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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 サブタイトル通りだったよ、第21話。最近の中ではあまり動きのない回だったが、それだけにこのアニメが迎えようとしているゴールがうっすら見えるような気もする。どうやったって無茶苦茶には違いないが、最後の最後に一体何を謳って終わるのかで最終的な印象も変わってくる。愛だろ愛。愛ってなんだ。躊躇わないことさ。

 澤田灰司の正体に迫るのが今回の目的かと思っていたのだが、どうもアイツの存在は今後もふわっとしたまま行くようで。一応前回の感想で彼の存在する意義、動機などについての分析(というか正当化?)はしたので、まぁ、その延長線上に今回のお話が有るということにしておこう。澤田灰司は「いるけどいないもの」であり、「悪の無くなったこの世界において、羽佐間の内面から産みだされた最後の『悪』」である。ただ、これまでほとんど他人の目に触れることの無かった澤田が、今回は後藤とはっきり会話しているし、12倍良く見えるアックスアイによって一応目撃もされているようだ。つまり、前回羽佐間が懸念していたような「羽佐間にしか見えない脳内妄想」というわけではない。まぁ、現時点で目撃してるのは、最初から妄想狂の気がある要と、脳内彼女とよろしくやっていた後藤ってのは気になるところなんだけど。もしくは外界の中でも一番羽佐間との関係性が密だった2人ともいえるな。

 改めて定義するとまた覆されそうなので澤田の詳細に言及することは避けるが、ひとまず「羽佐間の内面から生まれた悪」という設定は良しとして、そこに「澤田灰司」という一個人が存在していたことも事実として認めるべきなのだろう。サムライフラメンコがデビューし、世間に現れたあの夜、羽佐間の説教は世界を変える力を持っていた。それは、最終的に「大宇宙さん」に繋がっていく「羽佐間が作る正義」を打ち立てる橋頭堡であったことに加え、「羽佐間が存在することの強さ」を刻んだ日でもあった。彼の正義が大宇宙さんにたどり着いたとき、羽佐間が望んだ1つの完成形であるサムライフラメンコが終わりを告げたわけだが、あの日歪み、新たな道を歩み始めた世界が、その「終わり」を拒否したのだろう。サムライフラメンコの正義を下敷きにした世界だったのに、それが無くなってしまっては基盤が揺らぐ。その「揺らぎによる困惑」を体現した存在が澤田であり、「サムライフラメンコは居て然るべきだ」という揺り返しが彼の悪を呼んでいる。「世界を是正する力」の依り代となったのが、あの日羽佐間に世界を変えられ、「愛を教えられた」澤田という少年だったのである。

 ん、まぁ、よく分からないし、多分に妄想なので脚本の倉田さんは全然違うこと考えてそうだけど、こうして世界設定に勝手な理屈をつけていくのって視聴者の特権だからね。今回は、そんな「正義」の問題に加えて、新たに「愛」という軸も提唱されている。Aパートは要師匠の病室がメインで、フラメンジャーの面々と要の奥さん、それに原塚さんなどによる「羽佐間の回りの人コント」が繰り広げられる。もうこのアニメも終わるので、そろそろ回りの人間たちの関係もまとめて行くってことなのだろう。しかし、レディアックスこと要の奥さんもなかなか強烈な人だよな。ピンクとの小競り合いは胃に穴があくレベルなのだが、あの中で平然としていられる要師匠はやはり大物だ。そりゃ目も耳も常人離れしてるに決まっている。更に、要家にはいつの間にかグリーンが養子に誘われていたことも判明。確かにあの夫婦は子宝に恵まれなかったみたいだから寂しいのかもね。ブルーは馬鹿だから養子候補にならないって……案外下世話ですね、奥さん。

 そんなコントに紛れて大切なことを教えてくれるのが要丈治という男。誰にも頼れず、どんどん回りの人間が傷ついていくことに苦しむ羽佐間が「ヒーローがピンチの時は誰に頼ればいいのか」と尋ねると、「ヒーローは誰にも頼れない」と答える。ヒーローの最大の敵は孤独なのだと。しかし、同時にそれを乗り越える方法も教えてくれる。それが愛なのだ。確かに師匠の回りには(色々問題はあるが)愛が溢れているし、かつて地球を救ったヒーローは必ず愛を語った。愛と勇気だけが友達のやつすらいた。最後にヒーローを救ってくれるのは、愛という随分怪しげなものらしいのだ。しかし、残念ながら羽佐間にはそれが分からない。「幼い頃からヒーローのことばかり考えていたので愛を知らない」。これはこれで問題だ。最終的に、「愛を知らない」という1点において、羽佐間は自分と澤田が同質の存在であると結論づけた。確かに、羽佐間には人間的に何かが欠けていたのは事実なのだろうし、純粋正義の対極にある純粋悪(純粋反正義)は、絶対値を取れば同じものなのかもしれない。そして、そんな澤田の羽佐間への思いも、1つの愛であるという。澤田との関係性に決着をつけるためにも、羽佐間は自分なりの「愛」を掴む必要があるようだ。

 そして、愛といえば後藤さん。そして恋多き女性集団ミネミラの面々。まぁ、うち3人は澤田の手でぶっ倒れちゃったけども。このアニメは相変わらず作画がしんどいのであるが、何故か萌たちがぶっ倒れたときの白目フェイスだけは丁寧に描かれるという謎サービス。どこにニーズがあったんだ。大切な仲間を2人も傷つけられたまりちゃんが次週どのように動くのかが最大のポイントであり、彼女の「愛」は後藤の凝り固まった「愛」を打ち砕くのに必要なパーツであろう。もちろん、萌たちチームメイトへの愛だって煮えたぎっているかもしれない。ただ、一方のごっちんこと後藤さんは相変わらず。彼の携帯の中にいる「彼女」は、「このままでいいのか?」と後藤に問いかけていた。究極の自作自演であるが、一度外界に切り離された存在であるが故に、「彼女さん」は後藤の本心に問いかけるくらいの能力はあるようだ。これまで彼女からどんなメールが来ていたかを見直して見ると色々面白いかもしれない。

 そして、最後に大事なお仕事をこなしたのが石原さんである。正直言うと、師匠に「愛だ」と言われた後に「いや、でも羽佐間って彼女いないよな。まりちゃんは後藤一筋だろうし、あと回りにいる女性っていうと……石原さん? ……ナイナイ」とか思っていたので、今回石原さんが割と積極的に羽佐間のために動いてくれたのはかなり意外だった。「最初っから知ってたわ」発言などで羽佐間にショックを与えると、彼に「愛」を手にするためのとっかかりも提供してくれた。彼女自身が羽佐間に対して恋愛感情を持っているかというとかなり微妙なところだが、何らかの「愛着」があるのは事実。また、羽佐間は今回の事件で一度後藤にフられた後なので、石原さんは「後藤にすら無視された案件を聞いてくれた唯一の人間」でもある(師匠も聞いてくれてたけど、彼がどの程度マジだったのか定かじゃないし)。最終的に、愛に目覚めた羽佐間が石原さんと何となくいい感じになって終わるのも綺麗かもしれない。でもなぁ、やっぱり羽佐間は後藤さんとくっついているイメージが強すぎるんだよなぁ。

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 僕らのサヨナラは常にたほいやで語られてきたのさ! というわけでお別れたほいや会。今回もなかなかハイレベルな争いです。ちなみにMVWは、とある初心者参加者が発した「『むすこびや』って知ってます?」に決定。数ヶ月前だったらお前がヒーローだった感と、「やっぱりオレらのセンスってどっか一緒なんやな」感が最高の盛り上がりを産みだしたのであった。

 

 

Round1・「のびれ」

1.中世ヨーロッパの教会音楽で用いられた弦楽器。バイオリンの原型。

2.垂直を測るための器具。南米でピラミッド建設のために用いられた。

3.イタリアの軍人・探検家。北極探検飛行を試み、遭難し、救助されたが、救助に赴いたアムンゼンがかえって遭難し、死亡した。

4.ポルトガルの政治家。第二次大戦後に独裁政権を築いた。

5.着物を着る際の正しい手順。

6.行進曲。コスターノビレ。

7.石川県南砺地方を中心に行われる祭礼。

 

Round2・「てたにー」

1.北アイルランドの政治家。北アイルランドとイングランドの連合成立に反対し、啓蒙書「ジャガイモの民」を著した。

2.ヨーデルの歌唱法の一。鼻から抜けるような高音で歌う。

3.セミエビの幼生。

4.英語で「悪目立ちした」を意味する形容詞。

5.フランスの新王即位式で用いられる銀製の王冠。

6.20世紀初頭、イギリスで若者を中心に怒った大規模なデモ運動。

7.主に上肢前腕、指などに起こる特有な痙攣発作。

 

Round3・「いよねすこ」

1.ブラジル語の挨拶、また会おうの意。

2.チリに本社を置く鉱山開発企業。主にスペインの出資で1958年に設立された。

3.珊瑚の白化現象。

4.北アメリカの地名。黒人解放運動の本拠地として知られる。イオネスコ党・イオネスコ会議。

5.ロシア南西地域特有の大麦によって作られるパン。階段状の形が特徴。常食される。

6.フランスの劇作家。不条理劇の第一人者。戯曲「禿の女歌手」

7.ローマ教皇。第一次世界大戦に際し、フランスに亡命。

 

Round4・「となめ」

1.トンボの雌雄が交尾して互いに尾を組み合い、輪になって飛ぶこと。

2.フランス、サニーニ地方の郷土料理。練った小麦粉で羊肉を包み、蒸し焼きにする。

3.九州地方の妖怪の一種。夜中に家の中に侵入して主に金物をなめるとしている。

4.サンマ科の海魚。日本近海ではオホーツク海周辺を回遊する。

5.メキシコの蒸留酒。バナナを原料とする。

6.一年の終わりの時期に長く降り続ける雨。

7.女装した男性の別称。おとなめ。

 

Round5・「ろいまちす」

1.フランスの宮廷芸術家。印象派の画家として知られる。戯曲「鉄の門」。

2.ドイツの精神科医。著書「行動と原理」において分裂症の原因を生前の胎内環境に求めたが、後にラカンらに否定された。

3.ドイツの軍人。第二次大戦後、戦争責任を問われて処刑された。

4.オリオン座のβ星、リゲルの俗称。中世ヨーロッパの占星術で凶星とされた。

5.神聖ローマ帝国の科学哲学者。オットーⅠ世に重用され、イタリア侵攻を進言した。

6.骨、関節、筋肉などの運動器の疼痛とこわばりを主現象とする疾患の俗称。リウマチ。

7.平安時代の女性が炉端で男性の夜這いを待ち受けること。

 

Round6・「ほたぎ」

1.国家が危機に瀕した際、国家安寧を祈願して地中に埋める神木。

2.夜釣りの際、魚類をおびき寄せるのに使われる光、またはその漁法。

3.馬の鞍の鐙にかける縄のこと。

4.夏に着用する薄着。

5.しいたけを栽培するために刈ったシイ、クリ、クヌギなどの木。

6.恨みの心から泣き叫ぶこと。また、その際の声。

7.山林の環境保全、管理を行う役職。共同体内で持ち回りで担当する。

 

Final Round・「ごるじゅ」

1.ギリシャ神話に登場する英雄。白いライオンの化け物を倒した。

2.ウールの一種。中でもラクダ、アルパカの毛を用いて織られた毛織物を指す。

3.ロマネスク様式の建造法に見られる装飾の一。渦状の紋を特徴とする。

4.登山用語で、両側の岸壁が狭まっている谷。

5.ベルギーの生物学者。ゴルジ体の発見で知られる。姉はスケラー・ゴルジュ。

6.クラゲの足の先端部にある器官。海水温度を感知する機能を持つ。

7.西洋風釣鐘を支柱に固定する付け根の部分。

 

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「東京レイヴンズ」 5→4

 適当にしか見てないからろくすっぽシナリオも理解してないんだが、その上で点数下げるって結構酷いな。退屈したのが先なのか、真面目に見なかったから入り込めなかったのか、2クール作品だからもう覚えてません。

 いや、基本的な要素については「揃っている」作品だったとは思う。この接し方は何かに近いなー、と思って考えていたのが「とある」シリーズなので、関わり方は非常に似ている。「設定が忙しいから、本気で作品を読もうと思わないとあんまりピンと来ない」って奴だ。その上で、何となく観ているだけでも入ってくる話が無いわけではない。エイトビットはコレのために「IS」を犠牲にしていたわけで(?)、シリーズを通じて映像はかなり安定していたはず。ガシャンガシャンとメタリックに動いて一切「式神」やら「陰陽」やらの要素を感じさせないバトルの諸々についても、いかにもエイトビットらしい画面作りは原作ファンには楽しい映像になっていたんじゃなかろうか。食い合わせがいいのか悪いのかよく分からんままだったのだが、目新しかったのは確かだし、それなりの賑わいも見せていた。今期はロボで陰陽を名乗ったりロボで弁護士したり、色々とロボ大変なシーズンであった。あとの問題は、やたらジジイとかむさいおっさんどもが活躍するこの作品世界で、そのロボウィーンガシャンがベストの方法だったのか、ってところなのよ。同じようなテーマ性だったら個人的には「夜桜四重奏」の絵の方が好きだったからねぇ。比較対象がおかしい? そうかもしれん。

 まぁ、多分きちんとシナリオが追えていて、細かいキャラクターどうしの絡み、心情の機微が分かればもう少しはまり込むことが出来た作品なんじゃなかろうかとは思う。女の子は割と可愛かったし、花澤・キタエリ・あやねるなどのヒロイン勢の存在感はなかなかのもの。男装女子とか分かりやすい金髪ツインテ縦ロールツンデレとか、狙ったところにちゃんと狙った球を投げることは出来てたし、ヒロイン勢絡みの過去話のネタとかが一番盛り上がる部分だったしね。もう、いっそおっきな野望とか大人同士の権力争い無しでどろどろしてても良かったんじゃないかとすら思ってたんだけども。男の子が頑張るためにはそれだけでも足りてる気がしたんだけどね。結局最終回のあれこれも消化不良の部分が残ってしまっているし、シリーズのまとまりとしてちょっと色々やり過ぎた感があるんだよ。2クールでもまだ足りないっていうのは昨今のアニメでは贅沢な方だけど。

 それにしてもコンは可愛かったな。正しい豊崎の使い方ですわ。毎週次回予告が楽しみで見てたような部分もあります。割とマジで。おかげで最終的に大人フォームになったときの衝撃はとてつもなかったが……。

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「ノラガミ」 5→4

 あんまり興味が湧かなかった作品。ここ最近の傾向を見ると「神」を扱った作品って割と相性がいいのだが、まぁ、そんなぼんやりしたカテゴリなんて法則性は無いわな。

 映像は悪くない。ボンズ品質ってこともあるかもしれないが、ひよりちゃんの見た目はかなり可愛かったし、その他のキャラも線が細いけども案外躍動感があって、アクション1つ1つの描き方もスリムに決まっている。ふざけた顔の時の夜トなんかも案外可愛く描けていたんじゃなかろうか。ただ、アクションにしてもテンプレ的なスマートさから逸脱するようなものではなく、割とあっさり気味だったのでちょっと印象には残りにくかったか。戦う相手がぼんやりした物の怪の類であり、戦う時のメインウェポンも単に「剣」、そこに何か戦略的な要素が介入することもないので、どのバトルでも見た目が大して変わらないんだよな。

 「別に大冒険活劇が見せ場の作品じゃない」って言われればそれまでなんだけど、そうすると、じゃぁ何を見る作品だったんだ、っていう話。今回のアニメシリーズの中では大きく分けて雪音を巡る神器の描写と、ノラや毘沙門を絡めた夜トの過去話の描写の2つが主軸だったと思うんだけど、前者はずっと雪音がうじうじしてて、割とゆとり要素丸出しの子供なので、いまいち親身になってあげられれなかった。後者についてはそもそも夜トがあんまり過去を語ろうとしないし、そこまで肩入れ出来るほどに奴を信用したわけでもないので、どこに視点をおいて見ていいのかが判然としなかった。それなりに重たい問題を扱っていたはずなのに、要所要所での処理が軽いというか、あんまり真面目にその問題を扱う下地が無いように感じられて、「そんな深刻な問題扱わなきゃいいのに」と思ってしまった。こういうアニメのシリアスの配分って難しいねぇ。

 いや、あんまり面倒なことを考えずに「ひよりちゃんは可愛い」とか「小福ちゃんも可愛い」とか思ってればいいだけ、って可能性もあるんだけどね。豊崎ってのは貧乏神向けの声なのでしょうかね(猫神やおよろず的に)。あとオープニングの何か変な歌は割と好き。ヘイ!

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「そにアニ -SUPER SONICO THE ANIMATION-」 5→6

 これは……良いものだった……最初危ぶんでいた作品だが、未だWHITE FOX神話は崩れず。こんなんでも許せてしまう自分がチョロいのか、許される作品作りに成功した結果なのか。それは私には分かりません。

 今期は、奇しくも全く別軸での「野放図アニメ」が2つ同時に放送されたシーズンだった。1つは「スペース☆ダンディ」、そしてもう1つがコレである。「野放図アニメ」っつってもカテゴリとしてよく分からないが、「原作や設定などが一切無く(もしくは、あっても作品世界を縛るものではなく)、毎回毎回後先考えずにやりたいエピソードをぶつ切りでやってる」アニメのことだ。その金字塔はなんと言っても「ギャラクシーエンジェル」だが、「パンスト」もほぼ同じカテゴリかもしれん。「スペダン」はSF設定で野放図を実現し、まさに何でもありの不条理ワールドを展開したわけだが、それをご町内規模にまで落とし込んだくせに、作品の無茶苦茶さでは引けを取らなかったのがこの作品。どちらもゾンビものをほぼ同時期に放送するとか、突発的にイイハナシを繰り出すとか、まったく毛色が違うのに図ったようにコンセプトが被っていたのは笑ってしまった。

 この作品の目的はただ1つ、いかにしてそに子を魅力的に描くか。そりゃ「キャラ萌えアニメ」ってのはいくらでも存在するが、ここまでたった1人のヒロインに依拠し、それ以外が空虚な作品も珍しい。もちろん回りには他のキャラもたくさんいるのだが、それらは全てそに子のために存在しており、「そに子可愛い!」「そに子出来る娘!」と盛り上げるために存在している、いわば舞台装置みたいなものである。後は、バンドものであれ、ホラーであれ、ミステリであれ、旅番組であれ、そに子がどのように見えるか、というのを手を変え品を変えプロデュースしていくだけの簡単かつ難儀なお仕事。視聴者側は「次のそに子は一体どんな顔で出てくるんだ」という1点だけを楽しみにして待ち構え、視聴後には「今日も可愛かったしエロかったなー」と満足して眠りにつくのである。こんなコンテンツが成立してしまうというだけでも、現代アニメとは恐ろしいもんである。

 もちろん、ただ無計画に垂れ流しただけではそんな難行が完成するとは思えない。そに子のプロデューサーという責務を十全に理解して作品に芯を通したスタッフの的確な采配があってこそだ。単にユルいだけの構成に甘んじることなく、1つ1つのエピソードで緩急をつけ、やってることはアホなのに上手いこと飽きさせない工夫は気が利いている。目がでっかくていかにもな萌えキャラデザインはおよそ現実感とか庶民風味を出すのにそぐわないはずなのだが、どこか地に足がついたような不思議な生活感があるのも面白いところ。こういう味ってのは一体どこから出てくるものだったんでしょうね。そして、ライブシーンに代表されるCGモーションでの画作りも非常に高品質で、前シーズンの「アルペジオ」が作り上げた「硬質だけど萌え画」をより柔和に、まるまるとまとめあげたのがお見事。思い切ったムチムチ感が堅さを消して「柔らかさ」をすら凌駕する「ユルさ」に繋がったのかも。毎週エンディングが変わるなんてサービスもあり、個人的には8話エンディングがすげぇな、と心底感心した。色々と斬新なコンセプトってのはあるものだ。

 これっていくらでもお話を作り続けられる設定だし、ひょっとしたら「そにアニ the 2ND」とかもあるのかもね。その時にはオウカちゃんにも幸有らんことを。

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 日本の田舎には必ず佐藤利奈ボイスのやり手のおねーさんがいるぞ! 第11話。幼女たちもあわせて、不思議と中沢家のキャストは全員方言トークがしっくり来るなぁ。東山奈央、五十嵐裕美とか、声だけ聞いてると随分サラブレッドな一家である。

 継と良田さんがマジで海外研修に行ってしまったおかげで、メインはわずか3人が残るのみとなった舞台上。よりにもよって三角関係形成中の3人だけが残されて、このままどう進行したらいいのかと思ったら、舞台を耕作たちの実家に戻して強引にキャラを増やし、なおかつ思い切り本質的なテーマにまで食い込んできやがった。前回もなかなかハードだったが、単なるエロ馬鹿ギャグを見るつもりで見てしまうとじわっとダメージが広がるボディブローを喰らってしまうので注意が必要である。

 Aパートは存分にバカを展開してくれている。せっかくマブダチレベルまで仲良くなったはずなのに、耕作絡みだと相変わらず険悪なみのりと林檎。この関係性に終止符を打つため、みのりは実家を巻き込んで強引な作戦にでる。もう、本当にどこまでもガツガツくるメインヒロイン(?)だ。昨今のアニメでここまであからさまな肉食系ってのも珍しく、受ける耕作の方も、みのりの意図は全て理解した上で真正面から拒否るという侠気を見せている。そうかー、やっぱりみのりは駄目なのかー。悪い子ではないと思うんだけどね。乳もでかいし、実家に資産もあるし、農家の嫁(入り婿先?)としてはそれなりの物件だとは思うのだが……いかんせん性根が卑しいのがなぁ……今回の一件は家族の頼みもあったから情状酌量の余地はあるかもしれないが、一つ屋根の下にライバルの林檎がいることが分かっていて、ホームグラウンドの利点を活かしてワンサイドゲームに持ち込もうとするのは流石にずるい気がするぞ。既成事実を作って囲い込もうとしたり、具体的な損失額を提示して脅しをかけたり、やってることはかなりのDQNっぷりだしな。まだ高校生なんだから、もう少し関係構築をゆっくり進める余裕があればなぁ。いや、でも耕作が草壁ゆかに狂っていたことは知ってるわけで、あんまり悠長にしてるとトンビに油揚げさらわれる危険性があるのか。……別に、学校を探せばそれこそ耕作以上の物件もある気がするのだが。ほら、ウッドマンたちF組はあんだけ女日照りだったんだから、よりどりみどりだと思いますよ。林業じゃ駄目ですか、そうですか。

 結局、田舎の少子化問題、跡継ぎ問題はそれだけ深刻ということであろう。どれだけ頑張ってみのりがアピールしても耕作は頑なであり、千載一遇のチャンス、思い出話から良い雰囲気を作って夜になだれ込もうとするも、どこから入って来たのか分からない妹達のせいで作戦は瓦解。2人の関係は進まないままで終わってしまう。

 そして翌日は林檎のターン。農村内の「温かい人間関係」を漏れ聞いてしまったために明らかになった、耕作の両親の辛い過去のお話。だが、こと農業関係のお話では、この手のエピソードはテンプレじゃないかと思われるくらいによく聞く話。思い出すのは「おおかみこども」のメインヒロインだが、あの子は女手一つで子供を2人抱えて農村生活を成功させてしまったスーパーな人材であった。残念ながら畑家の両親はそこまでの幸運には恵まれず、国からの支援も無いままに最悪の結末に。そして、それが村の人たちにとっては「可哀想な話」ではなく「失敗して逃げ出した根性無しの話」になってしまうのである。このあたりの閉鎖性は社会問題としていかんともしがたい部分。話を聞かされた林檎も農村に逃げ込んできた時のモチベーションは似たり寄ったりな部分はあるわけで、耕作のヘヴィーな話を他人事のように聞くことも出来ないのだろう。なかなか返す言葉は見つからない。耕作はそんな過去を抱えながらもきちんと高校で学び、なんとか農業で身を立てようとしているのだから、実はかなり志の高い青年である。

 これまで幾度となく繰り返えされてきた「農業の厳しさ」のお話。生産性、商業性、そして今回は社会性。これだけの悪条件を見て、聞いてしまえば、「やっぱり大人しく都会で働くしかないか」と結論づけていいところであるが、林檎はそれでも「田舎が好きだ」と答えてくれた。形はいびつだったが、彼女が農業によって心を救われたのは事実である。まだ大きな挫折にもぶつかっていない彼女の青い考えかもしれないが、出来ることならば、今持っている感謝の気持ちをそのまま持ち続けて、新しい人生をこのまま刻んでいって欲しいものだ。まー、その場合でも「新参ものの農業志望者」が耕作の嫁に相応しいかどかは定かじゃないが。やっぱり環境だけで言ったら中沢家の跡取りになるのが一番手っ取り早いんだよな……まぁ、どうせその辺の結論はこのアニメでは出ないからいいや。とりあえず、中沢家は長女が旦那を引っ張ってくればいいんじゃないかな。

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 勢い任せで決着! 第24話。ガンダム対ガンダムの対決だったはずなのに、黒いエクシアが怖すぎてプレデターみたいになってた。

 檄おこのマシタ会長による陵辱戦。まー、名人がコントロールされていようがいまいが、一時的とはいえエクシアがあれだけガンガン攻めていたことを考えれば、普通に戦っていても名人の方が勝ってたんじゃないかって気がするのだが、それだけでは心配だったみたいである。それにしても、ついに明かされたマシタ会長の過去がなかなかのショボさで驚いた。そりゃレイジと同じ次元の出身だろうということくらいは分かっていたけど、たまたまプラフスキーの仕組みを手に入れてしまった単なる小悪党だったとは。……ん、まぁ、確かにそんな感じではあったな。でも、短期間であれだけの事業を形にしたんだから商才は元々あったんじゃなかろうか。そしてベイカーちゃんはまさかのセイラさんコスの単なる女の子。うーむ、ラスボスとしてはかなりどうでもいい設定だったな……あ、でも2代目名人に思想を押しつけてぶっ壊した実績はあるのか。そう考えると単なる小物ってわけでもないのかもしれないが……レイジとの関係性だけでみれば小物止まりなのは間違いない。単にこれだけの関係性だとするなら、多分会長は余計なことをせずに黙ってレイジたちの優勝を見守っていても、特に過去を詮索されるようなことはなかった気がする。完全にやぶ蛇で墓穴を掘った形だ。小心過ぎるのも考え物やな。

 結局、ボスキャラは精神的には本当に小物揃いであり、戦うべきは完璧に取りそろえられた技術スタッフということになる。フラナ機関が改良したエンボディは、なんとゴーグル1つで精神干渉が可能というトンデモ兵器にまでレベルアップしており、装着するだけで人一人を殺戮兵器に作り替えた。プラフスキー粒子、すげぇな。結局漆黒のエクシアは単なる会長の操り人形と化し、いろいろとやらしいこと、エグいことをやって攻め立てる。一時的にはビルドストライクが停止してしまい、普通に考えたらそこでゲーム終了だと思うのだが、ここで会長の持つ「完膚無きまでに叩きのめす」という思想が余計なことを。あそこでルール上のストップをかけておけば反撃を許さずにすんだのに。会長の持っていた例の石が感応してしまい、その情報がアイラちゃん→レイジと伝わる。ホントに色々なものを伝えてしまう迷惑な物質だ。あとはそこからは根性のバトルへと変貌、会長のヘタレスピリットも受け継いでしまったエクシアが何となく性能を低下させたところに、檄おこモードのレイジたちが突撃。右腕を失った状態から一気に巻き返し、最終的にはトランザムとRGビルドナックルの一騎打ちに。ここまで来たら理屈無用はいつものこと。魂の無い脱け殻のようなエクシアと、セイとレイジ、2人の気迫がこもったナックルでは、結果は見えていたのですよ。最終的には大体の試合を拳で片付けた主人公機。ご立派でした。

 全てが片付き、色々と不穏な動きはあったけども、考えてみりゃ誰かが死んだとか、後まで残る不幸があったわけでもないんだからあとは優勝セレモニーでも何でもやればいいじゃない……と思ったら、猛り狂う会長のヘタレスピリットが更に感応を続け、まさかのアバオアクー登場。なんじゃこら。最終回はベアッガイさんまで含めた全モビルスーツで……誰と戦うんでしょうね。

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「最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。」 4→3

 横目で何となく観てた系作品。これは残念ながらあんまりピンと来ない方。まぁ、ピンと来たらきたでまずいのかもしれないけども。

 エロ馬鹿という意味では、それなりに楽しんで観ていたはずの「マケン姫」とそんなに大きな差があるわけでもない。どちらもとにかくあほなシチュエーションでエロいこと描くことを目的としたアニメであり、その奥に何か高尚なものが眠っていたり、このアニメでしか絶対に見られないような唯一無二の勝負どころがあるわけでもない。その上で「マケン姫」の方が潔かったのは、「馬鹿」であることに徹したこと。この作品の場合、中心となるTSTシステムはかなり馬鹿なのだが、それ一本だけでシナリオを牽引するような力がある設定ではないし、何より、馬鹿なくせにその背景に人の死が絡んでいるというのは大層いただけない。一人の少女が命を落とし、平和に成仏するためにはエロと馬鹿が必要であるという。こんな理不尽がすんなり認められるわけもない。

 そして、メインヒロインの1人である日和が「死者」であるという事実は、恋愛ものとしてもあまりプラスに働かないものだった。恋愛と死別というのは切っても切れない関係性がある大切なテーマであるが、普通「死別」が恋愛ドラマにおいて意味を持つのは、どれだけ大きな気持ちがその別れによって動かされるかにかかっている。今作の日和の場合、夕哉に対する気持ちのほどは定かじゃなかったし、彼女が生前どんな想いで過ごしていたかが分からない状態であんな脳天気な天使に取り憑かれても、そこに気持ちの動きを見いだすことは出来ない。すごく簡単にまとめると「日和がアホやからラブコメとしてなんか微妙」ということである。一方的に美月に迷惑をかけておいてあんだけ我が儘勝手し放題ってのは、キャラ以前に人間として受け入れ難いのだ。一度日和がいなくなって美月が探して回るエピソードがあったが、「もう、あんなトラブルの種は放っておけばいいやん」と心底思ったものである。

 まぁ、この手のアニメに対してそんな真面目に考える必要も無いのだろうが……そんな理由が諸々重なって、この作品はお話がすんなり飲み込めなかったので、付属品として提供されたエロの方もあんまり興味が湧きませんでしたとさ。やっぱりTSTの設定はイメージが追いつかないよなぁ。いっそ開き直ってそういうシチュエーションのエロ漫画を描くってんなら、それはそれでニーズがあるんだろうけど。

 一応フォローを1つ入れておくと、この作品で唯一楽しみだったのは次回予告でした。毎回持ち回りで中の人1人が全キャラの声を担当するというかなりの無茶ぶり。伊藤美紀による男の子声や萌え声など、不可解なサービスが多くて嬉しかったです。今作で主役デビューを飾った橋本ちなみという子は……まぁ、今後頑張れ。デビュー作は永遠にプロフィールに残り続けるだろうが、なるべく気にしない方針で。演技はそれなりに出来ていたと思うし、今後の頑張り次第だと思いますよ。

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 ラストの前の静けさか、第11話。上京するだけで1話かかるあたりは流石の地方アイドル。いや、でも田舎もんにとっての東京ってそれくらい大変なことなんですよ。わたしゃどっちかというと憧れるより近づきたくないと思う派だけど。

 結局、早坂のしかけた同じ曲作戦は「WUGが歌えなくなる」というだけの結論に落ち着いた。当事者からしたら「やっぱりアイツはI−1のスパイだったのか!」となるわけだが、早坂の考えは、同じ曲である程度I−1を視野にいれつつ、きちんとWUGらしさで勝負出来る土壌を用意するってことだったんだろう。全く違う曲だけで攻めてもWUG独自良さは分からなかっただろうし、彼女たち自身で同じ曲を一度経験することで、I−1との差を実感し、自分たちの個性を模索させるっていう寸法だ。まぁ、その辺は作中では描かれていなかったので勝手な想像ではあるのだが……7人全員が早坂の無茶振りに対しても割とあっさり折れて新しい曲にチャレンジしたことを考えると、受け取る側も、それなりに覚悟と熱意があったってことなんだろう。菜々美あたりが無茶なミッションに逃げ出すんじゃねぇかとか不安になったけど、流石に事ここに及んでそれはなかった。今回はダンスシーンなんかも(この作品にしては)作画がまとまっていて、全員揃っているように見えてもやっぱり藍里だけ微妙にモーションが遅れたりしてるのは芸が細かいところである。

 1ヶ月という短い練習期間で「7 Girls War」を練習して攻めあがるWUGと、それを迎え撃つI−1。どちらもそれぞれに覚悟は出来ており、特にI−1側は圧倒的強者であるにも関わらず、センターの子がむき出しの闘争心を隠そうともしないために、一切油断なく雑魚どもを返り討ちにする覚悟である(まぁ、アイドルの祭典自体でI−1が直接対決する場はないはずなのだが)。元々I−1側が「悪」ではないというのがこの作品の大事なポイントだったので、こういう姿勢がはっきりと出ているのは良いことである。どっちかっていうと、上京仕事で浮かれているのは挑戦者であるWUGの方。あんまり緊張しないおおらかな子が多いのは悪いことじゃないとは思うのが、I−1側の熱意と比べるとやっぱりまだ素人根性が抜けきってないのだろうか(まぁ、旅行を楽しむのは悪いことじゃないけど)。とりあえず、渋谷と原宿と秋葉原では全部着替えて出かけなきゃいけないという生き方は本当に大変だと思う。いや、そもそも何日滞在する予定なんだよ……。まぁ、そんなおちゃらけを除いても、各人の決勝に対する思いもそれぞれに違っていて色々と面白い。はたして、再び東京に戻ることになった真夢の心中はいかほどのものなのか。

 そして、そんな緊張感と高揚感が高まる中、一人胃を痛めていたのが、苦労性のリーダー、佳乃。胃薬常備で迫り来るストレスと向き合わなきゃいけないので本当に大変そう。お気楽なメンバーが多いし、社長はあの通りだし、マネージャーは使えないし、全部の苦労が佳乃(と真夢)にのしかかってきそう。そして、最後にはお約束のバットイベントまでもが待ち構えているというハードモード。まー、足挫いちゃったのは自己責任ではあるのだが……なんか、「これ以上投げたらもう二度と野球出来なくなるよ!」って言われてもマウンドに立つピッチャーみたいな話になりそうで怖いな。超ハッピーエンドは期待してないけど、それなりに後味の良い終わり方に期待したいもんである。いっそ、苦しんでいる佳乃の脇で藍里が真っ先に盛大なミスをやらかして気絶、そのままリタイヤとかだったら逆に笑えていいかもしれない。ある意味うんめーにゃー。

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