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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ギャルと言えばやっぱりゆーみん、第9話。デビュー後しばらくは「ギャル声優」として変な知名度が上がった内山夕実。本人にその気配は欠片もないのにこういうイメージが固まる行程って謎だよな。他の事例としては巨乳役ばっかりやってるのに本人は(略)。

 1クール目の締めに向けて、少しずつまとまりつつあるシナリオ。ロゴスは3人体制だったところから1人が脱落し、バレバレながらも一応正体を隠していた生徒会長がようやくカミングアウト。しかも、これまで映像が無かったので正体不明だったバードさん(CV加隈亜衣)が会長演じるネカマキャラだったことも判明した。余計な人間が増えずにすんだのでこっちは理解が楽だが、なんでネカマだったんでしょうね。ミュトスとの通信もあれだけ秘密裏にやってたんだから、別に性別を偽る必要も無かったと思うのだが……まぁ、趣味かな。メタな話をするなら「視聴者を驚かせるため」だろうが。あんまりサプライズとしては効果高くないな。

 そして、個人的にありがたかったのはそれ以外の上層部の人間関係もだいぶすっきりしたところかな。都知事が悪人ってのははっきりしてた部分だが、彼がロゴスとどのように絡み、どの程度「自分の意志」が働いているのかとか、そこに対抗する稲城さん(グリリバ)が敵なのか味方なのかとか、そういう漠然とした部分が今回のお話でかなりすっきりした。室長との関係性が思いの外深そうだった稲城さん。彼はグリリバボイスの「実は黒幕」ポジションだったら面倒だと思っていたのだが、そんな厄介なこともないようで、ひとまずは正義の人で確定だ。以前の事件で非業の死を遂げた長沼議員の意志を継いで都知事を目指すというのが当座の目標らしく、「政治絡みバトル」では彼をどこまで担ぎあげられるかが勝負どころになりそうだ。対する都知事については、確かに悪人には違いないのだが、現時点では確実に小物だ。ひょっとしたら深謀遠慮があるんじゃないかと勘ぐっていた部分もあるのだが、今回のドッグとの絡みで本当に素であることが露呈した(ついでにやり手っぽい秘書も大したことないことも分かった)。あとはロゴスの傀儡としてダイハチを両面作戦で苦しめるだけの抑制装置になるんだろうなぁ。ダイハチはバトルフィールドでロゴスの兵器と戦うときに、事務作業の面では上層部の都知事と戦わねばならず、なんとも珍妙なバトル展開になっているのである。まー、都知事とロゴスが完全にイコールではないので、そのあたりの捻れが見どころになるのかな。今回都知事を出し抜いた航空法なんちゃら条ってのはどんな法律だったんでしょうね。

 「最初にやられる小物」として適当な役回りを任されたドッグ。短絡的な上に生きるか死ぬかのミッション中に軽々しくナンパをかける(しかも趣味が悪い)あたり、本当に捨てキャラ以外のなにものでもないのだが、ゲーム感覚で世間を騒がせるロゴスという組織の性格の一端は間違いなくあらわれているだろう。残りのメンバーもゲームオタクのミュトスやネットに詳しい生徒会長など、どうもこの組織はゆとり臭さがにじみ出ている。今回の会議の様子からするとミュトスよりも上っていないみたいなんだよなぁ。そんな意識高い民によって捨て駒にされてしまったドッグなのだが、彼のウェアの性能はご多分に漏れずかなりの品質。ベースが「釣り用」っていう時点で軍用ウェアと対等に戦えるのはどうかと思うのだが、いちいちスキー板を履いて射出されているダイハチのお二人に比べても飛行能力がやたら高いし、一時的とはいえ、黒騎とタイマンで出し抜いてしまったわけで、どうにもダイハチの不自由さばかりが目立つマッチメイクが多い。まぁ、そのおかげで満を持して登場した室長のウェアの格好良さも引き立ったわけだけども。なんか、今までのメンバーと比べても室長の機動性が一番現場向きな気がする。毎回室長が出撃してれば解決してた問題も多かったのでは……。まぁ、監督役だからなぁ。これで管制室にいる人間で出撃してないのって協会さんだけか。流石にあの人は現場には出ない……よね? もう、誰がウェアを着ても不思議じゃない。下手したらそのうち一般人A子さんですら出撃出来そう。

 色んな人が現場にいけばいくほど、メインの2人の陰がどんどん薄くなっていくんだけども……。今回のお話はいつも以上に「タイバニっぽいな」って思った話だったんだけど(多分敵のウェアのデザインの影響だとは思うが)、本作がタイバニと大きく違うのは、「主人公2人が中心にいるとは思えない」ところなんだよな。まぁ、回りの人らが愉快ならそれでいいんですけどね。

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 ようやく見られたメリイの笑顔。今回はそれで良しやな。

 相変わらず、すごく良いところとすごく謎なところが混在している作品である。おかげで視聴中もテンションが一定しなくて身体に悪い。今回はとても良いシーンが多くて個人的には好みのお話だったのだが、その分「なんでここがなぁ……」と口惜しい思いも強くなる。先にその部分をあげてしまおう。

 まず、毎度のことながら挿入歌の話。今回は戦闘シーンを盛り上げる役割の1曲と、厳密には挿入歌ではないがエンディングが墓地のシーンから長回しになって事実上のBGMとして1曲。戦闘シーンの方は、まぁ、いつも通りのやつだからそんなに気にしないようにするとして、エンディングの演出はどういう意図があったのかをはかりかねる。わざわざ普段のエンディングじゃなくてシホル(の中の人)が歌ってるバージョンなのよね。なんでわざわざ? 墓地のシーンでは、シホルはマナトの死を悼んで堪えきれずに泣き出してしまっていた。彼女の性格を考えるならばそれは当然のことであり、他のパーティだって皆同じように心の中で涙を流しているはず。声を上げて泣くのがシホルだけ、というシチュエーション。そこは静かにシホルの声が流れれば良いシーンである。そこに何故敢えて、シホルの声で歌を入れる必要があるのか。優しい曲ではあるが、特にシホルというキャラを代表するイメージでもない。それをよりにもよって「今泣いているシホル」のシーンでかけてしまっては、まるでそこにシホルが2人いるかのようなちぐはぐな印象を与えてしまう。真剣に、なんでそんな選曲になったのかを演出した人に聞いてみたい。「シホルの良いシーンだからシホルの良い歌をかけたんです」というのはあまりに安直で、せっかく作りあげた神妙な空気が台無しである。今作は「無音の音」が非常に活きている作品で、例えばCパートなんかは雪の中でのハルヒロとメリイの対話を一切BGMの無い状態で延々繰り広げており、見事に「近さ」「密さ」を表している。墓地のシーンも同様で良かったと思うのだが……どうにも勿体ない。

 もう1つ、これは駄目な点ではなくてどうしても気になってもやもやしたというだけだが、相変わらずゴブリン側への肩入れが凄いんだ。これまでのバトルでも散々「ゴブリンだって平和に暮らしてるのに、わざわざ襲撃して惨殺、強奪を繰り返すって、人間の方がよっぽど悪人じゃねぇか」という印象はあったわけだが、今回の一大イベント、ゴブリン住居襲撃戦は、その印象がさらに強まるようになっている。何しろ、ゴブリンも大家族(?)、役割分担もしっかりしているし、「魔法を理解している!」など、ゴブリンの知性の高さを感じさせるシーンも多い。挙げ句にチェスを差すゴブリンまであらわれる。もう、知能レベルは完全に人間と同等である。ここまで来ると、「モンスター退治」ではなく、「異種族戦争」になってしまい、主人公チームにもしっかりと「ゴブリンと戦う理由」が与えられていないと、どうにもすっきりしないものが残る。幸か不幸か、今回はマナトの弔い合戦という大義名分があったので一応理解は出来るものの、それでも人間側の被害はマナト1人、ゴブリンはこれまでハルヒロたちに大量に惨殺されているわけで、単純な数の論理ならば大義名分はやっぱり成立しない。この世界の人間は、ゴブリンとの話合いを持つことは不可能なのだろうか。とてもそうは見えないんだけども。極めつけはアイキャッチと提クレ絵に使われた「なんか良い雰囲気の優しいゴブリン絵」である。もう、完全に良い奴じゃん。ゴブリンの方が心穏やかで話が分かりそうじゃん。なんで殺しちゃうんだよ。「戦争の理不尽さ」というのはどこにでもついて回るので「しょうがないんだよ」と切り捨ててしまってもいい部分ではあるのだが、せめて、もう少し「ゴブリンは悪い奴だ」という風に視聴者を納得させる方向でガス抜きしてほしいなぁ。別にこのアニメのメインテーマは「逃れ得ぬ戦争悲劇」ではないと思うんだけどね。

 以上の2点が、今回のエピソードで相変わらずもやもやしてしまうところなのだが、ただ、今回はそれを差し置いても良いシーンが多かったのでトータルでは楽しかった。何といってもAパートのバトルシーン。満を持しての仇討ちということで、ハルヒロパーティもしっかりと準備をして挑んでおり、格段に良くなった連携を刻みながら、経験値を積んだ姿を見せてくれている(最後にメリイさんが撃たれてしまったところはみなかったことにして)。シホルの呪文がはっきりと役に立ったシーンは久しぶりに見た気がするし、モグゾーの戦いっぷりも自分のポジションを心得た堂々としたもの。ランタの切り込み隊長としての性能もまずまずだ。こうした個々の任務について、アクションの作画、演出もよく、個人個人が何を考えて動いているのか、どのような心理状態にあるのかが画からも伝わってくる。個人的にお気に入りは、アバンで円陣組んだ後、ハルヒロとメリイのシーンの後ろでこっそり帽子を被っているメリル。こういう細かい仕草で「それっぽさ」が見えるカットって良いよね。他にも、戦いに慣れてて戦闘中の動きが圧倒的に良かったり、致命傷に到らなかったユメの矢を抜き取った後に怒りで思わず矢をへし折ったり、ゴブリンさんサイドの方の感情の動き方も見ていて説得力がある。なるほどこのゴブリンなら「強敵」になってもおかしくはないな。人数も多かったし、明らかにモグゾーVSでかいゴブリンはサイズで圧倒してたし。むしろハルたちはよく勝てたもんだと思うわ。そりゃ経験値不足でエンカウントしてしまったマナトは不幸以外の何ものでもないわ。

 こうして戦いを終え、マナトの墓参りから1つのけじめをつける。そして、次のステップはメリイさんとのパーティ結成である。前回の一件で明らかに(特にハルヒロに対しては)態度を軟化させたメリイさん。デレ方も彼女らしい不器用なものが多いが、わだかまりが無くなると本当に素直で可愛い人ですよ。彼女のメイスアクションもちゃんと鈍器の重さが分かるようなモーションになってて良かったなぁ。「鈍器ヒロイン」ってのも新しくて良いかも。だってユメの弓矢が役に立ってる感じがあんまり無いんだもん。この世界における狩人とか盗賊とかの技能系ジョブってどういうところに存在意義があるんだろうなぁ。そのうちダンジョン探索とかレンジャーミッションがあるのかなぁ。

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Regal Caracal 威厳あるカラカル (3)(W)(W) R

クリーチャー・猫

3/3

あなたのコントロールする他の猫・クリーチャーは+1/+1の修正を受けるとともに絆魂を得る。

〜が戦場に出たとき、1/1で絆魂を持つ白の猫・クリーチャー・トークンを2体戦場に出す。

 Magic業界を揺るがす、史上最大のロードが登場。何が最大って、そりゃファン層に決まってるじゃないですか。世界にはゴブリン好きは沢山いるし、天使好き、ドラゴン好き、ひょっとしたらウーズ好きや執政官好きなんてマニアックな人間もいるかもしれず、多くの種族がロードの登場を待ちわびている。しかし、誰が何と言おうと世界で最も愛される動物は猫だ。つまり、もっとも愛されているクリーチャータイプは猫なのだ。その猫を強化出来る史上初のロードなのだ!! うん? 「黄金の若人ラクシャ(5DN)」がいたって? あんなもん、猫のロードじゃなくてレオニンのロードだろ。僕が求めてるのはムサくるしい亜人じゃないの! 純粋な猫なの! さぁ! これでさっそく猫デッキを組むんだ。5マナと随分重くなってしまったが、他の猫を大きくする純正ロード能力に、なんと子猫を引き連れてくるという阿漕なチャームポイントまで。トータルのステータスは3+2+2になるので充分だし、ロードが生きようが死のうがトークンの絆魂だけは残る。まぁ、つまりは「訓練されたカラカル(RTR)」なんだけどな。子カラカルが各々1マナ換算だと、ロード本体は3マナ3/3だぞ。すげぇ! さっそく現行スタンダードで使える猫をピックアップしようぜ! →「たかり猫猿」 →「狡猾な猫猿」 ……違う、俺が夢見た猫デッキはこんなんじゃない……。「黒猫(M15)」は絶対いれるからな。あと「無害な申し出(EMN)」も忘れずに。なんて可愛らしいお顔だこと!

 

Renewed Faith/新たな信仰(ONS)」 U

 懐かしいなあ。オンスロート当時に生み出された「サイクリング誘発能力」の先駆けの1枚。効果自体は本当にささやかなものだが、実は2マナキャントリップの時点で最低限の仕事を果たしており、そこに幾ばくかのライフまでついてくるというのは、存外悪くない設定。いざというときは緊急避難用の6ライフモードまで搭載されている(そっちがオプションなんだよな)。オンスロート当時も穴埋めカードとしてそこそこのニーズがあり、他にも圧縮が有効な統率者戦などでは汎用性の高い1枚として登用されることも。世の中何が求められるか分からない、という良い例である。しかし、まさかこいつがアンコモンに格上げされる日がくるとはなぁ。

 


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 某氏の送別会代わりのたほいや。まぁ、その主賓は最終的に手元に点数が残りませんでしたが。

 

Round1・「ざーねん」

1.「座禅」に同じ。

2.ヤギの一品種。スイスのザーネン地方原産。

3.クロアチアの国民的清涼飲料水。色は青くにごり、酸味が強い。

4.江戸期のインドネシア人僧。長崎に留学し、空念に師事した。

5.海抜下分帯。

 「せっかくの送別会だから」というので1問目は下ネタ(?)出題をしてくれる優しい先輩。ここから、ユルい「下ネタに聞こえる単語」縛りが発生。③日本の国民的清涼飲料水って何なんでしょうね。ポカリかな。④「江戸期にインドネシア人がよく留学できたな」。

 

Round2・「あらちお」

1.荒々しい男。隆々たる男。

2.荒々しい男。勇猛な男。

3.元気のよい男児。やんちゃ坊主。

4.ねじれたへその緒。

5.イスラム国営放送局。

 下ネタっぽい縛りその2。語感を優先したためにこんな解答に。④は「荒血緒」。⑤についてはシンキングタイム中に真剣に議論が行われ「アラブ+ラジオ」ではないかと推測されたが、正解は「アッラー+ラジオ」であった。いや、正解じゃねぇけど。なお、その後の議論で「じゃぁマスラオってなんなんだろう」という議論も行われたが、その結果「ますらお = muscle 男」という貴重な見解を得ることも出来た。人生是勉強であるな。こうして我々はどんどん駄目になっていくんだ! 

 

Round3・「ごむしゅ」

1.フランスの新聞記者、詩人。反政府詩の旗手。

2.ナポレオンなどの業の深い紳士を示す語。

3.仕えるべき主を持たない侍を婉曲に言った語。浪人。

4.字数が定まらず語呂の良くない歌。拙句。

5.梅毒性病巣の一種。種々の臓器に発生。

 下ネタ……っぽいか? ゴム+種だから、一応連想は出来る。中学生男子か。②、既に文章の時点で訳が分からないが、シンキングタイムの途中、「業ムッシュ」であることに無事に辿り付くことが出来た。めでたしめでたし。なお、正解の「ゴム腫」については、私のようにグロが駄目な人は画像検索などはしない方が良い。

 

Round4・「ふぁんどしえーくる」

1.源泉調査。乾燥地帯での水源掘削や温泉の探知を指す語。

2.ドイツの理論物理学者。アインシュタイン=ポドルスキー=ローゼンのパラドックスに実数解が存在することを予言した。ノーベル物理学賞。

3.参加者が金銭を出しあうことで経営される自警組織。

4.世紀末。

5.閉幕。カーテンフォール。

 別に下ネタっぽくはない。②誰だか分かんないし何を予言したかったのかもさっぱり分からない。執筆者にも分からない。ちなみに、このお題はなんか似たような問題、下手したら同じ問題が過去に出されていなかったか、という話になったのだが、少なくともうちのデータで全く同じ言葉は見あたらなかった。確かに似たような感覚の語を見た気がするんだが、なんだったっけな(たほいやのやり過ぎでもう駄目だ)。

 

Final Round・「ちちぼむ」

1.J・S・バッハのオルガン歌曲「カンタータ10番」に登場する天使。痴と情を司り、美しいオルガンの音色で人々に悦楽(オルガニズム)を与える。

2.赤子が授乳を拒む。

3.(乳ばむの転)産気づく。

4.「ちちはくる」に同じ。

5.実際とは異なる夢。吉夢を凶兆、悪夢を吉兆と成す。逆夢。

 有終の美を飾る単語、おっぱい爆弾。しっかりと期待に応えて(??)見事な解答を作ってくれた某氏に、約1名ツボに入ってしばらく呼吸できなくなったヤツもいました。せっかくなので調べてみると、楽器の「オルガン」は内臓器官などを意味するorganと同語、意味が分化したもので、その語源はラテン語のorganum。対していわゆる性的絶頂を意味するオーガズム(オルガスムス)はラテン語のorgasumusからだそうです。なんか、よく分かんないけどもう一緒でいい気もしますな。

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 「可愛い声優を追いかけて、一生を終えたいです!」第21話。ライジングシコースキーの言葉は魂に響くなぁ。

 これまでパチンコ・競馬といったギャンブルにばかり入れ込んできた六つ子が、ついに兄弟で対決することになる。今まで一切触れてこなかったことが不思議なくらいの舞台設定、麻雀。やっぱり麻雀はクソニートに欠かせないツールであるな。松野家の雀牌はなんと完全オリジナルのステキ仕様になっており、ソーズがおでん、ピンズは全てに松マークが入っているという凝ったデザイン。さらにイーソウは鳥の代わりにエスパーニャンコが彫り込まれており、14枚集める「十四松」というオリジナル役まで存在する(?!)。これ、ちゃんとした筋から商品化したら結構売れそうな商品だけど、どっかの企業が動かないもんですかね。腐女子の皆さんに麻雀を売り込もう。

 激しい雨の中の薄暗い闘牌シーンは、深夜の麻雀アニメの火付け役である「アカギ」の分かりやすいパロディ。福本漫画を基盤に「哭きの竜」なんかも姿を見せていたお話だが、当然、六つ子のやることなので最強雀士決定戦なんかにはならない。全員が全員、分かりやすい欠点を抱えたヘボ麻雀。それぞれまとめておくと、棒テン即リーのみのノーガード麻雀、「オーラス知らずのおそ松」。最速最強の鳴き麻雀のくせに、下りるときにはひたすらチキンという矛盾だらけの阿呆、「ベタオリの貴公子、トド松」。完全デジタルで流れやツキ一切信じない、徹底理論派麻雀のくせに、嘘がつけない性格のせいで待ちが丸わかり、「ノーリターンなオープンリーチ、チョロ松」。オカルト上等、突然のあがりから絶対時間に突入する流れの帝王ながら、チョンボ率も大幅アップ、「フリテンの暴君、十四松」。異様な麻雀、速さも打点も全く読めないが、それって単に弱いだけなので機嫌が悪くなってしまう、「卓がえしの一松」。ひたすらに役満オンリー、あがれるわけない「不和了のファンタジスタ、カラ松」。よくもまぁ、揃いも揃ったりのヘボ6人である。

 こうしてみるとおそ松、カラ松、十四松、一松なんかは分かりやすい。おそ松は基本的にイケイケで都合の悪いことは考えないタイプだし、カラ松は麻雀漫画なんかでハマってしまい、効率無視で格好だけつけるタイプ。十四松も普段の生活通りに注意力が散漫なだけだし、一松も「陰キャラを気取ってる割に普通に駄目なだけ」という分かりやすい打ち手(ただ、十四松は突如ロジカルに場況を読む覚醒モードもある)。それらに比べると、普段から突っ込み役にまわる2人は一見すると強そうだ。どちらも理論派を気取っており、ドライだったりライジングだったりするのは麻雀に強そうなのだが……勝負事だとメンタル弱いのかよ……トド松なんて普段あれだけ面の皮が厚いんだから、勝負事もしれっと戦えそうなもんだが、普段から危ない橋を渡らない生活をしている人間なので、ちょっとしたリスクでもとにかく避けたがるんだろうなぁ。そのくせに手牌を短くして防御をおろそかにするあたりは単に向いてないのか。チョロ松までいくと既に芸術。いくら「手牌が透ける」といっても、なんで四七ピンとか一点読みで顔に出せるんだよ。いや、案外素人の時点って待ちが分からないから口の中でぼそぼそと「スーチーピン、スーチーピン来い」とかつぶやいてたりするもんだけどさ。結局、ステージが変わっても駄目なもんは駄目っていうだけなのね。

 オチは「おそ松が突然ゾーンに入っちゃったから他の5人がなあなあにしてうやむや」オチ。そうなんだよなぁ、麻雀って最低でも4人のゲームだから、1人で独走すると完全に冷めちゃう3人が連帯してグダグダになることがあるんだよなぁ。いや、普通はあそこまでひどくならないけども。しかし、あの家には百点棒がどんだけあるんだろうな。ちなみにその他の要素としては、カラ松のナレーションが非常に聞きやすくて助かる、ってのが1つ。まぁ、当たり前なんだけどさ。カラ松さんは六つ子の中では一番の常識人(??)なので、こういうサポートの仕事に回ってくれると信頼感があってありがたいです。あと、そんなカラ松が冒頭で読んでいたスポーツ新聞には、チョロ松が応援しているアイドル「橋本にゃ〜」について「熱愛発覚?!」という記事が載っている。まぁ、Bパートでチョロ松が変わらず応援してたみたいだからトバシだった可能性も高いが。

 というわけでBパート、「神松」。ついにあらわれた、六つ子の追加キャラ神松、あと悪松(ご丁寧にキャストクレジットは神松だけ白い文字、悪松は黒い文字で記載されている)。ただでさえ画面がうるさい六つ子アニメなのに、さらにもう1キャラ追加してしまうという無茶だが、それでも何となく「来るんじゃないか」と思われていた話でもある。六つ子の善を全て吸い上げてあらわれた神松は単なる良い奴。さらに超人的な能力までを持ち、六つ子を徹底的にコンプレックスのドツボにたたき落とすという悪魔である。いや、そんなんで苛まれる六つ子の方に全面的に責任があるに決まってるのだが、しょうがないんだ。もう、こればかりは。神松を称える両親の台詞は1つ1つが俺みたいな人間にもダイレクトに刺さるから辞めろ。マジで辞めろ。でもまぁ、まっっっっっっっっっっっっっっっっっっっったく働きたくないよね。

 Bパート開始時から実はこっそり湯船に紛れ込んでいた神松。その存在に最初に気付いたのは、おそらくそっち方向とのチャンネルが広いと思われる十四松(単にポジショニングの問題かもしれないけど)。いや、流石に。流石にぃ! まー、その後の展開は非常に分かりやすいものだったので特に突っ込みどころもないのだが、六つ子が持ち寄った殺害手段がそれぞれに個性を持っていたのは相変わらずだ。カラ松のマシンガンは……本物なんでしょうかね。一松の腹マイトは本物な気がする……。こういうシチュエーションでも一切自分の手を汚さずに脇でガヤに徹しているチョロ松は、前回の「イヤミの学校」の教訓を全く活かす気がないんだよな……。

 そして、なんか変なタイミングでCM挟んできたなー、と思ったら、突然のエンディング。脚本家、面倒になって投げてないか? いや、むしろこの投げ方こそがおそ松か。ネタとして見過ごせないのは、六つ子パワーの集合体、悪松のCVが満を持しての杉田だったことだろうか。杉田まで揃ってしまっては、もう完全に収録現場が単なる遊び場だ。ちなみに神松はCV野島・弟。充実してんなー。

 なお、今週のエンディングは完全にブリタニアの王子。

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 なんかもう、ハルマゲドンクラスのイベントがいたるところでガンガン起こってる、第32話。もう最終回も近いってことだよなぁ。

 あらゆる局面が一触即発、池袋全体がどこもかしこも爆心地。やばすぎる怒涛の展開ながらも、何故かみんなして案外淡々と物事を進めているようにも見えるのが不思議なところ。改めて見るとすごいことしか起こってないのに。まず、何と言ってもセルティ爆誕だろう。「デュラララ」の放送開始が2010年の頭なので、6年目にして初めて、セルティの身体が頭の支配権を得た(逆か?)。日本国内でセルティが声を発したのも初ということになるな。土壇場の局面、まさかの鯨木さんも静雄も首放置という状況から、最終的に首を手に入れて決断を下したのはまさかの森厳である。うーむ、まぁ、元々セルティの首をパクってきたのがこのおっさんなわけだから、6年かけて巡り巡って(作中時間だったらもっと長い時間を巡って)、ついに復活した伝説のデュラハン。はたして、そこにかつてのセルティ・ストゥルルソンの記憶は残っているのだろうか。池袋の町に突如生み出された彼女は、一体どこに向かい、何をするべきなのだろうか。

 そして、そんなセルティ復活祭を賑わすかのように、これまた池袋の伝説、折原臨也と平和島静雄が互いの命を賭けた最終決戦へと挑む。臨也は当然あれこれとこすっからい手で静雄を翻弄するが、静雄だって腐れ縁の臨也が何をするかなんて大体想像している。火の海を飛び越え、鉄骨をブッ叩き、一切小細工無しで一直線に臨也の下へ。因縁の対決は決着を迎えることになるのだろうか。そしてその場合、どちらかが命を落とすことになるのだろうか。また、そんな戦いの真下では、静雄を追うヴァローナが番兵役の美影との対戦を開始。ヴァローナは手負いの身なので流石に全力での対戦というわけにもいかないのだろうが、鯨木さんはあんまりモチベーションが高くないから基本的に傍観してるだけなのだろうか。セルティに対する罪歌の縛も解いてしまったし、いくらステゴロ最強とおぼしき美影さんでも本気の鯨木さんなら相手にならないと思うのだが。

 そして、そんな罪歌の力が影響を及ぼした中心地は、意外や意外な露西亜寿司。罪歌軍団を生み出して率いているのはこれまた意外な那須島隆志その人である。これまで、贄川春奈関係で少しずつ表に出てくるようになり、割とあくどいことも平気でやっていたように見えたが、さらに今回は町の趨勢を左右する罪歌について、その内容を随分熱心に研究していたことが明らかになった。以前も「上から斬りつければ他の罪歌を上書き出来る」など独自にルール開発を進めていたが、今回は春奈との協力体制をより密にし、かつてないほどの速度で「孫」を増やし続けている。彼の狙いは、池袋の未来を左右する可能性がある平和島静雄という化け物であり、彼を打倒するための下準備としてトムさんを狙ったらしい。つまり露西亜寿司の面々は凄まじいとばっちりなわけだが……それでもケロッと御禁制火力を用意出来ちゃうあたりが流石。相変わらずサイモンが楽しそうだが、やつが本気出すとやばいんだよな。那須島は喧嘩売っているところがそれなりにリスクを孕んでいることは理解してるのだろうか。まー、あれだけ賑やかな罪歌の力を手にしてしまえば、もう余計な心配などしないかなぁ。罪歌の影響は当然杏里にも及んでいるようだが、杏里と沙樹ちゃんはどこに向かっているのだろうか。ヤクザものも多数巻き込んでしまった今回の騒動は間違いなく罪歌のコントロールが解決の第一歩であるはずなので、杏里の立ち位置というのはかなり重要なはずなのだが……。

 そして、そんな杏里について、波江さんの暴走で虚実を織りまぜて情報が飛び込んできた正臣&六条コンビ。チャットルームを上手く使い、シレッとコネクションを繋いでくれる「大人な」六条さん。彼の余計な悩みを一切無視したスピーディ解決はみていてスカッとするわね。ただでさえ紀田・竜ヶ峯・園原のトライアングルはもやもやだらけだったし。これくらい単純に、直球のみで解決しようと動いてくれるのは助かる。六条さんの場合、単なる馬鹿でなくて案外したたかに策を練っているのも侮れない。あの波江さんが手玉に取られてふじこってたからなぁ。あの文字列はわざわざ読まんでもいいとは思うがな。そして、そんな六条たちと対峙する帝人・青葉コンビ。帝人はやっぱり泉井さんから拳銃を受け取っていたわけだが……もし今後そのアイテムを使うとして、相手は一体誰なんだい? まさか六条さんを撃つわけではなかろうし……。現時点でダラーズにとっての不穏分子ってひょっとして青崎さんじゃねぇだろうな。

 セルティ関係・臨也&静雄関係・ダラーズ関係と、各々が鉄火場を迎えようとしている中、地味な部分でも動きはありそう。久しぶりに登場のドタチンは、罪歌騒動の様子も確認し、全てはセルティレベル(つまりは化け物レベル)までフェイズが進んでしまったことを悟っている。湯馬崎は放っておいても大丈夫かもしれないが、一人で夜の街に出てしまった狩沢さんは危ないかも。この期に及んで狩沢さんのピンチとか、とんでもないアニメである。早くドタチンに会わせてあげてー。あれ? そういや新羅ってどこで何してんだ? まだ寝かされてるのかよ。お前も主人公の1人なんだから早く帰ってきてー。

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 なんだこれ、第8話。何がどうなったらこういう方向にぶっ飛ぶんだ。いいぞもっとやれ。

 確かにブランキは複数体あることは言われてたわけで、オーブ、炎帝(あと先週までのやつ)以外にもたくさんあってもおかしくは無いが、何故か国籍を看板にしたチームがまとめて2つも。チームアメリカ、チームロシア、それぞれにブブキ使いが5人ずつ、全員色彩やらコスチュームやらがいちいちかっ飛んでいる。これまでのアズマVS礼央子の構図以外にも、色々と面倒臭い連中が増えまくって一気に賑やかに。

 いや、まぁ、その方向性で新展開があるのは別にかまわんのだが、今回の珍妙な空気は一体なんだったんだろう。この作画でギャグに完全に振り切れると訳の分からん方向でポップになるな。作画……っていうのかなぁ、元々CGなんだから描き込み方ってそんなに仕上がりに影響は無いものだと思っていたが、こんな分かりやすい方向で毛色を変える方法があるとはおもわなんだ。ギャグにありがちなデザイン性にはデフォルメってのがあるわけだが、このCG作画の場合には別個にキャラデザインを立て直さないとデフォルメ絵にならない。そのまんまのキャラクターでギャグタッチにしようとしたとき、モーションの面からギャグっぽさを出そうとして、「コミカル」を演出すると不思議と「安っぽさ」が出てくるという。いや、ここで「安っぽい」ってのは別に悪口ではないんだ。コメディを表す記号としての「ヘンテコな動き」が絵を固定して描かれるとこういう風になるんだ、っていうのがむしろ新鮮。でも、「絵を固定して」「モーションでヘンテコ」って方向から、なんか「てさぐれ」的な廉価アニメとイメージが被るようになるんだよな。普段は「CGで出来るだけ自然な動きを」っていう方向で力を割いているスタッフが、その動きを別方向に振り分けた時にどういう絵になるか、改めて見直して堪能してみたい。

 この妙なデザイン性が一番端的に表れたキャラが、アメリカ代表のデブだったってことやね。あのデブが面白すぎて、それでいてキモくて、この感情をどう表せばいいのかよく分からない。ネガとポジが同時に大量に押し寄せてくる。こんな形で細谷の才能が活かされるとは思ってもみなかった。他のメンバーも色々と濃いなぁ。来週以降、チームアメリカがどういう絵で描かれることになるのかが今から気になる。流石にこの流れで来週以降もギャグを維持することはないだろうし。こうして外敵の数が増えると、相対的にチーム礼央子の四天王が味方っぽく見えてくるので、四天王ファンが増えた今は嬉しいサービスよね。

 

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 あまりに濃密な第8話。今回はホントに強烈なシーンの連続だった。1枚1枚の画に破壊力があって、じっとりとした動きの少ない世界でもアニメの見せ方ってのは色々あるもんだ、と再発見した気分。

 シーン1、八雲師匠と菊比古。すっかり自分の落語をものした菊比古の芸を見て満足げな師匠。相変わらずストイックな菊さんはそれでも芸を磨くことを忘れておらず、その延長線上にあるのは真打ちになるという大きな目標。彼にとっての落語は「自分のための落語」であるが、真打ちになることで「自分を作ってくれた」落語界への恩返しをしなければならないという目標も持っている。師匠からしてみればこんなにも孝行な弟子もいないだろう。しかし問題はもう1人。頭痛の種は無くならない。そして、菊比古の方にも問題が残っていないわけではない。自分が小姓として満州から引っ張ってきたみよ吉が、気付けば菊比古とくっついてしまっていることに責任の一端を感じている八雲。自分でひっかけておいて小言をいうのも憚られるが、「所帯を持つならちゃんとした女にしておけ」ということだけは菊比古に言い置かなければいけないらしい。当の菊さんは「それは間違っていると思う」と言いながらも、みよ吉とくっつくことが自分の芸をまっとうする道と相反するものだとは考えている。「自分のための落語」「落語のための自分」という関係性の間に、「みよ吉」というピースははまることがない。師匠の思惑とは違った次元で、菊比古自身もみよ吉を扱いかねていた。

 シーン2,縁日の宵。菊比古の不在で愚痴を言い合うために自然と席を同じくしたみよ吉と助六。共通の話題があれば話は弾むもので、唐変木の菊比古を話の肴に、2人はほんの少し距離を縮める。みよ吉の口から蕩々と語られる菊比古への思いは一片の迷いもなく、あまりにひどい菊比古の仕打ちに対しても、全てを分かっていると語ってじっと耐える彼女の姿はあまりにも甲斐甲斐しく、男心には憐憫を誘う。陰のある表情、気だるげな中にも信念を感じさせる語り口によって、みよ吉という女性の魅力は嫌でも高まり、そんな「不憫な女」を前にして、助六が放っておけるわけがない。彼女が菊比古に一途であることは重々分かっているし、そんなことをしても救いにもならないことは分かっているが、祭りの喧騒にもほだされたのか、思わず彼女を引き寄せて抱きしめてしまう。この時の助六の衝動は、けしからぬとは思うが、人として致し方ない部分もあっただろう。ここで放っておくようでは、彼は助六でなくなってしまう。

 しかしこれが天の配剤か、菊比古は旅から戻っており、一部始終を目撃してしまう。ここで単に菊比古が「勘違い」から激昂してみよ吉を攻め立てるだけなら、2人の関係に救いもあっただろう。しかし、菊比古は全てを分かっていた。みよ吉の気持ちも、助六がそうしてしまった成りゆきも、その全ての責任が、自分にあることも。この機を潮時と見定めた菊比古は、「一世一代の大嘘」に打って出る。素っ気ないそぶりでみよ吉をはぐらかし、彼女の想いを逆なでするような返答に終始する。どうにもならない菊比古にやるせなくなったみよ吉は思わず手をあげるも、ここで打たせてくれない菊比古の徹底した残酷さ。「覚悟を持て」と言い捨て、この局面が決定的な転機であることを伝える。そんな菊比古の決意を受け止めることなど出来るはずもなく、哀れな女は、ただ姿を消すしかなかった。

 これだけの愁嘆場、舞台の上の男2人には絶望的な隔たりが産まれるものだが、ことこの2人については、互いを責める結果にならないのがまた残酷なものだ。みよ吉が退場し、残された男二人のシーン3。相変わらず全てをわかり合った兄弟2人。今回の一件もあり、2人はようやく分かれて暮らすことになる。それは喧嘩別れでも何でもなく、はっきりと見えた互いの目標に向けて、いくらか違った方向へ歩き出すためのスタート地点として。助六は「客のための落語」を目指す。変化することも落語のうちであり、客のニーズに合わせてその瞬間瞬間で最も面白いものを提供するのが助六の役目。その目的のためには、菊比古がお目付役となって枠にはまっているわけにはいかない。対する菊比古は「自分のための落語」を貫く。自分を作ってくれた落語は業界そのものがもたらしたものであり、伝統ある落語という文化を守り、貫き通すためには助六のような自由闊達な落語を目標にはしない。「そんなものぁ落語じゃねぇ」とまで言い切り、変革を良しとせずに古きを貫く。しかし、「伝統と革新」という相反する目標を掲げた2人にも、通底する「落語が好きである」という部分だけは変わらない。この1点が守られている限り、どれだけ意見が食い違っても、2人は決して隔たることがない。これまでは目の仇にしていがみ合っていた部分でさえ、成長して互いが見えるようになった今では、各々を励みとしながら、切磋琢磨することが出来るようになったのだ。たとえその確執の中で、1人の不幸な女性が振り回されていようとも。何とも残酷な友情物語である。

 シーン4,助六の追想と八雲の名。ようやく明らかになった助六のオリジン。彼が最初に落語を教わった「師匠」はなんと遊楽亭の門をくぐったこともある人物であったという。片や夢破れて素人芸の日陰に追いやられた助六、片や大名人と謳われて落語界を背負って立つ八雲。あまりに明らかなその対比に、助六は野心と復讐心を燃やしている。かつて芸の世界から転げてしまった助六という名を腕一本で押し上げて、最後には八雲の名を奪い取るのだ。彼の落語に対する信念は、自分の信じる「助六の落語」で最終的に「八雲の落語」に成り代わること。そのためにこれまで、曲げず、折れずに戦ってきたのだ。そして、その夢は遠くない未来に見え始めている。菊比古の目にも、それは明らかなように思える。

 しかし、我々視聴者は知っている。八雲の名が最終的にどこへ辿り付くのか。助六はこのあとどうなっていくのか。そして、みよ吉は。

 八雲という「名」の重みに改めて向き合う師匠は、遊楽亭の系図を見つめ、その先に新たに刻まれるであろう名前を思う。落語業界は何を求め、何を選択するのか。菊比古が部屋で一人稽古している演目は「死神」。若者の夢は、未だ夢のまま。

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2月26日 ドラフト模様(OGW×2 BFZ

ピック順 【Serra】→【Thraxi】→【Alessi】→【Sangriter】→【Sea-chicken】→【Mei】→

 

 今週末は色々とあったせいで眠い状態で適当更新。金曜土曜と家を空けると録画が十数本増えててしんどいねん。

 なお、今週も下位の順位はなんとなく(相談の上)決めてます。別に故意じゃないから!

 

 


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