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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 メイガス三原則だのアシモフコードだの……第16話。どうやら今期は「ロボと人の在り方」を考えるための作品が複数存在しているようだ。ちな、そんな中でブレイバーンの野郎……。

 というわけでさよならノワール。いや、さよならしないかもノワール。存在抹消の可能性が示唆される中で、最近影が薄かった鬱憤を晴らすかのようにノワール可愛いエピソードをたっぷりと展開してくるという、なかなかに人の心がない脚本。すっかり街の人々にも受け入れられてマスコットみたいになっちゃってるノワールを描写することで、がっつりとノワールの「社会性」「人間性」を掘り下げ、「この子が消えちゃってもいいの? よくないよね?」ということを訴えてくる。まぁ、消えちゃっていいわけがないんだけど。

 意外なことに、この「ノワール消えちゃう問題」についてカナタは信じられないくらいに鈍感だった。序盤にミステルが経過報告をしてる時にやんわり「私が戻ってくるよ〜ってことはノワールは用済みになっちゃうよ〜」って伝えてるのに、カナタはさっぱりそれに気づかない。イストワール絡みの進展が大きかったんで舞い上がってる部分もあったんだろうが、ニブいにしてもなかなかに罪作りな態度。ミステルの話を聞いてた時にシエルはなんとなく察してたはずだし、ミステルの方だって実は案外いい奴なので「ノワール消えちゃうかもしれないけど、いいの?」っていう意味も含めて説明してたのに、全然そこを飲み込めてなかったカナタ。彼があそこでちょっとでも「あれ、でもノワールは大丈夫なの?」って気にかけてくれていれば、ノワールの「私が死んでも変わりはいるもの」みたいな思考にもブレーキがかかっていたかもしれなかったのだが。

 でもまぁ、1つのボディに2つの人格っていう状態が不健全だったのは事実なわけで……周りがどう思ったところで、ミステルだって権利を主張できる1つの人格。彼女が自分の意思を優先し、「本当の姿」に戻りたいと願うならそれを邪魔することもできない。仮初の姿にお別れを言い、超有能ゼロ型メイガスが復活する展開もある意味ではハッピーエンドと考えることもできる。それを許さない空気になっているのは、ミステル自身もノワールに気を遣ってる部分があるからなんだよなぁ。ミステル、多分いい子なのよね。彼女がなまじ気を遣ってノワールの存在を消し切れないからこそ、ノワールにも欲が出てしまっている。なんとか思い残すことがないようにと精一杯動き回った結果、さらに「ノワールという自己」の存在意義がどんどん掘り出されてしまい、どんどん「消えたくない」の方向に自我が傾いてしまった。

 ミステルが分析するには、ノワールがセーフティのくせにそこそこのスペックで動けていたのはミステルから容量を奪っていたせいだという。もしそれが事実であるなら、そんなことができるのは本当に一介の「セーフティ」であるだろうか? それだけの容量を使用するだけの権利が、ノワールにも与えられていたと考えられないだろうか? であるならば、1つのボディに共存するミステルとノワールの主従は未だ定まらない。最後の最後に抵抗を見せてしまったノワールは、一時的にボディこそ入れ替わったように見えたが、最後まで精神の部分は維持したままだった。ミステルにとっても完全に想定外のこの抵抗、単なるイレギュラーなのか、それとも「ノワール」という機体の元々の仕様なのか。

 ここまで見せられたら、もう視聴者目線ではノワールとミステルのどっちが消えても納得いかない状態になっちゃってるのだが……最終的に、どこに落としどころを見つけるんでしょうね……でもなぁ、鴨志田一脚本の中では、梓川かえでちゃんはケジメつけて存在抹消されてるんだよなぁ……。

 
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 この度、「戦姫絶唱シンフォギア」シリーズの公式ソシャゲ、「XD UNLIMITED」が眠るようにして静かに息を引き取った。稼働期間は約6年半。決して短くない付き合いの中で、たくさんの思い出を残してくれた。終わってしまうのはもちろん寂しいという気持ちもあるが、基本的にソシャゲってのはどこまでも引っ張って長続きできるような媒体ではないと思っているし、終末医療みたいな状態で愚にもつかないものをダラダラと垂れ流されてもしょうがない(そもそも商品なのでそんなこと出来るはずもない)。ここいらが潮時。ファンの人たちもそれは分かっているんじゃなかろうか。

 ……まー、ほんとに愛憎こもごもではありますよ。ゲームとしてはお世辞にも「おもしろ!」ってもんではなかったからなぁ。世の大半のソシャゲ同様に基本的には課金ゲー。でもまぁ、シナリオを読むだけなら微課金でも無課金でもイケるから最後までお付き合いできたってもんで。でも、わたしゃ微微課金くらいだったけど、後半2年くらいは大して不満もなくガチャは回せてたんだよな。その販売形態になっている時点で「もう集金能力ないやろし、どこまで保つもんかな」とは思っていた。正直、想像以上に頑張ってくれたと思う。内容についても、1つ1つのシナリオはさ、ぶっちゃけ同じことの繰り返しではあるんだよ。毎回敵ユニットがちょろっと変わるくらいで、展開はベタの極み。でもそれってどんな作品でも同じようなもんで、お約束をお約束として見せてる分には不満はないし、毎回新しいカードが出てくれば「今回はこんなコンセプトかー」って見守るのはそれなりに楽しい。そう考えるとシンフォギアの心象変化っていうアイディアは良かったよね。それだけで「お人形さんの着せ替えごっこ」はずっと続けられるわけで。

 メックヴァラヌスみたいに時たまクッソ刺さるシナリオが出てくることもあったし、ちゃんとキャラの個性や心情に寄り添った描写もあるから「あ、アニメのその要素をそう解釈するんだ」みたいな感覚がポロポロ出てくるのも愛が感じられた。後半はかなり数は減ったけど、ゲーム由来で新曲がいくつもリリースされるのも嬉しかった。お気に入りは「裸になって…夏」。ついでに好きなシナリオは「太陽の三撃槍」。あのクオリティがちょこちょこ出てくれればいうことなしですよ。個人的に心残りがあるとすればノーブルレッドの活躍がもう少し見たかったことくらいかな。エルフナインについては、多分参戦するのがほんとに最後の切り札扱いだっただろうから量が少ないのはしょうがない。

 キングポーンに移管した後もそこまで大きな変化もなくプレイすることができたし、グダグダで終わるんじゃなくて、最後はきちんと「最後らしい」ことをやってくれたのも好印象。決して無責任なお仕事じゃなかったというので、シンフォギアプロジェクトの1つの形態として誇っていいだけの結果を残したと思いますよ。あとはもう、ファン目線からは「XDで見せたギアが、どっかでアニメになってくれればいうことなしなんですが……」っていうくらいですかね。新プロジェクト、どうなるかなー。

 お別れにあたって、せっかくなのでちょっとだけ思い出を記録する意味でカードをいくつかピックアップしよう。一応メインキャラで1キャラ1枚縛りにして、だいたいの時系列で並べていきます。古いカードが多いのは思い出補正なのでご容赦を。みなさんの思い出のカードはなんですか?

 


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 犬の匂いを嗅ぐ至福、わかりみ、第13話。あれなんなんだろね、僕の場合は「猫の匂い」の記憶が強いんだけど、獣臭って臭いのにかいじゃうとこあるよね。まぁ、猫は毎日ちゃんとお手入れしてて清潔ですからね!

 なんか感想書くのずいぶん久しぶりだった。番組感想・新番チェック期にちょっと飛ばしてしまっていたのだが、その間には1クール目の締めとして元カノ編とかがあったりした。元カノ編はこれまでの登場人物の中でも一番動物に対する理解と愛情が無い奴が依頼人だったせいでずいぶんストレスがたまったもんである。あいつが簡単に犬を2匹も買えてしまっている現代日本のペット事情はもう少し考えた方がいいのかもしれん。ただ、そんな元カノに対してはサイコパスみがある佐村がガチでぶつかったために一応は円満解決にたどりつくことができた。そりゃね、あれだけのことをしでかしておいて「じゃぁヨリを戻しましょう」っていう展開だったら誰も納得しないからね。「ペットの扱いについて改心したし、これまで散々な扱いをしてきた佐村へは思慕の情を持ったが、今更復縁を迫られてももう遅い」というザマァ展開が良い落とし所だったんじゃなかろうか。

 で、そんなダメ飼い主の話があったせいかどうかはわからないが、この度の依頼人は珍しく人格にも家庭環境にも一切問題がない人(残念ながらCVはプリキュアではなかったが)。純粋にペットを愛しているのだが、肝心の犬が元々捨て犬だったことや、多分最初に当てたトリマーとの相性が悪かったことなどが重なったのだろう、なかなか修正の難しい状態になってしまっていた。そして、そこで見せつけられるのがトリマー・トレーナーのお見事な連携。今回はそれに獣医も加わり、「ペット業界で働く専門家って、みんなすごいんだぜ」というだいぶ分かりやすいプロパガンダみたいなお話。でもまぁ、言ってることは多分本当なので見てる側は「ほへー」って感心して見守るだけである。

 考えてみりゃ、ドッグトレーナーアニメってのはなかなかのワンパターンだということがここまでくるとなんとなく見えてきて、症状や環境はどのペットも全部違うので大変そうに見えるが、トレーナーがやることって、ただひたすらに条件付けと習慣の構築。そのためには基本的に報酬系を活用することになるので、実は丹羽がやっているトレーニング自体は、最初から今回までそこまで大きな差はないのだ。アニメにしてもワンパタに陥ってしまう危険性があるはずなのだが、それにもかかわらず「ほへー」と感心して見守ってしまうのは、やはり丹羽が優れたトレーナーであるということがちゃんと伝わってくるおかげ。そして、ちゃんと毎回なんらかの形で「なるほど、勉強になるなぁ」と思わせてくれる教育的な内容のおかげ。特に今回みたいにトレーナーやトリマーがやっている具体的な「処置」を事細かに見せてもらえると納得感が高いですね。ほんと、正確な知識と技術を持って、ただただ地道な反復を行うこと以外でペットとの関係性を深めることはできないんだよな。まぁ、当たり前っちゃぁ当たり前の話なんだけど。

 ちゃんとかける手間をかけてやればペットの問題の多くは解決できる。逆に言えば、ペットが問題を抱えているのはそのコストをかけてやらない飼い主の責任ということ。作中でも言われていた通り「別に犬のことを何も知らないとしてもそれ自体は恥ずかしいことじゃない。今から学んでいけばいい」のだけれど、現代社会では飼い始める前にその辺のレクチャーしてくれるところも増えているみたいだし、昔よりもペットに住みやすい世界になっていると信じたいですね。

 
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「ひろがるスカイ!プリキュア」 6→5

 「終わりよければすべて良し」の精神で、最終回だけ観て点数そのままでもいいじゃんとは思ったけども……一応1年通しての総評ってことで、評価はアベレージくらいに落ち着かせてもらおう。それにしたってラストバトルのスキアヘッドの作画とかどないやねん。

 点数は下げたが、決して大きな不満を抱えるようなシリーズではなかった。ちゃんと評価できる点はあったし、いい1年だったとは思うのだが、そこは諸々のプラスマイナスがあるので、少し要素を分けて見ていこう。まず、ざっくりいうと「思ってた方向性と描きたい要素がだいぶ違ってた」という食い違いがある。これはまぁ、ほんとに好みの話なのだが、私は戦隊レッドで言えば歴代1位にあげるのは明石チーフである。多分その下にマベちゃんとかがくるのかな(朝加圭一郎をどこに置くかが悩ましい)。あまり意識していなかったが、どうやら戦隊においてはシンプルに頼れるリーダー像が好きなようだ。今作が始まった時にも、「ヒーローガール」という耳慣れないフレーズを手がかりに、「きっと痛快なヒーロー活劇を繰り広げるヒロインなのだ」と期待していた。ただ、1年を通して見ると、ソラ・ハレワタールはどっちかってぇと悩めるヒーロー像の方だった気がする。晴れ渡らずに曇ってる時間も結構長いし、他のプリキュアに比べて押し寄せる困難のシリアスが強めだったので簡単にゲンコツ1つで解決できない問題にぶつかり、曇ったり淀んだりで大変だった。そりゃまぁ、シャララ隊長の一件とかどんな罰ゲームだよ、と思うし、ラストのカイゼリンを巡るいざこざもソラさん1人の手に委ねるにはあまりに大き過ぎる国難。どんな女の子だって曇るし折れる。そこはしょうがないのだが、「あぁ、そういうヒーロー像の方ね」というのはちょっと想定とずれてしまった。どっちかというと1年通して強かったキャラはましろんだった気がするのよね。彼女の優しさと強さを併せ持った心の力こそが象徴的なプリキュア的パワーであり、そう考えると、ガワの割にはオーソドックスな作品だったのかもしれない。

 そう、オーソドックスだったんですよ。スタート時には色々と鳴り物入りで始まったはずだったのだが、ツバサの扱いとか、割と途中から無難な推移になったじゃないですか。まー、「男の子プリキュアだから!」ってんで特別扱いしちゃったら本末転倒になってしまうし、しれっと扱うのが正しかったとは思うのだが、その辺もやっぱり「せっかく入れた割には……」みたいな肩透かしはあった。なかなか度肝を抜くような革新ってのは難しいものだが、ここ最近は「ドンブラ」「キングオージャー」と戦隊シリーズが殻を破り続ける快進撃を続けているもんで、プリキュアにも思い切った転換があるかと期待してしまった部分はある。

 ただまぁ、例えばツバサの立ち位置にしても、ベースが4人だったチームを大胆に2:2に分けるというアイディアは面白かった。ソラ・ましろがいわゆる「2人キュア」のフォーマットを取るに際し、どうしたって残りのメンバーの陰は薄くなりがちだし、絡みを作るにしても2人の添え物みたいになってしまいかねないのだが、そこをバッサリ切って「少年とあげはさんのおねショタペア」と定義づけることによって、全く別軸でのドラマの拡張を可能にしていた。この辺の構造はもしかしたら「ドラマ性が散逸的だ」という批判にもつながりかねないが、個々のエピソードに何かしらのフックをつけていかなきゃならない長丁場のアニメにおいて、わかりやすい関係構築はいい処理だったんじゃないかと思っている。「ましろを中心として苦難のヒーローを支えながら、共に戦う」というプリキュアのベースとおねショタ。……こう考えると充分に挑戦的ではあったのか。

 あと、これもどっちかというと好みの範疇の話で申し訳ないのだが、アンダーグ側の描き方はもうちょいいじって欲しかった。というのも、多分これもどこかで書いた気がするんだが、私は悪の組織の面々がわちゃわちゃしているのを見るのが大好きである。現在進行形なら(もう終わりかけてるけど)宇蟲五道化の絡みなんかは好きだし、プリキュアで言えばディストピア3幹部とか、後回しの魔女様の配下衆の仲良く喧嘩してる様子なんかがとっても好きなのですよ(あ、ビョーゲンズはガチでギスギスしちゃってるからちょっと……)。悪の組織サイドでも関係性の物語が進むというか。しかし今作は残念ながら幹部クラスが1人ずつ出てきては討伐されていく、私が勝手に「ギンガマンシステム」と呼んでいる構成で倒れていった。まぁ、最後にはカバトンさんも帰ってきて私の見たかったわちゃわちゃを少しは演出してくれたが、どうせならもっと最初の時点からカイゼリンをトップに据えてカバトンとバッタモンダーとかの絡みがあれば、もっと終盤のアンダーグの物語にも色々と要素が加えられたんじゃないかと。……まぁ、それが煩雑すぎるからこういう構造を採用したんだろうけど……どうしてもカイゼリンが出てくるタイミングが遅かったもんで、ミノトンあたりは単なる繋ぎ役にしか見えなかったのがねぇ。バッタモンダーの地上生活奮闘記みたいなやつが、もっと他の連中でも見られたら面白かったんだけど。なおバッタモンダーについては、ましろんの活躍を引き立てるいい仕事をしてくれたので感謝している。

 というわけで、トータルでそこまで悪いもんじゃないが、「もっとこれが見たかった」っていう要素がちらほら。結果は「まぁ普通」でFAでした。オールスターFの素晴らしさを見るに、威風堂々とした勇姿でもって立つソラは歴代プリキュアでも屈指の格好良さを見せつけられるポテンシャルはあるはずなので、出来れば今後の劇場作品などでの活躍にも期待したい。

 来週から犬ですってよ。日曜に犬アニメが2本放送されるようになるな……。

 
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 クソ野郎VSクソ野郎、第15話。やっぱり今作は下衆野郎を描いている時が一番活き活きしている。そしてキャラの大半が下衆野郎なので、つまりはだいたい活き活きしている。

 満身創痍だったラグナが気合いを入れてなんとか復活。全然噛み合ってる感はないが、全部自分で片付けようとしていたラグナがなんとかここまで持ち直し、「未来の自分」への歩み寄りを見せたきっかけとなったのは必死についてきたシン・カトラスのおかげといえばおかげ。「新たな仲間の力で主人公がちょっとだけ友情を覚える」……みたいな綺麗な形ではないかもしれないが、とりあえず少しだけ成長できた。ラグナの場合はおっちゃんが言ってたように「成長する」というよりも「元々持ち合わせた潜在力に寄せていく」っていう方向性なんだろうけども。そして、その無茶苦茶なスペックには流石のオルト・ゾラも舌を巻く。これまでどんだけ対策されても余裕を見せていたゾラちゃんだったが、今回ばかりは流石に焦りをあらわにした。そんな彼の状態に盟友・タラちゃんも心配そう。それでも直接口に出して文句を言わないあたりはタラちゃんの優しさなのかもしれないが、その隔たりが壊滅的なダメージにならないといいのだが。

 今回、あらためて気づいたことが2点あって、そのうち1点はもしかしたら単なる勘違いかもしれない思いつきなのだが、もしかしてラグナの「過去回帰」の能力ってアルテマティア様由来なんじゃないか? 彼が静止した時間の中でわずかでも動くことができたのは、未来でアルテマティアの血を受けて血族にさせられたことに由来している。であるならば、彼が「時間を戻して過去へ遡ってきた」理由ももしかしたらティアちゃんの能力が原因なんじゃなかろうか。……だとしたらほんとにティア様がかわいそ過ぎるな……全部自分で巻いたタネなんだけど、「未来の自分」じゃどうしようもねぇし。まぁ、ほんとかどうかは知らんけど。とりあえず「なんてタイムリープできるんだよ」っていうなろう系にありがちなツッコミについて、一応今作では答えらしきものが見出せた気がする。

 もう1点気づいたことがあるのだが、それはもう1局の戦線に関係する。もちろん、クリムゾンのことだ。銀器姫が倒れて絶体絶命の騎士団。ここで一発逆転の手を打ち出してアルテマティア成龍を返り討ちにしてみせたのが前回のクリムゾンの活躍だったわけだが、そこから「よぉし! 反撃の狼煙だ!」とならずに常に斜め下の戦略をとってくれるのがクリムゾンらしさ。フーさんはいきなりの裏切りにてんてこ舞いだし、村瀬ボイスで性別不詳の相手に蹂躙されっぱなし。クリムゾンはオルト・ゾラのすべての行動原理を読み切った上で最善(最悪)の下衆戦略をとっており、その狙いは彼の完璧な頭脳の中ではすべてうまくいくはずだった。しかしそこで更なるどんでん返し。フーさんと技術班のおっぱいは兄妹(?)だったとかよくわからん設定が飛び出し、さらにフーさん同様に想定外の魔力量を秘めた爆弾だった。意図せずそれに触れてしまったクリムゾンは文字通りぶっ飛ばされてしまって全ての計算が狂う(多分、これによってさらにゾラさんの計算も狂わされるだろうが)。戦局はますます読めなくなった。

 気づいたことってのは作品内部の話じゃなくて、「そうか、この作品ってクリムゾンが酷い目にあうのが楽しいのか」ということ。普通の作品って、「正義チームをピンチに陥れる悪役」を打ち砕いた時にスカッとするのがカタルシスになるわけだが、「正義チームをピンチに陥れる悪役」って、1つの物語にそうそう頻繁に出てくるもんじゃない。悪の規模がデカければそれだけにカタルシスも大きくなるわけだが、ラスボス戦ばかりを繰り返すわけにもいかないし、山場ってのはそんなにたくさん出てこないものだ。しかし今作の場合、常に隣に「最低最悪、ほぼ作中最強の能力を持つ極悪畜生野郎」がおり、こいつが期待を裏切らずにクソムーブを常にかましてくれるおかげで、敵だろうが味方だろうが、こいつの思惑をぶっ壊すことでいちいちスカッと体験ができるのである。今回の一件だって、騎士団の戦況を考えれば別になんの解決にもなっていない(むしろクリムゾンが退場したら不利ですらある)のだが、それでもどこかでスカッと感が味わえる。これが、今作の気持ちよさの1つの原動力なのだな、ということになんか納得がいった。もちろん、そのためには何回酷い目にあってもクリムゾンが株を下げないという厳しい条件が必要になるわけだが……ごめん、ちょっと下がってるかも。まぁでも、今のところは気持ちよさの方が勝ってるよな。

 でも今回一番面白かったのは、よりによってデブの成竜の特殊能力が「機動力を活かした不意打ち」だったことです。お前はデブであれよ。

 
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 どうとも判断のつかぬ、第3話。今期はなんだろう、むしろ精神的に余裕があるせいなのか、いつもと違って「面白いわけではないのだが」という奇妙な動機の記事立てが発生している。

 こちらの作品については、新番チェックの際に「よく分かんなかったから保留」みたいな適当な結論にしていたのだが、一旦そこにちゃんと白黒つけようというのが今回の記事立ての理由である。結論から先に書くと、「どっちかってぇと無い寄り」である。

 いい点から先にあげよう。まず、映像制作がちゃんとしているというか、そこはかとない作家性を持ち出した責任ある作りになっている。決して作画状態が良いとは言えない部分も多く、どうにも違和感は混じるのだが、最近の中国アニメなんかでよく見られる不思議なエフェクトと陰影の付け方には目を引かれる部分も多く、決して捨て鉢なクオリティではない。なんなんだろね、機材の流行り廃りでもあるんだろうか、この「どっかソシャゲみたいな不思議なライティングの色彩」は最近そこかしこで見るようになった傾向な気がする。多分見栄えがしつつ作画のコストを(金銭的にも、時間的にも)ある程度抑えられるシステムなんじゃないかと睨んでる。知らんけど。

 そしてもう1点は新番チェックの際にも触れたが、既存のなろう文法の完全なコピーだけではない進行。そもそも「最弱」が最弱のままで進行していること自体がレアだし、現時点で主人公に優遇的な措置がほとんど取られていない。辛い物語ではあるが、これはこれで独自性を発揮する要素にもなっているだろう。

 その上で何故「無い寄り」という結論に至ったかというと、そうして描かれているドラマにやっぱり説得力が無いからだ。1話目2話目時点で「なんでそこかしこにビンに入ったままのポーションが落ちてるんだよ……」とかいう細かいところが気になってしょうがなかったのだが(どこぞの転生者なんて、ポーションを生成できることを悪用して空き瓶だけで一儲けしようとしてたぐらいやぞ)、まぁ、そこは「本当にスキルという言葉が全てを支配している世界」だと思えば無理やり納得できなくもない。たとえば1つの村に1人くらいの割合で「瓶入りのポーションを生成するスキル」持ちが生まれてくるという世界であれば、そこらじゅうに瓶入り賞味期限切れポーションが転がっていてもおかしくはないだろう(どうだろう)。ただ、そうして「すべての人間が星に規定されたスキルを持っている世界」だとするなら、あまりに描写が杜撰なのだ。世界観の説明のためとはいえ、家族の会話で「お母さんの星2スキルがあるから」みたいなことをいちいち言わんだろ。また、星無しがあそこまで忌み嫌われる世界ということは「星1」と「星2」にも厳然たる差があるはずで、それだけで身分の差があるような扱いを受けて然るべき。その世界で軽口として「お前は星1だからだろ」みたいなことを言い合うのはどうにもこの世界の倫理がイメージできない。

 そして主人公がレアな星無しという設定と、星無しが生まれたら親子の縁を切ってでもそいつを村から追放するという過激な文化。こちらに関して、脳内前世記憶から「魔女狩り」というフレーズが出ていたが、どっちかというとシンプルに「忌み子」文化だろう。これも現実世界では近世くらいまでどこのコミュニティにも存在した可能性がある文化であり、ひどいことはひどいが、まぁ、理解できる文化形態である。ただ、もし「忌み子」の文化的背景があそこまでの拒否反応を引き起こすほどに強固なものであるとするなら、まず忌み子に認定された時点で殺すなりなんなりという「規範」が存在して然るべきだろう。殺すことがいいというのではない。ただ突然父親がとち狂って娘を家からおん出すだけ、というのがどう考えても文化の理解度とその対応の未成熟さで釣り合わないのだ。

 また、当然作者目線ではこの忌み子の文化を「主人公が受ける理不尽な仕打ち」の描写として表示しているわけだが、残念ながら視聴者目線ではこれが本当に理不尽なのかどうかを判断する術がない。まず、「世界中のすべての人間がスキルを与えられる世界」であるということを飲み込む必要があり、さらに「星無しは家族であろうが幼子であろうが放逐されるくらいに忌み嫌われる」という文化も飲み込むとしよう。であるならば、この世界にはさらに「そこまでの仕打ちを受けるくらいに、過去に星無しが忌み嫌われるような理由を作り出してしまった」という歴史的事実があるはずなのだ。そうでなければあそこまで強固な忌避感は作り出せないだろう。であれば、ヒロインは本当に周囲に「呪い」を与えている可能性があり、彼女の身の上が単なる「不憫」で終わらない可能性が出てくる。もちろん「そんなことはなく、あくまで理不尽な仕打ちを受けているだけなのだ」ということは描写から伝わってはくるのだが、そのことをきちんと理屈として設定してくれないことには納得感が薄い。そこに筆を割く判断が下されないのであれば、やはり今作の脚本には懐疑的にならざるを得ない。

 ……というのが現時点での結論、長くなったのでもう一回まとめておくと「無し寄り」になった理由である。…………まぁ「そんなに気張ってみるもんでもないやろ」も結論なんだけども……せっかく他には無い設定で進めてくれている作品なので、もっとうまいことやって欲しいっていう気持ちがあるのだよなぁ。

 
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 このサブタイトルだとオークを食ってるみたいに見えちゃうが……まぁ、いろんな切り口のお話があります。

 Aパート、ダンジョンにおける野菜の栽培について。前回に引き続き(特にマルシル目線で)「流石にそれは食い物と関係ないやろ」というモンスターに強引に飯を結びつけるお話。なんと今回はゴーレムである。勝手な想像だが、おそらく原作者はこの作品を執筆するにあたり、ファンタジーやゲーム世界における定番のモンスターをリストアップし、それらをどのように「食べる」行為に結びつけたらネタになるかを考えていったのだと思うが、前回の「動く鎧」の場合は「あれがどういう生き物だと想定できるだろう? どういう生き物だったら食べられるだろう?」とイメージを膨らませた結果のお話。しかし、RPGなどで登場し、作品によって解釈が変えられる「リビングアーマー」と違い、「ゴーレム」は古くからの謂れのある伝統的怪物。まぁ、自分で作った世界なのだから後付けでどうとでも設定は増やせるかもしれないが、そこはやはり基準となるラインを守ってモンスターを描写しないとフェアではない。

 となれば、やはりゴーレムが「魔法によって動く土人形」であるという設定は動かせない。「流石に土人形は食べられないでしょ」というのがマルシルの言だったが……かの「美味しんぼ」で紹介された書籍に「土を喰ふ日々」というものがあってな……。そう、我々は間接的に土を食う生き物。大地は我々の食を育む。そこから発想を膨らませて出来たのが今回の「ゴーレムによる畑作」という斜め上のお話……なんじゃないかな多分。

 ほんとに突拍子も無いことを思いつくものである。それは作中のセンシもそうだし、原作者もそうだ。ついでに「ゴーレム畑作」を通じてセンシがどういった目的でダンジョン飯を追求しているかという動機面も語られ、「何故モンスターを食うのか」という今作最大の眼目に厚みが与えられてもいる。まぁ、彼の理屈で納得させられるのもどうかとは思うのだが……。ちなみにマルシルがトイレにいったことによって明かされた事実もいくつか出てきた。今作のエルフはよくトイレに行く気がするが……まぁ、「食」をテーマにした作品なのでね。「食った」ら「出す」とこまでが必然的生理。そこを語らねば「食うこと」のお話も片手落ちということなのだろう。……本当にそうか? 単にマルシルに嫌な顔させたいだけじゃないのか!?

 Bパートはオークと一緒にパンを作ることで展開されるこの世界の亜人族との関係性。この辺りもまたデリケートなお話で、かつて「ダンまち」なんかでも描かれた「モンスターは対話の相手たりうるのか」という命題があけすけに語られている。冒頭でいきなりオークが酒場の面々を虐殺した時には面食らったが、今作はどこぞのひきこまり作品ほどではないにせよ、比較的人の生き死にが軽んじられる世界。そりゃ散々ひどいことをしてはいるが、まだ他の作品における「虐殺」よりも軽いものだと好意的に受け取っておこう(?)。

 センシとオークが繋がっていたために一命を取り留めた一行だったが、その後は喧々轟々のイデオロギー対立。オークさんのいうことにも一理あるが、やはり我々目線だとまだマルシル寄りの意見になるかな。ただ、オークさんが姫騎士を襲っている図などが他作品で顕著なせいでバイアスがかかっている可能性も多分にある。今後、この世界で「種を超えた共存」が語られる日は来るんでしょうかね。それにしてもマルシルは本当に命知らずでヒヤヒヤするな……ここまで短慮なエルフ娘ってのも珍しいキャラ造形だが……素直さは美徳なのかしらね。そういう意味じゃ、自分に素直な連中ばっかりのわかりやすいパーティーは良いね。

 
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 さぁライブですぞ。0thで「おもしれーじゃん」と興味を持ち、こないだのRoseliaライブのOAでパフォーマンスが思い切り刺さったのでライブは観たかったのだが、流石に残念ながら現地参戦は無理だったので今回も配信でのリアタイ視聴。

 せっかくの配信なので、今回は「リアタイで観ながらひたすら感想を垂れ流す」という記録方式を採用し、ほぼそのままここに載せるという意味の分からんフォーマットにしてみた。ライブを観ながら読んでいただければ何かが追えるかもしれないし、何も分からないかもしれない。リアルタイムでパフォーマンスを観ながら漏れた生の感情/感想である。一応「・」(中黒)で個々のツイート(?)を分断してあるが、体裁をあんまりいじってないので見づらかったらご容赦願いたい。

 

<余裕のある方は、配信のアーカイブを観ながら楽しんでください>

 


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 エンディングはあれで固定なのか……第3話。2話目だけの特殊エンディングであってほしかった……。

 というわけで毎週確定で乳首が楽しめるようになった本作。まぁ、今週は(今週も)エンディング関係なしに乳首全開でしたけどね。可愛い女の子、おっぱいの大きい女の子もたくさん出てくるというのに、何故脱ぐのはそっちじゃないのか。真の男女平等を目指して、アニメ業界も戦い続けなければなりませんね。

 とまぁ、それくらいの話題で折り合いをつけなきゃいけないくらいに何も進まなかった驚きの3話目。引きこもって出てこない上にボトラー疑惑までかかっちゃってるイサミが何の役にもたたなかったため、今回頑張って動いていたのはもっぱらルイスの方。しかし彼も前回「女の子、拾っちゃった」という黄金パターンに入ったと思ったのに、その女の子の正体も何一つ分からないままで終わるという焦らしプレイ。いや、ちょっとずつ分かってることはあるんだろうか。人語が通じないとか、なんか機械じみてるとか、好感度メーターがバグってるとか。わざわざサブタイで名前まで明かしてるのに、その名前すらブレイバーンがてきとーに言ってるだけだから合ってるかも分からんし。なんでブレイバーンが彼女のことを認識してるのかも謎。「善い側」「悪い側」に単純に二分するとして、彼女はどっち陣営なんでしょうね。

 もうちょっと進展した箇所でいうと、個人的にはイサミ周りの取り巻きの女の子が順調に個性を伸ばしているのは注目ポイントでしょうか。個人的な推しはやっぱりくまちゃんボイスのメカニックの子ですかね。多分、全員が全員満遍なく変な子だとは思うけど。ここからルルがメインヒロインの座につくとは考えにくいが、この3人のうち誰かがイサミと距離を縮めて「ヒロイン」として独り立ちするタイミングはあるのかなぁ。女の子の描写にちゃんと興味を持ってくれよ……。

 そして本作主人公である(?)ブレイバーンは相変わらずいつもの調子だったが、視聴者側も彼のふざけた要素にちょっとずつ慣れてきた。コクピットに液体を流し込むくらいの暴挙はこいつならやるだろうし、水中で呼吸できずに苦しむロボであることももはや大した問題ではない。前回も書いたけど、こうして展開された小ネタの数々が最終的に何らかの伏線になってブレイバーンの正体が盛大に明かされるタイミングが来たらどうしようというのがちょっと不安なくらいである。もしマジでそれやって成功したら伝説になると思う。

 
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