最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「WIND BREAKER」 5 これは豆知識ですが、英語で「break wind」と言ったら「屁をこく」の婉曲表現になります。ウィンドブレーカーって単語を見るたびにいちいち思い出してしまう。 まずもってこれを放送してる枠の「スーパーアニメイズムTURBO」って名前なんやねん、というツッコミから入りたい。確認したらMBSのアニメイズムが始まったのが2012年からで、これが2019年に「スーパーアニメイズム」に。さらに今回枠が拡大したやらしないやら、移動したやらしないやらでTURBOがついたらしいです。TURBOとスーパーの順番がストⅡの逆やな。 などという関係ない話題から入ってみたのは、そこまで積極的に興味がないことの表れである。主人公がつい最近までどっかでみてた気がするどこぞの悪魔にめっちゃ似ててなんなら声まで似てる。お隣に愚かな天使様がいない方が違和感。こちらの作品は悪魔じゃないけどヤンキーであり、フォーマットとしては一応「不良もの」のカテゴリになるのだろうか。でも、1話目でさっさとネタを割った結果「ヤンキーっぽいけど別にヤンキーでもない」というよく分からない状態らしい……うん、よく分からんのよ。やってることが不良じゃない不良、それはもう不良ではないのでは? 多分間もなく似たような論旨の番組感想が出てくる気がするので繰り返しになってしまうが、わたしゃやっぱヤンキーものは好かんのよ。「全てを暴力で解決する」っていうそもそもの骨格に理解が及ばないというのもあるのだが、そうして描かれる物語がどこまで行っても泥臭い殴り合いの延長でしかなく、どんなヤンキー漫画でも同じ味しかしない気がするのが大きな理由かもしれない。なんで現代社会で無理やり殴り合いをするのに大義名分を作らなきゃいけないんだろうか。そんなに人が殴りたいなら格闘技にでも行ってくれ。法の下でダメだと言われながらも人を殴り続けるのであれば、やはりそいつのメンタリティは理解できんよ。今作の主人公も「外見のせいで周りから爪弾きにされたせいで、嫌気がさして暴力に頼った」という来歴であり、過去がどうあれ同情も共感も湧かない。見返す方法をもっと考えろとだけ思う。 さらにそこに「街を守る正義の不良」というよく分からない概念が出てくる。まぁ、そういう奴らがいても別にいいんだけど、普通に考えて、法治国家日本において「街を守る」仕事をわざわざ高校生がやる必要がない。日々パトロールして空き巣や泥棒から市民を守ってくれているんだろうか。少なくとも1話目は「よそから来た何も知らんバカ」を殴っているだけで、それくらいは警察に任せておけばいい話。もしこの街がよそよりも治安が悪いのだとしたら、多分不良が大手を振って歩いてるせいでそうなっているだけであり、こいつらがもっとまともな格好でお行儀良くしてれば、多分「街を守る」力は必要ないだろう。何をもって正義としているのかよく分からないし、どう考えても格好良くない。その時点で作中世界と私の理解には大きな大きな隔たりがあるのだ。 こんだけ「合わない」ヤンキーものではあるが、それでもアニメとして力が入っている部分は認めなきゃいけないので悩ましい。制作はCLOVER WORKSで、1話目のアクションシーンなどやたらと気合いの入った動画と丁寧なキャラ作画で期待感を煽ってくる。多分、良いアニメスタッフに恵まれたのだろう。できることなら見守ってみたいところだが……この感覚の齟齬がうまく埋め合わせできるかなぁ。 PR 今回のタイトルが「シーサーペント」なのはどうかと思う、第14話。まぁ、他につけようがなかったんだろうけども。 さぁ、オープンエンドも変更して第2クールのスタートである。前回でライオスたちが一旦落ち着いたところなので「地上に戻る」ってんで新しい冒険の仕切り直し回になるのかと思ってたら、戻るどころかほとんど描写すらされずに別視点の話という斜め上の展開。最後にちょろっと迷子になったライオスたちが描かれてたけど、マルシルはあれから帰還については素直に受け入れたってことなんでしょうかね。個人的にちょっと辛かったのは、新しいオープニングも4人のパーティーが中心でファリンの描写がほとんどなかったこと。つまり、やっぱりここからしばらくファリンがパーティーに復帰する展開は無いってことだよね……まだまだマルシルたちの苦労は続きそうである。 で、今回はそんなライオスパーティーのことを外側から描くちょっと不思議な印象の回。メインとなるのは以前コイン虫のところでも殺されてた「2回目の復活」パーティー。やたらキャストがクドかったもんだから印象には残ってたし、薄々「また出てくるんだろうな」とは思っていたが、もしかしたら想像以上に重要な役回りになるのかもしれませんな。ただ、残念ながらその精神性はあまり善人のそれとは思えず、パーティーを牽引する剣士役、おそらくこのパーティーのリーダー格の男が、どうにもライオスのことを目の敵にしているというか、何か良からぬ感情を持ってる奴っぽい。どう考えてもライオスが悪事を働いた過去があるとも思えないので、単なる逆恨みか、純然たる悪意のどちらかだとは思うのだが……このダンジョンにおいてモンスターやダンジョンそのものの害ではなく、人的被害が出てしまうのはできれば避けていただきたいものである。 他のメンバーはそこまで悪どい印象はないのだが、やはり一番印象に残るのはチルチャックと同じハーフフットの少女、CV富田美憂のミックベル。口が悪く、チルチャックとは対照的な感情優先で動くタイプのキャラっぽい。憎まれ口を叩くだけならいいのだが、どうやらチルチャックをあまりよく思っていないらしい。まぁ、チルチャックの場合はもしかしたらマジで過去に悪事を働いてる可能性もあるけどな……あのパーティーだと一番の常識人だと思ってたけど、やっぱり彼は彼で癖つよキャラのようである。 そしてそんなミックベルがコボルト(というかマジで単なる犬)を連れているのがちょっと面白い。以前出てきた時には「パーティーメンバー」という認識だったのだが、どうやら彼自身はミックベルに雇われているという立場らしい。金で雇われてると言っていたが、コボルト族もちゃんと貨幣経済が通用するくらいの文化レベルではあるんでしょうかね。まぁ、普通に共通言語でコミュニケーション取れてるし、案外エルフやドワーフと大差ない知性をもっているのかもしれないけど(ただ、「コボルトを雇っているのが島主にバレると都合が悪い」と言っていたので、おそらくまだモンスター寄りの理解なのだと思われる)。 それ以外の面々は割と地味で印象に残りにくいのだが、黒髪のトールマンな彼女はちょっと可愛いかも。そしてエルフの面々からは「ナマリも割と変な奴だったよー」という情報が出てきて、ついでに「マルシルも学園での行動を考えるとやっぱちょっとおかしいよー」とのことなので、どうやらライオスパーティーはまともな奴がいないという結論に。そう考えるとセンシもなるべくして仲間になった感があるな。 そして、(旧)ライオスパーティーの最後の1人であるシュローがいよいよ正式に登場。1クール目もオープニングでやたら意味ありげに出てきてたので気になってはいたのだが、これまで一切出番はなかった。彼が率いる黒髪の集団も今後の展開次第では食い込んでくることになるのか。もっとクールな連中だと思ってたけど、いざ出てきたらこいつらも割とトンチキな気がしてきたな。 登る面々と降る面々。さて、邂逅のタイミングはあるんでしょうかね?
○「花野井くんと恋の病」 5 オープニングの映像だけ見て「信長っぽいな」と思ったら半歩ずらして小林千晃だったのでちょっと笑った。ヒロインは「花澤っぽいな」とは思わなかった。 今期ラブ枠。春は色々とうわつく季節ですので、春クールスタートの恋愛ものってことでイメージが近いのは「スキップとローファー」かな。掲載誌が「デザート」ということで、確認したら「ゆびさきと恋々」と同じらしい。連載開始もほぼ同時期らしいので、今後はこうした少女漫画誌からのアニメ化も増えてくるかもしれない。 少女漫画というとどうしても主人公が「おもしれー女」になりがちで、男はそんなおもしれー女に振り回されるか、逆に振り回してくる俺様系かに大きく分類される気がするが、今作主人公(?)の花野井はちょっと訳が違って、言葉を選ばず表現するならだいぶメンヘラ。本人も「重い」と自覚しているようだが、恋愛ごとになると入れ込んで周りが見えなくなるし、自分を顧みないかなり厄介なタイプ。言い換えれば「おもしれー男」ではあるかもしれない。そこに定番の「恋愛なんて興味ないしアタシにはわかんないから」という女が絡んだ時にいったい何が起こるのか。ヒロイン側の純朴アピールはやはり「スキロー」に近い感覚があるが、恋愛というテーマにど直球を放り投げる面倒系男の花野井が今後どのように立ち回るかで個性が発揮され、評価を分けることになりそうである。 制作は「イーストフィッシュスタジオ」という聞いたことないスタジオだが、どうやらテレビシリーズの元請けはこれが初らしい。1話目では割と悪くないスタンダードな画作りが出来ていたと思うが、今後スタミナが保つかどうかに注意。そこまで飛び抜けた何かが見えるわけではないので過度な期待はしないでおくが、個人的にはヒロインの太眉顔が割と好みだし、今後可愛く描いてもらえればありがたい。また、この手の作品は実はメインのカップルよりも脇を支えるサブキャラの個性で差がつく場合が多いので、「スキロー」における江頭さんみたいな神がかったキャラが出てくればいいんだけど。クラスメイトになんかキュアエトワールに変身しそうなやつがいたのでそこがちょっと気になりますね。 「戦国妖狐 世直し姉弟編」 5→5 今作をもって、怨嗟を抱えながら現世を彷徨っていた「惑星のさみだれ」の荒御魂が鎮められてたらいいな、僕は切実にそう願うのです。 まず最初に謝らなきゃいけないのは、後になってから「もっとちゃんと観ておけばよかった」と後悔したことです。これこそがまさに大量視聴の弊害なのだけど、序盤でそこまで引き込まれる要素がないと、勝手な判断で視聴がなおざりになってしまうのよね。今作は序盤にわかりやすい「あやかしもの時代劇」のテイストがあって、狐の姉弟が妖怪の類と遭遇しながら鎮めたり、宥めたりしながら旅するロードムービーみたいなもんだろうという勝手な予断があり、いうたらちょっと「目を離して」しまった。そしたら存外早く物語に転機が訪れ、ターニングポイントとなる灼岩の喪失まで一気に進んでしまった。その辺で「えっ、思いの外シリアス」ってんで慌てて視聴を再開(?)したので、どうにも取りこぼしが多くなってしまった。これは素直に反省。 そうして追いかけた物語はタイトルのパート分けからもなんとなく伝わってくる通り、壮大なサーガの1部として機能しており、続く第2部がどう展開されるのかは予想もつかない。至極真っ当な「物語」が形成されている。そして、そんな大きな物語を、最低限ちゃんとした映像で支えてくれたことにより、少なくとも第2の「惑星のさみだれ」にならずにすんだことで、原作者も多少は浄化されたのではなかろうか。 想定していなかった方向に飛んだストーリーも、後から考えれば別に奇を衒ったものではなくて王道の範疇にある。こちらの誤算はてっきり主人公が真介なのだと思ったら、3人に平等に物語のウェイトがかかったこと。いや、タイトル見たらそりゃそうなるだろうが、青二才ポジションだと思っていた真介が思いの外ハードな立場に立たされたことに加え、さらにたま達も修行を必要とするような激しいバトルに巻き込まれてここまで混沌とした展開になるとは思わんかった。迅火の立ち位置なんて、未だ結論が出てませんもんね。 2部の展開が読めないので「はやく7月になれ」と正座待機するしかないんですが、出来ることなら次が始まる前に「割と正統派で見応えのあるアニメだったよ」ということが世間に知れ渡ることを願っております。 蛇足:彩陽の師匠キャラポジションが「ヒーラーガール」に続けて2作目なのがなんか嬉しい。そして何よりもゆかなボイスのエロい狐が出てきたことがとても嬉しい。ほら、「我が家のお稲荷様」から15年越しの妖狐展開ですから! 「範馬刃牙(第2クール)」 ―→5 「BASTARD」と同様に歴史ある作品の渋いアニメ化なのだが、今作のヤベェところはすでに歴史になってるのに未だ作品が現役であるという部分。すごいと言えばすごいね。……え? BASTARDも完結してないって? ……うん。 多分前のシリーズでも似たようなこと言ってると思うんだけど、やっぱ刃牙は面白いよ。ギャグとして一級品だし、オリジナリティあふれるセンスは誰が真似しようにも絶対に「真似」にしかならない。このテイストは本当に板垣恵介がオンリーワン。そして、そんな「刃牙ギャグ」が最大限に振り切れたのが今回アニメになった「親子喧嘩編」だったと思っている。そりゃま、シリーズ全編通してみてもクライマックスの1つではあるだろうからね。ほんとに「なんでここで終わっておかなかったんだよ」とは思うけども。数々のネットミームを生み出した刃牙と勇次郎の喧嘩、そして対話。この滑稽さは歴史に長く語り継がれる完成度の高いギャグである。それをできる限り「それっぽく」アニメ化してくれたアニメスタッフも頑張ったって。すでに漫画の時点で「なんやこれ」な作品を、アニメに転換して「なんやこれ」でとどめてくれてるのは実はすごいことだよ。「わけわからん」「つまらん」にまで堕する可能性も充分にあるんだから。もちろん絵の強さと筋の強さが全てアニメに向いている要素ではないし、「原作に勝ってるのか」と言われたら賛否出るところだろうが、古谷徹のナレーションによる「時間の流れがある刃牙」はこれが1つの到達点なんじゃなかろうか。 まぁ、そうして「アニメが頑張った」ことは評価してるけど、どー考えても烈のボクシング挑戦は今でも意味わかんないけどね。原作でつまんなかったとこはアニメにしたって面白くねぇよ。それはどうしようもない。今回のアニメ化でピクル編から親子喧嘩まで一通りの流れで見た結果、「もしかして、ピクル編があんまり盛り上がらなかったことを気にした作者は、最大の見せ場である対勇次郎戦を前に、いっぺん落ちるとこまで落として無理やり盛り上げたかったのでは?」とか邪推してしまう。それくらいに谷間だ。でもまぁ……今やその烈が異世界で大活躍してるんでしょ? ……全部ギャグのネタ振りだって理由付けできるんだからずるいっちゃぁずるいよな。
蒼井翔太が世界を救えるのってポプテピピック世界線だけじゃなかったのか……まぁ、あっちの方が正面からクソアニメを標榜していたのだから正当ではあるな(アニメですらなかったわ)。 というわけでついに「これは切れる」という確信めいたものが得られる助かる(?)アニメの登場だ。まぁ、「なろうだから」というだけで説明があらかた終わってしまうのだが、1話目から作画にやる気がないタイトルクソ長アニメを真面目に観る人間の方が稀有だろうよ。 いつも通りとはいえきちんとダメポイントを拾っていくと、まずお約束要素の処理が適当。タイトルを見るといわゆる追放系だと思われるわけだが、なんと今作、この「元英雄」の段階と「追放」の段階の間に転生を1回挟んでいる。単に勇者が世界を救った後に追放されるのではなく、合間で生まれ変わって「ふつーの若者」になっているという内容なのだが、タイトルにはその要素が提示されていない。いや、「タイトルで全部書くなよ」というのが普通の文句のはずなんだが、今作の場合は、「いや、転生をさも当然の要素のように省くなよ」というのがツッコミポイント。これ、別に転生必要なくね? なんで1回「追放されてもしょうがない無能を装う」っていう過程を挟む必要があるの? もちろん「そうしないとザマァ要素が描けないじゃん」というだけの話なのだろうが、なぜそうまでしてザマァテンプレを作りたがるのか。「みんながそうしてるから」以外の理由が見出せず、粗製濫造のなろう界隈の中でも一際「粗製」の印象がつきまとう。初っ端から当たり前のように親父から「レベルが上がらないしステータスも平凡」とかいう言葉が出てくるなんてのは当たり前すぎるのでいちいち突っ込む必要もないか。ただ、今作のすごいところは、そうして「レベル」「ステータス」というワードを出しておきながら、それ以外の部分でレベルへの言及もステータス表示も何もないんだよ。だからなんで全部が全部「それが当然」みたいな顔して出てくんの? 映像の方もなかなかに期待が持てる(?)出来。全体的なショボさは一目瞭然だが、今作はなんか、とにかく何もかもがワンテンポ遅い。普段「倍速再生とか冒涜以外の何ものでもない」という反対派の私だが、それでも「流石にこのアニメはせめて1.3倍速くらいで見せてほしい……」という苦行。この間延びしたようなテンポの悪さはどこからくるものなのだろう。 他にも設定の諸々にいちいち突っ込みたいが、まぁ面倒なのであとは見たい人が見てくれればいいだろう。ちなみに1つだけ気になることがあって、今作の制作スタジオの1つはディーンなのだが(頑張ってよディーンさん……)、もう1つ、共同制作で「マーヴィージャック」というよく分からないスタジオがクレジットされている。あんま聞いたことがないはずのスタジオ名なのに、私はこの名前を直前に検索しており、なぜかというと実は「狼と香辛料」の前作2クール目の制作にかかわっているから(ブレインズベースとの共同だったが)。履歴を見ると、この会社がアニメの共同制作を受け持ったのは15年前の「狼と香辛料」以来、2度目。その間に制作協力などでクレジットされてはいるのだが、元請けとしてクレジットされたのが、奇しくも「狼と香辛料」が復活したのと同じ15年ぶりのことなのだ。何が理由でこんな活動になってるのかはよく分からん。こうして細々と生き抜いている零細スタジオみたいなところは他にもたくさんあるのだろうが、なんとも妙な縁である。 あ、以上です。 ○「狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF」 6 さぁ、なんとも珍妙な巡り合わせ、「2本目」のスタートだ。 内容に入る前に2点ほど。まずは「リメイク」の中でも非常に特殊な今作の立ち位置について。近年、過去の原作付きアニメをリメイクする流れはさまざまな作品に見られるが、今作はなんとも不可思議な「再挑戦」が行われている。アニメ第1作の放送が2008年、2クール目が2009年で間には15年のブランクがあり、リメイクを企てるには充分な時間が経過してはいるのだが、なんと今作はその15年前と監督が同じなのである(厳密には当時監督を務めた高橋丈夫が今作では総監督名義になっている)。普通、リメイクってのはガラリとデザインを変えて作り直すもので、こうして同じ人の手によって「全く同じ内容」がリメイクされるというのは非常に珍しい。そのあたりの評価をどうしたものか。 そして2点目は、そんな旧作を私もがっつり見ていたという個人的な事情。リメイク作品は間が空くものなので、世代的な問題で「旧作は知らんけど」という場合が多く、直近なら「るろうに剣心」なんかは「前の作品を知らんから」というので忌憚なく見守ることができた。ギリ「旧作も見てたかも」という作品だと「HUNTER×HUNTER」があったが、あれも1作目が微妙に世代じゃなかったからほぼスルーだったし、どっぷり浸かった作品が似たような体制から作り直されるという経験は初めてのことと言っていい。 私と本作の関わりについてはここで記録しておく必要があるかと思ったのだが……今確認してめちゃめちゃ驚いたのだが、なんと旧作の2期の感想、このブログの初期も初期に掲載されてるんですよ! 興味がある人は「狼と香辛料」でブログ内検索すると出てきます(もしくは「高橋丈夫作品」のカテゴリタグでも追える)。私も流石に時代的に残ってないと思ってたのだが、まさかの15年越しのヒット。こんなところで無駄な長さが活きる展開があろうとは。流石に印象は忘れちゃってたから自分でも確認しに行ったが、2期の評点は「6→7」とのことでたいそう満足しているようである。確かに「いい作品だった」という印象はやたら残ってるんだよな(ここだけの話、さらに昔のログを辿ったら1期の評点は「4→5」だった。当時の私はラノベというだけで評価を下げるラノベ大嫌いマンだったのである)。 流石に離れて久しいので自分でもあんまり覚えてないのだが、確かアニメ1期が終わった時点で「まぁまぁ面白くない?」という評価になり、2期には始めたばかりのブログのために記事まで書くほどに入れ込んでいたようだ。また「原作1巻だけ読んだ」と書いてあるので、1期2期の間にノベルは1冊は読んだみたい(覚えてない)。確かその後は小説は2巻とか3巻くらいで止まったような気がするが、それは多分コミック版が出たから。「漫画で読めるならそっちでいいやー」ってんで漫画を読み始めたが、ご存知の方もいるかもしれないが小梅けいと版の漫画は途中で止まってしまっていて、途中でモチベがなくなって売っちゃった気がする。今Wikiで確認したらこの春にアニメ化記念で新装版が出たとのことなので、改めて買い直してみてもいいかもしれない。 とまぁ、前置きが長くなったが、「好きだったけど記憶もおぼろ」という面倒な立ち位置の作品なのですよ。何が面倒って、前作の時点でもう満足してしまっているため、わざわざリメイクされて何を楽しめばいいのかがよく分からないという部分。例えば前作1期OP「旅の途中」が大好きだったのでOPはそのままでもいいくらいのノリだったが、今作のOPが悪いとも全く思わない。アニメの中身も、マジでやるなら旧作のデータを引っ張り出してきて1話ずつ比較しながら観たい気持ちもあるが、流石にそこまでやる元気もないので「前は1クールでどこまで行ったんだっけなぁ」みたいなことを思い出せないままに見守ることになるだろう。うーむ、どこまで寄り添ってみたものか。 とはいえ、1話目時点ではとりあえず期待票を投じておこう。前クール「異修羅」の感想からも分かる通り、私は基本的に高橋丈夫氏を信頼している。彼がわざわざこうして15年越しで再び今作に手をつけたのだから、そこには何か意味があるのだと信じたいのだ。頑張ってくりゃれ。あみっけ、ホロの登場シーンのところの声質が「若い頃に合わせなきゃ」ってんでちょっと高くなりすぎてなかったか? 多分今のゴッドボイスで自然に演じたらより賢狼っぽい素敵ゴッドな小清水ワールドが広がると思いますよ。 ○「神は遊戯に飢えている。」 4 合間のCMで「ノゲノラ」の宣伝してるのはちょっとおもろかった。 なろうじゃないよ、ラノベだよのコーナー。まぁ、こちらはあんまりなろう味は強くないけども(カクヨムらしい)。ただ、「なんか知らんけど神が定めしゲームをしよう」というデザインも別に新鮮なものではないし、いつものように「天才の頭脳戦を書くのって死ぬほど大変なんだが大丈夫か?」という心配ばかりが先に立つ。さらに制作はライデンフィルムなのだが1話目時点であまり作画に力が入っているようには見えず、それこそ10年20年前のラノベアニメみたいな風味がある。さらにさらに、監督が今作で監督初挑戦とのことで、あまり先行きに希望を持てる要素になっていないのも不安材料。「なんか最近似たような虚無のゲームアニメ見た気が……」って思ったら「ライアー・ライアー」だな。嘘つきだったり、実力至上主義だったり、みんなして大したプランもなしにゲームの話書きたすぎだろ。 まぁ、1話目時点で目の覚めるような内容が出てくるとも思えないので「今後の展開を注視」という当たり前のコメントしかできないのだが、少なくとも1つ目のゲームとして取り上げられた「3D神経衰弱」とやらはツッコミ待ちにしか思えない展開だったので印象は悪い。そりゃゲームですらない、本当に自己紹介のためのコミュニケーションツールだったと言われてしまえばそれまでだが……主人公がいちいち「なるほど、このゲームの本質は……」みたいに訳知り顔で語ってることがいちいちピンとこなくて「結局、これって何もしなければいいだけってこと?」という虚無な結論に。「配置が決まってると瞬殺されてしまうから」って言ってるくせにその次の展開が「じゃぁ、空を飛ばして絶えず動かしてれば場所が特定できないよね」だったのに、2人してそんなこと意にも介さずサクサクカード引いてる時点でなんの意味もないし、単にアニメ的にカードがぐるぐる回ってた方が間が保つからそういう画にしていたとしか思えないクソルール。1話目時点で今作における「ゲーム」のセンスはなんとなく察してしまったような。そりゃなぁ、今更神経衰弱で面白いゲームを作れって言われても難しいけどさぁ……でも、作ってる人もいましたよ。保健委員長の赤青黄さんていうんですけど……。手ブラジーンズ先輩元気かなぁ。 ○「転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます」 4 今期も容赦なく訪れるなろうタイム。今期なろうはじめは、八男ならぬ第七王子。この辺の数字もそのうちあっさりコンプできそうやな。 まず断っておくが、予断を抜きにすればアニメとしてのクオリティが思いの外高い。1話目ということも考慮する必要はあるが、キャラ作画の精密さはバカにできないし、わざわざ「アクション監督」というクレジットを立てていることから気合の入り方も分かり、動くシーンでの見せ方はかなり気合が入っている。そうでないシーンもコミカルな見せ方はかなり手の込んだ演出を見せてくれていて、ちょぼらうにょぽみじみたデフォルメキャラの置き方など、見ていて退屈しないだけのバリエーションに富んでいる。このアニメを制作しているのが「つむぎ秋田アニメLab」という謎のスタジオなのだが、なんとこれ、前クールでは「明治撃剣」を作っていたスタジオである。監督の玉村仁氏も「撃剣」と同じ。この人の名前は以前もたまに見かけていたが、過去に「落第騎士の英雄譚」や「あかねさす少女」など妙なところで監督を務めた経歴が確認できる。評価は難しいところだが、決して消化試合の捨てなろうにはなっていない様子。地方で頑張る小規模スタジオが元請けで色々とチャレンジしている様子が見えるのは応援したくもなる(実際に小規模かどうかは知らんけどさ)。 しかし、しかしである。やはりなろうラインが辛い。私が受容できるなろう成分のギリギリ。いや、多分ギリギリアウトか。最強マウントと才能イキりのまっすぐなフォーマットに魅力は一切感じないし、むしろ潔いとすら言える「そのチート性能に特に理由もつけません」という姿勢のせいで言い訳も考察もできず、ただ「俺つえー」と言ってる主人公が好き勝手やってるのを見守るだけ。「そういうギャグ」だとしても飲み込めるものではないだろう。今作は異世界転生ならぬ「同世界転生」パターンなのだが、現時点ではその転生者がなんでチートを手に入れたのかはよく分かっておらず、ほんとに「ただ生まれながらにめちゃめちゃ強い魔力を持ってました」という状態(後から説明が入るかもしれないが)。まさに才能にあぐらをかいているだけのキャラ。どうしたらええねん。第七王子という立場は「余計なしがらみがなくて気楽」らしいのだが、しがらみがないということは冒頭の騎士たちが言っていた通りに権力争いなどに絡まず、立場が弱いことの表れのはず。だったらなんで周りに女の子をはべらせているのかも分からん。ほんとに「おっさんが可愛い男の子になってちやほや可愛がられたい」という幼児退行の妄想を見せられているようでキツい。もうこれ、ギャグにもならん「治療」だよ。 というわけで今後の処遇は微妙な作品だが……ただ、作劇はいいんだよなぁ……途中でスタミナ切れでヘロヘロになってくれた方が楽に切れるのだが……。 |
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧 |