最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
2話連続で第18,19話。関西は放送スケジュールの関係で一週休みで2話一挙放送。ま、わざわざ2つに分ける必要も無いのでまとめていきましょう。これでもし2話またぎの後編→前編みたいな構成だったら面倒なところだったぞ。 ある意味で4部の立役者と言えなくもない重ちーの登場回。彼がいなければこの町の殺人鬼は決して退治されることはなかったわけで、言わば町の英雄とも言える存在だ。まぁ、登場1話目を見る限りでは全くそんな風には見えないけどな……。気にしていたCVはめでたくゲーム版からそのままの山口勝平。これで一応、彼はストレングスのフォーエバーに続いて2人目(?)のスタンド使い。公式のアニメシリーズでスタンド使いを2人掛け持ちしたのってこれが初めてじゃないですかね? まぁ、あの猿については「役をやった」と言えるのかどうか微妙なところではあるのだが……。億泰役の髙木渉に続いて2人目の続投ということで、重ちーと勝平ちゃんがどれだけはまっていたかがよく分かると言うもんだ。まぁ、こんだけ小猿じみた中学生を(しかもこんなクッソきもくて憎たらしい小僧を)完璧に再現出来るおっさんなんて、声優業界広しと言えども男・勝平くらいのものだろう。 今回のテーマは友情と打算(?)。そして、今回展開される友情物語のどす黒くて汚ねーこと。1部、2部、3部と見事な男同士の友情を描いた生粋の「少年漫画的」作品であるジョジョだが、事ここに至って、高校生と中学生の、金の力だけで結びついた薄汚い友情物語は乾いた笑いを引き起こす。まー、基本的に重ちーがあまりにダークサイドなせいだが。原作版でも充分に「こいつムカつくな」っていう雰囲気は出ていたのだが、アニメ版ではなんだか執拗にキモさが増していたのでムカつき度合いも3割増し。やっぱりあの頭の突起物はアニメで実際に見せられると違和感以外の何ものでもないな。だらしない口元の感じなんかも「馬鹿だけど小狡い」という、荒木作品の悪役としては実は珍しいタイプの造形がよく出ており、たっぷり2話を使ってボコボコにする展開は爽快そのもの……でもないんだよな。結局「高校生がよってたかって中学生をぶん殴る図」だからな。重ちーが悪役に徹して本当にムカつくキャラになってくれたおかげで成立しているお話である。まぁ、こんだけ貶めてはいるけども、ちゃんと次の登場では重ちーも「格好良い少年」になれるあたりがすごいところだけどね。そう考えると、玉美や間田みたいな単なる小者キャラで終わらずに活躍してみせた重ちーって異端なキャラなのかもしれない。 ついでに異端といえば、彼の持つスタンドであるハーヴェストもかなり独特。「群体」のスタンドは「バッド・カンパニー」を皮切りにここから色々と登場することになるが、数多ある「群体」のなかでも一つの完成形といえるのがこのハーヴェストなのではなかろうか。バッドカンパニーは群れとは言ってもあくまで「軍隊」という1つの概念の具現化であり、1つ1つの歩兵にそこまで存在感があるわけではなかった。その後ろにある「司令官」形兆の1つの人格が軍全体を統制していたわけだし。その他にも、例えば「メタリカ」なんかも群体には違いないのだがあまり「数が多い」ことには着目されなかったし、「パールジャム」に至っては何がどうなってるのかもよく分かってない。そんな中、ちゃんと1体1体が生きている(?)実感を持ち、さらに「数が多い」というその1点だけを武器にして戦えるというハーヴェストは非常に面白い素材である。量の多さを使っての攻撃、移動、そして集金。こうしたアイディアがあって初めて活躍出来るのだから、本当にアイディア次第でいくらでもデザイン出来るスタンドという存在そのものの可能性を見せているとも言える。 だってさ、作中で仗助も言ってたけど、普通はこんなこと考えないでしょ。確かに「世界中の人間から1円ずつもらえば……」みたいな空想ってのはよく聞くし、ひょっとしたら「世界中の自販機の下の金を集めれば……」っていう考えだって多少妄想することはあるかもしれないが、それを、漫画のネタにして能力として描くなんて、普通の発想では出てこない。絶対に形にしようと思わない。しかし、それを面白おかしく描いてしまうからこそのジョジョである。こうした「日常の本当にどうでもいいこと」を大げさに仕立て上げる技量も、4部という「日常編」を盛り上げたポイントの1つと言えるだろう。同じようなことは終盤のスタンドラッシュにも表れており、「鉄塔ってなんかアスレチックみたいで楽しそうだよな」という男の子の空想から生まれたスーパーフライ、「今日は一日背中を見られないように生活しなきゃ死ぬ」という、横断歩道の白黒渡りみたいなルールを実現させたチープトリックなど、「よくそんなもんで少年漫画が描けるな」という感心は4部の真骨頂といえる。 そんな珍妙な相手を前にして正々堂々(?)戦うのが仗助と億泰の2人なわけだが、今回のエピソード、この2人の謎の連帯感というか、完璧なコンビネーションを見せるお話としてもなかなか魅力的。ぶっちゃけ、原作を読んでるときはあんまりそういう視点は無かったのだが、アニメではいちいち仗助が億泰の傷を治す描写が入っていたりして、「こいつら、仲良すぎるだろ」という印象がかなり強まった。考えてみりゃジョジョってのは友情物語が不可欠の漫画だけど、命懸けのバトルが少ないこの4部においては、仗助にとって億泰って本当に貴重な戦友なんだよなぁ。お互いに相手のいいところ、悪いところも全部知ってるし、「田舎の高校生らしい」目線での不可思議な友情形成はどこか異質なんだけどすごく身近で、何とも可愛らしい。仗助って別に頭の良いキャラじゃないんだけど、億泰が自他共に認める馬鹿だから上下関係無しに互いをリスペクト出来る関係性になってるのが良いよね。ここで友情パワーを溜めておくことで、ラストバトルのあのシーンも際だつことになるしね。 さて、一応ちょっとした要素ではあるが、今週、康一が億泰に声をかけようとしてやめる、という描写があり、次回のエピソードへの伏線(?)となっている。まだストーキングしてますよ、由花子さん。次回は4部では(というか6部を除くジョジョという作品全体においては)非常に貴重な、女と女の対決になります。能登ボイスの由花子に対抗出来る辻綾は、果たして誰が出てくるでしょう。 PR 8月5日 ドラフト模様(EMN×2 SOI) ピック順 【Serra】→【Mei】→【Sangriter】→【Thraxi】→【Sea-chicken】→【Alessi】→
「異界月」環境第3回。世間ではプロツアーで随分盛り上がっているようで、新たな環境の新たなデッキの出現に、サイクルの回転の早さが如実に表れているように感じる。半年に1回のローテになると、どんだけ1つのデッキがのさばっても大した期間にはならないのであんまり気にならないな。見てる側からすると変化に富んでいて楽しいけど、年中無休で調整しなきゃいけないプロプレイヤーはマジで大変だろうな。 我々素人集団も、何とかリミテッド環境に調整を合わせていかなきゃいけませんが、しょせん週に1回の適当ドラフトでは環境なんて見えるわけないんだけどね。さらに、お盆休みに入るためにここから2週間は連休です。かてて加えて、2週間休むと次の開催日が8/26で、この日って「コンスピラシー2」の発売日なんだけどな……我々の中ではあんまりコンスピラシーは興味を持たれないセットなので(多人数戦だからデッキ組んでも1試合2試合で終わっちゃうからねぇ)、今回は流石に箱で買うことはしませんが、まぁ、様子見てパックは買ってみたいですけど。また当日が近づいたら相談します。カードリスト見てからでも間に合うやろ。
狛枝ァァァァァアア!!! 第4話! やっぱお前か! やっぱお前なのか! サブタイトルで笑ってしまったが、実際にそうなっちゃったから何一つ嘘は言ってない。やっぱりこの世界の中心にはヤツがいたのである。ま、ぶっちゃけゲームの1,2をプレイしただけの人間からすれば狛枝もあくまでパーツの1つでしかないみたいな認識ではあるのだが、「未来編」の塔和モナカが出てきた関係で「絶対絶望少女」のあらすじなんかを見てると、どうやら狛枝さんはそっちの方でもラスボス級の活躍をされてるようなのよね。こっちのシナリオで狛枝が好き勝手にやってるのも、ある意味当然といえるわけだ。考えてみりゃ、アイツの持ってる能力って江ノ島なんかよりもよっぽどヤバいわけだしなぁ。 というわけで、彼が自分の「幸運」のために世界を動かそうとすると、必ず周りの人間に迷惑がかかるという非常に分かりやすいパターンがこちら。前回引き起こされた「トワイライト」事件のために、1−Bのみんなは元気が無い。そんな折に実技試験が開かれるという予定を聞き、狛枝君も思案のしどころ。何しろ彼ったらあまりにも好きすぎて目的が裏返っちゃうくらいの「希望」フェチ。せっかくの機会だというのに、愛すべきクラスメイトたちが余計な心労でフルスペックを発揮出来ないなんて哀しい状況を見過ごすことは出来ないのである。彼の目的はただ1つ「実技試験を延期してもらう」ことだけ。当然雪染先生に直談判に行くという穏当な手段もとるが(この辺が狛枝らしい)、それと全く同じウェイトでもって、薬物や爆弾といった強硬手段も一切の躊躇無しで選択出来る。薬物の入手経路が花村→忌村というのも天の配剤で、以前忌村がドーピングした際に「ドーピングコーンスープが完成していたのか」とか適当なことを書いたのだが、マジで忌村ー花村ラインは繋がっていたのだね。1話のアレは単なるおちゃらけシーンではなく、しっかりと伏線になっていたわけだ。ついでに今回花村に渡す賄賂にはあの舞園さやかの写真集を使用。レアものだったようだが、狛枝のことだからマジでそこらへんで拾ったんだろうな。 さぁ、そんなわけで「未来編」ではなくこちらで語られることになった、忌村と流流歌の関係性。なるほど、「未来編」の直前のエピソードで退学についての因縁を匂わせておき、こちらでその顛末を回収するわけか。過去と未来に分かれた2部構成を上手く活かしたシナリオの組み方。2つのパートがBDなんかの商品でもセット販売されているのも頷ける。これ、片方だけ見ててもよく分からない部分は多そうだからね。忌村・流流歌・十六夜の退学の理由について、一言でまとめてしまうなら「全部狛枝のせい」。流石の狛枝さん、別に悪気があったわけでもないのにちょちょっと絡んだだけで面白いように関係者の人生をボロボロにしていく。その結果として彼の望んだ「実技試験を延期にする」という目的は見事に果たされたわけで、彼の言葉を借りるなら「いつも通り」である。その過程で忌村たちの人生がどうなろうと知ったこっちゃないし、窮状に追い込まれることで3つもの「希望」がゆがみ、輝くのならば狛枝にとっては願ったりかなったりだろう。さらに数年後にはこの時の因縁が理由で3人はあんな泥沼の戦闘状態になっており、さらに希望を絶望化させるのに一役買っているわけで、狛枝の意思が(遺志が?)ここまでのことを望んで実現させたのだとしたら、本当に大した男である。 結果的には、狛枝のやりたい放題は当初の目的を叶えたが、その副産物として「自身の無期停学」と「黄桜の謹慎」、さらに「雪染の転属」をもたらした。このうち、「消失」である狛枝の停学は置いとくとして、雪染先生の転属はなかなかの影響。せっかく先生の下で団結していた1−Bだったのに、これを機にまた野放図なわがまま集団に戻ってしまうのか、それとも七海が学級委員として何とかしていくのか。まぁ、タイトルは「絶望編」だけどね……七海の隣にはもう日向もいないしなぁ。そしてもう1人、黄桜の存在もそろそろ気になってくるところではある。これまで、要所で2つのシナリオに登場しながらも特になにもしていない黄桜という怪しげな男。これで彼は、狛枝との関わりを持つことになったわけだ(雪染に比べれば随分軽い接点だが)。一応流流歌たちの騒動にも関わったということになるわけで……この先どういう風に絡んでくるんだろうか。 それにしても、超高校級の薬剤師はマジで凄まじいな。犬がサダハルみたいになったのは薬剤ってレベルじゃねーぞ。流石に流流歌が薬を取り違えたことくらいは気付いても良かった気がするのだが……まぁ、狛枝絡みの案件に何を言っても無駄だよな。彼女たちの中では、数年越しで「裏切り者」の問題が燻っていたわけで、素直に見るなら「未来編」の事件そのものとは全く関係無い「どうでもいい事件」ではあるが……結局ろくすっぽ動いていない十六夜も、今後何か動きがあるかなぁ。 ロリ上ロリを架す作品、第5話。これ以上ロリにロリの世話をさせてどうしようというのだ。世間では高齢化社会が進行して老老介護が問題になっているというのに、その真逆を行く今作はひょっとして現代日本社会へのアンチテーゼなのかもしれない(ない)。 イリヤの回りには問題児しか集まってこない。それはこの、他に人間が見あたらないような他次元でも同様。また新しい尻、違う、女の子がわざわざイリヤを目当てに「襲来」し、彼女はさらに手のかかる娘を1人抱えることになってしまった。すでに田中という最大級の問題児を抱えて「どう見ても年上の手のかかる子」を押しつけられていたイリヤだったが、それだけでは流石にストレスも溜まるだろうし、絵面もなんだかデンジャラスなものになってしまう可能性があるため、そこには新たに純正ロリを投入。イリヤが小学5年生の設定なので、今回登場したエリカはそれよりもさらに下。見たところ小学校低学年くらいだが、シモの面倒が見られないところを見るとひょっとしたらそれ以下の可能性すらあるな。彼女に「お姉ちゃん」と呼んでもらうことで、気苦労の絶えなかったイリヤに少しでも心の平静を保ってもらおうという、制作側の親心である。いや、違うけども。 頑なでわがままな幼女との交流で、イリヤも多少は癒しを得たわけだが、残念ながらここはそんなハートウォーミングな世界ではない。田中が普段は見せないような敵意むき出しの警戒状態だったことからも分かる通り、エリカは敵サイド、よりにもよって敵の親玉アインズワースの娘だったようだ。何でそんな女の子が駆り出されて学校に侵入してきたのか、その真意はよく分からないが、父娘の会話からすると、彼女は親に仇なそうとするイリヤたち勢力の敵情調査が目的だったということになるのか。でも、その割にはバゼットさんの警報がエリカ相手には機能してないんだよな。娘の方は別に「悪」ではないっていう判断なのかな。まぁ、確かに悪いことはしてないし、特に怖そうな描写もなかったし。ただでさえ凶暴な女の子が多いアインズワースの邸内で、エリカがどんな立ち位置になっているのか、今後が気になるところです。 それ以外だと、一応今回は温泉回ではあったのだが……前回見たいものを全部見せてもらっちゃったせいで、そこまでのサービス感はなかったかな。あ、でもバゼットさんのグラマラスバディは良かったかも。イリヤとクロの絡みを聞いてドン引きした上でに教育上の悪影響を警戒までしてたけど、バゼットさんって性的なことはどのくらいまで許してくれる人なんでしょうね。 ちなみに、エリカの中の人はもうロリではないけど若手の諸星すみれちゃん。ママ友会議みたいなキャストの今作に、リアル娘でも(そこまで)おかしくない年齢の子が飛び込んできたぞ。 大天使爆誕の歴史的瞬間、第18話。全てを消し炭と化す圧倒的殲滅力を誇るレムの前に、森羅万象はただただ傅くことしかできない。 もう、特に説明することもない「ヒロイン回」。英雄が生まれる理由はいつだってその傍らの女の子だ。底の底の底の底まで堕ちたスバルを英雄に仕立て上げるのは、傍らで常に見守り続けたレムの存在であった。彼女の真っ直ぐな憧れの気持ちが、わずかな時間でスバルを英雄にまで引き上げた。その手練手管の恐ろしさを体感せよ。 改めて理屈ばかりで考えれば、今回の対話はこれまでと大きく変化した部分は無いはずなのだ。スバルはいつも通りに駄目なのだし、レムはそんなスバルの悩みについて、何一つ真意は分からない。そんな状況でお互いが言いたいことを好き勝手に言い放っているだけなのだから、ただすれ違って滑稽に見えることだってあっただろう。しかし、そんな「無茶」をまかり通らせることになったのがレムという最終兵器の持つポテンシャルだ。彼女の誠意には、もう理屈を超えた純粋な「救い」のみが搭載されている。彼女は自分がスバルに惚れた理由を並べ立てて見せたが、そんなことは全て理屈だ。小理屈だ。屁理屈だ。しかし、理由はどうでもいい。レムの中にある「英雄スバル」は彼女の中で真理であり、彼女が信じ続ける思いの強さがあれば、彼女の中ではその一点が揺るぐことはない。傍から見れば、幼い少女のひどく馬鹿げた、あまりに狭量な盲目の成せる愚行。彼女に「目を覚ませ」と言ってあげるのが大人の親切なのかもしれない。しかし、彼女は強い。目の前の駄目人間を見ても、その盲信は揺らぐことなく、最終的には、その盲信の方を現実に取って代わらせた。もう、この世界はレムが作ってしまったと言ってもいいだろう。 一方、スバルの側から見たときに世界はどう変わったか。彼は言った、「諦めることは楽なんかじゃない」と。この言葉も彼の中の真実であり、これまでせいぜい虚勢を張って、何とか目的を達成しようと暴れ回った。しかし、これは崇高な使命感からなどではなく、あくまでも「みっともない自分を認めたくない」という理由がその根底にあった。エミリアに邪険にされたこと、たくさんの王選候補者に完膚無きまでに自己否定されたこと。その弱さを認めたくない一心で、彼は無駄と分かって世界に抗い、全ての世界で最悪の結果を向かえた。しかしことここに至って、彼は自分の弱さを認め、身の丈にあった選択、つまり、最低最悪の下衆な選択である「逃避」を選択した。この選択は文字通りの「逃げ」ではない。自分の弱さを認めて得られた最適解として、恥を忍んでレムに告げた彼なりの「誠意」である。これまでの3度の死を振り返って、とてもじゃないが正解ルートがあるとは思えない無理ゲーと対面することに限界を感じ、いよいよもって負けを宣言した彼のことを、流石に弱者と責めることは出来ないだろう。 2人の中の世界は異なっている。その事実は変わらない。レムの語った「未来予想図」の中では、「同じ時間を過ごす」というフレーズが登場するのが何とも皮肉である。2人はこれまでも、これからも、「同じ世界」を歩くことは決して無い。しかし、そんな互いの内にある「違った世界」の存在を認めることは可能なのである。レムはすでにその境地に辿り付いており、どれだけスバルからあしざまに罵られようと、彼の中の「違う世界」を認めてしまえば、そんなスバルの苦悩を理解することこそ出来ずとも、想像することは出来る。許容することは出来る。あとは、同じようにして生まれた「レムの中のスバル」の存在を、スバルが認め、想像すれば良い。そのために、レムは今回あのような長口上で彼を「籠絡」したのである。見事、情けない男の心は陥落し、「レムの世界」に取り込まれてしまった。スバルは英雄に「させられた」。元々スバルという人間の中に存在すらしていなかったものを、ここで足がかりとされた。それこそが「ゼロから」である。 この流れのオチとして「エミリアが好きだ」と言い放てるスバルの胆力も大したものだが、これだって、「レムの中のスバル」はあくまでそういう「キャラ」だからこその発言とも言える。エミリアのためにかけずり回って、格好悪く抗うスバルこそ、レムの中の英雄に相応しい。世界を作った大英雄・レムは、今後も「特等席」で、この世界を見守っていくに違いない。 あ、個人的にはやっぱり全能感溢れるパックさんも捨てがたいです。ゆーみんに冷たく「死ね」って言われたい人生です。 毎回CMのあさみちゃんソングが一番の楽しみです、第4話。今週は女の子の活躍シーンが少なかったなぁ。 もう、大体サブタイトルで全部言ってるお話。ミュトスさんにスポットが当たり、彼との心の交流、そして解放まで。もうちょっとややこしい取り引きがあるかと思ったら、そこは黒騎の勢いで何とかしてしまったな。個人的には、解放されたミュトスが前期と同じくらいに暴れ回る展開も見てみたかったのだが、今回のエピソードを見る限りでは流石にここからもう一回巨悪に転換する方針はなさそうね。まぁ、元々やたらにふわっとした動機で犯行に臨んでいたやつだからなぁ。ライバルのバードを大ボスに据えて、ミュトスとは自然に共闘の流れを作ったのは悪くない展開なのかもしれない。ただ、この子はスペックがチートクラスなので、油断するとどんな事件も雑魚っぽくなってしまいそう。取り扱いには充分な注意が必要だ。上手いこと「すげぇ頭が良い奴がすげぇ頭が良い敵と戦っている」感が出せればいいのだけども。そういう見方からすると、今回のバイク事件はまぁ悪くなかっただろうか。「交通量データそのものを書き換える」というコロンブスの卵的な発想は充分説得力があったし、ミュトスがすぐさまそこに辿り着けるのも、これまでの活動を考えれば納得の行く部分。流石に「一方通行を逆走」→「文字を逆から読め」→「ラテン語でした」は無茶だとは思うけど。まー、こういう謎ってのは別に視聴者に解かれるレベルに設定する必要はないからね。多少無茶苦茶でもミュトスさんが勢いで乗り越えてくれればそれでいいや。 そして、今回もう1つ注目すべきは黒騎の立ち位置である。いよいよ室長代理という大きな役割を任された黒騎。普通、こういう展開だと彼が手痛い失敗をしてここまでの慢心をへし折られるというのがお約束のパターンだと思うのだが、(私生活のだらしなさはさておくとして)なんと彼はミッションを滞りなく成功させてしまったのである。功績のほとんどはミュトスにあるわけだが、そのミュトスとのラインを繋ぎ、彼に協力させたのは紛れもない黒騎の功績。さらに、粗暴に見えながらちゃんと夜通し仕事をやり通したり、まりもちゃんに成長を促したり、上に立つ者の責任もまっとうしている。ひょっとして黒騎ってもっと上のポジションまで上がっていくんでしょうかね? 前々回の人格乗っ取りの伏線はどこで影響してくるんだろうか。 ただ、そんな黒騎のめざましい活躍の中で1つだけ引っかかったのは瀬名との喧嘩シーン。あれは黒騎が調子に乗っていたというシーンだったのか、それとも腑抜けた瀬名に渇を入れるシーンだったのか。よく分からんが、基本的には黒騎がちょっかいかけてるだけで、別に瀬名の人生に恥じるような部分は1つもないんだよな。警察と民間、どちらの道を歩もうと自由だとは思うのだが……多分、黒騎もいじれる相棒がいないと寂しいってことなんだろうなぁ。素直に「帰ってきて欲しい」とも言えないし、ああいう形になってしまうんじゃなかろうか。残念ながら当の瀬名さんは真面目なので額面通りにしか黒騎の言葉を受け取れないんだけどさ。 とりあえず、今回の一件で黒騎にはミュトスという新しい相棒(弟)が出来てしまった。これによって瀬名・黒騎の関係がどのように変わっていくのか。また、ミュトス改め次郎はここから素直に警察に協力してくれる存在になるのか。そして、バードとの全面対決はどのような顛末を向かえるのか。ボチボチ本格始動ってこところですかね。 それはそれとしてあさみちゃん帰ってきて。 天願VS宗方の戦闘で何故か「るろ剣」の翁VS蒼紫を思い出した、第4話。手のひらをブッ刺して止めるところとかのイメージかな。宗方の頑なな態度もどこか蒼紫と被るような、そうでもないような。 なんか今回は全体的にペースがゆるく、会話ももっさりしてあまり進行しなかった感じ。1クールではそこまで詰める必要のない脚本ってことなんだろうか。まぁ、まだ4話目で13人(12人?)残しだからね。まだ余裕はあると見るべきなのかどうか。ただ、冒頭の逆蔵と霧切の対決なんかはもうちょっとスピーディに見せてくれた方が良かったな。どうも逆蔵さんはここまでの脳筋考え無しのイメージに加えて、今回もあれだけ粋がってたくせにあっさりジジイにのされてしまう情けなさばかりが際だってね。まぁ、多分「相手にパンチする」がNG行動に設定されてるとかそのへんの理由なのだろうが。それにしたって格好悪い姿見せすぎで、こないだの「絶望編」でちょっと盛り返した株がまた下がってしまった。最後の最後でイイやつになる十神パターンならまだいいのだが……。 さて、場所は変わって宗方と苗木の対峙。前回時点で「これ、話し合っても無駄なやつだ」と思ったが、なるほど、宗方の言い分にも一理あった。確かに相手側はルールを守るなんてことは分からないわけで、途中で殺戮を止めて、そのまま埋伏の毒として機関に潜り込んでしまうというのは充分あり得る話。そして、基本的にそれを防ぐ術は「全滅エンド」しかなく、それでは結局未来機関の負けと変わらないというのが本当のところ。結局、現在の状況を作り出され、いいように舞台設定された時点で機関は後手後手。負けてるも同然なのである。ただ、宗方の主張の弱い部分は苗木の扱いについてで、「苗木と一緒に生存すれば効果絶大なので絶望側の襲撃者は苗木を生かそうとするはず」というのはちょっと疑わしい。確かに苗木がいた方が宣伝効果は上がるかもしれないが、そこはあくまで副次的なものであり、別に必須次項ではないだろう。元々、同士討ちが始まらない限りは「偽装潜り込み」は出来ないのだし、この状況で回りのメンバーに怪しまれて命を狙われるとしたら苗木が筆頭のはず。そう考えれば、苗木の死も折り込み済みの可能性の方が高い気がするのだが。まー、何にせよ宗方も状況を打開する案など無いわけで、脳天気に希望を謳っている苗木とは五十歩百歩の状態でしかない。 あとは「苗木を救いたいかどうか」だけが動機の分かれ目であり、現時点では苗木排除を積極的に考えているのは宗方&逆蔵だけと言っていい。天願は今回の一件で完全に旗幟を鮮明にし、最終的には多分死ぬだろうからこのままシロ確定だろう。まぁ、前から言ってたけどジジイがボスってのはあんまり面白くないからね。命を賭して、宗方に何かを残して死んでいき、最終的に宗方と苗木が手を携える契機になるキャラなんじゃなかろうか。これで事故死したのが襲撃者だったら笑えるが、宗方の懸念を採用するなら、ここで次の襲撃時間に何も起こらない可能性もあるといえばあるんだよな。 その他の部分では、探偵霧切のチームは天願と分かれ、代わりに黄桜と合流。彼が先週言っていた「合流しなければいけない人物」というのは霧切のことだったのだろうか。ひょっとしたら雪染(の死体)? とか穿った見方も出来たのだが、今回雪染の遺体は霧切によって検分されているため、彼女の死に疑う余地は無さそうである。同行する御手洗もなんかはしばしにもやっとした言動が見え隠れする不穏分子。霧切はよくもまぁこんな落ち着かない連中だけを連れて行動出来るもんだ。彼女の立ち居振る舞いからするに、御手洗もなんだかんだ言ってシロ側の可能性が高いかねぇ。 勝手にチェイスを展開している流流歌たち3人については、もうよく分からないのでスルー。全員が希望ヶ峰学園を退学になっているらしいが、今回集められたのって確か全員支部長クラスなんだよね? なんで退学した人間がそんな重要なポジションにつけているのだろうか。ま、放っておいてもここの3人は適当に殺し合いしそうだし、あんまり謎解きに関わってる感じもしないからスルーでいいや。 そして、ラストの逆蔵VS月光ヶ原の対決の顛末は……????? なんか出てきたぞ? キャストクレジットで塔和モナカとかかれた謎の人物。ざっと調べたらどうやら私がプレイしていない「絶対絶望少女」のボスキャラ的存在であり、見た目の通り、江ノ島の意思を継ぐものらしいのだが……そんな人物が、影で「月光ヶ原」と呼ばれる人(?)物を操っていたというのか。月光ヶ原さんの正体については、巷では「実は元祖七海なんじゃないか」っていう意見なんかもあり、私も内心そうだったら面白いと思っていたのだが、残念ながら見当違いの方向にサプライズ。車椅子もモノミも全部引っくるめての機械仕掛け。まー、モノクマが稼働出来る世界だったらあの程度のアンドロイドは余裕で動かせるだろうさ。ってことは、月光ヶ原は絶望サイド? 彼女が「襲撃者」役だった? いやぁ、そんな簡単な話ではなかろうし、今回の騒動と「塔和モナカ」は別々の目的で動いていた可能性もあるが……。でも、少なくとも機械のボディだったら毎回襲撃時間には眠ってなかったはずで、それなら雪染やゴズさんの殺害現場を目撃しているはずなのだが……2種類の「絶望」が手を取りあって希望サイドを攻めている展開なのかなぁ。バックグラウンドが分からないから想像のしようもないな。来週解説してくれることを祈るしかないなぁ。ちなみに、公式ページのキャラ紹介を見ても何がなんだか。 いまいち視聴時のテンションが分からない作品、第4話。闇堕ちからのシリアスゴリゴリ展開になってくると思ってたのに、想像以上にユルい。 「上層部全員闇堕ち」という魅力的な展開からどのように広がっていくのかと期待していたが、どうやら各々の世界に飛んでそこで該当する先輩を1人ずつボコっていく展開になるようだ。「各世界のエクストラが薄まっていて、接近速度が早まる」というのが異世界遠征の直接の動機であるが、どの程度の緊急性なのかは分からないので相変わらずピンと来ない危機感。そもそも、これまでの作戦会議を見ていると「接近速度が速まる」か「接近速度が減少する」の2つしかないので、「接近が止む」とか「遠ざかる」っていう選択肢は無いようだ。つまり、このままどれだけプログレスが頑張ってもいつかは激突・崩壊にいたるということに……。まぁ、ひょっとしたら何万年単位の話なのかもしれないけども。とにかく、地球にプログレスが集まってバトルしてないと残りの4つの世界が近づいてきてヤバいですよ、ということ。 最初のミッションは黒の世界。吸血鬼のおねーさんたちが住んでいる闇の世界で味方チームの出身者はアルマリアさん、闇堕ちサイドはその妹的先輩・ソフィーナさんという布陣。関係者人数も少ないので、最初のミッションポイントとしては適正だろうか。さっそく冒頭からアルマリアさんにスポットがあたり、彼女の「見た目は妖艶なお姉さん風だけど割とポンコツだし、けっこうな変態」という重要な部分がピックアップ。味方チームはそれぞれ天音に対する感情、友情のきっかけも描写される必要があるが、彼女の場合は純粋なる保護欲求であった。誰に対しても「私がいてあげないと駄目なんです」って言っちゃうあたりは病んでる雰囲気もあるが、そのあたりの気負いを無くして対等な関係になれるかどうかが、アルマリアさんが天音と接する上で、さらには先輩であるソフィーナと接する上でのポイントになってきそうだ。 そんな吸血鬼の先輩後輩対決が展開されるわけだが、基本的にはマッチメイクは全部闇堕ちサイドの方が強いわけで、先週同様にワンサイドゲームに。ここから何を理由にひっくり返せるか、っていうやつを合計4回も天丼していくことになるんでしょうかね。それぞれの世界、それぞれのキャラに個性が出せるとよいのだけど。アルマリアさんはトップバッターだから展開被りを気にせずベタな愛憎劇だけでもOKかな。ちなみにソフィーナ先輩の中の人は「ペコさんの中の人」こと石原舞。アニメレギュラーで認識出来たのってこれが2作目かもしれない。ペコさんのくせに偉そうに……とか思っちゃうキャラやな。 吸血鬼チームはシリアスしてるのに、それ以外の部分が何故か全体的にギャグのノリ。なかでも訳が分からないのは勝手にコントを展開した上に何故かCパートでオチまで持っていったサナギ姉妹である。あいつらの立ち位置は一体なんなんだろう。まぁ、闇堕ちチームは欲望に自由な身になったらしいので、ギャグを含めて何をやっても構わないんだけどさ。こいつらがラスボスではないやろな……。 |
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HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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