最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
思いの外穏やかに、第21話。オープニングもまなかバージョンに変わっていよいよクライマックスではあるのだが。しかし、今回のサブタイトルはなかなかのサプライズだ。てっきり「水底から来た使者」ってのはまなかを含意するとばかり思っていたのだが(そういう側面も有るとは思うが)……、まさかの呪い。田村睦心に再び出番があるとはおもわなんだ。 まなかの目覚めという一大イベントが発生し、ここからシナリオが大きく転がりだしていくかと思いきや、意外にも今回はまなかのリハビリ程度の進行速度。この掘りさげの慎重さこそが今作の最大の持ち味である。考えてみりゃ、光も要も目覚めから順応まではかなりの時間を必要としていたわけで、それはまなかとて例外ではないだろう。ただ、難しいのは「まなか視点」というものが今回1つも与えられなかったこと。過去にも、基本的に「まなかから見た世界」というものは描かれる機会が少なくて、彼女は大なり小なり「超越者」であり、「観察される側」であった。目覚めた後においてもその部分に変化は無く、まなかはメインヒロインであり続けながら、内面を自発的に掘りさげられる機会はないのかもしれない。 そのため、今回は「まなかの心情を探る」というのが1つの大きなハードルとなっている。おそらく現段階で彼女を巡るあれこれの全てに答えを出すことは出来ないだろうが、彼女の動向が今後のシナリオに大きな影響をあたえることは間違いないので、現段階で推察出来そうなことを考えてみる。まず、彼女の表面上の態度は「いつも通り」であった。目覚めて1日目といえば、光は回想シーンであった通りに「見るのが辛い」という理由で目をふさいでいたのだし、要にしても、気丈に振る舞ってはいたが、「恐ろしかった」ことは光にカミングアウトした通り。「大人びていること」を頑なに守っていた彼ですら、5年という時の流れを恐れて身構えていたことは、紡との対話で明らかになっていた部分だ。そんな彼らを迎えるにあたって、ちさきも変化を恐れていたことは言うまでもない。しかし、そんな誰もが尻込みする状況において、まなかは何一つネガティブな表情を見せなかった。変わってしまった世界に対しても臆することなく、「間違い探しみたいだ」と何とも脳天気な発言をしている。変わってしまったはずのちさきを見ても一切動じることはなく「変わっていない」と言い切ることが出来たし(これは光も同様だが)、変質した世界を見ても、驚いたり怖じ気づいたりする前に、まずは楽しむという姿勢が前面に出ている。 しかし、この「表面的な明るさ」は本質ではないことも暗示されている。最大の問題は、彼女がエナを失っているということ。光も心配していた通り、「ただ時が過ぎた」だけの光たちと違い、まなかは決定的に「冬眠前」と「冬眠後」で異なった存在になってしまっている。本人は気にしていないように見えているが、そんなに簡単に割り切れるものではないだろう。そして、彼女がお船引の前に抱えていた問題についても、あれから「1日しか」経っていない状態では解決するはずもない。既に視聴者側からすれば記憶もおぼろだが、まなかは光から直球のサプライズ告白を受けていたはずなのだ。加えて紡への憧れがどの程度残っているのかも分からない。そのような「複雑だった心中」は変化していないはずなのだが、「光との関係性」を考えたとき、自分だけエナを失っているという現状は大きく影を落とすことになるだろう。何しろ、もう汐鹿生どうしの関係性ではいられないのだから。最後の夕食の席で見せた生気を失ったような表情が何を意味するのかはまだ分からないが、おそらく、気丈に振る舞っている彼女でも、抱え込んでいるものは相当大きいということだろう。今後は光がどのように「まなかの課題」を一緒に解決出来るかが、進行の手がかりとなりそうだ。 そして、今回はそんなまなかの心境がぼやけていたのに対し、かなり明示的に示されたのが、ちさきの心情である。今回は横手美智子脚本・安藤真裕コンテということで相変わらず見事なディティール描写が光る。今回最も分かりやすかったツールは「シュークリーム」である。最初にもらった時点では「1つ多い」と思われたシュークリームは、「汐鹿生4人衆」のために与えられたものだが、ちさきはさりげなく自分の去り際に出すことで、「他の3人+美海たち2人」の5人に「丁度」行き渡るように計らった。そこに含意されるのは、明確な離脱の意志であり、時を重ねた自分だけは、既に「4人衆」からは隔たっているという意識であろう。その意味に気付くことが出来たのが一緒にシュークリームを受け取った要だけ、というのも皮肉なものである。また、このときに「おじいちゃんの世話があるから」と言って渋々離脱したように見せかけながら、病室での会話からは「予定よりも早く意図的に離脱した」ことも補強されている。「離脱」は成り行きではなく、迷い揺れているちさきの明確な意志なのである。 しかし、だからといってちさきが完全に決別を決められたかといえば、そんなこともないのが難しいところ。彼女にとって、「光たち(子供)と離れること」の対極にあるのは、「紡(大人)に付き従うこと」である。今回彼女がその道を選んだかというと、そうとは言えない。まず、紡が予定よりも早く仕事を切り上げた、と言ったときに「まなかのところに『来れば』よかったのに」と発言している。「行く」ではなく「来る」になっているところに、まだ視点が「子供側」にも残っていることが含意される。そして、「シュークリーム」が子供側を表す記号であるならば、その先にあるコーヒーゼリーが「紡」を示すことになり、「シュークリームよりも好きかもしれない」というのは「紡側に寄っている」ことを示すのだが、更にその先にはすっぱいミカンも待ち構えている。せっかく大人になれたと思ったのに、実はそれより先に進むにはまだ早い段階なのだ。紡との距離感も詰めきれてはおらず、病院のサロンでも、何故か座席1つ分の間隔を空けて座っており、完全に「大人側」に行くことは決めかねていることが分かる。紡は「大学に戻る」と言った後におそらく「ちさきについてきてほしい」ということを伝えたかったのだろうが、それを察したのかどうか、ちさきは先んじてそれを封じてしまった。彼女は目覚めたまなかを言い訳に使ったが、迷っている根本的な原因はちさきの内面にあるのだ。 こうして、「大人側の紡」「子供側の光」「間で揺れるちさき」という分化がはっきりすればシナリオは単純化され、安易な方向にも進めるのだが、そう簡単には終わらせないのがこの作品の恐ろしいところ。次なる展開への鍵は、なんと紡に宿ったぎょめんそう。あまりに間抜けで、何とも奇異な「子供っぽさの結晶」とも言えるぎょめんそうが、何と「大人代表」の紡に寄生してしまう。これにより、「うろこ様の存在が確認される」というプラスの側面ももちろんあるのだが、「紡が子供側に寄る」というややこしさに加えて、過去の記憶がフラッシュバックし、再び「紡とまなかの関係性」まで想起させるあたりが本当に憎らしい。全ての始まりとなったぎょめんそうが、今再び世界を回しはじめる。どんだけ周到に組み上げられた脚本なのだろう。岡田麿里の恐ろしさは、まだまだこんなもんじゃないのかもしれない。 PR 愛だろ! 愛! 第8話。4話に続く新たな森×凸伝説の1ページ。もう、六花×勇太なんかよりよっぽど王道のラブコメ展開じゃないですか! あらすじだけを見るならば、本当に手垢で汚れきったようながちがちの展開である。「仲が悪そうだけど実は素直になれないだけ」という状態のコンビ(カップル)の仲を進展させるためには何をすれば良いかと言えば、その間に割ってはいるお邪魔虫を用意すればいい。簡易三角関係を作って本音をぶつけ合えば、元々悪く思ってたわけじゃなくて素直になれなかっただけの2人は、嫌でもくっつくって寸法だ。ちょっと変則的だったが、六花と勇太に対する七宮もこの王道展開を押し出すため(だけ)に登場したキャラなのだから。そして、本作はその「捻りの無い展開」を更にもう1つ用意してくれたわけだ。「脚本サボってるんじゃねぇよ!」と文句を言いたくなりますか? いいえ、これでいいんです。だって、テンプレのはずなのに、色々おかしいもの。 凸守の前に現れた第2の(?)偽森サマー。確かに、中学時代の森サマは凸守を虜にするほどのカリスマを持ち合わせた有名なスピリチュアリスト(そんな言葉はない)なのだから、他の人間に同じようなコピーが現れても不思議ではない。偽森サマー(十九川さんというらしい)がどこからその情報を引っ張り出してきたのかは謎であるが、森サマが完全に過去ログを消したつもりでも、第2第3のマビノギオンは色んなところにバックアップが残ってるんだろう。一応冷静に判断するなら、十九川さんは「凸守に近づくために」森サマーを名乗ったわけだが、その情報のでどころは凸守ではないはず。何故なら「凸守の憧れているカリスマだから森サマーのフリをしてやろう」と思い立ったのは、十九川さんが凸守に接触する前だからだ。「彼女が森サマーに心酔している」という情報はどこかから調べられるかもしれないが、その彼女に直接「マビノギオンを見せて」と頼んでしまったらすぐにニセモノであることが露呈してしまうわけで、十九川さんは何とか頑張って彼女の望むマビノギオンの原典を他所から探し当てたはず。丹生谷さん、消しきったつもりでも、案外あなたの黒歴史は色んなところに痕跡を残してると思いますよ。 そして、そんな横槍が入ったおかげで森×凸関係は混迷を極める。すっかり籠絡された凸守の従順な様子は、既に4話の時に見せた「狂信者」のそれである。森サマーは本来なら「自分以外の森サマー」が現れたことを喜びこそすれ、論破する必要など全くなかったはずなのだが、食いついちゃうあたりは「愛」以外のなにものでもない。「自分に懐いていたはずのあの子が、気付けば他所の女に取られちゃった」という状態が面白くないあたり、もう、完全に相思相愛である。今回最大のキマシポイントは、森→凸の方向だと、当然クライマックスの「可愛い顔見せることがある!」と叫ぶシーン。もう、素直じゃないんだからね! しかし、作中の全員が抱えている中二病因子だが、やっぱり一番根深いのは森サマーなんだよな……なまじ人間としての性能がいいせいで、森サマが全力で転げていた時代のクオリティが高すぎるわ。 一方の凸守側は、やはり純粋な「森サマー」を追い求めるならば、今回は十九川さんを支持しない理由は何一つないはずなのだが、彼女も「森サマー信者」という迷彩を纏ながらも、結局丹生谷さんが大好きなのである。わざわざ休み時間にちょっかいを出しに行って「気を遣ってやったのに」としょげてるところなんかはたまらなく可愛らしい。そして、外部から凸守を見る視点が新たに現れたことによって(多少偏狂的過ぎたが)彼女のスペックの高さが再認識されるのである。作中でもトップレベルの美少女である凸守は、あんな変な集団に絡んでいなければ誰からも寵愛されるべき天使のような存在だ。そりゃ十九川さんが狂ってしまうのも仕方ない。耳にも噛み付こうってもんだ。だって、可愛いんだもの。高校1年生にしてはピュアすぎないか、という気もするのだが、それが凸守の良いところ。今回はマスターがろくに動かなかったこともあり、彼女1人でのハイスペックっぷりが堪能出来たのは素晴らしかった。 そして、そんな2人のいちゃいちゃを促進するためだけに現れた十九川さんのキャラがこれまたかなり濃い。今作はゲストキャラに惜しみなく筆を割いてくれる上にキャストがメガトン級なので、こんなどうでもいい話なのにいちいちインパクトがある。百合キャラになると大体破滅型になるのが小清水の不思議なところ。まぁ、百合の殿堂であるリリアン女学園の可南子さんの印象が強いだけで、シャーリーとかのどっちとか、真っ当に純愛を貫いてるキャラも多いんだけどさ。その他、ヤンデレ気味になったニナ・ウォン、狙われる立場の北条響などが小清水百合ヒストリーには記載されています。現在リアルタイムで活躍中の纏流子さんは……百合とはちょっと違うよなぁ。大親友のはずのマコが蟇郡さんとくっつくことが決定事項になってるからなぁ(俺の中ではね)。とにかく、そんな濃いキャラの十九川さんは、この作品世界らしく、「狂ってるけど悪人ではない」をギリギリのラインで守り、試合終了時の撤退シーンも実に潔い。百合で、ロリコンで、中二病で、処女厨という、あまりにも重たすぎるキャラだったので、おそらく二度と登場することはないだろうけども。「サーニャ」っていう呼び方だけはなかなかいいと思ったので、今後森サマーにはちょいちょい使ってほしいですね。ちょっと小馬鹿にする感じで「ねぇサーニャ(ニヤニヤ)」みたいなことを、ピロートークでやってくれればいいよ(以下、薄い本に続け)。 結局、今シリーズは森×凸のエピソードがあまりにもストレートに見せつけてくれるもんだから、なかなかもどかしいメインカップルの方がいくらかかすんでしまうという悩ましい事態である。いや、六花たちも頑張ってるんだけどね。今回だってさりげなく寄り添い合うシーンとかはすごく良いと思うし。でもね、もう片方のカップルがあまりにも健気なので、どうしてもかすむのよね。そして、どちらのカップリングにも大活躍してくれる七宮さんの聖人っぷり。あいつ、ホントに便利だナー。 ついに新キャラ無しの回かよ。もう、全県制覇は望み薄やな。チョイ役でも出てきた和歌山や岡山は恵まれているのかも。
○第19話 「立派な犬になりたい!」 登場犬:群馬、茨城、兵庫、福島、沖縄 「こいつら、単なる特産品の化身であって、犬要素は無いのでは?」という旧作からのぬぐい切れぬ疑問。そりゃな、百歩譲って「だるま+犬」は認めるとしても、「タコ+犬」とか「牛+犬」とか、どんなキメラやねん、って話だからな。犬要素を活かす話ってのもほとんどないわけで、油断すると忘れそうになる部分である。多分、旧作で「犬」という部分がクローズアップされたのは栃木犬の「子犬ちゃん達」のとこだけだと思う。 そんな危機感は本人たちにもあったのか、兵庫の召集で集まった5人は「犬らしさ」を偉大な先輩に学ぶことに。開口一番に兵庫が「ウチらは犬や!」というところで既に違和感。「名前は既にあるで!」、うん、まぁ、その名前も既に先輩が1度使用してる名前だけどな。兵庫のとりまとめのありがたいところは、基本的に抜けている連中だけなんだけどとりあえず話を進めてくれるところ。今回は「先輩犬に学ぶ」というアイディアを出しただけでも偉い。まず、福島が「タローとジロー」と口火を切る。詳しい解説は、進行役の兵庫ではなくて物知りの沖縄が担当。兵庫に話題を振られても、スッと解説が出てくるあたりは流石の物知りキャラ。続いて群馬が「忠犬ハチ公!」とあげると、こちらもスラスラと解説が出てくる。あげく、茨城の「神社にいる狛犬!」というお題にまで、きちんと解答を導き、更に地元の誇りであるシーサーまで絡めてくるあたり、本当に如才ない。ここまで聡明なキャラは、新旧シリーズを通して見ても沖縄だけだろう。 もう、ここまでやられちゃったら「尊敬する犬って、沖縄じゃない?」という話になるのは当然のこと。みんなが「沖縄みたいになりたい」と思い始めたために、「じゃ、真似してみよう」ということになり、沖縄の真似なので当然……寝る。みんなで寝こけるだけで今回のお話は終わりです。 兵庫「いやいや、ちゃうて!」 兵庫の突っ込みも大事なパーツよね。
○第20話 「すろ〜らいふ」 登場犬:兵庫、沖縄 すっかりキャラが立った沖縄犬の1日を紹介するお話。旧作も「1日を観察する」といえば「福岡犬の生態観察だがね!」があったわけだが、今期は尺が2倍あるからたっぷりとスポットを当てることが出来るぞ。ちなみに紹介してくれるのは兵庫である。 朝7時、沖縄起床。眠い目をこすりながらも、「今日は買い物行って〜、ソーキそば食べて〜」と1日の計画を確認する。とりあえず顔を洗いに行くのだが……歯を磨いている途中でうたた寝。気付けば、夜だ。夜になったら「寝ないとね〜」ということで一切迷い無しで就寝する沖縄。結局、何もしないのである。 「なんもせーへんのんか〜い!」と勢いよく兵庫が突っ込んでくれたおかげで何とかオチはついた……かなぁ。 相変わらずの沖縄ライフを堪能出来る1分間です。まぁ、特に新しい情報は無いわけだが……あ、「沖縄は後ろから見ると割とグロい」。
○第21話 「すぴーどらいふ」 登場犬:兵庫、沖縄、群馬 「今度は自分が、兵庫犬の1日を覗いてみるさー」ってことで、逆に沖縄が兵庫の1日を紹介するお話。 7時、目覚ましの音で元気よく飛び起きる兵庫。寝起きから目つきも凛々しく、かなり寝起きのいい体質。開口一番「もうこんな時間や!」と叫び、「今日は南京町いって豚まん食べて、あれしてこれして……」とハードスケジュールの模様。「時間足らへんやん! タイムイズマネーやでー!」と捻りはちまきを締めていざ外出。きっちり予定通りに豚まんを手に入れ、その足で一気に甲子園へ。何故か群馬と2人で野球観戦。ジェット風船を飛ばしてるから当然7回の攻撃シーンなんだけど、相手チームはどこなのだろうか。ちなみに、阪神みたいなチーム(スコアボードのロゴは何故かタコ)は、7回攻撃時点で2点ビハインドになってます。結果はどうなったんでしょうね。その後有馬温泉に駆け込みひとっ風呂。風呂場に持ち込んだ目覚まし時計を見ると、時刻は夕方5時過ぎだ。「もうこんな時間や! 家帰らな!」と叫んで帰宅。自宅についても活動は終わらず、テレビを観ながら突っ込みのトレーニング(何故か足下にはファミコンも転がっている)。やはり関西人のたしなみなんでしょうかね。「なんでやねん! なんでやねん!」と素振りを続けていると、部屋で見ていたはずの沖縄がうたた寝していることに気付く。「見てへんのかい! なんでやねん! ……おっ、今の良かったやん」。まぁ、どちらも楽しそうでなによりですね。 兵庫はいわゆる「いらち」なんでしょうかね。その割には沖縄や福島といったのんびり屋とも割と仲良くやってるんだから、別に付き合いづらい奴ではないんだろう。まぁ、過去にしれっと群馬に暴言吐いてたことはあったけど(3話参照)。最大の謎は起床後に目覚ましを見て「もうこんな時間や!」と叫んだこと。いや、それ自分でセットした時間やないか。 わろうた、第17話。ひょっとして、脚本の倉田はこの回がやりたかっただけなんじゃねぇかって気までする。今まで通りの悪のりテイストでしかないのだが……馬鹿だなぁ! 前回の全編シリアスはどこへやら。せっかく「無二の親友である後藤に助けを求める」っていういいシチュエーションになったのに、その後藤さんは「OK,じゃ、あとは原塚さんに任せよう」ってんでぶっちゃけあんまり仕事してない。最後のダブルフラメンキックのところはさも大活躍したみたいに見えるが、最後に勢いでのっただけである。まー、シリーズ序盤から考えると後藤さんの身体能力も随分向上したけども(羽佐間はフィジカル面で強くなりすぎているが、既にフロムビヨンド編で人外レベルになってしまってるので気にしない)。「初期の仲間が勢揃いして巨悪に立ち向かう」っていうのは本当なら超燃える場面なのだが……ギャグだなぁ。原塚さんは「より凶悪に」なったらしいですよ。車で逃走してる人間が画鋲ばらまいたからってどうなるっちゅうねん。 羽佐間・後藤・原塚・今野・そしてミスタージャスティスが結集し、天下の悪法の制定前にギリギリで議事堂に乗り込むというのが(今回の)最終ミッション。具体的に乗り込む過程に関しては恐ろしいほどばっさりカットされているのでどうやって指名手配犯が議場内まで余裕で侵入できたのかはよく分からないが、とにかく総理との直接対決が実現。多分ミスタージャスティスがものすげぇ強かったんだろう。前々回出てきたときはそうでもなかったけど。羽佐間だけならまだしも、一般ピープルの後藤・今野組まであっさり入れてたところを見ると、議事堂の警備、かなり雑だ。議場内のSPも大して迫力無いし、他の議員も含めてたった1人のコスプレ野郎の乱入を見て逃げるだけ。まぁ、フラメンコの活躍はそれ以前に散々煽っていた「メディアの強さ」があるので、ひょっとしたら総理以外の人間には実際以上の「巨悪」に見えていたのかもしれぬ。ただ、総理の側近みたいな大臣は「例の兵器」のことは知ってたけどな。 総理はフラメンブルーを叩きのめした前歴を持つが、その正体は、「国民の支持率を力に変える」という、生まれながらの元気玉みたいな属性持ち。あのヘンテコ聖衣を装着する時に議事堂の歴代総理の写真が光を放ったことを考えると、代々日本国の総理大臣に引き継がれ続けた聖なる力なのだろう。その証拠に、彼の炸裂させる必殺技は日本の国難を打ち破ったものばかりである。「神風」はかの元寇を撃退した技。そして……そこからさきの時代は伝家の宝刀「遺憾の意」や「アイムソーリー」も日本の武器だ。必殺技は日本の象徴、富士の山だ! 微妙に今週のジャンプの磯兵衛の「水無月富士参り」と被ってて笑ってしまったわ! 強いぞ総理! すごいぞジャパン! ……国粋主義の人間に殺されるぞ。まー、ここまで散々「ギャグ悪役」を積み重ねた上での、ために溜めた「国家運営ギャグ」だからな。石井康嗣の熱演とも相まって、総理のキャラクターは実に素晴らしいものに仕上がった。この作品にしちゃぁ戦闘シーンもかなり頑張ってたし。テレビ中継してる時にリアルタイムで支持率が上がっていくのには笑ってしまったわ。すげぇシステムだな。 しかし、そんな国家支持率システムも、羽佐間の頑張りと今野の悪知恵によりあっさり瓦解。ものすごい勢いで支持率を失った総理は、「たった1回の失言だけでぇ〜〜!」と捨て台詞を残して撃墜。この辺も身体を張った「国家ギャグ」だよな。失言ってのは怖いねぇ、理不尽だねぇ。後藤さんは「国民も馬鹿じゃねぇんだよ」って言ってたけど、あの総理に騙されて、あんなんで手の平返す時点で充分馬鹿だと思うよ。あー、でも、リアルに「国会運営バトル」見せられたら盛り上がらないって保証は無いけど。安倍晋三なら歴代総理の中では割とガタイがいい方だし、それなりに若いからそこそこ強そう。もう完全に「ムダヅモ無き改革」やないか(でもリアル小泉はそこまで強くなさそう)。 最終的には復活したフラメンコガールズ(リボーン)のサポートなどもあり、サムメンコ側の完全勝利。「今の国民の希望はフラメンコのみ」だそうですが……はい、お約束の時間ですよー、次の敵ですよー。今まで味方だと思っていたものが敵。天丼ですね。パワーインフレを起こしながら敵を増やしていくシステムなので、国家の「内憂」を打倒したら、当然次は「外患」である。正体を現したミスタージャスティス。彼は総理の「支持率システム」を恐れるフラメンコ星人だったのだ! ……いや、既に外世界からの侵略者はフロムビヨンドでやったじゃんよ……。「ついに宇宙人まで出てきた」って、トーチャーズのギロチンゴリラとかフロムビヨンドのMMM34とかの方がよっぽどおかしなデザインしとったわ。しかし、羽佐間にとって気がかりなのは、かの「フラメンコビヨンド」に続いて三度現れる「フラメンコ」の名前。その秘密は一体何なのか。謎は深まるばかり。あと、この先日本国内の政治は誰が管理するのかも気がかり。要さんが新しい指導者として立ち上がりそうで怖い。あの人に政治を任すのは流石にまずい気がするぞ(女性スキャンダルですぐ失脚しそう)。 ちゃんと話あるもんやな、第7話。これまで今作が抱えていた謎がすっきりさっぱり解決! まぁ、もうあんまり気にしてなかった部分ではあるのだが。 「案外農業してる」でお馴染みこのアニメ。「これだったら最初のデブパートいらんかったやないか」とか思いがちだが、まぁ、本編だけだと30分保たなかったから多少はね。あと、みのりと林檎の関係性を事前に補強してから本編に入るっていう意図があったり、なかったり。ふざけたテンションからのギャップで良い話に見えるのだから、これはこれで。「ギャグだと思ってたけど気付いたら農業への尊敬の念は植え付けられる」っていう、第一次産業へのプロパガンダとしてはいい働きをしてる作品と言えなくもない。まぁ、ギャグのみを目当てにしてる人間からしたらキツイかもしれないけど。でも、単なるパロアニメだったら他にもいっぱいあるしねぇ。そういう流れの中でこっそりと「白絹病」なんて言葉も覚えられるのはこの作品だけ。多分、ボクは死ぬまで使わない単語や。 そんな中で、耕作が漏らした「農業をやる人が減っている現状は、見返りが少ないからだ」っていうのはなかなか重たい言葉である。ドラマ仕立てにして今回のように「良い話」があれば精神的にはみたされる部分もあるのかもしれないが、実際農業に従事している人にとっては、そんな簡単なことじゃない。働いて、稼げなければしょうがない。今回のお話はそういったシビアな側面についてもそれなりに切り込んでおり、意外にもこの作品って責任を持って作ってるんだな、ということが伝わってくるのである。いや、本当の農家の人からしたら「こんなひよっこみたいなこと言われても」って憤慨する可能性もあるけど。我々素人にとってはこれくらいでも充分「重たい話」。このアニメを見たら、少しくらいはスーパーの野菜売り場も違ってみえるんじゃなかろうか。 そして、そんな試練の中でついに明かされた林檎の過去。彼女が耕作たちのところへ転がり込んできたのには何か理由があるだろう、とは思っていたのだが、遠因は耕作が送りつけていた野菜、直接的な動機は、なんとみのりの手紙だったというのだから驚きだ。何とも複雑な人間関係になっており、耕作の目線は林檎(草壁ゆか)への一方通行。しかし、みのりは耕作への思いが募ってしまったせいで、彼のためにアイドルへの手紙の代筆業(というかねつ造)を行っていたことになる。耕作の気をひくことが出来るわけでもないし、林檎を耕作のところに呼び寄せてしまったのだからはっきり言ってやぶ蛇なわけだが、それをやらずにいられない世話焼きなところはいかにもみのりらしい。「凪あす」における美海と同じ心理か。まぁ、まさか手紙を送り続けてたらそのアイドルが自分たちの学校にドロップアウトしてくるとは思わないだろうからなぁ。 そして、林檎はそんな手紙と野菜に元気をもらい、一からやり直す人生のスタート地点に農業を選択したわけだが、憧れていたはずの耕作が直接の目標ではなく、隣のみのりこそが自分の憧れていた生活だと分かってしまったのだ。おかげですっかりみのりに懐き、不可思議な友情タッグが成立した。これで耕作への気持ちはリセット……されるかどうかは分からないけどね。一応、これまでにもちょこちょこ恰好いいところは見せてるわけだし。耕作は、この手のギャグラノベ主人公にしては真面目でしっかりした奴だからな。金上に目を付けられるのも分かる気はする。もしこれで林檎の熱視線が全てみのりに向かうようなことになると、すげぇ綺麗な循環三角関係が形成されることになるわけだな。「そんなの絶対おかしいよ!」 真面目シナリオなので大きく突っ込むべき部分はないのだが、すげぇチョイ役で四天農が出てきたのはちょっと笑った。あいつら4人は仲がいいのだろうか。やっぱりバイオ鈴木は優秀やな。 そうなってしまうよなぁ……第20話。なかなか辛いお話で。結局フラナ機関の悪辣さが際だつ形になったので、今後展開されるであろう仲直りの経路もはっきりは見えてはいるのだが……少なくとも現時点においてはアイラもレイジもすごく辛い。 流石に今回のお話ではなかなか笑いどころを作るわけにも行かず、ギャグは前半パートのセイとニルスの絡みくらいに留まった。ついでに何故か痴話喧嘩を告白しに来るマオまで混ざっていたが、もう、今更何しに来てるやらな。まぁ、マオくんが可愛いのでこれはこれでいいんですけど。ニルスの逆行催眠によって判明したセイの「ガンダム馬鹿」度であるが……どっちかっていうとセイ自身じゃなくて親父の責任だよな。3歳児がガンダム見て話分かるわけないし(ソースは私の実体験)。それでも深層心理にアムロの台詞だけがあるってことは、3歳のセイは、ちゃんとアムロが主人公であると認識し、全てを見ていたということなのか。すげぇ。リアルタイムじゃないのは間違いないので、親父にDVDとかで一気に見せられたのだろうか。なおすげぇ。 ギャグはここまで、あとは凄惨なフェリーニVSアイラの戦闘、というか一方的な蹂躙劇。一応見えないファンネルを撃破したり、ノーマル状態のアイラに一撃喰らわせるなど、「イタリアの伊達男」もそれなりに実力を見せたはずなのだが、なんかよく分からない同調システムによる人体変成は人間の範疇では処理出来るものでもなく、フェリーニは哀れ一方的な標的に。フェニーチェがボロボロになるのはこれが2回目だが、雪山の上に派手なカラーリングが残骸として散らばっている様子は、より悲壮感が増す映像である。最後の最後で、「相手を巻き込み自爆してやる」という「クールじゃない」発想も浮かんだのだが、侠気溢れるキララちゃんの一喝によりこれはストップ。フェリーニの男っぷりが上がったというよりは、アイラちゃんの勇ましさが一気に評価を上げることに。思いの外あの2人って繋がりが強かったのねぇ。2人の絆が見られただけでも、それなりに収穫だったのではなかろうか。ただ、番組の公式レポーターが1人の選手を個人的に応援してるのってどうなんでしょうね。 しかし、本当の問題はその後である。自爆を諦めたフェリーニが「棄権」を宣言して試合が終了。まだ稼働可能な状態でのゲーム終了は「BATTLE ENDED」ではなくて自己申告制なのね。しかし、普通に考えればそこですぐにシステムを解き、試合が終わるべきところである。しかし、何故か運営側はそれを怠り、キュベレイの暴走を許してしまった。普通に考えれば、あそこでバトルシステムを解除してプラフスキー粒子を停止させれば、フェニーチェがボロボロになることはなかったはずなのだ。何であんなことになってしまったのだろう。ひょっとして、アイラがトランス状態になっていたことが何か関係してるのだろうか。あまりにも同調波形が強すぎて、急にシステムを解くと危険だったとか? ……いやぁ、機関の駆使している非人道的なシステムはPPSEのシステムとは関係無いだろうしなぁ。とにかく、とてもやるせない。 そして、運命の悪戯でついに邂逅してしまう2人。いつかは明るみに出てしまう部分だっただろうが、もうちょっとソフトな出会い方だったら救われたものを、アイラのマネージャーさんは何もフォローせずにただ黙っていたのはひどい。試合前にレイジとぶつかってしまったことで、もう準決勝ではアイラにまともな活動を望めないだろう。おそらく今回と同じように操り人形のごとく戦うことになるだろうが……レイジはそれを倒せるのかなぁ。それこそアイラが自爆でもしない限りは、とどめが刺せない気がするのだが。まぁ、「味方だったはずの女性がパイロットとして敵側に」ってのはガンダムでは鉄板のシチュエーションですからね……丁度同じタイミングで放送してるサンライズロボアニメでも同じ状況ですし(しかも中の人も一緒だ)。アイラちゃんには、幸せになってほしいです。 あ、委員長、テレビデビューおめでとう。 真のクライマックスはAパートだからな! 第92話。もうね、これが見たかったんだな、ってのがびしびし来る感動の展開。長かった1年、いや2年。我々の見たかった永遠のヒーロー・ペガサス星矢がそこにいた。 サブタイトルにある「星矢の本心」。含みを持たせて言っても、その答えは単純明快。「星矢は星矢」だった。アテナとパラスの対決は決着し、残るのはその配下「パラサイト」タイタンと、「射手座黄金聖闘士」の星矢かと思われた。しかし、向き合った2人の男の目はそんな義務的なものじゃなかった。ここ最近はずっと「アテナ」としか呼んでいなかった女性を「沙織さん」と呼んだ星矢。彼はもう、上っ面だけの「アテナの守護者」ではなく、幼い頃から城戸沙織と一緒に過ごしてきた1人の男。跳ねっ返りのわがまま娘に反感を抱きながらも、少しずつ惹かれ合っていった幼なじみの星矢。使命も立場もしったこっちゃない。目の前の女性を守りたいから守るだけの存在。 結局、「人間」だの「神」だのと小難しいことをこねくり回してはいたが、戦いの目的なんてものはもっと単純なものだ。「戦う行動原理」を巡るタイタンとの対話は、もう、しびれるほどの名言のオンパレード。「愛の女神」と「戦いの女神」の対決では、「戦いの女神」に従わなければならない人間の方が「犠牲者」なのだと説くタイタンに、星矢は「人を勝手に犠牲者にするなよ」と立ち上がる。「沙織さんを泣かせるな」。それだけが星矢の行動原理。女神アテナではなく、城戸沙織という女性のことを一番よく知っているのは星矢なのだ。「聖闘士はアテナの命令に従うものだろう」と問われても、したり顔で「俺は黙って命令に従うほど素直じゃない」と答える。戦う理由は常に自分の意志、「守りたい人がアテナだった、ただそれだけだ」。ただの腕白小僧だったあの頃から、星矢は何も変わっちゃいない。「模範であるべき黄金聖闘士が私情で戦っていると?」と問われ、素直に認める星矢を見て笑顔が隠せないタイタン。「アテナアテナと吠えるただの犬だと思っていたが」と問い詰められ、「アテナアテナと吠えていないと、他の聖闘士に示しがつかないだろうが!!」。 こんな星矢が見たかった! 僕らの星矢はやっぱりこれ! 黄金聖闘士なんて要職で大人しくしているよりも、やりたいようにやってこそ、それが男らしさに繋がるのである。吹っ切れた星矢を見て喜んだのは、何も視聴者だけではない。ようやく見せたその本心に、タイタンさんもご満悦。何しろ、敵だと思っていた目の前の男が、自分と全く同じ境遇にあることが分かったのだ。「自分と全く同じなもんだから、思わず笑ってしまったわ!」と昂ぶるタイタンを見て、星矢も「お前も思ったより無鉄砲で熱い奴なんだな」と笑顔の対応。もう、この時点でマブダチ確定。お互い面倒な女に惚れてしまったがために、使命にかこつけて暴れ回るだけの馬鹿な生き方である。こうなってしまえば、もうお互いに含むところは何も無い。本音と思いを拳に乗せて、ただひたすらに語らえばいい。晴れ晴れとしてすげぇ綺麗な目をしたタイタンとの、「男と男の決着」だ。最終決着は意外なほどにあっさりと、最大必殺技どうしのぶつかりあいだけであったが、このあっぱれな幕引きに、誰が文句のあろうものか。 ……いや、まぁ、アテナとパラスの和平という決着は、色々と突っ込みどころもあるんだけどね。今回に限った流れで言えば別にいいと思うよ。ちゃんと一度は剣を交えた上での決着であるし、星矢とタイタンという合わせ鏡の存在のおかげで、「アテナの愛」と「パラスの愛」が結局は根っこを同じにしており、2人ともまだやり直せるのだ、ということが分かるから。アテナが星矢を産みだし、それと同じようにパラスにはタイタンがいる。それこそが、パラスという存在が悪ではないという証明になるのだ。でもさ、流石に円満解決すぎやしませんかね。それで片付くならもう少し早く、先に示談を検討しろよ、って気がするじゃん。星矢も「いいさ、別に命令されて戦ってたわけじゃないんだ」って言ってたけど、それを言われたら聖剣一本折るために燃え尽きた紫龍たちの立場がないじゃん。パラスがこれまでの行いを償うのって、すげぇ大変だと思うぞ。……まぁ、去年のマルスさんだって同じことが言えたわけだけども。なかなか迷惑な姉妹喧嘩でしたとさ。 そして、「イイ最終回ダッタナー」と余韻を楽しんでいるところに、相変わらずのおじゃま虫っぷりを発揮する見事なエウロパさんの登場。2人の女神のエネルギーを奪い、星矢とタイタンの共同攻撃をはじき飛ばす余裕。窮屈な2級パラサイトの殻を脱ぎ捨て、なんかすごいっぽい新たなクロノテクターに身を包んだエウロパさんは「永劫輪舞」を回収して神パワーを展開。その餌にフラフラと呼び寄せられるのはもちろん昴だ。「神になりたがった男」は、長い長い旅の果てに「人間の強さ」を知ったはずなのだが、そんな蓄積を全てぶっ飛ばす身も蓋もない言動に走る。「人間は強いけど、それは一時の強さ。神は、もっと強い!!」だそうです。今まで何を見てきたんだ、昴。ケレリスさんたちも泣いているぞ。まぁ、多分今のところは完全に操られている状態だとは思うから、無茶するのはしょうがないんだろうけど。 改めてwikiなんかでお勉強しておくと、今回昴の中から覚醒した「刻の神」はエウロパに「サターン様」と呼ばれた。これは「マルス」が火星であり、戦争の神であったのと同じような存在で、「土星」を意味するローマ神話の神。そして、「土星」を表すサターンはギリシャ神話ではクロノスと同一視される。クロノスといえば当然「時の神」なので同じって理屈。ただ、正確には「時の神クロノス」はサターンと同一視される「大地の神クロノス」とは別人なんて話しもあるからややこしい。まぁ、その辺の混同が重なって「刻の神サターン」っていう存在が生まれてしまったのだろう。1期目が「マルス」で2期目が「サターン」っていうのはアニメシリーズとして座りがいいからね。 そんな目覚めてしまったサターン様との最終決戦が次週から幕を開けるわけだが、もう、タイタン・星矢を含めた全員でタコ殴りにしてなんとかならないもんだろうか。相手陣営は昴・エウロパ・ミラーだけのはずだが……氷河と瞬はどこで何をしてるやら。次回予告ではどさくさに紛れて邪武さんが映ってたんですけど、なんで出てきたのん? 「沙織さんが星矢に取られた!」って思って慌てて聖衣掘り出してきたのかしら。 うん、知ってた、第7話。ここまで予定通りの進行。今回のお話は割と7人のメンバー全員が個々に動けていたので、キャラを把握するには丁度良かったかね。まー、この時期まで未だに名前が定着してない事態の方が問題かもしれないけど。キャラ差が観測しにくいのは本当に大変だったのよね。キャラ絵が地味だし、声でも識別出来ないし。 まず、前回からの引きで一番はっきりキャラ付け出来たのは当然藍里である。「グループ内で一番下手」という可哀想なキャラ付けは可哀想だが、考えてみりゃ、現実のグループにだってそういう子はいるだろう。「努力で補おうにも補い切れない次元の差」というのを努力のみで埋め合わせるってんだから、ある意味では実に美味しい主人公ポジションともいえる。まー、このグループの場合は全員が素人に毛が生えた程度なので、藍里と同じくらいの努力を全員がしなきゃいけないはずなのだけど。まだ「うまくなる」前なので何とも言い難いが、藍里の性格も含めて、今後はグループ内のかすがいとして機能することが出来るだろう。焦点となる復帰の動機についてもそれなりに納得出来る筋立てになっていたし、感情の起伏の部分については、これまでのエピソードの中でもしっくり来る部類だったのではなかろうか。「何よりもWUGが好きだから」というのは割と大事な要素で、ラブライブで言ったら花陽ポジション、最終的には「好きこそものの」である。 そんな藍里の復活を力強くサポートした佳乃も、随分時間はかかってしまったが、今回ようやくキャラがしっかりと固まった。これまでは「真夢のせいでいまいち自分のリーダーポジションに納得出来ないでうじうじしてる子」といういたたまれない状態にあり、今回も冒頭では「都合のいいときだけリーダーとか言って面倒ごと押しつけてんじゃねぇよ!」という(至極もっともな)ブチギレを披露。「こりゃあかんのちゃうか」とハラハラしていたが、藍里の家に向かうまでの道で真夢と対話出来たこともあり、涙ながらの訴えで藍里を連れ戻すという功績を勝ち取った。「リーダーとか言われてもしらねぇよ!」というブチギレが自信を失っていた藍里の引き戻しに一役買った上に、目の前に真夢がいる状態で自分の心情が吐露できたのは大きい。これでお互いにわだかまりも解消され、「管制塔としての藍里と、模範としての真夢」というツートップがグループ内で形成されたわけだ。真夢が2人のやりとりを言葉少なに見守っているだけ、というポジションニングも実に心得た立ち位置である。 今回はっきりと基盤を固めたこの3人に、既に当番回をこなした実波、未夕で5人。残り2人のうち、でこっぱちの夏夜も、今回は実波との絡みなどで人の良さが前面に現れ、「お、こいつ意外と頼りになるし、いい奴だぞ」感が加わった。あのギスギスした場所で笑顔が出せただけでも大したもの。となると、問題は残りの1人である。今回矢面に立って問題の中心となったのは藍里だが、そのいざこざの中で一人割を食った形になったのが菜々美だった気がする。何しろ、他の連中が必死にまとまろうとし、最終的に藍里まで戻ってきて友情形成したどさくさで、「光塚へのステップだからこんなグループやめてもいい」とぶちまけているのだ。事が終わった後にはみんなすっかりそのくだりを忘れていたみたいだが……今回の事件で一番遺恨が残るのってあそこだった気がするんだよなぁ……。議論してる間も「時間がない!」って喚いてるばっかりで全然役に立たなかったし。グループで一番いらないの、この子じゃないでしょうかね? まぁ、まだお当番回が無いだけで、次以降に何かあるかもしれないけども。 こうして7人が結集して、無事にグループとしての基盤は固まった。今回早坂の計らいで「グループ内の関係」が無理矢理にでも醸造されたわけだが、彼が楽しんでいる「友情ごっこ」要素はとても大切なファクターである。ライバル(?)のI−1は完全能率制で「最も優秀な人材」が組み合わさって出来上がったグループだが、WUGは「駄目なところを補い合い、繋ぎ合うグループ」というスタンス。少年漫画や料理漫画でありがちな、「最高の食材を集めたからって最高の料理が出来るわけじゃないんだよ!」理論である。ま、現時点では食材の差が有りすぎて料理で勝負する段階じゃないけど、いずれは、ね。 次回はいよいよスクールアイドルフェス……違う、アイドルの祭典とやらがあるらしいですよ。そのイベントって、新しいアイドルの卵を探すイベントじゃないんですかね。既に事務所所属のアイドルが乗り込んで覇を競うイベントなんて、存在してるんだろうか。よく分からん。 海回の続きだけど水着はないよ! 第6話。まぁ、そういうアニメじゃないのは分かってるけどさ……前回も大して水着押しではなかったし。代わりに寝乱れたうか様が性的過ぎるのが問題点。 あれだけ揉めに揉めたけど、びっくりするくらいに簡単収束。これもまた女の子の関係性の一側面なのだろうか。暴走しだした神通力については、コンの必死の願いも届いたためか、大事にはならずに収まった。下手をしたらあのまま「墨染さんがいなりになる」という願いを叶える流れになっていたのかもしれないが、過去の反省を活かしたいなりが途中で「それじゃあかん」と気がついたおかげでブレーキがかかったようだ。ちゃんといなりも成長しているのが分かって微笑ましい部分であるが、うか様に譲り渡された神通力は「いなりが変化する力」だったのではないのか、というのが気になる部分。「暴走」ということで、変化の力を他の対象にも及ぼすような力も持ち得てしまうということなのかしら。うか様はいつにも増して苦しそうだし、「神通力を人間に譲り渡す」というあまり前例のないことをしでかしてしまったせいで、細かい制御が効いていないのかもしれない。結局うか様はそんな非常事態のことを知らないままで……どうなってしまうことやら。やっぱりこのうか様といなりの関係性だけはすごく心苦しいんだよなぁ。 暗いニュースばかりではなく、もちろんおめでたい話もある。前回のギスギスは丸太町さんに根本的な原因があったわけで、その彼女が三条さんの苦言であっさり反省していたため、女の子3人の間で起こったいざこざは、全てが丸く収まった。丸ちゃんは自分の我が儘な態度について謝罪し、墨染さんも、ちょっとナーバスになっていたところで漏れてしまった軽い嫉妬心に対しての謝罪。いなりも、なんかよう分からんけど、面倒は自分のせいだ、ってんで謝罪。みんなが他人を思いやって気を配れば、これ以上こじれることもあるまいて。三条さんだけが蚊帳の外だったのはどうかと思うが、まぁ、彼女から能動的に悪さをしたことはないからな(我関せずで逃げてたのはどうかと思うけども)。 3人の和平が結ばれただけで今回は一件落着かと思ったのだが、なんと、それに加えて墨染さんが自分の思いをまさかのカミングアウト。はっきりと「恋愛感情」と言ってしまうとは、近頃の中学生はそっち方面の恋愛についても随分オープンなものである。いや、むしろ同性間だったからこそ言ってしまえた部分もあるのかな? いなりは何となく知ってたから「知ってた、頑張れ」というだけだが、丸ちゃんは思いの外食いついてきやがった。「薔薇も百合も」とのことですが……いやぁ、3次元はまたひと味違うぞぉ。っつうか、腐だったら同性カップリングどっちもOKってわけでもないんだけどな。俺は百合はいいけどホモは嫌だぞ。まぁ、丸ちゃんの度量が広いってことでね。これ、丸ちゃん側から積極的に墨染さんに絡んでいく理由が出来てしまったってことで、下手したら4人の中で一番結びつきが強くなるのはこの2人なんじゃなかろうか。ただまぁ、4人の中に恋愛感情が混ざり込んでくると仲良しグループってややこしいことになる気もするんだ。男2女2の集団で1組くっつくと残りの2人も気ぃ使うからな……同性どうしだと大丈夫なんかなぁ。三条さんはそういうのにものすごく無頓着だろうしなぁ。 とりあえず中学生組は丸く収まったので、次なるステージはもう少し上。すっかり伏見家に居着いてしまったうか様の純真無垢な兄妹への家族愛(?)と、そんな無防備な女性(神)に気に入られて処理が追いつかない燈日兄。燈日はインドア派だし中二病ではあるが、幸いコミュ障でも非リアでもないので、うか様のあしらい方はそれなりに常識的。必要以上に神様となれ合ったりはしないが、一応女性なので邪険に扱ったりもしない。いきなり家族のアルバムを勝手に見始めるというデリカシーの無い行為にも、割と優しく対応してくれている。うか様、燈日との距離感がちょっとおかしいのは、子供の頃から見守ってるせいで親戚のおばちゃんみたいな心境なんだろうけど、そんなことしらない燈日にはちょっと刺激が強いよ。もう一歩引きましょうよ。数多の乙女ゲームでそういう距離感を学んだんじゃないのか。彼女は日がなゲームを繰り返すことで……アクションゲームのスキルは手に入れてるみたいだな。燈日、ソフトの持ち主のくせに負けてんじゃねーよ(こないだのレースゲームも含めて2連敗である)。あと、厨二シナリオ書きながら音読もやめてほしいですね。やっぱりあの男はうか様の相手としては問題が有りすぎる気がします。いや、くっつくのかどうかは知らないけどさ。うか様って乙女ゲープレイヤーだけど人間の男性に対するハードルは案外低いのかなぁ。それとも兄貴のスペックがお眼鏡にかなうレベルなのかなぁ。何にせよ結論は「羨ましい」。 |
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HN:
Thraxi
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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