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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 「三女」のPV,そして「毒舌コンビミムジーとロロ」のPV,はたして作品の放送が待ち遠しいのはどちらだろうか、第17話。私は断然後者なわけですが……おう、10月にちゃんと放送しろや。ロロは今回プールの中で水着着てたわけだが、やっぱり普段は全裸なんやな。これだから熊ってやつは……。

 前回で大きな山を1つ越えたので、今回は軽めのミッションでの中繋ぎエピソード。いや、多分実際の現場では全然軽くないタスクだったんだろうけども。今回与えられた使命はPV作成。普通ならば新番組を作るときには当然スケジュールの一部に組み込まれているものだろうが、今回は例の使えねぇ編集のおかげで突貫作業に。あいつ、これまでのごたごたで反省した様子は欠片も無いのな。前回までのトラブルもある程度は原作者にも責任があったとはいえ、9割はこいつが悪いからな……。1クール目では存在していなかった、分かりやすい「完全な悪役」である。

 PV作成に必要な素材は、それぞれの話数から一部のカットを抜粋したもの。時間にすればわずか1分の内容なのだから作業量はそこまでのものではないのだが、3話、4話のカットにまで及んでいるため、先の予定のカットにも全て現時点で決定している設定で帳尻を合わせなければならない。ごらんの通りに様々な部署が複雑に絡み合ったアニメ制作であるから、先んじて未来の仕事をつまみ食いしていくのはなかなか大変な作業である。今回の井口さんの台詞からすると、まだキャラ原ですら完全に固まっていないみたいだし、他の原画を回された人間も大変だし、各種設定も急ピッチで「使える」レベルにまで固定しなければならず、各セクションに与えた影響はかなり大きい。こんな状況でもきちんと「良いものを作りたいのだ」という意志が統一されている制作部屋は、ムサニの意識の高さを感じさせるところである(平岡除く)。

 もちろん、そんな状況なのでトラブルは起こる。今回ピックアップされた要素は、前回はそれなりに上手く仕事を回していた新人たちに関わるいくつかのトラブル。入社一発目の仕事でいきなり想定外の事態に見舞われた新人たちは、さっそくこの業界の理不尽さをその身で体感することに。自分たちの責任ではないとはいえ、担当部署の人間にいちいち無理難題を言って回るというのはなかなかストレスになる。それをマニュアル通りに慇懃無礼な態度で処理しようとしてしまう佐藤さん、そして、勢い任せに解決しようとしているがやっぱりまだまだ業界の細かいことが分かっていない安藤さん。まー、入社して間もないのだからその辺の機微が分からないのは致し方ないところ。自分勝手に卑怯な方向に逃げないだけ、まだタローよりもマシだろう。まぁ、佐藤さんの方はひょっとしたらあんまり向いてないんじゃないか、って感じもするのだが……根は真面目だし、基本的な能力が無いような描写ではないので、色々と勘所が分かるようになれば機能するタイプの人間なんだろう。方向音痴については……カーナビ見ろカーナビ。

 今回ちょっと面白かったのは、そんな新人たちに対比させるように、タローが案外そつなく仕事をこなしていたこと。もちろん言ってることはいつも通りだし、後輩が絶対に真似したくないと思えるだけのオーラがあるのは流石なのだが、なんだかんだ言っても無難にPV用のカット集めには成功しており、「流石に年季が物を言う部分はあるものだ」とちょっとだけ見直せる。また、まだそこまで修羅場になっていないおかげというのもあるのだろうが、こいつの徹底的にユルくて緊張感のない態度は、ギリギリまで張り詰めてテンパってしまった後輩からすればひょっとしたら良い緩衝材になっているのかもしれない。あー、でも本当に切羽詰まったら単に鬱陶しいだけかな……。扱いづらい平岡に対しても遠慮なく突っ込んで行く様子は、「男の方が肩身の狭そうな制作部屋では是非頑張ってくれ」と応援したくなる部分もあるのである。タローからしたらハーレム状態に映っているのかもしれんがね。

 その他のキャラとしては、絵麻ちゃんの後輩として入ってきた久乃木愛ちゃん。前回から見せていた徹底的なコミュ障っぷりは本当に人として駄目駄目だし、登場後未だに一言たりとも人語を発していないというのは社会人として異次元の領域である。こんなんまで入社させてしまって大丈夫なのか、ムサニ。ただ、そんな鬱陶しくてあり得ないキャラではあるのだが、残念ながら……可愛いな! いや、見た目とかじゃなくて、声がな! CVしーちゃんだからな! もう、奇声を発してるだけでどんどん人らしさが失われていき、絵麻ちゃんが立派なビーストテイマーにしか見えない。良かったな絵麻ちゃん、良いペットが出来て。杉江さんも言ってたけど、元々面倒見の良い質だろうし、下に後輩とかペットがいれば絵麻ちゃんは伸びるタイプ。小笠原さん→井口さん→絵麻→久乃木という原画部屋のヒエラルキーの美しさよ。多分、久乃木ちゃんはゴスロリ様の前に立ったらその気を感じるだけではじけ飛んでしまうに違いない。

 一方、何一つ弁解の余地無く鬱陶しいだけの存在が、制作部屋での平岡である。まー、今まで働いてた別のスタジオではああいう勤務態勢できちんと仕事が出来ていたのだろうし、ぶっちゃけ、ムサニはあの社長が率いている過剰なまでのアットホーム感は抵抗を感じる気持ちも分からないではないので、完全にムカつくだけのキャラではないのだが、流石に空気を読まなすぎるのはやっぱり角が立つ。こういうのを見てイラッとするってことは、やっぱり私も日本人的なムラ社会の意識が強いのかも知れない。「朝礼とかでなくてもいいじゃない」っていういわゆるゆとり的な効率発言って、正面から論破しにくいんだよね。でも、「長いものには巻かれとけよ」っていう年寄りじみた発想が先に浮かぶ。だって、そっちの方が丸く収まるんだからさ。会社組織の中で尖ってたっていい事何一つ無いぞ。せっかく宮森が頑張っているので、平岡には早々にデレて頂きたいところ。多分、この後でグロス蒔いた別スタジオの話があるだろうから、そこでまた一悶着あるんだろうなぁ。

 そんな逆境の中でも、宮森は頑張ってるよなぁ。すっかり先輩としての安定感が出て、佐藤・安藤組からの信頼も厚い。彼女達がトラブルを起こした時の社内の人たちの反応を見る限り、現時点で一番信頼されている進行って、確実に宮森である。まぁ、残ったライバルがタローしかいないからな。矢野さん、早く戻ってきて欲しいよな。本田さんはちょっとだけ戻ってきたけど……ある意味最大の事件だった。そりゃ監督のショックも分かるわ……アニメ制作現場って、太るんやな。確かに、関係者ってデブが多いイメージはあるわ。デスクワークオンリーなんだからしょうがないけども。あ、でも制作進行なら割と外回りも多いか。今回は佐藤・安藤組が同時に移動中のトラブルに巻き込まれており、「制作進行のミスってこういうところから出るのか」ってのが分かってちょっと面白い。そうそう起こることじゃないんだろうけど、四六時中移動しているお仕事なんだから、いつかはこういうミスもあるよな。以前は回収した原画を無くすなんて事件も実際にあったわけだし。……ストレスたまりそう。いいんだぜ、モンブラン2つ食っても。5分でな!(まさに外道)

 そうそう、社外に目を向ければ、美沙ちゃんも順調に仕事を進めている。「前の会社での経験が活きた!」ってことさら嬉しそうだったけど、だからそういうのが役に立つよ、って前の会社の社長も言ってたやんけ。実感するの早いな。あと、ずかちゃんもなんか妙な方向で覚醒の感。このままろこどるになってしまう可能性が?! 魚心くんVSうめぶー。多分、ずかちゃんにバク転は無理だよな。あ、でもダンスは割とキレキレだったので、実は身体能力が半端じゃない可能性も……。

 追伸・ディーゼルさん、更に能力を追加。ますます完璧超人への道を。

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 頼むからチャットルームはしゃべってる人と声を一致させてくれないだろうか、第5話。今回は読み上げるキャラがてんでんばらばらだったおかげで誰が誰やらわからんようになってしまったやないか。まぁ、制作側もそれが狙いなんだろうけども。チャット入れ替わりはありそうだよなぁ。

 波江さんのナレーションというちょっと変わったセッティングでお送りする今回のお話。非常に散逸的で油断すると意識がすぐ外に逸れてしまいそうな構成は相変わらずの作風になっており、これに我関せずで現状に興味の無さそうな波江さんの独白が拍車をかけている。画面に映っている情報について説明してくれるのかと思えば、ちょっと油断するとすぐに「誠二が〜」だし、更に、弟への愛情がどんどん募っている様子で、「私の愛する誠二さえいれば実際の誠二すら重要ではない」とか言い出す始末。大丈夫か、この姉。波江さんがこんだけブツブツとくすぶっているってのは、ひょっとして再び臨也が動き出したことの表れなのでしょうかね。

 さて、そんな池袋の町の中、今回は新章の幕開けということで何人かの新キャラが登場して、外から大きくお話を振り回しにかかった。まず、一番大きなアクションを起こしたのは、前回まで池袋を荒らしに来ていた他所の暴走族のリーダーとおぼしき男、六条千景。ずっとオープニングには移っていたキャラなので何者かとは気になっていたが、どうやらかなり大きな対抗勢力のトップということらしい。池袋内部でのギャングの抗争については1期の時点でそれなりに決着がついており、そもそもダラーズなんて実体すら無いのだから、大きな問題は起こらなかったはず。しかし、実際には遠く埼玉からわざわざ「ダラーズを狙いに」集団が参戦してしまったわけで、誰かが裏で糸を引いているのは間違いない。現時点でダラーズ関連で問題ごとを起こそうと考える人間といえば「問題製造器」である折原臨也がトップだろうが、どうも、カラーギャング絡みだとあの黒沼青葉も胡散臭かった。そのあたりの差し金で、ダラーズに対して謂われのない恨みを抱いての侵攻のようである。ただ、六条本人は(壊れてこそいるが)根は良い奴らしく、「とにかく女性を大事にする」という行きすぎたフェミニズムに加え、池袋最強と名高い静雄のところに正々堂々と敵討ちに参上する気概も持っている。少なくともかつての黄巾賊のようなチンピラとはひと味違うらしい。まぁ、結局集団で乗り込んできちゃうと抗争の規模は大きくなるだろうし、最終的には彼のキャラとか関係無い騒ぎになりそうだけども。裏で糸を引いている人間がいるならなおさらである。

 2人目の新キャラは、儚げで愛らしい、久野ちゃんボイスの幼女、粟楠茜ちゃん。うむ、この名前からして暴力団関係者なのは間違いないようだね。彼女は何故かは分からないが静雄に対して殺意を持っており、「無邪気さ故に」それを軽々と実行してしまった。ただ、普通の人間なら悶絶する痛みであるはずのスタンガンでも、別に死なずに「いてっ」っていう程度の静雄さん。幼女が殺せる訳はない。「死んで死んで」と必死な様子だが、逆に可愛い。成り行き上、静雄は幼女を担いで新羅宅へ逃げ出すことになる。絵面だけ見たら確実に静雄がアウトの局面であるが、やってることは幼女の方がえげつない。リアルロリは今作では初参戦かね。一体どんな活躍を見せることになるのか。そんな幼女を、ヤクザさん側も必死に捜索している様子。その依頼は町の何でも屋、首無しライダーさんのところに転がり込んできたのである。しかし、相変わらず芳忠ボイスのインテリヤクザさんは格好ええし強いな。首が無いくらいはどうってことない世界。セルティさんも困り顔だが、残念ながら彼女は割とチキンなのでこういう流れになっちゃうと依頼を断れないのよね。

 更に、そんなセルティに突然遅いかかってくる謎の金髪ライダー。オープニングにも出ているヴァローナという女性らしいが、流石に殺すの殺さないのという話題ではそれなりに慎重に扱うこの街において、いきなり問答無用の斬首プレイに興じる御仁。セルティ即死。いや、セルティだから死んでない。よりによってデュラハン相手にその狙い方ってのは、逆に分かっててやってるんじゃないか疑惑すらあるけども。彼女は一体どこからやってきて、なんの目的でセルティを殺そうとしたのだろうか。流石に直接的過ぎるし、なんかスマートじゃないのでこっちは臨也関係ではないと思うが……セルティが暴力団と接触してたし、そっち関係かな? 結局、この街の問題児ってのは相互に繋がっているので、最終的にはどの問題も1つに収束していくとは思うけども。セルティさんも災難だよなぁ。

 そういえば久しぶりに正臣登場。彼の登場は待っているファンも多いと思うが、はたして今後絡んでくる余地はあるのだろうか。かつてのスタンスを考えればしばらくは池袋に近づかない方が良いとは思うが……動くかな? どうかな? 結局帝人次第な気はする。

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2月6日 ドラフト模様(FRF TKT×2)

ピック順 【Mei】→【Alessi】→【Thraxi】→【Sangriter】→【Sea-chicken】→【Serra】→

 

 新環境3回目。そろそろ新しいカードにもみんな馴染んできたかな? そんなこと無いかな? まだ見たこともない状況はちょいちょい発生してます。言うてもまだ15試合しかしてないわけだし。かくいう私も迷走中でね。

 ドラフトと全然関係無い話をしとくと、スモールエキスパンションでもしっかり環境に影響与えているのがいいよね。今回まとめて登場したタシグルさん、どこの環境でも絶妙な活躍っぷりです。その他にも神話レアクラスがちょいちょい出てたり、新しいカードのせいでジェスカイに続いてティムールまで隆盛で無限コンボったり、まさかの「部族養い」が結果を出したり。色々回ってますなぁ。

 


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Kongou is My Lady! My Lady!

 


  あ゛〜〜〜 やっぱり本作ナンバーワンのメインヒロイン・コンゴウさんは容赦無く可愛いなぁ。きっちりコンゴウさんの色紙引き当てられたから大満足なんじゃぁ〜〜〜。出来れば来週も出向いてマヤも揃えてあげたいところであるが……流石にそうそう運は続かない気がするしなぁ。

 というわけで行ってきました劇場版。正直、「総集編なら見なくてもいいかもしれんなぁ」と思っていたので出不精な私は敬遠していたのだが、知り合いから悪くなかったと聞き、更にタイミング的にコンゴウさん色紙がもらえるチャンスとあって、せっかくなので行ってきました。そりゃま、初週にも行ってキリクマ色紙もゲット出来りゃ最高だったのですが、やっぱり混んでる劇場に行くのは抵抗があるので。今回も2週目特典配布の一発目に行ったので、劇場は7割方埋まってましたね。

 とりあえず先に一言感想をまとめておくと、「これ、思いの外良い」。単なる総集編ではないのね。これ観ておかないと秋の新作前の準備は出来ないゾ。

 

<以下、一応ネタバレ要素などあるので注意>

 

 


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 そういや自転車の二人乗りはアニメでもアカンみたいな風潮はどうしたんだろう、第16話。一昔前にそれで映像が自粛されてたアニメがあったはずだが……今作ではそのへん問題ないんですかね。野崎くんも安心の世界だ。

 やはり椿のお話は前回で一段落したらしい。次のステップは、公生の回りを囲む2人のヒロインによって回される。1人目は、前回嵐のようにやってきた謎の幼女、凪ちゃん。なかなかしたたかな性格の腹黒幼女(まぁ、中学生らしいけど)であり、公生に対して人一倍の敵愾心と不可思議な負い目を背負っていた。瀬戸さんのところに転がり込み、内部から公生の実情をリサーチ、あわよくばダメージを与えていこうと企んでいたようだが、公生自体が割と図太くてタフな性格であったこと、そして幼女の企みなど大人にはバレバレだったことなどから、単なる子供のワガママとして割と余裕でスルーされてしまった。空回り幼女もなかなか可愛い。「大切なものを取られてしまった」というのが公生への対抗心の理由だったことが判明した凪ちゃん。なんとその正体はあの相座武士の妹であった。あれ、前回違う名字名乗ってたような。こんなところで、咄嗟に素性がばれないように偽名を名乗ったのだとしたら、なるほどしたたかである。流石にこの狭い業界で、「相座」を名乗ったらバレバレだと思ったのだろうか。そして、武士といえば業界的には「有馬公生のライバル」の1人という認識であり、その妹が有馬と同門の師匠のところに転がり込むというのも体裁が悪い。そうした諸々をまるごと飲み込んだ上で、彼女は決死の覚悟で「打倒有馬」を掲げて乗り込んできたに違いない。健気である。

 しかし、単に「大事なお兄ちゃんを取られちゃったから」という理由だけで乗り込んできたものの、敵はやはり強大であった。業界の噂ではあの「ヒューマンメトロノーム」有馬公生は既に壊れてしまっているという話だし、兄もそろそろその呪縛から解き放たれる頃かもしれないという噂だったので、きっと大したもんじゃなかろうと思って乗り込んできたのだろう。凪ちゃんは学校ではあのバイオリンの三池君と並び立つ実力者であり、自分の腕前ならばしばらく現場を離れていた「過去の英雄」など問題にならないと思って来たのだろう。しかし、公生は既に出来上がっているのである。しかも指導者モードになると(これも血が騒ぐのか……)途端にスパルタになり、口調も普段の穏やかな公生とは打って変わって、幼女であろうとも手加減無しのコーチング。ひどい。生半可な気持ちで練習してる幼女だったら泣いて逃げ出すレベル。そして、実際泣いて逃げ出した。公生さん、あんた自分の母親との接し方から成長したんじゃなかったのか……。でもまぁ、トレーニングに情けは無用だからなぁ。なかなか出力の調整が利かず、フルスロットルで回しすぎた公生もちょっと反省したようであった。

 結局、夕ぐれの境内で二人は腹を割って話すことになり、公生は凪ちゃんの生い立ち、目標について、ちょっとだけ知るコトになる(肝心な部分は全部伏せられてたけど)。お互いのことを理解しながらの会話だったので公生の方も本音をポロリ。互いに多少弱い部分も見せあったことで、凪ちゃんの方からの歩み寄りもあったようだ。「大切なものを手に入れられない同士」ということで、凪ちゃんからみたら公生は「似たもの同士」。まぁ、公生の場合には単なる緩やかな三角関係であり、凪ちゃんの「近親者」とは決定的に違うけどね。ただ、凪ちゃんの場合は幼い子供が立派な兄に憧れる感情であり、別にリアルラブとは違うと思うけど。もう少し大きくなったら「お兄ちゃんなんて嫌い」って言い始める時期も……無いかもしれないけども。演奏家としての一枚看板である相座武士は、流石に目標としてはでかいよなぁ。

 さて、そんな中学生少女を相手にしているパートは賑々しくて良いのだが、問題はもう1人、メインヒロインの宮園かをりさんである。どうも、想像以上に症状が思わしくないようである。今回は一時的に病院を抜け出して遊ぶ時間もあったが、所々で体力の限界を感じさせたし、何よりも「時間がない」という切迫感がいちいち彼女を蝕んでいく様子が辛い。最初は、そんなに無理して遊ばなくても、と思って見ていたのだが、自転車の上での涙を見る限り、ひょっとしたらあまり彼女に残された時間は長くないのかもしれない。公生は、病床に伏した宮園を見ながら自分の母親の影を重ねてしまう。「似たもの同士」でないことを祈ってはみるが、彼女の様子はあまり良い予想を立てさせてくれない。そして最後の一言、「一緒に心中する?」という衝撃の発言。彼女の胸中では、今後の人生はどのように描かれているのだろうか。

 今回特に顕著だった疑問点として、結局、宮園は公生のことをどのように扱っているのだろう、という点が上げられる。相変わらず彼女は「渡の彼女」というスタンスは崩しておらず、病院を出て待ち構えていたのは渡だと言うし、公生もそれを信じているからこそ「あり得ない相手」だと認識している。しかし、彼女の様子を見ていると、やはり音楽で繋がった公生のことを特別大切にしている。待ち伏せしていた相手も、本当に渡だったのかどうか。一緒に学校に行きたかった相手は誰だったのか。なかなか胸の内を見せてくれないせいで、そのあたりの感情の実体が探りにくい。一応、「練習しろ!」と激昂する様子を見ていると「演奏家としての有馬公生」に特に目をかけており、自分に残された時間が少ないという負い目からことさらに彼を煽っているのは間違いないと思うのだが、それ以上の感情がなければ、あそこまでの行動には出ないだろう。普段から気丈な宮園かをりが、ついにたくさんの友達の前で取り乱してしまうシーンは非常にショッキングだ。公生はもちろんだが、渡は、椿は、柏木さんは、彼女の涙をどのように受け取ったのだろうか。もう隠し立て出来ないレベルになっていると思うのだが……。

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 ごっつ普通やった、第3話。無事に1話完結のショートストーリー風に戻っては来たけど、なんかあんまりカタルシスが無いな。1話目が特殊すぎたか。

 「地獄少女」と同じように、今作も毎回やらなければならないお約束ごとというのがいくつか用意されている。お客さんの入場からゲームスタートまでのくだりだ。ただ、「地獄少女」ならば毎回違った導入から地獄コントを演じることが出来たし、お約束になっているのは藁人形受け渡しの儀くらいだった。今作の場合、毎回入場者が記憶を失っているので、どうしたって同じようなやりとりになってしまうのが辛そう。まだ実質2回目(デス・ビリヤードも合わせても3回目)なのでそこまでマンネリ化はしていないが、毎回毎回入店してくる男女の反応が同じだと流石にシリーズアニメとしては大変だ。その辺の「はしょれる部分をどうやって削って、自然な流れをみせるか」っていうのも今後の注目点となってくるだろう。

 もちろん、そうした部分については制作陣も意識しているのだろう。相変わらず緊張感のある画面は維持されており、特に退屈なシーンというのが無いのは偉い。今回は冒頭のシーンで「女性の方は全ての記憶が無い」という特異点が存在していることに加え、黒髪の瀬戸ちゃん(仮名)が合いの手を入れて説明を盛り上げてくれてたりするので、そっちの方に興味を引かれて退屈さを紛らせるように出来ている。前回のダーツ対決の時が初回見学だった瀬戸ちゃんだったが、今回は割と手慣れた様子でデキムの説明に付き合っていたので、あれから何度か場数を踏んで「裁定者」としても馴染んできたのだろう。そういう時間の流れをわざわざ説明せずにそぶりだけで伝えてくれるのはありがたい。

 そして今回のゲームはボウリング。ダーツのように直接的に互いにダメージを与え合う要素は一切無く、単に「心臓がモチーフの球だからお互いの心理状態が分かるよ」というのが今回唯一のギミック。正直、あまりそれが大事な話だったとも思わないし、結局2人して幸せのうちに転生ルートへと導かれているので、終わってみれば単にカップルがいちゃいちゃボウリングを楽しんで退場していっただけという、信じられない内容になっているのである。隠されていたネタばらしがあまりに大したものじゃなくて肩透かしをくらった感は否めないし、2回目にしてすでに「命を賭けたゲーム」っていう緊迫感は欠片も無い。元々死んでる連中にゲームをやってもらうわけで、そんなことを言っても記憶さえ戻っちゃえば何の意味もないんだけど……今回は男も女も2人して「命を賭けて」の部分を完全に忘れてボウリングデートしてただけだからな。なんか思ってたんと違う方向のお話作りである。当然一捻り加えられてはいるが、ぶっちゃけ、わずか30分のお話なので、女の正体がどっちだったところで大した問題ではない。一応「同じ風景を覚えていた者どうしだったけど、実はもう1人隠れていた第三者の方だったんだよ」というところがちょっとした叙述トリックみたいに組み込まれているのだが……これ、もう少し効果的に見せる方法はあったと思うんだけどね。

 まぁ、こうして安穏として山場が感じ取りにくい終わり方になったのは、今回の男側が非常に良い奴で、波風たてずに幸せな物語を選択してくれたおかげでもある。もし、万一記憶が戻った段階で「お前詐欺やないか! この嘘つき女め! 死んでしまえ!」ってなことになっていたら、多分男の方が虚無行きを命じられていたのでしょうね。どうやらこのクイーンデキムにやってくる来客ってのは本当に「とにかく死んだ奴」というくくりでしかなく、特に闇を抱えているとか、生前に問題のある行動をしていた奴ばかりが来る場所ではないようだ。それなら、こういう「普通の」お客さんも処理しなきゃね。このバーの「日常回」という風に理解しておけばいいのではないかしら。これからずっとこの調子だと流石にダレてしまう気がするけども。

 ところで、ノーナさんどこいった。

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 珍しいくらいに完勝出来たゲームなんだが、普段は同じくらいの点差での完敗も割と多いので、ようやく一矢報いた程度。

 

Round1・「ししし」

1.(乗算の解より)六十四。転じて、数の多いさま。

2.古墳時代から飛鳥時代に勢力を持っていた九州地方の有力豪族。大和朝廷の九州遠征で滅ぼされる。

3.(幼児語)子供の放尿を急かすときに用いる語。

4.ぜい肉の多い体型。

5.子思の学説とされるものを集めた書。 

 しょっぱなから魅力的なお題である。わずか3文字でもここまで色々な回答が出てくるあたりに知性の欠片しか感じない。

 

Round2・「どくいんしー」

1.ギリシャの画家。野生派を自称し、モノトーンの中に赤を印象的に用いる作風で有名。作「野」「忍ぶ根」。

2.フランスの画家。フランス革命期に活躍。作「斬首」「サンキュロットの怒り」等。

3.ラオコーンの戯曲。ルイ15世の一生を描く。

4.イギリスの批評家・随筆家。代表作「阿片常用者の告白」など。

5.ソラマメ科インシー目の群葉植物。苦みのある葉は無毒で食用。

 

Round3・「かんくちょう」

1.→九官鳥。

2.区域の長を姦すること。

3.官公庁の慣用読み。

4.インドの雪山にすむという想像上の鳥。夜は寒さに苦しみ「夜が明くれば巣を造らん」と鳴くが、朝日を浴びると寒苦を忘れ「無情の身を何がために労せん」とて、巣を造らずに日々を送るという。

5.江戸時代の堺の町人の住所目録。

 検索すると手塚治虫の「ブッダ」もヒットするのだが、こんなん読んだ記憶ないわ。

 

Round4・「いものかみ」

1.大阪城御台所の芋番。米不足の時に芋で民の飢えを満たす。

2.神格の一。保存食を司るとされ、豊穣に加え、厳冬の蓄えを必要とする地域で多く祀られる。

3.民話の一形態。失せ物が井戸の中から見つかるという筋書きを基本とする。

4.→妹の君。

5.天然痘を流行させると考えられていた神。

 こちらが答えになります。

 

Final Round・「とられんぼう」

1.中国より渡来した人の語を解する虎と少年蓮坊が同居し、隣人に騒ぎたてられ、京都を追われる身となった巷説。

2.遊里で、遊女にだまされて金品をとられる客。

3.狂言。荷を盗られた酒屋の主人が金判を拾ってかえって利を得た話を聞いた酒屋の丁稚が自らも荷を盗られようと苦心するが全く盗られない。

4.妻が他の男と通じた夫。寝取られ男。

5.泥棒を防ぐため戸にかけるつっかえ棒。

 はらめんぼう、あるへいぼう、たれんぼうに続くぼうシリーズ第4弾。

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 もうガンプラじゃないじゃん(ないじゃん)……第17話。あれ、こんなこと先週も言ってた気がするぞ。そして世界中の視聴者全員が同時に突っ込んだことだとは思うが、明らかに体積がおかしいな。どっからパーツ持ってきたらああなるんだ。

 本作では非常に珍しい、戦闘での2話またぎとなった今回。そんなに色々とやることがあったのかと振り返ってみると、特に何かが詰まっていたというわけではない。むしろ、やってることだけで見たらこれまでのエピソードのみっちり感と比べれば緩いくらいの密度である。Aパートではシアを巡ってチーム「セカイの子守り」が一丸となって戦う姿が描かれ、「セカイの野郎、あんな朴念仁の阿呆のくせに、なんでこんなに女性受けがいいんだ……」とギリギリ歯がみすることに。おかしいだろ、なんで年中道着でいるような奴に3人もの女性が群がってるんだよ。まー、フミナ先輩以外は「強いから好き」っていう単純な理由なわけだが……おかしいなぁ、1期の時はレイジやセイはそこまでウハウハしてたイメージはないのだが……このアニメ、最終的に登場人物全員がリア充になるんだよなぁ。はたしてシアちゃんとかが最終回で誰とどういう関係になっているものか、今から気になってしょうがない。

 まぁ、群がってる当人たちはみんな大真面目にセカイ争奪戦を繰り広げてるわけなんだけどね。一番身近にいるおかげで、どうにも積極的にアプローチがしかけられずに大木の陰から星明子しがちなフミナ先輩。だからさ、結局先輩はいつからセカイのことをそういう目で見るようになったのさ。ひょっとして、あんな乙女な反応してる割に、実は「チームメイトが敵チームメンバーに籠絡されるとまずい」っていう戦術的な理由から焦っている、っていう可能性が。いや、無いけど。そして、より素直な形で今回は奇声ばっかり張り上げてたのがギャン子。彼女のストレートさは素晴らしいね。そして、やっぱり誰と並んでもでかいね。お兄さんと全然似てないよな(顔と声以外は)。このままギャン子がシアと野試合する流れだったら面白そう、って思ったけど、その場合にギャン子がボロ雑巾にされるだけだからやっぱやめた方がいいな。シアもシアでギャン子相手に「変な名前!」と誰もが思っていることをズバッと言ってしまったり、見せつけるようにセカイにくっついてみたり、色々と火種の多い子である。統立学園との口げんかでも、割と感情を露わにして怒ってたしな。あんな一瞬の出会いだったのに、ここまでセカイに肩入れ出来るのもすごい。やっぱりニュータイプどうしの出会いってこんなもんなんかね。

 そんなわけで因縁をきっちり作ってからの2回戦。そういや事前にラルさんと1回戦のビデオを見ながら作戦練ってたんだけど、その映像が先週流れた奴と全く同じわけさ。その映像、誰がどこで撮ってるんだ? ものすごく限定的なカメラワークで、どう考えても試合会場(つまりヴァーチャル空間内部の、ものすごく狙いの良い絶好のポジション)にカメラが置かれていることになるのだが、あのフィールド、撮影機能まで自由自在なのか。すげぇ技術力だ。まぁ、とにかくお互いに学習はきっちりしており、統立学園については「トラップとか使われると面倒」ということだけ学習した。ってことは、試合フィールドが「宇宙」とか「海」とかだと割と楽そう、ってことだ。うん、あんまり作戦会議とか意味の無いチームだな。

 しかし、そう言うときに限って相手に合わせたフィールドを用意するのが大会運営側の意地の悪いところで、会場は史上初のお目見えとなる「亡霊城」。もう、このために作られたとしか思えないオリジナルフィールドである。いや、でも開始位置は割と城から遠いところだったよな。セカイたちも、わざわざ城に乗り込まずに外でずっと待ってれば相手の罠に飛び込まずに済んだ気がするんだけど。お互いに牽制しあって動かなければドローだろうし。例によってどういうレギュレーションになっているのかは謎。でもまぁ、やっぱり飛び込まないと話が進まないし、ユウマはこんなところでますます株を下げることが出来る才能の持ち主だってことも分かるので、せっかくなので入城。案の定のフルボッコである。

 アブソーブシステムは、セイが開発、運用したのが7年前の技術だってのに、これまでの大会ではどのチームも全然使ってこなかったよな。別にそこまで難しい技術でもなかろうし、どっかのチームが運用してても不思議じゃないと思うんだけど。実はあんまり強くないのか? まぁ、ビーム兵器オンリーで対策するシステムだから、相手次第なところはもちろんあるけども。そして、統立学園のすげぇところはそのシステムを強化して、なんと一気にプラフスキー粒子の全撤廃までを可能にし、相手を問答無用の行動不能レベルに陥れることが出来るところ。いや、もうそこまでやっちゃったらガンプラバトル成立しないやん。これもレギュレーション上OKなのか。すげぇ大会だな。まぁ、これだけだと流石にチート過ぎるので、その他の部分では手心を加えてくれてますよ。例えば、殆どの爆弾は手動のスイッチで動かしてたのに、何故かフミナ先輩にとどめを刺す爆弾だけは時限装置だったり。いやいや、そこも手で押せや。そしたら勝ってたんだから。

 先輩が久しぶりの見せ場を作ってなんとか打開したアブソーブシステム。おそらく効果範囲は限られているので、3人の敵を同時に相手にするのには向いていない作戦だったのだろう。プランAが失敗したとみるや、すぐさま作戦をスイッチしての三神合体。その名もスナイバル・ドラゴ・ギラ。……クロスアンジュなら「ださっ」ってクリスちゃんがつぶやくレベル。でもまぁ、フォルムは禍々しくて良い。先週、同様の禍々しいMAがシアちゃん1人に滅多切りにされていたことさえ思い出さなければそれなりに強そうな機体である。問題は、わざわざ罠をしこたま用意して洞窟内部という閉鎖空間を用意したことで、どう考えても図体のでかい合体マシンの方が不利なシチュエーションにしか見えないことくらいかな。……色々とザルだな、この作戦。

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 銀子たちがもってるスパゲティが「ク・マー」なのでやたら笑ってしまった第5話。確かに字面的にはかなり似てる(元は「マ・マー」ね)。でも変な世界だよな。熊に襲われてるっつってんのに熊イメージの商品多すぎだろ。あと百合イメージの商品もいっぱいあって、「百合牛」とか生産性が低そうで大変である。こうして画面をひたすら統一されたイメージで埋め尽くしているのも、中毒性が上がる一要因なんだろうなぁ。

 だいぶ構図がまとまって見やすくなって参りました。流石に5話目ともなると自然と馴染める部分も多くなってくるのだけど、そこできちっと物語的にストレートな刺激をぶつけてくれるあたり、構成にそつが無いわね。この作品で「すごく普通の意味の」衝撃の展開があるというのは、これはこれで意外である。まー、こんだけ人やら熊やらが死んでいる(?)のだからその魔の手が主人公に襲い掛かってもなんら不思議ではないのだが。

 前回の「レキシ」のおかげで、るるが何故銀子に付き従っているのかはおよそ判明した。今回はその次のステップ、いよいよ今作のメインとなる、銀子と紅羽の関係性である。行ってしまえば非常にありきたりな「過去の恩義」が彼女達の間には存在していた。11年前の「レキシ」を振り返ると、銀子が戦場のようなところに倒れ伏しているのを見つけた紅羽が、彼女を救って「友達」になっていたことが判明する。その関係性は紅羽の母親である澪愛にも及んでおり、おそらく、あの戦場で銀子を拾った紅羽は、家に連れて帰って治療と療養を施し、母子二人と一匹の熊は固い友情と愛情で結ばれた。その証拠として、紅羽のフォトスタンドの写真の下部に隠された秘密があったわけだし、更に澪愛は銀子にペンダントを託してもいる。銀子は一度は何らかの理由で壁の向こうへと戻らなければならなかったが、そうした恩義を忘れず、改めて椿輝家に「本当の好き」を伝えるために舞い戻ってきたわけだ。残念ながら母親の澪愛は他界していたが、愛娘であり、恩人である紅羽は生きていて、しかも学園では透明な嵐に巻き込まれて窮地に立っているという。銀子の目的は、そんな中から紅羽を救い出し、自分の「好き」を成就させること。今回のユリ裁判ではその感情がエゴではないかという審査がなされていたが、「それでも好きを諦めない」といういつものキャッチコピーがことさらに物を言い、無事にそのユリは承認されている。

 いくつかの疑問をピックアップしていくと、1つはやはり、「紅羽は幼い日に出会った熊のことを覚えているのかどうか」。もちろん、目の前にいるのは熊ではなくて不可解な引っ越しでおそばを分けてくれる迷惑な転校生である。紅羽の中で1人と1匹が繋がっていなくても無理はないだろうが、銀子は「あの日の熊だ」ということを紅羽に伝えずに、新しい友情を育むつもりなのだろうか。今回明かされたルールの1つとして、「熊はその正体がばれてはならぬ」というものがあったので、銀子は「あの日の熊です、おぼえていますか」と紅羽に接近することが出来ないようだ。多少不器用でも、また新しい「好き」を作るしかないようだが、紅羽はこの11年の間に、純花という大きな「好き」を得てしまっているため、なかなか障害は大きそうである。

 そしてもう1つ、紅羽を元気づけようとしていたこの学校唯一の(?)教師、箱仲ユリーカ先生について。彼女も「ユリ」であるが、その関係性は紅羽とではなく、澪愛との間に形成されたもの。親友の娘を手厚く扱うのは当然かもしれないが、執拗に「人間が熊になった」という紅羽の訴えを取り扱わないのは、一体どんな理由からだろうか。今までのパターンからすると、これだけ手厚い愛情を注いでくれるキャラは総じて……ねぇ。そして、そんなユリーカ先生が澪愛に「友情の証として」渡したはずのペンダントなのだが、何故か澪愛の下から銀子へと渡っている。もし澪愛が本当に大切にしていたものなら、流石に行きずりの熊にあげたりはしない気がするのだが……。ユリーカ先生、なんだかラスボスっぽいぞ。

 そうそう、過去の話で言えば純花の態度も気になるところ。彼女は誕生日を前にして紅羽に手紙を託し、まるで自分がいなくなることを理解しているような口ぶりだったが……一体どういうポジションなのだろう。今回、彼女が手紙を渡すシーンは、「カイソウ」ではなくて「レキシ」だったんだよな。流石に無意味にそんなことを分けるとも思えないので、純花の作る「レキシ」とそこから繋がる未来の話もちょっと気になるところ。

 とにかく、そんなこんなで銀子は「紅羽をヒトリジメにしたい」。るるはそんな彼女の気持ちを理解しながらも応援しているわけだが、ユリ裁判ではそのあたりが審議の焦点となった。そして、今回ようやく気付いたのだが、今までこの裁判が何か変だと思っていたのって、「裁判」じゃなくて「審査」だからなんだな。るると銀子は「被告」というクレジットになっているが、この裁判では決して罪に対する裁定は下されていない。現時点で行われるのは「判決」ではなく「承認」である。つまり、「被告」というよりもどっちかっていうと「申請者」である。そのあたりの齟齬のおかげで、裁判としてはどこかちぐはぐに見えたんだ。あくまでライフセクシーは「承認」を行い、銀子たちは許可をもらって人を食べる。それが認められるまでは、2人も人間には手を出さないんだろうね。そういえばるるが「私たちは透明な人間以外を食べちゃ駄目」って言ってたけども、変身や「人食い」のルールは全部裁判がつかさどっているのかしらね。……まぁ、普通にソバ食ってたけどな。

 とにかく、銀子は紅羽を守るために邪魔者を排除すべく、自分を罪熊に貶めながらも人を食う。今回のターゲットは、これまで登場した百合園蜜子や鬼山江梨子と比べるとだいぶ分かりやすい小物、針島薫。急に紅羽に擦り寄ってきたと思ったら、やっぱりそれはいつも通りの排除の一環。透明になった彼女達には、もう紅羽と同じステージに立って本当の好きを探求することなど求めるべくもないのだろう。純花との思い出の花壇も問答無用でつぶしちゃうし、その後で「これも泉乃さんのためだから!」なんていかにも偽善的なことを言っちゃうタイプ。まー、まさかそれで紅羽が丸め込まれるとは思わなかったけども。さっさと食って次のステージか、と思いきや、なんとついに銀子が人間側の魔の手にかかってしまった。流石に学園側も、同じようにして何人もの女生徒が犠牲になってりゃ学習もするか。ダイナミック・熊・トラップにより、銀子大ピンチ。さて、ここで紅羽がどう動く? 気になる次回。

 あー、でも今回は銀子の可愛い妄想が多かったおかげで百合成分が実に捗った。塩辛ナポリタンは勘弁してほしいが、裸エプロンコンビによるご奉仕精神は粛々と受け止めたい所存。あと、お風呂場の熊2頭の愛らしさも大切。やっぱり何をさせても可愛いなぁ。

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