最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「それでも世界は美しい」 5→7 4月期最後の最終評価。今期終了して感想を書いた作品は29本。2クールものも多いので、7月期はこんなもんですかね。 さて、点数見て分かる通りに、大好きな作品だった。我ながら単純だとは思うのだが、こういうシンプルなラブコメが定期的に刺さるのよね。何故なんだろう、やっぱり花とゆめ作品は相性がいいのだろうか。そして、監督の亀垣一氏とも相性がいいのだろうか。「花咲ける青少年」も好きだったけど、こっちも本当に雰囲気が良かった。こういう分かりやすい作品がもっと流行る世の中になればアニメも作りやすくなるのになぁ。 本作の魅力は、とにかく「ニケ可愛い」である。「お姫様と王子様の相思相愛イチャイチャラブストーリー」なんて、それだけ聞いたら唾でも引っかけたくなるくらいにリア充ぶりが炸裂している設定だが、ひがんでみてもしょうがない。何しろニケはとてもとても良い子なのだから。性根が真っ直ぐ、素直だし元気もいいし、人のことを考えられる思いやりを持っている。そして何より、一度心を寄せたら何とも一途である。こんな可愛い子を惚れさせるなんてリビの野郎は本当に爆発すればいいのに、と思うが、これまたイケメンなのでしょうがないのである。美男美女のカップルが仲むつまじくしているのを黙って見ているしかない幸せ。しょうがないよなー、少なくともニケには幸せになってほしいしなー。 ニケの等身大の愛らしさが最大の売りとなっている今作。お姫様設定なのに実に庶民派で、その「庶民派設定」も嫌味ではなく、田舎者ゆえの遠慮の無さが人柄に表れる。メインコスチュームはどこぞのバイトみたいなピンク色のワンピースで、ちょっと見ると現場作業員のつなぎみたいに見えるのも活動的でよろしい(そしておぱいが強調されるのも大変よろしい)。普段がこんなんだから、正装してお姫様然とした時のギャップも引き立つし、ちょいちょい見せてくれる着替えシーンのあけっぴろげな感じも健全エロが清々しい。何をしていても「健全な女の子」っぷりがはち切れんばかりで、どこをとっても男の理想みたいなキャラである。そして、ありがちな少女漫画だとここに負けず劣らず高慢ちきな男をぶつけて化学反応を狙うわけだが、リビの場合は確かに高慢ではあるものの、「容姿は完全にガキ」というところでニケにもアドバンテージが生まれる。こんな完璧なカップルなのに、ナチュラルにおねショタ要素までクリアするのである。基本的に男性優位で進むことがほとんどの少女漫画アニメだが、このカップルに限っては、ニケが上からみられるシーンも多く、女性の尻に敷かれたい願望がある男のニーズにもガッチリフィット。なるほど、これがヴァルハラであるか。 そして、今作を盛り上げるもうひとつの大きな要因となる「歌」。ニケのアメフラシ能力はぶっちゃけチートレベルの魔法なのだが、そんな特大のパワーを持っているにも関わらず庶民派スタンスを維持出来ているのは、「歌」が絡む彼女の雨との関わり合いの描出が本当に楽しいからである。とにかく歌が綺麗、っていうのと、歌に合わせて展開される風景が綺麗。ネガティブイメージで描かれることも多い雨というモチーフが、今作では綺麗にニケの「長所」として画面にあらわれている。歌唱力の高さも文句なしであり、近年の「歌って戦えるヒロイン」としてもばっちりだ。本当にタイトルの通り、「それでも世界は美しい」。 そんなわけで、今作をここまでに仕上げた立役者は、アニメ制作スタッフに加えて、なんといってもニケ役の前田玲奈ということになるだろう。初ヒロインへの大抜擢の重圧をものともしない見事な役作りで、ニケを一級のヒロインへと押し上げ、見事な歌唱で作品世界を完成させた。声質も非常に独特で、今後もどんな活躍をしてくれるのかが楽しみである。そして、そんなヒロインをサポートするために固められた、あり得ないくらいに贅沢なファンタジックキャスト。二又一成・池田秀一・富田耕生とそろった三神官で堂々の中の人ネタを回すあたりも流石だが、母親役には潘恵子と富沢美智恵。ババア役には何故か横山智佐が起用されていて「なんでだろう」とずっと思っていたが、最終話の「雨おくり」でその謎も解決。歌うねぇ。これだけのベテランを集めての収録、前田玲奈・島崎信長の若手2名も相当身の締まる現場だったのではなかろうか。色んな意味で、こういう作品がもっと見たいです。 PR ○「東京ESP」 5 びびった。めちゃめちゃびびった。なんやねんこれ。まさかまさかの黄泉さんたちのご尊顔……今の時代に再び会えるとは思っていませんでした。 もう、第1話の印象は全部そこに持っていかれてしまった。調べてみると単に作者が「喰霊」と同じってことのようだが、その上で、原作でも意識してクロスオーバーはさせているようだ。そして、そんな漫画がアニメ化するにあたって、今や伝説となった「喰霊-零-」の第1話「葵の上」から、アニメオリジナルのあの人たちが再集結。もう、ホントに懐かしい。「喰霊」1話はマジですり切れるほどに見直したお話であり、あの6人が出そろっているのを全く違う映像で再びみられるというのは衝撃であった。あのときにも「頼りになるなぁ!」と思っていた隊員たちの勇ましい姿、ドヤ顔、軽い口調に和気藹々としたチームの雰囲気。それもこれも覚醒黄泉さんを前には児戯にも劣る存在だったわけだが、なんと、今回も大して役に立たなかったという大サービス。やっぱりこうでなくちゃ! 彼らは格好いい。格好いいけど役に立たない。視聴者に絶望のみを植え付けるそのお仕事が似合っている。今回は残念ながら絶望するところまではいかなかったが(まぁ、そりゃ今回も死ぬわけにはいかないからね)、ここまで印象深く、確実に旧作とのリンクを表現出来る人材も他にいなかっただろう。さぁ、みんなで一緒に「先に涅槃で待ってますから♥」 というわけで、5年以上の時を越えた再会に感動してしまった本作であるが、作中の骨子は至って普通である。超能力者集団のイデオロギーの違いによる戦争。能力者のパワーは圧倒的で、人類なんて相手になりゃしないが、同業者ならなんとか戦える。まー、「兵部京介」と大体同じ。製作は「喰霊」とは違ってXEBECになっている。今期は「アルジェヴォルン」と同時進行だが大丈夫か。監督は「神知る」以来のお仕事となる高柳滋仁。まぁ、彼ならばきっとあおきえいの出世作となった「喰霊」に負けない作品……とまではいかないかもしれないけど、下手なものは出してこないだろう。1話目を見る限りでは映像の質は安定しているし、印象は悪くない。個人的に残念だったのは、今回はグリコに許可を取る手間を惜しんだのか、ポッキーが作中で登場出来なかったことくらいである。 中の人については、正直1話目を見ただけじゃ誰がメインなのかすら定かじゃないので分からん。万に一つの可能性でここからキタエリ隊員たちが大活躍する可能性もあるわけだし。まー、流石に最後に出てきた木戸ちゃんがヒロインだと思うけども。ん? 木戸ちゃん? キタエリ? 「おにあい」かな? ようやく見てきました。視聴前に脅されていたのでちょっとびくびくしながら。直前に見たガルパンが思いの外楽しかったので、「もう、このまま帰った方が精神衛生上よいのではなかろうか」とか悩みながら。でも大丈夫、これ、面白いよ。条件としては、Ωをしっかり観て、「黄金聖闘士を含む様々な要素をどれだけ好き放題されても平気な精神」は身につけておいた方がいいかもしれないけど。たとえて言うなら、「カレーが美味しいって話題の店に言ってカレー頼んだらどう見てもつけ麺が出てきて、渋々食べたら麺はむっちゃ不味いけどスープだけあり得ないくらい美味い」みたいな状態。……分からんな。至高のスープを飲んで満足出来る人にはお勧めの作品。「麺が不味かったら駄目やんけ!」とか、「そもそもカレーちゃうやん!」と目くじらを立てる人はちょっと注意した方がいいかもしれない。分かりにくい? じゃぁ見に行くしかないな。
<以下、ネタバレ含む恐れありだけどネタってのは本当の意味でネタ>
見てきました。見たかったのよ。「UN-GO 因果論」で学習したけど、普通に自宅のテレビで観られるアニメをスクリーンで観るのはとても良いものだ。特にガルパンなんてCGメインのゴリゴリの戦車戦が売り(の1つ)やからね。わずか30分ちょいの作品ではあるが、充分1200円の価値はあるで。っつうか、もう1回観ろって言われたら喜んで観るで。OVA買うのもいいけど、やっぱりこれは劇場で観たいな。 というわけで、あの伝説のアンツィオ戦の新作映像である。「敵が雑魚臭い」「勝敗があり得ないくらい分かりきっている」「っつうか最後の勝利シーンまで確定している」「決勝とかじゃなくて中途半端な試合である」と、本当なら盛り上がる理由なんてないはずのセッティングなのだが、それでもここまでのものが出てくる恐ろしさ。久しぶりに観て思い出したが、このアニメは、本当に「ガールズ」で「パンツァー」が見どころの作品なのである。もう、限られた尺の中にサービスしかない。とにかくやりたいこと、視聴者が見たいと思っているものがぎっちぎちに詰め込まれている。ほんと、水島努というのは卑怯なくらいにサービスというものを分かっている男である。そして、視聴後に満足感で充ち満ちながら「今回もコンテは監督なんやろな」と思って流れたスタッフロールには、「絵コンテ カトキハジメ」という謎の文字列が。うっかり劇場で「ふぁっ!?」って変な声出たわ。まさかこんなところで名前を見ることがあろうとは……まぁ、とにかくすげぇんだって。放送版最終話の姉妹対決のシーンも凄まじかったが、今回はあれと同じクオリティが倍以上の時間続くと言っても問題無いレベルだ。「戦車どうしが直接ぶつかり合う」までは前にもやったことがあるが、「正面から激突しあってゼロ距離射撃の連打、カウンターの打ち合い」なんて、一体どこの戦争映画でやるものか。戦車でガン=カタやろうなんてキチガイの所業ですよ。やだもー。 その他にも、アンツィオの戦車はやたらに小兵揃いという「事前情報で雑魚要素でしかない部分」を上手く戦術に取り入れており、これまで大洗が戦ってきた数々の強豪とは全く別方向から試合を盛り上げる要素を多数組み込んでいるのも見どころ。「小さなおつむと、それを補うノリと勢い」がモットーのアンツィオは、本当に自分たちの思う通りの戦車道を貫いており、西住殿からしたら大した試合ではなかったのかもしれないが、視聴者は充分に手に汗握るものになっていた。大洗もこの試合があったからこそ、優勝まで繋がったのだろうなぁ。 今回の映画の最大の見どころを一言で表せば、そりゃもうやっぱり「アンツィオ」の一言。この映画を観れば、ほぼ間違いなくアンツィオファンになってしまうことだろう。それくらいに彼女たちは魅力的。「明るい馬鹿」はこうも楽しいものかと改めて感心させられる。その上でちゃんと「小さなおつむ」も動いているし、何よりもアンチョビさんがすごくいい人。人柄も、ノリも、立ち位置も。サポートに回るカルパッチョさんの友情物語も綺麗にサイドストーリーとして機能するし、アンツィオの校風を下支えした名将ペパロニさんの大活躍も印象深い。このアニメの凄いところNo.1、「ガールズ」の真骨頂である。また、大洗側も今回はアンコウさんチームは主に日常パートのいちゃいちゃに特化しており、バトルシーンなども含めた全体では割と抑えめの演出になっている。そりゃ本編で充分に描かれていたわけで、今回は沙織さんがちょいと女子力を発揮して豪勢なイタリアンを作るだけでも彼女たちは充分輝いている。それ以外の面々、特に今回はなんといってもイタリア戦ってことで、カエサル殿が大活躍していたのがいい設定。こうしてサブキャラの1人1人にも全てドラマを設けてキャラ立ちをサポートしてくれるからこその「萌えアニメ」である。一人黙々と装填の練習を続けるカエサルさんが恰好良すぎるわ。 よくもまぁ、ここまで周到なものを堂々とOVAとして作れるものである。「すぐに発売されるOVAを劇場公開ってどうやねん」と思ったが、これは立派に商品として成立している。これ、他作品も同じクオリティでやれるなら追随すべき販売作戦であるな(上映会をやってるところはいくつかあるけど、全国上映ってのはなかなか無かっただろう)。とりあえず、みんなイタリア兵大好き。「トスカーナうどん」が食べてみたい。なるほど、「ヘタリア」が売れた理由はこれだったのか……。(多分違う) あ、ちなみにもらった入場特典のフィルムは大写しの西住殿でした。主人公が映ってても大当たりと言いにくいあたりがこの作品の難しい所だな…… ○「六畳間の侵略者!?」 5 わぁい押しかけ長屋ラノベ! わたし長屋もの大好き! ちょいと前に「テンプレ過ぎるラノベ」を唾棄しておきながらのこの手の平の返しようである。いや、いいんですよ。ありきたりであるかどうかよりも、突発的に笑わせてくれるかどうかですから。 「引っ越した先の寮に可愛い女の子の幽霊が住んでいた」の時点で「おっ、冒険部か?」と思うのは致し方ないところ。都合のいいことに(わるいことに)髪の毛の色が紫で被ってるし。ついでに大家さんがステゴロ最強っぽいところまで一緒である。まぁ、残念ながら冒険部ではなく編み物研究部みたいだけども。なんやねん、編み物研究部って。手芸部とちゃうんかい。 長屋ものにもいくつかのパターンがあるが、当然基本線は「狭いながらも一つ屋根の下、個性的な面々が集まってドタバタするよ」というのが楽しさの中心となる。せっかくなので過去の長屋ものをクイズ風にしてまとめてみよう。さて、一体なんという建物でしょうか(一部家族もあり)。正解は末尾に。 1,宇宙人・正義のヒーロー・マッドサイエンティスト・SMコンビ・姫っぽい幼女 2.多重人格大家・最強細目女子高生・貧乏母子・パペット親父・飲んだくれ女子大生 3.魔族の神・その夫・ヤクザの跡取りオカマ・ライオン・ロボ・幼女・クラゲ 4.ロリ社長・ドケチ女子高生・脳天気パティシエ・ガチ百合・ロリコン飲んだくれ 5.SS・メニアックおねーさん・唐変木・背伸び小僧・マイペース少女 6.ゾンビ・魔装少女・ネクロマンサー・吸血忍者 7.天才画家・声優志望の女子高生・天才クリエイター・その彼氏・天才プログラマ・教員 8.世界征服幼女・ヤクザのおっさん・刀剣女子高生・半裸博士・ロボ・チンピラ 9.ドM・最低行きおくれお姉さん・腹黒ブリッ子・大家のおばあちゃん・ぼっち美少女 10.お嬢様・近所のおねーちゃん・外国の姫・外国の姫2・男の娘・幼なじみ・ロボ・ロリ 多分まだまだあるな。そして、並べて見るとカオス過ぎるな。まー、そう考えると「幽霊」「魔法少女」「地底人」「宇宙人」はまだまだ常識の範囲内かもしれません。 製作はSILVER LINKで、こちらに監督として大沼心の名前がクレジットされていた。この感じだと、「プリズマイリヤ」よりもこっちの方が大沼さん的にはメインかな。序盤、セッティングが整うまでは割と大人しくてあんまり大沼さんっぽくないな、と思っていたのだが、幽霊少女を家の外に放り出すあたりからジワジワ変な雰囲気が漏れ始める。あとはもう、単に意味不明なキャラを出していくだけの「出オチの連発」みたいな流れなので、何やっても面白くなる展開である。1話目のインパクトとしては充分だけど、はたしてこれ、2話目以降に面白くなるのかどうか……こけても全然不思議じゃないし、ここから盛り上がっても別に意外ではない。一番雰囲気が近いのは「これはゾンビですか?」のあの無茶苦茶な感じかなぁ。流石にあそこまでぶっ壊れてはいないだろうけど。なるべくカオスな方向への展開を期待したいです。 中の人は、なんとヒロイン勢がほとんど新人で、名前を見たことのないキャストばかりである。その割には案外そつなく出来ており、魔法少女の子以外は割と基礎もしっかりしている。そして、唯一ちょっと引っかかった魔法少女の子(大森日雅という)も、声質が非常に印象的で、なんだか癖になる危険性がある。懐かしい、初めて「恋のミクル伝説」を聞いた時のようなインパクトだ。ここからどんだけいじってもらえるかだなー。大家さんの中の人は最近羽ばたきすぎだな。 クイズの答え 1.コスモス荘 2.鳴滝荘 3.乱崎家 4.風新新聞 5.メゾン・ド・章樫 6.相川歩宅 7.さくら荘 8.ズヴィズダー基地 9.河合荘 10.クエスト寮 ……クエスト寮はやっぱり人数が多すぎると思うの。 ○「戦国BASARA Judge End」 5 なんと3期目。確認すると1期が2009年、2期が2010年ということで、これも「黒執事」と同じくらい間が空いたことになる。よくもまぁ、帰ってこられたこと。しかし、この4年間で一体何があったのか、作品の性質は大きく様代わりしている。たくさんの変更点があるが、一番大きいのは何故か放送局が変わったことだろう。かつては局の看板として推されていた日曜5時枠すら飾った作品であり、1期だってアニメシャワーってことはTBS系列ではそれなりに重用されていた作品だったはずなのだが、それが何故か読売系列での帰還。しかも関西では「番組編集がしにくくて見づらいから何か微妙」でお馴染みのマンパ枠である(しかもHUNTER×HUNTERよりも後ろの時間帯という)。なんだか全然違うイメージになる。当然、製作スタッフも総取っ替えであり、監督が替わるだけならまだしも、I.G.ではなくテレコムになっている。あれだけ人気だった作品でこうもがらりと変わるのはなんだか不思議な感じ。ユルユル作ってた「みなみけ」が変転するのとは訳が違う。どうしてこうなったかは定かじゃないが、色々難しい大人の話があるんだろうなぁ。 そんなわけで大きく製作体制が変わり、それに伴ってもちろん中身も変わっている。パッと見て一番の印象は、CGを多用するI.G.ではなくなったことで、随分手描きのイメージが強くなり、演出も地味に、線がアナログっぽくなった(実際は現代アニメでアナログ要素なんてあるわけないので、あくまでイメージの問題である)。分かりやすいのは冒頭のお馴染み、幸村と信玄のどつき漫才のところで、2期までだったらものすごい勢いの殴り合いから幸村がジャイアントスイングされて星になるところまでが大仰すぎるアニメになっていたのだが、今回は非常に落ち着いて、地に足のついた殴り合いである。全体的にシリアス強めになってることも影響しているのだろうが、ファンタジーSF戦国時代の情景が売りだったBASARAワールドとしては、「なんだか随分丸くなっちゃったなあ」という感じ。キレッキレの雑兵ダンスなんかで見せていた当時の番組スタイルを期待してしまうと、ちょっと肩透かしの感は否めない。オープニングも看板だった西川さんじゃなくなってがっかりしてたら、何故か最後にキャストロールで名前が載ってて笑った。なにしてんねん。 ただ、こうした変更が決して悪いというわけではない。シナリオに合わせた演出方向ってのはもちろんあるのだし、画にキレが無くなったかといえばそうでもなくて、クライマックスとなった家康と秀吉の殴り合いシーン、三成が暴れ回る正宗との決闘シーンなど、かなりの枚数を割いたバトルシーンは間違いなく見どころ。これならば多少「スタイリッシュ馬鹿」度合いが減ったとしても、別方向から魅力を掘りさげられる期待はあるだろう。まぁ、個人的にはシリーズ構成高橋ナツコっていうだけで拒否反応を示してしまう部分はあるのだが……。 ゲームの「3」をベースにしているようなので、中心となるのは秀吉の死後、関ヶ原である。つまり一度は劇場版で描いたことをもう一回やることになるが、まぁ、劇場版は完全に「ダイナミック関ヶ原」という別世界の中の更に異次元だったので、今回は新キャラとの絡みを増やして、ゲーム準拠の形になるんだろう。三成、というかセキトモの喉がぶっ壊れそうでちょっと心配。でも、今回の秀吉・半兵衛の最期を見せられると、あのあんちゃんがぶっ壊れてしまうのも分かる気はするわねぇ。今作の主人公は三成なのかな? その他、オープニングを見る限りでは女の子もちょっと増えたし、「3」はゲームをプレイしてないので、どういうキャラが雁首ならべるかを楽しみにしていよう。まー、個人的には孫一が頑張ってくれりゃそれでいいんですけどね。雑賀衆の活躍シーンだけやたら見たことがあったので「あれ、俺ひょっとしてゲームの3ってプレイしたんだっけ?」って気持ちになったが、多分孫一の活躍シーンだけ動画サイトとかで追っかけてたからだと思うわ。その程度の中の人ファン。今期ほんまに当たりやで。 ヒロインってそっちなのか(困惑)、第2話。何この安定感。 順当にキャラが増えていく展開。正直、1話目の千代ちゃんのテンションが楽しかった身としては、彼女の出番が減って野崎との天然な絡みが減ってしまうのは少々残念。1話みたいな不思議な空気の笑いも2話目はそこまで多くなかったし。ただ、それでも新キャラ2人は充分機能していたので、これはこれで真っ当なギャグ漫画として成立してるからOKかな。 そんなわけで新キャラがガンガン追加。特に、みこりんの方は野郎キャラのくせに狙った通りに可愛い(?)設定が活かされていて、すごく憎めなかった。なんだろうね、あの性格は。高校生にもなってあれなんだから、辛いならやめりゃいいのに。そしたら単なる可愛い奴になりそう。みこりんの中の人のぴこりんも良い配置である。そして、そんな可愛いニューヒロインをいじる千代ちゃんも、2話目で既に不思議な安定感。基本線は可愛い女の子なんだろうけど、突っ込みポジションに回ってるから割と冷静で今作の中では賢く見えるんだよな。やっぱりヒロインのジト目っていいよね。 2人目の新キャラ、謎のローレライ瀬尾結月。アイキャッチからいきなりの沢城御大で、「これ、現場に宮野もいるから相変わらずアレやってんのかな」とか適当なことを考えてしまう。既に2人とも所帯持ちというのがなんか不思議な感じ。みゆきちのチャラ系キャラは久しぶりだろうか。「君に届け」のあかねちんとか、割と好きだった。もうちょっと固くなればいなばんに見えなくもない。「単に空気が読めない嫌な奴」という、どこをどう拾い上げても救いのないキャラなのだが、観察者が野崎だったおかげだろうか、どこか憎みきれないような雰囲気もある。いや、歌が上手いからってごまかされはしないけども。普通に考えたら学校歩いててあんだけ声かけられるのがおかしいくらいに鬱陶しい奴やぞ。彼女の場合はちょいと出落ちみたいなところがあるけど、ここから何か話は膨らむんですかね。 わぁい! どうでもいい! 第2話。エンディングもはっちゃけてるなぁ。ゆーみんのこのユニット参加率。 ナレーションの人も言ってたけど、「だんだん方向性が分かってきた」ようである。どっち方向に伸ばすかは大体予想がついていたわけだが、無茶ネタを回しながらも、メイン3話使ってサバゲ部の残り3人のキャラ紹介をしているという、実は割と手堅い展開である。そして、1話目で何となく見えたキャラから、うち2キャラが若干斜め方向に飛び出した。 腹黒ツインテCV大久保瑠美。この時点で既に満貫確定だったのだが、そこから斜め上に突き抜けた結果、百合属性が大きく加速して倍満。もう完全にちなっちゃんやないか。いや、ちなつちゃんは関節技に長けてるかどうか知らんけども。「部長スキスキ」モードからM属性を付与することでモモカ推しにシフトするあまりの節操の無さは見上げた根性。今後はずっと外道キングのモモカに付き従うことになるのだろうか。部員5人の部活なのにうち2人がこの関係性って……いいのか? そしてもう1人はとってもいい子だった巨乳グラビアモデルの麻耶ちゃん。こんなイカレた部活に参加してる時点であかん奴なんだろうと思っていたら、意外にも「すごく良い子」枠だった。のんのんびよりでいうところのほたるん枠である(だいぶ違う)。一応アニメ的には「サービス担当」ってことになるのだろうが、別にこの作品にそんなもんは求めませんので……純粋に「被害者枠」にならないことを祈ろう。でも、納豆は美味しいぞ。いや、納豆風呂にぶち込まれたあとも好きだと言える自信は無いけども。 最後の1人、コスプレ少女かよちゃんは割と予想通りのところだけで推移したので特に印象は変わらなかったが、安定してこの不思議ちゃん枠もあるよね。「そふてに」でいうところの来栖枠、SOS団でいう長門枠。最近奈央坊が似たような役やってなかったか、と思ってたんだけど、必死に考えても猫山さんしか出てこなかった。ちょっと違うな。で、そんな部員たちをも凌駕して一気に前に出てきたのが、主人公のモモカというわけだ。1話のいじめっ子エピソードの時点で明らかではあったのだが、その外道ぶりは主人公としては破格。うららに対する報復活動くらいならばまだギリギリ「怒ってたんやね」で許せる(?)が、その後のVSかよの時の容赦無い惨殺劇は、本当に生まれながらのヒールである。良く見るとその前のシーンで降参した部長を打ち抜いてるのもモモカなんだよな。こいつ、サバゲ部は嫌だとか言ってたくせに勝つ気満々じゃねぇかよ。銃持たせると一番怖いタイプか。家では「モカリン」なんて呼ばれて健やかに育ったはずなのにねぇ……一体どこで教育を間違えたのか……(まぁ、あの声のお母さんだと伸び伸び育ってしまいそうではある)。 結論・「主人公が一番キャラが濃い」っていう設定って意外と難しいのだが、それがちゃんと出来てるのは偉いと思います。 てっしーいくつなんだよ、第2話。どう観ても30そこそこにしか見えないのに、初代のハリウッドが売れない時代に既にハリウッド東京にいた? 妖精さんか何かかな? やっぱり1話目と同じく、どこか気になってしまうのがこの作品。最初に「気持ち悪い」って思っていた感情も2話目で既に消えており、じわじわ「こいつら、何考えて生きてるのかな……」という興味がわき始めている。アイドルもののはずなのに歌も踊りもなく、今回ステージ上で行われたことといえば、大掃除と台詞の練習だけである。魚料理はきらしております。 歌いもせず、踊りもせず、「幕末Rock」の真逆を行く本作。それじゃその間何をしているかというと、主に悩んでいる。主人公の風見君は「アイドルとはなんぞや」を自問自答し続け、日常生活にも支障が出るくらいには自分の存在意義を問い続けている。そして、これが安易なアイドル論に落ち着くのではなく、「そんなもんしらねぇからてめぇで考えろ」と叩きつけられているあたりがなんだか妙に生々しい。シャチョウが危険人物なのは間違いなかろうが、彼の持つアイドル観には何か一抹の真実があるようにも見えるし、大量にうち捨てられた備品を見ればやっぱり単なるキチ○イのようにも見える。この揺さぶり方は、あくまでも「若者が勝手に考えなさい」というシャチョウの根無し草のような性格を表したものであろう。「友達をきり捨てることになる」というあり得ないほどに無責任な発言も飛び出したが、実際、スニーカーのお話でそれが妙に真実味を帯びてしまう。そして、風見がそれを自ら受け入れたことは、彼の中で更に問題を複雑にしている。ただ、単に「別世界の住人になるためのイニシエーション」とかいう夢見がちな結論が出るわけではなく、「友達を切り捨てたような気がしたけど、これがそうなのかな? まだ、普通の男子高校生として友達と仲良くしてていいのかな?」という揺れは素直に残したまま。「嘘をつくこと」の意味すら、今はいい事なのか悪いことなのか分からないのである。このもやっとした落ち着かない感じ、いかにも思春期、いかにも進路の悩み。頑張れ、若者。 |
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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