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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ステラのまほう」 5→4

 あんまりはまらなかった系作品。「NEW GAME」に続いて、最近はきらら系作品との相性が悪い。ひょっとしたら歳を取ってこういう作品を受け入れがたくなってきているのだろうか。

 「こういう作品」とまとめたが、「NEW GAME」とは全く違う内容だし、「きらら系」とまとめてしまうのは乱暴かもしれない。同人ゲーム製作で、そこそこの修羅場、そこそこの人間関係ということで、意外なことにどちらかというと「しょこめざ」の方が近いテイストになった。あちらはサスペンスな要素もちょこっとありつつのハーレムものだったが、こちらは女の子オンリーの萌えものとしてのデザイン。どうせ高校生の遊びなんだから大してシリアスになるわけではないのだが、それでも〆切りが云々、自分の才能が云々といった部分で悩むのはこの手の作品の王道展開といえる。

 ただ、そうした微妙なポジショニングのために、今ひとつ作品の芯が定めにくかったのは事実ではなかろうか。「高校生の部活で、勝負してるわけでもないんだからそこまで真剣にならなくても」というブレーキがかかってしまうため、珠輝の悩みや頑張りなんかがそこまで重要なものに思えないんだよな。諸先輩方も、各々の才能に見合った程度の努力をして、苦労も重ねているのだろうが、あまり画面に出てこないので「一致団結して」みたいな感じでもないし。というか、そもそもゲーム制作の現場で絵描きとプログラマーと脚本家と音楽家が同時に同じようにして悩むタイミングなんてそうそうないんだよな。同じ目的とはいえ、全員がスタンドアローンなわけで。流石にそれだけではマズいので、同じ絵描きとしての視点を共有し、切磋琢磨できる水葉というキャラも投入されるわけだが、最終的に珠輝がどこまで成長したのかが分かりにくいため、成長物語としてもそこまでのカタルシスはない。「ゆるふわコメディ」なのか「頑張れ部活もの」なのか、そのあたりの見定めが最後まで確定せず、軟着陸してしまった印象なのである。まー、きらら系らしいといえばらしいのかもしれないが……。

 ただまぁ、だからといって嫌いなのかというとそうでもなく、キャラクターのデザインはメリハリが聞いているし、可愛くないわけではない。中盤以降はあやめ(アイリス先生)が他の先輩方やときに珠輝をも食って目立っていたので、おそらく彼女が今作のメインと言ってしまっていいのだろう。彼女がやりたい放題しているのをみている時は割と楽しい。いや、小澤亜李が頑張ってるなー、って思ってるだけかもしれないけど。結局中の人ブーストがあるからね。亜李ちゃんが個人的なベストではあるが、主人公を演じた長縄まりあの仕事も割と安定している。「六畳間」で初めて出てきたときにはどうなるものかと思っていたが、ここからは割とまっとうなヒロイン路線も歩めるのかもしれない。まぁ、ここ最近、ロリ系ボイスは供給過多なので過当競争が激しいのだが……。

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「夏目友人帳 伍」 5→5

 変わらないことの大切さ。改めて噛みしめる諸々。

 今期から微妙に制作体勢が変わり、スタジオがブレインズベースから朱夏へと変更、さらに大森さんが総監督名義になり、出合小都美が監督に。そうした部分があり、1話目では「朱夏って大丈夫なんやろか……」と色々心配していたのだが、まぁ、そこまで問題はなかった。正直言えば実はディティールにちらほら気になる部分が出てしまったり、あげくシーズン中に1話特別編を挟んだりきな臭い匂いはあったのだが、でもまぁ、完全に画が駄目になった「デュラララ」や、話数ごとにキャラの印象が変わったりした「91days」に比べれば、今作は割と安定していた方。これまで積み重ねてきた歴史を大きく損なうことにはなっていない。

 ひょっとしたらそこかしこに「変わった」要素はあるのかもしれないけど、通底する「夏目」ワールドだと思って見てると、「やっぱりいつものあの世界だ」って思えてしまうんだよね。「夏目だし、多分大丈夫」っていう、変な信頼があるんだと思う。そして、シナリオを見ればこの信頼も理由が無いわけではないことが分かるはず。温かい中にも少しゾクッとする要素が混じる独特のあやかし観。そこで健気に奮闘する夏目と、ふてぶてしいニャンコ先生。なんか、それを見てるだけで「これでいいな」っていう気になるのである。今期は特に夏目の横の広がり、望ましい友人関係も、望まざる妖怪関係も色々と見ることが出来て、長期シリーズならではの賑やかさみたいなものがよく出ていたシーズンになった。いつの間にやら、いい友達が随分増えたよなぁ。まぁ、一番の善人はお世話になっている藤原家のお二人なんですけどね。

 早々と6期(分割2クール目やな)の報も入り、「次にいつ戻ってくるんだろう」なんておきまりの締めの言葉も書かせてもらえないが、こうして続けられるっていうだけで感謝しないとね。井上和彦が別番組で「ニャンコ先生は適当に出来るから好き」って言ってたのが面白かった。適当って悪い意味じゃなくて、これだけ馴染んだ役だと、呼吸するように色々遊べる、って意味でね。

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「アイドルメモリーズ」 3→3

 なんで最後まで観てた(もしくは録画してた)んだろね。俺にも分からんよ。

 まぁ、ほら、一応今をときめくアイドルアニメだしね。今後の発展も期待できるわけじゃない。続編につながって、「1期からちゃんと観てるわー、ずっと育つと思ってたわー」って言ってみたいじゃない。……いや、別に言いたくないです。ごめんなさい。ほら、画は別に悪くなかったでしょ、良くもなかったけど。

 今作の場合、画がどうとか、曲がどうとか、実写パートがどうとか、そういう諸々を乗り越えてやっぱりシナリオ部分に一切の盛り上がりが無かったのがすげぇと思うんだよ。いや、むしろ盛り上がったのかもしれない。SNSに溺れてひたすらツイッターやインスタに沈み込み本職がなおざりになるアイドルとか、案外世相を斬った内容といえる。……いや、でもあのくだりがあった時点で、なんかもう、ファンだったとしても興ざめになるやん? このアイドル応援するのやめとこ、ってなるやん? 結局目に見えるところで努力からの改善ってほとんど無いのよね。そりゃま、1クールで15分枠なんだからシナリオを進める余裕が無いってのも事実なんだろうけど、それにしたって中身が適当過ぎるだろ。なんだあの最終回。観客は一体どこを見て応援する気になったのかさっぱり分からん。「悪くなかったよな」→「運営がランキングいじってるだろ」っていうネットの圧力が突然生まれて、それによって救われるヒロイングループって……なんかもう、現代のくそったれネット文化を煽ってる作品にしか見えないのですがね。

 結局、その他のアイドルアニメと違って、「アイドルとファン」っていう繋がりが見えず、完全に「このアイドルグループは想像上の産物です」みたいな処理が実感を生まない原因だったんじゃなかろうか。女性向けアイドルアニメだと案外そういう流れは有効なんだけど、スポ根や友情物語の延長で見てしまう身としては、こうして「アイドル的概念の残滓」みたいなものをみせられても。

 これ、2期以降がある……のか……?

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「灼熱の卓球娘」 4→5

 思ったより悪くなかった枠。まぁ、特に良くもないのかもしれないけど、望まれたものをそつなくこなすってのも結構大変なことなのですよ。

 何度か書いているが、今期は様々なスポーツアニメが花盛り。スケートやらラグビーやら珍しい競技が並ぶ中で、卓球ってのも割とレア。そして、卓球の面白さがこれによって伝わるかというと、そこは残念、あんまり伝わってはこない。スポーツ作画としては「DAYS」よりは好みであるのだが、「ピンポン」のようにアニメにしたときにぶっ飛んだ演出になっているわけでもなく、試合描写の中で時折効果線が多めに入ってアオリ気味の派手な構図が出るくらい。ピンポイントで迫力のある止め絵にはなるが、動きのあるアニメーション作品として、何か素晴らしいものがあったかと言えば、答えはNOだろう。ただ、そこは史上最速を誇ると言われている競技のこと。なかなかこれをまっとうに動画で表現しきるのは困難なのだ。競技シーンをそのまま描くという手法は、今作には選択出来ない。そもそもユルめの萌え画中心の絵面で卓球のボールだけそんな速度で動かれちゃ、違和感ばかりで集中出来ないだろう。

 タイトルの割には、今作はそうした「アツい卓球アニメ」ではない。序盤はタイトルから勝手にそういう路線も期待していたのだが、まぁ、キャラデザを見た時点で察しなさい、って話だ。じゃぁ、競技シーンに見せ場が多くなければこのアニメに価値は無いかと言われれば、決してそんなこともない。今作が一気に見やすくなったのは、「これって、卓球版の『咲』だわ」ってことに気がついたとき。「咲」は麻雀という競技を(パンツ履いてない)女の子たちのチームで戦うお話だが、ここで重要なのは「個人競技だけどチーム戦」という部分。卓球も、バレーやバスケと違って個人競技なのは間違いないのだが、それでもチームという横の繋がりがあり、そこに諸々の友情・愛情・百合・その他で固めていくのがメインの楽しみ方。ベースになるのはもちろんダブル主人公のこよりとあかりだろうが、その他にもハナビ・ほくとコンビや3年生ズ、そして敵サイドの素敵コンビまで、様々な友情の形を楽しむことが出来る。つまり、そういう作品だ。極論すれば、卓球は単なる舞台装置、おまけなのである。いや、作者はそんなつもりで描いてるわけではないんだろうけど、あくまで私の視聴姿勢としてね。

 あとはどのくらいキャラが立つかの勝負だが、個人的にはほくと回が割と気に入っているので、オススメはハナビほくと組。部長とムネムネ先輩も悪くはないのだが、如何せんムネムネ先輩は本当に胸の話で引っ張るしかないので展開のバリエーションが今ひとつだ(ここから先にもっと広がるかもしれないけど)。主人公達も悪いとまでは言わないが、流石にベタ過ぎるし「卓球愛」の表れ方がいまいち共感出来るものではなかったので、「主人公補正乙」くらいの印象。個々のキャラにもっと愛着が湧くようになれば、作品全体としての面白味も変わってくるのではなかろうか。

 まぁ、とりあえず1クールものとしては可もなく不可もなく。スポ根の体裁を持った百合作品としてそれなりに。オススメ中の人は1話目でも同じように書いたけどハナビ役の高野麻里佳かな。声の飛ばし方が割と楽しいので、今後の伸びしろがまだありそう。「イヤホンズの2人目」も安定出来ると思ってますよ。あとはやっぱり敵側だった緑髪のヘボットっぽい声の人。あのキャラは目力の強さもあってか、あんまりヘボットには聞こえなくて良いキャラになってた。しーたむ、声は同じでも色々振れ方があるねん。

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 エエエエエエェェ……最終話。これで終わりなん? いや、流石に、それは、ちょっと。

 元々劇的なストーリーとか、アッと驚く大展開なんかに期待した作品ではないのだが、いくら何でもラストバトルが適当過ぎやしませんかね? 今まで培ってきたものが適当に処理されすぎじゃないですかね? 社長ロボはいいんだ。あれはネタだし、話の繋ぎとしては満点の存在感だ。そして、結果的に社長オチというのもOKだ。血と汗と涙で出来てる世界じゃないのだから、その辺はギャグに振りきって終わってみるのもまた一興だろう。メイプル社長の立ち回りは文句無いんだ。

 でもさ、いくら何でも音楽の要素が雑じゃない? みんなで作った歌、もうちょっと盛り上げられない? サウンドプラネットの全てを結集した力なんだから、もう少し壮大な感じにならない? 曲の演出だけだと、メインボーカルの面々が1フレーズずつ繋いで終わりって……全然バンドアニメじゃないよぅ。ヴィクトリアスさんももうちょっとしゃんとして欲しい。そりゃもちろん最終的には歌の力に屈服するのは知ってるよ? 勧善懲悪で終わるのは当たり前だ。でもさ、もうちょっとこう、今まで下積みしてきた過程を活かすような展開はないんか? アルカレさんも、BVLも、ヴィクトリアスさんがせっかくダガーを使って暗躍してた展開にはなんの意味も無かったの? せめてこの2グループに活躍の場を与えるとか、そういう絡みはないの? なんかもう、全部ぶつ切れ。伏線といえば、先週急ごしらえで蒔いた「ヴィクトリアスだって幼い頃は歌が好きだった」っていう無理過ぎるシーンが使われたくらいやん。いや、そんなんいいんで。僕らが観たいのはシアンたちプラズマジカの活躍であって、その他のバンドたちと一致団結した大活躍なんですよ。なんでそれが全く無いのさ。ダル太夫は一応やることやったけど、阿と吽に到っては一言もしゃべってないからね? 流石にこれじゃ夢幻庵さんが可哀相過ぎる。いや、今回のお話で得したグループは一つもない……えぇぇぇええ。

 ここ数話は割とシナリオ運びが適当だなー、って思ってたけど、この最終話は正直ガッカリである。「ひょっとしてもう1話あるの?」とか思ったけど、別にダガーさんが真のラスボスをやるわけでもなかったし、シアンの里帰りも本当に流れ作業であっさり処理しちゃったし。いくら2回目だからって、雑過ぎるだろ。そして、そんな雑な展開に拍車を掛けるのが、なんかやる気のない作画。これまで作画崩れなんてほとんど起こさない作品だったのに、なんでよりによって最終話だけキャラ作画が微妙なのさ。シアンのおでこが変だよ。プラズマジカのラストライブのギターが適当すぎだよ。エンディングテーマを歌う詩杏の映像はなんとか可愛く出来てたけど……エンディングはやっぱりソロじゃなくてプラズマジカで締めるべきだよねぇ……。なんか、予想通りだったのは間違いないんだけど、全部が全部1段下のクオリティの最終回だった。すげぇ残念。今からでも遅くないから、「シアンがいなくなることに泣きじゃくって駄々をこねるレトリー」のシーンだけで30分のエピソード書いて下さいよ。それくらい出来るんですよ、この世界は。なんで「しょ〜と」の総集編とかやる余裕はあるんだよ。いや、観るけどさ。

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12歳。〜ちっちゃなムネのトキメキ〜(第2期)」 5→4

 終わったみたいです。特に、無いです。

 観てたっていうか、環境音楽みたいにして加隈ちゃんのロリ声聞くために流してただけ、みたいなところがあるので、あんまり中身に対する感想も思い入れもないんだよな。じゃぁ何で観てたんだよ、って話になると、そりゃまぁ、加隈ボイスやら珠利ちゃんボイスで恋愛に対してうんうん唸っているのを聞いてるだけで割と楽しいから。あとはまぁ、中身がサザエさんのごとく延々同じでも別に構わないわけで。一応は「恋愛ドラマ」なので2期にはライバルの乱入だったり、家族の介入だったりというささやかな問題はあるけど、どこまで言っても「ケッ、どうせガキのおままごとじゃねぇか」っていう気分が先に立つので割とどうでもいいんですよね。どっちかっていうとこの世界の大人達(お兄ちゃんだけだが)の精神年齢が低く、その分の大人力が全部高尾と稲葉に吸収されているという壮絶な世界観を楽しむ作品だったかもしれない。結局最後の最後まで高尾が一切ぶれることなく高尾だった。そこは純粋にすごい作品なのかもしれない。あといくら何でもココアちゃんが下衆になりすぎだろ、ってのもあるけど、子供の神経だとああいう行為ってちょっとしたいじめ程度だったのかねぇ。あ、あと委員長がしゃべった。

 もう思い出すことも出来ない12歳という年齢。でも、僕の12歳はこれじゃなかったし、これを求めてもいなかった気がします。辛うじて思い出せる記憶が「女子の労働を請け負ってバレンタインにチョコをもらおうとしていた」っていうリア充(??)エピソードくらいかな……まぁ、その年から「学校にお菓子など持ってこないよう」って禁止令が出されたんだけどね。

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「ブブキ・ブランキ 星の巨人」 6→6

 絶美さんの中の人の妊娠報告はいつになりますかね? いや、産休に入られると困るんだけどさ。双子が生まれた日笠家とか、想像するだけで賑やかそうだなぁ。

 相変わらず、どこか気になる作品でしたね。2期目ということでキャラの立ち位置も確立し、色々といじって盛り上がりやすくなる……はずなのだが、今作の特徴として「いまいち敵対関係が分からん」という変な悩みがある。1期の頃から「なんでそこが敵対するん?」とか「なんでさっきまであんなに揉めてたのに和解するん?」みたいな部分があったのだが、2期になり、ブランキと勢力が増えた事でそうしたよくわからんモチベーション問題は増加。礼央子の扱いがどうにも処理しづらいし、ギーの野望をどこの誰がサポートしてるのかも今ひとつピンと来ない。レティシア、エピゾ、劉といった心臓の面々が、「今、何故ギーの側についているのか」を納得するのが色々と面倒で、エピゾが単なる馬鹿なのがかなり救いになっていた気がする。最終的な汀の処理についても、理屈の上では一応説明されているものの、感情的にはどこか飲み込みづらく、シナリオの隅々まで完璧に片付いたとは言い難い。最終回はまるまる1話をエピローグに使ってくれる贅沢仕様だが、あのエピローグでアズマのどんな心境を描きたかったのか、世界をどういう結末で閉じたかったのかも視聴者に解釈を委ねられている。そのあたりの「スパッと割り切れない展開」は、もやもやした視聴者も多いのではなかろうか。

 でもまぁ、そういうなんかふわっとした部分も、今作の魅力の1つと言えないこともない。アズマと礼央子の関係性が最も象徴的だが、本作では絶対的に敵対する存在ってギーだけなのよね。残りのブランキ使いも、礼央子も、そしてブランキという存在そのものも、元々人類やアズマと敵対する存在ではない。ただ少しずつ見えている景色が異なり、勘違いが挟まったりすることで小競り合いが続く、そういうお話だった。そのせいで1期のシナリオはどこか尻切れになってしまったが、今期はギーという「はっきりした敵」がいたおかげでシナリオが「完結した」ことは理解出来たのだし、その他のキャラが緩く繋がり、拡散していく過程にも無理が生じているわけではないのだ。

 こうしてシナリオが処理出来れば、あとはオリジナル要素であるCGデザインを楽しむだけである。2期になり演出も少しこなれた印象になり、フルCGでのコミカルな演出も随分見られるようになった。エピゾのふざけ方は相変わらずだったし、新キャラ薫子がコメディリリーフとしてかなりいい仕事をしてくれた。彼女が可愛く見える時点で、CGキャラデザインは成功である。また、最終話で出てきたアズマの先生みたいに、CG描写と作画が上手いこと噛み合ったデザインはかなりいいバランスで日本独自の「CGと手描き」の融和点を見出しているように思う。「ベルセルク」みたいなCGの使い方はなんか微妙だったが、キャラ作画の発展形としては、やはり今作は白眉だったと思う。そして、ブランキってロボものとしては割と格好良い部類のデザインに入ると思うんだけど、ロボ好きの人たちにはどう映ったんでしょうね。炎帝王舞とか、合体ロボの王道は最高だったよ。是非、サンジゲンにはこのままの方向性を突き詰めて新たな時代を作って欲しい。

 中の人は1期からの続投組は全部素敵。木乃亜や静流にあんまり見せ場が無かったのは残念だが、その分薫子が一人ではっちゃけてくれたので賑やかさは相変わらずだったし。やっぱりひーちゃんのロリは良いね。あとは新キャラならレティシアの中の人・本渡楓、ラクシミの中の人・園崎未恵あたりが好み。もちろんギー役の山路さんの渋くてイカすお仕事は言わずもがなだ。

 残念ながらブランキは活動を完全に停止してしまったようだが、ブブキ自体は生きてるんだから世界はまだまだどうにでもなりそう。続編……あってもいいんやで。もちろんメインテーマは「Beat your Heart」でお願いします。

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 バイツァダストが解除されてSEがついたよ、第39話。ズギャーンだのドギャーンだのが一体どんな音なのかを考えてSE付けるのはセンスが問われるところだが、なんか、曰く言い難い音がいっぱいついててスタッフの苦労が窺えました。

 最終決戦。……の前に梨央ちゃんのパンティ。吉良さんが必死に携帯に向かってぺこぺこしてる構図だけでも割と面白いのだが、そんなにぺこぺこが嫌だったら別に電話口で頭下げなくてもいいんじゃないですかね。まぁ、どうしてもモーションが入ってしまうあたりが悲しいくらいに日本人なわけだが。「川尻浩作め、そんなに出世したかったのか」って言ってたけど、吉良さんの会社での様子はどうだったんでしょうね。毎度お馴染み吉良の同僚の話を聞く限り決して社内でぼっちだったわけでもないだろうけど、上司に対しては必要以上に媚びたりせず、境遇に満足して波風立てない程度の自由をキープしてたってところか。今の年齢ならいいけど、歳を重ねた時にどういう扱いになっていたかは気になるところだ。そして、そんなぺこぺこ吉良さんに食ってかかる「男性(キャスト表より)」。原作の時から無駄な存在感があったが、アニメでもやっぱり濃いな……まぁ、荒木作品のモブって本当にどうでもいい奴でも全員濃いんだけどさ。そして無駄にディティールを描き込まれたパンティ。それを見つけた時の見事な三段カット。スタッフはあのシーンをどれだけ重要視してんだよ。その分空気弾が進路変更出来るシステムの説明なんかはカットされてるんだぞ。すげぇ判断だ。なお、最後の目玉は放送コード上しっかり描けずに単なる黒い玉2つになってましたが、あれ、見えないせいで話の流れから睾丸に見えても文句は言えないような……。

 さておき、仗助が中、吉良が外という奇妙な状態で遠隔攻撃どうしの最終戦という、一風変わった状況設定。本人も言っている通りに「絶対に仗助に近づかない」あたりが流石の吉良。仗助が転がり込んだ梨央ちゃんの家は杜王町にありがちな「なんかやけに広い」家で、一番最初に逃げ込んだ部屋なんて、家具も何にも無い上に「窓もない」という信じられない間取りである。梨央ちゃん、一体どんな住人だったんだろう。帰宅後にボッコボコになった自宅を見て絶望するんだろうな。杜王町はこの数ヶ月で結構な数の住宅が破壊されてますよ(由花子が閉じこもった別荘、靴のムカデ屋、露伴の家)。

 遠隔攻撃バトルということで、勝負の鍵は相手の攻撃方法をいかに特定していくか。普通に考えたらロングレンジに向かない仗助が一方的に不利なのだが、天才少年川尻早人がいち早く空気弾の侵入に気づけたおかげで、何とかワンサイドゲームは回避。目に見えない空気弾も、室内ならいくらでも可視化出来るので大きな問題ではない。まぁ、煙草の煙でどれだけ広範囲に影響があるんだよ、って気もするのだが、多分一度見えたら後は煙の粒子とかがこびりついて何となく見えるようになるんじゃないかな(一応、あのシーンでは何となく煙が充満しているような描写にはなってたけど)。しかし、いくら見えていてもホーミングの解析までは出来ない。逃げるしかない仗助を一方的に追い詰めるのは吉良の狙い通りだったが、そこは賢い仗助君。事前に用意していた「俺の自動追尾弾」で反撃に成功。初撃は痛み分けとなった。ちなみに、この戦いのキーとなった「Cダイヤモンド製の自動追尾弾」のシステム、吉良さんは攻撃を受けた直後にすぐに仕組みを理解したが、ぶっちゃけ、読者側からすると未だにその理屈はよく分かっていない。「ガラスに閉じこめた血液」と「吉良の服についた血液」が引きあう性質を利用したわけだが、なんでその2つが引きあうんだろう。「どちらの血液も仗助の体内に移動しようとする」なら理屈は分かるのだが……仗助は事前に全てを予期し、「吉良に着けた血痕」と「ガラスに入れた血痕」を「同じ血」でまとめていたということ? いや、そもそも「同じ血」ってなんだ。そして、引力が発生するとしたら、ガラスも引かれるが当然吉良の服も引っ張られるはず。ガラス片の射撃速度からするとそれなりの引力が発生したと思われるのだが、吉良は「服が引っ張られた」ような感覚はなかったはず。電話に夢中で気付かなかったんですかね。

 まぁ、この辺りの理屈も「こまけぇことはいいんだよ」の精神で吹き飛ばすべし。何にせよ、この変則的なラストバトルは充分に盛り上がった。説明要素が多い展開だからアニメにした時にダレないかな、と心配していたのだが、作画リソースを全力で注いでくれたこともあって、充分緊張感が出て良い映像になっていたんじゃなかろうか。そして、遠距離での丁々発止のやりとりが長ければ、その後の直接対決も盛り上がるわけで。「出せよ、キラークイーン」のところとか、仗助さんの一世一代の主人公感がたまらないですね。3部の承太郎も同じようにしてDIOに「抜きな」って言ってましたしね。直接のパワーではCダイヤモンドには太刀打ち出来ないキラークイーン。ここまで来たら終わりかな、って思わせておいて、運命が味方する吉良の強さ。「敵サイドも諦めかけた後でのハプニング的な逆転」っていう構図が更なる絶望感を駆り立てる。仗助は杜王町の全ての力で吉良に立ち向かったが、吉良だって写真の親父や猫草など、数少ない自分の仲間をフル活用して戦っているのだ。生前の最後の味方が猫ってのも、なんだか寂しい人生でしたね。

 そして、逆転に継ぐ逆転で満を持して目覚める億泰。ホント、この2人の関係性は素敵過ぎるね。ジョナサンとツェペリ、ジョセフとシーザー、承太郎とポルナレフ、男臭い友情の繋がりは全ての部で通底してジョジョのテーマではあるが、理屈抜きでの「ダチ」っていう高校生らしい等身大のお友達は身近なだけにかけがえの無いもの。最終決戦とは思えない2人の気の抜けた会話も、4部らしい「日常の延長」を演出していておしゃれである。仗助は本当に友達に恵まれたな(露伴を除く)。

 ピンチを乗り越え、次第に固まり始める趨勢。爆発音を聞きつけて難聴気味だった承太郎さんたちもようやく到着した。吉良吉影は相変わらず自己紹介もするので正体は明らか。ジョジョでは珍しく、6対1という圧倒的数の優位で向かえるラストシーンは、吉良吉影という男のこれまでの人生の清算の構図か。よりによって小学生のガキに決め台詞を叩きつけられるあたり、巡り巡って因果オホー。早人さん、あんたまだ正義の心に目覚めて1日しか経ってないけどな……。

 そして、集まった正義のチームの中には、行動の早さには定評のある杜王町消防団のみなさんも。救急車も来ますかね、女医さんもいますかね。……モナリザって、知ってます? 次回、最終回!

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「魔法少女育成計画」 6→7

 楽しかったです。なんだろね、女の子が殺される姿を見てワクワクするタイプの人種だと思われたらマズいが……別に女の子じゃなくてもいいんですよ。基本的に好きなんだよね、デスゲーム設定。最近ちょくちょくいくようになった漫画喫茶でもデスゲームに限らずなんか胡散臭いゲームで命のやりとりをする漫画ばっかり読んでます。最近ホントにおっそろしくたくさん湧いてるのでね。

 今作はデスゲームの中でも「殺し合う魔法少女」という殺伐感が愉快な一品。ぶっちゃけ「魔法少女もの」という認識は相当序盤でなくなってしまうので「特殊能力デスゲームもの」でしか無いのだけど、一応魔法少女の仮面を被っているそのギャップがまず楽しい。殺伐系魔法少女の草分け的存在であり、金字塔となった「まどマギ」と比べても「魔法少女」としてのデザイン性やファンシー感では見劣りしていないだろう。差があるのはキャラ1人1人の掘り下げの度合いで、今作のどのキャラを見ても、さやかやほむらの足元にも及ぶまい。しかし、今作の場合はそうした「掘り下げ」は必要最低限に留められているのだからしょうがない。あくまで描きたい物が違うだけであって、そこに優劣を定めるのはナンセンスである。何しろあちらは1クールで3人が死んだ(or魔女化した)だけだが、こちらはなんと1クールで16人の殺し合い。流石に同じペースで1人1人の顔を見ていくわけにはいくまい。

 普通に考えれば1クールで16人は無茶である。しかし、今作は最低限の描写でギリギリそれを可能にしている。具体的にどうやってこの尺の問題をクリアしたかといえば、上手いことテンプレを活用して説明を簡略化させたのだ。デスゲームものがこれだけ定着したからこそ可能な芸当だが、「視聴者の方だって大体わかってんでしょ」って部分はザクザク省略し、みせたい部分だけをクローズアップして全編をクライマックスに仕上げているのだ。例えばシスターナナとウィンタープリズンの物語なんて、掘り下げようと思えばもっといくらでも尺を費やして面白い百合関係を描けただろうが、あくまであそこはシスターナナの善意(独善ともいう)が無残に踏みにじられる部分が描きたかったわけで、WPの最期も、シスターの失意も、少ないカットだけで大体こちらは理解出来る。そうして紡がれた「コロシアイ魔法少女もの」は、決して新奇なアイディアが見られたわけではないのだが、求められた殺伐要素をテンポ良く処理し、悲しんだり、惜しんだり、悔しがったり、嘲笑ったりと、色々な感情を1クールでギュギュッとみせてくれた。実際、あれだけの尺でなんとなーく描かれただけなのに、トップスピードの死はちゃんと悲しくなったし、カラミティメアリの死は爽快感があったのだ。シナリオの組み方、シリーズの構成の仕方は、ほぼベストだったと見ていいのではなかろうか。

 あとはまぁ、どれだけギャップを引き立たせる画が作れるかだ。橋本監督は見事に「かわいいキャラ」の扱いを心得ており、最後まで徹底して「可愛らしい少女の生き残り」という、どこか現実感に欠けるファンシーなデザインを守り抜いた。その上で容赦無く残酷な部分も描くことで魅力は増していく。適当な作画、演出ではここまでの背徳的な満足感は得られなかっただろう。最後の1話までしっかりとキャラ画を維持して走り抜けたラルケスタッフの頑張りもありがたい。この作品、まだまだ姉妹品は多いみたいだし、是非とも続編を期待したいところですね。

 中の人については、毎回色んな方向から楽しませてくれたのでどのキャラも完璧でした。捨てキャラが1つもないってのは素晴らしいところだが、やっぱり推しでいうと1人目はルーラ。あのキャラ、あのこけおどしじみた威厳があったからこそスイムスイムが成立したことを考えると、やっぱり日笠陽子の持つバイタリティって素晴らしい。厄介なボスキャラ級を井上喜久子・緒方恵美というベテラン2人に任せたキャスティングも絶妙で、特にクラムベリーは緒方キャラの中でも屈指の胡散臭さが絶妙にキャラの不気味さをかき立ててくれた。本当に恵まれた作品である。まぁ、当然一番はトップスピードの中の人なんですけどね! 突き抜けた良い人感。昔やんちゃしてたのも笑ってすまされる勢い。ギャル系声優と言われた内山夕実も、今となっちゃすっかり業界の一枚看板ですよ。沼倉愛美とのタカオ・キリクマコンビ、またどこかでお目にかかりたいもんです。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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