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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「はいふり」 6

 「静かな海は船乗りを育てない」↔「北風がバイキングを作った」。海に縁のあることわざってのは同じことしか言わないな!

 さて、「うわ! びっくりした!」と言いたいところなのだが、流石に関西の放送時期には色々と噂も目にしてしまっていてね……オチの部分、ネタバレ無しで見たら「ほほぅ」ってなったと思うんだけど。でもまぁ、そんな残念なネタバレくらった状態でも割と衝撃的な内容だったのでOKということにしましょう。

 また女の子たちを兵器に乗せようとする。まぁ、今回は明確に敵対勢力が表示されたわけではなく、あくまでも海上警備隊の一環として船に乗せたのだから他作品とはちょっと違うといえるのかもしれないが。戦艦というとどうしても「艦これ」のイメージだが、今作の場合はどっちかっていうと「アルペジオ」の方が近い気もするし、もっと昔まで遡れば、最近再版された「タクティカル・ロア」なんてアニメもある。船の上ってのは一種の隔絶社会、つまり「非現実」でもあるので、こうしてドラマを作られることも少なくないってことだな。今作の場合、その戦艦を授業の一環という名目で全部女子高生に操縦させてしまおうってのがオリジナル。主人公が乗っている「晴風」とやらはそこまで大きな艦ではないらしいが、それでも戦艦は戦艦。戦車とは比較にならない人員を必要としており、1つの戦艦の中に大洗女子の全員をぶっ込んだみたいな状態になっている。おそらく全員を描き分けきることが主目的ではないだろうが、ガルパンはいつの間にやら全てのキャラに個性が付き、描き分けられるようになっていたのだ。ひょっとしたら今作だって、そういう神がかった展開を見せるようになるかもしれない。

 1話目はとにかく展開のサプライズ要素に持っていかれた。一体何が起こったのかさっぱり分からない状態だが、なるほどわざわざタイトルに小ネタまで仕込んで仕掛けてきただけの衝撃である。教官が冒頭で見せた優しさが真逆の意味を持つようになり、突然海に投げ出された一戦艦の「家族」全員がどうなってしまうのか。当然、このままいけば武蔵に登場していた親友との対決なんかも待っているのだろうし、国家全てを敵に回した彼女達が生き延びられるかどうか、というだけでも充分シナリオを引っ張れる要素だ。脚本は吉田玲子。これだけのサプライズを用意して、下手な終わらせ方はしないだろう。これからの展開に期待したい。

 監督の名前は他で見た記憶が無かったが、「大図書館の羊飼い」で監督を務めていたらしい。うん、よく分からないな。製作はアイムズなので若干の不安はあるものの、1話目の時点では悪くないデザインだったし、戦艦の見せ方も悪くはない。「アルペジオ」の時は全てがCGであまりに完成されすぎていたので、今度は多少なりとも揺らぎを持たせて、「家」としての戦艦をどう描いていくかが面白い比較ポイントになるのではなかろうか。あとはこれだけ大量の女の子をどう差別化していくかだが……真剣に見分けたくなるような作品になるかな? どうかな?

 中の人はあまりにも多すぎるのでなかなか把握出来ないが、クルー全員にキャストを当てているということはそれなりに気合いを入れて描いていくということだろう。メインヒロインは「天体のメソッド」以来となる夏川椎菜。今回は(今回も?)Trysail総出演だが、その中でメインを勝ち取ったのは頑張った証拠か。天さんはしばらく出番なさそうだし。主人公・明乃のアホっぽいのにそうじゃないテンションはなかなか面白い。ロリ系少女ながらも俺ツエーが発揮出来る主人公か? その他、メインブリッジにはLynn、種﨑、そしてシカコなどの名前が並ぶ。だいぶ若いなぁ。まぁ、そういう作品だわな。田辺留依、福沙奈恵といった他作品でメインを務めたキャストもちらほら見えるし、これはこれで贅沢な配置なんだろうな。こういう軍隊もので何故かまた大橋歩夕の名前があるのはどういう縁なんだろうか。501航空団、大洗女子、そしてこの戦艦晴風と、陸海空を全て制覇してるのはなにげにすごい。

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○「三者三葉」 5

 動画工房がお送りするきらら系日常作品最新作。と言っても、来歴をみてみると「まんがタイムきらら」では連載最長記録を保持している漫画というデータもあり、確かにCMでは何度も名前を聞いたことがある気がする。作者は「みでし」の人だし、その繋がりで動画工房が「らったったらったったらっふぅふぅ」するような動画で見せつけてくれる作品になっているぞ。

 本当に無駄に動きの細かい動画が特徴で、うねうねしすぎて日常ものとしては過剰なくらい。監督はこれが初監督となる人らしく、木村泰大という名前はどっかで聞いたことがあると思ったら、去年の「プリズマイリヤ」で私のお気に入りだった3話のコンテを担当していた人だった。諸々のスタッフの並びをみればなかなかに期待感も高い。ただ、この手の作品のお約束として、1話目の時点ではどこをどう入っていけばいいのかが分からず、視点を定めようとしているうちにあっという間に終わってしまった。画面に退屈することは一切無いので今後は印象が固まるにつれて評価が上がっていくことになるとは思うのだが、「印象が固まる」のにどれくらいかかるかが勝負どころだ。何しろ、私は「ゆゆ式」の印象を固めるまでに視聴終了までかかりましたからね。終了しても分かりませんでしたからね。その後原作コミックを買ってようやく心に入ってきましたからね。今作も「入ってくる」かどうかは微妙なところだと思ってます。考えてみりゃ「ごちうさ」にしろ、下手したら「ひだまり」にしろ、1期目でハマったって言える日常ものってほとんど無かった気が。心のハードルが高いのかもしれません。

 今作の場合、タイトルの通りに3人のキャラが主人公になっているが、そのポジション取りがなかなか難しい。本当の主人公と呼べるのは一体誰なのか。1話目をみる限りではお嬢様キャラが一番しゃべっているし、彼女が中心になって物語が回っているのだからこの子が「主人公」と言える気もするけど、大体この手の漫画では一番賑やかなキャラが主人公っぽいとも言える。まぁ、ゆゆ式の主人公が唯なのかゆずこなのかって聞かれたら難しいもんな(縁ではない気がする)。本作もこの2人のどっちも主人公なのかな(やっぱり腹黒ではない気がする)。「ゆゆ式」に比べると流石に刺激は多く、お嬢様キャラのありえなさはこの手の漫画のお約束。そこに「腹黒」「大食い」というよく分からない3人が絡み合い、今後どのようにネタを回していくことになるのだろうか。まぁ、どうせ日常系、のんびり追いかけていきましょうね。

 中の人たちはその多くが新人、というか私が認識していなかったキャストで占められている。一部はアイカツ声優らしいのだが、そっちはフォローしてないからなぁ。辛うじて今村彩夏だけは名前をチェック出来るが、彼女のしてもまだあんまり声で認識出来てないし。きららアニメは一気にキャラと名前を売るチャンス。さてさて、ここからどう伸びてきますやら。

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○「コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜THE LAST SONG」 5

 1クール空けての2期目開始。1期目はとっ散らかっていて色々と大変な作品だったが、果たして2期目はどうなることやら。

 とっ散らかった印象は相変わらず。それは映像面でもそうだし、シナリオ面でもそうだ。1期はジロウが超人課と決別するまでを中心に描かれてきたが、2期に入り、いよいよジロウが独自に動き出し、この世界の「正義」を問い続ける物語になっていく。1期では時系列シャッフルで神化20年代、40年代が混在していたが、今回は40年代が中心になっていくだろう。それでもやっぱり、時代は細切れにされているし、視点も様々な人物に飛んでいく。なかなか視聴者に優しくなってくれない。でもまぁ、この雑多な感じがまさにコンレボなのだから致し方あるまい。幸い、時系列が歪むと言っても1期ほどの隔たりは無くなっており、ジロウのキャラクターは一貫しているので分かりやすくなった部分も間違い無く存在している。今回はそんなジロウに引きずられるように、柴刑事もその思想を塗り替えるまでの物語。初登場した宇宙刑事ロボが瞬殺されるとは思ってもみなかったが、ロボット刑事が思い悩み、「同種」を破壊することで自分が「壊れて」いることを認識するというプロットはなかなか捻くれていて良い感じ。今後も、「正義」と「超人」の意義を問い続ける物語の中で、様々なイデオロギーがゆがみ、ぶっ壊れていくことになるんだろう。こうして思想があり、弾圧があり、イデオロギーのぶつかり合いが続く世界観は、まさに作品の意図した通りに昭和の紛争のイメージと重なっており、「レトロカオス」の舞台設定もはっきりとその意味を成してきた。縦筋が明確になってしまったために1期のような雑多でどうでもいい話はあまり挟めなくなってしまう気もするが、これはこれで楽しめそうな展開である。

 映像面での雑多さも相変わらずだが、ロボ、宇宙人、妖怪、怪獣といった様々な「超人」の混ざり合いは本当に統制を取るのが大変そうな画面。今回笑ってしまったのは、怪獣とS遊星人が必死に戦っているのに、そのバトルは完全に背景に回されてジロウたちが論争を繰り返してるシーン。この世界において、怪獣と宇宙人の戦闘なんてのは既に普通のことで、そこまで大々的に取り上げるべき題材でもないってことなんだよな。あくまでジロウの「正義の戦い」がメインなのだ。S遊星人の背中にエクウスがちょこんと乗って魔法のゲートから消えていく絵面も非常にシュールで面白い。こういうヘンテコギミックがガンガン出てくれば、このカオスの強みも次第にはっきりしていくのではなかろうか。あとは無事に風呂敷がたためることを祈るばかりだが……。

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 先週も思ったけど、テレビに映ってるキャスターってパイツァダストの時に出トチってた人なのか、第2話。まぁ、考えてみりゃ地方の放送局で朝の時間のキャスターなんて何人もいないもんな。

 さぁ、色々本腰を入れて始まりましたよ。例えばオープニングとエンディングがついた。オープニングは毎度のことながら予想の斜め上を行く仕上がりだ。なるほどね、確かに4部は「日常もの」ですからね! こういう軽いノリで思わず踊っちゃうのもアリなのかも。前クールのどこぞの回収屋さんが嫌々踊ってたのに比べれば、元々踊ってるみたいな妙ちきりんなポーズが多いこいつらは大して違和感ないわ。細かい演出面も相変わらず気が利いており、個人的には冒頭部分で康一の影から由花子が出てきて、億泰の影から兄貴と親父が出てくるところが好き。後ろの方のはっきりとキャラが出てくるカットでは物語後半の登場人物の姿は見えないが、冒頭、多数の人影が行き交うラッシュのシーンではほとんどのキャラが出てきてるっぽい。ご丁寧にネズミとか猫草とかまで出てきてるから多分スタンド使いは全員出てるな。もし分割だとするならこのオープニングでどの辺までいくかなぁ。ちなみに、オープニングは普通のアニメよりちょっと短くて75秒なのよね。微妙に勿体ないけど、その分の15秒は本編に費やしているってことか。エンディングは相変わらずのインスト曲だが、杜王町の名所(?)をパッチワークで繋ぐデザイン性が面白い。いや、でも灯台が舞台になったことはないはずだから、割と適当に繋いでるだけかな。まぁ、なんにせよ雰囲気が出ているので良い。

 予想以上に良いテンポで進んでいる本編。アンジェロ編をきっちり1話で終わらせたので仗助のキャラも一発で固まったし、原作ではいくらかなおざりになっていた感があるじいちゃんを悼む部分も、繰り返し遺影を映すことでちゃんと喪に服していることが強調されている。そういや大川さんのナレーションは今作では入らないのかと思っていたけど、やっぱり入ってたな。このまま全部のシリーズのナレーションが大川さんで統一されるとなると、やっぱりウェザーリポートは代わるんだろうなぁ。いや、何年後の話だ、って心配ですけども。CMで活躍してる定助や康穂だってそのままのキャストでやるとは思えないしな。ごまみつ団子の集英社ァ! は笑うわ。

 今回は尺も丁度良いおかげでほぼ原作通りだったとは思うんだけど、アンジェロとの攻防が映像になると原作以上にスリリングなパニックに見えて圧巻だった。ホラー映画なんかでよくある「家の中でじわじわ追い詰められていく」サスペンスがやりたかったこのアンジェロ戦。家中が水滴と蒸気に埋め尽くされていく恐怖感は映像でアピール出来る格好の題材。アクアネックレスがブランデーに変身するところなんかも妙に気合いが入っていたし、エキセントリックな色彩やデザインで見せている割に、液体の表現とか細かいところできっちりやることはやっているのが抜け目ない。そして今回も連発していたクレイジーダイヤモンドの「直す」効果演出とか、アクアネックレス、スタープラチナなどの「異物感」とか、3部の時のスタンドが完全に「兵器」というか「武器」になっていたのと比べて、4部のスタンドは「日常に混じる異物」としての存在感が出ているところも面白い。2話目にして早くもこのデザインが気に入ってしまったかもしれない。参ったねこりゃ。

 ラスト、アンジェロ岩にもうワンパン入れるくだりが描かれなかったが、エンディングに映ったアンジェロ岩は「完全版」になってたし、来週冒頭にもうワンシーン加えるのかな? まー、あのままだと怖すぎるもんなぁ。

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○「キズナイーバー」 6

 「迷家」に続いての、今期2つ目の「なんかよく分からない」枠。さらに今期3つ目のTRIGGER枠でもある。最近はタイトルを見て、1話目を見ると大体何が起こるか察してしまう作品ばっかりなので、こうして「よく分かんねぇな!」といえる作品は今や美徳とすらいえるのかもしれない。そしてこの作品も岡田麿里なんだよな。なんとも創作意欲に溢れてる人やなぁ。

 大分前からCMを打っていた作品なので名前は聞いている。TRIGGERの3作目とはいえ、「ルル子」はショートアニメだし「ニンジャスレイヤー」は再放送なので、実質的に一番力を入れているのは当然ここ。監督には若手気鋭と言われる小林寛を抜擢。いや、まだ私は意識したことのない名前だったのだが、来歴を見てみるとなるほど色々と面白い仕事をしている人のようだ。そして、今作1話目の演出面でも色々とはっちゃけていて楽しい。いかにもTRIGGERらしい破天荒な賑やかさがある中で、今石洋之のようにエネルギッシュな振り回し方とは一線を画す、どこかで線を引いたような怜悧な印象もある演出方向とでも言えるだろうか。1話目だと主人公・勝平が階段を突き落とされた後に謎の着ぐるみに引きずり回される病院のシーンが印象的だ。ファニーでクレイジーなのに、不思議とクレバー。うん、意味分からんな。書いてる自分でも分からないのだが、とにかく「なんかソソる」とだけ言っておきます。

 映像面についてはTRIGGERクオリティを維持してくれれば心配は無い。となると問題になってくるのは脚本部分ということになるが、なんとまぁ岡田麿里、「迷家」では30人の群像劇に挑み、こちらは「傷を分かち合う」というものすげぇダイレクトな設定を設けた7人の物語。「傷」だの「痛み」だのと言う言葉はそれこそ岡田麿里脚本の中では度々フィーチャーされるものであり(まぁ、大抵のドラマってのはそういうもんだが)、人と人が触れ合い、すれ違い、傷を負うところに、彼女の真骨頂がある。それが今回はそのままアニメのタイトルになり、テーマになっている。「傷」と「絆」の物語という設定は、今後何が起こるのかさっぱり分からないが、「何かありそう」と思わせるだけの期待の大きい設定ではなかろうか。

 CV梶君のキャラに「七つの大罪を知ってる?」とか聞いちゃうのもなんだか刺激的。そりゃまぁ、知ってるっつうか団長ですしね。いやいや、ここでの大罪は決して憤怒の罪ではございません。訳の分からない6つの「現代版大罪」がズラリと並び、その文字列を見るだけで、この6人には一切の繋がりがないことがすぐに分かる。無闇に濃すぎるこのキャラクターたちは、一体どのように舵取りしていくものだろうか。それにしても、「不思議メンヘラ」とか「脳筋DQN」が叩かれる風潮は分からなくもないが、「狡猾リア」は単なるやっかみのような……。

 色々と楽しみの多い今作だが、中の人もばっちり準備完了。メインの7人はそれぞれに濃いキャストが用意されており、またまたこの大罪7人を率いることになった団長の梶君は大変そうである。あと、今年も「7人の勇者が集められた」場所にいるサトリナ。モーラおばちゃんも「上から選民」だった可能性が?

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○「田中くんはいつもけだるげ」 5

 田中やら坂本やら、平凡な名字のタイトルが多いな……。ついでに「となりの関くん」と「琴浦さん」も入れてしまおう。

 タイトル通りにユルユルなシュールギャグアニメ。こういうのをギャグといってしまっていいのか微妙だが、少なくとも「日常系」ではないよな。「坂本ですが?」の坂本と今作の田中は、方向性こそ違うが奇天烈さは似たようなものである。

 正直、冒頭数分半は「アニメ化する意味あったのかぁ?」と思いながら見ていた。それこそ「坂本ですが?」も同じだが、あんまりアニメにしたことで得られるプラスがあるように感じられず、さらに今作の場合は「坂本」のように勢いで押すタイプの方向性も絶対にあり得ない。ほのぼの系のギャグとはいえ、いくら何でも緩すぎてだるんだるんだし、女の子が出てくるわけでもないから萌え要素にも繋がらない。間違いなく最萌えキャラは太田なわけだが、太田×田中のカップリングだけで見続けるっていう作品でもないだろう。

 しかし、ぼんやりと見続けてアイキャッチを挟んでBパートに移行するあたりで、「いや、ひょっとしたら萌え要素もギャグ要素も割とあるのかもしれない」と思い始めた。田中の狙いすぎたキャラはそこまで刺さる要素ではないのだが、そんな田中を見守る太田の甲斐甲斐しさ、こんな不適合者のことも温かく見守ってくれるクラスの仲間達や先生など、とても優しい世界には違いないし、アレンジ盤「ふるさと」など、案外変なところに気が利いたネタ回しも存在している。そう、この作品は、太田×田中とかいうカップリングの味わいではなく、「田中という珍獣をまわりのみんなでお世話する」という一種の動物バラエティなのだ。方向性としては「ぽてまよ」とか「少年アシベ」に近いのかもしれない。そうやって見てみれば、主人公(?)の太田の献身的な態度や、冷静で異常な程の田中への関心も納得できるものになり、頑張って餌をあげている太田が可愛く見えてくるじゃないか。あぁ、結局日常もので萌えものだった。

 製作は今期2本目のSILVER LINK、そして監督は川面さん。今期は川面さんと大沼さんが同時に作品を提供してくれているナイスなSILVER LINKシーズンである。「のんのんびより」でたっぷり楽しませてくれた「ダラダラした間の演出」は今作にもばっちりハマっており、「最高球速は大して早くないけど、スローボールがめっちゃ遅いので130㎞台でも充分速球に見える」みたいな緩急の付け方。アイキャッチのチビキャラの動き、そしてそれに連動して背景が動いたりする細かいギミックの仕掛け方も楽しく、ユルい作品ながらも要所で工夫を凝らした演出が見て取れる。これなら「のんのんびより」同様にダラダラと埋没していけるかもしれません。

 中の人はだいぶ誠凜高校の印象が強いメインキャスト2人がとにかく頑張っている。特に「何故かこういう面倒見の良い役がやたら回ってくる」でお馴染みの細谷のテンポ芸が気持ちいい。中の人も変な気遣いで有名な人だし、にじみ出る人の良さみたいなものってあるんだろうな。あとはどれだけ女の子が出てくるかで私の興味も上下します。次のエピソードでさっそく女子キャラがメインになるみたいだし、このまま頑張ってほしいですね。

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○「少年メイド」 4

 直球ど真ん中であまりに分かりやすすぎるタイトルが良いですね。今期はショタが強いシーズンになるのか。

 もう、タイトル見てそのまんまの作品。どうにも日本には「幼くして経済的困難にぶつかるとメイドになる」という文化があるらしく、過去にも「これが私の御主人様」や「会長はメイド様!」など、様々な身分の人間がメイドになって滅私奉公に邁進している。ただ、今作の場合は明らかに労働基準法に触れている部分がアウトなわけだが……別に就職じゃないからな。あくまで「おうちのお手伝い」なのでセフセフ。この年で炊事洗濯なんでもござれで小姑じみたこだわりを発揮するようになっているってのも、「親が働いていて家事を全部やらなきゃいけないから」というお約束設定。ただ、ボロアパートに住んでいた割にはあんなでかいお屋敷のありとあらゆるものを綺麗にする掃除スキルを身につけているのは謎だ。

 見た目通りの作品だし、筋立ても真っ直ぐ。ショタものとは言っても特に嫌悪感を抱くような演出があるわけでもなく、子供を可愛がりながら育てていく子育て作品として見れば非常に健全な内容である。製作はエイトビットで監督は山本裕介。大きな不安要素は無いので、基本的には「可もなく不可もない平均点の作品」なのだが……なんか1話目で惹かれるものがないわね。画が薄いからかなぁ。御主人役のキャラが薄いからかなぁ。気楽さはあるのだが、「2話目もほっこりすればいいと思うよ」という次への期待感があまり持てない。残る十数話もこの調子でずっと進んでいくとすると、毎週空気のような作品になってしまいそうな懸念があるのだ。まぁ、元々ターゲット層ではないだろうからそれでもいいのだろうが……。

 唯一気になる点といえば、「エンディングに映ってた奴らは誰やねん」という部分。作中のアイドルグループということだろうから、御主人の「衣装」を使っている顧客ということになるんだろうが、わざわざエンディングであそこまでフィーチャーされるということは、作品の中で大きく関わることになるのだろう。そうなれば、単なる「メイド日常もの」に何らかのアイドル要素が絡んでくる可能性はある。そうなれば多少目先は変わってくるかな? まぁ、なんにせよ男性アイドルグループだとあんまり興味は湧かない気がするけども……。

 中の人について見ておくと、主人公・千尋役の藤原夏海という名前は初見。新人らしいが仕事は安定していたので、この主役デビューが今後にどう繋がっていくか。あとは……故人である千尋のママンがさらっとゆかりん。田村ゆかりも「嫁」とか「母」とかの役が回ってくることが増えてきたよな……本人はあんなに不安定なのに……。

 

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○「境界のRINNE(第2シリーズ)」 5

 まさに実家のような安心感。なんの遠慮も無くフラッと帰ってきた2期目。

 1期と何も変わらないので特に語るべきことも無い。一応半年ぶりの再開のはずなのに、まるで「つい最近までやってましたよ?」と言わんばかりに、なんの断りもなくさっさと新しいエピソードに入り、それが1話目とか導入とかいうことを一切気にしないフツーのエピソード。再放送で最近まで放送していたので事実上シームレスな再開だしなぁ。新キャラもでてくるし、低血圧なノリも何も変わらない。改めて、実家のような安心感。

 しかし、1期と違ってすでに様々なキャラが出揃っている状態からなので賑やかさは段違い。1話目もいきなり鳳がメインの話だったのでなんとも騒がしい。さらに夕方5時の教育テレビだというのに男女が抱き合う危険なシーンまで……。いや、全然危険性は感じないな。りんねももうちょっと鳳に気のあるそぶりだけでも見せてやれよ。その辺の反応が全然ないから、最初期はちょっと不安げだった桜もすっかり落ち着いてしまってるやないか。こうしてみてると、りんねと鳳がドタバタやって、そこに桜と翼が適宜観戦しながらのコメントを入れていく、っていうバランスが本当に丁度良いな。アクセントとして六文もどうぞ。六文の愛らしさが今作のとても大事なところですので。まぁ、単にナバの声を聞いていたいだけ、っていう話もあるな。

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○「坂本ですが?」 5

 なんやこのキャスト……。普段だとアニメの話するときに流石にキャストの話から入るのもどうかと思ってなるべく自粛するようにはしてるんだが、この作品の場合は確実に狙ってるやろ。突っ込み待ちやろ。なんやこのキャスト……。

 もうキャストのことしか記憶に残らない作品。原作未読。割と話題に上ることも多く、ネットでちらほらキャプ画像なんかを見たこともあるのだが、アニメ化も決まったことだし、別にそんなに興味も湧いてなかったのでスルー。ネットで見た断片だけでも中身は大体理解出来たし。実際、アニメで見ればまったくもって予想通りのもの。なんかとても既視感があると思ったらジャンプでやってる「斉木楠雄」が構成はすごく近いんだな(あっちの方が後発だが)。まー、単発ギャグとしては分かりやすいが、これ、大してネタが続かないだろ。確認したら既に原作は完結してるのね。全4巻くらいが正しい長さなのかもしれない。

 「スタイリッシュ」というのがキーワードになっているようなので、アニメでもそのあたりの描き方は工夫のしがいがある。ただ、単発のギャグ漫画だし、キャラの強さで売っているのが主人公の坂本だけなので、あまり話が広がらないし、バリエーションが無いので割と飽きやすそう。そして、アニメの方はあんまり画で工夫してるという感じもなく、原作からそのまま画を持ってきているような気もする。1回2回読む分にはいいかもしれないが、正直、そこまで面白いとは思えない内容だった。

 そこでアニメスタッフが狙った路線が、「キャスト出オチ」みたいなこの状態なのかもしれない。あまりにハイコスト、容赦無い高カロリー。なんだこれ。男女ともに最近のアニメじゃ信じられないようなベテラン揃いで、普通なら一枚看板を背負えるクラスの声優がそろって端役扱い。今時中原麻衣や田村ゆかりをモブで使い回す作品なんてそうそうお目にかかれないだろう。男性キャストもあまりにも重く、油断したらどこに主人公がいるのか分からなくなるレベル。アフレコ現場でも「なんで俺らこんなに集められたんだろ?」みたいな不思議な空気になってるんじゃなかろうか。挙げ句の小林清志で、もう訳が分からない。いや、すげぇけども。なんかもっとこう……有効利用する手段があった気が……。

 とりあえず、声優大甲子園みたいになってるので引き続き視聴、主に聴くことは確定しているが、ギャグアニメとしての中身はどうなるんだろう。監督が高松信司なんだから単に原作を垂れ流すだけでは終わらないと思いたいところだが……。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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