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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「アクティヴレイド -起動強襲室第八係- 2nd」 6

 おはこにゃばちにんこぉぉぉ! ダイハチの時間だぁぁぁ! あれ? でもあさみちゃん転勤したまんまなの? ダイハチに戻って来ないの? えぇ〜〜〜。

 はるかさんの装備シーンから始まったからまぁいっか〜〜!! というわけで2期目です。何とも不思議なB級感が楽しい本作、1期はシナリオの適当さやらなんやらと決してメジャータイトルにならない雰囲気をばっちりと醸しつつ、そのユルさ、なんか変なこだわりが私にやたら刺さるタイトルになったのです。あさみちゃん可愛かったし。瀬名さんも可愛かったし(?)。2期が始まるってんで、またあのダイハチが帰ってくると思っていたのだが……だいぶ違うな!

 黒騎のやつはもちろんエースとして活躍しているが、瀬名さんが退職、地元で民間企業設立。あさみちゃんが関西に転勤して慰み者に。そういや円ちゃんもいなくなってる。補填のために新人が2人入ってきて、人数は揃っているがこんなのダイハチじゃない……うん? いや、割とダイハチだった。瀬名さんとの連絡が切れてる感じが一切しなかったし、いつも通りに「腑抜けたお役所仕事」感は変わらず。むしろカッカして突っ込む連中がいなくなった分、雰囲気はより緩くなっていた可能性すら。新入生が今後どういう活躍をしていくかによってもまた雰囲気は変わってくるのだろうが……眼鏡の子、すでに設定盛りすぎじゃない?

 相変わらずのふざけたテンションと、どこまでマジなのか分からないダイハードな物語が健在で安心。今回だって普通に考えたら女子高生1人、下手したら近隣の施設・住民が片っ端から吹き飛ぶという大ピンチだったにも関わらず、ダイハチのユルさは変わることなく。都知事の首がすげ変わったことでだいぶ動きやすくなっており、心なしかみんなの表情も晴れやかだったりする。このお気楽テンションで変なノリがどこまでも続けば楽しいのだが……はたして今回はどんな敵が出てくるんでしょうね。ミュトスの時点で割と大騒乱だったのだが、それを超える設定は割と大変そう。

 いや、それよりもなによりも、はやくあさみちゃん帰ってきてよ。帰ってくる理由が何も無いのだが……。期待を込めてキャストクレジットを見ても割と下の方に書かれていて、「これ、今期レギュラーじゃないのか……」と軽く絶望した。いや、瀬名だって戻ってきたんだからワンチャンあるよね。あさみちゃんがいてくれてこそのダイハチだもんね。勝手な憶測だが、そのうちゆかりんボイスの金髪が裏切る展開があるんじゃないかな。そうしたら、メンバー補填であさみちゃんが帰ってこられる。……アビゲイル専務が乱入してきたらどうしよ。もう、1話はあの人のインパクトばかりが印象に残ってるわ。製品版のディレクターズカット映像では規制音が外れたりしませんかね。

 中の人については、新キャラに注目すべきなので田村ゆかり・田中あいみの2人に期待。うまるちゃん、こんなところでも引きこもってる。あと、絶対にアビゲイル専務は今回だけの一発キャラじゃない気がする。フルネームでクレジットされてたし。あと「協会様」ってなんだ? その名前で全国に分布してんのか? なんか、怖い。

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○「あまんちゅ!」 5

 火星猫じゃないのにあのフォルムはやっぱりなんか怖い。アニメで動くとなおさら。

 原作既読。まぁ、そりゃね、「ARIA」好きだったしね。というわけでどんな作品かはおよそ知っているので、あとはまったりとその空気感を満喫するだけである。今期は海を見る女子高生が多いな。夏クールに合わせて放送するのは当然といえば当然か。

 天野こずえ作品ということで、ごく当然のように佐藤順一が「総監督」名義でクレジットされている。ただ「ARIA」とは違ってサトジュンと別に監督名義でカサヰケンイチを立てており、いくらか異なる制作体勢のような。スタジオもハルフィルム(TYO)ではなくJ.C.STAFFが中心なので、勝手な推測をさせてもらうなら、作者たっての希望でサトジュンが参加し、諸々用立てているけど、ハルフィルム系列では都合がつかず、カサヰさんとJ.C.にお声がかかったという感じか。まぁ、作品の雰囲気作りに関してはすでに阿吽の呼吸であろうし、カサヰさんも百戦錬磨のベテランなので問題無く仕事をしてくれるだろう。

 「AIRA」に比べると、より原作絵のテイストに近づけたキャラデザが特徴的。元々、「ARIA」放送開始時の技術力では天野絵を完全再現っちゅうのはあまりにハードルが高かったため、アニメのキャラデザはかなり簡略化されたものになっていたわけだが(それでも充分見られるものになっていたのだからOKだが)、今回は、いくらか原作絵に近づけるチャレンジがなされているわけだ。現時点ではなかなか良い具合に動いていると思うし、ネオヴェネツィアと違って日本の見慣れた風景との融和を図る際には、こちらのより繊細なデザインの方がフィットする部分も多いだろう。このクオリティで最後まで走りきれるなら、願ったり叶ったりである。

 シナリオラインは作品の性質上、恐ろしくのんびりしたもの。なんと1話目は要となるガールミーツガールだけでおしまい。原作にあったぴかりと先生の出会いのエピソードなんかはカットされ、てことの関係性に焦点を絞り込んでいる。まぁ、シリーズアニメとしてはこの処理が正しいだろう。要素を絞り込んだおかげでこれだけたっぷりと尺が使えるわけで、あくせく急ぐ必要のない作品としては、これくらいの速度が合っているんじゃなかろうか。まぁ、途中で眠くなる可能性もあるのだけど……そこはこの作品の良さと受け止めようか。のんびりした田舎の風景という意味では「ふらいんぐうぃっち」にも近い部分はあるかもしれないが、こちらの作品は純正の「青春」なので、直球以外投げ込んでこないのでね。リラクゼーションミュージックみたいなもんだなぁ。あとは原作既読なのが吉と出るか凶と出るか。あんまり原作と比較してもしょうがないデザインなので、そんなに真剣に正座して見るモチベーションが維持出来るかどうかが自信ないんだよ。

 中の人は、主人公ぴかり役に、奇しくも「ふらいんぐうぃっち」から続けて登板の鈴木絵理である。こりゃなにかのレールに乗れた感があるかな? ぴかりの台詞、声に出すと不自然過ぎるものが多いので大変だが、なんとかこなして欲しいところ。そしててこ役は今期のレギュラー本数ダントツ、茅野愛衣がクレジット。なんかもう、どこにチャンネル合わせてもかやのん。大沢の声優って、必ずこういうラッシュの時期があるんだよな。すげぇ事務所である。あとばあちゃんが17歳のお姉ちゃんってのはちょっと驚いた。まぁ、ナスターシャ教授のときにたっぷりババアボイスは聞いてるのですっかり馴染んでいるのだが、何故わざわざおねーちゃんをキャスティングするのかはよく分からん。まだババアというには若いよねぇ(17歳だもんねぇ)

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○「ダンガンロンパ3 The End of 希望ヶ峰学園 未来編」 6

 あぁ〜〜ロンパなんじゃぁ〜〜〜。やっぱいいわ、この雰囲気。音楽も演出も、ゲーム通りにビシッと決まる安心感ね。

 「ダンガンロンパ」については最近では珍しくゲームプレイ済み。確か1期アニメ放送前にも書いたと思うが、「アニメ始まる前にやって方がいいですよ」という心優しい知り合いにハードごと(!)借りて、1,2を一気にクリアした。最近はゲームなんてものにとんと触れていなかったこともあり、どっぷり世界観に浸かって大好きになった。元々ミステリゲームとかデスゲーム設定は好きだったし、何と言っても釣る気満々のキャスト陣がたまらんかった。ボイスありとは言ってもゲーム時間短縮のために普通ならスキップするところを、全部音声で聞いてたからね。ミステリものとしての出来は並くらいなのかもしれないが、思い切った世界設定と、そこからの「ならでは」のネタ回しは1,2ともにきっちり結実していたと思う。残念ながらハードを持っていないのでそれ以降の続編、なんか苗木君の妹が活躍するようなアクションとかはプレイしてないんだけど、そのあたりは今回関係無い……かな?

 アニメ1期は、正直言って残念な出来だった。まー、アニメシナリオで5章以上もあるものを1クールでやるのが無理だった、って話は毎週散々感想で書いてたからいいとして、やっぱり学級裁判のシステムって、なかなかアニメ映えしないっていうのも難点なのよね。ゲームのアニメ化って、単にそのまま落とせばいいだけじゃないから難しい。しかし、その点今作は元からアニメ用に製作されたものなのだ。尺の問題だってちゃんと調整してくれているだろうし、アニメで描きにくい内容ははじめから入れなければいい。もちろん、だからといって「ロンパ」のフォーマットから外れてしまえば「続編である必要ないじゃん」ってなことにもなりかねないが、1話目を見てその部分は安心。もう、どこまでもばっちり「ロンパ」ワールドだ。ストーリーの整合性も取れていて、「2」の続きの世界で色々と感情が高ぶるシーンが多い(裏モードの蜜柑ちゃんが最高)。そして、モノクマ曰くの「王道」展開で、いきなり冒頭から人数カウンターが回り始める親切設計。「16人って多くね?!」って思ったけど、1話目でいきなり1人死んでるから無問題。ちゃんと殺すべきところを殺してるのも「らしさ」があっていいね。ゲームだったらもっとたっぷり雪染さんの描写が入った後に殺すだろうからさらに衝撃度が上がったんだろうけど。唯一不満があるとすれば、「中原麻衣が1話で退場とか何考えてんだ?!」ってことくらいですかね(他のシリーズでも見られた容赦無い現象)。

 とにかく、「新しいロンパが見られる」というだけでも個人的には満足。ファンとして全力で贔屓していく所存。あとは気になるのは、「未来編」「絶望編」同時進行という謎のスケジュール設定なわけだが……これ、なにかネタ仕込んでるってことだよな。そう考えると、両方に出てる新キャラが怪しすぎるわけだが……まぁ、追々見ていくことにしましょうね。出来れば後からゲームなり小説なりでじっくりプロットが読みたいなぁ。

 中の人に関しては、「1」が中堅以上、「2」が(当時の)新人枠からの人気声優を多めに採用したラインナップになっていたが、「3」は総決算ということでまたまた賑やかなキャスト陣があふれている。森川・諏訪部の両巨頭が居並び、全てを統べるのはなんと柴田秀勝。気合い入ってんなー。そしてくぎゅうのどうしようもない使い方とか、相変わらずの遊び心が秀逸。モノクマの中の人が変わってしまったことは多少残念ではあるものの、事情が事情だし、声が変わったことで2代目(3代目?)モノクマという代替わりも分かりやすくなっている。流石に江ノ島さん復活オチってことはないだろうしね。

 これから毎週ネタを追いかけて行くのが今から楽しみで仕方ないですよ。あれ、そういえば十神君の姿が見えないのだが……これもなにかありそうですねぇ。ニヤニヤが止まらないわ。

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○「斉木楠雄のΨ難」 5

 なんかもう、名前繋がりってだけで仕事してくれてるサイキックラバーの存在感ばかりが気になってしょうがない。楽曲じゃなくてSE提供ってどういうことやねん。

 原作は当然既読。思い返してみると、原作者の麻生周一はしばらくの間、大っ嫌いだった。っつうか「勇者学」がクソつまんねーと思ってたので、「何でこれが連載してんだよ」って思ってた。さらに裏を明かすと、ほぼ同時期に連載していた「サムライうさぎ」の大ファンで、何とか打ち切られないように毎週ハガキを出してたので、打ち切り争いをしていた「勇者学」がことさらに憎かったのである(結果的に、2つの作品はほぼ同程度の連載期間で打ち切られた)。

 まぁ、元々絵がへたくそな漫画だったので興味がないってのが正直なところだったが、その作者が再び本誌に戻ってきたこの「斉木」も当初は好きになるはずもなく、「うわ、さむっ」とか思っていたもんだ。……が、継続は力なり。連載が長期に突入し、こっちが慣れてきたのか、それとも技術が向上したのか、最近ではすっかり嫌悪感もなくなり、むしろジャンプの貴重なギャグ枠として案外嫌いじゃないところまで変化している。たまにやたらハマる回もあるし。スタンスとしては「スケットダンス」に似ているかもしれない。臭いときはホント臭いのだが、バイオリズムの関係なのか、やたらとネタが刺さる時があるのだ。そんなわけで、今回のアニメ化も素直におめでとうといえるものになっている。何しろ監督は桜井弘明なのだ。大地さんと並ぶ屈指のユルギャグメーカーである桜井監督の作風は、予想通りに実にしっくり来る。それなりに原作ストックがある安心感もあるし、元々メタネタの多い漫画だってこともあり、サクサクとテンポ良く進んでいくので原作を読んでいても退屈することはない。元の絵が下手だった部分までアニメのネタとして取り入れている感じで、ローコストっぽいのにそれが妥当な印象だ。メインの台詞の裏で容赦無く音声を被せてくる芸風も相変わらずで、これだけの情報量をぶっ込むこと自体がネタになっているのは、実に「原作通り」の馴染みやすい采配。まぁ「5分アニメでええやんけ」と言われたらそうなのだが、実際似たり寄ったりのデザインになっているのだから、適材適所で上手いところに収まったといえるんじゃなかろうか。

 あとはまぁ、キャストの破壊力ですね。斉木役の神谷兄ぃは安牌以外のなにものでもないが、夫婦役で出演している岩田夫妻のテンションが予想以上にはまっているのがナイスだし、「声の低い十四松」と言える燃堂の存在感や、このテンポで台詞をまくし立てられるとどうしたってぽのか先輩にしか聞こえない照橋さんのおっふっぷりも見上げたもの。さらに今回モブにもやたらと贅沢に人材が投入されていたので、今後も続々と変なキャストが仕事を見せてくれることだろう。「じゃんけん小僧:村瀬迪与」ってどういうことだよ。

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○「ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン」 5

 タイトルだけ見るとなんだか夕方の子供向けみたいにも見えるのだが、いざ始まってみればこれはなかなかにラノベラノベしい。

 今回は実際にラノベ原作のようだが、実は1話目ではあんまりマイナスの印象はなかった。冒頭、何とも個性的なキャラデザにちょっと腰が引けたが、実際に動いているのを見るとすぐに慣れたし、むしろ他との差別化を図る意味では分かりやすくて良いデザインといえるかもしれない。聞き慣れない単語、訳の分からない世界設定をまくし立てる展開にも最初は辟易したが、船に乗ってからの展開はそうした設定部分の面倒さが無くなり、「何となく敵国に漂着した」ことさえ分かれば問題無い程度のものになっている。あとは分かりやすく俺ツエーというか俺カシコイーな主人公が偉そうに、怠惰に、なにかを企てるのを見ていけばいい。普通ならこういう主人公ってのはイライラする対象で、まぁ、実際にイラッとする部分もあるのだが、そのあたりは相方の女性騎士が適宜突っ込むことでバランスを取っている。この何とも○○○に弱そうな女騎士も、淡々としつつ素直にシナリオ展開に協力してくれているので、メインヒロインとしては悪くないものだ。策謀家、女騎士、なんかデブ、ヒーラーにアーチャー(ガンナー?)と、パーティも分かりやすく揃っているし、映像の細部にこだわりが見えるおかげなのか、なんだかいわゆる昨今のラノベというよりも、古き良き角川スニーカー文庫みたいな匂いに近いのがネガティブな印象を抱きにくい要因かもしれない。まぁ、単におっさんには見やすいっていうだけなのかもしれないけど。

 製作はマッドハウス。監督の名前は記憶になかったが、「ノルン+ノネット」で副監督を務めていた人らしい。どういう作品作りになるかは分からないが、1話目のコンテは割と見やすい部分が多かったので、案外悪くない方向に持っていってくれるんじゃなかろうか。あとは原作のシナリオが面白いかどうかやな。こればっかりは当てもんなので上手くいくことを願うしかないわ。

 中の人は、主人公が今期圧倒的出演数になっている岡本信彦。しこりんは同時に駄目駄目童貞キャラとこういう女たらしの天才型の両方にはまっちゃうから使いやすいのよね。そんな主人公と阿吽の呼吸で淡々と話を進める女騎士に、流石の種ちゃん。相変わらずのブレない美人声。あとは姫様が転がり込んできたおかげでちょっとだけ心がぴょんぴょんしそうな気配。昨今は幼女枠争奪戦が激化しとるなぁ。

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 前後編エピソードの間にオープニングが変わるという謎采配、第15話。もうちょっと切りのいいとこあったんじゃねぇのか。今回のオープニングはまだ1回しか聞いてないけど、あんまりジョジョ風味は無い? 映像の中ではまだ未登場の重ちーに加え、何故か間田、玉美のちっちゃいコンビがやたら目立ってたり、やたらシュールな造形のシンデレラ&辻綾のインパクトが強かったり。全体的にシリアス強めになってるはずなのに微妙に面白い。そしていよいよあの人も登場、かね。

 ま、オープニングが変わってもお話は安定して続くわけです。今回はVS露伴の後半戦。前回「そんなにやることないんじゃ?」と思ってたが、案の定尺は余ったらしく、アバンは前回の繰り返しになっていたり。まぁ、その辺はしょうがないわな。しかし、改めて観てみると色々考えることもあるので、本線はさておいていくつか見ていこう。

 まず、原作でもちょっと不思議だったのが仗助と億泰の行動について。彼らはたまたま康一が露伴の家に入っていくのを見て、いつも通りの好奇心から露伴宅のベルを鳴らして接触を持っている。その結果、記憶を制御された康一に言いくるめられて一度は帰ったはずなのだが、康一の手の怪我を見て異常事態を察知し、わざわざ窓と屋内からの二面作戦で露伴にアタックしている。このあたりの話は露伴の推測だけでさらっとながされているが、改めて観るとすげぇ不思議なのだ。だって、手の怪我について気付いたなら、仗助たちだったら普通は「どうした康一?」って聞くよね。確かに異常事態ではあるが、そこまででかい怪我でも無かったし(実際康一は気付かなかったくらいだし)、ちょっとその辺でひっかけた程度の怪我と考えれば、「どうしたんだよ」とサラッと聞くのが普通の対応だろう。しかし、仗助たちはその怪我から「なにかヤバい」ということを一瞬で察知し、示し合わせて「気付かなかったふり」をして一度帰ったように見せかけ、その後こっそりと露伴邸を再訪するという念入りな対策を講じている。まぁ、億泰はアホなので本当に何も気付いてなかったところを、仗助が「ナンかおかしーぜ」ってんで呼び止められた、と考えれば億泰の行動は自然なものなのだが、仗助のこの洞察は尋常じゃない警戒っぷりである。丁度次週のエピソードでは仗助は割と間抜けな様子を見せてしまうわけで、なんか微妙に仗助のキャラに合わないのだが……まぁ、ここまで徹底して意表を突き、「露伴に不利な状況」を作らないと勝てないくらいに無茶なスタンドなんだよな、ヘヴンズドア。

 そして、このヘヴンズドアを巡るあれこれも色々と想像すると楽しい部分。スタンド最強談義などでは必ず一度は名前が挙がるのがこのスタンドで、確かに対人間戦で一度発動してしまえば、どんな都合のいい命令でも書きたい放題なわけで、負ける道理がない。さらに、後になると単に人間を操作するだけでなく、物理法則まで無視した「現象」すら生み出せることが分かる(時速○Kmで後ろに吹っ飛ぶ、など)。つまり、「書いたことが実現する」という恐ろしい能力であり、史上もっとも好き放題出来るスタンドだ。一応、人間相手は「感性が合う」必要がある、という制限が最初期に設定されていたが、後になって仗助にもばっちり書き込めていることを考えると、その制限もあまり重要ではないらしい(露伴の作品は誰の心にも響くということだろうか)。ついには紙さえ必要としなくなるヘヴンズドアがどんどん強くなっていく過程は、やっぱりなんだかんだ言って荒木先生も使いやすいキャラだったんだなぁ、っていう裏事情が透けて見えそうだ。まぁ、能力の割にはこれから何度もピンチに遭遇するわけだが……何故か本体が目の前にいない試合が多いからなぁ。

 さらに、ヘヴンズドアの副次効果として、「身体が本になるから自由が利かない」ってのもあって、先週の康一・間田は地面に突っ伏して動きづらそうだったし、億泰に至っては身体中がびよんびよんになっているので動くこともままならない。どういうデザインの本になるかには個体差があるんだろうか。これまでの例を見ると、億泰のデザインだけ個性的すぎるんだけどね。そして、そんな中から「ページをもぎ取る」というアクションも可能で、おそらくこれにより「魂のエネルギー」が奪われてしまうのだろう。体重が軽くなり、体力もなくなる。わずか数枚破られただけで康一の体重が半減したのは流石にマズいと思うが……まぁ、多分「数枚」に見えたのもあくまで概念上の問題で、あの紙片に康一のデータ(人生)の大部分が記録されているってことだろう。さらにもっとよこせとせがむ露伴はマジで鬼畜。ちなみに、むしり取られたからと言って記憶を失うわけではないようだ。ページをもたれた状態でも康一は自然に億泰たちと会話出来てたしね。やっぱりそう考えると単なる「ビジョン」でしかないんだろうな。

 まぁ、色々と考えてみるものの、最大の謎である「吹雪の夜のリーゼント」は結局分からずじまい……実際のところ、あれを何らかの伏線にしてお話を作る予定はあったんだろうか。一番安易なアイディアは仗助のタイムトラベルエピソードだと思うのだが、この時点でそういう腹案があったのか、それとも単なる思いつきだったのか。……荒木先生のことだから後者かなぁ。あまりにも思わせぶりな描き方だったもんだから、読者の大半は「これ、後で謎解きが来るぞ」って思ってたもんだがなぁ。まぁ、たまたまそういう人がいたんだろう。世の中には良い人がいっぱいいるんだ。ひょっとしたらこっちの世界の仗世文だったのかもね。

 さて、漫画は一ヶ月休載でめでたしめでたしオチ。露伴は編集になんて理由を説明したんでしょうね。傍から見たら単なる傷害事件なのだが……仗助が直さなかったところをみると、お互いに痛み分けってことで示談になったんだろうな。ここで因縁が出来て以降の仗助と露伴の関係性、いかにも「たまたま同じ町にいるから一応知り合いなんだけど、お互いに相手が嫌い」っていうリアルな付き合い方が好き。メインキャラどうしがこういう関係ってのも珍しいよね。

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○「この美術部には問題がある!」 5

 まーた亜李ちゃんは絵の上手い男子に惚れちゃってまぁ。野崎くんの絵が萌え絵といえるかどうかは微妙なところだが。

 何故か漫画・アニメでは不思議な需要がある美術部。過去にも美術部が舞台のアニメは何本かあったが、ここまでストレートに押してくるのは初めてかも。そして、実際には美術部っつうか、ほとんど2人の掛け合いだけで終わったから「となりの関くん」みたいなイメージ。オープニングを見る限りでは、もう少しキャラは増えるのかな。

 とにかくメインヒロインの宇佐美さんが可愛いかどうかに全てがかかっている作品。何しろずっと彼女の笑ったり怒ったりを見ているだけであり、「美術部に問題がある」かどうかも宇佐美さん視点にかかっている。野郎キャラはターゲットである内巻という奴は特に魅力があるわけではなく、どこか間違った「こんな奴いねぇよ」感満載のオタクテンプレ。そこに何の手違いかうっかり惚れてしまった宇佐美さんがいかに可愛く、いかに阿漕に暴れてくれるかでこの作品の勝負は決まる。そういう意味では、まさに千代ちゃんが好き放題に暴れて打点を稼いだ「野崎くん」と同じといえば同じなのかもしれない。

 1話目の感触はそれなりに良好。宇佐美さんの可愛らしさはばっちり出ているし、適度に抜いた雰囲気も悪くなく、そこにちょっとのラブ要素で締めているバランスも良い。監督は萌えもので一定の仕事をこなしている及川啓で、さらにサポート役にはひげのおじちゃん池端隆史の名前もクレジットされている。制作はfeel.ということで「この手の」作品では大きく外すことはないんじゃなかろうか。ぶっちゃけるとOPが水樹奈々っていうのが一番違和感があったところなんだけど、それ以外の部分でのゆったりした雰囲気は、肩肘張らずに見ることが出来るので悪くないと思う。まー、流石に前期の「田中くん」みたいなロングヒットにはならないとは思うが、女の子を愛でるっていう部分は共通しているかな。頑張れ宇佐美さん。

 というわけで中の人については現時点で亜李ちゃんの一発勝負。やっぱり彼女の「ちょっと変な声」は癖になるんだよなぁ。声質のせいかロリ役を任されることが多いんだが、千代ちゃんとか宇佐美さんを見てると、もうちょっと年齢が上で、背伸びしてる中高生くらいの年齢層が一番ハマるのかもしれない。

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○「美男高校地球防衛部LOVE!LOVE!」 5

 「アンジュヴィエルジュ」に負けない風呂アニメといえばこちら! ……まぁ、どっちも大して嬉しくないっていう意味では共通してるよね。

 懲りずに始まった第2期である。1期でシナリオはそれなりに完結していたし、2期目をどういう方向に持っていくのかと思っていたのだが、想像以上にまっとうな「2期目っぽい話」になっている。変身ヒーローもの……というか魔法少女ものの2期目ってこうなるよね、っていう展開。生徒会チームはそれなりに人気があるだろうに、そこをさっさと退場させたのは英断だな。いや、多分どこかで帰ってくるとは思うんだけども。

 実はこっそりスタッフが入れ替わっている部分もちょこちょこあり、1年以上の間が空いたことがその辺から何となく伝わってくる。一番の変化はスタジオがディオメディアじゃなくなったことなんだけど、どういう理由からなんだろう。ディオメディアは今期「はんだくん」だけだが……まぁ、何らかのスケジュールが合わなかったのかな。高松さんが監督してれば、多分大して変わるもんではないだろう。実際、やってることは何も変わってないし。いや、正直言うと一期目のことを細かく覚えているわけじゃないので変わってるかどうかも分からないだけなんだけどさ。

 ま、そんなわけでどこをどういじっても私をピンポイントで射抜くなんてことは無い作品なので、生暖かい目で見守っていきましょう。別に途中で見るのをやめたくなるような作品じゃない、っていうだけでも充分だわさ。ちなみに、1話目で一番の突っ込みどころは、「石田彰の再利用やめろや」です。

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○「アンジュ・ヴィエルジュ」 5

 今期もあったぞカードゲーム原作アニメ。異色の立ち位置だった「WIXOSS」を除くと、どうにも深夜アニメのカードゲーム作品はパッとしない印象があるのだが、本作はどんなもんか。

 とりあえず、色の分け方がMagicと同じなのでとても覚えやすいです! いや、アホみたいな話かもしれないけど、視聴している人間からすると結構重要なんですよ。ゲームのアニメにおいて「ゲームの設定」がどれくらい落とし込まれるかっていうのは難しい部分なのだが、やっぱりカードとしての属性設定が見えやすいと、アニメ的にも識別しやすくなる。冒頭、大量のキャラが出てきて訳が分からなくなった時にはどうしようかと思ったが、ふと冷静になってチーム分けを見てみれば、なるほど風呂シーンではそれぞれ白青黒赤緑の5色の世界ごとに分かれての自己紹介パートになっていたわけだ。そのあたりの意図が見えると、俄然お話が分かりやすくなっていくので助かるのです。

 いや、まぁ、お話っつっても第1話で放送時間の半分以上が風呂シーンだったアニメに話も何も無いやろ、とは思うのだが、とにかくヒロイン勢のキャラが理解しやすいってのは重要な要素。「メインとなる5人がここにいて、その回りにそれぞれの色ごとのサポートがいて、真ん中にαドライバーと言われるプレイヤーポジションが1人」という設定さえ理解出来れば、これだけ大量のキャラが押し寄せても、識別がそこまで難しくないのである。おそらく実際にゲームをやっている人ならもっと分かりやすいんだろう。

 あとはまぁ、それぞれのキャラが気に入るかどうかやな。バトル展開なんかはぶっちゃけおまけみたいなもんで、なんかネウロイみたいなのと戦ってたけど目的もピンと来ないし。「5つの世界がコンフラックスを起こしてアラーラみたいにエラいことになるから、それを救いましょう」というのは分かるんだが、そこに出てくる敵キャラの目的意識がよく分かんないし。意思のない生命体ではないんだよなぁ。一応バトル要素がある作品なんだから敵側の意思が見えた方が物語は膨らむはずなのだが、その辺は潔く切り捨てていると見ていいのかな。あくまで、世界を守るために戦っている女の子のパーティの成長物語が主軸。まぁ、実際のカードゲームでは女の子どうしがぶつかるんだろうから、そのへんはしょうがないかな。製作がSILVER LINKってことで最低限の品質は保証されていると思うし、キャラで上手いこと興味を持てれば、しばらく視聴は続けられるだろう。少なくとも「ディバインゲート」の第一印象よりは良いよ。

 まぁ、その興味の大部分が中の人だ、と言われればそうかもしれないのだが……最近は若い子もガンガン出てきているのでなかなかおっさんには覚えられなくなっているのが辛いところだが、本作の中心部にいるキャストは出てきただけで名前が分かって非常にありがたい鉄板の布陣。メインキャラで認識出来なかったのは立花理香だけである。田村ゆかりから寿美菜子まで、幅広い年齢層のキャストに出番があり、その全てが一線級ってんだから贅沢な起用だ。やっぱこういうゲームアニメってのはキャスティングで客を掴むのが必須なのかねぇ。「オレンジペコさんの中の人」石原舞や「るるの中の人」生田善子にお仕事があるのは嬉しい限りです。

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Thraxi
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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