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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 変わりなき世に、最終話。だれかチトさん柄の光る布地を実際につくってください。

 最終話だからって特別なことなんてやってやるもんか。いつも通りの日常が過ぎていくだけだぜ! 今週は突如思い立った真琴がローブを作りに行くお話。すげぇ、まるで魔女みたいだ。Aパートのほとんどが真琴とチトさんの2人の対話になっており、おそらく史上もっともチトさんの台詞(?)が多い回といえるだろう。もう、それだけで満足な感すらある。その他にも、今回のチトさんは上に下にと大活躍。まず、これまで誰よりも大人で良識のある人物(?)として描かれてきたチトさんだが、そこはやっぱり猫なので、バリバリはやってしまうみたいです。真琴にもママさんにも指摘されて気まずくて逃げ出すチトさんが最高にキュート。悪いことしたって分かってるんだよな。その他の細かい動作の「猫らしさ」も本当に素晴らしい描写が多く、冒頭の座布団でののび、そしてホウキの上で香箱を組む様子なんかが絶妙なリアル加減。しかし、あの真琴のホウキってやっぱり不思議な存在感だなぁ。棒の上ならまだしも、ホウキの先の部分(あれなんていうんだろう)にチトさんがどっしり座って問題無いってことは、多分あの形状で硬質化(固定化?)してるんだろうけど。以前からの描写を見るに、ホウキが一本ふわっと浮くというより、ホウキを依り代にして回りの空間に浮く地場みたいなものを発生させてる感じなのかな。あ、あと座ってる真琴のストッキング(略)

 布地を買いに行く道すがら、オールスター総出演の様相で茜姉ぇや犬養さん、なおちゃんにも遭遇してるあたりがちょっと最終回っぽさ。でも、実際にお店に着いてから魅せてくれるのはやっぱりチトさんです。自分柄の布、ほしいんだぁ……。

 Bパート、千夏ちゃんも加わり、今度は幼女のためのローブ作り。「鶴の恩返しと同じです」の一言に容赦無くふすまを開け放つ千夏ちゃんに溢れ出んばかりの君主の才能を感じる。「最後はおじいさんおばあさんも開けてたじゃん」ってのは恐ろしい論法だな。この子、本当に物怖じしねーな。でもまぁ、それがイヤミにならずに魅力になるのも千夏ちゃんの強みだから。無事に完成したローブは素晴らしい出来で、千夏ちゃんも上機嫌。真琴は料理も上手だし裁縫も達者だし、本当に良い嫁になりそうだよなぁ。ちなみに、妹が針仕事に勤しんでいる中、姉は酒飲んで友達に絡んでました。個人的には踏みつぶされそうだったアル君が心配だったけど、生きててなによりです。

 あ、そういえばこのアニメには圭っていう男の子もいましたね……忘れた頃にポロッと登場する圭の不思議な存在感。でもドーナツ。千夏ちゃんに食べられるなら望むところだ。まぁ、今までの茜姉ぇの破天荒な振る舞いを考えれば、ドーナツにするくらいの魔法はひょっとしたらあるかもしれませんからね。その茜さんはべろんべろんで帰宅しながらも、縁側でなかなかのマジカルサプライズに遭遇。こうして何の前触れもなく突然異界の扉が開くのも今作ならではだ。土の魚で「どんぎょ」。よく分からないけどマンドレイクが好物なんですかね。魚なんてへたしたらちょっと気持ち悪いくらいの存在のはずなのに、不思議と可愛い土魚の群れ(なお、土魚を追いかけるチトさんがもっとカワイイ模様)。

 ラストはエンディングテロップを流しながらのねぷた祭り。祭りのお話をがっつりやるのかと思ってたけど、ねぷらみたいに絢爛豪華なお祭りは全部描こうとすると大変なので、ラストの華やかな雰囲気を何となく醸し出す止め絵で勘弁。これだけでも充分に日本の夏は感じられますかね。あくまでも日常、それがふらいんぐうぃっち。

 あ、終わった……終わったのか……そうか……。いい、最終回だった……。

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○「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!」 6

 毎年毎年、夏クールになるとほんの10話だけ帰ってくるという、なんだかすっかり季節の風物詩になった感のある作品。気付けば4作目だが「ドライ」で4作目って分かりにくいよな。

 今期も大沼さんは「総監督」名義でクレジットされており、神保さんが引き続き監督を務めるのだが、さらに高橋賢という人が共同で監督にクレジットされている。確認するとどうやらシリーズではアクション監督を務めていた作画畑出身の人らしい。他作品でも「アクション監督」という名義の仕事があり、そっち方面での仕事を任されることが多いようだ。さっそく1話目のコンテはこの高橋氏が切っており、なかなか丁寧な仕事を見せてくれている。神保さんのクドい演出も含めて、今後もSILVER LINKの総力戦が楽しみである。

 ストーリーの方は、3期で煮詰まっていたカード集め+異世界の話がついに大きな口を開けた展開で、いよいよ美遊の真相に迫るパートになるだろうか。3期は序盤数話は割とおちゃらけてくれていたのだが、今期はいきなり1話目からハードな展開で、あっという間にバトルに突入である。「すずまお荘」で舞太が語っていたが、「ハードなFateシリーズの世界からスピンオフして日常ものになったのにさらにパラレルワールドに飛びこんでバトルってどういうことやねん」と。まぁ、これまでも散々命懸けのバトルを展開してきたのだから何も変わってないといえばそうなのだが、1話目でいきなり帰る家を失ってしまうというのはバトル以外の部分でハードな展開だ。クラスメイトとのドタバタ(特にたっつんと美々ちゃんの暴走)を楽しみにしていた身としては、もうしばらく彼女らに会えそうにないのは残念至極。あのままだと、美々は完全にイリヤたちのことを誤解したままで人生を歩むのだな(あながち誤解とも言えないのだが)。

 その代わりといってはなんだが、前シリーズで出てきた金ぴか少年アーチャーに続いて、他にも謎のくぎゅぅやらうりょやらが進軍開始。かなり練度の高いギザ歯ツインテ少女で充実したくぎゅ成分が発揮されている良いキャラで、今期も可愛らしいキャラクターデザインは安定。巨大ハンマーを振り回すバトルスタイルも目に心地良い。さらに福圓先生ボイスの謎少女田中も登場し、キャラもキャストも実にカオスで良いあんばい。一応Fateシリーズとは言いながらも、やはりここは萌え要素優先、ドタバタと救いようの無いエロを交えながらの進行に期待したいところである。

 1話目で面白かったのは、冒頭を含めて何度となく「イリヤが目覚める」シーンがあったのだが、そのどれもが「目の縁取り」の形状が異なっており、まつげの細かい描写までがイリヤの一人称に再現されていた部分。「俯いた状態の一人称視点」で垂れ下がった横髪が画面に入り込む描写なんかも、普通はなかなか懇切丁寧に描き込もうと思わない映像だ。こういう細かいところでのこだわりが見えるなら、やはり今シリーズも問題無く楽しめる作品になるはずだ。

 中の人たちはすっかりママ友の情報交換会になっているらしいが……メインキャストの中だと凜の中の人だけ……(この話前も書いた気がする)。あと新キャラの中の人に「元人妻」がいるのもやや気まずいか。ちなみに中の人で忘れてはいけないのは、サファイヤ役をまつらいさんからかかずゆみが引き継いだことだ。まつらいさんのサファイアが聞けなくなってしまったことは本当に残念だが、大きなプレッシャーがかかるだろうかかず姉にも頑張ってもらいたいところ。なんか謂われを調べたら元々キャラとの繋がりもあるらしいし、問題無くこなしてくれるんじゃないかな。

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「美少女戦士セーラームーンCrystal Season Ⅲ」 6→5

 なんかあっという間に終わったなー。いや、正確に言うとあのラストだから終わった感すらないんだけど。「なんかあっという間に1クール駆け抜けたなー」。

 終わってみりゃ普通にセーラームーンだった。いや、当たり前なんだけど。1話目を見てテンション上げまくったけど、そりゃセーラームーンだわ。デスバスターズ編、これを13話で走り抜けたおかげであっという間って感じになったけど、やることはやってる、そんな感じ。もうちょっと話数に余裕があって遊びがあると最高だったんだけどな。中盤からギャグを差し挟む余地が一切無くなっちゃったもんなぁ。あと最大の不満は、「残りの4人にほとんど活躍のタイミングなかったやんけ!」ってところ。1期2期をスルーしてしまった身で贅沢言うなって話なんだけど、「よっしゃ、今期は亜美ちゃんもレイちゃんもみんな揃ってスタートや!」って思って見始めただけに、出番がどんどん減ってしまったのはしょんぼりだった。まー、そりゃそうなることは分かってたんだけどさぁ。ラストバトルとか完全にお荷物だし、最後にバトルらしいバトルしたのって仲間割れパートだったんじゃねぇかな。

 とまぁ、そんな残念感はあったものの、こればかりは勝手な要望なので裏切られても文句を言うのは駄目ですよね。今作最大の見どころは、何と言ってもその作画クオリティ。それだけが理由で3期から見始めただけあって、毎週充分にペイするだけの映像品質に大満足。みんな可愛いんだこれが。下手したらここ数年の東映アニメ作品の中で一番映像に力はいってたんじゃなかろうか。小さい頃はねー、セーラームーン見て「なんかエロいアニメだ」って思ってたもんですけどねー、こうしてブラッシュアップされた綺麗な映像を改めておっさんが見ると……「なんかエロいアニメだ」。やっぱりぴちぴちのセーラー服着てバトルする戦士って頭おかしいよな!(最大限の褒め言葉)

 今回のMVPはちびうさとの2択で悩むところだが、やっぱりほたるちゃんなのではないでしょうか。一部では「萌え」の語源となったともされる伝説のキャラクターは、今作でも文句無しの素晴らしい扱い。可憐な美少女が変化して冷たい目をして世界を滅ぼそうとするギャップがたまらない。キャストを務めた藤井ゆきよの醸し出す圧倒的美人さんオーラもたまらん。あの皆口裕子の後釜なんて誰がどうやったってプレッシャーしかないと思うのだが、見事にその重圧をはねのけ、新しい時代のサターン像を築き上げていたと思う。もちろん、それをサポートする外惑星3戦士もはまってましたよ。ラストにはるかさんがママンになってるところなんて、宜なるかな、って感じですね。あのCVだったらしょうがない。

 そうそう、ラストはエンディングテーマが一周して戻ってきたのも嬉しかったしね。まもちゃんソングも面白いっちゃぁ面白いんだが、あれ、どう見てもギャグだし。いや、謎の夫婦デュエットもギャグといえばギャグなのかもしれないけども。オープニングも一周してやくしまるえつこバージョンに戻ってきたのは嬉しかったし。同じ曲をやくしまるえつこ・堀江美都子とパスして最後に誰がくるかと思ってももクロだったときのずっこけ感ね。順番逆にしてりゃよかったと思うんだが。

 さて、とりあえず終わったことは終わったが……終わってないでしょ。これ、次あるでしょ。次があるなら是非同じクオリティで。そして、レイちゃんたちにもっと活躍の場を!

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 あかん、もう吐きそうや……第14話。こうして畳みかけるように絶望的な状況が重なると、観ている側のメンタルも段々やられていくのよね……勘弁してくれ……。

 オープンエンドが変わって2クール目に突入、オープニングは結局半分も使われてなかった気がするので変更になってしまうのは勿体ないが、個人的には鈴木このみもMYTH&ROIDも好きなのでまぁ良し。オープニング映像は相変わらず色々と想像させる仕上がりだが、今作らしく決して明るい映像になっていないのでなかなかおっかない。

 さて、前回の時点ですでに絶望的な状況に立たされていたスバル。勘違いと調子乗りでここまで来てしまったため、いよいよ王選本番というこのタイミングでいきなり冷や水をかけられた形だが、普通に考えれば「身の程を知る良いチャンス」なんだ。確かにスバルは唯一無二の能力を持っているし、ここまで真摯にことにあたり、数々の問題を解決してきたのも事実。その部分についてなかなか正統な評価はもらえないので、その辺でやきもきしてしまうのはしょうがないところ。しかし、あれだけ手酷くエミリアに振られてしまったところで、一旦頭を冷やすクレバーさはあっても良かったはず。一夜明けても「自分は被害者なのだ」という凝り固まった信念が揺らぐことはなく、お世話になっているクルシュ邸でもどこか横柄な態度である。このことは、なんだか既存のラノベ文化に対するアンチテーゼのようにも見えるシチュエーションになっており、いわゆる「主人公体質」と呼ばれるものへ疑問を投げかけるデザインに見える。スバルの頭の中には「自分が主人公だ」という根拠のない思い込みみたいなものがあり、それが先走っているせいで色々と無茶をしてしまう部分が有るのじゃなかろうか。いわゆるラノベ的世界ではそれが許されたり、たまたま上手くはまったりするわけだが、この世界ではそうしたことが(今までは許容されてきたが)もう起こらなくなり、スバルはやることなすことが「ただのわがまま」に逆戻りしたのである。なんだか理不尽な扱いのようにも感じるが、半分以上はスバル自身の責任なのでしょうがないだろう。どうひいき目に見ても、回りの人間たちはスバルに対して好意的に接してくれているのだ。ラインハルトしかり、クルシュしかり、ユリウスしかり。それでも、スバルはすでに視野がひどく狭くなってしまっているせいで、もうそれらの気遣いを感じ取ることが出来なくなっている。

 ただ、全部が全部スバルの独りよがりのせいというのも可哀相な部分があるのは事実。言ってしまえば、全て「間が悪い」のである。ラインハルトは善意でもってスバルに謝罪しに来たはずなのだが、彼にとって「無意味」という言葉はたまたま非常にセンシティブなワードになってしまっていた。だからスバルはより一層頑なになる。クルシュとの対談もそうだ。彼女は契約を結んだためとはいえ、比較的話が分かり、エミリアにも分け隔てなく接してくれる人間の1人だったのだろう。彼女は本当にスバルのことを思って助言し、事実を知らせてくれたにも関わらず、現在、スバルにとって自分の実力を否定する人間は全て敵なのである。そんな状態で、本来は「敵」であるべき人間から貴重な助言を受けても、まともに受け取れるはずがなかった。一度転がりだした勘違いは、もう二度と止まることはない。まさに「病」だ。

 唯一、そんなスバルの苦労を認め、共感してくれたのがレムだった。彼女とてスバルの死に戻りのことは知らないはずなのだが、以前の件で何となくスバルの自己犠牲の精神は感じ取れたし、恩義と好意を抱き、いくらかはスバル寄りの立場でいてくれる存在。しかし、彼女が半端にスバル寄りだったことが更なる不幸を呼んでしまったのが今回の事件の救いの無い部分。もし、レムが以前のようにスバルに冷たくあたり、事務的に物事をこなしてくれていれば、彼女は決してスバルを屋敷に引き戻す手伝いはしなかったはずだ。「スバルが行っても役に立たない」というのは回りの人間の共通認識であり、クルシュ邸から出さないことが最善策であることはレムも分かっていたはず。それでも、道半ばまでとはいえスバルを連れだしてしまったのは、彼女がスバルに肩入れする部分があったから。結局馬車の中の様子を見てスバルを引き止める決意をしたようだが、時すでに遅し、何もかもが半端になってしまった。

 そして、これでロズワール邸に駆け込んだスバルがエミリアから絶交を告げられるくらいなら救いはあったのかもしれないが、事態は想定しうる最悪の事態へ。王選の争いは激化し、あっという間に「魔女」エミリアにはどこからともなく暴力が叩きつけられる。庇護者たるロズワールの領民は惨殺され、もっともスバルを理解してくれていたはずのレムまでもが、彼のわがままのせいで命を落とした。もう、何もかもがスバルのせいで最悪の方向へ進んでいるのである。

 否、まだ分からない。少なくとも領内の様子を見る限り、敵の手は完全にロズワールの警戒の上を行っていたのだろう。つまり、エミリアとロズワールは、このままでは絶対に助からない。デッドエンドだ。もしそこに一石を投じることが出来るとするなら、全ての道理を超えたスバルの死に戻りだけである。つまり、何とも皮肉な形ではあるが、彼は「間に合うかもしれない」のだ。再び、誰にも理解されず、誰にも認められない戦いに挑めればの話であるが。

 ひとまず、レムをここで殺すわけにはいかない。エミリアを救いに来たはずのスバルだが、今は目の前のレムのことで頭がいっぱいだろう。彼女を救い出すことが第一の命題。久しぶりに、戻らなければいけない。さて、戻ったところで果たして彼が間に合うのかどうかは分からないが……。

 来週も、キツいかなぁ……。

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○「NEW GAME!」 5

 動画工房の今期投入作品。相変わらずのクオリティで安心感は格別。

 原作未読、いや、見たことはあるよ。あんだけネット上に画像が出回ってればね。そして、その画像を見て、「あ、コレ絶対空気なやつだ……」ってんでほとんど興味が湧かなかった。前クールは2回も書いたんだけど(「三者三葉」と「あんハピ」でね)、日常系漫画ってよっぽどのことがない限り琴線に触れるのが難しいんだよね。ひだまりみたいにずっとずっと付き合い続けてれば愛着も湧くし、「ゆゆ式」みたいな異次元の破壊力があれば話も違うのだが。今作も、基本的にはそんな誘致要因があるとは思えない方の日常系。1話目を見る限りではそこまで根深い破壊力もなさそうだし、よくても「三者三葉」と同じくらいのところに落ち着きそうだ。つまりは「動画工房の画は破壊力があるな」っていうフツーの感想である。

 今作の特徴は、主人公がまさかの社会人であり、いわゆるお仕事ものにも分類されるところ。これまできらら系作品でこういう切り口のアニメ化はあんまり無かったはず。ただ、残念ながらこちとら社会人経験なんて単語には全くピンと来ず、共感出来る部分もないし、むしろなんか異世界のお話を見ているようでちょっとヒく。何であんな狭い空間を大人数で共有してるのにPCでメッセージ送り合うの? 怖くね? そういうもんなの? そして、そうした雰囲気以外のところで「お仕事」のディティールが分かるような描写はなく、「SHIROBAKO」みたいな本気のなにかも感じられないので、あくまで「空気」で留まっている様子。今後もう少し「ゲーム制作あるある」みたいなところに踏み込んでいくのかもしれないが、このキャラ設定だとどこまで真に迫るものになるかは微妙なところだろう。まー、元々そういう目的の作品じゃないだろうからなぁ。監督の藤原さんは「未確認で進行形」「GJ部」など、安定した仕事をこなしてきている人なので、こういう丸い作風なら無難にこなしてくれるんじゃなかろうか。

 中の人については、主人公を含めてメインキャストの何人かが新人枠。正確には青葉役はアイカツ声優らしいが、残念ながらそっち方向はフォローしてないのでこれが初見だ。まぁ、こんなもんかな、っていう出だし。関西弁の子がやや発声に微妙なところがあり、「関西弁ネイティブじゃないからか?」と思ったんだけど調べたら一応三重出身か。ネイティブの関西弁と演技の関西弁って違うからなぁ。そして、個人的に注目すべきは上司のキャストにぴかしゃとキタエリが混じっているところだろう。この辺のいじり甲斐のある連中がいれば、諸々のイベントとかでも鉄板だから安心感が段違いやな。しかし、今期かやのんも登場数がやたら多くないですかね? すでに今週に入ってから4,5本観ているような……。

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○「チア男子!」 5

 しこりんと杉田が並んで出演しているだけで、間にマフィア梶田の気配を感じる……いや、いないけど。いたら困るけど。

 非常に分かりやすいスポ根アニメ。「根性」まで行くのかどうかは定かじゃないが、なにか夢に向かって一から始める青春ストーリーっていう文脈で間違いないだろう。強いて特徴を挙げるなら、チアという特殊な競技(?)内容なので、中高生ではなくて大学生が主人公になっている部分だろうか。別に中高生でもやってる人はいるんだろうけど、より自由度の高い人間関係を考えたら、大学のキャンパスを舞台にした方が色々出来るってことだろう。実際、授業教室からなんか変な髪型のあんちゃんがいっぱい出てくるシーンがあったし。……あんまりガラの良くない大学なんですかね……。

 チアという競技は、そのものずばり「動きで見せる」ことが目的のものなので、ある意味では野球やサッカーなんかよりもアニメ化に向いていると言える。冒頭や作中で描かれたチアのモーションも、見慣れたものだが確かに「格好良い」と思えるものになっているし、「でも、絶対自分じゃ無理だ」という難度の高さもうかがわせる。「最終的にコレが出来るようになりたい」というのは、「試合に出て強豪校に勝ちたい」というのと同じく、きちんとドラマを作れるだけの目標になっているだろう。後はその「大変な練習と成果」をどれくらい上手く見せていけるかの勝負になる。その間、チームワーク云々の話になるだろうし、チアで誰かを応援することについての精神論も出てくることだろう。予定調和で色々と話は進むと思うが、個性的なキャラクターを中心にそれらの要素を無難に楽しむことが出来れば、それはそれで満足である。しかし、いくら母親がチアリーダーやってたからって、突然「男子チア部」を立ち上げるっていう行動力はすごいよな……あんまりかーちゃんのやっていたことに憧れるっていうシチュエーションは多くないと思うんだけど。むしろ自分のおかんが過去にヒラヒラの服着て躍動してたなんて知ったらちょっと小っ恥ずかしくない? いや、小さい頃からそうやって憧れてたなら問題無いけどさ。素直ないい男の子が多い作品だな。

 中の人は、主人公がまだキャリアの浅い若手、米内佑希という人(よない、と読むらしい)。今後チアが集まってくるとなかなか濃いキャストも揃いそうなので、そのあたりも見どころかな。今期はしこりんの声が色んなところから聞こえてくるなぁ。

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○「テイルズオブゼスティリアザクロス」 6

 今をときめく藤島康介先生の絵が動くアニメが見られるのはテイルズだけ! なかなかタイムリーな話題でございます。

 テイルズシリーズのシリーズアニメ化としては2作目? かな? 前作「アビス」の放送が2008年ということで、8年ぶりの映像化ということになる。ゲームを全然やらない人間のぼんやりした印象だと大体毎年1本ずつくらいは出てる気がするのだが、そこからアニメになるかならないかの違いってなんなんでしょうね。しかも今作はなにやら課金云々で(良くない方向に)話題になってたやつじゃなかったっけ? まー、ゲームの評判なんてのは声のでかい人間の意見ばかりが耳に入ってくるので、全体的にどういう評価になっているのかは分からんけども。アニメ化にこぎ着けたってことは、シナリオ面では魅力がある作品ってことなのかな。「アビス」も筋だけを追うとなかなか強烈な作品だったしな。

 さて、そんな手探り状態で視聴の第1話。いや、正確には第0話とクレジットされている。一行でまとめるなら、かやのん姫がなんかすげぇ吹っ飛ばされるお話。何が起こってるか分からないし、多分どれだけ見ても分からないのだろうが、なんかとんでもないことが起こっていることだけは分かる。そしてそれで充分なんだろう、という0話目。制作がufotableなのね。そういえばつい最近もこんな感じの背景映像のUBWを見た記憶があるわ。まるでハリウッド映画のCGのごとく、リソースに一切糸目は付けぬとばかりにど派手にぶっ込んできた映像は、「なんかよくわからねぇけどすげぇ」としか評しようのないもの。どこまで世界をぶっ壊せば気がすむのかと、映像作成者をとっちめたいくらいにお腹いっぱいの時間だ。もちろん、クライマックスの天変地異のシーン以外でもこのCGのクオリティは維持されており、まさにRPGの世界をそのまま歩いているような気分になってくる。若干キャラクター作画と乖離しているような部分もあるにはあるのだが、そんな些細なことは気にせずに美術展示場としてでも楽しむことが出来るだろう。もう、シナリオなんて分からなくていいんです。どうせ主人公っぽいのは出てきてないし、今回の話は大して重要じゃないだろ(適当)。

 まぁ、こんな導入だったおかげで、次週以降がどうなるのか全く読めないわけだが……ufotableがクオリティを落としてくるとは思えないので、映像面での心配は皆無と言っていいのではないか。あとはその有り余る技術力でどんな物語を紡いでいくことになるか。ゲームシナリオをアニメ化するのって難しいのだが、何とかうまい落としどころを見つけることに期待したい。

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○「SERVAMP -サーヴァンプ-」 5

 何かよく分からないタイトルだなー、って思ってたが、作中での説明を聞いて納得、色んな言葉を考えつくもんですな。

 今期2本目、野郎2人のバディもの。掲載誌が「コミックジーン」とかいうやつで、典型的な女性向け少年漫画(?)のノリ。ニュアンスだけで近いところを探すと「カーニヴァル」とか「黒執事」とかそっち系統のお話。

 そんなわけで最初から「あんまり興味持てないやろな」と思っての視聴で、実際に設定時点で惹かれる部分は無いのだが、アニメのテンションは案外悪くない。製作はブレインズベース、総監督となる人の名前は聞いたことがないので情報がないが、監督は「青春×機関銃」の人らしい。うん、それでもあんまり情報は増えないな。1話目での見どころは主人公クロのダルダルテンションがコミカルに描かれている部分と、松岡テンション最高潮の謎ピエロが自己紹介がてら矢継ぎ早にカットをつないでいかにも道化の雰囲気を出しながら、不可思議なショーを披露してくれるところ。このあたりのシーンを見てたら「おっ、なんか楽しいぞ」と思えるようになる。これであとは可愛い女の子なんかが出てくれば万全なのだが、残念ながらクラスメイトを含めて野郎の気配しかしないんだよな。こればっかりはしょうがないか。「ペットとしての吸血鬼」なんて設定だけを見ていると「まーた腐ったお嬢さんがた向けの見るに耐えない作品だ」なんて思ってしまうかもしれないが、まだまだそう決めつけるのは早いかもしれません。まぁ、2話3話と続けるうちにさっさとそっち方向に転がっていく可能性もあるけどね。

 中の人の見どころは、「またお前か」でお馴染みの梶君の一人二役(?)の部分、そして限界ブチ切れ松岡テンション。松岡君はこうしてナチュラルにどっか病んでる役がしっくりはまるよね。

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Lashweed Lurker (8) U

クリーチャー・エルドラージ、ホラー

5/4 現出(5)(G)(U)

〜を唱えた時、あなたは対象の土地でないパーマネントを、そのオーナーのライブラリのトップに置いても良い。

 現出クリーチャーって多色もあるのかよ。いや、無色だけど。開発コメントで「無色クリーチャーはあんまり入れない」って言ってたけど、トータルで何枚くらいあるんだろう。さて、こちらは「行方不明」内蔵のエルドラージ。一応土地が戻せない点は微妙に違うが、あまり関係ないだろう。「行方不明」も含めてこの手のトップバウンスは3〜4マナくらいのソーサリーのイメージなので、現出を使った場合にこのクリーチャーのコストは差し引きやっぱり3〜4マナくらい。それで5/4ならそりゃ強いだろうよ。例えば3ターン目「裏道の急使」からこれに繋いだ場合、質的にアドバンテージロスを防ぎつつ相手のクリーチャーをトップに戻してドローを1枚止め、さらにこちらには5/4が。ほら、どう考えても勝ってるやん。このムーブが「ブン回り」というほどでもなくそこそこ日常的に起こりそうなのが次の環境のこわいところだ。現出をキーにしたデッキは7マナ8マナのクリーチャーが多めに入るだろうからかなり引きムラが出ると思われるが、そのあたりを克服するサポートってあるもんかね。

 

Deploy the Gatewatch ゲートウォッチ配備 (4)(W)(W) M

ソーサリー

あなたのライブラリを上から7枚見る。その中から、最大2枚までのプレインズウォーカー・カードを戦場に出す。残りをあなたのライブラリの下に無作為に置く。

 プレインズウォーカーによるプレインズウォーカーのためのプレインズウォーカーなソーサリー。なんとあの「書かれざるものの視認(KTK)」のPWバージョンである。クリーチャーよりもPWの方が1枚あたりのインパクトがでかいのは自明なわけで、それが一気に2体もコスト踏み倒しで出せてしまうというのはかなりエッグい。なんで招致するのに3マナもかかってたんや、って話だ。サーチ枚数が7枚と絶妙で、そして同じカード2枚ならハズレという制限はあるものの、PWコントロールにとっては福音となる1枚だ。ここからナヒリ・ソリンの因縁コンビをぶつける、ジェイス・リリアナの同伴出勤、ウギン・ボーラスの怪獣大決戦など、夢の共演が思いのままだ。せっかくこのカードと一緒に登場したのにリリアナさんはわずか3マナと相変わらず空気を読んでないな。6マナまで待ってナーセットやニクシリスを展開していくエスパーコンは充分結果を出しているのだから、この制圧力は構築クラスでも案外面白い爆弾になるのじゃなかろうか。統率者戦でPWデッキを組んでた人には必須の1枚だ。ちなみにイラストでは本来仲が悪いはずのギデオン・リリアナの共演が楽しめる。お互いまだ見解は一致してない(not see eye to eye)けど、今は協調して戦っている(fight side by side)。元のフレーバーが韻律を合わせているので、日本語も「共感せず」「共闘する」で合わせてあるのは芸が細かい。

 

Providence 神の導き (5)(W)(W) R

ソーサリー

〜がゲーム開始時に手札にある場合、あなたはそれを公開しても良い。そうしたなら、司書のアップキープの開始時に、あなたのライフの総量は26点になる。

あなたのライフの総量は26点になる。

 突如現れた、力線システム搭載の謎呪文。「Providence」とは神の導き、神の御業を表す単語らしいのだが、どんな神様が6点ばかりのライフをくれたというんだろう。いや、ありがたい、ありがたいけども……もうちょっとなんか、ゴッドなご加護を。とりあえず、これが初手にあればパワー3のクリーチャーの攻撃2回分がチャラに出来る。「治癒の軟膏(8ED)」換算でカード2枚分だ。そりゃ馬鹿にならんだろうが、その代わりに当分使い物にならないゴミカードが初手に入っていることを相手にばらしてしまうことにもなる。この取引を損と見るか得と見るか……。もし構築戦で使うなら、当然初手に引き入れる確率を高めるために4枚投入だ。それならそこそこの確率で26点スタートだが、7マナで盤面に全く影響しないソーサリーを4枚デッキに入れる気が起こるかどうか。まぁ、相手が普通のビートだった場合、万一7マナに到達されて3回も4回も26点にカムバックされたんじゃたまったもんじゃないが。もう、いっそ「過ぎ去った季節」コンボに入れて延々回し続ければいいんじゃないかな。まぁ、デッキの質がピーキーなリミテッドなら、1枚入れて置くと案外救世主になるかもよ。ちなみに、26点という数字がなんで出てきたかといえば、当然イニストラード数(13)の倍だからである。ご丁寧に、イラストには13本の蝋燭が2セット描かれているのだ。十三恐怖症2枚で対抗しても無駄だから注意だゾ。

 

Selfless Spirit 無私の霊魂 (1)(W) R

クリーチャー・スピリット・クレリック

2/1 飛行

〜を生け贄に捧げる:あなたのコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで破壊不能を得る。

 今やあらゆる化け物がエルドラージ化しており、人間・吸血鬼・狼男はすでに手遅れの状態。そんな中でリリアナが己の長所として取り出したのが、精神支配を受けず変質もしないゾンビ軍団だったわけだが、もう1つの希望が残っているとするなら、それはすでに物言わぬ人間の魂、スピリットだ。すでに肉体を持たないスピリットはエルドラージ化する心配が無いし、相変わらず人間の味方であり続けてくれる。そんなありがたみの極致がこの1枚。懐かしの「不屈の随員(ARB)」能力を持ち、いざというときには味方全軍の死を肩代わりしてくれる。「衰滅」を避けられないのはご愛敬だが、「光輝の炎」ならかわせるし、コレ1枚が見えているだけで戦闘のコントロールは段違い。また、スピリットは「鎖鳴らし」という手軽なトリックメイカーがいるのもポイント。あいつ1枚でディフェンスは割と安定していたが、支援を受けてこいつが瞬速で出せれば、手軽にインスタントの「アジャニの存在(JOU)」のような運用が可能になるのだ。まぁ、現時点でスピリットの抱える課題は画一的なサイズで、2マナ2/1ばっかり増えるのもどうか、って話はあるが。もちろん、こいつの能力はスピリット以外にも適用されるので、トークンをずらずら並べるタイプの白デッキなら何に入れても問題無いんだ。つまり、緑白トークン……まだ強化すんの?

 

Mind’s Dilation 意識の拡張 (5)(U)(U) M

エンチャント

対戦相手が各ターンに1つ目の呪文を唱えるたび、そのプレイヤーは自分のライブラリのトップを追放する。それが土地でないカードであるなら、あなたはそれをマナコストを支払うことなく唱えても良い。

 なんだそれ枠。いや、でもマジでなんだこれ。エムラクール様のおかげで人々の意識は一つに統合され、わったしーもエムラクール、あなたもエムラクール〜♪(火曜日版サザエさんの節で)である。笑う声までおんなじである。その様子を再現したのがこのエンチャントで、お前のものは俺のもの、でも、俺のものはお前のものじゃない。やられた側からすると、こんな理不尽な取引もないだろう。何がめくれるかは運次第なので一切役に立たない可能性だってあるにはあるが、ひょっとしたらカウンターがめくれるかもしれないし、「面晶体の記録庫」を唱えて次のターンに備えようとしたら相手が「世界を壊すもの」を唱えちゃうかもしれないのだ。なんだそれ。是非とも構築で実現させたいドリームが詰まっているのだが……。「全知(M13)」なんかと違って張ったら勝ちじゃないところが悩ましいなぁ。いっそのことこれを張った状態でエムラクールも唱え、完全に相手ターンに同化を図ってみたい。もう、見たこともない世界がそこにあるぞ。

 

Summary Dismissal 即時却下 (2)(U)(U) R

インスタント

他の全ての呪文を追放し、全ての能力を打ち消す。

 なんか私のまわりではフレーバーテキストの方ばっかり話題になってるんだが……なんでこんな一文だけで淫猥な妄想に飛ぶんですか、信じられません。私も同意です。さておき、見ての通りにレアリティ高めの圧倒的カウンター呪文。あまりに適当に色んなものを打ち消してしまうので、これまでの常識を吹き飛ばせるシチュエーションが多い。まず、全ての呪文の打ち消し。過去の例では「精神壊しの罠(ZEN)」や「狼狽の嵐(CMD)」あたりが務めていた枠で、いわゆるストーム対策である。一応ストーム以外にも使えるが、相手がまとめて沢山の呪文をスタックに乗せるっていう機会はあんまり無いだろう。カウンター合戦なんかでも自分の呪文も全部打ち消しちゃうから良いか悪いか分からんし。とりあえず、4マナ確定カウンターとしての運用ならリミテッドでそこそこ。そして最大のポイントである能力の打ち消し。起動型能力を打ち消す呪文はそこそこ存在しているが、誘発型能力を打ち消せるカードはあまり多くなく、その道のプロである「もみ消し(SCG)」、それに「時間停止(10ED)」があるくらいだろうか。この呪文は「時間停止」のような圧倒的オプションはないし、「もみ消し」のような軽さもないため、真正直にカウンター呪文として運用する必要がある。しかし、現在の環境には唱えた時に誘発型能力をたたき込んでくるエルドラージという問題児がおり、この呪文ならばエムラクールさんを打ち消した上で、精神ものっとられずに済むわけだ。果たしてその辺にどの程度対策を施すべきかは未知数だが、普通のカウンター呪文として構えつつそうした窮状をしのげるなら、案外悪くないのかも。個人的には「ウェストヴェイルの修道院」が5体の生け贄を平らげたところにぶち込んでオーメンダールさんに沈黙を守ってもらうっていう鬼畜プレイが一回くらいやってみたい。

 

Cryptbreaker (B) R

クリーチャー・ゾンビ

1/1

(1)(B)(T)、手札を1枚捨てる:2/2で黒の、ゾンビ・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

あなたのコントロールするアンタップ状態のゾンビを3体タップする:カードを1枚引き、あなたは1点のライフを失う。

 「戦いは数だよ兄貴!」、そして「ゾンビは数だよ(リリアナとギサの)姉貴!」ということで、つまりは「戦いはゾンビよ!」ということになる。ゾンビがゾンビを産むゾンビ算は、旧イニストラードでも「終わり無き死者の列(ISD)」なんて夢のあるカードが再現してくれていたので、ようやく今回のイニストラードでもエンジンがかかってきた感じだ。やっぱりリリアナさんが本格参戦してくれたおかげですかね。こいつを1ターン目に出しておくと、後は延々ゾンビトークン1体が保証される。もちろん毎ターン呼ぶ必要はないが、さっさと数を揃えてしまえば下の能力によって兵糧の補充まで始まるのだから、他のカードを展開する作業よりも優先するのは間違った行動ではないはずだ。最終的にこいつ以外のゾンビが3体になれば、その時点で「ライフ1点がゾンビ1体」というトレードが成立するようになり、さらに6体まで増えればドロー能力がどんどん膨らんでいく。さらにマッドネスまで絡めて黒らしさをアピールしていけば、もうゾンビ・カーペットが作れちゃうレベル。ゾンビを愛する諸兄には欠かせないゾンビ満喫カードである。これで1マナ域に「墓所這い(DKA)」とならんで基盤を成すクリーチャーが手に入り、統率者デッキの「グリムグリン」なんかが楽しそう。もちろん、今回登場した「ギサとゲラルフ」でもばっちり噛み合う。捨てるカードは当然「ギサの召集」で決まりだ。リミテッドでも当然鬼畜の強さを見せる。ライフは有限なので、適宜「奇怪な突然変異」あたりで補充を。

 

Liliana, the Last Hope 最後の希望、リリアナ (1)(B)(B) M

プレインズウォーカー・リリアナ

<+1>: 最大1体までの対象のクリーチャーは、次のあなたのターンまで−2/−1の修正を受ける。

<-2>: あなたのライブラリを上から2枚墓地に置く。その後、あなたの墓地にあるクリーチャー・カードを1枚手札に戻しても良い。

<-7>: あなたは「あなたの終了ステップの開始時に、2/2で黒の、ゾンビ・クリーチャー・トークンをX体戦場に出す。Xはあなたのコントロールするゾンビの数に2を加えたものである」という紋章を得る。

 さぁ、ついにこのセットの主役のご登場だ。「ジェイスの元カノ」「デーモン4体に輪姦おばさん」ことリリアナ・ヴェスその人である。いわゆる「初代プレインズウォーカー」5人の中では一番種類が少なかったリリアナだが、これでようやく他の2人(ガラク・アジャニ)に並んで5枚目。なお、1人だけ7種類もカード化されてるクソダサフードマンのことは気にしない。かつてのリリアナというと初登場時の「リリアナ・ヴェス(M15)」がコントロールで採用実績を持つ他、「異端の癒し手、リリアナ(ORI)」が細やかな心遣いで活躍しているし、何と言っても下環境にまでその名を轟かせた「ヴェールのリリアナ(ISD)」のインパクトが強烈だ(あと1枚はしょうがないので忘れよう)。そんなリリアナが「ヴェリアナ」同様に古巣のイニストラードに戻り、同じく3マナで登場するというのだから期待は高まるばかり……だが、うーん?

 初見で悩んでしまうのは、マイナス能力の微妙さだろう。やっていることは「屍体の攪拌」の下位互換。墓地を肥やすことに大きな意味を見出せればいいのかもしれないが、それでも−2というコストに見合った活躍かと言われると微妙。損はしないのだが、墓地から直接引っ張り上げていた「反抗する屍術師」時代に比べると見劣りするし、軽さを活かすデザインが作りにくいのが悩ましい。プラス能力の方は、なんとカウンターを乗せながら敵軍を除去出来る可能性があるというナイス設定。まぁ、タフネス1しか除去出来ないのが辛いのはチャンドラさんが証明済みなので除去としての信頼性は低いが、そのついでにパワーが減るため、自身を守る盾としては優秀。今後の活躍は、このプラス能力でどれだけ相手を押しとどめられるかにかかっているだろう。つまり、横に並べる戦術が強い間は微妙かもしれない。奥義については「撃てば勝ち」なのでそこを目指すためには何とかプラス能力を維持していきたいところだが、正確には「撃ってしばらくすれば勝ち」なので油断は禁物だ。なんか、全体的にもっさりしてるな。なにか手軽に墓地から回収して強いクリーチャーがいるならなぁ、って思ってたら、まっさきに浮かぶのはどこぞのテレパスなんだよな。もう、ずっといちゃいちゃしてればいいと思うの。

 


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