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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 実は、今期一番なにも考えずに楽しんでるのはこれなのかもしれない、第3話。もう、ここまで潔いハーレム展開だと逆に突っ込む意味がなくなる。一番近いのはやっぱり「おにあい」だ。まぁ、あれはお約束の中に病的な偏執性が感じられたが、こちらはそういった「単純であるが故のこだわり」みたいな面倒なものすら感じさせない、徹頭徹尾分かりやすさに振り切ったパラメーター配分。多分、必要ない人には一切求められない作品である。いや、昨今のアニメなんて大体そんなもんだけどさ。

 わずか2話で回りのキャラクター配備はほぼ完了したかと思われたのだが、3話目ではさらに2キャラ追加。お約束その1(正確にはその4くらい)がメイドロボで、その2が硬派系女子。フラグ云々が全く機能しないのはもう予定調和だが、メイドロボに至ってはフラグすら見せないのに成立しているという完璧なオートメーション化。惚れ惚れするようなご都合主義。そして、完成度の高さは類をみない硬派系女子、凜ちゃん登場。作中で「ちょろい」と言われてしまう可哀想な子だが、可哀想な子なのだから当然のように日笠である。

 今期はホントにぴかしゃの当たりクールになっている。ぴかしゃのヒロイン度数の高さは今更論を待たないわけだが、昨年あたりは、多少なりとも出演本数が落ち着き、「そろそろ安定期に入るかな」という気になっていたのだが、今期は引き継ぎ放送の「ノブナガザフール」をはじめとし、一切遠慮のないフル回転。しかも「ダイミダラー」「ノゲ」と並んで、やたらはまっている当たりキャラに恵まれる印象。今作のような変則的なキャラクターデザインでも一貫して「黒髪ロング」を守り抜く日笠イズムは見事なもので、どこぞのIS乗りなどが培ったちょろイン属性があふれ出ている。「カッコカワイイはずなのに際限なく抜けている」キャラのあふれ出る愛嬌は、まさに真骨頂である。これだけ看板ヒロイン声優のオンパレードなのに一切埋もれずに前へ前へと突き進む日笠の未来に幸あれ。

 あと、サブヒロイン程度のポジションだろうが、田村ゆかりの生徒会長も相変わらず押しが強くて良い。一番似てるのは「変猫」の鋼鉄先輩だろうか。何故ゆかりんキャラは地位が上にいけば行くほどアホっぽくなるのか。

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 かぼちゃカレーってどうなんだろう、って一瞬思ったけど、考えてみたら普通の夏野菜カレーだ、第3話。もうめめちゃんが痴呆レベルなのは2人とも分かってるんだから、流石に買い物の途中にかぼちゃ買ってるの見たら保護者が止めるべきでは。

 潤沢な百合資源がそこかしこにばらまかれている素敵な女子寮。このままずっとまったりゆっくり行くのかと思われたが、流石にそこはデスシティ、一応それなりの火種は用意されているらしい。でもまぁ、この雰囲気だから「ソウルイーター」本編みたいなやべぇ展開にはならないかな。つぐみちゃんが立派に武器になれる日までは頑張ってもらわにゃならんが。バトルでそこまで盛り上げないなら何を軸にして話を進めればいいかというと、基本的には3人組の百合百合しい関係で、そこに適度なスパイスとして、不穏分子を混ぜたり、旧作との不思議なコラボレーションで深みを作っていくわけだ。なかなか上手いつくりだ。

 今回のメインネタは、サブタイトルにもからも分かるようにキムであった。1話目から異質な存在感を放っていたキムだったが、こうして改めて見るとなかなか良いキャラである。死武専生と魔女という、この世界の本質と言える2つの要素を兼ね備えたイレギュラーキャラであり、本編での活躍も色々と見応えがあった。そんな彼女がまだ「表に出ていない」時代のエピソードなので、あまりはっきりと「事実」を書くわけにもいかないだろうが、さりげなく彼女の良さを臭わせつつ、回りの空気を作って「この彼女がああなるんだなぁ」としみじみ思わせる。回りに配してあるジャクリーンやオックス君も彼女の物語を支える大切なキャストとしてさりげなく良い仕事をしてくれる。まぁ、やっぱり何回見てもオックス君の髪型はおかしいのだが。

 あとはまぁ、やっぱりアーニャちゃんですよね。もうツンデレを一切隠す気配がなくなっているのに、残り2人があの通りのガガントスなせいでなかなか本領が発揮出来てないらしい。生まれつきの不幸体質なのか、それとも問題児2人を抱えた時点で不幸になることは決まっているのか。この作品は、どういう方向に転がってもいいけど、最終的にアーニャちゃんが幸せになる未来が欲しいです。でもめめちゃん余らせるわけにもいかないしなぁ……やっぱり「お前たちが俺の職人だ!」エンドしかないんだろうか。死武専のシステム的には、「1武器2職人」って可能なんでしょうかね。個人的にはつぐみ・めめ間のおとぼけ漫才風味も好きなので、どっちも無事に終わって欲しいです。

 あ、あとすげぇ気になったんだけど、「ソウルイーター」って芸名なのか?! まぁ、本人はエターナルフォースブリザード先輩と違って誇らしげに名乗ってそうだから別にいいけども……

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○「それでも世界は美しい」 5

 今期最後の新番チェック。「M3」は純粋に放送開始が遅いだけだったが、こちらは安定の読売系列なので関西放送がなく、BSが始まるまで待たにゃならんかったのが理由。今期はついにノイタミナの放送日が関東と同じになり、関西でのアニメ環境も少しずつ関東に近づいているが、まだまだ読売系列は溝が深いのである。

 で、そんなラスト作品であるが、少女漫画原作ってことで大して期待していなかったのだが、なかなかどうして悪くない1話目だった。目新しいものがあるわけではないのだが、単純にテンポが良い。どこぞの国のお姫様が大国の王に嫁ぐことになったけど、姫が割と跳ねっ返りなのでドタバタしてる間にトラブルに巻き込まれたよ、という分かりやすいシナリオを、1話目のキャラ紹介を含めてそつなくこなしている。そして、少女漫画アニメだと割とこういうこともあるものだが、キャラのノリがよくて、単にギャグを回しているのを見ているだけでも案外楽しいのである。まさかのメタ発言まで飛び出してたし、男性視聴者へのサービスを忘れないのは素晴らしい(まぁ、未遂で終わったけどさ)。過去にも「S・A」とか「スキップビート」とか、「どうせ女の子が惚れたのはれたの言うだけでしょぉ」と思って見てみたら、案外面白かったっていう展開は多かったのである。こうして並べて見ると「花とゆめ」掲載作品がこっちの傾向にあるのかしらね。相性がいいのかもしれません。

 製作がぴえろ、監督の亀垣一という名前はどこかで見たことがあると思ったら、「花咲ける青少年」の監督だった。なるほど、あれも非常に良いアニメだったし、今作もいかにも「らしい」ビジュアルと、割と野放図に動けるやんちゃなアクション演出は健在。CMによれば原作が現在7巻ってことなのでそんなに大した作品にはならなかろうが、気持ちよくまとまる久しぶりに「よい少女漫画」に期待したいところ。

 中の人は、主人公の声に全く聞き覚えが無かった割に面白い声だったので随分印象にのこった。前田玲奈という名前で、まだまだ新人のようだが、声の特徴もあるし、仕事も割と安定している。今作でいいメジャーデビューを切れることを期待したい。その他のキャストについては、今後メインを務めるのがどの辺なのかよく分からんのでまだ視点を置きにくいのだが、1話目で大活躍(?)したチンピラ2人組が白鳥哲、沼田祐介ってコンビだったのが面白かった。こういうところに置いて活躍出来る声優って、いいよね。

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 今週も絶賛心臓を握りつぶされるような緊張感、第3話。将吾、お前は流石にもうちょっと空気読んでくれ。ただ、一番アカンのは長谷君な気もする。

 「強くてニューゲーム」も堂に入ってきた。ほぼリアルタイム(?)で進行しているとすると、今週は3週間目ってことでいいのだろうか。始まりの1週目、症状確認の2週目、そしてノートが繋いだ3週目。次なるステップはいよいよ情報の拡大ということで「友達の友達」である。長谷はさぁ、いくら何でも藤宮さんの症状を軽く考えすぎだと思うの。作中ではあまり描かれないけど、一週間のあいだに楽しい記憶が増えれば増えるほど、日曜日の夜に藤宮さんはそれを失うっていう事実と戦わなきゃいけないわけでしょ? 確かに治癒を目指すならば自分たちだけで情報を秘匿しておくのは効率的ではないのだが……だとしても、やっぱり性急な気もするんだよな。まぁ、当の本人が一切自力で前進出来ないので、そこを多少無理矢理でもサポートしていくのは自然な流れなのかな……。

 そして、そんな荒療治が最もはっきり出る結果となった素晴らしき友人、将吾。藤宮さんとの初対面でのやりとりは「お前、どんだけひでぇことをぺらぺらと……」とと憤りかけたが、まぁ、言われてみれば彼の言い分ももっともだ。いきなりこんなオカルトじみた「設定」を信じろと言われても無理な話だし、現実的に考えれば「痛々しい構ってちゃん」と考えるのが合理的。すると、隣にいる長谷君は「変な女にダマされてるアホな友人」ということになり、付き合いの長い将吾はまず長谷君に警告を出すのが友人として最優先だ。「女の子が特定の男の前だけで急にしおらしくなる」っていう現象だけを見れば、そりゃ「誘ってる」が一番分かりやすい結論だからな(参考:河合荘)。

 まぁ、それにしたって将吾の言い方はもう少しマシな方法があっただろ、とも思うが、そこは彼の持って生まれた性分なのだろう。長谷もそのあたりは分かっていたみたいだから必要以上に怒ることなく、一旦ご退場願ったわけだ。で、「気にしないで」と一蹴したわけだが……そこは藤宮さんの気持ちをもう少しくみ取ろうよ。いきなり自分の悩みを全否定された上にメンヘラ疑いされたわけで、たとえある程度予測された事態とはいえ、彼女はかなり傷つくはずである。それをあんな風にしれっと流してしまうのは、言い出しっぺとしての責任感が薄すぎやしないか。まー、だからってどうしようもなかったのかもしれないが……。まだ先週反省した「自分勝手」が抜けきってないんじゃないか。今後の展開にも支障が出ないといいのだが。

 しかし、流石に長年自分の「症状」と付き合ってきただけあって、藤宮さんは割と強い。そして、初めて訪れた自分の人生の転機において、ちょっとはじけすぎているような気もする。確かに「症状」のことは事実なのだろうが、それを差し置いても謎の卵焼きグラデーション作戦は割とサイコである。普通の子にあれをやられたら、ドンびく。アニメキャラであんなことやりそうなのは我妻由乃さんくらいしか思いつかない。いくら日記の記録があるからって、(本人視点では)出会って数日の人間に、あそこまで出来るものなのだろうか。そして、愛情が募ったとしても、それが卵焼き連打の形で現れるものなのだろうか。……まぁ、今まで友達付き合いをしたことがなかったから、そのせいでさじ加減が分からなかった、ということにしておこう。18グラムにあそこまでの思いを込められてしまったら文句も言えまい。

 今後の展開への道しるべとして、今回は「強い思いで現状を打破出来る可能性」が示唆された。それが18グラムだったのは何とも不可思議ではあるのだが、やはり「忘れたくない思い」が強ければ、そこから何とかなるのかもしれない。しかし、「長谷のことは忘れているが将吾のことは覚えている」状態ってどういう記憶なんだろう。先週の屋上でどのように将吾と対峙していたことになっているのだろうか。そのあたりのディティールは絶対明らかにはならないのだろうが、やっぱり気になるよなぁ。友達状態で長谷君と一緒に試験勉強とかやっちゃうと、せっかくやった内容を全部忘れるんだろうか。怖いな。

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○「M3〜ソノ黒キ鋼」 5

 まだあった新番組。実は明日まだもう1本ある予定ですが、これでようやく今期も終わりです。今期はトータルで36本。まぁ、こんなもんかしら。

 突如半端な時期に放送を開始したオリジナルアニメで、その全容は全くの不明。分かっているのは、なんとも面妖な製作スタッフであるということ。製作がサテライトで、脚本が岡田麿里。ここまでならこれまであった組み合わせで、メカデザインに河森さんが入っている事も加えて、「あぁ、アクエリオンとかAKBの延長線上か」と思えるわけだが、実際には製作母体はそこにない。なんとこないだ「全力愚少女」の特番で「スケジュールヤバい」と何度も漏らしていた佐藤順一監督がメインの企画なのである。サトジュン+サテライト濃度濃いめってのは今までになかった組み合わせである。

 一応この変則的な組成には理由があるようで、サトジュンは最近「たまゆら」「わんおふ」あたりの「ARIA」から繋がる系譜の作品を多く担当しており、割と作風が一方向に固まっていた。「ファイブレイン」はちょっと違うけど、いうてもあれも子供向けっぽいことは否めず、これまでの履歴から外れるものではない。そこで、そろそろ今までやっていなかったことをやりたくなったのだろう。思いっきりダークな雰囲気を前面に押し出して新しいアニメを作りたくなったと、そういうことらしい。そのためにホームグラウンドであるTYOではなくサテライトと提携し、ダークっつったらそら岡田麿里であろう。ついでに河森さんまで手を貸してくれたってんだから、なかなか贅沢な布陣ではないか。

 そんな謎アニメの1話目だが、なるほど確かにダークでハードな雰囲気はそれなりに出ている。謎の生物赤ウンコ、違う、イマシメと呼ばれる異界の住人が真っ暗な世界の中をうごめき、人類はそれに対抗するためになんかよく分からない学生集団を結成して1発2千万円の杭を使って戦っている。うん、大体の世界構造は何となく見えるし、まだぼんやりしてる部分については今後の課題ってことになるだろう。オリジナルだし、全部が全部クリアになっているわけではないが、何となく追いかけるべき部分は分かるようになっているし、「分からない」部分も決してストレスにはならない。悪くない導入だったのではなかろうか。まぁ、その分有象無象のラノベとの差別化もなかなか難しい部分があり、今期だと「ブラッドブレッド」なんかとイメージが被ってしまうのだが。一応オリジナルの面白い部分として、キャラの個性が割と良い方向に出ている、というのはあげられるかもしれない。中でも1話目からいきなり発情全開で主人公に食いついてくるビッチ風の子は、なかなか最近のアニメでは見ないキャラ付けなので面白い。まー、キャラデザは目力強めでちょっと苦手ではあるのだが……そのうち慣れるでしょう。

 後は当然中の人。発情ビッチさんは安定の日笠であり、「ノゲ」に引き続き松岡・日笠コンビがテンション芸をお送りすることになりそう。その他のレギュラー面子も充分な布陣が揃っており、久しぶりにこういうところでメインを張る矢作パイセン、そして安定のダウナーキャラがずるずる沈み込みそうな福圓先生。パイセンは1話目からウンコウンコ言ってって安定の中の人だった。日笠と同じ現場なので色々ハッスル出来そうなのが何よりである。更に、ほとんど登場シーンが無かったのに、何故か各キャラの幼少期のボイスに無闇に力が入っており、麻里奈、サトリナ、津田、種ちゃんという高カロリー。1話での伏線もあったし、今後は幼少期の回想にも注目だ。うん、先が読めないことが良い方向に働きそうで楽しみだよ。

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 いきなりの本気ライブでびびる第3話。まさかの2ユニット同時ライブでこれだけのクオリティ。これ、最終回に持ってくるべきやつなのでは。

 なんかもう、本当にアイドルライブアニメの本懐だよな、っていう出来。そこにただただ呆然とするばかり。μ‘sの新曲(だよね?)もそりゃすごいものだが、どっちかっていうと3人ユニット「A-RISE」のライブの方がインパクトがあった。3人だからより1人1人にリソースが割けるっていうのが理由だと思うが、それだけじゃない気もする。9人で踊ってるμ‘sの方は、流石にCGワークが目立つんだ。そりゃ、みんな同じモーションで統制しなきゃいけないから当たり前なんだけど、どこかに機械的な動きは残る。ただ、それでも1期の頃に比べると格段に自然さが増しているので、普通に考えたらこれだけでも文句のでるはずがない。しかし、A-RISEの方は更に上を行く。下手したらこれCG使ってないんじゃなかろうか。サンライズだったらそれが可能なんだよなぁ。同じように3人ライブっていえばμ‘s初披露のステージがあったけど、あのときは「初々しさ」が必要だったのに対し、今回は既に完成されたパフォーマンスを描くものであり、遠慮なくはじけられたってのもインパクトが増した理由かもしれない。まぁ、モーション担当は同じ京極さんなので、どっかコンセプトは似てたけども。

 もう、クライマックスに持ってきたライブパートだけでも色々お腹いっぱいではあるのだが、シナリオ的にも割と無茶なものが詰め込まれている。まず、やっぱりラブライブのシステムってのがよく分からない世界である。この世界における「スクールアイドル」ってのは我々の常識では計り知れない存在なわけだが、一番驚くべきはあまりにスマートに統制されたネット環境なのかもしれない。だって、今の技術でこんなことやろうとしても、素人のネット生配信動画ってせいぜい「踊ってみた」みたいなレベルなわけでしょ。どう考えても、本戦会場からプロの録画で流してもらった方が良いに決まっている。しかし、そこで敢えてホームグラウンドから生配信を決行し、それが人気に繋がるってのが恐ろしい。あの会場にいたカメラ班の技術が凄すぎるな。あと、リアルタイムで投票されるシステムなんかも恐ろしい。ん? ひょっとしてこれってヒーローバンクと同じシステムなのか? ジャリンジャリン稼ぐアイドルグループ。まぁ、間違っちゃいない。

 そして、そんな高機能ネットワークが繋げる2つのアイドルユニットの関係性。既に人気を確固たるものとしたA-RISEだったが、「同じ地区のよしみ」で実はμ‘sに注目していた。素人からの駆け出しアイドルだと思っていたμ‘sも実は金の卵の集団であり、成功者の目から見ても充分なポテンシャルを秘めているらしい。そりゃな、わずか2週間そこらの練習であれだけ完璧なダンスが完成するチームだからな。並の女子高生じゃないのは間違いないわ。でも、あくまでμ‘s側は胸を借りる立場でぶつかっていくのです。っつうか、単なるファン目線です。リアルアイドルが出てくるとかよちんのエンジンのかかり方が違うので素敵。ちなみにA-RISEの3人は、この世界ではトップアイドルなわけだが、現実世界における中の人はそうでもないラインナップになっており、メインの子はまだ駆け出しの桜川めぐという子。ただ、3人の中では一番キャリアが浅そうなのに、ちゃんとグループのセンターを張って仕事が出来ているのだから大したもの。残り2名は「永遠にエイラ」こと大橋あゆた、そして「StylipSの最後の1人」松永真穂。……まぁ、μ‘sの中にも演技に難のある子はいるからね……。あ、でも歌唱のレベルは高い。それならアイドルとしては問題無いのか。

 そんなA-RISEが、μ‘sのメンバーそれぞれの持ち味をまとめてくれていたので確認しておくと、個体ポテンシャルで純正評価されていたのが、作詞の海未、作曲の真姫、歌唱のかよちん、身体能力の凜、ミラクルスペックのえりちか。何となく総合力を認められたのが、カリスマリーダー穂乃果、みんなのオカン希、伝説のメイドことり。あと、オチ担当がにこにー。……まぁ、にことかよちんはアイドル知識が豊富な作戦参謀の意味があるからね。こうして並べて見ると一番存在意義が分からんのって希なのかな。でも、「エロ担当」の一言で片付く気もする。個人的にはやっぱり1年生トリオが好きです。今週はかよちんの活躍がたっぷり見られたのでそれだけで満足。中の人マニア的には、やっぱりかよちんの声が図抜けてる気がするのよね。中の人の意味不明なスペックの高さも買いやで。

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 ゴゴゴゴゴゴうるせぇ! 第3話。平和な日射しが差し込む縁側に突如現れるゴゴゴに笑ってしまったわ。

 ほんとゆっくりだな。まさか空条家のやりとりだけでマジ1話使い切るとは思ってなかった。アブドゥルがわざわざアスワンツェツェバエ(ウェウェ?)のこと調べに書庫にいったり、花京院がじっくりとホリィさんの良いところを解説してくれたりして時間を稼いでいた。どれもこれも「原作にないオリジナル要素」ってわけではなく、あくまで原作要素の延長線上なので、シナリオラインに無理なく入ってくるバランスは上手い。花京院が旅に同行するモチベーションが原作で乏しかったのは事実なので、ああやって時間を割いて丁寧に補強してもらえるのはいいかもしれない。次週いきなり活躍シーンだしね。

 それにしても、いちいち笑ってしまうのは、丁寧に描かれた日本家屋とキャラのテンションのギャップである。考えてみるとジョジョの世界で日本家屋が丁寧に描かれるシーンってほとんど無くて、今回の空条家を除くと写真の親父と戦った吉良家くらいしか思い出せない。基本的に西洋人が頑張るお話が多いからね。今回も、かなり広いはずの家だけどやっぱりジョースター家の連中には小さすぎて、承太郎もジョセフもアブドゥルもいちいち出入りするときに鴨居にぶつからないように頭下げてるのが笑った。立派な邸宅にでかいアメリカ人のジジイと怪しげなエジプト人って、かなり異様でナイスな光景である。承太郎は毎日ここですごしてるわけだよなぁ。母親と2人きりで過ごすにはでかすぎる家やで。冒頭では意味もなく大迫力のアングルから「カポーン」してたししおどしが、何故かホリィが寝込んだ日には止まってしまうという不思議。あの水を流すのも全部ホリィがやってたんでしょうかね。変な家。その割に冷蔵庫はそこまで大きくないんだけど、まぁ、母子2人暮らしだったらあんなもんか。あまりに引っ張る大迫力の冷蔵庫登場シーンだったもんだから、ひょっとして中でゼリー状に固められた住人がジュルジュルしてるんじゃないかと不安になりました。

 あと、ホリィのスタンド害についても、花京院がちょっと質問してたからアブドゥルが多少補足はしてたね。ホリィのスタンドって、未だに全スタンドの中でも謎が多い特異な存在だから、多少なりとも説明してくれてるのはありがたいかもしれない。「スタンドの害で寝込む」っていう事例は後にも先にもここだけだからな。制御出来なくても日常生活は送れる乙雅三みたいな例もあるしなぁ。女性だから耐性が無いのかも、って一瞬思ったけど、徐倫は普通にコントロール出来てるんだよね。本当に生まれもっての素質しかないのかな。承太郎があれだけ完璧に最強のスタンドを操れてるのって、もしかして空条貞夫の血のおかげなのだろうか……。

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<アーティファクト・土地>

 

Circle of Hedrons 連結面晶体構造 (4) R

アーティファクト

〜が戦場に出たとき、パワー5以上の全てのクリーチャーを、〜が戦場を離れるまで追放する。

 ある意味クライマックス。ギデオンの依頼でゼンディカーを訪れたジェイスは必死に面晶体と力線の謎について調査していたわけだが、どうやら無事に有効活用法に辿り付いたようだ。面晶体を配置し、それでエルドラージを囲んで封印を施す。なるほど、すげぇ分かりやすい決戦兵器だ。でも、3体ものエルドラージを完全に封じこめていたかつての「目」に比べるとなんかすぐ壊れそうな気もする。ウギンとナヒリにも手伝ってもらわないとなぁ。とにかく、これでエルドラージ軍のほとんどを壊滅に追い込むことが出来る。ウラモグはもちろん、ほとんどのエルドラージ(ドローンじゃないやつ)はパワー5以上。うっかり隣に並んでいる「龍王アタルカ」あたりも飲み込んでしまう可能性もあるが、紛らわしいところを飛んでるヤツが悪いんだから我慢しろ。今後の環境にマジでエルドラージ軍団がのさばるようになるのならば、4マナでこの効果は破格の対策カード。逆に相変わらず「包囲サイ」なんかの時代が続くようだと色々空振り。怪獣大決戦のキーパーツになるかどうか。なお、エルドラージのメインカラーである黒やら赤には「コラガンの命令」があるっていう残念な情報も。

 

Hedron Archive 面晶体の記録庫 (4) U

アーティファクト

(T):あなたのマナ・プールに(2)を加える。

(2)(T)、〜を生け贄に捧げる:カードを2枚引く。

 エルドラージにも2マナ加速する「コジレックの媒介者」がいたが、こちらは純粋に4マナのアーティファクトから2マナが出る。4マナ→7マナのステップアップはどんな世界でも有意義。人気のマナ加速になりそう。小さな面晶体でもこれくらいの能力があるのだ、でっかい面晶体はどんなもんだろう、と思ったら、純粋にこれを1.5倍にした「夢石の面晶体(ROE)」ってのがありましたね。あちらはウラモグさんが手にしてなにやら利用している様子が窺えるが……。今回は、エルドラージを封印するためにラヴニカから出向してきた調査員、ジェイスさんの持ち物である。そして会話の相手はウギンだ。ウギンが「それでエルドラージ封印出来るよ」って言ってるのに対し、ジェイスが「で? 前回は?」とか煽ってるわけだが、ウギンさんも「お前とチャンドラが馬鹿やらなきゃ平和だったよ!」ってチクチク言ってやるのがいいと思う。ジェイス自身もかなり気にしてたし。っつうか、ウギンはゼンディカーに戻ってきてるなら、ついでにタルキールからサルカンも連れてきてくれないかな。あいつだって今回の騒動の原因なんだから働いてもらわないと。他人事だと思ってナーセットといちゃいちゃしてちゃ駄目だろ。

 

Hedron Blade 面晶体の刃 (1) C

アーティファクト・装備品

装備したクリーチャーは+1/+1の修正を受ける。

装備したクリーチャーが1体以上の無色のクリーチャーにブロックされるたび、それはターン終了時まで接死を得る。

装備・(2)

 今セットにおけるアーティファクト収録枚数は非常に少ない。まぁ、それ以外に無色のカードが山ほどあるのだから当たり前といえば当たり前だが、一昔前のセットでは、特に理由も無くこれくらいの枚数、っていうのもけっこうあった。「スカージ」に収録されたアーティファクトは3枚だけだし、「アポカリプス」も6枚だけ。そういうもんなのだ。そのバランスで考えるなら、多数の無色カードが収録された今セットではアーティファクトが0枚でも問題無いくらいなのだが、最近のセットは最低限のアーティファクトの枠が確保されるようになっている。それは、リミテッドで影響を及ぼしやすい装備品というギミックが開発されたため。実際、今回収録されている6枚のアーティファクトのうち3枚が装備品である。で、その3枚の中で唯一コモンなのがこの面晶体で出来た刀。修正値は最低限だが、エルドラージ相手だと効果覿面で、さらりと撫でるだけで破壊出来るようになっている。同じような対象を絞った対策効果は「木の杭(ISD)」なんかにも搭載されていたが、あちらは流石に対象がニッチすぎた。今回目の仇にしているエルドラージはまさに溢れかえっている状態。この装備品だってきっと役に立つ機会は多いはず。ちなみに、今回のセットは恐ろしいことに、白にも赤にもアーティファクトを破壊する方法は存在していない。あるのは緑にただ1枚のみ。これがどれだけ恐ろしい状態かは、ご想像にお任せする。

 

Pathway Arrows 突き抜けの矢 (1) U

アーティファクト・装備品

装備したクリーチャーは「(2)(T):このクリーチャーは対象のクリーチャーに1点のダメージを与える。この方法で無色のクリーチャーにダメージが与えられた時、それをタップする」を持つ。

装備・(2)

 2枚目の装備品。こちらも見ての通り、面晶体で作られた対エルドラージ兵器である。こういう即物的な使い方でいいんだな、面晶体。弓矢ということで遠距離攻撃が専門であり、装備するとクリーチャーを限定的なティムに仕立てることが出来る。起動コストがかかるのでお世辞にも効率が良いとは言えず、普通の環境なら「まぁ、相手にタフネス1が多いなら」という程度のものになるのだが、これがエルドラージ相手ならばタッパーとして機能するため、一気に優先順位が跳ね上がることに。フレーバーには「接触したエルドラージの動きを止める働きがある」と記されているが、まさにその通りの効果だ。メインから投入するのはちょっと躊躇われるかもしれないが、相手のエルドラージ次第ではサイドインの第一候補になる。

 

Pilgrim’s Eye/巡礼者の目(WWK)」 U

 同盟者サイドのおかげで色マナ事情がめっちゃ大変そうってことで再登板を要請された優秀なマナサポートアーティファクト。実はワールドウェイク以来の再録なのだが、とても便利なカードなおかげで各種統率者デッキ、そして僕の作った「オレマス」など様々なシーンで目にすることが多かったので、あんまり久しぶりって感じがしない。1/1フライヤーがおまけについてくる割にはマナ効率も良く、直接土地が出るので1ターンに上陸2回の達成も容易。環境を盛り上げるナイスサポーター。しかし、あまりにナイスだったせいなのか、何故かアンコモンに格上げという残念過ぎる結果に……。えぇ〜、それはちょっと……。足下見過ぎじゃないですかね……。

 

Slab Hammer 板岩の槌 (2) U

アーティファクト・装備品

装備したクリーチャーが攻撃するたび、あなたは自分のコントロールする土地を1つ、そのオーナーの手札に戻しても良い。そうしたなら、そのクリーチャーはターン終了時まで+2/+2の修正を受ける。

装備・(2)

 最後の装備品だけは面晶体で出来ているわけではなさそうなので、特にデッキを選ばずに入れることが可能。ただ、その効果は一癖ある。つけただけでは何も起こらず、土地を戻してようやく+2。普通に考えればとんでもなく手間のかかる武器である。しかし、当然ここはゼンディカー、戻す土地も単なる山や森だけでは終わらないわけで。コモンに各種用意された187能力を持つ土地を使い回すのが最も基本的な運用法だが、純粋に上陸の回数を水増ししたいために戻すということもあり得るだろう。何にせよ、考え無しに使っていては土地が詰まってじり貧になるのは間違いない。ここぞというとき、絶対に強いと思うシナジーが決められるとき、そういうタイミングをちゃんと見計らって起動したいところ。使いこなせるかなぁ。

 

Ally Encampment 同盟者の宿営地 R

土地

(T):あなたのマナ・プールに(1)を加える。

(T):あなたのマナ・プールに好きな色のマナを1点加える。このマナは同盟者・呪文を唱えるためにのみ支払える。

(1)(T)、〜を生け贄に捧げる:対象の、あなたのコントロールする同盟者をそのオーナーの手札に戻す。

 龍がたくさんいたタルキールには「精霊龍の安息地」があり、今回はこれがある。エルドラージ側も専用土地があるのだから、ある意味当然の措置なのかも。基本的な仕様は「安息地」と大体同じだが、最後に付けられた起動型能力については、墓地からビッグサイズのドラゴンやらウギンを回収出来たリソースジェネレーターの「安息地」ほどのボーナスではない。まぁ、「墓地から戻す」だと流石に被りすぎて「手抜きしてんじゃねぇよ」って思われそうだし。同盟者は結集という187能力持ちが多いのだから、墓地から回収せずともバウンスするだけでも充分意味がある。その選択肢があるだけでも充分有用だ。これに依存して5色に広げた同盟者デッキとかだと、この程度の効果のために軽々にサクるわけにもいかないだろうが、マナが安定して土地がだぶつきだしてからの選択肢としては面白い。

 

Blighted Cataract 荒廃した瀑布 U

土地

(T):あなたのマナ・プールに(1)を加える。

(5)(U)(T)、〜を生け贄に捧げる:カードを2枚引く。

 アンコモンに与えられた「荒廃した」の名を冠するサクる土地のサイクル。全て無色マナしかでないが、コストを支払ってサクるとその色の呪文が使えるというのが共通仕様。フレーバーとしては「エルドラージに荒らされて荒廃した土地」を表しているそうな。このカードは中盤以降のドローをサポート。もちろん土地のやる仕事なのでマナ効率は良くないが、思い出したように使える能力としてはそれなりのものだろう。こうした土地がデザインされた動機は、上陸を推し進めるリミテッド環境の保全である。「上陸を活用したい」→「土地をいっぱい入れたい」→「スペルを入れるスロットが減る」→「土地をいっぱい並べた時にスペルみたいに使える土地があればいいじゃない」という論法。無色マナしか出せないので色が広がりきった同盟者デッキなんかでは悩ましいが、エルドラージが二の矢・三の矢を補充する方法としてはまとまっている。

 

Blighted Fen 荒廃した湿原 U

土地

(T):あなたのマナ・プールに(1)を加える。

(4)(B)(T)、〜を生け贄に捧げる:対象の対戦相手はクリーチャーを1体意贄に捧げる。

 アンコモン土地サイクルの黒は、「悪魔の布告(TMP)」。元のコストが2マナであることを考えるとサイクル中では平均的な設定だろうか。布告系除去の悩ましいところは、あることが分かっていると相手に対策を打たれやすいところだ。適当なクリーチャーを餌として用意しておけば要のクリーチャーを守れるし、そもそもずらっと並べておけば警戒する必要すら無い。タイミングが命のカードなので、こうした土地をずっと置いておくのはあまり得策ではない。それでもなんとか、除去れるクリーチャーだけは他のカードで除去って、どうしても届かないデカブツだけは、みたいな格好良い運用になればラッキーだが、おそらくそういうドンピシャの展開はそうそう起こらないだろう。これを含めて6マナを立てた状態で、そんな状況をのんびり待ってられるならどの道試合には勝てるはずなのだから。おそらく、中盤以降に互いにリソースが尽き、「もう引き勝負だな!」みたいな展開になったときが一番の活躍場所。相手に先にクリーチャーを引かれても、1体までなら待ったをかけられる。そして、案外そういう状況も多いものでね。リミテッドなら何はともあれ除去なのだ。

 

Blighted Gorge 荒廃した山峡 U

土地

(T):あなたのマナ・プールに(1)を加える。

(4)(R)(T)、〜を生け贄に捧げる:〜は対象のクリーチャーかプレイヤーに2点のダメージを与える。

 アンコモン土地サイクルの赤は「ショック」。1マナインスタントなのだから事実上最低限の効果やんけ、と思われるかもしれないが、何と、下にはまだ下がいる。後述。さておき、コレを見ても「なんだぁ、1マナインスタントかぁ」と思う人間はあまりいないだろう。事実ではあるのだが、そのインスタントは「ショック」である。いついかなる環境でも、「ショック」が役に立たないなんて心配はないのだから。デザインとしては「蛮族のリング(ODY)」に近い。小さな効果だが、何となく置いといた土地からダメージが飛ばせるんならむしろラッキーと思えるのが人間なのだ。例によってこれに頼りすぎると色マナが出ずに事故に殺されることになるが、1枚くらいお守り代わりに入れておくと色々重宝しそう。

 

Blighted Steppe 荒廃した草原 U

土地

(T):あなたのマナ・プールに(1)を加える。

(3)(W)(T)、〜を生け贄に捧げる:あなたは、自分のコントロールするクリーチャー1体につき2点のライフを得る。

 この効果が何の呪文か、思い出せる人はなかなか偉い。答えは「桃園の契り(8ED)」。何の冗談なのか、ポータル三国志から再録されたこともある地味過ぎるスペルである。ちなみに、最近では「生存/存命(DGM)」の半分、「存命」として分割カードの半分になってたこともある。つまり、1マナインスタントよりもショボい呪文、それは「1マナで分割カードの半分」である。まぁ、大して使いたくないのは間違いないだろうが、タイミングさえ間違わなければ6〜8点くらいのライフゲインは狙える。一応起動コストはサイクル中最低に設定されているのだし、ホントにおまけ程度でいいのなら。

 

Blighted Woodland 荒廃した森林 U

土地

(T):あなたのマナ・プールに(1)を加える。

(3)(G)(T)、〜を生け贄に捧げる:あなたのライブラリから最大2枚までの基本土地カードをさがし、それらをタップ状態で戦場に出す。その後、あなたのライブラリを切り直す。

 サイクル中では最も破格の設定になったのがこの緑。ここまで、青は「予言」なので3マナ、黒が「悪魔の布告」で2マナ、赤が「ショック」、白が「桃園の契り」で1マナだった。それに比べて、こいつは「爆発的植生(DTK)」なので4マナ。しかも起動コストは「爆発的植生」と同じで据え置き4マナ。圧倒的だ。何故こんな設定が許されてるかといえば、「土地をサクって土地を出す」という行為自体が自己矛盾を孕んでいるため。「植生」は2マナ伸びるから強いのであって、このカードを起動しても1マナしか伸びないので、実際には盤面に与えるインパクトが小さいということだ。しかし、もちろんライブラリを2枚圧縮しているのは紛れもない事実。さらに上陸を2回誘発出来るし、色マナの種類も一気に2色増やせる。土地の伸びをさっ引いても、これが土地から起動できるというのはやはり破格の設定である。下手したら構築レベルでの採用があってもおかしくないくらいに、おまけの見返りがでかい。なんか、白と並べるとあっちが可哀相になるわ。

 

Evolving Wilds/進化する未開地(ORI)」 C

 お前、オリジンにもおるやないか。しかしまぁ、他の世界における「手軽なコモンでの色マナサポート」以外にも、この世界では「上陸サポート」という重要な仕事が与えられているので、相対的な価値は段違いだ。考えてみれば、旧ゼンディカーって上陸テーマのくせにレア以外ではフェッチが与えられてなかったんだよな。

 


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<多色>

 

Angelic Captain 天使の隊長 (3)(R)(W) R

クリーチャー・天使、同盟者

4/3 飛行

〜が攻撃するたび、他の攻撃している同盟者1体につき、〜はターン終了時まで+1/+1の修正を受ける。

 イオナさんとか「不死の天使(ROE)」とかもそうだったけど、ゼンディカー次元の天使って、羽多くない? 各々の羽がぶつかって空飛ぶのに影響したりしないんだろうか。フレーバーに「全天を覆うようであった」って書いてるけど、そりゃこんだけもっさりしてりゃな。羽が多いことで有名なコラガン氏族の龍でもここまでもっさりしてない。さておき、そんなもっさり多毛天使は他人には力を貸さないタイプの同盟者。その分、いかにもボロスらしい殴り気強めの一撃必殺パンチで早期の戦争終結を狙う剛の者。地上に2〜3体の同盟者を配置した後のこいつの殴り値は半端じゃない。6ターン目に殴って7/6フライヤーとか、そりゃ強いだろう。ただ、こいつにエネルギー注入するために殴りに行った他の同盟者の命がどうなるかは分からない。普通に考えれば、地上の2〜3体が殴っても死なないような有利な状態だったら普通の同盟者デッキは押せ押せムードなわけで、空から特大パンチする必要は特に無い気もする。結局「有利をより有利にする」クリーチャーなので同盟者デッキではそこまで求められる力ではなさそう。彼らに求められるのは個を群にする団結力なのである。まー、5マナ4/3フライヤーっていうだけで強いんだから、リミテッドだったらそれ目的でいいんじゃないかな。

 

Bring to Light 白日の下に (3)(G)(U) R

ソーサリー

収斂 - あなたのライブラリから、あなたが〜を唱えるために支払ったマナの色数以下のマナコストを持つクリーチャーかインスタントかソーサリー・カードを1枚探して追放し、その後、あなたのライブラリを切り直す。あなたはそのカードをマナコストを支払うことなく唱えても良い。

 ある意味「どんな呪文でもライブラリから唱えられるようになる」という夢のようなカード。5色デッキで使用すれば、この呪文がデッキに入っている5マナ以下のあらゆるクリーチャー・ソーサリー・インスタントに化けるのだ。その可能性は無限大。ただ、今回のセットは別に5色を推進しているわけではないので、わざわざこのカードのために5色揃えるのは流石にペイしないだろう。タルキールと共闘が可能な現環境ならば色数を伸ばすのはそれほど苦労しないはずだが、色の増えたデッキはそれだけカードの選択肢が増え、こういった器用貧乏な「何でも出来るけどもっさりしてる」系のカードは最終的に入らない可能性が高いだろう。むしろ何か悪さが出来そうな下の環境の方が面白いかもしれない。ストームカウントが稼げたりするし、シルバーバレットを突き詰めて「1ターン速い教示者」として受けの広いデッキに居場所が見つかるかも。

 

Brood Butcher 血統の解体者 (3)(B)(G) R

クリーチャー・エルドラージ、ドローン

3/3 欠色

〜が戦場に出たとき、[末裔トークン]を1体戦場に出す。

(B)(G)、クリーチャーを1体生け贄に捧げる:対象のクリーチャーは、ターン終了時まで−2/−2の修正を受ける。

 5マナのくせに3/3と随分控えめなエルドラージ。それもそのはず、命を消耗しての起動型能力が強力無比の除去である。こいつの特徴は、生け贄にするクリーチャーに一切制限が無いこと。「連射する暴君」は無色クリーチャー、「希望を溺れさせるもの」は末裔トークンにまで特定されていたのに、こいつの場合は何をサクってもいいと書かれているので、汎用性は非常に高い。いざとなれば自分もサクれるのは、最近のクリーチャーには珍しい設定。デカブツが暴れ回る世界では−2程度は決定打にならないように思えるかもしれないが、どれだけデカブツが暴れる世界でも、その基盤を成すクリーチャーの起点はいつも通りのMagicなのである。繰り返し使える−2が弱いはずがないだろう。かつてのカードなら「よだれ垂らしのグルーディオン(RAV)」に近い。しゃきしゃき除去ろう。

 

Brutal Expulsion 粗暴な排除 (2)(U)(R) R

インスタント

欠色

次のうちから1つまたは両方を選ぶ。

・対象の呪文かクリーチャーをそのオーナーの手札に戻す。

・〜は対象のクリーチャーかプレインズウォーカーに2点のダメージを与える。そのパーマネントがこのターンに墓地に置かれるなら、代わりにそれを追放する。

 Jilt! Jiltじゃないか!! 僕(ら)が本格的にMagicを始めたのはインベイジョン環境から。そのおかげでインベイジョンのカードは割と愛着が深いのだが、そんな中でも、未だにちょいちょい口の端にのぼるカードが、「偽り/Jilt(APC)」である。普通に使うと2マナのバウンス、キッカーを払って(2)(U)(R)にするとさらにクリーチャーに2点火力が飛ばせるようになる。当時の(リミテッドでの)クリーチャーなんてものは2点も飛ばせば大概死んでしまうので、コモンで手に入る脅威のインスタントは、アポカリプスというエキスパンションの強さの代名詞として、我々の心に強く刻み込まれたのである。「お前はハナじゃない!」という印象的なフレーバーの効果も大きかったかも。そしてそこから15年の歳月を経て、エルドラージの手によってそのJiltが帰ってきた。残念ながらキッカーは採用されていないので4マナモードが義務化されているが、その分レアリティも上がって能力が色々と追加。まずバウンスはクリーチャーだけでなくてスタック上の呪文も対象に出来るようになった。この動きは「造物の学者、ヴェンセール(FUT)」と同様のものであり、タイミングが命のコンバットトリックを一時的に戻して戦局を動かしたり、重たい相手の決め技を1ターン遅らせたりも出来る。もちろん、普通にバウンスとして使ってもいい。さらに、火力部分には追放効果も付与された。「搭載歩行機械」の流行によって「マグマのしぶき(JOU)」が再評価されている昨今、この効果も無視するには大きすぎる。そして、この火力がプレインズウォーカーにも届くというのだ。実に心憎い、エルドラージらしい配慮ではないか。レアのわりには地味な気もするが、重たいアクションをカウンターしつつの除去なんてことになれば、実質1ターンもらった上でアド取ってるようなものである。ついでに追放領域のカードまでゲットだ。いいぞエルドラージ、頑張れエルドラージ。お前もやっぱりハナじゃない!

 

Catacomb Sifter 地下墓地の選別者 (1)(B)(G) U

クリーチャー・エルドラージ、ドローン

2/3 欠色

〜が戦場に出たとき、[末裔トークン]を1体戦場に出す。

あなたのコントロールする他のクリーチャーが死亡するたび、占術1を行う。

 黒緑のテーマはトークンと生け贄なので、当然黒緑アンコの能力は末裔トークンの有効利用。デザインの元は「荒野の収穫者(THS)」あたりだろうか。3マナでトータル3/4。そこに命を費やしての占術能力が付与される。他のエルドラージとの違いは、別にこいつがサクる必要がないという部分で、マナを出すためにサクったり、他のクリーチャーに食べられたりした時にも占術可能。どうしてもマナ域がばらけて局面によって有効なカードが刻一刻と移り変わっていく今回のリミテッド環境においては、不要カードを流せる占術の価値は高い。このステータスでついでに出来るのは、渋いながらも堅実に活躍出来そうな能力だ。

 

Drana’s Emissary ドラーナの使者 (1)(W)(B) U

クリーチャー・吸血鬼、クレリック、同盟者

2/2 飛行

あなたのアップキープの開始時に、各対戦相手は1点のライフを失い、あなたは1点のライフを得る。

 毎ターン自動で1点ちゅるん。一見地味な能力だが、これを全自動でやってくれるってのはなかなか類をみない能力で、近い所を探してもレアの「宮殿の包囲(FRF)」が思い出されるくらい。過去には「打倒(ULG)」なんてエンチャントもあったが、これらはどちらも5マナ。3マナのそこそこ優秀なクリーチャーについていいもんじゃなかろう。非常に近い存在としては、同じカラーリングなら「重要人物のペット(GTC)」がいた。あちらは強請能力だったので重ねがけ出来るという利点こそあるものの、やはりノーコストでライフ差が広がる方が強かろう。流石のアンコモンである。当然、白黒テーマであるライフゲイン誘発との相性は抜群だ。かてて加えて同盟者でもあるのでその他のアクションの燃料も焚き付けやすい。様々なデザインのデッキで無理なく採用出来るのではなかろうか。

 

Dust Stalker 塵の中を忍び寄るもの (2)(B)(R) R

クリーチャー・エルドラージ

5/3 速攻 欠色

各終了ステップの開始時に、あなたが他に無色のクリーチャーをコントロールしていないなら、〜をそのオーナーの手札に戻す。

 今回の黒赤は「無色エルドラージだけど速攻で戦えるよ」がテーマ(?)になっており、エルドラージの中でもアグレッシブな連中が揃っている。このクリーチャーもそうした「ラクドスビートなエルドラージ」を象徴する1枚であり、4マナ5/3速攻という「スキジック(INV)」ばりのスピードがなかなかに魅力的。さらに、仲間のエルドラージがいないと「死ぬ」だったらデメリット付きといえるのだが、こいつは「戻ってくる」という絶妙な能力になっている。これは明らかにタルキールの疾駆を意識したデザインなのだろう、意図的に疾駆モードを維持しておけば、ソーサリー除去を回避出来るファッティになるわけだ。普通にエルドラージ軍を結成してヘヴィークリーチャーとして攻め立てるか、有色カードの中に混ぜ込んで変形疾駆クリーチャーとしてテクニカルに運用するか。「待ち伏せの巫師」あたりの恩恵が受けられるので、追加の「冷酷な軍族」として使ってみるのも面白そう。

 

Fathom Feeder 深水の大喰らい (U)(B) R

クリーチャー・エルドラージ、ドローン

1/1 欠色 嚥下 接死

(3)(U)(B):カードを1枚引く。各対戦相手は、自分のライブラリのトップを追放する。

 接死持ちの1/1程度でもレアになるなんて、嚥下って割と重要な能力なのかなー、って思ったけど、ドロー能力の方が評価されているのね。序盤から出せる上に相打ち以上を稼ぎやすいので、飛行などの回避能力とは異なった方向から嚥下を狙いやすいクリーチャー。加えて「チフス鼠」のように防御役としても一級品なので、リミテッドでも特に考えずに投入が可能な芸達者なドローンだ。殴って嚥下でもいいし、5ターン目にカードを引きつつ次のエルドラージの仕込みをするという動きも決して弱くない。2ターン目にきっちりこの色マナが出せるようなデッキならば、レアっぽくはないけど活躍は出来るはず。。

 

Forerunner of Slaughter 殺戮の先陣 (B)(R) U

クリーチャー・エルドラージ、ドローン

3/2 Devoid

(1)対象の無色のクリーチャーは、ターン終了時まで速攻を得る。

 ラクドスビートを体現するスピード感溢れるエルドラージ。見ての通りに能力は「鞭打ち兵長(9ED)」と同じ。そこまでびっくりするようなものでもないが、後続の元気なエルドラージたちが全員速攻で殴ってくるかもしれないプレッシャーはなかなかのもの。そして、こいつ自身が2マナ3/2とかなりのパフォーマンス。能力の対象は自分以外に限定されていないので、3マナある状態で3/2速攻として使ってしまっても構わない。っつうか、それが強そう。なんか、単に落とし子落とすだけだった以前のドローンに比べて、随分賢く多才になってるなぁ。

 

Grove Rumbler 林の喧騒者 (2)(R)(G) U

クリーチャー・エレメンタル

3/3 トランプル

上陸 - 〜はターン終了時まで+2/+2の修正を受ける。

 赤緑アンコはスタンダードな+2タイプの上陸クリーチャー。今回再録された「領地のベイロス(ZEN)」にかなり近い。赤には3マナ2/2の上陸クリーチャーもいるし、緑は2マナに「噛み付きナーリッド」、1マナに「鎌豹」と、上陸クリーチャーが揃っている。やろうと思えば毎ターン上陸クリーチャーを出し続けることが可能なのだ。「ベイロス」と比べた時、5マナ4/4と4マナ3/3だとリミテッドでの優先度は似たり寄ったりにも見えるが、登場後に複数枚の土地を置くことが前提となる上陸クリーチャーの場合、1ターンでも早く登場することは大きな意味がある。上がったパワーを無駄なく使えるトランプルもセットになっているので、絶対的な評価はこちらの方が上になるだろう。上陸ってのは基本的に「自分のターンに強くなる能力」であり、それはつまり「攻撃用の能力」である。つまり、トランプルはそれだけ重要ってこと。まぁ、アンコにしちゃ地味な気もするけども。緑なんだから5ターン目に7/7トランプルで殴る方法とかもそれなりにあるやろ。

 

Grovetender Druids 林番のドルイド (2)(G)(W) U

クリーチャー・エルフ、ドルイド、同盟者

3/3

結集 - あなたは(1)を支払っても良い。そうしたなら、1/1で緑の植物・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

 細かく仲間を稼ぐ役目を果たす同盟者。ステータスはどうあれ1マナでクリーチャーが追加出来るのは当然弱い能力ではない。今回のエルドラージは滅殺能力が封じられたので、この植物トークンで延々チャンプブロックする選択肢があれば、エルドラージだって単なる木偶の坊になるはずだ。また、今回の同盟者は誘発条件にこそ同盟者は必要になるが、その恩恵は味方全員に波及する。様々な同盟者ギミックが固まっていけば、1/1植物だって立派な戦力にカウント出来るかもしれない。さらに、リミテッドでデッキを組む際、同盟者を濃いめに集めたプレイヤーが強力なエルドラージをつまみ食いするのは容易だが、逆にエルドラージに寄せていたプレイヤーが同盟者をつまみ食いする意味は薄い。そのため、上手く棲み分けられた時に流れて来やすいのは同盟者の方だ。うまいこと数を集めて素敵なガーデニングを演出したい。ちなみに、こいつ自身を出した時にも当然植物は生える。4マナ3/3を優先させるか、5マナで2体のクリーチャーを呼びたいか、なかなか悩ましいところである。

 


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