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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 色々クドい、第3話。蓋を開けてみれば、今期は恋愛もののラノベ作品が並び立つ今どき珍しいシーズンになっている。「狼と香辛料」も入れれば4本あることになるか(小市民シリーズも恋愛ラノベだと拡大解釈すれば5本)。

 さて、こうして文字媒体の原作がアニメ化された完成形だけを味わっているとその中での違いというのが色々と興味深く見えてくるもので、すでに書いているがアニメとして頭一つ抜けているのが「マケイン」。映像クオリティに加えてテンポの良さ、とっかかりのアイディアも含めて、ベタに見えて前例のない作品になっている。「義妹生活」も先入観をぶっ飛ばす思い切った構成で勝負を仕掛けており、いわゆる妹萌えの単純な惚れた腫れたではなく、共同生活を余儀なくされた2人の男女の関係性をじっとりと湿度の高い筆致で描き続けている。

 そういう意味では一番「ラノベらしい」構造になっているのが今作で、「双子」という昔ながらの(というほどでもないかもしれないが)題材でやきもきするような三角関係を構築するところまでは想定内。まぁ、姉(琉実)が1回主人公と付き合って別れるところからスタートというのがちょっと斬新なところだが、2人の個性が全く異なる姉妹の間を、延々主人公がキャッチボールされるようなこの構造はそこまでびっくりするような展開ではない。その上で、男女の関係というよりは姉妹の関係の厄介さの方を優先的に切り出し、三角形の第「三」辺について色々と考えさせる展開はいいプロットになっていると思う。

 惜しむらくは、今作はあまりアニメとしての強みをいかせていないという部分。1話目のように構造そのものにまとまりのある何かが仕込めればいいのだが、流石にシリーズアニメで毎話毎話驚くようなギミックなど仕込めるはずはないため、ここからはおとなしく本線を突っ走るしかないだろう。そしておそらく、本作はこの主たる関係性の妙をどこかしらペダンティックな、やたらとクドい装飾で飾り立てることで個性を発揮する構造になっている。それはそれで悪い方向性だとは思わないのだが、残念ながらあまり映像作品との相性はよくない。

 いや、多分これも見せ方次第だろう。ことに主人公・純と周りの2人(那織、森脇)との対話で様々な既存の創作物の名前が出てくるので、例えばその辺りで出てきたタイトルをそのまま映像に表現してしまう、といった方向性も考えられる(対話してるキャラの後ろに明らかにスターウォーズだと分かるようなキャラを挟み込んでいくような演出)。おそらくそうした見せ方にすれば「台詞の装飾」と「画面の装飾」が繋がってより個性が強い作品に仕上がったと思うのだが、本作はその方向性を選ばず、ただ台詞は台詞として流すことにしている。

 別にその判断が間違っているとも思わない。もしかしたら権利関係の問題で映像に起こせなかった可能性もあるし、そうして描くことで余計な雑味が混ざって対話そのものの印象が薄れてしまうことを嫌った結果かもしれない。その辺りの制作側の意図は想像するしかないが、結果的に出てきたものだけを見ると、どうしても台詞は上滑りしている印象が否めない。脳に引っかからず「まーた訳のわからん奴らが訳のわからん会話してら」くらいで流れてしまう部分が多くなってしまうのだ。1カットに入れ込む台詞量もどうしても増えてしまい、これが西尾維新のように「とにかく言葉数は増やしてるけど実際の中身なんてほとんどない」みたいな対話なら流してしまってもいいのだが、そこに重きを置きたい作品では本質を掴み損ねる結果となってしまう。そこがどうにももったいない。

 でもなぁ、これをアニメとして万全に発揮させる方法は確かに思いつかんよなぁ。アニメ化向きじゃない原作だったと考えるなら、現状ではむしろよくやっていると言ってもいいかもしれない。不満はあるけど、別につまらないとも思わないのでね。

 

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 逃れ得ぬ過去、第15話。やはりここに戻ってくる。そういうお話だから。

 舞台脚本をめぐる原作者VS脚本家の揉め事は、アクアの講じた一計により万事丸く収まった。やはり百聞は一見にしかず。視野の狭かった天才漫画家に、舞台そのものを見せるのが一番手っ取り早い。天才と呼ばれるだけあって感性は一級品だったのだろうし、本当に良いものを見せればきちんとその意義が伝わり、それを作り上げる才覚の重要性にも思い至る。そこで「自分に出来るか」と自問し、現実的な答えを導き出せた鮫島もやはり一角の創作家なのであろう。あそこでムキになって「自分でできる!」と言い出さないだけでも立派なものだ。まぁ、事前に先輩からあんだけ釘を刺されていたこともあるのかもしれないけど。

 さらにアクアからチクリと手痛い一言を刺されていたプロデューサーも自身の進退をかけて動いたため、最終的な落とし所は「脚本家と原作者の直接対話」。冷静に考えれば「そりゃ当たり前に取る必要がある手順なのでは?」と思うところだが、それが出来てきなかったことが業界の歪み切ってしまった部分なのだろう。作品タイトルが大きくなればなるほど、そこに関わる人間が増え、当たり前のコミュニケーションすら難しくなってくる。善い悪いの問題ではなく、それが商業というものなのだろう。身勝手でどこまでも個人活動である「創作」と、万人を取り込み、最大多数の幸福を目指す「商売」。この問題は簡単には解決せず、今後も関係者は議論を続けていくほか無いのだ。

 今回はたまたま(だいぶアクアのおかげがあって)丸く収まりはしたが、その余波で「脚本がゴリゴリに尖って演者負担の大きいものになる」というおまけがついた。ララライの面々は歯ごたえが出た脚本にかえって心躍らせていたし、元々芝居のスキルを持て余していたかなもここにきてフル回転できることに。問題は、本業が舞台役者じゃなかった連中である。まぁ、メルトくんには頑張ってもらうしかないが、ここにきていよいよこれまでの人生のつけが回ってきたのがアクア。どこまでも俯瞰で、どこまでも他人事として自分の人生を生きてきた男に、「感情演技」は高い高いハードルとなって立ちはだかる。それこそ「創作」と「商売」じゃないが、「感情」と「計算」は相反するものである。アクア自身もその辺りがわかっているからこそ「自分は役者向きではない」と言ってあまり表舞台には出ていなかったわけだが、ここにきて急に一番の厄介ごとを求められることになってしまった。この結果が自分の暗躍の末というのが因果なものである。

 お芝居の大先輩・かなの助言は普通に考えたら真っ当なものだし、多分役に立つものだったのだろうが、よりによって何の気なしに出してしまった例が「母親の死」。どうだっけ、かなもアクア(とルビー)の家庭事情が複雑なのって知ってるんじゃなかったか? もしそうじゃなかったら単なるバッドラックだし、なんとなく知っていたとしても、兄妹2人してひた隠しにしてるもんだからかなが真実に近づくのは難しかったのかもしれないが……最悪のトリガーを引いてしまったかなはちょっとおとなしくしててもらうしかない。

 アクアだって自分の地雷要素は分かっているので必死に「楽しいこと」をイメージしようとしていたが、それが全部女の子がらみの記憶だったのがなんやねんこいつ。結局アクアにとって、この人生は星野アイの失われた生を埋めるための代償行為にしかなってないってことなんでしょうかね。よりによって脱却しようとしている自分を引き留め、縛り付けるのが「もう1人の自分」であるのが業の深いところで。あいつもこいつも「アクア」のはずが、転生者の一筋縄ではいかないマインドが必要以上に彼をアイへと縛り付ける。

 そして、そんな逃れられない呪縛に苦しむアクアを見て、どうやら真相にたどり着いてしまったご様子の黒川コンピューター。彼女の観察眼を持ってすれば、ここまで極まっちゃってボロボロこぼれ出てくるアクアの心情の奥底を掬い上げることなんて造作もないことで。いや、どこまで確信に至ったかは分からないけどね。全てを理解した黒川あかねは、その身に宿した「アイ」があれば、アクアにとっての無二の存在にもなりうる。どうなるあかね、どうなるかな。

 追伸:全然出番ないけどMEMちょ元気?

 
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 小父内さん? 小父内さん!? 第3話! なんやこのキャラ。一人で属性独占しすぎだろ。先週までの「トンチキパルクール無表情キャラ」だけでも作中で一番浮くレベルでの設定だったのに、そこにさらに「口下手内心暴走ハード百合」が追加。もうこいつ見てるだけでもいいアニメになったぞ。

 というわけで、先週はあんまりポジティブな感想が書けなかったけど今週は上向き傾向。正直まだシーンの散逸感みたいなものはあるんだけど、上述の通り、1人のキャラだけでも引き込む要素が出てくれば、そこを起点にして色々な部分に興味を広げられるので視聴がグッと楽になる。ありがとう小父内さん、頑張れ小父内さん。

 ということで、ちゃんと視聴できそうな気配が出てきたのでキャラをしっかり確認していこう。個人的にキャラの顔と名前を覚えるのが苦手なので(前クールはそれでとんでもないミスをしてしまったので)ちゃんと把握したいところだが、どうしてもこんだけキャラが多い作品は認識が追いつかないので、しばらくはキャラクターリストと見比べながらになるだろう。

 まずはどこをどう見ても主人公、ラブライブキャラっぽいデザインなのが美空かなた。シンプルなまっすぐ路線の主人公で、モチベーションは幼き日の憧れ。ただ、直前のミスで綺麗なイップスに陥っていたために復帰までのあれこれは今週までで結論が出ていない。今週飛べたことで全てが解決したように見えなくもないが、そもそも「飛べた! 飛べたよ!」は1話ですでにやっており、そこから2話で周りの人間を裏切ってしまったわけで、オオカミ少年状態では部のメンバーも易々とは信じてくれないだろう。人の命がかかっている競技っていう指導者側の言葉はとても重いのだ。まぁ、なんやかんやで全部乗り越えるまでが、今作のシナリオということになるだろう。

 かなたの隣、未だベッドにいながらしっかりフォローしてくれるのがお寺の娘さん、海音寺恵深(めぐみ)。CVがみっく。ベッドに入ってたから1話目時点では「あれ、この子が競技中に落ちた子だっけ?」とか勝手に勘違いしていたが、彼女の病気はチアとは一切関係ないもの。過去にかなたと一緒にチアをやっていたということでわかりやすい参謀役。一応手術は成功したってことは、そのうち正規の選手として復帰する流れなんかもあるんだろうか。少なくともオープニング映像では立ってる姿は確認できないけども。

 そんな2人のところに殴り込んできたラテン系迷惑配信者が杏那・アヴェイロ(公式ページでの表記)。分かりやすいかき回し役で、余計なことを考えないので引っ張り回すエネルギーは強め。どうやらカポエラの使い手らしく、まだ何もしていない一般人を容赦無く蹴り殺す畜生でもある。現時点では実はこいつのモチベがよくわかってないことが一番気になるところではあるのだが、マジでなんも考えてない配信者だったらどうしよう。いきなり上から人が1人降ってきても支えられるこいつの体幹は充分やべぇので、そっち方向のスキルを伸ばした方が正しい人生な気がするけど。

 そんな杏那に振り回される代表が現時点では一番影が薄い大谷穏花(のどか)。なんとなくのんびりしてるイメージしかないのだが、なぜ杏那とつるんでいるのかとか、チアやるのに意外と抵抗がないのはなんでなのかとか、意外と謎が多い。今後明かされるポジションにまで上がってくるんだろうか。

 そして前回の生歌披露で話題になった残念系お嬢様が谷崎詩音。シンガーソングライターを目指しててその歌唱力は致命的じゃないかと思うんだが、周りの人間はジャイアンばりに止めてあげたらいいと思う。ここで放っておくのも「遠慮」じゃないのかしら。作詞作曲以外にも元々新体操選手ということで身体能力が高いらしく、スタイルもいいのでメンバー内では圧倒的高スペックのユーティリティプレイヤー。あと金持ちの子。

 そして、そんな詩音との絡みもあって一気に作中Tier1まで上がってきた爆発物が、我らが小父内涼葉(おぶないすずは)さんである。表情は一切変わらないが脳内では思考も妄想も加速しているという実に厄介なタイプで、もはや口下手ってレベルじゃねぇくらいに内面と外面のギャップが激しい。そしてギャップってのはアニメキャラにすると分かりやすい魅力の1つになるのである。ミニ涼葉が頭の上であたふたしてるビジュアルがいちいち可愛らしく、ただひたすらこいつを困らせ続けたいと思えるだけのスペック。さらに詩音に向ける熱視線は今作で最初に飛び出した分かりやすい百合要素であり、スポコンだの女の友情だのを通り越し、インスタントにごくごく飲めるありがたいテイストである。しばらくは彼女に頑張って欲しいところだが……かなたを主人公だと考えると、こいつと詩音の絡みはあくまでサブクエストなんだよなぁ。もう、2人で独立して一旗上げようぜ。そんぐらい出来そうなレベルで2人のキャラ立ってるんだから。

 
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 アネットの現在の財政状況が気になります、第3話。無断「退職」したってことはこれまでは務め人扱いで、現在は無職ってことよね。「転移者受け入れ神官」の収入がどの程度かは分かるはずもないがそれなりに高潔な仕事だったわけで、いい具合に高給取りだったんじゃなかろうか。だとしてもその職を辞し、事実上のヒモを1人抱えてる状態で、どこまで散財できるもんだろう。

 などということを考えてもしょうがない。異世界作品なのは間違いないがそれ以前に本作のベースはギャグですからね。他の異世界作品と違って「この世界の貨幣制度が云々」とかそんなこと考える必要性はあんまり無い。とにかく転移者がいて魔王がいて、なんか知らんけど討伐したりされたりするだけの世界設定である。そんな中で一際浮いているセンセーの存在。ほっときゃ死ぬだけの甲斐性なしだが、いろんな偶然が絡み合った末にアネットさんはセンセーにぞっこん。ここから先はもう理屈抜きでセンセーのために働き、彼のために尽くす可哀想な存在となってしまった。まぁ、本人は楽しそうだから別にいいんですけどね。推し活ってそういうもんだし、お堅い女が惚れるのは型破りな男ってのは昔っから相場が決まってるんですよ。まぁ、型破りの方向性にも限度はあると思うけども。

 しかし、残念ながら型破りなのはセンセーの性格だけではない。道を歩いてるとしれっとドラゴンに遭遇してしまうくらいにはこの世界も型破り。よくある異世界作品の「序盤はゴブリンやスライムから」みたいなセオリーなど通用するはずもなく、いきなりランダムエンカウントでドラゴン&魔王(?)。死にたがりのセンセーの願いは一撃で叶ってしまうのだが、それでも死なないあたりはやっぱり主人公補正というものか。センセーの美学の中で、「最強の魔王の一撃で死ぬ」はアリだったのかナシだったのかは気になるところだ。

 魔王との邂逅により、センセーの特異性が少し垣間見えた部分もありつつ、どっちかというとアネットさんの狂信の方がはっきり示されただろうか。彼女はもう、誰に何を言われたとてセンセーの願いを叶えるために命を張れるのである。タマは……まだわかんないけどアネットほど極まってはいないはず。多少客観的な視点からツッコミ入れてくれるポジション助かる。そしてそんなヘンテコ三角関係の一行は無事にアネットのお友達のイーシャさんと出会うことができたわけだが……。

 この世界のエルフ、みんな乳でけぇな。いや、エルフだけじゃなくてタマもそうだから、平均バストサイズがでかい異世界なのかもしれない。たいそうけしからん。ただ、おっぱいは似てても性格はだいぶ違っており、イーシャさんはもっと現実寄りの真面目さん。多分悪い人ではないよね。どう考えてもセンセーとつるんでる方が頭おかしいんだし。ただ、残念ながらもうアネットには誰の言葉も届かない。まぁ、センセーの言う通り、アネットの幸せは本人が決めることですからね(それをセンセーがいうのも違うだろ、という気はするが)。生真面目で一生懸命なエルフさんたちが、歪んだ転生者たちと戦う異色の異世界マッチメイク、ここからはギャグ無しで真剣勝負か?

 ちなみに大久保瑠美・鈴代紗弓というキャスティングにさらに中原麻衣・悠木碧と重なり、なんか知らんが全員近距離パワー型みたいなラインナップ。……異世界の悠木碧、だいたい魔力はクソでかい。


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 なんやこの強度……第2話。現状、今期新規枠では頭1つ抜きん出たクオリティ。このオープニングが作れるアニメが弱いわけがなかろう。負けヒロインが勝ちアニメかよ。

 というわけで、2話目でのトーンダウンを覚悟していたがむしろ初速をそのまま活かして2話目も一瞬で走り抜けていった。それこそ今回のメインヒロイン・焼塩のごときバイタリティである。とにかくどこのシーンを拾っても何かしらの小ボケは交えてくるというサービス精神がお見事で、原作の小説媒体ではどれほどの密度でねじ込んできているかが気になるところ。ほんで小説でも滑ってないのかも気になるところ。アニメの場合、画がついて、声がついてのネタになってるわけじゃないですか。だからこそ許されてるようなネタ回しもありそうな気がするんだよなぁ……前回もちょっと触れたけど、メインヒロイン(?)八奈見は普通に考えたらうぜぇ奴になりそうなもんだしなぁ。いや、でもこれはこれで可愛い……のか? もちろん、アニメではこいつのウザさも綺麗に魅力の一部へと昇華されており、彼女が出てきて画面脇で百面相やってるだけでも笑いに繋がるし、台詞回しの1つ1つが変なとこから飛んでくる不意打ちのボケにもなっている。主人公・温水の小回りの効いたツッコミも見事なものだ(妹さんとの対話のあたりとか、あの短時間できっちりまとまったネタになってるのが実によく分かる)。

 そうして八奈見が整えてくれたフィールドに、早速第2の「負けヒロイン」焼塩が堂々と名乗りをあげた。「負けヒロインなんて数を集められるもんじゃねぇよ」と初見では思っていた訳だが、なんとまぁ、ここまできちんと、徹底して「負けたーーー!!!」って分かる状態に叩き込んでくるのか。しかもご丁寧に焼塩が狙ってた相手が主人公属性だったっていうのもメタ視点では「負け」度合いを加速させる要素になっている。まー、CVが小林千晃だしなぁ(そんで相手がうえしゃまだしなぁ……ラグナとアルテマティア様のカップリングじゃん)。

 「負けヒロイン」という属性だけを統一させるために必ずヒロイン勢は残念要素を入れる必要性があり、焼塩も八奈見同様、根本的なところで「馬鹿」には違いない。体育倉庫イベントは暑さでおかしくなってしまったようなので割引いて考える必要はあるが、その後の温水との対話なんかを見てるとやっぱどこか抜けてる子なのは間違いない。ただ、単なる馬鹿だと八奈見と被ってしまう可能性があるため、彼女のスポーツ少女要素はきっちり本物として仕上げてあるのだろう。真面目で一生懸命な負けヒロイン。これはこれでなかなかに愛らしい(そしたら努力要素すらない八奈見はどうなるんやって話だが)。

 そしてすでに第3の負けヒロインも土俵際ギリギリの状態でエントリーしており、多分来週には負けが確定する。3人目にして一番はっきり「おめぇさっさと負けろ」と言われそうなコミュ障クレイジー文芸部員。いちいち「どっから声出してんねん」という奇声が漏れてるのが愉快だが、キャストを確認したら寺澤百花という名前はなんと「柚木さんちの四兄弟。」の岳さんの声だった。あとユーフォの1年生ユーフォの子。ユーフォのラジオで「笑い声が1つの芸」とともよにいじられていたが、その声の出し方がこんな武器になっているとは……とりあえず彼女が負けるってことで前回「どっちだ?」と思ってたBL先輩は純然たる勝ち組に。こちらの勝ち組はヒロインの方が「なんかやっちゃいました?」体質である(まぁ、中の人が歴戦の魔女すぎるからしょうがない)。

 さらにさらに、1話目では「お前もはやノイズなのでは?」と訝しんだあまりにイカレすぎた先生に、さらにもう1人やべぇ大人が追加されている。もはやアニメ演出の定番となった「止まれ」のハザードシンボル(?)がよりによって先生の凶行のシーンで用いられるとは。ヒロインは負けるわ、教育者は全員畜生だわ、この学校はどうなってやがる。しかもCVがすみぺ&千和だぞ。どうなってやがる。

 シナリオ:映像:キャスティング、3点とって何一つ抜かりなし。来週も楽しみだ。

 
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 急転直下で第16話。アマラリルクの攻勢、目的が謎に包まれてるから予測できないし、何が起きるかもさっぱり分からんのが怖いよね。

 ここまでの2話はほっこり話が進行し、突然現れた曖さんとの交流を深めるのに費やしていたのだが、ここでいきなり東京都心をまるっと飲み込むサイズの暗黒空間が爆誕。ユニロードさんたちの分析によればロシアのツィベタちゃん騒動の時の閉鎖空間と同じ現象とのことだが、あっちの閉鎖はせいぜい建物1つとその周りの森を飲み込んだ程度だったのに対し、今回はサイズもでかけりゃ首都直撃ってことで影響もバカでかい。ツィベタちゃんのように限定的な目的であれば個人レベルでの嫌がらせ程度で済んでいたところを、いきなり悪の組織らしさ全開で襲ってきたため、ヒーローサイドもその対応は苦慮している様子。

 何よりマズいのは影響してる人口がとんでもないという部分で、黒球に飲まれた中にいた人たちが生きてるかどうかすら分からない。生きていたとしてもいつまで生きているか分からないわけで、最悪の事態を想定したら迅速な対応は必須。今にして思えば、最初から中に2人のヒーローが入っていたツィベタちゃん事件はまだまだ序の口だったというのがよく分かる。

 そしてもう1つの大きな問題は、動こうにもそもそも黒球の中への侵入方法が分からない。それこそ中にヒーローがいれば両面作戦で原因を叩けたかもしれないが、日本のヒーロー・シャイが外にいる時点で、黒球の中にヒーローが混じってるわけもない。あの訳のわからない空間に入る術など想像もつかない。この緊急事態に、アマラリルクとの交戦経験があるシャイが引っ張り出されるのは必然。以前も惟子さんを救ったことが評価されて取り上げられていたが、こうしてアマラリルクとの密な接点が嫌でもシャイを鉄火場へと押しやっていく。

 とりあえず顔見知りのヒーローと手を組み、救出部隊を組んだのはいい。しかし侵入方法をどうしたものかというタイミングで、まさにとってつけたように現れた曖さん。彼女の忍びの極意(?)をもってすれば閉鎖空間への侵入も可能だとかなんとか。なんで曖さんがそこまで自信を持っているかはよく分からんのだが、もしかして忍者って黒球現象にしょっちゅう遭遇したりするんでしょうかね。今回の対戦相手が「もう1人の曖さん」ということなので向こうの打った手を曖さんが読めるという可能性もあるが、黒球自体はツィベタちゃんと同じものってことは、ウツロの技ではなくて「アマラリルクの技」なんだよな。だとしたら多分曖さんも初見だと思うんだけど、「まぁ、忍者ってRPGなんかでも割と強ジョブになることが多いやん」というよく分からん理由でその辺は突破できるのかもしれない。知らんけど。

 物語的には「敵がどうにも対処しようがない攻め方をしてきた」→「たまたま最近それに対処できる友達ができた」という展開はご都合主義がすぎるというか、そこに作為が感じられるのでもしかしたら曖さんとの出会い自体が盛大な伏線の可能性はあるのだが……あんまりそういう性格の作品じゃないから、ほんとに偶然だったのかもしれない。もしくは曖さんとウツロはペーシャとツィベタちゃんと同じような関係性なので、いっそスティグマが積極的にテルにそうした人物との関わりを持たせようと画策してる可能性まであるかも。一応スティグマからしたらシャイは自分の腕輪を最初に打ち破った人間ではあるからね。まぁ、そうした疑問の答えが出るのはまだまだ先なんだろうけどさ。

 
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 鉄腕!? 第2話。これ、もしかしてエンドカードでいろんなロボとコラボしてくれるってことなんでしょうかね? もしそうなら鉄人あたりは鉄板(?)だと思うんですが……いや、巨大ロボはねぇかな。それこそマルチくらいしか思い浮かばないが……その路線だと、まほろさんとかか? ……鋼鉄天使は候補に入りますか?

 さておき、ロボであることを隠そうともしないアトリ。でもロボらしいことは何一つやらないというかなり極端な設定になっており、同時期に放送しているどこぞの感情がない調理家電とはエラい違いである。まぁ、あっちに感情がない代わりに優先的に付与されている料理スキルは残念ながらアトリには1ミリもないわけですが……でも、普通に考えてロボのアブソーバとかをどんだけ調整してもナチュラルに卵割るのって難しそうですけどね(現代の技術ですでに実現してるらしいが)。

 こんだけアトリが「ロボらしくない」振る舞いをしているのも、今後の展開の下準備と見てしまっていいんだろう。そりゃま、家電っぽいロボを見てるよりも「どう考えてもお前生きとるやろがい」みたいな奴を巡るドラマの方が後々感情には色々と訴えかけるものがあるだろうからね。こんだけ精巧なロボが作れる世界でもちゃんとアシモフの理念は生きてるらしいのがなんか草。ロボットの権利を守る法もあるんだかないんだかよくわかりませんが、こんだけの性能のロボに余計な権利を与えたらとっとと人類なんて制圧されてしまいそうで恐ろしい。

 またアトリの立ち振る舞いがいちいち愛らしく描かれているのが憎らしい。TROYCAによるグラフィックは2話目も文句なしにハイクオリティで、細かい仕草の阿漕な「萌え」ポイント稼ぎが容赦ない。単なるアホ幼女キャラとしてのポイントを着実に稼ぎながら、主人公・夏生がちょっとだけ寝ぼけてしまった時に謎のママみまで稼ぎに来たりするのもどうにもこうにも。2話目でこんだけ家族として定着しちゃうと、今後どっち方向に振り切れたとしても筋立ての印象は強化されていくことだろう。

 ちなみに今回のコンテは引き続き監督の加藤誠氏も担当しているが、久しぶりに別所誠人の名前を見た気がする。確認したらここ最近のお仕事はずっと「アイナナ」の監督やってたんだっけ。「アイナナ」も最新シーズンでTROYCAに制作移管されてたし、最近はこのスタジオにご縁があるのかしらね。

 
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 エンディングええやん! 第2話。曲そのものはまぁ、「キン肉マンのエンディングだからちょっとコミカルな要素が入ってもいいよね」っていうニュアンスで成立してるし、何より映像が素晴らしい。原作コミックの画像をそのまま流用するアイディアは「キャプテン翼」のオープニングでも採用されていたが、今回は密度が桁違い。コマ送りで1枚1枚鑑賞したいくらい。第0話の時にも感じたけど、私たちはずいぶんキン肉マンのコスチュームに思い入れがあったようで、いちいち衣装が変わったり、アホみたいなリングが出てくるだけで心躍る。「あぁ〜魔法陣リングとイミフアーマーなんじゃぁ〜〜〜」っていうだけでたまらん。OKスタッフ、愛あるデザインだぜ。

 さて2話目。感想としては「思いの外原作を忠実にアニメ化してくれとる」。いや、そりゃこんだけ面白原作なんだからイジる必要もないんだろうけど、台詞の細部に至るまで、かなり丁寧に拾ってる印象。ぶっちゃけ、何度も読み返していると言っても流石に表紙がボロボロになるまで読んだ元祖コミックほどには記憶に定着してない部分もあって、久しぶりに見直して「あ、こここうなってたんだっけ」って新たな気づきを与えてくれる部分もある。そうか、この時点で一応ミステリアスパートナーって出てきてたんだっけ。テリー戦の前に1日のブランクがあるから、そこで第2陣の連中は一旦宇宙に帰ったんやろな。そんであのタイミングで改めて空から降ってくるっていう。……めんどくせぇな。ちなみにミステリアスパートナーの中身は、代表してポーラマンだけがボッフォボッフォ喋ってくれたもんだからキャストが公開された形(松山鷹志氏だった)。あそこ、どうせならクレジットに「ミステリアスパートナー」って書いて欲しかったけど、まぁ、あんだけの数がいたらパートナーってのも変か。

 原作再現が嬉しいついでにもう1つ触れておくと、ずっと中の人の話で恐縮だがマックス・ラジアル役の小林親弘がまー器用。彼の上手さは嫌というほど知ってるけど(以前Twitterで彼にはシングマンをやって欲しいって書いたくらい)、ラジアルの「バルルーン」という無茶な発声を見事に自然な呼吸で落とし込んでるのが神技。いや、武道の「グロロ」もすごかったけどさ、「バルルーン」がいい具合に機械音と肉声の間みたいな入れ方になってんのよ。今後のメチャむずキャラをやらされるキャストたちのハードルが上がってしまう……。そうそう、キャストといえば将軍様とはぐれ悪魔コンビたちも今回ちょっとだけ顔見せ。まぁ、こいつらのド安定感は今更いうまでもないか……こうなると今からハードルが爆上がりしてるのが「シルバーマン誰にするよ」問題なんだよな……。個人的には保志総一朗あたりを推したい。

 逆に、原作から改変された部分についてもちょっとだけ言及しておくと、わかりやすいところではナツコさんの存在が抹消されている。別にアニメではいてもいなくてもいいとは思うんだけど、残念ながら今後ナツコさんが絡むシーンが一度もないからね……そこはもうとっぱらった方がスッキリするという判断なのだろう。ちなみにビビンバは登場しているのだが、なぜかCVがすみぺの兼ね役だった。そこはキャスト立ててもよかったやろがい、とは思うが、キン骨マンたちもわざと兼ね役になってたし、多分その辺は旧アニメリスペクトなんだろうな。そりゃ当時はね……ロビンマスクとアシュラマンとブラックホールが兼ね役だもんな……。

 あと、これは今後の展開にも結構な影響がでそうな改変で、前回もちょっと気にしてたのだが……これ、もしかして舞台が現代になってる? ちょっと明確な手がかりがないので分からないんだが、原作だと時系列を合わせるため(2世にも合わせなきゃいけないからね!)、一応198X年という設定だった。アニメの方はというと、どうにも牛丼屋のテレビが薄型っぽいし、牛丼の値段も今の物価っぽいんだよな(原作だとあのシーンは特盛で300円である)。時系列がズレると、一応今後の舞台選びの時に若干の影響は出るはずなんだが、その辺は帳尻合わせてくるのかしら。

 その他細かいところでは、「ゴング前のミートの助言がより具体的になった」→多分テリーの暴れ馬っぷりを強調するための変更。「全然聞いてない」雰囲気を出しつつ、さらにミートがちゃんと参謀として役にたつということを初見の人に提示する目的だろうか。初見の人に対しては、リングインのアナウンスの際に映像を入れて過去の活躍を紹介するなど、一応の配慮は見せてくれている(まぁ、それでもやっぱり一見さんはお断りだろうが)。そしてちょっと面白かったのは、「牛丼屋の親父がはっきりキン肉マンだと気づいている」。独り言を言わせるより、対話相手がいた方がテリーへの信頼をはっきり見せられるという判断だろうか。

 さて、今後も余裕があればこんなふうに原作との対比も楽しんで行きたいところですね。今日のまとめ:自分たちの異名が書かれたオリジナルのカードを作っちゃう武道さん可愛いですね。

 
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 お帰りなさい、第14話。こないだの総集編のオーコメ、本泉ちゃんがやたらハッスルしてて面白かったですね。

 というわけで改めて新章。前回時点でちょっとだけ導入は見せてくれていたので何となく雰囲気はイメージできていたが、1クール目とはガラリと雰囲気が変わり、「策謀渦巻く宮中ファンタジーミステリ」から「麻薬捜査官! 突然の人狼に遭遇!」みたいなパニックホラーかサスペンスみたいな展開に。まぁ、原作だと違う本になってるんだろうから切り替わるのも当然なのだが、だいぶ思い切った切り口に翻ったものである。

 色々と気になる部分は多いが、まずは里帰りしてごろごろしてた雪哉くんと若宮の腐れ縁のお話から。若宮はもう雪哉のことは大のお気に入りになっちゃったし、てっきり先ごろの事件から完全に子飼いにしちゃうのかと思っていたのだが、残念ながら面倒くさがりの雪哉はこれを全力拒否。まぁ、あらゆる方向から命を狙われる金烏の側仕えとかいくら命があっても足りない仕事だし、素直に考えれば「ヤです」というのも当然の結論。そりゃ若宮との絆だって充分に深くはなっているのだろうが、それとこれとは話が別。「じゃ、頑張ってね若宮、俺は約束通り地元に帰りますわ」ってのが雪哉なりの生き方なのであろう。

 しかし、自分より下の人間がそんな我儘勝手なままで放っておく若宮ではない。追いかけてる事件の手がかりが北領にありと見るや、すぐさま身一つで飛んできて雪哉に「ついて来い」の号令。当然雪哉は拒否るも、多分ちゃんと彼のことを考えてくれているであろう家族に背中を押され、いや、背中を蹴られ、強制的に再び側仕えポジションに放り込まれてしまった。まー、家族からしたら「都会に出て頑張ってた家族が仕事で失敗して戻ってきたいうてる」状態なわけで、わざわざその都会から「おたくの息子さんに仕事をお願いしたいんですが」って使者が来たら、「このままニートにしてたまるかッ!」ってんで送り出すのも致し方なし。いや、多分お兄ちゃんは純粋に信頼して雪哉を送り出してはいるんでしょうけど。

 そうして再びタッグを組んだ凸凹な2人。でもまぁ、組んでみたら基本的にはツーカーなわけで。雪哉もなんだかんだで満更でもなさそうだしね。別に若宮が嫌いで仕事辞めたわけじゃないからな。ただ、問題は今回の事件がそんな2人の手に負えるかどうか。ひたすら頭脳労働と腹芸で何とかなった宮中の権力闘争と違い、今回は薬中患者が暴れ回っているのを制圧しなきゃいけないというのでだいぶ命懸け。さて、どこから手をつけていいものやら。

 でもまぁ、作品の特徴を考えるに、今回の薬物騒動は単なる金目当ての犯行とかではないだろうし、黒幕を追いかけて行ったらまた宮中の何かに繋がるんだろうなぁ。「金烏の治世を掻き回して乱世のどさくさでなんかしたろ」って思ってる人間がいてもおかしくないしな。地道な実地調査でどこまで真相に近づけるもんでしょうね。あと、今回のエピソードで4人の姫君にはあんま出番なさそうだよね。あせびはしょうがないとして、浜木綿とススキさんの2人くらいは出てきて活躍して欲しいんだけどなぁ。

 次回放送が1ヶ月後って、どん生殺しだよ……。

 
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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