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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ミカグラ学園組曲」 6→5

 凄まじい作品であった。これ、ラノベは現在も刊行中なんだよな……一体どんな中身なんだろう。ちょっと活字で読むイメージが出来ないなぁ。魔法の合い言葉は「ぱっぱっぱのぱっ」で全部処理出来るんだろうか。

 何が「凄まじい」のかを一口に説明するのはけっこう難しいのだが、端的に言ってしまえば「何も無い」部分である。世間的に「中身のあるアニメ」「無いアニメ」という(時に不毛な)議論が起こることがあるが、このアニメはいわゆる日常系アニメなどを揶揄する時に使う「中身が無い」とは訳が違う。何しろきちんとバトルはあるし、恋愛(?)はあるし、主人公の成長物語もある。決して「何気ない女子高生の日常を描いたゆるふわコメディ」とかではないのだ。しかし、そうしたメインプロットをひとたび掘り起こしてみると、その裏側に「何もない」。びっくりするくらい「そうなる理由」がない。これが怖い。

 初見の時点で「はやて×ブレードみたいだな」という感想を持ち、実際、お馬鹿主人公が様々な相手に「勢い任せの無手勝流」を使って「星を取っていく」というバトルスタイルがまるきり同じだ。しかし、「はやて」の場合はそれが剣術で行われる。何故星を取りたいかという理由も分かるし、主人公の成長過程にある人間関係や人並みの悩みも、およそ理解の及ぶものだ。しかし、翻ってこの「ミカグラ」は、そうした設定こそ共通するものの、「何故そういう世界なのか」という説明が一切無い。エルナは何となくミカグラに転校し、何となく能力に目覚め、何となく戦ったら何となく強かったのである。彼女が「おもちゃの銃」を使える理由も分からなければ、それが何故強いのかも分からない(「一宮の家系だから」でいいの?)。もちろん、彼女を相手取る様々なキャラクターについても、その能力が強いのか弱いのか、さっぱり分からない。新人戦ではアスヒが決勝まで行っていたわけだが、奴が強いと思える描写は全く無いのである。もちろん、おとねちゃんの強さも理由なんてあるわけがないし、星鎖先輩のキリングアートが何なのかなんて分かるわけがない。

 こうして「設定自体はどこかで見たことがあるから何となく理解できるけど、それはさておきこの世界では何故そうなっている?」という部分が一切説明されず、「まぁ、みんなそう思ってるから」というので進行する部分が凄い。「実は違うんじゃ?」と誰かが僅かでも疑問に思ったら崩壊してしまいそうな、危うい世界なのだ。実際、最終話ではエルナの白昼夢で全然違う世界が見え隠れしたわけだが、あのまま「実は全部一宮エルナの見た寂しい夢でした」というオチになってもさっぱり驚かない。というか、むしろそっちの方が据わりが良い可能性すらある。とにかく「何となく」進み、「何となく」終わった。そんな不可思議な浮遊する作品だったのである。

 で、そんなよく分からない世界は破綻してしまって面白くなかったのかと言われると、案外そうでもない。視聴中は特に退屈していないし、なあなあで終わった最終回にしても「まぁ、こんなもんじゃない?」と不思議に落ち着いた部分もある。昨今のラノベアニメを色々観て分かる通り、「個性ある世界観を理解してもらい、楽しんでもらうためにどの程度筆を割くのか」というのはアニメ化における大問題の1つであり、説明にばかり腐心すればアニメとしての彩りが無くなるし、説明をなおざりにすれば視聴者を置いてけぼりにしてしまう。そのさじ加減はなかなか難しい。そして、今作は「説明? しなくてもいいでしょ、勢いで押せば」という実に潔い手法を採っており、この「勢い」が割と有効に働いている。何もかもが分からないことだらけで陽炎のような作品世界の中で、たった1つだけ、はっきりと分かっていることがあり、それは「一宮エルナは馬鹿だ」という事実である。そのエルナの「馬鹿」を拠り所にし、そこだけを接続点として様々な物語を(足下の覚束ないままで)繋いでいく。全てはエルナの胆力次第。エルナがこければ作品全部がこける。そんな危うい状態ながらも、エルナは飄々と渡りきってしまった。そこが今作の凄いところだ。

 結局、我々はシグレと同じように「エルナちゅわ〜ん!」とルパンダイブするだけの存在なのだ。いや、「ことねちゅわ〜ん」でも「熊野すわぁ〜ん」でもいいんだけど。とにかく、「世界がどうこう」ではなく、「この女の子がどうこう」だけで作品を判断するしかないのだ。そしてこれが、別に悪いことではないのだ。まー、「何もなかったやんけぇ!」と突如冷静になってちゃぶ台をひっくり返したくなる人も少なからずいると思うが、個人的には「熊野さんは本当に可愛いな! つって!」と言ってる分には特に不満は無いし、エルナのネタ回しが毎週見られるだけでも割と満足しているのである。「これでよく分からないバトルをしないで、部活と称して色んな女の子といちゃいちゃしてくれるだけなら最高だったのに」と思わないでもないが、まー、そこはしゃーない。「空虚さ」を売りにするという不思議な作劇、今一度、色んな部分について考えさせられる作品でした。

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「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダーズ エジプト編」 6→7

 毎週色々と書かせてもらっているので、今更特に言うことも無いです。

 原作ファンってのは、アニメ作品を見たり運営したりする上で、強い味方になるときもあれば、余計なことばかり気にする害悪にもなったりする。個人的にはあんまり「原作ガー」と言い続けるようなファンにはならない方が良いということは分かっているつもりだが、ジョジョの場合には流石にそこを抜きで語りたくないし、そもそも出来ないだろうと思ってた。実際、出来なかった。しかし、そんな「口うるさい原作ファン」を最大限に相手取り、そういう人間だからこそ満足出来るような作品作りが全編に行き渡っていたのが、今作最大の評価ポイントだったのではなかろうか。

 独特のデザイン性を本当に無理なレベルまでこだわり抜いた映像面、濃すぎるキャスト陣が本当に頑張ってくれた音響面、たっぷりと尺を取って「何もそんなとこまで」というくらいに見せてくれた脚本面。文句は何もありません。個人的な殊勲賞はポルナレフ役の小松さんに贈りたいかなー。

 そして、この第2期の濃密さはやっぱりあり得ないくらいのキャラの濃さが大きかったと思うんだよね。作中では「花京院、イギー、アヴドゥル、終わったよ……」だったが、こちらとしては「アレッシー、マライア、オインゴ、ボインゴ、ダービー、ヴァニラ、その他諸々……終わったよ……」ってな気分なわけで。後先考えずにやりきってくれたスタッフに感謝やで。

 ところで4部、さりとて4部。どうなる4部。

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 黄前久美子が主人公になった日、第12話。これにて今作は完成へと至る。

 説明不要の回ですかね。最終話へ向けて、これまで「観察者」であり続けた黄前久美子という1人のキャラクターが、スルリと物語内部に入り込み、ふてぶてしくも主人公の座に登り詰めるという展開。高坂さんとの魂の交感を経て以来、久美子は少しずつ「無気力な観察者」でいられなくなっており、前回もはっきりと「上手くなりたい」という台詞を漏らしていたわけだが、こうして作られてきた久美子像が、今週でようやく完成したことになる。

 周囲を次第に固めていく「臨戦態勢」に乗り遅れてしまった久美子は、非情にも滝センの選抜から転げ落ち、高坂さんと一緒に「特別」になるという夢を志半ばで絶たれてしまうことになる。そのことは悔しくて悔しくて仕方ないが、それが「勝つため」に正しい決断であることも重々理解している。これまでの久美子ならばそこでそっと一歩退き、身の丈にあった立ち位置から回りで起こっている「戦い」を見守っていたことだろう。今回久しぶりに登場した葵ちゃんも、そうした「過去の久美子像」を喚起しての対比が目的であるし、姉との関係性においても、久美子がこれまで波風を立てずに生きてきたことが改めて確認出来る。しかし、高坂さんという束縛要因が出来たことにより、既に久美子に「退く」という選択肢は許されていない。彼女は戦わなければならない。抗わなければならない。こうして、久美子はいともたやすく「主人公」になるのである。

 今回は(今回も)様々なシーンで今作独自の見どころが目白押しだったが、その中からあえて2点だけピックアップするなら、1つは冒頭から衝撃の通告まで続く「屋外での個人練習シーン」。時に一人で、時に高坂さんと一緒に練習を重ねる久美子。流石に日なたに出ていたらあっという間にやられてしまうし、おそらく楽器にも良くないだろうから必ず日陰を選んで場所を取っているわけだが、そんな「薄暗がり」でもはっきりと分かるその暑さと熱さ。久美子の表情、したたり落ちる汗、瞳に反射する景色と、日陰にも透過したかのように容赦無く降り注ぐ陽光。そうした全ての映像が、ただ一点、「夏の暑さ」に集約し、さらにそれが「久美子の熱情」へと繋がっていく。「夏」「水」といったオブジェクトについては、京アニは「Free!」シリーズの製作でたっぷりと経験値を積んだ部分で、今回はそれがダイナミックな動きとしぶきを伴う「動」の映像美ではなく、じっとりとしたたり、一目見るだに汗の漏れそうな「静」の映像美に繋がっている。高坂さんの表情や、皮膚に描かれる陰影も素晴らしく、この作品にどれだけの心血が注ぎ込まれているかが分かる。個人的に「暑」の京アニ、「寒」のP.A.みたいな印象が出来上がっている。

 そして2点目は映像もさることながら、キャストの好演が光る「橋の上を駆ける久美子」のシーン。これまであまり取り上げてこなかったが、黒沢ともよという役者は非常に面白い存在だ。「声優」としてはまだまだキャリアが浅く、はっきり言って「アニメ声優としての発声」だけを聞けば拙い部分も多い。しかし、役者としての蓄積は豊富であり、芝居の中に没入する心得は充分のようである。これまでも「なんかエロい」や「なにそれ」といった一言で「性格の悪い黄前久美子」像を容易く作り上げてきていたが、今回はそうした「これまでの久美子像」をぶっ壊し、繭を破って新しい久美子が生まれてくる重要なエピソードであった。その「新生」の極みとも言えるのが、橋の上のシーン。「上手くなりたい」と叫び続ける久美子の声は、一声ごとに様々な感情の色を持ち、彼女が走る速度に合わせて全てを脱ぎ捨てていくような切迫感がある。これまで高坂さんの前でしか見せてこなかった「特別な自分」を、ついに塚本にもさらけ出し、実姉にもさらけ出し、いよいよ黄前久美子がその姿を現したのだ。この芝居を一部のズレもなく作り上げられるというのが、ともよちゃんの最大の強みなのだろう。表面的な技術だけでは推し量れない「勝負勘」みたいなものの強さは、やはり子役あがりならではのものなのか(「紅」の時のあおちゃんに感じたものに似ているのかもしれない)。

 こうして久美子の物語としての完成を見た実質的な「最終回」と言ってしまってもいいお話だったが、本当の最終回は次回である。生まれ変わった久美子が、高坂麗奈、田中あすかといった「特別」達と肩を並べて「結果を出す」フェイズだ。指をバンテージだらけにした緑輝も、久美子との対比でついに長いトンネルを抜けた塚本も、全ての力が一点に集まり、滝昇の手で「次の音楽」へと向かう。一体どんな映像になるのか。どんな結末になるのか。今から正座待機もやむなしだ。

追伸:中川先輩、少ない出番で的確に可愛いです。吉川が許されたんやなぁ……。

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 賑やかしからのしっとりエンド、最終話。終わってしまったなぁ……4部……くるかなぁ……。

 大団円です。知ってます、もう何百回と読んでるんだからそりゃ知ってます。でも、やっぱりアニメになると良いものですね。特にラストのポルナレフとのお別れシーン。三者三様に顔のディティールが彫り込まれててめちゃめちゃ濃いんだけど、そんなむさっくるしい男連中がちょっと目を潤ませながら別れの挨拶をするその様子が本当に素敵。本当はねぇ、この後のポルナレフの運命を考えると「いかないでー!!」って叫びたくもなるところなんだけど、しょうがないよね。彼は彼で祖国を守るために戦ってたんだから。次にアニメでポルナレフが登場するのは……4年後くらいですかね。上手くいっても。

 さぁ、まずは好例のSE付きオープニングで最後を盛り上げる。今期OPは賛否両論あるけど、こうして映像とSEと(あと先週から引き続きの謎演出と)をくわえてるのを見ると、やっぱり愛に溢れた良い出来だったと思うよ。そしてDIO様との最終決戦。逃走経路を確保して無事に復活を果たしたDIO様。原作でも「お前、もう駄目だろ……」と不安になるくらいのハイテンションで、天国のお父さん(ダリオブランドー)も心配になるレベル。このあたりのDIO様の台詞はゲーム版の千葉ボイスでの再生が容易なのだが、子安版の「最高にィッ ハイッ!↑ てやつだぁ!↑」もなかなか愉快。ゲーム版だと本当に最終戦まで持ち込んだ時にDIO様が衣装を脱ぎ捨てながら「最終ラウンドだぁ!」と叫んでくれる演出がとても好きでした。今回のDIO様は、止まった時間の中で無限の1秒を弄びつつ、きっちりロードローラーを決める。1年以上前に「3部アニメ化したとき、オラオラとか無駄無駄とか、全部キャストにやらせたらどうしても間抜けになるんじゃぁ」なんて心配してたけど、ラストオラオララッシュは文句無しでした。小野Dもすっかり言い慣れただろうし、子安は子安だし。今の子安なら脳幹グリグリしても最高にハイなままアフレコ出来そう。

 そしてあまりにあっけないDIO様の最期。でも、このエンディングはリアルタイムで読んでたときにも一切文句なかったなぁ。それまでの緊迫の展開が良すぎて、「承太郎が怒ったならそうなるやろ」っていう説得力が半端無いのですよ。これまで散々頭を使ったり、精神世界を攻めたり、少年漫画に新しい風を吹かせすぎた荒木先生だが、やっぱり最後の最後は単純明快な力でのフィニッシュ。この何のてらいもないシナリオ作りが良いのだなぁ。この「力こそパワー!」の感じと、荒木イズムの融合の頂点は4部ラストだと思ってるのだが、「力こそパワー!」感の堂々とした見せ方はやっぱり3部かな(5部以降は最終戦が色々と小難しくなりすぎるからな)。承太郎さん、良い決め技。DIOさん、良い最期。

 ジジイ、良くない悪ふざけ。どんだけマジ描写だよ。笑うわあんなん。その直前にテロップで「完全敗北」って出てるのにな。あのときジジイは目覚めて最初に見た救急車の天井だけで、全ての状況を把握してあの冗談を思いついたんだよな。すげぇなジジイ。そして最悪だなジジイ。ジョセフジョースターここにありだ。なお、この時に長いこと血を抜かれて脳にダメージがいったせいで割とすぐにボケた模様(俺調べ)。まーね、アニメで改めて見せられると本当に無茶な蘇生シーンだからね。DIO様が砕け散るときに「あー、どうみても充分な量の血液なんて残ってないわー」って再確認したからね。まぁ、血液の量の問題じゃねぇけどさ。

 ラストシーンはアニメオリジナルとして、例の写真を見ている承太郎で締め。今回のアニメ化は色々とオリジナル要素で新しい功績が多かったが、あの写真のエピソード追加はその最たる事例なのでね。良い締め方だったと思います。あー、これで来週からジョジョないのかー。……4部早う。

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SHOW BY ROCK!!」 5→6

 最終回の展開になんか疑問が残ったけれども、毎週感想書いてた通り、やっぱり面白いアニメだったぴゅる。色々と革新的だったと思うぴゅる。

 今期は奇しくも、これと「えとたま」という2つのアニメが「萌えデフォルメ形態」のCG技術を意欲的に盛り込み結果を残している。そのうち、ライブシーン(とそれに準じる戦闘シーン)のみをCGで処理するという、比較的穏当な方策を採ったのがこちらの作品。しかし、そんな方策も実は色々と野心的な挑戦が盛り込まれており、特に演奏シーン、格闘シーンをはっきりと「普段の世界」と分け隔てるという「線引き」の概念が面白い。何が面白いって、今作で普段のアニメーションで描かれているパートも、主人公のシアンからしたら「ゲームの中の世界」なのだ。つまり、穿った見方をするならあのシアンが迷い込んだミディシティという町は、シアンにとっても1つ目の仮想空間であり、シアンは我々視聴者同様、まるでアニメを観るようにしてあの町の中に入っていた。そして、そこから更に次元があがって演奏パートになると頭身が更にさがり、完全に「イメージの産物・偶像」としての「アイドル」にまで昇華されるということが、CGによって描かれるわけである。おそらく、ダル太夫なんかはあの世界でなければ巨大なダルマを動かすことは不可能だっただろう(逆に、ダガーさんもあの世界でなければ巨大なダークモンスターを動かすことは出来なかっただろう)。「想像世界としてのミディシティの更に内側に、シティの住人の理想としてのCG空間がある」という入れ子構造はなかなか興味深いもので、それを表現するためのツールとして、CGというのはドンピシャだった。ま、一言でいうと「どっちも可愛かった」。

 あとは個人的にはレトリーとの仲直り合宿、モアのどさくさカミングアウトあたりがピークですかね。その後のチュチュさんの暴走も面白かったけど、あれは出来たらもう少し深刻な部分を掘りさげてほしかったパート。どっかの誰かは「描くにはあと40話足りなかった」なんて無茶なことを言っていたが、まぁ、あと4話あれば最終決戦の内実も含めて、もう少し掘りさげられたかな、という気はする。その辺はしょうがない。全部途中で余計な食い散らかしをしやがったシンガンさんが悪いのである。でも、シンガンさん面白いんだもん。故に。

 やっぱり「バンドもの」「歌もの」ってのはアニメにすると盛り上げやすい素材のようで、今作は「けいおん」と「シンフォギア」の間を取ったような内容ながら、どちらとも共通して、立派に歌も聞かせてくれる作品になっている。作中曲はそこまで多くないが、その分登場するバンドの数が多く、シンガン、霧幻庵、クリクリなど、バリエーション豊富な中から好きなユニットなり、メンバーなりを見出せればそれで儲けもん。受けの広い堅実な(つまり金になりそうな)デザインである。流石サンリオさまやで。それだけに、1期の終わり方があれだと続きが作りづらそうだが……あ、ひょっとして高校生チームが主人公の2期が……でも、シアンを失って廃人になってるレトリーさんのその後とか見たくないなぁ……。

 今期一番のヒロインは……社長かな……。

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 祝! 聖闘士星矢カテゴリ100記事目! 第6話。いや、ものすげぇ私事ですけどね。Ωとコレを合わせて気付けばもう100本かぁ……なんだかんだ言って随分長いお付き合いになってるなぁ。ま、聖闘士星矢シリーズ全部との付き合いを考えればこれでも短いほうですけども。毎週の拍手コメ、ありがとうございます。とても励みになります。

 さておき、今週も遠景になると一気に崩れる作画をちょいちょい気にしながらの展開になりますが、先週「3つのポイントをぶっ壊せば先に進めるよ!」をやったと思ったら、今度は更に「7つぶっ壊せば解決するよ!」という展開。うーむ、この安定感。今回破壊するのは「ユグドラシルの中にある部屋の、更にその中に立っている像」である。大樹の中になんでそんな部屋があるのかはよく分からないが、ちょうど神闘士の数と同じだけの(とても立派な)部屋が用意されおり、それぞれに部屋をまとめるコンセプトも異なっている。ここに立っている馬鹿でかい彫像を破壊すればミッションクリアだ。今回はわざわざライブラの武器とか使わなくても壊せるのかな。外を守る結界の破壊に神聖衣が必要だったのに、今回必要なかったらなんか間抜けだけども。

 さて、それぞれ7つの部屋は当然北欧神話に由来する区分けがなされているわけだが、制作陣はその辺を気にしなかったのか、見事にΩのパラス城におけるルート選択と被っているという。パラス城の場合は四天王の皆さんに分配されていたので4つ。詳細は当時の記事参照であるが、名前だけ確認しておくと「来訪者は神の裁きを受ける」アルフヘイムの道、「時空の狭間へと繋がっている」ニヴルヘイムの道、「踏み込んだ者に究極の試練を与える」ドヴェルグの道、そして「世界の終焉に通じている」ヴァナヘイムの道だ。そして今回リフィアによって紹介された部屋を羅列すると、①「知恵の間・スヴァルトアールヴヘイム」②「巨人の間・ヨートゥンヘイム」③「光の間・アールヴヘイム」④「死者の間・ヘルヘイム」⑤「勇者の間・ヴァナヘイム」⑥「霧の間・ニヴルヘイム」⑦「氷の間・ヤーヘイム」となっている。

 比較して見ると、まずΩではアイガイオンさんが守護していたルート、「アルフヘイム」が「光の間・アールヴヘイム」と同一。この部屋はまだ黄金聖闘士が訪れていないので詳細不明。Wikiの北欧神話まとめによると「妖精の国」と表記されているが、ここは光の妖精(エルフ)の住まう場所と書かれており、レベルも他の国よりやや高いようだ。残った神闘士の誰が配属しているかは分からないが、ちょっと毛色の違う部屋のようなので、例の怪しげ仮面が関わってくる部屋だろうか(そして、今になって思うと何故アイガイオンさんだったんだろう)。

 2つ目、ガリアさんが守護していた「ニヴルヘイム」は⑥「霧の間・ニヴルヘイム」に対応。映像を見る限りではなんかもう、全然「部屋」って感じじゃない空間なのだが、ここもまだ誰が向かうかは不明。Wiki情報によると一応「霧の国」と書かれているが、同時に「冷たい氷の国」ともされている。⑦「氷の国・ヤーヘイム」はWikiには存在していないオリジナルの設定のようなので、そことは区分けするために「霧の間」とはっきり指定したのだろうか。「氷の間」については、当然のようにカミュさんが守護していたので、そちらに合わせて多少神話をいじったのかもしれません。

 3つ目、ハイペリオンさんが守護していた「ドヴェルグ」だけは今回登場していない名称だが、調べてみるとこれは「闇の妖精」の名前であるらしく(「ドワーフ」の元になったとか?)、このドヴェルグが住んでいるのが「①知恵の間・スヴァルトアールヴヘイム」である。そこで待っていたのは、なるほど闇っぽそうだし知恵もありそうなファフナーさん。台詞途中で2回もムウにぶっ飛ばされるシーンは今回最大のギャグシーンとして多いに笑わせてもらいました。ムウも容赦無いけど、せっかくアンドレアスさんからパワーアップしてもらったくせに、やっぱりデスクワーク専門だと辛いのか。しかしこうしてみると、やっぱりΩの時の名付けは設定と全然関係無かったな。ファフナーとハイペリオンって、対極にあるようなキャラやないか。

 そして4つ目、僕らのタイタンさんが守護していた「ヴァナヘイム」は⑤「勇者の間・ヴァナヘイム」と対応している。ここは幸いにも、タイタンさんほどではないが、そこそこ敵組織の中核を担うとおぼしきフロディさんが守護していらっしゃったのでちょっと安心。そして当然のように駆けつけるアイオリア。まぁ、ある意味一番面白味のなさそうな試合ではあるのだけども。

 カミュの為に作られたヤーヘイムを除くと、残り2つが今回の追加分のルートである。1つは②「巨人の間・ヨートゥンヘイム」。名前を聞いて一発で分かる通りにヘラクレスさんが守護しており、当然来訪するお客さんはアルデバラン。今回のマッチメイクは、全員が顔見知りのところに会いに行くという意外性の薄いセッティングになっているわけだが、まー、これはドラマ作りのためにはしょうがないところだろう(フロディのところにシュラとかが行っても全然盛り上がらないだろうし)。なお、カミュの後ろには相変わらずスルトさんが待ち受けていると思われるので、残ったシグムントさんがどこに行くかは気になるところ。空いてる部屋は「光の間」「霧の間」だけだが、過去の因縁を考えると「霧の間」がシグムントさんかなぁ。

 そして、色々と波紋を呼びそうなのが、童虎が突入した最後の一部屋、「死者の間・ヘルヘイム」ということになる。何から作ったのか分からない巨大ミイラがおしゃれな教会風の部屋だが、そこで待ち構えていたのは黒いフードの人物。あいつ、謎の仮面神闘士ウートガルザさんとは違う人物のようなのだが……誰なんでしょうね。「死者の間」という名前からも分かる通り、ここは死者を蘇らせることが出来る部屋らしいので、一番シンプルな答えは「アイオロス、もう一回」というもの。今回、既にアンドレアスと一戦交えていたという衝撃の事実が明らかになったアイオロスだったが、彼が出番を終えるはずもないため、どこかで再登場ということになる。「死んでたやつが更に死んで、何の因果かここで復活」というのは一応ありそうな、なさそうな。蘇った直後で記憶が定かでなく、どさくさに紛れて童虎に襲い掛かってくるとか……なさそうだなぁ。それに、あいつがウートガルザじゃない場合には神闘士が1人余っちゃうんだよね。これまで全然目立ってなかった優男風の「バルドル」っていうやつと、曰くありげなウートガルザで「光の間」を取り合う形になってしまうのか。いや、カミュのいる「氷の間」にシグムントさんも行ってる可能性の方が高いか。「氷の間」でカミュが正気に戻って、カミュ・シュラ連合軍VSスルト・シグムントチーム。これがありそう。

 さて、そうなると残っているシャカ・デスマスク・サガがどこに向かうか、っていう話だが、デスマスクは流石に「死者の間」に行ってもらわないと困るよな。サガとシュラは……まぁ、何してもいいや。どうせ負ける図が想像できないし。サガとか空気読まずに直接アンドレアスのところに殴り込みに行くかもしれん。あと、今回の説明展開でリフィアにオーディンが取り憑いていることは大体確定したわけだが、サガはずっと待機しててVSオーディン戦から本気出すっていう可能性もある。あんだけ走ってるのに遅刻するのはどうかと思うけど。ただ、遅刻っていうならまだ町を出てすらいないデスマスクの方が駆けつけるまでに時間がかかりそう。

 今作は13話予定とのことなので、こっからあんまり複雑なプロットは作れないはずなんだよね。サブタイトルからして次回がシュラVSカミュで、ついでだからそこでスルトもボコるとして、アイオリアVSフロディとか、アルデバランVSヘラクレスとか、あんまり面白くなりそうにない試合はさっさと片付けてしまってもいいかもしれない。あれ、でも余ってる面子がいることを考えると、この中から負けるメンバーも出てくるのか……先が読めないなぁ。

 なお、ムウさんとファフナーのどつき漫才みたいな試合はずっとやっててもかまわないと思っている模様。

 あれ、そういえばせっかくアイオロス復活のめでたい回なのに、彼についてあんまり触れてないな……だって、なんか途中で作画が色々迷走して「どうみても星矢じゃね?」みたいなところがあったし……あと屋良さんが頑張ってるおかげで「お前歳いくつやねん」としか思えないし……。

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 やっぱりグレイトフルキングがシンガンさんとセッションするときのユニット名はキングクリムゾンズになるんですかね、最終話。結局キングの素顔は明らかにならずか……どこぞの宇宙のダンディである可能性が。

 最終話ということで、これまで溜めてきた色々をぶちまけるお話になるのかと思っていたのだが、意外や意外、あんまりそういう展開がなかった。何しろ「最終的に単なる巨大モンスターになったダガーが、よく分からないけど変形したシアンのギター・アローの一撃で葬り去られてしまう」というとんでもない番狂わせが起こってしまったのだ。いや、シナリオの要請を考えれば番狂わせどころか至極まっとうな展開ではあるのだが……なんかこう、もう少し理由付けはなかったもんですかね? 最終的に「もうアイツだけいれば充分なんじゃないかな?」状態になってしまい、冒頭で救助された諸々のメンバーが一切活躍しなかったのである。最終話こそはプラズマジカ4人の演奏でダガーの野望を打ち破ってほしかったところなので、正直残念。もう、音楽関係無いし、今回活躍したのってシアンの他にはシュウ、ダル太夫、キングなわけで、結局持って生まれた音楽のセンスが無い人間は活躍のチャンスなど与えられていないという寂しい結論になってしまう。特に才能の面では一番怪しげなシンガンさんたちの立場がなぁ……。ロム兄さんとシュウの絡み、もう少し最後に見せてくれてもよかったじゃない。シンガンさんたちは中盤でちょっと出番が多すぎたから最後に割を食うのはしょうがないとしても、それなら思わせぶりに最前線に立たせないで、大人しくオーディエンスにしておけば他の面々がもう少し活躍のチャンスも与えられたろうになぁ。クリクリの面々についても、今回だけ見たら単なる弱小パーティーになってしまい、これまで頑張ってきたのに立つ瀬が無い。なんか、色々と勿体ない終わり方。

 そして、ラストは何と現実カムバックエンドである。これも色々と議論の余地のある展開だ。そりゃま、シアン(詩杏)の人生を考えればゲームの中から出られないよりは元の生活に戻れた方がいいのかもしれないが、それってやっぱりプラズマジカのメンバーを捨ててきちゃったってことだからねぇ。ちゃんと成長を見せており、今後の人生に希望が持てる終わり方になってこそいるが、それじゃ、残されたレトリーはどうしたらいいんだ、って話(チュチュは多分さっさと見切りつけてソロ活動始めそう)。あくまで物語の中心には4人の友情が置かれていたのだから、最後にわざわざ現実に帰さずになあなあで終わらせても良かった気がする。帰るなら帰るで、別れのシーンをもう少しみっちりやってもらうとかさ。まー、ミディシティ内ではプラズマジカの面々はのぼるところまでのぼりつめちゃったんで、こっから後の展望が無いってのは問題なんだけども。これ、もし「SHOW BY ROCK!2」が始まった場合には、伝説となった幻のシンガーとしてシアンが神格化されてたりするのかなぁ。

 とりあえず、今週の見せ場は大きく2つ。1つはダル太夫さんのダイナミックする槍の投擲。別にシアンいなくてもダル太夫さんだけでも何とかなってた可能性もあるな。あの人、「強いから強い」っていうだけの問答無用の能力者なんだよな。そして見せ場2つ目、社長のプリケツ。……ますます生物としての構造がよく分からなくなっていくぜ……。

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「ハロー!!きんいろモザイク」 5→5

 常にように終わり、去っていく日常である。夏休み明けのところで次クールののんのんびよりにパスするってのはうまい展開だぜ……と思ったけど、だからのんのんびよりはきらら系作品じゃないんだっての。

 いわゆる「日常系シンパ」の中ではかなり大きな存在感を持つ作品となっているようだが、私の中ではあくまでも「そういうものの1つ」であり、そこまで肩肘張って観るような必須栄養素ではない。ひだまりが終わる時には膝から崩れ落ちるような衝撃を受けるが、忍たちとの日常の閉幕はそこまでのダメージにはならないのである。いや、嫌いじゃないけどね。ずっと観てても退屈しないのは良いことだけどね。

 新番チェックの時にも書いてるけど、個人的には今作の大部分を占めるのは中の人の話題なのですよ。2期に入って各キャラクターの出番が満遍なく散らされてきたが、中でも兄弟が登場した陽子の出番が多かったことは大変によろしい。普段は低音域がメインで突っ込みに回ることが多い内山夕実が、今作では突き抜けたアホテンションで色々と引っかき回してくれるので、それだけでも大変貴重なのです。やっぱりポンコツになったゆーみんの魅力はひとしおである。もちろん、そこにはいつも通りの鬼畜ぽいんてしがいるし、テンションの高いキャラの中にもどこか安心感を与えてくれる奈央坊がいる。たねちゃんの百合キャラにきゅんきゅんしつつ、まなみんの流暢な英語と、溢れ出る愛らしさに頬を緩ませる。先生陣2人も今期は様々な場面でかき回すトリッキーな役回りを果たしたし、存在感のある猪熊ツインズは、キャストも含めて濃密な時間を提供してくれた。

 そして、2期に入ってからは今作独自の危ない方向性も加速。1期の時に「あれ? こいつらひょっとしてマジモンじゃ……」と思っていた部分が確信に変わり、1期は「こいつらキチ○イやで」がオチだったのに、2期に至っては「まぁ、キチ○イなのはいいとして」という前提からスタートするお話になっているのである。忍がコワレの筆頭みたいな印象ではあるのだが、アリスのヤンデレ要素は実は作中最大の闇でもあるし、綾の百合要素は百合っていうかガチレズにまで昇華されている。本来なら一番のかき回し役であるはずのカレンが実は一番まともなヤツっていう可能性すらある。いや、絶対そうだ。この狂気は割と癖になる要素なので、当然3期があるなら喜んで観たいと思いますよ。原作ストックってどれくらいあるのかしらね。

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 思ったよりも仰々しいセットになりそうである。最後の基本セットとして華々しく散るというよく分からない目的意識、そして初心者用セットというお題目がドンドン薄れていく感覚。結局今回も2色の組み合わせ10通りに10のアーキタイプが用意されているというのだから、制作側の本気度合いが違う。一体どんなセットになるというのだろう。ここまでやるなら、もういっそ基本の事なんて完全に忘れて、まっさらな新しいエキスパンションにしてしまってもいいのにね。

 

以下、本セットで初めて登場する2つのキーワード能力である(詳しくは公式ページ参照)。このセットのテーマは「成長、前進」とのことで、どちらも「成長」に関係する能力だ。

 

○「高名(Renown)X」

 高名は以下のルール語として与えられる「このクリーチャーがプレイヤーに戦闘ダメージを与えたとき、これが高名でないなら(if it isn’t Renowned)、これの上に+1/+1カウンターをX個置く。これは高名になる(Renowned)」。

トリガーこそ違うものの、扱い方は「怪物化」と大体同じ。怪物化はインスタントタイミングのコストの支払いをトリガーにし、こちらはプレイヤーへの戦闘ダメージ(プレインズウォーカーでは駄目)をトリガーとしている。初めて戦闘ダメージを与える、つまり実地に出ることで童貞卒業、めでたく戦士としてデビューするというイメージだろうか。なお、怪物化における「怪物的(monstorous)」と同じで「高名であること(renowned)」はそのカードの特性として記録される。この後何らかの方法で+1/+1カウンターを取り除いても高名であることに変わりはなく、高名であるかどうかを参照するカードも存在している。現時点では白と緑に与えられた能力である。

 

○「魔巧(Spell mastery)

 魔巧は主に呪文カードに与えられる能力であり、以下のルール語として規定される。「あなたの墓地にインスタント・カードやソーサリー・カードが合わせて2枚以上あるなら、そのプレイヤーは魔巧を満たした状態である」。まぁ、ぶっちゃけ簡易版のスレッショルドである。魔巧を持つ呪文が唱えられた場合、解決時に常に墓地を確認し、条件を満たしていれば魔巧トリガーはオン、足りなければオフとなる。各々の物語の主人公であるPWたちが経験を積んで成長していく姿をイメージした能力語だ。

 


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