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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「弱虫ペダル GRANDE ROAD」 5

 2期っていうよりも、ホントに「ちょっと休んで続き」。現代アニメ業界は、やっぱりこの3ヶ月の休みが大事なんですかね。まぁ、また新鮮な気持ちで見直せるのは悪いことじゃないですが。

 1期はとんでもねぇところで幕を閉じた本作。「あんなとこで終わらせるとかありえへんぞ! 誰も得しないやないか!」と思っていたのだが、いざ2期目が始まってみると、いきなりトップギアのクライマックスから始まるというとんでもない状態なわけで、こりゃイヤでもテンションはあがる。なるほど、この勢いを強引に維持するための方策だったということなのか。すげぇ判断だ。もう、3チームとも総力戦でボロボロになってる状態。巻島先輩が相変わらず気持ち悪いくらいのダンシングで画面を彩れば、さらにここまでちょっと足を引っ張ってしまった田所もぐいぐい盛り返す。部長はいるだけで壮絶なまでの存在感を発揮し、今泉はここぞとばかりに見せ場をアピール。もう、全員がやりたい放題である。もちろん箱学も負けてはおらず、荒北・新開コンビが見せる見せる。やってるテンションは1期目と特に変化は無いのだが、これだけ盛り上がっているなら文句の出るところではないだろう。

 そして、なんといっても世界のヒーロー・御堂筋君である。やっぱり本作では彼が一番やな。1話目からかっ飛ばし過ぎててたまらんものがある。奇しくも、本誌連載では久しぶりの登場でまた活躍しそうな予感。溢れ出る御堂筋パワーをアニメでも遺憾なく発揮してもらいたいものである(まぁ、結末知ってるけども)。こんだけの人数が暴れている設定なのに、京伏の面々も埋没せずにちゃんとドラマに食い込んでくるのが良いよなぁ。

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○「暁のヨナ」 5

 どうしてもタイトルを見ると「暁のリョナ」って言いたくなってしまうのは、多分脳の病気だと思います。まぁ、1話を見る限り、実際にそういう薄い本が半年後に作られても不思議じゃないんだけどね……。

 頭から尻まで、エンドレス千和作品。とにかく千和、何しても千和である。実をいうと、こういう真っ直ぐな「女の子」してるメインヒロインってのは珍しいのよね。そこまでロリ成分も高くないし、過去の実績だとラヴィあたりがギリギリ近いかなぁ。最近は年齢の高い役が多く回ってくるようになっており、「魔法科高校の劣等生」ではついに母親役まで回ってきて年相応のキャリアを重ねていた千和であるが、ここに来てまた新しい方向性で仕事をゲット。どこまでも無尽蔵である。

 そんなキャストの印象はさておくとして、「花とゆめ」連載作品のアニメ化、製作がstudioぴえろ。主人公がお姫様のファンタジー作品ってことは「それでも世界は美しい」と同じ系統の作品なんだな、と思っていたら、ど頭からシリアス&ハード。時間が巻き戻って平和な情景が描かれたかと思えば、ラストは想定しうる最悪の展開で気分もすっかりダークブルーである。ま、薄々そんな展開になるんだろうという気はしていたが……ヨナちゃんがちょっと可哀想すぎやしませんかね。そして、この世界の人間はよってたかって男を見る目がないって事やな。

 ハードな展開なのは間違いないが、「中世中国風ファンタジー世界」といえばパッと浮かぶのが「十二国記」であり、あちらのダーク展開は今回の比ではない。親父を殺されたくらいならギリギリ耐えられるレベルか。まぁ、同時に最愛の人も失ってしまい、ここからのラブ展開がいきなり座礁に乗り上げる形になってしまったが、どっちかっていうとラブストーリーではなく冒険ものになるのかなぁ。バトルシーンとかも描かれるようになると、アニメとしての質も今後は多方面から問われるようになるな。

 監督を務める米田和弘氏という名前は見たことがなく、どうも初監督作品ということになるみたいだが、1話目は穏当な滑り出し。まぁ、ぴえろの製作なら大崩れすることもないだろうし、「花とゆめ」作品は個人的に相性が悪くないので、わざわざアニメ化にこぎ着けた人気作品であるなら、多少期待しながら見てもよいのではなかろうか。「それせか」ほどのミドルヒットになる気配ではないが、そのあたりはめくるめく千和パワーで補っていこう。どうせあとは回りが全部イケメンで囲まれるんだろうし。他に女の子も出てくればいいけどなー(と言いながら公式ページのキャラ紹介見に行ったら、見事に野郎しかいなくてしょんぼりである)。あとはまぁ、メインヒロインのヨナちゃんがどれくらい可愛くなれるか。1話目時点では「世間知らずなお姫様」キャラの割には嫌味なところは無くて悪くない印象で、恋する乙女としての熱視線も愛らしかったのだが、ここからハードな環境に晒され続ける状態で、壊れてギスギスしちゃうとどうなるかね。「花咲ける青少年」の花鹿みたいに、ナチュラルに前を向ける女傑キャラになってくれることを希望。そこまでいけば、千和力も更に磨きがかかりそうだし。(千和に始まり千和に終わる感想である)

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○「戦国BASARA Judge End」 5→4

 なんか、2期までとは別物になっちゃったね。原作ありきのゲームアニメとしては大きく間違ってはいないのだろうけど、正直言って「これ、アニメ見ないでゲームやった方が良くない?」って思っちゃえるのは残念なところよね。

 この「BASARA3」の舞台となった関ヶ原は、既に一度劇場版でやってしまっているネタである。アニメにする際には当然それを意識しなければいけないだろうし、以前のI.G.製作の無茶苦茶な1期目、2期目も比較対象にされるに決まっているだろう。そうした「アニメのBASARA」と比べてしまうと、どうしたって今期はパワー不足の感が否めない。1クールという短い尺の中で新キャラも含めた大量の武将たちを処理しなければならないというのがまず大変な部分だし、筋立て自体も、「関ヶ原」なんてテーマはわざわざドラマティックに1シリーズ作ろうと思っても、誰だって答えの分かっているものである。それをなんとかして独自要素で盛り上げようとしたら、それこそ劇場版みたいなかっ飛び展開を採用するしかないのだ。そして、BASARAという土壌は、どこまでもかっ飛ぶことを許してくれる懐の深さがあるはず。しかし、残念ながら今作ではそうした思い切りの良さはすっかりなりを潜めてしまっていたのである。

 描かれたのは、たとえるなら「ゲームのムービーシーンだけを切り貼りした」ようなダイジェスト。一応登場させる必要があった全てのキャラに触れてこそいるのだろうが、そのどれもが「脇役」であり、何がメインなのかはさっぱり伝わってこない。一応最終回にはこの作品の看板である幸村・正宗に花を持たせる形でアホエンドをつけたしたわけだが、どうしたっておまけにしか見えないし、それまでの展開との温度差が正直微妙。関ヶ原を真面目にやるのか、茶化すのか、それが分からないままにフラフラとゴールに入ってしまった形である。どう考えてもお市のくだりとかは関ヶ原を描く上では余計な要素でしかなかったし、ちゃんと描くならもう少し小早川をなんとかして欲しかったし。

 まー、あんまり真面目に扱うようなもんでもない気もするのだが、これまで築き上げてきたBASARA文化の中ではどうしたって小物扱いは否めないシリーズであった。次の世界では増えすぎた女性キャラだけの「ガールズBASARA」とかやって吹っ切れればいいんじゃないかな。

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○「オオカミ少女と黒王子」 4

 かな恵ちゃんを犬として飼うことが出来るようになるアニメ。最近は流石にメインでの仕事も減ってきていたので、久しぶりの主役は嬉しい限りである。

 だがしかし、視聴開始直後の印象はかなり悪かった。どうにもこの少女漫画特有のメンタリティが苦手なのである。「アオハライド」とまったく同じであり、「友達グループからハブられたくないから人として問題のある方向に頑張ってしまう」という主人公の思考回路。正直まったく理解できないのよね。わざわざ神経すり減らしてまでイヤな連中と付き合い続けるよりも、一人でのんびり本でも読んでた方が幸せな学園ライフだと思うのだが……こういうのってお一人様特有の思考なのかなぁ。中高生時代って確かに友達関係はすごく大事だけど、ああいうのってわざわざ「頑張って」作るようなものではない気がするんだが。自然に似たような連中が集まるわけだし。なお、私の高校時代の友人は私にエヴァを勧めてくれたり、Magicを勧めてくれたりした模様。俺の今があるのはあいつらのせいだ。数年前に再会した時にも、「名古屋で王国民ライブ」→「関西で親戚の法事」→「首都圏で王国民ライブ」なんてハードスケージュールを元気にこなしていたよ。ファッキンナイスガイ。

 さておき、そんなわけで「アオハライドと同じ展開かー、これはあかんやろなー」というところからのスタート。「アオハライド」よりも更に質が悪いのは、こちらの主人公は「嘘をつく」という確実にアウトな事をやっている上に、付き合っている悪友2人のレベルも更に上。もう、初見で諦めろよ、っていうレベルの連中である。何故そこに必死に食らいついちゃったのかが分からず、メタメタになっている。打開策として見ず知らずの他人をいきなり激写して逃げるという犯罪行為にも及んでおり、およそ応援する気にはなれない、最低のヒロインだ。一体ここから先をどうやって見守ればいいのかと思っていたところに、文字通り救いの手がさしのべられる。さぁ、イケメン彼氏の登場だ。そして、こちらは絵に描いたような(実際絵に描かれてるが)ドS設定だそうな。いやいや、流石に現実にこんな奴おらんて。「三回回ってワン」って久しぶりに聞いた言葉だぞ。「人当たりの良い王子」を演じているはずの人間が、他人の弱み握ったと分かった途端に豹変する理由も分からない。自分も正体明かしちゃったら秘密の握り合いになるわけで、結局立場的にはイーブンじゃんね。これだけ完璧超人なイケメン設定だったら他の女子の弱みを握るなんてのも造作もないことなのだし、主人公以外の女性に対しても同じように振る舞っている可能性が非常に高いと思うのだが、何故か「王子」のままで他の全てに対してはフェアな人間関係を築いているようだ。謎である。

 なんかもう、この彼氏のあり得ない設定が斜め上過ぎて、細かい部分はどうでも良くなってきた。冷静にまとめれば、結局食堂での一件を丸く収めてくれたのだから、ドSとかいう部分は関係無しに単なる「性格もイケメン」であるし、主人公の妄想のように「いかがわしいこと」を迫ってこない時点で、朴念仁ですらある。エロ漫画だったら1話目でバッドエンドで終わってるぞ。いや、もういっそエロ漫画展開を真剣に描かせよう。堀博昭あたりにヒロインをボコボコにする漫画を描いてもらおう。その方がすっきりする気がする(当然、悪友2人もとばっちりで被害に合う流れである)。むー、やっぱり少女漫画って異次元だよねー。

 一応「アオハライド」よりは吹っ切れている部分があるので、ヒロインが散々に振り回される展開を期待しつつ、ユルく見守りましょう。でもなー、これどうせ最終的にイケメンが本当にイケメンになってしまう展開だろうしなー。誰も得しない気がするなー。

 中の人は、かな恵ちゃんが抜擢されているだけでも安心出来るが、友好関係の輪の中にかやのんとみかこしがいるという、謎のアオハライドつながりが。少女漫画のかやのんニーズの高さは一体何が理由なんだろうか。みかこしと伊瀬ちゃんのビッチ転がしぶりに期待。

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○「神撃のバハムートGENESIS」 5

 また別の次元のダンディ。……似てるよね。相方もミャウだし(しっぽ生えたし)。

 基本的に、ソシャゲだのネトゲだのカードゲームだのがアニメ化してもロクなことがない。一番大きな要因は、メインシナリオが決まってないくせに、ファンのニーズに応えようとすると色んなキャラを乱発しなければならなくて、どうしたってシナリオが破綻するため。最近でも「Z/X IGNITOIN」とか「ブレイドアンドソウル」あたりはこの呪縛から逃れられずになんだかしょんぼりな結果に終わってしまった。ソシャゲ原作ってのはまだあまり世に出ていないジャンルではあるが、「ドリランド」は見なくなっちゃったから分かんないし、「絶対防衛レヴィアタン」は……ボクは嫌いじゃないです! あ、そういえば「戦国コレクション」もソシャゲ? ……あれ? 意外とフリーダムなジャンルかもしれない。

 で、これもそんなソシャゲアニメで、中身なんて全然知らないのでタイトルから類推するに純正ファンタジー世界っぽい。そんなもんは漫画にもラノベにもとっくに使い捨てられているジャンルなわけで、今更ソシャゲのビハインドを覆せるようなアニメは出てこねぇよ、と高をくくって視聴を開始したわけだが……思いの外悪くない。中身としては穏当な1話目であるが、そこかしこに細かい気遣いが感じられて、決して悪感情は抱かせないだけのものに仕上がっているのではかなろうか。

 期待出来る要因は大きく2つ。1つは、資金面。元となるソシャゲはかなりヒットしているのだろう、昨今はコンシューマーの据え置きハードゲームを作るより、ソシャゲで荒稼ぎした方がよっぽど儲かる時代。このゲームが人気になっているのはそれなりに理由もあるんだろう、とにかく「儲かっている」ことは事実なはず。この「ソシャゲで稼いだ金」をアニメ製作に回している(と勝手に想像出来る)ので、完成品のベースラインが高い。非常に良く動くし、なるほど画面は綺麗だ。こうしてそれなりに質の良いアニメが製作されれば、ここから更にユーザーが増える可能性がある。アニメから入る層なんてものは課金厨の卵みたいなものなので、ここから更なる拡大再生産が狙えるという寸法。実に正しいセールスの見本である。

 そして、こうした「製作陣営のポテンシャル」を任されたのが、2つ目の要因となるさとうけいいち監督その人だ。タイバニのヒットのおかげで最近ではすっかりヒットメーカーのイメージだが、元々この人はアニメ畑の専門家ではない。特撮なんかにも関わっているし、広く「テレビのクリエイター」というカテゴリを縦走しているような人である。おかげでドラマ作りには割と広い視野が持てる人で、タイバニのヒットも、いわゆるアニメのひな形からちょっとはみ出たところに魅力があったのだろう。また、映像製作の側面で見ると、やたらアメリカンな匂いのする、でかくて派手で、やや頭の悪そうな「見せ方」が上手い人だという印象がある(悪口ではなく、そういうジャンルという意味で)。まぁ、なんといっても個人的にこの人の印象っていうと「ビッグオー」なので、その第一印象に引っ張られてる可能性はあるのだけども。「ビッグオー」→「タイバニのシュテルンビルト」→「こないだの聖闘士星矢の映画」と並べて見ると、確かに「でかい、派手、頭が悪い」の並びが確認出来るのではなかろうか。

 そうした、完全にオタク向けに特定されない「派手さの演出」が、今作でも割と上手くはまっている。冒頭、追いかけっこする2人の巨大車輪グルグルのところとか、クライマックスとなるデーモンとのバトルとか。冷静に考えると、冒頭の巨大車輪は何故あんなとこに保管されていて、何の目的のアイテムなのかもさっぱり分からないのだが、少なくとも物語の「掴みの絵」としてばっちりの小道具(大道具?)だったのは分かる。これに、アクの強いキャラクターデザインの「阿呆なおっさんども」がキャラとして重なり、どこか野暮ったくも愛嬌のある世界が完成するのである。良い組み合わせじゃないですか。

 ここから先、どういう展開になるのかはさっぱり分からないが、現時点では憎まれ口を叩きながら仲の良さそうなボンバーヘッドとハンマーヘッドの2人を追いかけてるだけでもそれなりに楽しめそう。CM見てる段階ではハンマーの方が主人公なのだと思ってたが、メインはよっちんの方なのね。軽薄だけどやるときはやる、ジョセフのようなイメージの主人公。模範的な吉野キャラといえる。相方の中の人はスカイハイさん。またクソ真面目な役やな。良いキャスティング。なお、調べるために「神撃のバハムート」のWikiを見に行き、原作ゲーム内キャストのリストを見て「ソシャゲ……やろうか……」と一瞬思ってしまったのは秘密である。まぁ、やろうにもスマホ持ってねぇけどな。

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○「グリザイアの果実」 5

 なんか変なのハジマタ。KBS日曜三人衆最後の刺客。まさかのエロゲ原作2連発だが、俺の精神的に大丈夫か?

 明らかにエロゲ原作と分かるキャストの安定感、主人公の転校から始まるストーリーに、個々の能力を隠そうともしない面倒臭いヒロイン勢が入れ替わり立ち替わり登場するシナリオライン。直前の「失われた未来を求めて」で削られたSAN値を更にガリガリ削ってくる体制は万全なのだが、どっかおかしい。なんか頭の悪さが素敵に伝わってくる。なんだこれ。

 おかしいところその1,主人公が変。櫻井ボイスでありがちなクール模様の主人公だが、思考回路がいちいち馬鹿な方にブレる。「自慰かッ」のあたりとか、流石に普通の主人公はそっち方向に思考を発展させることは無い。普通はこういうポジションの男性キャラならば突っ込み役に回ることが多いはずだが、クールな振りして積極的にボケていくスタイルは、ありきたりそうに見える舞台設定に不可解な歪みを与えている。

 おかしいところその2,ヒロインも変。まぁ、変レベルはまだまだ計り知れないが、1話目で打ちのめされてしまったのは金髪ツインテールのミズハスである。「金髪でツインテールだからツンデレ」なのではない。「ツンデレにしなきゃいけないから金髪でツインテールにもしなきゃいけない」らしいのだ。なんだそれ。本人も割と辛そうやないか。エロゲやラノベ、萌えものの設定を逆手に取り、潔いまでのメタ発言を連発させて、そこからキャラを立てていくという何とも不思議な筋立て。もう、このツインテ見てるだけでも飽きない。そして、そんなよく分からないキャラクターが、(場面によっては)非常に良く動く。いや、別に動画枚数が多いわけではないのだが、このツインテがまるでアニメであるかのように、動くのである。うむ、何を言ってるか分からないと思うが、俺もどう表現していいのかよく分からない。他のヒロイン勢はそこまでおかしな動きを見せていないのに、このツインテが出てくるシーンだけ、「自分がアニメキャラであるように」振る舞っているのである。この不可思議な動画の変質も、何かネタに絡んできたりするんだろうか。だとしたらまったく予想もつかない方向にお話が発展する可能性もあるが……単なる偶然か?

 こうして形作られた「なんか変な世界」。主人公が転校してきたら女の子が数人しかいないという設定で、兎角さんがいたら間違いなく殺し合いが始まる世界観なのだが、色々異質だし、そもそも主人公も頭がちょっと変なので、「普通の高校生活」は受け入れてしまっている。もう、学園ものでもなんでもないな。あ、でもキャラデザが化物語っぽいから、そのあたりで「学校っぽさ」は補正されているかな……これ、原作の時点で渡辺明夫デザインなのね。訝しみながら見ていると、なんだかその辺までネタなんじゃないかという疑心暗鬼に駆られてくるが……まぁ、今のところは「見やすくていいんじゃないかな」ということにしておこう。……監督が天衝なのか……それこそ何がでてきても不思議じゃないな……。

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 割と久しぶり。

 

Round1・「ようなま」

1,イトマキイソギンチャクの別称。北陸地方の一部地域ではそれを干したものをいう。

2.活け造り専門包丁。

3.山口県にある地引き網漁の呼称。

4.西洋生菓子の略。

5.妖しく艶めかしい様。芥川龍之介の造語。

 

Round2・「かなんぷ」

1.雅楽の唐楽、黄鐘調の曲。舞人三人。料理の魚の骨を喉に刺して苦しむ様を表す。

2.薄幸の女性。

3.「お前は何者か」の意。何男夫。

4.膂力に長け、蛮勇を持つ男。中国河南省出身の兵士の強さを讃えたことによる。

5.マレー半島東海岸の都市。

 

Round3・「まやまつり」

1.初秋の頃、釈迦の生母摩耶夫人(まやぶにん)の生誕を祝して各地で行われる祭り。催行日は地方により異なる。

2.牛馬の畜舎を祭ること。

3.祈祷の一、釣り竿を模した神路棒(しんろぼう)で素振りを繰り返し、病を調伏する。

4.邪念を封じた鏃を祈祷によって清めた後、神前に奉じる儀式。

5.滋賀近江に伝わる裁縫技法。一本の縫線の逆側から別の糸で彩賀縫いに仕上げる。

 googleヒットしにくい案件。

 

Round4・「はものざんまい」

1.なにかというとすぐ刃物を振り回したがること。

2.江戸中期、元禄座有左三(うざみ)が演じた歌舞伎の舞。合いの手を演者自身が求める華やかなものとされる。

3.近藤鴨松による歌舞伎の演目の一。三枚のハモの身を分け合い、義兄弟の契りを結んだ三人の悪党の生き様を描く。終幕において三つ巴にそれぞれを斬り合う壮絶な場面が非常に有名。

4.骨切りした鱧の刺身。冷水にくぐらせて形を整え、切り身に似せた状態にしたもの。

5.ハモ料理で客人をもてなす宴。

 いつ使うんだよ。

 

Final Round・「かりーらとでぃむな」

1.パキスタン西部の工業都市。人口十八万。市電が走る。

2.(ラテン語)ダチョウの羽。装飾や若いものは吐き戻しに用いた。

3.アラビア語の動物寓話集。表題は主人公の二匹の山犬の名。

4.アンコールワット寺院本殿中央に配される仏跡。その周辺装飾の総称ともされる。

5.アルゼンチンのインカ研究家。食と住居に関する論文で多大な評価を得た。1966年、チリ横断に失敗し死去。

 タイラントの筆が滑りすぎる案件。ちなみにチリの平均横幅は175kmほどらしいです。東京からだと長野・静岡あたり、大阪からだと福井くらいまで。意外と距離はあるけど、流石に死ぬなよ。

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○「失われた未来を求めて」 4

 今期はKBSが日曜夜にアニメを三連打してくると言う、謎の鬼畜プログラムになっている。全部が女の子だらけのアニメなので識別が困難になりそうなのだが、これはその真ん中に位置する作品。そして、3作の中でも混迷を極める方の作品である。

 「天体のメソッド」はどうやらアニメオリジナルらしいが、こちらはエロゲ原作とのこと。まぁ、キャスト表を見ればそれくらいは分かる。だが、なんといっても一番目を引く(目を疑う?)のは、その不可解なキャラクターデザインだろう。いや、これはデザインというのか、プログラムというのか……まるで「アルペジオ」のような微妙にCGっぽいデザインになっているのである。ただ、以前どこかで見た噂によると、別にこれはCGモデリングではなくて普通の手描きアニメーションであるとのこと。だとすると、わざとこうした不自然なデザインを採用しているということになるのだが……一体何のメリットがあるのかが分からない。いや、別に見てられないほど不自然ってこともないのだが、やっぱり、「普通に描けばいいんじゃないかな」と言う気持ちが先に来るのが正直なところだ。多分、線が太めに取られているので動画が描きやすくはなってると思うのだが……そのためだけにわざわざこんな風にはしないよなぁ……。顔がのっぺりしてるのに加えて、特に男性陣の顔がすげぇ適当だったり、小林まこと作品みたいな濃さになったりなぁ。

 まぁ、そんな謎作画のおかげで(?)、1話目はあんまりお話の中身が入ってこなかった。学園でも有名な便利屋である「天文学部」のお話(?)らしいのだが、各々の関係性や人間性がはっきり分かっていない状態なので、そこに面白味があるかどうかは定かじゃない。現時点では「よくあるラノベとか萌えアニメ的なそれ」としか言いようが無く、それが何か違和感のあるキャラデザでもしょもしょ動くので、あんまり第一印象はよろしくないのである。監督は細田直人、制作がfeel.か……別に悪いセッティングじゃないはずなんだけどなぁ。これも「アルペジオ」の時みたいにちゃんと慣れる時が来るのかなぁ(いや、アルペジオも最後まで慣れてなかった気がするけども)。

 お話の方は、「こうして学園お悩み相談部みたいな話がずっと進むの?」と思いきや、最後の最後で急展開、タイトル通りの「失われた未来」が登場。というか、消去。さぁ、一体何が起きているのやら。「未来が消えた」だけで何が起こってるか分かりにくいのだが、そこに謎のオチものヒロインがぶっ込まれているのでますます謎に。……またループものじゃねぇだろうな。ヒロインの事故死を防ぐため、主人公が必死に世界線を越える話とかじゃないことを祈る。1話目の「気になる」引っ張り方としてはアリな気もするが、「訳分からない」とぽかんとしてしまうリスクも伴っていることは否定出来ないだろうね。

 中の人については、いわゆるエロゲキャストなので特にコメントもございません。しゅが美が混じってる上に、こんなところでセカンドシングルを出していることだけ覚えておきましょう。今回の曲は、デビュー曲よりも声質にあってていい気がするよ。

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○「天体のメソッド」 5

 すげぇ、1話目でここまで「何かよく分からない」作品も珍しい。起こった出来事を簡単にまとめると「ヒロイン引っ越してくる」→「不可思議な少女に出会う」→エンド。ここから何を中心に物語が広がっていくのかも分からない、学校生活は来週から。これで一体何を想像したらよいのだろうか。

 驚くほどに手がかりの乏しい作品で、世界設定の説明などはほとんど作中で説明されておらず、「空に円盤が浮かぶ不可思議な街」であることしか分かっていない。人間関係だってつながりが構成される部分はメインとなった「ののか」という主人公(だよね?)と「ノエル」という謎の少女のワンペアのみ。その他のキャラクターは何人か登場したことは登場したのだが、そこにつながりがあるかどうかは分からない。天文台を中心とした「過去の出会い」が今後の中心的エピソードになるのだろうか、それともノエルの正体を探るお話になるのだろうか。はたまた、ドキドキ宇宙人との学校生活を描くことになるのだろうか。一切目鼻がついていない状態である。

 スタッフを確認していくと、まず原案・脚本に久弥直樹。世間的には「ONE」とか「Kanon」の人なんだろうが、私にとっては「sola」の人である。これら代表作に共通して言えるのは、さりげない恋愛関係、友情関係などのヒューマンドラマに、ちょいちょいと不思議ファンタジーが混ぜ込まれて、自然と物語が広がっていく部分。本作の場合にはUFOとノエルの存在が中心的な不思議ファンタジーとなるわけだが、別にその謎を解くでもなく、おそらく「宇宙人との友情物語」みたいなハートフルな方向へと進むんじゃないかと思われる。監督は私の中では未だ評価に悩む迫井政行氏。今作はオープニングの演出方向を見ると案外合っているんじゃないかという期待が持てるが、はたしてどのような相乗効果が現れるか。そして、製作スタジオは何と去年設立したばかりという、新進気鋭のスタジオ、3Hzというところ。まったく情報がないが、辛うじてキネマシトラスの分派であるらしい、ということだけ確認できる。いや、そもそもキネマシトラス自体にまだ固まった印象が無いよ。やっぱり手探りだ。あ、エンディングの演出はとても好みだ。

 しかし、不思議なことに「分からないこと」はそこまで不安材料にもなっていない。その理由の1つは、1話目を見る限りでは、「画面の綺麗さ」が際だっていることが挙げられる。舞台は北海道っぽいのだが、こういう田舎の風景を描かせたらアニメ業界随一のKUSANAGIによる背景美術が強い。キャラのモーションなどが大きく取られることのない展開だったが、その地味な画面の中で、背景の微細さに、キャラクターデザインがごく自然にマッチしている。もちろんキャラデザ自体は好き嫌いの分かれるところだろうが。個人的には好きな部類だし、動かしてもちゃんと「可愛い」が維持出来ているように思える。何かを強く押しつけるでもなく、シナリオ面でも無理矢理引き込もうと押し出してくるでもなく。このストイックさというか、「静かさ」は最近のアニメでは珍しい方向性なのではなかろうか。素っ気ない態度を取られると逆に気になって見てしまう。そんなツンデレ戦法に引っかかってしまった、不可思議な1話目であった。ま、ゆっくりと景色を見ながら、最終的に「sola」のような展開までいければベスト、っていうのが今後の目標かな。

 中の人は、主人公の「ののか」役には「ミュージックレインの残り2人」の片方、夏川椎菜。ラジオとか聞いてないんで本格的に聞くのは初めてなんだが、なかなか良い感じ。やっぱりミューレはそつのない子を送り込んでくるよな。その他、ロリっ子は水瀬いのり、あとは豊崎、みかこしなどで回りを固めている。つまり、「ゆっくりしっかり聞けるので何より」ということ。どこまでもゆっくり、じわっとくる作品である。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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