最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
小学校の社会科の教科書か、第3話。すげぇな、ほんとに下馬評通り、がっつり稲作が始まった。「しろかき」とかいう単語、マジで聞いたの小学校以来かもしれん。 当方、出身は米どころだったこともあり、割と小学校時代は稲作と接する機会もあったんですよ。いや、米農家出身とかじゃないので単に授業でお勉強しただけだけど、確か体験学習で田植もやったことがあるし、小さなキット(確かポリバケツ)で実際の稲作をやったこともある。とはいえ、それで農家の苦労がわかるなんてさっぱり思っちゃいないが……大変そうですね……。しかもこちらの作品における「稲作の苦労」は現代農家のそれとはまた次元が違っており、見た目の通り「古代の稲作から始まるエトセトラ」である。一応いくらかの種籾とハウツーの巻物がある分だけゼロからのスタートとまではいかないが、それでも「軌道に乗るまでは10年単位」とのことで、冷静に考えれば「ま、そりゃそうだろ」という遠い道のり。どっちかというと豊穣神であるはずのサクナがそのことをさっぱり知らなかったという方が問題ではあった。 いやでもさぁ、流石にサクナの負担デカすぎるよな。もちろん序盤はそういう描写が重なるように設定されてるんだろうけど……前半パートだけを見たら手伝いどころか足を引っ張ることしかしない周りの連中はリアルにイライラさせるだけの存在。何かしたらデバフがかかる男手、料理素材を託すとクラフトに失敗してロストしてしまう料理人、なんもやらねぇガキども。サクナがどんな聖人だったとしてもそりゃキレるわ。ちょっとやそっとのサポートでそのイライラが解消できるとも思えない。……けど、まぁそこで生きていくしかないとなれば、神様とて腹を括るしかないのでなぁ。早くレベルアップして少しでもサクナが「やった甲斐」を得られるようになってほしいものである。 もちろん、視聴者目線だと「これはゲームだったんだよな」ということが分かっているので、イライラは募るが一定の理解もできる。1ミリも役に立っていなかった子供連中はどうやら稲作用の人員ではなかったらしく、少し文明が進んだ後、他の工芸品のクラフトに使う別ジョブ扱いのようだ。男の方(きんた)は工房系で、素材が集まれば農具の開発などが行えるらしい。……ここでもまた素材集めか……木材はまだしも、現状金属を揃えるのめっちゃキツくない? そして女の子の方(ゆい)は「織り機があれば」と言っていたので服飾系のクラフト要員だろうか。農具と比べると稲作に与える影響は大きくなさそうだが、こちらの方がまだ素材集めはやりやすそう。全部が全部自給自足となれば、農作業で使い捨てられる履き物なども作る必要があるかもしれず、地味に生命線になりうるポジションである。 となると残りのシスター(ミルテ)は本来なら調理系のスキル持ちということになるはずなのだが、なんとまぁ、レベルが低い(素材が合わない)と生産どころか消耗しかしないという……ここのレベルアップが急務だと思うんですが、もしかして調理器具とかも開発する必要があるんでしょうかね? ビルド系ゲームのあるある、「最初にやることが多すぎて何から手をつけたらいいか分からない」である。 そんで一番の謎は赤子(かいまる)の存在。こいつだけは普通に考えたら何の役にも立たないんだよな……何でいるんだろう。将来生育からの覚醒イベントとかがあるんだろうか。それとも単なるマスコット扱いか。現状の栄養状態でよく生きながらえているものだ。 まぁ、形はどうあれ、サクナは一旦ネガティブのどん底を経験して上昇傾向。まだまだ先は長いだろうが、あとは一歩ずつ確実に登っていくしかないのだ。……それにしても、「島」だっつってたのに、ラストカットの背景、めちゃめちゃ遠くまで山があったな……探索エリアもめっちゃ広くね? オープンワールドだったらどうしよう。 PR ○「バーテンダー 神のグラス」 5 新番チェックは終わったと言ったな。すまん、ありゃぁ嘘だった。いや、終わってんだけどね。ちょっと珍しい事態が起こったので例外的に取り扱います。 事情を説明すると、今作は厳密には「今期新番組」ではない。制作・放送されたのはこないだまでの春クールであり、すでに放送は終了している。ただ、なんでか知らんけどこの放送ってのがテレ東オンリーだったのよ。BSCSでの放送が1つもなく、首都圏以外で視聴する方法は配信しかなかったため、「配信アニメは全てシャットアウト」というルールを設けている私は視聴できなかったのである。独占配信アニメは観られないものも多くあるが、こうして地上波放送がある作品で視聴環境が整わないってのは久しぶりだった。 ところが、これが1クールのラグを経てワンランク上のアニメチャンネル様、AT-Xで放送することが決定。これなら私は視聴できるようになる。以前まではこうして視聴時期がずれてしまう作品の扱いは何となくスルーみたいなことも多かったのだが、今作の場合は事前になんか気になっていたというのもあるし、ズレたといってもたかだか1クール。年度を跨がなければ春にやるグランプリ選出基準にも影響を与えないため、どうせだったら「俺の中では夏新番」ということで処理しようと思ったわけだ。そんなわけで現状での今期視聴作品は55本が正式な数となります。 閑話休題、そんなちょっと不思議な繋がりを持った作品だが、原作は多分未読。「多分」というのは、なんかこの手のお酒のうんちく漫画は意外と電書の無料試読なんかでつまみ食いしてるのでもしかしたら読んでたかもしれないから。でも多分読んでない。「駒田上流所へようこそ」の時にもちょっと触れたのだが、私は酒を全く飲まない。弱いとかじゃなくて子供舌なので酒の味がさっぱりわからず、「クソたけぇもん飲むよりコーラとかの方がいいじゃん」というので飲まないという残念な嗜好である。ただ、そうして「酒が飲めない自分」に何となく負い目があるのも事実で、酒を楽しんでいる人間を羨ましく思う部分もあったりする。何しろこれだけ世界中に多種多様な酒があり、人類の歴史を通じて研究・進化を続けてきた知的財産そのもの。私は酒飲みは基本的に嫌いだが、酒という文化そのものを否定しようとは思わない。どれだけ先人たちが酒に情熱を注ぎ、極めてきたか。それは単なる知識レベルの話として興味深く聞くことはできるのだ(美味しい食べものを美味しいと思えるのと同じ感覚なら理解は及ぶはずなのだ)。そんなわけで、実体験を伴わない机の上の学問レベルでの「酒のうんちく漫画」は結構気になって読んじゃったりするのである。まぁ、幼少期を「美味しんぼ」で育てられた人間の悲しき性なのかもしれないけども(ちなみに同様の理由でヤニカスは大嫌いだがタバコという文化そのものを否定しようという気もない)。 で、そんな状態で多少歪んだモチベーションを持ちながらの1話目は、なるほど想定した通りの「酒のうんちくアニメ」になりそうである。紹介された「酒知識」「バーテンダー知識」は私なんかには新鮮なものだし、せいぜい立派な大人として恥ずかしくないくらいは最低限の常識は備えておこうと思った。いや、どこまでが常識なのかもよくわからんけど。 アニメとして見た時には特に特徴もなく全体的に「並」なクオリティだが、バーを舞台にした作品らしい、どこかゆったりとした押し付けがましさのない演出方向は決して嫌いではない。主演の寺島おじさんがいい仕事してくれているし、ヒロイン(?)のナンジョルノの入り方も自然。あとは今後のドラマ展開次第だろう。制作の「リーベル」っていうスタジオはこれが初の元請け作品のようだが、最後までスタミナ切れを起こさず走り切れるでしょうか。まぁ、もう結果は出てるはずなんだけど、このまま何も知らない状態で追いかけていきますね。
じりじりじりじりじりじりじりじり、第3話。なんなんだろね、このアニメ。よく作ったもんだと感心したり、途方に暮れたり。 1話目時点で気になってたことが3話目になってもまだ気になる、なんともヘンテコなアニメ。果たしてこれをどこから切り取っていいものか困ってしまい、前回はその結果何も書かずにスルーしたのだが、今回のお話は一応1つの節目にはなっているはず。ここで一旦「変なアニメだよね」という感覚をいくらか言語化しておきたい。 やりたい方向性は何となく伝わってくる。ただひたすらに「義兄」と「義妹」の関係性を描く、ただそれだけだ。2人の関係性を描くのであれば、周りにキャラは必要ないし、大仰なアクションシーンなんて要るはずもない。必要な周りのキャラなんてせいぜい両親くらいのものだし、あとはただ、それぞれが何を考えているかという独白、そして2人の対話。これだけでも、我々が実際にはほとんど見たことがない「義理の兄妹」という関係性を掘り下げることができる。 ただ、当然そこには大きな問題が立ちはだかる。「そんなんアニメにして面白いんかい」問題である。そしてこのアニメは、そこに大きな勝負をかけた作品と見ることができる。「アニメする必要なくね?」と言われたらアニメにしか出来ない表現を持ってきてねじ伏せるしかなく、今作は「動き」による表現を事実上放棄した。画面に動きなどほとんどなく、必要最低限の挙動だけで話は繋がっていく。それじゃぁアニメにしか存在しない表現とは何かと言えば、それは実際の時間を使った「間」の表現である。そして、映像はそんな「間」を生み出す2人の関係性について、どの視点から見るかというカメラのポジションだけを提供する。極力2人の関係性に介入しないよう、ひっそりと床近くからロングで抜くだけのカメラ。必要な情報を影でひっそりと隠してしまうようなアングル。そして溜まりに溜まった感情を一気に吐き出させるためのフィルムリール。本当にこれはただの「記録」であると、映像は全力でそれを伝えている。 正直、今以って今作の面白さは表現しきれない。いや、そもそも面白いかどうかすらよくわかっていない。面白くないかもしれない。しかし、何かしら「やってやろう」というクリエイターの熱意は伝わってくる。この作品に相応しい映像表現はこれなんだと、必死に伝えようとする情念が滲み出ている。でなければあれだけの大胆な間の取り方はできないだろうし、どのカットについても、いちいち視聴者に考えさせるような「引っかかり」を与えてくれている。つい最近「菜なれ花なれ」の感想で「カットのもちが悪い」という表現を使ったが、今作のカットは持ちが良い。良すぎて不安になるくらいに時間が注ぎ込まれている。そこに言葉を乗せるか、音を乗せるか、それとも次のカットを乗せるか。考えた末に出てきた流れが、この奇妙な空気を生み出している。何が起こっているのだろうか。私はまだ噛み砕けていないが、少なくとも、歪な兄妹の関係性に思いを馳せる際にはこの「見え」は邪魔にはなっていない。 もうちょっと、時間ください。 犬だ! 猫だ! 兎山悟だ! 第25話! プリキュア恒例(とは言えない)水着回、全力でトロピカっていくゥ! 次回予告のテンションが面白すぎたもんで、そのままのノリでちょっと暴走気味。今回もおはユキまゆ。こんだけ話数を重ねたのに未だにツンデレギミックで引っ張れるユキさんの才能さすがですよね。名前呼びで喜ばれるくだりってツンデレではお約束だと思うんですが、仲間に加入してから何週経ってると思ってんだよ。そんだけブレないユキさん、孤高のクールビューティー。 しかし今回は舞台が海ということで、猫のユキさんからしたら天敵みたいなシチュエーション。何しろ水だし、臭いし、得体が知れないし、暑すぎてヤバいし。まぁ、性格によっては猫でも大丈夫だったり、逆に犬でも警戒したりするんでしょうが、我らがアホ犬、こむぎさんが海など恐れるはずもなく。そして何より犬飼いろはさんがあまりに海に順応しすぎてる。デフォでサーフィンを残りこなせるプリキュアメンバーとかそうそうおらんやろ。夏海まなつさんですらサーフィンできるかどうかはわからんぞ(まぁ、多分できるやろ)。そんな元気印のいろはに合わせて、犬形態・ヒト形態と変幻自在のこむぎさん(水着どうなってんねん)。当然スイムフォームは犬かきなのだが、意外と運動音痴で沈むあたりは謎。まー、こむぎのフォルムはあんまり泳ぐのには向いてないかもしれんからな……。 そして当然、海なんてもんには近づかない方がいいってのがユキさんのスタンス。ゴージャスでセレブリティを感じさせる素敵な水着を着て、サンオイルぬりっこ(?)という定番イベントもそつなくこなしてみせるユキさんだったが、流石に水の中は嫌。まゆに対しても「ほんと気をつけなさいよ」と過保護を発揮するが、当のまゆさんはすっかり犬組の空気に慣れ親しんでしまっているし、ユキに色々と新しい世界を体験してほしいというのもあるだろう。ちょっと強引に海に招き入れ、新たに泳げる猫を教育する予定である。ま、先は長そうだが……水が絡んだ時のユキさん、ヒト形態の状態で猫がぼんぼん出てきちゃうのほんと好き。格好いいところも、みっともないところも含めて全部猫。 そうして犬猫が交流を深める場にはなぜかちゃんといるよ、兎も。……悟がおると、まゆさんの世話焼きババア感が加速してやばいですね。マジでそういう話題が好きな子なんだな……まぁそら悟さんの色恋ははたから見てて楽しいのは認めるけども。メガネキャストオフ悟、多分結構なイケメン。そしていろはを見るときにいちいち頬を赤らめる仕草など、今作におけるメインヒロインは間違いなくお前だ。いや、大福さんがどう思ってるかは知らんけど。 そんなチームに襲いくるのは空気を読む能力は相変わらず高いガルガルさん。今回のテーマは「ユキの背中に最後のひと押し」で、リリアンのキャッチコピー「結んで紡いでつながる」を体現するような展開から、ついにワンとニャンが手を取り合った。いや、今までも充分共闘はしてたんですけどね。これにてついにワンチームになれたなぁ、という感慨。ただ、こむぎは永遠にあの調子なので、受け入れてしまったユキさんの方に今後も負担はかかり続けるんでしょうね。それでも永遠にまゆのことだけを考え続けるユキさんであって欲しいです。 さて、来週はいったい何の話になるやら……暑いと猫は液体と化し、ドロドロになります。こむぎは腹だして寝てるところ散々見てるけど、未だユキさんはお利口に丸まって寝てる姿しか見せていない。だらしなく伸びるユキさん概念が早く見たいです。お願いします運営さん。何でもしますから。 2週連続でたほ会が開催されるの、まじで何年振りでしょうね。ただ、今週はあんまり予定が合わなかった連中も多く、早仕舞いで2問だけ。その後はたほいやに関係するクイズ企画とか、関係しないゲーム企画とかも久しぶりにやれました。やっぱ企画考えるの好きなんだよなぁ。
Round1・「がちりんかん」 1、岐阜県の一部公立中学校で開催されている林間学校。一般に想像される林間学校とは、別に開催され、参加は希望性。8月の第2月曜日から金曜日までに開催されることが多く、参加者は木曽三川公園から長良川の源流まで泳いだり、六人組で猪を討伐したりする。 2、[仏]衆生の清浄な心の本質を象徴する月輪を観想すること。 3、金環月食。また、特にその環をさす。 4、→クレーター。 5、錫杖の先端部に付された金属製の円環。 6、競技用のバイクのうち、公道の走行を許可されていないもの。750から1000CC位までの車種が該当する。 7、ツキノワビトの異称。 ①「ガチで林間学校」なのは秒で分かるんだけど、その後の記述がなんなのか分からず、「元ネタが何かあるはずだが……」と検討をしたが結局分からず。最終的に「元ネタなんかなんもないよ! 全部考えてガチの林間学校を書いたんだよ!」とのことでした。普段の行いがどれだけ大事なのかがよく分かりますね。 ②何を言ってるかはよく分からんのだけど「基本的な行法」らしいです。 ③④まぁ、「月輪環」だったらこの辺になるよね。 ⑥意味わからんけどなんなのか聞くの忘れちゃったな。「ガチ(レースの)輪(サーキット)間」かなと勝手にやっちゃばっておいたけど、間違えてたらごめんなさい。 ⑦ツキノワビトは本州に生息するヒトで、北海道に渡ると数倍の獰猛さを持つヒビトになるので注意が必要です。そういや「羆」っていう字は中に「熊」が入ってるけどどういう意味を持つ漢字なんだろう、っていう話題が出たので漢字ぺディアで確認したんですが、「ひぐま。クマ科の哺乳動物」だそうです。……他に使う語彙はなさそう。ちなみにヒグマは過去に「しくま」と呼ばれていたなんてことも過去に勉強しましたね。(なんでこのお題でクマのことを勉強する流れになるかは謎)
Round2・「さとわ」 1、(山わさびに対して)里わさびの称。 2、鳥獣の数の多いこと。 3、位が最も高い人間から聞かされるありがたみのある話。 4、民間伝承。 5、少し長い時間。特に、短い時間が長く感じられるさまをいう。 6、「さとみ」の平安時代以後の誤読。 7、語義未詳。我が子を食らうサトゥルヌスの意か。 このお題の前に「きにゅう」が潰されました。「奇乳」が広辞苑に載っているというのは結構な情報だと思います(意味は想定してるのと違ったけど)。 ①あんまり里では育たない気もする。「これ、当然『やまわ』って語も乗ってるんですよね」「(里わさびに対して)山わさびの称」。「山のわさびと里のわさび、略してぶわさわ」。 ②「三十羽」。 ③このお題を読まれてすぐに「うざいやつだー!」って反応が返ってきたどこぞで苦労してるっぽい社会人。 ④「里話」。それはそう。 ⑤「些永遠」。 ⑥希によくある誤読シリーズ。もう誤読にもなれましたわ。ちなみに「サトミ」の方は漢字で「里曲」と書き、「里のあたり」という意味らしい。出典は当然のように万葉。そっから1200年誤読され続けてるなら、それはもう正用なんよ。 ⑦未詳の割に思い切った推測。「さと・わ」の分け方でその意味には絶対ならんやろ。
来週も参加者募集してますが、ちょっと反応悪かったので開催するかどうかは未定です。 ○「戦国妖狐 千魔混沌編」 ― さぁ、長かった新番チェック期もぼちぼち終わりを迎える。厳密にはもう1本新作があるらしいのだが、それは放送開始が8月半ばからとやたら遅いため、一旦ここでまとめてしまおう。今期執筆した新番チェックはここまで46本。これに追加予定の1本と前クールからの引き継ぎを加え、およそ54本が今期視聴本数ということになる。これは前クールよりも1本だけ少ない数で、一応は悪くない数字で推移してる印象はある。とはいえ再三志しているとおり、ここからゴリゴリ本数を削っていくのが引き続きの目標。前期は最終的に55本から9本を切って46本となったが、目標値は変わらず40本としたい。……まぁ、相変わらずここから14本も削れるとは思わないのだが……現時点でちょいちょい切ってるし、慣れればこの作業も多少は効率よく行えるようになるかもしれない。 閑話休題、こちらは1クールの休止を挟んでの速やかな2クール目。元々そこまで作画が凄まじい作品でもなく、復帰1話目も「まぁこんなもんかな」という程度だったので作品クオリティとしては多くを求めるものでもないが、内容自体はきちんと成立していたし、1期目で色々と気になる要素も残してくれたので、ほんとに「先が気になる」ことで見守っていく作品になりそうだ。 サブタイトルが付けられていることからも分かるように、内容は1期からはっきりと区切られている。1期タイトルが「世直し姉弟編」ということで中心は狐の姉弟だったわけだが、迅火があのとおりの結末を迎え、たまも色々と悩みの多い状態ということで一旦表舞台からは退場。真介が繋ぎ役として引き続き前面に出て、新しいキャラを大人の目線からサポートしてくれている。こうして第1部では青二才ポジションだったキャラが、形はどうあれ「師匠」と呼ばれる立場になって話を回してくれている様子はどこか感慨深いものもある。まぁ、真介の場合は頼りない部分もまだ残ってはいるが……。 今作の特徴であるカタワラと人間の曰く言い難い不思議な関係性は相変わらずで、第1話は新たな主人公・千夜がカタワラに属するものであることから、人間との差を感じたり、負い目を覚えたりしつつ、最終的には受け入れられる方向で話がまとまった。異種間での融和と摩擦を描く本作の流れは、引き続き維持され物語の主軸となっていくことだろう。千夜が何を学び、どんな成長を遂げるのか、そしてその成長物語が狐の姉弟にどんな影響を与えるのか、長いお話になりそうである。
感動の解像度が高い、第14話。いろんなところで切実に、このスタンスがブレない作品はやっぱり強いよ。 これはもう、声オタの悪癖でほんとにあかんことだと重々承知しながらの話なんだが、後半の吉祥寺先生VS鮫島のシーン、途中から勝手に「伊藤静と佐倉綾音の対話」として聞いてしまって、もう色々大変。いや、全くキャラと重なってはいないんだよ? 別に御前と佐倉さんの間にそんな大きな差があるわけでもないし、佐倉さんが「天才」かと言われたらそこもまた議論の余地はあるんだけど、現在の業界でのスタンスになんか重なる部分があってさぁ。見てるこっちからすると、佐倉さんは今という時代をどれだけ必死に生きてるのかなぁ、なんてしみじみしてしまった。漫画家も声優も、表現者という意味では共通する部分がありますし、多分佐倉さんも「今は走り続けて、止まったら終わる」みたいな切迫感は常にどこかに抱えてるんじゃないかしら。……おっかない業界だよねぇ。そんな佐倉さんに対して少しだけ先輩で、未だ第一線を走り続ける豪傑・伊藤静。彼女のスタンスもとても良いものですよね。プルタブぷしゅっとする声優代表2人みたいになってるやんけ。 というわけで先に漫画家2人のシーンから回収させてもらうが、よく言われる話として「漫画家の様子を描いた漫画は嫌なリアリティがある」。「バクマン」とかもそうだけど、そりゃね、自分の体験を元に作品を描いたら嫌でも現実感は出るからね。原作の赤坂アカ、作画の横槍メンゴ、どちらも週刊連載で結果を出し、過酷な業界を生き抜いてきた歴戦の猛者。その2人が手がけた「漫画家漫画」が切迫感を持たないわけがない。まー、もちろんこれが全部ノンフィクションだなんて考えるほど私も初心ではないですが、それでも一抹の真実を掴んでいるのは事実だろうし、よく漏れ出てくる「業界の噂」みたいなものを利用して、作者が鮫島アビ子というキャラに肉付けしようと狙っているのは間違いなく事実である。 序盤のアクアたちの視点からだと、先週追い詰められたGOAさんサイドにどうしても肩入れしてしまう部分があり、そのままだと「漫画家ってのはなんて傲慢な存在なんだい、脚本家のことを考えもしないし、狭い世界の中で自分が正しいとしか考えないお山の大将じゃないか」とネガティブな要素しか出てこない。しかし、世間で近い話題が紛糾したことからも分かる通り、こうした話ってのは誰か1人が悪いなんて一元的なものじゃない。ぶっちゃけケースバイケースでしかないので「原因」が特定できる可能性もあるが、多くの場合は小さな不和が積もり積もって、表出するときには大問題になっているのである。であればこそ、今作ではきちんと漫画家サイドの言い分も表明してやる必要がある。業界のシステムの中、走り続けなければ何かを失うという脅迫感と戦い続ける鮫島。限界も近い彼女の溜まりに溜まった何かが、この度不幸な形で吹き出してしまったという。 そこにアクアが投じた一石、それが「実際の舞台を見ろよ」。これがまた実に効果的な一石であることは前半のあかねとの舞台観劇で伝わってくる。餅は餅屋、舞台は舞台屋。たとえ原作者といえども完全な専門領域である舞台演出では譲ってもらう部分があってもいいでしょうと、それを心からわからせるには、実物を見てもらうのが一番手っ取り早い。得てして仕事でこもりきりの漫画家ってぇやつは外部の刺激が遮断され、新しいものを取り入れづらくなっていくもの。ここで「新時代の舞台」を目の当たりにすれば、考えを変えてくれるだろうというのがアクアの読みだろう。アクア自身が実際そうなっちゃったんだから、こんなに確実な話もない。 そうなんだよなぁ、舞台は舞台で強いんですよね……私も過去に偶然知り合いに誘われて観に行った2.5次元舞台でそのことを嫌というほど分からされたし、最近じゃぁ形は違えど「バンドの舞台」ってなもんで生の刺激を存分に浴びて昇天している。漫画が好き、アニメが好きな人間って、結局はそうした創作物から得られるなんらかのエネルギーを求めているわけで、舞台という鮮烈な表現技法に惹かれる可能性は高いのよね。多分、鮫島もこれでオチてくれるんじゃないでしょうか。まぁ、彼女の場合は「天才」なので丸め込まれるまでにもうひと暴れあるかもしれないけど。陰キャ同士のコミュニケーションということで、あとはアクアも一緒になんとか頑張ってくれ。佐倉さんの陰キャ仕草、ほんと堂に入ってるよね!(褒め言葉) なんかわちゃわちゃしとる、第2話。まー、女子高生がこんだけ大挙したらそりゃわちゃわちゃもするやろけども。 1話目時点で「チアなんて参加人数の多い競技を描き切るのはアニメだと大変なんやで」という話を書いたのだが、2話目の印象も引き続き「やっぱ大変なんやろな」という感じ。「まぁ、何とかしてくれるやろ」とは思っているのだが、現時点ではやや構成がキツめ。多分脚本から逆算して1話分に詰め込む内容が決まっているのだろうが……なんかね、視点が散ってなかなか追いかけられなくなってるんだよ。これって俺だけの感覚なのかなぁ。 理由はシンプルで、なんかカット割りがやかましい。いや、「やかましい」って表現もよく分からんかもしれんけど、シーンの繋ぎがさ、なんか忙しないというか、必要以上に割ってしまってるというか。1つ1つのカットの持ちが悪くて、もう少し呼吸させてほしいところで息継ぎできない、みたいな感覚でシーンが流れてしまう感覚がある。まぁ、どうしても詰め込みたい内容があるならしょうがないのだろうが、今作の場合は決して情報量が過多ってわけでもない気がするんだよな。 これは序盤だけの問題なのかもしれないが、何でこんなにカットを矢継ぎ早に繋ぐ形になってるかというと、合間にやたら回想を重ねているからである。「この時の感情はこう」「今の会話はあの時のこのシーンのことを思いながら展開されている」。そうしてさまざまなシーンの関連性をはっきり見せてくれるのはむしろ親切心からきているもので、「キャラが多くて場面が散逸的になりがちな作品だから、視聴者もわかりにくかろう」ってんでわざわざ過去のシーンを多めに用いることで関連性を明確にしてくれているんだろうけど、そのせいでなかなか視聴者側は「今、ここ」に視点が絞りづらい。回想にあたるシーンが挟まる際にも「こっからが回想ですよ」という明確なマーカーなど無いため、明確に「あ、前に見たシーンだね」と分かるパートでも、一瞬理解が遅れる。その「あ、前のあそこだ」っていう認識でいちいち切り替える負荷があるために、「それにつながっている今」の印象が薄くなってしまうのだ。この方向性は、関係性が明示化されれば次第に解消されるものだろうか。 繰り返しになるが、作り手側の狙いは分かる。分かるんだけど、なんか勿体無い気がしている。キャラデザ・作画がちゃんとしてる作品なのだから、1つ1つのカットの力を信じて、もっとじっくり見せてくれてもいいと思うんだけど、「賑やかさ」みたいなものを演出したいという気持ちもあるんだろうか、どうにも気が漫ろに。同時多発的にいろんなキャラから「あーしたい」「こーしたい」が出てくるとドラマ自体も焦点がぼやけてしまう可能性もあるので、今後はなるべく話がスッキリしてくれることを祈っている。真面目にチアを描こうとしている様子は窺えるので、多分ほんのちょっとのことだとは思うんだよなー。
よかった安定してる、第2話。いや、取り立てて何があるってわけでもないんだけど、悪くないアニメだからタイトルで敬遠してる人も観てみてね、という勧誘。 これさ、気づいてなかったのは実に間抜けな話だとは思うんだけど、今作におけるセンセーが太宰治だってことは一言も書かれてないのね。原作読んでる時も、1話目をみてる時点でもそのことに全然気づいてなくて、なんなら先週は「アニメだと流石に太宰ってダイレクトに言えないから濁す必要があるのかもね」くらいに考えてたんだけど、原作からして別に太宰とは言ってなかった気がする。あくまで「すごく太宰に似た、死にたがりの文豪」でしかない。まぁ、そりゃそうかもしれん。実は「異世界スーサイドスクワッド」の新番チェックの時に「有名人転生」の流れに触れたのは今作への前振りのつもりだったのだが、先週は忘れててそのことに触れなかった。うっかり勘違いを暴露せずにすんでラッキーである(今ばらした)。 というわけで「太宰に何となく似てる主人公」が活躍するお話だが、2話目はセンセーが異世界でどういうスタンスなのかを漠然とながらも示すお話。これまた先週も触れているのだが、「死にたがり」ってとことん主人公に向かない。「死んだらどうする!」なら主人公にもなれるだろうが、生きてようが死んでようがどっちでもいい奴は何をするにもモチベが上がらないし、共感も得られないので普通は画面映えしない。今作におけるセンセーがどうなっているかは原作序盤しか読んでない私はよく知らないのだが、少なくとも知っている範囲では綱渡りのようにギリギリの存在感で主人公として成立はしていた気がする。 今回のお話もきちんと「死にたがり」が機能しており、ゲストヒロインの心の内を暴くために「一緒に心中してくれる人」というスタンスが効果を発揮した。これが嘘死にたがりでは結局他の婚約者候補2人と大差ないことになってしまうので意味がなく、マジで「死んでもいいよ」と思っているからこその展開になっている。ナツキスバルじゃあるまいし「死」そのものは武器にはならないが、「死を厭わぬこと」が武器になることはあるって話。 ただ、繰り返すように「ただ死にたいだけ」ではお話が前に進まない。そこでセンセーは一応「生き別れた(死に別れた?)さっちゃんに再会する」という「生きる目標」も与えられており、表には出さないが生きる原動力も持ってはいる。この辺のバランス感覚が難しいところで、「さっちゃんに会いたいとは思っているが死んでもいいと思っている」だと単に薄情に見えたり、そこまで執着してないように見えてしまうのでモチベーションとして機能しなくなる。今回のお話は「機能してない」側なのだが、よその女性に対し「心中相手として失格」という烙印を押すことで暗にさっちゃんへの想いが垣間見えるのは意味がある描写と言えるか。まぁ、このまま進めて最終回はどうやって風呂敷を畳めばいいのかが想像できないのが恐ろしいが。 そして、そんな危うい存在感のセンセーを中心におきながら今作が不可解なエネルギーに満ちているのは、やはり周りを囲むツッコミ女性陣の活躍のおかげ。いやー、やっぱりるみるみ・鈴代コンビでの掛け合いはいいわ。2人して圧倒的に生命のエネルギーに満ちている。どっちもボケられるし突っ込めるフットワークの軽さも良いね。まぁ、単なるるみるみファンの感想なんですけどね。 |
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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