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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ブレイドアンドソウル」 5→3

 一言で言えば「予想通り」なのだが。中の人補正に期待を寄せても、無理なものは無理だよな……。

 一事が万事。どれだけ復活を望んだところで、もうカレイドや砂ぼうずを作ったGONZOは帰ってこないのか。このクオリティこそが、かつてアニメ経済業界の荒波を一人で渡り、沈み、辛うじて浮かんできたGONZOの姿である。大体20062007年頃のイメージかな! ネトゲ原作であり、シナリオの中身なんて無いに等しい作品。勝負どころといえば、スタイリッシュなキャラクターデザインでキメた美麗なグラフィックと、それを余すことなく見せつけるモーションの妙。そこである程度の品質が維持出来れば、シナリオがパッとしなくともなんとかごまかせた部分はあるはずなんだ。「毎週単に誰か無駄死にしてるだけやないかー!」とか「だから『復讐は何も生まない』っていうテーマはいい加減飽きたし、やるにしてももう少し捻れやー!」みたいなことを毎週いいながらでも、アルカが恰好よくて、ジンヴァレルが恰好良かったら、それだけでスタイリッシュ暗殺者アクションアニメとして見られたはずなんだ。それを補って余りあるだけの中の人パワーだって秘めていたのだし、「うはぁ! ジンヴァレルの中の人の厨二じみた演技プランがたまらん!」とか、「女将の幸薄さはこうじゃなくちゃ!」とか「党首のロリ時代がどう聞いても三つ子アニメの長女さんだ!」とか(最終話限定)、それだけでボクは満足出来るハズだったんだ。

 でも、駄目だったね……やっぱり保たなかったね……なんだろう、作画が崩れてへなへなになるにしても、「駄目にするやり方」ってのがある気がするんだけど、今作はよりによって一番レトロな、「パッと見でアカンと分かる典型的な崩れ」なんだよなぁ。作画がまともに推移した回がほとんど無くて、もう、序盤数話からずっと駄目だった気がする。クライマックスくらいは一応保ってたっけ? もう記憶から消え始めている。この絵で、延々よく分からない懴悔話を聞かされながら、結局世界観が何一つ分からず、アルカの罪について一つも得心がいかなかった身にもなってほしい。もう少しドラマの作り方ってものをさぁ……。挙げ句の果てに最終話がアレだもんな。いや、むしろ最終話のノリで1クールやってもらった方が芯が通った馬鹿アニメとして成立してた可能性すらあるな。最近ないよねー、って言おうと思ったけど、「デートアライブ」の1期中盤あたりは似たようなもんだったかもしれない。低品質馬鹿アニメがあってもいいんやで。ただ、作るにしても、何か一本芯を通してほしいってだけの話なんだ。結局何がしたかったんや……。まぁ、噂によると実際のネトゲの方は更に阿鼻叫喚の様相って話だし、アニメだけで悟りに触れられた人間は幸せなのかもしれません。ぼくは中の人補正が楽しめただけでも別にいいんです。この世界は鉄扇が最強武器だってことも分かったしね。

 GONZOの本気はまだまだこんなもんじゃないはずだ。頑張って、マジで。犬はさはそれなりに見られたんだからさぁ。

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「極黒のブリュンヒルデ」 5→5

 (この感想には、最終話のぶっ飛ばしぶりは含まれておりません。いや、だって、マジで別次元にぶっ飛んだから。むしろ面白かったレベル。リアルでソードマスターヤマトやってるのってはじめて見た気がする)

 というわけで、主に最終話直前までの感想だが、今期は漫画原作ものが非常に安定していて、色々な方向性から楽しめるクールだった。「ピンポン」を筆頭に「一週間フレンズ」「ダイミダラー」「蟲師」「それせか」と。ラノベにも悪くないのはちょこちょこあるけど、今期はたまたまこっちの方が見ていて安心出来た。そんな作品の1つがこのブリュンヒルデ。簡単にまとめると「人がいっぱい死ぬハーレムもの」。一応特殊能力バトルも関係しているといえばしてるのだが、魔女の能力って基本的に知ってりゃ一発で無敵みたいなのばっかりなので、あんまり「この対決はどうやって勝つんだぁ〜!?」みたいなのはない。時間戻せる魔女すら時間戻したら終わりだったし、記憶操れる魔女は記憶操れなかったしな。ただ、これは魔女達が情けないと責めるのではなく、「村上君は極限状態で色々と判断早すぎじゃね?」というべきなのかもしれない。彼が自分の命を何とも思わない上に、この無茶苦茶な世界に一切の疑問を持たないで前提条件として戦ってくれたおかげで、寧子たちの今があります。

 まぁ、そんなトンデモバトル要素はさておいて(いいのか?)、まー、ハーレムものですよ。種田ボイスのメインヒロイン黒猫がアホ可愛いのを皮切りに、一人じゃトイレにもいけない毒舌お人形系アイドル佳奈ちゃん、エロくしてるのにエロくない、純情関西弁少女カズミちゃん、巨乳の無駄遣いだけど「巨乳は馬鹿」みたいなテンプレを大切にしてくれる小鳥ちゃん。そして最後に出てきたぶっ壊れ能登ヒロインヴァルキュリア。どの子も、命懸けなのに何故か色々と抜けてる緊張感の無さが絶妙なガス抜きになっていて可愛らしい。というか、今作は本当にシリアスに徹しきらない謎のユルさがいちいちヒロイン勢を中心に仕掛けられており、いちゃいちゃしてるだけの村上君を見ながらイライラしつつもハーレムを楽しむことが出来るのである。なんか、それだけで割と満足した。個人的な一押しはカズミちゃんです。頑張ってエロくなるんやで……。ヒロイン勢で盛り上がれるってことは、やっぱり個人的には中の人補正が大きい。種ちゃん、あやっぺのコンビが序盤に盛り上げたところに、M・A・O演じる関西弁のカズミちゃんがいいかき混ぜ方で乱入し、その後も田所あずさ、そしてゆーみんと増えていく素敵面子。ぺとゆーみんが手を組むというのは新た展開が期待出来そうなのも注目ポイントやな。

 そしてこんだけ楽しんだだけにやっぱり最終話はどうしていいか分からなかったけども……他は全て許容するにしても、佳奈ちゃんに何が起こったのかだけ誰か説明してくれ。今までの佳奈ちゃんは「寧子に甘えたかった甘えん坊のあやっぺが下の世話までさせるために積極的に介護されてた」ってことでいいのだろうか。穏やかじゃないね。

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 フォロースルーのごとき最終話。どっちかっていうと先週がメインで、今週は綺麗に幕引きするための「残された1話」だった感じ。いや、綺麗に終わるにしちゃぁ、後を引きすぎだけども。

 卒業式。今回一番驚いたのは、ほとんど涙のシーンがなかったことである。前回泣きまくったために今回はなるべく晴れやかに卒業してもらおう、ということだったと思うのだが、「最後」という言葉をNGワードに設定したり、あまりμ‘sメンバーも「これで終わり」という空気は感じさせていない。どう考えても終わりなはずなのだが……これも劇場版に繋がるからなのか? でも、劇場版って何やるのかねぇ。大学生になったえりち達が改めて学園にやってくるのか? 女子大生希さんは更にエロくなって帰ってくること請け合いだろうが、はたしてどんな生活を送っているのかはちょっと想像がつかないぞ。

 生徒会長・穂乃果らしい送辞に見送られた卒業式に、その後の全員での学校巡り。ラストイベントとしてはこんなものだろうか。個人的にグッと来たのは、μ‘sとしての最初のライブイベントが行われた講堂見学のシーン。あのとき実際にステージに立ったのは3人だけだったわけだが、その回りには既に9人が揃っており、μ‘sのプロトタイプが完成した記念すべき場所。ラブライブ王者となった今のμ‘sには「広……くない」のがちょっと寂しいが、やっぱり最後はここに帰ってくるのが良い。欲を言えばここでもう一回ライブやって欲しかったんだけどなぁ。身内だけを集めたスペシャルライブを。卒業生たちの新たな門出を祝した9人バージョンの「START:DASH」とかね。今回に限って言えば、ライブはあくまで「別れ」のためのものではなく、作品世界とは隔てられた「アニメとしての終わり」を示すものに留まった。やっぱり、全体的に「学園生活は終わるけど、まだまだラブライブは終わらないよ」っていう意識が強かった気がするね。アニメとしての締めは、屋上での穂乃果の回想、独白が全てを物語っていた。全てを勝ち取った天下無双のアイドルグループとして、μ‘sの名は今後も語り継がれていくことだろう。

 まぁ、そんなことよりも個人的にはかよちんが新部長に任命されたことが一番大事だけどね! 新2年生が部長・副部長・リーダーという3役を任されての新生μ‘s(仮)は、一体どんな活動を続けていくことになるのでしょうか。多分「この後の時代」の話って語られることはないんだろうけど(μ‘sではないグループの話はされないだろうから)、かよちんが支配するお米の国のユニットもちょっと見てみたい気はする。最後の最後まで我関せずでお茶を濁してきた真姫ちゃんにも、ついに責任が回ってきたあたりにも次世代の空気を感じるわけですよ。結局「メインがはじけていてサブが締める役」っていうポジショニングは世代を超えても変わらないのね。絵里が抜けたあとのμ‘sを海未と真姫だけでコントロールしきれるもんかな、と一瞬不安になるが、多分雪穂が入ってくれるから大丈夫なんだろうな。あかん、高坂家の影響力が強すぎる。はやく矢澤家の妹さんが高校生になって実権を握ってくれますように。あの一家、お母さんだけ声が恰好良すぎるんですが、にこちゃんも歳を重ねるとあんな風になれるんでしょうか。最後の最後まで謎は残されたままであった。どっとはらい。

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「棺姫のチャイカ」 4→6

 千和が猫のアニメは名作(俺調べ)。特に異論も出るまい。いや、ぶっちゃけ今作はそこまでの作品じゃないとは思うが……視聴前の全くそそられなかったテンションと、終わった後に割と面白かった感のギャップに対してのお詫びの意味も込めてね。

 普通のラノベではあるのだが、どこか懐かしいくらいのファンタジー設定は良くも悪くも地味である。こういう剣と魔法のファンタジー世界を彷徨うのがメインのラノベって、実は最近そこまで多くない(少なくもないが)。そして、チャイカを連れて遺体のある場所を転々とするロードムービーっていう設定は、枷が少ないだけにそこからどのようにオリジナリティを出し、盛り上げていくかは脚本次第。「ポリフォニカ」と同じ作者というので全く期待してなかったのだが、「ステプリ」も「アウトブレイクカンパニー」も同じ作者だったのね。ラノベ作家って全然頭に入らないから気付いてなかった。今作は明らかに「ステプリ」寄りであり、それだったら嫌いじゃない。というか、監督も、制作スタジオも、全部「ステプリ」だったってことに後になって気付いたのよね。増井さんっていうと、俺の中では「キルミンの人」で固まってたから。そうして見ていくと、「ステプリ」時代の懐かしさも沸々と。ボンズは今期同時並行で複数の作品をやっていたわけだが、その中でもこれにはちゃんと手を割いてくれていたのはありがたかった。奇をてらうような演出じゃなく、ごくごく素直な画作りである。大橋誉志光や三條ななみ(難波さん)って、HEROMANあたりの安定したボンズクオリティじゃんね。

 で、そんな中で展開されたのがこの「チャイカ」だったわけだが、「普通のラノベ」ではあるけど案外色々と飽きさせない工夫が凝らされている。個人的に目が行ったのは、割とえげつなく汚い部分とかグロい部分も出してくるシナリオライン。特に青チャイカ編は敵キャラ3人が全員活き活きしていたおかげで、ちょっと歪んだこの世界の倫理観について良く見えるストーリーだった。「歪んでしまった」っていうより、全員が活き活きと人の道を踏み外してるあたりが逆に希望を持っているように見えて、「ハズれた人間ってのは怖いなぁ」というのが浮き彫りになるのが面白い。元々「遺体を集める物語」っていうのがホラーなテイストがあるわけだし、そのあたりのラインを伸ばして脚本を作っていくのは基本的なストーリーテリングだろう。「死」と「生」をベースにして、「人形」のチャイカと「道具」のトールが主人公となっている設定が、きちんと最後まで活きていた。まぁ、トールが問答無用でチャイカについていくようになったくだりだけはまだ納得してないんだけど、「チャイカ可愛いからいいか」でその辺はごまかすことにしよう。

 他にも、アカリの無体な兄さま愛(?)とか、フレドリカの殺したいテンションとか、基本的なキャラのセッティングが見ていて飽きないし、最終回で見せたヴィヴィのチャイカ化(?)とか、シナリオでも要所で気になるポイントは多いのである。そして、なんといってもやっぱりチャイカだ。青チャイカがお亡くなりになったのは残念だが、その他チャイカ軍団は割と個性が出ていて面白いし、白チャイカは独特のチャイカ語の効果もあり、今期ヒロインの中でも非常に印象の強いキャラになった。太繭にゴスロリ、チャイカ語でガンズ使い。うーむ、属性過多だねぇ。唯一車が運転出来るのがよりによってチャイカだけだったりする絵面のギャップもなんだか面白かった。

 色々とピンポイントで「何となく気になる」というくらいの要素が詰め込まれて、その結果として「割と面白い」になったんじゃないかと思ってます。気になる要素をたっぷり残した2期目がどうなるかやね。遺体って何分割されてんのかしらないけど、後どれくらい旅が続くんだろう。今回収したのって……3つ? 4つ? 悪魔超人の例にならえば7分割かなぁ。

 最後に中の人だが、まずはなんといってもチャイカ役の安済知佳か。チャイカ語でしゃべってるから正直上手いんだか下手なんだかよく分からんのだが、結果的にチャイカが可愛くなったので良し。アカリ役の原優子も、これが初レギュラーとは思えない堂々たる仕事ぶりだった。あと千和が猫を(略)。でも、一番安心して聞けたのってマジ兄ぃのトールだったかもしれない。なんかねぇ、マジ兄ぃが主人公やってるとそれだけで落ち着くのよね。これってラノベ病かしら……。

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「神々の悪戯」 4→4

 毎週エンディングを聞くのが楽しみでした\やべえ/。まぁ、相変わらずこの手の作品は、見方が分からないわけで……知り合いの女性オタ(not 腐女子)はこの作品の名前出すだけで爆笑してました。「小野www小野Dwww」って。

 こうして「こういう」作品観てると、やっぱり何が受けるのかがさっぱり分からぬので大きな隔たりを感じるものである。いや、正直言って日常ものだろうがロボものだろうが恋愛ものだろうが自分の感覚が完全にコモンセンスに一致するとは思わないが(そんなことあるわけないし)、こと「乙女ゲー」については、全て同じに見えてしまうので良し悪しを予測することもままならぬ。「AMNESIA」とか「BROTHERS CONFLICT」みたいに男から見てもぶっ飛んだ設定や物語が見える作品ならば笑って見ることも出来るのだろうが、ある程度真面目に(?)「格好いいよイケメーン!」をアピールしようとする作品だと、どこまでギャグとして笑っていいのか分からぬ。今作も設定だけで見たら大馬鹿なんだけど、結局そこから普通の(??)学園ものになっちゃったしなぁ。正直、今作と「歌プリ」だったら同じ評価になっても全くおかしくない気がするんだ。だって、シナリオライン全部馬鹿だし。この手の作品にはお約束の通り、作画の質はむやみやたらに高いし。そのうち横アリとかで「キャー! アポローン!」とか言い出す女性ファンが大挙してもおかしくないレベル。いや、知らん。

 というわけで、苦悩しながら視聴を続けましたが、結局「はやみんがいじられてる姿は楽しいなぁ」っていうのがメインのモチベーションでしたとさ。あと、森川のトト神のクソムカつく萌えキャラっぷりも捨てがたいものはあった。

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「風雲維新ダイ☆ショーグン」 5→4

 すげぇ、作品だった。ここまでの冒険に出る勇気はなかなか持てないものだ。そういう意味での勇気というのは讃えたいものである。まあ、面白かったかどうかは全くの別問題だが。

 「動画で駄目になるぐらいなら、止め絵に全力を尽くして動かさなければいいじゃない」という逆転の発想。アニメーションといえばどうにかして画面を動かそうとするのが普通の発想なのに、全く逆の発想でもって、「動きはあくまでおまけ」にしてしまった。「動かせればいい」というMMD製の作品などとは真逆の発想なのだが、結果的に出てきたものはMMD製に似たり寄ったりのクオリティ。もちろん、その分1枚絵の完成度は上がっているわけだから、考え方によっては狙いは大成功といえるのかもしれない。色っぽい絵を作ろうと思ったところではそれなりに見栄えの良い画があったし、ロボ戦のおよその部分をCGで処理し、動画についてもパンとズームのみでひたすら1枚絵を加工。それで何となく「動いているっぽい画面」を作り出せたのだから、これがものすごく面白かったら、現代アニメ業界に風穴を開ける一大プロジェクトになった可能性もあるだろう。そして、最後まで見終わった時点では、「可能性はひょっとしたらあるのではなかろうか」と思ってしまえたものである。

 だがしかし、だがしかし。まぁ、やっぱり現段階ではこれが限度か。いや、そもそも話が面白くなかったのが全てだった気もするが……「戦国もの」というジャンル被せに加えて、ここ最近は「童貞を守って戦い続ける」なんてコンセプトですら被ってしまうことがあるというこの国のアニメ業界の末期的症状。おかげで、画作りの独自性以外の部分にはまったくオリジナル要素が感じられなかったため、異質な画面に飽きてしまうと、これほど退屈なアニメもなかった。そりゃなぁ、基本的に画面の演出で魅せる気が全く無いわけで、あとはスライドショーで足りるアニメなんだからな。1クールすらもたないのはあたりまえだよな。中の人劇場で引っ張るって手もあったけど、それだってドラマCDでいいわけだしなぁ。いや、でも最後まで観てしまったんだからこれはこれで負けた気もする……こういう無茶苦茶なことやられるとどうしても気になってしまうからねぇ。さぁ、今後この茨の道を追随する人間は現れるのだろうか? 先陣切って無茶やったのが渡部高志ってのがすげぇところだな。ヤシガニの監督が、新たな時代でヤシガニを武器にしようとして戦い抜いたのだから。こういう発想の逆転から、新しい奇跡が生まれるのかもしれませんよ。

 あとは、不二子ちゃんもどきの沢城先生をたっぷり堪能するだけのアニメでした。いや、それよりもこの期に及んでまだメインヒロインとしてのオーラが衰えない川澄綾子の方がすごい気もする。

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6月27日 ドラフト模様(JOUBNGTHS

ピック順 【Alessi】→【Serra】→【Sea-chicken】→【Thraxi】→【Mei】→【Sangriter】→

 

 突発的偏頭痛に悩まされる週末になっているので、適当に更新しようと思います。べっ、別に自分が負けた試合だから結果書きたくないとかいうわけじゃないんだらねっ(俺に勝った奴全員死ねばいいのに)。

 


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<白>

 

Always Watching 永遠の見守り (1)(W)(W) R

エンチャント

あなたのコントロールするトークンでないクリーチャーは、+1/+1の修正を受けるとともに警戒を持つ。

 いわゆる一つのアンセム枠。ただ、ゼンディカーにはこの枠のカードが無かったので結構久しぶりかもしれない。今回は「栄光の頌歌(10ED)」に警戒もプラスする形でボーナスを付与してあるのだが、最大の問題は「トークン以外」というとんでもない一文も付与されてしまったことだ。まぁ、そうでもしないとボーナスはつけられないわけだが……。これは、かつてのイニストラードにあった「無形の美徳(ISD)」のオマージュ(?)であり、修正を受ける対象を真逆にしてあるための措置。もちろん、これだけでも充分強力なのは間違いないが、基本的にアンセムで増強するデッキってのはトークンに依存することが多いので、残念ながらより対象が狭いはずの「無形の美徳」よりも構築貢献度は下がってしまっている。いや、出されたらうぜぇのは間違いないのだが。なお、トークン云々とかそこまで重要じゃないリミテッドの場合は単なるタダ強カード。「はぁ? 警戒? ふざけんなし!」と各所で怒号が飛ぶ予定。

 

Angel of Deliverance 救出の天使 (6)(W)(W) R

クリーチャー・天使

6/6 飛行

昂揚 - 〜がダメージを与えるたび、対象の、対戦相手のコントロールするクリーチャーを追放する。

 今回のセットでキーとなる昂揚能力とは、マローの解説を見る限りでは「狂気に落ち込んでしまった」状態を表しているらしい。ライブラリというのはプレイヤーの精神・知識を表しており、それを削る「石臼(M14)」は「魔法使いの精神を削る音」だったわけだが、何故かプレイヤー(一応プレインズウォーカー)の精神を削られると、その従僕たるデッキ内のクリーチャーも狂ってしまうらしい。そんな狂った天使さんはそらアカン。ダメージ与えるたびになんか追放する。戦闘ダメージじゃなくてもいいので格闘したって追放するし、ティム的な挙動でも追放する。ダメージを与える対象もなんでもいいので、殴ってブロックされたとしても追放はする。もちろん、全部戻って来ない。8マナクリーチャーの時点で昂揚条件は達成してるだろうし、「出せて」、「殴れれば」勝てるカード。どうやってそこまでこぎ着けるかは各人の宿題です。でもほら、「軍団を破壊するもの」とかと同じコストだから! エルドラージだったら出て殴った時点でゲームはほぼ終わるんですけどね……。

 

Angelic Purge 天使の粛清 (2)(W) C

ソーサリー

〜唱える際の追加コストとして、パーマネントを1つ生け贄に捧げる。

対象の、クリーチャーかエンチャントかアーティファクト1つを追放する。

 白くなった「骨の粉砕」といった趣きの呪文。マナコストの部分は跳ね上がったが、代わりにサクる代償がクリーチャー以外でもよくなったし、アーティファクトやエンチャントも対象に取れて、しかも追放除去。諸々の要素を鑑みれば、基本である「骨の粉砕」よりも大きく性能が上がったカードと見て良いのではないだろうか。これがあればほとんどの事態には対処可能になり、ついでに土地をサクって昂揚条件のサポートにも使える。リミテッドでは基盤を成して色の棲み分けをチェックする1枚になりそう。だからイラストの天使がちょっと(どころじゃなく)怖いことなんて些末な問題さ。こういう「穢された聖なるもの」ってとても興奮しますよね。まぁ、NTR好きの性質のせいかもしれないけど。

 

Apothecary Geist 薬剤師の霊 (3)(W) C

クリーチャー・スピリット

2/3 飛行

〜が戦場に出たときあなたが他のスピリットをコントロールしているなら、あなたは3点のライフを得る。

 環境の1つの規準となる白コモンの中堅フライヤー。ゼンディカーで言うなら「グリフィンの急使」のポジションで、条件を満たしたときのスペックはほぼ一緒。その上でスピリットという種族補正がどのように利いてくるかが勝負の分かれ目となる。スピリット自体は今回そこまで熱烈にシナジーが支持されているように感じられる部族ではないのだが、トークンが絡むカードは単純に飛行があるだけに優秀なので、特に種族を考えずともそれなりの運用感にはなりそう。ギミックを強めに押し出したデッキの場合、青にはブリンク効果を持つインスタントもあるし、何度も出し入れ出来るギミックはスピリットの強みなので、こうして地味ながらも187能力があるのは強いかも。あと、あらゆるものが人間に厳しいこの世界で、すごく優しそうなのが最大の加点ポイント。なんかおっかないスピリットもちょこちょこいるが、こいつは本当に親切に人間のことを思っていてくれそうだもん。

 

Archangel Avacyn 大天使アヴァシン (3)(W)(W) M

伝説のクリーチャー・天使

4/4 飛行 警戒 瞬速 

〜が戦場に出た時、あなたのコントロールするクリーチャーはターン終了時まで破壊不能を得る。

あなたのコントロールする天使でないクリーチャーが死亡したとき、次のアップキープの開始時に〜を変身させる。

Avacyn, the Purifier 浄化の天使、アヴァシン (赤である)

伝説のクリーチャー・天使

6/5 飛行

このクリーチャーが〜に変身した時、これは他の各クリーチャーと各対戦相手にそれぞれ3点のダメージを与える。

 さぁ、この世界の主人公がついに舞い降りた。無く子も黙るアヴァシンさん、こいつがおかしくなったことが全ての始まりアヴァシンさん。そのあまりに禍々しい姿は、イニストラードがのっぴきならないところまで来ていることを分かりやすく体現してくれている。そして、この能力も再現度がお見事。黒ではなく赤に変身しているのも気になるところだ。世界説明によれば謎の暗黒魔法の力を感じ取っている者もいるようだが、アヴァシンは黒に染まらず、憤怒の赤に身を染めている……うーむ、謎は深まるばかりだ。さておき、そんなメインヒロイン(?)アヴァシンだが、実はこれまで2回のカード化はぶっちゃけ大したカードではなかった。初代は能力こそ吹っ切れていたがその分コストも吹っ切れていたし、2代目は能力が微妙だった。しかし、今回の彼女はひと味違う。そのボディは永遠のアイドル「セラの天使」を踏襲しており、そこに「守護者」としての矜恃である破壊不能を提供。調子に乗って殴ってきた「龍王オジュタイ」や「雷破の執政」なんかを一方的にぶっ殺しながら他のクリーチャー戦にも干渉出来るインスタント性能は文句無しの出来。さらに、味方の死を見た時点で彼女は血の涙で変身し、問答無用な全体火力をたたき込みながらサイズアップを果たす。もう2度と白い姿を取り戻すことはないが、表の仕事は場に出た時に終わっているわけで、そこから相手陣営をなぎ倒しながらサイズを増して殴れるのは純粋にプラスのオプション。地味に「自傷疵」が効かなくなる、という些細なボーナスも。むぅ、なるほどこれは強いぞ。

 

Avacynian Missionaries アヴァシン教の宣教師 (3)(W) U

クリーチャー・人間、クレリック

3/3

あなたの終了ステップの開始時に、〜が装備している場合、これを変身させる。

Lunarch Inquisitors 月皇の審問官 

クリーチャー・人間、クレリック

4/4

このクリーチャーが〜に変身した時、対象の他のクリーチャー1体を、〜が戦場を離れるまで追放してもよい。

 白の変身クリーチャーというと、前作では「スレイベンの歩哨(ISD)」みたいな地味なやつがほとんどだったが、流石に2作目ということで色々と工夫が凝らされている。素では単なる「丘巨人」だが、装備品をフィーチャーするという旧イニストラードでも人間に与えられていた特性を満たすことで、同じくイニストラード発祥の「悪鬼の狩人(ISD)」へと進化する。過去の先輩クリーチャーが全て証明している通り、このリング効果が弱いわけもなく、ついでに自身のサイズがビルドアップして正面からの殴り合いにも対応出来るという柔軟さ。リミテッドならば確実に人気が出るカードだ。一応装備品の枚数は気にする必要があるが、今回も人間用の装備品はそれなりに用意されており、コモンで2枚、アンコまで含めれば結構な数が選択肢に含まれる。このカードを早めに確保したなら、ある程度意識してピックは出来るはずだ。

 

Bound by Moonsilver 月銀の拘束 (2)(W) U

エンチャント・オーラ

エンチャント(クリーチャー)

エンチャントされたクリーチャーは攻撃もブロックも変身も出来ない。

他のパーマネントを1つ生け贄に捧げる:〜を対象のクリーチャーにつける。この能力はあなたがソーサリーを唱えられるときにのみ、各ターンに1度だけ起動出来る。

 毎度お馴染み拘束系除去オーラ。「お馴染み」とはいうものの、実はゼンディカー環境には1枚もなかったので「抑制する縛め(ORI)」以来、割と久しぶりの登場だったりする。今回は攻撃・ブロックの他に変身を抑制してくれるところがこの世界のオリジナルで、誘発型能力を禁止するという非常に珍しいデザイン。また、「禁固刑(SHM)」のように付け替えられるオプションまで搭載されており、このオーラ1枚で補える幅はかなり広い。付け替えのコストはかかるものの、それだって墓地に好きなカードを送り込むギミックとしてみればプラスの意味があり、特に白単体では土地を墓地に持っていくのが結構大変なので、そのあたりのサポートの意味合いもあるだろう。万一破壊されても「エンチャントが墓地に落ちたからいっか!」とポジティブに処理出来たりも。まぁ、ちょっと詰め込み過ぎたおかげで残念ながらアンコになっちゃったけども。除去としての優先度はかなり高め。

 

Bygone Bishop 往時の主教 (2)(W) R

クリーチャー・スピリット、クレリック

2/3 飛行

あなたが点数で見たマナコスト3以下のクリーチャー・呪文を唱えるたび、調査を行う。

 同じイニストラードから「弱者の師(ISD)」の親戚筋。ただ、あちらはパワー2以下を見守って即座にドローを提供していたが、こちらはマナコストをチェックしてこっそり手掛かりを残していくだけ。「弱者の師」はトークンデッキなんかでかなりの爆発力を持っていたが、こちらは即時性が無いしあくまでキャスト誘発なのでトークンとのシナジーは無く、爆発力では劣る。しかし、その分ボディがグググッとボリュームアップしており、特にシナジーを重視したデッキでなくとも適当に放り込んでおけば普通に使えるあたりがいかにも最近のレアだ。とりあえず「礼拝堂の霊(ISD)」には土下座で謝れ。そして、一旦手掛かりトークンを経る調査能力も決して二度手間というだけではない。確かに「弱者の師」に比べると1ドローあたりのコストは重くなったが、クリーチャーのキャスト時に追加コストを要求されないので展開が阻害されない。こいつに続けてとりあえずクリーチャーを出すだけ出しておけば、ドローは後払いでもいいので展開が安定するのだ。ウィニークリーチャーを連打するデッキならば、ひょっとしたらこちらの方が効率がいいかもしれない。伊達にあの世は見てねぇぜ。

 

Cathar’s Companion 聖戦士の相棒 (2)(W) C

クリーチャー・猟犬

3/1

あなたがクリーチャーでない呪文をプレイするたび、〜はターン終了時まで破壊不能を得る。

 聖戦士隊のお供を務めるワンコ。ワンコなんだけども……全然可愛くない……。もうちょっと愛嬌のあるペット連れてこいよ。なんで半端に鎧つけてんだよ。どう考えても犬にはいらんやろ。邪魔やろ。不機嫌そうな顔してるのも、多分服着せられるのが嫌だからだぞ。全く人間って奴は……。しかし、そんなワンコもコモンとしてのお仕事はそれなり。謎なのは、「クリーチャー以外の呪文」といういわゆる果敢ギミックが何故か白に割り振られたところ。常磐木として定義された果敢は、今後は赤と青を第一色として運用される予定。確かに果敢の生誕の地であるジェスカイでは白も割り当てられていたが、その果敢自体が無いのに同類能力がこうして1枚だけぽつんと置かれているのはなんか変な感じ。まぁ、使えるならありがたく使うけどさ。この世界は昂揚能力の関係上、今までの次元よりもクリーチャーでない呪文の割合は多少なりとも増えると予想される。そうなると、これまでよりも「クリーチャーを引かないから戦線が拡大しないよう」というストレスも増えてしまうわけだが(いや、デッキ組む時点でなんとかすればいいんだけどさ)、そんなストレスを多少和らげてくれるのがこの犬の役目だ。今回、黒はコモンに「死の重み」と「絞首」というタフネス修正系の除去が2枚収録されているが、前者ならこの犬に使ってくれれば別にいいくらいのスペックだし、後者も5マナと取引できるならむしろありがたい。火力にも抜群の強さを見せるし、顔の怖さに見合った強さは期待出来るんじゃなかろうか。これで可愛ければなぁ。

 

Chaplain’s Blessing 司祭の祈り (W) C

ソーサリー

あなたは5点のライフを得る。

 ソーサリーを手軽に墓地に送り込むカード。以上。……まぁ、マナ効率は悪くないよね。効率はね……。

 

Dauntless Cathar 不屈の聖戦士 (2)(W) C

クリーチャー・人間、兵士

3/2

(1)(W)、あなたの墓地にある〜を追放する:1/1で飛行を持つ、白のスピリット・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。この能力はあなたがソーサリーを唱えられるときにのみ起動出来る。

 人間とスピリットの橋渡しをする基本クリーチャー。かつてのイニストラードは、死んだら即スピリットへと昇華するカードが今回同様コモンとアンコに配置されており、それが「宿命の旅人(ISD)」と「霊廟の護衛(ISD)」。どちらもリミテッドでは歓迎されたカードで、前者に到っては1マナとは思えない効率から構築の人間デッキでも多くの声がかかったコモンの逸品。開発チームに「スピリットトークンってマジ強い」ということを嫌というほどたたき込んだのである。そのせいで、今回はトークンまでの接続に二重の障壁が。まず、死んでも即座に昇華されず、マナとタイミングが必要。さらに墓地にカードが残らないため、いくらか昂揚にも影響を及ぼすかもしれない。まぁ、このくらいの調整でもリミテッドならばまだまだ実用レベルだ。人間デッキならほどよく3マナを埋める繋ぎ役、スピリットデッキなら貴重なパワー3の防壁として活躍してくれそう。

 


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「シドニアの騎士」 4→4

 「シドニア」を歌うと無駄にテンションがあがりますよね、というのが一番の感想だったりする番組。いや、嫌いなわけじゃないんだけども。

 結局、初見の印象が最後まで維持された作品だった。特に、この作品の場合には映像面について触れないわけにはいかないだろうから、そちらメインの話にしよう。直近で放送された「アルベジオ」と同じくフルCGでメカのみでなくキャラクターまで全て網羅した作品として話題になった今作。ただ、そのCGはやや堅いものであり、海外産のいわゆる「CGアニメ」よりも、どっちかっていうと「てさ部」とか「ピーピング・ライフ」なんかに近い。つまり、映像面での見得を優先するよりも「手間の削減ツール」としてのCGだ。もちろん、メカ戦闘やガウナの書き込みを見れば決して手抜きのために使っているのではないことは分かるのだが、やはり細やかな表現力において、まだまだ手書きアニメに迫るものにはなっていない。「アルペジオ」も似たような堅さを伴っており、特にキャラクターが大きく動くシーンでは動作のぎこちなさが気になる部分もあったのだが、アルペジオの上手いところは、「実はあんまり人間のキャラクターは動かない」っていうところなのよね。物語の中心になるのはほとんどメンタルモデルであって、あいつらは別に「不自然な動き」が自然な存在なのだ。生身の人間である群像たちは、潜水艦の中でじっとしてることが多かったので、「キャラクターのモーション」については、そこまでハードルが高くなかった。残念ながら、この作品の場合にはそこが如実に出てしまっているわけだ。

 また、アルペジオはフルCGといいながらも、あくまで「アニメ的な演出」を重要視しており、既存のアニメの方法論に落とし込めるように、極力CGを「使いすぎない」ことを意識し、情報量を絞った画面を形作っていた。この作品の場合、どうもそうした「アニメの演出」としての練度が劣っているような気がする。これはもう「マクロスF」の時点で(ひょっとしたらアクエリオンの時点で)気になっていたことなのだが、メカなどをCGにすると、モデルが一括して動かせるために、情報量は際限なく増やすことが出来る。巨大なマシンの全てのパーツを別個に動かすことだって出来るし、戦闘シーンでは見たこともないようなアクロバティックなアングルで、画面全体を使った表現が可能だ。しかし、そうした「盛り込む」演出は、時として人間の認識を越える。あまりに画面に情報が入りすぎると、何が起こっているのかが処理しきれなくなり、ただ「何かが動いている」画面になってしまう。今作の戦闘シーンでもそうした現象は起こっており、最終回のベニスズメ戦などは、「なんかすごいスピードで戦っている」ことは分かるのだが、「何が起こっているか」が非常に分かりにくく、結局オペレーターのアナウンスで状況を伝えるしかないという、何とも勿体ない状態になってしまっている。アニメーションというのは「省略の美学」であるから、なんでもかんでも見えるものを入れ込めば良いというものでも無いのだ。このあたりは「惡の華」でのロトスコープ論争と根っこは同じである。「なんかすげぇ」が伝えたいのなら、「マジェプリ」のクライマックスのようにひたすらありえない方向を追求するとか、「アルペジオ」の覚醒コンゴウのように「もう、何が起こってるか分からなくてもいいくらいヤバい」状態での演出にすべきである。もしくは、手書きアニメの良作がそうであるように、「全体は動かすが、そのことによって表現すべき事象はシンプルで、画面から情報を得やすい」構成を心がけねばならない。

 こうした「やりすぎ」と「固すぎ」のCGワークがどうしても気になってしまったのが1点。あとはまぁ、シナリオ部分が結局何をしたかったのかが(まだ完結してないから)ピンと来なかったってのが1つ。いかにもSFらしい興味を引くガジェットはてんこ盛りなのに、それがおまけみたいに見えてしまうのが勿体ない。播種船という舞台の独自性、生物学的なおかしさなど、個々に見て面白いポイントは多かったのに、結局最後は「選ばれし主人公の最強物語」になってしまうんだよなぁ。個人的に一番盛り上がったのは、下手したら生体尿道カテーテルが刺さった瞬間かもしれません。尿道で頬を赤らめたり、尿を飲んで生き延びたり、「人間にとって尿は欠かせない存在」ということを知らしめるための作品だったのかもしれない(やべぇ)。

 まぁ、こんだけ文句は言ってても、星白は可愛かったですけどね。ヒロイン勢が、「化け物に食われて変質した触手生物」「ふたなり」「クローンモブ子」「仮面」「熊」(?!)と並ぶ時点で、すげぇ作品なのは間違いない。2期目でもう少し独自性のある盛り上がりに期待しよう。

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