最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「少年メイド」 4 直球ど真ん中であまりに分かりやすすぎるタイトルが良いですね。今期はショタが強いシーズンになるのか。 もう、タイトル見てそのまんまの作品。どうにも日本には「幼くして経済的困難にぶつかるとメイドになる」という文化があるらしく、過去にも「これが私の御主人様」や「会長はメイド様!」など、様々な身分の人間がメイドになって滅私奉公に邁進している。ただ、今作の場合は明らかに労働基準法に触れている部分がアウトなわけだが……別に就職じゃないからな。あくまで「おうちのお手伝い」なのでセフセフ。この年で炊事洗濯なんでもござれで小姑じみたこだわりを発揮するようになっているってのも、「親が働いていて家事を全部やらなきゃいけないから」というお約束設定。ただ、ボロアパートに住んでいた割にはあんなでかいお屋敷のありとあらゆるものを綺麗にする掃除スキルを身につけているのは謎だ。 見た目通りの作品だし、筋立ても真っ直ぐ。ショタものとは言っても特に嫌悪感を抱くような演出があるわけでもなく、子供を可愛がりながら育てていく子育て作品として見れば非常に健全な内容である。製作はエイトビットで監督は山本裕介。大きな不安要素は無いので、基本的には「可もなく不可もない平均点の作品」なのだが……なんか1話目で惹かれるものがないわね。画が薄いからかなぁ。御主人役のキャラが薄いからかなぁ。気楽さはあるのだが、「2話目もほっこりすればいいと思うよ」という次への期待感があまり持てない。残る十数話もこの調子でずっと進んでいくとすると、毎週空気のような作品になってしまいそうな懸念があるのだ。まぁ、元々ターゲット層ではないだろうからそれでもいいのだろうが……。 唯一気になる点といえば、「エンディングに映ってた奴らは誰やねん」という部分。作中のアイドルグループということだろうから、御主人の「衣装」を使っている顧客ということになるんだろうが、わざわざエンディングであそこまでフィーチャーされるということは、作品の中で大きく関わることになるのだろう。そうなれば、単なる「メイド日常もの」に何らかのアイドル要素が絡んでくる可能性はある。そうなれば多少目先は変わってくるかな? まぁ、なんにせよ男性アイドルグループだとあんまり興味は湧かない気がするけども……。 中の人について見ておくと、主人公・千尋役の藤原夏海という名前は初見。新人らしいが仕事は安定していたので、この主役デビューが今後にどう繋がっていくか。あとは……故人である千尋のママンがさらっとゆかりん。田村ゆかりも「嫁」とか「母」とかの役が回ってくることが増えてきたよな……本人はあんなに不安定なのに……。
PR ○「境界のRINNE(第2シリーズ)」 5 まさに実家のような安心感。なんの遠慮も無くフラッと帰ってきた2期目。 1期と何も変わらないので特に語るべきことも無い。一応半年ぶりの再開のはずなのに、まるで「つい最近までやってましたよ?」と言わんばかりに、なんの断りもなくさっさと新しいエピソードに入り、それが1話目とか導入とかいうことを一切気にしないフツーのエピソード。再放送で最近まで放送していたので事実上シームレスな再開だしなぁ。新キャラもでてくるし、低血圧なノリも何も変わらない。改めて、実家のような安心感。 しかし、1期と違ってすでに様々なキャラが出揃っている状態からなので賑やかさは段違い。1話目もいきなり鳳がメインの話だったのでなんとも騒がしい。さらに夕方5時の教育テレビだというのに男女が抱き合う危険なシーンまで……。いや、全然危険性は感じないな。りんねももうちょっと鳳に気のあるそぶりだけでも見せてやれよ。その辺の反応が全然ないから、最初期はちょっと不安げだった桜もすっかり落ち着いてしまってるやないか。こうしてみてると、りんねと鳳がドタバタやって、そこに桜と翼が適宜観戦しながらのコメントを入れていく、っていうバランスが本当に丁度良いな。アクセントとして六文もどうぞ。六文の愛らしさが今作のとても大事なところですので。まぁ、単にナバの声を聞いていたいだけ、っていう話もあるな。 ○「坂本ですが?」 5 なんやこのキャスト……。普段だとアニメの話するときに流石にキャストの話から入るのもどうかと思ってなるべく自粛するようにはしてるんだが、この作品の場合は確実に狙ってるやろ。突っ込み待ちやろ。なんやこのキャスト……。 もうキャストのことしか記憶に残らない作品。原作未読。割と話題に上ることも多く、ネットでちらほらキャプ画像なんかを見たこともあるのだが、アニメ化も決まったことだし、別にそんなに興味も湧いてなかったのでスルー。ネットで見た断片だけでも中身は大体理解出来たし。実際、アニメで見ればまったくもって予想通りのもの。なんかとても既視感があると思ったらジャンプでやってる「斉木楠雄」が構成はすごく近いんだな(あっちの方が後発だが)。まー、単発ギャグとしては分かりやすいが、これ、大してネタが続かないだろ。確認したら既に原作は完結してるのね。全4巻くらいが正しい長さなのかもしれない。 「スタイリッシュ」というのがキーワードになっているようなので、アニメでもそのあたりの描き方は工夫のしがいがある。ただ、単発のギャグ漫画だし、キャラの強さで売っているのが主人公の坂本だけなので、あまり話が広がらないし、バリエーションが無いので割と飽きやすそう。そして、アニメの方はあんまり画で工夫してるという感じもなく、原作からそのまま画を持ってきているような気もする。1回2回読む分にはいいかもしれないが、正直、そこまで面白いとは思えない内容だった。 そこでアニメスタッフが狙った路線が、「キャスト出オチ」みたいなこの状態なのかもしれない。あまりにハイコスト、容赦無い高カロリー。なんだこれ。男女ともに最近のアニメじゃ信じられないようなベテラン揃いで、普通なら一枚看板を背負えるクラスの声優がそろって端役扱い。今時中原麻衣や田村ゆかりをモブで使い回す作品なんてそうそうお目にかかれないだろう。男性キャストもあまりにも重く、油断したらどこに主人公がいるのか分からなくなるレベル。アフレコ現場でも「なんで俺らこんなに集められたんだろ?」みたいな不思議な空気になってるんじゃなかろうか。挙げ句の小林清志で、もう訳が分からない。いや、すげぇけども。なんかもっとこう……有効利用する手段があった気が……。 とりあえず、声優大甲子園みたいになってるので引き続き視聴、主に聴くことは確定しているが、ギャグアニメとしての中身はどうなるんだろう。監督が高松信司なんだから単に原作を垂れ流すだけでは終わらないと思いたいところだが……。 4月8日 ドラフト模様(SOI×3) ピック順 【Sangriter】→【Sea-chicken】→【Mei】→【Serra】→【Alessi】→【Thraxi】→
新環境!! さぁ、年に4度のお楽しみだよ! 最近は割と環境変化が多いからそんなに待ちに待った感もないけどな! 前に新環境って言ったの2ヶ月前だしな! しかし、今回はラージセットということで環境は様変わり。6色環境で近年まれにみるカオスだったゲートウォッチを抜け、やってきたのはやっぱりカオスなイニストラード。見慣れぬカードばかりのこの暗闇の中、真っ先に抜け出すのは一体誰になるだろうか。 個々のデッキの雑感の前に環境全体についてみておくと、大きく感じたのは「やっぱりゼンディカーって強かったんや」ということ。ここ数ヶ月の間、デッキメイクといえば「たっぷり取った使えるカードの中から純度の高いデッキを作るために取捨選択する」作業だった。コモンまで含めてほぼ無駄カードが無いという訳の分からない環境だったので、適当にピックしてもデッキらしきものは作れたのだ。無色マナが必要なカードだって、「無色マナがあればより強くなる」だけで、「忍び寄りドローン」や「コジレックの叫び手」を適当に運用するのも割と平気だった。 しかし、普通のドラフトってのはそういうものじゃないんだ、ということが久しぶりに思い出される。何気なくピックしていても、「このカードは人間がないと弱いから……」とか、「共鳴者がいないとマッドネスはなぁ」とか、ピック中にも「使えない」カードが多く流れてくる。デッキの全体像を見ながら、まとまるデザインを考えてピックするのは至難の業。さらに、両面カードのせいでまわりのピックが中途半端に情報として見えていたり、見えたところで環境全体が見えてないから全く有益な情報にならなかったり。他人の色読みやコントロールなんて出来るわけないやろが! しばらくは愚痴っぽい感想が続く環境になりそうやな!
○「迷家-マヨイガ-」 6 個人的に今期ナンバーワンの注目作。注目するしかないじゃない。何が起こるかさっぱり分からないんだから。 放送前から、得体の知れないオリジナル作品、さらにクラウドファンディングで資金を募るなどの展開もあって妙に話題を集めている作品。そしてそれが、監督・水島努の手による作品で、脚本に岡田麿里ってんだから、その不穏な空気はさらに怪しさを増していくってもんですよ。製作はディオメディア。水島さんとは「イカ娘」以来の組み合わせとなるので割と久しぶりだが、元々このスタジオの創設に監督が関わっているのだから、きっと水面下で色々と動きもあったのだろう。ひょっとしたら社運を賭けた一大プロジェクトになっているのかもしれない。 岡田麿里は脚本のエグさにも定評があるし、水島監督のふざけたエンタメセンスは言わずもがな。この2人がガッツリ手を組むの初めてのことで、一体どんな化学反応が起こるものか、たとえるなら「シャフトと虚淵が手を組んだらしいぞ」というまどマギの時と同じような緊迫感がある。正直、「リミッター解除した岡田麿里」が何をしてくれるのかっていうのはすごく見てみたいところなのだ。水島さんがリミッターどころかブースターになってくれることを期待したいのだ。 そんなこんなで始まった今作。もう、何が起こるかはさっぱり分からないまま進んでいる。30人ものキャラクターを引き連れたバスが向かう「人生やりなおし村」。当然、腹に一物も二物も抱えた連中が集まってくるわけで、この歪んだパラダイスがハッピーな共同生活物語になるなんて誰も思っちゃいない。確実に歪んだ方向に進んでいくのだろうが、それだって現状では確定事項じゃない。主人公(?)光宗は回想(妄想?)シーンで既に危険な匂いをぷんぷん漂わせているし、他の連中だってろくなもんじゃないだろう。薬でもキメてんのかよ、っていう妙なテンションで突き進み、このままハイウェイをまっしぐらかと思いきや、途中で乱入するバスの運ちゃん。このぶっ込み方が既に想定の外だ。ツアー会社に向かっていきなり説教垂れ始める運転手ってまずいだろ。絶対後で会社にクレームが行くから仕事も危ないんだぜ。でも、確かにあの車内のテンションを見てたら常識人だったら突っ込まずにはいられないけどなぁ……。そこまでして堪忍袋を破裂させた結果が、まさかのゲロインの制裁という……1話目からヒロインがゲロを吐く作品は名作……かどうかは分からない。 なんだか微妙な印象を持たれることが多いディオメディアだが、同じ時期に何作も掛け持ちするような無茶なスケジュールでさえなければ、ちゃんと期待に応えてくれるはず。本作の場合は壮絶な動画勝負などではなく、むしろ不穏な場面展開をどのように演出で見せるかという、個々の演出勝負の部分が強いだろう。1話目では監督自ら、なんとも気になる方向にぐいぐい持っていってくれたが……これからどうなっていくだろう。ホント、なんにも予想出来ないわ。 30キャラもいるせいで、中の人にも知らない名前が多い。現時点で言えることは、「兼ね役になってるキャラは早期退場するのでは?」というくらいなもんだが、さて……。 「亜人」 5→6 終わってねぇけどなぁ。原作未完なのだからここで終わるのはやむなしか。お手本のような「俺達の戦いはこれからだ!」エンドだったので、据わりがよいといえば良いのかもしれない。 終わってみれば案外良いアニメになった。その何割かは「佐藤さんマジかっけえ」っつうか「芳忠さんマジかっけえ」に起因するものであるが、そうして佐藤さんの渋い格好良さを見せてくれたのも、この作品のトータルの完成度故とも言えるのだろう。 初見の時には色々と難点が目立った作品で、大きく分けると2つのポイントがあった。1つは映像面の話で、どうしてもポリゴンピクチュアズの作る映像は癖が強くて人を選ぶ部分がある。前作「シドニア」はSFだったし色々と規模のでかい話だったのでこの映像技術と親和性が高かったが、この「亜人」の場合、そうしたスケールの大きさ、CGで作るような意義が薄いんじゃないの? というのが懸念の1つ目。実際、相変わらず人物造形に関しては動きがいかにもCGキャラ(というか、なんか一昔前のゲームのモブみたいな)モーションになってしまう部分もあるので、合わない人間も多いのは仕方ないところだろう。私も正直言うとあまり合わない方の人間だとは思うのだが、今作の場合、途中からIBMという「CGの意味」を与える存在が登場したため、この「合わない」感覚はかなり改善された。IBMの持つなんとも言えない不安定さ、はかなさと、それとは真逆の不可解な存在感、圧力みたいなものを併せ持ったデザインとして、今作のCGで作られたIBMはよく出来ていた。出現時や分散時のエフェクトもなんとも「それっぽく」なっており、この表現のためにわざわざ作品全編をこのスタジオが作ったのだ、と言われたら納得出来るレベル。佐藤さんを中心として行われた人を人とも思わないような冷酷な戦闘シーンについてもこのつるっとしたCGだからこそ凄惨さを増した部分もあるし、逆にこののっぺりしたデザインだから多少緩和されて救われた部分もあるだろう。そうして考えると、今作の映像は作品のテーマにマッチした妥当なものだったといえる。 2つ目の懸念はシナリオラインについてのもので、作品冒頭のドタバタを見て「なんで亜人ってこんなに忌避されるの? その倫理観はおかしくない?」と不思議に思ったこと。基本的な舞台は現代なのに、たった1つ「亜人がいる」というフィクションが混ざり込んだだけで、ここまで世界の見え方が変わるのはどうなんだろう、という違和感である。ただ、この部分についても亜人という存在の特殊性がどんどん明らかになることで自然に解消していった。佐藤さんの暴れっぷりを見てれば、そりゃ危険な存在だと認識するのも分かるわ。さらに「叫び声」や「IBM」などの特殊な武器も備えており、見れば見るほど「やっぱり人と違うものか」と思わせる。軽々と死を乗り越えて進軍してくる佐藤さんを見ると、唯一にして絶対の「死」という概念を乗り越えるというたった1つのハードルが、人類種と亜人を大きく隔ててしまっていることがよく分かる。この社会も、おそらくそうした「壁」を見せつけられた人間によって倫理が形作られ、人間が種としての優位を保つため、必死に積み上げたものなのだろう。一度亜人を脅威として認識してしまえば、今作のパニックものとしてのシナリオラインはなかなか道理に合っているし、なんとも真に迫っている。これに主人公本人のちょっとイカれた風味も加わると、色々と刺激の多さが楽しめるのだ。 こうして、映像面、シナリオ面で最初にネガティブな感情を抱いていた要素は無事に解消され、本作は充分オリジナルな魅力が味わえるものになったのである。これでラストがもやっとしなければ万事OKだったのだが……こればっかりはなぁ。まぁ、気長に2期を待つしかないだろうねぇ。 ○「文豪ストレイドッグス」 5 オープニングとエンディングをああいう繋ぎ方にするのは斬新やな。ちょっとびびったわ。 原作はちょっとだけ既読。「くまみこ」と同様に1巻だけ読んでそこで終わったパターンなのだが、「くまみこ」は「まぁ、そこまででも」と思って読むのをやめたのに対し、こちらの作品ははっきりと「面白くない」と思って読むのをやめた作品だ。だってさ、「文豪が能力バトルを繰り広げる」っていう設定自体はすげぇ面白そうじゃない。「はぁぁ、イケメン化の波がついに小説家のキャラにまで押し寄せたのかぁ。でも確かに人数は多いし、小説家って色々ヘンテコエピソードも多いし、キャラにしたら面白そうだよな」って思って読み始めたのに、作中のキャラが全然小説家と関係ないんだもん。単なるその辺にある能力バトルものなんだもん。さらに能力バトルものとして見たら別に面白くないんだもん。ガッカリして嫌悪感も2割増し。こんな適当に偉人を扱う原作(者)レイプもなかなか無い。そりゃま、三国志やら戦国武将やら、同じように死後散々な目に遭わされている偉人は数多くいるわけだが、やっぱりそこは近代の著名人とは見る目が違いますわ。そして、戦国武将や三国志のキャラは一応キャラとして成立している土台があるし、歴史的なエピソードからキャラ化が行われているのに、今作の場合、名前だけを借りてきた時点で全てが終わっていて、あとは全然関係無い。能力名とかに適当に借りてきて貼り付けてるのがむしろ痛々しいし、作品や作家を本当に愛している人から見たら本当にひどい作品だと思った。これでバトルシーンが面白いなら「これはこれで」と思えるのだが、(少なくとも私が読んだ1巻時点では)設定も適当だし、引きこまれるものは無かった。 そんな原作なので、アニメ化すると言われても「ふーん」てなもんだが、実際に放送が始まったものを見てみれば、これが存外面白いので腹が立つ。「あれ? やたらテンポがいいぞ?」と思ってスタッフロールを待ってみれば、なんと五十嵐卓哉監督作品であった。ずるいなぁ、この配置はずるい。久しぶりに五十嵐卓哉&榎戸洋司&ボンズの新作がまさかのこんなところに。「キャプテン・アース」はやや微妙だったが、今回は原作有りのアニメ化。過去の履歴で言うなら「桜蘭高校ホスト部」と同じということになる。……だったら面白くなるかもなぁ。「スタッフと1話目の演出は期待大、でも原作は面白くなかった」という葛藤の結果が、この評価です。これから先、このテンポの良さで引っ張り続けてくれるものか、それとも、やっぱりシナリオラインに引きが無くて挫折するか。二つに一つな気がするよ。 中の人的には女性ファンへの売り出しが強いので、そっち方向の客を引き込めるかどうかも見もの。坂本真綾はでてきそう(スタッフ的に)。 ○「ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン」 ー 新番組ではないけど枠その2。これまで一切触れてこなかった文化だが、この度BSで放送を開始したので「来たものは受け止める」のポリシーをまっとうして視聴開始。 今作は一部のコミュニティで非常に話題になっていたことは承知しているし、触れる機会もあったが敢えてノータッチを貫き通してきた。何故かと問われれば、ひとえに「なんか、まわりにいるファンが気持ち悪かったから」である。「まわり」とは作品まわりではなく、「私のまわり」だ。まー、発生元が発生元なので、変なハマり方をする人間は当然出てくるのだが、傍から見ると口を揃えて同じ経文を唱え続ける不気味なカルト信者にしか見えないし、こういうノリってのは内輪で盛り上がれば盛り上がるほど、外にいる人間はどんどん冷めていくもの。おかげで「なんか触っちゃいけないヤバい文化」という認識が私の中でさっさと醸成されたのであった。作品の責任ではなく、私の交友関係に問題があるだけだな! ほとぼりも冷めてきたし、そろそろ触っても大丈夫だろ、というタイミングで1話の視聴だが、まぁ、聞いてた通りの文化そのまんまではあるな。私のまわりを飛び交っていた経文がそのままテレビからも流れてくる、そんな現象。こうした経文が魂に刷り込まれるのはよく分かる。何しろテンポが良い、語呂がよい。というか、語呂しか良くない。いわば流行歌みたいなもんである。「これ」を摂取したければ「これ」を観るしかないわけで、唯一無二の存在感は間違いなくあるだろうし、薬物のように気付かないうちに常用し始めるのもよく分かるデザインであった。 アニメーションとして特に価値あるものだとは思わないが……今後もドラマCD並の付き合い方をしていく……かな? どうかな? ちなみにこれが放送を開始したことで、今期はTRIGGER作品が3本同時に放送されるという変なシーズンになった。まぁ、これも「ルル子」も似たようなものといえばそうかもしれんな。 ○「あんハピ♪」 5 アバンですぐにそれと分かる大沼心作品。相変わらずオープニングが賑やかで良いなぁ。 今期きらら系作品の1つ目。そして意外なことに、大沼心ってきらら系作品の監督は初めて? まぁ、シャフト時代に「ひだまりスケッチ」に大きく関わっているから経歴としてはしっくり来るのだけど。おかげで非常に可愛らしい絵が馴染み、淡い目でかなり独自性を打ち出した背景とキャラがしっかりマッチして画面が非常に見やすい。普段の大沼流だと割とキャラ絵の色彩を強めにしたり、色調をいじってキャラを押し出してくるイメージがあるのだけど、今作はそのあたりに不自然な強さが無いので優しげな雰囲気が出ている。「バカテス」みたいにパステルカラーを基調にしているデザインも多かったはずなのだが、それでもキャラがはっきりしてたのはやっぱりメリハリの付け方なんだろうね。 今作の場合、主人公グループが「不運な少女たち」ということで、どのように扱うべき題材なのかはなかなか悩ましいところ。徹底してギャグにしてしまうというのが手っ取り早いし、大沼さんの作風だったらそれが一番分かりやすかったのだろうが、1話目を見る限りではどうやら今作の主題はそのあたりに無いようで、「不運とされる少女たちも毎日を精一杯楽しく生きていますよ」という友情物語が中心にある。そこで、個々のキャラの強さを出すような切り出し方ではなく、グループ全体を包み込むようなソフトな映像デザインになっているんじゃないかと思われる。もちろん、デフォルメを多用した可愛らしさは残しつつね。 割とゴリゴリに押し出すタイプの大沼作品が好きなのでこういう柔らかなタッチでの演出はやや期待していたものとはずれてしまったが、もちろんこれはこれで悪くない。今後もユルユルと、いわゆる「日常系」作品としてお付き合い出来るはずだ。まぁ、あまりに淡すぎると次第にフェードアウトしてしまう可能性も無くはないが。この手の作品って、「不幸です」っていう土台になる設定をどこまで適用するかで話は随分変わってくるからなぁ。そもそも不幸が義務づけられた人間なら幸せと感じている時点で間違ってるからね。ラッキーマンはラッキーなはずなのになんで毎回ピンチになってるんだよ、っていうのと同じ理屈で。まぁ、設定自体をどうこう突っ込む作品じゃないのだし、あくまで女の子展覧会の今回のテーマが「不幸」だっただけである。確かに「不憫少女」ってのも萌えのカテゴリの1つには違いないからな。今後、複数の「不憫少女」が出てきた後にどうやってドラマを膨らませていくかの勝負だな。 中の人は、主人公(?)のハナコ役が、その名の通りのはなべえこと花守ゆみり。もう、最近の声優業界はロリ向けの才能が乱獲状態である。可愛い(素直に)。そして、実質ヒロインポジションになりそうなヒバリ役には「切絵ちゃんの中の人」、白石晴香。なんだかんだで早くもレギュラー2つ目か。「ローニャ」の時にはどうなることかと思ったが、確実にキャリアを繋いでるなぁ。その他諸々いるが、個人的に一番の注目は危険な先生役のはらみー。なんでこんな面倒な役ばっかり回ってくるんでしょう。本人はあんなに……良い人ですよね。 |
カレンダー
ブログ内検索
リンク
最新記事
(03/08)
(03/08)
(03/08)
(03/07)
(03/07)
(03/07)
(03/06)
(03/06)
(03/05)
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
アーカイブ
|