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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 なんと今回は一気に2キャラの新キャラが追加された。まぁ、事ここに及んで2人程度増えても全キャラコンプはほど遠いわけだが、やっぱり賑やかになる方が見ていてたのしい。しかし、キャスト的にはどエラいサプライズだよなぁ……これがOKなら他の県もエラい事になりませんかね? それとも、愛媛県出身声優って世界に1人しか存在してないとか?(なお、割と普通にいる模様)

 

○第28話 「ねむた祭り」

登場犬:兵庫・青森(木戸衣吹)

 新キャラ青森犬は、東北三大祭りの1つであり、その中でも一際勇壮なねぶた祭りの山車である。いや、実物観たことはないからどのくらいすごいかは定かじゃないけども。でも、一番派手なのは間違いない。そもそもあのでっかい山車のことを「ねぶた」というのかどうかもよく分からないが、何となくそういうニュアンスであってるよね。青森に住んだことがある友人は「ねぶたは本当にすごいから!」と力説してたので、いっぺんくらい観てみたい気もするんだけどね。ちなみに中の人は現役女子高生声優木戸衣吹。木戸ちゃんって青森出身なのね。あの若さで青森から出てきて活動してるのか……すげぇ子やで。ちょっと前に「WUG」の記事でも書いたけど、最近は三上枝織、山本希望など、青森声優も割と元気ですよ。

 さて、一応「ねぶた」モデルではあるものの、そもそも「ねぶた」自体が何かを模して作られるものなのだから、青森犬の造形はレギュラー陣なんかと比べるとかなり犬に近い。おかげで、個体としての特徴はあんまりないので、ひたすら祭り推しキャラということになる。何も無い真っ白な画面の真ん中で兵庫が大きくあくびをしながら「ふぁ〜、ねむた」とぼやくと、どこからともなく威勢の良い「ラッセラー!ラッセラー!」のかけ声とともに青森登場。「わのこと、呼んだ?!」と元気よく尋ねてくる(「わ」は青森名物の一人称。旧作の青森犬(りんご)も自分のことを「わぁが」と言っていた)。「別に呼んでないけど……」と答えると「なんだー、そうだがー」と元気よく答えて、賑々しく去っていく。「なんやねんアイツ……ふわぁ、それにしてもねむた」と漏らすと、再びのラッセラー。「呼んだ?!」「だから、何でもないて!」「あっ!そう!」、で、ラッセラー。「もうなんやねん!……ふぁー、しっかしねむた」。

 何回も繰り返すあたりは笑いを心得た兵庫らしい行動であるが、3回目となると天丼も厳しい。流石に遠慮したのか、青森は山車を乗せて運行する時に使う台車にのって、コロコロと静かに歩いて来る。「今度は静かやな」と訝しむ兵庫に、「だって、眠いんでしょ」と当たり前の返事をする青森。「なんや、しってんのかいな」。安心する兵庫だったが、青森は小声で「ラッセラー」を口ずさみながら、台車でコロコロと兵庫の回りを回る。「それはそれで寝られへんわ!」。青森、割と可愛いオチ。

 なんか、割と仲よさげだな、こいつら。まぁ、兵庫もだんじりとかあるみたいだし、山車が賑やかなものどうしで相性はいいのかもしれない。また、「ねぶた」のWikiを調べると興味深いことが分かる。なんと、「ねぶた」の語源は「眠たし(ねぶたし)」かもしれない、と書かれているではないか! あれ、案外正解だったんじゃねぇの? お勉強になるアニメ、47都道府犬。

 

○第29話 「それ、やめてくれる?」

登場犬:茨城・兵庫・愛媛(水樹奈々)

 シナリオとか新キャラとかじゃなくて、とにかくCVが衝撃。何と、2代目愛媛犬も引き続き水樹奈々が担当。何故?! いや、別にいいけども! よりによってギャラ高そうなところだけ継続って謎だな! ちなみに調べてみたら(当然Wikiで)、辻あゆみとか白石稔とか福島潤とか、それなりに知名度の高い愛媛県出身者はいるんだけどね。まぁ、とにかく「新たな愛媛犬」も水樹奈々だ。

 しかし、当然新しいキャラなのでマイナーチェンジはしている。まず、旧作は「みかん」の化身であったが、今回は「伊予柑」である。……微妙。ちなみに作中で「伊予柑である」ことは言及されていないが、登場第一声が「何か今日はいい予感がするわ〜」なので、そういうことだろうさ。更に、旧作での語尾は「ぞなもし」であったが、今回は「じゃけぇ」など多少バリエーションが増えており、ミラクル天然キャラだった旧作と比べて、いくらか台詞も増えて年齢も上がっているように見える。言動を見る限りでは相変わらず夢見る乙女ではあるようだが。「いい予感」の台詞も口癖らしく、兵庫に「アンタず〜っとそれ言ってんなぁ」と突っ込まれると、「愛媛の女はおおらかじゃけぇ、細かいことは気にせんのんよ」と答えている。そして、彼女が喜んだり、恥ずかしがったりするときにキュッと耳を丸める可愛らしい仕草が、今回の主題となる。

 伊予柑が、前触れ無く皮の部分を「キュッ」とやるとどうなるかというと……回りに果汁が飛ぶのである。そして、何故か両隣にいる兵庫と茨城の目をピンポイントで襲うのである。多分、結構な量の果汁が飛んでいるのだろう。最初はあまりのことに何が起こっているのか理解出来なかった2人だが、話し込んで何度か被害を受ける内に、「こいつの耳から果汁が!」ということに気付く。「いい予感はいいんだけど、その耳折るのはやめっべ」とたしなめる茨城だったが、事態を把握していない愛媛は「え? 何?」と言いながら、また「キュッ」。もう、2人はトラウマもんのダメージを喰らい続けるのである。うーむ、やっぱり今回の愛媛も天然キャラだったか……。ちなみに、「タコに柑橘系果汁」は割とそのままでも美味しそう。「栗に柑橘系果汁」は割と凝ったスイーツの予感。どちらも美味そうで何よりである。

 

○第30話 「にらめっこしましょ」

登場犬:群馬・茨城・兵庫

 なにげに今週は兵庫が出ずっぱりやな。何故か突然にらめっこをやっている3人。今回のマッチメイクは「茨城と群馬のライバル対決や!」とのこと。何故にらめっこなんだろう、と思ったが、2人が歌い始めたところで合点がいった。そう、「だるまさん、だるまさん、にらめっこしましょ」である。そう言えば1話ではこいつら「だるまさんが転んだ」やってたよな。案外日本の昔からの遊びってだるまさんに出番が多いのかもしれない(まぁ、今の子供がやってるかどうかは知らないけどね……)。

 にらめっこ自体は非常に真っ当な勝負であった。揃って変顔を披露する茨城ど群馬。個人的には顔のパーツが濃い群馬の変顔の方が笑えたようにも見えるが、群馬は割とゲラのようで、茨城の変顔がツボにはまってしまい、見事に笑い転げる。そう、まさに「転げる」。だるまさんだから転げやすいのである。ひとしきり笑い続ける群馬を見て「群馬壊れてへん?」と困惑する2人。どうしたものかと困っていると、転げていた群馬が見事に茨城のイガに突き刺さる。激痛に今度はむせび泣く群馬。「今度は泣くんかいな! 一人で忙しいなぁ」ともてあます兵庫。茨城に「なんとかしぃや」と迫り、再びのにらめっこで笑わせることに。今一度の変顔に、やっぱり笑い転げちゃう群馬。兵庫さんの「笑ったり泣いたり忙しいやっちゃな!」との締め。ポーカーフェイスの代名詞でもあるだるまのくせに、何かと表情豊かな群馬であった。

 今回唯一のゲスト無しエピソードなのでオチも取り立てて刺激はないのだが、やたらアップで群馬や茨城の表情が見られたのが嬉しい。やっぱりこのCGのキャラクターデザインはなめらかに動くしよく出来てるんだよなぁ。群馬がコロコロと表情を変えるのは可愛いしね。この調子で今後も独自のセールスポイントに磨きがかかれば良いのだが。

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 まさかのこれまでで一番鬱展開、第20話。今まで冗談で済んでいた部分が、だんだん洒落じゃなくなる怖さ。いや、今までも充分洒落になってなかったけども。ギロチンゴリラとどっちが酷いか。

 「最後の悪」を名乗る澤田灰司という謎の存在。それは「いつか見た少年」には違いないのだが、どうやら直接的に「中学生」がラスボスというわけではないようだ。その存在自体は1年前に消滅してしまっているようだし、実際の活動内容を見る限り、単なる中学生であるはずがなく、もっと言えばおそらく人間ですらない。原塚の言葉を借りれば「四次元人」かもしれないし、最後の羽佐間の言葉を借りれば「妄想が勝手に作り出した幻影」である。つまり、「非実在の悪」である。

 これまで様々な「悪」がサムライフラメンコと対峙してきた歴史があり、その全てがサムメンコのために用意されたものである。「大宇宙さん」の言葉によれば、サムメンコが戦い続けたければエンドレスで「悪」を送り出すことも可能だったはずなのだが、その悪の無限連鎖については、羽佐間が大宇宙さんに申請して終了した。この世には大小あらゆる意味で「悪」が無くなったはずなのだ。しかし、唯一「悪」が残っていたとするならば、その存在自体が世界を構築し、外界を改変し続けた羽佐間正義そのものである。「悪」が無くなったことは間違いなかろうが、羽佐間の中に「悪を求める心」はいくらかでも残ってしまい、それが「外界に極力影響を及ぼさない範囲で」現れることで、事態は最悪の物となったのではなかろうか。つまり、「世間には悪にあらず、羽佐間にとって最大の悪」となるのが、今回の澤田灰司だ。彼の存在は他者には認識出来ず、極力羽佐間に悪い影響をあたえる行為だけを行っていく。おそらく、ブルーの家を荒らしたのも、ブラックの祖父を殴打したのも、グリーンの六法全書を千切って子供と接触したのもの、ピンクの髪を切ったのも、原塚を押したのも、要を轢いたのも、全て「澤田」という存在ではない。画面には見えてこないが、おそらく原塚を押したのは施設内の誰かであるし、ピンクの髪を切ったのは通りすがりの誰かだ。これまで存在しなかったはずの「悪」が羽佐間に関係するフィールドに限定して、同時多発的に発生することになってしまったのである。

 澤田は何度かキングトーチャーの名前を挙げて、自分の存在と比較していた。確かに、過去にサムメンコが対決してきた存在の中で、純粋に悪を名乗ったのはトーチャーさんだけだった。フロムビヨンドは「もう1つの正義の可能性」だったし、奥崎総理も「歪んだ大義」、フラメンコ星人も「相対化された意志」であり、積極的に「悪」ではなかったのだから、「悪」を名乗る澤田が自分と比べられるのはトーチャーだけである。トーチャーの場合、悪を目指した動機は純粋存在への憧れであった。羽佐間が妄信的に正義に憧れたことの対極に、トーチャーがいるという位置づけだった。しかし、実はこの場合の「悪」も、真逆というわけではなく、「正義」と共通する部分がある。それは、1つの信念のもとで世界を統一的に管理するという目的意識だ。極論ではあるが、羽佐間が全てを成し遂げた後の「悪のない世界」と、トーチャーが実現したかもしれない「完全独裁の統一的征服世界」は、1つの法の下で平等化されるという点においては同じ理念である。それはそうだ。トーチャーの憧れた純粋悪とは、正義と競い合い、高めあう存在だったのだから。

 しかし、澤田のそれは決して「正義」と志を同じにしない。何故なら、その目的が純粋に「羽佐間のみ」に向けられている「悪」だからだ。これまでの「悪」の中では最も小さいスコープではあるのだが、だからこそ純粋であり、厄介である。その「悪」には終わりがなく、羽佐間自身の存在が消滅でもしない限り、永遠に悪は活動を続けられる。羽佐間が正義を振りかざせば振りかざすほどに、この「内面的悪」は輝きを増し、純度を高めていくのだ。よく「己の敵は己」なんてことをいうものだが、羽佐間の場合、正義志向をこじらせすぎて、最も面倒な敵を産みだしてしまったことになるわけだ。ビヨンドフラメンコも「もう1つのフラメンコ」ではあったが、それはあくまで外界であり、それ故に羽佐間にも干渉が可能だった。しかし、今回はそうもいかない。「悪が存在しないはずの世界に残された最後の悪は、正義の裏側に潜んでいた」。ふむ、まぁ、こういう衒学的な方向で落ち着くよなぁ。

 この禅問答のような敵の図式も、それだけが立ち現れれば「ま〜たやってるよ」と苦笑い1つで受け止められるナンデヤネン設定で済んだのだが、この脚本のいやらしいところは、澤田の登場前に、わざわざ1話使って後藤さんの悲劇に切り込んでいるところである。「非存在」は、それが「悪」に還元されるだけならば「羽佐間がしっかりせぇよ」と言われておしまいなのであるが、後藤の彼女というもう1つの「非存在」が存在しているせいで(ややこしい)、「無いものを否定することが救いを奪うことにもなる」という両面性を持たせてしまっているのだ。これにより、羽佐間は自己に内在する悪の可能性に気づき、恐れながらも、後藤の姿を見ているおかげで否定しきれずにいるのである。もちろん、一度「非存在」の切実さを見せつけられたせいで、視聴者側も「なんやねんそれ」と無下に言いづらい空気が作られている。いや、「なんやねんそれ」には違いないんだけどね。そもそも大宇宙さんが「なんやねんそれ」の極みだったもんでね。結局、「否定」は後藤との軋轢を生み、羽佐間が何よりも求めていた友情を失ってしまうという悲劇を引き起こしてしまったのである。

 さて、結局澤田は実在するのかしないのか。そして、どうすればこの「悪」を駆逐出来るのか。最後に迎えた鬱々とした山場を、僕らのなんちゃってヒーロー・サムメンコは打開することが出来るのだろうか。そして、ブラックのおじいちゃんは大丈夫だったんだろうか。人的被害が出てるブラック・要の2件だけ極端に凶悪性が高いのが酷い。まぁ、一番実質的被害が少なかったグリーンのところも、事実上強迫されてるようなもんだし、恐怖感はより一層強いとは思うんだけども。どうせだったらミネミラのとこにも行って何かエロいことしてくれれば良かったのに。まりちゃんたち、まだ温泉で飲んだくれてんのかなぁ。

 ちなみに、今回ゲストキャラとして澤田の元クラスメイトが「中学生A・B・C」と3名登場しているのだが、何故かキャストが石川界人、花江夏樹、村瀬歩と無闇にしっかりしている。微妙に贅沢やな(ちなみにグリーンのところの幼女は井澤詩織である)。

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 すげぇちゃんとしてた、第10話。これまでもちょいちょい「ちゃんとした話」をして意表を突いてきた今作だったが、今回のメッセージ性はこれまでの「農業の苦労話」よりももっと強く、第一次産業の問題について、かなり核心を突くものになっている気がする。岐阜の農協さん、今ですよ、今これを見るんです!

 まぁ、Aパートはいいだろう。ベッキーが暴れてる時点でナニなわけだし、校長がCV杉田だし。「杉田さん、味皇やりません?」ってオファーが来たのかな。完全にまんまだったわけだが……まぁ、元々そういうアニメだから別にいいか。杉田は低音なのでジジイをやっても案外違和感がないのがずるいよな。とにかく分かりやすい「ナスの違い」を表現することで、序盤は終了。ここで大切なのは、継が徹頭徹尾山岡士郎のキャラをトレスしているということである。「〜〜にまたここに来て下さい、本当の○○を食べさせてやりますよ」は初期山岡のテンプレートだ。そして、継の持っているイデオロギーが完全に「山岡イズム」なのである。

 作品カテゴリが「農業」に限定されている関係上、残念ながら父親は海原雄山のトレスではなくフツーにやり手のビジネスマン風になっているが、CVが力ちゃんなので迫力充分。この「大きすぎる父親」に立ち向かう継の姿は完全に山岡である。「無農薬最高! 大量生産死すべし!」と錦の御旗を振り上げて、目先の勝ちのみを追い続けてドヤ顔を披露。ちなみに、母親を農薬にころされたという設定は流石に酷いと思うが、これも山岡リスペクトの1つといえる。まぁ、継が親父に刃向かうための分かりやすい設定といえばそれまでだが、山岡は大量生産肯定派との論争時に「農薬は農業に従事している農家の人たちの健康を真っ先に脅かしているんですよ」と(議論とは全く関係無い)論調を持ち出したこともある男である。しかし、その頑張りも空しく横綱相撲の父親に完敗してしまう。レイプ眼で倒れ伏す「究極のメニューホント弱いな」エンドである。ここからの父親の演説が圧巻だ。ここで書き起こす気は無いが、一言で言うなら「ぐう正論」。まさに「井の中の蛙」であった継が完膚無きまでに叩きのめされることで、「山岡イズム」の終焉が確認出来る。

 誤解を避けるために断っておくが、わたしゃ何も継の思想が全て間違っていると思っているわけではない。地産地消で昔ながらの伝統を守る大切さというのは絶対にあるはずで、金儲けのためなら何をやってもいいとは思わない。ただし、現時点において継の親父の展開している事業は、(彼のいうことが全て本当ならば)非の打ち所がないというだけである。世間の農家の人たちに「農薬は身体に悪いから年がら年中虫がつかないように管理し続けろよ」なんていう権利は誰にも無いわけだし、そんなことばかりを訴え続けていては、日夜より良い農薬を作ろうと努力している技術者の人たちにも失礼だろう。要は「せっかく積み重ねてきた農業のいろはがあるなら、それを上手く使って最善手を見つけるのが正しい」ということである。それこそが農業高校の理念でもあるわけだしね。

 ま、私みたいな素人がやいのやいの言っても何にもなりゃしないが……少なくとも、今回のお話は私みたいな外野でも真面目に考えるきっかけとしては非常に良い素材だったのではないかと、そういうことです。別に、ハネムーンを提案された時の良田さんがすげぇ可愛かったからそれだけで満足したとか、そんなんじゃないですよ。良田さんオリジナルエンドで幸せになれて良かったとか、そういうことじゃないですよ。あの曲はどこに収録されるんですかね……。

 しかし、今回の事件って林檎のアイデンティティにも影響与えかねないけど、大丈夫だったのかね。「世界一」と信じた仲間達が完敗して、まだまだ世間が狭いことを痛感させられたわけだしなぁ。元気にやってくれるといいんだけど。この学校は訳の分からない才媛も集まってるし、案外「世界一」も夢物語じゃない気がするんだけどね。マネー金上のあの地に足ついた実行力は一体なんなんだよ(なお、主人公は主に騒がし役だった模様)。

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 オールスター過ぎワロタ、第23話。流石にネタが多すぎて突っ込みが追いつかない回。個人的に一番笑ったのはルワンさんのジト目でした。まぁ、みんなそうなる。

 準決勝から決勝まで一週間あるってどやねん、というのが一番の突っ込みどころだと思われるお話。確かに世界規模の大会には違いないのかもしれないが、そこで一週間空ける意味はねーだろ。共催イベントがたくさんあるからそこに客を誘致して1つのテーマパークとして興行するスタイルで金を稼ぐみたいだが、それって本戦と並行して展開するのが正しい商業戦略じゃないのか? 準決勝が終わるまではあんまりお祭りムードでもなかったし、こんだけスパンが空いちゃったら普通は準決勝まで見て帰る奴もいるだろ。そもそも決勝会場のキャパだって限界があるし、そもそもそもそもガンプラバトルって生で見る意味があんまり無さそうな競技だし。社会人の皆さんは一週間もこんなところに入り浸って大丈夫なんですかね……一応ガンプラで世界が変えられそうなくらいに無茶な次元だから、ガンプラのためなら休暇くらい余裕で取れる気もするけども……何がすごいって、ここまでの規模の一大コンテンツになるまで、現PPSE会長が大して時間をかけてないっていう事実なんだよな。わずか数十年でこんだけの資産規模って、マジで麻薬でも入ってんじゃないのか、プラフスキー粒子。そりゃベイカーさんだって黒い顔になるわな。

 そんな麻薬に引き寄せられるようにして、ガンダム世界の「そっくりさんたち」(?)が多数集まるのもこの会場の謎の一つ。あれは「ガンダム世界の人々の幸せな生まれ変わり」なのか、単にガンダム好きでコスプレしてる人が会場に集まっているだけなのか……いやぁ、でもガンプラ好きだからってカイのコスプレはしないだろうし、自分の子供にキッカとかウッソの恰好はさせないよなぁ……あの世界でも普通に「機動戦士ガンダム」は昭和のアニメとして放送されているのは間違いないわけで、たまたまそっくりさんが集まってしまったのだとすると、この世界の富野ってノストラダムスみたいな存在ってことになってしまうのではなかろうか。何ソレ怖い。でも、自分の彼女にララァの恰好はちょっとやってもらいたい気もする(自分の彼氏にキャスバルの恰好させたいかは知らん)。

 ま、そんなこの世界の謎は置いとくとして、とにかく賑やかさを前面に押し出したお祭り展開。これまで登場したサブキャラが贅沢に登場しており、中でも無視出来ないのはなんと言ってもサザキ君の再登場だろう。彼のギャン愛はついに世界的にも知れ渡ることになり、どう考えても宇宙用はないはずのギャンを無理矢理飛ばし、ターンXの月光蝶を破るという快挙を見せた(まぁ、月光蝶もどういう仕組みだか分からないのでパチモンの可能性が高いのだが)。あそこで空気を読まないフェリーニが乱入しなければ、きっとサザキ君だってセイたちに近いいい所まで行けたに違いない(願望)。その他、久しぶりにMSに搭乗したキララちゃんや、紆余曲折を経てミサキちゃんと仲直りできたっぽいマオ、そしてその師匠とラルさんの夢のジジイ対決(片や35歳)など、幸せムードは最高潮である。普通ならもっと尺を使ってやるべきイオリ家の集合シーンなんかをサイレントで一気に流してしまったのは本当に驚き。現時点での今作のかっ飛ばし具合を考えるなら、それぞれのファクターでダラダラ1話使ったって成立してしまいそうなレベルなのに。個人的には「アイラちゃん、初めての自作ガンプラバトル」とか「キララちゃんライブ昼夜2回まわし」とか、「久しぶりの再開で息子を放っておいて燃え上がるイオリ夫妻の夫婦生活」とかもサブエピソードでたっぷり見たかった。まー、もう最終回近いからな。あと、バトルしないと怒られるアニメだからな。

 そんなこんなで幸せのバーゲンセールが行われるなか、久しぶりに戦闘装束を脱いだユウキ先輩がセイたちの前に現れて、お互いの志を確かめ合うという温かいシーンも見ることが出来た。折しもセイのお父ちゃんが会場に到着したところであり、ユウキ先輩はかつての恩師と再会し、その息子との熱戦を約束し、自分の目標が間違っていなかったことを確信したに違いない。これでさわやかバトルで決勝はゆるゆると幕引きかー、と思っていたら……どうしてこうなった。まぁ、ニルス夫妻が不穏な空気に突っ込んじゃった時点で穏当な終わり方はしないだろうことは分かっていたわけだが……名人カワグチ、まさかの悪堕ち。その背後には当然ベイカーさん率いるPPSEの陰謀が蠢いているが、手を貸したのは何とフラナ機関である。アイラを悲しみのどん底にたたき落とした魔の兵器が、どうやらここで先輩に牙を剥いたようだ。一体どんな顛末でブラックカワグチが完成してしまったのかは想像するしかないが……大人って怖いな、ってことですよねぇ。しかし、名人が登場した時の会場、静まりかえり過ぎやろ。遠目に見たらちょっと黒多めの衣装にイメチェンしただけやぞ。ケンプファーアメイジングだってよっぽど黒かったんだし、そんなに驚かなくても……って、遠目から分かるくらいに異質な存在になってしまっているのかなぁ。ガンプラ怖いなぁ。

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 なまはげ強い、第10話。確かにあんなんがステージに出てきたら興味は湧くし、多分俺なら地元アイドルとして全国にチャレンジさせるために全力で投票するわ……まぁ、お面の下の素顔がどの程度認知されてるのか、っていうのも大事な要素だと思うけど。普通に可愛い子っぽくなかった?

 登竜門という割には、案外あっさりクリアしたな、というお話。まぁ、前回までで鬱憤のたまる話は大体終わったのだから、この辺りで多少すっきりするエピソードがあってもいいでしょう(最後は相変わらずだったけど)。「10組の選抜アイドルが東北の代表を決める」という、大きいんだか小さいんだかよく分からない規模の勝負ではあったが、なんとかWUGが勝利して次へ繋ぐことが出来た。考えてみりゃ、下野オタ野郎が頑張らずとも、ワイドショーでレギュラー枠持ってるレベルの地元アイドルなんだからそこそこファンはついてるってことだよな。実際、今回「WUGらしさ」を教えてもらっていた実波や夏夜ちゃんは割とファンがつきやすそうな性格してるし、やっぱり真夢の固定ファンが潜在的にも多く残っているだろうから有利には違いない。あとはなまはげが覆せるかどうかの勝負だったんじゃなかろうか。得票数はどれくらいの差があったんだろうなぁ。ちなみに、ナマハゲーズの3人は、判読困難レベルの津軽弁からも分かる通り、中の人はきちんと青森出身の人間で固められている。実は最近青森出身声優って地味に数が増えてきてるんだよね。新青森犬を担当した木戸衣吹がそうだし、みかしーとかのぞふぃすとか。一昔前は探すのにも一苦労だったんだけどね。

 そんななまはげが今回のアニメの中で果たした役割は正直よく分からないのだが、一応「コンテストなので、一応それっぽく戦った雰囲気を出すためのライバル」と言ったところだろうか。ああいうヘンテコながらも客がついているようなグループが出てくると、確かにWUG以外にもちゃんとグループが存在していて、それぞれ別個にファンをつけているんだぞ、という雰囲気は出てくる。WUGの単独ライブでは小さなスタジオもろくに埋まらないレベルの客しか来ないが、「祭典」の方は大盛り上がりでホールが埋まっていたのだから、たとえ10組の地方アイドルだけでもそれぞれに白熱した応援合戦があったのである。他のグループも実波ちゃんのお婆ちゃんみたいなお年寄り応援団はいたのかしら。もしそうだとしたら、なかなかほっこりする催し物である。ただ、お婆ちゃんたちは東京で行われるであろう本戦にでかけるのは大変そうだなぁ。

 WUGにとっては1つのクライマックスであり、新曲お披露目の晴れ舞台となるはずの今回の「祭典」だが、残念ながら相変わらず作画はしょぼんな状態が続いている。これまで、オープニングも含めてライブシーンだけはなんとかそれなりのものを提供してくれていたのだが、今回のライブシーンはお世辞にも綺麗とは言えないクオリティ。うーむ、そこに力を入れてもらわないといわゆる「アイドルアニメ」としてはのっぺらぼうみたいな状態になってしまうのだが……これってBDでは修正します、とかいう代物なのかなぁ。割と前から企画は進んでいた番組のはずなのに、製作スケジュールがかつかつなのは残念である。この後にもう1回くらい本番となるライブシーンがあって、そっちに注力してくれてるっていうならしょうがないけど。いや、良くないけど。

 とりあえず、今回のエピソードで重要なのは勝つとか負けるとかいう展開ではなく、真夢が母親と和解したというその一点に尽きるのではないか。メンバー同士のいざこざが解消されたが、真夢はI−1脱退も含めて完全に過去を清算出来たわけではない。そんなわだかまりの象徴が母親だったわけだが、流石にこれだけ継続して頑張っている娘を見たら認めないわけにもいかないだろう。前回、I−1脱退の顛末を見て「母親失格やないか」と不満たらたらだったわけだが、今回の非常に分かりやすい和解劇を見て、多少は溜飲も下がりましたよ。やっぱり母娘は仲良くしてなあかんな。

 その他のメンバーでは、菜々美が開き直って「完璧主義の小姑」キャラとしてポジションを見つけ、藍里を中心に結束は固めつつある。夏夜も真夢の心情の変化をみて実の姉のように優しい顔を見せているし、佳乃も随分落ち着いた。ここまで見てきてようやく7人全員のパーソナリティを認識することが出来るようになったわけだが、人間的に一番好きなのは夏夜ちゃんかな。時点で実波。やっぱり分かりやすい長所がある子がいいよね。

 さて、次回は早坂の仕込んだトラップが発動してどないしょ、みたいなお話。でもまぁ、早坂はあの通りの性格なので、わざわざI−1とWUGに同じ曲を提供して直接ぶつける魂胆なのだろうね。振り付けも同じだろうし、同じように練習し、どちらが上に行けるかを競わせるという分かりやすい策略。これでWUGの連中も「振り付けが難しすぎる」なんて言い訳は出来なくなったし、嫌でもI−1と比べられることになるので逃げ道は無い。どうしようもないピンチだが、「努力次第で打ち破れるピンチ」だったりするあたりが早坂のいやらしいところやね。しかし、残りの話数でI−1と同じステージに立つまでの余裕があるのかしらねぇ。

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 作画ァ! 第95話。しっかりしてくれよ! このクライマックスであの画はないやろ! 最初の方で殴られてるシーンだけアヘ顔なのかと思ったら、けっこう全部のシーンがアヘ顔になってたやないか! もう次の相撲アニメにリソース割かれてるんじゃあるまいな……。

 というわけで、顔の造形ばかりが気になってなかなか本編に集中できなかった今回。やってることもなにげに酷いんだけどね。特に地上。「サターンの側近」という重要なポジションを任されたエウロパ・ミラーコンビ。もちろん最終的に負けることは織り込み済みではあるのだが、まさかの一週間決着、しかもミラーさんに至ってはダイヤモンドダスト一発でKOと、いいとこ無しで終わってしまったのが本当に勿体ない。そりゃ氷河だって伝説の聖闘士なんだから強いのは分かってるけどさ、もうちょっと追い詰める描写があってもよかったんじゃないかな。大技ぶち込んでも相手が氷河だとポーカーフェイスだからいまいち伝わってこないんだよね。あげく最後に送られた言葉が「拍子抜け」だよ。こうなってしまうと、結局側近コンビって四天王よりも圧倒的に格下ってことになってしまう……あ、でも一応タイタンは星矢1人とほぼイコールだと考えれば、氷河1人とイコールで結ばれるミラーさんはタイタンクラスと考えることも出来るのか。タイタン=星矢、アイガイオン=一輝、ハイペリオン>紫龍+フドウ+貴鬼。ハイペリオンさん最強過ぎるわ。なお、ガリアさんは(略)。

 あまりに可哀想だったミラーさんに比べると、まだ見せ場があったのはエウロパさん。まぁ、これまでの引き延ばしに引き延ばしまくって悪態をついてきた「曲者」像の割にはあっけない最期だったのは間違いないが、悪役の晴れ舞台である「みっともなさ」を存分に見せてくれたので、キャラが立つ分だけまだ美味しい退場シーンだった気はする。ネビュラストームに一応勝った(?)という実績は残したわけだし、マッチメイク次第ではもう少し活躍も出来てたのかもしれないしね。ボロボロになり、四天王以外のパラサイト兵としては初めて(だと思う)「クロノテクター無しで立って歩く」という姿を披露。なんか変な衣装だし、基本的になよなよした体型なのでちょっと笑ってしまったが、顔面が歪んでボロ雑巾のようになりながらも任務遂行のために立ち上がった気概は評価出来るだろう。まぁ、その結果、瞬たちの戦いを黙ってみてたおかげで体力温存してたタイタンさんの憂さ晴らしの標的になってしまったわけだけども。「うちのパラスちゃんに手ぇ出したらただじゃおかん!」とお父さん檄おこ。完全にオーバーキルですがな。そりゃエウロパさんだって命乞いしたくなるくらいにはおっかない。「世界の半分」って、どういう基準でプレゼントされるんだろうなぁ。地球を2つに分けて南半球もらってもしょうがないしなぁ……ま、サターン様に進言したところで「はあ?」って言われて終わりだと思うけどさ。

 結局、地上の方はそんなタイタンのすっきり顔で幕引き。本戦試合会場はサターン城である。到着まで一週間かかってしまったためにサターン様も「ようやく来たか」と一安心。開戦早々に青銅軍団が各個出撃して一撃を見舞おうとするも、全員がアヘ顔になりながらぶっ飛ばされるという醜態をさらしてしまう。いや、今更神相手になんで単体攻撃仕掛けるんだよ。せっかくみんなできたんだから、少しはチームワークを大事にしろよ。いいとこ無しでぶっ飛ばされた光牙たちは、惨めに這いつくばってうめき声を上げるだけ。こうなったら頼りになる大先輩、星矢に任せるしかない。ただ、その星矢も単体で突進していくだけなので「お前もかい!」と突っ込まざるをえないのだが、星矢が一人で全て背負い込んだのには理由があった。それは、「サターン戦では光牙たちのΩが使えない」ということを理解していたから。なるほど、確かに目覚めのきっかけが昴の存在だったわけで、「友を思うことで得られる強さ」をかつての友に向けて使うことは出来ない。星矢はそのあたりを全て分かっており、「愛するものを討つ」辛さを光牙たちに味わわせないため、単身サターンに攻撃を繰り返したのである。言われてみれば納得の行く話ではある。

 もちろん、星矢だって馬鹿ではない(いや、馬鹿ではあるけど、割と成長はしている)。Ωは得られずとも、かつてパラスを討ちもらしてしまった後悔から、彼はちゃんと学び、乗り越えていた。もう2度と同じ過ちは犯さない。たとえ相手が昴だと分かっていても、彼は「正義」を貫くために全力でぶつかることを決意している。大恩あるアイオロスから受け継いだ射手座聖衣をボロボロにしながらも、土壇場でサターンの懐まで潜り込んだ星矢。その手に握られていたのは、あの日パラスを討つために使えなかった黄金の短剣。「神をも殺す」と言われる最終兵器を、この時のために必死で取っておいたのだ。なるほど、無策で突っ込んでいたわけではないのである。こんなに頼りになる先輩もなかなかおるまい。見事に星矢の狙いは成就し、短剣はサターンの胸元に深々と突き刺さる。どうなる星矢? どうなるサターン! で、以下次回。

 まぁ、当然致命傷にはなってないわけなんですけども……どうなるだろう。サターンの聖剣くらいは封じられるのかなぁ。それか、短剣の力で内に眠る昴の心をいくらか呼び覚ますとか、そういう展開だと美しいのだけど。最後の最後になって、星矢が全ての聖衣を失い、トレードマークである赤シャツとジーパンになってたあたりは気が利いてて良い。まぁ、一体歳いくつなんだ、って気もする恰好だけど、星矢は多分死ぬまであの恰好だろうしね。そういや1期もずっとあの恰好だったんだよな。

 ところで、今回すげぇ気になったんだけど、今回栄斗ってまともな台詞あった? 全員がぶっ倒れてるところで、1人ずつ悔しそうにコメントしていくっていうお約束のシーンがあったんだけど、栄斗だけ無言だったんだよね。「ウッ」とか「グッ」とか呻いていたとは思うけども……この期に及んで扱いが悪い忍者。次回こそはちゃんと6人で活躍して欲しいもんです。どさくさに紛れてエマたちまで石化してたみたいだけど、地球大丈夫か。

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 色々辛いなぁ……第9話。クライマックスなので劇的な展開はもちろんあるわけだが、各方面から的確にいなりの心をえぐってくる……一介の女子中学生にはなかなか辛いものである。

 一度は片付いたからそれでいいものだとばかり思っていた丹波橋君へのラブレター騒動。7話の時点で桃山さんにとっては完全なとばっちり以外の何ものでもなかったのだが、ひょんなことからいなりの失策が明るみに。そのきっかけが、「桃山さんがいなりに気を遣って丹波橋に声をかけたこと」っていうのがまたやるせない。桃山さんは完全に善意のみの存在で、彼女が涙しなきゃいけない理由なんて何一つないんだよね。今回最終的には問題もなんとか片付いたが、丸く収まった理由は全て「桃山さんが泣き寝入りしたから」である。ここまで不幸な娘、なかなか見たこと無い。

 面倒なのは、いなりに悪意が無かったとはいえ、今回の件を傍から見たら責任は全ていなりにあるということ。「手紙を捨ててしまった」のは事実であるし、その報告を怠ったのも事実。ある種の事故であるとはいえ、そんなことは外野には判断出来ない。今回桃山さんのために立ち上がった観月さんたちからしたら、いなりの行いは「非道」であり、相応の報いを与えようと考えるのも致し方ないこと。そして、中学生女子に出来る報いなんて、せいぜい「シカト」がいいとこなわけだ。まぁ、それがあまり気持ちよくない方向に向いてしまうのが、日本の伝統文化の悪いところではあるのだが。「陰険なことをされたのだから陰険な形で意趣返ししよう」というのは何とも、ね。

 観月さんの行いはあまり褒められたものではないだろうが、一応道義は存在している。それが最終的に「観月さん一派が謝る」という結果に終わったのは、いじめを行う側の集団心理や歪んだ心情の暴走による。観月さんが学年の中でどんだけ権力を持ってるのかは定かでないが、いなりたちがクラスメイトも含めて完全にシカトされるようになってしまうということは、観月さんはそれなりに影響力の強い子なのだろう。そして、あまり関係の無い子まで気が進まずともシカトを実行してしまったため、丸ちゃんが酷く傷つくことになってしまった。コミュ障を自称する丸ちゃんのなけなしの勇気が簡単に崩れてしまったことの代償はでかい。せっかくチャレンジしたのに失敗すると、コミュ障は実際の5倍ぐらいの大きさでショックを受け、更に長い期間引きこもることになるからだ。挙げ句、観月さんの側近らしき茶髪の子は、言うにこと欠いて「オタク菌がうつる!」である。○○菌もいじめの定番だが、地味に傷がでかくなるからやめた方が良い。しかも「オタク菌」なんて言われた日にゃ、「やっぱり回りからはキモがられてたのか……」と落ち込み、更に引きこもり期間倍増。もう、この一連の流れだけで丸ちゃんが廃人になってもおかしくない。最後はなんとか笑っていたが、彼女には強く生きてほしい。ちなみに他の2人はシカトされても割と平気。もともと他人に興味がなかった三条さんは、どう見ても単なるヤンキーです。台詞回しが手慣れすぎてて怖いです。墨染さん、惚れる相手考え直した方がいいと思いますが、多分今回の一件でますます「頼れる王子様」になってしまったのだろうなぁ……お嬢タイプの子は不良に惚れやすいからなぁ。ちなみに墨染さん自身は、これまでも友達がいなかったのでシカトされても割と平気みたい。この子、地味にタフだよね。

 そして、そんな風に友達にまで影響が出たことでいなりの感情は制御が効かなくなり、レイプ目からの神通力暴走という終末感溢れる現象へと突入する。「キライ」という感情からの発露というのはかなり良くない状態であり、「神の力」の消耗が最悪の形で現れてしまった。観月さん側から見たら「逆ギレ」になっているというのもいただけない。やはり、子供に与える力としては、神通力ってのは強すぎたのだ、ということだろう。うか様の自己犠牲によりその場面だけはなんとか収まったが、事態は急変、一触即発の状態に。うか様は天照謹製の天の岩戸を自力でぶち破るほどの神通力を消耗したのだから、普通に考えればそのまま消えてしまってもおかしくないくらい疲弊してしまっているだろう。成り行きで燈日が告げた真実を知って、いなりは判断を迫られる。もちろん、ここで悩む理由などなく、選択肢はたった1つ、「うか様を助ける」以外に無いだろう。謎の狐連携で現場までの道は開かれた。あとは、うか様の望む「いなりと別れたくない」という願いをどのように片付けるかが最終問題だ。艱難辛苦は続くのである。特殊エンディングはうか様自らの歌唱による「誰よりも大切な人へ」。なんとか幸せになって欲しい2人だが……。

 今週の燈日お兄ちゃんはそれなりに真面目で恰好良かった気がするんだけど、一人きりで部屋にいるときも何となくポーズが中二病っぽいのがなぁ……

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3月14日 ドラフト模様(BNGTHS×2)

ピック順 【Thraxi】→【Sea-chicken】→【Metallica】→【Serra】→【Mei】→【Alessi】→

 

 新世代突入の序章。今回、長いお別れを告げるラストドラフトとなる某氏は気合いも充分、そして今回は、その後を引き継ぐ(予定の)ニューカマーも加えての試合展開。何かドラマティックな最終回が演出されるのかなーと思ってたら……来週も来るそうです。どないやねん!

 というわけで業務連絡。元々開催されない予定だった次週のドラフトですが、「最後のドラフトの2回目」と称して面子が集まり次第開催されますので、よろしくお願いします。次こそ最後! 次こそ最後だから!

 

 


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 地震速報がエンドレス、第22話。震度5はしょうがないな……文字表記が多いアニメだから、地震速報と重なるとかなりのカオスである。「何か知ってる地名多いわー」と思ったら、めだかボックス知識だった。そんな珍しい地域での地震。

 さておき、速報の後ろで展開されたアニメは王道まっしぐらの展開である。実にあっけない流子の復活。そして、「鮮血の中に皐月の血を取り込んだ」ことが覚醒のファクターとなったらしい。これまでずっと苦戦を強いられてきた針目縫を相手取り、なんと流子がワンサイドゲームを展開。強さがインフレする作品ではあるが、大した説明も無しに長年の宿敵である針目を手玉に取るまでになるというのは流石に驚きである。両腕を切断して戦力を削ぎ、更に新たな能力である「生命戦維機能停止」を披露。これによって針目を一気に無力化させることに成功したのである。鳳凰丸の機転によってとどめを刺すまでには至らなかったが、どうやら、直接対決の天秤は大きく流子側に振り切ってしまったよう。今までのような余裕の表情が欠片も無くなってしまった針目は、後は最終決戦兵器の製作業務に(両腕がない状態で)当たるだけ。何かどでかいことをやらかすキャラになるかな、と思ってたけど、どうやら、このまま悲壮な死を遂げる普通の悪役キャラで落ち着きそうやね。逆に、未だ素顔が見えてこない鳳凰丸の方が腹に一物ありそうで怖い。

 無事に針目を撃退した流子一派は、ついに正式に皐月様との同盟締結へと至る。互いの生命戦維を鮮血・純潔を通じて交換した姉妹は、これまでの因縁を全て忘れるわけではないが、だからこそ強い結束も感じられる。素直じゃない流子は「一発殴らせろ」と迫るが、本能字四天王の晴れ舞台にそんな意地は野暮ってもんだ。蟇郡さんも猿投山さんも恰好いいわ。ちょっと心配だったけど、ちゃんと「皐月様を殴るなら俺を殴れ!」シーンに犬牟田が出てきてて良かった。その直前のバトルシーンでは、戦ってる面子が4人いたから四天王かと思ったら、犬牟田じゃなくて黄長瀬だったんだよな。まぁ、実働部隊じゃないから。とにかく、「変なヤツに助けられている」どうしということで、無事に姉妹喧嘩は終焉を迎える。皐月と流子、どちらも一筋縄ではいかない女性であるが、理解し合えばこれほど頼もしいタッグも無さそうだ。

 二人同時展開の人衣一体を披露し、嫌が上でもクライマックスへの高まりが感じられる。鮮血が空を飛び、純潔がそれを追う。あとは細かいことは気にせずに、2人がどのように羅暁を相手取るのかを見守るだけ。当然、羅暁側の方が戦力は充実しているので、外野にも脅威は及ぶ。伊織の極制服姿が初披露されたが、まだ四天王の方は戦闘準備が整っていない。そんな窮状に分かりやすい怪物デザインのCOVERSが襲い掛かるわけだが……そこに現れたのは、なんとあの喧嘩部部長、満艦飾マコ!! 7話時点でちょっと予想(というか妄想?)してた展開だけども! まさか本当に駆けつけることになるとは……ところで、マコが出てきて四天王より役に立つ可能性ってあるんでしょうか? そういや今週は蟇郡さんとの絡みが無かったな……。

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