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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 昨日はうっかり別な作品の劇場に惹き込まれてしまったので、今日はちゃんと目当ての作品を観に行くことができました。まぁ、家からは3040分くらいチャリこいでエッサホイサと向かわなきゃいけないんですが、気づいたら休日が終わってる現象を防ぐのも大切ですからね。ちなみに、降水確率20%を一切疑わずに劇場に行ったら見事に降られ、帰路は延々40分濡れ鼠で帰ることになりました。ファッキン梅雨。

 

<一応ネタバレ予防。まー毎回刺激的な展開は繰り広げられてますよ>

 


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 おじさんの何が悪いんだよ! 第10話! おじさんだってなぁ! 好きでおじさんやってるわけじゃねぇんだよ! ま、まぁ、世間で嫌われてるのは多分陰険で性格が悪くてデブのおじさんだけだから……やっぱダメじゃねぇか!

 というくらいしかツッコミポイントはないくらいに、最終回を見据えてシリアスに徹した回。もちろんカジュマさんを中心にしてそこかしこにネタはまかれているが、それでもやはり核となるカズマさんがず〜っとシリアスだったので笑っちゃいけない雰囲気も出てましたわな。

 「ダクネス結婚編」もいよいよ大詰めで、ついにダクティネス家の借金の原因が明らかに。ざっくりまとめると結局当主がめちゃめちゃ慈善家だったから、というだけの話なのだが、その慈善家が苦しむことになってしまった遠因、というか全ての元凶はカズマさんたちだった。いや、デストロイヤーの被害にしろ洪水騒動にしろ、良かれと思ってやってることだし、カズマたちの活躍がなければ事態がもっと深刻化していたのだから何も悪いことはしてないのだが……結局、英雄気取っていたカズマたちも、全ての問題を後腐れなく解消するなんて無理だったという話。その皺寄せがダクティネス家に押し付けられ、その家の娘が直接繋がってるなら責任取らんかい、ってことだったようである。まー、別に責任取る義理もないし、いかに理由づけしたところで向こうの領主が畜生であることにかわりはないのだが……。

 こうして、アニメ3期まで展開しているのにいきなり昔の事件に引き戻されるってのも歴史が感じられて良いもので。作者がどこまで想定していたかは分からないが一応は「ダイナミックな伏線」になっているわけだし、カズマたちが「降りかかる火の粉を払うだけ」という因果関係だけでなく、こうして異世界生活を続けるにはそれなりの応報があってもなんら不思議ではないという当たり前の事実が突きつけられただけの話とも言える。腐っても(?)「異世界系」作品なのだから、「この素晴らしい世界」とやらがどんな因縁を持って形作られているかを知るのは、なるほど正しいルートなのだ。

 正しいことは正しいのだが、肝心の「知る」の部分について、あまりに便利にバニルを使いすぎているのはちょっと気になるところ。そりゃまぁ、「見通す悪魔」が近所にいるのだからその便利機能をフル活用するのは何も間違っちゃいないのだが、全部が全部バニル経由で暴かれてしまうってのはちょっと興醒め。カズマさんには立派なチート能力がたくさんあるんだから、その辺はチートを使わずに処理して欲しかったかね。

 まぁ、これでとにかくセッティングは整った。あまりにも古式ゆかしい花嫁奪還を恥ずかしげもなく(いや、ちょっと恥ずかしそうに)やってくれるカズマさん。さすがのアークプリーストは教会が似合いましたね。そうでもないですか。そうですね。でも荒くれさんが普通に参列できる程度の結婚式ですからね。あの人何もんやねん。

 
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 すみません、ほんの出来心だったんです……。他にも行かなきゃいけない劇場作品がいくつかあるのは重々承知だったんですけど、今日の仕事終わりに何か観ようと思ったら、時間がぴったりなやつがなかったんですよ。そこでふと思い出したのが、「そういやウマ娘、4DXがなんか話題になってたな……」ってこと。でもまぁ、近所に実施してる施設もないし、多分ダメだと思って一応検索したら、なんか時間もほどよいし、仕事場からの帰り道だと案外便の悪くない場所で上映していることを知ってしまい……思わず行ってしまった……。

 4DXはかなり久しぶりな気がする。はっきり覚えてるのはガルパン映画だけだし、それがなんと8年前(?!)……。なんかもう1つくらい体験したような気がしてたんだけど忘れちまったな。メガネかけるタイプの3D作品体験とごっちゃになってるかもしれん(それも何の作品を見たか忘れちゃったけど)。

 まぁ、単に鮮烈な印象を保ったままでもっかいタキオンを浴びたかっただけです。2回目の視聴はどのレースも全部作中での「意味」がわかった状態で観なきゃいけないので、もう涙で前が見えなくて大変でした。途中で4DX演出の水飛沫なのか自分の涙なのかよく分かんなくなっちゃったよ。改めて構造を知った後で観てなお、やはり巧緻な作品だよなぁ、という印象は変わらず。さらに愛着プラスって感じですわ。

 

 

<というわけで一応4DXネタバレは含みますが、あくまで追記なのであんまし中身はないです>

 


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 「強火のオタク」のかかげる業火に不死鳥の若き復活の予兆を見る、第10話。高梨・キム・アヌーク・めい、その崇高なる魂よ。

 というわけで落ちるとこまでストンと落ちた花音の復活回。4人で回しているJELEEの中のことで、しかも今回は騒動の発端が花音とまひるの喧嘩別れだったため、関係修復に奔走するのは残された2人、キウイとめいということになる。ちなみにまひるは今回の一件で花音と合流できるかどうかはまだ分からないが(彼女が受けたショックは解消されていないはずなので)、まぁ、配信を聞いてるあの感じからすると、花音も激情が故に漏れ出てしまったあの台詞だということは理解しているだろうし、なんとか丸く収めてくれるんじゃなかろうか。

 さて、これまでまとめ役としても機能していたまひるが「一時離脱」したことにより、残り2人の負担は非常に大きなものに。矢面に立って事態の処理をするのは一番のやり手であるキウイの仕事。各方面への気遣いを見せて諸々を穏便に収束させる方法を模索し、その中でなんとか関係修復の可能性も探る。他の連中より時間があるとはいえ、心身ともに磨耗するような激務だったに違いない。よく頑張ってくれたものだ。ただ、メンバーの中で一番賢いキウイはどこまでも「大人」な部分もあり、際立った難局を前にして、妥協というか、無難な落とし所を探してしまうのも致し方ないところ。未だ彼女はかつてのように何かをぶっ壊すところまでははっちゃけられるわけではなさそうである。

 というわけで今回の主人公・めいのお話になってくる。どこか世間とズレためいの武器は、ただひたすらに推しに邁進するオタク根性。彼女の歪んだ視界の中に偶然にもメロを捕捉したことが今回の転機である。ストーカーのようにしてサンドーメンバーに張り付いためいは散々メロにプレッシャーをかけ続け、最終的には彼女から「橘ののかの断片」を手にいれる。かつての彼女が何のためにアイドルをやっていたのか、そして現在の彼女が何を得ようとして、どこで失敗したのか。一番近くにいたまひるたちが気づけなかった真実を、一番ねじくれた視点から見ていたメロは捉えていた。それはののかと同じ世界に行き、「同じ生き方」をしていた人間だからこそ得られる視点。もちろん全てがメロの妄言である可能性も捨てきれないが、めいに直撃された花音の反応を見る限り、少なくとも一抹の真理には届いていたようである。

 結局、サンドーを抜けようと、髪の色を変えようと、名前を改めようと、花音は雪音の呪縛から解放されたわけではなかった。もともと彼女の庇護の下でしか生きることを知らなかった少女が、いきなり外の世界に飛び出してすがるものすら無い状態で上になど登れるはずもない。前回本人が気づいた通り、波の無い海に放り出された「泳げないクラゲ」は花音の方だったのだ。しかし、彼女はまだ気づいていないかもしれないが、少なくともまひると出会ってJELEEを始めたことは、全てが雪音との関係性だけで説明できるものではない。自分の「推し」を見つけて一緒に活動する楽しさを知ったこの数ヶ月に限っては、「橘ののか」ではなく「山ノ内花音」の意思だったはずだ。まひるに心無い言葉をかけたことで「血は争えず、自分はあの母親と同じなのだ」と落ち込む花音だったが、決してそんなことはない。否、もしかしたらやっていることは同じだったかもしれないが、そうして才覚を見出されたことで、少なくとも今のまひるは充足を得ている。「母娘そろって同じように他人を養分にしている」ではなく「母娘そろって同じように他人の才を見出し、一番輝く姿を演出している」ということに気づければ、立ち直りもより早くなりそうだ。

 あとは、花音が完全に雪音の影響下を離れ、「自分だけが歌う意味」を見出せば突破口が開ける。そしてそんな頑なな花音の扉をこじ開けたのが、最強オタクのめいさんだったわけだ。その言動に理屈も何もあったもんじゃない。好きなものは好きなんだからしょうがない。ガタガタ抜かさず推しは次のコンテンツを提供しろ。なんとわがまま勝手なオタクの主張。しかし、これだけ求められていることがダイレクトに伝わればこそ、花音は新たな「歌う意味」を見出すことができるのだ。「母親に見て欲しかった」、その目標がゆっくりと更新され、「ファンに見て欲しい」へと接続する。画面の向こうじゃない、すぐ隣にいる強火オタクは、その熱量でもって新たなエネルギーを強制的に叩き込めた。

 さぁ、花音の再始動。これでまひるとの関係性が修復できれば万々歳……と思ったところにまだまだ試練。キウイさんは……これ、誰かまずい人にでもバレましたかね……どうなんだろ、そこまでバレを警戒している様子もなかったはずだが、ラストのあの表情は只事じゃなかったよな……他の連中はともかく、キウイさんに理不尽な試練を与えるのはほんとやめてほしい。

 

 
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 「響け」って、今更だけどいいタイトルだよね……第10話。いろんなところが響き合う、そんな大事な大事なお話。

 物語的にはグッと締められるポイントだし、粛々と受け止めようかと思ったんだけども……ごめんね、今回久しぶりに原作引っ張り出して確認させてもらったよ! これまではもう、「だいぶ前に読んだからディティール忘れちゃってたけど、まぁアニメを新鮮に見られるから再読はやめとくか」って思って流してたんだ。実際、今回確認したら原作では先輩イベントが関西大会の後だったり、かなりいろんなところが原作からいじられてることに気づかされたんで、単純に今回のお話だけで比較することはできないんだけど……。

 それにしたってアニメスタッフゥ! やってくれたな! なんだあの田中あすかは! テメーら頭脳が中世古香織か?! アニメでは尺の関係でいろんな要素を削ってるくせして、やりたいことはやり放題だな!

 原作未読者にはネタバレになって申し訳ないのですが、原作では! 田中あすかが! 中世古香織に! 膝枕とかしてないっ!!! ……以上です。私が伝えたいのは以上です。なんやあの描写は……もう、誰に何を見せつけたいんだ。私の中で「目が潰れる!」という感情と「こんな田中あすかが……こんな田中あすかがァ!」っていう天使と悪魔が激闘を繰り広げてたんですよ。どっちも悪魔かもしれないですが、とにかくもう、脳破壊甚だしいんですよ。しかも今回の田中あすかパート、アングルの取り方がいちいちさぁ……「ソファに横たわった対象を足元からナメて全身入れるカット」とか、普通の構図で描かんやろ。なんなの、ほんとなんなの。はーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。

 …………………………………………よし、一旦落ち着こ。中世古・田中は同棲してる。それは分かってたんだ。別に耐えられる事象だ。今回のアニメ化にあたり、この2人の愛の巣お住まいがどこにあるかが京アニによってより明確に映像化されるってのは注目ポイントだったんですよね。ちなみに原作の描写では「出町柳駅を降りて、そこから入り組んだ道を歩くこと15分」とのことだったので詳細は想像するしかなかったのだが、今回の描写で確実に鴨川を渡ったことが判明。鴨川より西側のエリアである。京都に明るくない人たちのために説明しておくと、途中で久美子が通り抜けたシャッターの閉じた商店街が「たまこまーけっと」のたまこたちが住んでいる。出町商店街。つまり今回確実に久美子はたまやの前を通っており、もしかしたら京アニ2作品のメインヒロインがバッタリ邂逅する可能性もあったわけだ。そうして商店街を抜けてたどり着いた学生マンション(いうほど学生向けだったか?)ということなので、多分感覚的にはこの辺のエリアに住んでいると思われる。となると普通に考えたらあすかの進学先は同志社か京大、あと京都芸大もワンチャンある。原作だと香織は「看護学校に行っている」とのことだが、付近に看護学校はない気がするので、多分あすかの利便性を優先していると思われる。この辺の学校なら宇治からでも通いで行けなくもないのだが……まぁ、あすかはあの通りの家庭事情だったし、とりあえず大学に入ったら家を出ようと思ってたはずで、その欲求をうまいこと香織がふん捕まえたというのが実態じゃなかろうか。以上、あまりにキモいオタクなりの分析。

 閑話休題、とにかくかつて戦ったボスキャラに助力を仰ぐという激アツ展開から久美子には何かが「響いた」らしく、かつての「性格の悪い」黄前久美子がようやくその姿を取り戻す。そうなのだ、田中あすかを打倒した稀代のモンスター・黄前久美子は決して最初から相談所能力を持っていたわけじゃない。さりげなく人に合わせつつ、肝心なところでは性格の悪さを炸裂させて人心を壊しにいく、その手管がかの怪物田中あすかにさえ届いたのである。そんなかつての激闘を思い出し、あすかは「私は何も負けていない」と嘯いてみせたが、変わってないけど変わった田中あすかの姿に、やはり背後で微笑む中世古香織の影が見え隠れするのである。社会に飛び出したら、人はこうも変わるもんですよ。……赤眼鏡があればいつでも田中あすかは田中あすかですけどね。

 すまんな、今週はどう足掻いても先輩2人に持っていかれる回だったので肝心の関西大会の方は心ここに在らずの状態になりかけたが、そこはアニメスタッフの心憎い演出。なんとあすか宅からの帰り道、久美子が「橋を」「走る」という演出をここで挿入。アニメ1期の名シーン「上手くなりたい」のセルフオマージュであることは明らかで、原作にはない描写。かつては宇治川の上で叫んでいた久美子が、今回は出町橋を駆け抜け、鴨川の流れに決意を示す。これは完全に読み込みすぎなので単なるオタクの妄言なんですが、久美子が決意の眼差しを向けた出町橋の先からの景色は、加茂川と高野川が交わって「鴨川」へと合流するデルタと呼ばれるエリアなのですよ。大きく分断されていた部内の雰囲気を一喝し、全国大会へ向かう大河を成そうとする久美子の心の表れとしてこれ以上のロケーションはないんじゃないでしょうか。まぁ、眼差しの先にある飛び石は、かつてたまこがもち蔵から告白されてショートした場所でもあるんですけどね。

 田中あすかも、多分ルームメイトと夜の鴨川べりを散歩したりするんだろうなぁ……俺も同じ場所に行けば、もしかしたら田中あすかに会えるのでは?(記録はここで終わっている)

 
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 これでメインメンバーは出揃ったんでしょうか、第10話。かつてのシンカリオンならここから各地のご当地ゲストがちょいちょい出てくる展開になるわけだが……今回はどうなるかな?

 さて、突然記事立てしたのはそんなメインの展開とは全然関係ない理由があって、なんかさ、今回のシオンのプロジェクトはドキドキしませんでした? だってほら、もう、なんか、フラグじゃん。現代劇だからこそ可能なんだけどどこか古典的な風味もある阿漕すぎるガールミーツガール。そのまんま「付き合っちゃえよ」な展開になるかと思って期待してたら、残念ながらお相手も普通にノンケでしたね(当たり前やろがい)。

 いや、あくまでも出会いのお話なのでここから関係性が進展する可能性もゼロではないんだけど、今回のドタバタってあくまでシオンが加入するためのお話でしかないので、多分今後あの子は登場しない気がする。そこがちょっと勿体無い。

 ここまでの話で「お前は百合の気配がちょっと匂っただけで記事立てするのか」と思われるかもしれないが、ここでちょっとした奇跡が起きてたからさ。だってこのアニメ、日曜の8時半からの放送なんです。そう、プリキュアの裏番組なんですよ。当日、プリキュアの方ではキュアリリアンが爆誕して地球は有史以来の大フィーバーだったわけなんですけど、その裏でひっそりと同じように「正体を隠してちょっと誤解混じりの女の子の関係劇」を演じており、しかもその相手役の子が「ユキちゃん」だったっていう……。この国では、全く同じ日の同じ時間に、2人のユキちゃんが愛の真実を知らされていたわけですよ。これを奇跡と言わずになんというのですか(偶然だぞ)。

 以上、些細なことでも盛り上がれると大人になっても毎日が楽しいぞ、という報告でした。

 
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 「あの〜、そろそろ種明かしをしていただけませんか?」 第10話。いいぞ雪哉、視聴者もみんなそう思ってるんだ。

 というわけでお話は解決編へと急転直下。まさか今回からいきなり謎が明かされるとは思ってなかったのでこちらとしてはドびっくり。いや、全部分かってたよ、うんうん、そんなこったろうとは思ってたけどね〜〜。……嘘、流石にそこまでの絵図は描けねぇわ。流石の若宮、お見事なタマですわ。

 「そんなん分かるか」というのが素直な感想ではあるが、一応何となく「分かってたわ〜」とドヤるためにいくつかの要素を回収しておくと、やはりどこまで行っても「さて敦房は信用できるのかな?」みたいな部分は2ミリくらいの疑問は残していた感がある。敦房登場とほぼ時を同じくして「南家の人間は顔に出さないから腹で何考えてるか分からない」みたいなことを言ってたし、彼の長束への盲信が何としてでも彼を支えようという発想から謀略へと結びついたという展開は納得できなくもない。

 あとは路近の存在かな。いや、ぶっちゃけ彼があんな奴だってのは1ミリも想定してなかったから素直にびっくりだったんだけど、思い返してみたらかつて路近と雪哉が出会って対話してた時に色々と疑問はあったんだよね。「なんで路近は秘密会議が見られてることに気づいてたのに、雪哉を野放しにできるんだ? 悠長すぎね?」とか、あと「そもそもあの状態から雪哉が覗き見てたの気づけたのすげぇな」とか。単なるツッコミレベルの話かと思ってたんだけど、裏で若宮が彼らとやりとりしていたと考えるなら全部綺麗に説明がついちゃうんだよ。個人的に一番納得したのはこの辺の伏線かな。

 そしてそんな伏線を回収できない立場である雪哉が限界状態から何とか答えにたどり着けたのは、かつて若宮と交わした些細な会話の違和感からだったというが、残念ながらこちらは視聴者目線では理解し得ない伏線。そもそも俺らは北家の文化とか知らんしね。だから残念ながらそこに気持ちよさはなく、もうちょい分かりやすく雪哉を導きつつ視聴者も納得できる伏線があればよかったなぁ、とは思うのだが、それがないからこその謀略だったと言えなくもないのでね。あと、この後の話に繋ぐために雪哉と北家の関係性ってのを掘り下げる必要もあっただろうから、その辺の前振りとしての機能もあるのかもしれん。

 ネタバラシした後の長束さんのすっきりした顔がやたら印象的で、これまでのあのおっかない雰囲気は全部周りを騙すために迸らせてた全力演技だったことがよく分かる。このお兄ちゃんも凄まじいタマだな。そんで今作の粗暴代表みたいに思われてた路近さんも案外思慮深い立場だってことも分かり、「若宮、結局一番いい位置に一番の理解者がいるのズルくない?」と思っちゃうわね。まぁ、この2人が手を組まなきゃいけないくらいには宮中が危うい状態にあるってことなんだろうなぁ。今回のすったもんだで南家の立場が1つ落ちるとは思うのだが、浜木綿さんがこの後どう動くのかも気になるところですね。

 それにしても、敦房の死に際(嘘)の死に際っぷりがあまりに最高のフラグっぽくやってくれたので「こんな古典的なシーンがあっていいものか」って戦々恐々としてたんで、全部嘘でほんとよかった。よかった、真に仇なす者なんていなかったんだね(お前やんけ)。

 

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 一山超えて、第10話。このタイトルは流石に「?」だったもんだから調べたら、ワンダーフォーゲルとは単なる山登りというだけの語ではないらしく、「Wandervogelは渡り鳥を指す古い言葉で、活動に冠された由来には諸説ある。一説によると1901年、初期メンバーの一人ヴォルフガング・マイエンの提案で、グループがよく歌った歌詞から採用したという。鳥、つまりさえずるという意であると同時に、社会の固定された規範から自由でありたいという願いが込められている」(出典:Wikipedia)だそうです。「歌う者」、そして「社会からの脱却」、なるほど、ワンダーフォーゲル。

 父と娘。おっちゃんくらいの歳になると弱いテーマである。この手の話になると「ほら、一応仁菜くらいの歳の娘がいてもおかしくない歳だから」と冗談めかして言っていたのだが、歳を重ねて近々「仁菜くらいの歳の娘がいないとおかしい歳じゃない?」とか言われそうで戦々恐々。そんな状態なもんで、やっぱり親父さんの方にすっかり感情移入しちゃうせいでこういう話は心臓がキュッとする。うちの娘は真っ当に大学に行ってほしいなぁ(まず、娘がほしいなぁ)。

 バンド活動に限らず、進路で自由に動きたい娘と頑固な父が衝突する構図はアニメ作品でもちょいちょい見られる。印象深いところで言えば黄前家の父と娘2人。あれは姉の方が一足先に反抗期を片付けてくれたおかげで妹の方は明確に対立構図まではいかなかったが、それでも互いに気遣いあって腫れ物に触るような家族の距離感がヒリヒリした。近しい「バンドが、その他の進路か」という父娘物語で言えば、今回の仁菜に一番近いのは美竹さんちの蘭ちゃんだろうか。あっちはより厳格な華道の家元という家庭の事情もあり、なんと美竹さんはリアルタイムでまだ進路云々に結論が出ていない状態で6年目である。さらに同じガールズバンド作品からは逆に娘さんの方が気を遣いすぎるパターンの山吹ベーカリーの例もある。娘が気遣いのできる子でもできない子でも、結局親と子の関係ってのは難しいもんです。

 井芹仁菜は、上に挙げた例と比較しても割と面倒臭い方というか、娘さんがほんとに思いつきで動く性格なもんだから問題が拗れちゃったパターン。高校でのトラブルでの中退までは仁菜のせいじゃないが、そこから「東京に行く」「予備校やめる」などなどについては親父さんが言っていた通りに完全に仁菜のわがままである。話しても分かってくれないという空気を作り出していた親父さん側にも責任はあるが、親目線では正直「もうちょい分かってほしい」と思うところだ。しかし、そんなすれ違いも加速して全てが表面化しちゃうと、あとはもうぶつけ合ってどちらかが折れるしかない。そして、こういう時に折れるべきは、親御さんの方なのである。だって、根源的に「親は子が大事」なのだから。

 多分、今回の話し合いで仁菜が諦めて折れていれば、親父さんはふつーに予備校にもっかい入れて、大学に入れていただろう。東京まで出てきた時点でどれくらいそんな未来を期待していたか分からないが、ハナから「もうあいつのいう通りにしてやろう」とは思ってなかったはずだ。しかし衝突の末にも、仁菜は折れなかった。そんな仁菜の決意に、親父さんは自分から引き下がることを決めたのだ。それが、娘のためだと思ったから。まー、お姉ちゃんの話を聞く限り、歳をとってちょっと弱気になった部分もあるのかもしれないけどね。

 あとはもう、こんなもんは家族内の問題だし、理屈じゃねぇから水よりも濃い血のつながりで殴り合うしかない。そして跳ねっ返りの仁菜がこうした交渉のテーブルに立てたのは全てバンドメンバーのおかげなのだ。トゲナシトゲアリというバンドが既存の(アニメの)ガールズバンドと一番違うのは、メンバー5人のうち2人が明確に「大人」であること。説得に回った桃香は仁菜の家庭事情も性格も全部知ってるから最適な後押しができたし、最後には仁菜のことを一番心配していたことをネタバラシされた。そして更なる超然的大人ポジションであるルパの殺し文句はあまりにクリティカルすぎて卑怯なくらい。親の死に目に会えないのは、そりゃまぁ不幸には違いないわけで。正論ではあるが、ルパからそれを言われちゃうと半ば脅迫である。

 そうして大人2人に適切に背中を押され(ついでに旅費もカンパされ)退路を断たれた仁菜を智とすばるが同い年目線で背中を蹴り出す。すばるさんがすっかりバンドのムードメーカーになってるのはいいやら悪いやら。「大人は意味わかんないでしょ、すばるのおばあちゃんみたいに」って言われた時に特に否定しなかったのちょっと気になるんですが、マジですばるさんは今後家族とどう折り合いをつけていくのか不安でしょうがない。

 まぁ、今はとにかく仁菜の最大の問題が解消されたことを喜ぼうじゃないか。問題はこれで跳ね返る対象が1つ減って、文字通りに仁菜の「トゲ」がなくなっちゃうこと。ありがたいことに(?)まだ高校時代のあの知り合いへの反骨心という強いモチベは残っているけども……丸くなっちゃうと歌詞にパワーがなくならないか不安ですが、多分この子は生粋のアナーキストだから大丈夫だろうよ。

 
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 観てきました。気づけば観なきゃいけない感じの劇場作品が詰まってきてて、予定を調整しなきゃいけないってんで悩ましかったんですが、まずは封切りからちょっと経過して劇場も空き始めた頃を見計らってこちらから片付けていこう。ぶっちゃけ、ウマ娘についてはアニメ3期で多少心が離れてしまった部分があり、「やはりソシャゲをプレイしていない人間は蚊帳の外になってしまうのでは……」と勝手に疎外感を覚えていたため、実はこの映画についても半信半疑、いや、七信三疑くらいで向かったのだが……。

 よかったーーーーー! 面白かったよーーーーー! ちゃんと面白かったーーーー! 好きだったあの頃のウマ娘がちゃんとあったよーーー! いや、でも媒体が変わったこともあって、2期の頃の楽しかった要素とも色々と変化はあるな。というわけで改めてタイトルどん、なわけですよ。新しい時代のウマ娘、とくとご覧あれ。

 

<というわけで一応ネタバレ注意。ジャングルポケットが走って、勝ちます(史実ネタバレ)>

 


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