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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 アニメ史上初、野郎VS野郎のセレクターバトル勃発、第8話。いや、なんも嬉しくないのだが。かたや本当に野郎なのかどうかもよく分からなくなってきたしな。

 今回は割と動きがありました。主にブックメーカーさんの気持ち悪さを加速させる方向で。まず、これまでずっと「どんだけラスボス面してもセレクターでもないヤツが偉そうな顔してるのはどうなのよ」と思っていたが、ブックメーカーさんはセレクターでした。これでノルマは一つクリア出来たと言っていいだろうか。セレクターなのだったら千夏を含めて他の人間に感知されるはずなのだが、一切そんなそぶりがなかったのは謎だが、ひょっとしてルリグたちがセレクターを感知してたのって、ルリグカードを持ち歩いているかどうかによるのかな。だとしたら、相方を家に置きっぱなしにしていた彼がセレクターだと認識されなかったことに一応の説明はつくけども。そして、このブックメーカーのルリグがなかなかエキサイティン。なにしろCV・アスミスである。こういう年齢高めの胡散臭いアスミスボイスもなかなかイイネ。今期だと「レガリア」の後半でも悪役寄りのアスミスボイスが聞けたけど、歳を重ねてぼちぼち色んな役が回ってくるようになったのは見ていて頼もしい。まさか中村とのコンビ役になるとは思ってなかったけども。

 そんな2人がターゲットにしたのは、可哀相な鳴海お兄ちゃん。彼の妹にとどめを刺したのはブックメーカー(達)であるらしく、その話を餌にしてお兄ちゃんをボッコボコに。どうやら普通に強い、というかコイン技まで含めると「チート」らしい。まぁ、よっぽど強くないとコイン1枚の状態であんなに悠長にしてられないしな。どうなんだろ、ブックメーカーもコインが消えると記憶を失うリスクは負ってるんだろうか。元々ルリグ出身だとしたら、失うべき記憶も持ち合わせてない気がするんだが(前のプレイヤーからのコピーのヤツなのか、それとも、今回のルリグもやはり生前に人間だった経歴があるのか)。ブックメーカーのコインが1枚こっきりだったのはあまりバトルもせずにダラダラしていたせいだと思うのだが、あの状況で余裕ぶっこいてるあたり、バトルのシステムを大体掌握している感じはするな。「元ルリグ」が新たにルリグと手を組んで活動するのは前作では伊緒奈チームが最初に登場した組み合わせだったが、今回は伊緒奈さんのように戦闘を楽しみたい人ではなく、ルリグサイドが人間サイドに腹いせするのが目的らしい。この世界のルリグの出自が判明しないことには全容も見えてこないのだが、最終的な落とし前はどうやって付けていくんだろうね。

 一方、同じ時期にバトルを展開していたもう1人の人物は、なんと清衣さん。はんなさんとぶつかって思わせぶりな台詞を連発しながらも圧倒していたが、どうやら、こちらは本当に年の功での強みがある様子。現時点ではかつてのバトルに参戦していたピルルクたんと同じ存在なのかどうかは確認出来ないが、ルリグの能力がピーピングである部分など、共通点は多い。単なるスターシステムではなく、きちんと「過去に命懸けのセレクターバトルを戦い抜いた歴戦の猛者」であるのは間違いないようだ。だとすると、この世界ってあの繭の事件があった世界の後の時間軸ってことになるんだよね。世界のどこかにタマとかるう子もいるってことになるんだよな。しかも清衣がすず子達と同じ町に住んでるなら、かなり近くに。今後、他のレジェンドキャラの登場もあるのでしょうかね?

 そして、はんなと特訓を続けることで前を向き、強くなっていくすず子。今回は無事にバトルにも勝利し、積極的に戦いを挑もうとする姿勢も盤石になってきた。ひたすらバトルを拒否し続けた前作主人公とは随分な違いだが、まぁ、こっちの方が分かりやすくていいかな? その前向きな姿勢を見て、千夏さんがさっさと光落ちフラグをばらまいているのは「もうちょっと粘れよ」と思わないでもない。まぁ、分かりきってる行程だからもったいぶってもしょうがないんだけどさ。千夏さんがほだされると、適宜メルさんがちょっかい出して気分をささくれ立たせてくれるあたりは、今作では見えにくいルリグの闇の側面が見えて良いところですね。まぁ、何をされても「千夏さん、ほんとチョロいな」っていう印象しかないんですけども。自分を取り戻すとか言ってるくせに、ホント主体性のないやつだ。是非ともどこからともなく現れたるう子先輩や蒼井晶大先生にグーパンされて正気に戻って欲しい。まぁ、あきらっきーの場合はグーパンじゃなくてナイフをえぐり込んでくる可能性もあるけども……。

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 Re:ゼロから始めたくもない爆弾生活、第35話。さぁて最終決戦。これをガッツリ描くために前のパートを端折ったんだよな。そう信じてますんでね。実際、今回は色んなところでガンガン濃い作画も出てきたしな。

 長い歴史を持つジョジョ史上でも最も議論されてきたと言っても過言ではないスタンド、それがバイツァダスト。いや、議論だけならキンクリやレクイエム、ホワイトスネイクの方がイカレてるし訳が分からないのだが、バイツァダストの場合、とにかくその能力の使い方、描き方があまりに秀逸で先駆的であったが故に、未だに語りぐさになっている恐ろしい能力、恐ろしい漫画だったのだ。今となってはチープとさえ言われかねないループもの設定だが、これを20年前に描き、しかもその中に本当に見事なギミックがこれでもかと詰め込まれている。下手したらジャンプの正しい読者層では理解出来ないような数々のギミックは、私も実は大学に入ってからもの好きな連中で議論を重ね、その末に「やっぱ荒木先生すげぇな」って結論になったのである。改めて書いておこう、荒木先生すげぇな。

 まぁ、そうしたギミックの妙味は今後の天才少年早人の活躍パートにまわすとして、今回はとにかくこの難解なバイツァダストという能力の理解に全神経を注がねばならない。ただでさえ化け物じみた性能で、シアーハートアタックというおまけ能力まで持っていた吉良が、ここで更なる能力を追加。このパワーアップには「矢の意志」が関与しており、この「矢による進化」ギミックは後の5部に受け継がれていく。つまり、作中で最初に「2度目の矢」をくらったのは吉良吉影その人である。何故吉良が矢に「選ばれた」のかという問いに答えはないが、やはり矢は精神のエネルギーに感応する存在であると考えるのが自然だろう。つまり、善であろうが悪であろうが、圧倒的に魂の「強さ」を持つ人間こそが矢に選ばれる。アンジェロの時に形兆も似たようなこと言ってましたかね。吉良吉影という男は、とにかく圧倒的な魂のエネルギーを持つのは間違いのない事実だったのだ。そのモチベーションは「魂の平穏」。純粋に天国を目指したプッチ神父も近いタイプの人間かもしれませんね。「平穏」を求めた吉良の願いに応えるように、矢が与えた能力は「自動で脅威を排除し、危機が有ったこと自体をキャンセルする」という特上の能力。キラークイーンにはそれだけの魂のキャパがあったってことなんだろうなぁ。

 もちろん、圧倒的な能力であるが故に欠点もあり、遠隔自動操縦に分類されるせいで小回りが効かず、SHAの時と同様にスタンドのまわりで何が起こっているのかを吉良自身が知覚できない。ただ、完璧な性能を持つバイツァダストの場合、このリスクは非常に小さなものだ。漫画に対して「たられば」を言うのも無粋で間抜けな話だが、器になったのが天才少年早人でなければ、吉良は承太郎たちに完勝していたことだろう。それくらいに、チートクラスの能力なのだ。だって、スタープラチナやザワールドが数秒時を止めたり、キングクリムゾン(あとマンダム)が数秒の時間を操作するのに全てのエネルギーを注いでるってのに、この能力は平気で1時間とか飛ばしますからね。時間の絶対量にエネルギーがあるのかどうかは分からないが、桁違いなのは間違いないだろう。

 さて、ここから先は通過してきた人には耳タコなありがちな話ばかりになるがやっぱり今回放送された部分だけでも「バイツァダストの謎」を確認しておかなければなるまい。端的な言い方をすれば「シナリオの矛盾点」の話だ。荒木先生のとても良くて、その分悪いところは、とにかく漫画としても見えを最優先にするため、時としてよく分からない破綻が起こってしまうことがある。「大人は間違いをするだけ」なのでそのことは別にいいのだが、バイツァダストはただでさえややこしい能力なので、どのあたりまでが「筆が滑った」ミスなのかが分かりにくいのが悩ましい。今回の「ループ1」の謎は、「何故、早人は1周目ですでに未来の知識を持っていたのか」という部分。これ、普通に読んだら完全に矛盾なのよね。「1周目の早人」が露伴の死を知っているわけがないのだから。で、「作中に時系列のシャッフル(ややこしい概念だが、早人視点での体感時間の前後)が存在しない」と仮定してこの謎に説明をつけるなら、「今回早人が体験した朝は、実は1回目ではない」というのが端的な答えになる。荒木先生がそれを意図して描いたのかどうかも定かでないが、一応、それしか説明を付ける方法がないのだからそれで正解だろう。

 つまり、今回早人が体験していたのは「2周目以降の世界」であった。そして、1周目で早人は誰かを殺して戻ってきたが、その記憶が何らかの理由で消えており、あたかも初めて体験するかのように描かれ、本人もそう感じていたのである。この説における疑問は大きく2つ。Q1「1周目では誰を殺して戻ってきたのか?」。この答えは簡単、A「1周目も露伴」である。だって早人の記憶にそう書いてあったんだから。バイツァダストは人を殺したら戻ってくる能力なのだから、1周目で露伴を殺して戻ってきた、これは確定。それではQ2,「何故、その記憶が早人自身に認識されていないのか」。これは明確な答えがない問題だが、まぁ、普通に考えたら「あまりに突飛で認識しきれていなかった」というのが考えられる答えだろうか。現に戻ってきた早人は「夢か」という台詞を漏らしており、真の1週目から戻ってきたときにも、自分が経験した「未来の世界」が認識出来ていなくとも不思議ではない。その上で、深層心理には間違いなく忌まわしい記憶が刻まれていたが故に、露伴のヘヴンズドアーでは読めるという妙な状態になってしまったのだ。なお、その記憶が「読んじゃいけない」注釈文を付け加えた理由は謎のまま(筆が滑った部類だ)。まぁ、早人も「黄金の魂」を持つ超ツエー人間の1人なのは間違いないので、精神の力で精一杯露伴に警告したいという意志が本になって現れたのかもしれない。早人を矢で射るとどんなスタンドが出てくるんでしょうね。

 まとめると、「今回描かれた早人の『1周目』と思われた世界は、実は2周目以後である」「早人はその認識が薄く、気付かずに(おそらく全く同じ行程を経て)露伴を2度殺してしまった」というのが正解だろう。つまり、バイツァダストは同じようにして、同じ人物を殺し続ければ何度でも同じ時間を繰り返すことが可能ということだ。まぁ、それって結局早人からしたらしんどいだけなんだけども。ぶっちゃけこの辺のディティールはあんまり気にせずとも続きは見られるんだけどね。ここから先もナイスな「ループギミック」の活かし方がいくつか登場し、5部へと繋がる二転三転大逆転のバトル展開のギミックが楽しめるようになっているのでお楽しみに。そのあたりはちゃんと全部やってくれるでしょうよ。あ、ちなみに今回最大のお楽しみポイントは、本邦初公開、吉良の髪型が変わった決定的瞬間でした。あれ、浮かれまくってることの表れなんだろうけど、川尻の会社の人たちはイメチェンした同僚を見てどうおもうんだろうな。なお、次回のお楽しみポイントは、「早人が出てくるのを楽しみにしながらドアの陰で帽子を持って待ってる吉良さん」です。早人相手だとかなりお茶目な吉良さん。実は子供好きで、家庭を持ったらイイお父さんになったんじゃないか疑惑が。まぁ、家庭環境自体は恵まれた子だったわけだし、親の愛情は(過剰なまでに)受けて育ってるんだしなぁ……。

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11月26日 ドラフト模様(KLD×3

ピック順 【Sangriter】→【Chrolony】→【Serra】→【Mei】→【Sea-chicken】→【Thraxi】→

 

 一週間のご無沙汰でしたが、復帰第一戦は残念ながら6人戦。まぁ、元々これが普通だったからね、ヘーキヘーキ。……待ち時間が長いお……。

 今週は、特にお知らせもないのでどうでもいいエピソードを書いておくと、今週末からスタンダード・ショーダウンが始まりましたね。ちょっと気になるのでチャンスがあれば出たいな、って思ってたんだけど、何の準備もしてないので出られるわけもなく、代わりに「カラデシュを箱で買ったら同じ内容の特製パック2個プレゼント」っていうキャンペーンがあったので、1箱買ってパックを貰ってきました。そして、1パック目を開封してみての結果はこんな感じ。「膨らんだ意識曲げ」が出ました。まぁまぁ、これくらいなら多分悪くない結果でしょう。ただ、楽しみにしてたフォイル枠にコモンが入っていることが判明してだいぶがっかり。別にフォイルだからって価値が上がるわけでもなしなぁ。んで、続いてみんなの前で2パック目を開封。せっかくの記念品なのでカードを見ないようにパックを剥き、1枚ずつドラムロールと共にオープンしていくことに。で、その時に「じゃ、まずフォイルの枠が一番ショボいだろうから、真ん中のカードからオープンしよう」って言ったわけさ。ちゃんと経験から学習する俺、偉いよね。

 で、その結果がこちら

 ………………センスないわー。俺パック剥くセンスないわー。後からめくられた「ボーマットの急使」さんがすげぇ出づらそうで本当に申し訳なかった。しかし、こんなんもらったらマジでショーダウン行きたくなるな……どうしようかな……。

 


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 そうなれば、そうなるやろ……第9話。分かってた。分かってたけど……辛い……。

 満を持しての退場祭り。そのスピードはダンガンロンパをも凌駕する。思えばダンロンもスタート時点で16人くらいだったな。こちらは余計なNG行動などなくても、サクサクつぶし合ってくれるから運営側もやりやすくてイイよね!

 ファーストバトル、カラミティメアリVSリップル・TS連合軍。まずは珍しく正攻法型の戦闘スキル持ちどうしの対決であるリップルVSメアリから。かたや「狙って投げたら必ず当たる」という刃霧要のごときスナイパー能力、かたやどんな武器でも強化して頑丈な魔法少女相手でも一撃必殺を狙える能力と、魔法の袋による出し入れ自在の手数。単体で見た時のスペックは、戦闘経験の差もあってメアリの方に軍配が上がる。準備次第でいくらでも強くなれるメアリは、用意周到に様々な銃火器を用意しており、中でも「ビルの屋上に電子地雷」という愉快な戦術でもってリップルを追い詰める手管は流石の年の功である。まぁ、多分ミリタリーの専門家から見たらもっと効率の良い作戦は山ほどあるのだろうが、あくまでも元は単なる飲んだくれの主婦ですからね。これくらいの強さが限界ってことだろう。流石に修羅場を乗り越えて精神が摩耗しきった暁美ほむらさんとは違うのである。

 リップルの能力は、確実に的にこそ向かうものの、途中で阻害されてしまえば真価を発揮しない。相手もレンジがある能力だけに、どうにも攻め手に欠けた。そこで追加されるのがTSとの連携である。最初は単細胞の彼女の意志で「ジェットほうきでそのまま突っ込む」という分かりやすい攻めを繰り返したが、相手が持ち出したのは対戦車ライフル。流石にこれでは正面突破は自殺行為だし、TS自慢のほうきもぶっ壊され、これでは通じないことが判明。そこで策を講じた2人は、TSの速度にリップルの能力を掛け合わせた奇策を講じた。ぶっちゃけ、画面だけだと何が起こってるのかよく分からなかったのだが、つまりアレってチャフみたいなものなのですかね。ひょっとしたらリップルがガラスの破片全てに能力を行使し、それが一斉にメアリに襲い掛かるように仕向けたのかと思ったが、そういうことでもないみたいだし。単純に、それまでの横の動きに認識が馴染んだところに突然縦の動きを組み合わせ、さらにチャフにより視界を奪い、精密機械の起動を抑止、相手の銃弾も細かい照準が定まらないような状況を作り上げ、そこで不意に上空からの一撃を見舞うという攻撃方法。元々お互いに一撃必殺の能力。こうして隙を突ければやはりリップルは強かったのである。

 人を1人殺しておいてハイタッチもねぇだろ、と思わないでもないが、今や大量殺人犯となったメアリ相手ではそれも致し方なし。めでたく作中最も相性の良かったタッグチームの初勝利の凱歌を……と思いきや。容赦無く襲ってくる理不尽バトルの流れ。勝利を確信した瞬間こそが、誰しも最も油断する瞬間。その一瞬を、スイムスイムは見逃さなかった。不意の一撃に倒れるTS。激昂したリップルは返り討ちを狙うも、ついに能力を発動したスイムスイムはHAなみの防御力を持っていた。のうのうと逃げおおせ、チームルーラはこれで白星を1つ追加する形。そして、横たわるTSの真実……。やるせねぇなぁ……こういうダイレクトにエグい展開、ベタといえばベタなのだが、先週の彼女の日常パート、そして今週の赤子を連れた母親とのやりとりなどを見ると、やはり直接的に心にクる。1度に2つの命が途絶え、リップルは初めて出会った友人を失った。この喪失は容赦無い。

 転じて、メアリの作った事故現場でももう1つの修羅場。この期に及んで人助けに必死なSWと、ただ黙々と彼女に従うHA。そこに現れたのはピーキーツインズの片割れの方。先週時点ではよく分かってなかったが、生き残ったのは物質化能力の方(ミナエル)だったようだ。突然現場に降り立った彼女を見て、脳内お花畑過ぎるSWのトンチンカンな物言いはマジでどうかと思う。あの状況でよくもまぁ都合のいい妄想が出来るものだ。もちろんHAさんはそのあたりクレバーなので、しっかり身代わりとして初太刀を受けきった。ただ、あくまでミナエルの方は陽動。本命は姿を隠していたたまの襲撃。……だったはずなのだが、なんと、状況を処理しきれないたまの逡巡をSWの能力が「困っている人」と認識。まさかのさとり能力となり、見えない襲撃者を回避する事に成功。うーむ、流石主人公だ……。まぁ、どう考えてもマント被ってるヤツが任務に不向き過ぎただけな気もするが。たまは能力こそ強いのだろうが、このメンタリティでは暗殺部隊には向かないよな。その辺の事情をスイムスイムはどう考えているのか。そしてルーラだったらどう判断していただろうか。

 新たな(そして何となく予想は出来ていた)ルール変更により、生存競争はさらに激化。チームルーラは現状3人なので求められるのは他の部隊の殲滅のみとなってしまった。スイムスイムはあくまで「ルーラなら」という思考でしか動かず。ルーラの尊敬すべきところは部下の全てを平等に守ってきたことなので、おそらくスイムスイムはすでに「残り2人を守りきって勝つ」ことしか考えていないだろう。どう考えてもHAとクラムベリーがいる状況ではハードモードなのだが。しかし、気になるのはラストに登場したユナエルさんの咆哮。「殺せる相手」……まぁ、現在残ってる面子で一番対処しやすそうなプレイヤーといえば、どう考えても隣にいるヤツですけどね……どうすんだろ。いよいよチームも完全崩壊かな。なお、そんな壮絶な生き残り合戦の中で、ひっそりと退場したプレイヤーが1名いる模様。まぁ、この状況でまともな神経なら保つはずないし、これもある意味必然だったといえる。あまりにもあっさりした退場だが、これはこれでリアルな動きだろう。WPが文字通り命懸けで守った生存者の椅子。その椅子があっさりと半分取り除かれた状況で、シスターはとてもではないが自分が最後の4人に滑り込む方法など思いつかないだろう。彼女はもう、退場する以外の選択肢がなく、それなら無益な争いを引き起こさない方法を選ぶしかないのだ。せめてあちらでWPと再会して欲しい。

 残るプレイヤーは、チームルーラの3人、そしてSW,HA,リップル、クラムベリー。ここから4人となると一体誰が勝ち残るのやら。とりあえずチームルーラが残れるビジョンがないな。そして、4人の生き残りが保証されるっていうビジョンも全く見えないな。しかし、TSがいなくなった来週からボクは何をモチベーションにこんな陰惨な戦いを見守ればいいのだ……。

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「レガリア The Three Sacred Stars」 6→4

 なんでこんな時期に終わるアニメがあるんですかね……。業界を震撼させた問題作も、これにて終了である。

 まずもって、この作品を前提無しで評価することは難しい。長きに渡る日本のアニメ史でもおそらく初めてだろうと思われる、「途中まで放送しておいてからの仕切り直し」という裁定は、現在のアニメ業界の歪みとほころびをこれ以上無いくらいまざまざと見せつけてくれた。いわゆる作画崩壊のスラングは「キャベツ」や「ヤシガニ」などがあるが、今後の世界では製作の不備には「レガリア」「レガる」が定着することになるだろう。ゴッドイーターとか色々とひどいものはあったのだが、流石に別格だ。そして、製作会社のアクタスは現在も「ろんぐらいだぁす」で絶讃レガっている最中だ。このほころびはアクタスという1つの会社だけの問題として歯止めをかけられるのか。アニメ業界全体に波及していくのか。まぁ、今期だけでもブレパンに夏目と、すでに手が足りない作品は散見されているのだが……。

 ぶっちゃけ、今作でどれほどの製作不備があったのかは、我々一般視聴者は知る由もない。同じ製作会社の「ろんぐらいだぁす」については、古式ゆかしい総集編スタイルでお茶を濁し、それでも濁しきれずに放送された話数の作画もボロボロという、分かりやすいぶっ壊れ具合になっているが、本作は4話までやっておいてからの「仕切り直し」。何か問題があったことだけはうかがい知れるが、表に出てきた作品だけを見れば、そこにあるのはきちんと整った「普通のアニメ」である。比較すれば4話までの再放送版は若干の差はあるらしいが、正直、初回版を見ていても特に不満が出るようなものでもなかったのだ。本当に、何があったのだろう。今後の業界の健全な修復のためにも、関係者は事の顛末をどうにかオープンにしてほしいところだが……今の体勢では、どうあがいても闇の中なんだろうなぁ。まぁ、狭い業界みたいなので、業界関係者の中だけでも「レガリアの真実」が流布し、何らかの形で刺激になればいいのだが。

 閑話休題。そうしたメタレベルでの騒動を除けば、上述の通りの「普通のアニメ」。1話目放送時点では純粋にロボの格好良さを評価して期待票を投じていたが、ウーム、色眼鏡で見たせいもあるのだろうか。どうにも武器を活かし切れなかったような印象を受ける。まずもって、本作は何がやりたい作品だったのだろうか。ロボもの、可愛い女の子だらけの萌えもの。大きくわけて2つの路線があり、当然「両方」を狙ったものなのだろうが、そんなガワの話はどうでも良くて、この2つの道具立てを見せるために、どんなドラマを構築するのか、という方が根源的な問題である。残念ながら、今作のドラマには誘致要因があまり無かった。個人的に一番近い印象で落ち着いたのは、実は「輪廻のラグランジェ」。あちらも何とも微妙な印象で終わってしまった作品だが、今作同様、「ロボは割と面白い」「キャラだって決して悪くないし、分かりやすく訴えかけるだけのアイテムもある」と、要素だけを個別に見れば悪くはないように思える。しかし、それらを組み合わせて出来上がったドラマが何とも陳腐で、ロボにも、萌えにもプラスに働かないという。なんでこういう作品って、最終決戦では抽象概念が突き抜けて観念的なバトルになっちゃうんだろうね。「アクエリオンロゴス」とか、「コメットルシファー」とか。そういう突き抜けた概念をアニメで描出しようと思ったら、生半可な映像と脚本では御しきれないぞ。「グレンラガン」くらいぶっ飛んでればロボものとしては際だつのだろうが……。

 よく、本作の難点をあげて「萌えに寄せてロボを削ればよかったのに」みたいな論調を目にするのだが、個人的にはむしろ逆の印象。今作の「萌え」要素は、確かにキャラデザは綺麗だが、あまりそそられるものではなかった。むしろ、シャープさが変な方向に極まったロボットのデザインの方が興味を引く。序盤のバトル要素は素直に面白かったし、飛行機からの自由落下シーンなんかも随分手が込んでいて見応えのあるものになっていた。出来れば、このロボたちの本気のバトルシーンをもっとたっぷりとした尺で見たかったものだ。最終話はいよいよガチバトルのクライマックスかと思いきや、ほとんどのシーンはコクピットのヒロイン勢がしゃべっているばかりで、バトルシーンはほんの数分。わざわざ作り直しを経て、このアニメが最も描きたかったものが何なのか、結局分からずじまいだった。いいとこ取りは2倍の効果があるわけじゃないんだよ。ちゃんと「いいとこ」を取らないと、せっかく用意した魅力的な要素も、露と消えてしまうリスクを孕んでいるのだ。今作は、最終的にそのリスクをまるまるさらけ出す形で終わってしまったのではないかと思う。

 トータルで見ればやや「不可」寄りの作品に終わったのは残念。映像面を見れば今作「ならでは」のシーンもあるし、本当に調理法さえ正しければ、作り直すだけの価値があった作品だとも思うのだが。一度狂ってしまった歯車は、なかなか整わないものですね。

 まぁ、ひょっとしたら数年後にスパロボなんかで帰ってくるかもしれませんしね。多分、その時には今回の騒動が絶対ネタにされる方に2ペリカ。そもそも帰ってくるかどうかも謎。

 

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 パメルク、ラルク、高らかに、第8話。はしもっちゃんがおジャ魔女好きだった可能性が? いや、別に関係無いんだけどさ。個人的には、昨日今日で「聲の形」→「けいおん20話」→「ユーフォ」という謎の京アニラッシュをたたき込まれて完全にKO。どれもこれも素晴らしい。

 本編の要素だけで言えば、今回は諸々のミッションに特に変化が無いので「繋ぎ」のエピソードといえる。風邪引きなんて分かりやすいアクシデントがサブタイトルについているのだが、風邪引き要素はあんまり重要ではなく、久美子のまわりでは色々な外堀が埋まっていっている。現状、2つの家庭環境の問題が大きく存在しているわけだが、そのうち1つ、黄前家の問題については今回幾らか解決の兆しを見ることが出来ただろうか。

 久美子の姉・麻美子の突然の反抗については、これまで彼女の人となりがほとんど描かれて来なかったので正直何とも言いがたい。一般論だけで問題を切ってしまえば、悪いのはどう考えても麻美子の方であろう。夢を追いかけたいという若者を悪く言うつもりもないが、親御さんからしたらいきなり大学を辞めると言われて面食らわない訳がない。「何故このタイミングで」というのが正直なところ。夢を追いかけたくなったならそれはそれで尊重してもいいが、いくらなんでも「あと1年で大学が終わり」のタイミングでの申し出は彼女の将来を思えばこそ受け入れがたい。最悪、学歴だけでも確保してから専門学校に入り直せば夢は追えるのだ。「その1年が」と若者は言うかもしれないが、少なくとも大学3年分の学費に折り合いを付けなければそんな話は出来ない。何もかもタイミングが最悪なのである。突然の彼女の暴走の理由として一番分かりやすいのは「男になんか余計なこと吹き込まれた」なのだろうが……いかんせんそういう作品じゃないからなぁ。純粋に青春の情動のほとばしり過ぎなんだろうなぁ。

 「姉がこれまで何を思い、何を考えて生きてきたか」。久美子の前に降って湧いた問題はこれである。幼い頃は憧れの対象で、何をするにも後をついていきたかったお姉ちゃん。思春期を迎えてからは、上から目線が気に入らず、やっていることもなんだか気に触るお姉ちゃん。まぁ、兄弟姉妹ってのはそういうもんである。これが男兄弟ならせいぜい弟がプロレス技の実験台として苦しむとか、エロ本の所有権を巡って諍いが起こる程度なのだが(俺調べ)、姉妹関係ってのもなかなか面倒なもんでね。姉は「全部妹が持っていく」と文句を言い、妹は「姉は好きなことばかりやって」と疎ましがる。いつの時代も、どこの家庭もそんなもんだ。ただ、黄前家の場合、その諍いが面倒なタイミングで表面化してしまっただけなのだ。親にとっては経済的・将来的な問題を抱えたタイミング。そして妹にとっては、たまたま「楽器を続ける意味」を問われているタイミングで……。

 ただ、北宇治の変革と共に生まれ変わった久美子と違い、姉の方の「楽器を続けたかった」気持ちは、おそらくもう終わってしまったものだろう。今回ぶちまけたのだって、親子喧嘩で売り言葉に買い言葉。トロンボーンをやめた当時はそりゃぁ悔しい思いもしたのだろうが、おそらく現在はそこまで楽器を吹きたいという思いはないのじゃなかろうか。ただ、自分が閉ざされた道で溌剌としている妹を見てしまえば、そりゃ面白くないのが年上の本音。そんなクサクサした気持ちが、CDを巡る姉妹喧嘩に現れてしまっただけである。後になって(なんにも知らない)塚本のナイスフォローにより、かつての妹からの熱視線に初めて気付いたお姉ちゃん。学校云々の問題は残しつつも、楽器を巡る妹との関係性は雪解けの兆しです。すげぇな、秀一が役に立ったのって初めてじゃなかろうか。

 さて、こうして久美子は「家庭環境と楽器」という問題を家庭内にはらみ続けながらも、その問題はいよいよ吹部の中心へ。田中あすかの周辺部は、一向に落ち着いてくれない。彼女は繰り返し「迷惑はかけない」と応えるだけだが、未だに「辞めない」だの「大会に確実に出る」だのといった確約は一度も口にしていない。このあたりが彼女の周到なところで、すでに先週の時点で中川先輩にもしものことは託してあるだろう。何とか「一番迷惑をかけない」形は模索しているのだろうが、さしもの女帝も、実母の問題となると完全な答えは出せていないようである。そして、そんな彼女を問い詰める「性格の悪い」久美子に対し、田中あすかのカウンターアタックは、なんと「おうちへご招待」。「その日は夜まであたし一人だから」っていうのは状況次第ではかなりのパワーワードだが、今回は全く意味合いが違う。さらには「1人で来い」とまで指定。かつて、別作品では球磨川禊という「悪役」が捨て台詞として「さもなくば君をディナーに招く」と脅したことがあるのだが、それに似た恐ろしさを感じる。いや、別にあすか先輩にとって食われるわけじゃないが……「先輩から家に誘われた」→「なんか気に触ることでもしたの?」というナチュラル暴言な高坂さん、流石です。

 あすか先輩の真意は現状では闇の中。しかし、ここで同輩の中瀬古先輩や部長先輩ではなく、久美子を一人で招いたというのはどういうことか。少なくとも謝罪が目的だったり、泣き言を言いたくてすがったりということではないだろう。事務的な結果報告なら、3年生に伝えるはずだ。となると、久美子が呼ばれた理由として考えられるのは2つ。1つはユーフォというパート。低音パートから自分が欠けることのダメージは本人が一番分かっており、「迷惑をかけない」ために、後継者たる久美子に何らかの訓辞を示すことが目的だ。ただ、これについては、わざわざ家に招かずとも出来ることであるし、同様のことを中川先輩に託しているであろうことを考えると動機としては薄い。となると考えられる理由は、久美子の「性格の悪さ」ではないか。物事をドライで一歩引いた目線から見守る久美子の人生観は、煩わしいあれやこれを忌避するあすか先輩にとっては一応プラスの存在。そんな彼女を通じて自分の存在の「欠落」を吹部全体に伝えるというのは、穏当な手段として考えられるかもしれない。部活を辞めたいとか、辞めなきゃいけないという話をした際に、吹部の中で一番あっさりと対処してくれるのは間違いなく久美子だろう。つまり、今回の「招待」は、田中あすかにとっても最後の選択なのかもしれない。まぁ、そんなバットエンドを向かえる作品じゃないだろうからあんまり心配はしてないけどさ。オープニングのラストカット、あの表情が早く見たいなぁ。

 さて、2つの問題を中心に見てきたが、今回意外だったのは、まさかの葵ちゃんの再登場だった。田中あすかの進退について、久美子以外にも「ドライに」処理してくれるもう1人の人材が、実は葵ちゃん。いや、ドライにはならんだろうな。自分が退部した後に吹部が躍進した、っていう変な引け目もあるだろうから。今回の「氷を毛布でくるんだような」という彼女の割り切れない感情は、「自分の退部に何の反応も示さなかった田中あすか」が、奇しくもこうして退部の危機に追い込まれていることへの反応なのだろうか。彼女の底も見えないなぁ。次回以降も葵ちゃんが絡んでこないと今回出てきた意味がないので、おそらくもうちょっと関わってくるのだろうが……どうなっちゃうんだろ。ちなみに、「氷を云々」の表情芝居なんかを見てると当たり前のようにその変化を受け入れてしまうが、これ、作画で表現出来てる京アニってやっぱりすごいよな。「聲の形」で散々そういう「普通に凄いこと」を叩きつけられたせいで、今回のお話もちょっと違って見えました。

 今回はシリアス連発で心休まる隙が無かったぜ……と思っていたら、「目覚めた寝床、一番最初に目に入るのが麗奈」というワンパンで確実に内蔵をえぐりとるシチュエーションが容赦無く展開された。高坂さん、絶対にそのポジションは意識してキープしてたでしょう。「朝目覚めて一番最初に君を見たい」みたいなこと意識したでしょう。平然と1人で見舞いにくるのやめてください。病人が起き上がってすぐにナチュラルにベッドの隣に座るのやめてください。おたくの久美子さん、今回あすか先輩にも唇つままれてましたよ。緑輝にはおでこもゴチンってやられてたし、久美子さんの顔面、案外色んな人にいじられてましてよ。麗奈さん、取り返さなくていいんですか? ……いいんですよね、このままで……。(昇天)

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 再び今更かよ。「君の名は」といい、どうもワンテンポずれての視聴になってしまってますね。実はこれには事情があり、1つは、どうしても活動時間にぴったり来る上映回が無く、本作を見に行く機会がなかなか得られなかったという事情。休日にしっかり予定を立てて乗り出せば良かったのだが、他の作品を優先させてしまったり、常日頃のアニメ視聴だけで体力を使い果たしたり、なかなか踏ん切りが付かなかった(週末のアニメラッシュがキツ過ぎるから週末になかなか映画観に行きにくい)。では何故今回観に行けたかというと、幸いに休日が週の合間に出来たことが主な理由。ただ、ぶっちゃけるとホントは話題の「片隅」を観に行くプランを立てていたのだが、いざ出かけようとしたらすでに予定していた時間のチケットが完売していたので、「あ、それなら今日がチャンスじゃん?」ってんでようやく今作を観に行くことが出来たのです。京アニ大好きおじさんを名乗っているのに恥ずかしい限りだが、どうも、視聴が遅れるとまわりから色々と聞かなくてもいい声が聞こえてきてなぁ……。

 

 

(以下、一応ネタバレなど注意)

 


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 シンガンさんの本気、第9話。デフォルメ無しのマジモードで走りきっても格好良いシンガンさん。

 シンガンVSアルカレ編、決着。想像以上にあっさりと色んなところが片付いちゃったのは正直拍子抜けなのだが、ここからメインとなるVBL戦が残ってるからしょうがないのかな。アルカレはあくまでシンガンの当て馬なわけで、プラズマジカ、クリクリといった華やかな面々の本戦はまだ続くのだ。まぁ、それにしても随分あっさりだった気もするが……やるべきことは一応やってたからシナリオに不備があるわけではない。それでも文句を言いたいなら、電子の海であっさりと敵側の不正の証拠を見つけ出しちゃうレトリーのネットスキルに文句を言ってください。一介のぼっち女子のくせにどれだけネットスキル高いねん……。

 とにかく、シンガンさんとアルカレのエピソードは本当につつがなく終わっただけなのであまり引っかかりはない。どうやら敵サイドはメロディシアンストーンに穢れが混ざっていたが故の不正行為だったらしく、ボーカルのチタン以外の面々も、元々は別に悪人でもなかったみたいだし。いや、口を開けばセイセイ言ってるやつが悪人だとは思ってなかったけどさ。尺に余裕があるならもう少しアルカレサイドの物語を掘り下げても良かったのだが……色んなキャラが出番を待ってるこのアニメで新キャラはなかなか尺ももらえませんね。一応、今回の騒動で「シュウゾーの後輩」というステータスがはっきり確認出来たし、今後シリーズを続ける上でいくらでも掘り下げようはあるので、今回はあくまで自己紹介程度の認識で留めておけばよいのではなかろうか。

 そして、意外なことに割と時間を割かれていたのはクリクリ4人の友情物語。最初にロージアの異変を気にかけたのがホルミーというところに4人の関係性が何となく窺えるのが面白い。また、ツキノたちが困ったときにチュチュたちのところに相談しに行くっていう先輩後輩関係が構築されてるのも良い。本当ならチュチュとモアなんて大して頼りにもならなそうだが、プラズマジカの面々はこれまで何度も友情関係で問題起こしてますので、こういうトラブルに関してはある意味ベテラン選手ですからね。年齢的にも一応年上になるんでしょうかね。そういやこいつらって具体的な年齢設定が存在してるのかどうかもよく分からないな。クリクリの面々は「高等部」ではないので、相応の幼女たちだということは分かるのだが。

 プラズマジカの過去の教訓も活かして、特にもめ事が深刻化することもなく解決出来たクリクリ。そしていよいよ、ここからBVLとの接触が幕を開けることになるだろう。相手はアルカレの財力を根こそぎ奪った闇の女王もついている強敵である。いや、この世界の金にどの程度の意味があるかは分からないが……。ダガーさんも虎視眈々と用意を調えているのだろう。前作では最終決戦で命がかかってるんだからどうなんだかよく分からない超展開を向かえたが、今回は今のところそこまで激しい攻撃(物理)はない。宇宙に危機が迫っているかどうかもよく分からない。多分、起こるんだろうなぁ……。

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 だからルールどうなってんねん、って第7話。そりゃ前作もルールは割と適当だったけども、今作みたいに報酬と代償がうやむやのままだと、何を賭けて戦ってるのかがよくわからねぇぞ。

 前作だと7話あたりですでに作品に没入していたと思うのだが、どうにも本作はそこまでのパワーはない。容赦無い展開という意味では同じではあるのだが、いかんせん「何が辛いか」が分かりづらく、全体を通しても悲壮感が伝わってこない設定になってしまっている。まぁ、前作とは別作品と割り切って、あんまり比較しない方がいいのだろうが……なんか消化不良ですわ。ゆかちのエロい発言だけでは流石にモチベーションの維持に限界があるしなぁ。

 なんでピンと来ないんだろう、と色々考え、前作と比較して一つ大きなディスアドバンテージがあるとするなら、おそらくそれはキャラ視点の不安定さだ。前作はなんだかんだいってるう子というたった1人のメインヒロインから見た世界だったので分かりやすくまとめられたが、今作は一応すず子をメインに置いているはずだが、そこに千夏というダブルヒロイン設定を重ね、さらに登場人物の数も多い。モブだと思ってたセレクターも割と再登場してるのよね。おかげでどこまでがキーパーソンでどこからが枝葉末節なのかが判断出来ず、どうしても視点は散ってしまう。さらに、千夏サイドの果たすべき「解決」の目処が立っておらず、何がどうまとまれば「終劇」なのかが想定出来ないのも悩みの種。本当に千夏が記憶を消し飛ばすのが正しいのか、結局すず子の情にほだされて丸く収まればいいのか。そのあたりのルート取りも確定していない。何しろ記憶を巡るゲームのルール自体があやふやなのだから、それを使って行われるドラマのゴールが分かるわけないのだ。「翔平君」と呼ばれる野郎セレクターとの対話で記憶を巡る諸々の設定を確認していたが、「コインが染まるたびに記憶が消えていく」とか、そんな設定聞いてないぞ。もちろん、セレクターバトル自体の意味がよく分からないのもネックになっている。千夏VS翔平の決め技、あれは一体何だったんだろう……。実際にWIXOSSやってる人から見たら「なるほど」ってなるんですかね?

 さらに、前作における繭のポジション、つまりラスボスの存在もよく分からない。前シリーズではあきらっきーや伊緒奈といった分かりやすい「敵側」キャラが存在していたが、今作でははっきりと「敵」と認識出来るキャラが存在していない(一応すず子を主人公とすれば千夏は「敵」であるが)。あからさまな悪い奴としてブックメーカーが登場しているが、残念ながら彼はセレクターではないし、上述の諸要素同様、彼の目的も未だ不明のまま。千夏を飼い馴らしておきながら、あからさまに彼女の神経を逆なでするような台詞をふっかけているのも謎で、製作意図としては「人の心を弄ぶ下衆」を演出したいのだと思われるが、見ている側としては「空気の読めないクズ」にしか見えないのだよな。これでセレクターバトルに参加してくれるなら、あとから千夏がボコボコに叩いて憂さ晴らし、っていう方向に持っていけるのだが……。

 なんか色々と燻っている状態なので、何とも微妙な感想しか出てこないですね。まぁ、決してつまらないというわけでもないのだが……。やっぱり、あきらっきーが必要なのでは……。

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