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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「ヴァルキリードライヴ マーメイド」 5

 AT-Xでの視聴だとさぁ、「落第騎士」→「これ」→「新妹魔王」っていう恐ろしい編成になってるのね(間にKが挟まる)。もう、マヨネーズを3本口の中にねじ込まれてる気分。もうちょっと胃に優しいプログラムにしてもらえませんかね。

 監督・金子ひらく。製作はアムース。OK,分かった。もう何も説明はいらないよ。金子ひらくと柳沢テツヤがいれば日本のおっぱい業界は安泰さ。そんな業界があるのかどうかもよく分からないがね。HAHAHA。とにかくそういうやつだ。設定としては基本線は「ソウルイーター」派生だが、学園の設定とかパートナーとの関係性を考えると「フリージング」の方が近いかも。武器になる能力を持つ女の子と、それを操る方の女の子がいて、なんか分かんないけど戦う。まぁ、多分魔女が出たりノヴァが現れたりするんだろうさ。そのために修行してる機関だと思わないとやってられないからな。そして、この世界の独自設定として、武器の方の女の子は性的に絶頂しないと変形しない。……うむ、分かりやすくて良い設定だな。何がなにやらだが、たとえば今回は謎ハンマーの子なんてドMだから虐待しないと変身しないんだぞ。少なくともこいつらが世界を救う英雄になるなんてことは金輪際無いな。一安心だ。万一敵に急襲された場合、相手に一旦待ってもらってから濡れ場を演じる必要がある。今回もスタジアムの中では敵キャラの方がさっさと武器化して攻撃をしかけ、「ほらほら! さっさと変身しないか!」みたいなこと言ってたけど、あんな攻撃を受けてる最中にいちゃいちゃしてアクメるやつなんているわけないな。いや、実際いたけど。どんな世界だ。その潔さは良しとする。

 まぁ、あとは「いつも通り」の一言で片がつくな。「おっぱいが描きたい」というその一念だけでこんなものが作られるのだ。一応ゲーム原作? メディアミックスで色々と同時に展開しているようだが。ちなみに、ゲームの公式サイトを見に行ったらどんなゲームなのかはよく分からんかったが、一番最初に載ってるキャラのCVはあやっぺだったぞ。またスケベが爆発してるのか(ちなみにソシャゲ版だとへごがトップ)。ちょっとやってみたいな!

 いつも通りのアームス作品なので映像はそれなりだし、とにかく乳首に気合いが入っている。その分武器のデザインなんかは適当であるが、そんなとこ気にする作品じゃないから放っておいてもいいだろう。あとはどれだけ丹念に濡れ場まで持ち込むシチュエーションを作りあげ、濡れ場を演じきるか、という勝負だけ。いつものように「馬鹿だなぁ」という感想が持てる作品になればよいね。とりあえず1話目には言っておこうね、「馬鹿だなぁ」。

 中の人は、主人公の処女ちゃん役が「もう1人の井澤」こと井澤美香子。声優業界の井澤人口増加とミカコ人口増加にどちらも貢献している。「わかばガール」に引き続いてのメイン起用。こちらも駆け上がってくるのだろうか。分かりやすいアニメ声なので使いやすい部類だとは思うが、この作品でどれだけ活躍しても先に繋がるビジョンが見えにくいのはちょっと気になるところか。他にも「ダンまち」に続いてしかこが関西弁キャラを担当。奈良県民、頑張ってます。そして一番の衝撃は処女ちゃんの相方の月海みたいなやつである。しばらく無言だったし、格好良い系のキャラだからCVで言ったら甲斐田裕子とか、伊藤静とか、そっち方向で攻めてくるんだろうなー、って思って見てたら……井口やんけ。笑ったわ。別におかしいわけじゃないのに、なんか笑ったわ。井口もこういう役で後輩をリードする側に回るのかー。そろそろ落ち着いてくる年齢なのかなー、って思い直したら……あのエンディングである。落ち着け。もう、最終的にエンディングが全部持ってった感もある。こういうストレートな電波ソングは久しぶりです。いいぞもっとやれ。

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○「ご注文はうさぎですか??」 5

 最近ウサギヒロインが多いと思いません? 雑魚小隊のバニーガールにウサミン星人、そして刃の聖者まで。なんだろう、ウサギブームがすぐそこまで来ているのか。まぁ、今作のメインウサギはジジイなんですけども。

 こうしてまた心ぴょんぴょんする時期がやってきましたね。とはいえ、私はあんまり心ぴょんぴょんしない勢なのでとりたてて感慨もないのですが。「きららアニメは割と好きなものが多いのに、これはあんまりヒットせんかった理由はなんだろうなぁ」と色々と考えても、なかなか理由らしい理由も浮かばない。今回1話目を改めてしっかり見て、ひょっとしたら「世界のバックグラウンドの虚ろさ」みたいなものが理由なのではないかと思い至った。たとえば「ひだまり」「ゆゆ式」「きんモザ」なんかを並べて見ると、どれもこれも全て「普通の高校のお話」なのだが、今作では学校はメインの舞台にならず、「どこともしれない町の片隅、女の子だけで運営している喫茶店」というおよそ現実にあり得ない場面が展開されている。チノちゃんやココアが喫茶店で働いているという状況は、遊び盛りの子供たちが不当に労働を強いられている状況であり、少なくとも日本だったら法に触れる部分すらある。部活もなく、レジャーもあまり無いこの世界、彼女達は働いてばかりで人生を楽しめているのだろうか、と心配になって……こないけども。楽しそうだけども。とにかく、あまりに「私の知っている女子高生や中学生」の生活様式とかけ離れているために、今ひとつ現実感が湧かない、それが入り込めない理由なのだろうか。

 んー、無理矢理考えた理由付けとはいえあんまり説得力が無いな。そんなこといったら「きんモザ」の生活がリアルってことになってしまうが、絶対そんなわけないしな。しょせん何が描かれるかは程度問題だし……わからんなぁ。「ジジイが転生したウサギ」とか、微妙なホラー要素がひっかかってんのかな。まぁ、とにかく「日常というにはイレギュラー過ぎる」というのが、僕の心の障壁なんだと思います。

 しかしまぁ、そんなことを言っても2期目ともなれば馴染んでくるもので。今回1話目を見た印象は、1期の時よりも随分受け入れやすいものになっていた。「チノが店の客入りをあんなに気にしてたっけ?」とか気になる部分も残ってはいるのだが、既に用意された人間関係を適当にかき回すだけでも話が作れるという2期もののメリットは充分に享受出来ているように思う。スタッフにも若干の変更があり、製作スタジオにキネマシトラスが参加したりもしているので、その辺の微妙な設定の変更が無意識下で効果を及ぼしている可能性もあるな。1期はあんまり真面目に見られなかったけども、今回は少し内側に入って見られるかもしれない。

 キャラとしては相変わらずのシャロちゃん推しです。上の論調に関連づけて考えると、「一番現実的な生活してるやつ」だからかも。あと単純に「最も直接的な百合だから」っていうのも理由かも。まー、男なんてほとんど出てこない世界ですからね。ティッピーは「男」にカウントしていいのか分からんけど。八奈見乗児の休養の知らせとかを考えると、今作も「清川元夢が元気なうちに作っておかないと」と余計な心配をしてしまうな。

 ちなみに、中の人ネタだと「世界を壊すウサがある」っていうネタを思いついたので、誰か使って下さい。

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○「対魔導学園35試験小隊」 5

 ラノベアニメはまだまだ続く。なんか、一流の空戦魔導士に育て上げるつもりだけど大事なところは「言わなかったっけ?」ってすっとぼける教官とかに教えてもらえばいい気がする作品。

 とりあえず1つ心配なのは、これ、SILVER LINKの製作なのね、同社は今期「庶民サンプル」と「落第騎士」の2つもやってるんだけど、大丈夫だろうか? どれもこれもそんなに気合い入れて頑張らなくてもいい気がするんだけども、前クールも「ケイオスドラゴン」「プリズマイリヤ」「のんのん」の3本立てだったし、製作時期ずらしてるにしてもそれなりに負担はかかってそう。無事に1シーズン乗り切れることを祈ります。

 今作は、そんな作画リソースの不安をちょこちょこと覗かせている気もするが、まぁ、無難な切り出し方にはなっている。というか、ぶっちゃけると似たような作品群の中では何故か嫌いになれないスタートだった。なんでだろ、別に映像も設定も特に良いところはなかった気もするのだが……多分、キャラの1人1人が割と立ってるからかな。「雑魚小隊」という汚名を甘んじて受け続ける落ちこぼれ集団35小隊。彼らのリーダーはラッキースケベ属性をたっぷりと備えた細谷ボイスの日本刀使い。「キレると何するか分からない」というお馴染みの設定以外は温厚だし人のことが考えられる良い子だが、これまでずっと落ちこぼれっていう設定があるので結局いつも通りのキャラか。あんまりやかましい自分語りとかヤレヤレ感が無いのでそこまで嫌悪感が無いのかも。冒頭のラッキースケベ部分(まぁ、本人が嬉しかったかどうかは分からないが)で涙を流してしまうっていう反応はちょっと新鮮。これ、今後の展開ではキレてるモードで暴れて格好良くなる場面が待っているのだろうが、そのあたりの台詞回しとかキャラの統制が勝負どころかねぇ。

 ヒロインその1,「うさぎ」という名前のうさ耳ガール。刃の聖者じゃない方。とりあえず「大久保瑠美でかつ巨乳」という時点でなっとらんが、それでもるみるみボイスなのでキャラに魂が籠もっている。もう、それだけで割と可愛い。単にキーキーうるさいだけのキャラかと思っていたら、主人公に頼まれて楽しげにケーキを焼いてくれるなど、割と素直で可愛いところもある様子。彼女がメインヒロインだったら心がぴょんぴょんした可能性もあるが、どうやらこのポジションだと狂言回しっぽいな。

 ヒロインその2は白石涼子ボイスのマッドな方の参謀役。彼女がいくつくらいの設定なのかがよく分からないが、アクエリオンと並べて見ると割と年増風。うりょ子もこういう役回りが増えてきたなぁ。

 そして、ヒロインその3,メインヒロインとおぼしきは上田麗奈ボイスの才媛さんである。1話は彼女のキャラを押し出すために費やされているはずだが、ちょっと展開が性急過ぎて入り込むまでには至らない。まぁ、要素だけを切り出しているおかげで境遇はすごく分かりやすかったけども。とりあえず「分かりやすく強い」系の人みたいなので、今後隊長でもある主人公に心を許し、凸凹チームが連携を取れるようになってきたらこの4人組にも面白さは生まれそうな気がするんだ。まぁ、「全員がそれなりに隠れた才能を持ってる」設定だった「空戦魔導士」と違って、うさぎ娘は今のところ何一つ取り柄がなさそうなのは気がかりだけどさ。まぁ、なんかあるんだよ。「おっぱいの間に弾丸を隠しておいてすぐに装填出来るスキル」とかさ。

 とりあえず、どこかで上手くキャラの描き方が軌道に乗れば、他のラノベ作品とは区別出来る面白さが出てくるかも。どんなアニメも、そうやって観ていけば幸せも見つかるというものです。

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 やっぱりこのアニメ、なんか綺麗で好きなんだよなぁ、第2話。前回の冒頭みたいなとにかくガチャガチャして見にくくすらある戦闘シーンなんかも味といえば味だが、それ以外の部分、人物の表情とか、細かい目の動き、髪の毛の見せ方、そういう部分に今作らしいこだわりが見えるのが綺麗なんだ。

 1話目が「とにかくガチャガチャ」のお話だったので、今回はとりあえず劇場版からの流れをまとめて、現在の赤・青・白銀の3つのクランがどのような関係性なのかを確認するお話。青と赤については相変わらずの小競り合いが続いているが、尊が失われ、アンナが新たな王となったことで、以前ほど理不尽な殺伐とした雰囲気はなくなっている。その上でアンナも「戦えば負けない」と言っているように、決して和平を結んだり、なあなあになったりするわけでもない。今回も「白銀のクランにいるクロやネコをかくまってやろうか?」という意識は同じだったが、各々が独自の意志で行動しているだけで、同じ理念で行動しているというわけではないのだ。

 そうして緩やかな和平状態が続く中で、不穏な因子は現在2つ。1つ目は、「王殺し」の負荷によって危うくなっている宗像のダモクレスのこと。そして、そのことで淡島さんが声をかけたのが、かつてセプター4で重要な役割を担っていたという、ベテラン選手の善条剛毅という人。彼はかつて、宗像の前の代の青の王が同じように鍵を崩壊させた際に、命を奪って危機を未然に食い止めたことがあるという。そのことが影響したのか、それとも本人の意志からか、現在は窓際に身をやつしているようだが、淡島さんは彼の実力を認めており、宗像の現状を見て手助けを求めている。しかし善条の答えは「宗像の右腕は淡島さんである」というもの。つまり、今回の最終話あたりで宗像が鍵を保てなかった時には、淡島さんが宗像を殺し、そのまま青の王を引き継げってことなのかしら……どうなるセプター4。淡島さんの他に王を継げそうな人間って、強いてあげるなら猿比古くらいしかいないからなぁ……。ちなみに、既に製作発表の時点で話題になっていたが、ナイスミドル善条剛毅の中の人は、周防尊役・津田健次郎その人である。尊が死んで出番がなくなってしまったツダケンだが、いまやすっかり「K」の顔。登場させないのは勿体ないので改めて新キャラで登場願っているわけだ。格好良い声が多すぎる世界だぜ。

 不穏な因子の2つ目は、緑のクランの動向。劇場版からの引き継ぎで前回もそのあたりが燻っていたが、吠舞羅やセプター4と違っていかにも悪役然とした緑のクラン。白銀のクランの数少ないクランズマンであるクロとネコはどうやら狙われているらしいとのこと。クロとネコは、早いところ身を固めないと色々きな臭くて大変である。そのために青も赤も2人をかくまおうとしているわけだが、2人の答えはそれぞれにNO。「ちゃんと帰る場所がある」ってんで学園寮に戻るところはいかにも「家族」としてのクランを表していてとても良いシーンだった。未だ部屋に残っている3つの茶碗。来週は社も登場するっぽいので、白銀の再始動にこぎ着けられると良いなぁ。

 まぁ、そうならなくても、延々アンナちゃんの膝枕でゴロゴロするネコが見られればそれはそれでいい気もするけども。

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10月9日 ドラフト模様(BFZ×3)

ピック順 【Thraxi】→【Sea-chicken】→【Sangriter】→【Mei】→【Serra】→

 

 新環境2回目にして早くも5人戦になってしまった。この環境はデッキ構築の難しいアーキタイプ環境と言われている。ただでさえカードの確保が大変でピックがデリケートになるのに、さらにパックの数が減ってしまったらクソゲー化するやんけ、というので一時は開催を躊躇ったものの、素直に「わしゃパックが剥きたいねん、もっとカード触って早くこの環境の強さを経験したいねん」という(俺の)欲求が勝り、強引に5人戦を開催。結果、想定通りにピックはカオス。おかしいなぁ! 5人で5色なんだからいつもより綺麗に分かれてもいいくらいなのに!!

 


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 今週中に行かないとコンゴウさんの色紙がもらえないと分かり、確実に色紙がもらえるタイミングで行ったんじゃ。しかし、ワシの人間力では、流石に2作品続けてコンゴウさんを入手することなど叶わなかったんじゃ……。選択肢としては、①運命を受け入れる。②明日もう一回チャレンジする。があるんですが、映画館遠いからな……。あ、でも明日キリクマが劇場に来るらしいで……なんで今日行ったかな、俺。




 ま、まぁ色紙はおまけさ。僕は作中でのコンゴウさんを見に行ったんだから。別に不満は無いさ。

 

(以下、一応ネタバレとか、そういう感じに注意)


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○「牙狼 -紅蓮ノ月-」 4

 アニメ版GAROシリーズの第2弾。シリーズとシリーズの間にも実写版は常に挟み込まれていたようなので本当に脈々と続くタイトルになっているわけだが、こちとら特撮版は見ていないので、半年ぶりのシリーズ作ということになる。

 西洋ファンタジーだった「炎の刻印」からはガラリと雰囲気を変えて和風ファンタジーに。そして、キャラクターデザインは奇しくも「タイバニ」実写化の話題で盛り上がっている(?)桂正和。画面を見ていると懐かしのタイバニの雰囲気をちょっと思い出せるような気もする。さらに、シリーズ構成には井上敏樹、會川昇というなかなか並び立たないビッグネームが2人並んでおり、何とも不可思議な制作体制になっている。また、キャスト陣も前作のメインである堀内賢雄や朴璐美が参加し、まったく違う世界感ながらも微妙なリンクが見られるのも面白い。また賢雄さんのキャラが脱ぎだしたらそれはそれで。

 ただまぁ、やってることはいつもの通り、鉄板のヒーローものの展開である。「炎の刻印」は割と序盤からレオン・ヘルマンの親子2代ヒーロー体制で興味を引いたが、今回は本当に真正面からの勧善懲悪。非常に見やすいものの、あんまり引っかかりがない。まぁ、1話目なんてのはこれで良いのかもしれないが。1つ残念だったのは、せっかくのキャラデザだけどもあんまり画面がパッとしなかったところ。大崩れしているというほどではないのだが、タイバニが終始ばっちりイケメンヒーローの顔を描き込んでくれていたのに対し、今作は主人公の顔などもどこか安定していない。背景との接続などもどこか安っぽい部分があり、同じくMAPPA製作だった「神バハ」なんかと比べると見劣りしてしまう印象。CGパートになればいつも通りのGAROなのだから気にならない部分かもしれないが、王道ヒーローもので安定感と平均的品質が大きな誘致要因になるため、出来ることなら1話目はがっつり気合いの入った画面を見せて欲しかったところだ。

 ま、「炎の刻印」のことを考えれば、王道とは言ってもここから色々とこじれていく展開になるだろうという期待は持てる。戦隊・ライダー・プリキュアにならぶ存在として、常のように何となく見ていくことになるだろう。

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○「すべてがFになる THE PERFECT INSIDER」 6

 ほら、やっぱりミステリクールだ。これで4本。ひょっとしてアニメ業界にミステリブームでも到来してるんですかね? それとも、単にノイタミナがミステリ推しなのか。番組中のCMで乱歩奇譚が出てくると何が何だかよく分からなくなりますな。

 原作既読。というか、かなり重要な作品。今確認したら発表が1996年かぁ……はるか昔の出来事よなぁ。ミステリ(ィ)好きの家族の影響もあったが、当時は本当に恥も外聞も無しに森博嗣が好きだったよなぁ。何故好きになれたかと言われれば、やはりこの「F」のインパクトがでかかったから。メフィスト賞の大切な一歩目となったこの作品、やはり時代を揺るがすだけのパワーがあったということだ。もちろん、そうは言っても、ここまで長きに渡って愛され、数々のメディアで作り続けられることになるなんて想像もしなかったけども……。

 とは言っても、私が森博嗣ファンを続けていたのはS&Mシリーズまでである。続くVシリーズあたりで流石に飽きて(呆れて?)離れていったので、今作の原作にクレジットされている「四季」シリーズなんてのは読んでいない。まぁ、こうして熱病のように浮かされて、その後次第に冷静になっていくまでの過程も森博嗣作品の通過儀礼みたいなところはあるよね。その後に純粋に「飽きた」になるか、「飽きたけど好き」になるかで「森ファン」かどうかが分かれるんだろう。

 そんな「離れてしまった」作家の処女作。最初に漫画になった時点ですでに「うわぁ」てな印象で、あんまり絵をつけない方がいいんじゃないかと思っていたし、森博嗣独特の作風ってのは良くも悪くも孤独なものであり、あんまり他人の手が入るのはよろしくないんじゃないかという心配もあった。アニメになったところで、あんまり興味は湧かないんじゃないかと思っていたが……不思議と、嬉しくなった。なんだろ、この感覚。20年近くも前の作品だが、どこかで今の深夜アニメ文化と通底するものがあるのだろうか。いかにもノイタミナらしいオサレ臭い画面との親和性が高い気がする。尺の問題であくせくするんじゃないかという心配もあったが、そんなことは一切無く、犀川・西之園の意味なしトークと意味なしジョークが淡々と、山も熱も無いかのように描かれていく。これ、かなり「森イズム」の表現としては正しい方向性だと思いません? いや、純正のファンから見たら違うんだろうか? その辺は知るべくもないが、個人的には、「これはかなり良い」と思える作風になっていた。

 監督は神戸守。大化けもしないかもしれないが大コケもしないだろう。こちらのA-1の作画デザインも安定している。エキセントリックな雰囲気を作るのはオープニングなどに留めて、「F」の動きのなさ、そして森ワールドの無機質さなんかはほどよいブレンド具合だ。そして何より、女の子勢が思った以上にしっくり来る。いや、正直言うとね、初見で西之園のキャラデザ見た時は「こんなん違う!」って思ったんだよ。思った以上にちんちくりんの小娘だったし。でも、冷静に考えたら作中の描写で描かれるべき西之園ってまさにこんなのなんだよな。メインヒロインとして長いこと付き合ってたせいで余計な美化がなされてたのかもしれない。そして、このちんちくりん西之園、声がついて、動き始めるとちゃんと可愛い。単に種﨑ボイスが好きなだけじゃねぇか、って気もするけど、犀川との距離感とか、天才なのにアホなところとか、そういう不可思議な魅力が自然に入ってくる。これ、思った以上に良いデザインかもしれません。そしてある意味本当のメインヒロインともいえる真賀田四季。彼女のデザインもすごく「腑に落ちた」。核心になる部分なのであまり言及は出来ないが木戸ちゃんのキャラメイクがきちんと狙ったところにハマっている。この2人さえ上手く描けてれば、あとはほとんどモブなんだからどうとでもなるわな(あ、でも桑島法子の新キャラボイスが聞けるのは嬉しいです)。

 どれだけ時が過ぎても、やっぱり思い入れの強い作品なのかも。今後も期待して完結まで見守っていきたい。まー、そうは言ってもメインネタ以外のディティールなんてすっかり忘れてるしなー。久しぶりに買って再読してみようかしら。多分、普通に楽しめると思うわ。

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○「俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」としてゲッツされた件」 4

 もう、こうしてタイトルをタイプするだけでもSAN値が削られるこの感じ。ラノベ文化はかくも尽きまじ。

 製作がSILVER LINK、そして監督は神保氏という「プリズマイリヤ」からの流れ。「神保さんの監督作品が続けて見られるのはラッキーだし、期待してるぜ!」と言いたいところだが、流石にそこまでお花畑な期待は持てないよなぁ。タイトルから予想される通りのものがそのまま出てきましたね。残念ながらそこまでキャラクターデザインに魅力は無く、作画も1話目からそこまで力が入ってない感じ。何故か次回予告でちらっと見た2話の方が気合い入れて作ってそうな気もする。1話目は露骨なエロ描写はそこまでなかったが、2話目ではそっち方向に思い切りアクセルを踏んでいるようなので、その影響だろうか。まぁ、そこで気合いを入れてくれるなら頑張ってくれてええで。ただ、お嬢様学校っていう設定なのにあのミニスカ乳袋はどうなんですかね。ケツの描写にやたら気合いが入ってるのは誰のこだわりなんですかね。

 別にクソラノベだから悪いというわけではない。そもそもわたしゃ「脳コメ」だって「がおられ」だって楽しく観られたのだ、正統にあの系譜を受け継ぐアトモスフィアを醸し出すこの作品だって、ひょっとしたら楽しくなっていくのかもしれない。もう、この舞台設定だって潔くていいじゃないか。まぁ、どう見てもエロ漫画の設定だけども……桂井よしあきにやらせろ(もうやってる)。

 ただ、「脳コメ」「がおられ」などと大体同じような(?)設定ながらも、現時点ではそこまで初撃のインパクトが無い。1話目のキャラの押し出しがあまり強くないように感じるのだ。テンプレ設定の多いラノベキャラは、何をしても目新しさなどは感じられないために、ただひたすら属性フル装備で一転突破を狙わなければならない風潮がある。とにかく1つの技を磨きに磨き、斉藤一の牙突のようにその一撃で相手を仕留めるのが最上だ。「がおられ」はその分かりやすいサンプル群である。しかし今作においては、とりあえず「お嬢様学校」という設定が先にあるため、なかなかそこにイレギュラーなキャラ設定を盛り込みにくい。1話目でメインとなったヒロイン(メインヒロインと捉えていいのだろうか?)は、「素直過ぎて何でも信じてしまう」という設定ではあるのだが、その馬鹿な部分、素直な部分は、他の浮世離れした「お嬢様」たちにも共通する属性であるはずなのだ。それではキャラとして1人だけ立つ理由が無い。もちろん、1人だけ突撃してきて主人公を拉致っていくなどの奇行も目立つわけだが、あまり突飛なキャラ付けをすると、今度は「閉鎖空間のお嬢様学校だからみんなして常識が全く無く、とんちんかんな観念で生きている」という(およそ無茶な)基本設定からどんどん逸脱し、世界観そのものを揺るがしかねない。そもそもこのお嬢様学校設定の時点で色々と破綻しているのに、その破綻した設定をさらにひっくり返したところで、この世界の常識の線引きが分からなくなるだけで、キャラの掘りさげに繋がらないのである。

 まぁ、真面目にそんな余計な心配をしながら見守る作品じゃないのは重々承知しているが……面白くなるといいですね。なんか、こういう設定ってラノベっていうよりも一周回って80年代くらいのギャグ漫画の設定だよな。いわば「おぼっちゃまくん」と大して変わらないっていう。そう考えると、逆に微笑ましく観られる気も……する?

 中の人は、主人公に田丸氏、メインヒロインは「実は私は」に続いて芹澤優。堅実な仕事ぶり。さらに回りの多くのヒロインも若手で固められており、あまり聞いたことのない名前も多い。まぁ、この辺りから地盤固めしていくのは理想的な一歩目なのかも。しかし、そんな中で一際異彩を放つのは、学長役の本田貴子である。本田さんがあんな声出してるの初めて聞いたわ。なんて仕事させやがるんだ。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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