最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
こんガキャァ! フミたんになにしてくれてんねん! そこ俺とかわれやぁ! 第13話。別にフミたんはそんなにおっぱいな印象はないんだけどね! カテゴリとしては「貧乳ではない」ですね(中の人参照)。 タイトルの通り、まるまる1話使って葬式をやるという、ガンダムシリーズには珍しい(?)展開。ドンパチの中での人の生き死にを「何となく」で片付けないあたりがこの作品の狙いを端的に表している。作中で言われていた通りに「毎回やられたら面倒でしょうがない」だろうが、今回は敵味方双方に犠牲者が大量に出た、鉄華団にとっては初の「死闘」であった。その現実に直面した子供たちが、喪失のショックをどのように受け入れ、どのように反応するのか、という部分を克明に描いているわけだ。一年を締めくくるエピソードとしてはどうかと思うが、新たな戦いへの区切りとしては分かりやすい。 「死」というものを一番ダイレクトに受け止めなければいけなかったのは当然アキヒロである。目の前で見せつけられた弟の死。そしてそこには、不可抗力とはいえ自分自身が関わってしまっている。そんな状況で肉親の死を簡単に飲み込めるはずもないのだが、アキヒロは強い男だ。多数の仲間達の優しさに支えられながら、家族の喪失をただのマイナスでは終わらせないという気概が見て取れる。グシオンを引き取るというまさかの選択も、ちょっとした強がり、情けない感傷にも見えるかもしれないが、最大戦力となりそうな「出物」を自分一人の都合で手放してしまうという措置が鉄華団にとって大きな損失になるということも鑑みての判断なのではなかろうか。彼はマサヒロという肉親を大きな糧として、次なる家族のために動き出しているのである。 敵戦艦での銃撃戦でも多数の被害者が出ており、中にはその喪失を受け入れられない者もいる。そこでメリビットさんが提案してくれたのが、大々的な「葬送」である。思いつきでの花火大作戦はちょっとやり過ぎな気がしないでもないが、どうやら彼らにとって「葬送」という儀式は初めてのもの。オルガもいくらか訝しげにその指揮を執るくらいだったが、もちろん彼はその意味を分かっている(メリビットさんが教えてくれたからね)。現実を飲み込めない子供たちに、1つの儀式を行うことで区切りを付けさせる。「終わったもの」としてただ通過するのではなく、しっかりと「家族の死」を受け止め、それを考えながら生きていくことを目指す。そうした「記念碑」としての意味合いが葬送の儀には込められている。「また同じ儀式はやりたくない」という思いも含めて、この日に見た光景の全てが、子供たちの財産になるのだ。 そんな葬送の光景も、見る人によって受け止め方はそれぞれ。チームで一番の大人、名瀬さんのあまりにダイレクト過ぎる「前向きな行動」はお子様には刺激の強いもの。「死」から「生殖」にダイレクトに繋げてくる生臭さ、流石の岡田麿里。当然のことながら、オルガさんはこれをスルー。しかし、パートナーであるミカは違った。人を殺すことをなんとも思わず、「こいつは殺してもいいやつ」という恐ろしくあっさりした判断から怨敵を容易く消してしまったミカだったが、葬儀を経て、「死」を考えさせられた時に、自己の内側にある処理しきれない感情を垣間見る。どうしていいか悩んだ結果、名瀬さんのアドバイスを素直に受け取って姫様に突然のアタック。それを受けた姫様は思わず高速バックステップ。いきなり縮まる2人の距離。アトラちゃんがいない隙になにしてやがる。ミカは本当に油断がならないな……。一方のアトラちゃんは貧乳を馬鹿にされていた。 姫様は様々な出来事に混乱しながらもフミたんに相談するわけだが、考えてみりゃ、フミたんだって完璧超人じゃないんだからそう簡単に姫様の恋愛相談に応えられるわけじゃないのよね。そろそろ彼女の鉄仮面にもほころびが出てくるかな? 次回予告では珍しく彼女が表情を変えていたので、次回がすごく楽しみ。 一方その頃、どこぞの貴族様はロリコンっぷりを存分に発揮して社交界での噂を独り占めしていた。お嬢様が回りの女のケツやおっぱいを見て落ち込んでいるのに、そんなロリっ子を抱え上げて「忘れられない夜にしてやるぜ」(意訳)とか言ってる真性の人。いやいや、きっと政治的判断ですから。別に子供にしか食指が動かないっていうわけじゃないですから。多分。 PR 「終わりのセラフ 名古屋決戦編」 5→5 終わった……のか? 終わってないなぁ。何一つ解決してないなぁ。これ、続編あるんですかね? 誰だったかキャストが「アニメが連載を追い抜いた」みたいなこと言ってた気がするが、果たして。 シナリオ面については、この終わり方は流石にもやっとする。そして、そこにいたる過程についても、もやっと、というか胸くそ悪さはめいっぱいだ。何しろ、ポジティブな出来事が何一つ起こっていないのだ。序盤の「優ちゃん大丈夫?」から幕を開け、シノア隊の面々は人間達の醜い姿をことある事に叩きつけられ、勝てない相手との絶望的な試合ばかりを組まれる。対する吸血鬼側は我が世の春かというとそうでもなくて、こっちはこっちで内紛が蠢き、人間側の怪しげな動きに一喜一憂させられる。ミカもそんな中でひたすら己がアイデンティティのせめぎ合いに苦しみ、大願であった優一郎との再会がかなったものの、そこにはわだかまりがたくさんたくさん残っている。吸血鬼サイドの唯一の良心(?)と思われていた本作ナンバー2ヒロインであるクルル閣下に至っては最終話で櫻井の反逆にあい、小さな身体ではどうすることも出来ずに打ち倒されてしまっている。足下には大量の死骸、誰も救われない恐ろしい結末であった。 もちろん、こうした鬱々としたシナリオラインが悪いというわけではない。「進撃の巨人」との比較は前期にもやっていたかもしれないが、こうしてただ絶望を描くというお話も充分に存在意義があるもので、そこに必ずしも「希望への復帰」が求められるわけではない。駄目なものは駄目、そのまま沈んでハイおしまい、という展開だって立派な物語である。ただ、それが少年ジャンプ系列に位置する少年漫画にあって良いかどうかは定かではないが……。そして、少なくともアニメの結末としてはもやもやが残ったままであるのはいただけない。「バッドエンド」ではなく「バッドエンド?」なのは駄目だ。出来ることなら、もう少し据わりの良いラストシーンを迎えたかったものだが……まぁ、原作が未完なのだからしょうがなかったんだろうなぁ。 シナリオ構成には多くの不満があるものの、個人的に今作最大のセールスポイントは映像面にあると思っているので、そのあたりについては相変わらずのクオリティで非常に良いものだった。鬱々とした世界の鬱々としたビジュアル。容赦無い殺害描写もきっちりと描かれており、世界観にマッチした映像美術は「単に鬱々してるだけ」で終わらせないだけのものになっている。2期に入ってからは派手なバトルシーンも増えたので、独特のエフェクトで描かれる鬼呪装備の数々なんかも見どころだ。まぁ、ラスト前に出てきた謎の鉄串虐殺マシーンは流石に笑うけども。百戦錬磨の兵士たちが単なる棒きれに次々殺されていくシーンはかなりシュールだった。最終的に「セラフ」が覚醒するわけだが、その天使から生み出されたのがエルドラージみたいな化け物で、本体セラフじゃなくてウギンみたいになってるのも笑った。結局、軍が行っていたセラフの実験ってのはなんだったんでしょうね。よく分からないままだったのはやっぱり心残りだ。 トータルすると、全体構成としては首を捻る部分は多々あれど、まぁ、独自のうま味はちゃんと維持していたのでイーブン、といったところ。是非とも、いつの日かこの続きが出てきて今度こそ「すっきりした」解決を見せてほしいものである。 「進撃!巨人中学校」 5→3 正確にはアニメ作品としての評価ではなく、1つのテレビ番組としての評価ではあるが……これは、作品作りの姿勢として、どうなの? 先にアニメの方の話を片付けておくと、当たり前の話だが「進撃」ファン向けの内容である。私みたいに「進撃」に大して興味の無い人間が見ても、作中で登場するパロディを知覚することすら出来ないのであんまり面白くない。あと、これは憶測だが、ファンの人がパロディを拾えたからってそんなに面白くない気もする……。ネタの基本設計が「ものすごくシリアスな進撃ワールドで起こっていたようなやりとりを、全然シリアスじゃない舞台でやったらギャップで笑えるよね」っていう作りなんだけど、そもそも原作漫画の時点でシリアス要素に疑問符がつくんだよな。そりゃ生きるか死ぬかのドラマを演じているのだからシリアスには違いないが、その中で行われているキャラクターどうしの掛け合いが全部シリアスなわけじゃなくて、ふざけたものだって多いんだよ(ハンジの行動なんかは分かりやすい例だ)。おかげで、あんまりギャップが鮮明に出てこず、ゆるゆるとボーダレスに「進撃」ワールドと結びついてる気もするんだよね。残りの部分はベタな学園ギャグだし、あんまり興味を引くものではなかった。 しかしまぁ、別に出来が悪いとかいうことでもないので、アニメだけなら「スピンオフのギャグなんてまぁこんなもんだろ」でスルー出来るのだ。だが、残念ながら本作はそれだけじゃない。放送時間の半分は実写なのである。放送開始時は「声優バラエティは歓迎やで(ニッコリ)」と笑ってみせたチョロい声優オタクの僕も、放送が続くにつれてどんより曇り顔。いくらなんでも企画が緩すぎる……DVD特典映像なんかでついてくるものにも似たようなクオリティのものはあるが、それはあくまで「おまけ」だから成立している。購入者は納得して買っているのだから、何が入ってたって文句は言うまい(まぁ、「らっきーれーさー」みたいな例もあるが)。しかし、今回はあくまでも番組の一環である。「金払って見てるんじゃないんだからますます文句言うなよ」と思われる向きもあるかもしれないが、せっかくアニメ制作者が頑張って面白いアニメを作ろうとしてくれているのだ。それを受けて、番組全体をまとめあげるプロデュース側は、少なくともアニメの枠が余計な失望感を生まない程度に、「見られる」コンテンツを維持するのは当然の義務ではないのか。 予算・キャストを変えずとも、もっと見どころの多い企画にする方法はいくらでもあったはずだ。単純に男女チームの対決ルールにしてみてもいいし、もっとガチで「勝負」している感が出れば多少「茶番」という雰囲気は薄れる。声優をいじるにしても、もっと作品を絡めて徹底的に宣伝の姿勢を維持するとか、いっそ声オタ専用にするために声優以外の要素を全て排除するとか、そういう見せ方もある。今作の場合、声優ファンにとっては物足りないし、「進撃」ファンにとってはなんのこっちゃら。誰も得しない文字通りの「穴埋め」である。そして極めつけは小林ゆうの使い方だ。そりゃね、画伯を使えば面白くなるのは分かってる。彼女のプロ根性で、何を与えられたって精一杯頑張ってくれるだろう。しかし、だからといって製作側がそんなキャストに丸投げして良いわけがない。あれだけの爆発物を投入するのだから、せめてその受け皿を用意し、しっかり「企画」としてまとめ上げるという責任を取らなければならない。「小林ゆうに何かさせてれば面白いだろ」だけじゃ駄目なのだ。せめて彼女の魅力を最大限に引き出し、なおかつ「進撃の巨人」というコンテンツに結びつけるものでなければいけない。本作においては、「毎週放送する番組の1コーナー」としてこれを成立させるだけの計画性を持って放送していたとはとても思えない。何しろ最終回はアニメ無しで実写だけ放送するというグダグダの編成だ。流石にこれは怠慢だと言われてもしょうがないだろうよ。 声優がコンテンツとしてすっかり独り立ちした昨今、声優オリジナルの番組、商品も多数展開されているが、そんな世の中だからこそ、「声優コンテンツ」というものについて、きちんと責任を持って、役者の価値を高める方向でのプログラム作りを考え直して欲しい。そんなことを考える、一切責任感のない声優オタクの一言でした。 「ヴァルキリードライヴ マーメイド」 5→5 よしよし、予定通りだったな。いや、良くないな。少なくとも頭は。 金子ひらく作品と言われて予想されるラインから大きくはみ出ることなく無事に幕を閉じたおっぱいアニメというか「なんとかして痴態を合法的に描こう」アニメ。もうこれが合法っていうんだったら199X年に核の炎が吹き荒れても問題ないレベルだが、僕はAT-Xで視聴しているから画面もすっきりだ。そして、別にこういう作品で乳首が出たからって特別嬉しい分けじゃないんだ。あくまで「画面がすっきりして視聴の邪魔じゃない」というのが良い部分。作り手側が精魂込めて作った作品なんだから、隅から隅までそのままの状態で味わわないとね。 今作は「馬鹿だ」という一言で片付けてしまえば簡単であるが、最終話までちゃんと見ると案外お利口な馬鹿である。ラストの戦闘シーンは時間こそ長くないものの、マクロスもかくやという見事な演出で様々なアホギミックが無闇に格好良く描かれており、今作の「武器=女の子」という設定が遺憾なく発揮されている。レディ・レディの最終的にフェニックス形態になる合体メカニズムなんかは画面映えするものだったし、その他の火器やドレスなどの描画も実に細やか。話数によってかなりクオリティに差があったが、そういうアニメ的にまっとうな部分でもちゃんと楽しめる要素はあったのだ(なお、乳首は出ている)。 ただ、言ってしまえばそこで終わりというのもまた事実。シナリオラインはなんか見たことある気もする平坦なもので、濡れ場が間に挟まらずに淡々と描かれていたなら退屈になっていた可能性もある。「頭のおかしい要素で固めれば普通のシナリオでも笑えるやん」というコンセプトだったとしたら特に文句をいう筋合いのものではないが、これだけ脳が湧いてる設定にしたんだったら、さらに突っ込んで設定をいじり倒しても良かった気がする。巨大化回なんかはマジで狂気と紙一重のところ(ややアウト目)だったので、ああいう吹っ切れた阿呆が連打されれば似たような作品が並ぶ「おっぱいアニメ業界」でレジェンドになれた可能性もあったのだが。メインシナリオが安定している分、そのあたりでの冒険はちょっと少なかったかもしれない。 でもまぁ、そんなに革命的なものを求めるようなジャンルでもないしなぁ。あえて注文を付けるなら、最終話に至ってはついに「もうこれどこをどうひっくり返してもエロアニメでしないじゃん」っていうところまで行ってしまっていたので、「一応放送される作品なんだから、ダイレクト過ぎないギリギリのところでの馬鹿エロ展開を見せて欲しかった」というのはある。「そういうの」が見たい人はさっさとエロアニメを見ればいいだけなのだから、わざわざ「一般セールス」に乗せて出す作品っていうカテゴリの線引きが欲しいのである。いや、これを視聴してる時点でガタガタぬかすな、と言われれば返す言葉はございませんがね。 個人的に一番気に入っているポイントは、ラスボス・百華役の原田ひとみ。オープニング歌唱でも相変わらず「よく似た親戚」っぷりを発揮しているダチャーンだが、今作の百華はまた新しい形での魅力をアピールしている。いや、貧乳なだけじゃなくてね。普段のツイッターやらなにやらで問題児扱いされることが多いダチャーンであるが、こうしてまっとうに(?)お仕事しているのを聞くと、やっぱり役者としては図抜けたセンスを持っている人だと思う。「違う声」の作り方がホントに上手いんだよなぁ。 その他、今作には本当にたくさんの女性キャストが参加し、その殆どが喘ぎ声を聞かせてくれていますので、未来のスターを探すのには丁度良い作品かもしれませんよ。どっち方面でスターになるかは知らないけど。 「ご注文はうさぎですか??」 5→6 きらら系日常ものはこれまで数多く作られてきたわけだが、私は基本的にそれらが好きなタイプ。「ひだまり」から始まって「きんモザ」に至るまで、どれもこれもそれなりに美味しく頂いております。そんな中でも特にピンと来なかったのがこのごちうさ。こころぴょんぴょんなんかしねぇよ、と斜に構えながら1期を華麗にスルー。特に響かなかった原因はなんだったのだろう、なんてしかつめらしく考えていたのですが、2期を見てみると、ちょっと……その、なんだ。まぁ、ぴょんぴょんしてきた。「ぴょ」くらいはしてきた。この私、チョロさにおいては人後に落ちない。 原因がなんなのかをこれまた真剣に悩んでみれば、まぁ一番それらしいのは「2期目ってことで、すでに馴染んだから」っていうのがあるんだろう。これは1期目で描写不足だったという可能性もあるわけだが、私の世界認知がようやくこの作品の世界観に追いついたのかもしれない。奇しくも最終話の宝探しエピソードなんかはそれが端的に表れているが、今作の世界は日常ものというよりもむしろファンタジーものに近い。「きんモザ」よりも「AIRA」に近い、といったら分かりやすいだろうか。1期の時点ではきんモザ・みでし・ゆるゆり・ゆゆ式・Aチャンネル・あっちこっちに至るまで、様々な「日常もの」のカテゴリに収まる作品と比較して「なんか虚ろな世界だ」と不安がっていたのだが、そういう間尺で観る作品ではなかったということだ。別に学校の描写なんてなくてもいいし、とても高校生には見えない高校生がともすれば壮絶な知性の欠如すら感じさせるようなやりとりを見せていたって、ここが現代日本ではない、それどころかこの世界のどこでもないとするなら、ちょっと頭身の高い妖精さんたちの交流であると考えれば違和感はなくなる。 そうして、「この世界は徹底してぴょんぴょんするためだけに作られたごちうさ次元なのだ」という事実にようやく辿り付き、私の目も幾らか開かれることになる。おそらく1期から没入していたファンはきちんと感性でそれを感じ取って受容していたのだろうが、私みたいな人間はそこに至るまでにいちいち考えるプロセスを経る必要があるんだよ。ほら、僕はとても真面目な人間だからね。うむ、これで説明はつくな。 ん? 単に2期に入ってからチマメ隊の活躍シーンが多かったからセンサーが反応しやすかったのではないかって? シャロちゃんが最初から出ずっぱりだから愛でる機会が多かっただけではないかって? いやぁ、そんな、ねぇ、別に俺ロリコンじゃないしね。そりゃまぁ、メグの破壊力は半端無いと思ってますよ。中の人がエンチャントされて200%の力の鈍器で殴ってくる感覚に近い気がしますよ。シャロのあざとさもメーター振り切ってとんでもない領域ですよ。中の人もブーストかけて酔っぱらいモードだとうっかり課金しそうなレベルになるかもしれませんよ。でも、それがアニメ全体の評価に影響するなんてことは……ハハ、こやつめ。 多分、最初の最初にエンディングテーマのアニメーション見た時点でもうやられてたんだと思います。あれはマジで卑怯過ぎる。あ〜、こころがぴゅぴゅんて飛び出すんじゃ〜〜。 「蒼穹のファフナー EXODUS(2期目)」 5→ー 終わった……のか……。それすら定かじゃない状態だなぁ。 採点放棄させてもらったのは、やっぱりどう考えても私は評価出来る状態にないからだ。この「EXODUS」が始まった時にも「何となくの記憶で観ていけるやろ」と思っていたのだがなかなかついていくことが出来ず、今回、2期目に突入してクライマックスに向かう中、その「分からん」度合いはますます増大することに。ここまで一応観てきた縁なので最後まで視聴するにはしたのだが、ただ「観た」というだけでその内実について語れるほどの権利が無い。余計なことを書かずに大人しく黙っておく。 ただ、1つだけ言えるのは、こうして長きに渡るシリーズものをきちんとある程度の責任を持って収束させ、作品として成立させられたのは立派なことだったんじゃないかと。今作はいかにもZEBECらしい、このスタジオの看板作品。それだけにある程度のリソースは割かれているわけだが、ここまでしっかりと映像を作りあげ、独自の世界観を最後まで維持し続けられたスタミナは大したもんだと思う。特に今回の後期シリーズはどこまでいっても映像クオリティが落ちず、持ち味であるロボ戦闘、フェストゥムの異形の造形、人の死に対する残酷なまでの克明さなど、全ての映像が「ファフナーらしく」描かれていたのは印象的だ。シナリオ部分については評することが出来ないが、映像面については、ファンにとっても幸せなものになっていたのでないかと信じている。 ひとまず、長らくのお仕事ご苦労様です。
「ノラガミ ARAGOTO」 5→5 数多ある2期作品の1つ。1期目は最終的にあんまりハマれなかったが、今回はそこそこ納得いく出来になっていたんじゃなかろうか。 スタッフ変更などがあるわけではない、分割2クールの2期目みたいなもんなんだから1期と2期で氷菓が変わるのも妙な話と思われるかもしれないが、基本的な映像品質などに変化が無い状態で印象が変わっているということは、2期の方がシナリオ面でのまとまりが良かったということだ(2期の方がやたらとコンテで参加してるスタッフが賑やかだったのは事実だが)。1期はひよりの物語、雪音の物語が中心で、前者は今作の導入みたいな側面があるのでそれだけでは評価しきれず、後者は「死」という問題の扱い方が中途半端になってしまっている気がして印象が良くなかった記憶がある。 転じて、今期は主に毘沙門の物語と恵比須の物語で構成されている。どちらも「代替わり」という本作独自のギミックがキーワードになっており、それが色濃く出たのが恵比須の物語、その存在を匂わせるのが毘沙門の物語。個人的に好きだったのは毘沙門のストーリーの方だ。毘沙門と夜トの因縁は1期から少しずつ掘りさげていた部分だったので、そこに毘沙門という女傑の弱さ・苦悩をメインにしたお話が出てくると、本作では一番見応えのある話になる。敵対する勢力の存在も分かりやすいし、夜トのスタンスもはっきりしており、1期で構築した雪音との主従関係が悩める毘沙門の一族と対比的な構図を成すのも綺麗だ。1期での蓄積が実ったということで、この毘沙門の物語は充分満足行くものになっていただろう。恵比須の物語については、彼自身の存在がやや突飛だったのでそこまで入り込めるものではなかったが、それでも「代替わり」という本作独自のギミックがちゃんと要点になっていたし、話の結末もそれなりに納得できる収め方。唯一、その過程で触れた「夜トの正体と、ひより・雪音との関係性」の部分は「夜トはこの期に及んでまだ色々と抱えてるのかよ」っていうのが気になった部分ではあるが、まー、神様が主人公のお話で、その主人公が神話レベルで色々と抱えているのはしょうがない部分か。まだ完結していない作品なのだから、そのあたりの「掘りさげる余地」が残されているのはある意味当然といえる。見せ方次第でひよりと夜トの関係はもっとドラマティックになった気もするが、そこは無い物ねだりをしてもしょうがないだろう。総じてみれば、今期はちゃんとお話の芯が通っていたので見やすかったということである。 さて、これで原作がどのくらい消化されたのかは分からないが、3期とかは想定されてるんですかね。 「K RETURN OF KINGS」 5→6 正直、とても驚いている。なにがって、こんなに綺麗に、後腐れ無く終わるとは思っていなかったから。1期放送時点でここまでのシナリオラインは出来上がっていたのだろうか。だとしたらやっぱりGORAってちゃんとした組織だったんだな。 個人的には割と好きな作品なんだよね。1期の時にはまり込んだ主たる原因はラジオの方なので動機は不純であるが、がちゃがちゃと雑多な世界の中で、各色の王がしのぎを削るチームバトルものっていう基本的なデザインは好きなものだし、それを盛り立てる作画ギミックはオリジナリティに富み、ここでしか楽しめないもの。くせはあるので好みが分かれる部分ではあると思うが、モーションに独自のこだわりがあって、ちゃんとそこにコストをかけているのが分かるというのは良いことだと思う。ただ、そこまでして作りあげた「金のかかった」作品だったにも関わらず、1期目はもやっとした状態で終わってしまったのが腰砕けだった部分で、「2期があるんやろ」と思っていたらなんとも半端な中身の劇場版に繋がるなど、「ありゃぁ、これはシナリオ部分が今ひとつかぁ」とがっかりしていたのである。いや、劇場版は劇場版でちゃんとまとまってたから別に不満があったわけではないのだが。 そんなわけで、今期の放送が発表された時点でも、「まー、また同じようにぬるっと話が進むんやろなぁ」と思っていたわけで、しばらく書いていた感想でも「今回は宗像が死んで終わりだろ」と高をくくっていた。そしてそこにこの最終回である。素直に感心した。なるほど、ダモクレスダウンという現象がここで効いてくることになるわけね。そりゃま、「石板の力とぴったり同じ」なんてご都合主義過ぎる設定は事前に聞いてなかったし「ずるいやろ」っていう意見も出るかもしれないが、そこは程度問題だ。「石板の力を得た比水」と「どうしようもない石板」という2つの大敵を前に絶望している状況で、それに抗するための大きな力が無いかと探せば、確かに、比水やイワさんを今の姿に変えてしまったダモクレスダウンという力の塊に注目が行って然るべきだったのだ。油断していたせいでそのあたりの展開は全く想定していなかったので、今回のシロの自己犠牲は非常に新鮮だったし、そこからとんとん拍子で全ての要素が収束していく見事な手際は、「これがやりたくてこんなに長い間シリーズを引っ張っていたんだ」と得心がいった。ここ最近のオリジナルアニメで、こんなに綺麗に物語を収束させた作品ってなかなかないんじゃないかな。 終わってみれば善条なんかは壮大なミスディレクションとして登場しただけなので可哀相といえば可哀相なのだが、彼のおかげで安心してツダケンがスタジオ入り出来る状態になっており、ラストのアンナとのコンビ技の見事なシーンもキメることが出来た。死ぬ死ぬ詐欺で引っ張った宗像さんと、彼のわがままに散々振り回されてきた淡島さんの2人の関係性も、最後には最大級の愛情で答えてくれたので胸がスッとした。ネコの正体はエラくあっさり回収されたけど、最終決戦の要所で活躍してくれたので無駄には感じなかったし、クロが最後の最後で一言様を超えて新たなクランに名実ともに加わったことが分かる展開も分かりやすくアツい。結局、紫ちゃんは最後まで良い奴だったな。比水・イワさんの悪役コンビも、ダモクレスダウンが結末に有機的に結びついたことで、思いの外すっきりと退場することが出来たし、何よりも「王という存在が無意味な世界」になった今、彼らの退場にわだかまりはない。全てが0に収束する、本当に綺麗なエンディングだった。 まぁ、こうしてあまりに完璧な幕引きを見せられると、「これで終わってしまうのかな」という残念さがあるのも正直なところ。ね、特にラジオが最強過ぎるからね。あれが無くなるのは寂しい。アニメは終わってもいいので、下水道ラジオがこれからも折を見て続いていくことを望みますよ。 「俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」としてゲッツされた件」 4→5 ラノベアニメの1つの流れ、絶えず、尽きず、衰えず。くだらない作品なのは間違いないが、くだらなさが求められ、認められる分野ってのもあるのだよね。 1話目の時点では「ひでぇ設定だしろくすっぽ考えてもいないんじゃね?」ということをネガティブに捉えており、実際に設定の根っこの部分なんてのはろくに考えてもいない作品ではあるのだが、別にそのことに目くじらを立てる必要は全く無かった。奇しくも「おぼっちゃま君と同じようなもんじゃね?」と最初に馬鹿にしていたのであるが、方向性としてはまさにそんな感じだった。そして、そういうコロコロコミックやサンデー漫画みたいなジャンルなのだったら、別にディティールなんかどうでもいいのだ。「庶民ギャグ」に「お嬢様ギャグ」。不思議なことにやたら昔から受け継がれてきた日本の古き良き伝統芸である。今作はそれに加えて現代風のエロ要素などもべったべたに盛り込んでおり、肩肘張らずに何となく見るのに丁度良い。 こういう作品ってのは1期に2つも3つもあるとスレッショルドを超えて全部アウトになるものなのだが、幸か不幸か、今期は「落第騎士」方向でのファンタジーバトルものが多く、こっち方向の真っ直ぐなハーレムものはそこまでライバルが多くなかった。「がをられ」とか「ガールフレンド(仮)」とかと同じように「何となく女の子を見てるだけアニメ」としての過当競争が少なかったのだ。いや、女の子だらけのアニメはいっぱいあるんだけどね。こんなちょっとの目先の差だけでも文句を言わないくらいには、私も訓練されたということです。 キャラクターについては、「誰が一番好き!」とかいうほどにハマることもなく、やんわりと流す程度の認識であるが、メインの4人の絡みが割と多くて男そっちのけの百合や友情が見られたのは悪くない点。特に4人中1人がロリ、そしてもう1人がそっち目当てのロリコンというのが病巣が深くていい感じ。そして、今作で不思議な効果を発揮していたのが、タイトルに冠されたゲッツ、つまりダンディ坂野の存在である。元々、原作タイトルが使えないということで苦し紛れに採用されたギミックであるはずなのだが、開き直ってそれをしつこいくらいに作品に反映させるという暴挙。普通、アニメの作中にお笑い芸人が絡んでくるなんて展開は双方に得する部分が一つもない悲しい関係になりがちなのだが、正直、ダンディ坂野は気にならない。正確な言葉で表すなら「どうでもいい」になるのかもしれないのだが、どこにいても別に嫌いになるような存在じゃなくて、マイナス要素になっていない。そして適度に作品に絡み、いつの間にやらタイトル変更を「応急措置」ではなくて「ネタふり」として消化してしまうという、よく分からない奇策。WIN&WINの関係じゃないけど、アニメ業界も、ダンディ本人もやりたいことがやれて満足してる感じだし、双方ドローってな着地点。この不思議な距離感、嫌いじゃない。間違っても「もっと出て欲しいナ!」とかは思わないけど、「ダンディ、気が向いたらまた来てくれてもええで」くらいの気分にはなっている。「デート・ア・ライブ」におけるゴー★ジャスみたいな立ち位置だな。 中の人は、メインヒロインの芹澤優以外はかなりフレッシュな面々(優ちゃんだってかなりフレッシュではあるが)。強く印象に残るキャラがいたわけではないので名前や顔を覚えるまでにはいたらなかったが、特に失点もなく無難に次の仕事に繋げられそう。若手のステップアップなんてこのくらいがちょうどいいんや。あとはエンディング歌唱のはらみーですかね。最終回の謎サービス、役者として殆ど出番が無かった分はペイしたかな……どうかな……。 |
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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