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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「アイドルマスターシンデレラガールズ」 5 がっしりどっしりアイドルアニメ。初めて接するコンテンツのはずなのに、なんだか初めての気がしない、懐かしい何かに出会った気がします。 世はまさにアイドルアニメ戦国時代。様々なメディア・方向からアイドルがプロデュースされ、今や「プロデューサー」ってのが一般名詞扱いになりつつあるレベル。そんな時代の先駆けとなった存在といえば、やはりなんといってもアイマスなのである。歴史を調べると、ゲームとしてのアイマスが始動したのは奇しくも丁度10年前の2005年であるらしい。アニメアイマスは4年前、そこから世間はソーシャルゲームの波が押し寄せ、アイマスもモバイルへと進化を遂げて今に至るわけだ。この間に、大きく「ラブライブ」「WUG」「アイカツ」などのアニメが展開されてきたわけだが、やはりそのどれもが全く異なる方向性でオリジナリティを発揮しており、アイマスにははっきりとした「アイマスらしさ」が出ているのが興味深い。 本作は、公式ページを見る限りアイドルは14人が紹介されている。元祖アイマスよりも多い人数であり、参考までにあげればμ‘sが9人、WUGは7人。元々数が売りのソシャゲであり、これでも絞り込んだ結果なのだろうが、それでも大層な人数である。こんなもん、どうやってアニメにとりまとめればええねん、と不安になるファンも多かったのではなかろうか。しかし、いざ蓋を開けてみれば、何とアニメ1話ではわずか2人の話が延々進行することに。この構成はかなり意外だったが、私のような全くの初心者でも何の抵抗も無くすんなり入っていけるのだから、非常に親切で、的確な導入といえる。監督の高雄統子という人は元々のアイマスアニメでも構成を担当していた人らしく、「アイマス」というコンテンツのどのあたりに魅力があり、何を売り出していくべきなのかはしっかりと理解しているようで、この「地に足をつけた」スタートは、決して派手さこそないものの、充分な導入になっている。この方向性なら、ゲームも背景も何も知らない初心者でも安心して追いかけることが出来そうだ。 今作は他のアイドルアニメに差をつける必要があるのに加え、更に本家アイマスとも差別化を図らなければならないのが難しい部分。全くの別作品ならば絵も違えば世界も違うのだからそこまで悩まずとも自然に差別化は図れるだろうが、元祖アイマスとの差別化はなかなか難しい。デザインが一緒、世界も(どうやら)一緒。一体何をオリジナリティとして押し出せばいいのか。1話目を見ればその答えは一目瞭然であり、当然のことながらタイトルに冠された「シンデレラ」という要素を強くすることで、「憧れの高みであるアイドルという夢を実現させる物語」として構成されている。元祖の方は、程度の差こそあれ一応は職業アイドルとして成立して以降の話であり、今回のような「シンデレラストーリー」とはまた違っている。「シンデレラ」というテーマ性はそうしたメインプロット以外にも細かく配されており、冒頭に出てきたガラスの靴のモチーフは分かりやすいし、執拗に描かれる「時計」のモチーフもシンデレラを想起させるのに一役買っている。もちろん、本当の「シンデレラ」ならば時計が12時の鐘を打つのは「終わり」の合図であるが、本作はどうやら「止まっていた時計が動き出す」「時計が進み、ヒロインたちは本当の姿を発揮する」という構成になっているらしい。今回登場した卯月は、時計の鐘が鳴り、アイドルとしての仕事が始まる時間を今か今かと待ち構え、渋谷凜の方は、鐘が鳴り、日付が変われば新しい自分の姿に挑戦することになる。こうして全体を統括するモチーフで個々のヒロインを彩ることによって確固たる「シンデレラ」を形成しており、作品の個性が打ち出されることになるわけだ。なかなかそつのない脚本である。 当然、こうした脚本は基盤となる映像が保証されてこそ描けるもの。やはりA-1アイマスの映像は華やかでよい。オープニングのライブも賑やかだし、何気ない表情1つでもいちいち可愛らしさにこだわっている。非常に地味な出だしではあったが、それだけに1つ1つの要素がじっくり見られるで、今後の盛り上がりにも期待していきたい。 あ、中の人の話。1話目は当然、へごってる部分を堪能するお話。やっぱりへごの声は元気になるよなぁ。アフレコ中は普段の汁気をどこに隠しているんだろう。じゅるじゅる。もう片方の凜ちゃん役の福原綾香は、事実上の初メイン。まだ何とも言い難い状態だけど、ポジションとしては765プロなら千早ポジでしょうかね。歌うと本番とか、そういう系? その他の面子も、作品のテーマに沿った若手が名を連ねていて色々と楽しみ。これまでずっとラジオで聞いていた「のじょさんのシンデレラ」がどんなものなのか、ついに見ることが出来るのかしらね。あと、また真礼が中二病キャラをやり、すみぺがロシア人をやり……いつも通りかい! PR 1月9日 ドラフト模様(TKT×3) ピック順 【Thraxi】→【Alessi】→【Sea-chicken】→【Mei】→【Sangriter】→【Serra】→
新年初ドラフトでございます。旧年中は誰かの殻脱ぎで幕を閉じたので、なんかみんな捨て鉢になってました。今の環境って、割と勝ちのバランスが取れてて悪くない環境だと思うんだけどね(少なくとも1つ前の環境よりは)。ただ、言い忘れてたけどそんな環境も残すところあと1回なんだわ。今回は第2セットの発売が一週間早いから、再来週はもう新環境なんだわ。 というわけで、次回、タルキール最終戦。心残りのないように、っつっても絶対無理だろうから、せいぜい悪あがきするがいいわ。
○「幸腹グラフィティ」 5 サトリナの手料理が食べたいです(間違った方向に直球)。このアニメ、ぶっちゃけ面白くは無いと思うんだ。funnyにしろinterestingにしろ、何か興味が引かれるようなシナリオラインがあるような話じゃないし。でも……サトリナの手料理が食べたいです(二球続けて)。 地上波放送のシリーズアニメとしては実は半年ぶりのシャフト作品。今回は監督に龍輪さんなのでいかにもなシャフトコンテになっているが、そこまでビビッドな表れ方になっていないのは、作品の性質故だろうか。過去のシャフトでいえば一番近いのは「ひだまり」ってことになるんだろうけど、それもちょっと違う。何しろアニメで飯テロを試みるという、何とも破天荒な作品なのだから。原作がどんな話かは知らないが、掲載誌がきらら系であることを考えれば大体予想はつく。そこに「食事」というメインテーマを設けて、萌え+飯というジャンルを切りひらく。「孤独のグルメ」の謎ヒット以来、昨今こうして「ただひたすら食う漫画」というのは一気に数を増したので、そこに萌え要素を加えて売りだそうというのは、我が国においては必然的な流れ。よく「好みの女の子」のアンケートなんかで「ご飯をおいしそうに食べる子」というフレーズは出てくるもので、「ご飯を楽しげに食べる女の子」はそれだけで萌えに直接接続出来るジャンルなのだ。 今回のシャフトの挑戦は、そうした「飯萌えジャンル」をどうやってアニメに落とし込むかという部分。そりゃいかに「萌えの一ジャンル」とはいえ、アニメーションにする上で「単に飯食ってるだけ」ってわけにもいくまい。そこをどうやって画面で見せるか、どうやって「単なる食事シーン」に終わらないようにするか。孤独のグルメのゴローちゃんのように「この人が飯食ってるだけで絵になる」お家芸になってしまえば勝ちなのだが、新規アニメでそれは難しい。となると、いかに「美味そうに」絵を作るかが勝負になる。そこに力点を置くことの重要性はスタッフが一番分かっており、何と今作、キャラクターデザインだの総作監だのとは別に、「メシデザイン」という謎の役職を設けている。そしてそこにはシャフトの作画陣のなかでも精鋭といえる伊藤良明を置き、1話目の「メシ作監」も彼だ。その結果としてとてもおいしそうに見えているかどうかは評価の分かれそうなところだが、少なくとも「このアニメは食べ物が主役なのだ」ということはよく分かる。わたしゃ録画分を翌日観るので致命傷は避けられるが、こんなもん、リアルタイム視聴で真夜中に観たら、そりゃ深刻なダメージは免れないだろう。 今後の課題は大きく2つで、1つは当然1クールのアニメとして続けていく上で飽きられないよう、どんなストーリーが展開するかという部分。どうやら女の子キャラは無闇に登場するようなので、その辺でやや百合気味に萌えを展開する構えか。メインヒロインの性格を考えるとあまりどぎついギャグでガンガン攻めるタイプの作品にはならないだろうから、やはり過去の作品でいうなら「ひだまり」あたりをベースにして、着実にキャラを立てられる構成を考えてほしいもんである。シャフト+岡田麿里というのは実は初めての組み合わせなのだが、このコンビネーションが上手く機能することを期待したい。2つ目の課題は、シナリオ自体に加え、食い物の方も飽きられないように展開する必要があるという部分。1話目は馴染み深さで直接的に訴えかけられる鍋、うどん、いなり寿司。確かに堅実なところだが、このまま延々似たような食材ではやはりマンネリ化は避けられまい。ここでどういう食べ物を見せてくれるか、というのも気になるところである。個人的には、甘いものを本気でやられた時にどのくらいのダメージが来るかがちょっと楽しみ。 そんなわけで、何かが炸裂するようなことは決して無い作品だとは思うのだが、堅実に積み重ねれば立派にこのジャンルの草分け的存在になれる可能性も秘めた作品である。一体どう転がっていくのか、楽しみ半分、不安半分で生ぬるく見守っていきたい。でもさ、もうキャストの力だけでもどうにでもなると思うけどね。中の人は「色気と食い気の同居を目指す」、大亀あすか。シャフト作品は「電波女」以来か。亀ちゃんが実写で飯食ってるだけでもそれなりに楽しそうである。子供を見守る大人勢には何故か野中藍、広橋涼など、あまり大人の落ち着きが感じられない面子が揃えられている。おそらくメインヒロイン・リョウちゃんの母性を引き立たせるための配役かと思われる。つまりはグッジョブである。 というわけで佐藤利奈である。気付けば今年度はすっかりサトリナイヤーになった気がする。色々と世知辛いこのご時世、世界はサトリナ成分を、母性を、姉性を求めているのだ。最近は元気っ子系が多かったが、ここで久しぶりに「姉キャラ」を存分に発揮して我々の胃と脳を満たしてほしいところ。世界はサトリナで出来ているのです。サトリナの手料理が食べたいです(ゲームセット)。 ○「蒼穹のファフナー EXODUS」 5 ファフナーかぁ。確認すると、1期の放送がなんと10年以上前の2004年。一応自分の手元に何か記録が無いかと探してみたが、残念ながらこの「新番チェック」の前身となった簡略感想を記録し始めたのがその直後の時期からだったので、この作品については何も残っていない。わざわざ記録を確認したことからも分かるように、全く詳細を覚えていない作品である。最後まで観ていたかと思ったのだが、いくら考えても結末を覚えていないし、多分途中で視聴をやめてしまったのだろう(当時は今のように強迫観念に駆られてアニメを見続けることはなかったので、肌に合わないと思ったらすぐに視聴を打ち切っていた)。覚えているのは、「ステルヴィアに続くangelaの躍進のきっかけ」っていうことと、何となく松本まりかの仕事がまずくて印象が悪かったこと。あと、この当時のまつらいさんは「まつらいさんが声を当てたキャラは儚げに死ぬ」と思っていたこと。やっぱり当時から中の人の記憶がメインであった。この当時は今以上に「ロボットものはちょっと」っていう苦手意識が強かったことに加え、ちょうど「ガンダムSEED DESTINY」がほぼ同時期に始まっていたり、なかなか取っつきにくい状況だったのですよ。これのすぐ後に始まったのが「アクエリオン」で、「こういう馬鹿しかいないアニメだと楽に見られるのになぁ」と思ったり思わなかったり。 そんなわけで、1期のことはもう「覚えてない」じゃなくて「知らない」でいいと思う。その後もシリーズ作品としては劇場版があったりなんだりの展開もしていたようだが、流石に追いかけていなかったので、「新しいアニメ」と思って見て問題無いだろう。残念ながら「完全に別世界の話」とかじゃなくてがっつり1期と繋がっている様子なので一見さんにはやや辛い部分もありそうだが、1話目の導入はちゃんと世界観を説明してくれているし、決して敷居の高いものではない。身内同士の会話なんかは1期を知っていた人にのみ伝わる部分だろうし、知っていた方が楽しめるのは間違いなかろうが、それでも完全に置いてかれる、って感じではない。今からでもちゃんとキャラを追いかけていけば理解の追いつく部分ではなかろうか。 となると、問題は「そこまでして追いかける価値があるのかどうか」である。1話目の印象としては、「それなりにありそう」。わざわざ10年の時を超えて復活した作品ということはそれなりに望まれたものなのは間違いないだろうし、制作チームだって相応の気合いを入れて作っているだろう。XEBECのロボアニメというと前クールにちょっと残念な作品があった気もするが、今回はまさにロボアニメ・SFアニメの専門チームによる、久しぶりに「マジになったXEBECのロボ」である。気合いの入り方は充分伝わってくるし、やっぱりどんだけクドくても気合いの入った平井絵は嫌いじゃない。あまりに1期の内容のウェイトが多くなるとギブアップしてしまうかもしれないが、出来る限りは追いかけていきたいところである。 中の人については、1期からの続投がほとんどということで、今となってはあまり見なくなった懐かしい名前もずらっと一堂に会しているのが嬉しい。かつては抵抗を覚える理由になっていた松本まりかなんてのも今じゃ懐かしいばかりだし、最近あまり声を聞かなかったまこっつ、それに葛城七穂なんて名前も。なんだか同窓会みたいで、こういうのも悪くない。 ○「冴えない彼女の育てかた」 4 すげぇ、1話目でここまで何も見えてこないアニメってのも珍しい。いや、見えてるけどね、エロいであろうこと、ハーレムであろうこと、そして主人公の独白はウザいであろうこと。でも、そういう要素は理解出来ても、何をする世界の何をするストーリーなのかが見えてこない。逆にここまで潔いと、かえって興味を引かれるくらいである。 亀井幹太監督作品。個人的には「うさぎドロップ」の印象が強く、その後っていうと「俺修羅」になるから、「おっ、久しぶりにノイタミナ担当するのか」って思って確認したら、そういや「龍ヶ嬢七々々」ってこの人だったのか。すっかり忘れてた。過去4回の監督作品のうち3作がノイタミナなのね。「七々々」はなぁ……。まぁ、とにかく本作はそんな亀井幹太のカラーが非常に分かりやすく出ており、画面は見やすい作品である。縁取りを強めにとってパステルカラーを意識した独特の色彩で飾り立てる亀井スタイルは、「うさドロ」の時にはどこか浮世離れした、静かに動く世界に非常にマッチしていた。「俺修羅」の時にはポップな色彩がヘンテコヒロインアニメの賑々しさを引き立ててくれた。ただ、今回はどうだろう。なんか、キャラ絵が浮き立つな。これってキャラクターデザインの好みの問題なだけかもしれないが、今回はちょっと背景とのミスマッチが気になる。多分もう1話くらい見たらすぐに慣れる部分だとは思うのだけど、キャラがどぎついエロを展開する部分もあるので、いつも通りのふわっとした感じともちょっとかみ合わせが悪いような。いや、エロいボディラインの描き方はほぼ完璧なんですけどね。流石にずっと女の子の全裸ばっかり映してるわけにもいかないからねぇ(もし実現するならそれはそれでいいんだが)。画面のデザインをどういう方向性で落ち着けるのかが定まらない、っていうのが映像面での不安要素。 そしてシナリオである。「松岡系主人公」っていう言葉を作っておけばそれでいい作品なのかな。「1話目の時点で既にハーレムが完成しており、特に理由も無く真ん中にいる主人公が肉欲の海に溺れている」という状態は前クールだと「異能バトル」と同じ設定なんだけど(いや、異能の方はずっと健全でしたけどね)、本作のヒロインの絡み方、台詞回しのラノベ臭い痛さはちょっと看過出来ない。冒頭からメタレベルの高い発現をするのは「ゲーム制作サークル」という設定から自然に出たものであり、作品世界の中では自然なのだろうが、どうしても昨今の「オタク向けラノベデザイン」のテンプレであるように見えてしまって鼻につくのである。おかげで黒髪ロングのかやのんヒロインが現時点では一番鬱陶しいという残念な結果に。せっかくのS系かやのんなのに。愛衣ちゃん大勝利なのに。逆に一番素直に見られるのは矢作パイセンがやってる近距離パワー型ヒロインかな。あけすけなエロが売りになるんだったら、こういうストレートなヒロインの方が見やすくてストレスフリーである。いや、今後エロが売りになるかどうか分かんないけどさ。 結局、「どういう見方をすべきなのか」が一切定まらないのが不安材料なんだろう。別にアニメは1話目で全部見せる必要なんてないのだし、「さぁ、こういうメンバーが集まって今から楽しいお話が始まるよ」ってな1話目でも全然構わないのだが、最後のモノローグでは青春部活ものみたいに見えるし、冒頭はどう見てもポルノ産業だし、セッティング自体は脳みそからっぽハーレムラノベだし、振れ幅が大きくてオロオロしてしまうのである。次回からそういう視点も多少は定まるだろうから、今回の第一印象よりは見やすくなることは期待したいんだけど。その辺は決して下手な監督じゃないので、大丈夫だとは思うんですがね。しかし……ノイタミナっぽくないアニメだなぁ。 封切り日に見に行くパティーン。基本的に出不精なのであんまりこういうことはないんだけど、たまたま金曜日は都合がいいってのと、あとやっぱり期待感が高かったってことでね。過去に封切り日に見に行った作品って「まどマギ(前編)」と「いろは」だけですわ。 ネタバレ含みになるので詳細は後述するが、率直な感想は「俺の期待したPSYCHO-PASSとはちょっと違った」というものです。是か非かで言ったら余裕で是になるだけの内容はあるのだが、1期2期と見続けて溜まっていた「PSYCHO-PASS欲」を満たす作品ってのはこういう方向ではなかったので、そこはちょっと残念。優良可で言えば良どまりかな。大事なことなので先にパンフレットの監督インタビューから抜き書きしておくとこういうことなんです。 「雛河と須郷は惜しまれるね。(中略)雛河、須郷を期待してきた人にとっては『劇場版』はすごい肩すかしになってしまう」 畜生! その期待してた人なんだよ! 雛河なんもないんかい!
<以下、ネタバレ含みになるので一応閲覧注意です>
○「新妹魔王の契約者」 3 モウ、コウイウノ、イイカラサ……スコシ、アニメギョウカイノ、リソースヲ、ダイジニシヨウヨ……。 どれだけアニメが終わっても、まだまだ新作はやってくる。SAOが終わっても! 魔弾の王が終わっても! トリニティセブンが終わっても!! まだだ、まだ終わらんよ。日本の原作力は化け物か……いや、もうほぼ死に体にも見えるんですが……誰が得するのかよく分からないアニメ。開始5分で力尽きそうになった。導入がひどい、話がひどい、そして致命的に画がひどい。「またか」とは言いたくないが、前クールに「俺ツイ」で汚名を残してしまったプロダクションアイムズのお仕事である。冒頭のファミレスのシーンの出来は現代アニメの1話目とは思えない仕上がりで、キャラ絵も悪いしパースもガタガタ。どこに発注したらこうなるのか。あげくそこから妹さんの騎乗位シーンへ移ると話の繋ぎも何もあったもんじゃなく、がんがんこちらのモチベーションを削ってくれるのである。マジでそっ閉じしようかと思った。 幸か不幸か、そこから画面は持ち直し、オープニング映像の効果のかけ方なんかは見映えがしたので、おそらく1話目もクライマックスの後半シーンに作画リソースを割いた結果冒頭部分が壊滅したのだと思うが、「2話目以降は安定した方の画質でずっと続くんだよね」なんて好意的に解釈してくれる視聴者ってのはまずいない。普通に考えたら「1話目でこれかぁ」と不安になるばかりである。せめてストーリーの方で引き込んでくれれば思いとどまることも出来ようが、もう手垢で真っ黒になってるようなお話をいまさらやられてもなぁ……逆によく恥ずかしくないなぁ、とは感心するのだけど。なんか無いの? この作品のお勧め出来るポイント。 盲目的に額面だけ捉えるなら、スタッフ陣は決して悪いもんじゃないんだ。何といっても監督は斉藤久であるから、ある程度ギャグに振れる内容になれば、魅せる画作りは出来るはず。シリーズ構成の吉岡たかをだって、使いどころを間違わなければ無難に仕事をこなせる人間である。ただ、その「使いどころ」がここなのかどうかは分からないけども。これからどっち方向にメインをおいて売り出す作品になるんでしょうね。「はたらく魔王さま!」みたいにシナリオ面でもきちっと笑わせてくれればいいけど、どうもシリアスメインみたいだし、シリアスなら真剣にやってくれればいいけど、どう考えてもエロが絡んでくる内容だし……目標設定はとりあえず直近の「魔弾の王」レベルにしておこう。ちなみに、作中で一番面白かったシーンは「バサラってだせぇ名前」って笑われたところです。良かった、そこは突っ込むんだ。どこぞの世界の弟さんの名前は「月光」だったのに完全スルーでしたからね。 他になんかいいところないもんかなー……見あたらないな……。メインヒロインの中の人は新人さんらしいので、頑張って下さい。劇団青年座、っていう劇団所属からの声優業はあんまり聞いたことない。最近は色んなところが若手を送り込むようになったなぁ。いい事だと思います。 ○「神様はじめました◎」 5 けもけもけー、狗神さん狗神さん、また帰ってこられたのですか? かぷめんを食しませう。まぁ、こっちの狗神さんは白髪なだけで残念でもおかんでもないのだけども……。 前期がいつだったかと確認すると、なんとまる2年も前のことなのですね。相変わらず時代の流れの早さに絶望するばかりだ。その間にこの作品が何か変わるかというと、いい意味で変わってないのではないでしょうか。いわゆる分割2クールとかではなく、きちんと望まれて戻ってきた「2期目」であろうし、安定した1期目と同じようにやってもらえば良いかと。ちょっと前までアニマックスで「フルーツバスケット」の再放送をやっていたので、やっぱり変わらない大地丙太郎テイストは落ち着くということがよく分かるのです。テイストとしては昭和ギャグのはずなのに、なんか笑ってしまうんだよなー。 改めて久しぶりにこの作品世界に触れて何となく思い出したが、似たような作品群の多かったなかで、今作は「取り立てて好きじゃないけど別に悪くもない」くらいの立ち位置だった。作品設定は嫌いじゃないし、味のある演出方向なので充分オリジナリティも出ているのだけど、どうしても「典型的少女漫画設定」にやや抵抗があるのでプラマイゼロくらいになってたんだな。巴衛の性格は割と身勝手な「少女漫画のイケメン」気質で、そこに奈々生が問答無用で惚れていくところに抵抗があるんだな。こればっかりは持って生まれた性分なので仕方ない。むしろ、そういう設定であるにも関わらずそこまで強い嫌悪感には繋がらず、何となくふわふわ観られるのは偉いとも言える。大地作品らしいゆる〜い抜き方と、バニラナレーションによるちょっとエキセントリックな味が利いているのが良いね。今回2期1話目ではいきなり「敵キャラにガンガンおそわれる」という少年漫画みたいなノリになり、巴衛がピンチになって不思議と重たい展開だったのだが、最終的にイチャイチャに落ち着くのが分かってるからあんまり気にならん。むしろ奈々生を襲う触手レ○プ描写なんかはもっとやってもええんやで。そういう作品じゃないんですけどね。もう、やりたいこと全部やればいいと思うよ。どうせここからのキャラクターも基本的に変態しか出てこないんだし。 その他、この作品の良いところその1、オープンエンドの雰囲気。1期と同じアーティストで同じ世界観の楽曲。これがあってこそのアニメですよね。この作品の良いところその2、久しぶりに「花とゆめ」のCMが観られた。「それせか」の時に毎週楽しみにしていた有名人電話シリーズである。まぁ、当然アイツしか出てこないんだろうが。「それせか」の2期もいつかやらねーかなー。この作品の良いところその3、ぼちぼち主人公みもりんも安定してきた。正直1期の頃は「馬鹿ピンク以外の三森はちょっとなぁ」って思ってたんだけど、2年ぶりに聞いた奈々生はかなりいい感じで聞けるようになっていた。こういうときにいっつも悩むんだけど、これって「役者が実力をつけた」のか、それとも「俺が慣れただけ」なのか。みもりんはこの2年間色んな作品で声を聞いてきたし、前者であると信じてるけどね。そしてこの作品の良いところその4、クラスメイトの女の子が可愛い。特に声が。 以上だ! ○「艦隊これくしょん -艦これ-」 4 今期注目作の1つと言っていいんだろう。うちの回りにも原作の熱狂的ファンが多く、「たかだかブラウザゲーのくせして随分息が長いもんだ」と感心している。先に書いておくと、わたしゃ原作ゲームについて何一つ知らない。流行りだした頃に乗り遅れたってのもあるけど、元々あんまりゲームに執着がないし、ブラウザゲーとか課金ゲーは極力触りたくない性分だからだ。おかげで今作については完全にフラットな状態の視聴ということになる。 で、そんなまっさらな状態からの視聴であるが、初見の印象は「可もあり、不可もあり」といったところ。「可」の要素は非常にシンプルで、女の子キャラのCGワークの統制の取れ方である。キャラCGの技術革新も日進月歩の状態で、今作は「海上を滑走しながらのガールズトーク」というあり得ないほどに無茶な状況設定が、意外にマッチした状態で描写されているのは素直に感心した。PV発表当時はネタ要素扱いされていた部分だが、高速滑走している状態での戦闘や諸々の所作は、きっちり制動も意識したモーションで描かれている。この辺りの画に対する力の入れ方は、流石に人気原作アニメだけはある。キャラの表情なども悪くないし、そこいらの十把一絡げのラノベアニメでは実現しないレベルの技術力(と経済力)がつぎ込まれているのが分かる。今後、独自の世界観で見たこともないヘンテコ戦闘が行われるならば、その描き方次第では新しい「萌えバトル」方向への開花も期待出来るかもしれない。 ただ、もちろん「不可」の部分もある。一番の難点は、1話目時点で「あ、これ原作ファン以外に見せるつもり無いな」というのがうっすら分かってしまう脚本構成。一応冒頭でナレーションが世界設定を説明してくれているわけだが、そんなあっさりした説明だけでこの無茶苦茶な光景を受け入れろっていうのが無理な話である。やってることは完全に「ストパン」なので、あの世界の無茶さ加減と大して変わらないのだが、あちらは完全にギャグというか、狙ってやっているズボン文化の世界。こちらはどこまでマジでやりたいのかがまだ見えてこない。 ストパンとの大きな違いは2つあって、1つは「結局艦むすってなんなのさ」がさっぱり分からないところ。あれは何なの? 人なの? 船なの? ……「ストパン」は人だ。我々の世界と全く同じ感覚で中高生くらいの年端もいかない女の子がお国のために戦争に出向くお話で、人類のために命を賭して戦うなかで描かれる、熱い友情とかズボンとかが心躍る話だ。「アルペジオ」は船だ。突然現れた霧の艦隊は、元々自我を持った船がメンタルモデルという形で女の子の姿を取り、そこから人の機微を理解していこうという、ある種のアンドロイドSFに近い設定だ。翻って、この作品は何だ? そこが分からない。彼女たちは人なのだろうか。これまでの人生は、そのへんの女の子と同じように蝶よ花よと育てられた普通の女の子なのか? それとも、生まれながらに戦うことを宿命づけられた忌まわしい機械の申し子なのか。その辺の設定が分からない。単なる化け物の集団なのだとしたら、普通の感情移入は出来ないだろう。また、そんな化け物集団たちが、和気藹々と学園生活を送っている様子も違和感がある。あれは「人」の手によって管理された世界なのか。艦むすと人というのは、人が管理出来るような共存体制にあるのか。その辺のバックグラウンドがさっぱり無いので、どこからどう入っていいのか分からないのである。 「そんなクソ真面目に観るもんじゃねぇよ」と言われればそれまでなのでそうした部分は気にしないとしても、最も大きな違いがもう1つある。それは、原作ゲームからの縛りで必然的にもたらされた驚異的なキャスティングである。いや、マジわかんねぇから。この世界にあやねるは何人いるんですか? すげぇ、あやねるとあやねるの会話にあやねるが割ってはいる状態やないか。普通、ヒロイン動物園のアニメを視聴する時ってのはひとまず中の人で識別して次第にキャラに還元していくのが私なりの視聴方法なのだが、今作はそのタクティクスが一切通用しない。これがどれほど困った状況なのか、分かってくれる人はどれくらいいるだろうか。そりゃまぁ、演じ分けを楽しむっていう意味では興味深い設定ではあるのだが、あまりに多数のキャラが出過ぎるので、演じ分けるとかそういう段階を認識出来る状態じゃないんだ。「今出てきた子と、その次のシーンのこの子は同じ? 違う?」っていうレベルで分からない。普通、声が違えば分かるので「ガールフレンド(仮)」はそういう部分でも楽しめたわけだが、今作はわざと混乱させに来ているとしか思えない振り回し方をしてくる。原作ファンは絵を観れば分かるのだろうが、初見の人間からしたらちんぷんかんぷんである。一見さんは完全に切って捨てている。多分、個々のキャラクターがしゃべっている諸要素なんかも、原作ファンからしたら嬉しい部分が多いのだろうが、私からすると「何いってだこいつ」レベルである。これ、やっぱり初見の人間に興味を持ってもらう意識は無い気がする。 さて、こっからどうなるんでしょうね。元々原作に骨子となるシナリオラインが無いだけに、アニメはやりたい放題で化ける可能性もあるのだが、どうも1話を観ている限りだと原作ファンに気を遣いすぎて八方美人になりそうな予感しかしない。あまり使いたくない言葉だが、「楽しい人は楽しいんじゃない?」という放置作品になりそう。草川さんの復権を賭けた作品というならば応援したくもあるが……あんまり彼の持ち味が活かせそうな作品にも見えないのがなぁ。 |
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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