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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 「戦闘中に歌が?!」俺(別にそんなにおかしなことでもないだろうに……)第18話。歌も歌わずに戦って、どうやってフォニックゲインを高めろというのか。

 さて、雨後の筍の如く、ニョキニョキと死亡フラグが生えまくる残念展開の中、予定調和のようにシエルがひとまずの任務を終えた。あまりにも想定通りだったおかげで悲しさよりも納得感の方が先にきてしまうが、決してお仕着せのお涙頂戴というわけでもない、彼女なりの生き様のドラマがあった。いや、そのドラマですら、途中まではヴァイスハイトの手によるものだったわけだが……。

 シエルとヴァイスハイトという主従関係により、ついにこの世界の全貌が明らかになったような気がする。まず全ての元凶となった「新月の涙」は気象観測衛星の事故によるもの。大規模な宇宙開発を進めていたであろう人類は、たった1度の失敗によって地球の全てを崩壊させた。まぁ、多分毒性の燃料とかそういうものが地上に降り注いだってことなんだろうね。そうして人類は大打撃を受けたし、さらにその「雨」のもたらした影響だろう、地球上の生物が変異を起こして人類に牙を剥くおまけ付き。弱り目に祟り目で人類が滅びかけたのもやむなし。しかし、そこからなんとか復興を果たした人類の希望の星となったのが巨大国家アメイジア。ヴァイスハイトやトキオたちはそこで「創造された」人類という話だったが、これが文字通りに「製造」された人工生命的な意味合いなのか、単にそこで生まれてそこで育った人類であるということなのかはまだ不明。まぁ、どっちにせよ1つの時代の節目である「アメイジア時代」を象徴するのがイデアールという組織なのだろう。彼らのお題目は「イストワールを目指すこと」らしいが、この汚れた地上を抜け出してお空の上のイストワールに辿り着けば、もしかしたら雨をコントロールする権限も人類に戻ってくるのかも。

 そうして復興を目指す人類の強い味方がメイガスということになるわけだが、はい、ここでようやくタイトルどん。ヴァイスハイトさんが気にしているのは「そのうちメイガスが成長しすぎて人類に仇なすよ。人類は再び自ら作り上げた科学技術にしっぺ返しに合うよ」ということ。人工知能が人類を超える、いわゆるシンギュラリティの懸念であり、まぁ、こんだけの技術があったらその懸念も当然のものではあるのだが、今更おめぇ1人が心配したところでどうしようもなくない? とは思う。少なくともトキオはそんな心配してないし、外の世界でもマリアあたりは割と自信を持ってメイガスのメンテしてたので、今のメイガスにそんな心配はないと思うんだけど。まぁ、今回のシエルみたいに「マスターの思惑を超える」ことをする可能性はあるが、そこまで想定してのメイガス三原則だし、そもそも今回の件はどう考えたってヴァイスハイトの自業自得だろうし……まぁ、今後ミステルが人智を越えたとんでもねーことをやらかしてから考えればいいんじゃないかな。

 そうして余計な心配をしているヴァイスハイトの思惑について、トキオは「底が見えたわー」ってんで離脱、黒仮面様はまだ思い悩み続けているようだが、多分シュネー共々大義名分がどこにあるかは薄々分かってるだろうから、転げるのも時間の問題か。しかし、その代償として絶唱後のシエルは機能停止。自主的にカナタにインストールさせたプログラムは、おそらく初期化にカウンターの形で機能停止させるトラップみたいなものだろう。すでに「ゼロ型メイガスを手にいれる算段はできている」と報告済みのシエル。見事に飼い主の思惑の先をいき、全ての目的を果たしてみせたのである。まぁ、そんな結末をカナタが望むかどうかはまた別問題なのだけれど……。どこまで行ってもこのままではシエルに幸せは無かった。だからこそ、彼女は自らを犠牲にしてトータルでの利益をとった。これもまたメイガスらしいクレバーな判断であろう。

 さて、カナタは説明のない状態で現状を受け入れることができるかどうか……。

 
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 やめてくれ、その話は俺にキく、第15話。本当に……効く……。

 トレーナー要素はあんまりなく、「ペットと人生」を考えさせられるお話。まぁ、ペット云々以前に熟年離婚についても考えさせられるわけだが、そこに関しては今回の主人公である小山田さんが奥さんにどんなことをしてきたのかがはっきりは分からないのでなんとも言えない。ただこの短い時間で「時間の感覚も定かでないくらいに家族を蔑ろにしてしまったかもしれない」という気づきを一番ショッキングな方法で提示してくるのは割とエグい。まさかこのアニメ、この展開でホラー作品みたいな演出になるとは思わないじゃん。

 幸いにして(???)当方は蔑ろにする家族すら存在しないので数十年後(もしくは数年後)に孤独死確定の身の上なのだが、そんな人間からすると今回の「ただ死を待つのみ」という「老い」にフォーカスした話の怖いこと怖いこと。老化は誰にも分け隔てなく平等に訪れる現象であり、ただ向かう死を恐れるのではなく、それまでの生に価値を見出すべきである。こちとら死ぬことは多分そこまで忌避していないのだが、やはり最後に向かうべきルートがゴール以外の部分でも大概「孤独」であるというのはキツい現実。そして、そんな現実を少しでも優しくしてくれるペットの存在が、今回の小山田さんには更なる試練を与えるわけだ。

 「ペットとの別離」も動物を飼う上では絶対に避けられないテーマであり、私だって過去に何度も何度も辛い思いをしている。「もう二度とペットなんて飼うもんか」と思いつつも、それでも飼いたくなってしょうがないという業の深い状態を続けるのが人間だ。ただ、今回の小山田さんの場合はおそらくそうした輪廻に囚われているわけではなく、愛犬のリボンが最後の伴侶となるだろうことは想像に難くない。「おじいさん」というほどの年齢でもなさそうな小山田さんにとって、リボン亡き後の人生は更なる孤独を想起させて恐ろしいものに違いないが、せめてその孤独と戦うための手立てを増やすべく、リボンとの余生を精一杯生きようというのが今回のお話だった。年老いたペット、「もういつお別れしてもおかしくないんだよな……」と覚悟する時間を与えてくれる部分は優しいよね。うちの愛猫も、ヨレヨレになってからも数年生き続けて希望を与えてくれたっけなぁ……。ペットの寿命が伸びている社会、とても優しい。

 今回のお話の丹羽は「そうだよね、ペットが死ぬの辛いよね。俺だってウルソンが死んだら正気じゃいられない」って単なる頷きボットになってただけなんだけど、そんな彼が与えてくれた豆知識は「大型犬の方が実は寿命が短い」。こないだもどっかで同じこと言ってたけど、これって結構意外よね。普通、サイズの大きい生き物の方が寿命が長いってのが生物学的なセオリーだからさ。「ゾウの時間 ネズミの時間」ってやつだ。でもまぁ、犬の大小ってのはそこまで生物学的な差ではなく、純粋にでかい犬の方が負担が大きいってことなのかしらね。でも、そこまで言われても「室内飼いのゆっくりとした優しい大型犬」との老後の生活はちょっと憧れる部分はある。あんだけのサイズなら存在感抜群なので寂しさはだいぶ和らぐだろうし……。犬、飼おうかな……(何も学んでない)

 
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 毎年のことなので、当然のように今年もやってまいりました。今年は最初に強めのワーニングを置いときます。毎年書いていることなんですが、あくまでこちらの記事は声優グランプリさんの「声優名鑑」無しには存在し得ない、完全なるおんぶにだっこの人任せな内容です。一応、自分としても歴史的資料の側面はあるかと思って公開していますが、この記事を理由に本誌の購入をしないような人が出てくるのであればそれは遠回しな営業妨害となり、全くもって私の望むところではありません。場合によっては来年度以降の公開を差し控える理由にもなりますので、閲覧されている皆様におかれましては、「興味があるならテメェで買え」という方向性で徹底していただくよう、よろしくお願いします。こんなアホな記事見てるよりも、実際の名鑑を眺めてた方が何百倍も楽しいですよ。

 

 とまぁ、説教くさいことは置いといて……今年も数字の部分から見ていくが、この度掲載された女性声優の人数は総勢1063名。相変わらずの増加の一途ですが、流石に歯止めの効かぬ増加はまずいと思ったのかどうか、上げ幅で言えば近年ではかなりおとなしめの数。過去6年を見ると「「49増→47増→60増→48増→48増」という数値だったところが、今年は24名の増員にとどまっている(12の倍数なのは、1ページの掲載人数が12人だから)。まぁ、だからってまだ増え続けることがいいとも思わんのだが……このままのペースだと数年後に名鑑本体が100ページ超えるんだよな……。声優を目指す若者の皆さん、本当に頑張ってください。まぁ、こんな地獄のような生き残り競争に勝負を賭けにいってるんなら、今更オタク連中が心配してもしょうがないだろうけどさ。

 一応去年分から転載して数字を付け加えておくと、2010年以降の数字の変遷は以下の通り。

536536548596644

680703751800847

907955100310391063

ちなみに手元にある一番古い2002年度版の掲載人数は319人。20年の時を経て、声優の人数は3倍になっているということか……。

 

IN42名)

相川遥花 秋奈 綾瀬未来 池田海咲 伊駒ゆりえ

大木咲絵子 奥井ゆうこ 小山内怜央 小澤麗那 鶏冠井美智子

春日さくら 川村海乃 菅叶和 神田朱未 久遠エリサ

栗坂南美 来栖りん 小日向美香 坂倉花 澤田姫

嶋野花 新福桜 橘杏咲 立石凜 田村好

月城莉奈 月音こな 中川梨花 永野愛 永牟田萌

楡井希実 春花らん 平塚紗依 藤本侑里 前島亜美

MAKIKO 三川華月 三木晶 南真由 麦穂あんな

結川あさき 結那

 

 さて、「昨年度掲載されておらず、今年は載っていた名前」のリストは上の通り。追加人数も去年が50名、一昨年が53名とかだったので一応微減。例によって全部が全部名前をチェックはしきれないが目につくところを見ていくと、純正新人枠からは「推しの子」伊駒ゆりえや「白聖女」で主演を飾った澤田姫などの名前がある。澤田姫に至ってはこの中でも珍しい「まだWikiがない人材」なのでなかなか貴重。他にも「勇者が死んだ!」は声優オーディションも兼ねていた作品で、そちらで採用された名前が新福桜。「星屑テレパス」の遥乃役・永牟田萌や、「君は放課後インソムニア」で曲の好演が印象的だった田村好なども今年からラインナップ。

 一時期激烈だった「特定のソシャゲからまとめてドン!」みたいな傾向も落ち着きつつあり、プロジェクト別に分けていくと「うたごえはミルフィーユ」というアカペラプロジェクトから名前が上がってきたというのが相川遥花綾瀬未来の2名、新作映画公開予定のウマ娘からは、主人公・ジャングルポケット役の藤本侑里、そしてサウンドオブアース役のMAKIKOがエントリー。そして大手であるラブライブプロジェクトからは、まず「Liella!」の残り枠、オニナッツ役・坂倉花、マルガレーテ役の結那が加わってこれでコンプかな? 私はよく分かんないラブライブの新プロジェクトからも何人かエントリーしている様子。

 そしてもちろん、我らがバンドリプロジェクトからはMyGO!!!!!の残り枠、長崎そよ爆弾・小日向美香ANON TOKYO立石凛が正式参入。Ave Mujicaからの加入がないなぁ、と思ったらだいたいのメンバーは既に登録済みだった(にゃむ役の米澤茜のみ未掲載)。

 他はまぁ、順当に新人で加わっている枠が多そうだが、そうじゃないところを見ていくと、ちょっと驚いたのはキュアミント役の永野愛。プリキュアは意外と未掲載でも気づかないことが多いのだが、実はこの人はこれまで名鑑にいなかったようだ。この度「オトナプリキュア」きっかけで拾われた形だろうか。また、最近何かと気になる麦穂あんなも実は名鑑未掲載だった。この度めでたく登場し、プロフ欄にはぎっしりと動物の名前が書かれている。そしてこちらも意外だったのは名前のインパクトが抜群な鶏冠井(かいでん)美智子さんも初登場。そこそこの芸歴だったんだけど、どういう理由なんでしょうね。

 名鑑名物の「出戻り」組では、やはり触れずにはいられない、ウェルカムバック前島亜美。彼女は21年に初掲載から去年削除され、今年すぐに復帰という激動の掲載歴となった。しれっと帰ってきたのは神田朱未。カンチは何故か17年にいなくなっていたが、この度無事復帰。Aice5のメンバーの遍歴はマジでよく分からん。個人的に面白かったのは13年に一度掲載されながらも16年に退場し、この度8年ぶりに戻ってきた「秋奈」という名前。ウマ娘のドゥラメンテ役なんかで日の目を見た名前だが、実はこの人、以前は同じ表記で「ちゅな」と読む謎芸名だった(当時の差分チェックでも触れている)。それが今回再録され、いつの間にやら芸名の読みもふつーに「あきな」になったらしい。まぁ、その方がいいわな。

 他にも色々と楽しみ方はあると思いますが、個人的に妙にツボったのはギブの宣材写真がいかにも沖縄感あるものに変わってたこと。はいたい。

 

 

 

OUT18名)

雨夜音 石塚理恵 一城みゆ希 大津田裕美 清井美那

久保田梨沙 黒崎彩子 白沢かなえ すずきけいこ 近村望実

根岸実花 野崎結愛 日笠山亜美 樋口智恵子 福原遥

増田里紅 三宅晴佳 宮瀬玲奈 

 

 対して、こちらは「昨年度掲載さ入れていたが今年は載っていなかった」名前で、昨年より多い18名がここにリストアップされた。消えゆく名前があるというのは寂しいものだが、今年は鬼籍に入られたのは一城みゆ希さん1人だけかな? その他、はっきり「引退・廃業」を明言さいているのは若手の久保田梨沙。「おちフル」のロコちゃん役の人である。他にも「近村望実」「増田里紅」などの名前も一旦声優業から退いた人たち。

 圧巻なのは「ナナニジ」がらみの名前がめちゃめちゃ多いことで、具体的には「雨夜音」「清井美那」「白沢かなえ」「宮瀬玲奈」の4名。去年新規で登録された名前もあり、なんだか消費速度が加速しているかのようでちょっと怖い。事務所側もちゃんと折り合いつけてからデビューさせろよ。

 引退でもなんでもないけどしれっと名前が消えたのが福原遥。まぁ、彼女の場合は「もう声優の名義なんて名乗らんでもいいやろ」くらいの気持ちだろうしなぁ。

 「仕事も減ってるし、多分引退とまではいかずともほぼ本業としては退いてる扱いなんだろうな」くらいの立ち位置では、例えば樋口智恵子の名前があるのはちょっとショック。「あずまんが」のトモ役など、当時は結構見かけた名前。日笠山亜美についても「ぱにぽにだっしゅ」など何作品かで見かけた名前だが、最近は見てなかったのでしゃーなしか。

 あとは掲載がなくなった理由がはっきり分からない人たちだが、鍵系作品で有名なすずきけいこは何故か今回掲載がなかった。……表名義の仕事が少ないとか? 「大津田裕美」「黒崎彩子」という2つの名前も仕事量の減衰からの表記見送りっぽいが、この2人が実は事務所が同じ大沢。大沢は今回新規若手枠で多くの名前を載せているので、もしかしたらなんらかの枠のトレードみたいなものがあったのかもしれない。

 名鑑チェックは楽しいものだが、増えすぎても辟易しちゃうし、かと言って名前が減るのも寂しいし、何を求めてやっているのかよく分からなくなる時もある。こんな声優オタクどもの業(カルマ)を背負いながら、声優さんたちは日々頑張ってくださっているのである。

 

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 永劫のクライマックス、第17話。このアニメは「決着」とか「小休止」とかいう概念を知らんのか。前回がフル回転だった分、今回は作画部分でちょっと省エネしてる感はあったが……。

 タラちゃんの最期。前回の一撃で瞬殺だったかと思われたタラちゃんだったが、あの一撃はほぼ五分の撃ち合いでその後のフォロースルーからの姫様チームユニゾンアタック、そして迫るラグナがフィニッシュブロー。武に生き、武に殉じた男、その最期を看取るのはサブタイトル通りの「戦友」、ゾラさんである。このタラちゃんゾラさんの友情物語が実に切なく、毎度のことながら「どっちが主人公サイドなんだろう……」みたいな感情に襲われる。別にタラちゃんゾラさんのバックグラウンドなんてほとんど語られてもいないのだから感情移入する余地なんてないはずなんだけど、血族に入る前の2人が本当に互いをリスペクトしあういい関係だったんだろうなぁ、ってなんとなく思っちゃうのよね。ゾラさんはまだ分からんけど、タラちゃんは多分ずっといい奴だったんだろうし。それはゾラさんの反応を見ても明らかで。こんなにも「死んでほしくない!」って思われる強兵が死ぬお話、なんて残酷なんだ。

 そして、そんなタラちゃんの意思を尊重すべく、一見すると無情な決断を下すゾラ。しかしそれが最もタラちゃんのためであることが分かっているという美しい友情。武人・タラテクトラは最後の力を振り絞って兵団の全てを巻き込もうと目論む。そして、今度はそれが逆サイドであるラグナ・スターリアの関係性を促進させる。ラグナの圧倒的な力をサポートしきれずに悔しがる銀器姫。しかしそんな「罵倒」を受けても挫けないのが彼女のいいところで、ラグナが掴む剣に力を与え、絶対に強者に対して遅れを取らないと気を吐く。この2人の関係性も「友情」であるとするなら、間違いなく「戦友」どうしであるのだ。まぁ、姫様の方が最終的に「友人」で終わりたいのかどうかは分からんけど、彼女の持つ「ツンデレ」を超えた「ツン姫」ムーブがとてもとても強いので……出来ればラグナもその辺はしっかり考慮して欲しい。

 実際のところ、今回のラグナの心中の変化って今までになかった動きだったような気がする。これまでのラグナは人間関係というものに凄まじく疎く、クリムゾンという畜生に引きずり回された影響もあり、人を人と見ての関係構築をほとんど行わなかった。唯一無二の関係性だったレオですら「弱さ」を理由に切り捨てたし、シンとは「戦友」になろうとしてまだまだ失敗してる状態。そんな中、ついに姫からの助力については「この人は強いなぁ」と感心し、その先にある関係性までを思い描くことが出来た。さらに、姫の方もなんの因果か「未来のラグナ像」が見えてしまい、互いにもう切り捨てられない強い強い繋がりを感じている。ようやく、ほんとにようやく、この世界にもラブの要素が生まれるのか……。

 と思ったらクビチョンパだもんよ。まぁ、ラストの謎の展開を見る限りでは死んでないんだろうけど……絶対に「勝利の達成感」みたいなものを味わわせてくれない作品。さぁ、ここで来てしまったぞ、最強最悪ウォルテカムイ。彼がこのタイミングで来たのって、ゾラさん目線で既に転移魔法陣が起動しているのでここからカウンターでティアのところにラグナを飛ばすっていう戦略を取られる心配が無いって判断したからなんだろうか。それとも単なるカムイの独断専行か。まぁ、なんにせよ久しぶりに愛しいアルテマティア様の勇姿が見られてよかったです。

 「流石にどう足掻いても詰み盤面じゃん……」って思ったけど、まだまだトリッキーな展開は終わらない。俺ら(とスライム先輩)は指をくわえて見ているしかないのだ……

 
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 なんやこのサブタイ、第6話。Aパートも宮廷料理の話じゃないし、Bパートも「塩茹で」部分は別にメインじゃないだろ……。

 などという問題はさておくとして、今回のお話で改めて思い知らされた(?)疑問は、「このダンジョン、いったいなんなんだろう」である。なろうアニメなんかでもよく「そもそもダンジョンとは?」みたいな疑問が湧くことが多いが、例えば「ダンまち」におけるダンジョンは明確に説明があるし、他にも「便利屋斉藤さん」なんかもダンジョンの説明は丁寧だった。よく分からんのは「レベル1だけど〜」とかの明確に底があるダンジョンなのに汲めども尽きぬ井戸のように冒険者が潜り続けるパターン。誰がなんの目的で作っているんだろうか。

 こちらの作品については、おそらくダンジョンがどういうものかという設定はきちんとありそう。というか無い状態でこれを書いてるなら逆にすごいと思うが、現時点では視聴者にはディティールが明かされていないのでまだ何もわかっていない状態(もしかしたら1話で説明あったかもしれんが)。Aパートは「いけるかいが」というあまり馴染みのないモンスターが登場し、今ライオスたちが潜っている階層がざっくり「王城っぽいエリア」であることがなんとなく伝わってくる。

 「いけるかいが」って、あんまりいろんなRPGとかで出てくるイメージがないので「イメージと違う」とかじゃなくて「よく分かんない」生物(?)である。もし「絵の中に閉じ込める」というメトロポリタンな技を使うとしたら、普通に考えたら実際に空間を飛ばす能力というよりは「絵の中に入っちゃったような奇妙な幻術を見せる」という精神作用の方がありそうなデザインだろう。先週出てきたゴーストたちのように、なんらかの方法で相手のメンタルに干渉して衰弱させるパターンだ。実際、今回ライオスは「食べたはずの料理が全然腹に溜まっていない」という現象を体験しており、絵の中の世界での出来事は物質的な結果を伴っていない。ただ、奇妙なことに周りの3人から見ると間違いなくライオスは絵の中に「飛び込んで」おり、物理的にロープで繋がった状態だったからこそ救出もされている。単なる催眠術とかのチャチなもんじゃない、もっと恐ろしい転移能力の片鱗のはずなのだ。だとすると相当高度なことやってるはずなのに……あのエリアにいっぱいいるんだよな。そもそも生物じゃなくて単なる魔法トラップの可能性の方が高いのかな。だとしても「元々王宮だった場所」にそうしたトラップが仕込まれている意味もよく分からんし、実在するどこぞの王国の歴史を追体験できているっぽいのも謎なのだが……。この辺の設定は物語後半で回収されそうだな(まぁ、アニメはそこまでやらんだろうが)。

 Bパート、打って変わって現実的な(?)モンスターであるミミックのお話。奇しくも私、前回のコイン虫の時に「強いて例えるならミミックみたいなものか」と評してしまったわけだが、この世界にはちゃんと別の形でミミックもいた。こちらはヤドカリ状の甲殻類(?)という扱いで、まぁ、モンスター単体としてはそこまで不思議なではない。宝箱に見えるのはそのように擬態した外殻を持って生まれているのか、それとも本物の宝箱を見つけてヤドカリのように寄生しているのか、その辺もよく分からない。後者の方が生態としては自然なのだが、残念ながら前回のコイン虫で「なんの脈絡もなく人間の文化であるコインに似た形に進化するのはおかしいので、多分近くに本物のコインがあって、それに擬態する能力があるのだろう」と推察したのだが、残念ながら今回そのコイン虫の方が「間違いなくこの姿で生まれて、育ってる」というウラが取れてしまったため、もうこの世界における進化という概念はあまり考えてもしょうがないのかもしれない。コイン型の虫が生まれる空間なら、そりゃ宝箱ヤドカリが生まれたっておかしくはないだろ。

 というわけでこの世界の謎は深まるばかりだが……ライオスは全然気にしてないからな……負担がチルチャックの肩にばかりのしかからないように祈るばかりである。

 

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 やたらと画面が暗いアニメだなぁ、第6話。ただでさえ何がどうなってるのか理解すんのが大変なのに画面が見づらいのはキツいて。ちょっと気合いを入れて追いかけなきゃいけないみたいだ。

 というわけで、今回はようやくサブタイがキャラ名以外の仕様となり、新キャラの登場が無い初のエピソードになった。多分この機会にしっかりとこの世界の構造を把握しておかないと今後のお話で置いてかれる可能性が高いので、自分なりのまとめをここで記録しておこうと思う。つまり、感想でもなんでもない。間違ってる部分があったら有識者は訂正してください。ただしネタバレ無しで。……ネタバレ踏むのが怖いから公式とかWikiとかもどこまで読んでいいか分からないのが怖いんだよなぁ。

 まず、「魔王」が討伐された世界で現在一番大きな勢力だと思われるのが「黄都」と呼ばれる大国家。これもぶっちゃけ先週までは「皇都」だと思ってたんだけどWikiを確認したら表記が間違っていた。こちらの国家が周りの反抗勢力を抑制しつつ、勇者決定最大トーナメントを開催するというのが今作の中心部。対抗勢力として、今回「戦争」に発展しそうな関係性だったのが「リチア」という国家で、こちらの君主はタレン(朴路美)。「魔王自称者」とのことだが、あんま悪そうな人には見えない。この人に仕えている最高戦力の1人が3話で登場した盗賊のダカイ(保志総一朗)で、能力は盗賊スキル全般のハイパー版と超戦闘力。同じくリチア側に属しているのがワイバーンのレグネジィ(森久保祥太郎)で、彼のモチベは塔に住まう盲目の少女・カーテ(雨宮天)の庇護。理由はまだ分からないけど、とにかくレグネジィの動機の全部はカーテ。彼女さえいればなんでもいいみたいなので、それを察したタレンがカーテを保護することで最強ワイバーン部隊を手に入れて黄都への対抗手段として活用しているようだ。今回の一件からダカイとレグネジィは一応同陣営だがそこまで仲が良くないことも匂わされているが、多分それはダカイにとってカーテが特に重要ではないこと、そしてそんな2人の関係を黄都側のスパイに利用されている可能性が高かったことが理由だろう。レグネジィに関しては、一度失ったワイバーンの軍勢を短期で大増員させたことが謎として提示されていたが、以前描写されていた「ワイバーン軍勢」の異様な統率力とカルトじみた組織力は、なるほどレグネジィの何かしらの能力なのかもしれない。

 そんなレグネジィとカーテの関係を利用してリチア軍部の情報を得て黄都に流そうとしていたのが、偵察員のラナ(花守ゆみり)だとダカイは調べ上げた。彼女がリチアのために招集していたというアリバイを主張するために名前を挙げられたのが、前回登場したマンドレイクのヒグアレ(杉田智和)と、スケルトンのシャルク(山寺宏一)。シャルクについてはまだサブタイトルに登場していないので詳細は不明だが、一応「リチアの戦力として」集められたとのことなので、ここまでは全員リチア側のプレイヤーと見ることができるだろうか。

 ややこしいのは、そんなラナのスパイ活動の裏でさらに隠し事をしていたスパイ部門のエレア(能登麻美子)の存在。彼女はラナから得た情報を元にハイパー無敵呪文エルフのキア(悠木碧)を手に入れた。しかしどうやら彼女はこのキアの戦力を独り占めしたいらしく、情報を知るラナを亡き者にして情報を隠蔽しようと画策していた。しかしそのラナがダカイによって捕捉され、このままだと「世界詞」の存在(の可能性)がダカイ(つまりタレン)に漏れてしまう恐れが出てきたという。ここでエレアがラナの口を封じようとすると、そのままダカイとも対立することになっちゃうので悩ましいところ。……よく分からんのは、エレア目線でキアを囲ったとして、結局トーナメントに出場するならその存在は明るみに出るだけじゃないかという部分なのだが……まだその辺のルールはよくわかってないな。

 そしてラストは1話以来のお久しぶり、不憫イカれ少女ユノ(上田麗奈)と、彼女が引きつれる戦闘狂サムライのソウジロウ(梶裕貴)。彼らはどういうツテかは分からないが黄都のお偉いさんであるヒドウ(岡本信彦)と通じることができて、現時点ではソウジロウが黄都側の戦力としてカウントされる様子。動機としては、ユノ目線だと彼女の村を滅ぼしたゴーレムを目覚めさせたのがダカイだという(ほんとか嘘か分からない)情報があるため、一応「選抜試験」としてのリチア攻略は彼女なりの復讐という意味もある。まぁ、ユノのモチベはすでにだいぶ歪んでしまっているので、その辺りの正義感に意味があるかどうかは分からないが……。

 と、現時点ではこれくらい? 一応「黄都VSリチア」という戦争に焦点を絞れば多少は見やすくなってきたかな。サブタイに登場して今回のお話に絡まなかったのは2話目のワイバーン・アルス、4・5話目の機械少女ニヒロ、そして謎の守護天使・ナスティークの3名。まだまだ消化できない要素が多いな。何がそんなに大変かって、普通のアニメだったらだいたい中の人のウェイトで重要なキャラかそうでないかを推しはかれるんだけど、今作はマジでみんな主役なので重みづけができないこと。贅沢ですなぁ。

 
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 なんも進まなかったな、第5話。ほんとに今回の話はなんだったんだろうと思ったけど、まぁ、先輩の人となりをきっちり掘り下げるのが目的でしょうかね。どっちかというと先輩とウサトの関係性より、想定外のメンバーで取り残されちゃった「御付きの者2人&熊」の組み合わせの方がどうなったか気になるのよ。ウサトがいない状態でブルリンのコントロールは効いたんだろうか(効いてなかったけど)。

 ここまでもなんだかふわっとしていた犬上先輩という存在。元いた世界ではちょっと憧れの人で、こっちにきてからは先輩がはっちゃけちゃったのでどっちかというと「おもしれー女」枠になってた変な子。そしてどうやらその変な子路線は今後も揺るぎないようで、ウサトと2人きりになって無茶苦茶な行動は加速する一方。まぁ、そんな中でも貴重なシリアス話もちょっと聞けて、「多分元の世界はあんまり自由な生活してなかったんだろうなー」みたいなところは察することができたので、こちらにきて自由の身になったのがよほど嬉しかったということなのだろう。

 なろうフォーマットの典型といえば、トラックパターン、通り魔パターンに加えてブラック企業パターンなどがあり、ここ最近では「もう元の世界に戻らなくてもいいや」という連中が多い傾向にあるが、よくなろう批判の際にはそうした連中を指して「なんでこいつらこんなに現世に未練ないんだよwww」なんて言われることがある。今作の場合、ウサトたちは不慮の事故で死んだわけでもなければ引きこもりだったわけでも、社畜だったわけでもない。普通に考えたら「さっさと帰りたい」側のスタンスのはず。特にウサトはこっちにきてからのローズのしごきはおそらくこれまでの人生で体験したこともないような過酷なものだっただろうし、異世界召喚されて何一ついいことなんてなかったのだ。それでも先輩に尋ねられた時にウサトが「戻りたい」と言わなかった理由の何割かは、先輩がこっちにいるからだろうか。多分ウサト自身はこっちで思いっきり肉体労働をこなしながらも充実した人生を送るのも、元の世界に戻って平凡な学生生活を再開するのもそこまで大きな差があるわけではなかろうが、その際に「先輩をこっちにおいていく」という条件が加われば話は別。「先輩を助けながら、さらにたくさんの人も助けられるかもしれない」まで行けば、こちらでの生活のウェイトがやや大きくなるか。そしてそこに「先輩は戻りたくないらしい」が加わればさらに天秤は傾く。今回のお話は、そうしてウサトたち()召喚者が元の世界にきっぱりと見切りをつけて異世界生活に本腰を入れるための説明パートだったということなのだろう。……カズキはどう思ってるんやろなぁ。

 ただ1つ気になるのは、先輩は「勇者としてこの国を守るゾ!」と息巻いているわけだが、現状、ウサトはまだしも先輩はそこまで強そうには見えないということ。せっかく勇者として召喚されてるのに、まだまだレベル上げの途上でふつーに王宮で騎士から訓練を受けてる段階。そして今回のモンスターとの戦闘でもそこまで激烈チートな能力を持っているようにも見えない。現状では「なんでわざわざ異世界から呼んできたん?」というレベルだ。まぁ、いきなりチートを発揮するよりも、ウサト同様にゴリゴリに特訓して勇者パワーを発動する方が説得力はあるかもしれんが、やってることはほんとに地味なお話である。早く人間スタンガンから抜け出して魔物と対等に戦えるくらいにはなってほしいね。

 そしてもう1つ気になるのは、今回曇った顔しか見せなかったカズキの話。なんか、先輩に放っておかれて影は薄くなってるし、自分だけ疎外されてるみたいな気持ちになってなきゃいいけど……かつての仲間が闇落ちみたいな展開は見たくないぞ。まぁ、業の深そうな姫様にたいそう心配されてるし、カズキはそっち方面でお話を進展させていくのかしらね。

 
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「豚のレバーは加熱しろ」 5→4

 最終回は突然やってくる!! というわけで、なんと1ヶ月以上ものブランクを空けての最終話がいきなりやってきました。こうして間が空いちゃうパターンは見逃すことも多いのだが、今作はたまたまどっかで「やるよ」という告知を見つけたのでなんとか視聴が叶いました。……まぁ、内容は当然この1ヶ月で雲散霧消してしまったわけだが……。

 とりあえず評価できる部分から触れていくと、やはりなろう小説とは一線を画す「何か物語を紡ごう」という意識の部分だろう。最初から「無力で文字通りの豚野郎」に転生してしまった時点でなろうチートとは無縁の展開であり、自販機になりつつも強引に多機能性でチートを匂わせたりもせず、本当に最初から最後までブヒブヒ言ってるだけで必死に危機を乗り越える主人公。なんでこの設定でお話を作ろうと思ったのかはよく分からんが、とりあえずそれを成立させたというのは評価できるポイントだろう。また、序盤は本当に手探り状態で何を見ていいのかもよく分からずに置いてけぼりをくらっていた感覚があったが、そもそも「世界の成り立ちと仕組みを探査していく」という目的意識の物語であったというのも気づけば面白ポイントではあり、普段なろう小説に「どんな世界やねん!」「そんな物理法則あるか!」「倫理って概念がないのか!」「そこは日本と一緒かよ!」みたいなツッコミを散々に入れまくっているわけだが、そうして「当たり前のように雑に与えられる設定」がほぼ無く、ほんとに1から10まで主人公が自分の頭で考えて、世界の「常識」を辿っていかないとハッピーエンドにたどり着くためのルートが見出せないというのは「異世界」をきちんと異世界として処理している部分。

 考えてみりゃこうして「ここはいったいどんな世界なんだ?」っていう真っ暗の状態からちょっとずつ生き延びるための策を探していく展開ってのはなろう以前のファンタジーでは珍しいものでもなかっただろうし、「ロビンソンクルーソー」みたいなサバイバルな物語の文脈にものせられるものかもしれない。これだけなろうファンタジーにまみれた現代アニメの環境下で、そうした思考停止のお仕着せ世界ではなく、「見通すことでひらけていく世界」を作ったというのが今作の眼目だったのであろう。

 とまぁ、なんとなくやりたいこととその意義は分かったつもりではあるのだが……その上で、なんでこの設定だったんだろうね。冒頭2話3話目あたりの豚ダンスのくだりとかのノリがキツくてキツくて……そこで変ななろう根性というか、オタクに気を遣ったような卑下を含んだような描写が多かったのが個人的には一番きつかった。これ、多分持ち出す例としては間違ってる気もするのだが、「【推しの子】」で最初の30分だけ見たら「アイドルの子供に生まれ変わる気持ち悪いオタク妄想」に見えるのと似ている問題かもしれない。「豚に生まれ変わって幼女にまたがってもらいたい」とかいうキモ妄想を固めただけの作品だと思われたら、もうそこで作品としては終わりだし、少なからずそういう要素も売り出したかったんだろうし……そこが楽しかった視聴者っているのかしら?

 そして筋立てだの演出だのと色々言うてますけど、結局アニメとして破綻したのが一番の問題点で……ほんと、いくらなんでも同時並行でこんだけのアニメ作れるわけないだろうに、なんで受けちゃったのかね。「お嬢と番犬くん」「ひきこまり」、そして今作。全部作画で崩壊しちゃったじゃん。その中でも特に被害が甚大だったのが今作であり、その結果が1ヶ月以上の延期、そして中盤から終盤にかけての地獄作画。最終回は満を辞しての放送だったからちゃんとした形で出てくるかと思ったら、別に作画リソースなんて全然割かれてなかったし。いや、別に最終話はそこまで枚数いらない内容ではあったけど。もうちょいこう、言い訳めいた仕上がりにしてきてよ。「とりあえず終わらせました」みたいなの出されても……。このキャラデザでばっちり動くアニメになってたらもうちょい評価変わってたと思うんだけどなぁ。

 そんで最終話のオタク3人が杉田・種さん、信長ってのが一番のどないやねんポイントだったわ。ここで終わっとけよ。2期とかやるつもりちゃうやろな? これ原作未完なの?

 
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 黒白仮面が並ぶ組織 is 何、第17話。自分らの趣味でやってるならいいけど、この出で立ちで10年前からいたわけでしょう、……変な奴ら。

 さぁ、だいぶ見通しがよくなってきたね。イデアールの組織図がだいぶ見えてきたというか、人間関係のゴタゴタがすっきりしたおかげでしょうか。今一度名称を確認しておくと、我々が「黒仮面」と呼んでいた人物は現在「マハト」の名で呼ばれている。イデアールの幹部クラスということ以外は実は案外分かってないことも多いのだが、少なくとも10年以上ずっと勤勉に働き続けてきた真面目さん。ちなみに仕えているボスの名前はヴァイスハイトというが、こちらは単に性格が悪そうなやつ。調べてみたら「ヴァイスハイト」は英語なら「wisdom」に相当する語らしいですが、この世界では別にドイツ語じゃなくてイストワール語とかなのでそういう意味があるかどうかは分かりません。

 そして黒仮面と対になる存在として登場した(?)白仮面、こちらはトキオ改め「リヒト」と呼ばれる個体であり、マハトと同じ出自ではあるが、イデアールが退屈で飛び出したとは本人の弁。でもまぁ、こうして戻ってきても大して怒られてないところを見ると、別に喧嘩別れとかではなく、本当に気まぐれで家出しただけのようにも思える。まぁ、下々の生活を観察することにも意味はあるだろうし、組織側としても地方に送った特派員みたいな扱いで認めていた可能性もあるか。

 カナタをめぐるゴタゴタでこれまで関係性を切っていたイデアールとの接続を余儀なくされたトキオ。彼が何を思って組織に戻ったかはまだ明かされていないが、まぁ、どう考えてもカナタと敵対する意思はないだろう。どこで何を語ってくれるかを今はただ待つしかないが、彼の性格を考えると、ほんとに後から説明してくれるかどうかも微妙なところかもしれない。ちなみに白黒仮面の言い合いから推察するに、以前在籍していた時に仮面なんてつけてなかったみたいだが、どっから引っ張り出してつけているかは謎。黒仮面に嫌がらせするためだけに持ってきたのだとしたら準備がいいんだか悪いんだか。「白執事」もセットでつけてるのがなぁ……。今週は「なんかイライラしてるシュネーさん」が見られただけでもありがたいお話でしたね。

 そんなこんなで謎の仮面組織になってしまったイデアールに、一人立ち向かわなきゃいけない健気なカナタ。ノワールの容体については、先週イメージしていたのが予想以上に近くてちょっとびっくりしたのだが、専門家の見立て(?)でもやっぱり「ノワールは単なるセーフティなんかじゃなくて立派に1つの人格だよ」と言われてしまったので、次なるミッションはミステルの復活じゃなくて「ノワールとミステルの分離」である。1つの体に2つの魂は窮屈すぎるから、スペアの別ボディさえあれば人格を分けられるかもしれないよ、とのことだったが……ただでさえ狩られるほどに希少なゼロ型ボディがそう簡単にその辺に転がってるわけもなく、思い切って飛び出してはみたものの、割と絶望的な探索行である。でもまぁ、視聴者目線だとなんとなーく嫌な予感はしてるけど、身近にカナタのこともノワールのことも悪しからず思ってくれてるメイガスが1人いるんですよねぇ。しかも今回はっきりと「私とゼロ型が生まれたのはそこ」って明言して「自分もゼロ型と同等のボディを持ってるんですが」って白状しちゃってるようなもんだし。

 シエルさん……ここで正体を明かしてしまったか……もう、なんやかやで裏切り者呼ばわりされてカナタを守って機能停止に追い込まれたシエルが、自分のボディをミステルに託して息絶えるとこまで予定調和な気がするんですが。そんなにベタではないですか?

 

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