最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
なんか抜けてたのでちょっと前の試合から。
Round1・「すらんがすてーん」 1.ガラス加工技術の一。均等に浅い傷を入れることで独特の風合を出す。 2.アメリカンフットボールの反則の一種。意味の無い言葉を叫び相手の気をひく行為。 3.ドイツの評論家。バタイユと交流した。 4.ムラサキキャベツ。 5.オーストリアの作曲家。「牧場の小鳥のための協奏曲」を作曲。 6.近世オランダ人が持ってきた薬。毒蛇の脳にあるという石。 このスランガステーン、Wikiにも項目があるのだが、なんとそこにはあのカズウィーニーの名前が!! まぁ「あの」って言ってもよく分かりませんが。ついにたほいやがたほいや内で完結し始めるという事案である。
Round2・「むぶくのしょう」 1.七歳以下で死ぬこと。 2.裸の大将。 3.島根県にある、昔、天女が羽衣をかけて漁師に盗まれたと伝えられる松の木。 4.狂言。声を失った流しの行商人が洛中で沈黙のまま品々を弄び、それをみた客の反応だけで巨額の富を築く。 5.シソ科ムブクノショウ目の一年草。 6.仏の掌のこと。両の手の間隔が629里あるからいう。 2番の答えは、読み上げられてから一瞬の間があって全員が爆笑した。その発想はなかった。
Round3・「かっぱと」 1.(オランダ語)じゅうたん。 2.生命がたけった鳩。 3.じゃばら状の扉。 4.トルコ語で「国王」を意味する語。 5.勢いよく。がばっと。多く倒れ伏したり起き上がったりするさまに言う。 6.(河童の川流れから)川を流れる戸。 つまりこういうことですかね?(違います)
Round4・「ぱいすけ」 1.(香川県で)浮浪者。 2.(バスケットのなまり)石灰、土砂などを運ぶ籠。ばいすけ。 3.勝負事で負けた男を指す語。「敗助昔日話」の主人公の名から。 4.乳離れできない男児をからかう呼称。 5.松と杉を用いて作られた合板材。 6.中華民国建安省統括領事家。後に政府に帰属。
Round5・「ねこはち」 1.一輪車の車輪の軸部分を支える金具の名称。 2.尻尾が八又に別れた猫の妖怪。猫又を従える。 3.バブル期の流行歌。もしも猫が八匹いたらそれを担保に家が買えると歌ったもの。 4.江戸時代の物乞いの一。門に立って犬、猫などの鳴き声をまねて、銭を乞い歩いたもの。 5.上方落語にしばしば登場する町人。おっちょこちょいだが猫を愛する心優しき人物として描かれる。 6.狂言。八代前の先祖に殺された猫を自称する娘と、田舎侍の面白おかしい共同生活を描く。 3については「バブル期とか、そんなに昔ちゃうねんぞ」とタイラントが駄目出しされる。4については「ちょろけんと比べるとインパクトがなさ過ぎる」と駄目出しされる。6についてはみんな口を揃えて「ラノベか!」。
Final Round・「とよさかのぼり」 1.朝日がキラキラと輝いて昇ること。 2.栄達を極めた者。特に藤原家を指す。 3.中山道の難所。急勾配が約7㎞に渡って続く。 4.豊臣家の栄枯盛衰を記録した「太閤開闢記」の第一巻。以降「豊坂下り」「豊坂滅び」が続く。 5.江戸時代、町人の間で流行した風習。もとは「東海道中膝栗毛」において喜多が行ったもので、頭の上に手を置き、腰をかがめて坂を駆け上がる。 6.狂言。光秀謀叛の報せを受けた秀吉が山崎へ向かう道中で奇天烈な出来事に度々巻き込まれ、最後には空を舞う。 PR マジでこのアニメの放送が終わったら続けて「えくそだすっ!」の放送が待ち遠しいよね、第10話。とりあえずメインキャストが中原・御前・かやのんの3人で展開されるアイドルものっていうだけで興味津々である。是非、オリジナルアニメでそういう企画が出てほしいものだ。 普段は大体2話完結で1人1人のエピソードが展開していたわけだが、今回はあんまり「終わった」という気がしないお話。それもこれも全ての木下監督のせいである。そりゃまぁ、今作の主人公は間違いなく宮森なので、彼女の正念場となる最終話の出来上がりがクライマックスになるのは間違いなかろうが。そのため、今回のメインであったはずの美沙ちゃんの行く末については、結局結論が出ないまま終わってしまった。いや、「退社する」っていう結論は出ているのだろうが、彼女がこの後路頭に迷うか、新しい会社に入った後も「やっぱりスーメディ辞めなきゃ良かった」と後悔するか、希望通りの新しい生活をむかえることが出来るかは全く分からない。あくまでリアルに「働くということ」「人生の岐路」を描く物語なのだからこれはこれで良いのだろうけど、絵麻ちゃんのお話はきちんとそれなりのまとまりがあったわけで、出来れば美沙ちゃんにもそれなりに晴れがましいエンディングを用意してあげてほしいものである。次回以降にもう少し描かれるだろうから、そちら待ちってことになるかしらね。 ただ、今回彼女のエピソードがなんだかぼやっとした印象になったのは他にも理由がある。何故かしらんが、「退社」というキーワードが乱造されたためだ。既に制作進行の部屋では落合が会社を移ることが決定しており、今回それに本田さんがケーキ屋の夢を追うための退社が重なる。更に更に、なんだか矢野さんまで怪しげな動きを見せており、このまま行くとムサニの制作部屋には駆け出し下っ端の宮森とタローしか残らない可能性も……総崩れですね。ボロボロですね。どうしたらいいんでしょうね。新しいアニメの仕事なんて取ってきて大丈夫なんでしょうか。矢野さん、電話の相手が親戚とかそういう筋の人っぽかったから、多分寿退社ってことになるんだろうな……。 そんなわけで、残念ながら美沙ちゃんが悩みに悩んで決心した退社も、このアニメの中では「たくさんの事件の1つ」でしかなかった。また、これまで見てきた「声優という未来のほとんど見えない仕事でもなんとか頑張るずかちゃん」「先が見えずに困惑するも、先輩の一言でいくらか道が開けた絵麻ちゃん」に比べると、美沙ちゃんの進路選択は、あまり共感を覚えるものではない。そりゃ「夢と違う」ということは確かなのだろうし、3年どころか下手したら一生にわたって意に沿わぬ仕事をやり続けなきゃいけないという見通しは恐ろしくもあるだろうが、それでも日本の現代社会は入社1年も経たずに退社する選択肢はかなり厳しいものがある。転職先にいい顔をされないという実利面での問題もあるが、視聴者側の視点から見ても、「もう少しがんばってみてからでも遅くないのでは?」という感情が先に立つからだ。宮森の訪れた音響会社のおっちゃんがいっていたように、「仕事は続けなければ楽しくならない」。これはおそらく真実だと思う。いや、働いてない私みたいな人間が何を偉そうにしてるのかとは思うが、どんなことだって「入り口から楽しすぎ」なんてこたぁそうそうないだろうし、もしあったとしたら、逆に怪しい。趣味でも仕事でも、何かのきっかけで奥の方へ足を進めてからが本番なのである。昨今は若者の仕事に対する意識というのも旧態依然とした日本の「滅私奉公」からは変わっており、何かと「ブラック企業」なんて言葉が持ち出されて仕事の是非を問う風潮があるが、やはり「生業」という言葉の通り、その仕事を一生のものとしたいなら、目先の1年2年で決めるのも考えものなのじゃなかろうか。まぁ「2年も3年も1つの仕事を続けて歳を重ねたら、それこそ転職の機会が無くなるやんけ」というのもまた事実ではあるのだが……。ムズカシイネ。 というわけで、美沙ちゃんの選択が「若さの特権、夢への第一歩」となるか「若さ故の過ち」となるかは全くの未知数。この作品でバッドエンドってことはないのでそれなりに「希望の持てる」終わり方になるとは思うが、個人的にはスーメディの社長ともう一回膝を突き合わせて相談して、退職を思いとどまってくれるのが一番理想。いっそ七福神アニメにCGの車を投入してものすげぇホイールを描けばいいんじゃないかな。今のところあの5人で出来ることは「ホイールを描く」「猫を描く」「ディーゼル車について調べる」……。みどりちゃん、早く一人前になろう。 そして、今回もその他ちょこちょこと「業界の小話」みたいなものが展開されていて色々ためになるお話。一番の見どころは何と言ってもエキセントリックな音響制作のおっちゃんだろう。音響の職人さんがむやみやたらにこだわるっていう話はどこかで聞いたことがあるので割と業界あるあるとしてはお馴染みだろうが(よく聞くのはエロゲーのちゅぱ音とか、BLものの衣擦れ音など)、スタジオの中に水を張ったプールまで用意出来るのは驚きである。こういうエピソードを見ると、普段見ているアニメの見え方(聞こえ方)もだいぶ違ってきて、音響スタッフにもより興味が持てるのでありがたい。今回は久しぶりにアフレコ現場の様子も描かれていて、当然のようにコンテ撮になっているあたりがなかなか辛そうである。マイク前の出入りの様子なんかもさりげなく描かれているので声優ファンにも嬉しいところ。意外だったのは、キャストが本当に自分のタイミングまでマイク前に移動してなかったという点で、具体的には、警部役の人がしゃべっているとき、残り2本のマイクには誰も入っておらず、警部が離れたタイミングでメインキャスト3人が同時にマイク前に入っていた。どうせ誰も使わないマイクがあるならさっさと入っててもいい気もするんだが、実際はこういう感じなんですかね。 そうそう、あと1つ面白かったのはコンテ打ちのシーン。アニメ制作の手順で一番一般に知られていない行程って、実はこのあたりだと思う。具体的にはコンテ担当がコンテを作ってから、それが実際に原画として仕上がるまでの間。「演出」っていう役割もどういう仕事なのかが分かりにくい。今回の木下監督の熱弁を聞くと、なるほどよくいわれるようにコンテはあくまで「設計図」。これに目鼻をつけて1つ1つの原画が作られていく過程には、こういう会議があるわけですね。その時には代表となる原画マン(今回だと瀬川さんなんか)も出社して打ち合わせしてる。なんだか少しずつアニメ制作の現場が見えてくるこの感じ、やっぱりこのアニメの売りとして楽しいのです。そして、そんな制作現場がたった1人の監督の意志の弱さに振り回される様子もね……さっさとタクシー呼んでおけばよかったんや……。 1日1たほいやが健康の秘訣。
Round1・「たけづっぽう」 1.ムクドリの別称。 2.半分に割った竹筒に飯をつめた弁当。 3.「たけづつ」の俗語。 4.相撲で、貧弱な張り手しか出せない力士を嘲笑した語。 5.竹製の銃。
Round2・「そらうで」 1.オランダの物理学者、技術者。専門は航空力学。1976年ノーベル賞。 2.大正時代の流行語で、声の大きな人を指す語。「so loud」から。 3.賭け事で負けてばかりいる人。 4.両腕を高く挙げた姿勢。万歳。 5.狂言の一。臆病な太郎冠者が、夜道で相手もいないのに主人の太刀を差し出し命乞いをし、帰った後仕方話で武勇伝を物語って言い繕おうとし、叱られる。
Round3・「かずもう」 1.頭髪の美称。 2.居候すること。 3.(複)毛。 4.お百度参り。 5.狂言。大名が新参者を召し抱え、これと相撲をとって負けるが、相手が蚊の精だと気付いて大うちわであおぐ。 狂言禁止令が出される始末。
Round4・「へっだがぶらー」 1.ラクロスにおける反則の一。球の保持者がキーパーと対した時、他の選手がその間に入ること。 2.イギリスの官能小説家。性的絶頂後の白紙状態を虚無的に描く。作「女の塊」「全身が野獣」。 3.虚勢を張っているのが見え見えな様。 4.頭突きを頭で打ち返す技。 5.イプセンの戯曲。愛のない結婚をしたガブラー将軍の一人娘ヘッダが自殺するまでを描いた写実的作品。
Final Round・「まけながく」 1.決闘で負けた者の名をしたため、飾るための額。 2.中国山東省を中心に伝わる音曲。四管七弦を原則とし、しゃらしゃらと家々を巡って練り歩き奏でる。 3.日数多く。 4.古代ギリシャで独自の発展を遂げた機械工学。 5.江戸時代、町を巡り歩いて飴を売った行商人。「負け額売りにて候」を売り文句とした。
まさかの一衣さん大活躍、第11話。モブ子さんなんていってごめんね。訂正しよう、一衣さんは便利な「負けても問題無い自動バトルフィールド発生装置」。 脇役いじりはさておきつつ、実にまっとうなクライマックス。余計な脇役は次々に退場し、残されたのは本作のエッセンスとなるメンバーのみとなった。 まず、最後の「残った要素」であった花代さんの処理からスタート。彼女は最近調子がおかしくなっており、「やっぱ他の女の子の人生を歩むのなんて無理に決まってるからね」と思って見ていたのだが、何と彼女の激白は「私も香月が好きになっちゃったからどうしていいか分かりません」というもの。Oh、そりゃ驚きだ。いやまぁ、元々花代さんは夢限少女になる時点で「香月とくっつこう」という意思は明確にあったのだから、決して彼のことを悪く思っていたわけではないのだろうが、その時点では「遊月の願いを叶えないと消えちゃうしな」という使命感や打算があったのも事実のはず。しかし、長いことカードの中でぼっち生活を続けていた彼女に、現実世界の三次元男子は刺激が強すぎたようだ。マジになってしまったことにより、「遊月である自分」と「本当の花代さん」の間に整合性が維持出来なくなり、彼女は混乱してしまったというわけだ。とはいえ、彼女はこの混乱について積極的に解消を求めたというわけではないだろう。一衣のところに伊緒奈についてのメールを送ったのは純粋に親切心からだろうし、わざわざ新規メアドで連絡したのは、「助けてほしいような、そうでもないような」という逡巡の表れ。もし遊月が彼女のことに気付かなければ、おそらく花代さんはこれまで通りにぎくしゃくしながらも香月との生活を続けていたに違いない。 しかし、遊月は来てしまった。なんとこれが、遊月がルリグ化してからの初めての会談である。もちろん遊月にも思うところはあるに違いないが、彼女は以前、「花代さんの苦境も理解しているし、彼女が自分の願いに賛同し、協力してくれたことには感謝している」と述べていた。遊月側からは、決して花代さんを一方的になじるようなことはしない。花代さんもそのくらいの微妙な関係性は分かった上で、「ひょっとしたらくるかも」くらいのヒントで遊月を招いたのだろう。そして、いざ来てしまったからには自分の思いをぶちまけずにはいられない。「香月を好きになっちゃったせいで、なんかもう、罪悪感が半端無いんです」と。まぁ、気持ちは分からんではないが、既にいっぺん遊月を騙した上での現状だからなぁ。今更「遊月に申し訳なくて」とかいわれても、「いや、お前がいうなよ」というのが第三者としての第一印象である。しかしまぁ、彼女の懊悩も分からないわけではない。「ルリグとセレクターの入れ替わり」という大問題については、花代さんはカードの中でたっぷりと考える時間があった。それこそ罪悪感と格闘しただろうし、「入れ替わって全くの他人としての人生なんて歩めるの?」という問題も幾度となく自問自答し、悩み抜いた上で苦渋の決断をしたはずだ。だからこそ、心を鬼にして遊月を「騙す」ことになった。しかし、実生活を始めてからの香月との生活は、そうしたシミュレーションをするだけの時間的・精神的余裕が無い。気付けばどんどん自分の気持ちがコントロール出来ない方向へと暴走してしまい、彼女のキャパを超えてしまったのだろう。ちょいと大人びて見える花代さんではあるが、彼女もあくまで一介の女子中学生でしかなかったのだから。 花代さんの苦悩は図らずも香月の耳に届いてしまい、全ては白日の下にさらされる。職務放棄を宣言して逃げ出した花代さんを待ち受けるのは、「願いを叶えられない夢限少女は消えるしかない」という、最近忘れかけていたペナルティ。イレギュラールリグばかりだったので実存するのかどうかも怪しかったルールなのだが、どうやら強制力はそれなりに強いらしく、花代さんは原因不明の昏倒からダイレクトICU。彼女が消えてしまうまでのカウントダウン待った無し。逼迫した状況下でるう子・一衣・遊月の3人は一計を案じ、ユキのアドバイスで「直接白窓の部屋へ殴り込み作戦」を決行。サンドバッグ一衣さんをボコボコにする八百長試合で強引にラスボスのお膝元へと乗り込むことに成功した。 そして物語は二手に分かれる。一仕事終えて満足したかに思えた一衣だったが、どうにも様子がおかしい現世のるう子を見て、まだ問題が解決していないことを知る。なにもできないで手をこまねいているのは我慢ならぬと悩んでいると、ここで突然、途中参加の援軍である香月から「繭って本当に異空間にいるの?」という衝撃的なヒントが。「その発想は無かった」と考え直したところ、「そういえば、あの部屋って現世にもあるのでは」という、ある意味当たり前の事実に行き当たる。「繭が実在の少女である」ことは散々ユキの口から語られていたのだからこの発想はある意味当たり前ではあったのだが、どうもお話の現実味が薄く、仮にそんな少女がいたとしてもどうせはるか遠い世界のことだろう、と思っていたのがまさに盲点。よくよく考えてみれば、おそらくセレクターバトルが発生している事案数だけを考えれば、るう子たちの回り、この町の中にやたら集中している。たかだか読モレベルの晶や伊緒奈がセレクター界の広告塔になっているのだから、そのブームは局所的であろう。少なくとも「WIXOSS」はどう考えても日本国内の製品なんだから(だよね)、繭という少女がはるか異国の人間なはずがないのである。そんな当たり前のことにようやく気付いた一衣さん、突如として彼女の灰色の脳細胞はフル回転を始め、「そういえば、聞いたことがある」とここ一番の大活躍。なんと、白窓の部屋は私たちのすぐそばにあったのです。急行する一衣・香月という謎のタッグ。そして知らされる、繭の死。「わぁ、このアニメで男性キャラが2人以上しゃべったのっていつ以来だろう」とか考えながら、現実世界でのチェイスはここで終了する。 他方、白窓の部屋にたどり着いたるう子とユキは早速繭の説得を試みるが、基本的に性根のくさった繭さんがそれに同意するはずが無い。「ぼっちだったお前が偉くなったもんよね」と元クロに悪態をつきつつ、あくまでタマは渡さない所存。あげく悪の枢軸たるウリスまでが出現し、ここでセレクターバトルの生みの親が、ついにデュエルディスクをその身にまとって現場に出撃してきたのである。ゲーム開発者とのガチ対決。突然野生のリチャードガーフィールドに戦いを挑まれたような状態で、そのゲームのプレイヤーならば垂涎のシチュエーションではあるのだが、るう子としては寝耳に水である。「ゲーム開発者って強いんじゃないの?」と困惑するも、冷静なユキは「いや、あいつ一人回ししかしたことないから、多分大したことない」と一蹴。まぁ、確かに一人回しって自分に都合のいいシチュエーションに偏っちゃうので、どうしてもスキルの上達に限界があるからね(経験者談)……。予想通り、ちょっとプレイスタイルを変えるだけでも「何それ? どういうこと? 手札のカウンターが無駄になるやんけ!」と繭さん大混乱。試合は優位に進むかと思われた。 しかしここでトラブル発生。いわゆる開発者権限でもって、思い出したようにルールを盾にする繭。「そういえば浦添伊緒奈が自分自身に戻っちゃったってことは、クロはルリグの任務放棄ってことでよろしいですか?」とるう子サイドのルール違反を指摘し、クロは突然のICU。まぁ、確かにいわれてみりゃその通りなんだけど、数ターン前の誘発忘れを今更指摘するのってずるくない? ユキが倒れてしまったことで試合どころじゃなくなったるう子は、「とりあえず近所にタマがいるから、そっちとチェンジすれば!」と尻をまくって逃げ出す。あの空間、割と自由に席を立って移動出来るもんなんやな……。しかし、慣れぬ空間で迷子になるるう子に、改めて突きつけられる「繭は既に死んでいる」という事実。もう死んじゃってる人間の妄念がこのシステムであるというなら、それを打開するには何が必要なのか。ユキという手駒を失いかけている中、彼女の急務はタマを何としても引き込むこと。さぁ、次回はいよいよクライマックス! どうなるるう子、そしてどこに行ったあきらっきー! 「棺姫のチャイカ AVENGING BATTLE」 6→5 もう、最終回シーズンなのですね。早いよ、何もかもが早すぎるよ……はぁ。毎度のように、10話しか無い角川枠が最終回一番乗り。この枠が10話しかないことで、誰か得する人間っているのか? 終わり良ければ全て良し、という言葉があるわけだが、それが真であるならばその逆もまた然り。いや、この場合逆を取ろうとすると「全て良ければ終わり良し」なので真に決まってるんだけど、私が言いたいのは逆じゃなくて裏だ。「終わり良くなければ全て良くない」となる。決して納得出来ないエンディングってわけじゃなかったけど、やっぱり最終回はすっきりさわやか、ってわけにもいかない。あのエンディングをむかえるのなら、もう少し中盤での構成をいじって時間的な余裕を持たせることが出来なかったものか。「全て悪し」でこそないものの、ちょいと評点を下げざるをえない最終回だったのは間違いないだろう。 原作は未完らしいのでそれらしいエンディングを作らねばならず、「最終回」と銘打つためにはどうしたってガズ皇帝には消えてもらわなきゃいけない。その上でチャイカにもトールにも納得いく物語を提供しなきゃいけないってんだからムリゲーにもほどがあるが、それをやる覚悟を決めたとするなら、この最終回はちょっとピントがずれていた。黒チャイカと地上の面々の対決くらいならば別に構わないし、ああいうレベルで派手でなくともまとまったバトルがあればそれで満足出来たはずなのに、最終回の1つ前の段階でガズ皇帝を強く描きすぎた。そのためにどう足掻いても1話で収束する話にはならず、ニーヴァの裏切りがすげぇ適当に処理されてしまった。むー、せめてもう1話あれば、トールとチャイカの絆の描写、そしてニーヴァとの友情の描写を増やして、最終決戦でトールとチャイカが手に手を取ってガズ皇帝に抗う姿なんかも見られたかもしれないんだけど。ラストバトルでチャイカ・トール・アカリが全員バラバラになってるってのはどうにもねぇ。勿体ない、実に勿体ない。 というわけで、シリーズ構成のまずさで後味が悪くなってしまうという、同じ枠の「デート・ア・ライブⅡ」と一緒の結末になってしまった本作。ただ、この最終回の残念感を除けば、トータルでは決して悪い作品じゃない。作画面までもが足を引っ張った「デート」と違い、本作は最初から最後まで作画に関しては完璧だった。常にチャイカは可愛く、アカリもふてぶてしく。そこまでバトルシーンで盛り上がる作品でもないが、ガンドを中心とした色んなヘンテコ武器の描写もそつなく出来ていたし、「ファンタジーラノベアニメ」としてはお手本のような出来。脚本部分もどこか懐かしさが感じられるものになっており、「古き良きラノベ」の姿にちょっとしたノスタルジーすら感じさせる(まぁ、古きラノベも良きラノベもあまり詳しくないんだけども)。1期の頃の、「とにかく遺体集めまくるぜ!」って言って諸国漫遊するおかげで得られるバラエティは2期では失われてしまったが、その分「無数のチャイカと、その生い立ち」という本作のメインボディといえる部分にきちんと切り込めたし、決して視聴を終えて後悔するような作品にはなっていなかったと思う。 そこまで目新しさも無い中で、何故毎回それなりに楽しみながら見られたのだろう、と振り返ってみると、やっぱりチャイカが可愛かったからなんじゃないかね。独特なチャイカ語による彼女の立ち居振る舞いは、安定した映像面の恩恵もあって、かなりキャラが立っていた。銃火器を振り回しながら命懸けのバトルを繰り広げるゴシックドレスの少女っていうビジュアル面もキャッチーで、「流石に厚底ブーツは脱いだ方がよくないか?」と心配しながらも、一張羅を着て浮かれはしゃぐ孫娘を見るかのように、穏やかな目で見守ってしまうのである。その他にも安定して駄目人間を貫き通したアカリの兄様ラブの力強さとか、赤チャイカ、半チャイカなんて適当な名前をつけられちゃった面々が「自分たちも主人公やで!」と頑張っているのも微笑ましい。これでガズ皇帝がもっともっと頑張ってくれて、おっさんキャラにも魅力が出てくればもう一歩上に行けたんだろうけどなぁ。ガズ皇帝の「絶対勝てるわけないやん」感は最近じゃ珍しいくらいだったのですごく恰好良かったよ(最終回ラスト10分まではね)。あと、トールも分かりやすい主人公キャラで悪くないスタンスだ。いつの間にかすっかりチャイカの保護者役が板について、恋愛感情やら欲情やらってのに一切縁が無いキャラになったので見やすかったってのはあるかも。 てなわけで、そんなキャラクターを彩った中の人たちだが、当然チャイカがナンバーワンなので安済知佳が一番ってことになる。まぁ、完全にチャイカ語でインプットされてしまったので、今後他の役で声を聞いても気づけないとは思うんだけど(実際、ビルドファイターズで頑張ってたのに、未だにチャイカがしゃべっている気がしない)。また、同様にチャイカ役を務めた藏合紗恵子についても、その独特の声質はインパクト充分。次世代の小林ゆうポジションを狙えないもんだろうか。「かすれ声声優」って突き詰めれば面白い位置取りだと思うんだけどね。あとアカリ役の原優子も、まだキャリアが浅いのに凄く安定してていい人材だと思うんだけど、他の所では全然見かけないんだよね。将来的に原由実、原紗友里、原優子、原涼子っていう謎のユニットを組んだ声優グループをデビューさせるのはどうだろう。まぁ、その時まで原涼子ちゃんが声優やってるかどうかは知らんが。 12月12日 ドラフト模様(TKT×3) ピック順 【Mei】→【Serra】→【Sea-chicken】→【Alessi】→【Thraxi】→
年の瀬もさし迫り、皆さんお忙しいことと思います。ちなみに私は人生初の腱鞘炎(原因不明)を患い、現在もこの原稿を書くのにいくらか不自由しています。「腱鞘炎」でネットを漁ると不安になる記事しか出てこねぇよ。慢性化したらやだなぁ、とか以前に片手が封じられてるので日常生活に大きな支障が。例えばシャッフルとか、カットとか。 閑話休題、そんなわけで2週続けての5人戦。やっぱり5人戦は今ひとつ不完全燃焼になりがちなので、ちょいと欲求不満気味ではあります。そして、次週も5人戦になる可能性があるとかないとかで、5人だった場合にはまた5人ドラフトになるのかしら、嫌だわね、っていうお話とともに、いよいよ年末企画である統率者戦の開催予定日でもあるわけです。まぁ、盛り上がるかどうかは責任持たないけど。絶対試合中に「つまんなーい、ドラフトしたーい」っていう奴が出てくるに1000ペリカ。一応、確認のためにレギュレーションを確認しておきます。
1.デッキは統率者を含む100枚ちょうど(つまりデッキ本体は99枚)。それ以上でも以下でも駄目です。基本土地以外のカードは1種1枚までのハイランダー。我々の特別ルールとして、基本土地以外をサーチするカードもほぼ禁止されています(ひょっとしたら配布してるかもしれないから、それは別に使ってもいいとは思うけど)。 2.試合形式(現在の予定)は、初戦が1対1の個人戦(初期ライフ30点、先手ドロー無し、2セット先取)。これの勝者3名と敗者3名に分かれ、三つ巴の順位決定戦(初期ライフ40点、先手ドロー有り、1セット勝負)を行う。その後は、あとは全員で泥沼の多人数戦。 3.サイドボードは原則15枚まで。初戦では1R終了後、3人戦、多人数戦は最初からカード入れ替えOK。ただし、デッキ枚数は変えてはいけません。
以上、さて、どんなデッキが出てくるやら。個人でカード購入した人(約1名)は自分の所有カードが分からなくならないように記録しておいて下さい。 浄化、第10話。長きに渡って描かれてきた有馬公生の苦闘の物語に、ようやく1つ目の決着がついた。Bパートラストの母親の幻影の表情の変化。そのたった1コマのためだけに、まるまる10話が費やされてきたのである。 ただひたすらに公生の演奏を眺めるだけのエピソード。もつれ始めた演奏は一向に復調する気配もなく、慌てる客、困惑する客、失望する客たちが見守る中、おとずれたのは「演奏中断」という最悪の結末。やはり、わずかな練習期間では、十年にもわたり積み重ねられた母親の呪縛から完全に抜け出すことなど不可能だったのだ。しかし、「中断する」という行為そのものが、彼にとっては大きく2つの意味を持つものになっていた。1つは、呪縛に囚われ続けたこれまでの自分の演奏を一度「断ち」、次のステージへと進む準備段階という意味。そしてもう1つは、同じ「演奏中断」という行為によって公生との関係性を無二のものとした宮園かをりとの接続。コンクールは「賞を取るための場」である。それが、母親にたたき込まれた公生の生き方。そのコンクールで一度でも演奏を中止してしまえば、そのたった1つの選択でコンクールそのもの、そして自分の存在意義すらぶっ壊れてしまう。しかし、そんな場所であるにも関わらず、かつて宮園かをりは笑顔のままで演奏を中止した。そこには、公生が見たこともないような、全く別世界の音楽がある。彼は、母親との演奏に別れを告げ、宮園という新しい世界へ歩を進めるため、一度全てを捨て、演奏を中止することを選んだのだ。 なげうったものがあれば、そこから返ってくるものもある。再び奏でられた公生のピアノは、決して手放しで上手いと褒められるようなものではなかったようだが、絵見の耳には確かに届いていたし、絶望した武士にも届くものがあった。そこに込められた景色は、あくまでも観客の中の唯一人、宮園かをりにだけ向けられたものである。特訓を重ねたあの音楽室、無防備に寝こける彼女との、不思議な時間。長い無音の映像に白一色の画面など、彼の込めた「想い」は不可思議な引力を持つ画面にも集約されていく。そんな思い出が感謝や思慕と共に音としてあふれ出した。そのことを確かに受け取れた人間は多くはないが、観客たちにもただならぬ何かは届いたようである。 彼の音を受け取ったのは大きく4人。1人は武士。「3人の人間が演奏しているかのよう」と漏らした公生の劇的な変化に新しい展開を察知している。絵見も彼の見せる景色の不可思議な力を感じており、新たな有馬公生の誕生を確信した。そして当然、宮園かをり。悲願となっていた新たな一歩。公生の歩み始めた姿を見て、彼女は思わず涙を流す。ただ1人、公生が音楽を向けた彼女に、その気持ちはきちんと届いていたようだ。そして、そんな彼女の涙を見て、何とも複雑な表情を見せる椿の様子も注目すべき部分ではある。新たな旅立ちに、回りの面々はどう反応するべきなのか。 そして、彼の音を聞きつけた最後の1人は、Cパートで登場した謎の女性。これまでの誰とも違い、彼女は公生を「凡才」と呼び、小憎らしく笑ってみせた。さぁ、次なるステップでは一体何が待ち受けているやら。 今回は割と「全員が正解ビット」展開が多く、そろそろ解答作成傾向にも変革が求められている感があります。いや、それ以前に大きな問題はあると思うが。
Round1・「たいじる」 1.退治する。ほろぼす。 2.(名古屋で)生前に田を分割する。 3.(魔のものを)はらい清める。退治する。 4.タイのヨンパーにあるブラジル人村、トンペ村の通称。山田長政命名。 5.胎児から出る汁。東洋では精力剤、中国で不老不死の妙薬、日本で気付け薬として知られる。
Round2・「きつねけん」 1.三浦梅園の屋号。 2.拳の一種。二人相対し、両手を開いて両耳の辺りに挙げるものを狐、膝の上に両手を置くのを庄屋、左手の拳を握って前に出すのを鉄砲といい、狐は庄屋に勝ち、庄屋は鉄砲に勝ち、鉄砲は狐に勝つとする。 3.狂言。嫁入り前の狐の娘のところに犬の一族が転がり込み、子を産むの産まないので大揉めする。 4.山形県の古い別称。かつては狐たちが多く住み森を賑わせていたが、そんな狐たちも乱獲により姿を消し、見ることはもうない。 5.中国の青島で生産されていたドイツビールの銘柄。ハイネケンのコピー品。 これは申し訳なかったかもしれない。全員解答前は「知らない」と言ったが、説明を聞いてから「あぁ、それ」と分かってしまうパターンだった。余談だが、「じゃんけん」のWiki、無駄に充実してて面白いな。
Round3・「わかんどおり」 1.漢の時代建設されたという日本と中国をつなぐ道。 2.皇室の血統。皇族。 3.札幌市の中央を貫く大通り。テレビ塔を中心に市内を東西に分割する。 4.和歌、漢詩の手本集。荻生徂徠ら著。 5.年若かった頃。
Round4・「ておふらすとす」 1.第3から第5あたりの陸生哺乳類。進化せず絶滅。 2.ギリシアの哲学者。アリストテレスの弟子で、その後継者。著「人さまざま」。 3.白亜紀に繁栄した小型肉食恐竜。恐竜の中で初めて、卵の化石が発見されたことで有名。 4.古代ローマの職工の名とされる。治水の技術に秀で、集水機構を有する雨どい、トゥーラツの由来となったという。 5.ギリシャの野人。哲学や政治があるから悩むのだと野にかえる。後ルソーに多大な影響を与えた。27歳で死去。
Final Round・「とらがいし」 1.盆栽の育成技法の一。伸びた枝が鉢の底より下まで垂れるように誘導する。 2.虎のように苛烈な意思で難事に取り組むこと。 3.手術用の医療道具の一。鋭い三又の先端部で術部の開転、簡易な固定を行う。 4.源満仲が発明した金剛石製武器。その力は虎にも匹敵すると言われたことから。 5.曾我十郎の愛人であった遊女の虎御前が化したもので、美男でなくては持ち上げられないと伝える石。
酒々井さんのちょっとイッちゃってるラリ顔がまた素敵ですね、第10話。ほんと、あの声の女はマジできゃんきゃん言わせたい(切実)。 クライマックスへ向けての答え合わせ回といったところだろうか。これまでゆっくりと着実に動いてきた朱ちゃんが、必要に迫られて急速に各方面へのレスポンスを起こし、それによって事態は主人公である常守朱のところへと収束していく。こうしてみると、なるほど割と脚本部分はカチッとまとまっているのである。その上で今作が1期に比べてやや分かりにくい、無茶な部分が多いと評されることがあるのは、おそらく「槙島を超えるイレギュラー」として設定された鹿矛囲の存在が、流石に実体を持たずに漂いすぎていたためだろう。槙島を登場させ、解決に至るまでが2クールだったのだから、「それ以上」を1クールで収めるのはそりゃ無茶ってもんだ。 今回はほぼ既知の事実の確認、予想の範囲内でのシナリオ進行だったわけだが、これまで想定していなかったパーツが2つほど現れ、それはどちらも鹿矛囲に関するもの。そして、1つは「どないやねん」で1つは「なるほど」である。「どないやねん」な1つ目は、今回鹿矛囲が取った行動そのものである。地下鉄占拠から一体どのように動くのかと注目していたのだが、なんと彼は大量の人質をそのまま「人質」として使うのではなく、「大量のドミネーター使用先」のターゲットとして活用したのである。曰く「一度に大量の潜在犯を処理すると、いくら大容量のシビュラでもしんどいから、その時だけバイパス経由でバックアップ回線を使うらしいねん。これでシビュラの場所が割れるよ」という。うーむ、そんな設定は聞いてない。そしてシビュラの弱点、案外分かりやすい。あれだけのシステムを構築し、圧倒的データ量で勝負していたはずのシビュラのくせに、いざとなるとたかだか500人の潜在犯を同時処理するとサーバーが飛ぶらしい。いや、とんでへんけど、とにかく脆弱になるらしい。そもそもそんな脆弱性の情報を掴まれる時点でアカンわけで、鉄壁を自負していたシビュラも案外しょぼかったことが分かる。まぁ、流石にこんなトンデモ反逆者のことまで想定してないだろうし、今まで同様「それくらい鹿矛囲って凄かったんだぜ!」ってことなんだろうけども、正直、あまりに多方面に万能過ぎてひくわ。流石に二十歳そこそこの若僧がどれだけ頭を捻って、全力でコネクションを作って作戦立案したとしても、こんな無茶が実行出来るとは思えない。こんな無茶を可能にしたのは、どれだけ陰でこそこそ悪事を企んでもばれない「透明人間」能力と、協力者を同時に擬似的な「透明」状態にするメンタルケア能力なわけだが、その根幹となるメンタルケア能力がどういう由来のものかがろくすっぽ説明されていないのがね。そこが欠けているせいで、鹿矛囲という存在は、どうしても「真実」になりきれず、切迫感を感じさせるまでのものになっていないのである。 他方、「なるほど」と思ったもう1つの視点は、「集団としての鹿矛囲」と「集団としてのシビュラ」という対比構造のこと。なるほど、確かにあからさまに提示された要素であったのに、これまで全くそういう見方は思いつかなかった。鹿矛囲が透明になった理由は「群体である」というただ一点であり、それはシビュラにも同じこと。何故頑なにシビュラが鹿矛囲のことを「裁かずに消そうと」していたかといえば、それは「鹿矛囲を裁けば己も裁かれる」という自己矛盾を引き起こしてしまうから。確かに言われてみればそういう話になるのか。実際、鹿矛囲が切り貼りだらけのフランケンシュタインだからといって、実際に存在しているのは1人の人間には違いない。シビュラ様がやろうと思えば、そこに適当な色相を当てはめて「規定する」ことは出来たはずなのだ。それを何故やらなかったかと言えば、シビュラにとっての「人」「色相」とはあくまで個で特定されるものであり、「集団的色相」が認められないから。認めてしまうと、神が神でなくなるから。ふむ、その理屈の付け方は(どこかおかしい気もするが)視点としては面白い。そして、そんなシビュラが自家撞着を引き起こすような問題提起を思いついてしまう鹿矛囲もなかなかすごい。自分の生まれ育ちを振り返り、自分の肉体が東金財団によって作られた「小さなもうひとつのシビュラ」だったことに気付き、己をさらけ出すことによってシビュラそのものを叩く。なるほど面白い。この辺りの「無茶だけどSF的になんかアリ」な部分がもうちょっと分かりやすく提示されてれば、鹿矛囲の目的意識もはっきりして見やすくなっていたのだろうけども。まぁ、あくまで鹿矛囲の行動は「捉えどころのない謎」のままでいてほしかったのだろうし、このくらいの引っ張り方はしょうがないということか。 で、そんなややこしい状態になってしまったシビュラと鹿矛囲の(ある意味で)親子げんかであるが、普通の人間はそんなこたぁ理解出来ない。一般人代表の美佳ちゃんだって、現在自分が何をやらされて、何が起こっているかなんてさっぱり分かってない。自分が結果的に同僚のばあちゃんを殺したことなんて、さっぱり分かってない。でもしょうがない。それがシビュラを前にしたときの「人間」の限界なのである。しかし、我らが常守朱はそうじゃない。一度はシビュラと対等の位置にまで届きかけた女。いつの間にやら全部調べあげ、いつの間にやら全部理解し、いつの間にやら狡噛さんをスタンドとして呼び出す能力まで手に入れた。おそらく吉良吉影が大ピンチでパイツァダストを発現したように、朱ちゃんも色相がピンチになると自動で狡噛慎也を呼び出す能力を手に入れたのだろう。久しぶりに登場した狡噛さん(の幻影)は、いい事を言うだけ言って姿を消し、壊れかけた朱ちゃんのメンタルは復旧。そして禁じ手である「シビュラと殴り合う」決意に至る。「もう、鹿矛囲のやりたいようにやらせようぜ」ってなもんで。確かに、元々朱ちゃんが愛憎半ばする感情を抱えたシビュラに対して変革を迫る鹿矛囲という存在は、朱ちゃんの中では完全に「敵」とは言い切れないものなのである(まぁ、犯罪者だから敵なのは間違いないんだけどさ)。事態は三つ巴の最終局面へ。シビュラ対鹿矛囲、シビュラ対常守朱。敵の敵が味方になるかどうかは定かじゃないが、今のところ、確実に真っ黒なのはシビュラ側の代表責任者である東金朔夜さんその人である。安定してぶっ壊れた犯罪係数を見せつける変態東金さん、ついさっきばあちゃんを殴り殺してきたばっかりの東金さん。彼はドミネーターで飛び散るわけにはいかない(何しろママですからね)。となると朱ちゃんにやられるのだろうか? 待て次回。 なお、仮にここで鹿矛囲が死んじゃうと、その後の酒々井さんがどうなるか全く見当がつかないのでそこもワクワクポイントです。鹿矛囲を目の前で殺されてトチ狂ってくれないかしら。どうせ殺すなら、酒々井さんは青柳さんよりもむごい死に方してもらわなきゃいけないからねぇ。待て待て次回。 |
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