最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「白銀の意志アルジェヴォルン」 5→3 1話目の感想では「廉価版ブレイクブレイドみたい」って書いてるんだけど、なんだか随分違う方向に進んだ作品になった。それが「オリジナリティ」だったらば良かったのだが、……うーむ。 色々と新しいことをやってみたいという意思は伝わってくる作品だったと思う。まず、兵器開発の闇というのが視点としては新しい部分で、そりゃガンダムだってアナハイムがあるし、「パトレイバー」みたいにがっつり「商品」としても描かれたロボットはこれまでたくさんいたと思うが、バックにいる黒幕ポジションに兵器開発の会社を設定し、それが戦争の当事者国2カ国に渡って煽りながら開発の足しにしている、っていう構図が本気で描かれたアニメはなかなか少ないだろう。そういうドロドロしたドンパチ以外の「戦争」に加えて、主人公チームが基本的に「端っこで何かやってる部隊」で、直接戦争の趨勢に(普通は)影響しないポジションっていうのも、なんだか変な視点で面白そう。開発会社の新入社員がパイロットの青年と手に手をとって「2人で子供のようにして1つの兵器を育てていこう」なんて、なかなかキャッチーな舞台設定ではないか。 そうした部分から「面白そうな要素」は垣間見えるのだが、いかんせん、それらを料理する方法が上手くいっていないのが本作。どの側面を見てもお仕着せの要素だけをはり付けている印象で、真に迫る部分が少ないのである。例えば「兵器開発」であるが、流石にあれだけのうのうと両国に情報を垂れ流し、実戦データでほくほく顔の会社員ってのは切実さに欠ける。1話目の時点からそうだったのだが、そもそも「どういう戦争なのか」がいまいち伝わってこず、主人公チームが、各国首脳が、今どのような判断を迫られており、どの程度命の危機に瀕しているのか、という部分が伝わってこない「なんちゃって戦争」が問題の1つ目。そして、「ロボット」という最重要ポイントについて、「あんまり戦闘が恰好良くない」というのが最大の問題点だった。ぶっちゃけ掃いて捨てるほどあるロボットアニメ。基本的にはロボがたくさん出てきてドンパチやらにゃならんのは変わらないのだから、シナリオで差異を出すのは難しい。世のアニメファンは「とりあえず格好いいロボットが恰好よく戦う」ことを一番に求めているわけで、感動的だったり、血がたぎったりする物語については、ロボの背中に引っ張られるようにして後からついてくる場合もある。アルジェヴォルンだって、あの白い機体の中にこの世界の問題の大半が詰め込まれていたのだから、アルジェが颯爽と戦場を駆り、圧倒的理不尽さでもってトキムネの意思を超えて暴れ回る怪物になっていれば、もっと色々なアツさや悲壮さも演出出来たと思うのだ。しかし、なんかもっさりしている。敵味方双方、ロボがあんまり恰好良くない。戦闘スタイルもとにかく地べたに這いつくばるので見映えがしない。「大量破壊兵器なんて使うよりよっぽどリアル!」とフォローしてみようかとも一瞬思ったのだが、スリムな人体構造でダッシュしたり横っ飛びしたりするロボの時点でリアルとはほど遠いわけで、そこまでやるんだったらもっと火薬と超科学をぶっ込んで暴れてもらった方がすっきりしただろう。ラスボスに至っては「一括操作でたくさんの機体を操縦出来ちゃうAIを人がこなすよ!」というもので、画面だけ見たらこんなに地味な技術革新もない。ちょっと画面の出来映えを無視しすぎた脚本である。 ロボではなく、「人間ドラマ」が主軸だと考えればどうか。残念ながら、「人の心」に肉薄し、それをロボの無情さへと置換するドラマは、最近「M3」という佳作でやったばかりだ。あちらはホラーテイストに寄せて人間のメンタル面での理不尽さを突き詰めたので、人の感情が積み重なる後半になればなるほど盛り上がりを見せたが、残念ながらこちらの作品では、トキムネの出たとこ勝負属性を皮切りに、誰が何を考えて行動したいのかがよく分からないという難点が常に付きまとう。2クールの中で登場した人物はそこまで多くはないはずなのだが、何故か個々のキャラクターが頭に入って来づらい状態が続き、アルジェヴォルンとレイカという中心事象を取り巻く事件については、最後まで入り込むことが出来ずに「まぁ、とりあえずその兵器は作らん方がいいのは分かった」という至極当たり前の事実を飲み込むので精一杯である。結局、サモンジは良い奴だったのか、単なるウジウジ野郎だったのか。ラストエピソードについても、結局彼が何を思ってエピローグに向かったのかが分からんままなんだよなぁ。「人の心を食うロボット」っていうと、既にエヴァが散々食い散らかしたフィールドであり、トキムネくらいの被害だと「まぁ、元気で何より」って思えてしまう。 その他、尺に余裕があると思って無駄にお色気シーンをぶち込んで水着回を演出したり、「現代アニメでやりたいこと」を色々やってはいたが、どれもこれも微妙に「違う、そうじゃない」という残念ポイントに落ち着いてしまったのが勿体ない。キャラデザだって決して悪くなくて、このキャラで大槻監督が本気の萌えをやればそれなりに見られるはずなのに、今作で「本気の萌え」なんてやってる余裕ないんだ。なら入れなきゃいいのにね。整備兵娘達とか、本当に「とりあえずいる」感じになってたしなぁ。辛うじて最後までメインヒロインとして頑張ったジェイミーはそれなりに可愛いと思えるシーンも多かったのだが、それ以上にトキムネが魅力のない人間に見える影響がでかくて、カップルとしてはやっぱり残念な出来だし。いっそそういうじめじめした展開がなかった分、キチガイ櫻井とそのサポートのみっこのコンビの方が面白かった気がする。結局、なんだったんだあの2人。 以上、トータルでみると結論はやっぱり「色々やって、色々もったいない」。まー、個人的にロボものははまりにくい質なので、そのせいってのもあるのかもしれないけど。大槻さんは一旦全部忘れて「To LOVEる」の続編とかやってくると嬉しいんですがね。 PR 締めた、締まった、最終話。予想以上にきっちりとまとめてきて非常に感心しました。わずか11話とは思えない密度の構成で、よくこれだけの話が作れたものだ。 もちろん短いなりにちょっとした不満点はあるので先に書いておくなら、化けの皮が剥がれた朔夜さんはちょっと弱すぎた。いや、メンタル面とか、小物臭とかじゃなくて、冒頭、体術で朱ちゃんに負けてしまったのはどうなのよ、っていう。まー、元々ステゴロじゃなくて権謀術数で相手を貶めるタイプだったんだろうから、こういう修羅場はあんまり慣れていなかったのかも。でもこれまでの現場ではあんなに有能そうだったのけども。あと、成り行きで鹿矛囲を殺してしまったのも安易といえば安易。むしろあそこで「常守朱の結末」を強調するならば、諸悪の根源と目されていた鹿矛囲も殺さずに逮捕して「裁く」方が正しい。ただまあ、これ以上重要キャラが生き残って絡んできちゃうと、ますます世界がややこしくなるからな。劇場版を考えると、あくまでこのテレビシリーズのみのキャラと割り切って消しておくのはしょうがない措置か。代わりに酒々井さんが生き残って彼の志を(下手したらすげぇおかしな方向に)引き継いでくれることでしょう。 今回は最終話ということで終始緊張感の続く素晴らしいエピソードになっており、1つ1つの台詞回しも含蓄に富む印象的なものが多い。せっかくなので、ゾクッときた台詞を時系列順に抜き出して、今回の感想文に絡めていこう。 「法を守ることを絶対に諦めちゃいけない」 結局、常守朱というキャラクターはこのシリーズ中でも一度たりともぶれなかった正真正銘のヒーローである。先週は多少揺らぎかけたものの、そこは狡噛効果で切り抜け、彼女は最初から最後までこの「遵法精神」を貫き通している。鹿矛囲(達)によるカウンセリングでは、「法の外で動く」という選択肢は存在しないという彼女の断定が、彼女の色相をクリアに保つファクターだと分析されていた。もちろん、ここでいう「法」とは彼女なりの正義であり、シビュラと同一でもなければ、鹿矛囲にも賛同はしない。彼女の力が、最終的にシビュラに変革をもたらす時代のターニングポイントとなったのである。 「黒いものはより黒く、清いものすら黒く黒く染める」 全て明かされた東金朔夜の生い立ちとメンタリティ。こうして改めて見ると、やっぱりただのマザコン坊やなのである。シナリオ的な立ち位置は「旧世代シビュラ代表」でありながら、色相を積極的に悪化させようとするバグみたいな存在。彼の告白を聞いたシビュラ(東金美沙子)も、喜んで受け入れるっていうよりもちょっと呆れたような顔を見せていたのがなんとも。末期のシーンでは、自身が持つ歴代記録である犯罪係数をぶっちぎって800越え、900に届かんばかりの数字を達成。まぁ、ある意味で今作最大のネタキャラ、可哀想なキャラだったとも言えるか。 「犯罪係数、オーバー300、執行モード、エリミネーター」 シビュラがシビュラ自身を裁いた、歴史的転換点。相変わらずだが、今作はクライマックスになってシビュラがしゃべりはじめると、日高のり子ボイスの存在意義がぐっと増して画面が締まる。合議を繰り返しシビュラ内部が下した決断は、またも常守朱という一個人の申請を飲み、自らに変革をもたらすことであった。前々から議論はあったともいっており、おそらくシビュラ自身も自己の内在した矛盾については懐疑的な部分があったようだ。もちろん、いざそうした変化を導入した後の問題点についても自覚的であり、このたびの決断はシビュラというシステムが確立してからの、初めての大きな挑戦といえるだろう。まぁ、現時点ではその結果として「自らに内在する色相を悪化させる要因」を除去するという対処療法的なものに留まり、今回だってあくまで「東金美沙子と一部の成員を削る」ことで解決をみただけである。とはいえ、これまで少しずつ蓄え、培ってきたシビュラの「容量」はこれで大きく減ってしまったことだろう。再びの進化のために、シビュラは新たな担い手を求めることになるはずだ。ここで「自分が黒いと言われないように判断基準の方を曲げる」という選択肢も理論上はありえたはずだが、それをやってしまったら当然シビュラの崇高さは地に落ちる。集団としての色相を認識し、そこから「自分はクリアである」ことを維持するための対処というのが精一杯の譲歩案であろう。余談だが、今作1期はエンディングテーマ「名前のない怪物」がシビュラを意味する言葉になっており、今回も綺麗に「Fallen」で「堕天した神」の存在を揶揄するものになっているのは格好いい。 「お前の後輩を取り戻したぞ、青柳」 ギノさん最大の見せ場。もう、その酒々井さんを取り返したところで絶望しかないんじゃねぇかって気もするが、結局酒々井については安易に殺すのではなく、鹿矛囲事件の語り部、生き証人として、苦闘の生を強要する方向に動いたようだ。ギノさん、酒々井との対決シーンではボーガンを右手で弾く描写があり、ちょこっとだけあのサイボーグアームが役に立っている。狡噛には出番があるのにおやっさんは忘れ去られたような状況なので、こういう演出があるとちょっと救われる。他方、酒々井の方は完全にキチピーじみた表情になっており、鹿矛囲があれだけ満足げに逝ったことを考えると、本当に余計な置き土産になってしまった。まぁ、鹿矛囲からしたら百数十人の同志と違って、酒々井なんてドミネーター強奪のために途中で拝借した道具の1つでしかなかったからなぁ。完全にヤリ逃げ状態である。だが、そんな酒々井さんもラストシーンでは鹿矛囲との絆である右目を押さえながらもまだ生気の籠もった表情を見せており、どうもこのままじゃ終わらない気配を感じさせる。施設の中に消えた雑賀先生に加え、このアマ、ひょっとしたら劇場版でも何かキーになるかもしれません。なお、雛河さんは本当の本当になにもなかった模様。ダイナミックなレッドヘリングだったな。 「こうしなきゃ、アタシがクリアじゃなくなるの」 「ここから先へは進みません。全部忘れます」 「わたし、この社会が大好きですから!」 東金さんが最後の最後で小物な最期を迎えたため、2期オリジナルキャラとしてはぶっちぎりでトップの輝きを放つ結果となったのが、我らが霜月美佳さんである。正直、この東金との対峙シーンは涙が出そうなくらいに好き。狂おしいほどに美佳ちゃんが愛おしい。この物語は常守朱という「完全なる遵法者」を主人公としたものであるが、そんな「強者」である常守と対比的に描かれるべきは、鹿矛囲でもシビュラでも、ましてや東金などでもなく、ひょっとしたら霜月という卑屈で矮小で姑息な人間だったのかもしれない。彼女もまた、「自分を持ち、強く生きる」術に長けた「強者」である。彼女のメンタリティは、どこにでもいる凡庸な人間のそれに他ならず、誰もが霜月美佳になれるチャンスがある。なってしまう危険がある。「社会」と「人」のありようを考える上で、常守という超常的な「人」を描くと同時に、霜月という地べたに這いつくばった「人」もあればこそ、シビュラというシステムの根幹が見えてくるのである。そして、彼女も彼女なりに、このシリーズで大きく成長した。そのことを示すのが、ラストの六合塚さんとのお茶のシーン。 「誰であれ、許す気は無いわ」「同感です」 こういうシーンもいいよなぁ。本当に、あやねるは最近良い役者になってることがよく分かる、静かな中にも様々な感情、思惑が詰め込まれた一言だ。今後、同じ職場にいる朱ちゃんとはどういう関係を築いていくんだろう。今回冒頭でも「あいつが全部悪い」と息巻いており、このたびの事件でますます同僚との溝は深まったようです。 こうしてこのたびの鹿矛囲事件は幕を下ろす。1期の時同様、物語としての「結末」というのとはちょっと違うが、「この社会は終わらず、始まったところである」ことがよく伝わってくる幕引き。未来のことを想像すると、楽しみでもあり、恐ろしくもあり。 「アカメが斬る!」 5→5 ひとまず2クールお疲れ様でした。最近では珍しく、2クールの尺でもってきっちり締めたという時点で、まずはスタッフに感謝しても良い作品だと思います。 意外だったのは、途中からアニメオリジナル展開に入った(らしい)ことである。どうやら原作の方はまだ完結していないようで、アニメできっちり線引きをするためにオリジナルであのような「結末」になったらしい。どの辺からがオリジナルなのかは原作を途中までしか読んでないからしらんのよね。こういうスタイルってのはアニメ化されるとたまにあると思うのだが、今作の良いところは、そうしたオリジナルへの流れがかなり自然になっており、それまでのストーリーの収束点としてきっちり機能していたところ(ぶっちゃけオリジナルだって気付いてなかったし)。もちろん、広げてきた風呂敷を途中からたたむのだから多少性急になった部分はあるだろうが、それでも納得の行く幕引きにはなっていたし、一本の大きな「戦記物」ストーリーとして読んで、「なるほど、まとまった」と思えるだけの結末になっていたのではなかろうか。 良かった点から上げていくと、そうした「必要に迫られたまとめ」ではありながら、作品独自の「むごさ」みたいなものはギリギリまでキープしており、バッタバッタと人が死んでのまさかの全滅エンドは、新しい時代の夜明けを迎えなければならない「革命軍の反逆」ストーリーとしてはとても座りの良いものである(殺すために殺した向きも無いではないが)。確かに主人公チームがほぼ全滅ってのは後味の良いものではないのだけど、この作品の最大の売りは「主人公側全員が殺し屋稼業」という部分であり、作品冒頭でも、「悪であることを認め、罪だと自覚しながらも未来の可能性のために人を殺め続ける」というタツミの覚悟が描かれていた。そうした「悪による戦い」というテーマ性を保持するためにも、最後は「命をなげうつ」ところまでがセットであるべきだ。個人的には、死ぬ死ぬと思われながらも何度も生き抜き、最終的に男を見せながら散っていったラバックの死に様は見事なもので、実に良いキャラに仕上がったんではないかと思う。安易な救いを与えて終わるのではないってのもポイントで、最終的に皇帝は処刑されているし、一見すると望ましい死を迎えたかに見えるエスデスにしても、実はタツミに対して「お前と一緒に逝ける」ではなく、「お前と一緒ならば良かったのだが」と、末期にも自分はタツミと志を同じく出来なかったことを理解しながら死んでいる。こういう細かい部分で、一つ一つ「納得させてくれる」ストーリーになっているのは良いと思う。 反面、やっぱり無理が出ている部分は少なからずあり、個人的には無理矢理気味にレオーネまで殺す必要があったのか、というのはやや疑問。前述のように「殺し屋は命を賭して」というのを遵守するならばレオーネもその例外ではないのだが、彼女みたいなキャラクターは「表の代表」ナジェンダ、「裏の代表」アカメと一緒に「民衆の代表」として生き残らせても良かったと思うんだけどね。あと、どうしようもなかったとはいえ、大臣の扱いが最後の最後で残念である。あくまでも「謀略のみで生きてきた下衆」を演出した結果なのかもしれないが、やはり、最後には彼にも一度殴り合いに参加してもらいたかった。タツミたちにしても、全力で突っ込んできた大臣を拳でぶっ飛ばしてこそのカタルシスがあったと思うのだが。その辺はちょっと消化不良ね。マインの死に方が割と適当だったのも気になるところではあるなぁ。 ま、メインシナリオの性質上、100%すっきり満足、ってな終わり方になる作品ではなかっただろうから、そのあたりの小さなわだかまりは必要経費だろう。こうして「終わった後の満足感が大きい」ストーリーアニメがちゃんと出来ただけでも割と満足。ラストの皇帝VSタツミ戦、そしてエスデスVSアカメ戦なんかは映像面でも迫力があって満足出来るものだったしね。中盤はWHITE FOXには珍しく、ちょっと残念な作画の時もあったんだけどね。あと、理不尽な修正ね。もう、深夜アニメなんだから多少過激な表現があったってええやんけ。お子様に見せたくないんだったら、大人しく寝かしつけろ。子供さんは多少のグロやエグいシーンみたくらいで非行に走ったり精神にガタが来たりせんわい(あくまで個人の感想です)。 トータルでいうと「小林智樹の新作としては飛び抜けた部分はなかったけど、まずまず期待通り」くらいのものでした。最後は当然中の人のお話だが、シリーズ通して一番好きだったのは……セリューかなぁ。ぶっ壊れ花澤香菜はホント好き。もっとこういうエグくてどうしようもない役もガンガンやってほしいけど、ここまでエグい役があるアニメはあんまし無いな。どうしても悪役が目立つにアニメなのでそっちにばかり目が行ってしまって、その他にあげるなら大臣役の石井康嗣が流石の存在感。いつでもどこでもぶっ飛ぶいやらしさがたまりません。こんな役やってるのに、夕方のワイドショーとかで淡々とナレーションやってるギャップが笑える。あとはやっぱりエスデスでしょうね。相変わらずあけこの演技ってどっか不安になるような危うさがあるのだが、今作の場合はエスデスの不可解なメンタリティと相まって面白い効果を出していたと思う。エスデス同様、あけこも生まれ変われば理想の旦那を見つけることが出来るのか……。そしてメインとなった若手は斉藤壮馬。安定感のあるヒーローっぷりは、確実に今後に繋がる仕事。メインヒロイン勢としては雨宮天と大橋彩香という、「あんまりそんな気はしないけどほぼ同世代」コンビがあがる。へごは本当になんでも出来るよな。天ちゃんは、未だにこれといった特徴をつかめないでいるのだが、こういうボーダレスな溶け込み方が売りになる役者ってのもいるからね。ミュージックレインでは珍しいタイプだが、今後どういう方向に進化するんだろう。楽しみである。 なんかもう、どこから突っ込めばいいのやら、第11話。とりあえず細谷の悪役が本格始動なのがとても嬉しいです。あんまし悪役やらないからね、普段クッソ真面目な中の人が悪ぶってる演技してるのって本当に楽しそうで好き。 さて、そんなわけで「クロスアンジュ」に続いてこちらも「第2章」に突入した感がある。世界の広がりは当然「西東京」という枠を飛び出して全国レベルのライバル達とぶつかり合うことで表現されるわけだ。1期の時は「世界大会」の開催が10話だったので、大体同じくらいのテンポで話は進んでいる。まぁ、今回主人公チームが3人いるから、1人頭の密度はどうしても薄くて大雑把にはなってしまうんだけど。とりあえず、セッティングすんのが面倒だからって「とりあえずラルさんに全部任せておけばいいや」っていう姿勢はどうかと思ったよ。セイの時は親父さんが偉かったし、レイジも一応王子様設定だから無茶できたけど、今回の3人って純粋に中学生トリオだからあんまり外の世界に対して無茶は出来ないんだよな。おかげで偉い人達とのコネクションは全部ラルさん頼みだ。そりゃま、ラルさんはニルスとのコネは当然あるわけだけども、ニルスがあそこまでラルさんに敬意を表すような存在だったかどうかは微妙。1期の時ってどれくらい絡んでたっけね? そんなニルスであるが、当然のようにキャロライン嬢とくっついており、しかも婿入りして財閥引き継いでる。元々技術者だったのでヤジマ入りはニルスも望むところだったのだろう。1期の事件のおかげで知らなくていいようなところまでプラフスキー粒子の真実に迫っちゃったのは事実だし、あの秘密の地下施設を目撃しちゃった2人で一緒になってお互いに手綱を握りながら情報をコントロールしていくのがちょうどいいバランスなのかもしれない。さぞかし奥さんも綺麗になられただろうと期待していたのだが、残念ながらキャロライン嬢の出番は無し。キララちゃんは出てくれたのにー。まぁ、この調子だと1期の懐かしキャラは後半のクライマックスに続々出てきてくれそうではあるね。セイとかマオみたいに確実に女性ボイスだった連中が大きくなってどういう風に声変わりしてるかが気になるところだよなぁ。セイは親父さんと兼ね役って可能性が高い気がするけど。 ところで、こうしてあげている通りに、ラルさんはニルス以外にもたくさんの「ガンプラ業界の偉い知り合い」がいるわけだが……何故一番親しかったセイに特訓の打診をしなかったんでしょうね。ユウマからしたら姉の婿だろ? まずそこにいくのが筋ってもんだと思うのだが……セイはラルさんとも連絡が取れないようなところにいるのだろうか。いいんちょもそこについていってるのかな。出来ればご家庭で家族に教えてもらえるのが一番無難なティーチングだと思うんだけどねぇ。いきなりトップレベルの訓練施設なんかに顔を出しちゃうと、「一見さんお断りだよ」って鹿児島県民にdisられたり、突然因縁の宿敵に出会ってトラウマ全開でボコられたりしちゃいますからね。もう、あそこで決勝戦しちゃえばいいじゃん。ちなみに、見事なまでの噛ませポジションを務めてくれた鹿児島勢であるが、「うちは4年連続出場だ!」って自慢してたけど、高校だろうが中学だろうが、3年で卒業するんだから絶対あいつらの手柄じゃないよね。なんであんなに得意気だったんだろう。 そんな屍の山を踏み越えて、珍しくブチギレモードのユウマ君が謎の強敵・アドウと対戦。2年前にどこでボコられたのかは知らないが、相手との実力差は2年やそこらじゃ埋まらなかった模様。相手は鹿児島勢相手に一試合終えている状態のはずなのに、そこにトライファイターズが束になっても敵わないという、なかなかの絶望感。久しぶりにこういう完敗展開を見られた。まだまだ向こうは手の内を見せていないようであるし、そのMSの禍々しさはボスキャラとしての迫力充分。あんだけ強いんだから、シナリオの展開上、別に鹿児島勢を噛ませにする必要も無かった気がするが……まぁ、「すげぇ強い」ことは分かりやすかったですかね。いや、結局鹿児島勢が強かったのかどうか分からんからいまいちピンとこないんだけど。そして、そんな禍々しいヘンテコ手のひらガンダムを前に、何故かじっとしてられなくて駆けつけちゃったメイジンカワグチ。うん、光の渦から召喚されるところまでは百歩譲って納得するとして、何故花が咲いちゃうのかは全く分からないな。流石メイジンだな。どこまでいってもネタ要素を忘れない、ビルダーの鑑や。なお、こんなところでメイジンと試合をするとなると、アドウさんはまったく謂われのない因縁からの3連戦というハードスケジュールになる模様。流石に残弾残ってねぇだろ。いじめか。 ぶっちゃけ、今回はキャラ作画がかなり緩かったので画面の方はどうかと思うシーンが多かったのだが、最後にメイジンが持っていっちゃったのでとりあえず許すことにしよう。そして、「やっぱどう考えてもこのチームにフミナ先輩のポジションっていらないような……」という思いを固めよう。これ、ユウマも挫折したし、確実にここからパワーアップイベントをこなさなきゃいけない展開だけど、フミナ先輩は機体をどうしたらいいんだろうね。丁度クールの変わり目に入るので、そこでOPEDの変更と一緒に機体も変更かな。SD成分はなくなってしまうのかどうか……。いっそミライおねーちゃんのママッガイさんを借りてきてほしい。多分弱いけど。 謎がいっぱい第11話。このアニメの場合は「謎」っていうより「突っ込みどころ」って言った方が正しい気もするけども。ちなみに、個人的に一番の謎はエマ監察官が突然レイプ眼でイッちゃったことです。あれ、なんやねん。ドラゴンブレスの効果なの? ちゃんとあとで回収されるのかな。 さぁ、いよいよ第2部の始まりだ。たとえるならばFF3で浮遊大陸の探索を終え、外界に飛び出して世界の広さに怯えるくらいのタイミング。ここまで時間をかけてようやくこの世界の概観がつかめたと思ったのに、次は外の世界が更に広がっていくのである。まぁ、次回予告でも言ってた通りに、あからさまに「別なパラメイルにのってアンジュ達と対立する女の子キャラ(CV堀江由衣)」がいることは分かっていたからそこまで驚くわけじゃないんだが、堂々とドラゴンと同じゲートから出現し、リサイタルをひらきながらメガ粒子砲をぶっ放して帰っていくというのはなかなかのサプライズ。出番が少ないと文句は言っていたが、なかなかのインパクトだったんじゃないでしょうか。大丈夫だよ堀江さん、あなたシンフォギアの時なんかメインキャラでキャラソンもあるはずだったのに、結局1話冒頭でほぼ出番終わりだったじゃないですか。アレに比べれば、多分まだ出番はあるよ。 そんな「外の世界」の恐ろしさであるが、冒頭、アンジュを追い返して一時の平和が訪れた(気がする)ミスルギ皇国の皇宮からして突っ込みどころのオンパレード。化け物の姉の復讐に怯えるシルヴィアちゃん(幼女)は、あれだけ居丈高に鞭打ちにしていたにも関わらず、いざ逃がしちゃうと理屈が通じないノーマがおっかなくてしょうがない。半べそかきながらお兄様に慰めてもらおうと思ったら、なんとそのお兄様(変態)は直属の部下と情事の真っ最中。ただでさえ肉親のいたしているところなんて目撃したくないというのに、生粋の駄目人間であるお兄様は、何とママさんプレイに興じているという一切フォローがきかない最低の場面である。「ママは僕の言うこと全然聞いてくれなくてアンジュばっかり」と駄々をこねて脳内ママンに甘えるお兄様。こいつ、そんな動機で実の母を殺したのかよ。まー、妹が化け物で、母親がその化け物の肩ばかり持ってたんだからいらつくのはしょうがないと思うのだが、現実逃避の方法がいちいち救われないのである。そして、そのお相手の副官様がより一層化け物だったってんだから質が悪い。ノーマなんかよりもシンプルにそれと分かる巨大な羽と、確実に脳から全てをぶっ壊しにきていると思われる毒々しいお薬。もう駄目かも分からんね。そんな様子を見ちゃったシルヴィアちゃんは必死で逃げるわけだが、最後の一言が「アンジュリーゼお姉さまぁ!」なのは確実に突っ込み待ちなのである。「自業自得」で辞書引いたら「今週のシルヴィアのこと」って載ってるレベル。もっと幼女がもがき苦しむところも見てみたいね! さぁ、謎の竜人間がこの世界に入り込んでいて一大事であるが、アルゼナルの方は更に一段上の一大事。これまで黙々とドラゴン退治のお仕事を遂行してきた立派な防衛軍だったが、なんと、敵側がついに集中攻撃を企ててきた。向こう側がどの程度狙ってゲートを開けるのかはよく分からないが、今回は初めて敵側パラメイルまで出撃してきたのだからおそらくは計画的なものであろう。「竜の歌」とやらから放たれる殺戮兵器でアルゼナル指揮系統は一瞬で壊滅し、先陣を切った討伐隊もボロボロ。もう、脱走兵のことなんか気にしてる場合じゃない。結局ラッキーハプニングで刑期を短縮させることに成功したアンジュによってこの危機はいったん収束するわけだが、置き土産となった謎はあまりにも多い。 まず何と言っても「アンジュとヴィルキス」だろう。今週だけでも色々とバックグラウンドが明らかになったわけだが、まず、ヴィルキスは以前ジル司令が乗っていたものだった。しかし彼女も十全に使いこなせていたわけではなく、彼女は「自分たちがこれに乗ってもあかん」という親心からサリアの夢を拒否し続けてきた。彼女より以前にヴィルキスの搭乗者がいたのかどうかは定かじゃないが、今回敵側の機体と共鳴するかのようにして歌に反応していたということは、「あちら側からきたもの」であることは間違いなさそうだ。マジェプリにおけるウルガル製品・アッシュみたいなもんですかね。そんな「未知の兵器」を自由に操ることが出来た上に、相手の歌も(本人も分からないうちに)そらんじたということは、アンジュもあっち側の人間ということでよいのだろうか。ひょっとすると、ミスルギ王家の直系ではなくてどこかの拾い子って可能性もある。そして、そんなアンジュと一応は共通要素を持つのがノーマという種族である。マナを使えず、パラメイルには乗れる。それはつまり「あっち側」の候補ということ? でもサリアやジルではヴィルキスの操縦は出来ないから、やっぱりアンジュはあっち側でも「選ばれし者」だ。ずるいな、臭いくせに。 結局、そんな謎を深めているうちに、サリアさんの必死の思いはうやむやのままに破れてしまった。いや、駄目なのはもちろん分かってたんだけど、こうも救われない形で現実を突きつけられるのは彼女の努力を鑑みると可哀想すぎるよね。「小さい頃からの夢!」「あこがれのあの人の仇!」「努力を続ければ何とかなる!」。全部漫画やアニメなら成功フラグのはずなのに、サリアさんの場合はいちいちジル司令が「それ無理」「無理なものは無理」「出来ない奴は一生無理」と全否定されてしまった。最後には本人も「無理なんだぁ〜あはは〜」みたいなテンションになってて本当に救われない。作中で一番不幸なのってひょっとしてサリアさんなのでは。魔法少女に憧れるのもしょうがないよな……。 その他の面々は相変わらずの様子だが、意外なところでは整備チームのメイに今回ちょっとだけスポットがあたった。墓石に名前が刻まれた彼女の姉とおぼしき人物はジルの同期であり、死の間際に「一族の伝承」をメイに伝えた。確か機械整備に命を賭ける不思議な「一族」らしいが……どういうことだろう。彼女だけノーマの中でも特別な存在なのかな。もしくはパラメイルのメンタルモデルだったりして……(中の人的に)。 その他、エルシャさんはいつも通り、クリスちゃんはヒルダに対してのぷんぷん状態を継続中(なお、ベッドインはする)。ロザリーさんは完全に敬語を使い出した。かくいうヒルダさんはアンジュとの友情タッグが自然と深まっており、なんだかんだでいいコンビネーションを披露するなど、今後の活躍が期待される上げ調子。そりゃね、天下の堀江由衣を相手にしなきゃいけないんですから、ここは水樹・田村連合軍で対抗するしかないでしょう。いや、オーバーキルだけども。あと、今回割とスポットが当たったジル司令についてもまだまだ謎が多い。次回はサブタイトルからして彼女のお話になるのかな。これはアルゼナル全体としての方向性なのかもしれないが、ジルさん、突然のドラゴン大群襲来にもそこまで驚いてなかった気がするんだよね。予測出来てたのか、単に図太いだけなのか。あっさり司令室をぶっ壊されたのに、すげぇ早さで臨時の通信室を復帰させたのもすげぇし。ジルさんは確実に物語の核心を知っているようなので、次回のお話にも要注目。 そして、個人的に2番目に気になるのが(1番目はエマさんね)、ラストシーンの演出なんだよね。ジルさんとばあちゃんの密談をバックに、何故か画面は寝っ転がるヴィヴィアン。すげぇ意味深。彼女にもまだ何か裏がある? 裏があってほしい。CV的に。俺的に。プリーズ死亡フラグ。 なんか抜けてたのでちょっと前の試合から。
Round1・「すらんがすてーん」 1.ガラス加工技術の一。均等に浅い傷を入れることで独特の風合を出す。 2.アメリカンフットボールの反則の一種。意味の無い言葉を叫び相手の気をひく行為。 3.ドイツの評論家。バタイユと交流した。 4.ムラサキキャベツ。 5.オーストリアの作曲家。「牧場の小鳥のための協奏曲」を作曲。 6.近世オランダ人が持ってきた薬。毒蛇の脳にあるという石。 このスランガステーン、Wikiにも項目があるのだが、なんとそこにはあのカズウィーニーの名前が!! まぁ「あの」って言ってもよく分かりませんが。ついにたほいやがたほいや内で完結し始めるという事案である。
Round2・「むぶくのしょう」 1.七歳以下で死ぬこと。 2.裸の大将。 3.島根県にある、昔、天女が羽衣をかけて漁師に盗まれたと伝えられる松の木。 4.狂言。声を失った流しの行商人が洛中で沈黙のまま品々を弄び、それをみた客の反応だけで巨額の富を築く。 5.シソ科ムブクノショウ目の一年草。 6.仏の掌のこと。両の手の間隔が629里あるからいう。 2番の答えは、読み上げられてから一瞬の間があって全員が爆笑した。その発想はなかった。
Round3・「かっぱと」 1.(オランダ語)じゅうたん。 2.生命がたけった鳩。 3.じゃばら状の扉。 4.トルコ語で「国王」を意味する語。 5.勢いよく。がばっと。多く倒れ伏したり起き上がったりするさまに言う。 6.(河童の川流れから)川を流れる戸。 つまりこういうことですかね?(違います)
Round4・「ぱいすけ」 1.(香川県で)浮浪者。 2.(バスケットのなまり)石灰、土砂などを運ぶ籠。ばいすけ。 3.勝負事で負けた男を指す語。「敗助昔日話」の主人公の名から。 4.乳離れできない男児をからかう呼称。 5.松と杉を用いて作られた合板材。 6.中華民国建安省統括領事家。後に政府に帰属。
Round5・「ねこはち」 1.一輪車の車輪の軸部分を支える金具の名称。 2.尻尾が八又に別れた猫の妖怪。猫又を従える。 3.バブル期の流行歌。もしも猫が八匹いたらそれを担保に家が買えると歌ったもの。 4.江戸時代の物乞いの一。門に立って犬、猫などの鳴き声をまねて、銭を乞い歩いたもの。 5.上方落語にしばしば登場する町人。おっちょこちょいだが猫を愛する心優しき人物として描かれる。 6.狂言。八代前の先祖に殺された猫を自称する娘と、田舎侍の面白おかしい共同生活を描く。 3については「バブル期とか、そんなに昔ちゃうねんぞ」とタイラントが駄目出しされる。4については「ちょろけんと比べるとインパクトがなさ過ぎる」と駄目出しされる。6についてはみんな口を揃えて「ラノベか!」。
Final Round・「とよさかのぼり」 1.朝日がキラキラと輝いて昇ること。 2.栄達を極めた者。特に藤原家を指す。 3.中山道の難所。急勾配が約7㎞に渡って続く。 4.豊臣家の栄枯盛衰を記録した「太閤開闢記」の第一巻。以降「豊坂下り」「豊坂滅び」が続く。 5.江戸時代、町人の間で流行した風習。もとは「東海道中膝栗毛」において喜多が行ったもので、頭の上に手を置き、腰をかがめて坂を駆け上がる。 6.狂言。光秀謀叛の報せを受けた秀吉が山崎へ向かう道中で奇天烈な出来事に度々巻き込まれ、最後には空を舞う。 マジでこのアニメの放送が終わったら続けて「えくそだすっ!」の放送が待ち遠しいよね、第10話。とりあえずメインキャストが中原・御前・かやのんの3人で展開されるアイドルものっていうだけで興味津々である。是非、オリジナルアニメでそういう企画が出てほしいものだ。 普段は大体2話完結で1人1人のエピソードが展開していたわけだが、今回はあんまり「終わった」という気がしないお話。それもこれも全ての木下監督のせいである。そりゃまぁ、今作の主人公は間違いなく宮森なので、彼女の正念場となる最終話の出来上がりがクライマックスになるのは間違いなかろうが。そのため、今回のメインであったはずの美沙ちゃんの行く末については、結局結論が出ないまま終わってしまった。いや、「退社する」っていう結論は出ているのだろうが、彼女がこの後路頭に迷うか、新しい会社に入った後も「やっぱりスーメディ辞めなきゃ良かった」と後悔するか、希望通りの新しい生活をむかえることが出来るかは全く分からない。あくまでリアルに「働くということ」「人生の岐路」を描く物語なのだからこれはこれで良いのだろうけど、絵麻ちゃんのお話はきちんとそれなりのまとまりがあったわけで、出来れば美沙ちゃんにもそれなりに晴れがましいエンディングを用意してあげてほしいものである。次回以降にもう少し描かれるだろうから、そちら待ちってことになるかしらね。 ただ、今回彼女のエピソードがなんだかぼやっとした印象になったのは他にも理由がある。何故かしらんが、「退社」というキーワードが乱造されたためだ。既に制作進行の部屋では落合が会社を移ることが決定しており、今回それに本田さんがケーキ屋の夢を追うための退社が重なる。更に更に、なんだか矢野さんまで怪しげな動きを見せており、このまま行くとムサニの制作部屋には駆け出し下っ端の宮森とタローしか残らない可能性も……総崩れですね。ボロボロですね。どうしたらいいんでしょうね。新しいアニメの仕事なんて取ってきて大丈夫なんでしょうか。矢野さん、電話の相手が親戚とかそういう筋の人っぽかったから、多分寿退社ってことになるんだろうな……。 そんなわけで、残念ながら美沙ちゃんが悩みに悩んで決心した退社も、このアニメの中では「たくさんの事件の1つ」でしかなかった。また、これまで見てきた「声優という未来のほとんど見えない仕事でもなんとか頑張るずかちゃん」「先が見えずに困惑するも、先輩の一言でいくらか道が開けた絵麻ちゃん」に比べると、美沙ちゃんの進路選択は、あまり共感を覚えるものではない。そりゃ「夢と違う」ということは確かなのだろうし、3年どころか下手したら一生にわたって意に沿わぬ仕事をやり続けなきゃいけないという見通しは恐ろしくもあるだろうが、それでも日本の現代社会は入社1年も経たずに退社する選択肢はかなり厳しいものがある。転職先にいい顔をされないという実利面での問題もあるが、視聴者側の視点から見ても、「もう少しがんばってみてからでも遅くないのでは?」という感情が先に立つからだ。宮森の訪れた音響会社のおっちゃんがいっていたように、「仕事は続けなければ楽しくならない」。これはおそらく真実だと思う。いや、働いてない私みたいな人間が何を偉そうにしてるのかとは思うが、どんなことだって「入り口から楽しすぎ」なんてこたぁそうそうないだろうし、もしあったとしたら、逆に怪しい。趣味でも仕事でも、何かのきっかけで奥の方へ足を進めてからが本番なのである。昨今は若者の仕事に対する意識というのも旧態依然とした日本の「滅私奉公」からは変わっており、何かと「ブラック企業」なんて言葉が持ち出されて仕事の是非を問う風潮があるが、やはり「生業」という言葉の通り、その仕事を一生のものとしたいなら、目先の1年2年で決めるのも考えものなのじゃなかろうか。まぁ「2年も3年も1つの仕事を続けて歳を重ねたら、それこそ転職の機会が無くなるやんけ」というのもまた事実ではあるのだが……。ムズカシイネ。 というわけで、美沙ちゃんの選択が「若さの特権、夢への第一歩」となるか「若さ故の過ち」となるかは全くの未知数。この作品でバッドエンドってことはないのでそれなりに「希望の持てる」終わり方になるとは思うが、個人的にはスーメディの社長ともう一回膝を突き合わせて相談して、退職を思いとどまってくれるのが一番理想。いっそ七福神アニメにCGの車を投入してものすげぇホイールを描けばいいんじゃないかな。今のところあの5人で出来ることは「ホイールを描く」「猫を描く」「ディーゼル車について調べる」……。みどりちゃん、早く一人前になろう。 そして、今回もその他ちょこちょこと「業界の小話」みたいなものが展開されていて色々ためになるお話。一番の見どころは何と言ってもエキセントリックな音響制作のおっちゃんだろう。音響の職人さんがむやみやたらにこだわるっていう話はどこかで聞いたことがあるので割と業界あるあるとしてはお馴染みだろうが(よく聞くのはエロゲーのちゅぱ音とか、BLものの衣擦れ音など)、スタジオの中に水を張ったプールまで用意出来るのは驚きである。こういうエピソードを見ると、普段見ているアニメの見え方(聞こえ方)もだいぶ違ってきて、音響スタッフにもより興味が持てるのでありがたい。今回は久しぶりにアフレコ現場の様子も描かれていて、当然のようにコンテ撮になっているあたりがなかなか辛そうである。マイク前の出入りの様子なんかもさりげなく描かれているので声優ファンにも嬉しいところ。意外だったのは、キャストが本当に自分のタイミングまでマイク前に移動してなかったという点で、具体的には、警部役の人がしゃべっているとき、残り2本のマイクには誰も入っておらず、警部が離れたタイミングでメインキャスト3人が同時にマイク前に入っていた。どうせ誰も使わないマイクがあるならさっさと入っててもいい気もするんだが、実際はこういう感じなんですかね。 そうそう、あと1つ面白かったのはコンテ打ちのシーン。アニメ制作の手順で一番一般に知られていない行程って、実はこのあたりだと思う。具体的にはコンテ担当がコンテを作ってから、それが実際に原画として仕上がるまでの間。「演出」っていう役割もどういう仕事なのかが分かりにくい。今回の木下監督の熱弁を聞くと、なるほどよくいわれるようにコンテはあくまで「設計図」。これに目鼻をつけて1つ1つの原画が作られていく過程には、こういう会議があるわけですね。その時には代表となる原画マン(今回だと瀬川さんなんか)も出社して打ち合わせしてる。なんだか少しずつアニメ制作の現場が見えてくるこの感じ、やっぱりこのアニメの売りとして楽しいのです。そして、そんな制作現場がたった1人の監督の意志の弱さに振り回される様子もね……さっさとタクシー呼んでおけばよかったんや……。 1日1たほいやが健康の秘訣。
Round1・「たけづっぽう」 1.ムクドリの別称。 2.半分に割った竹筒に飯をつめた弁当。 3.「たけづつ」の俗語。 4.相撲で、貧弱な張り手しか出せない力士を嘲笑した語。 5.竹製の銃。
Round2・「そらうで」 1.オランダの物理学者、技術者。専門は航空力学。1976年ノーベル賞。 2.大正時代の流行語で、声の大きな人を指す語。「so loud」から。 3.賭け事で負けてばかりいる人。 4.両腕を高く挙げた姿勢。万歳。 5.狂言の一。臆病な太郎冠者が、夜道で相手もいないのに主人の太刀を差し出し命乞いをし、帰った後仕方話で武勇伝を物語って言い繕おうとし、叱られる。
Round3・「かずもう」 1.頭髪の美称。 2.居候すること。 3.(複)毛。 4.お百度参り。 5.狂言。大名が新参者を召し抱え、これと相撲をとって負けるが、相手が蚊の精だと気付いて大うちわであおぐ。 狂言禁止令が出される始末。
Round4・「へっだがぶらー」 1.ラクロスにおける反則の一。球の保持者がキーパーと対した時、他の選手がその間に入ること。 2.イギリスの官能小説家。性的絶頂後の白紙状態を虚無的に描く。作「女の塊」「全身が野獣」。 3.虚勢を張っているのが見え見えな様。 4.頭突きを頭で打ち返す技。 5.イプセンの戯曲。愛のない結婚をしたガブラー将軍の一人娘ヘッダが自殺するまでを描いた写実的作品。
Final Round・「まけながく」 1.決闘で負けた者の名をしたため、飾るための額。 2.中国山東省を中心に伝わる音曲。四管七弦を原則とし、しゃらしゃらと家々を巡って練り歩き奏でる。 3.日数多く。 4.古代ギリシャで独自の発展を遂げた機械工学。 5.江戸時代、町を巡り歩いて飴を売った行商人。「負け額売りにて候」を売り文句とした。
まさかの一衣さん大活躍、第11話。モブ子さんなんていってごめんね。訂正しよう、一衣さんは便利な「負けても問題無い自動バトルフィールド発生装置」。 脇役いじりはさておきつつ、実にまっとうなクライマックス。余計な脇役は次々に退場し、残されたのは本作のエッセンスとなるメンバーのみとなった。 まず、最後の「残った要素」であった花代さんの処理からスタート。彼女は最近調子がおかしくなっており、「やっぱ他の女の子の人生を歩むのなんて無理に決まってるからね」と思って見ていたのだが、何と彼女の激白は「私も香月が好きになっちゃったからどうしていいか分かりません」というもの。Oh、そりゃ驚きだ。いやまぁ、元々花代さんは夢限少女になる時点で「香月とくっつこう」という意思は明確にあったのだから、決して彼のことを悪く思っていたわけではないのだろうが、その時点では「遊月の願いを叶えないと消えちゃうしな」という使命感や打算があったのも事実のはず。しかし、長いことカードの中でぼっち生活を続けていた彼女に、現実世界の三次元男子は刺激が強すぎたようだ。マジになってしまったことにより、「遊月である自分」と「本当の花代さん」の間に整合性が維持出来なくなり、彼女は混乱してしまったというわけだ。とはいえ、彼女はこの混乱について積極的に解消を求めたというわけではないだろう。一衣のところに伊緒奈についてのメールを送ったのは純粋に親切心からだろうし、わざわざ新規メアドで連絡したのは、「助けてほしいような、そうでもないような」という逡巡の表れ。もし遊月が彼女のことに気付かなければ、おそらく花代さんはこれまで通りにぎくしゃくしながらも香月との生活を続けていたに違いない。 しかし、遊月は来てしまった。なんとこれが、遊月がルリグ化してからの初めての会談である。もちろん遊月にも思うところはあるに違いないが、彼女は以前、「花代さんの苦境も理解しているし、彼女が自分の願いに賛同し、協力してくれたことには感謝している」と述べていた。遊月側からは、決して花代さんを一方的になじるようなことはしない。花代さんもそのくらいの微妙な関係性は分かった上で、「ひょっとしたらくるかも」くらいのヒントで遊月を招いたのだろう。そして、いざ来てしまったからには自分の思いをぶちまけずにはいられない。「香月を好きになっちゃったせいで、なんかもう、罪悪感が半端無いんです」と。まぁ、気持ちは分からんではないが、既にいっぺん遊月を騙した上での現状だからなぁ。今更「遊月に申し訳なくて」とかいわれても、「いや、お前がいうなよ」というのが第三者としての第一印象である。しかしまぁ、彼女の懊悩も分からないわけではない。「ルリグとセレクターの入れ替わり」という大問題については、花代さんはカードの中でたっぷりと考える時間があった。それこそ罪悪感と格闘しただろうし、「入れ替わって全くの他人としての人生なんて歩めるの?」という問題も幾度となく自問自答し、悩み抜いた上で苦渋の決断をしたはずだ。だからこそ、心を鬼にして遊月を「騙す」ことになった。しかし、実生活を始めてからの香月との生活は、そうしたシミュレーションをするだけの時間的・精神的余裕が無い。気付けばどんどん自分の気持ちがコントロール出来ない方向へと暴走してしまい、彼女のキャパを超えてしまったのだろう。ちょいと大人びて見える花代さんではあるが、彼女もあくまで一介の女子中学生でしかなかったのだから。 花代さんの苦悩は図らずも香月の耳に届いてしまい、全ては白日の下にさらされる。職務放棄を宣言して逃げ出した花代さんを待ち受けるのは、「願いを叶えられない夢限少女は消えるしかない」という、最近忘れかけていたペナルティ。イレギュラールリグばかりだったので実存するのかどうかも怪しかったルールなのだが、どうやら強制力はそれなりに強いらしく、花代さんは原因不明の昏倒からダイレクトICU。彼女が消えてしまうまでのカウントダウン待った無し。逼迫した状況下でるう子・一衣・遊月の3人は一計を案じ、ユキのアドバイスで「直接白窓の部屋へ殴り込み作戦」を決行。サンドバッグ一衣さんをボコボコにする八百長試合で強引にラスボスのお膝元へと乗り込むことに成功した。 そして物語は二手に分かれる。一仕事終えて満足したかに思えた一衣だったが、どうにも様子がおかしい現世のるう子を見て、まだ問題が解決していないことを知る。なにもできないで手をこまねいているのは我慢ならぬと悩んでいると、ここで突然、途中参加の援軍である香月から「繭って本当に異空間にいるの?」という衝撃的なヒントが。「その発想は無かった」と考え直したところ、「そういえば、あの部屋って現世にもあるのでは」という、ある意味当たり前の事実に行き当たる。「繭が実在の少女である」ことは散々ユキの口から語られていたのだからこの発想はある意味当たり前ではあったのだが、どうもお話の現実味が薄く、仮にそんな少女がいたとしてもどうせはるか遠い世界のことだろう、と思っていたのがまさに盲点。よくよく考えてみれば、おそらくセレクターバトルが発生している事案数だけを考えれば、るう子たちの回り、この町の中にやたら集中している。たかだか読モレベルの晶や伊緒奈がセレクター界の広告塔になっているのだから、そのブームは局所的であろう。少なくとも「WIXOSS」はどう考えても日本国内の製品なんだから(だよね)、繭という少女がはるか異国の人間なはずがないのである。そんな当たり前のことにようやく気付いた一衣さん、突如として彼女の灰色の脳細胞はフル回転を始め、「そういえば、聞いたことがある」とここ一番の大活躍。なんと、白窓の部屋は私たちのすぐそばにあったのです。急行する一衣・香月という謎のタッグ。そして知らされる、繭の死。「わぁ、このアニメで男性キャラが2人以上しゃべったのっていつ以来だろう」とか考えながら、現実世界でのチェイスはここで終了する。 他方、白窓の部屋にたどり着いたるう子とユキは早速繭の説得を試みるが、基本的に性根のくさった繭さんがそれに同意するはずが無い。「ぼっちだったお前が偉くなったもんよね」と元クロに悪態をつきつつ、あくまでタマは渡さない所存。あげく悪の枢軸たるウリスまでが出現し、ここでセレクターバトルの生みの親が、ついにデュエルディスクをその身にまとって現場に出撃してきたのである。ゲーム開発者とのガチ対決。突然野生のリチャードガーフィールドに戦いを挑まれたような状態で、そのゲームのプレイヤーならば垂涎のシチュエーションではあるのだが、るう子としては寝耳に水である。「ゲーム開発者って強いんじゃないの?」と困惑するも、冷静なユキは「いや、あいつ一人回ししかしたことないから、多分大したことない」と一蹴。まぁ、確かに一人回しって自分に都合のいいシチュエーションに偏っちゃうので、どうしてもスキルの上達に限界があるからね(経験者談)……。予想通り、ちょっとプレイスタイルを変えるだけでも「何それ? どういうこと? 手札のカウンターが無駄になるやんけ!」と繭さん大混乱。試合は優位に進むかと思われた。 しかしここでトラブル発生。いわゆる開発者権限でもって、思い出したようにルールを盾にする繭。「そういえば浦添伊緒奈が自分自身に戻っちゃったってことは、クロはルリグの任務放棄ってことでよろしいですか?」とるう子サイドのルール違反を指摘し、クロは突然のICU。まぁ、確かにいわれてみりゃその通りなんだけど、数ターン前の誘発忘れを今更指摘するのってずるくない? ユキが倒れてしまったことで試合どころじゃなくなったるう子は、「とりあえず近所にタマがいるから、そっちとチェンジすれば!」と尻をまくって逃げ出す。あの空間、割と自由に席を立って移動出来るもんなんやな……。しかし、慣れぬ空間で迷子になるるう子に、改めて突きつけられる「繭は既に死んでいる」という事実。もう死んじゃってる人間の妄念がこのシステムであるというなら、それを打開するには何が必要なのか。ユキという手駒を失いかけている中、彼女の急務はタマを何としても引き込むこと。さぁ、次回はいよいよクライマックス! どうなるるう子、そしてどこに行ったあきらっきー! |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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