最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「実は私は」 5 ついに始まりました。これのおかげでチャンピオンにいっぱい声優グラビアがのっているのはありがたい限りですね。 原作既読。っつうかコミック全巻所持。最近は部屋のスペースの関係でほとんど漫画を買うってことはしないようにしているので、所持している漫画がアニメ化するというのは非常にレアケースである。そして、何でよりによってこれはコミックで持ってるんだよ、って話だけども……悪いかよ、好きなんだよ、増田英二作品がよ。まぁ、「さくらDISCORD」は悩んだ末に結局買わなかったんだけども……。この「じつわた」は駄目だった。買っちゃった。1巻出た直後に買ったら、あとは流れるように買い続けますわな。多分、私のまわりの環境が、「至高の漫画雑誌はやっぱりチャンピオンだろ」みたいな日本国内の平均的集団から逸脱した観念で集まってる連中なのが全部悪い。まぁ、連中は世にある少年誌、青年誌の大体に目を通してるみたいだからなぁ(私は3大少年誌しか読みません。ジャンプ・マガジン・チャンピオン)。 さておき、そんな大好きな作品のアニメ化であるが、発表時にこそ喜んだものの、色々と不安要素は多かった。まず、キャラデザがだいぶ違う。いや、アニメ版はアニメ版で悪いとは思わないのだが、やっぱり私の気に入ったアクの強い増田絵からは随分リファインされている。何が違うのかね。目だろうかね。アニメを見て「目がでかいのか?」って思って確認したら、原作はもっとでかかった。そうか、むしろアニメ的にギリギリのサイズにしたら小さくなったのか。漫画みたいな止まった絵ならばあのサイズの目でも違和感無いけど、アニメにしたら大変なんだろうなぁ。実際、アニメで動いているのを見ると、なるほどこのデザインの方が動きやすそうだし、見ていて違和感も無い。アニメスタッフ有能。 そしてもう1つの懸念材料は、そりゃ私のことですから、中の人の話題ですよ。メインキャストが発表された時、「ヒロイン勢が誰一人イメージ通りじゃない!!」って驚いたのですよ。「いやいや、白神さんはもっと落ち着いてクールなビューティーが出来る人でしょ。最低でも関西人にやってもらわないとさぁ。渚だってもっと低音でビシッと締められる声だろうし、カリスマ痴女がうっちーはないわ……校長がM・A・Oってのは分かるかもしれんけど、明里ちゃんがえみつんだとドスが利かないんじゃない?……」って、ひとしきり不満ばっかりだった。「若手使いすぎやんけ。もっと落ち着いた面子で回そうぜ……」と、普段ならば気にしないようなことも、好きな作品だからこそ、ぶつぶつと小言が言いたくなった。そして実際の放送を聞いて見ると…………イイネ! むー、流石としか言いようがない……やはり芹澤優はマジモンであるな。いや、流石に関西弁は違和感があるけど、多分すぐに慣れるレベル。考えてみりゃ白神さんの本質って軽くて可愛い方なんだから、これで声のイメージは合うんだよな。みかん役の上田麗奈が器用なのは知っていたが、ここまでしっかり合わせてくると思ってなかったし、委員長役の水瀬いのりにしても、委員長って「本体」のサイズを考えれば高音にした方がいいに決まってるんだわ。なるほどなー、考えてるなー、アニメスタッフマジ有能。多分、この調子だと獅穂も校長も問題なさそうだな。三馬鹿連中もすんなり入ってくるが……でも、嶋公は今後訪れる彼の災難を考えると、下野ボイスで大丈夫なんかという気もするけどな……。 心配していた「絵」と「声」について、およそ杞憂だったことが分かり、安心して見られるアニメ作品になりそうです。まー、ひいき目で見てもテイストは古くさいんだけどね。こういうのを見て安心するのよ。なんか色々とツボなのよ。原作も既に10巻超えてますんで、出来たら「弱虫ペダル」みたいに複数のクールにまたがって長期シリーズになってほしいところ。せめて凜ちゃんが出るまでは頑張って。
<多色>
Cloudblazer 雲先案内人 (3)(W)(U) U クリーチャー・人間、スカウト 2/2 飛行 〜が戦場に出たとき、2点のライフを得てカードを2枚引く。 大胆に、素直に、臆面もなく、アドバンテージを取りに来るよく分からん人間クリーチャー。言われてみりゃぁ、確かにこいつは「熟考漂い(LRW)」だ。想起能力を失って利便性は大きく低下したが、その分ライフを提供することで微妙な埋め合わせを実現している。クリーチャータイプが人間になっていることも、今の御時世では明らかなアドバンテージだろう。バント人間というデッキが次の環境にも生存するかどうかは分からないが、もしあるならば充分な選択肢なのは間違いない。白青が推す自軍バウンス戦略の決め技にどうぞ。ちょっと重いが自軍クリーチャーを戻し続けられる「抽出機構」なんてカードも。悪そうだなー。
Contraband Kingpin 禁制品の黒幕 (U)(B) U クリーチャー・霊基体、ならず者 1/4 絆魂 アーティファクトが1つ戦場に出るたび、占術1を行う。 戦隊ものの悪役にいそうなナイスな外見なんだけど、1/4なんだよな。最近のセットは多色アンコを見れば大体その色が推しているアーキタイプが分かるように出来ているのだが、このカードは……わからねぇな。当然「アーティファクトをいっぱい出せ」だろうけど、それはどの色を使ってても同じだろうしなぁ。ここから分かる情報は、少なくとも青黒は速いデッキを推していないだろう、ということ。2マナ1/4というナイス壁ボディに、ジワリと効いてくる絆魂がベストマッチ。これで「3/3と1/3でアタック」みたいな状況でもシャットアウト出来てしまうのだから、攻め気のデッキはさぞかし難儀することだろう。そして、待っているあいだはジリジリと占術で優位を広げていく。イメージとしては多少なりとも打撃を考えた「書庫の霊」みたいなもんか。これでアーティファクトクリーチャーだったりすればもっとハマる部分も多かったのだが、流石にそこまで明確なポジショニングではないか。
Accomplished Automaton 成し遂げた自動機械 (7) C アーティファクトクリーチャー・構築物 5/7 製造1 成し遂げたらしいです。何をかは分かりませんが。フレーバーとイラストからすると、「自分自身がアーティファクトのくせに製造能力で機械を作るっていう無限ループを成し遂げた」ってことでいいのかな。ロボの上にちょこんと座ったミニロボがなんか可愛い。で、そんな革命的な進化を遂げた素晴らしい自動機械だが、残念ながらその技術を獲得するための費用は莫大なもの。コストあたりのサイズは充分だし、「六角板のゴーレム(MBS)」の完全上位互換というアピールはあるのだが、このコストで単なるデカブツが出てくるだけ、というのはいかにも物足りない。アーティファクトであることは一応メリットでもあるが、世界に数多くのアーティファクト破壊が待ち構えていることを考えると、余計なリスクを背負ったカードと考えた方がいいだろう。なかなか出番は無いと思われるが、よっぽどアーティファクトでデッキを統一したいとか、緑以外の色だからデカブツがいなかったとか、そういう時のための保険程度に。
Aetherflux Reseervoir 霊気貯蔵器 (4) R アーティファクト あなたが呪文を唱えるたび、あなたはこのターンに唱えた呪文1つにつき1点のライフを得る。 50点のライフを支払う:〜は対象のクリーチャーかプレイヤーに50点のダメージを与える。 先に書いておくと、カラデシュ環境の1回目のドラフト、記念すべき第1パックからコレが出てきたら、俺はパック叩きつけて帰るからな(フラグ)。もう、一目で分かるアホ設定のアホカード。なかなか見かけることのない「50」という数字が目に眩しい、ネタ枠レアである。公式記事でも統率者での使用法が説明されるだけということで、これが構築やリミテッドで活躍することは一切想定されていない。「ライフゲインの量がそのターンに唱えた呪文数に依拠するんだから、1ターンに何度も呪文を連打すれば……」とか必死で考えようにも、必ず思考のゴールは「このカードじゃなくていいな……」になるはずだ。あくまで多人数戦でわいわいやる時のネタとして、1セットに1枚くらい入ってても怒られないだろ、っていう存在。まぁ、使いたかったら使ってもいいけど……。公式でも微妙にお茶を濁してるが、50点のライフを使うんだったら「忍耐の試練(JDG)」でいいんだよなぁ。あー、でも「忍耐の試練」はモダンでも使えないのか。スタンダードやモダンで、「スーパーウルトラハイパーミラクルライフゲイン」とかいうデッキが組みたいなら、このカードの出番だ。「フェリダーの君主」がまだ使えるって? 両方使え両方!
Aetherworks Marvel 霊気池の驚異 (4) M 伝説のアーティファクト あなたがコントロールするパーマネント1つが墓地に置かれるたび、あなたは(E)を得る。 (T)(E)×6:あなたのライブラリを上から6枚見る。あなたはその中からカードを1枚、マナコストを支払うことなく唱えても良い。残りをあなたのライブラリの一番下に無作為に置く。 エネルギーを夢に変える魔法の装置。真っ先に発表されたエネルギー関係カードだったので当初はどう扱っていいものかといぶかしがられたものだが、セット全体が揃った後になると、「エネルギー6個くらいならどうにかなるやろ」というので、この夢の効果を求めて、割と人気は高まっている様子。確かに、エネルギー6個ってカード2枚で出来る値。「織木師の組細工」なら1枚でもOKだ。上手くエネルギーが工面出来るようになれば、そのご褒美はどう見ても破格。なるほど、これなら神話にもなるだろう。ご丁寧に唱えてしまっているので、さっそく全国各地のエムラクールさんがアップを始めているという情報も次々と。多分リミテッドで開けちゃったらエネルギーデッキに一直線なんだろうなぁ。まぁ、リミテッドでこの効果を起動してどれくらいうま味があるかは分からないけど。
Animation Module 活性機構 (1) R アーティファクト あなたのコントロールするパーマネントの上に+1/+1カウンターが1つ以上置かれるたび、あなたは(1)を支払っても良い。そうしたなら、【霊気装置】トークンを1体生成する。 (3)(T):対象のパーマネントかプレイヤーに置かれたカウンターを1つ選ぶ。そのパーマネントかプレイヤーに、その種類のカウンターをもう1つ与える。 今回3枚用意された、「機構/Module」の名を冠するカード群。これの元ネタ(?)はフィフスドーンに存在していた「基地」サイクルで、サイクルを全て集めるとループが発生して勝利出来るというデザインになっている。ただ、「基地」サイクルは4枚(+何か1マナアーティファクト)が揃えば無限ループで勝利確定だが、こちらの「機構」はこのカードに「1マナ支払う」が含まれているため、ループはあくまで「マナの続く限り」継続するに留まる。一応まとめておくと、なんらかのクリーチャーが戦場に出ると「抽出機構」の誘発型能力でエネルギーが得られる。エネルギーが得られると「製造機構」の能力が誘発してクリーチャーに+1/+1カウンターが置ける。そして+1/+1カウンターが置かれると「活性機構」が誘発して、1マナ払うとトークンが出る。トークンが出ると最初に戻る、というデザイン。つまり、1マナにつきエネルギーと、トークンと、+1/+1カウンターが1つ増えていくことになるのだ。そして、今回は「基地」サイクルと異なりこうした誘発能力をサポートする起動型能力も与えられており、このカードは自身か「抽出機構」を無理矢理誘発させる能力。これ、どこをどう見ても増殖なんですがね。このカードを見て初めて、エネルギーってのもカウンターで与えられることに気がついた。つまり、エネルギーカウンターは史上3つ目の「プレイヤーが得るカウンター」なのだね(ちなみに2つ目は統率者デッキの経験カウンター)。モダンなら、ミラディン環境の増殖カードと合わせて何か凶悪なことが出来るかもしれない。このカード自体は、能力の誘発条件がちょっと厳しいので単体では活躍させにくい。もし1つでも+1/+1カウンターがある状態なら、毎ターンそれを増やしつつトークンも出せるようになるが、トータルで4マナはそこまで効率がいいとも言えないか。リミテッドなら、これだけがサイクルで唯一のレアなので、こっそり引いておいてループ成立を狙う、というのが一応の楽しみ方。あとは各人の自己責任で。
Aradara Express アラダラ急行 (5) C アーティファクト・機体 (8/6) 威迫 搭乗4 でか〜い! 説明不要! なんと、Magic史上初の「電車」クリーチャーである。残念ながらタイプとしては「機体」でしかないので他のカードとの区別はつかないが、名前とイラストは紛れもなく列車。こんなでかいもんでひき逃げアタック出来るようになるってんだから、長年Magicをやっていると何が起こるか分かったもんじゃないな。ちなみにこれ、普通にギラプール市内を走っている交通機関らしいのだが、そんなもんでアタックしちゃ駄目だろ、っていうクレームはスルーの方向で。当然アタック時は「在来線爆弾!」と叫びながら突っ込むわけだ。在来線爆弾はさぞかしでかいだろうと思いきや、搭乗4からのパワー8なので、増加量は4点。5マナで出したクリーチャーのパワーが4なら案外普通のレベル。まぁ、コモンだから。威迫がついているのでチャンプブロックは認められず、ブロックするなら一撃で破壊出来るだけのパワーで合体ブロックするだろう。それで2体3体とクリーチャーが巻き込めれば充分。場合によっては別な機体と正面衝突してぶっ壊れるかもしれないが、コモンだったらそんなもんだろう。そこかしこで大規模な交通災害が発生するカラデシュ、怖い。
Ballista Charger バリスタ突撃車 (5) U アーティファクト・機体 (6/6) 搭乗3 〜が攻撃するたび、〜は対象のクリーチャーかプレイヤーに1点のダメージを与える。 その名の通り、車のてっぺんにバリスタがついてるというよく分からないデザイン。おそらくバリスタの巻き上げは走行時のホイールの駆動に連携しているのだろう、射出のためには何とかして車を動かす必要がある。まぁ、6/6というサイズだけでも充分でかく、それが進軍出来るのなら1点のダメージなんて誤差みたいなもんだが、霊気装置のような細かいトークンのチャンプブロックで時間稼ぎされなくなるのはありがたい。搭乗コストも現実的な範囲に留まっているので、堅実に運用出来る機体として人気を呼びそうだ。パラリラパラリラからのズドン。
Bastion Mastodon 砦のマストドン (5) C アーティファクトクリーチャー・象 4/5 (W):〜はターン終了時まで警戒を得る。 各色コモンに与えられた、「バニラなんだけど色マナでその色のキーワード能力がもらえるよ」サイクル。サイクルの共通点は、どうやら博覧会の見せ物らしく各々がちょっと変なクリーチャータイプのアーティファクトになっていること。象クリーチャーは過去にも多数存在しているが、アーティファクト製ってのは流石に始めてだ(「ストラタドン(PLS)」は現在ビーストらしい)。警戒が得られる象さんのステータスは5マナ4/5。なんと、他の色のバニラだったとしても遜色ない充分サイズが手軽にアーティファクトで提供されている。どうもこの次元はマナさえ払えば他の次元ではあり得ないサイズのクリーチャーが気軽に手に入るようで、同じ5マナ域で比べて見ると白には3/4飛行、黒は5/4,赤は4/5威迫、緑は攻撃時に+2する4/4トランプルという陣容。そうして並べて見るとなるほどこの象は無色どまりという感じもあるが、ちゃんと白いデッキで使えれば攻守に立ち回れる4/5になる。手軽に拾えるカードでこのサイズなら充分だろう。高マナ域がこれだけ優遇されているってことは、「派手な試合を楽しんで!」という粋な計らいなのか、それとも「この次元では5マナ以上なんてどうせ使えねぇんだよ」というメッセージなのか、果たして……。
Bomat Bazaar Barge ボーマットのバザール船 (4) U アーティファクト・機体 (5/5) 搭乗3 〜が戦場に出たとき、カードを1枚引く。 ドロー補償があるのでかなり使いやすい機体。ステータス面はおそらく機体カードとしては平均的な部類なのだろうが、タフネスも充分な数値なのでブロッカーにも回しやすく、攻守の別なく使えるので様々なデッキデザインで採用可能だろう。搭乗3は決して小さい数字ではないが、クリーチャーを並べる手伝いをこれのドローがまかなっているのが綺麗なデザイン。とりあえずおさえておいていいカードだ。
Bomat Courier ボーマットの急使 (1) R アーティファクトクリーチャー・構築物 1/1 速攻 〜が攻撃するたび、あなたのライブラリのトップを裏向きで追放する。(そのカードを見てはいけない) (R)、あなたの手札を捨てる、〜を生け贄に捧げる:〜の追放した全てのカードを、そのオーナーの手札に加える。 この「起動型能力が色マナ」シリーズ、事前にはレアにサイクルがあるのかと思っていたのだが、蓋を開けてみたらコモンの動物シリーズが5色サイクルになっており、レアにこうしたカードがあるのは赤と黒だけだった。この2色は「アーティファクトが場に出たとき」「アーティファクトがあれば」能力を持つので、多少数が水増しされているのかも。このクリーチャーは、赤が得意とする「一時的ドロー」の亜種のようなデザイン。攻撃するたびにこいつの上にドローが蓄積し、枚数が溜まってきたら手札を総取っ替え出来るという。ただ、この手のカードには珍しくストックしたカードの中身が確認出来ないため、一体なにが引けるかはほぼ博打となる。同じ枚数のカードを入れ替えるにしてもちょいとした冒険になるかもしれない。また、アタック時にカードが積もる設計上、この1/1は早々にカードを蓄積出来なくなると見ていい。速攻があるので隙を見て1枚くらいは背負えるかもしれないが、中盤以降に引いてもあまり意味の無いカードといえる。いっそ1マナ1/1でも速攻クリーチャーなのだと割り切ってダメージソースとカウントすべきなのかも。ダメージソースとして見れば、速攻なので最低限の仕事はしてくれるし、バーンデッキに採用した場合、火力をこいつの進攻のために費やしても、その分のカードを稼いできてくれる可能性がある。起動時に手札を捨てるデメリットも、全部使い切ってしまうバーン用に調整されていることを示唆しているだろう。「速いタイプのアーティファクトデッキ」みたいなやつで、意外なアドバンテージマシンとして活躍するかも。しないかも。
「Chief of the Foundry/鋳造所の隊長(ORI)」 U オリジンが落ちるタイミングでの生き残り再録。元々カラデシュ次元のカードだったのだから再録されたのはある意味当然だが、イラストもフレーバーも完全にそのまんまってのはちょっと残念かな。とりあえず、赤青だけがアーティファクトの専門色だったオリジン環境と異なり、この世界はどんな色からでもアーティファクトにアクセス出来る。つまり、こんな便利なカードは誰から見ても引く手数多なわけで……アンコで出ていいものかどうか。霊気装置が全部2/2の時点で結構世界が変わるぞ。
Inventor’s Goggles 発明者のゴーグル (1) C アーティファクト・装備品 装備したクリーチャーは+1/+2の修正を受ける。 あなたのコントロール下で工匠が1つ戦場に出るたび、それに〜をつけてもよい。 装備(2) 「紅蓮術士のゴーグル」に続く、史上2つ目のゴーグル。まぁ、元祖ゴーグルは装備品じゃなかったけど。あのヤヤ=バラードが使っていたという「紅蓮術士のゴーグル」は壮絶な効果を発揮したので構築でも暴れ回った1枚だが、こちらのゴーグルはとっても庶民派。何故かパワーまであがるのは謎だが、「暴動用具(GTC)」と同じ修正値がより軽いコストで手に入るのだからありがたい。さらに工匠クリーチャーならば眼鏡を見つけた途端に装備するデコデコデコリンモードも搭載しているため、トータルコストはより経済的に。工匠クリーチャーは総じて武闘派じゃないはずなので、この修正値がただでもらえるのは非常に助かるはずだ。惜しむらくは装備品の性質上、機体クリーチャーにはあんまり付けられない(付けられるけどターンエンドに剥がれる)というところだが……まぁ、自動車や船が眼鏡かけるのも変な話だしな。
Iron League Steed 鉄華会の馬 (4) U アーティファクトクリーチャー・構築物 2/2 速攻 製造1 火星に作られた民間の警備会社は「鉄華団」。前髪が邪魔でしょうがないオルガさんがリーダーで、火星のお偉いさんの娘、クーデリアの地球への搬送任務を請け負ったことから、彼らのガンダムを巡る大冒険が始まるのである。「鉄血のオルフェンズ」の第2シーズンがこの秋から始まるのは楽しみではありますが、この馬はそんな宇宙ネズミの話とは全然関係無い。なんと、4マナ3/3速攻スペックをアーティファクトでも実現してしまった1枚。さらに、上述の「成し遂げた機械」が頑張って7マナもかけて成し遂げた「アーティファクトによる製造」を4マナで成し遂げる。なんだ、成し遂げやすい仕事だったのかよ。4マナ3/3速攻ならどんなデッキでもある程度のニーズはある。相手のダメージ計算を狂わせることが出来るのだし、アーティファクトの数を増しつつ、それなりの戦力を投入出来るというだけでありがたいデッキもあるはずだ。さらにこいつはアーティファクトを2つ出す選択肢も持ち合わせており、状況に応じて数と質を変化させることが出来る。まぁ、全ての製造クリーチャーがそうなんだけど、どの色でも使えるっていう利便性のおかげで額面以上に便利に見えるのは事実。多分、こういう中庸なカードは入らないデッキが組めればベストなんだろうが、そこそこレベルでフォロー出来るカードがあれば助けられるピックもあるだろうよ。阿頼耶識システムは身体の負担が大きいから無茶するんじゃないぞ。
Key to the City 街の鍵 (2) R アーティファクト (T)、手札を1枚捨てる:対象の最大1体までのクリーチャーは、このターンブロックされない。 〜がアンタップ状態になる旅、あなたは(2)を支払っても良い。そうしたなら、カードを1枚引く。 なかなか面白いデザインのカード。「鍵」というのは時にアンブロッカブルの象徴になっており、例えば「鍵達人のならず者(GTC)」はラヴニカの鍵事情を知りつくしていたのでブロックされなかったし、コンスピラシーに登場した「鍵守り」は国家の大きな秘密となる地下の鍵を持ち、なんと全軍にアンブロッカブルを与えていた。この鍵もどうやらカラデシュの街の大切な鍵のようで、ひとたび起動すればクリーチャー1体がどこでも自由自在に移動出来るようになる。当然レンタルコストはかかるのだが、わざわざ鍵を開けてどこかに入ったのだ。次のターンにはその見返りとしてカードがバックされる(有料)。トータルで見ると、「2マナ払って起動したら1体アンブロッカブルにした上でルーター1回分」という結果になる。レアとしてはやや地味だが、やっぱりアンブロッカブルが自由に付けられるというのはなかなか恐ろしい。ルーターの価値が高いリミテッドならば充分活躍出来るだろう。そして、「ただで手札を捨てられる」というのはマッドネスとの絡みもサポート出来る。構築環境ではマッドネスデッキが上がってくればニーズがあるかもしれない。一応、何か別な方法でタップ出来れば純粋にドロー1枚分にもなる。上手い活用法がないもんかね。
Metalspinner’s Puzzleknot 金属紡績工の組細工 (2) C アーティファクト 〜が戦場に出たとき、あなたはカードを1枚引き、1点のライフを失う。 (2)(B)、〜を生け贄に捧げる:カードを1枚引き、1点のライフを失う。 組細工サイクルの黒は、黒らしいドロー装置。ただ、トータル(4)(B)で最終的に得られるものが「誘惑に負けて」と同じというのはちょっと……。他のカードでも代用が利いちゃうことを考えると、下手したら赤いやつよりも使いたくない可能性すらある。まぁ、腐ってもドローなので、カードの枚数が足りないときにキャントリップ穴埋め要員として使うことは出来るが……。ただ、黒はコモンレベルで「アーティファクトが1枚でもあれば」と書かれているカードが多数存在しており、質を問わずにとりあえず置いておけることは価値のある色。親和よりの設定だからこそ黒と赤の「組細工」は多少弱めに設定されているのだろう。出来ればデッキに入れたくはないのだが……。
Metalwork Colossus 金属製の巨像 (11) R アーティファクトクリーチャー・構築物 10/10 〜を唱えるためのコストは(X)だけ少なくなる。Xは、あなたのコントロールする、クリーチャーでないアーティファクトの点数で見たマナコストの合計である。 アーティファクトを2つ生け贄に捧げる:〜をあなたの墓地から手札に戻す。 やっぱりアーティファクト次元といえばこれがないとね。というわけで巨像枠である。今回も10/10という充分サイズ。「ダークスティールの巨像(M10)」「荒廃鋼の巨像(MBS)」と並ぶとちょっと小さいが、その分はキャスティングコストの削減案で解決するという、カラデシュなりのエコロジーなデザイン。今の時代、パワーがどうとか、排気量がどうなんて規準は流行らねぇんだよ。あくまで軽量化、燃費の良さが売りなのである。コスト削減方法は割と大胆な手法が採用されており、たとえば「拡大鏡」や「面晶体の記録庫」をセットすればそれだけで4マナ軽くなり、次のターンにはこれが呼べてしまったりする。もう、巨像としての矜恃は特に感じられないホイホイ出てくる設定。下手したら0マナで呼べちゃう可能性もあり、ちょっと大きな「メムナイト(SOM)」レベル。凄いぞ巨像、安いぞ巨像。その分破壊不能もトランプルもない単なる肉でしかないのだが、死んでも戻ってくるために対処は難儀。アホみたいにガオーしてればその内相手も音を上げてくれるかもしれないので頑張ろう。正直、構築で暴れるデザインって感じはしないのだが、リミテッドならそれなりの爆弾。開けたパックから出てきたら……どうしましょうね。
Multiform Wonder 多用途な逸品 (5) R アーティファクトクリーチャー・構築物 3/3 〜が戦場に出たとき、(E)(E)(E)を得る。 (E):〜はターン終了時まで、飛行か、警戒か、絆魂のうちあなたが選んだもの1つを得る。 (E):〜はターン終了時まで+2/−2か−2/+2の修正を受ける。 「ウルザの報復者(5ED)」あたりがベースになっていると思われる、細々とオプションをつけて強化出来ますよ、というオーダーメイドマシンの最新版。最大出力で殴れば5/1飛行絆魂警戒とかにもなるので、1枚でゲームを決められる可能性がある。そうでなくとも3/3飛行絆魂だけでも割と優秀。あとはご家庭のエネルギー事情次第だ。自前で3つのエネルギーが持ち込めるので、出た次のターンに5/1飛行絆魂を一発たたき込めるだけでもライフ差は10点。それだけでも割と満足出来る値。状況に応じて色々つけられるのが売りなので、たとえば相手が2/2フライヤーなんかを構えていたら、とりあえず飛行だけつけて殴ってみる、という節約が可能なのが最大の利点だ。トータルで見れば5マナとしてはやや小粒なので、是非他所で頑張ってエネルギーを稼ぎ、格好良い活躍をさせてやりたい。「1/5にしてブロック……あ、一応絆魂も付けときます……」とかいう場面は見たくない! でもありそう!
Narnam Cobra ナーナムのコブラ (2) C アーティファクトクリーチャー・蛇 2/1 (G):〜はターン終了時まで接死を得る。 色マナ起動サイクルの緑は、極彩色鮮やかなコブラである。このカラーリングは毒持ってるわなー。まぁ、作り物だけど。こういうのを見ると、カラデシュが「インドっぽい文化+スチームパンク」というデザインになってることを思い出すね。2マナ2/2の「歓待する構築物」があるので、緑ユーザー以外がこのカードをピックしにいく意味は薄いが、緑ユーザーに渡った時には接死が大きな意味を持つキーカードになりうるので渡したくないという気持ちもある。素の状態で「耕地這い」と同じスペックだもんなぁ。今回は「捕食」のように手軽に使える格闘スペルがないので大きく得を取るのは難しい気もするが、やっぱり安い接死は正義ですよ。
Ovalchase Dragster 楕円競走車 (4) U アーティファクト・機体 (6/1) トランプル 速攻 搭乗1 「高速警備車」の廉価版。機体性能をピーキーにしたため、速攻は維持出来たが車体強度が下がり、壊れやすくなった。でもまぁ、これだって充分にボールライトニング。追加コストとしてクリーチャーのタップが必要ではあるが、このダメージのためならそれくらいのコストは余裕で払えるだろう。本家同様にトランプルがあるのでダメージ効率は文句無しだし、本家と違って使い捨てってわけでもないので、相手は渋々ブロッカーを差し出さなければならない。そしてなにより、このカードはボールライトニング業界では非常に珍しい、アンコモンで与えられたのだ。今後の世界ではこいつがそれなりの頻度で人の命を奪っていく姿が確認出来ることだろう。
Panharmonicon パンハモニコン (4) R アーティファクト 戦場に出るいずれかのアーティファクトかクリーチャーが、あなたのコントロールするパーマネントの誘発型能力を誘発させるとき、その能力は追加でもう1度誘発する。 色々と物議を醸しそうな、問題作アーティファクトが登場。どんな組み合わせがあるだろう、と色々考えるのが面倒臭いので似たような能力を持つ「ストリオン共鳴体(M14)」のWikiでもリンク張ってごまかそうと思ったのだが、残念ながらこのカードは「なにかが場に出たことで誘発する能力」しかコピーしないので、「ストリオン共鳴体」とはちょっと違った。では「出た時の能力」でキーとなるものは何かといえば、やっぱりブリンク能力との相性が気になるところ。たとえば今回は187でクリーチャーを1体ブリンクする「たなびき織りの天使」がいるが、この天使を2体用意し、天使Aがいる状態で天使Bを出すと、天使Aと何か別のカードをブリンク出来る。そして天使Aが戻ってきたらまた別のカードと天使Bをブリンクして……という風に無限ブリンクが可能になる。他にも、コストいらずの自動コピーなのでいくらでも過去の187能力とのあくどいコラボが可能で、あらゆる環境で地雷になる危険性を秘めているといえる。さぁ、世界中のデッキメーカーさんたち、頑張れ。
Perpetual Timepiece 終わりなき時計 (2) U アーティファクト (T):あなたのライブラリを上から2枚墓地に置く。 (2)、〜を追放する:あなたの墓地から好きな数のカードを加えた上で、ライブラリを切り直す。 なんとも通好みのヘンテコ装置。タップするだけでライブラリが2枚も削れる、という部分だけを聞くと私のような人間は心ときめくものがあるが、残念ながら削れるのは自分だけ。となると、今度は削ったカードから欲しいものだけを入手することが出来る「写本裁断機(RTR)」みたいなもんかと思いきや、残念ながら手札にカードを入れる効果もない。出したら間違いなくアドバンテージは失われるカードだ。それじゃ、一体何をしてくれるのかというと、自分で壊したライブラリの修復作業。この上ないマッチポンプであるが、じっくり削り、丹念に直したライブラリは伝統を重ねた秘伝の味。極端な話、ライブラリ全部を削ってから修復すれば、在りし日の「最後の審判(6ED)」のアップグレードである。流石にそこまでいかずとも、試合中盤以降に土地以外のカードを戻してやればゴリゴリの濃厚ライブラリを楽しむことが出来るようになる。あとは、この効果を使うのにトータル4マナ+カード1枚を高いと見るか安いと見るか。……微妙だな……まだ動きに余裕がある2ターン目におけて、そこから毎ターン起動しつつライブラリ構成プランが練れるなら、実は結構な爆弾カードといえる可能性もあるのだが、果たしてそんな悠長なプランを待ってくれる環境になるかどうか……。まぁ、世の中には「ランタン・コントロール」なんてとんでもねぇデッキを開発する人間もいるのだから、このカードだって未来の地雷デッキのパーツになるのかもしれない。ライブラリを削る、それは正義の証なのだよ。
Prakhata Pillar-Bug プラカタの柱行虫 (3) C アーティファクトクリーチャー・昆虫 2/3 (B):〜はターン終了時まで絆魂を得る。 色マナ起動サイクルの黒は、なんかよく分かんない虫。フレーバーを見る限り、デザインは虫だけどお仕事としてはルンバみたいなものらしい。結局なんなんだ、プラカタクラブ。得られる能力は絆魂なので悪くないのだが、3マナ2/3というのはそこまで必死に確保したいステータスではない。絆魂付きだとしても、最低限、同マナ域と相打ち出来るくらいのステータスでないと登用は難しいだろう。相手が2/2クラスのカードを多用する速いデッキだった場合には値千金の活躍を見せるが、チャンプブロックで人生を終えるようだとちょっと寂しいかも。まぁ、黒にはアーティファクトの設置が重要なカードも多いので、単にアーティファクトの数合わせとして重宝するんだろうが。
「Prophetic Prism/予言のプリズム(GTC)」 C ほどよい優しさの万能マナフィルターが2度目の再録。コモンにこれがあるということは、それなりに色を広げるプランはあってもいいのかしら。手札を減らさずにアーティファクトを1枚展開出来るカードというだけでもそれなりのニーズだし、「自分のパーマネント戻し」系との相性も良好。「テラリオン」的な速度で回収を。
Renegade Freighter 改革派の貨物車 (3) C アーティファクト・機体 (4/3) 搭乗2 〜が攻撃するたび、〜はターン終了時まで+1/+1の修正を受けるとともにトランプルを得る。 これも電車……なのかなぁ。どう見ても「動物戦隊の合体メカの1部」にしか見えないのだが。ボクとしてはキューブエレファントの方が好きですね。3マナで手軽に運用出来る機体。その分サイズは4/3とかなり庶民派だが、誰かが乗り込んでアクセルを踏めば5/4トランプルと急に迫力が増す。「せっかく機体なんてギミック使うんだから、防御を考えずにガンガン殴りましょうよ」っていう製作チームからのメッセージだろうか。これなら搭乗でパワー2を使っても1点分は払い戻しがあるので搭乗させることへの抵抗が少しは薄まるだろう。それにしても、3マナでこんなものが使える世界ってのはどういう戦闘シーンが繰り広げられるのかまったく想像がつかない。4ターン目に5/4トランプルが突っ込んでくるって、なんというブン回りゲー。 思ったよりも順調、第7話。もう少し1戦1戦描いていくのかと思ってたけど、流石にそれだと1クールじゃ終わらないしね。基本的には「黄金聖闘士は圧倒的に強いんやで」感を出せればそれでいいかな。 前回組まれたマッチメイクは半数を消化。戦績は以下の通り。 ① アイオリア VS フロディ 戦闘中 ② アルデバラン○VS●ヘラクレス ③ シュラ ●VS○カミュ ④ カミュ ○VS●スルト ⑤ ムウ VS ファフナー 戦闘中 ⑥ 童虎 VS ウートガルザ戦闘中 ⑦ シャカ VS バルドル ←NEW! 残っている部屋は「霧の間」ニヴルヘイムで、守っているのは消去法でシグムントということになる。黄金側の残りはサガとデスマスク。サガはなんか別なところに行ってそうな気がするので、デスマスクさんかなぁ。 さて、一試合ずつ見ていこう。①アイオリアVSフロディ。残念ながら試合としては一番どうでもいい対戦である。アイオリアが特別トリッキーな勝ち方をするとも思えないし、神闘士の中で一番特徴が無いのも残念ながらフロディさんだろう。一応オーディンサファイアの力で「力の戻った黄金にだって負けねぇからな!」と気を吐いているわけだが、本気出したアイオリアさんは主人公補正(?)もあるので相打ちすら拒否されるだろう。そう考えるとフロディさんはかわいそうな役回りである。まぁ、一番出番が多いから我慢してもらおう。 ②アルデバランVSヘラクレス。個人的にはここが割と面白い試合だった。どこぞの部屋では「時間無いから相手なんか無視してさっさと像の方壊すで」という頑張り屋さんもいるというのに、アルデバランったら「一度倒した相手をもう一度倒す必要なんてない」ってんで、頑なに抜拳しないんだもの。必死にゲンコツをぶつけてくるヘラクレスさんが可哀相。「力こそパワー!」って叫んでいるのにパンチが一切届かず、最終的にはアルデバランさんのアツい闘魂注入ビンタである。そこで目覚めてりゃ良かったのに、何故か変なスイッチが入ってサファイアに飲まれるヘラクレス。いいとこ無しだ。だが、最終的にはグレートホーンをぶっ放してもらえたし、「ちゃんと聖闘士の心意気も分かってるんすよ」アピールしながらの敗北なので、脳筋キャラにありがちではあるが、キャラとしては恰好よく描いてもらえたといえるかもしれない。今のところ、一番仲良くなれそうな神闘士はヘラクレスさんだからね。最終的にはユグドラシルの介入もあり、像の破壊は完了したものの、どさくさに紛れてアルデバランは退場。もーちょい早めにヘラクレスを叩いておけば余力を残せたかもしれないのになぁ。 ③シュラVSカミュ。「なるほど」って思ったが、「ハーデス編でも一緒に蘇ったよね」っていう2人の語らいはなかなか良い感じ。ぶっちゃけ、あのときもなんであそこまで頑なに裏切ったふりを続けてたんや、っていうのは未だに納得いかない部分もあるのだが、とにかくこの2人(とサガ)は他の連中よりも固い関係性があったのだね。アイオリアは「カミュとは戦いたくないわー」「シュラさんは兄を殺した人なんだよなー」とうじうじすることも多かったが、この2人は非常にさっぱりと、「お前と戦ってみたかったんだ!」と元気よくぶつかっていく。まぁ、シュラはそう言いながらもカミュを殺す気は一切なかったわけだが、カミュもそのあたりは分かった上で殺さないレベルのじゃれ合い方になっていたのだろう。今作ではシュラの侠気溢れる良い部分が多く描かれているので、鬱憤の溜まっていた山羊座チームはいくらか溜飲が下がったのではないでしょうか。 ④カミュVSスルト。幼なじみ対決。結局、シュラの命と引き替えにカミュは正気に戻った。「頑張れば友達が良い奴になってくれると思ってたのに、もう駄目だ」っていう判断だが、出来ればもう少し早めに割り切ってくれてればシュラも無駄に傷つかずに済んだんだけどね。まぁ、終わってしまったものはしょうがない。「炎VS氷」というコンセプトながらも、2人のキャラが全く逆になっているのが非常に面白い。「お前の凍てついた炎を、俺の熱い氷で溶かしてやる!」って、すげぇ格好良い台詞だなー、って感心しました。カミュもこうして1人の男としてみるとアツい奴ではあるんだよな。氷河とは似たもの師弟だよね。 ⑤ムウVSファフナー。あんまり進展無し。真っ先にぶっ殺される枠かと思ったが、ファフナーさん案外粘る。 ⑥童虎VSウートガルザ。ローブの正体はまさかのリフィア! ……でも先週確認したら割と「リフィアじゃね?」って予想してる人はたくさんいましたね。だってさ、リフィアが移動したのって童虎よりも後じゃん。なんで先回りしてるんだよ、おかしくない? ひょっとして童虎、部屋に向かう前にトイレにでも寄ってたのか。単に道に迷ったのか。童虎ならありそうだけども。まー、そろそろリフィアさんも正体を明かしていかなきゃいけないタイミングなんでしょうね。そしてウートガルザさんが直接そのリフィアを守りに来たということは、彼は直接の配下ということでいいんだろうか。パラス軍におけるミラーさん、エウロパさんみたいなスタンスなのかな。アンドレアスはそのへんをどのくらい理解してるのかも気になるところ。 ⑦シャカVSバルドル。さぁ、無事にシャカも戦場に到着。相手は「神」だそうですが……わざわざサブタイトルに名前が出てくるとは生意気な奴である。まー、シャカが負ける姿は想像できないので来週1話使ってアピールするだけアピールしてもらってからぶっ叩くことになるのだろうが、ここで「神」と言われているということは、何かもう1つくらい小ネタがあるのかもしれない(ただ、あんまり強そうには見えないんだよなぁ)。 今週はそれなりに作画の状態も良好で、キメのシーンはビシッと決まっていて良かったです(相変わらずヘロヘロのカットも多いが)。時間に余裕があったら改めてアルデバランにビンタされるヘラクレスの顔を見直そう。 ○「赤髪の白雪姫」 6 読売のMANPAで始まった作品、しかも一目見て少女漫画っぽいと分かったので、「緋色の欠片みたいな枠かな、適当に見れば……」と思ったら、監督のクレジットに安藤真裕が出てきたのでいきなり正座をするという。そういう作品。 しかも、原作は「LaLa」に掲載。つまり、私と相性が良いことで(私の中では)有名な白泉社作品である。作品としての流れも「それでも世界は美しい」→「暁のヨナ」→「コレ」と綺麗な流れにのっており、すげぇ適当な理由ながらも期待はしてしまうのである。その他にも「はやみん主役で赤髪ってめっちゃ珍しい」とか、色々と期待を寄せる要素は多い。 1話目の導入は本当にいかにもな少女漫画風であり、そういう意味では「それせか」が一番近いだろうか。無礼な呼び出しをかけてきた王子の方は全力でお断りだけど、成りゆきで出会ってお世話になっちゃった王子の方にはコロリといくのはどうなんだ、とは思うが、それが人柄ってもんだからしょうがない。出会いの妙なんてのはそういうもんだ。多分福山王子の方も決して面相は悪くないのだろうが、性格があれじゃどうしようもないわな。メインヒロイン白雪の性格は「それせか」のニケほど気丈でもなく、ヨナほど素直というわけでもない中間地点くらいだが、決して鼻につくような言動はしていない。男連中の方は王子様が「家庭の事情で毒は効かないんだ」ってどこぞの殺し屋ファミリーの男の子みたいなドヤ顔してたのが気になるが、特にイラッとするような要素もない。つまり、この2人がくっつくまでの成りゆきを見守るのにそれほどのストレスは感じない。まー、ニケ×リビのカップルやヨナ×ハクのコンビのように応援できるかどうかはまだ分からないが、1話目を見る限りでは大丈夫なんじゃないかと思う。 あとは安藤真裕×ボンズというタッグを堪能するだけだ。この組み合わせは「絶園のテンペスト」と同じものだが、まぁ、どこのスタジオだろうと安藤監督の手の込んだ画作りに間違いはないよ。1話目も、あまりに急な展開だったのに駆け足になっている感じは殆どしないし、要所での止め絵の見せ方などは相変わらずのもの。動画部分でもスタッフの気合いが入っているようで、格闘シーンの無茶苦茶な振り切れ方は少女漫画には勿体ないくらいのものである。是非とも、私の信頼する白泉社との関係性をこのまま保ち続けてほしいものである。 中の人については……はやみんで赤髪って珍しいですね(2回目)。今回はテーマソング歌唱も担当しており、引き続きはやみん天下は続く様子。良いキャラに育ってほしい。残りはまだどんなキャラが出てくるか分からんけど、逢坂君はいつも通りだな。あとお付きの女性が名塚佳織の渋めのキャラってのも面白い。あんまり聞かないテイストのかもさんだ。どんな展開になるのかしらね。 ○「WORKING!!!」 5 実家のような安心感。……でもないな。 気付けば3期。こちらも「To LOVEる」同様に随分時間が経っており、なんと2期目は2011年。1期目は2010年である。2期3期の間は随分空いたんやなぁ。ま、途中で「サーバント×サービス」があったりしたので、あんまり久しぶりって感じでもないのだけども。ただ、こちらの作品が「To LOVEる」と違っているのは、毎回監督が替わっているというところである。1期は平池芳正氏による作劇が非常に賑々しく、コロコロとちまっこいキャラが動くオープニング映像なんかも、いかにも「らしい」演出でこのアニメの印象を決定づけた。2期目はまさかの大槻敦史。一体どういうテイストで来るんだろうと不安な部分もあったのだが、むしろ2期になって膨らむ恋愛要素や、多数のキャラが入り乱れてのドタバタは大槻さんの得意分野といえる。見事に1期の重圧をはね飛ばし、きっちり結果を出した秀作になった。そして今期監督は鎌倉由実という人。来歴を確認するとなかなかのベテランのようで、当然過去に「WORKING!」にも参加している人。一体どんなものが出てくるのかと思って見ていたら……なんか、まったりしている。うーん、1話目だから詰め込むのに遠慮したのか、原作が色々とお話の増える大変な構成になっていくことに配慮したのか、なんか旧作に比べて勢いがない。相変わらず山田は元気だし、変人しかいない空間の理不尽さはそれなりに出ていると思うのだが、なんだか1人1人のキャラが別々に動いているように見えて、「賑やかさ」が感じられない。これは演出方向による癖なのか、たまたま1話目がそういう話だっただけなのか。続きを見てみないとわからないが……旧作が良かっただけに、今回は不安なスタートになってしまった。 まぁ、あとは惰性で見られるから別にいいんだけどね。今期は種島先輩、そしてコマちゃんが同時に活躍するという大アスミス時代。いや、毎クール色々と活躍はしているのだけど、代表役といえるこの2人が共演するというのは記念すべきことである。ちっちゃくないよ! さらに、小野・神谷の2人の関係は北海道でも池袋でも大して変わらない。佐藤さん、油断すると時間とか止めそうでちょっと怖い。 ただでさえ騒々しい作品であるが、この贅沢なキャスト陣を追いかけるだけでも色々楽しいので、そっち方向をメインに期待していきたい。なお、斉藤桃子の貴重な声が聞けるのはここだけ。頑張れ。 ○「うしおととら」 5 ある意味僕のまわりで一番話題になってるのはこれかもしれません。まさかの突発的アニメ化作品。やっぱり現代アニメは過去作品のリメイクでなりたっているのかー。 「まわりが盛り上がっている」ものの、実は原作未読。いや、確か一度は読んだはずなんだけど、リアルタイムではサンデー読んでなかった層なので、大人になってから1回通読しただけ。その1回も既に遥か昔のことなので、もうすっかり中身を忘れてしまっている。アニメ化の報を聞いてもう一回読み直そうかとも考えたが、どうせならまっさらな状態で観た方が気持ちよかろうと思って放置することにした。だから、「3クールにまとめられてエピソードがカットされる云々」とかいう話も「ふーん」という程度で気楽に聞いてられるのですよ。 1話目を見た感想もやっぱり「ふーん」なんだけど、全体的に原作再現度は高いんじゃないかと思う。特に藤田絵の適当に描き散らかしたみたいなギャグタッチの絵ね。あの絵になると不思議と可愛いよね。とらもおっかないより「可愛い」が先にくるし、その他のキャラもどたばたしてる感じはとても賑やかで盛り上がる。モーションについても悪くないレベルで動いており、何故か麻子のキックだけやたら綺麗な気がする。あの足はいいわね。流石に人気作ってことで製作側も気合い入ってるだろうし、MAPPAの作画ならそうそう崩れることもないだろう。今後ものんびりと他人事として追いかけて行きたい。 中の人については、主人公うしお役の畠中祐は初めての人。あんまり主人公っぽくないというか、現代の人気路線からはズレた声音だが、逆にそれがうしおのキャラの多少の古さと相まって割といい感じ。とら役の力ちゃんは相変わらず。楽しそうで何よりである。しかし、「寺の偉い人、親父さんが藤原啓治」っていうと、なんかそのうち古きものに変身して襲ってきそうで怖いね。いや、あっちは神社だったけども。 ○「To LOVEるダークネス 2nd」 5 実家のような安心感。いや、割とマジで。 気付けば前作の放送が2012年らしいので、もう3年近くも経っているという。恐ろしい話であるが、今作が何一つ変わっていないということは更に恐ろしい。どうなんだろ、原作読んでないけど、原作の方は何か変化したんでしょうかね。漏れ聞こえてくる情報から判断するに、絶対そんなことないんだろうけども。「ニセコイ」の放送終了と同時にこれが開始するあたり、ジャンプのそっち系文化は動かざること山の如しですね。 しかしまぁ、「変わらないことは良いことだ」とばかりも言ってられない。時代は千変万化、油断してたら置いていかれる。今作は一体どのあたりが変化しているかというと……なんか、微妙にキャラ画が変わってる気がする。前の時も似たような感想を持っていたかもしれないけど、それに輪をかけて、どんどんキャラクターが淡く、緩くなっていってるような。元々原作絵は主線のはっきりした画で徹底的な描き込みを(全部あっち方向に)施しているわけだが、アニメ画では、キャラの主線が非常にぼんやりとしていて、メアーなんかは髪の毛の線も見えにくく、油断したら背景に溶け込んでしまいそう。良し悪しは簡単に判断出来るものではないが、個人的にはこうしてボケたようなデザインはあまり好きじゃないなぁ。もっとメリハリのついた画で見せて欲しいんだけど。もちろん、肝心の部分ではそうした「ぼやけ」は無くなり、きっちりとディティールまで描き込まれることになるが(1話目なら当然ベッドシーンのあたり)、今度は襲い掛かる光の大群。まぁ、これはしょうがないね。それが見たいなら原作買った方が早いんだろうし、正直あんまり見たいわけでもないし。今作に関しては「光を出すくらいなら出さない方向に云々」とか不平を漏らしてもしょうがないことは重々承知している。そういう文化だと思って、「光職人の方々、お疲れ様です」と明後日の方向に敬礼しておくことにしよう。 ちょっと画が微妙なこと以外は、何も変わらないこの世界。またいつものようにリトさんの職人芸を見ながらのんびりとハーレムを見守っていきましょう。ボクのような人間からするとハーレムっていうのは「声優ハーレム」を意味しますのでね。モモをやってるときの豊崎は本当にピタリとはまっている感があってとても好き。ララの戸松は飛ばし過ぎててどっか行っちゃってるから何とも言えない。矢作パイセンの清楚キャラが見られるのは今やここだけ! って言おうとしたら1話目から壊れてて「パイセン……いいね」ってなる。1期目では産休とってたペケ役のみっこも帰ってきて一安心。こないだニコ生で見たとき、明乃さんがどんどん緒方恵美みたいになってて笑った。いや、昔からあんなんだけどさ。業界でのポジションが似てるから外見までどんどん似てきてる気がする。なお、緒方恵美は一人称「俺」を使いこなし、明乃さんは「ボク」か「ワシ」ですね。 そして最大のセールスポイント、今となっては千葉千恵巳の声が聞けるのはここくらいのものですよ。時代の積み重ねってこういうところに出てくるのねぇ。 |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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