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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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4月17日 ドラフト模様(DTK×2 FRF

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 龍紀伝4戦目。世間でもそろそろ戦術論がまとまってくるくらいの時季ですね。はたして、この世界での勝者はどこの氏族だったんでしょう。そして、そんな環境もまだまとまりきってないのに次の話をしてたわけですが、「モダンマスターズ」、色々見てみたけどやっぱり24パックで4.5000円とかは嘘くさいので、箱で買うのは無理だと判断。もし上手いこと諸々の要素が噛み合えば、頑張って18パックだけ買って1回くらいドラフトしてみたいけどねぇ。ま、情報が揃ってから判断しましょう。また、7月に発売されるMagic Originsについては、基本セットなのであまりニーズは無さそうだけども、今回はちょっと立ち位置が特殊なので箱で買おうかと思ってます。まー、どうせ龍紀伝やり続ける予定だったら飽きるのは間違いないだろうから、途中で一息入れるくらいはええやろ。10月のゼンディカーまで、まだまだ先は長いのである。

 


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○「聖闘士星矢 黄金魂 -soul of gold-」 5

 最後の新番チェックと言ったな、スマン、ありゃ嘘だった。いや、忘れてたんだよ、こんなネット配信の番組が作られてるってことにさ。あと、正直いって視聴できると思ってなかったんだ。普通に公式行ったら割と良い画質で1話目見られたんだけど、これって1話目だけ無料とかそういうパターン? 普通に見られるの? いやまぁ、見るけどさ。基本的にネットでのアニメ視聴って嫌いなんだけど、この画質なら大丈夫。

 さて、すっかり忘れていたのは不覚であったが、「配信始まってるで」って言われて慌てて見に行ったところ、「お、おう……」てな感じになった。なんだこれ。すげぇところ突いてきたもんだな……。個人的には、「Ω」で随分熱狂させてもらったので、(異論もあるかもしれないが)Ωがアニメ版星矢の純正続編だという認識になっている。それ以外の「正史」を紡ぐかどうかはぶっちゃけ原作者サイドの気分次第だとは思うが、ああいう形でまとまった結果を出せたのだから、しばらくは「アニメ版聖闘士星矢」っていうカテゴリはそっとしておくものなんだろうと、勝手に思っていた。しかしそうじゃない。なんと誰が予想したか、ここで登場するのがまさかのアスガルド編とは!! どう考えてもアニメ時空です。キャストもアニメです。徹底的にあの頃のフラッシュバックです。これを1クール分の13話で放送するってんだから、一体何が目的なのか、ちょいと製作意図がつかめないのですよ……「Ω」みたいに2年間もやれとは言わないが、せっかく黄金聖闘士という千両役者を使ってアニメをこさえるのだったら、もうちょっと腰を据えて、おおっぴらに見られる状態のものを作っても良かったような気がするのだが……うーむ、謎だ。

 いや、別にクオリティが低いとかいうわけじゃない。ま、特別高くもないのだが、そんなこと言い始めたら「Ωはどうだったんだよ」って話になるし、この時代に、また田中秀幸ボイスのアイオリアがライトニングボルトを撃ち始めたという、それだけで事件である。このまま(ほぼ)オリジナルキャストの元祖黄金聖闘士たちがこれから1話1人くらいのペースで活躍を始めるわけで、「手のこんだおっさんたちのPV」だと思えば役割もはっきりしている。「LGEND OF SANCTUARY」のデスマスクで困ったり落ち込んだりした人は、改めて元祖の力を見せてもらう良い機会であるし、Ωで単なるチンピラとかメンヘラ女なんかの見たこともないようなヤツに黄金の肩書きを取られてしまって苛立っていた人は、久しぶりに懐かしの我が家に帰ってきたような気分が味わえるはずだ(ご丁寧に、ラスボスの中の人がフドウと一緒だ)。そういう目的であるならば、あまり長くないシリーズもので「黄金聖闘士が頑張るよ!」という企画は、それなりに見守っていく価値のあるものだろうよ。……それにしても何故アスガルド。個人的にものすごく惜しいのは、「Ω」の時にあれだけ旧アニメ版の話で盛り上がっていたのに、実はアスガルド編ってほとんど覚えてないんだよな……一体どんなヤツが登場してどういう無茶な展開になっていたのか。今回のシリーズにそういった「過去のアスガルド」が絡んでくると、十全に楽しむことが出来ないのはちょいと悔しいのである。見直してる時間はないしなぁ……ま、そのあたりは割り切ってゆっくり追いかけていくことにしましょ。

 それにしたって……今の時代にオリジナルキャストを集めるか……正直、田中秀幸氏、若いアイオリアの声出すのすげぇ苦しそうだったぞ。いくら何でも年代あきすぎてるやろ。でも、勝手に変えたら文句は出るだろうし、難しいところである。まー、懐かしさ補正で細かいところはどうとでもなりそうだよな。

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○「俺物語!」 5

 把握している限りでは今期これが最後の新番組。今期はこれで33本。まぁ、本数としては若干落ち着いたかな。もう少し減らしてもらっても構わないのだが……いや、多分それよりも曜日の格差を何とかしてほしい。今期視聴アニメは全部で44本あるのだが、そのうち半数以上が金・土・日の週末に集中しているのである。そりゃまぁ、ウィークデイに重なるよりはよっぽどいいのだが、アニメ消化してるだけで土日が風のように過ぎ去っていくのがなぁ……。

 閑話休題、毎度お馴染み関西イジメの読売系タイムラグ作品。原作は未読だが、どこぞのゴリラ大好き声優のおかげで何となく中身は知っている。なるほどね、のじょさんに惚れてもらうためにはこういう男になればいいのか……ムリダナ。大体予想していたくらいの中身だし、別段意外な展開もない「ふつーの」少女漫画だろうか。確かに猛男のキャラは少女漫画世界ではあり得ないような造形だし、その部分が本作最大のポイントであろうが、少女漫画の枠から外れてしまえば、「何らかの理由で本来モテないはずの男のラブストーリー」ってのは基本パターンの1つなわけで、そこまで特殊な物にはなっていない。ヒロインとの出会いのきっかけとなった痴漢との事件がすげぇテンプレな上に痴漢がまるでお膳立てしてくれているかのように分かりやすいクズ反応をしたりする部分はご都合主義的でいただけないし、ヒロインの設定についても、「こんな女おらんがな」を体現する「男の夢」を実現した設定。「アオハライド」でかやのんがやってたタイプの役だね。こういうヒロインは正直あんまり萌えないのでプラス要素は薄い。

 ただ、そうした部分は別に大きなマイナスというわけではない。そもそも少女漫画なのだからヒロインが男ウケするかどうかは全然関係無いし、1話目である程度ベタで分かりやすい展開にするのもある意味しょうがない(「山田君と7人の魔女」だって大概だった)。猛男のキャラについても、実は「そこまで変でもない」とは思うが、逆にその「ぶっ飛んでおかしいわけじゃない」ところがセールスポイントとして機能しうる部分だ。確かに猛男はでかいし、老けてるし、少女漫画の中は異質ではあるが、現実世界に絶対いないというほどのものじゃない。多分、イケメンモテ男の砂川君の方が現実味の薄さで言ったら希少なくらいである。こうして「猛男は変だけども、理解できる範疇」に推し留まっているおかげで、作品が適当な方向へと流れていかずに、地に足をつけてみられるものになっているんじゃかなろうか。勝手な推測だが、これで本当に画に描いたようなゴリラだったらば、ゴリラ好き女子もそこまで支持しないはず。あくまで「ゴリラ系男子」の枠を保っているからこそ、男としての魅力をカウントすることができるのである(まぁ、どこぞのゴリラ好きはゴリラを異性として見ているらしいが……)。

 そんなわけで、やっぱり猛男のキャラ次第で今後の展開は決まってくる。割と人気はある作品のようなので、今後の盛り上がりに期待しながら見守っていこう。なお、ファーストインプレッションではえぐぅの声が無理しすぎてるように聞こえて、「これどう聞いてもふざけてる江口拓也じゃねぇか」と違和感があったのだが、ものの10分ですぐに慣れた。あの音域でもちゃんと発声と芝居をコントロールしながら役作りできるんやな、すげぇぞ江口。キャスティング決めた人は一体どんな選び方で彼に任せることにしたんだろ。あと、登場後3秒で振られたモブっぽい子に中原麻衣という謎キャスティングがあったのだが、あの子って再登場するんかな。

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○「ニセコイ:」 5

 あまりにしれっと入ってきてそのまま流してしまったので、うっかり新番と認識せずにスルーしそうになった作品。そうだ、これ新番組だった。1期が1年前なので、それなりに間は空いているはずなのだが、全然そんな気がしないのは何故なのだろう。

 アニメについては「うん、いつも通り」といえばそれで全てのように見えるし、1話目については「まぁ、千棘かわいいわな。多分小野寺だって可愛いし、誠士郎だってマリーだって可愛いんじゃないかな。ま、僕はるりちゃんを応援するけどね」というところまで全部1期目と一緒である。そりゃしょうがないよな。原作だってあそこまで頑なに代わり映えしないんだから。ずっとそのままにしてあることにも価値ってのは存在しているのだから、「引き延ばし」とか「ワンパターン」とか言うてやるべきでない。ちびまる子ちゃんと同じだと思えばいいんだよ。

 しかし、そんな簡単な感想のアニメではあるのだが、ちょいと気になることもある。現時点で本当に漠然とした直感でしかないので言葉にしにくいのだが、それは「シャフトも、そろそろ変革期に来ているのかもしれない」という印象である。シャフトイズムというものは、新房昭之という1人のクリエイターと出会い、彼の持つセンスの先鋭化によって一大ブランドとなったものである。個人的には「月詠」で芽生えた萌芽を「ぱにぽにだっしゅ」で育み、「ひだまりスケッチ×365」で頂点を極め、完成形として「化物語」をみせた、というのが年表なのだが、それ以降のシャフトというのは、劇場版「まどマギ」という特大の爆発物を組み上げた功績を除くと、実は案外大人しいスタジオになっている。最近の製作作品を見ても、「物語シリーズ」は西尾維新との相性の良さから出色の出来を誇ることも多いが、「幸腹グラフィティ」は非常に穏当な出来であったし、「メカクシティアクターズ」では幾分迷走している感すらあった。おそらく、シャフトは「新房イズム」を受け継ぎながらも、この先、たった1人のクリエイターに依拠するのではない新たな方向性を定めるべく、模索している状態になっているのではないか。

 今回の「ニセコイ」は、1期の龍輪さんからチーフを宮本幸裕氏にスイッチしている。1話目を見る限り、龍輪さんの持つ「新房的」演出方向は更に抑えられ、「普通のラブコメ」要素がかなり色濃く出るデザイン性が意識されているように思える。もちろん、「ただのラブコメ」に脱却するというわけではなく、宮本氏もシャフトのたたき上げであるから、「シャフト的な良さとは何か」を考えながら、1つ1つのエッセンスを取捨選択しつつ、新しく「次の時代のシャフトの画面」を模索しているように見えるのである。いや、やっぱりまだよく分からないのだが、今回の「ニセコイ」は、人気原作のアニメ化という丁度良い「調整の場」でもあるので、何か今までとは違った手触りのシリーズが出てくるのではないかという期待がある。ホントに根拠のない憶測だけどね。「なんやいつも通りやんけ」ってなったらそれはそれ。

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 いいね、第2話。なんやろ、この不可思議な安心感は。石原コンテならではの間の取り方、抜き方がホッとするのかしら。

 適度に刺激と甘みが混じり、今後への期待が高まる非常に丁寧な「2話目」になっている。1話目を見た時の感想として「Freeの方法論で変質させたけいおんみたなもんやろ」とか言っていたわけだが、まぁ、そんな単純なもんじゃないわな(当たり前だ)。今作で何がやりたいのか、少しずつ見えてきて視界が良くなっていくのが気持ちいいです。

 1つ目のポイントとなるのは、「けいおん」とは別ベクトルでの、女子高生間の交流模様。特に面白いのはメインとなっている久美子と高坂の関係性。これ、文字に書き表すと本当に「なんじゃそれ」っていうくらいにしょうもない確執なんだよね。「中学の最後のコンクール、ダメ金だったことを当たり前だと思っていた久美子が、『本気で全国行けると思っていたの?』という心無い一言で激怒した」という事実があり、当然そんなことしちまったら高坂さんもずっと怒っているに違いない、ってんで声がかけられない。「気にしてるんだったら謝ればいいじゃん」と周りの友達はいう。確かにそうだ。どう考えても中学校最後のチャンスで涙している人間にかけるべき言葉は「本気で全国行けると思ってたの?」ではないだろう。もし、本当に高坂1人だけが全く空気を読まずに1人だけ熱血特訓をして完全に浮いていた、ってんなら話も分からなくもないが、それにしては回りのテンションとの差が無かったように見えるし、仮にそうだったとしても、ガチ泣きしている人間の気持ちを踏みにじるようなことを言う方が悪いに決まっている。非があるとしたら、流石に久美子の方である。

 しかし、彼女のいう「あの場では割と大勢の人間が自分と同じ気持ちだったから、ワタシ悪くない」という気持ちも分からないではない。いや、「悪くない」は言い過ぎだと思うが、「こんだけ時間が空いてしまって、今更あんな微妙な案件でどうやって謝ればいいのさ」という困惑は理解できる。何しろあの場で彼女をいじめたわけでもないし、馬鹿にしたわけでもない。久美子はあくまでも「普通だと思っていた本音」をポロッと漏らしてしまっただけであり、それが最悪のタイミングだっただけである。この期に及んで謝ろうにも、「あのときは空気読めなくてご免ね」とでも謝るのか。今更そんなん言ったところで、高坂さんの方だって「しらんがな」で終わってしまう可能性があるわけで、わざわざ謝りに行くというストレスのかかる行為がペイするかどうかは微妙なところだ。

 思春期の人間関係というものは、かくも微妙なものである。何となくのわだかまりで疎遠になり、何となくのつながりでも一緒にいたりする。そこにわざわざエネルギーを加えて動かすことの難しさ、そういう奇妙な「苦労話」がこのアニメにはちらほらと見えるのが面白い。今回は他にも「マジ部活か、お友達部活かの投票」というイベントも発生しており、ここにもストレスの元がある。新入生だけで22人の大所帯、単純計算だと5060人ほども在籍しているだろうか、そんな集団で「真面目に練習する? 適当にやる?」と聞かれたら、一般的な日本の高校生たちは何となく「真面目にやるって言うよね」と、特に考えもせずに手を挙げてしまうものだ。高坂さんのように確固たる意志がある人間もいるだろうが、そうでない人間でも、あそこでは「何となく手をあげる」ことが一番ストレスフリーである。久美子の場合、高坂という枷があったおかげでそれすら出来ずにもやもやしていたが、中学時代の因縁がなければ、彼女もおそらく「何となくあげる」側の人間になっていことだろう。それが普通なのだ。

 そこに現れるイレギュラー、ちょっと先輩の葵ちゃん。彼女も「何となくもやもや」の燃料として今後物語の鍵を握る人物だろう。彼女のいう「アリバイ作り」ははっきりとした意図がくみ取れる。滝という吹奏楽部顧問は、その昼行灯のような風貌の割には、容赦無く生徒たちに選択を迫るところを見るに、実際はかなりのやり手。今後の「全国を目指すための部活」は相当ハードなものになると予想される。「自主性を重んじる」という指導者は、「責任を当事者に負わせる」ことを必要条件と考えているわけで、実はかなり厳しい人間なのは容易に想像できるところだろう。そんな状況になったときに、くだんの「何となく挙手」組は当然「おもてたんと違う」と不平を言い始めるが、そこで強制力を発揮するのが滝のいう「自主性」である。「おまえらが選んだんだから文句を言うな」と、今後の吹部にはプレッシャーがかかる。言われた方も、ただでさえしんどい状態に加えて「なんであんなときあんな事してもうたんや」という、後悔がついて回るのでより心的負担が大きくなってしまう。そこで、葵ちゃんは事前にアリバイとして、「私は嫌やってはっきり言ってたやん」を用意したわけだ。これも彼女なりの処世術、意志の強さである。今後の展開としては、ほぼ間違いなく葵が辞めるだの辞めないだのというお話が出てくることだろう。今回の不穏な語りから考えるに、滝の指導方針とぶつかって部活を去るポジションを葵が担うことになるのかもしれない。そして、そんな状況で振り回されるのが、「何となく」組代表の久美子なわけだ。高坂のスタンスと葵のスタンスは真っ向から対立しており、「葵のいうことが分かる」久美子は、一方では高坂への罪悪感や仲間意識から、どんどん板挟みの状態へと落とされていくわけだ。……いいねぇ。せいぜい悩み苦しむがいい、青少年共よ。そんなことで思い切り悩めるのも若者の特権だもの。

 こうしてみると、これだって「けいおん」「Free」、それどころか「中二病」と並べても問題無い「青春物語」である。あくまでその切り口が違っているだけ。微に入り細を穿つ執拗な心理描写と阿漕な見せ方は石原監督の十八番である。今後も久美子が嫌らしい悩みを抱え続けるのを楽しみに見させてもらおう。それにしても副部長のキャラ立ってるなぁ。美菜子は最近本当に良い方向に演技ののばし方を確立した気がするわ。

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 30分大体福圓先生のターン、第38話。何が笑えるって、今回よりによって承太郎に台詞ねぇんだよな。小野Dクレジットされてない。毎週キープされてるはずだが、この回のアフレコには顔出してたんでしょうかね。

 さぁ、貴重な貴重なイギーのお話がようやくやってきた。これまで随分待たされたねイギー。その分、アニメ視聴者に忘れられないよう、さりげなくアニメオリジナルで書き足されてたねイギー。そうして引っ張ってきたことの結果が、今回ようやく半分くらいは満たされたわけだ。ここまでちゃらんぽらんな生き方で何となく旅行についてきただけだってのに、随分と波乱の人生だよなぁ。それでも流石に突然エジプトの砂漠に放り出されちゃ生きていけないってんで、仕方なくジョースター御一行についてくるしかないっていう。考えてみると、これって立派な動物虐待なような気がする。まぁ、しょうがない。基本的に荒木先生って動物には優しくないからなぁ……(今回の犬で最後だと思うなよ。このあとしばらくしたら猫がもう1匹何の脈絡もなく殺されるからな)。

 さて、今回のアニメでも割と上手いこと処理されていたが、原作漫画でも感心したこのあたりで一番テクニカルな部分は、「イギーがしゃべり出すまでの推移」である。流石にアニメの場合、これまでひたすらうめき声ばかりを上げていた福圓先生が突然のイケボでしゃべり出すのでちょっと目立ってしまうが、原作漫画の方では、この「犬の発話」についてはものすごく自然に漫画的表現として推移している。例によって手元に原作が無いのでうろ覚えの記憶で書くが、イギーはこれまで一度たりとも自分の内面をモノローグでしゃべっていなかったはず。唯一活躍の機会があったンドゥール戦は承太郎目線だったし、アヌビス神とのくだりとか、ボインゴ撃退時とかも、あくまで外面上は「単なる犬」だった。それが、今回は流石にお話の展開上、彼にもしゃべってもらわなければいけない。そこでまず、彼の「心の中の声」から話し始める。具体的には確かアニメと同じタイミング。ペットショップに見つかったあたりで、ふきだしではなく、モノローグ風の描写でイギーの内面が描かれる。全て心の中の声なので、実際には音声に出していないのである。

 しかし、犬好きの少年を救出して「見捨てるわけにはいかねーぜっ」のあたりから少しずつ変化し、その後、ペットショップとの対決時には、いつの間にか「ふきだし上の台詞」に置き換わるのである。この3段階の変化がものすごく自然で、読者は漫画を読んでいても、「あれ? そういえばいつの間にかイギーが普通にしゃべってる!」と驚くことになるわけである。実はこのサプライズはアニメでも多少活かされており、最初に声を出し始めるところは大川さんのナレーションによる「イギーは考える!」がきっかけなので割とはっきりしているが、そこからいつの間にか、イギーの台詞がモノローグ扱いではなくて、きっちりした台詞に入れ替わるタイミングで、なんと犬の口とのリップシンクが取られているのである。おそらくこれは、「原作でもイギーがふきだしでしゃべりはじめた」タイミングに合わせてあるんじゃないかな。すげぇ細かいところだけど、僅かに2週間だけの貴重な体験なので、じっくりと噛みしめて台詞の1つ1つを味わいましょう(ペットショップ戦が終わると、イギーは(吠えたりはするけど)もう二度としゃべりません。イギーが作った何かはしゃべります)。

 さて、そんなイギーと対峙するのは、多分「イギーと戦うなら、どうせだったらわくわく動物対決にしましょう」というアイディアで生まれたと思われる意外なキャラクター、ペットショップ。こいつの凄いところは、イギーと違って結局最後まで一言たりとも人語は話さないところ。こんなでたらめな作品なのに、荒木先生はそこだけは頑なに守り抜いており、「ストレングス」の猿だって言葉は発しなかったし、将来的に登場するネズミのスタンド使いも一度だってしゃべったりはせずに、あくまで「野生の能力の延長線」でギリギリ処理出来るレベルに落とし込んである(ペットショップは明らかに逸脱してるだろ、という突っ込みは抜きにして)。「しゃべって人と意志を通わせ合う動物」なんてファンタジーは許してくれないのがジョジョの世界なのである。あ、動物と植物の複合体とかも出てくるけども……まぁ、そこはそれだ。カーズだって生物学的位相なんてわからんのだから似たようなものよ。

 そんなペットショップさんも、歴代スタンド使いの中では謎多き人物(鳥物)。どこで生まれてどこで育ったのか、いつスタンドが発現したのか、どこでDIOに出会ったのか、何故DIOに忠誠を誓うことになるのか、何一つ分かっていない。しょうがないじゃない、鳥だもの。多分誰かに餌をもらう必要なんかは無いだろうし、ずっとエジプトで生活してるんだとしたら寒さに困ることもなさそう(そもそもアイツ寒さに強そう)なので、別に飼い主などいなくても独立独歩で生きていけると思うのだが……やっぱりエンヤ婆が矢を使ったのか? いや、いくらあのババアでもハヤブサを矢で射抜けるとは思えないな。多分生得的なヤツだろう。だとするとDIO様が直接どっかで捕まえてきたのかしら。100年前には犬っころ蹴飛ばして友達と喧嘩してたDIO様も、今では鳥を飼えるくらいに精神的に成長したのね……。

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2014年度・俺的アニメグランプリ

 

 今年も書くんだ、これ。ブログ更新頻度制限とかかけてたのに、これは書くんだ。……しょうがない、こればっかりはね。自分のためにね。節目節目でしっかりまとめておかないと、ただでさえ「流し見る」堕落したアニメ視聴体制に傾いているのに歯止めが掛からなくなってしまうから。どれだけ不品行、不真面目な人生だったとしても、アニメと声優に対しては真摯であり続けたい。そんなことを考える、人生の崖っぷち。なお、昨年分はこちらを参照のこと。

 毎年のことなので一応断り書きしておくと、タイトル賞の選出は何故か毎年「仮装大賞」の賞に依っており、タイトル部門以外の賞は、基本的に3位まで取り上げてある。一度この形にしちゃったら、昨年までとフォーマットを一致させなきゃいけないからしょうがないのである。

 今期エントリーされたのは、「2014年4月期以降に終了した、もしくは現在放送中である」ことを条件としたある程度最後まで視聴していた以下の149作品。うむ、もう視聴本数については何も言うまい。こんなにアニメを作れる日本という国家そのものに驚嘆するわ。視聴体制が整わなくて切ったアニメって、今年は朝番組以外だと多分「山賊の娘ローニャ」だけだな(録画ミスってるのに気付かなくて2〜3話飛ばしてしまったので流石にリタイアした)。でもほら、東映公式Youtubeチャンネルで配信してたスーパー戦隊シリーズの本数が減ったから、その分は楽になってるはず(ライダー見始めてるけど)。

 年間149本というのは、無茶だ無茶だと言っていた昨年を更に上回る数である。もう娯楽のためのアニメなのか、アニメのための人生なのかもよく分からなくなってきた。確実に1本あたりに費やすエネルギー、情熱が減退してる気がするので良い傾向ではないのだよなぁ。もう少し絞って製作してよ(制作者サイドに責任をなすりつけるスタイル)。ちなみに詳細を確認すると、今期はショートアニメ枠が15本と割と多いし、分割クールものも6本ある。さらに「憑物語」もはずせば30分枠アニメだけでみれば133本だけだよ。「グランプリ」の認定をはじめた年からの過去8年間の推移を観ると767459679010393)→132(121)149(133)。毎クール40本ずつ見てると仮定すると、1日あたり5.7本のアニメ、つまり約3時間の拘束時間か……まぁ、首都圏の遠距離通勤してるお父さんがたの通勤時間に比べれば。

 他方、劇場作品は今年は6本のみとなり、去年よりさらに減ってしまった。劇場製作本数自体は業界全体で増えているとは思うのだが、やっぱりわざわざ足を運ぶ本数ってそこまで多くないわな。でもまぁ、7→4→6→12→8→6と推移してるので、大体平均したらこれくらいだと思う。ちなみに毎年のことだが、この評定枠に劇場作品は含まれていないのでご容赦願いたい。

 

○一応ある程度見ていたエントリー作品(アイウエオ順・ショートアニメは()で表示)

「アイドルマスターシンデレラガールズ」(あいまいみー妄想カタストロフ)「アオハライド」「暁のヨナ」「アカメが斬る!」「悪魔のリドル」「暴れん坊力士松太郎」「アブソリュート・デュオ」「甘城ブリリアントパーク」「アルドノア・ゼロ」「アルドノア・ゼロ(2期目)」「暗殺教室」「一週間フレンズ」「ISUCA」(犬神さんと猫山さん)「異能バトルは日常系の中で」「失われた未来を求めて」「エスカ&ロジーのアトリエ」「M3 ソノ黒キ鋼」「オオカミ少女と黒王子」「俺、ツインテールになります。」「彼女がフラグをおられたら」「神々の悪戯」「神様はじめました◎」「牙狼-GARO-炎の刻印」(ガンダムさん)「艦これ-艦隊これくしょん-」「ガンダム Gのレコンギスタ」「ガンダムビルドファイターズトライ」(監督不行届)「寄生獣 セイの格率」「キャプテン・アース」「極黒のブリュンヒルデ」「金田一少年の事件簿R」「繰繰れ!コックリさん」「グラスリップ」「グリザイアの果実」「黒子のバスケ(第3期)」「黒執事 Book of Circus」「クロスアンジュ〜天使と竜の輪舞〜」(血液型くん!2)「月刊少女野崎くん」「健全ロボダイミダラー」「幸腹グラフィティ」「GO!プリンセスプリキュア」「ご注文はうさぎですか?」「PSYCHO-PASS2」「冴えない彼女の育てかた」「さばげぶっ」「残響のテロル」「四月は君の嘘」「シドニアの騎士」「銃皇無尽のファフニール」「純潔のマリア」「少年ハリウッド」「少年ハリウッド(第2期)」「ジョジョの奇妙な冒険SC」「ジョジョの奇妙な冒険SCエジプト編」「白金の意志アルジェヴォルン」「SHIROBAKO」「神撃のバハムートGENESIS」(真ストレンジプラス)「人生」「新妹魔王の契約者」「スペースダンディ(シーズン2)」「聖剣使いの禁呪詠唱」「星刻の竜騎士」「精霊使いの剣舞」「selector infected WIXOSS」「selector spread WIXOSS」「戦国BASARA Judge End」「戦国無双」「蒼穹のファフナーEXODUS」「ソウルイーターノット!」「ソードアート・オンラインⅡ」「天体のメソッド」「それでも世界は美しい」「大図書館の羊飼い」「ダイヤのA」「探偵歌劇ミルキィホームズTD」「憑物語」(てーきゅうベストセレクション)「デート・ア・ライブ(第2期)」「デス・パレード」「デュラララ!!×2 承」「テラフォーマーズ」「デンキ街の本屋さん」(ドアマイガーD)「東京ESP」「東京喰種トーキョーグール」「東京喰種√A」「DOG DAYS”」「DRAMAtical Murder」「トリニティセブン」「曇天に笑う」「七つの大罪」(なりヒロwww)「ニセコイ」「ノーゲーム・ノーライフ」「ノブナガ・ザ・フール」「ハイキュー!」(HisCool!セハガール)「幕末Rock」「ハピネスチャージプリキュア!」「ハナヤマタ」「ばらかもん」(ぱんきす!2次元)「ヒーローバンク」「棺姫のチャイカ」「棺姫のチャイカ AVENGING BATTLE」「美男高校地球防衛部LOVE」(ひめゴト)「ピンポン The ANIMATION」「風雲維新ダイショーグン」「Fate/stay night[UBW]」「普通の女子高生が【ろこどる】やってみた。」「Free! -Eternal Summer-」「ブラック・ブレット」「プリズマ☆イリヤ2wei!」「ブレイドアンドソウル」「ベイビーステップ」「ペルソナ4ザ・ゴールデン」「僕らはみんな河合荘」「まじっく快斗1412」「まじもじるるも」「魔弾の王と戦姫」「魔法科高校の劣等生」(魔法少女大戦)「漫画家さんとアシスタントさんと」(みりたり!)「蟲師続章」「メカクシティアクターズ」(召しませロードス島戦記それっておいしいの?)「モモキュンソード」「ヤマノススメセカンドシーズン」「結城友奈は勇者である」「ユリ熊嵐」「妖怪ウォッチ」「夜のヤッターマン」「弱虫ペダル」「弱虫ペダル GRANDE ROAD」「ラブライブ!(第2期)」「龍ヶ嬢七々々の埋蔵金」「リプライハマトラ」「RAIL WARS!」「ローリング☆ガールズ」「六畳間の侵略者!?」「ログホライズン2」「ワールドトリガー」

 

○今期視聴した劇場アニメ作品

「たまこラブストーリー」「聖闘士星矢Legend of Sanctuary」「K MSIISNG KINGS」「楽園追放 Expelled from Paradise」「PSYCHO-PASS」「蒼き鋼のアルペジオ ARS NOVA- DC

 


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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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