最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
サブタイトルがすごくヘミングウェイっぽくなってる第8話。一体どんなストーリーになるんだ……ってドキドキしながら見てたら普通の小旅行だったのでがっかりした。もちろん嘘です。 夏休みに入り、遭遇確率も下がったんだから綺麗さっぱり長谷のことなんか忘れてしまうかも、と思って少し期待して(?)いたのだが、もう、そんな悲壮な空気は一切存在せず、単に海辺でいちゃいちゃする高校生カップルを暖かく見守るだけのお話になっている。これはこれでいいということは先週から繰り返している通りだが、あまりに充実しているのを見ると、流石に「俺にも青春返せ」と思わないでもない。普通の高校生ってあんなことするもんなんですか? 非実在ですか?! 釈然としません。なんでうちのクラスには藤宮さんがいなかったのでしょうか。せめて山岸さんがいなかったものでしょうか。 今回の小旅行の目的は、完全に「友達」ポジションが固まった4人の関係性の中から、ついに長谷がもう一歩先に踏み出す必要性を感じるステップ、ということになるだろうか。現状でも充分満足してしまっているし、恋愛という概念すら知らぬ様子の藤宮さん相手では、長谷程度の戦闘力ではどうにもならぬ案件。本当に仏のような慈悲を持つ将吾が少しずつ動かそうとしてくれているし、山岸さんも長谷の気持ちを理解した上で決して悪いようにはしていないのだが、如何せん藤宮さんが鉄壁過ぎるのである。こりゃぁ、現状で満足してる長谷じゃぁどうにもならんか……と思っていた矢先、藤宮さんが将吾に対して意味深なご相談。「脈あるんじゃねぇか」と新たな情報を手に入れた将吾だったが、まぁ、それをわざわざ長谷に教えてやるほどお人好しでもなかろう。っつうか、これ以上相方が調子に乗ってしまうと、既に面倒な関係保全活動がより面倒なものになる可能性もある。とりあえず今はこのままでいいや、ってんで、将吾ものんびり観察中である。 今回面白かったのは、4人の集団の中で2対2のペアに分かれる組み合わせを全てやっており、各々についてその関係性が確認出来たこと。まず、強引にじゃんけんで分かれた長谷&山岸ペアと藤宮&将吾ペアは上記の通り。将吾が藤宮さんの心中を、山岸さんが長谷の心中を確認することによって、外野ばかりがこの2人の気持ちについて理解を深めていくという。まぁ、回りの人間からしたら見せ物としてはそれなりに面白いしな。藤宮さんは将吾相手に全く臆することがなくなったあたりに、一週間どころじゃない蓄積を感じます。 続いてのチーム編成はいつも通りに男子ペアと女子ペアに分かれるが、女子ペアはなんだか姉妹のような絡み合い。裏表のない山岸さんだからこその、藤宮さんの安心しきった笑顔は値千金。そしてそれを見守る男どもは「保護者」になってしまうという。まー、深刻な記憶障害2名の引率ですから、気を引き締めていかないとね。ただ、この2人の場合にも「友人関係」というより「長谷の面倒をみる将吾」という関係性が強いので、結局4人中3人が将吾に面倒をみられているだけのような気もする。 そしてラストは、「ちょっと散歩」に誘ってくれた、藤宮&長谷ペアである。二人きりの時間は海以外でも夏休み中に充分堪能出来ていたようであるが、まだまだ鉄壁のカードに変化はみられない。今週はっきり分かったことは、「流石に2人きりで海に行くのは恥ずかしいから嫌」というごく自然な反応くらいのものである。あー、でもその後のかゆみ止めのくだりは破壊力が高い。長谷、あれ絶対藤宮さんが使ってるやつだぞ。まぁ、ひょっとしたら藤宮ママンも使ってるかもしれないし、最悪藤宮父だって使ってる可能性もあるが……それでもほぼ確実に藤宮さんも使ってるやつだ。つまり、その、間接なんとか的なやつだ。男子高校生ならそれだけでも悶々と出来るに違いない。流石藤宮さん。恐ろしい子。ちなみに、長谷と藤宮さんが2人で散歩してる間は将吾&山岸ペアも2人きりだったわけだが、残念ながらこの2人の様子だけは画面にあらわれなかった。一体どんな会話してるんだろうね。まぁ、前日の晩に電話で話してるシーンはあったから、大体あんな感じか。それにしても、今のご時世ってクラスメイトの電話番号もわからないんやな……面倒な時代になったもんである。 さて、このまま少しずつ長谷・藤宮間を詰めていき、幸せな結末に落ち着くアニメなのかと思っていたのだが、このタイミングでまさかの新キャラ投入。そして、それが男だってんだから訝しい。あんまり柄の良い人間にも見えなかったし……一体どういう関係者なのだろうか。普通に考えたら、藤宮さんの過去の傷に関係する人間ってことになるが……くれぐれも泣かせるのだけは勘弁してくださいね。 PR 穂乃果ちゃんはなんでホルミウム(原子番号67)って書いてあるシャツなんか来てるんでしょうね。……っつうか、いつもの「ほ」シャツもそうだけど、あれ全部オーダーメイドなのかな。少なくとも和菓子屋の制服じゃねぇよなぁ。 そんな関係無い話から入ってみたが、濃厚な希回である。これまで、ただひたすら裏方に徹してきた女、東條希。彼女がついに表舞台に立ち、一体どんなお話になるのかとドキドキしたものだが、なんだか無闇に良い話っぽくなってしまった。不覚にもクライマックスのあたりではウルッと来てしまうくらいには良い話だった。いや、もうこのアニメの絵で艶っぽい女の子が描かれるだけでも無条件でよさげに見えてしまうのだけども。 冒頭、いよいよ最終戦(仮)のために歌作りということになり、主人公の希が打ち出してきたのはなんと「ラブソング」。いや、「なんと」とか言ってみたけども、「あぁ、それでもええやん?」というのが正直な感想だった。別にこちとらラブライバーではないのでμ‘sの持ち歌を全部知ってるわけじゃないんだが、その中に一曲もラブソングが無いってことはないやろ。ただ、今週の話を見る限りだと、ひょっとしてマジで今まで無かったのか? だとしたら逆にすげぇと思うんだけど。「ラブソング無し」縛りでアルバムとか各々のユニットソングまで作っちゃう海未ちゃんっていう名前の畑亜貴がすごい。そして、ここまで温存してたのだとしたら最終回のために持ってきた構成もなかなかすごい。そしてそして、そんな大一番の牽引役となった希さんマジすごい。 「なんかラブソングを作ることにこだわっている希」という図式を見れば、当然最初に考える可能性は「なんや、やっぱり希は男いたんじゃん」ということだろう。まぁ、それくらいの意外性があってもいいキャラだと思うし、今まであまり深いところまで描かれてこなかったということを利用すれば、ここで男が出てきても悪くないサプライズになってたと思う。ただ、下手したらそういうことすると発狂する人間がいないとも言い切れないわけで、これだけ僕らに優しいアニメスタッフがそんなシナリオにするわけがない。希の目的は、理由をつけて作詞作曲の今までのパターンを引っかき回した末に、「全員で1つの作業を成し遂げる」というその一点だったというのである。そのことを察知出来たのは、唯一にして無二の親友であるえりちのみ。もちろん彼女だって希に賛同する気持ちはあっただろうし、なるべくさりげなくそちらの方向に持っていくつもりだったが、海未という強烈な恋愛防護壁や、冷静に作業効率を考える真姫などによって阻まれてしまった。「それならええんや」とすぱっと諦めてしまうあたりも、元祖裏方職人気質の希さんらしいところではある。最終的には、仲間の異状には鼻が利き、カメラの前で演じた通りのツンデレ気にしぃの真姫ちゃんに捕まり、「仲間」として希の願いは受け入れられるのであった。ほら、すげぇ良い話。 まぁ、正直言って、よく分からん流れだったとは思うんだけどね。希もえりちも回りくどいことしないで素直にそう言ったら良かっただけだと思うし(そしたら受け入れられたと思うし)。希とえりちの出会いという記念すべきシーンも描かれたが、彼女たちがあそこまで結束を高めることになった理由もよく分からなかったし。希からしたら一目惚れみたいなもんなんだろうけど、えりちがそんな控えめぼっち状態の希を受け入れて、親友のポジションにまで落ち着いた経緯が謎である。しかしまぁ、それもこれも引っくるめての「東條希」なのかなぁ、と思えば納得も出来る。えりちに出会う前のぼっち状態の希は、彼女の裏方気質が出過ぎていた状態であり、えりちに出会えたおかげで、現在の占い猛虎ネキとしての下地が少しずつ現れてきたのだろう。何をするにも勘が良く、基本的に他人を優先してサポートに回れる希の能力は絵里にとってもかけがえの無いものであり、その上で、「尊敬」や「畏敬」ではなく「友情」や「愛情」のレベルで自分の隣に立ってくれる友人というものを、絵里も待っていたのかもしれない。今回のクライマックスはなんといっても、希が陰になり日向になり、少しずつ「欠けていた」μ‘sのメンバーを集めて形作っていくまでの回想である。言われてみれば、それもこれも全て希の手の平の上だったということなのか。世界を揺るがす規模にまで膨れあがったこのμ‘sというグループを作り上げたのは、実は東條希その人だったのである。そんな事実すらも歴史の「陰」に隠して飄々としているあたりが、この女の恐ろしいところなのかもしれない。ごめんよ希さん。もう、絶対に「うちも入れて9人や」を笑いものにしたりしない。あれはおまけなんかじゃなかった。あれが、最後の1つのピースだったんだ……。もうみんな、希さんに足向けて寝られないぜ!(どっちの方角にいるか分からないけども) というわけで、ある意味核心を突きまくった見事な「ゴール」だったわけですが、相変わらず残りの8人も元気です。今回は真姫ちゃんが特に頑張っていたわけだが、希邸に乗り込む前の1年生トリオのやりとりがやっぱり好き。もう、ツンデレる必要すらなく自然に仲間関係が維持出来てる真姫ちゃんは幸せ者。そして、「全員違うからいい」をキャッチコピーとしたμ‘sらしい映画鑑賞シーン。素直に泣く3人→分かる。文句いいながら泣く1人→分かる。穏やかに見る2人→分かる。速攻寝る2人→まぁ分かる。怖くて見られない1人→??! 海未さん、いくらなんでも高校2年生でそれはちょっと……。
<青>
Abstruse Interference 難解な干渉 (2)(U) C インスタント 欠色 対象の呪文1つを、そのコントローラーが(1)を支払わない限り打ち消す。あなたは【末裔トークン】を1体戦場に出す。 末裔付きの「魔力の乱れ(7ED)」。しかし、何故かそのコストは2マナも重くなってしまっており、「驚愕ルーン(GPT)」なんかと同じデザインになっている。末裔トークンは確かにそこそこのボーナスではあるのだが、例えば「逆境」だったら「霜のブレス」の末裔バージョンで追加コストは1マナ、クリーチャーにしても青の2/3バニラが3マナと考えれば「培養ドローン」は1マナの追加で末裔がついてきた。2マナの追加は代償としてはちょいと重い。また、「魔力の乱れ」という呪文の性質も、あまり重たくするのに向いていない。相手に効くタイミングがピンポイントで限られているのに、そのための保険として3マナを立たせなきゃいけないのはリスクが高すぎる。あくまで「相手の1マナに対し自分の1マナ」だからこそ釣り合っていた呪文だろう。まぁ、かといって末裔付きで2マナと言われたらちょっと強いイメージもあるので難しいところだが……上手いことカウンター出来れば、相手は何も増えず、こちらはリソースが増える。充分過ぎるペイがあるのは間違いない。ハイリスクでハイリターンな冒険呪文。リミテッドで採用するかどうかはあなた次第。
Blinding Drone 目潰しドローン (1)(U) C クリーチャー・エルドラージ、ドローン 1/3 欠色 (C)(T):対象のクリーチャーをタップする。 驚愕のハイスペックを誇るタッパーがコモンに登場。今回は白にも盟友タッパーがおり、コモンに2体のタッパーが存在する最近では珍しい状況になっている。2マナで出てきて1マナでタップ、これはタッパーのプロトタイプである「おとりの達人(9ED)」と同じ。これだけでもリミテッドならヒーローだが、今回は加えてタフネスが3になり、格段に死ににくくなっている。どう考えてもお前がナンバーワンだ。これだけのハイスペックを実現することが出来たタネは当然無色マナシンボル。これを確実に捻出出来るデッキでなければ運用が難しく、そこまでちゃんと入れ込んだデッキならば見返りがあるよ、ということなのだろう。確かに「荒地」や一部の土地を除けば無色マナを出すためにはこれ以外にも他にカードが必要になり、トータルでは「2枚のカードで1枚をタップ」という取引になることも多い.そう考えればそこまで飛び抜けたカードでもないともいえるが……いやぁ、でもタッパーだろ、強いだろ。
Cultivator Drone 耕作ドローン (2)(U) C クリーチャー・エルドラージ、ドローン 2/3 欠色 (T):あなたのマナ・プールに(C)を加える。このマナは無色の呪文を唱えるためか、無色のパーマネントの能力を起動するためか、(C)が含まれるコストの支払いにのみ使用出来る。 ここにもそんな無色マナソース。2/3クリーチャーが1マナにアクセス出来るデザインは「培養ドローン」と同じといえば同じ。違いとしては、マナを出したときにこれが戦闘に参加出来ないこと、末裔トークンと違ってリソースが増えない代わりに、恒常的にマナが伸ばせること、そして、3マナであること。これだけ違うと全く別のカードではあるが、あえて比較するならばやはり1マナ軽いこちらの方が強そう。「培養ドローン」は元々戦闘性能を期待されていたカードでもないが、それはあいつが4マナだったからで、3マナならばこのサイズでもいっぱしの戦闘員にカウント出来る。また、リミテッドにおける5マナというマナ域の重要性を考えると、「4マナ→6マナ」のステップアップより、「3マナ→5マナ」のステップアップが堅実にこなせる方が職場は多くなるだろう。唯一にして最大の難点はこいつがエルドラージ以外を支援する気が全く無いということだが、そんなものはデッキメイクでどうとでもなる。むしろ、あまりエルドラージを狙いたくない人間にピックされなくなるため、専門職にしたい人にはメリットにまでなり得る。例によって、しっかりと自分の狙うゴールを見定めた上でのピックを。
Deepfathom Skulker 深水潜み (5)(U) R クリーチャー・エルドラージ 4/4 欠色 あなたのコントロールするクリーチャー1体がプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、あなたはカードを1枚引いても良い。 (3)(C):対象のクリーチャーは、このターンブロックされない。 青のエントリーセットレア。基盤となるのは「タッサの二又槍(THS)」の系譜。元々は「沿岸の海賊行為(8ED)」というエンチャントだが、それを4/4クリーチャーに内蔵、さらにアンブロッカブル付与までセット販売なので、出た後のターンは4マナ払って誰か1人が殴ってれば延々アドが増え続けると。終わってるクリーチャーなのは間違いない。ただ、マジでそれをやろうとすると運用コストが尋常ではないので、出来ればコイツを出したターンに末裔も含めて片っ端から殴り、何枚かのドローで次弾を装填、そのままグルグル陣営を回して殴り切る展開にしてしまいたい。相性の良さでいえば名前が似ている「水底の潜入者」がベスト。「霧の侵入者」から繋げる嚥下ドロードロー軍団で「お互いにライブラリの減りが早いね!(ニッコリ)」とか煽る展開希望。
Dimensional Infiltrator 次元潜入者 (1)(U) R クリーチャー・エルドラージ 2/1 欠色 飛行 瞬速 (1)(C):対象の対戦相手のライブラリのトップを追放する。それが土地・カードであったなら、あなたは〜をそのオーナーの手札に戻しても良い。 変幻自在のやっかい極まりない小兵。この身軽さは既存のエルドラージのイメージとは随分かけ離れたものになっている。出し入れ自在の2/1フライヤーというと、青には結構な歴史がある。個人的にインパクトがでかいのは「アルーレン」などのコンボデッキでも活躍を続ける「洞窟のハーピー(PLS)」、そしてスレッショルドにも大きく貢献したリミテッドの曲者「空翼のエイヴン(TOR)」あたり。近いところだと「ランタンの霊魂(ISD)」なんてのもいたけど、こちらはあんまりピリッとしなかったな。今回の特徴は何と言っても2マナという軽さと瞬速という本当にこそこそした組み合わせ。相手ターンエンドに呼んでおけばすぐに救助用の2マナを立てることが出来るし、アタッカーに併せて突如出現し、ブロックしてそのまま即帰る(予定)なんて小技も披露出来るかも。除去を撃とうにも「ひょっとしたらいなくなるかも」と思わせるだけで充分過ぎる牽制になるし、そのついでに嚥下して後続のための餌まで捻出。うーむ、八面六臂。脱出装置が不確定になっているあたりがエルドラージらしいお茶目さであるが、2マナで連続してばくばく嚥下出来る設定は割と新しい。殴れずとも、毎ターンこれだけ連打してライブラリアウトを狙うなんて荒技も。うーん、やっかい。
Gravity Negator 重力に逆らうもの (3)(U) C クリーチャー・エルドラージ、ドローン 2/3 欠色 飛行 〜が攻撃するたび、あなたは(C)を支払っても良い。そうしたなら、他の対象のクリーチャーは、ターン終了時まで飛行を得る。 なーんか似たようなイラストを見たことがあるなー、と思って確認したら、多分「孤独の守護者(CHK)」だ。ただ、あんまり似てなかった。能力が似てるだけだな。最近は基本セットに多かった、味方を一緒に飛ばしてあげる型のサポートクリーチャー。過去の事例にはサイズ充分の「地割れのドレイク(M12)」、攻めのコストが優秀な「訓練されたコンドル(M14)」など、リミテッドで活躍した事例が並ぶ。こちらのクリーチャーも先輩方の例に漏れず、攻め手を求めるデッキ群では大活躍が期待出来る。サイズも平均値を維持しているためか起動にマナがかかるようになってしまったが、ダメージ効率の向上を考えればこの程度のコストは安いものだろう。黒の嚥下持ちと絡めれば嚥下エンジンの構築も楽になるのでウラモグ血族の皆さんも安心だ。このあたりで(◇)シンボルの必要性をまとめておくと、起動コストとして無色マナを要求するアンコ以下のカードは青がアンコ1,コモン2,黒はアンコとコモンともに2枚、赤と緑はアンコとコモンに1枚ずつだ。コモンレベルで考えるなら整備が不可欠なのは青黒ということになる。きっちり揃えられるかな?
Prophet of Distortion 歪みの預言者 (U) U クリーチャー・エルドラージ、ドローン 1/2 欠色 (3)(C):カードを1枚引く。 「蒼穹の魔道士(M12)」が無色になった姿。2マナ2/1が1マナ1/2になったのは良し悪しだが、この手のシステムクリーチャーが多少なりとも生き残りやすくなったのは悪くない。あとは隙を見て手札を補充していけばいいだけの簡単なお仕事。青は元々1マナでやることが「回収ドローン」くらいしかない色だったので、その穴を埋めて幾ばくかのブロッカーになれる可能性もあるなら充分な仕事だ。もちろん無色呪文誘発に使ったり、無色パーマネントの数を水増ししたりという、「とにかくエルドラージなだけでも偉い」側面もあるし、いてくれて困ることはなさそう。英語版のフレーバーテキストが綺麗に韻を踏んでいたので日本語版も期待したのだが、残念ながら直訳なのであまり反映されなかった。まぁ、難しいかな。
Slip Through Space 空間の擦り抜け (U) C ソーサリー 欠色 対象のクリーチャーは、このターンブロックされない。 カードを1枚引く。 「巧みな回避(DKA)」のキャントリップバージョン。最小限の効果にキャントリップということで、欠色カードでこそあるが、ギミックとしては怒濤サポートを念頭に置いたものだろう。シンプルではあるが使い勝手はよく、適当なクリーチャーにつかってもカードのロスなしに2点、3点のダメージ増量が見込めるし、確実な嚥下のサポートなんかにも回せる。欠色カードなので無理なく無色呪文の数を水増し出来る上に、そこから怒濤に繋ぐことができるとなれば、「戦乱のゼンディカー」の無色ギミックと繋げて青赤系のデッキでは様々な仕事をこなすことが出来るだろう。「テイガムの一撃」ほどじゃなかろうが、今後は使うのも使われるのも気をつける必要のある呪文。
Thought Harvester 思考刈り (3)(U) U クリーチャー・エルドラージ、ドローン 2/4 欠色 飛行 あなたが無色の呪文を唱えるたび、対象の対戦相手はライブラリのトップを追放する。 自然に嚥下との接続を果たす中堅生物。2マナ2/4という「蒼穹のドレイク(M11)」ステータスは攻守にわたって活躍出来るし、そのついでに何となく相手のライブラリも削ることが出来る。削るのは1枚ずつなのでこれ1体でライブラリアウト勝利、なんてわけにはいかないだろうが、1,2パック目でこれが引けていれば3パック目で「霞の徘徊者」といった昇華者を引く時のリスクが格段に少なくなるというメリットは大きい。逆に言うと、今後は嚥下カードと昇華者カードが最後の1パックにしか登場しないため、こういった「ついでに嚥下」カードが確保出来ていない場合、「霞の徘徊者」も「精神を掻き寄せるもの」も「謎めいた巡行者」もオールスルーの可能性が低くないわけだ。安物買いのチャンスを狙うために、こうしたカードで序盤から保険をかけるのはピックの戦略上大きな意味を持つ。素で優秀なので早めに引いてもほとんど問題ないしな。かてて加えて、今回は「掃き飛ばし」というライブラリのトップに戻せるバウンスがコモンで手に入ることも注意。戻して削って完全除去、このカードが見えたら覚えておきたいギミックである。
Void Shatter 虚空の粉砕 (1)(U)(U) U インスタント 欠色 対象の呪文を打ち消す。この方法で呪文が打ち消されたなら、それをオーナーの墓地に置く代わりに追放する。 エルドラージ版の「雲散霧消(M15)」。欠色持ちであること以外はコストも効果もレアリティも全部一緒。つまり、「雲散霧消」が強いんだからこれも強い。以上だ。…………一応比較するなら「呪文萎れ」との区別。リミテッドでの経験からいうと、実は「呪文萎れ」の「追加4マナ」は厳しいように見えて、こんだけマナが溢れる世界だと後半戦で意味をなさないことも結構ある。トータルで見ればダブルシンボルの厳しさを考えてもこっちが上だろう。もちろんデッキは制限されるわけだけども、そんな無鉄砲に色を広げまくるプレイヤーなんて、いませんよね。ね!(「自然の繋がり」を1引きしながら)
Ancient Crab 古代ガニ (1)(U)(U) C クリーチャー・カニ 1/5 固いガニー。Magic世界における「カニ」というと大きく2つの特性があり、1つは「カブトガニ(10ED)」大先生によるアンタップするクリーチャーとしての性質。今にして思えばなんでカブトガニでアンタップなのかよく分からないが、その後も「蟹の陰影(ROE)」なんかでその姿が確認出来る。そしてもう1つが、このクリーチャーで分かる通りに「固い」という性質。過去のセットでは「角海亀(M10)」という、より分かりやすく固そうな生物が担当してきた分野だったのだが、同じゼンディカー世界の「ジュワー島の小走り(ROE)」からカニ文化に変化があらわれ、5マナ2/5「装甲のカンクリックス(M14)」、4マナ1/6「要塞ガニ(ISD)」など、すっかり亀のポジションをカニが奪ってしまった。まぁいいか、美味しいしな。今回もその堅さはずば抜けており、3マナコモンで壁じゃないクリーチャーとしては歴代最高値と言っていい数値になっている。これ1枚で地上のクリーチャーは5マナ圏くらいまで全てシャットアウト出来るようになり、同じマナ域で「ヴァラクートの捕食者」を止められる稀少な存在。いざとなれば殴れる選択肢もあるっちゃある。遅いデッキが「城塞化した塁壁」の代用で使えるカードになるだろう。
Comparative Analysis 比較分析 (3)(U) C インスタント 怒濤(2)(U) 対象のプレイヤーはカードを2枚引く。 怒濤コストがついた「霊感(RTR)」の完全上位互換。現在の青の4マナ域というと、次のターンに「掴み掛かる水流」や「氷の猛進」が繰り出される前の「雲マンタ」「培養ドローン」あたりのマナ域だが、同時に「呪文萎れ」を構えておきたいマナ域でもあった。その際に2択を迫れるこの呪文は悪くない選択肢だ。怒濤コストについて、一見すると「3マナって別に大して軽くないし、2つ目の呪文としては唱えにくいわ」ってな気もするが、例えば5ターン目に「予期」+これとかはけっこうエグい動きだし、「掴み掛かる水流」を覚醒せずにつかってこちらに回すというプランを4マナ域で選択することも出来る。基本的に中盤以降まで試合がもつれ込むことが前提のこの環境では、6マナ、7マナ域あたりの手数の差は案外馬鹿にならない。青赤では「逆境」あたりも絡めて、「コジレックの伝令」が輝くデッキが作れそう。
どう見ても冷蔵庫小さすぎたな! 第8話。てめー頭脳が間抜けでも、体の柔らかさではエスパー伊東を越えるデーボさん。原作の時点でかなりおかしかったけど、アニメで見ると一際違和感がたまりません。しかし、ホントに冷蔵庫あけてもろくなもんが出てこねぇ漫画だな。これ以外だと「ぐちゃぐちゃの老夫婦」とか「からからの指」とかだぞ。 猿の後に登場する敵キャラとしては割と普通の存在、デーボ。ただ、個人的には(旧)格ゲーJOJO時代にデーボユーザーだったこともあり、割と愛着はある。いや、最終的には弱いんだけどね。スタンド出すと本体がら空きになるからディフェンスに難ありすぎたけどね。ただ、人形との合わせ技で、下手な俺でも割とレバガチャで引っかき回せるから好きだったのかも。ジャンプ大→しゃがみ大からの→中が鉄板だった。あまりにもしゃがみ大の判定が強くてずっとしゃがんでたもんだからデーボがゴキブリとか呼ばれてた時期もあった。もう、10年以上前の懐かしい青春の話です。 さておき、そんなデーボさんは今作ではようやく、多少知名度の落ちるキャスティング。樫井笙人ってちょこちょこ名前を見るからドマイナーとまではいかないだろうが、代表役は何、って聞かれてもちょっと出てこない。最近の何かを思い出そうとしたけど「そういえば『いろは』にちょい役で出てた気が……」って思ったのが限界だったので、既に3年前だ。ごめんなさい。まぁ、でもベテランには違いないのでデーボのキモさは折り紙付き。ゲーム版のイメージがあったのでもう少し声がダミ声で低い印象があったのだが、ゲームと違って人形の方も同時にこなすためにちょっと高めの声になっている。あのずんぐりむっくりの大男の恨み言と、コミカルキモい人形の兼ね役というだけでなかなか難しいポジショニングだったろう。そして、そんな人形とポルナレフの戦いが、これまでにないくらいにハードな戦闘シーンで描かれる無駄な恩恵。最序盤の神がかったモーションの演出とか、「デーボ戦ごときでここまでするのか……」とあっけにとられてしまった。いや、冷静に考えると、この試合ってすげぇみみっちくって地味なバトルなので、こうでもしないと盛り上がらないってのはあるかもしれないのだが……凄かったわ。「どう見ても飲み物が垂れる量多すぎだろ」とか「ドライヤーは漏電しても火は噴かないんじゃないかな」とかは思ったけども。全部インパクト重視なので結果オーライだ。 しかし、こうして改めて見るとエボニーデビルって謎の多いスタンドである。設定としては「遠距離パワー型」になるだろうか。遠隔操縦の利便性と、それでも維持されるパワーを両立させるための条件が「恨みを持つ事」っていう制約なんだろう。これを突き詰めるとノトーリアスBIGになるってことやな。まだ遠隔操縦のはっきりした定義やスタンドのルールが決まっていないので、ベイビィフェイスのように「人形を殺されてもダメージなんかない」というメリットは得られていないのが残念だが。……あれ、そう考えると、こいつのスタンドって何一つ取り柄がないな。ポルナレフを追い込めたのだって不意打ちに成功したからだし、正面から挑んだら明らかにパワー負けする。人形を切られたらきっちり本体にダメージが入るので、安全策としても機能してないし……ほんと、単に「対スタンド使い以外」に特化した不意打ち用のトラップでしかない。まぁ、未見の相手にはスタンドの発動すら察知させずに勝てる可能性があるから、これで充分なのかねぇ。ひょっとしたら人形はどんなものでもいいのかもしれないし。うーむ、よく分からん。 そんなデーボ戦で1話使ったわけだが、毎度お馴染み水増し部分のオリジナル要素としては、「ホテルの部屋をどうやって分けたか」というのを家出少女とセットで詳しく描写した。なるほど、確かにこの緊急時にポルナレフが1人で部屋を取っていた理由ってのは謎といえば謎だった。ああやって部屋を分かれたのね。ジジイとアヴドゥルは分かるが、花京院と承太郎はすっかり仲良しやな。しかし、ホテルのフロントもあれだけ多国籍で図体のでかい奴ばかりの集団によく怪しまなかったもんである。あれ? そういえばランダムに空いてる部屋に入っただけだったとしたら、デーボがじっと冷蔵庫で待ってた部屋にポルナレフが来たのってたまたま? 下手したら全然関係無い旅行者が泊まりに来てた可能性もあるんだよな。冷蔵庫あけてアレが出てきたら卒倒するわ。 次回はいよいよ花京院最大の見せ場の1つ(?!)、イエローテンパランス戦。正体を探るためのテレビ念写では、流石に問題があったのかネコドラくんはカットされて別なキャラクターに置き換わっていた。ちなみにキャストクレジットは「テレビの中のキャラクター」。CVは山本希望。……のじょさん、なにしてはるんですか。こんなちょい役かよ! まー、こないだの加隈ちゃんとかも一言だけの登場だったけども……つくづく女性キャストに厳しい現場や。ラバーソールの声は誰だっけ? 竹本英史っぽかったけど一言だけだから流石に分からん。 「ニセコイ」 5→5 エラく中途半端な時期に最終回をやられたせいで、全アニメを記録しているデータベースにどう記載していいのか分からなくて困っている。まー、一応2クールだから7月期終了ってことでいいのかなぁ。変な話数といえば角川アニメの十八番だが、この作品の場合にはまことしやかに「シャフトが製作に手を回す余裕が無いから」とか言われてる。いや、アニメスタジオがそんな理由で話数減らすわけないやろ。まぁ、実際に翌週放送予定だったはずの「花物語」が間に合ってないんだからそう言われるのも仕方なかろうけども。 さておき、普通に始まって普通に終わるアニメだった。放送開始前は「シャフトでジャンプアニメか……」と思っていたものだが、1話目を見た時点では「まぁ、こんだけベタな作品なら別にシャフトがいじっても文句は出ないな」と妙に納得した。そして、回を重ねるごとに、「なるほど、こういう色の消し方もあるもんだな」と合点がいったものである。私個人はシャフト好きなので別にアクの強い演出にされても文句は無かったが、やはりジャンプの人気作品ということでそこまで露骨な変化球にはならず、あくまで「元あるものをそれなりに」という程度に留まっている。まぁ、それでも受け付けない人には辛いんだろうけども(実際、知り合いに1人、シャフトだから見られない、っていう人はいる)。 元々「ぱにぽに」なんかで真価を発揮したように、記号化を進めたシャフト演出は、どうしても断片的に要素が乖離しやすく、それを再構築しながら見るところに楽しみがあるわけだが、その代償として、素直にストーリー部分を読み進めるのに多少のストレスを伴う。「物語」シリーズのようなヒネたシナリオならば多層的に要素を重ねて新たな方向性にアニメーションを組み立てる演出がはまり込むこともあるのだが、捻りの無いシンプルなストーリーラインの場合、どうしてもそれは邪魔な要素に見えてしまうことがある。しかし、今作はそれを踏まえた上でもまだ余裕があるくらいに「ベタでベタでしょうがない」話であり、なおかつ「多方面ヒロインによる同時爆撃ラブコメ」という、もとから非常に散逸的な内容である。おかげで、コントのように細かく場面を切り取ってガジェットで飾り付けるシャフト演出との食い合わせは案外悪くなくて、ギャグとしての見栄えも、ラブとしての掘りさげ方も、的を射た着地点に落ち着いていたんじゃなかろうか。 まぁ、そんな面倒な話は抜きにしても、単純に「ヒロイン勢が可愛いじゃないか」というのを毎回堪能するだけのお話なので、1枚絵できっちりと造形が維持出来ればそれだけでも評価は出来る。なんやかんやで「インフィニットストラトス」を最後まで観てしまうのと同じ現象である(ただし2期、てめーは駄目だ)。もちろん、ISよりかはよっぽどシナリオが見やすいし、ベタだとはいいながらも、実はヒロインの配置と、絡ませるタイミングは悪くないお話なのである。各ヒロイン間でギスギスしたところがなくて、全ての責任が「とにかく楽が全部悪い」といえば片付くので、真剣に恋愛しているのにそこまで気張って見なくていいからストレスフリーなのである。これだけライトなテンションだからこそ、今のジャンプでも人気を維持出来ているのだろうなぁ。 そして、アニメになったことで一番大きいのは、当然声がついたことだ。各ヒロインの声が固まったおかげで、わたくし個人はジャンプで原作を読むのもちょっと楽しくなりました。かみ合わせで言ったら阿澄マリーがダントツなのは博多弁のずるさであるが、東山千棘、花澤小野寺も充分な破壊力。最終回の演出的には、あれは小野寺エンドだったのか千棘エンドだったのか……各ファン勢の間ではまだまだ決着の見えない戦いが続きそうである。かくいう私はるりちゃん派なのであんまり関係無いですわ。原作の時点から割とるりちゃん派だけど、内山夕実ボイスのおかげでより強固なものとなった。やっぱりゆーみんがナンバーワン。最近原作であったるりちゃんのおじいちゃんエピソードもアニメで見たかったなぁ。 この番組におけるサブタイトルの存在意義とは、第8話。ついに関係無くなったぞ、おい。 最後のなんだかよく分からないメカ以外には特にお話が動かなかった今回。変わった事態というと、帝国側に新しく(エロい)女の子のキャラ、マカロニ(CV:加隈亜衣)が加わったことくらいである。こうしてみると、本当に帝王様ってのは女性人気がある良い上司だ。リッツが惚れ込むのも分かる、人情派で話の分かる、人格者(ペン格者)には違いない。リッツやファミリーと一緒に風呂に入ったり、仲良くコントを繰り広げているのを見るとほっこりするし、リッツのあけすけな愛情表現も心温まる。この分け隔てない愛情と、回りの人間からの愛されっぷりを見ると、実はリッツってのも案外北白川たまこに近い存在なのではないかという気もしてくるな(暴論)。 他方、回りからの信頼が特にないのが将馬・霧子のバカップルである。別に悪い奴らじゃないのだろうが、とにかくウザい。そして空気が読めない。いちゃいちゃするのは自由ではあろうが、流石に指令自ら基地の案内してくれてる時に話聞いてないのは単なる失礼な奴だ。その後基地も壊すし、今回は帝国側が一切攻めてこなかったので、ついに最大の敵すら身内に登場した感がある。もう、どこにも味方いねぇよな。あれだけ嫌われてたダイミダラーを擁するプリンスが、どうやって資金繰りの問題を解決したのかは永遠に謎のままだろうなぁ。いや、ダイミダラー建造にどのくらいの金がかかるのかは想像も出来ないけども。 結局、番組史上初めて、ダイミダラーの出撃も相手南極ロボの出撃も無いという日常回(??)だったわけだが、その代理戦争がリッツと霧子の「女勝負」である。こうして直接的にエロが絡んできた時のペンギンさんたちの紳士ぶりは異常。あいつら、絶対に人間の男よりもエロくないだろ。せいぜい性への感心は中学生男子どまりだろ。ほんと、帝国側に支配されたらこの世界もどれだけ平和になるか分からんよなぁ。個人的には、ひたすらトランプ遊びにこだわるネルソンに頑張って欲しいです。あとデニス、死にかけのところから生還出来て良かったな。「大切な所持品」にさそりの毒が含まれてるあたりが謎過ぎるわ。 ぎゃああああぁぁ! 完全にホラーになってしまった! 第8話! まさかこんなに早く夢限少女が誕生することになるとは思わなかった。が、しかし……。 今回も放送後の提クレで笑わせてくれたあきらっきーであったが、前回あれだけ大仰な登場をしてみせた彼女もあんまり出番無し。むごたらしい顔面の傷を見せつけて「すげぇだろ」って自慢したあと、「お前らも同じにしてやるぅ!」と八つ当たりに挑むものの、なんであんなトコうろついてたのかよく分からない警官(警備員?)に見つかって晶のターン終了。その後の行方は杳として知れず。しかし、先週も思ったけど、なんで晶はるう子たちの記憶残してるんだよ。「セレクターバトルに関する記憶を失う」っていうのもペナルティに含まれてたんじゃなかったっけ? バトル以外に付き合いがあった一衣がるう子たちを完全に忘れてたんだから、バトルしか接点の無かった晶が覚えてるはず無い気がするんだけど。ひょっとして、一衣の記憶喪失は「友達」契約のペナルティの一部なのだろうか。だとしたら、ほんとのほんとに可哀想な願いをしてしまったものである。 しかし、そんな一衣の惨状を見ても止まらなかったのが、今回の主役である遊月さんである。「一衣の願いは、夢限少女の力を借りずとも叶えられるものだった」と振り返り、自分がバトルに拘る理由を正当化する。うん、まぁ、事実ではあるんだけど、だからこそ一衣ちゃんが救えないわけでね。全く必要のないペナルティを払ってしまったんだものなぁ。挙げ句、気の利くお母さんは消沈する娘のためにご丁寧に諸悪の根源であるWIXOSSを買ってくるという更なる精神攻撃まで。これだけ陰鬱な物語なのに、何故か一衣さん一人だけ可哀想パラメーターが振り切れっぱなしですね。もう、るう子はずっとおばあちゃんと一緒にきぬさやの筋取ってればいいんじゃないかな。 さて、そんなこんなで決意を新たにした遊月さん。一衣・晶と悲惨な結末ばかりを見ながらも、現実はそれよりも暗澹としているせいで、「もうやるしかない」と開き直っての無差別バトル。ちゃんとショップの自由記入ノートに書いておくとカモが捕まるあたりは優秀な町である。どうやら夢限少女になるための条件としては、プレイヤーが精神的にどこか吹っ切れてゾーンに入る必要があったようで、晶のようにどれだけ戦っても何も産みださない輩もいれば、覚醒遊月のように「ここで勝てば夢限少女だなぁ」ということが肌で感じられる人間もいる。つまり、バトルでの勝敗なんてものは、そこまで大した要因ではなかったということだ。まだ詳細は分かっていないが、やはり願いへ向けての「覚悟」の違い、そしてルリグとのシンクロ状態などが、夢限少女への扉を開けるファクターになっているのではなかろうか。行きずりの対戦相手を蹂躙して勝ちを確信した遊月は、花代さんに連れられてバトルフィールドへと降り立ち、改めて正式契約を交わすことで「願い」の成就へと向かう。しかし、夢幻少女誕生の儀式には一切の光はささず、どす黒い闇の中へ引きずり込まれるという恐怖の結末。飲み込まれた先は、カードの中だ。 時を同じくして、香月はクラスメイトから「お前らinfectっていうかむしろincestじゃねぇの?」という疑惑(違うとは言っていない)をかけられており、心無い上に無茶苦茶なクラスメイトの発言に激昂した香月は、雨降って地固まる理論で、かえって遊月のことが気になってしまう。「でもなぁ、双子だしなぁ」と思って帰宅してみると、さて、遊月の様子がおかしい。まるでそこにいるのは「全然違った双子のピース」のごとき遊月である。ここ最近のくさくさした様子はなくなっているし、あんなこと言われちゃったせいか、いつもの遊月が女性として魅力的に見えちゃうゾ! と困ってしまう。が……いや、良く見ろ。良く聞け。どう聞いても声が違うだろうが。どういじっても川澄ボイスになってるだろうが。ヤバい。「夢限少女」とは、どうやらこれまで数多登場したルリグそのもののことを指した言葉だったようだ。遊月はめでたく「願い」を現世で叶えたはずだが、その「遊月」はカードの中へ放り込まれて新たな花代さん(?)として再び少女を冥府にたたき落とす役割を。そして、花代さんは「遊月」として願いの成就のために現世での活動を。これが、願いの叶った世界なのか。もう、完全にフォーマットだけで言ったら「世にも奇妙な物語」なんかのバットエンドである。 現状、はたして花代さんと遊月に何が起こったのかは定かでないのだが、「遊月が記憶を失い、ルリグとして機能しはじめた」ことは事実。現在香月と絡み合っている「遊月」が、単に「別な遊月」なのか、それとも「全てを理解した上で遊月をのっとった花代さん」なのか、「花代さんの記憶を失った花代さん的な遊月の代理存在」なのかは分からない。何一つ救いのない物語であるが、せめて花代さんだけは悪い人じゃなかったと思いたいので、彼女が「現世に立ち戻る」ためにバトルをけしかけていた、っていう最悪のシナリオだけは勘弁して欲しいのだ(ただ、少なくとも彼女も元は普通の人間であり、遊月同様にバトルに勝ってカードの中に放り込まれたのは間違いないだろう)。遊月の窮状を見て辛そうにしていた花代さんの気持ちはきっと嘘じゃないだろう。ひょっとしたら花代さんも、夢限少女誕生の後に何が起こるのかを知らなかった(忘れていた)のかもしれないし、花代さんパワーを持った現世の遊月もあくまで遊月であり、「幸せな結末」を手に入れた人間が1人いるのは確かなのかもしれない。きっと、「次の夢限少女のために」遊月がルリグとして新しく仕事せにゃならんだけなんだ。だってさ、流石に緑子さんとかタマが「体を乗っ取ってやろうとしてる悪い奴」には見えないじゃん。きっと、彼女たちも知らないセレクターバトルの理があるのだろう。まぁ、どこをどうつついてもハッピーエンドには見えないけどさ。 さて、願いがやぶれて不幸街道をひた走る一衣と、願いが叶ったはずなのに何故かバットエンドにしか見えない遊月っぽいルリグが何の因果か再び出会ってしまった。セレクターバトルは一回敗退しても、新たなルリグを手に入れたら復帰可能なんでしょうかね? その辺も全部上位概念存在のさじ加減1つな気はするけど。これでまたセレクターバトルに手ぇ出したら、もう流石に一衣さんも救いようが無い……でもなぁ、ルリグがあれだからなぁ……最悪の展開もあり得るよなぁ……るう子、もう外に出ない方がいいと思う。この町は多分どこで何やってもバッドエンドしか待ってないわ。 <白>
Eldrazi Displacer 変位エルドラージ (2)(W) R クリーチャー・エルドラージ 3/3 欠色 (2)(C):対象の他のクリーチャーを追放し、その後そのオーナーのコントロール下でタップ状態で戦場に戻す。 ついに現れてしまった、白い欠色クリーチャー。これまで唯一ゼンディカー勢力だけを維持してきた白だったが、今回こうしてエルドラージが侵攻。その様子は、「ミラディン包囲戦」で「枝モズ(MBS)」や「ノーンの僧侶(MBS)」といった感染クリーチャーが初登場したときによく似ている。つまり、ここからはもう、世界はエルドラージ一色に染まるというわけで……Magic世界の最終決戦って、エルドラージVSファイレクシアの油の戦いになるんじゃなかろうか。まぁ、エルドラージが純粋な無であるのに対し、ファイレクシアってなんだかんだいって「生命」の権化だから案外良い勝負が出来そう。さておき、そんな白エルドラージは、白らしい能力2つをハイブリッドさせたユニークなデザイン。一時的にクリーチャーを追放する「明滅」効果は白が第一色に定義された能力。そして、これに白のお家芸である「タッパー」要素をブレンド。敵クリーチャーに対して起動すれば、コストは重いが普通のタッパーとして使うことが可能。起動コストにタップがいらないので、試合後半になれば2体3体とまとめて対処することが可能になる。そして、これに明滅効果が加わることで様々な恩恵が加わる。今回は支援能力のおかげで+1/+1カウンターが多く使われるが、それを取っ払うことが出来る。強化オーラを引き剥がすし、逆に「巻き締め付け」などの対策にもなる。味方クリーチャーを除去から救い、結集などの187能力を再利用。とにかくあればあるだけ起動したい、スペシャル能力なのだ。ま、結局白のエルドラージはこれ1枚だけなので、無色の起動マナを調達する際にどのようにバランスを取るかは難しい問題なんだけどね。素のステータスも使えるし、特に考えずともなんとかなりそうな気も。
Affa Protector アーファの守護者 (2)(W) C クリーチャー・人間、兵士、同盟者 1/4 警戒 かつては基本セットの常連だったが最近出番が減っていた「常備軍(8ED)」の同盟者版。だいぶ懐かしいけど、欠席が続いていたせいで、1/4警戒の記憶は「ノーンの僧侶(MBS)」や「聖堂の護衛(GTC)」に塗り替えられてしまっている。どっちも強かった。他方、基本セットドラフトですら「常備軍」にはあまり出番がないので、ディフェンシブなデッキを組んだ場合でも、このステータスはそこまでニーズがあるものではない。ただ、こいつは「同盟者である」という唯一の正義があり、さらに今回フィーチャーされている盟友能力と組み合わせてくださいと言わんばかりの警戒だ。1点パンチャーが通るチャンスがどれくらいあるか定かでないのであまり積極的なメリットでもなかろうが、それでも「誰かと手を繋ぎたい!」と待ち構えるハイパー盟友デッキならばそこそこの仕事は出来るかも。せっかくなので今回の盟友能力持ちの分布を確認しておくと、レア・アンコモンは黒と白に1枚ずつだが、コモンは白2,黒1,赤2という分布。つまり白が中心色なのは間違いないが、質で言えば黒、数で言えば赤が第2色となる。コモンの盟友では白のタッパーが頭抜けて強いがそれ以外はそこまでフォローしなくても良さそうな能力なので、3パック目のゼンディカーで結集能力を拾えることを期待しながらのピックになりそう。
Allied Reinforcements 同盟者の援軍 (3)(W) U ソーサリー 2/2で白の、騎士・同盟者・クリーチャー・トークンを2体戦場に出す。 同盟者トークンが2体というとかつては「兵員への参加(WWK)」という同じコストのインスタントがあったが、あちらは出てくるのが1/1。今回はソーサリーにこそなっているが、力強くサイズで勝負。2/2が2体ならばこのコストはそこまで悪くない。さらに同盟者トリガー2発分、手軽な盟友候補と考えるならば、シナジーがあるデッキでは充分コストに見合った働きが出来るだろう。また、今回白は友好色の緑も支援を奨める色になっているため、とにかく盤面に頭数が増えることが第一の条件となる。たかだか2/2と思わずに、そこから先の群の力を期待しての戦略を考えていきたいところ。
Call the Gatewatch ゲートウォッチ招致 (2)(W) R ソーサリー あなたのライブラリからプレインズウォーカー・カードを1枚探し、それを公開して手札に加える。その後、あなたのライブラリを切り直す。 ついに出た、プレインズウォーカー専用チューター。デザインはエンチャントをサーチ出来る「牧歌的な教示者(MOR)」と全く同じ。PWは構築戦で考えたら大体エンチャントと同じくらいの重要度ってことか。PWってもんは基本的にあまり枚数を割くカードではない。多いデッキでも3,4種類で6,7枚程度だろうか。そこからシルバーバレットで好きなカードを選べるという選択肢が生まれるのは悪いことではない。悪いことじゃないけど、わざわざこれを使って状況に合わせられるほどの柔軟性があるもんかねぇ。PWが大量に入ったコントロールデッキって、「最終的にどれかのPWを引いて、ジワジワ相手を締めていく」のがメインなわけで、「いまここですごく欲しいカードが1種類ある!」っていう風にはなりにくいし、なったとしても3マナソーサリー唱えてる余裕は無い気がする。「牧歌的な教示者」もあまり使われたという話は聞かないので、多分構築でもあんまり出番はなさそう。じゃぁどこで使えばいいかって、当然統率者戦ですよ。統率者戦でのチューターは値千金だ。なお、以前から発表だけはされていたイラスト、なんかPWたちがコジレックを歓迎してるみたいに見えて微笑ましい。
Dazzling Reflection まばゆい反射 (1)(W) C インスタント あなたは対象のクリーチャーのパワーに等しい値のライフを得る。このターン、次にそのクリーチャーがダメージを与える場合、それを軽減する。 簡単にまとめるとソースをクリーチャーに限定した「ダメージ反転(9ED)」。「ダメージ反転」ならば火力などからもライフゲイン出来たが、こちらの呪文だとクリーチャーの戦闘ダメージに限り、ライフを提供するアイテムとなる。しかし、この変更は決して悪いものではない。一番大きいのは「クリーチャーがあなたに与えるダメージ」ではなく、「クリーチャーが与えるダメージ」を軽減するため、ライフゲイン呪文ではなくてコンバットトリックとして使えること。というか、そっちがメイン。一方的に軽減して戦闘結果を書き換えつつ、幾ばくかのライフも稼げるので白黒デッキでは「二人戦術」に近い活躍もあるかもしれない。最悪、戦闘が絡まずとも適当なクリーチャーに撃つことで単なるライフゲイン呪文として使うことも出来る。相手が無闇にデカブツをだしてきたらむしろラッキーチャンスなのである。ライフゲインというとうっかり軽んじてしまいそうだが、このセットの基本トリックとしてそこそこ重要度は高め。
Expedition Raptor 探検の猛禽 (3)(W)(W) C クリーチャー・鳥 2/2 飛行 〜が戦場に出た時、支援2を行う。 どういう理屈かは分からないが、戦場に駆けつけると味方が元気になるフクロウ。Magic世界では「鳥」っていうのは「何かを持ってきてくれる」クリーチャーのイメージが強く、ダイレクトに表した「補給線の鶴(JOU)」があったり、これが極まると「空からの援助(ONS)」なんていう鳥大好き呪文が生まれたりも。リミテッドにおける5マナフライヤーの1つの規準値は3/3だと思うが、残念ながらこいつはワンサイズ小さい。そりゃこの能力で3/3だったらまずいだろうが、アタッカーとしての信頼性はそこまで高くない。そこで狙ってみたいのは、いっそこのクリーチャーをかき集めてしまうパターン。5マナなのでそこまで大量あってもしょうがない気もするが、5ターン目以降毎ターンこいつを連打する展開になれば、後続が次々にフライヤーの戦線を押し上げていくので割と簡単にゲームは決まる。鳥LOVEな人は一回チャレンジしてみるといいかもしれない。
General Tazri タズリ将軍 (4)(W) M 伝説のクリーチャー・人間、同盟者 3/4 〜が戦場に出たとき、あなたのライブラリから同盟者・カードを1枚探し、それを公開して手札に加えても良い。その後、あなたのライブラリを切り直す。 (W)(U)(B)(R)(G):あなたのコントロールする同盟者・クリーチャーは、ターン終了時まで+X/+Xの修正を受ける。Xは、それらの同盟者の持つ色数の合計である。 ギデオンらと共に海門奪還作戦で活躍したコーの女性兵士、タズリ。元々よそ者のギデオンに対してあたりの強かった彼女は、ギデオンがエルドラージと戦うと宣言した時には無理に決まっていると反対し、ことあるごとに彼と衝突していたが、いつしか彼の正義の心を理解し、殉職したヴォリク隊長の跡を継いでコーの一族を率いる先兵として立派な活躍を見せた。そんな彼女の能力は、「待ち伏せ隊長ムンダ」同様、同盟者の同盟者による同盟者のための能力。登場時に誰か1人サポート役を連れてくるのでこの時点でアドバンテージが確約されているし、その後起動する能力も数を頼みにした同盟者デッキでは決戦兵器となりうる。最大+5まで引き出される「有色パーマネントの底力」は、無色エルドラージに負けじと抗う人間達の最後の希望だ。ただ、その最後の希望が「プリズム結界」と同じ5色起動ってのはどうかと思う。同盟者デッキを組む際、白と赤は問題無く投入できるし、緑もまぁ、「タジュールの獣使い」や「林番のドルイド」あたりを呼べば問題ない。黒だって「カラストリアの癒し手」と「カラストリアの夜警」という重要なクリーチャーがいたのだから充分手を貸してくれるだろう。でも、青ってどうなのよ。結集能力持ちが1人もいなかったんやぞ。わざわざ青に触ってまでしてこの能力起動したいかね。一応「ノヤン・ダール」っていう不思議な仲間も同盟者ではあるが……噛み合わなそうだなぁ。リミテッドで開けたパックからこれが出てきたら……どうする?
Immolating Glare 鑽火の輝き (1)(W) U インスタント 対象の攻撃クリーチャーを破壊する。 レアリティをあげ、1マナ軽くなった「必殺の一射(KTK)」。ちなみに名前になっている「鑽火」とは、よく野外実習とかでやる木をこすりつけて必死に火をおこすあれのことらしい。そんなもんでクリーチャー殺せるって凄いな。さておき、アンコモンに格上げされたことでコストパフォーマンスは格段に向上しており、見ての通りに文句無しの強スペルになった。しかし、相変わらずデッキを選ぶ存在であることは注意が必要で、完全に受けの呪文なのでとにかく前しか見ずに攻め続けるボロスなんかだと引いてもがっかり、ってな展開は無くもない。現リミテッド環境ではなかなかそこまで攻めきれるデッキはないし、2マナでどんなデカブツでも処理出来る安心感は替えの効かないものではあるが……こういう呪文が作られると、製作側の「まぁ、慌てずにロングゲームにしましょうや」という意図が見えてきてビート好きなプレイヤーはなかなか悩ましそう。
Iona’s Blessing イオナの祝福 (3)(W) U エンチャント・オーラ エンチャントされたクリーチャーは+2/+2の修正を受け、警戒を持ち、追加で1体のクリーチャーをブロック出来る。 「やったー、天使さんが祝福してくれるカードだー!さぞ綺麗なイラストで僕らを癒してくれるにちがいないぞ〜」→「ファッ?!」 無念。「エメリアの盾」の二つ名を持つイオナさん。そんな彼女の祝福も当然鉄壁の盾を提供する。基本修正が+2なのでコストパフォーマンスはそこまで良くないが、これに警戒がつくことで防御性能はアップ。さらに追加ブロックのおまけまで加わって、これをつけたクリーチャーは1体立っているだけでかなりの範囲を守ることが可能だ。「コジレックの歩哨」あたりにこれがついたら相当鬱陶しそう。この世界はエンチャント対策が乏しいので、そこまで突出していないオーラでも案外使えば強力なものである。特に今回は緑の対策カードが3マナのエンチャントまでしか割れないため、4マナのこれはかなりの信頼度だ。殴りたいけど盟友も使いたい、そんな同盟者のお供にいかがか。
Isolation Zone 孤立領域 (2)(W)(W) C エンチャント 〜が戦場に出た時、対象の、対戦相手がコントロールするクリーチャーかエンチャントを、〜が戦場を離れるまで追放する。 このセットの「忘却の輪(M13)」のコーナー。今回は久しぶりにコモンで提供されたが、今回白コモンで用意された除去はこれ1枚と言ってしまっていいくらいなので、体感的なレアリティはアンコと変わらないかも。リングに比べれば1マナ重いが、今の時代にコモンでやることならこれくらいが適正か。一応エンチャントも対処出来るという白らしい落とし前の付け方でバランスを取っているので、リミテッドならば何の迷いも無くピック出来るはずだ。唯一の悩みはダブルシンボルだということだが、むしろ生粋の白プレイヤーからしたら拾いやすくてありがたいくらい。それにしても、連結面晶体にも色んなサイズがあるもんだな。
Kor Scythemaster コーの鎌使い (2)(W) C クリーチャー・コー、兵士、同盟者 3/1 〜は攻撃している限り先制攻撃を持つ。 ビート専用同盟者。3マナパワー3で先制攻撃のクリーチャーってのは、最近ではちょこちょこコモンでも姿を見せるようになったが、いつだって戦闘シーンの花形である。最近だと「アクロスの兵長(ORI)」の優れたビート効率が記憶に新しいし、「磁器の軍団兵(NPH)」なんて更なるコワレカードも。このカードのデザインが意味していることは、間違いなく「さっさと殴れ」である。そしてこの「さっさと殴れデザイン」はボロスクリーチャーのもの。赤白同盟者を組み、2ターン目「コーの懲罰者」からのパワー3快進撃が決まれば、相手はエルドラージのエの字も出せずにゲームエンドを迎える可能性も。支援能力などで育ててやる土台としては最有力の切り込み隊長だ。
<無色>
Deceiver of Form 姿を欺くもの (6)(C) R クリーチャー・エルドラージ 8/8 あなたのターンの戦闘の開始時に、あなたのライブラリのトップを公開する。それがクリーチャー・カードであったなら、あなたのコントロールする〜以外のクリーチャーがターン終了時までそのカードのコピーとなることを選んでも良い。あなたはそのカードをライブラリの一番下においてもよい。 一体どういう仕組みでこんな大トリックを仕掛けているやら、運否天賦の「鏡編み(SHM)」を使いこなす謎のエルドラージ。一度出てしまえば、次のターンに何が起こるかは全く予想がつかないビックリドッキリメーカー。3〜4体の末裔トークンなんかを準備しているところに「エルドラージの壊滅させるもの」でもめくれてしまえばそれだけで人は何人だって殺せるし、「空乗りの巡回兵」がめくれたら待ち受けているのは壮大過ぎる占術祭り。「これでウラモグがめくれればあっという間に相手のライブラリが吹き飛ぶ!」って思ったけど、よく考えるとレジェンドルールで自軍が吹き飛ぶな。とにかくそんな夢がたくさん詰まった愉快なお祭りクリーチャーだ。とはいえ、どれだけ多くてもデッキのクリーチャー率は4割程度なので当たりを引く確率は大して高くないし、クリーチャーが多いデッキってのは当然低マナ域のクリーチャーも多いからめくれてもあんまり嬉しくないし、なかなかこれが大フィーバーするチャンスってのもないだろう。まぁ、7マナ8/8のボディだけでも充分だし、地味に毎ターン(公開式)占術1が出来るっていうだけでも案外賢かったり。人間堅実が一番やで。
Eldrazi Mimic エルドラージのミミック (2) R クリーチャー・エルドラージ 2/1 他の無色のクリーチャーがあなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたはターン終了時まで、〜の基本のパワーとタフネスを、そのクリーチャーのパワーとタフネスに変更してもよい。 なんとも妙なギミックを備えた軽量エルドラージ。ついでに欠色が絡まない純正無色のエルドラージは、これまで(「果てしなきもの」を除けば)「コジレックの媒介者」などの5マナが最軽量だったので、こいつはいきなりぶっちぎりの最軽量無色エルドラージということにも。エルドラージにもファイレクシアみたいにバラエティが出てきたんかな。「戦場に出たクリーチャーの何かを借りる」というのは過去にも例がないわけではなく、一番近い動きをするのは「背教のドッペルンゲンガー(ROE)」だろうか。2マナで先に出ておき、後からデカブツが出てきたらまるでそいつが速攻を持っているかのように1ターン早くダメージをたたき込める。相手からすると何点殴られるか分からないので対応しにくい……とはいうものの、これって基本的には「対象のクリーチャーに速攻を与えるクリーチャー」と大して変わらんよね。むしろ他の能力はコピーしないから劣化版ともいえる。もし速攻持ちデカブツが出てくれば2体で合体パンチが出来るのでそれなりに強力ではあるのだが、無色で速攻クリーチャーって「殺戮の先陣」くらいだし、アイツはアイツで普通に速攻つけられるし……。
Endbringer 終末を招くもの (5)(C) R クリーチャー・エルドラージ 5/5 他の各プレイヤーのアンタップステップに、〜をアンタップする。 (T):〜は対象のクリーチャーかプレイヤーに1点のダメージを与える。 (C)(T):対象のクリーチャーは、このターン攻撃もブロックも出来ない。 (C)(C)(T):カードを1枚引く。 大仰な名前の割に、エルドラージとは思えない小技があまりに多才すぎる変な生命体。なお「終末を招く者ショークー(MIR)」とは何の関係も無い。イメージとしては「威圧の杖(5DN)」あたりが近い気がするが、その性能を最大限に引き出すには無色マナが必要だ。仮に4マナあれば自ターンと相手ターンで一回り2ドロー。負ける道理は無くなる。しかし、無色だけでそこまで揃えるのはいくら何でも無理。安定運用出来るのはせいぜい1ドローくらいが限度だろうから、残りのターンはチクチク1点ティムになることが多そうだ。その時点で「あまり能力が期待出来ないからいまいち」としょんぼりすればざまぁみろなのだが、いかんせんコイツはエルドラージなのでサイズも普通にある。流石に「不死のビヒモス」なんかと比べると特大ってわけにはいかないが、それでも殴り値は充分に高いし、自分のターンに殴っておいて、相手ターンは起き上がってブロッカー、さらにターンエンドにドローとかされるわけだ。マジで終末。
|
ブログ内検索
リンク
最新記事
(03/18)
(03/18)
(03/18)
(03/17)
(03/17)
(03/16)
(03/15)
(03/15)
(03/15)
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
アーカイブ
|