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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。」 3→4

 まずもって、ミームとしてすっかり有名になった作品に形はどうあれ触れさせてもらえたことには感謝しておこう。何事も見てみないと分からないことってのはありますからね。

 その上でお断りしておくと、面白いかつまらないかと聞かれたら迷わず「つまらない」とは答えると思う。好きな要素は何一つないし、なろう的な嫌な匂いだけで言えば1番嫌いなタイプですらある。その上で点数を上げているのは、1つに単純にアニメとしてのクオリティが「まだマシ」だったという理由。今作の作画クオリティもぶっちゃけ中の中から中の下な気もするのだが、今期も多数放送されていたその他なろうアニメに無惨な作品があまりに多すぎたので、「最後までそれなりに成立してるキャラ作画だったしなぁ」というのが相対的に評価を上げる要因になった。

 そしてもう1点として、「即死チート議論」みたいな試み自体は評価しても良いと判断したため。なろう系ってのはクソチートキャラを煮詰めるだけの地獄の蠱毒業界であるというのは周知のことだが、「チート」というものについて、ある程度意識的に、揶揄しながらも「徹底して煮詰めた状態でどんな作劇ができるだろう」ということを考えてシナリオを組んでいる部分はやはりオリジナルにはなっている。それが面白いかどうかは別にして、ちゃんと作者自身が「自分が何をしたいのか、何をしているのか」を意識して紡いでいるストーリーには一定の価値を見出しても良いと判断した。

 ただまぁ、そうして作品自体のオリジナリティを評価しつつも、やっぱお話自体は嫌い。お話自体っていうか、単に主人公のキャラが嫌い。そりゃま、人外チートを突き詰めた人格がこうなるしかないというのは理解できる部分もあるのだが、それが見ていて楽しいかどうかは別問題。主人公の生い立ちというか、「開発過程」が描かれたことによって彼の破綻した性格についても一応フォローは入っていたので、なんとか寄り添えればとは思ったのだが……やはり限界はあったな。

 結論:富田美憂ボイスの巨乳は違和感があります(ボドゲ好きの理系女子はOKです)。

 
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「ぽんのみち」 5→4

 なんとも気にさせられる作品だった。何が気になるって、「大の大人が寄ってたかって企画会議とかしたその果てに、どこがどうなったらこういう作品が出来上がるんだろう……」という部分。

 この疑問は別に「なんやこのクソ作品」という揶揄ではなくて、ほんとに気になるんですよ。これを完成させて放送にまで至らせるまでにはたくさんの人の手が入り、たくさんのクリエイターの思惑が込められているはず。その「思惑」がどうにも分からない。どのような理念があったのかを妄想してみると、まず、「麻雀をテーマにしたアニメをやりましょう」という大前提からスタートしたとする。これは分かる。麻雀アニメがウケるかどうかは計算できなかろうが、これまでそこまで多くの麻雀アニメが作られたわけでもないし、新たな鉱脈を狙った挑戦としてはあり得る選択肢。「主人公をむさ苦しいおっさんとかじゃなく、女子高生集団にしましょう」、これも分かる。まぁ、アニメなんだし、過去の成功例を模倣して「女子高生麻雀もの」を始めようというのも安易ではあるが分かりやすいプランニング。「あまりひりついた勝負などを描かずに、いっそ日常ものにしてみては?」。これは面白い。どうしたって比較対象に「咲」が出てくるなら差別化要素になるだろうし、「日常系アニメ」というジャンルが大きな派閥であることも理解しているはず。「日常+女子高生+麻雀」、この足し算で新しいアニメを作ろうという発想に問題はなかった。

 ただ、だとしたら本当に「日常もの」としてのエッセンスを追求すべきであって、そこに余計な麻雀擦りが求められていたものか。ただでさえ「おっさんの趣味を女子高生にやらせてるだけ」なんて言われる作品が多い中、せっかく女子高生を集めてくるなら、出来うる限り「おっさん臭」は消した方がコンセプトには合致していたはず。にもかかわらず、1話目時点からなーんか気になっていた変なパロディ要素は毎週のように必ず打ち込んでくるし、そこを擦り倒すでもなく、ただ茫洋たる日常の中に、異物のようにゴロリと転がっているだけ。このデザインがどうにも不思議なのだ。何故、「日常もの」として確立させようとしていた空気を自ら壊すような方向性に持っていくのか。何故、無味無臭にして色を抜くことをよしとしなかったのか。その辺りがどうにも噛み砕けず、「変なアニメやなぁ」ということばかりが気になったのだ。

 別に作り手側に責任感がなかったわけでもない。大して目を引くようなもんでもないが映像のクオリティは低いものでもなかったし、巨乳女子高生たちの阿漕な日常を描くアニメとしてみれば決して悪いものではない。にもかかわらず、やっぱり途中でノイズが混ざる。「おっさん趣味」がダイレクトに顔を出す。そこを、どっかで止めてくれる人はいなかったんだろうか。……まぁ、これも1話目時点で感じていたことだが、多分「麻雀もの」をやる時の手癖というか、蓄積みたいなものって、結局は「過去の名作パロディ」に終始してしまうってことなんだろうなぁ。脱色したいという欲求がありながらも、どこまで行っても作り手側の「おっさん」を排除しきれなかったと、そういう結果だったのかもしれない。特に何かが残る作品でもなかろうが、なんかちょっと、もったいなかったな、とは思う。

 追伸:最後の最後で当て逃げみたいなノリでうえしゃま出すのやめて。

 
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「葬送のフリーレン」 6→7

 説明不要。……いや、ほんとはこういう作品の方が言葉を尽くして説明するべきなんだけどね。全盛期の俺なら全話がっつり感想書こうとしてたかもなぁ……。

 感想書くのが難しい作品なんですよ。表層をサラッと撫でると「日常もの」みたいなテイストがあるじゃないですか。実際第1話の時の2時間枠の時は「なんかのんびりしたアニメなんやなぁ」と思って構えを解いてしまった感もあるし、ただ環境音楽のように美しい風景を流しておくだけでも得られるものがある作品。ただ、それだけにしっかりと要素を掴んで引っ張り出すのにはかなり神経を使う。その労力を惜しんで感想からは逃げてしまったのである。まぁ、世間でも充分騒がれてる作品だし、別に俺なんぞが触れなくても問題なかろうよ……(いつものことながら、どういうスタンスなんだろう)。

 というわけで、以上が「触れてなかったけど好きだったんですよ、楽しんでましたよ」の言い訳コーナーでした。改めて2クールの放送を終えてまとめようとするとやっぱり大変なことは大変なのだが、1つだけ間違いなく言えることは、今作をもって間違いなく作家・斎藤圭一郎の地位が不動のものとなったな、ということである。私も存分にニワカなので彼の名前を意識したのは「Sonny Boy」のあたり……いや、確認したら「ACCA」のOVAのコンテでその片鱗は感じ取っていたが、それでも履歴としてはやっぱり「ぼっち・ざ・ろっく」の1本で一気に脚光を浴びた印象が強い。そしてぼざろはあの通りの飛び道具というか、何かしらの反則を働いた可能性も拭いきれないつくりだっただけに、氏の本当の実力が確認できたのがこの「2発目」だった。ぼざろのような飛び道具は絶対に使えない作風の中、期待から1ミリたりともずらさず、予想を遥かに飛び越える結果を残した氏の手腕は間違いなく本物である。

 もう少し具体的に評価点を挙げるなら、今作で多用されたサイレント作劇の持ち込み方が個人的にはすごく好み。「長い長いフリーレンの一生の中のほんの一瞬」を切り出している本作は、人間の時間感覚で言えばとんでもなく長い時間でも、主人公から見たら瞬き1つ。「時間尺度のズレ」そのものが大上段のテーマになっている本作において、いかにして「長い時間を短く詰めるか」というのは大きな課題になるのだが、そこを端的に示すべく、セリフなしの情景の切り取りだけで描く構成がさまざまなシーンで登場していた。別に珍しい表現でもなんでもない、そのままさらりと流してしまえる描写なのだが、これを「流してもいいが、流せない」ウェイトに置くのがすこぶる上手い。下手な作家が構成したら単なるシーンの断片の羅列になってしまいそうなところを、存分に物語性を含めて、要所で効果的に見せてくれる。こういう緩急というか、見せる部分と削る部分のバランス感覚というのは本当にセンスだと思う。原作ありアニメってのはそうしていかに原作のエッセンスを搾り取り、そこにアニメ独自の肉付けをしていくかの勝負だと思うのだが、ぼざろにおける最大限の「盛り」に加え、今作では「詰め」の妙味を味わわせてくれた。「カットの美学」みたいないなものを感じさせてくれる実に見事な采配。

 改めて、「葬送のフリーレン」は不思議な作品である。魔王討伐の「その後」のお話、魔法もバトルも盛り盛りなのに、決して倒すべきラスボスを用意してるわけでもなく、あくまでも主体となるのはほわほわフリーレン一座のロードムービー。あまりに掴みどころがなく、ともすれば単なるぼんやり日記で終わってしまいそうな作品が、これだけ刺激に満ちた作品になったのだ。本当に恵まれたアニメ化だったんじゃなかろうか。

 ……2期とか、あるんすかね。

 
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「アンデッドアンラック」 6→6

 いいアニメだったよね。あんまり言及するチャンスはなかったんだけど、嫌いじゃなかった。むしろ好きな部類。

 今作で最大のハードルがあるとするなら、それは絵柄そのものだった気がする。これはアニメ云々じゃなくて原作時点での話で、なんかこう、微妙にチャチいというか、コロコロコミックっぽいデザインというか。作品の風合いに合ってるならいいのだが、ちょっとギャグ寄りの見た目の割にやってることはかなりハードだったりSFだったりと詰め込まれているため、どうしても雰囲気とのギャップが出てしまうのは勿体無い。むしろそこを持ち味だと思えればいいんだろうが、残念ながら特にそこをプラスに感じることは出来なかった。ただ、アニメ班はそうしたデザインをビハインドだと捉えておらず、ただ真っ直ぐに原作を「いい映像」にすることだけに腐心してくれている。八瀬さん&david proの座組みは複雑な「セカイ系」作品の難解さをそのまま画面に叩きつけるクセの強い演出で、別方向からデザインと内容のギャップを埋める働きをしているし、昨今のジャンプアニメの傾向である「とにかく資金があればアニメはクオリティが上がる」を地でいくガッツリ系の作劇。絵柄に騙されがちだが、やってることは鬼滅・呪術に負けないくらいにハイカロリー。コンテンツのボリュームに負けないだけの完成度を誇っていたんじゃなかろうか。

 あとはまぁ、内容が合うか合わないかじゃないですかね。こういう「無茶苦茶異能バトル」はきちんと作者が舵取りできてるかどうかで評価が大きく変わると思うのだが、今作はちゃんと作品全体のスケールをわきまえた上で作劇できていると思う。やってることはどこかで見た内容のツギハギみたいに見えなくもないが、ジャンプ漫画の文脈でここまで思い切った「セカイ」を作っているチャレンジはプラス評価。分かりやすいところだと全ての能力に(多少強引でも)「Un/不」というラベルを貼って「否定者」という括りにしているところなんかがデザインとして綺麗だし、最初にアンディと風子の2人が出てきた時点で「いやいや、そんな設定の能力は無茶苦茶だしすぐにコントロールできなくなるじゃん」と思ってたところに、同じくらいに無茶苦茶な能力を並べたて、セカイ全体をより無茶な方向にもっていくことでセカイそのものを調整したデザインは刺激が多い。中盤に円卓ミッションでうだうだしてる間はちょっとダレた感もあったのだが、そこからビリーの反逆に繋がり、世界をぐるりと回して安野の物語に繋げる全体像はむしろ綺麗。原作を知らない身からすると最初から「ゆーみんがナレーションって珍しい起用だよなぁ」と思って観ていたので、その「種明かし」がちゃんと出てきたのが単純に嬉しかった。

 こんだけちゃんとアニメ化されると、当然続きの部分が気になるのだが……2期目はあるんでしょうかね。ずっと先になっちゃうと色々ややこしいことになるんだろうなぁ……。

 
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「異修羅」 6→6

 楽しかったですよね。個人的にはバトルロワイヤル形式とかデスゲームと呼ばれる概念が好きなんだと思うけど、今作もごちゃっと主人公候補が大量に登場して「誰がどうやって生き残るんだァ〜!?」っていう興味をひいてくれたと言う意味では似たような部分はあったのかもしれない。

 正直、もう1点あげたろかと悩んだくらいには好きだった作品。一応今後の展開が読めないこと、そして導入時に2話目あたりで「これ、何をどうやって楽しみゃいいんだ?」とぽかんとして乗り遅れてしまったことなんかがやや気になったので一応据え置き。まぁ、5話までの「選手入場!」展開の長さと、臆面もなくそれをやり切る胆力はコンテンツ消費の速度がどんどん上がっている現代ではかなりの異端児。決して悪いことじゃないとは思うが一応は一長一短と解釈しておこう。

 そこさえ乗り切れば、あとは「なんか無茶苦茶な能力を持ったやつがいっぱい出てきてダイレクトに殺し合うよ」という分かりやすい異能バトルもの。ただ、それにしたって万能無制限魔法のキアとか即死チートのナスティークとか、どう考えても処理しきれねぇだろ、と思うような設定がてんこ盛りで、扱い方を間違えればあっという間に設定崩壊して単なるクソなろうに堕してしまうリスクがある。実際、この後どうなるかを全然知らないのでクソなろうに成り下がってる可能性もあるのだが……少なくともこの1クールは成立してたし、面白かった。現時点でこんだけ盛り上がった要因としては、まずキャラを飾り立てる文脈の作り方がこなれていることが1点。即死チートを即死チートとしてへろっと紹介する凡百のなろうと違い、なんかよく分からん設定でケムに巻きつつも、「すげぇ奴が出てきたぜーーーッ!」ってなテンションで見栄えを良くする技術がある。そしてこれが盛り上がったもう1つの大きな要因として、やはりアニメ作りがうまったというのが一番の評価ポイントだろう。

 個人的にはどうしたって注目しちゃう高橋丈夫総監督作品。彼の作りの上手さは「狼と香辛料」の時からベタ惚れしていて、少し前にも似たようなファンタジー設定(?)で「六花の勇者」というコケおどしから見せてくれる作品を印象的に描いてくれた。今作はそんな「コケおどし」の重要性がさらに増しており、たとえ翌週に瞬殺されちゃうようなキャラであっても、とにかく強そうに、化け物じみて紹介することで刺激がグッと増す。この世界で「強さ」がどれほど重要なファクターであったかは最終回感想で書いた通りで、とにかく異次元の強さを発揮させることで「弱い奴」の悲哀が対比的に鮮明になるのだ。そのあたりの「世界の見え方」を作るのがとてもうまい。最後まで完璧な作画クオリティで走り切ったパッショーネの仕事ぶりがお見事だ。

 そして、実はパッショーネだけでなくて作画クオリティを下支えしていたのは、おそらくCG制作を担当していたサンジゲンだと思われる。全編通して多くの話数でコンテを担当していた高橋成世氏と言う名前。ラスト2話の見栄えの良さが気に入って確認してみたのだが、多分この人はサンジゲンに軸足を置いている人で、バンドリアニメなんかの制作にも深く関わっている。おそらく高橋丈夫率いるパッショーネの総合力に、どこまで絵のクオリティが上げられるかをクレバーに見極めて素材を提供した高橋成世氏を筆頭としたサンジゲン勢のナイスタッグというのが、今作の成功要因だったんじゃなかろうか。

 さて、2期目はいつになるのだろうか……早く見たいけど、間隔が空きそうなら原作を追っちゃうという選択肢もある……あ、でも今確認したら漫画版はアニメのラストにすら追いついてないな……小説なぁ……。

 
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 最終回と違うんかい、第12話。もうめでたしめでたしじゃね? と思ったけどなんか不穏な引きだったよな……来週どうなっちゃうのよ。

 前回レッドドラゴンの体内からされこうべを引きずり出した時点で「ま、どうせこれは別な人の骨で、ファリンはもうちょいマシな状態で別なとこに紛れ込んでるんでしょ」とタカを括っていたのだが、ガチで完全消化後という地獄のような様相だった。まぁ、ファリンからしたらマジで地獄だよな。イッペンシンデミたわけだしな。死の概念が多少ユルいこのダンジョン内でも、多分死の恐怖ってのは変わらないと思うのだが、いっぺん死んでしまった冒険者がダンジョン恐怖症になったりしないんだろうか? ファリンは生き返った直後こそぼんやりしてたけど、その後は割と前向きなメンタルになってたのがすごいな。

 もちろん、されこうべ状態から復活するにはそれ相応の代償(?)も伴った。絶望的な状況にも関わらず、学園の優等生・マルシルの起死回生の一手で逆転蘇生。その方法ってのが「黒魔術」だったんてんだからこの世界の魔法はさらに難しい。現状、何を持って「黒」としているのかは謎だが、マルシルが「刃物と同じで使い方次第」と言っているので、基本的な体系としては一般的に使われている魔術と大差ないと考えていいんだろうか。でも、普通の魔法による「蘇生術」と今回マルシルが使った術は様子が違うっぽいんだよな。正規の精霊使役からはみ出てしまうとか、それこそ邪神の力を借りているとか、なんかそういう違いがないと「黒」とは呼べない気もするのだが……まぁ、黒い人が出てきているので、もしかしたら今後説明があるのかもしれません。

 とにかく第2のヒロインであるファリンが復活しての正式加入は素直に喜ぶべき展開。そのお祝いでもするかのようにダイナミックお風呂タイムで女の子2人がイチャイチャしてくれたのは最高の描写だし、何よりマルシルがこんだけ全身で喜びを表現してくれていると、今までの苦労(ほんと色んな苦労)を観てきた視聴者目線ではただただ嬉しくなってしまう。ライオスたちが相手ではどうしても見せられないような柔らかい表情も、同性で愛着があるファリンに向けてだと気兼ねなく向けられるみたいですね。ほんとに良い友達だったのだろうなぁ。

 色々と問題はありつつもなんだかんだで優等生なマルシルに対し、ファリンはどうやら天然素材。元々何かしら自然と繋がる才能はあったみたいで、今回も幽霊屋敷のゴーストと対話できたのは彼女の天賦の才だと思われるが、その後の防御魔法のくだりとかは、本人もびっくりしてたから多分復活の際に手に入れた副次的なもの。ドラゴンを依代にしたからの効果か、それとも黒魔術での復活を経た副作用か。まだその辺は分からないが、多分あまり「真っ当な」強化ではなさそうなので、今後ファリンが誰かに付け狙われてもおかしくはないね。ちなみに最後に出てきた謎のキャラは明らかにダークエルフだったので、この世界にはダークエルフが存在していることが保証された。チルチャックがマルシルを揶揄して「ダークになっちまう」とも言ってたしね。この世界ではエルフが何かしらの変化を経たものがダークエルフと呼ばれるって解釈でいいのかしら。某世界だと暗黒神ファラリスの崇拝によって変化してたはずだが……(あとシャーマンとは思えない腹黒いことをしまくっていると耳の先から黒くなっていく。あいつの耳はつけ耳だ)。

 色々と禍根も残しつつ、ひとまず目指すは地上階。上りルートのダンジョン攻略ってのもあんまり見たことないので気になるといえば気になる。

 
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 本編で不足した養分をエンドカードでまかなってくれる姿勢、とても助かる、第11話。まぁ、このアニメに求められてる養分なのかは分からんけど……もうなんも分からんけど……。

 間違った展開と間違った絵面しか見せてくれないアニメ。突っ込みながら観なきゃいけないのにどこから突っ込んだらいいかも分からなくなり、結果なんとも言えないモヤモヤした違和感に胸を締め付けられるという地獄みたいな展開。この味わいは今作ならではのものなので今後の摂取先不足が懸念されるが、こんな成分を摂取したいかどうかは別問題。

 序盤の「ボーンファイア」、じゃなくてキャンプファイアの様子、およそロボでやるべきでないことを全部やる。俺さぁ、前々から不思議に思ってたんだけどさぁ、……ロボットものが好きな人って基本的に「格好いい」を受容したくて見るんだよね? 私自身があまりロボフォロワーじゃないのでその辺りの感覚がピンとこないのだが、多分メカメカしい格好よさが他のジャンルと区別する最大要因で間違いないと思う。だとすると、そのメカでキャンプファイアとかラブシーンをやったら、それは良いものなのだろうか。……いや、カテゴリとしては「良い」「悪い」じゃなくて「ギャグ」なんだろうけど、もしかしたらせっかくの「格好いい」ものを馬鹿にされたみたいでかちんとくるロボファンとかもいるんじゃないかと不安になったもので。……まぁ、最初から「ギャグだから」と思って見てれば問題ないのかしら。「スタイリッシュ」とか「ヒロイック」とかを全部犠牲にした「シュール」というか「ファニー」というか。……まぁ、笑えるならそれでいいかぁ……。途中、「ロボットものでふざけ倒すギャグ」にさらに「グルメマンガお約束演出擦り」というよく分からない要素もプラスし、「もしかしてロボットアニメってグルメマンガなのか?」とかいうよく分からない真理に片手を引っ掛けている。……ごめん、ほんとに何言ってるかわかんない。

 今回最大の見せ場となった(??)セグニティス戦。こちらも理不尽とシュールを詰め込んだような謎だらけの展開。事前にスペルヴィアが敵機の情報をくれた時点で「なーんか怪しい」とは思われているわけだが、見事にそのフリを回収するありえん活躍(?)っぷり。でもロボ的なフォルムで言うと個人的には割と好き。こういうふとっちょデザインはなんか好きなんだよな。ケンプファーとか、GP02とか。フロストマン(ロックマン8)みたいなのもいいよね。そこにさらに手足の着脱ギミックも加え、メカ的な見せ場がたくさんある機体だったのだが、残念ながら活躍の予定はなかった。……何で関西弁やねん、というツッコミ以外は何も残らない(中の人が和歌山県民)。

 そして更なる刺客の中の人は大阪府民……いきなりやられ過ぎやろがい。もう、そこも含めてのネタなんだよな。なんで死ぬ時にフェイスガード閉じる仕様なんだよ。ほんでデスドライヴズはなんでか知らんけどブレイバーンに期待し過ぎじゃないですかね。どういう関係なのか、実はいまだによくわかってないしな。来週、どうやって復活する気なんだろう……。

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 放送告知無しってことは分割2クールではなさそうだが……最終話! 終わっちゃいましたね。まぁ、これはこれで綺麗に終わったので最終話の構成に全く不満はない。

 大きな戦争(作中では「動乱」という言葉を使ってるけど)だったのだから、その後日談はきっちりやらないと。タレンの企てたクーデターはみるも無惨な失敗に終わったが、クゼたちが話していた感じだと「予想より早く終わった」程度なので、やはり大国黄都に対して「新公国」リチアはあまりに小さすぎた。どれだけ苛烈に奇襲をしかけ、ワイバーン軍団などの埒外の戦力を持っていたとしても、それはあくまで奇策に過ぎず、時間が経てば結局は巨大な戦力に押し潰されるだけ。今回はたまたま、その戦力の差が軍隊ではなく、客人などの規格外の「修羅」の差となっただけである。ヒグアレ・レグネジィ・ダカイ。登場時には「こんなんどうやって倒したらええねん」と思われるようなトンデモスペックの強者たちも、戦いの中では皆平等に「より強い者」に駆逐され、退場していくのみ。この結末を、おそらくタレンはある程度想定していたのではなかろうか。

 タレンは魔王自称者ではあったが、自分が王になれるとも思っていなかったのかもしれない。クゼは「化け物どもを一箇所に炙り出して潰し合う方策としたのではないか」との考えを提出していたが、タレンの本心はわからずじまい。ただ、彼女が「魔王」と「勇者」という存在の不確かさを一番懸念していた人物だったのは間違いないようで、黄都が「勇者」を祭り上げようとした目的がどーにも不穏だという話も今回明らかにされてしまった。タレンのとった行動によって多数の死者が出て、国が1つ滅びた。その部分だけをみれば彼女は間違いなく淘汰されるべき「魔王」だっただろうが、残された者が正義なのかどうか、それはまた別の話。

 今作は「修羅」が集まる強者パーリナイ作品ではあるが、その実一番描きたいものは「弱者」の方なのではなかろうか。それを一身に背負った存在がユノ、そしてラナの2人。2人とも「化け物どもが怖い」という気持ちは一緒。今回ラナが今作のテーマそのものを吐き出してくれていたように思うのだが、それが一番端的に表れていたセリフは「これじゃ魔王と同じじゃないか!」というもの。弱き者たちにとって、強者が善か悪かなど関係ないのだ。そもそも善悪など歴史が後からつけてくるレッテルでしかなく、その歴史を作るのが強者である。それならば、弱い者はもはや強者が決める歴史にただ従うしかなく、そこに善悪を定めることすら出来ない存在なのだ。ラナはそこに絶望し、ただ巻き込まれ、振り回されたことに絶望しながら死んでいった。最後まで怯え続けながら。

 他にもハルゲントのように必死に「強さ」を保持し続けようとする弱者もいるし、純粋な武力以外の方法で「強さ」を手中に収めようとするエレアのような強かな「弱者」もいる。そしてユノさんのように、弱さそのものを武器に成し遂げようとする者もいる。エレアがキアを従えている様子と、ユノとソウジロウが並んで歩いている様子は全く異なるものだ。ソウジロウがユノに帯同しているのは本当に「たまたま」でしかないが、彼女はそのアンラッキーな幸運を最大限に利用し、ソウジロウという存在を自分のいいように使っている。最後に笑う本当の「修羅」は誰なのか。まだまだ気になる構図が目白押しだ。

 それにしても、やっぱアニメの最終回は子安だよな……。

 
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 結局黒騎士ってなんだったんだよ! 第11話! 蓋を開けてみればよく分かんない新顔だし、何故かCV悠木碧の小生意気幼女だったし……いや、幼女かどうかは知らんけど。これで来週なんの言及も無かったらキレんぞ。もしくは陵辱ものの薄い本よこせ。

 サブタイを改めて見て「ひっしょう」ってこう書くのか、ってようやく認識した。前回時点で「ウサトの必殺技ってどんな武器かなー、ヒールの悪用ってありきたりなやつじゃなきゃいいけどなー」みたいな懸念があったが、結果的には「ヒールを拳に込めて殴る」という、割とありきたりな部類だった。そこは素直に残念だし、結局ヒーラーものってそういう展開にするしかないよなー、とは思うのだが、「ヒールが転化して破壊呪文に」みたいな設定ではなく、どこまでも治癒は治癒として機能しているとのことなのでギリギリセーフか。一応、この技を開発したローズがあの通りの性格なので、ウサトに「相手を治しながら殴りゃいいのさ」というアドバイスをしたことも筋が通ってなくもないし、文字通りに「治しながら殴る」ことに強引に意味を見出したのがウサトの不殺の精神によるものなので、設定としてはありっちゃありではなかろうか。

 ……ただ、唯一の難点としてはそんなウサトに特権的な強さを与えるためだけに黒騎士のヘンテコ設定が出てきたって部分。これ、相手が黒騎士の鎧じゃなかったら「治癒パンチ」は基本的に単なるパンチの下位互換でしかないわけで、ほんとに偶然、「ウサトじゃなきゃどうしようもないけどウサトだったら勝てる」という変な制限付きのキャラが転がり込んできただけなのよな。そういう意味じゃ、やはりなろう的御都合主義の極みなのはどうしても引っかかってしまう。今後もこの話が続いていくとして、ウサトの治癒パンチは黒騎士対策以外の意味を見出すことができるんだろうか。ちゃんとこの先に治癒パンチの発展形が見出せるなら立派なプロットと言えるのだけどねぇ。

 まー、1クールで考えったらここがクライマックスだったのだろうから、これ以上先を考えても意味はない。きちんと主人公に活躍の場を与えつつ、今回は犬上先輩の可愛らしさも再確認できたし、何よりもローズとウサトの師弟関係が互いに求め合う最良のものであったことが示されたのが一番の朗報。アウルの「代わり」と言っては身も蓋もないが、ローズの過去の後悔を、しっかりと「癒す」ことができたんじゃなかろうか。

 さて、ぼちぼちアニメは終わりだと思うのだが、来週は何すんだろうね。

 
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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