荒木先生の「なんか不思議展開」の真骨頂。普通はスタンドから攻撃を受けてるときなんかに使われる「何が起こっているか分からない」演出だが、こうして命の危険が無いときに使われると、素材との兼ね合いもあって星新一のショートショートみたいな味わいだな。「鞄からアイスクリーム」っていうさりげない「おかしさ」が、絵に描かれると何とも不気味に見えてくるっていう。まぁ、あのアイスクリームについても、謎は残ってるのだが。ちなみに、このシーンがアニメになった際の見どころは、「仗助と億泰はアイコンタクトだけでどんだけの情報交換が出来るやら」って部分。目の前に未起隆がいるので実際にはほとんど会話してないはずなのに、ツーカーで伝わっちゃう2人の関係性の深さが凄まじい。いや、億泰に実際どの程度伝わってたのかは定かじゃないけど。なんか、こうしてみるとジョジョ史上でも屈指の友情パワーだな、こいつら。考えてみりゃ「バディとして主人公と濃密に友情を交わした人間」って、シーザーとジャイロの2人くらいなんだよな。あとはせいぜいFFとかかな(グェスはなんか違う気がする)。男子高校生どうしってことで、この2人の友達感覚はとても良いものです。 そして、アニメでの追加要素として「無情にもあの場から億泰が立ち去った様子」が追加。確かに、未起隆変身後に億泰はどうしたんだよ、ってのは原作では特に触れられてなかったのだが、彼はこの時点ではまだ未起隆の能力は認識しなかったわけだね(まぁ、後で使うことになるけど)。結果的に「オイシイ話」は仗助が勝手に考えて1人で独占することに。こいつの考え方もけっこうこすっからいし、すげぇ力を手に入れた割りにはショボいことしか考えないのよね。この辺もやっぱりアホな男子高校生の限界なのかも。まぁ、犯罪に走らないだけ良い奴なんだろうけども(賭博は犯罪です)。 その後の未起隆との打ち合わせシーンは残念ながら諸々カット。「勢いよく着地する未起隆ダイス」は見てみたかったのでちょっと残念。あとカップに入れてシャカシャカして決めるシーンね。意味の分からないかっこよさがあったので出来たらカットして欲しくなかったんだけど、まぁ、実際意味無いからな、あれ。とにかく「しばらくトレーニングしたらちゃんと未起隆はダイスっぽく振る舞えるようになった」ってことで。あとジャスラックに許可取るのも面倒だったのか「買ってくるぞと勇ましく」もカットね。まぁ、高校生が知ってるのも変な話だし……あの世代で母子家庭の仗助がどういうルートであの曲を知ったのかは割と謎である(じいさんが歌ってたんだろうか)。うーん、やっぱりこうして並べて見ると色々と「やらしいイカサマVS根っからの性悪のチンチロ対決」というフレーバーを醸すためのあれこれはやっぱり削られてるかなぁ。こればかりは尺の問題がなぁ。 次週でチンチロに決着が付いて、露伴が「だが断る」くらいまでかしら。個人的には、「あの2人がどこに向かうバスにのるんだよ」っていう原作最大の疑問を補足してくれるかどうかが気になります。 ○「うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEレジェンドスター」 5 もうどうにも止まらない4期目。正直、なにがなんやら。 3期の時点ですでにぶっ飛んでしまったのであんまり真剣に追いかけてなかったこちらとしては世界がどうなってるのかもよく分かりません。とりあえず、作中の野郎は全員春ちゃんにぞっこんだってことは分かるので、1話目はそれだけで満足しておこう。みんなしてベルトコンベアで流れてきて名前呼んでどっかにいくシーンはマジで笑えるぞ。 そして、世界はこの七海春歌という女性を崇めるための舞台としての練度を増していく。3期ラストで現れた衝撃のヘヴンズの面々。彼らを含めて三つ巴(?)の様相を呈したなんか分からない主役の奪い合い。前回の騒動は正規の手続きを踏んでなかったってことで、今回は新たにこの3つのユニットで頂上決戦を繰り広げる。そして、その曲を作るのは全部春ちゃん。すげぇぜ、この世界における畑亜貴みたいなもんやで。まぁ、実際に作中の曲は全部上松が作ってるわけで、彼女は原作を務める上松の分身といえる……かどうかは定かではない。 もう、この人数になったらハナから認識しようという気も起こらないが、3シーズン分の蓄積があるのでとりあえず色々おかしい連中なのは知っている。前クールのアイドル2連弾と比較しても、やっぱりST☆RISHの「ヤクやってるんじゃねぇか」って思えるトび方は潔くていいやね。公式に春ちゃん奪い合いを煽られてしまったメンバーたちは、この先一体どうやってプリンセスを守っていくことになるのでしょうか。なんか、「世界中の男が沢城みゆきを奪い合う次元」っていう見方が出来るだけで楽しくてしょうがねぇな。 個人的に一番気になるのは、こんだけ野郎臭いアフレコ現場の中で、若本・杉田がどの辺に座ってるんだろう、っていう部分です。
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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