最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
息つく間もない、第10話。改めて声を大にして言っておきましょう、やっぱこの作品面白い。いちいち飽きさせない進行で繋いでいくテンポがホントに秀逸。 前回の時点で「ハンスとフレミーは完全にアドレット派になりましたなぁ」と書いたのだが、そこまで話は簡単ではなかった。今回はアドレットとフレミーのドキドキ和平交渉からの幕開け。誰もが皆何となく気になっていた「アドレットがフレミーをことさらにかばう理由」。そこがはっきりしない限り、フレミー本人だってアドレットを信じられるわけがなかった。ことに人を信じるなんてことからは一番縁遠いフレミーのこと。アドレットが無条件に信頼を寄せれば寄せるほどに、彼女の疑心暗鬼は強まっていく。ここで、アドレットは「小細工は出来ぬ」と心中でため息をつき、驚きの一言を口にする。「うち、あんたのことが好きやねん」と。うーむ、ここでアドレットのいう「好き」とは一体どういう感情のことなのか……衝撃の展開ではあるが、解釈次第ではいくらでも考える余地がある。何しろアドレットとフレミーが出会ってからまだ数日しか経っていない。そんな状況でアイラブユーを囁かれても、ますます「どないやねん」が加速するばかり。てっきり「保護欲」とか「判官贔屓」とか、そういう感情のことを言ってるのかと思ったら、どうも、アドレットのモノローグからして割とガチで一目惚れっぽい要素があったらしい。まー、極論してしまえば男女の仲なんてものはそれでも充分成立するのでなぁ。確かに、計算高いアドレットがここまで不利を承知で必死にフレミーに肩入れしていたという事実に、今更納得のいく「理屈」をつけるのも馬鹿馬鹿しいのかもしれない。彼は、フレミーの出で立ちを見て一目惚れしたし、彼女との旅の過程でさらに親近感を増したし、一斉に疑われた彼女を見て保護欲をかき立てられたし、とにかく守りたいと考え、それら全ての感情が「好き」という一言にまとまったのであろう。 アドレットの感情は、純度はどうあれ「本物」であることは間違いない(視聴者目線から見ても、モノローグなどで虚偽の発言は出来ないわけで、全てが本当であると解釈して良いだろう)。これでばっちり説得力のある「愛情」ならば万事丸く収まる道もあったのだが……残念ながら、相手は「愛情」とはもっともかけ離れた人生を送ってきた悲劇のヒロインである。訳の分からないことを声高に主張され、フレミーの決断は「耳をふさぐ」。理解出来ないことを言い始めたし、過去にそんなことを言ってた奴は全員敵だったんだからお前も敵。非常に単純で明快な判断基準で情報を処理し、ここでひと思いにノイズを排除する方向に動いた。これまでアドレットが逃げ出してから様々な邂逅があったが、メンバーが総力をあげての討伐体勢に入ったのはこれが初めてである。 時を同じくして、ハンスたち神殿組も動く。ここに来てついに動きをあからさまにしてきたのはオバチャンことノーラさんである。今までは「何となく話をまとめるポジション」だった彼女だが、ことごとく自分の思惑を外れた展開になっている現状にフラストレーション溜まりまくり。馬鹿なことを言っている(ように彼女が思っている)ハンスにガチ切れ、わがまま勝手なチャモにもプチ切れ。ついに年長者の威厳が大爆発。こんな低音域でドスを利かせて威圧するサトリナボイスはなかなか聞けるものではない。もっと厳しく、もっと激しく罵倒してお仕置きしてほしいところ。「沼の聖者」も割と理不尽な能力だったわけだが、「山の聖者」も「それ聖者っていうか単なるパワードスーツやないか」という理不尽な強化能力で八つ当たりじみた大爆発。強い(確信)。そう、おばちゃんはチャモより弱いけど、怖いんだ。 ここでのモーラの動きは、謎解きに挑む上でなかなか微妙な立ち位置になっているのが興味深い。何しろ「ハンスが半殺しにされた」と虚偽報告を行ってウサギ姫やフレミーを煽動しているのである。普通に考えて、嘘までついて誰か1人をつるし上げようとするのは人狼ゲームでは確実に悪い奴がやるアクション(ゲームによっては、人狼以外のプレイヤーが嘘をつくことを禁止するルールもあるくらいだ)。そこまでして執拗にアドレットを殺そうとしているのはかなりきな臭い展開である。ただ、ぶっちゃけ「おばちゃん、マジでキレた」というだけの展開にも見える。モーラの中ではアドレット犯人説はもう前提条件になっており、一度決まっちゃった事実はなかなか覆らない。また、結界発動当時の神殿回りの状況を見ていない関係者からすると、「アドレットが犯人に決まってるじゃない」論はそれなりに信憑性が高く、妄信的に信じ込んでいるモーラさんを直情馬鹿と誹るのも可哀相なのだ。そんな「決まり切った事実」に忠実に動こうとしているモーラがここまでアドレットにいいようにあしらわれ、仲間だと思っていた他の連中も思い通りに動いてくれず、そろそろ実力行使に出ようとするのはしょうがないのかもしれない。何しろ、おばちゃんは怖いんだから。今まで鉄拳制裁を抑え込んで耐えていただけでもご立派だったのかも。 そしてフレミーとの連携でアドレットに文字通りの鉄拳を見舞いに行くおばちゃん。まぁ強い。そして揺るぎない。六花候補2人に攻めて立てられてアドレットに勝機などあるはずもなく、彼が取った最後の行動は、「自分の命を犠牲にしても次に繋げる」という次善の策だった。そう、これが実は結構大事なこと。アドレットから見れば、自分が殺されても結界は解除されずに「2人目」殺しが始まることは自明。その際にマークされるのは、ハンスですら信じ切っていないというフレミーでほぼ間違いないのだ。口下手なフレミーのこと、アドレットのように抗うこともままならず、そのまま殺されてしまうことだろう。そうすればいよいよ六花は絶望的な状態になる。それだけは阻止しなければならない。そのために、(だいぶご都合主義な)便利アイテム、「凶魔ルミノール(仮名)」を使ってフレミーの無罪を証明してみせた。事前にちゃんとハンスにも裏を取って保証を高めているあたり、流石に抜け目ない。ロジックはともかくフレミーの無罪さえ証明出来れば、彼の「好き」も含めて最悪の事態は避けられる(かもしれない)というのはこの場においては非常にクールな判断だった。 ちなみに、彼の言う「7人の誰かが結界を発動させた」という前提条件。今回は「時間が無いので説明を省く」と言われたが、さて、これはどのように証明出来るのだろうか。まぁ、8人目の存在ってのは元々あやふやなものだったが、やはり大きいのは「結界発動方法の知識」だろうか。また、アドレットの視点から見れば「結界内部に部外者が入る余地が無い」ことは間違いないことであり、「扉が開いた時には発動しておらず、その後のどさくさで起動したよ」案がかなり真実味を帯びている。となれば、容疑者があのとき神殿内部にいた7人に絞り込まれるのは間違いない。「部外者が入る余地が無い」という前提についても、アドレットが犯人であればその前提自体に意味が無く、アドレットが犯人でないならば問答無用で事実と認定される。つまり、アドレットが殺された後、結界が解除されなければ間違いなく事実となるわけで、フレミーをかばうための前提としてはこれで充分なのである。 さておき、こうしたアドレットの涙ぐましい「フレミー無実論」証明のおかげで、無事に次善の策は仕込まれた。あまりの潔さ、そして命を狙われているとは思えない思考の働かせ方から、モーラさんですら「一瞬、信じそうになったわ」というアドレットの謎解きへの意欲。当然、この行動に心動かされてしまうのはモーラさん以上に、フレミーなわけである。自分の命をなげうってまでかばってくれたアドレットの献身に対し、ついにフレミーが応えてくれた。1話余計にかかってしまったが、今度こそ本当に、フレミーとの友情タッグ成立である。彼女の涙ながらの改心劇は、ここまでたっぷりと彼女の葛藤を引っ張ってきたおかげで素直に胸を打つ仕上がりである。これでフレミーも容疑者からは完全に除外される。 さぁ、チームアドレットが着実に人数を増やす中、残る容疑者は4人となった。天真爛漫なチャモは処理に困るので放っておくしかないが、モーラさんとの関係性を見るに、ヤツにこんな大それたトリックを仕込むほどのバックボーンがあるとも思えないんだよね。今回疑惑度が上昇したのはそのモーラさんだろうか。「何としてもアドレット殺す大作戦」は流石に無理をしすぎだった。このままアドレットが殺されたり、無実が証明された場合、ウサ姫やフレミーはぴんぴんしてるハンスに出会うわけである。「ちょっと待て、モーラさん俺らに嘘ついてんか?!」という展開になり、彼女は心情的にかなり不利な局面に陥ってしまう。おばちゃん、これまでつとめてクールぶってたのに、ピンチになるってことをろくに考えもせずに嘘報道してしまったのだろうか。流石に単細胞すぎやしませんかね。おかげで、逆に「このおばちゃんは違う気がする……」という同情論に繋がります。アドレットと対峙した際に、降伏の意志を示したところですぐにとどめを刺さなかったのも、単に彼女がブチ切れてただけな印象。 さぁ、そうなると残るのは2人しかいないわけですよ……今回もう1つのハイライト、ウサギ覚醒。もう、ホントなんなのこいつ。今までのアドレットへの信頼は本当に「初めて一緒に旅した男だったから何となく」なのかよ。「ハンスがアドレットに襲われたで」という偽ニュースを聞いてすぐに「ハンスさん疑ってごめん!」という掌返し。そして、それまでの(特に根拠のない)信頼を裏切られたと判断したせいで、お馬鹿ヒロインがヤンデレ反転してしまった。まさにキチガイに刃物である。こんな奴を剣の聖者にした責任者出てこい。 こんなに簡単にひっくり返るような信頼感だったら、ここまでゴルドフを引きずり回して(何が目的かもよく分からずに)うろうろしてたのはホントになんだったんでしょうね。ネジがはずれちゃった姫様はそのままキリングマシーンと化してアドレット襲撃へ。うん、やっぱりどう見てもタイマン最強は姫様で決まりだよな。あんなん、勝てる気せんもん。彼女のガチ切れが本心からのものなのか、それとも恐ろしく周到な演技プランなのか。それはもう、私には分かりません。正直、最終的に誰が犯人でも驚く自信があるよ。ここまでの演出方向が本当に神がかっている証拠だよ。 今週の悩み相談:大好きな姫様の手を握ろうとしたけど、「なーんか昔の男に捨てられたところを拾いに行くみたいでかっこわるいな」とか悩んでたら、憧れの人が壊れちゃった。どうしたらいいでしょう(16歳・近衛兵Gさん)。 PR そういうアニメだったのか、第7話。いやまぁ、元々1期のときから「小学生魔法少女の命懸けバトルもの」っていう売り文句でしたからね。あの頃の緊張感が久しぶりに戻ってきた感じ。 個人的にはロリっ子がイチャイチャしているシーンが見たくてこのアニメを応援していたので、前回はシリアス一辺倒で締めに向かっていたので一切書くことが無かった。その流れで今回も特に書くことは無いわけだが、まー、こんだけのものを出されると流石に納得するしかないわな。今回のコンテ演出は1期からずっと今作のアクション作監を務めている高橋賢氏。つまり、ここまで溜めて溜めて溜まった分のアクション成分を大放出してきたわけだ。ギルさんのUBWってのは大量の宝具と同時に大量の作画リソースもガンガン消費するのでアニメ化の時の最大の注目ポイントであり、過去にもDEEN版、ufo版と各々の製作スタジオが命を削って作りあげてきたシーンなわけだが、今回はそのSILVERLINK版ということに。超絶シリアスな宝具の大量消費と、可愛い女の子の健気なバトルの様子を同時並行で成立させなければならないというタスクは、ひょっとしたらこれまででもっとも難しいものだったかもしれない。そこを真正面から打ち抜いた今回の話数は、文句無しで最高級のものであろう。 今回はほぼ30分まるまるバトルシーン。しかも、これまでの流れから「絶対に初戦で勝てる訳がない」ってことは想定出来るわけで、いわばシナリオ部分は非常に退屈なお話だったはず。しかしそれを感じさせない怒濤の展開を息つく間もない壮絶な映像だけで見せきった。各キャラにばっちり見せ場を作る段取りもそつが無く、ルヴィア→凜→クロ→バゼットときて、最後にちゃんとイリヤにも見せ場が用意されている。唯一美遊だけは今回大人しかった印象だが、改めてOPを見ると今回のシリーズは美遊のお話と言って良さそうなので、ここからラストに向けて、もう一仕事あると見ていいだろう。命懸けロリの本領発揮である。 まぁ、個人的には冒頭の変身シーンもとても大事でしたけどね。まるでオーディオコメンタリーのようなルビーのやかましい解説。2期1話の時の完全オフ気味の台詞挿入を思い出させる掟破りの演出方向である。 今週一番気になったのはNINJAの風呂敷、第10話。CMでクリスちゃんも嘆いていたけど、突っ込みが少なすぎるので一番スルーされるのはNINJAの小ネタである。ファラの自爆から翼さんたちを守ったってことは、あの風呂敷は防炎、耐衝撃性能があるってことだよな。OTONA強すぎる。 今回はクリスちゃんのお当番回。それは順番からして分かっていたことなのだが、正直言って、シナリオラインがなおざり過ぎていまいち入り込めない残念な出来になってしまっている。だってさぁ、ここまで順調にみんなして成長してきてたのに、クリスちゃんの精神性がまた退化するんだもんよ。必要な措置とはいえ、ここに来てまた切歌たちの手を振り払っちゃうクリスちゃんを見るのはとても残念だよ。そういうくだりは2期のラストで克服したものだとばかり思っていたし、この状況で改めてこじらせるようなものでもないと思うのだが……まー、いうてもクリスちゃんもまだ幼いから……。 衝撃の復活を遂げたウェル博士の計らいにより、キャロルたちはクリスちゃんたちの追撃を逃れてしまう。深海の密閉施設というロケーションのせいで大火力が売りのクリスちゃんは機能不全を起こしてしまい、フラストレーションがたまるばかり。ウェルの登場みたいなイレギュラーな事態にも弱いらしく、傍で見ている後輩達の方がよっぽど冷静に事態を観察出来ている。クリスちゃんが暴走しちゃったせいで敵側チームには話合う余裕ができてしまい、汚れた英雄ウェル博士は「何となくそっちの方が楽しそう」くらいの理由でキャロル側につくことに。まぁ、あんだけ辱めてくれた組織側に服従するっていう選択肢は無いわな。前回はポカーン顔が話題を呼んだキャロルちゃんだったが、流石にここ最近の騒動の元凶であったウェルのことくらいは知っていたみたいで、無事に情報整理を終え、自分に都合のいい方向にことを運ぶ事に成功する、前回切歌ちゃんにぶった切られた肝心要の聖遺物は無くなってしまったが、「代わりになるものを手に入れたから大丈夫だ」と言ってましたね。まぁ、キャロルちゃんが施設に潜入してから手に入れたものなんて何も無いわけで、傍らに特大の爆弾を左手に抱えたおっさんがついてきてるだけなんですけどね。そうかぁ、確かにネフィリムクラスの兵器なら、キャロルちゃんの手にかかれば色々と使い勝手は良さそうですものね。……ウェル博士、あと何週生存出来るんでしょうね。 必要な材料が揃ったと判断したキャロルは、そろそろここらでネタばらし。ここまでS.O.N.G.側の情報はエルフナインを通じて筒抜けだったし、彼女が頑張って作りあげたと思っていたイグナイトモジュールも、全部計画通りの代物だったよ。イグナイトモードで装者がフォニックゲインを高めた「呪われた歌」をオートスコアラーにたたき込むことが計画の最終段階で必要だったよ。だから最初にキャロルちゃんが響にぶっ飛ばされて準備を整え、順次挑発しながら爆散していったんだよ、とのこと。なるほど、これまでガリィやミカが執拗に挑発を繰り返しながらもとどめを刺さずに退散し、都合良く戦ってくれていたのはそういう理由があったわけか。任務を果たしたファラさんは満足げに全てを説明して散っていった。 結局、キャロル側陣営は全般的にやりたい放題だったわけだ。何しろオートスコアラーの悪行は放っておくわけにはいかないし、叩けば叩いたでそれは目論見通り。エルフナインを抱き込んだ時点で、S.O.N.G.側には勝ち目がなかったのである。最後の最後にヤントラ・サルヴァスパを砕いたところだけは一矢報いた形だが、そんな乾坤一擲もへんな英雄親父の登場でおじゃんになりそう。満足したキャロルは、最後の1体であるレイアさんもそろそろ使い捨てていい頃合いだと判断し、クリスの一撃を受ける依り代にした。さらに、レイアさんには「豊かに恵まれたボディの妹」(公式ページの記述より)がおり、彼女がチョップ一閃で敵陣を壊滅させてくれるというおまけ付き。今までどこに格納してたんだ、あんなデカブツ。今回の「みんなで倒すデカブツ」枠にはこの妹さんがエントリーされてるんだろうか。いや、最後にもう一波乱はあるかな。 まー、全部が全部「相手の思い通りだったよ」っていう展開なので、見ている側としてはなかなか辛いものが。上述のようにクリスちゃんの精神性が退化しちゃったのもアレだし、さらに「イグナイトモードで戦っちゃ駄目」って言われてる状態でのイグナイト起動からのバトルなので、せっかくの成長ストーリーのはずなのに後ろめたさが残って乗り切れないのが悩ましい。まぁ、シラキリコンビとの友情タッグがこれで確立したのは悪いことじゃないと思うけども。最終決戦では三位一体の必殺技とかが見られるのかもしれない。そして、個人的にお勧めしたいのはどっちかっていうとクリスちゃんの戦い方よりもレイアさんのバトルスタイルですよ。投げ銭だけではなく、銭を固めたトンファーを駆使する近接戦闘も勇ましくて映える。「トンファーで恰好よく戦えるキャラ」ってすごく貴重。そして「銭だったらどう使ってもいい」みたいな勝手な設定で、巨大な硬貨でシラキリを叩き潰すのもいかにもシンフォギアらしい馬鹿馬鹿しさにあふれている。今期はこういう露骨な馬鹿が不足しているので、もっと頑張って欲しい。ほんとに足りないものが多いんだよ。エルフナインのパンツの布地とか! UMRの仮面って一体どうやって顔面に張り付いてるんだろう、第9話。あれ、どう見ても単なるプラスチック片か何かにしかみえないのだが……ヌーブラみたいに顔面に吸着してるのかな。何それ怖い。 今回はいつにもまして「普通の」お話が多い。いや、このアニメで普通の日常以外のエピソードなんて存在していないのだが、強烈なオチがあるエピソードも少なく、本当に「女子高生うまると周りの仲間たち」の日々を綴っただけのものになっている。そして、「だが、それでいい」感に溢れている。お友達とのエピソードではうまるの悪逆さが抑えられるので、イライラが募らなくてとてもよいですね。 1本目、切絵ちゃんクッキーを焼く。元々あまり器用ではない切絵ちゃんが愛しのうまるのために頑張ってクッキーを焼き、そのついでに憧れの師匠や、世話になっているその兄に対しても感謝の気持ちを送る良いお話。これで単にうまるのためだけを思って怨念じみたクッキーを産み出す話だったらクレイジーレズの誹りは免れないのだが、彼女の場合(まぁ、多少クレイジーの気はあっても)そこまでぶっ壊れた性格設定になっているわけではないので安心。ちゃんとうまるもこまるも切絵ちゃんがイメージした通りの反応をしてくれているので、ホントに「大したオチも無く」終わるお話。最大のノイズはぼんばってことになるわけだが……なんだろ、妹を持つ兄の身としては、ぼんばの見当外れの行動も一概に攻められない……いや、駄目かな、やっぱり。普段そんなことしない妹が急にクッキーとか作り始めたんだから、まずは男の影を疑えよな。切絵ちゃんに限ってはそんなことも無かったけども。 2本目、海老名ちゃんとバレンタインチョコ。もう、登場中はずっと汗かいて湯気だしまくりでしたね。一念発起でバレンタインチョコを作ろうとした海老名ちゃん。流石に自信が無いので女子力の高そうなうまるを呼ぶも、おまけでターゲットであるお兄ちゃんまでついてくるし、そのお兄ちゃんは全然海老名ちゃんの気持ちに気づいてないのでとんちんかんな気の利かせ方するし。なかなかの受難。でもさ、その男、ちょっとおかしいぜ。気遣い出来るのは間違い無いんだろうけど、システムキッチン見て目の色が変わるやつだぜ。いや、うちも台所がショボいので気持ちは分かるけどさ。そもそも、同じアパートの1階と2階でなんでそんなにキッチン周りの設備が違うんだよ。1階の方は海老名ちゃんの入居時にリフォームしたんですかね。確かに、数年前にタイヘイが入居した後にその当時の空室だけグレードアップしたってのはありそうな話。でも、冷蔵庫は私物だよなぁ。秋田のご両親、娘さんに地元の食べ物とか大量に送りたかったから奮発したんでしょうかね。結局、チョコ騒動は特にオチもなく終了。うまるの柿の種チョコ、結局味はどうだったんでしょうね。 3本目、シルフィンとアニメイト。うまるのスマホにシルフィンからの連絡が来たってことは、UMRとTSFの状態でも日常用のスマホでやりとりしてるってことで、さらにシルフィンが気づいてないってことは、お互い本名では一切連絡先の交換とかしてないってことだよな。あれだけ積極的に絡んでたくせに。歪んだ関係だなぁ。今回はシルフィンの「妹」としての側面も垣間見ることが出来たし、あまり大きく動かずにトークしている図が見られるのが貴重。まぁ、それでも「シュバフィーン」し続けてたけども。うまるも「うまる〜ん」するから、似たもの同士なのかも。まぁ「オタ友達ってのは貴重だし、話していると本当に幸せ」というお話ですよ。お互い、趣味の時間を取りながら学業成績優秀なのが偉いよね。ちなみに、作中で「プリ☆キュワ」っていう作品があったけど、シルフィンの発音のせいでほとんど「プリキュア」って言っちゃってる。流石に間違わないのが「魔法少女カジキ・マグロ」だが、どんな作品だ。あれ、ひょっとして以前うまるの誕生日に切絵ちゃんがくれてた魚ってもしかして? 最後のオチのシーンのうまるの顔は憎らしいけど可愛い。 4本目、切絵ちゃんVSお兄ちゃんの直接対決。こちらでは切絵ちゃんのコミュ障っぷりが遺憾なく発揮されている。性格の問題っていうか、完全に病気である。あんだけ障壁がでかいのは本人が一番分かってるはずなのに、1人でお兄ちゃんのところに乗り込んでくる勇気と無謀はどう評価したらいいものか。でも、これで無事に2人の間にもフラグが立ちましたね。うまる抜きで2人して夕食食べてるなんて、普通に考えたらあり得ない状況やろ(切絵ちゃんがよっぽど実兄と飯を食いたくなかった可能性があるが……)。年頃の妹さんの友達と良い関係を築き、それなりに意識されるようになっているってことは、やっぱりお兄ちゃんってイケメン肌だよね。そりゃな、仕事も出来て、家事全般もパーフェクトで気遣いも出来る男子って、物件としては優良すぎるもんな。後は妹との同居をどうするか、そして、草食系過ぎる性格をどうしたものか。そこまで含めてお兄ちゃんの魅力だけど、妹が障壁なのはいかんともしがたい。特に、行動原理においてうまるの優先順位が高すぎるところ。 5本目、大逆転ダンガン裁判ロンパ。突然のミステリ風味から、プリン犯を探す謎ドラマ。容疑者が2人という恐ろしい事件であるが、お兄ちゃんの変なテンションと露骨なパロディがなかなか攻め気。「うまるは食べてない!」→「じゃぁ、食べてない理由を説明してみろ!」って、どんな悪魔の証明やねん。それでもちゃんとそれっぽい流れになってるあたり、この兄妹のテンションはやっぱり変だ。思い立ってすぐにプリンが作れるお兄ちゃんも変だ。そして、「うまるを疑うのは良くない」って思って真摯に謎にあたるのが一番変だ。「うまるが犯人じゃないかもしれない」っていう仮定を設けると外部犯を疑うしかないのだが、その場合「妹が1人で爆睡してるところに見知らぬ外部の人間が侵入してきた」っていうとんでもない事件像になってしまうのだが。まぁ、オチは予定通りだったので良しとしましょう。しかし、夜中に寝ぼけてプリン……絶対に太るやつやで。あと、多分うまるはあのまま歯ぁ磨かず寝てるよな。虫歯も怖いよ。 そういえば先だってオープニングテーマのCDが発売されましたね。2番でうまるとこまるのポジションが逆転するところがいいね。あーるーくすがーたーはちーんちくりーん。 予定通りに凄すぎるお話、第9話。ほんと、完璧でした。展開、見せ方、そしてオチ。モモンガ様、気が休まらんなー。 今回中心となったのは2極の戦い。ナーベと屍術士(?)のおっさん、そしてモモンガ様とあおちゃん(クレマンティーヌさん)。まずは前者。前回「上に気をつけろ」というモモンガ様の意味深なアドバイスがあったのでもう少し緊張感のある戦いになるのかと思ったが、残念ながらこの世界の人間が喧嘩を売るのはまだまだ無理だったよう。一介のメイド風情にも全くもって歯が立たず、こちらも俺ツエーを見せつけるだけのワンサイドゲームに。でもしょうがないよな、実際それだけの差があるんだから。悪の魔導師としては、アンデッド・ドラゴンの召喚なんてのはいかにも権威と実力を見せつけられる素晴らしい魔術であり、2体目まで呼んでその偉大さを見せつけたのだから満足だろうと思うのだが、まぁ、冷静に考えりゃ、「カースドアイテムの力があったとはいえ、お前程度でも使役できたモンスターなら倒せるプロプレイヤーもいるだろ」ってな話。ナーベさんからしたらドラゴンはぶん殴って壊しても良かったんだろうけども、「ウィザードには壊せないだろ、やーいやーい!」ってな挑発をされたもんだから、「私でも壊せるし、魔法使っても壊せるし」という意趣返しのために問答無用の特大魔法で応戦してみせた。おかげでおっちゃんは骨も残らず消し飛んでしまったみたいですね。せっかくCGで作ったドラゴンがあんだけ頑張ってたのに……まぁ、壊れてスケルトン部分がバラバラと散っていく画面が綺麗だったので、それで満足すれば良いのではないでしょうか。 そして、何と言ってもモモンガ様とクレマンティーヌさんの試合。これがもう、期待以上の出来でね。前回もだいぶ筆を割いてお送りした「悠木碧という声優がいかに稀少で素晴らしい存在か」というのが、今回もよく分かるのです。調子に乗ったクレマンティーヌさんは、モモンガ様がいちいち予想と違った反応をしてくるので、なかなか余裕綽々の表情を維持出来ない。それでも相手を小馬鹿にした態度は常時キープしており、全ての発話が全部笑い声になっているという芸達者。まさに文字表記した時に「wwwww」になるこの感じ。絶妙。そして、そんだけ笑えるくらいには強いんだよね、クレマンティーヌさん。どうやら運動能力に影響する魔術に長けているようで、奇妙な構えから、常人ならば目で追うのも困難なスピードで一気呵成に攻め立てる。しかも、おっぱいも尻も良く見えるサービス精神旺盛な構図で。素晴らしいですね。 見事にモモンガ様の眼窩を2つえぐれたのだから、普通の相手との殺し合いだったら勝っていたのはクレマンティーヌさんだったはず。しかし、残念ながら相手は魔王なのだ。主人公だったのだ。決めたと思った一撃も、一切のダメージにならずにあっさりと抱きしめられることに。ここからがクレマンティーヌ劇場の第2幕。失望、絶望、罵倒に絶叫。期待していた通りに、どこまでもみっともなく、必死な姿に、それをより美しい形で彩るモモンガ様の残虐非道な扱い。個人的には、歴代アニメの「死亡シーン」の中でも5本の指に入る蠱惑的なシーンでしたね。こういうシーンが忌憚なく描けるのはこのアニメの良いところだと思います。マジで、あおちゃんは2,3人くらい人殺したことあるんじゃないかって思うし、2,3回くらいは死んだこともあるんじゃなかろうか。そんな風に思える名シーンでございました。 そして、これだけのことをやっておいて、モモンガ様の決め台詞でビシッと決めたかと思ったのに、次のシーンがハムスケなんですよ。何そのギャップ。何この可愛い生き物。いいわぁ、ハムスケいいわぁ。クレマンティーヌさんのみっともない絶叫が今回の表のトップだとするなら、モモンガ様の「あっ、そ」は裏の1位ですわね。この温度差。日野聡っていうのもすげぇ役者なんですよ。まぁ、それにしてもいくらジャンガリアンだからって扱い悪すぎるだろ。もうちょっと可愛がってあげてよね。いや、別に嫌ってるわけじゃないんだろうけども……。 次回からあおちゃんの声が聞けなくなるのはとても残念だなー、と思っていたら、ラストCパートで更なる燃料投下。なんやそれ。ナザリック陣営も大したことなかったのか??? もう、ここはユグドラシルでもなんでもない。モモンガ様の困った顔を見るために作られた、夢の国だ。
<赤>
Aethertorch 改革派の霊気砲手 (2)(R) U クリーチャー・人間、ならず者 1/2 〜が戦場に出たとき、(E)×4を得る。 (T)(E)(E):〜は対象のクリーチャーに1点のダメージを与える。 (T)(E)×8:〜は対象のプレイヤーに6点のダメージを与える。 久しぶりに登場したティム。長年のリミテッド調整の中で少しずつ駆逐されていった希少種であるティムだが、この度エネルギーという新ギミックを背負ってめでたく復活。しかし、やはりその制限はなかなかにきつく、クリーチャー限定で、狙撃するには一発エネルギー2個。決して安い取り引きではない。しかし、この子の頑張りはそうしたクリーチャー狙撃機能以外にも備えた人間相手の大砲能力の方。出現時にエネルギー4つをチャージ出来るので、あと4個をどこかからかき集めれば、3マナで6点の本体火力になる。一度打ち込んでしまえばその後2発目はもう無いかもしれないが、それだけの大きな花火を打ち上げれば彼だって満足げな顔で死んでいくことだろう。実際に撃つかどうかは問題ではなく、相手に「ひょっとしたら6点くるかも」と思わせ、除去られるだけでも役目としては充分なのだ。もちろん、ティムとして安定運用出来るならそれに越したことはない。青や緑と組んだエネルギーデッキでフル回転させてあげよう。
Brazen Scourge 真鍮の災い魔 (1)(R)(R) U クリーチャー・グレムリン 3/3 速攻 パワー3の速攻持ち。かつてはこのスペックというのもなかなか実現出来ない貴重な存在だった。古いプレイヤーにとってこのステータスは「タールルーム・ミノタウルス(6ED)」のものであり、つまり4マナのイメージだったのだ。しかし、色マナ拘束というトリックを用いて「ボガートの突撃隊(SHM)」がこれを大きく塗り替えると、その後はアンコモンの立場を利用して「屑肉の刻み獣(RTR)」のようなカードが作られるようになる。最近でも「殺戮の先陣(BFZ)」はかなり近い存在と言っていいだろう。そしてこの度、グレムリンというちょっと変わった種族を使って、昔懐かしいテイストに戻りながらもきっちりアップグレードされた単色アンコモンとして初の3マナ3/3速攻を実現。これはこれで歴史的瞬間であり、こいつが1枚いるだけでも、相手はダメージ計算に気を遣わなければいけなくなるだろう。そうでなくとも、3ターン目にいきなり転がる3/3はそれだけで価値が高く、普通のバニラクリーチャーに3点火力がついているようなもの。地味には違いないが、攻め気のデッキならば存分に使い倒したい、優れたスペックなのだ。
Built to Smash 撃砕確約 (R) C インスタント 対象の攻撃クリーチャーはターン終了時まで+3/+3の修正を受ける。それがアーティファクトクリーチャーであるなら、ターン終了時までトランプルを得る。 白の「永存確約」と対になるコンバットトリック。白の方は一応守備も考えた色特性だが、こちらは守りなど考えず、攻撃クリーチャーにしか使えないように対象を絞ったおかげで、1マナで+3とトランプルという破格の性能を手に入れた。増強の本家である緑ですらこの効果には2マナがかかったわけで(「捕食者の一撃(MRD)」)、赤単色でこのスペックは快挙と言っていい。白と提携していることからも分かる通り、想定しているのは機体のアタックに合わせること。「アラダラ急行」との組み合わせはアホみたいだがコモン2枚のコンボなので案外たやすく実現可能。11/9威迫トランプルの走り抜ける様子はまさに暴走列車。これがわずか5マナと1マナのカードでやることか? 絶対にカラデシュでは駅のホームに立ちたくない。
Catharitic Reunion 安堵の再会 (1)(R) C ソーサリー 〜を唱えるための追加コストとして、手札を2枚捨てる。 カードを3枚引く。 イラストネタバレのコーナー。まぁ、そらそうなるやろ、っていう展開ではありますけど。こんな穏やかな表情のチャンドラ初めて見るな。まぁ、そんな母娘の再会はいいとして、カードの効果の方もなかなか面白い。なんと、リミテッドではみんなが大変お世話になりまくっている「苦しめる声」のアップグレード(?)版である。アドバンテージが得られない枚数設定は相変わらずながら、今回はなんと2枚捨てて3枚引く。もう、どんなカードだろうと「3枚引く」って書いてある時点でヤバ強く見える不思議。「苦しめる声」と比べると、小回りが効かなくなり、かなり慎重に捨てるカードを吟味しないとしっぺ返しをくらいそうなのがデメリット。例えば土地が詰まった状態だからといって渋々高コストのカードを2枚捨てて、土地3枚を一気にドローしたときにはなんとも微妙な気持ちになったり、逆に「1枚くらい引き直すやろ」ってんで土地を2枚捨てたら一切出てこなかったり。そういう「見えない未来」と勝負しなきゃいけない度合いは「苦しめる声」よりも高い。あとは、中盤以降に引いた時に手札が2枚以下だと唱えることすら出来ない点は純粋にデメリットである。しかし、元々このカードを入れているくらいなのだから、デッキの回転をあげるのが目的のはず。そう考えればこの爆発力は魅力的。一気に2連マッドネス、これ1枚で昂揚達成などの様々なポジションで活躍出来るし、お目当てのカードがあるならそこへ近づける可能性もグッと高くなっている。「苦しめる声」が潤滑油の範疇だったとして、ここまで来たらもう立派な「ドローカード」だ。今後は様々なフォーマットで使われるようになるんじゃないだろうか。あ、でもカウンターだけはマジ勘弁な。その時点で負け確定だから。
Chandra, Torch of Defiance 反逆の先導者、チャンドラ (2)(R)(R) M プレインズウォーカー・チャンドラ <+1>: あなたのライブラリのトップを追放する。あなたはそのカードを唱えても良い。そうしないなら、〜は各対戦相手に2点のダメージを与える。 <+1>: あなたのマナ・プールに(R)(R)を加える。 <-3>: 〜は対象のクリーチャーに4点のダメージを与える。 <-7>: あなたは「あなたが呪文を唱えるたび、この紋章は対象のクリーチャーかプレイヤーに5点のダメージを与える」という紋章を得る。 【4】 世界を守る正義の味方、ゲートウォッチとして2つの次元でお仕事を果たしていたため、すっかり選ばれし者としての責務に目覚めたと思われていたチャンドラさん。しかし、彼女の本質はあくまで赤。衝動と熱情に動かされる跳ねっ返りちゃんである。ゲートウォッチの下に持ち込まれた故郷次元のトラブルに直面し、彼女は再び自身のオリジンに火をつけた。死んだと思ったお母さんにも再会し、彼女はカラデシュ革新派の旗手として次元をかき回すことになるのだろうか(なお、背後にはトラブルを楽しみたいだけの黒いお姉さん(229歳)がいる模様)。 そんなわけで今回のメインヒロイン、チャンドラさんが当然のようにカード化。前作の6マナチャンドラは長いチャンドラヒストリーの中でも出色の活躍を見せた名作だったが、今回もなかなかの仕上がりだ。なんと、あの神ジェイスとならぶ「4マナで能力4つ」を手に入れた史上2つ目のカードという快挙(両面カードを除く)。そしてそのどれもが説得力充分な能力の詰め合わせではないか。強いPWの条件1,アドバンテージが取れるプラス能力。上のプラス能力はいわゆる赤の「疑似ドロー」。「唱える」だけなので土地がめくれたらハズレだし、やや博打要素は高いのだが、ご丁寧にはずれた時の保険までついているのであまり失敗しても気にならない。何はなくとも起動出来る能力というのはそれだけで価値がある。さらに2つ目のプラスは、なんとあの「野生語りのガラク(M11)」のプラス能力と同等のもの。チャンドラを出して即2マナのクリーチャーを展開出来るし、次のターンに7マナに届くってのはそれだけでブラボー。同じくマナを伸ばせる「紅蓮術士のゴーグル」が入れ替わりで環境を去ってしまうのは惜しいが、代わりに赤緑系のランプのマナソースの役割をしっかり果たすことが可能。チャンドラ→「世界を壊すもの」とつなぐ4→7ステップが成功すれば、大抵の相手はぶっ殺すことが出来るのではなかろうか。強いPWの条件2,自分の身を守れる能力。小マイナスはややコストが高いものの、「闇の領域のリリアナ(M14)」のように起動時即死なんて情けないことは言わない。きっちりクリーチャー1体を排除しつつ、次のターンのマナ加速やアドバンテージに繋げられる。最悪、4マナ4点ソーサリー火力として使い潰してもそんなに大きく損した気にもならないだろう。充分な防衛策だ。強いPWの条件3,充分な初期忠誠度。4マナで登場し、どちらかのプラス能力を起動すればその時点で忠誠度は5。あのギデオンと同じなのだから、そりゃもう、充分も充分。余裕をもって忠誠度を溜めることも出来るだろう。そしておまけの最終奥義。大抵のPWには「起動したら勝ち」って書いてあるものだが、このチャンドラさんもご多分に漏れず「起動したら勝ち」。しかも割とダイレクトに勝ち。この奥義が、上手くいけば4ターンで到達可能。この設定も現実味があって素敵だ。つまり、久しぶりに「誰がどう見ても一発で強い」PWなのではなかろうか。最大の悩みは、6マナチャンドラとの枚数調整くらいのもんである。高騰必至、ショップへ急げ(煽りたいだけ煽る。もし万一活躍出来なくても当ブログは一切責任は持ちません)。
Chandra’s Pyrohelix チャンドラの螺旋炎 (1)(R) C インスタント 〜は、対象のクリーチャーとプレイヤーの最大2つまでの組み合わせに、2点のダメージを割り振って与える。 フレーバー的にチャンドラを使ってみただけの「双雷弾(DTK)」。わざわざ名義変更せずにチャンドラの炎術の1つとして「双雷弾」っていう名前でも良かった気がするのだが、雷ってチャンドラのイメージじゃないし、せっかくなので彼女の荒ぶる姿をもっと見てもらおう、ってことなんだろうか。テンプレ台詞も含めて、もう完全に主人公ですね。「双雷弾」は当然のようにリミテッドで活躍した火力だが、「龍紀伝」環境は変位絡みでタフネス2が多く、あまりこれで2つ以上のパーマネントに対処する使い方はされなかった気がする。今回は霊気装置、飛行機械などのトークンもあるし、細かくアドバンテージを稼ぐ使い方出来るかな?
Combustible Gearhulk 焼却の機械巨人 (4)(R)(R) M アーティファクトクリーチャー・構築物 6/6 先制攻撃 〜が戦場に出たとき、対象の対戦相手は、あなたがカードを3枚引くことを選んでも良い。そうしないならば、あなたはライブラリを上から3枚墓地に置き、その後、〜はそのプレイヤーに、それらのカードの点数で見たマナコストの合計に等しい値のダメージを与える。 「機械巨人」サイクルの赤は、なかなか笑わせてくれるナイスな設定になっている。6/6先制攻撃の時点で一応サイクル最大サイズを誇り、機械巨人どうしで殴り合ったら頂点に立つのはこいつ(まぁ、緑がカウンター4つばらまくから実際は負けるが)。そして、そんなボディに内蔵されているのは、赤には珍しい3ドローというド直球のアドバンテージ。「赤なのに一体どうした?」と首を傾げるが、その下を読んで大変に納得。なるほど、これの元ネタは「怒鳴りつけ(TSB)」だったわけだね。ただ、「怒鳴りつけ」は元々3マナのソーサリーであり、他の機械巨人たちが大体4〜5マナクラスの呪文を携えてやってくるのに比べたらちょっとインパクトが弱い。そこで採用されたのが、この「引かせてくれないならぶつけるまで」という謎システム。「怒鳴りつけ」なら5点固定だが、こちらはダメージ変動制が採用された。土地が3枚めくれる宇宙現象が起こった場合にはボブメイヤーも助走付けて殴りに来るレベルだが、万一エムラクール3枚が捲れればなんと39ダメージ! ドラコエクスプロージョンもなんのその。まぁ、実際には1枚以上は土地がめくれるはずなので、マナカーブがやや重めでもやっぱり5点くらいに落ち着きそうではあるのだが。「夜明けの集会(RAV)」でこれをトップに置き、上2枚を予告投球するっていうアイディアを思いついたんだけど、誰かやってみて。いや、別に強くないんだけど。「クラガンウィックの死体焼却者(SHM)」も会わせると、より明確なデッキコンセプトが! いや、だから別に強くはないんだけど。
「Demolish/破砕(ORI)」 C 良かったな。これまで数多のセットで再録されてきた歴戦の呪文だが、ついに、過去最高に速い順目でピックされる環境に入ることが出来たぞ。良かったな……。しかし、「どんな格好良くて新しいアーティファクト破壊呪文が登場するんだろう!」って期待してた俺のワクワクを返せ。「粉々(ORI)」とまでは言わないので、せめて「粉砕(KTK)」だけでもなんとか……。
Fateful Showdown 宿命の決着 (2)(R)(R) R インスタント 〜は対象のクリーチャーかプレイヤーに、あなたの手札に枚数に等しい値のダメージを与える。手札を全て捨て、その後同じ枚数のカードを引く。 イラストネタバレカードの1つ。とはいえ、闘技場いっぱいの観衆を前にして戦うピア・ママンとテゼレットというマッチメイクは、一体何がどうなったら実現するのかはよく分からない。片や街の一番偉い人、かたや改革派の首領にして2度の逮捕歴を誇る重犯罪者。おそらくテゼレットが用意した公開処刑の舞台なのだろうが……多分コレに繋がるんじゃないだろうか。テゼレットさんが余裕ぶっこいて立ってるのがなんかムカつくわ。さておき、そんな劇的なシーンのカード化だが、どうやらピア母さんも娘同様に紅蓮術には長けているようで、4マナから「突然の衝撃(10ED)」をたたき込む。クリーチャーも狙えるので正確にはインスタント化した「螺旋形の燃えさし(SOK)」か。そして、その後赤らしい手札の入れ替えを行うところまでが強制効果になっている。……どうなんだろ、この抱き合わせ販売はお得なんだろうか。火力として使いたい場合には当然ある程度手札を溜めておきたいが、そんなにいらないカードばっかり手札に溜まるわけがないわけで(もしそうならデッキを考え直した方がいい)、捨てるカードの中にには必ず「捨てたくないなぁ」と思うものが含まれているはず。好きなカードを捨てられるならいかにもレアらしいスペックになったのだが、これだけだとやや微妙なレアどまりな気がする。マッドネスと絡められればいいんだが、流石にこのコストだとなぁ。
Furious Reprisal 猛然たる報復 (3)(R) U ソーサリー 〜は、対象のクリーチャーやプレイヤー2つの組み合わせにそれぞれ2点のダメージを与える。 「酷暑(JDG)」のちょい豪華版。「酷暑」はジャッジメントにちょろっといただけの地味な火力なのだが、オデッセイ環境大好きだった我々は随分印象深い呪文で、未だに夏場にやたら暑い日には「クリーチャー2体くらい殺せる」と言ったりするのである。今回はそんな火力の矛先をプレイヤーに向けてもいいというおまけつき。わざわざ4マナも払ってプレイヤーに2点ばかり与えてもしょうがない気もするが、一応、クリーチャーが1体だけでも唱えられるという安全性が保証されているのでそれなりのアップグレード。構築は夢のまた夢だが、リミテッドなら相変わらずありがたい存在である。フレーバーのリリアナさんの台詞は、今回のチャンドラに対するプレイヤーの気持ちの代弁かも。
Giant Spectacle 巨人の光景 (1)(R) C エンチャント・オーラ エンチャント(クリーチャー) エンチャントされたクリーチャーは+2/+1の修正を受けるとともに威迫を持つ。 これ、日本語名は「大スペクタクル」では駄目だったんだろうか。まぁ、確かに起こってることは巨人大暴れなわけだが。多分英語名はその辺をかけてる気がするんだよね。さておき、「荒々しい渇望(OGW)」の色が変わったら1マナ軽くなった。威迫は現時点で赤と黒が共有する能力で、特に扱いに優劣は無いと思っていたのだが、ひょっとしたら赤の方が扱いに長けているということだろうか。まぁ、昔から似たような能力を持っていたのは赤の方なので、一日の長があるのかもしれません。黒は「畏怖」→「威嚇」という流れこそ主流だけど、そこと威迫の間にはちょっと隔たりがあるもんなぁ。「荒々しい渇望」はリミテッドでもほとんど見かけることが無かった残念なカードだが、1マナ軽くなり、より前のめりな赤に渡ることで今度こそ活躍の場を見つけられるだろうか。今回は黒も割とスピードが速そうなので、赤黒デッキで仲良く威迫するのがベターかもしれない。しかし、この次元にも機械じゃない生身の巨人っているんやな。ラヴニカもそうだけど、身体のサイズが違ったら大変そうな都市次元の巨人って、他の種族とどういう共存方法を見つけているんだろう。
Harnessed Lightning 蓄霊稲妻 (1)(R) U インスタント あなたは(E)(E)(E)を得る。その後、あなたは好きな数の(E)を支払っても良い。〜は対象のクリーチャーに、支払われた(E)の数に等しい値のダメージを与える。 エネルギー火力。最低でも3点は保証済みで、それより小粒のクリーチャーを焼くならエネルギー貯金が可能。例えば「火葬」なんかを使ってても序盤のターンなら「これ、2点火力でも足りるから1点勿体ないな」なんて思った経験は誰にでもあるはず。そんな日本人の心、モッタイナイをぴたりと満たしてくれるのがこちらの火力なわけです。さらに、貯金がしっかり出来るやりくり上手な奥様には、必要に応じて火力アップのオプションも。中盤以降にカウンターを貯めてコレ1枚でデカブツを焼く爽快感は、カードでちまちま溜めたポイントでコンビニ豪遊するときの気持ちに似ている。一応自分で頑張って溜めたものなのだが、なんだかすごく得した気分になるはずだ。どんな使い方でも爽快感溢れる1枚。是非、お早めにおてもとに。
Hijack 乗っ取り (1)(R)(R) C ソーサリー ターン終了時まで、対象のアーティファクトかクリーチャーのコントロールを得る。それをアンタップする、それはターン終了時まで速攻を得る。 「ハイジャック」という分かりやすい名前のこのカードは、毎度お馴染み「反逆の行動(ORI)」枠。色拘束を強めることでアーティファクトもパクれるようになった微調整版。最新版は「邪悪な囁き」だったし、ここしばらくはレアリティをアンコ以上に置いていたが、今回はオリジンと同じくコモンに登場。このカードがコモンになるってことは、オリジンのように「生け贄戦術が推奨される」という特殊な事情を除けば、「あんまり生け贄に出来るようなシナジーカードがない」ことの表れ。つまり「コモンで拾えてもあまり問題ない」程度の効果しかない時である。実際、今回は赤黒に生け贄を求めるカードがほとんど無く、あっても「病的な好奇心」や「焼夷式破壊工作」など、それなりにコストがかかる呪文ばかり。「ピア・ナラー」のようなレアリティの高いカードを手に入れない限りは借りっぱなしで逃げるプランは取りにくいだろう。一応、ノンクリーチャーアーティファクトもパクれるので、生け贄に捧げて使うタイプの「組細工」シリーズなんかは使い潰すことも出来るが、多分些細なもん。青と組んで「上天の貿易風」と組み合わせられたらプチラッキー。
Incendiary Sabotage 焼夷式破壊工作 (2)(R)(R) U インスタント 〜を唱えるための追加コストとして、アーティファクトを1つ生け贄に捧げる。 〜は各クリーチャーに3点のダメージを与える。 何とも絶妙な隙間をつくコスト設定のカード。「アーティファクトを燃料とする火力」といえば、何と言っても「爆片破(M15)」だろう。2マナ5点と破格の性能は、多くのデッキを一線級に押し上げる仕事を成し遂げた。このカードは生け贄部分こそ同じだが、コストも倍だし効果も随分違う。「3点を全体に」という効果は、赤ならば3マナでも実現出来る値。現在も「光輝の炎(BFZ)」がその任を務めているし、過去には「火炎崩れ(DKS)」「炎渦竜巻(SHM)」などが存在している。となると、このカードの4マナ+生け贄というコスト設定はやや割高に見える。しかし、このカードの最大の利点はインスタントであること。この「タイミングがインスタントになった分のコストアップ」が絶妙なところで、参考になるのはちょうどコンスピラシーで帰ってきた「硫黄破(TSP)」だろう。あっちはソーサリー(正確には自分のターン)なら3点、相手ターンなら2点。そしてコストは4マナ。つまり、「確実に3点のダメージを保証するためのコスト」としてアーティファクトを要求されているということ。決して損な値段設定ではないのである。グダグダ書いてみたが、インスタントで撃てるリセットボタンというのは見た目以上に価値が高い。使えるデッキは制限されるが、どうせ火力で死んでしまう霊気装置トークンなんかを充てれば一切損はしないのだし、そこまで面倒な制限でもないだろう。もちろんリミテッドなら盤面を1枚でひっくり返せるお手軽アンコボムに。
Inventor’s Apprentice 発明者の見習い (R) U クリーチャー・人間、工匠 1/2 〜はあなたがアーティファクトをコントロールしている限り+1/+1の修正を受ける。 「工匠のくせに殴り値高すぎ」シリーズの赤。この世界では「発明出来る=腕っぷしも強い」みたいな法則が成り立つのだろうか。サイズ以外には一切のアピールポイントが無いという潔い1枚。しかし条件を満たせば2/3で安定するわけで、言わばこの世界の「密林の猿人(9ED)」である。森を置くのとアーティファクトを置くのでどちらが大変かは悩ましいところだが、今後の世界ならば「森より置きやすいアーティファクト」だってきっとあるに違いない。白にアーティファクトを置くだけで3/2になる「模範的な作り手」もいるので、アーティファクト・ボロスウィニーみたいなデザインが成立するのかも。
Lathnu Hellion ラスヌーのヘリオン (2)(R) R クリーチャー・ヘリオン 4/4 速攻 〜が戦場に出たとき、(E)(E)を得る。 あなたの終了ステップの開始時に、(E)(E)を支払わない限り、〜を生け贄に捧げる。 様々な次元にポロッと現れる謎の存在、ヘリオン。形状は大体「なんかでかい口がついたムカデの化け物」で統一されているのでクリーチャータイプとして独立していることは分かるのだが、なんでどの次元にもこんなおっかないものが共通して存在しているのかはよく分からない。カラデシュなんてこういう無駄にでかくて邪魔そうな生き物は全部排除済みかと思っていたが(まぁ、同様の都市次元であるラヴニカにも、金属次元であるミラディンにもヘリオンはいるのだが)。とにかくそんなヘリオンだが、そこそこ共通して持っている特性の1つがこの速攻。そして速攻持ちのヘリオンは、攻撃強制の「炎生まれのヘリオン(SOM)」、ブロックが出来ない「鉄棘の乱暴者(5DN)」と、デメリットがつくのもお約束だ。このヘリオンの場合、戦闘能力に制限はないが、アップキープコストならぬ終了ステップコストを持っている。毎ターンエネルギー2つという維持費は、案外馬鹿にならない数だ。おそらく専用のデッキを組んでおかないと毎ターン維持することは不可能だろうし、そうした専用デッキを組んだ場合、コイツに無駄にエネルギーを食わせるよりももっと有効なエネルギーの運用方法がその内出てくるため、こいつに無駄遣いするのは躊躇われるだろう。3マナ4/4と破格の性能ではあるものの、おそらくは「ボール・ライトニング」的な使い方が主で、せいぜい2,3ターン殴っておさらばすることになるんじゃなかろうか。もし単なる4点火力と割り切って出したターンすら維持しないなら、こいつはエネルギーを2個遺してくれる甲斐甲斐しい配達人だったということに。まぁ、手付け金だけでもコイツのために使ってやるくらいの余裕はあってもいいかな。状況を見て、ヘリオンパンチが効かなそうな盤面ならさっさとリストラを。
チャモのゲロ音が何ともエロい、第9話。当方一切変な趣味はございませんが、それでもチャモに執拗に腹パンしたいな、っていうごく一般的な欲求は捻出されますね。もしくはチャモの中の人に嘔吐させたい(お願いだから通報しないでください)。 戯言はさておき、今回は前回のハンス・アドレット戦ほど分かりやすい盛り上がりこそ無いものの、徐々にキャラクター間の関係性が煮詰まってきたこともあり、1つ1つのシーンに抜群の緊張感が出ている。肝心のロジック部分もまたきな臭い匂いがしてきたので、1つ1つをまとめていくことにしよう。 前回、あれだけ必死になってアドレットが知りたがっていたのは、「チャモが事前に結界のことを知っていたのかどうか」ということだけだった。むりやりふんじばってこれを確認したわけだが、結果、判明したのは「誰一人、ここに来る直前まで結界の詳細は知らされていなかった」という事実。これにより、「結界がどういう風に発生するかも分からないから、発生タイミングで犯人のペテンがあってもばれなかったんじゃね?」というのが、アドレットの密室破り案である。彼はそこから一足飛びに結論を導き、「結界のこと教えたあの兵士もグルだった」、そして「実は扉が開いたタイミングでは結界など起動しておらず、その後、みんなが結界の上であれこれやってるときにどさくさに紛れて起動した」という意見を主張している。 まず、「結界の詳細知らないじゃない」案は特に問題なさそうだ。まぁ、視聴者目線からするとこの世界のことなんか全て「知らないこと」なわけで、今更そこだけ突っ込まれてもしらんがな、というのが正直なところであるが、実際問題として「結界が起動したと思われる前後の時間帯」が何らかのトリックを仕込む上で最も重要なのは間違いないのだし、そこに錯誤を生じさせるトリックがあった、という考え方は納得できるものだろう。そして、密室をどうにかする方策を考えるのならば、アドレットのいうように「起動時刻を誤認させられた」というのが唯一の回答であるように思える。ただ、「説明した兵士のおっちゃんがグルだった」説が必要な理由はよく分からない。「剣を突き刺して呪文を唱えると起動するよ」というのが本当だったとしてもアドレットの主張は可能であり、あの混乱の中でなら、錯乱したふりをしてもう一回起動儀式と同じ挙動をやったとしてもそこまで不自然ではないし、こっそり剣を刺して小声で呪文を言っていたとしてもばれなかった可能性は高いのだから。つまり、アドレットの案をもう少し緩くして、単に「結界が起動したと思ったあのタイミングは、実は別な何かが起こっただけだった」という主張が成立すれば問題ないのである。極端な話、あの神殿の施錠がアドレットの爆薬で破られたときのことが説明出来ればいいのだから、「実はドアが開くのと同時に霧が立ちこめて雰囲気を盛り上げる設定になっていた。塩の聖者様お茶目さん」っていうオチだとしても成立する。結局、ここにいるだれもが結界だの神殿だのといったシチュエーションを初めて体験するのだから、そこにどんな補助装置がついているかなんて、誰も保証出来ないのである。 さて、ある意味で大きなちゃぶ台返しをくらってしまったため、7人目探しは振り出しに戻ってしまった。アドレットの主張した「霧のタイミングが結界のタイミングと違う説」を採用すれば、犯行は誰にでも可能、8人目の存在すら必要ない。となれば、怪しいのはあのとき祭壇上で色々とこねくり回していた人たちということになる。……姫様が怪しいやないか……あのとき祭壇上で一番不自然な動きしてたのって、あのウサギだよな……。でもまぁ、アドレットが「誰でも犯行可能」って言ってたから、7人均等でいいのかしら。否、そうではない、ここで重要なのはアドレットが必死に確認を取っていた「結界の起動方法を誰も知らないと言う事実」である。結界の起動タイミングにペテンを仕込むという方法は、「『誰も起動時の実情を知らない』という事実を知っている」人間でなければ採用しにくい。仮に、6人の中に結界起動時の光景を全て知っている人間がいれば、ペテンが看破されるだけでなく、改めて結界起動を行う際に不審な挙動を見とがめられる恐れがある。事実、フレミーは凶魔の涙ぐましい調査により、霧の聖者の能力についてかなりの部分まで知識を持っており、もう一歩踏み込んだら結界のことを知っていてもおかしくはなかったのだ(結界の情報を管理していたのは聖者だけでなく、一般人も多く関係していたはずだ)。となれば、「他の人間は結界について予備知識が無い」ということを知っている人間が怪しい。7人の中でそうした情報をコントロール出来そうな人間というと、モーラおばちゃんが最有力容疑者ということになってしまうのだが……。 さて、以上のような今回新出の要素を考慮して、改めて7人がどのように考えているのか、そして考えられているのかを振り返ってみる。まず、アドレットについて、今回はっきり分かったのはハンスとフレミーは容疑者扱いしてないということ。さらにナッシェタニアも無条件で信じていると公言しており、今やアドレット吊るす派は急先鋒のモーラさん、ふんじばられて激おこのチャモ、そして恋敵憎しのゴルドフのみ。そのうち、チャモについてはハンスも訴えていた「あの状況でチャモを殺さなかった」という事実を考えれば、多少アドレット派に傾いてもおかしくないのである。アドレットの強みは、フレミーにしろハンスにしろ、理詰めで説得したのではなく、心情的な側面から信用を勝ち取ったこと。他人から見たら本当に根拠のない信頼関係なので、モーラさんの言っていた「既にあやつの嘘に2人もが籠絡されとる!」という焦りも理解出来るんだけどね。 続いてハンス。彼は完全にアドレットへの疑いを解いており、ついでにチャモも「何か違うべよ」と思っている。フレミーについては訝しんでいるようだが、彼のいうフレミーの「闇」は、今回の「7人目」騒動とは別次元の話かもしれない。残る4人をどのように見ているのかは今のところ不明だが、ハンス目線からすると、そろそろ反アドレット派の筆頭であるモーラおばちゃんの焦り方が胡散臭く見えてくる頃合いなのではなかろうか。 チャモは、未だに何も考えていないくさい。多分、いいように弄ばれたからアドレットのことは嫌いなはず。まぁ、直接自分に手を下したのはハンスなわけだが……そのハンスとすぐにやり合おうとしなかったのだから、多少反省しているのか、それともアドレットへの怒りゲージばかりが溜まっているのか。後者かなぁ。 モーラおばちゃんは、前回フレミーに対して無根拠な信頼を表明した。何故そんなことが出来たかといえば、それは単に「フレミー以上に怪しい奴がいるから」というだけのこと。アドレットが絶対絶命のピンチを乗り越えている様子を見て、「そんな無茶出来るなんて怪しいに決まってるやん」というのが彼女なりの基本論旨だろう。まぁ、わからんではない。上記のような「結界の知識」というファクターが今後も関わってきそうなので、そのあたりでアドバンテージがありそうなモーラは最後まで容疑者から消せない気がする。ただ、立場が立場なので、現在身内から疑われている様子もないのだが。 フレミーは、この展開だと流石に疑われなくなっちゃったね。ハンスとの関係性がどうなるか、というのが今後の焦点だが、アドレットという共通の要素に対して意見が一致したことから、あまり表立って諍いを起こすことはなさそう。アドレットを疑えなくなってしまうと、彼女は誰を疑えばいいのかねぇ。 で、残りのウサギとゴルドフだが……ナッシェタニアは、「ハンスが自分の身分を知っていたのに隠したこと」をきっかけに彼を疑っている。そして、この「ナッシェタニアの疑念」は他の連中が考えている本筋と全然関係無いために、現状ではすげぇ浮いた要素になっている。まぁ、普通に考えて、一国の姫様なら顔が割れてて当然だし、その後のハンスの「ウサギのねーちゃん」発言とかも彼の性格からすれば出てきてもおかしくないものだと思うのだがね。「知ってることを隠そうとしていた」が事実だとするなら、「姫様が実はハンスのお仕事のターゲットになっている(もしくはなっていた)」とかいう展開はありそうな気も。どっちにしろ、それだけのことでハンスを疑うのはちょっと弱いよね。ゴルドフは、今回姫様のおっぱい見ただけで終わった。なんや、意外といいポジションについてるやんけ。気があるって言ってる男子におっぱい見せるだけって、どんな拷問ですかね。いや、ご褒美かな。 結論:もう、おっぱいの大きい方から順に腹パンしていけばいいんじゃないかな。 8月28日 ドラフト模様(ORI×3) ピック順 【Serra】→【Mei】→【Sangriter】→【Alessi】→【Thraxi】→【Sea-chicken】→
ついに先行情報が明かされ、おおよその姿が見えてきたゼンディカー。ようやくオリジンにも慣れてきた頃だってのに、時の経つのは相変わらず早いのである。ゼンディカーの発売日が10月2日なので、残す金曜日はあと4回。そして、次回は連絡通りに休みということですので、残りは3回。つまり、残りの日程は 9/11(金) オリジンで確定 9/18(金) 龍紀伝(?) 9/25(金) ラスト龍紀伝 10/2(金) 戦乱のゼンディカー・スタート という感じになると思われます。色んなものにお別れを言う準備をしておけよ。
劇場でズヴィズダーやってる池袋すげぇ、第21話。あれは劇場版ズヴィズダーが封切りされている世界線なのか、それとも上映会をやっているだけの世界線なのか……。 ここでまさかの過去編投入。これまで何となくで見てきた問題児コンビの腐れ縁の馴れ初めが公開された。中学時代、どっちかっていうと新羅の方が問題児だった様子。まぁ、あの変態親父の息子なんだから、幼少期からまともに育ってるわけがないよな。当時からセルティにぞっこんだったという新羅は自分勝手な理由から臨也との関係を深め、そこで臨也にも大きな影響を与えていくことになった。最終的にはやっぱり臨也も歪んでいたおかげで2人きりの友人関係は多方面に(主に悪)影響を及ぼし、最終的には新羅刺傷事件へと繋がっていくという。うーむ、こうしてみると本当に新羅は業の深い人間である。興味があるのはセルティだけ、という一貫した姿勢のせいで回りに対する自分の影響、つまり迷惑というものをあまり考えない。中学時代は「だから友達がいない」程度のことですんでいたが、普通は大人になってもこの調子だったら社会生活もろくに送れないはずなんだけどね。回りが変人ばっかりで良かったなぁ。 結局、前回引き起こされた2つの事件は、新羅と臨也の学生時代の遺恨である刺傷事件の実行犯、奈倉に帰結するものだったという。おそらく当時のやんちゃで始めたのだろう違法賭博の組織やらドラッグの組織やら、どう考えても中高生が遊び半分で作るようなものではないだろうが、臨也ならそれくらいはあっさりやってのけた。そして、そこに奈倉という冴えない「共犯者」を巻き込んでおいて、時の流れた現代にそのしっぺ返しを叩きつけるという、なんだか随分気の長い復讐方法である。しかし、気の長い、遠大な計略だっただけに、当の奈倉君はどう頑張ってもその地獄から抜け出すことが出来なくなっており、この池袋では生きていけそうもない状態にたたき込まれている。遠回しなくせに、こんだけ確実に追い詰められる算段があったのだとしたら、臨也の計画性も大したものだが……普通に考えると、「トカゲ」の下で「ミミズ」が勝手に動き出したり、「クモイ」の下で四十万が暗躍したりしたのは臨也の計画の内だとは思えないのだがね。 まぁ、とにかく、そんなこんなで臨也が色んなところをおちょくっていましたよ、というお話だ。あくまで過去話だし、サブストーリー的な性格が強かったが、臨也がおちょくった1人の中にセルティが入っていることは忘れちゃいけない。結局「首」の所在はうやむやのままでごまかされたセルティ。さらに澱切陣内の話を聞かされたり、妹さんの護衛でいいように印象操作させられたり、交機の人に追いかけられたり……。うーむ、可哀相だ。最後の1個は臨也のせいじゃないけど、多分これが一番可哀相だ。家に逃げ帰ってきて、壁に頭をガンッてやってヘルメットが転がり落ちるカットがすごく好き。あのヘルメット、安定感無いんだな。 そういえば、今回臨也の下で働いていた鯨木さんっていう女性(CV桑島法子)、前に澱切のビデオの中でしゃべってた人だよね。臨也傘下に流れたのかな? |
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Thraxi
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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