忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[726] [727] [728] [729] [730] [731] [732] [733] [734] [735] [736]

「チア男子!」 5→5

 至極まっとうなスポ根アニメでした。目標を持って、みんなで努力して、チームで喧嘩して、最後は大団円。そういう分かりやすい一本。

 「チア」という珍しい題材だったのでそのあたりに何か特徴があるかと思われていたが、まぁ、その部分にあまりオリジナリティは感じなかったかな。結局は「そういう大会」に出てプレゼンテーション競技として誰かと優劣を競うことになるわけで、これがフィギュアスケートでもシンクロでも、そこに大きな差は無い。強いて特徴としてあげるなら、途中でハルがおねーちゃんのスランプを「応援」で打開するところ、カズがばあちゃんの見舞いでへこんでたところを励ますところ。そういう「他の人が落ち込んでるときにダイレクトに練習の成果が出せる」というのは「チア」という題材が分かりやすく活きたところか。正直、画面はレベルとしては並なのでそこまで「チアの格好良さ」とか「チアの躍動感」みたいなものが伝わったとは言いづらいのだが、まぁ、素人集団が急ごしらえで作った演技だったわけで、そこまで統制の取れたびっくりな映像を見せられるよりもある意味リアルであるとも言える。どういう練習をどれだけ繰り返し、どんな部分で成長していくのか、っていう過程は段階的に描かれていたし、ひょっとしたら今作(か原作)で「男子チアをやってみようか」と思う人間が出てきてもおかしくない程度には説得力はあったと思う。

 難点をあげるなら、やっぱり人数の多い競技であるために、中盤以降のキャラたちの絡みが割と適当になってしまったこと。まぁ、それだけメインの連中に時間を使ったということなので、中心となるドラマに不足は無かったと思うが、途中で一気にメンバーが増える部分なんかは、どうせやるならもうちょっとゆっくり1人1人のモチベーションを掘り下げる作劇が見てみたかった気もする。まー、就職活動の片手間で参加してたような連中もいるのだし、案外そこまで深い動機なんて無いってのが正解なのかもしれないけど。あくまでも「部活」じゃなくて「大学のサークル」っていうのが絶妙なリアル感よね。

拍手

PR

「モブサイコ100」 5→6

 おもしろいさくひんでした(小並感)。漫画の画の見せ方ってのも色々あるものだと、感心させられることも多くて楽しいアニメ。

 正直、スタート直後はあんまり期待していなかったんだよね。「ワンパンマン」と原作者が同じってことで、「それなら絵がすげぇワンパンマンの方が面白いんじゃないの? 設定もなんか似てるし、あれを超えることはないやろ」って思ってたんだが、なかなかどうして。シナリオだけで言ったらこっちの作品の方が圧倒的に好みでしたね。一番の違いは「最強能力者」という同じカテゴリでも、サイタマはマジで最強だったから一度たりとも劣勢にもならないし、バトルで本気を出すことすらなかったが、モブは決してそこまでの絶対的存在じゃなかったというところ。単に「最強だけど理解されない」っていうギャグを切り盛りするだけならサイタマで充分なのだが、流石にストーリー漫画としてバトルで繋いでいくには、やっぱり「強すぎるキャラ」は手に余る。その点、モブはまだ子供らしい不完全さもあるし、決して無条件での「最強」ではなく、彼の成長も見るべき点になっているので、単純に「少年漫画としての見やすさ」で言ったらこちらの方が上になるわけだ。ギャグだと思って高をくくっていたら、弟君との交流の物語とか、ラストの師匠大活躍のくだりとか、普通に見ていて面白いから困る。

 また、「作画は村田雄介がやった方がいいに決まってるやんけ」という問題についても、決して「上手い絵のアニメ化」ばかりが「見応えのあるアニメ」になるわけではないという、当たり前の真理を教えてくれた。いや、逆か。「上手くない絵のアニメ化」でも「見応えのあるアニメ」は作れるというべきだな。マッドハウスの全力の作画も楽しかったが、ボンズが味のある原作絵テイストを残しながらもグリングリン動かすことを可能にした超絶作画もまた見もの。これだけの手間をかけるだけの価値が、今作のバトルにはあったということだ。立川譲監督は前作でも非常に面白い構図を切り出し、独創的な世界観を作り上げてくれたが、今回もその構成力が遺憾なく発揮された。オープニングのヘンテコ映像とか、まさにサイコなんだけど音と相まって癖になる出来だ。

 こういう漫画をちゃんと掘り出してアニメ素材に活かせるのだから、まだまだ業界は原作枯渇なんて言わせない。きっと、新たなチャレンジャーを待っている野心的な漫画原作は埋もれているにちがいない。

 しかし、何で今作は微妙なところに兼ね役を導入してたのか、っていう部分だけ謎なんだよな。細谷なんてめっちゃ大事な役を2つ任されてたよ。普通そこはキャストを変える気がするのだが……まぁ、面白かったからいいや。なんか、チンピラ役でしれっと関俊彦が混ざってたのがやたらツボった。

拍手

 大・団・円! 最終話。2期クライマックスで1期OPが流れるアニメは名作。異論は適宜認める。

 最後まで作品の持ち味を損なうことなく、何食わぬ顔で一気に駆け抜けた。この溢れ出るB級感が最高だ。最終話の構成は圧倒的ベタ。最後の爆弾を破壊するために持てる仲間の力を全て合わせ、最後の最後まで盛り上げまくる。オチなんて分かりきってるのに、ミッションの詳細なんてよくわからんのに、このテンションの上げ方はなかなかずるい。もう、「Golden Life」が流れて大量のウィルウェアがガッチャガッチャと連携を繋いでいくシーンだけでも満足ですね。いや、コレ本当はもっと時間を割いてやって欲しかった部分ではあるんだけども。シーズン全体の構成を考えたらこうなるかなぁ。まぁいいや、どうせいくらでも3期4期と続けられるデザインだしな! 是非! いっそ次のシーズンはダイクがメインのお話でもいいぞ!

 2期に渡って紡がれた物語なので、最終話で全員に活躍のシーンを作るのも大変なこと。ダイハチメンバーはいつも通りの持ち場を離れず、円ちゃんやあさみちゃんはコソッと見せ場を、船坂さんは最後の最後で「許諾頂きました」をぬけぬけと言いきり、エミリアやまりもちゃんも何となく「成長した」感を出す。協会さんは協会様と2人で訳の分からない盛り上がりを見せ、アビゲイル専務はフルスロットルでパワハラを満喫。最後の決め手は妹ちゃんとミュトスがバードの狙いを読み切っての逆転勝ちで、殉職覚悟の黒騎は問答無用の主人公パワーだ。もう、何も言うことはないな。ちなみに、最後の最後まで「凡河内さんに殴られるだけの役目か?!」と思っていた瀬名だったが、流石のサブ主人公。彼の大役は、「オチの一言を漏らす」だった。瀬名さん、まだまだこれからも苦労しそうだなぁ。

 最終話のおまけみたいな感覚で、まさかの「バードの相方」が判明! いや、知らんし! どうでもいいし! A子さん、もしかしてここまでの登場シーンも改めて見返したらどっかに伏線あんのかな……いや、無いやろな……。絶対やりたいからやっただけのシーンやで、あれ。もし3期があるとしたら、今度はエイプとしてボスキャラ扱いになるんでしょうかね。まさかの木村珠莉がラスボスという展開。ムサニもびっくりの配役であった。

 何とも馬鹿馬鹿しい晴れ舞台。こういう頭使わなくていい活劇ってのはアニメの本懐ですね。気持ちよかった、楽しかった。いつかまたどこかでおはこにゃばちにんこ。

拍手

「あまんちゅ!」 5→5

 よしなに終わりましたかな。まぁ、何がどう動くということもないのだけれど。

 望まれた形をしっかり実現してのアニメ化、といったところではなかろうか。サトジュンの指揮で天野こずえ作品のアニメ化ということは、つまり「ARIA」が素晴らしい作品だったのであれをもう一回見せてくれ、っていうニーズが多かったということだ。そうしたニーズには文句のない応え方であり、あくせくした現代社会のアニメの中で、ここまでの癒しを与え、のんびりとした空気を提供してくれる作品はなかなか珍しいものだ(まぁ、前クールには「ふらいんぐうぃっち」という化け物もいたが)。

 基本的に私はこうした一連の天野こずえ作品のファンなので、今回のアニメ化の方向性も問題ないと思ったし、品質は充分なものだったと思っている。ただ、敢えて難を上げるなら、いくらか「ARIA」の存在に引っ張られすぎたところはあるんじゃないかなー、という気持ちも無いではない。作者が同じで、もちろんテイストも似ているとはいえ、やはり2つの作品は違うものであり、良さを引き出すためには同じ方向性が正解とは限らない。今作の場合、ネオベネツィアのウィンディーネたちよりも身近で現実的な「現代日本の女子高生」が主人公。アニメを見てるとぴかりじゃなくて完全にてこの方が主人公だったわけだが、とにかく「ファンタジー」という路線とは区別して考えるべき設定。つまり、灯里たちとは違って、ぴかりやてこ達はもうちょっと地に足のついた存在感を持っているべきである。そのあたりはキャラクターデザインの描き込みの変化なんかでも意識していることが分かるが、個人的にはもうちょっと「ありそうな」演出にしてもよかったかな、と思った部分もあった。まぁ、ぴかりのキャラなんかは元々あんまり「無い」んだけどさ。

 あとは、こうしてゆっくりのんびりとしたアニメの理念を求めているかどうか、っていう話になるわね。いわゆる「日常系」以上にユルユルとしており、1クールかけて達成したのはてこのCカード取得だけ。そう考えるとあまりに贅沢過ぎる尺の配分であり、この歩みの遅さに退屈を感じる人間も少なからずいることだろう。こればかりは、求めているものの差なのでどうしようもない部分。まー、そういう人から見たら「ARIA」だって同じように物足りないわな。こうして独自のスタンスを貫き通す作品ってのは、1クールに1本くらいはあって然るべきなんじゃないでしょうかね。

 中の人的には、最終的にてこが世界を定義したためにかやのん旋風の片棒をかつぐ結果となっているが、ぴかり役の鈴木絵理も頑張っていた。「ふらうぃ」から今作へ、どうにものんびり作品に縁のある子のようだ。あとはメインキャラは先生と双子で3人だけで、みんな文句無しで雰囲気には合わせてたと思う。個人的な見どころはシカコとあやっぺの猫コンビ。あやっぺがゴエモン飼い始めたのと絶妙にリンクしたのが何とも。

拍手

B-PROJECT〜鼓動*アンビシャス〜」 5→4

 夜叉丸さぁぁぁぁあぁあああん!! なんだこれ?! これまでの何もかもが最終回でぶっ飛んだぞ。え? ……どゆこと?

 いやぁ、ものすごい作品になりましたよ。某漫画家の格言に「名作の条件は最終回でコケること」ってのがあるが、こけるなんてもんじゃない。足を滑らせたそのままの勢いで成層圏の彼方へと消え去ったようなもんだ。えぇええ……。結局今作は何が描きたかったんでしょうね。

 最終話を除いて考えるなら、それなりに普通のアイドルアニメの枠内に収まっていたと思う。メンバーが10人ってのは相変わらずちょっと多いのでなかなか1人1人の掘り下げが出来てなかったのだが、元々この1クールで終わってしまうような作品でもなかろうし、今回は一部のキャラ関係を掘り下げるだけでいいんだろう、と思っていたのだが……この最終回で全ての雲行きが怪しくなってきたぞ。いや、笑ったけどね。変な笑いしかでなかったけどね。

 わざわざ夜叉丸さんを闇堕ちさせてまで描きたかったことは、「何があってもメンバーはつばさちゃんが大好きなんだよ」ってことなんだろう。中心にいるヒロインに対してメンバー全員が並々ならぬ愛情と信頼を注ぎ、その愛情のために全てをなげうってくれる。「うたプリ」と似たようなデザインだが、その「信頼」を示すのがラストの移籍騒動の目的だ。もちろん、そういうプロットがあってもいいし、割とベタな設定と言える。でも、そこでなんでわざわざこれまで積み重ねてきた夜叉丸さんへの信頼をぶっ壊してしまったのか……。正直、俺なんか「作中のキャラで一番好きなのは?」って聞かれたら「夜叉丸さん」って答えそうなくらいだったのに。彼、頑張ってたし。いいこと言ってたし、つばさちゃんにとってもいい先輩だったし、時にはボケてもくれたし、CV鳥ちゃんだし。……そうかー、CV鳥ちゃんは反逆の伏線だったのかー。えぇーー。

 この訳の分からない「反逆の夜叉丸」を描きたいがために、最終話は訳の分からない結果になってしまった。ラストにメンバーたちが選択したのはつばさちゃんだったわけだが、こんだけのゴタゴタを引き起こして、わがままで上の決定を蹴り、様々な企画を台無しにしたBプロがこの先芸能界で生きていけるのだろうか。有能な夜叉丸さんは(何故か全く分からないが)つばさちゃんの家系を憎んでおり、Bプロがつばさちゃんの尻を追いかけている限りは敵に回るはずだ。そりゃもう、悪魔でもなんでも召喚出来る勢いだ。そんな状況下で、Bプロの面々は女の子とイチャイチャしてるだけでいいのだろうか。次のシーズンでは「悪魔に取り憑かれた夜叉丸を救え!」みたいなミッションにでもなるのだろうか。もう、何もかもがカオスの中だ。

 うーむ、ある意味とても斬新な展開ではあるが……何がやりたいんですかね。西川さん、何とかして下さいよ。

拍手

Rewrite」 3→4

 色々だまされてる感はあるものの、どっちかっていうと作品自体よりも己の視聴体制についての反省を促される作品。

 訳は分からない。現時点でもあんまり分かってない。これは最序盤からすでに横目で見る視聴体制だったためで、ここまで世界観がぐるんぐるん裏返る物語を、適当な視聴で把握できる訳がない。ただ、一応言い訳をしておくと、1話目の「訳のわからなさ」はやっぱり作ってる方にも責任があったと思うので、私の初期対応の遅れを招いたのは制作側だと思いたい。私は(そんなに)悪くない。

 では、何を反省しなきゃいけないかというと、これがやっぱり視聴体制なのである。私のモットーは「右から来たアニメを左に受け流す」である。なるべくフラットに、初めて接するアニメについて先入観を持たず、ただその中身から「観るor 観ない」を決めたいというのが動機で、出来る限り目の前にあるものだけを手掛かりにしたいと思っている。しかし、それってとても疲れる見方なのだ。人間が何故先入観なんてものを持つかといえば、「同じようなものは同じように対処出来る」という省エネ思想から産みだされた一種の順応であり、全ての事象を「初めて見るもの」と捉えていては、外界把握が追いつかないからである。先入観は、効率的に物事に対処するための生物としてまっとうな反応なのだ。

 このアニメを見始める時に「訳が分からない」と断じてしかめ面をしてしまったことについては、上述の通りに制作側の責任もあろうが、どうにも、「Key作品ってのは大体こういう作品であろうから、その物差しに当てはめると訳が分からない」だった気がする。全ての前提を取り除き、あらゆる情報を均等に扱っていれば、もう少し「このアニメの正しい対処」を考えられたような気がする。そう、やっぱり初期対応の遅れは私にも責任があった。だからこそ、反省している。ここまでが前置きだ。

 一体なんの話をしているのかというと、この作品は「あまり既存のKey作品らしくなかったから、何を焦点に見たらいいかがよく分からなかった」という話。誤解を恐れずものすごく端折って書くなら、「学園ラブコメだと決めつけて観てたらセカイ系バトルだった」というズレ。1話目で「セカイ系バトル」としてのヒント(というか答え)はちりばめられていたはずなのに、そうした要素を初見でノイズとして無視してしまい、「それはそれとして学園ものだろ」と勝手な解釈をしてしまった。おかげで視聴モチベーションが上がらず、情報の取得をおろそかにした。その結果、本腰が入り始めた中盤以降に世界の転化についていけずにオロオロしてしまったのだ。これは流石に私が悪いと反省せざるを得ない。あくまで今回は「1クール目」であるが、最終回の形を見る限り、制作陣はきちんとこのゴールを見据えてプロットをしいていたわけだし、いくらか窮屈な印象こそあるものの、おそらく物語としては成立していた。

 そして、今作はずっと見れば見るほどに「嫌いじゃなくなる」傾向にもあった。普通ならこういうタイプの主人公はあまり受け付けないはずなのだが、ヒロイン勢との会話の作り方のおかげなのだろうか、あんまり嫌悪感もなかったし、阿漕なヒロインの置き方も、物語の本筋が見えるにつれて「無茶苦茶やんけ」と「なんか放っておけないやんけ」が混在することになった。1話目で不安視していた映像面についても、こういう「世界」の物語であるなら、違和感のあるクリーチャー描写にも意味があり、この形で表現することをハナから狙っていたのだということが分かる。全部、ちゃんと計算尽くでの「訳のわからなさ」だったのだ。

 うーむ、これ、2期が始まる前にこの「書き直す前」の物語はもう一回観ておかなきゃいけない気がする……。以上、番組の感想文というよりも、個人的な反省文でした。

拍手

「食戟のソーマ 弐ノ皿」 5→5

 いい幕引きだったんじゃないでしょうか。開始時にはどの辺で終わるのか想像がつかなかったが、なるほど、スタジエールの終了までなら何となくこれで締まった感があるのね。まぁ、主人公が負けっぱなしで終わったことになるが……原作の方でもまだ「勝った」わけではないしな。

 個人的には1期より2期の方が楽しめた気がする。まぁ、話数のほとんどをトーナメントに費やしていたおかげで観やすかった、ってのが大きいとは思うが。特に、個人的には本作の中でもベストキャラに推したい美作の活躍があったのでね。あのあたりのストーリーはいかにもジャンプのバトルものらしいので割と好き。逆に、決勝の三つ巴は何が理由で勝ち負けがついてるかが全然ピンと来ないからあんまり好きじゃない。結局、「より重い過去話で勝負したヤツが勝ち」だからな。ただ、原作だと今度葉山が負けそうなんだけどね。ソーマはあっさり葉山を倒してしまっていいものなんだろうか。

 ラストのスタジエールについても、ぶっちゃけ原作だと「あんだけトーナメントとかで盛り上がった後に今更現場での小間使いされてもなぁ」と思っていたところだったのだが、アニメ最終話に持ってくると「主人公チームのレベルアップイベント」としての側面が見やすくなり、割とすっきりしたデザインになった気がする。ぽっと出の四宮チームの面々にも声がついて割とキャラ立ちしたことは大きいかな。四宮が「お粗末だな」っていうとどうしても声のせいで「お前カラ松やんけ」って思うのは置いとくとして。

 これでしばらくアニメの続編は作られないだろうが、割ときっちりアニメとして成立してたし、同じクオリティが維持出来るなら、また3期4期と続いていくことになるのかな。最近原作の方では少しずつ肉魅がヒロイン度数を上げてきてるし、肉魅派としては彼女が一本立ち出来るまではアニメで支えてあげてほしい。あと、えりな様(の中の人)がちゃんと回復して復帰出来るように祈っている。

拍手

 作画ェ……、第26話。いや、ちょっと待て、流石に、これは……。

 これまでも作画が怪しい回はあったが、全編通してここまでアウトだった回ってのは無かったんじゃないか。締めるとこはしっかり締めてくれてる印象だったのであまり心配してなかったのだが、2クール目の終わりでいよいよ限界を向かえたのか。うーむ、ソフト版での修正は必須やろなぁ。今回は動画の質もひどいもんなんだが、カットの繋ぎとかも不自然な部分が散見されて、全然コンテ側、スタッフ側の意図が実際の動画班に伝わってないみたいなんだよね。今回のエピソードは(毎回言ってる気もするが)実に4部らしい、色んな意味で無茶苦茶な話だし、ジョジョ史上でも屈指の訳分からんエクストリームシーンが見どころなわけで、一番「アニメの作りがいがある」お話だったんだ。例えばこれを「ワンパンマン」のマッドハウススタッフが作ったりしたら、ジャンケンで海を割り、大地が裂けるような演出だってあり得たかもしれない。このお話はそうしたこけおどしの馬鹿馬鹿しさが最大の勝負だったのに……本当に勿体ない。まー、今回はアニメの方は事故ったと思って諦めるしかないか。確かに完全独立の1話エピソードだからここだけぶっ壊れてもまわりの回に影響が出ないっていう意味では「犠牲にする」回としては正しいのかもしれないけどさぁ。

 しょうがないのでジャンケン小僧の話をしようか。「なりかけのスタンド使い」というテーマは3部まででは全く語られなかったものであり、三部でスタンド使い経験が一番浅かったのはおそらく(ホリィを除けば)承太郎だったろう(イレブンマンス!のマニッシュボーイとどっちが短いんだろう)。彼も「なんか悪霊が突然取り憑いて」くらいの感じでスタンドをマスターしていた。タイミングとしてはDIOの目覚めに呼応してジョースターの血統の身体が反応したせいだろう。そして、4部に入って矢の存在が明らかになったおかげで、「スタンド使いになる」という描写が初めてなされたのが、一応アンジェロのアクアネックレスということになるだろうか。さらに本格的に覚醒シーンが描かれたのが康一のエコーズで、彼の場合はいきなり実戦に投入されて試行錯誤で能力を見定めていった。

 面白いのは、「ジャンケン小僧」にはヘヴンズドアも見えなかったし、一切スタンドを使うという意志がなかったこと。最初に露伴がヘヴンズドアで読んだ時にそうした「意識」が無かったことは間違いなく、文面に表れたのは「ジャンケンがしたい」という欲求だけ。これが彼にとっての「唯一の魂の形」の表れだったというのは一体どういう事なのか、それはもう誰にも分からないが、とにかく彼の人生観を表した1つの形である。この少し後に、スタンドを意識せずにただただ「背中を見られたくない」という強迫観念だけを芽生えさせた乙雅三という事例もある。もしかしたら、魂の奥から表れる「ビジョン」を産みだすまでには、そうした「衝動」を経ることになるのかもしれない。そして、不幸な結末を向かえた乙雅三とは違い、ジャンケン小僧は見事ジャンケン欲求を満たし、勝利を収めたことで、スタンドの姿を発現させることに成功したのだ。ビジョンが表れた時点で、彼は自分のスタンドの能力を全て理解していた。このあたりも康一とは違うところだ。

 ボーイ・Ⅱ・マンの能力は結局この後一度も成就せずに終わったが、「他人のスタンドを奪ってしまう」というのは今にして思えばホワイトスネイクの原盤とも言える存在。「能力者の溶解」というホワイトスネイクの手順同様、こちらのスタンドも「ジャンケンで3回勝つ」というとんでもなく迂遠な方法を必要としているのは、あくまで彼の目的が「スタンドの強奪」ではなく「ジャンケン」の方にあるからだろう。スタンドを奪うのはあくまでも「ご褒美」であり、そうしてジャンケンを強いることが彼の本質なのだ。まぁ、相手からしたら別に挑発に乗らなければいいだけなので、知られてしまった時にこんなに弱いスタンドもないのだが。ただ、写真の親父が言っていた「ヘヴンズドアを奪ってしまえば無敵のスタンド」という感想が本当だとしたら、どんな状況でも、会わせ技でも、とにかく「ジャンケンで勝つ」という事実さえ存在すればいいということになり、途端にチート度合いが上がる。別にヘヴンズドアである必要はない。もしスタープラチナを奪えれば、スタプラで相手をボコボコにし、強迫してから八百長ジャンケンで勝ちまくればスタンド取り放題。全て同時にコントロール出来るとしたらホワイトスネイク以上の化け物能力ということに。ついでにスタンド使い本人もコントロール出来ちゃうので、ジャスティスとかサーフィスなんかも蹴散らせる。うーむ、少年の可能性は無限大だな。

 でもまぁ、実際はヘヴンズドアって露伴は画を描いて発動させる能力なんだよね。つまり、少年がもしあそこで露伴に勝っていたとしても、露伴レベルの画力を身につけなきゃ使いこなせなかったということで……。そのへんは終わった事なので考えないようにしよう。

 アニメとして見てると、(原作でも同じことは思ったが)露伴の勝ち方は随分無茶だよな。エクストリーム跳躍ジャンケンがあくまでマンガ上の演出だとしても、まだよちよち歩きも出来ない透明な赤ちゃんが子供の腕によじ登って指をグーにするのは無理がある。透明なだけで重量はあるんだから、やられてる方も間違いなく気付くし、そもそも赤ちゃんにそんな機動力はないわ。そして、どう見ても今回の位置関係・時間関係だと露伴が赤ん坊を捕まえて描き込みする時間もない。ま、その辺も勢いで押しきった露伴先生の勝ち。「透明になって」っていう命令が書き込めるってことは、静ジョースターは一応自分の意志でスタンドのオンオフが出来るんですかね。彼女が大きくなったらどんな女の子になるんでしょうか。まぁ、それを言い出したら「二度とジャンケンに勝てない」も絶対無理な命令なんだけどさ。

 あと、これは原作だとあんまり気にならなかった部分だけど、よくよく考えたらトラックのフロントガラスにポラロイドカメラの写真が1枚張り付いた程度では別に視界は遮られないな。ちょっとびびるくらいで、前方の障害物くらいは避けられそう。まぁ、その辺も露伴先生の強さという(略)

 とりあえず今回のお話はなるべく軽く切り上げましょう。次回は作画が戻ってるといいなぁ。エクストリームチンチロリン。

拍手

 これもう分かんねぇな……最終話(?)。木曜日を、木曜日を待つしかないんや。未来編で全てが解決……しない気がするよねぇ……。

 前回届いた天願からのメール。一体何が起こったのかと思ったら……マジモンだったよ……。えぇえええええええ、そこで天願なのぉ? それは流石にどうなのさ……捻りもなんもないのかよ……。いや、一応ヒネリと言えばヒネリなのは、「天願は絶望に抗うため、御手洗にビデオを使わせるためにこのイベントを企画した」というお話。……いやいやいやいや、それは無理だろ。なんでそんなことするのさ。被害でかすぎるやん。直に話せよ。っつうかアンタ権力者なんだからやりたかったら御手洗に命じろよ。そりゃ最初は渋るかもしれないけど、そもそも絶望の江ノ島に心折られてビデオ作りの片棒担いだようなヤツやぞ。適当に上手いこと言っとけば「希望のため」でOK出すんじゃねぇかな。最悪、ビデオを手に入れるために拷問でも何でもすればいいよ。自白剤でも使ってビデオの在処を吐かせればいいよ。いっそ洗脳ビデオを流用して御手洗に言うこと聞かせればいいよ。どれだけあくどいことを企てようと、今回の結果よりひどいことにはならないよ。何考えてんの? あのジジイ。

 いや、流石にあれは「絶望にそそのかされた」と言ってもらえる方が助かるわけですよ。天願がトチ狂ったのは絶望のせい。なんか面倒臭いこと言ってたけど、結局は未来機関を内部から再起不能の状態にまで叩き潰すための企て。とりあえずそう考えよう。その方がまだ据わりが良いからね。しかし……天願の方を飲み込んでも御手洗がおかしいよ。ここまでずっとなりを潜めてきたけど、突然動き出したと思ったらこれかよ。アイツ、希望のキの字もないやんけ。なんで今回の騒動の結果あんな行動に走るわけ? 意味が分からん。せめて苗木との話し合いくらいは時間とれよ。まぁ、苗木が全然頼れるように見えないし、苗木規準で人類動かすのがマズいってのは同意だが……だからって何故極端に走る。やっぱりじかに江ノ島の洗礼を受けた人間はどこかしらネジが外れてしまうのだろうか。こうなると、もう御手洗も実は操られてるっていう方がすっきりするな……全部洗脳ビデオのせいにしちゃおうよ。もう、それでいいよ。

 結局、ラストに江ノ島(死んでる)が言ってたあらすじは全部本当ってことなのかなぁ。最後に雪染先生が出てきたときには期待しちゃったけど、結局あれも単なるモノローグで、特に真相に迫るような意味はないのかなぁ。今回の黒幕は天願、狙いは「希望のビデオ」、そして襲撃者の真相は全員の自殺……。こりゃぁ駄目だなぁ。オチとしては下策でしかないなぁ。木曜日だ、木曜日に何か、せめて1つくらいは現在の構図をひっくり返すサプライズが用意されていれば、印象は随分変わってくる。ラストはカムクラとジャバウォック島の顛末が描かれる必要があるので、あんまり尺はない気もするのだが……ここまで引っ張って、このグダグダのまま終わらせるわけにはいかないでしょう。まだ人数カウントの件とか解決してないことの方が多いくらいやねんで。

 あ、あと霧切さんを早く生き返らせて、朝日奈さんの救助も急げ。どうなっちゃうの、どうしてくれるの。

拍手



忍者ブログ [PR]
カレンダー
07 2025/08 09
S M T W T F S
25 26 27 28 29 30
31
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[08/25 とみしの]
[08/22 とみしの]
[08/06 NONAME]
[08/06 とみしの]
[07/27 デュッセル]
バーコード