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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
チャモのゲロ音が何ともエロい、第9話。当方一切変な趣味はございませんが、それでもチャモに執拗に腹パンしたいな、っていうごく一般的な欲求は捻出されますね。もしくはチャモの中の人に嘔吐させたい(お願いだから通報しないでください)。 戯言はさておき、今回は前回のハンス・アドレット戦ほど分かりやすい盛り上がりこそ無いものの、徐々にキャラクター間の関係性が煮詰まってきたこともあり、1つ1つのシーンに抜群の緊張感が出ている。肝心のロジック部分もまたきな臭い匂いがしてきたので、1つ1つをまとめていくことにしよう。 前回、あれだけ必死になってアドレットが知りたがっていたのは、「チャモが事前に結界のことを知っていたのかどうか」ということだけだった。むりやりふんじばってこれを確認したわけだが、結果、判明したのは「誰一人、ここに来る直前まで結界の詳細は知らされていなかった」という事実。これにより、「結界がどういう風に発生するかも分からないから、発生タイミングで犯人のペテンがあってもばれなかったんじゃね?」というのが、アドレットの密室破り案である。彼はそこから一足飛びに結論を導き、「結界のこと教えたあの兵士もグルだった」、そして「実は扉が開いたタイミングでは結界など起動しておらず、その後、みんなが結界の上であれこれやってるときにどさくさに紛れて起動した」という意見を主張している。 まず、「結界の詳細知らないじゃない」案は特に問題なさそうだ。まぁ、視聴者目線からするとこの世界のことなんか全て「知らないこと」なわけで、今更そこだけ突っ込まれてもしらんがな、というのが正直なところであるが、実際問題として「結界が起動したと思われる前後の時間帯」が何らかのトリックを仕込む上で最も重要なのは間違いないのだし、そこに錯誤を生じさせるトリックがあった、という考え方は納得できるものだろう。そして、密室をどうにかする方策を考えるのならば、アドレットのいうように「起動時刻を誤認させられた」というのが唯一の回答であるように思える。ただ、「説明した兵士のおっちゃんがグルだった」説が必要な理由はよく分からない。「剣を突き刺して呪文を唱えると起動するよ」というのが本当だったとしてもアドレットの主張は可能であり、あの混乱の中でなら、錯乱したふりをしてもう一回起動儀式と同じ挙動をやったとしてもそこまで不自然ではないし、こっそり剣を刺して小声で呪文を言っていたとしてもばれなかった可能性は高いのだから。つまり、アドレットの案をもう少し緩くして、単に「結界が起動したと思ったあのタイミングは、実は別な何かが起こっただけだった」という主張が成立すれば問題ないのである。極端な話、あの神殿の施錠がアドレットの爆薬で破られたときのことが説明出来ればいいのだから、「実はドアが開くのと同時に霧が立ちこめて雰囲気を盛り上げる設定になっていた。塩の聖者様お茶目さん」っていうオチだとしても成立する。結局、ここにいるだれもが結界だの神殿だのといったシチュエーションを初めて体験するのだから、そこにどんな補助装置がついているかなんて、誰も保証出来ないのである。 さて、ある意味で大きなちゃぶ台返しをくらってしまったため、7人目探しは振り出しに戻ってしまった。アドレットの主張した「霧のタイミングが結界のタイミングと違う説」を採用すれば、犯行は誰にでも可能、8人目の存在すら必要ない。となれば、怪しいのはあのとき祭壇上で色々とこねくり回していた人たちということになる。……姫様が怪しいやないか……あのとき祭壇上で一番不自然な動きしてたのって、あのウサギだよな……。でもまぁ、アドレットが「誰でも犯行可能」って言ってたから、7人均等でいいのかしら。否、そうではない、ここで重要なのはアドレットが必死に確認を取っていた「結界の起動方法を誰も知らないと言う事実」である。結界の起動タイミングにペテンを仕込むという方法は、「『誰も起動時の実情を知らない』という事実を知っている」人間でなければ採用しにくい。仮に、6人の中に結界起動時の光景を全て知っている人間がいれば、ペテンが看破されるだけでなく、改めて結界起動を行う際に不審な挙動を見とがめられる恐れがある。事実、フレミーは凶魔の涙ぐましい調査により、霧の聖者の能力についてかなりの部分まで知識を持っており、もう一歩踏み込んだら結界のことを知っていてもおかしくはなかったのだ(結界の情報を管理していたのは聖者だけでなく、一般人も多く関係していたはずだ)。となれば、「他の人間は結界について予備知識が無い」ということを知っている人間が怪しい。7人の中でそうした情報をコントロール出来そうな人間というと、モーラおばちゃんが最有力容疑者ということになってしまうのだが……。 さて、以上のような今回新出の要素を考慮して、改めて7人がどのように考えているのか、そして考えられているのかを振り返ってみる。まず、アドレットについて、今回はっきり分かったのはハンスとフレミーは容疑者扱いしてないということ。さらにナッシェタニアも無条件で信じていると公言しており、今やアドレット吊るす派は急先鋒のモーラさん、ふんじばられて激おこのチャモ、そして恋敵憎しのゴルドフのみ。そのうち、チャモについてはハンスも訴えていた「あの状況でチャモを殺さなかった」という事実を考えれば、多少アドレット派に傾いてもおかしくないのである。アドレットの強みは、フレミーにしろハンスにしろ、理詰めで説得したのではなく、心情的な側面から信用を勝ち取ったこと。他人から見たら本当に根拠のない信頼関係なので、モーラさんの言っていた「既にあやつの嘘に2人もが籠絡されとる!」という焦りも理解出来るんだけどね。 続いてハンス。彼は完全にアドレットへの疑いを解いており、ついでにチャモも「何か違うべよ」と思っている。フレミーについては訝しんでいるようだが、彼のいうフレミーの「闇」は、今回の「7人目」騒動とは別次元の話かもしれない。残る4人をどのように見ているのかは今のところ不明だが、ハンス目線からすると、そろそろ反アドレット派の筆頭であるモーラおばちゃんの焦り方が胡散臭く見えてくる頃合いなのではなかろうか。 チャモは、未だに何も考えていないくさい。多分、いいように弄ばれたからアドレットのことは嫌いなはず。まぁ、直接自分に手を下したのはハンスなわけだが……そのハンスとすぐにやり合おうとしなかったのだから、多少反省しているのか、それともアドレットへの怒りゲージばかりが溜まっているのか。後者かなぁ。 モーラおばちゃんは、前回フレミーに対して無根拠な信頼を表明した。何故そんなことが出来たかといえば、それは単に「フレミー以上に怪しい奴がいるから」というだけのこと。アドレットが絶対絶命のピンチを乗り越えている様子を見て、「そんな無茶出来るなんて怪しいに決まってるやん」というのが彼女なりの基本論旨だろう。まぁ、わからんではない。上記のような「結界の知識」というファクターが今後も関わってきそうなので、そのあたりでアドバンテージがありそうなモーラは最後まで容疑者から消せない気がする。ただ、立場が立場なので、現在身内から疑われている様子もないのだが。 フレミーは、この展開だと流石に疑われなくなっちゃったね。ハンスとの関係性がどうなるか、というのが今後の焦点だが、アドレットという共通の要素に対して意見が一致したことから、あまり表立って諍いを起こすことはなさそう。アドレットを疑えなくなってしまうと、彼女は誰を疑えばいいのかねぇ。 で、残りのウサギとゴルドフだが……ナッシェタニアは、「ハンスが自分の身分を知っていたのに隠したこと」をきっかけに彼を疑っている。そして、この「ナッシェタニアの疑念」は他の連中が考えている本筋と全然関係無いために、現状ではすげぇ浮いた要素になっている。まぁ、普通に考えて、一国の姫様なら顔が割れてて当然だし、その後のハンスの「ウサギのねーちゃん」発言とかも彼の性格からすれば出てきてもおかしくないものだと思うのだがね。「知ってることを隠そうとしていた」が事実だとするなら、「姫様が実はハンスのお仕事のターゲットになっている(もしくはなっていた)」とかいう展開はありそうな気も。どっちにしろ、それだけのことでハンスを疑うのはちょっと弱いよね。ゴルドフは、今回姫様のおっぱい見ただけで終わった。なんや、意外といいポジションについてるやんけ。気があるって言ってる男子におっぱい見せるだけって、どんな拷問ですかね。いや、ご褒美かな。 結論:もう、おっぱいの大きい方から順に腹パンしていけばいいんじゃないかな。 PR 8月28日 ドラフト模様(ORI×3) ピック順 【Serra】→【Mei】→【Sangriter】→【Alessi】→【Thraxi】→【Sea-chicken】→
ついに先行情報が明かされ、おおよその姿が見えてきたゼンディカー。ようやくオリジンにも慣れてきた頃だってのに、時の経つのは相変わらず早いのである。ゼンディカーの発売日が10月2日なので、残す金曜日はあと4回。そして、次回は連絡通りに休みということですので、残りは3回。つまり、残りの日程は 9/11(金) オリジンで確定 9/18(金) 龍紀伝(?) 9/25(金) ラスト龍紀伝 10/2(金) 戦乱のゼンディカー・スタート という感じになると思われます。色んなものにお別れを言う準備をしておけよ。
劇場でズヴィズダーやってる池袋すげぇ、第21話。あれは劇場版ズヴィズダーが封切りされている世界線なのか、それとも上映会をやっているだけの世界線なのか……。 ここでまさかの過去編投入。これまで何となくで見てきた問題児コンビの腐れ縁の馴れ初めが公開された。中学時代、どっちかっていうと新羅の方が問題児だった様子。まぁ、あの変態親父の息子なんだから、幼少期からまともに育ってるわけがないよな。当時からセルティにぞっこんだったという新羅は自分勝手な理由から臨也との関係を深め、そこで臨也にも大きな影響を与えていくことになった。最終的にはやっぱり臨也も歪んでいたおかげで2人きりの友人関係は多方面に(主に悪)影響を及ぼし、最終的には新羅刺傷事件へと繋がっていくという。うーむ、こうしてみると本当に新羅は業の深い人間である。興味があるのはセルティだけ、という一貫した姿勢のせいで回りに対する自分の影響、つまり迷惑というものをあまり考えない。中学時代は「だから友達がいない」程度のことですんでいたが、普通は大人になってもこの調子だったら社会生活もろくに送れないはずなんだけどね。回りが変人ばっかりで良かったなぁ。 結局、前回引き起こされた2つの事件は、新羅と臨也の学生時代の遺恨である刺傷事件の実行犯、奈倉に帰結するものだったという。おそらく当時のやんちゃで始めたのだろう違法賭博の組織やらドラッグの組織やら、どう考えても中高生が遊び半分で作るようなものではないだろうが、臨也ならそれくらいはあっさりやってのけた。そして、そこに奈倉という冴えない「共犯者」を巻き込んでおいて、時の流れた現代にそのしっぺ返しを叩きつけるという、なんだか随分気の長い復讐方法である。しかし、気の長い、遠大な計略だっただけに、当の奈倉君はどう頑張ってもその地獄から抜け出すことが出来なくなっており、この池袋では生きていけそうもない状態にたたき込まれている。遠回しなくせに、こんだけ確実に追い詰められる算段があったのだとしたら、臨也の計画性も大したものだが……普通に考えると、「トカゲ」の下で「ミミズ」が勝手に動き出したり、「クモイ」の下で四十万が暗躍したりしたのは臨也の計画の内だとは思えないのだがね。 まぁ、とにかく、そんなこんなで臨也が色んなところをおちょくっていましたよ、というお話だ。あくまで過去話だし、サブストーリー的な性格が強かったが、臨也がおちょくった1人の中にセルティが入っていることは忘れちゃいけない。結局「首」の所在はうやむやのままでごまかされたセルティ。さらに澱切陣内の話を聞かされたり、妹さんの護衛でいいように印象操作させられたり、交機の人に追いかけられたり……。うーむ、可哀相だ。最後の1個は臨也のせいじゃないけど、多分これが一番可哀相だ。家に逃げ帰ってきて、壁に頭をガンッてやってヘルメットが転がり落ちるカットがすごく好き。あのヘルメット、安定感無いんだな。 そういえば、今回臨也の下で働いていた鯨木さんっていう女性(CV桑島法子)、前に澱切のビデオの中でしゃべってた人だよね。臨也傘下に流れたのかな? 「史上もっとも次回への引きが気になるアニメ」の面目躍如、第9話。せっかくの翼さん回だったのに、最後にアイツが全部持っていったやないか。もう、楽しませるためなら何でもありやで。 ぶっちゃけ、ここのところはずっとルーティンワークで各人が「トラウマから敗北」→「トラウマ克服からイグナイト覚醒」→「オートスコアラー撃破」というお仕事をこなすだけのエピソードなので、シナリオラインに大きな盛り上がりはないんだ。今回だって、翼さんが実家に帰省したところで「今回は翼回か」ということが分かり、「まぁ、家庭のごたごたが何となく片付いて覚醒するんやろな、ファラさんはお仕事ご苦労様やで」って部分まで予想出来る。何が起こるか分からないトンデモ作品シンフォギアにあるまじき予定調和の連続なのだ。そして、個人的には覚醒エピソードでもマリア回、シラキリ回はあんまりトラウマ克服部分のシナリオに厚みがなく、正直今ひとつだという印象だった。 その点、今回の翼さん回は割とまとまっていて楽しいお話になっている。ついにその全貌が明かされた風鳴家の秘密。「ツルギガー、ツルギガー」と馬鹿の一つ覚えで叫び続ける可哀相なSAKIMORIの人生にもそれなりの理由があったのである。彼女の家庭事情を見て代わりに憤慨してあげるのが仲良しのマリアさんというのも素敵な部分で、妹を失い、「マム」を失ってしまったマリアにとって、家族などというものはどれだけ望んでも二度と手に入らない存在。彼女が必死に「家族の絆の大切さ」を訴える図には切実さがあるのだ。当の翼さんはそうしたマリアの訴えもなかなか届かなかったようだが、彼女の頑なだった心を解きほぐしてくれたのは、まさかの敵キャラ、ファラさんだった。 「解きほぐした」っていうか文字通り「砕いた」っていう方が正しいのだが、彼女が持ち出したチート兵器は「哲学兵装」とか言い出した錬金術の神秘感溢れまくる装備、ソードブレイカー。ジャンプの打ち切り漫画みたいな名前の分かりやすい名称だが、その名の通り、「剣」と定義されるものならばことごとく砕いてしまうという、あまりにピーキーな武装なのだ。相手がクリス・響とかだったらどうすんだ、って話だが、幸いにも(不幸にも?)対戦相手として派遣されてきたのは天羽々斬とアガートラームという2本の「剣」。そりゃファラさんだって余裕の表情になる。ボコボコにされる翼さん。すっかり保護者ポジションになったマリアさんも口惜しそう。そして、「剣馬鹿」である翼さんがファラを打ち破るには、「我が身を剣に」という行動哲学からして改めねばらなぬという事態にぶつかったわけだ。 結局、このファラさんの気遣いのおかげで翼さんは家庭の呪縛から逃れることが出来た。実は良い人だったお父様。彼の「歌えィ!」というエンブリヲ張りのコールを受けて、翼さんは「何も剣にこだわる必要はないんや!」と、これまでの2シリーズ分の自分のキャラを完全否定、新たなステージへ。何があろうとも「剣だ」と繰り返してきた彼女が次に辿り付いたのは、「翼」のステージである。このあたりの経過については、新曲「Beyond the BLADE」にも反映されており、今回はその熱唱とともに、イグナイトモードの漆黒の鎧が灼熱の翼をまとい、見事「翼」となった翼さんがファラさんを一刀両断したのである。うむ、こういうリンクはいかにもシンフォギアらしい演出なのでとても良いぞ。初戦の時にも蒼ノ一閃と歌詞がリンクしていたり、きっちり「歌ってバトル」のうま味を活かした演出になっている。ここまでしっかり内容に食い込めたのだから、愉快な破壊者ファラさんも本望だったのではなかろうか。ちなみに、結局ファラさんにとって最大の難敵って、最初の透明化を看破したNINJAだった気もする。今期もシンフォギアワールドのOTONA力の強さをまざまざと見せつけられているなぁ。 さて、無事に翼さんもノルマクリアしたので、あとはクリスちゃんですよね。まさか6話で担当分終わりってことはないよね。まだレイアさんも残ってるし。今回は「閻魔様に土下座すると地獄から復活する」という新たな学説を提唱したクリスちゃん。ってことは「Bye-Bye Lullaby」の歌詞は純粋に敵に対するアドバイスだったってことなんですかね? 優しい子やな。ただ、今回復活したのがまさかのウェル博士なんだよね。異形の手から察するにネフィリムとの融合を果たしたのかな? ウェルとの関係性っていうとマリアチームの方が根深いので、あんまりクリスちゃんの活躍に繋がらない気がするんだよなぁ。でも、ウェル復活から自然に「マムも爆誕、いっそ17歳の姿で」とかいうサプライズも期待出来る気がしてきた。了子さん、マム、帰ってきて欲しい人がたくさんいるなぁ。マジでフィーネ絡みのサプライズはもう1個暗い用意されてる気がするけども。 そして、風鳴家では美しい父娘の絆が描かれたのに対し、どんどんわだかまりが募っていくのが立花家の泥沼関係。冒頭、未来の言葉すら拒絶したような響の態度が何とも痛々しい。そして、素っ気ない態度の娘にコールしまくるストーカー気質の父親も怖い。前回のあの態度からすると、「復縁出来ないならしゃーないわ!」みたいに考えてるのかと思ったら、割とねちねち絡んできてるのが嫌や。最後の一山であろう響の覚醒イベント、重たい展開になりそうだなぁ。 ちゃんと背景に前回の日本人形あるね、第8話。季節が流れて早くも年末年始なんだよなぁ。これ、うまるたちは歳取るんでしょうかね。 今回は特にキツいお話もなく、ハートウォーミングなエピソードが揃っている。1本目、こたつ設置。引きこもりの強い味方、こたつ。その恐ろしいまでの魔力は日本人のナショナリティに関わる重要な部分で、どこかでは「アニメを見た外国人にはよく分からない物体」の代表であるという情報を見た記憶が。確かに、なんであそこまで愛されるのかは知らない人には分からないよなぁ。入っちゃったら出られない、魔の領域、こたつ。普段のうまるの悪行を考えるなら、こんな魔窟を導入するのは躊躇われる気もするのだが、それを置いちゃうのがお兄ちゃんの優しいところでねぇ……。あれ、でもこたつ置いたら夜に布団敷く場所がなくなる気がするんだけど……どうするんだろ。他にも海老名ちゃんのうち、本場家、そしてシルフィンのところにもこたつが。今まで気づいてなかったけども、シルフィンの家にいた兄(?)もお兄ちゃんの会社の同僚の奴か。世間が狭すぎやしませんかね。ちなみに、途中で登場したサーモグラフィ状の温度演出、「上半身ってどこやねん!」とみんながみんな突っ込む部分だが、アイキャッチに使われたってことは、突っ込み待ちで用意されたネタだったんだな。家うまるの生体器官がどうなってるのかは気になるよな……。 2本目、クリスマス。引きこもりにクリスマスなんてあんまり関係無いやんけ、と思ったが、パーティをする大義名分として、やっぱり年に1回の大事な行事。可愛い妹さんが彼氏とどっかに行くわけでもなく、家でお兄ちゃんの帰宅を待っててくれるのだから土間家は良いご家庭である。残業に苦しむお兄ちゃんも、無事に切絵ちゃんと2人でうまるの待つ家に帰還成功。「ひとりぼっちのクリスマス」として星飛雄馬バースデーばりの悲劇が起こったらどうしよう、と思っていたが、この作品にそんな心配はないのである。ちょっと切絵ちゃんに雪が積もりすぎだった気がしないでもないが(延々外で待ってたんやろか)、幸せクリスマス。トナカイ仕様のうまるもなかなか可愛らしくて良いね。満面の笑みで出迎えるうまる、やっぱり憎めないんだよなぁ。なお、ぼんばは(略)。 3本目、年越し。クリスマスが妹、正月が兄という、謎の本場家襲来。そして、1年間の劇的な出会いなどを総集編風に振り返った後、ぼんばとうまるの気合いの入った安物グルメ対決。ぼんばの展開したビールベースの宴会メニューは分かるが、うまるの用意したおかしセット、流石に甘ったるすぎやしませんかね……アイスとコーラはまだいいが、菓子パンが重そう。これ、ぼんばの用意した塩気が無かったら全部食うのはかなり大変そうだ。しかし、うまるは単にジャンクフード好き、っていうだけではなく、割と筋金入りの「コーラマニア」だったんだな。各種マイナーコーラって、集めるのは割と楽しいよね。まぁ、味はそんなに変わらなかったりするんだが。うまるは本当に人生が楽しそうで何よりですわ。 4本目、正月・初詣。今作はヤンジャン連載だったはずだが、ライバル誌の作品にも堂々と出張してくる利根川先生マジ大物。次回予告は更に「ざわわ…」とアゴが尖ったお兄ちゃんがいたけど、どんだけカイジ世界線が好きなんだよ。正月ということで「来年から本気出す」についてのお話だったわけだが、ようやくやる気を出しかけたうまるに対して、「掃除はあとでいいから初詣に行こう」とか言っちゃうお兄ちゃんはまだまだ甘いよね。モチベーションがわずかでも発生したタイミングで一気にやらせるべきだったと思うのだが。 そして最後に5本目、以前ちょっとだけ登場していたお兄ちゃんの上司、叶課長メインのなんだか切ない片思い話。別にお兄ちゃんに脈がないとか、そういうわけでもないと思うんだよ。どうやらぼんばも含めて学生時代からの長い付き合いのようなので、あまりにも「仲間意識」が強すぎて恋愛関係に発展するっていう発想自体がないのだろう。ということは、案外押してみれば意識し始めるかもしれないんだよ。でも、それが出来ない課長のいじらしさ。とても可愛い。クリスマスというきっかけを活かして一気に距離を詰め、あわよくばものにしようと計画していたようだが、ギリギリのところで押し出せずに結局一人きりのクリスマスイブ。うーむ、切ない。夜の誘いをグッと堪えてお兄ちゃんの家族に気遣い、振り返って涙する課長がとても愛おしい。なんか、この作品の女性キャラでみんなどっか甲斐甲斐しくて放っておけないんだよねぇ。 世の独り者に幸あれ。 もしかして:ハムスケ、何もしてない、第8話。あいつがいるだけでどんよりとダークな雰囲気がぶっ飛ぶのが面白い。申し訳ないでござる〜〜。可愛い。 さて、全編通して緊張感のある良いエピソードだった。良いエピソードだったけど、すまん、それを差し置いて1つだけ言わせてくれ。 あおちゃんの演技がめっちゃ好き! いやぁ、そりゃね、我が心の十二神将(右部柱参照)の1人だからさ、大好きなのは何度も書いてる通りなんだけど、やっぱり今回のクレマンティーヌって役はすげぇ楽しいのさ。トカゲみたいな顔で百面相しながら高飛車、キチ、ヤンと様々な表情で本当に「イッてる」感がゾクゾクするのです。こういう時のあおちゃんの演技の特徴として、台詞の切れ目が曖昧になって、すごくつかみ所のない、「ぬるっとした」台詞回しになるのね。普通は切れる(読点、句点が入る)だろう部分で切らずにぬらぬらと流れるように読み上げていき、そこに普通ならあり得ない抑揚をつけてテンションの乱高下を表すしゃべり方。もちろん音響監督からのディレクションもあってこそなんだろうけど、実際にこれをしゃべってきちんと「聞ける」音声で作りあげられる役者は少ないと思う。この「普通じゃない発声法でまくし立てるのに明晰な発話術」はあおちゃんが担当している他のタイプのキャラにも活かされていて、もっとキーキー成分が強くなると幼女特有の「他人を気にしないわがままな口調」に聞こえるし、もっとトーンを落とすとクール系のダウナー演技にも転化される。全部共通するのは「他人のことを気にしてない」っていう部分なんだけど、多分あおちゃん本人の生粋のオタク根性みたいなものが活きてる話法なんだと思うのよね(オタクってのは基本的に他人が聞いているかどうかなんて気にしないから)。もちろん、中の人のイメージから勝手に妄想してるだけなんだけど、とにかくクレマンティーヌの台詞を聞いてると、「あぁ、本当にあおちゃんは電波系で厨二じみた世界観を楽しんでいるなぁ」というのが伝わってくるのである。ちっちゃい身体全部を使ってアフレコしてる現場が観たいなぁ。以上、声オタの気持ち悪い独り言のコーナーでした。 閑話休題、とにかくそんなクレマンティーヌさんの悪行によって、モモンガ様がお怒りになったよ、っていうお話だ。元々「魔王様」が主人公のお話である、どれだけギャグ要素を入れていても、こういう悲壮なお話もやってくるもので。前回まで和気藹々と冒険していた「仲間」である漆黒の剣のメンバーは見事全員が惨殺、挙げ句レイズアンデッドされてモモンガ様にぶった切られるという悲惨な最期を迎えた。ここまで容赦無い展開になるとは思ってなかったので、アーアー言いながらプリーストのおっちゃんが襲ってきたのはけっこうショックだった。ウィザードの少年改め少女なんて、可哀相で見てられないのである。何故ここまで悲劇的な舞台設定を演出したかといえば、おそらくモモンガ様の個性を改めて浮き彫りにすること、そして目的意識をはっきりさせることが狙いだろう。 「個性」とは、何度か言及されている「冷徹さ」である。こちらに転移してから得られた「アンデッドならではの心の平坦さ」は、今回の事件でも如実に表れていた。もし、モモンガ様が一介の「ネトゲプレイヤーモモンガさん」だったら、どれだけ短い間だったとしても、同じ釜の飯を食った冒険者「仲間」の死に悲しんだり、怒ったりという感情はもっと強かっただろう。しかし、モモンガ様は(表面上は)つとめて冷静に、ビジネスライクな処理でこの異変を処理していく。それはあくまでもゲームの中のミッションの1つのようである。そして、それだけだったら単なる「冷たい奴」で終わってしまうために主人公としての魅力に欠けるわけだが、モモンガ様の場合、「一抹の不快感」という形で主人公たる権利をしっかりと残している。過去にあった「魔王系」作品というと直ぐに「魔王らしさ」が希薄化してしまうことが多かったように思うが、モモンガ様はこの設定のおかげで「魔王らしさ」を維持したまま、ミッションをこなすことが出来るのが偉い。 もう1つ重要なのは、今回の事件でも細心の注意を払いながら動くモモンガ様の「目的意識」。彼の目的は「情報の収集と発信」であり、冒険者との遠足はあくまでその一環。確かにパーティーを無下に殺されたことは「不快」であるが、そこには「自分の目的を邪魔されたからだ」といういいわけが立つ。そして、初めてぶつかった「正体の見えない脅威」に対して、様々なマジックアイテムを駆使しながら慎重にことを進め、ナーベさんに教えながら1つ1つ外堀を埋めていく様子は、何とも慎重派で、ゲームに対して油断していないソロプレイヤーの行動そのものである。まぁ、それでも「魔王として」の行動にはまだまだ粗が見えるのでナーベさんに突っ込まれてしまうわけだが……そこは「演じているキャラ」なので致し方ない部分はあるわな。 今回、大量に蠢くアンデッドを相手にした戦闘シーンは大して描かれなかったが、それでもモモンガ様の俺ツエー要素はきちんと確認出来る。こうしてみると、「屈強な鎧の大男が無双してるアニメ」という、ジャパニメーションの中では割とレアな作品になっている。どうしても日本のアニメで活躍する主人公っていうと優男が多いので、こういう硬派な画面は珍しい。海外でも人気が出そうな絵面だ。アルベドさんもビッチだしさ(まぁ、今回は登場シーン無かったけども)。ナーベさんとハムスケで萌え要素をフォローしときゃ問題無いだろ。 さて、こうして素敵キャラであるモモンガ様とクレマンティーヌさんが真正面からぶつかることになったわけだ。どう考えてもクレマンティーヌさんに勝つ未来はないので結果なんて見なくても分かるわけだが、次回、あおちゃんが劣勢に立ったトカゲ女にどんな声を当てて、どんな惨めな展開を見せてくれるかは要注目。きっと、すごく汚くていい声を聞かせてくれるだろう。 刺激的な展開が続きます、第8話。正直、舞台設定が整ってから解決までって推論を転がすしかないから盛り上がらないんじゃないかな、って心配してたんだけど、流石にその辺はきっちり動かしてますね。世に出てる「人狼もの」って、こういう展開がとにかく中だるみするので、きっちり「ファンタジー小説」としての体裁も整っているのは好感が持てる。 さぁ、全部のシーンが大きな意味を持っている(気がする)ので追いかけるのが大変だが、今週最大の盛り上がりは何と言っても冒頭のアドレットVSハンスだろう。前回の時点で人間離れした凄まじい格闘技術を披露してくれたハンス。猫を模倣したという独自の暗殺拳は今週も大盤振る舞いで、画面をダイナミックに使いながらもしなやかに動く彼のアクションが何とも流麗。重そうな幅広の双剣を軽々と扱う様子も実に勇ましい。そして、そんな圧倒的強さを持つ「天才」ハンスに対し、「凡人」アドレットも必死の抵抗。あれだけ追いかけられて、攻め続けられて生き延びてるんだから、アドレットの格闘技術も相当なもんだと思うけどね。まぁ、余裕をぶっこいてたハンスが多少遊んでいたってのもあるだろうし、後で話していた通り、「7人目かどうかちょっと迷っていた」という本心もあったようなので、ひょっとしたらジリジリと追い詰めながら、彼の言うところの「死に顔の本性」を見定めようとしていたのかもしれない。 1対1ではいつかは詰んでしまうことが分かっていたアドレットは、ここで目的を再確認して起死回生の策に出る。頼みの綱の「秘密道具」を外して、全面降伏(のふり)。当然、ハンスを信じるはずがないのであれこれと未来の可能性を探るも、「天才は絶対にそこに意識が向かない」とアドレットが断じたのは、なんと飛び出すカラクリ機構付きの剣だった。なるほど、「剣では絶対に負けない」という自信があるからこそ、ハンスは「それ以外の武器」を警戒する。自分の見たことのない何かを想像する。しかし、実際はその剣が隠し球でした、というのは面白いネタである。まぁ、あんだけ俊敏に動いてたハンスがおもちゃみたいな不意打ちで倒せるのか、っていうと疑問ではあるのだが……実際にはそれが効いたわけでね。アドレットさんの秘密道具もホントに芸達者である。暗器使いってのは主人公としてどうかと思うけども(だって今回の剣なんてどう考えても梅花袖前じゃないですか)。 さて、とりあえず命の取り合いではアドレットの辛勝。問題はそこからである。「殺せるのに殺さなかったよ! 7人目じゃない証拠だよ!」というのがアドレットの主張。まぁ、ぶっちゃけ人狼ゲームにおいて人狼側が一番使うフレーズである。確かに「ここでハンスを殺さない理由は無い」というのはもっともなのだが、純粋にゲームとして考えるとそれだけでは弱い。ここで彼の訴えを補強するのは、事前に見せつけられた「天才と凡人」の差であろう。確かに7人目ならば「わざわざ生かしてハンスに信用される」メリットこそあるものの、千載一遇のチャンスを逃してまでハンスに取り入ることが総合的にプラスになるかどうかは怪しい。それくらいに、「ハンスを殺す」というのは難題だった。こうして「凡人」の立場を利用してアドレットはハンスに取り入るわずかな機会を掴んだわけだ。 もちろん、こんな訴えだけでハンスが素直にハイそうですかと答えるわけがない。衝撃の告白「オラが7人目だ」からの首切り惨殺シーン。「え? まだ8話目なのに? やべぇ!」ってマジでびっくりしましたよ。流石殺し屋さん。何をやるにも迫真の演技力であった。こうして「死に顔の真実」から何とか身の潔白を証明したアドレット。ようやく、本当にようやく、念願の「信頼してくれる仲間」を手に入れたのである。最初に仲間になるのが(フレミーを除けば)ハンスってのはいい組み合わせ。目を開いたハンスは今作の他のキャラと同様、案外イケメンだったりするのである。ちなみに、「ハンス→アドレット」方向での疑惑は晴れたが、逆に「アドレット→ハンス」方向はどうだろう。つまり、ハンスが7人目の可能性ってのは残っているのだろうか? ハンスの場合も、アドレットの主張同様に「殺せるチャンスがあったのにアドレットを殺さなかった」ことは1つの論拠になるかもしれない。いや、アドレットは放っておいても「死に体」だったわけで、わざわざ自分で手を下す必要も無い。むしろ、ここでアドレットを殺害すると、「アドレットを殺したのに結界が解除されない、残り6人の中に犯人がいたんだ」という展開になってしまい、ハンスにとっては都合が悪い。誰も見てないんだから殺害後に「逃がしてしまった」と嘘をつくことも出来るだろうが、ここで1つ嘘をつくことで後々の展開が悪くなってしまうので、万一ハンスが7人目だった場合、アドレットを殺さない方が都合が良さそう。つまり、現時点ではハンスは完全なシロではない。しかしまぁ、今回の演出方向を見ると、どうしてもハンスは犯人には見えないんだけどね。ポロッとヒントみたいなことも言ってたみたいだし。ひとまず「アドレット&ハンスコンビ」は視聴者目線ではシロ断定でよいのではなかろうか。 残りの面々も基本的にツーマンセルなので関係性が見やすいですね。まず、関係が穏和なのはフレミー・モーラコンビ。基本的にモーラさんは「アドレット見つけたら即殺しましょう」派なので、その分フレミーに対する警戒水準は下がっている。彼女の身の上を慮ってか、「あなたは信じる」ということを明言して仲間意識を強めている。まぁ、現時点ではそうした行動に出るはっきりした根拠もないので、ある意味で浅慮な発言と言えなくもないのだが……モーラが7人目である場合、単にフレミーに取り入って信用を勝ち取る手段だった、てなことになるわな。フレミーさんはもう他人から疑われるのも慣れっこなので、モーラがどう思ってようとあんまり気にしてないみたいだ。ただ、「アドレットに肩入れしたいのは分かるけど敵なんやで」という発言にはちょっと反応していた。フレミーの中では、やっぱりアドレットはシロよりなんだろうなぁ。 そして、モーラさんに関しては、神殿の中に戻ったハンスとアドレットの会話がちょっと気になるところ。どうしても神殿に抜け道が見つけられなかったアドレットたちは、「やっぱり聖者の力やろなぁ」という適当極まりない結論に達する。「そんな聖者おらんで」というのは管理組合担当のモーラさんの言質によるものなので、おばちゃんが嘘ついてたり、知らなかったりすると、まさに言葉通りに「密室に穴があく」のである。ご丁寧に今週はチャモによって「聖者って色々化け物じみてますわ」ということがまざまざと見せつけられたため、「知らない能力持ちの聖者が紛れ込んでいる」というのが一番簡単な解決ルートになった。その場合、「その聖者が8人目、手引きした上で正体隠匿してるモーラさんが7人目」というのはありそうな話。責任者権限で「横紙破りは無いよ」と保証しておいて、残りの6人をだまくらかす作戦だ。この作戦の最大の欠点は、「何でもありなのであんまり面白くない」ということでる。 さて、個人的に今週もう1つエキサイティングだったのは、回りの連中からあんまり気にされてないウサギ&ストーカー組。ナッシェタニアが疑っているのは何と上の方でシロ判定された(俺がしただけだが)ハンスさん。「どうしても気になることがある」と言っていたが、ここまでのハンスの言動に何か引っかかりがあっただろうか? まー、姫様の考えてることは前からよく分からなかったので、ここは女の勘に任せるしかないだろう。そして、個人的には一番怪しいと思っていたゴルドフ。なんと、彼のこれまでの思わせぶりな表情、言動が、全部「姫様への嫉妬」の一言で片付けられてしまった。「あんたが私にお熱なのは知ってるけどー、あたしそういうの違うんでー、幼馴染みとしか見られないんでー」というのがウサギの意見。可哀相なゴルドフ。そりゃ突然やってきたアドレットに愛しの姫様をかっさらわれたらイライラするのは分かる。しかし、そんな彼の煩悶も「ガキだからしゃーない」と一蹴してしまうウサギマジ鬼畜。男の子の純情をなんだと思ってやがる。いや、ゴルドフさんの場合は暴力行為にまで及んでるから青い情動っていうだけでフォロー出来るもんじゃないですけどね。さて、ゴルドフは本当に単なる「単に恋心を処理しきれない若僧」なのか、それとも……。 ここまでの6人がペアで行動していたわけだが、アドレットさんは「封印の方法」というキーワードで何かをひらめいた様子。問題児のチャモのところに大事なことを聞きに行こうとするが、気分屋のチャモは退屈な状況にすっかり飽きちゃったご様子。面倒になって「もう怪しい方から全部殺す」作戦を開始。ゲームの人狼ならばローラーもありだろうが、この状況でそれはあかんですよチャモさん。でも、チャモは一人でも魔神倒せるから平気なんだってさ。いきなりの嘔吐から、どう見ても正義の味方っぽくない召喚術を繰り出すチャモ。「チャモが食べたものが〜」って言ってたけど、お前それ食ったんかい。そしてその猫じゃらしは単なる吐き戻しなんかい。色々突っ込みどころ満載の戦闘スタイルだが、実力は本物らしい。あんだけ強そうに見えたハンスさんがあっという間にたじたじですよ。あかんやん、やっぱ聖者チートですやん。確かにハンスやアドレットが1人2人欠けても何とかなりそうな気がしてきた。いや、駄目なんだけどね。これでチャモが犯人だったら笑うよな。繊細なんだか大胆なんだかよくわからねぇ作戦だな。あと、塩の聖者大したことない。大丈夫か、この世界。
<緑>
Appetite for the Unnatural 人工物への興味 (2)(G) C インスタント 対象のアーティファクトかエンチャントを破壊する。あなたは2点のライフを得る。 白が1マナでマナコスト4以下のアーティファクト壊す「断片化」、赤は毎度お馴染み「破砕」と、3マナ起動でアーティファクトを食べる「壊し屋グレムリン」の2枚。そして緑にはこのカードと再録の「忍び寄るカビ」が与えられた。「忍び寄るカビ」はアンコなので、コモンで直接アーティファクトが壊せる呪文は全4種。そうしてみるとこのコモン除去は割と大事な1枚になりそう。「わぁい、『帰化』にライフゲインがついてラッキー」と思いたいところだが、微妙に「自然な最期(AVR)」の下位互換っていうのが寂しいところ。まぁ、そこまでひどい改悪ではないので、これでも充分一線級の強さなのは間違いないが。この世界を生きるものなら、御守り代わりに1枚2枚。
Arborback Stomper 高木背の踏みつけ (3)(G)(G) U クリーチャー・ビースト 5/4 トランプル 〜が戦場に出たとき、5点のライフを得る。 カラデシュ感が欠片も無い適当なビースト。まぁ、機械次元といってもミラディンのように生命に影響を与える次元でもないし、緑に与えられたのは自然と融和するような新たな機械の方向性なので、こうして獣と仲良くするのも1つの研究といえるのだろう。5マナ5/4トランプラーというざっくりした緑らしさ。そして大きな優しさに包まれるライフゲイン能力。絶対無駄にならないし、リミテッドなら各方面から相手に精神にダメージを与えられる1枚。地味なのは間違いないが、実力は本物である。まぁ、警戒持ちでライフを守れた「タジュールの道守(GTW)」とは構造的に同じ気もするので、世界の速さ次第ではこれですら出番が無い可能性もあるのだが。しかし、こうしてみると「ファングレンの匪賊(MBS)」がコモンって、ひどかったな。
Architect of the Untamed 獣性を築く者 (2)(G) R クリーチャー・エルフ、工匠、ドルイド 2/3 あなたのコントロール下で土地が1つ戦場に出るたび、あなたは(E)を得る。 (E)×8:6/6で無色の、ビースト・アーティファクト・トークンを1体生成する。 エナジーチャージャー。こちらの条件は上陸である。確実に1つ2つとエネルギーをチャージ出来るのはいいのだが、上陸条件ってことはそこまでまとめて大量のエネルギーが蓄えられるわけではないんだよな。そのくせ、単なるバニラビーストを作るのにエネルギー8個というべらぼうな料金をふんだくっていく。あんまり効率は良くなさそう。幸い緑はエネルギー補充の得意な色。ここから続けて「シャイラ専有地の賢者」2連打なら4ターン目に6/6も夢じゃない。専用デッキを組むモチベーションはあがりますな。
Armorcraft Judge 鎧作りの審判者 (3)(G) U クリーチャー・エルフ、工匠 3/3 〜が戦場に出たとき、あなたのコントロールする+1/+1カウンターのおかれたクリーチャーの数に等しいだけのカードを引く。 「鼓舞する呼び声(DTK)」と同じドロー能力を持つクリーチャー。あちらはコンバットトリックとして戦線を後押ししたが、こちらは追加の肉でより緑らしく戦線を厚くする。こいつ自身にカウンターがのっているわけではないので3/3バニラが残るだけってのも半端な気もするのだが、クリーチャーの出し入れから再利用していくパターンも考えられるのはありがたい。緑を厚めに取ってカウンターをばらまいてドロー、そこから「軽業の妙技」でもう一杯、なんて展開になればドーパミンで溺れ死ぬ。
Attune with Aether 霊気との調和 (G) C ソーサリー あなたのライブラリから基本土地・カードを1枚探し、それを公開して手札に加える。あなたのライブラリを切り直す。あなたは(E)(E)を得る。 ニッサさんって、初登場のときのアホなイメージはすっかり払拭されたけど、いまいちヒロインとしての萌え度数が足りないよね。チャンドラも、リリアナも、割と可愛いところが見えるのだけど……なんか、この子は顔が怖いんだよ。なんでこんなバカ殿みたいな顔になっちゃうんだろう……。もう、こうなったらおっぱい出してアピールするしかないんだろうか。でもエルフって基本的に痩身だからなぁ……。そんなイラストのインパクトだけで話を終わらせてもいいけど、一応エネルギーつきの「地勢(M12)」。1マナで色マナとエネルギーの両面をフォロー出来るため「地勢」に比べれば割と魅力的なアクションに仕上がっている。あと、ニッサ好きは応援のために100枚買えばいいんじゃないかな。握手券とかライブ抽選申込券とかはついてない。
Blossoming Defense 顕在的防御 (G) U インスタント 対象のあなたのコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで+2/+2の修正を受けるとともに呪禁を得る。 イラストを見ても日本語名は「花咲く防御」みたいなファンシーな名前になるかと思っていたのだが、「blossom」には「活動的になる、発展する」っていう意味もあるのね。この世界の緑は自然とアーティファクトの融和を基本理念としてるので「花咲く」でも良かった気はするのだが、まぁ、意味はこれであってるんだろう。そんな防御は、「レインジャーの悪知恵(M15)」の上位互換呪文。あちらはコモンなので+1修正、こちらはアンコモンなので+2修正。まぁ、身の丈にあった値ということだろうか。これ、そのうちレアに+3呪禁スペルが出てくるんじゃあるまいな。「レインジャーの悪知恵」は呪禁による防御性能が非常に高く、時には+1の修正も充分有効利用出来たおかげで1マナトリックとしては文句のない1枚だった。敢えて文句を言うなら、「緑の割にはちょっと攻め気が足りない」っていうことくらいだったわけで、今回はその唯一の不満をダイレクトに解消してきた形。防御って名前の割には随分アグレッシブ。これ、場合によっては構築レベルでも運用出来るのではなかろうか。どの色も満遍なく強化されてんなー。
Bristling Hydra 逆毛ハイドラ (2)(G)(G) R クリーチャー・ハイドラ 4/3 〜が戦場に出たとき、(E)(E)(E)を得る。 (E)(E)(E):〜の上に+1/+1カウンターを1つ置く。〜はターン終了時まで呪禁を得る。 今回のハイドラ枠は割と現実的なサイズ。この世界ではハイドラだってエネルギー頼みですか。そしてこのエネルギーの確実すぎる運用方法は、割とアホな性能が多いハイドラ一族の風上にも置けない賢さを感じさせる。場に出たときのエネルギー報酬が3個と比較的多め。まとまってもらえるエネルギーの数が優秀なので、単なる配達役としてこのまま天寿をまっとうしてもらうのも悪くない。しかし、ハイドラさんに貢いで次のターンに5/4呪禁で殴れるというなら、そりゃま、応援もしたくなるってもんで。4マナで将来性を感じさせるハイドラといえば「ポルクラノス(THS)」さんがいたが、2回目の起動が安定するくらいにエネルギーが稼げるデッキなら、彼に並ぶ活躍が期待出来る。エネルギー運用カードは下準備の手間がかかる分、一度揃えてしまえば後になってマナを使わないという利点もある。トランプルが無いのが残念なところだが、これだけのサイズと固さなら、いつかは戦線を突破出来るんじゃなかろうか。
Commencement of Festivities 祝祭の開幕 (1)(G) C インスタント このターン、プレイヤーに与えられる全ての戦闘ダメージを軽減する。 今回の「濃霧」枠。「濃霧」との違いはクリーチャーどうしのダメージのやりとりは全部解決するところ。「カメレオンのぼやかし(TSP)」との違いは間違い探しレベルだが、一応、こちらの呪文が軽減するのは「濃霧」同様に戦闘ダメージだけである。こうしてクリーチャーどうしのダメージに関与しなくなったことで、この呪文は100%相手の攻撃に合わせて使う防御呪文になった(「濃霧」なら、一応攻撃時に相手のコンバットトリックを封じるのに使えた)。もちろん、緑はクリーチャーのサイズに自信のある色なわけで、相手が多勢で殴ってきた場合も、本体に通すことを気にせずに好きなように合体ブロックで殺しなさいよ、っていうのがデザインの狙いなわけだ。まー、それこそ誤差の範囲みたいな利便性だが……。よくあるシチュエーションで考えると、こちらが地上、あっちは飛行みたいなすれ違いでダメージレースが発生しているタイミングならこの1枚が効いてくることもあるかも。なんにせよ、慌てて引きたいカードではないな。一応「イラストがなんかカラフル」っていうのは売り……かな。
Cowl Prowler 僧帽地帯をうろつくもの (4)(G)(G) C クリーチャー・ワーム 6/6 「僧帽地帯」ってなんやねん、って思って「Cowl」って言葉の意味を調べてみても、「頭巾」とか「フロントガード」って言葉しか出てこなくていまいち分からない。どうやら車や飛行機などの前部を保護するパーツを「カウル」というらしいが。このカードを見る限り、カラデシュの「Cowl」はあくまで固有の地名みたいだ。それが日本語だと「僧帽地帯」。よく分からない訳である。まぁ、名前でめいっぱいいじってみたところで、このワームが「ケッシグの不吉な豚」から能力を取り去っただけのバニラであることに疑う余地はない。コモンとしては充分サイズなのだが、今回は割と単体除去に使いやすいのが多いので、果たしてどの程度ニーズがあるか。単体で機体に負けないってのは案外悪くない要素だとは思うんだけど。
「Creeping Mold/忍び寄るカビ(10ED)」 U なんと最期に収録されたのは第10版ということで、約7年ぶりの復活。そうか、そんなに長いこと現役を離れていたのか。この度、アーティファクトがいっぱい割れると聞いて堂々の復活である。これでどでかい機体カードなんかを壊せたら、カラデシュ民も自然の偉大さを思い出してくれるかも。同じセットに「破砕」も収録されているっていう赤いじめがなかなかいい感じですね。
Cultivator of Blades 刃の耕作者 (3)(G)(G) R クリーチャー・エルフ、工匠 1/1 製造2 〜が攻撃するたび、あなたは、他の攻撃クリーチャーがターン終了時まで+X/+Xの修正をケルことを選んでも良い。Xは、〜のパワーの値である。 なかなか面白いデザインになっている。攻撃時に回りも鼓舞する一種のオーバーランだが、普通に考えたら3/3で着地して全軍+3突撃というのが現実的。決まればあっさりゲームが終わるカードだ。しかし、世の中そんなに甘くない。こいつが出てくるときに回りに味方が誰もいないという可能性だってあるのだ。そんなときには、製造能力でトークンを2体。修正値はたかだか+1になってしまうが、次のターンに3体で殴ればダメージは5点。こっちの方が効率がいい。以上は流石に極端な例ではあるが、装備品や+1/+1カウンターでパワーを上げる算段があるなら、先に仲間の数を増やしておくトークンモードが役に立つ場合も結構あるのだ。まぁ、いつ出してもそれなりに使えるっていうだけでも充分なセールスポイントになるか。
Dubious Challenge 怪しげな挑戦 (3)(G) R ソーサリー あなたのライブラリを上から10枚見て、その中から最大2枚までクリーチャーカードを1追放し、あなたのライブラリを切り直す。対象の対戦相手は、追放されたカードのうち1枚を選び、それを自分のコントロール下で戦場に出しても良い。残りのカードを、あなたのコントロール下で戦場に出す。 謎が謎呼ぶ超ヘンテコ召喚魔法。「ライブラリを上からめくってクリーチャーが出る」は緑なら定番の呪文システム。オリジンとなるのは「野生の呼び声(6ED)」あたりだと思うが、これを構築レベルのギミックとして昇華させた傑作が「召喚の罠(ZEN)」で、例によって大祖始だのエムラクールだのをバンバン出して世界を焼け野原に変えたものである。最近のカードだと「書かれざるものの視認(KTK)」が同様のギミックを扱っていたが、こちらはあまり出番が無かった。やはりコスト踏み倒し呪文なんだからコストはもっと軽くしろよ、ってことなんだろうな。もちろん、その後登場した「集合した中隊」の壊れっぷりは今更書くまでもないだろう。そして、そんな「めくって登場」スペルの新作だが……何だコレ。例えていうなら「集合しなかった中隊」である。コスト関係無しに10枚(!)から2体を出せるのだが、まず、2体のうち1体が相手側に出る。つまり、どれだけ強いカードを選んでも相手の方に強いカードが出る。自分は常に2番手。なんのギミックも仕込まずにこのカードを使えば、敵に大量の塩を送るだけで終わる博愛呪文だ。となると、何かこのカード専用のギミックを仕込む必要があるわけだ。一番簡単な解決法は、相手の場に出たクリーチャーを処理すること。もちろん除去ではなく、バウンスやブリンクなどで自分の手元に引き寄せる手段を使う。ただ、最近のブリンク呪文は「あなたのコントロールするクリーチャー」しか対象に取れないことが多いため、せいぜいバウンスがいいところか。カード2枚を使って、最終的に戦場と自分の手札にクリーチャーカードを1枚ずつ。まぁ、悪くはない結果だ。ただ、途中に危険な状況を挟むため、相手がカウンターや呪禁呪文を使うとエラいことになるというリスクはあるだろう。そうしたリスクを避けるもう1つの方策として、「相手には使い道が無いクリーチャーばかりでデッキを作る」という方法もある。たとえば相手と色が合わない起動型能力が強いとか、手札に戻ることが強みであるとか。「次元潜入者」みたいなカードなら一応これに該当するだろうか。「霊動カカシ」みたいなデメリット持ちのカードを選択してみる手もあるが……なんにせよ、相手は元々無いはずのカード得ているわけで、よほどの工夫が無いと相手にとってマイナスにはならない。「触れられざる者フェイジ(LGN)」とか「魂喰らいのオーグ(JDG)」みたいな強烈なデメリットならいけるんじゃね? って思ったけど、あくまで相手は「出しても良い」なので相手が断ったら全部自分のコントロール下で出てくるんだよなぁ……。何かエポックメイキングな使い方があるんだろうか。……ありそうな気がする。世の電波系デッキビルダーを舐めたらあかんねんで。
Durable Handicraft 丈夫な手工品 (1)(G) U エンチャント あなたのコントロール下でクリーチャーが戦場に出るたび、あなたは(1)を支払っても良い。そうしたなら、そのクリーチャーの上に+1/+1カウンターを1つ置く。 (5)(G)、〜を生け贄に捧げる:あなたのコントロールする各クリーチャーに+1/+1カウンターを1つ置く。 「なにかが出た時に1マナ払っても良い&生け贄に捧げて能力起動」っていうデザインは青の「革新の時代」、黒の「奥の手」と共通したデザインだが、サイクルになっているわけではないし、各々のカードにあまり似た印象はない。緑のカードは+1/+1カウンター応援団。どんなクリーチャーでも、1マナの追加でワンサイズ大きくなって出てくるという「ザーメクのギルド魔道士(GTC)」に近い効果。全てのクリーチャーがワンサイズ大きくなるならとんでもない話で、特に製造クリーチャーとの組み合わせは一気にサイズが二回りでかくなるので結構な事件(まぁ、2マナ重くなるが)。+1/+1カウンター絡みのカードを運用するなら必須の1枚だ。さらに終盤以降には決め技として泣きの一回でカウンターを設置する技ももっている。こちらは割と重いし、このカードが必要じゃなくなるタイミングってのはなかなか見極めにくいので起動には勇気が必要だが、ワンパンチでゲームが終わるなら使わない手は無い。かなりデッキの性格を決定づけるキーパーツといえる存在だ。
Elegant Edgecrafters 洗練された鍛刃士 U クリーチャー・エルフ、工匠 3/4 製造2 〜はパワー2以下のクリーチャーによってはブロックされない。 アンコなので製造の数字が2、というルールを守ったカードではあるが……6マナか……。「パワー2以下にブロックされない」は、緑が最近打ち出している低パワー無視政策の一環で、もし製造をカウンターに回せばブロック制限つきの5/6。それなりの圧力があるのは間違いないだろう。しかし、正直6マナ域のカードに求めるのは「それなりの圧力」では駄目なのだ。「決定的な一撃」でないことには、キャスト出来ないかもしれないという高コストのリスクが埋め合わせられない。また、製造という能力そのものが、早めに展開することに意味を与える能力でもある。例えばアーティファクトの数を増やす、頭数を増やす、何でもいいがそうした効果を狙うなら、こいつ本体のスペックはあまり問題にならない(そもそもトークン出したら3/4になっちゃうので説得力無いし)。製造の汎用性を武器にするなら、たとえステータスに難があっても0/1の「武器作り狂」を選ぶべきだろう。つまり、どうにも半端な印象は否めない。運用時はカウンター乗せモードでフィニッシャーを任せることになると思うが、もうちょっと安定したカードでいいんじゃないかな。
Fairgrounds Trumpeter 博覧会場の吠え象 (2)(G) U クリーチャー・象 2/2 あなたの終了ステップの開始時に、このターンにあなたのコントロール下のパーマネントに+1/+1カウンターが置かれていたなら、〜の上に+1/+1カウンターを1つ置く。 他の次元で暴れ回る象と違って、この世界ではイベントを盛り上げるためのお飾りの象。おかげで元々のサイズは象とは思えない数字だ。しかし、この象はお祭り用ということで人々の盛り上がりには敏感。どこかで喝采が起これば、それに合わせて象も少しずつ大きくなっていくのだ。……言ってて良く分からない理屈だが、まぁ、そんな感じ。製造能力は「場に出る際」でなく「場に出たとき」の能力なので問題なくこの象の監視対象になり、象にもカウンターお裾分け。その他にも緑の必須パーツである「弱者狩り」、性能アップを果たしたナイス2マナ域の「クジャールの種子彫刻家」など、緑はコモンレベルでも数々のカウンターギミックが搭載されている。きっちりデッキが組めればなかなかのパオーンが楽しめそうだ。当然、監視するパーマネントは自分自身も含まれるので、象に直接カウンターを置いた場合はさらにもう一個置ける。色々試してみよう。
Ghirapur Guide ギラプールの案内人 (2)(G) U クリーチャー・エルフ、スカウト 3/2 (2)(G):対象のあなたのコントロールするクリーチャーは、このターン、パワー2以下のクリーチャーによってブロックされない。 今回いくつか採用されている「パワー2以下にブロックされない」という不思議な制約をばらまける中堅エルフ。パワーの小さいクリーチャーを無視する回避能力は緑ではお馴染みだが、今回「2」という数字を固定したのは、霊気装置トークンのようなみみっちいカードのみをかわすことを意識したものだろうか。まぁ、これだけでも結構な数のクリーチャーが回避出来るので充分強い。最悪でも自分自身に使って殴れば止められないか、3/3程度と相打ちして果てるか。使い心地はテーロスの「彼方の工作員(THS)」あたりが似ているかもしれない。しかしまぁ、この世界はブロック出来無くなっちゃった低パワーのクリーチャーも、機体に搭乗してブロックに回ると言う選択肢があるからなぁ。マッチポンプ感がすごいが、どのくらい活躍出来るでしょうかね。 だから挿入歌なんなのさ、第8話。いや、前々からあかんと思うタイミングは何度もあったけども。やっぱりいらんわ。どういうしがらみで毎回毎回雰囲気の合わない挿入歌を入れねばならぬのやら。別に曲が悪いってわけではないのだから、余計なところに入れずに別なところでプロデュースして下さいよ。アーティストさんが逆に不憫だわ。 さておき、今回も話数シャッフルによる構成変更が大胆に行われている。Aパートの「カレーを作ろう!」は原作第2巻だが、Bパートの「地球を救おう!」はなんと6巻である。随分飛んだなぁ。それだけ飛んでも別に齟齬は生じない……わけではなく、本来なら間に入るべき明里ちゃんのお料理教室エピソード(委員長が実は料理の天才であることが判明するお話)が抜けているため、強引に委員長にチョコレートケーキを作らせて、それを偶然通りかかった校長に食べさせるというエピソードを追加している。これによって一応校長の行動にも理由付けは出来るのだが……突然校長がチョコを求めて暴れ出すのはかなり不自然な展開になってしまっており、わざわざ話数をいじくり回した意味はよく分からない。また、校長が委員長の料理を食べて言葉っ足らずな食レポをする(単に美味い美味い言うだけの)ネタはお料理教室の回でふんだんに仕込まれるはずのものなので、それ無しでいきなり校長が3人の料理を食べて反応するのはなんだか準備不足の感があるのだ。まぁ、これも原作読んだ後だからそう思うのかもしれないけども……アニメ初見の人はどういう風に見るかなぁ。「結局委員長は料理が上手なの? 下手なの?」っていう部分がすごく分かりにくいんだよな(まぁ、実際原作でもぶれてしまったところだからね)。 結局、Bパートの下準備の意味合いが強いためにAパートはなんだか話の構成がちぐはぐな印象。まだ登場して間もない獅穂がボケよりも突っ込みに回って腰が引け気味に見えてしまうのもなんだか勿体ない気もする。ただ、その分Bパートの勢いは原作にも増して随分賑やか。アホらしさが増せば増す程に輝いてくる作品なので、こうして突拍子も無いことをやってくれるお話の方がアニメにしたときの馬鹿馬鹿しさが映えるのだろう。明里ちゃんがよく見せる悪鬼羅刹のような形相も、アニメで動かしがいのある部分だろう。こういうところでもっとオリジナリティを出していけばアニメならではの付加価値が生まれると思うんだけどねぇ。 今回は(アニメ版)明里ちゃんの株が上がった回だったかな。えみつんの声はあんまり印象に残らないかなぁ、と思ってたんだけど、悪鬼モードの明里ちゃんはなかなかに気合いが籠もっていていいキャスティングだったんだということが認識出来た。逆に、校長役のM・A・Oについては、すごみがかったシーンでの演技がちょっと辛そう。元々校長の地声(?)をかなり可愛い方に寄せているので、その基本線を維持しつつ怖い方向に持っていってくれ、ってのはなかなかの難題だ。まー、可愛いところが際だてばそれはそれでいいのかもしれんけども。とりあえず、終わった後に喉ガラガラになりそうやな。2人ともお疲れ様です。 |
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HN:
Thraxi
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男性
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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