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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 子役の苦悩を訴えるキラに、シャチョウの中の人は一体何を思っただろうか、第6話。本当に天才って言われてたんやで。まぁ、あの人の場合は居場所に悩む必要なんて全くないと思うけど。彼もものすげぇ苦労があって今の地位を築いているのだろうなぁ(男性声優なんて大体そうだろうけど)。

 順番にお当番回が回ってきていたが、前回のエアボーイズでちょっとインターバルを置き、今回改めて生馬回である。ちゃんと前回1人だけとちってしまったことには意味があったわけだね。彼の性格からすると、たまたま舞台上で1回とちったことがそこまで気になっているというわけではないだろう。そりゃ唯一人致命的なミスをしてしまったのだから申し訳なさとか悔しさはあるのだろうが、それくらいで落ち込んで人生に悩むっていう性格でもない。ただ、その失敗がわずかな違和感となり、それが彼の「居場所への不安」を喚起してしまうことになった。

 「居場所」なんてのは随分曖昧で、便利な言葉である。それを決めるのが自分なのか他人なのかも分からないし、一度決めたらずっとそのままなのか、それとも時代とともに移りゆくものなのかも定かじゃない。しかし、「自分」が分からないという思春期特有の悩みの中で、「居場所」という言葉は生馬の不安ばかりを喚起するタームになってしまっていたようだ。「これは自分の望む生き方ではない」と粋がる青少年なんてのはたくさんいるだろうが、その「違う」という感情の持ち上がり方は人それぞれ。これまで否定に否定を重ねて生きてきた生馬にとって、今回の「違う」は割と自然に出てきてしまったものなのだろう。普通に考えれば、「俺の生き方はアイドル業なんだ」なんて何の疑念もなく信じ込める人間なんているはずもないし、多分「アイドルになるべき人間」なんてのは世の中にほとんどいないと思うのだが、「自分は駄目なんだ」と思って一歩退いてしまうのは、非常に楽な選択肢なのである。

 生馬の判断については、別に浅慮だとは思わない。「アイドルに向いてる人間」がほとんどいないのだから、おそらく少年ハリウッドの面々だって、根本的に「アイドル向き」な人間などほとんどいない。今回正面からぶつかったキラのように「敷かれたレールを覚悟の上で渡っている」人間でもなければ、その道はいつでも閉ざされてしまうものであろう。レールを探して彷徨う生馬からすれば、その「覚悟」へ至ったキラの人生は、幸せなものに見えてしまうのは仕方ない。しかし、当然キラ本人はその物言いが泣くほどに悔しい。「お前のそれは努力じゃない。努力の一歩手前でばたばたしているだけだ」なんて、なかなか他人に言える言葉じゃないと思うが、それが言えてしまうくらいに、キラの人生は覚悟に満ちたものであったのだ。今更になって、生馬はその事実を突きつけられたのである。根は真面目な生馬のこと、そう言われてしまったら、改めて自分の人生のレールについて考えなければなるまい。

 結局、「分からない」のはしょうがないのだ。未だにメンバーの中で覚悟が定まっているのはキラとトミーの2人くらいだろう。生馬も含めて、まだまだ若者は悩んで進んでいく。「それで良いのだ」というのが、1話からずっと続いているこの作品の主張なのではなかろうか。今回も、ただ一人で部屋にぽつんと佇む生馬を執拗に描いたシーンなど、不思議と印象に残る場面が多かった。あの通販の商品、一体どのくらい売れたんだろう……。

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 結論を急ぎすぎる若者たち、第6話。ここに来て急に距離を詰めてきた感のある展開。みんなして物事を短絡的に考えすぎじゃないですかね。

 ここまでは割とのんびりと1つ1つの出来事を観察出来たわけだが、今回は4人のキャラクターがそれぞれの思いを急に行動に移し始めている。これまでの展開でも割と生き急いでる部分はあったのだが、今回はそれがかなり顕著に表れた形だ。

 順に見ていくと、まずはやなぎあたりだろうか。前回の日乃出橋での告白で勇気を見せたやなぎ。「告白できればそれでいい」とばかりの一方的な発言で雪哉にプレッシャーをかけ始めたわけだが、そんな彼女の今回の衝撃発言は「うちは何なの?」である。「返事は求めていない」と言いながらも、早くも「なんか意思表示しろよ」という無茶な言いがかりである。しかし、その気持ちは分からないではない。せっかくの仲良しグループが5人で和気藹々とやっていたところに、駆が乱入してきたことで歯車が狂いはじめ、その結果として雪哉が先走り、追いかけるようにして駆も行動に出た。その結果、やなぎの与り知らぬところで勝手に男どもがもめ事を起こし、自分はすっかり蚊帳の外。そりゃぁ控えめなやなぎさんでもイラッと来るのはしょうがないところだろう。やなぎ自身の「雪哉に結論を出してもらおうとは思わない」というスタンスは変わっていないのだろうが、まるで自分が部外者であるかのような男どもの態度が気にくわないのだろう(いやまぁ、透子というお姫様を2人の男が取り合っていることへのやっかみもあるのだろうが)。最終的に、駆の独りよがりな行動に腹を立てたやなぎは、パンチならぬビンタでメンヘラ気味の男を牽制。「自分が雪哉派である」ことを端的に示すことになった。これだけ気の強い性格ではあるが、別に透子との関係性は悪化してないあたりはこの作品の優しいところである。

 一方、事態がどんどん望まざる方向に進んでいらだっているのは雪哉も同じ。透子にぶつかって玉砕、更にやなぎにコクられてテンパるという、今までの人生で最も濃密な数日を経験している男子高校生。まともな判断力が無くなるのはしょうがない。そのくせ当のやなぎはあっけらかんとした様子で接してくるのだから、純真な男の子にはたまったものではない。必死に解決の糸口を探すも、駆というやっかい者が更に傷口を広げ続けるせいで、なかなか精神の平静は訪れないのである。多分、本作一番の被害者体質は雪哉だろう。空気を読まない祐の一言から、花火イベントに駆を招く案が持ち出され、「そんなん嫌や」と暴れるために駆のところに言ったら、気に入らないアイツは「やなぎから告白されたの? ん?」とか「まさか返事してないの? マジで?」と煽ってくる。そりゃ誰だって殴りたくなる。別にやなぎについては独占欲も無いし、恋愛感情はまだ芽生えてないが、それでもぽっと出の部外者がいきなり「俺の方が先にやなぎの気持ち知ってたわー」と言われたらキレるのもしょうがない。あげく、煽られたゴールが「もう、お前走るしか能がないんだろ? 走るぜ?」とか言われる始末。やなぎの啖呵のおかげでこの申し出は単なる駆のこけおどしだと分かったわけだが、それでも「透子の前でかっこわるい姿は見せられない」っていうプライドもあるし、結果的にやなぎにはどんどん迷惑かけちゃってるし、雪哉君は回りに対して申し訳ない気持ちでいっぱいだろう。ホントに可哀想。

 そんな雪哉の気持ちを考えたくても考える余裕が無いのが透子ちゃん。彼女の凄いところは、こんだけ回りの勝手な感情に振り回されていても、まだ動き続ける「KYなバイタリティ」である。回りに煽られているせいだからか、超常現象が結んだ仲だからか、気にしないようにすればするほど、どんどん駆を意識してしまう負のスパイラル。駆の野郎が輪をかけてKYなものだから、2人の相乗効果でどんどん俗世から切り離された2人の世界が構築されている。今回登場した【欠片5】はまさかのキスシーン。画面上では誰と誰のものか明示されていないが、後で透子が「駆君ばっかり見える」と言っていたので、やっぱりあれは駆だったのだろう。そりゃ意識するなって方が無理な話で、頭がいっぱいだとどうしても他のことはおろそかになってしまう。透子は雪哉に対してはきちんと返事をしているので罪悪感を感じる必要はなさそうだが、それでもあの面倒極まりない駆をメンバーの内部に呼び込んでしまったのは(本人が望んだのではないが)透子に責任の一端があるのだし、このもつれ絡まった現状を打開するために、自分なりにできることをなんとかこなそうと必死である。んで、慌てて駆のところに行くと「うち寄ってく?」とか言われて更に泥沼なのである。現状を打破するために一番簡単な方策が「とりあえず透子が駆の扱いを特定方向に定める」っていうルートだと思うのだが、透子ちゃんの状況を鑑みるに、まだまだそれは難しそうである。

 結局、こうして並べて見ると一目瞭然だが、全ての原因は駆にあり、状況をややこしくするのは全部駆である。たまたま雨の坂道でやなぎの人生相談を聞いたのは彼の責任ではないが、そこで得た情報を雪哉に対して平気でぶつけていったり、一切の遠慮なく透子を「自分のもの」にしてみたり、彼の行動は基本的に自分本位で相手のことを考えていない。そりゃま、別にその必要がないと考えているからだろうし、幼少の頃から長年抱えていた「未来の欠片」案件の答えが目の前に転がっている(かもしれない)のだから、テンションが上がるのは分かるが……もう少しこいつが日本語の通じる奴だったら、話し合いで済ますことが出来ることも多いと思うのだけどなぁ。単なる阿呆に見えるならば処理のしようもありそうだが、駆の場合、なまじ「世間が見えている」風なのが質の悪さに拍車をかける。全部上から目線で物事を語るから1話で2人に殴られたりするんや。

 こうしてみると、やっぱり祐・幸コンビは平和でいいよな……今週の幸ちゃんはマジで本読んでるだけだったしな。この2人にはこのまま平穏無事で幸せになってほしい。幸の入院ビジョンは、単なる検査中の一幕であってほしい。百合精神については……まぁ、我慢してもらうとして……。

 今週は(今週も?)やたらと西村演出的な止め絵が多く、「画面はとまっているけど時間が動き続けている」というシーンが頻出したのだが、なんと、こちらのコンテも川面真也の手によるものであった。この人の引き出しの多さは素直にすげぇなぁ、と思う。まぁ、今回の演出方向はくどさが目立ってた気もするが。ちなみに、今回の作監は川面恒介という名前で、まさかのコンテ・作監の名前被り。なんで業界って珍しい名前で被ったりするんだろうね。

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 ほぼ半分風呂、第5話。ありがたいといえばありがたいのだが、これまでみたいな濃厚な絡みはないのであしからず。むしろ濃厚なのは男湯の方で……なんやねんあのエンドカードは!

 お風呂回といえば聞こえはいいのだが、実は中身は割と重い。いや、大した話をしてるわけではないのだが、どうもギクシャクしている部分が解消しないので、せっかくの幼女たちのきゃっきゃうふふがあまり華やかに見られないのは残念なところである。結局、今回のごたごたはクロやイリヤが言っていたように「また振り出しに戻っただけ」なので、シナリオ的には全然進まずにもっさりした印象を与える。ここで再びクロとの関係性がリセットされてしまっては、前回の流れは何だったんだ、って話になってしまうしなぁ。出来ればこの「繰り返した」ことが後になってきちんと意味を持つ展開になって欲しいものであるが。突き詰めれば「クロが本当のことをさっぱり話してくれないまま、回りの人間のイライラだけが募っていく」っていう状態だものなぁ。あまり精神衛生上良い状況ではないです。

 一応先に進んだ要素があるとすれば、それはクロと美遊の対話による双方の意思確認くらいだろうか。確かに、イリヤの漏らした「元の生活に戻りたい」は、軽率な部分もあったかもしれないが、美遊の場合はクロのように純正魔力生成物ではないので、そこまで深刻に受け止めるような発言でもなかっただろう。ドタバタが無くなった方がいいっていう感情は美遊にだって理解出来るものであるし、「元の生活」というのは「魔力もなく、凜たちとの関係性も全て無く」ということではなく、「小うるさくて面倒な魔法の杖に振り回されない穏やかな学園生活」であると理解すれば、イリヤの発言は美遊にとってはそこまでネガティブなものにはならないはずである。美遊がそこまで分かっていたのかどうかは定かでないが、結局クロの脅しじみた説得は美遊の心を動かすにはいたらず、むしろ美遊のクレイジーでサイコ気味な友情を確認するだけに終わった。クロの声を聞いているとクレイジーサイコ方向に何が現れるかとハラハラしてしまうのだが、美遊ちゃんはあくまでも冷静に、常識の範囲内での求愛行動に留まる良識を持ち合わせてるから大丈夫(多分)。

 ただ、一応美遊も少しはクロの発言に揺さぶられた部分があったし、クロ自身はイリヤの発言にへそを曲げたのは事実である。これまでだって決して「仲良く」というわけではなかっただろうが、今回の騒動を通して、いよいよ各々のレゾンデートルをぶつけない限りは関係性が落ち着かない段階に来てしまった。これはネガティブなことではなく、今までのらりくらりと真意を明かさずにかわしてきたクロが、ようやく本気でイリヤたちと対峙する気になったともとれるだろう。たどり着くのが結局殺し合い、みたいな次回予告ではあったが、これを乗り越えることが今期の目標ということになりそうである。

 ま、そんなドラマ部分はおいといて、あとは幼女のお風呂バトルロイヤルを楽しめばいいんじゃないでしょうか。今作の相変わらずのこだわりなのか、あけすけな風呂シーンでも不思議と「サービスカット」を意識させるような露骨な構図が少ない。いや、リズの乳だけは別なんだけど、それ以外のシーンは割と普通に「バトルものの構図」とかで極力「風呂サービス」を意識させないようなカット割りになってる。そのために湯気とかの露骨な隠し方はほとんどなく、ギリギリで写しちゃいけない部分が隠れるようになっているのである。ふざけたコンテやなぁ、と思ったら、川面さんの仕業だった。こんなシーンでも仕事してくれるのはすげぇ。

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 もう、やっぱりるみるみは大正義としか言いようがない、第3話。このアニメ、BS日テレだから正規放送よりも2週遅くて、楽しくても感想書かなくていいかな、って思ってたんだけど(「それせか」と同じ)、今回はちょっと別格。

 冒頭のなるちゃんの謎形相の時点でまず爆笑できる。「何が起きた?!」って一瞬訳分からんようになるが、あのくらいの歳の子供って、すぐに色んなものに影響されるから、あながち誇張表現ともいえんのだよな。いや、流石に骨格は変わらないけどね。リアル幼女の原涼子ちゃんのマンダムな演技もなかなかの笑いどころでございます。なるちゃんは素直で真っ直ぐで良い子だのう。

 そして、今回大本命のAパート。これまで元気っ子美和ちゃんの影に隠れていた地味眼鏡だったタマちゃんだが、まさかの漫画きっかけからの大爆発。このイカレ具合は尋常じゃない。これができるからこその大久保瑠美なのである。もう、たまらん勢い。救いようの無いテンション。まくし立てる時のテンションが、スイッチ入っちゃった時の中の人まんまである。そうかー、タマちゃん腐女子だったかー。いや、まだ違ったんだろうね。覚醒には至ってなかったんだろうね。でも、今回の事件で決定的な何かが切れてしまったんだろうね。本当に悲劇的なまでの運の悪さ(運の良さ)であることよ。本当にどうでもいい話のはずなのに、今回一番作画に気合いが入ってたのは間違いなくタマちゃんのあれやこれだからね。衝撃のワンシーンから記憶が消し飛ぶまでの無駄なドラマティック演出。こういう本気が楽しめるからこそ、アニメってのは素晴らしいのです。

 Bパートは落差が激しいので一瞬戸惑うが、ドラマとしてはこちらが綺麗。未だに島暮らしに納得していない先生だが、きちんと「この島ならでは」の出来事から、一歩ずつ人間としての成長を感じられるように出来ている。まー、単なる餅拾いなのだからそんなご大層なもんでもないはずなのだが、人間、感じ入る時にはどんな些細なことからでも勉強出来るもんですよ。やすばぁの言ってることも、きちんと深い経験から得られた格言なので実のあるものになっているしね。いいじゃない。こういう「良い話」を楽しく見せられるってのは、本当にありがたいことだと思うよ。

 何故BS日テレはこうも良作が続くのかねぇ。

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 ぽよんぽよ〜ん、第4話。中の人的にはハニワ2体がぽよんぽよ〜ん。片方は肉食キャラが定着したデブネタ声優になり、かたや合法ロリの子供先生と呼ばれる。業の深いユニット、petit milady

 さておきサービス回である。ラノベアニメの矜恃を守るかのような潔すぎる唐突な海、温泉。そこには何の信念も洞察もなく、ただただ肌色成分を増やす使命があるのみだ。悪いことではないが、流石にここまでヒロインが多くてテンションが似たり寄ったりだと、ガガッと集められてもありがたみは薄いよな。もう少し1人1人の描写に時間が割けるならば価値も高くなるのだろうが……。まー、そこを求めるアニメでもないのでね(じゃぁ何を求めているかと問われると答えに窮する)。

 今回中心となったのは大きく分けて2人だろうか。1人目は当然早苗ちゃん。ジワジワと正ヒロインの座を固めていた地縛霊だったが、孝太郎との同盟締結以来の蜜月関係に暗雲が立ちこめた。序盤の旅行決定の当たりから既に表情にかげりがあり、どうも「人と接する」機会が増えた身には、幽霊という実体の無さは引け目として感じられてしまうようだ。旅行人員のカウントにおいても自分は特別枠として認識されていることに気付いてしまい、「幽霊だったのを忘れていた」というアイデンティティ全否定の発言。まぁ、長い間無かったせいですっかり忘れていた集団生活の楽しさの中で、自分を孤立させるファクターについての意識が薄くなったのはしょうがないことかもしれない。元々昼間から平気でその辺に浮かんでいられる時点であんまり霊っぽくはないしな。結局、孝太郎との関係性が近くなり、多くの生身の人間に触れれば触れるほど、自分の「実の無さ」を意識することになり、疎外感を強く感じるようになってしまうということなのだろう。その鬱憤が、今回のお守りの件で吹き出してしまったと。こうなってしまうと、彼女の孝太郎への気持ちが恋愛感情なのか、憧れだったのかもよく分からないな。冷静に考えりゃ、孝太郎とヒロインズが恋愛関係に発展する理由なんてないんだけどね。

 そういう意味で今回目立っていたのが、今までヒロイン勢の中でフラグを立てるそぶりの無かったルースさんの躍進である。いや、シチュエーション的にはさんざんフラグっぽい展開はあったのだが、ルースさんだけは、これまでほとんど孝太郎に対して気のあるそぶりを見せていなかった。そういう意味でヒロイン候補からは除外されるサブキャラなのかと思っていたのだが、今回の夜這い(?)イベントで一気にこれまでの分を取り返してしまった。そりゃぁカブトムシ扱いされたら怒るだろうが、なんでいきなりあんなデレ要素を見せてしまったのでしょうね。あんた、そんな感情を抱いている余裕なんか無いポジションだろうに。ティアちゃんはティアちゃんで相変わらずの様子だし、純粋にヒロイン候補が増えてしまったと解釈すべきなのだろうな。いや、「候補」っていう言葉は使ってるけど、このアニメがどこか1人のヒロインに収束するとは思ってないけどね。収束するとしたら早苗ちゃんじゃないと駄目だろうけど、この展開で真面目にシナリオ進める気にもならんわなー。

 毎週ハニワを愛でるアニメってことでいいじゃないホー。

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 なにげにオールスター総出演、第5話。更に今回で担当編集2名と近所の同業者まで追加。だいぶ大所帯になってきたけど、あんまりとっ散らかったイメージは無いな。

 Aパートは野崎の憧れる担当と、野崎の唾棄する編集の2名。現担当である宮前氏は、野崎曰く「クール」であるが、普通に考えると単なる偏屈、人当たりも良くないのであまり対人関係が重要な担当編集には向いてない気がする人物。でも、こういうのって相性だからね。あんまりベタベタしないで事務的な担当の方がいいっていう漫画家もそれなりにいるんだろう。仕事さえ出来ればそれで問題無いわけだし。ただ、野崎の場合はどうもそうした理由からの好意ではない様子。前の編集が酷すぎたってのもあるだろうが、考えてみれば男子高校生なんて生き物は自分の親や教師以外に「大人の他人」と接する機会なんてなかなか無いもので。数少ないサンプルの中から、ひょっとしたら自分に近いぶっきらぼうな感じで波長が合ったのかもしれない。まぁ、宮前氏の方はそうは考えていないみたいだけども……野崎のセンスはちょいちょいわけがわからないことがあるからな……。

 やはり、そんな2人の関係が上手く行っているのは前の編集の存在が大きいのかもしれない。久しぶりに見た、「小野Dボイス」+「超絶ウザキャラ」。いいねぇ、こういうウザさが出せるのは天性のものだねぇ。有名な格言に「無能な働き者は処刑するしかない」という言葉があるが、自分が「できる」と思っている馬鹿ほど面倒な存在はないもので……。うぜぇぇぇぇぇ。野崎は奴の魔の手から解放されたわけだが、近所の同業者、ゆかり先生は現在進行形で被害にあったまま。部屋の中には大量の狸のぬいぐるみが散乱していたが、あれは本人も狸好きなのか、それとも前野によって強制的に押しつけられたものなのか。そういや野崎の部屋にもあの狸おったぞ。巨大な象がやってくる前に担当外れて良かったな。

 Bパートは相変わらずの学園騒乱編。野崎がよく分からないキャンペーンを実行して周りの人間を振り回す流れで、こういう時の野崎の頓狂な様子は何とも不思議である。悪気があるわけじゃないのだろうが、どうしてこいつが人気漫画家として成立してるのかがたまに分からなくなるよな。多分、みこりんによる魅力的なヒロイン像が多大な貢献をしているに違いない。なんで100点満点の答えを出すのがいつもみこりんなのか。まー、今回は千代ちゃんもいいリアクション取ってたので、多少なりとも野崎の中で株は上がったかもしれないけども。そして、今回一番扱いが悪かったのが鹿島君である。台車に乗せられ、延々白目を剥いた状態で引きずり回される鹿島がものすごいシュール。あんな状態で黙って従うあたり、鹿島君はいい奴なんだろうな。学園の王子をあれだけ好き放題できる野崎も大したもんである。こんだけ色んなキャラが男女入り乱れているのに、恋愛感情らしきものを持ってるのは千代→野崎だけなんだよなぁ。鹿島君と堀部長の関係性はもう少し素直に発展してもいいと思うんだけどね。持ち上げられてる鹿島君、案外可愛かった気がするよ。

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 百万くらいだったら美煌に頼めばどうとでもなる気がする、第5話。モモカはあそこまでのクソ外道なんだから、自分のことをあしからず思っている美煌をもっと自分の人生に有効利用する方向で考えるといいと思うよ。どうせ美煌は馬鹿なんだから。

 今回も遠慮なくド外道で下品なお話がてんこ盛り。Aパートは突如宗教に目覚めた(?!)美煌の座禅体験。美煌さんは本当に馬鹿なのだけど、無闇にスペックは高い(思い込みが激しい?)ようなので、ちょっと寺でも経営しようかと思い込んだだけでも非常に高いパワーを発揮します。その指標は「モモカが苦しむ」というもの。もう、作中でも完全に悪魔扱いやんけ。

 美煌はサバゲのためには精神修行も無駄じゃないとはおっしゃっていますが、そもそもお前ら真面目にサバゲやることがほとんど無いだろ、っていう。基本的に肉体的なスペックは全員高いみたいなので、あんまり負けてるところも想像出来ないし。今までのサバゲらしい要素って、ほとんどが身内同士のつぶし合いなんだよなぁ。座禅を組みに行くだけでどんなひどい展開が待ち受けているのだろうと思ったが、変態うららはいつも通り、緊張感に欠ける麻耶も大したネタを振ることなくリタイヤ。ここまでの流れで、麻耶ってあんまり目立つタイミング無いな。そしてかよちゃんがモモカの謀略で脱落し、モモカは被害を最小限に抑えようと目論んだが、変態スパンキング詐欺坊主がその一歩上を行った。女子高生のケツを叩くだけの簡単なお仕事。そもそもこいつら短いスカート穿いた状態で座禅やってたので、多分正面に回ったら見放題だ(何を、とは言わんが)。オチは美煌さんだめだねオチ。安定。

 そして、今回一番ぶっ飛んでいたのが2本目、タイトルは「死にぞこないのツインテ」。この時点でちょっと面白いが、うららがその西ローランドゴリラ並の腕力でもってピンチになるところから始まるので更に嫌な予感しかしない。馬鹿や外道はたくさんいるアニメだが、純粋な変態ってこいつだけだからな。こんだけの腕力を誇るうららによくもモモカは勝ち続けているよなぁ。ドMを調教できるかどうかは腕力じゃなくて胆力の問題なのかな。

 トイレの個室に窓がついているというこの学校の設計は謎だが、とにかく「しっぱなし」を放置して逃げ出してしまったうららの大活劇。モモカの外道っぷり、美煌の壊れっぷりが勢い任せで次々と押し寄せてくる。たかだか女子高生のトイレの問題でヘリを操縦していた精鋭部隊が4〜5人犠牲になってしまっているのもすごい。そもそもエアガン撃たれただけで墜落するヘリがまずすごい。そして、最終手段でうららが取った選択肢は、最強死刑囚でも多分無理な気がする圧倒的クライミングである。最初からやれよ。もう、うららのスペックが謎過ぎるよ。ちなみに、最初のトイレで葛藤してる時点で「ヤバいのは小の方だけなのかな」と勝手に思い込んでいたのだが、後でのモモカの所業のせいで、「しっぱなし」がもっとまずいものだという現実を突きつけられました。何だこの糞アニメ! (いいぞもっとやれ)

 3本目は、まさかいるとは思わなかった、「モモカの良心」が登場するお話。あいつ、いる意味ねーよな、と思ったけど、後半のお風呂パート以降では完全に天使も悪魔もノーサイドで同じ存在に成り下がってたよな。違う部分というと、悪魔の方がちょっと露出度が高いのでサービス要員として優秀、っていう部分。でも、せっかくの女子高生なのにモモカのサービスカットはあまり萌えない気がする。何故でしょう。答えは聞いてない。

 既になおざりだった「いいわけ程度のサバゲ描写」は、今回ついに「天使と悪魔の空中大決戦」のみとなり、作中で全く意味をなさなくなった。今まで執拗に挟み込んでいた銃を取り出すバンクも今回なかったし。いや、誰も困らないから別にこれでいいんだけどね。何のアニメだったっけかな。

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 朗報というのはこういうことを言うのだろう。ついに、ついにあの僕らのナバが入籍報告を行った。日付は8月4日、ぱよの日。彼女の誕生日である。良かったよナバ。おめでとうナバ。なんだか、これまでいくつも展開してきた声優結婚関係の話題の中でも、特にしみじみと感じ入るものがあります。

 声優・生天目仁美は、何故か結婚という話題が付きまとう御仁であった。最近の声優の中ではデビューが遅い方だったために年齢の話題が持ち上がりやすかったことが理由の1つ目で、安定した百合営業による女傑(??)ぶりが話題に上がりやすかったことも、彼女の私生活への注目が集まる大きな理由になっていたのだろうか。最愛の本妻である伊藤静の結婚報告の折には、少なからず彼女のところにも話題が行ったものである。「40過ぎるまで2人とも独身だったら一緒に所帯を持とう」なんて言ってたものなぁ。良かったよ、ナバも40前でゴールイン出来たのだから。今の若い人には分かりにくい感覚かもしれないが、ニュアンスとしては「結婚しようか」と外野に振ったら「あやっぺはどうするんですか!」と方々から突っ込まれた西明日香に近いスタンスだと思えばイメージしやすいかもしれない(いや、違うけども)。

 まぁ、色々と理由はあるだろうが、それでもナバがこうして結婚の話題を引っ張り出されていちいち盛り上がっていたのは、やはり彼女自身のキャラクターが一番大きな要因といえるだろう。放っておけないその危なっかしさ、滲み出る構いたくなる感じ。まさに「女は愛嬌」を地でいくようなキャラクターで、本当に愛され、受け入れられるその性格は、やっぱり「ナバが所帯を持ったら楽しそうなのになぁ」と思わせるだけの魅力があったってことなんだと思う。滲み出る良妻賢母感。出来れば「母」になったナバが見たいよなぁ。多分、まる姫とまんま同じキャラになるだろうなぁ。現代に女性声優は数あれど、この「愛嬌」のスタンスというのは、狙って獲得できるものではなく、本当に真面目に、真っ直ぐに生きているからこそのものである。何の番組だったか忘れたが、確か安元だか誰かが日笠陽子を評して「構いたくなるキャラ、系譜で言うと生天目のライン」と言っていたのがなんだか印象的だった。なるほど、確かにぴかしゃのぶっ飛んだキャラは、ナバの産みだした異次元に近い部分はあるかもしれない(それ以上にかけ離れた部分も多いのだけど)。共通するのは、どちらも非常に生真面目な性格であるということ。真面目に番組を作ろうとすると、日笠はボケる方向にスイッチが入ってあの状態になり、ナバの場合は天性のボケ体質からミラクルを産みだすことができる。「生天目の系譜」が今後の声優業界でどのように受け継がれていくのかも、ちょっと楽しみな部分かもしれない。

 何はともあれ、無事にナバの晴れの日をお祝い出来ることを喜ばしく思います。これでおよそ上の世代で気になっていた面子は片付いたかな。あけこが結婚声優営業で荒ぶってるけど、まぁ、まだ30前だし慌てんでもいいよな。あれ、そういえばまだ1人(ry

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 まさかの全編エアボーイズ、第5話。常に狙いが明確で感心させられる本作であるが、まさかここまで徹底してくるとは。この姿勢は恐ろしくすらあるな。

 これまで数話かけて準備してきた「エアボーイズ」公演の本番。一体どんな内容なのか、気になるような、そうでもないような。正直「ぽっと出駆け出しアイドルの不慣れな演劇」なんて現実では全く魅力が無いわけだし、これまでの練習風景を見ても別におもんないやろな、という印象しかなかったのだが、作中では、なんとそのまま「おもんない」をダイレクトに引き出してきやがった。なるほど、確かに演劇ってこういう空気だよなぁ。脚本の突拍子の無さもすごく「それっぽい」気がする。「こんなんわざわざ金払って見に来る奴がいるのかよ」と思ったが、観客席を見ると、まず埋まってる座席数の時点でそこそこリアルだし、客の大半は若い男のアレコレが見られりゃそれでいいや、みたいなマダームがほとんどである。そうか、こういう客層に向けてサービスするのが少年ハリウッドなんだな……なんだかすごく納得した。

 「つまらない演劇」「素人集団の頑張り」。そうしたものを見せるために、今作は相変わらず尖った演出方向を見せている。「全編作中劇」という時点でも割と挑戦的ではあるのだが、普通は「作中劇」というものは「作中劇らしく」見せるものである。昨今のアニメならばライブシーンを描くことが多いが、ほとんどのライブシーンはPVのように「なるべくいい絵」が見えるように、非常に凝った造りを見せることがほとんどだ。演劇シーンにしてもそれは同じであり、「演劇」だけでなく「演劇をしている空間すべて」が描かれるのが常。古いところだと「CCさくら」の桃矢たちの女装演劇なんかが思い出されるし、そこそこ最近では「スタードライバー」の「戦争前夜」なんかがある。アニメ全体の構成を考えれば、「作中で演劇をやっているシーン」を描くことに意味があるわけで、そこには「演劇の演劇」という二重構造を明確に示すことが最低条件であるわけだ。

 しかし、今作の場合はそうした二重構造は極力排除されている。作中、わずかに観客席が映る場面もあるが、ほとんどのシーンにおいて、カメラは「観客目線」に固定されており、構図の変化はあってもズーム程度で、とにかく徹底的に「劇を見る視点」が維持される。また、「劇である」ことを示すために、普通はこうしたアニメ演出ではメタ視点が多く導入され、たとえば台詞をとちって焦るモノローグが入ったり、積極的に観客とのインタラクション(笑い声などを含む)を入れて二重構造が見えやすいように装飾するものだが、今回はそれがほとんど無い。唯一、「視野の外」が見えるのは生馬が台詞をトバして固まってしまうシーンだけなのだが、その時でさえ、モノローグなどは一切入らず、事実として「台詞が無い時間」が産みだされるに留まっている。そのため、視聴者目線でも、観客同様に劇中演出の一環のように見えていたのである(つまり、視聴者もキラのアドリブに救われたわけだ)。

 こうして、我々はいち「観客」として彼らの演劇をほぼ全てフラットな目線から鑑賞できた。正直、それがすごいことだとは思わないし、得をしたり、良い物が見られたとは思わないのだが、少なくとも今回我々は「少年ハリウッドファン」と目線を同じくしたのである。彼らの成長の第一歩を、完全にファン目線から目撃したのである。登場直後に「気持ち悪いもの」として提供されたアイドル活動は、現在でも引き続き「気持ち悪いもの」であり続けているし、今回のチープな脚本の演劇を見ればまだまだ「青臭いもの」であるが、それでも1つずつ、「ファン目線」をすり込まれることで、いつしか我々は少年ハリウッドのファンとしての権利を与えられ、彼らの物語を「良い物」として眺めるための下地を着実に作り上げ(させられ)ているのかもしれない。

 何とも不可思議な視聴感。実際、癖になってきてるのかもしれません。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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